JP6295291B2 - スクリーン装置及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリーン装置及び車両に関する。
従来、車両の車体側のフレーム部材と一体に形成される固定部に固定されるウインドスクリーンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−226961号公報
上記したウインドスクリーンの固定部は、フレーム部材と一体に形成されていることから、ウインドスクリーンを備えない車両へ変更する場合は、整備に多くの時間を要するため、整備性の改善が望まれている。
本発明の目的は、ウインドスクリーンを容易に着脱可能なスクリーン装置及び車両を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、車両(10,200)のブラケット(83,133,283,283A,301)に結合可能な左右一対のステー(101,201,201A,311)と、前記左右のステー(101,201,201A,311)に固定されるウインドスクリーン(66)とを備えるスクリーン装置において、前記左右のステー(101,201,201A,311)と、前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)とは、一方を他方に挿入することで結合し、
前記ブラケット(133)は、車両(10)の車体側に固定可能な固定部(133a)と、前記固定部(133a)から延びて前記ステー(101)が挿入される被挿入部(133b)と、前記固定部(133a)から延びて前記被挿入部(133b)の外周面と接合される側壁部(133c)とを備えることを特徴とする。
上記構成において、前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)によって、前記左右のステー(101,201,201A,311)が正面視逆ハの字状に支持されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記ステー(101,201,201A,311)は、前記ウインドスクリーン(66)を固定するスクリーン固定部(101f,101g)を備え、前記スクリーン固定部(101f,101g)は、その前端が、前記ウインドスクリーン(66)の前方に対して側方寄りに向くように配置されていても良い。
また、上記構成において、前記左右のブラケット(283,283A,301)と前記ステー(201,201A,311)とは、互いにねじ結合するねじ部(201h,288b,288c,294b,296b,296c,313b)をそれぞれ備え、前記ブラケット(283,283A,301)及び前記ステー(201,201A,311)の一方は、他方にねじ結合しつつ挿入されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記左右のブラケット(283,283A,301)及び前記ステー(201,201A,311)の一方は、前記左右のブラケット(283,283A,301)と前記ステー(201,201A,311)とのねじ結合の弛みを防止する固定部材(289,297)を備えるようにしても良い。
また、上記構成において、前記ステー(101)及び前記ブラケット(83,133)は、前記ステー(101)又は前記ブラケット(83,133)の挿し抜き方向への移動を規制するロック機構(86)が設けられていても良い。
また、上記構成において、前記ブラケット(83)は、前記ステー(101)が挿入される筒状に形成され、車両(10)の車体側から延びる側板(133c)で支持されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記ブラケット(133)は、車両(10)の車体側に固定可能な固定部(133a)と、前記固定部(133a)から延びて前記ステー(101)が挿入される被挿入部(133b)と、前記固定部(133a)から延びて前記ウインドスクリーン(66)の側方側で前記被挿入部(133b)と接合される側壁部(133c)とを備えるようにしても良い。
また、上記構成において、前記左右のブラケット(133)の前記固定部(133a)は、平面視で前記ウインドスクリーン(66)の前方に向かうにつれて次第に側方へ広がるように配置されていても良い。
本発明は、左右一対のブラケット(83,133,283,283A,301)と、前記左右のブラケット(83,33,283,283A,301)に結合可能な左右一対のステー(101,201,201A,311)と、前記左右のステー(101,201,201A,311)に固定されるウインドスクリーン(66)とを備える車両において、前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)は、前記車両の車体側に設けられる支持部材(27,125)に固定され、前記左右のステー(101,201,201A,311)と、前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)とは、一方を他方に挿入することで結合し、
前記ブラケット(133)は、車両(10)の車体側に固定可能な固定部(133a)と、前記固定部(133a)から延びて前記ステー(101)が挿入される被挿入部(133b)と、前記固定部(133a)から延びて前記被挿入部(133b)の外周面と接合される側壁部(133c)とを備えることを特徴とする。
上記構成において、前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)によって、前記左右のステー(101,201,201A,311)が正面視逆ハの字状に支持されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記支持部材は、ハンドル(27)又は前記ハンドル(27)に固定された台座(125)であり、前記ブラケット(83,283,283A,301)は、前記ハンドル(27)に設けられるとともに前記ハンドル(27)を覆うハンドルカバー(53)内に配置されていても良い。
また、上記構成において、前記ステー(101,201,201A,311)は、前記ウインドスクリーン(66)を固定するスクリーン固定部(101f,101f)を備え、前記スクリーン固定部(101f,101f)は、その前端が、車両前方に対して車幅方向外側寄りに向くように配置されていても良い。
また、上記構成において、前記左右のブラケット(283,283A,301)と前記ステー(201,201A,311)とは、互いにねじ結合するねじ部(201h,288b,288c,294b,296b,296c,313b)をそれぞれ備え、前記ブラケット(283,283A,301)及び前記ステー(201,201A,311)の一方は、他方にねじ結合しつつ挿入されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記左右のブラケット(283,283A,301)及び前記ステー(201,201A,311)の一方は、前記左右のブラケット(283,283A,301)と前記ステー(201,201A,311)とのねじ結合の弛みを防止する固定部材(289,297)を備えるようにしても良い。
また、上記構成において、前記ステー(101)及び前記ブラケット(83,133)は、前記ステー(101)又は前記ブラケット(83,133)の挿し抜き方向への移動を規制するロック機構(86)が設けられていても良い。
また、上記構成において、前記ブラケット(83)は、前記ステー(101)が挿入される筒状に形成され、車両(10)の車体側から延びる側板(84)で支持されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記ブラケット(133)は、車両(10)の車体側に固定可能な固定部(133a)と、前記固定部(133a)から延びて前記ステー(101)が挿入される被挿入部(133b)と、前記固定部(133a)から延びて前記ウインドスクリーン(66)の側方側で前記被挿入部(133b)と接合される側壁部(133c)とを備えるようにしても良い。
また、上記構成において、前記左右のブラケット(133)の前記固定部(133a)は、平面視で車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向外側へ広がるように配置されていても良い。
また、上記構成において、前記左右のブラケット(83,133)を覆う前記ハンドルカバー(53)は車体カバーを構成し、前記ハンドルカバー(53)は、前記ステー(101)を挿入可能な開口部(128)と、前記開口部(128)を閉じるサブカバー(117)とを備えるようにしても良い。
本発明は、左右のステーと、左右のブラケットとは、一方を他方に挿入することで結合するので、ステーをブラケットに挿入し、ステーにウインドスクリーンを固定するだけで、ステーをブラケットに固定する特別な構造や固定するための特別な部材が必要なく、構造が簡素であるため、ウインドスクリーンを容易に着脱することができる。
また、左右のブラケットによって、左右のステーが正面視逆ハの字状に支持されるので、ステーをブラケットに挿入し、ステーにウインドスクリーンを固定するだけで、ステーがブラケットから抜けることがない。
また、ステーは、ウインドスクリーンを固定するスクリーン固定部を備え、スクリーン固定部は、その前端が、ウインドスクリーンの前方に対して側方寄りに向くように配置されているので、スクリーン固定部で視界を妨げることがなく、ウインドスクリーンを通しての視界を確保するとともに、ウインドスクリーンを前後方向及び車幅方向に強固に支持することができる。
また、左右のブラケットとステーとは、互いにねじ結合するねじ部をそれぞれ備え、ブラケット及びステーの一方は、他方にねじ結合しつつ挿入されるので、ステーがブラケットから抜けるのを防止することができる。また、ねじ結合によって左右のブラケットにそれぞれステーを強固に結合することができる。
また、左右のブラケット及びステーの一方は、左右のブラケットとステーとのねじ結合の弛みを防止する固定部材を備えるので、固定部材で左右のブラケットにステーをより一層強固に固定することができる。
また、ステー及びブラケットは、ステー又はブラケットの挿し抜き方向への移動を規制するロック機構が設けられているので、ロック機構によって、ステーをブラケットからより一層抜けないようにすることができる。
また、ブラケットは、ステーが挿入される筒状に形成され、車両の車体側から延びる側板で支持されるので、側板でブラケットを支えてブラケットの強度・剛性を高めることができ、ウインドスクリーンを強固に支持することができる。
また、ブラケットは、車両の車体側に固定可能な固定部と、固定部から延びてステーが挿入される被挿入部と、固定部から延びてウインドスクリーンの側方側で被挿入部と接合される側壁部とを備えるので、側壁部で被挿入部を支えることができ、ブラケットの強度・剛性を高めてウインドスクリーンを強固に支持することができる。
また、左右のブラケットの固定部は、平面視でウインドスクリーンの前方に向かうにつれて次第に側方へ広がるように配置されているので、左右のブラケットの間の空間を広くすることができ、その空間に部品を配置し易くすることができる。また、前方から走行風を受けるウインドスクリーンを強固に支持することができる。
また、本発明の左右のブラケットは、車両の車体側に設けられる支持部材に固定され、左右のステーと、左右のブラケットとは、一方を他方に挿入することで結合するので、ステーをブラケットに挿入し、ステーにウインドスクリーンを固定するだけで、ステーをブラケットに固定する特別な構造や固定するための特別な部材が必要なく、構造が簡素であるため、ウインドスクリーンの着脱作業を容易に行うことができる。
また、左右のブラケットによって、左右のステーが正面視逆ハの字状に支持されるので、ステーをブラケットに挿入し、ステーにウインドスクリーンを固定するだけで、ステーがブラケットから抜けることがない。
また、支持部材は、ハンドル又はハンドルに固定された台座であり、ブラケットは、ハンドルに設けられるとともにハンドルを覆うハンドルカバー内に配置されているので、外観性を向上させることができる。
また、ステーは、ウインドスクリーンを固定するスクリーン固定部を備え、スクリーン固定部は、その前端が、車両前方に対して車幅方向外側寄りに向くように配置されているので、スクリーン固定部で視界を妨げることがなく、ウインドスクリーンを通しての視界を確保するとともに、ウインドスクリーンを前後方向及び車幅方向に強固に支持することができる。
また、左右のブラケットとステーとは、互いにねじ結合するねじ部をそれぞれ備え、ブラケット及びステーの一方は、他方にねじ結合しつつ挿入されるので、ステーがブラケットから抜けるのを防止することができる。また、ねじ結合によって左右のブラケットにそれぞれステーを強固に結合することができる。
また、左右のブラケット及びステーの一方は、左右のブラケットとステーとのねじ結合の弛みを防止する固定部材を備えるので、固定部材で左右のブラケットにステーをより一層強固に固定することができる。
また、ステー及びブラケットは、ステー又はブラケットの挿し抜き方向への移動を規制するロック機構が設けられているので、ロック機構によって、ステーをブラケットからより一層抜けないようにすることができる。
また、ブラケットは、ステーが挿入される筒状に形成され、車両の車体側から延びる側板で支持されるので、側板でブラケットを支えてブラケットの強度・剛性を高めることができ、ウインドスクリーンを強固に支持することができる。
また、ブラケットは、車両の車体側に固定可能な固定部と、固定部から延びてステーが挿入される被挿入部と、固定部から延びてウインドスクリーンの側方側で被挿入部と接合される側壁部とを備えるので、側壁部で筒状部を支えることができ、ブラケットの強度・剛性を高めてウインドスクリーンを強固に支持することができる。
また、左右のブラケットの固定部は、平面視で車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向外側へ広がるように配置されているので、左右のブラケットの間の空間を広くすることができ、その空間に部品を配置し易くすることができる。
また、左右のブラケットを覆うハンドルカバーは車体カバーを構成し、ハンドルカバーは、ステーを挿入可能な開口部と、開口部を閉じるサブカバーとを備えるので、サブカバーを取外すことで、開口部を通じて容易にウインドスクリーンを着脱することができる。
本発明の第1実施形態のスクリーン装置を備えた自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の前部上部を示す正面図である。 図2からウインドスクリーンを外した状態を示す正面図である。 ウインドスクリーンが外された自動二輪車の車体前部を示す平面図である。 図3からハンドルカバーの前側とステーカバーを外した状態を示す正面図である。 操向ハンドル及び左右のブラケット本体を示す背面図である。 操向ハンドルの中央部及び左右のブラケット本体を示す平面図である。 操向ハンドル及びブラケット本体を示す左側面図である。 スクリーンステーとスクリーン支持ブラケットとの結合構造を示す断面図である。 スクリーンステーを側方から見た図である。 ステーカバーを構成する第1カバーを示す図であり、図11(A)は第1カバーの正面図、図11(B)は第1カバーの左側面図である。 ステーカバーを構成する第2カバーを示す図であり、図12(A)は第2カバーの正面図、図12(B)は第2カバーの左側面図である。 スクリーンステーとスクリーン支持ブラケットとの結合構造(図9の別実施形態)を示す断面図である。 第2実施形態のスクリーンステーとスクリーン支持ブラケットとの結合構造を示す断面図である。 第3実施形態のスクリーンステーとスクリーン支持ブラケットとの結合構造を示す断面図である。 第4実施形態のスクリーンステーを備える自動二輪車の前部上部を示す正面図である。 図16からウインドスクリーンを外した状態を示す正面図である。 自動二輪車の車体前部を示す平面図である。 図17からハンドルカバー及びその周囲の部品を外した状態を示す正面図である。 操向ハンドルの左側に取付けられたスクリーン支持ブラケットとスクリーンステーとの結合状態を示す説明図であり、図20(A)はスクリーン支持ブラケット及びスクリーンステーを車両の右斜め前方から見た図、図20(B)は図20(A)の要部拡大図である。 ロック機構を説明する説明図であり、図21(A)はロック機構を示す正面図、図21(B)はスクリーンステーのロック用切欠きを示す正面図、図21(C)は図21(A)のC−C線断面図である。 第4実施形態におけるスクリーンアッシーの組み付け要領を示す作用図である。 第5実施形態のスクリーン装置を備える自動二輪車を示す正面図である。 図23の要部拡大図である。 ハンドルカバーを図16のXXV−XXV線と同じ位置で切断した断面図である。 第5実施形態におけるスクリーンアッシーの組み付け要領を示す作用図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右、及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一である。また、各図に示す符号FRは車両前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態のスクリーン装置を備えた自動二輪車200の左側面図である。
自動二輪車200は、乗員用のシート11と、シート11に着座した運転者が足を載せる低床のフロアステップ12とを備えるスクータ型の鞍乗型車両である。自動二輪車200は、車体フレーム21と、車体フレーム21にフロントフォーク13を介して支持される前輪14と、車体フレーム21に支持されるユニットスイング型のパワーユニット15と、パワーユニット15の後端部に支持される後輪16とを備える。
車体フレーム21は、ヘッドパイプ22と、ヘッドパイプ22から後下がりに延びる一本のダウンフレーム23と、ダウンフレーム23の下部から左右に延びた後に後方に直線状に延びる左右一対のロアフレーム24と、左右のロアフレーム24の後端から一体に後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム25とを備える。
ヘッドパイプ22は、ステアリングステム26を回動自在に支持する。ステアリングステム26は、ステアリングステム26の下部に設けられたボトムブリッジ28と共にフロントフォーク13を構成し、ステアリングステム26の上部に操向ハンドル27が取付けられ、フロントフォーク13の下端部に前輪14が車軸を介して支持されている。これによって、操向ハンドル27の左右への操舵によって前輪14が左右に操向される。
ロアフレーム24は、車体側面視で、ダウンフレーム23の下部から後方に略水平に延び、車体フレーム21の中で最も低いフレーム部を構成する。左右のロアフレーム24は、フロアステップ12を支持するとともに、左右のロアフレーム24の後端部にリンク機構30を介してパワーユニット15が上下にスイング自在に支持される。左右のロアフレーム24でフロアステップ12を支持することによって、フロアステップ12を、操向ハンドル27の後方、且つシート11の前方における低い位置に十分な支持剛性で支持することができる。
左右のロアフレーム24の後端部には、リンク機構30を介してパワーユニット15が支持される。
左右のロアフレーム24の後端から斜め上方に延びる左右のリヤフレーム25のそれぞれの前部25aには、前方に突出する湾曲形状のクロスフレーム32が取付けられている。クロスフレーム32により、左右のリヤフレーム25の前部25a周りのフレーム剛性が向上する。
パワーユニット15は、エンジン41と、エンジン41の後部に一体的に設けられた無段変速機42とから構成される。無段変速機42は、後輪16の左側方に位置し、無段変速機42の上方に吸気系を構成するエアクリーナ43が配置される。また、エンジン41には、不図示の排気管を介して排気マフラーが接続される。排気マフラーは、後輪16を挟んで無段変速機42の反対側、つまり、後輪16の右側方に配置されている。パワーユニット15と一方のリヤフレーム25の後部25bとの間には、リヤクッションユニット45が配置されている。
自動二輪車200は、車体フレーム21等を覆う車体カバー50を備える。車体カバー50は、ヘッドパイプ22の前方を覆うフロントカバー51と、フロントカバー51の下端に連続して設けられた左右一対のフロントロアカバー52と、操向ハンドル27の中央部を覆うハンドルカバー53とを備える。
また、車体カバー50は、ヘッドパイプ22及びダウンフレーム23の後方を覆うフロントインナカバー54と、フロントインナカバー54から左右に張り出して運転者の脚部の前方を覆うレッグシールド56とを備える。
更に、車体カバー50は、左右のロアフレーム24を下方から覆うアンダーカバー58と、左右のリヤフレーム25の車幅方向外側を覆うサイドカバー59とを備える。また、車体カバー50は、前輪14の上方を覆うフロントフェンダ61、後輪16の後上方を覆うリヤフェンダ62、後輪16の前上方を覆うインナーリヤフェンダ63を備える。
ハンドルカバー53の前面中央には、ヘッドライト65が配置され、ハンドルカバー53の前面上部には、車体側面視で後上方に延びるウインドスクリーン66が配置されている。また、リヤフェンダ62の上部後端には、テールランプ67が配置されている。
自動二輪車200は、シート11の下方に収納部を形成する第1収納ボックス71と、フロアステップ12の下方に収納部を形成する第2収納ボックス75とを備える。
第1収納ボックス71は、シート11の下方、且つ、パワーユニット15の上方であって、左右のリヤフレーム25の前部25a間のスペースに配置される。第1収納ボックス71は、左右のリヤフレーム25の前部25a間に渡されたクロスフレーム32等に支持され、乗員が装着するヘルメット又は乗員の荷物等の任意の収納物を収納する収納部として使用される。
シート11は、第1収納ボックス71の前端部に回動自在に取付けられ、第1収納ボックス71の上部開口を開閉可能としている。シート11は、運転者用の前部シート11aと、前部シート11aの後方に配置される同乗者用の後部シート11bとを一体に備える。
前部シート11aは、第1収納ボックス71の上方に延び、後部シート11bは、第1収納ボックス71の後方、且つ、左右のリヤフレーム25の後部25bに支持された燃料タンク77の上方に延びている。これにより、シート11を開くことによって、第1収納ボックス71とともに燃料タンク77を外部に露出させることができる。なお、後部シート11bに着座した同乗者が足を置く左右一対の乗員用ステップ78は、左右のリヤフレーム25の前部25aに不図示のステーを介して収納自在に取付けられている。なお、乗員用ステップ78は、車体側面視で、第1収納ボックス71の後下方であって、エアクリーナ43の前方に相当する位置に配置される。
第2収納ボックス75は、フロアステップ12の下方、且つ、左右のロアフレーム24間に配置され、バッテリー80等の電装品からなる車両部品を収納物として収納する収納部である。
図2は、自動二輪車200の前部上部を示す正面図である。
自動二輪車200のハンドルカバー53の上方には、大型で透明なウインドスクリーン66が配置されている。ウインドスクリーン66は、上辺及び下辺が略水平で左右に角部を有する略六角形状を成し、操向ハンドル27の中央側から上方に逆ハの字状に延びる左右一対のステー支持体203,203に複数のボルト102で取付けられている。
ウインドスクリーン66は、前方に凸となるように湾曲し且つ後傾しているため、ボルト102の頭部は、車両前方に対して車幅方向外側寄りに向くとともに水平方向に対して斜め上方に向いている。なお、符号104,104はハンドルカバー53の車幅方向両端部の上部に取付けられた左右一対のバックミラー、105,106は操向ハンドル27の左右両端部に設けられたハンドルグリップ及びスロットルグリップである。また、符号107はハンドルグリップ105の前方に配置された後輪用ブレーキレバー、108はスロットルグリップ106の前方に配置された前輪用ブレーキレバーである。
本実施形態のステー支持体203,203は、後で詳述するように、車体側への着脱が容易に行えるように改善したスクリーンステー201,201(図5参照)を備える。ウインドスクリーン66と左右のステー支持体203,203とからなるスクリーンアッシー210(図5参照)は、オプション設定されている。従って、自動二輪車200の基本仕様にはスクリーンアッシー210は取付けられていないが、スクリーンアッシー210を後付けすることが可能である。上記したスクリーンステー201,201は、後で詳述するように、車体側に対する着脱が容易であるから、着脱の作業時間(整備時間)を短縮することができ、工賃を抑えることが可能になる。
図3は、図2からウインドスクリーン66を外した状態を示す正面図である。図4は、ウインドスクリーン66が外された自動二輪車200の車体前部を示す平面図である。
図2において、複数のボルト102を弛めることで、ウインドスクリーン66を、図3に示したように外すことが可能である。
図3及び図4に示すように、ステー支持体203は、スクリーン66(図2参照)が取付けられるスクリーンステー201(図5参照)と、スクリーンステー201を覆う二分割式のステーカバー209とを備える。ステーカバー209は、左右一対設けられる。
ステーカバー209は、スクリーンステー201を前方及び内側方から覆う第1カバー212と、スクリーンステー201を外側方及び後方から覆う第2カバー215とから構成される。
上記の第1カバー212に設けられた貫通穴にボルト102がねじ込まれてスクリーンステー201にウインドスクリーン66が取付けられる。
ハンドルカバー53は、その上部後部の車幅方向中央にメータ113が配置され、ハンドルカバー53に、ヘッドライト65の上方であってメータ113の前方を覆うセンタカバー216を備える。
センタカバー216は、平面視で前方に凸状に湾曲する輪郭を有する部品であり、車幅方向中央に配置されている。
センタカバー216の車幅方向外側には、左右のステーカバー209の下部が配置されるとともにスクリーンステー201(図5参照)の下部が通される。
自動二輪車200の基本仕様では、センタカバー216の両側方に、ステーカバー209とは別のサイドカバーが取付けられている。別のサイドカバーにはスクリーンステー201を通すための切欠き又は穴が設けられていない。
図5は、図3からハンドルカバー53の前側とステーカバー209を外した状態を示す正面図である。
スクリーンステー201は、真直でパイプ状のステー本体201aと、ウインドスクリーン66(図2参照)を取付けるためにステー本体201aに設けられたスクリーン締結部101bとを備える。
ステー本体201aは、下部に形成された大径部201cと、大径部201cの上端から上方へ向かうにつれて次第に縮径するテーパ部201dと、テーパ部201dの上端から上方に延びる小径部201eとを備える。このように、ステー本体201aに大径部201c、テーパ部201d及び小径部201eを設けることで、意匠性を高めるとともに、ステー本体201aの下部より小径にした小径部201eによってウインドスクリーン66を通じた視界をより大きく確保することができる。
スクリーン締結部101bは、ステー本体201aの大径部201cの途中に垂直に設けられた下側締結部101fと、ステー本体201aの小径部201eの上端部に小径部201eに対して垂直に設けられた上側締結部101gとからなる。
下側締結部101f及び上側締結部101gは、共に、円柱状又は円筒状であり、下側締結部101f及び上側締結部101gのそれぞれの先端面が共に、水平方向に対して斜め上方を向きつつ車両前方に対して車幅方向外側寄りに向いている。
図4及び図5において、スクリーンステー201の下側締結部101fは、平面視では、その軸線101xが、車体前後方向に延びる直線111に対して角度θだけ車幅方向外側に傾いている。即ち、左右の軸線101x,101xが、車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向外側へ広がっている。
上側締結部101gは、その軸線101yが、下側締結部101fの軸線101xと平行又は略平行に延び、左右の軸線101y,101yが、車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向外側へ広がっている。
図5において、ステアリングステム26(図1参照)の上端には操向ハンドル27が接続され、操向ハンドル27に左右一対のスクリーン支持ブラケット283,283が固定されている。
操向ハンドル27は、詳しくは、ステアリングステム26の接続部から上方に延びて左右の斜め上方に二股状に分かれるY字分岐部27aと、Y字分岐部27aの左右の上端から略車幅方向外側に直線状に延びる左右一対のストレート部27b,27cとからなる。
左右のスクリーン支持ブラケット283,283は、操向ハンドル27のY字分岐部27aの左右の上端部近傍にそれぞれ溶接にて接合されている。
左右のスクリーンステー201,201は、それぞれの大径部201cの下端部が、中空に形成され、左右のスクリーン支持ブラケット283,283の上端部が、大径部201c,201cの下端部に挿入されている。詳しくは、左右の大径部201c,201cの下端部が、左右のスクリーン支持ブラケット283,283の上端部にねじ結合されている。
左右のスクリーン支持ブラケット283,283は、正面視では、操向ハンドル27のY字分岐部27aに連続的に延びるように設けられ、更に、左右のスクリーン支持ブラケット283,283に連続的に延びるように左右のスクリーンステー201,201が設けられている。
スクリーン支持ブラケット283は、操向ハンドル27に固定されたブラケット本体285と、ブラケット本体285の上端部にねじ結合されたブラケット結合部材288と、ブラケット本体288の上部にねじ結合されたロックナット289とを備える。
スクリーン支持ブラケット283,283のそれぞれのブラケット結合部材288は、上方からステーカバー209(図4参照)に覆われ、スクリーン支持ブラケット283,283が外部に露出しない。
上記した左右のスクリーン支持ブラケット283,283と、左右のスクリーン支持ブラケット283,283に支持されたスクリーンアッシー210(図2参照)とは、スクリーン装置287(図2参照)を構成する。
上記したように、スクリーン支持ブラケット283は、一端が操向ハンドル27に接合されるとともに他端がスクリーンステー201に挿入(詳しくは、ねじ結合)される単純形状の筒部材であるため、スクリーン支持ブラケット283のコストが抑えられ、また、スクリーンアッシー210(図2参照)の組み付けが容易に行える。
スクリーン支持ブラケット283及びスクリーンステー201には、スクリーンステー201がスクリーン支持ブラケット283に対する軸回りの回転を防止する固定部材(不図示)が設けられている。この固定部材については、図9で詳細に説明する。
図6は、操向ハンドル27及び左右のブラケット本体285,285を示す背面図である。図7は、操向ハンドル27の中央部及び左右のブラケット本体285,285を示す平面図である。図8は、操向ハンドル27及びブラケット本体285を示す左側面図である。
図6に示すように、左右のブラケット本体285,285は、それぞれの下端部が操向ハンドル27のY字分岐部27aとストレート部27b,27cとの屈曲部近傍に取付けられている。また、左右のブラケット本体285,285は、背面視では、それぞれの下端部側から上端部側へ上方斜め外側方に延びている。即ち、左右のブラケット本体285,285は、上方に向かうにつれて次第に車幅方向に離れるように延びている。
図7に示すように、左右のブラケット本体285,285は、平面視では、操向ハンドル27のY字分岐部27aとストレート部27b,27cとの屈曲部近傍から前方斜め外側方に延びている。左右のブラケット本体285,285のそれぞれの上端面294aには、ブラケット結合部材289(図5参照)をねじ結合するめねじが形成されたねじ部としてのめねじ部294bが形成されている。
図8に示すように、ブラケット本体285は、側面視では、操向ハンドル27のY字分岐部27aとストレート部27b,27c(ストレート部27cについては図6参照)との屈曲部近傍から前方に延び、更に湾曲しながら上方斜め前方に延びている。
図7及び図8に示すように、操向ハンドル27の前面とブラケット本体285の付根部分の上面とには、補強板292が溶接されている。この補強板292によって、操向ハンドル27へブラケット本体285が強固に固定される。補強板292は、上下方向に延びるため、より一層補強効果を高めることができる。
図9は、スクリーンステー201とスクリーン支持ブラケット283との結合構造を示す断面図である。
ブラケット本体285は、中空部285cを有するパイプ状のブラケットパイプ286と、ブラケットパイプ286の上端部の中空部285cに嵌合するように取付けられたナット部材294とからなる。ナット部材294は、内周部にめねじが形成されためねじ部294bを有し、ブラケットパイプ286の上端部の内部に配置されるとともに、ブラケットパイプ286に溶接又は加締めにより固定されている。
ブラケット結合部材288は、円柱状の軸部288aと、軸部288aの下端部に下方に突出するように形成されたねじ部としての下部おねじ部288bと、軸部288aの上端部に上方に突出するように形成されたねじ部としての上部おねじ部288cとから一体に構成される。
おねじが形成された下部おねじ部288bは、ブラケット本体285のめねじ部294bにねじ結合されている。おねじが形成されたねじ部としての上部おねじ部288cは、ロックナット289がねじ結合されるとともに、スクリーンステー201の下端部に形成されためねじ部201hにねじ結合されている。この状態では、ロックナット289は、締め付けられてスクリーンステー201の下端面201kに押し付けられている。この結果、ブラケット結合部材288に対してスクリーンステー201が強固に締結され、ブラケット結合部材288に対してスクリーンステー201が回転して弛むのを防止することができる。ロックナット289は、スクリーンステー201のスクリーン締結部101b(図5参照)を周方向の所定位置に位置合わせして固定する際に利用できる。
上部おねじ部288cの端面288dには六角穴288eが形成されている。六角穴288eに六角レンチを挿入して回すことで、ブラケット結合部材288をブラケット本体285に容易にねじ込むことができる。
下部おねじ部288bと上部おねじ部288cとでは、ねじ山の巻き方向が異なる。例えば、下部おねじ部288bは右ねじ、上部おねじ部288cは左ねじである。なお、下部おねじ部288bを左ねじ、上部おねじ部288cを右ねじとしても良い。
下部おねじ部288bと上部おねじ部288cとでねじ山の巻き方向を異ならせることで、ブラケット本体285にブラケット結合部材288を締結した状態でロックナット289によりスクリーンステー201をブラケット結合部材288に固定する際に、下部おねじ部288bを締め付ける方向にロックナット289を回すことになり、下部おねじ部288bが弛まない。
ここで、軸部288aの外径をd1とし、下部おねじ部288bにおいて、その軸方向の長さをL1、おねじの外径(呼び径)をd2とし、上部おねじ部288cにおいて、その軸方向の長さをL2、おねじの外径(呼び径)をd3とすると、d1>d3>d2、L1<L2の関係となる。なお、d1>d2>d3、L1>L2であっても良い。
下部おねじ部288bと上部おねじ部288cとで、おねじの外径d2,d3を異ならせたり、長さL1,L2を異ならせたりすることで、スクリーン支持ブラケット283の組立時に、下部おねじ部288bと上部おねじ部288cとを識別しやすくできる。従って、スクリーン支持ブラケット283の組立時の生産性を向上させることができる。
図10は、スクリーンステー201を側方から見た図である。
ステー本体201aは、中空部を有するパイプ状の部材である。ステー本体201aの小径部201eは、その外周面201mに、平行で所定の間隔を有する平面201n,201nが形成されている。一対の平面201n,201nは、スクリーンステー201を回してブラケット結合部材288(図9参照)にねじ結合する際にスパナ等の工具を掛ける部分である。
下側締結部101fは、その一端が直接に大径部201cに固定されている。下側締結部101fは、ステー本体201aを鉛直に立てたときに、大径部201cに対して水平よりも斜め上向きに延びるように設けられていても良い。
上側締結部101gは、円柱状又は円筒状の本体部101mと、本体部101mの外周面から突出する円柱状の突出部101nとから一体に形成されている。上側締結部101gの本体部101mは、ステー本体201aを鉛直に立てたときに、小径部201eに対して水平よりも斜め上向きに延びるように設けられていても良い。突出部101nは、ステー本体201aの上端部に開口する中空部に挿入されて固定されている。下側締結部101fと、上側締結部101gの本体部101mとには、それぞれの先端面101kにボルト102が(図2参照)ねじ込まれるねじ穴101jが形成されている。
図11は、ステーカバー209を構成する第1カバー212を示す図である。図11(A)は第1カバー212の正面図、図11(B)は第1カバー212の左側面図である。
図11(A),(B)に示すように、第1カバー212は、上カバー部212aと、上カバー部212aの下部に一体に形成された下カバー部212bとから構成される。
上カバー部212aは、前側に位置する前壁部212cと、前壁部212cの内側縁部から後方に一体に延びる内側壁部212dとを備える。前壁部212cの上端部と下端部とには、略前方に指向する平坦部212e,212fが形成され、平坦部212e,212fに、ウインドスクリーン66(図2参照)を固定するボルト102(図2参照)が挿入されるボルト挿通穴212gが開けられている。
平坦部212e,212fは、前壁部212cの上下方向の中間部よりも前側に突出し、スクリーンステー201(図5参照)の下側締結部101f(図5参照)及び上側締結部101g(図5参照)の前側に配置される。
図11(A)において、上側の平坦部212eの近傍には、ビスをねじ込むビスねじ込み部212hが形成されている。また、下カバー部212bには、ハンドルカバー53(図3参照)の内側にビスで締結するための複数のビス締結部212j,212kが設けられている。
図11(B)において、上カバー部212aの上下方向の中間部には、前壁部212cにフック係合部212m、内側壁部212dにフック係合部212nが形成されている。
また、上カバー部212aの下端部には、ビスがねじ込まれるビスねじ込み部212pが形成されている。下カバー部212bは、上カバー部212aの下部から前方斜め下方に延びている。
図12は、ステーカバー209を構成する第2カバー215を示す図である。図12(A)は第2カバー215の正面図、図12(B)は第2カバー215の左側面図である。
図12(A),(B)に示すように、第2カバー215は、上カバー部215aと、上カバー部215aの下部に一体に形成された下カバー部215bとから構成される。
上カバー部215aは、後側に位置する後壁部215cと、後壁部215cの外縁部から前方に一体に延びる外側壁部215dとを備える。外側壁部215dの上端部と下端部とには、外側方に膨出する膨出部215e,215fが形成されている。
図12(A)において、上側の膨出部215eの近傍には、ビスを通すビス挿通穴215hが開けられている。
図12(B)において、上カバー部215aの上下方向の中間部には、後壁部215cにフック部215m、外側壁部215dにフック部215nが形成されている。また、上カバー部215aの下端部には、ビスを通すビス挿通穴215pが開けられている。
下カバー部215bは、上カバー部215aの下部から下方に向かうにつれて次第に前後方向に幅広になるように形成され、下カバー部215bの下端部には、前側に位置する下部前フック部215q、後側に位置する下部後フック部215rが形成されている。
図11(A)及び図12(A)において、第1カバー212と第2カバー215とは車幅方向に重ねられて結合される。
第1カバー212と第2カバー215とが重ねられた状態では、第1カバー212の平坦部212eの縁に、第2カバー215の膨出部215eが合わせられ、第1カバー212の平坦部212fの縁に、第2カバー215の膨出部215fが合わせられる。
また、図11(B)及び図12(B)において、第2カバー215のフック部215m,215nが、第1カバー212のフック係合部212m,212nに掛けられる。
また、図11(A)及び図12(A)において、ビスが、第2カバー215のビス挿通穴215hに通されるとともに第1カバー212のビスねじ込み部212hにねじ込まれる。また、図11(B)及び図12(B)において、ビスが、第2カバー215のビス挿通穴215pに通されるとともに第1カバー212のビスねじ込み部212pにねじ込まれる。
そして、図12(B)において、第2カバー215の下部前フック部215q及び下部後フック部215rが、ハンドルカバー53の内側に掛けられる。更に、図11(A)において、ビス締結部212j,212kが、ハンドルカバー53の内側にビスで締結される。
以上の図9に示したように、左右のブラケットとしてのスクリーン支持ブラケット283とステーとしてのスクリーンステー201とは、互いにねじ結合するねじ部としての上部おねじ部288c、めねじ部201hをそれぞれ備え、スクリーン支持ブラケット283及びスクリーンステー201の一方は、他方にねじ結合しつつ挿入される。
この構成によれば、スクリーンステー201がスクリーン支持ブラケット283から抜けるのを防止することができる。また、ねじ結合によって左右のスクリーン支持ブラケット283にそれぞれスクリーンステー201を強固に結合することができる。
また、左右のスクリーン支持ブラケット283及びスクリーンステー201の一方は、左右のスクリーン支持ブラケット283とスクリーンステー201とのねじ結合の弛みを防止する固定部材としてのロックナット289を備えるので、ロックナット289で左右のスクリーン支持ブラケット283にスクリーンステー201をより一層強固に固定することができる。
また、ブラケット結合部材288をブラケット本体285とは別体にすることで、ブラケット結合部材288を他の仕様のものに変更するだけで、スクリーンステー201を他の仕様に変更してウインドスクリーン66(図2参照)を他の所望のものに容易に取り換えることができる。従って、ウインドスクリーン66の設定自由度を増すことができる。
図13は、スクリーンステー201Aとスクリーン支持ブラケット283Aとの結合構造(図9の別実施形態)を示す断面図である。本別実施形態に関して、図9の第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
スクリーンステー201Aの下端部は、スクリーン支持ブラケット283Aの上端部に挿入、詳しくは、ねじ結合されて固定されている。
スクリーンステー201Aは、ステー本体201aと、スクリーン締結部101b(図5参照)と、ステー本体201aの下端部にねじ結合されたブラケット結合部材296と、ブラケット結合部材296の下端部にねじ結合されたロックナット297とを備える。
ブラケット結合部材296は、円柱状の軸部288aと、軸部288aの下端部に下方に突出するように形成されたねじ部としての下部おねじ部296bと、軸部288aの上端部に上方に突出するように形成されたねじ部としての上部おねじ部296cとを一体に備える。ロックナット297は、ブラケット結合部材296の下部おねじ部296bにねじ結合されている。
スクリーン支持ブラケット283Aは、ブラケット本体285からなる。
おねじが形成された下部おねじ部296bは、ロックナット297がねじ結合されるとともに、ブラケット本体285のめねじ部294bにねじ結合されている。おねじが形成された上部おねじ部296cは、ステー本体201aのめねじが形成されたねじ部としてのめねじ部201hにねじ結合されている。この状態では、ロックナット297は、締め付けられてブラケット本体285の上端面294aに押し付けられている。この結果、ブラケット本体285に対してブラケット結合部材296が強固に締結され、ブラケット本体285に対してブラケット結合部材296が回転して弛むのを防止することができる。ロックナット297は、スクリーンステー201Aのスクリーン締結部101b(図5参照)を周方向の所定位置に位置合わせして固定する際に利用できる。
下部おねじ部296bと上部おねじ部296cとでは、ねじ山の巻き方向が異なる。例えば、下部おねじ部296bは右ねじ、上部おねじ部296cは左ねじである。なお、下部おねじ部296bを左ねじ、上部おねじ部296cを右ねじとしても良い。
ここで、下部おねじ部296bにおいて、その軸方向の長さをL3、おねじの外径(呼び径)をd2とし、上部おねじ部296cにおいて、その軸方向の長さをL4、おねじの外径(呼び径)をd3とすると、L3>L4の関係となる。なお、L3<L4であっても良い。
<第2実施形態>
図14は、第2実施形態のスクリーンステー201とスクリーン支持ブラケット301との結合構造を示す断面図である。第2実施形態に関して、図9に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
スクリーン支持ブラケット301は、操向ハンドル27(図1参照)に左右一対設けられる。スクリーン支持ブラケット301の上端部にはスクリーンステー201が取付けられている。
スクリーン支持ブラケット301は、操向ハンドル27に固定されるブラケット本体302と、ブラケット本体302の上端部に溶接にて取付けられたブラケット結合部材303と、ブラケット結合部材303の上部にねじ結合されたロックナット289とを備える。
ブラケット本体302は、中空部302aを有するパイプ状の部材である。ブラケット結合部材303は、軸部303aと、軸部303aの上端部から上方に延びる上部おねじ部288cとから一体に形成されている。
軸部303aは、大径部303bと、大径部303bの下端部から上方に突出する小径部303cとから一体に構成される。小径部303cは、ブラケット本体302の上端部の中空部302aに挿入され、ブラケット本体302の上端面302bと大径部303bの外周面303dとが溶接される。上部おねじ部288cには、ロックナット289がねじ結合されている。
<第3実施形態>
図15は、第3実施形態のスクリーンステー311とスクリーン支持ブラケット283Aとの結合構造を示す断面図である。第3実施形態に関して、図9に示した第1実施形態、図13に示した別実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
スクリーン支持ブラケット283Aの上端部にスクリーンステー311が取付けられている。
スクリーンステー311は、ステー本体312、スクリーン締結部101b(図5参照)、ブラケット結合部材313及びロックナット297を備える。
ステー本体312は、真直で中空部312aを有するパイプ状の部材である。スクリーン締結部101bは、ウインドスクリーン66(図2参照)を取付けるためにステー本体312に取付けられている。ブラケット結合部材313は、ステー本体312の下端部の中空部312aに挿入されるとともにステー本体312の下端部に溶接にて取付けられた軸部313aと、軸部313aの下端から一体に下方に延びるねじ部としてのおねじ部313bとからなる。
軸部313aは、大径部313cと、大径部313cの上端部に一体に形成された小径部313dとからなる。小径部313dが、ステー本体312の中空部312aに挿入されるとともにステー本体312の下端面312bと大径部313cの外周面313eとが溶接される。おねじ部313bは、おねじが形成された部分であり、おねじ部313bにロックナット297がねじ結合されるとともに、おねじ部313bがスクリーン支持ブラケット283Aのめねじ部294bにねじ結合される。ロックナット297は、ブラケット本体285の上端面294aを押し付けるように締め付けられる。これにより、スクリーン支持ブラケット283Aにブラケット結合部材313、ひいてはスクリーンステー311を強固に固定することができる。
以上の図9に示したスクリーン支持ブラケット283、図13に示したスクリーン支持ブラケット283A及び図14に示したスクリーン支持ブラケット301は、操向ハンドル27(図5参照)に設けられるとともに操向ハンドル27を覆うハンドルカバー53(図3及び図5参照)内に配置されている。これにより、外観性を向上させることができる。
<第4実施形態>
図16は、第4実施形態のスクリーンステー101を備える自動二輪車10の前部上部を示す正面図である。第4実施形態において、第1実施形態と同一構成については同一符号を付けて説明する。
自動二輪車10は、自動二輪車200(図1参照)に対してスクリーンステー101及びスクリーンステー101関連の構成が異なり、スクリーンステー101及びスクリーンステー101関連の構成以外の構成については、自動二輪車200と同一である。
自動二輪車10のハンドルカバー53の上方には、大型で透明なウインドスクリーン66が配置されている。ウインドスクリーン66は、操向ハンドル27の中央側から上方に逆ハの字状に延びる左右一対のスクリーンステー101,101に複数のボルト102で取付けられている。
ウインドスクリーン66は、前方に凸となるように湾曲し且つ後傾しているため、ボルト102の頭部は、車両前方に対して車幅方向外側寄りに向くとともに水平方向に対して斜め上方に向いている。
本実施形態のスクリーンステー101,101は、後で詳述するように、車体側への着脱が容易に行えるように改善したものであり、ウインドスクリーン66及び左右のスクリーンステー101,101からなるスクリーンアッシー110は、オプション設定されている。従って、自動二輪車10の基本仕様にはスクリーンアッシー110は取付けられていないが、スクリーンアッシー110を後付けすることが可能である。上記したように、スクリーンステー101,101の車体側への着脱が容易であるから、着脱の作業時間(整備時間)を短縮することができ、工賃を抑えることが可能になる。
図17は、図16からウインドスクリーン66を外した状態を示す正面図である。
図16において、複数のボルト102を弛めることで、ウインドスクリーン66を、図17に示したように外すことが可能である。
スクリーンステー101は、真直で棒状のステー本体101aと、ウインドスクリーン66(図2参照)を取付けるためにステー本体101aに設けられたスクリーン締結部101bとを備える。
ステー本体101aは、下部に形成された大径部101cと、大径部101cの上端から上方へ向かうにつれて次第に縮径するテーパ部101dと、テーパ部101dの上端から上方に延びる小径部101eとを備える。このように、ステー本体101aに大径部101c、テーパ部101d及び小径部101eを設けることで、意匠性を高めるとともに、ステー本体101aの下部より小径にした小径部101eによってウインドスクリーン66を通じた視界をより大きく確保することができる。
スクリーン締結部101bは、ステー本体101aの大径部101cの途中に垂直に設けられた下側締結部101fと、ステー本体101aの小径部101eの上端部に小径部101eに対して垂直に設けられた上側締結部101gとからなる。
下側締結部101f及び上側締結部101gは、共に、円柱状又は円筒状であり、下側締結部101f及び上側締結部101gのそれぞれの先端面が共に、水平方向に対して斜め上方を向きつつ車両前方に対して車幅方向外側寄りに向いている。
図18は、自動二輪車10の車体前部を示す平面図である。
スクリーンステー101の下側締結部101fは、平面視では、その軸線101xが、車体前後方向に延びる直線111に対して角度θだけ車幅方向外側に傾いている。即ち、左右の軸線101x,101xが、車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向外側へ広がっている。
上側締結部101gは、その軸線101yが、下側締結部101fの軸線101xと平行又は略平行に延び、左右の軸線101y,101yが、車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向外側へ広がっている。
ハンドルカバー53は、ハンドルカバー53に、ヘッドライト65の上方であってメータ113の前方を覆う上部カバー114を備える。
上部カバー114は、平面視で前方に凸状に湾曲する輪郭を有する部品であり、上部カバー114は、中央に配置されたセンタカバー116と、センタカバー116の両側に配置された着脱可能なサイドカバー117,117とから構成される。
サイドカバー117は、その車幅方向外側の端部に、スクリーンステー101を通す切欠き又は穴(不図示)が形成され、この切欠き又は穴を通じて、サイドカバー117の内側からサイドカバー117の上方へスクリーンステー101が延びている。
自動二輪車10の基本仕様では、サイドカバー117とは別のサイドカバーが取付けられている。別のサイドカバーにはサイドカバー117に形成されている切欠き又は穴が設けられていない。即ち、左右のサイドカバー117,117は、オプション設定されているものであり、スクリーンアッシー110専用である。
図19は、図17からハンドルカバー53及びその周囲の部品を外した状態を示す正面図である。
操向ハンドル27には左右一対のスクリーン支持ブラケット83,83が固定されている。左右のスクリーン支持ブラケット83,83は、操向ハンドル27のY字分岐部27aの左右の上端部近傍にそれぞれ溶接にて接合されている。
左右のスクリーンステー101,101は、その大径部101cの下端部が、筒状に形成された左右のスクリーン支持ブラケット83,83のそれぞれの中空部に上側から挿入されている。
左右のスクリーン支持ブラケット83,83は、正面視では、操向ハンドル27のY字分岐部27aに連続的に延びるように設けられ、更に、左右のスクリーン支持ブラケット83,83に連続的に延びるように左右のスクリーンステー101,101が設けられている。
スクリーン支持ブラケット83,83のそれぞれの上端の端面83aは、上方からハンドルカバー53(図16参照)のサイドカバー117(図18参照)に覆われ、スクリーン支持ブラケット83,83が外部に露出しない。
上記した左右のスクリーン支持ブラケット83,83と、左右のスクリーン支持ブラケット83,83に支持されたスクリーンアッシー110(図16参照)とは、スクリーン装置87を構成する。
上記したように、スクリーン支持ブラケット83は、一端が操向ハンドル27に接合されるとともに他端からスクリーンステー101が挿入される単純形状の筒部材であるため、スクリーン支持ブラケット83のコストが抑えられ、また、スクリーンアッシー110(図16参照)の組み付けが容易に行える。
スクリーン支持ブラケット83及びスクリーンステー101には、スクリーンステー101がスクリーン支持ブラケット83に対する軸回りの回転や抜けを防止するロック機構(不図示)が設けられている。このロック機構については、図20及び図21で詳細に説明する。
図20は、操向ハンドル27の左側に取付けられたスクリーン支持ブラケット83とスクリーンステー101との結合状態を示す説明図である。図20(A)はスクリーン支持ブラケット83及びスクリーンステー101を車両の右斜め前方から見た図である。図20(B)は図20(A)の要部拡大図である。
図20(A)に示すように、スクリーン支持ブラケット83は、操向ハンドル27のY字分岐部27aの前部から前方及び上方に湾曲しながら延びる湾曲部83bと、湾曲部83bの上端から上側に直線状に延びる直線部83cとが一体に形成された筒状の部材である。
湾曲部83bの下端部に操向ハンドル27に接合され、直線部83cにスクリーンステー101の下端部が挿入されている。
図20(B)に示すように、スクリーン支持ブラケット83は、操向ハンドル27に溶接された補強板84で支持されている。補強板84は、その一端が操向ハンドル27のY字分岐部27aに溶接にて接合され、他端がスクリーン支持ブラケット83の湾曲部83bの外周面に溶接にて接合されている。この補強板84により、スクリーン支持ブラケット83が補強されている。
スクリーン支持ブラケット83及びスクリーンステー101には、回転止め及び抜け止めをするロック機構86が設けられている。
ロック機構86は、スクリーン支持ブラケット83の直線部83cに設けられたロックピン91と、スクリーンステー101の大径部101cの下端部外周面に形成されてロックピン91に係合可能なロック用切欠き101pとから構成される。
ロックピン91は、スクリーン支持ブラケット83における直線部83cの車幅方向内側の面からわずかに突出するように設けられ、略車幅方向に延びている。このように、ロックピン91をスクリーン支持ブラケット83の車幅方向内側に設けることで、ロックピン91を目立ちにくくすることができ、外観性を向上させることができる。
図21は、ロック機構86を説明する説明図である。図21(A)はロック機構86を示す正面図、図21(B)はスクリーンステー101のロック用切欠き101pを示す正面図、図21(C)は図21(A)のC−C線断面図である。
図21(A)は、筒状のスクリーン支持ブラケット83の直線部83cにスクリーンステー101の大径部101cが挿入された状態を示している。
スクリーン支持ブラケット83の直線部83cには、直線部83cの長手方向に直交するようにロックピン91が紙面の表裏方向に貫通するように固定されている。
スクリーンステー101の大径部101cの下端部には、正面視L字状のロック用切欠き101pが形成されている。図21(A)では、ロックピン91とロック用切欠き101pが係合した状態にあり、スクリーン支持ブラケット83に対してスクリーンステー101が抜け止めされ、且つ軸回りの一方向への回動(図中に矢印で示したR方向への回動)が規制されている。
上記のR方向は、例えば、図18に示したスクリーンステー101の下側締結部101f及び上側締結部101gのそれぞれの端面が、前方から車幅方向外側へ向きを変えるように回動する際の回動方向と一致する。図21(A)に示したロック機構86のロック状態は、図18に示した下側締結部101f及び上側締結部101gが前方に対して角度θだけ車幅方向外側に向いた状態である。
図21(B)に示すように、スクリーンステー101は、大径部101cの下端部にロック用切欠き101pが形成されている。ロック用切欠き101pは、大径部101cの端面101qから大径部101cの長手方向に沿って延びる縦スリット101rと、縦スリット101rの上端から周方向に延びて縦スリット101rに連通する横スリット101sとから構成される。
横スリット101sの先端部は、凸状の円弧に形成されている。縦スリット101r及び横スリット101sの幅は同一で、その幅は、ロックピン91(図21(A)参照)の外径よりも大きく形成されている。
大径部101cの外周面101tと端面101qとの角部には面取り101uが形成されている。
図21(C)に示すように、スクリーン支持ブラケット83は、その全体に内径がD1の中空部83dが設けられている。直線部83cの中空部83dには、その上端部に内径D2が内径D1よりも大きく形成された大径穴83eが形成され、大径穴83eにスクリーンステー101の大径部101cが挿入されている。
大径穴83eは、長手方向に直線状に延びるストレート穴83fと、ストレート穴83fの下端から下方に先細りとなるように延びる雌テーパ部83gとから構成される。
ストレート穴83fには、スクリーンステー101の外周面101tがすきま嵌めで嵌合し、雌テーパ部83gには、スクリーンステー101の面取り101uが密着するように嵌合している。このように、雌テーパ部83gと面取り101uとは、スクリーンステー101の挿入高さを規制するストッパ構造を構成している。
スクリーン支持ブラケット83の直線部83cは、大径穴83e内に連通する貫通穴83hが開けられ、ロックピン91は、大径穴83eに突出するように貫通穴83hに圧入され、スクリーンステー101のロック用切欠き101pに係合可能とされている。
図21(A),(B)において、ロックピン91にロック用切欠き101pが係合した状態では、ロックピン91に横スリット101sの縁が当り、直線部83cから大径部101cを引き抜くことが出来ない。そこで、スクリーンステー101をR方向とは反対の方向へ回動させると、ロックピン91の外周面にスクリーンステー101の縦スリット101rの縁が当る。この状態で、直線部83cから大径部101cを引き抜くことが可能になる。
以上に述べたスクリーンアッシー110の組み付け要領を次に説明する。
図22は、第4実施形態におけるスクリーンアッシー110の組み付け要領を示す作用図である。
ウインドスクリーン66が取付けられていない車両にオプション仕様のスクリーンアッシー110を組み付けるには、まず、ハンドルカバーの上部に設けられた上部カバーから基本仕様の左右一対のサイドカバーを取外す。そして、サイドカバーを取外した後に出来る左右の開口部128,128(図24参照)を通じて、図22において、左右のスクリーン支持ブラケット83,83の直線部83c,83cに、矢印Aに示すように、それぞれスクリーンステー101の大径部101cを挿入する。このとき、各スクリーンステー101を軸回りに回して、左右のロック機構86(図21参照)をロックさせる。
次に、左右のスクリーンステー101,101のそれぞれの下側締結部101f及び上側締結部101gに、矢印Bに示すように、ウインドスクリーン66に設けられた複数の被取付部66a(詳しくは、被取付部66aにおけるウインドスクリーン66の背面側の部分)を当てる。
被取付部66aは、ウインドスクリーン66に開けられた貫通穴と、中央部にボルト挿通穴143aが開けられるとともにウインドスクリーン66の貫通穴に嵌められたゴム製のグロメット143とから構成される。
次に、各グロメット143のボルト挿通穴143aにボルト102(図16参照)を通すとともに、ボルト102の先端部を下側締結部101f及び上側締結部101gのそれぞれのねじ穴101jにねじ込む。
最後に、ハンドルカバー53(図18参照)の上部に、オプション仕様の左右一対のサイドカバー117,117(図18参照)を取付ける。これで、スクリーンアッシー110の組み付けが完了する。
左右の筒状部133b,133bが正面視逆ハの字状に配置され、且つロック機構86が設けられているため、左右の筒状部133b,133bから左右のスクリーンステー101,101の下端小径部101h,101hが抜けることがなく、スクリーンアッシー110は強固に支持される。
スクリーン支持ブラケット83は、サイドカバー117より下方に位置するため、外観性を向上させることができる。
以上の図16及び図19に示したように、車両としての自動二輪車10(図16参照)に固定された左右一対のブラケットとしてのスクリーン支持ブラケット83,83と、左右のスクリーン支持ブラケット83,83に結合可能な左右一対のステーとしてのスクリーンステー101,101と、左右のスクリーンステー101,101に固定されるウインドスクリーン66とを備えるスクリーン装置87又は自動二輪車10において、左右のスクリーンステー101,101と、左右のスクリーン支持ブラケット83,83とは、一方を他方に挿入することで結合し、且つ左右のスクリーン支持ブラケット83,83によって、左右のスクリーンステー101,101が正面視逆ハの字状に支持される。
この構成によれば、スクリーンステー101,101をスクリーン支持ブラケット83,83に挿入し、スクリーンステー101,101にウインドスクリーン66を固定するだけで、スクリーンステー101,101がスクリーン支持ブラケット83,83から抜けることがない。従って、スクリーンステー101をスクリーン支持ブラケット83に固定する特別な構造や固定するための特別な部材が必要なく、構造が簡素であるため、ウインドスクリーン66を容易に着脱することができる。
また、図16及び図19に示したように、スクリーンステー101は、ウインドスクリーン66を固定するスクリーン固定部としての下側締結部101f及び上側締結部101gを備え、下側締結部101f及び上側締結部101gは、その前端としての前端面が、ウインドスクリーン66の前方(車両前方)に対して側方寄り(車幅方向外側寄り)に向くように配置されているので、下側締結部101f及び上側締結部101gで視界を妨げることがなく、ウインドスクリーン66を通しての視界を確保するとともに、ウインドスクリーン66を前後方向及び車幅方向に強固に支持することができる。
また、図20及び図21に示したように、スクリーンステー101及びスクリーン支持ブラケット83は、スクリーンステー101又はスクリーン支持ブラケット83の挿し抜き方向への移動を規制するロック機構86が設けられているので、ロック機構86によって、スクリーンステー101をスクリーン支持ブラケット83からより一層抜けないようにすることができる。
また、図20に示したように、スクリーン支持ブラケット83は、スクリーンステー101が挿入される筒状に形成され、自動二輪車150(図23参照)の車体側(詳しくは、操向ハンドル27)から延びる側板としての補強板84で支持されるので、補強板84でスクリーン支持ブラケット83を支えてスクリーン支持ブラケット83の強度・剛性を高めることができ、ウインドスクリーン66(図16参照)を強固に支持することができる。
また、図18及び図19に示したように、左右のスクリーン支持ブラケット83,83を覆う車体カバーとしてのハンドルカバー53が設けられ、ハンドルカバー53は、スクリーンステー101を挿入可能な左右一対の開口部128,128と、開口部128,128を閉じる左右一対のサブカバーとしてのサイドカバー117,117とを備えるので、サイドカバー117,117を取外すことで、開口部128,128を通じて容易にウインドスクリーン66を着脱することができる。
<第5実施形態>
図23は、第5実施形態のスクリーン装置127を備える自動二輪車150を示す正面図であり、ヘッドライト65(図17参照)及び前ハンドルカバー121(図17参照)を外した状態を示す正面図である。図24は、図23の要部拡大図である。なお、図24については、フロントカバー51(図1参照)も外した状態にある。第5実施形態に関して、第4実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図23に示すように、ハンドルカバー53は、前後二分割構造の前ハンドルカバー121(図17参照)及び後ハンドルカバー122を備える。
メータ113の手前側には、スクリーンアッシー110(図16参照)を支持するために操向ハンドル27に設けられた左右一対のスクリーン支持部120が配置されている。
スクリーン支持部120は、台座125及びスクリーン支持ブラケット133から構成される。左右のスクリーン支持ブラケット133,133には、左右のスクリーンステー101,101が正面視逆ハの字状に支持されている。
なお、図中の符号118は後輪用ブレーキレバー107の操作により液圧を発生させる左マスターシリンダ、119は前輪用ブレーキレバー108の操作により液圧を発生させる右マスターシリンダである。
図24に示すように、ステアリングステム26の上端に接続された操向ハンドル27(詳しくは、操向ハンドル27のY字分岐部27aの近傍)に、左右一対の台座125,125が溶接にて固定され、台座125,125にスクリーン装置127が固定されている。
スクリーン装置127は、左右の台座125,125にそれぞれ複数のボルト131で取付けられた左右のスクリーン支持ブラケット133,133と、左右のスクリーン支持ブラケット133,133に支持されたスクリーンアッシー110とから構成される。
台座125は、操向ハンドル27に溶接にて接合された脚部125aと、脚部125aの上端部に一体に設けられた台座壁125bとを一体に備える。
脚部125aは、車幅方向外方斜め上方に延びる操向ハンドル27に沿って延びている。台座壁125bは、矩形で後上りの平坦な上面125cを有している。また、上面125cは、車幅方向外側の端部が車幅方向内側の端部より下方に位置する。
左右の台座壁125b,125bの後方には、操向ハンドル27が近接するように配置されている。
スクリーン支持ブラケット133は、台座125の台座壁125bに複数のボルト131で締結された固定壁133aと、固定壁133aの上面に一端面が溶接にて接合された筒状部133bと、固定壁133aの車幅方向外側の一辺から一体に上側に延びて筒状部133bの外周面に溶接にて接合された側壁部133cとから構成される。
固定壁133aは、平板状で、その輪郭が略矩形に形成され、下面が台座壁125bの上面125cに接して後上りに延びている。また、固定壁133aは、車幅方向外側の端部が車幅方向内側の端部より下方に位置する。
左右の固定壁133a,133aの後方には、操向ハンドル27が近接するように配置されている。
筒状部133bは、真直な管であり、正面視では、下端から上端に向かうにつれて次第に車幅方向外側に位置するように傾斜している。即ち、左右の筒状部133b,133bは、正面視で逆ハの字状に配置されている。側壁部133cは、その前端133dから後側へ向かうにつれて次第に上方に延びた部分であり、真直に形成された後縁133eが筒状部133bに沿って延び、後縁133eが筒状部133bの外周面に溶接にて接合されている。
このように、側壁部133cを設けることで、筒状部133bは、端面と外周面との両方が溶接されるため、固定壁133aと側壁部133cとに強固に固定される。また、固定壁133aは前下がりとされ、筒状部133bは後傾しているので、筒状部133bの全長をより長く確保することができ、スクリーンステー101を筒状部133bに挿入する挿入長さを長くできるため、スクリーン支持ブラケット133によりスクリーンステー101を強固に支持することができる。
スクリーンステー101の大径部101cは、筒状部133bに設けられた中空部133fの内径よりわずかに小さく形成され、大径部101cが中空部133fに挿入されている。また、大径部101と筒状部133bとには、ロック機構86(図21(A)参照)が設けられている。大径部101cと筒状部133bとの嵌合関係及びロック機構86については、第4実施形態の図21(A)〜図21(C)と同一である。
なお、上記したスクリーンステー101及びスクリーン支持ブラケット133には、スクリーンステー101が軸回りに回らないようする回り止め構造や抜け止め構造が設けられていなくても良い。
左右のスクリーンステー101,101にウインドスクリーン66(図16参照)を取付ける際に、筒状部133bに挿入されたスクリーンステー101を軸回りに回して、下側締結部101f及び上側締結部101gをウインドスクリーン66の締結位置に簡単に合わせられるからである。このように簡素な構造であるから、コストが抑えられ、作業時間が短縮できる。
ハンドルカバー53の一対のサイドカバー117,117(図18参照)を外した際に、センタカバー116の両側方には、一対の開口部128,128が出来る。一対の開口部128,128を通じて上方から左右のスクリーンステー101,101を左右のスクリーン支持ブラケット133,133の筒状部133b,133bに対して抜き差しすることが可能になる。
図中の符号113aはメータ113の背面、135はメータ113への電力や信号を送るメータ用のハーネス、136はハーネス135の端部に設けられてメータ113に接続されたコネクタである。
図25は、ハンドルカバー53を図16のXXV−XXV線と同じ位置で切断した断面図である。
台座125及びスクリーン支持ブラケット133からそれぞれ構成される左右のスクリーン支持部120,120は、車体の車幅方向の中央を通って前後に延びる車体中心線140に対して左右対称に配置されている。
左右のスクリーン支持ブラケット133,133の固定壁133a,133aと、左右の台座125,125の台座壁125b,125bは、車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向外側へ広がるハの字状に配置されている。
左右のスクリーン支持部120,120の間及び車両前方にはヘッドライト65が近接するように配置されている。ヘッドライト65の後壁65aは、左右のスクリーン支持部120,120の間に位置し、後壁65aの両側部の形状に沿って、左右のスクリーン支持部120,120が配置されている。
このように、左右のスクリーン支持部120,120を平面視ハの字状に配置することで、左右のスクリーン支持部120,120間を含み、左右のスクリーン支持部120,120の車両前方の空間141に、ヘッドライト65をコンパクトに配置することができる。従って、ハンドルカバー53の前後方向の幅をより小さくすることができ、車体前部のスリム化を図ることができる。
左右のスクリーン支持部120,120の後方には、メータ113及びメータ113に接続されたハーネス135(図20参照)のコネクタ136が配置されている。
また、左右のスクリーン支持部120,120の車幅方向外側には、左側に左マスターシリンダ118、右側には右マスターシリンダ119が近接して配置されている。
なお、符号142はバックミラー104(図16参照)用のミラー取付部であり、左マスターシリンダ118及び右マスターシリンダ119のそれぞれの車幅方向外側に近接するように操向ハンドル27(図16参照)側に設けられている。
以上に述べたスクリーンアッシー110の組み付け要領を次に説明する。
図26は、第5実施形態におけるスクリーンアッシー110の組み付け要領を示す作用図である。
第4実施形態の図22で説明したのと同様にハンドルカバーのサイドカバーを取外し、その後、左右のスクリーン支持ブラケット133,133の筒状部133b,133bに、矢印Cに示すように、それぞれスクリーンステー101の大径部101cを挿入する。
次に、左右のスクリーンステー101,101のそれぞれの下側締結部101f及び上側締結部101gに、矢印Dに示すように、ウインドスクリーン66に設けられた複数の被取付部66a(詳しくは、被取付部66aにおけるウインドスクリーン66の背面側の部分)を当てる。
次に、各グロメット143のボルト挿通穴143aにボルト102(図16参照)を通すとともに、ボルト102の先端部を下側締結部101f及び上側締結部101gのそれぞれのねじ穴101jにねじ込む。
最後に、ハンドルカバー53(図18参照)の上部に、オプション仕様の左右一対のサイドカバー117,117(図18参照)を取付ける。これで、スクリーンアッシー110の組み付けが完了する。
左右の筒状部133b,133bが正面視逆ハの字状に配置され、且つロック機構86が設けられているため、左右の筒状部133b,133bから左右のスクリーンステー101,101の大径部101c,101cが抜けることがなく、スクリーンアッシー110は強固に支持される。
スクリーン支持ブラケット133は、サイドカバー117より下方に位置するため、外観性を向上させることができる。
以上の図24に示したように、スクリーン支持ブラケット133は、自動二輪車150(図23参照)側に固定可能な固定部としての固定壁133aと、固定壁133aから延びてスクリーンステー101が挿入される被挿入部としての筒状部133bと、固定壁133aから延びてウインドスクリーン66の側方側(車幅方向外側)で筒状部133bと接合される側壁部133cとを備えるので、側壁部133cで筒状部133bを支えることができ、スクリーン支持ブラケット133の強度・剛性を高めてウインドスクリーン66を強固に支持することができる。
また、図24及び図25に示したように、左右のスクリーン支持ブラケット133,133の固定壁133a,133aは、平面視でウインドスクリーン66(図16参照)の前方(車両前方)に向かうにつれて次第に側方(車幅方向外側)へ広がるように配置されているので、左右のスクリーン支持ブラケット133,133の間の空間141を広くすることができ、その空間141にヘッドライト65等の部品をコンパクトに且つ配置し易くすることができる。また、車両前方から走行風を受けるウインドスクリーン66を強固に支持することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図19及び図21に示したように、スクリーン支持ブラケット83の内径D2をスクリーンステー101の外径よりも大きくして、スクリーン支持ブラケット83にスクリーンステー101を挿入したが、これに限らず、スクリーンステー101の内径をスクリーン支持ブラケット83の外径よりも大きくして、スクリーンステー101にスクリーン支持ブラケット83を挿入しても良い。
また、図21(C)に示したように、スクリーンステー101の大径部101cを円柱状とし、大径部101cをスクリーン支持ブラケット83の直線部83cの大径穴83eに挿入したが、これに限らず、スクリーンステー101の大径部101cを先細り形状の雄テーパ状とし、直線部83cの大径穴83eを、雄テーパ状の大径部101cに隙間なく嵌合する雌テーパ状としても良い。この場合、スクリーンステー101の鉛直に対する傾斜角度は、ウインドスクリーン66が取付けられた左右のスクリーンステー101,101が、左右の直線部83c,83cから抜けない角度であれば良い。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
10,150,200 自動二輪車(車両)
27 操向ハンドル(支持部材)
53 ハンドルカバー(車体カバー)
66 ウインドスクリーン
83,133,283,283A,301 スクリーン支持ブラケット(ブラケット)
83b 湾曲部(固定部)
83c 直線部(被挿入部)
84 補強板(側板)
86 ロック機構
87,127,287 スクリーン装置
101,201,201A,311 スクリーンステー(ステー)
101f 下側締結部(スクリーン固定部)
101g 上側締結部(スクリーン固定部)
117 サイドカバー(サブカバー)
125 台座(支持部材)
128 開口部
133a 固定壁(固定部)
133b 筒状部(被挿入部)
133c 側壁部
201h,294b めねじ部(ねじ部)
288b,296b 下部おねじ部(ねじ部)
288c,296c 上部おねじ部(ねじ部)
289,297 ロックナット(固定部材)
313b おねじ部(ねじ部)

Claims (18)

  1. 車両(10,200)のブラケット(83,133,283,283A,301)に結合可能な左右一対のステー(101,201,201A,311)と、前記左右のステー(101,201,201A,311)に固定されるウインドスクリーン(66)とを備えるスクリーン装置において、
    前記左右のステー(101,201,201A,311)と、前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)とは、一方を他方に挿入することで結合し、
    前記ブラケット(133)は、車両(10)の車体側に固定可能な固定部(133a)と、前記固定部(133a)から延びて前記ステー(101)が挿入される被挿入部(133b)と、前記固定部(133a)から延びて前記被挿入部(133b)の外周面と接合される側壁部(133c)とを備えることを特徴とするスクリーン装置。
  2. 前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)によって、前記左右のステー(101,201,201A,311)が正面視逆ハの字状に支持されることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。
  3. 前記ステー(101,201,201A,311)は、前記ウインドスクリーン(66)を固定するスクリーン固定部(101f,101g)を備え、前記スクリーン固定部(101f,101g)は、その前端が、前記ウインドスクリーン(66)の前方に対して側方寄りに向くように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリーン装置。
  4. 前記左右のブラケット(283,283A,301)と前記ステー(201,201A,311)とは、互いにねじ結合するねじ部(201h,288b,288c,294b,296b,296c,313b)をそれぞれ備え、前記ブラケット(283,283A,301)及び前記ステー(201,201A,311)の一方は、他方にねじ結合しつつ挿入されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  5. 前記左右のブラケット(283,283A,301)及び前記ステー(201,201A,311)の一方は、前記左右のブラケット(283,283A,301)と前記ステー(201,201A,311)とのねじ結合の弛みを防止する固定部材(289,297)を備えることを特徴とする請求項4に記載のスクリーン装置。
  6. 前記ステー(101)及び前記ブラケット(83,133)は、前記ステー(101)又は前記ブラケット(83,133)の挿し抜き方向への移動を規制するロック機構(86)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  7. 前記ブラケット(83)は、前記ステー(101)が挿入される筒状に形成され、車両(10)の車体側から延びる側板(133c)で支持されることを特徴とする請求項1、2、3又は6に記載のスクリーン装置。
  8. 前記左右のブラケット(133)の前記固定部(133a)は、平面視で前記ウインドスクリーン(66)の前方に向かうにつれて次第に側方へ広がるように配置されていることを特徴とする請求項1、2、3、6又は7に記載のスクリーン装置。
  9. 左右一対のブラケット(83,133,283,283A,301)と、前記左右のブラケット(83,33,283,283A,301)に結合可能な左右一対のステー(101,201,201A,311)と、前記左右のステー(101,201,201A,311)に固定されるウインドスクリーン(66)とを備える車両において、
    前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)は、前記車両の車体側に設けられる支持部材(27,125)に固定され、前記左右のステー(101,201,201A,311)と、前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)とは、一方を他方に挿入することで結合し、
    前記ブラケット(133)は、車両(10)の車体側に固定可能な固定部(133a)と、前記固定部(133a)から延びて前記ステー(101)が挿入される被挿入部(133b)と、前記固定部(133a)から延びて前記被挿入部(133b)の外周面と接合される側壁部(133c)とを備えることを特徴とする車両。
  10. 前記左右のブラケット(83,133,283,283A,301)によって、前記左右のステー(101,201,201A,311)が正面視逆ハの字状に支持されることを特徴とする請求項9に記載の車両。
  11. 前記支持部材は、ハンドル(27)又は前記ハンドル(27)に固定された台座(125)であり、前記ブラケット(83,283,283A,301)は、前記ハンドル(27)に設けられるとともに前記ハンドル(27)を覆うハンドルカバー(53)内に配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の車両。
  12. 前記ステー(101,201,201A,311)は、前記ウインドスクリーン(66)を固定するスクリーン固定部(101f,101f)を備え、前記スクリーン固定部(101f,101f)は、その前端が、車両前方に対して車幅方向外側寄りに向くように配置されていることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載の車両。
  13. 前記左右のブラケット(283,283A,301)と前記ステー(201,201A,311)とは、互いにねじ結合するねじ部(201h,288b,288c,294b,296b,296c,313b)をそれぞれ備え、前記ブラケット(283,283A,301)及び前記ステー(201,201A,311)の一方は、他方にねじ結合しつつ挿入されることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の車両。
  14. 前記左右のブラケット(283,283A,301)及び前記ステー(201,201A,311)の一方は、前記左右のブラケット(283,283A,301)と前記ステー(201,201A,311)とのねじ結合の弛みを防止する固定部材(289,297)を備えることを特徴とする請求項13に記載の車両。
  15. 前記ステー(101)及び前記ブラケット(83,133)は、前記ステー(101)又は前記ブラケット(83,133)の挿し抜き方向への移動を規制するロック機構(86)が設けられていることを特徴とする請求項9、10又は12に記載の車両。
  16. 前記ブラケット(83)は、前記ステー(101)が挿入される筒状に形成され、車両(10)の車体側から延びる側板(84)で支持されることを特徴とする請求項9、10、12又は15に記載の車両。
  17. 前記左右のブラケット(133)の前記固定部(133a)は、平面視で車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向外側へ広がるように配置されていることを特徴とする請求項9、10、12、15又は16に記載の車両。
  18. 前記左右のブラケット(83,133)を覆うハンドルカバー(53)は、車体カバーを構成し、
    前記ハンドルカバー(53)は、前記ステー(101)を挿入可能な開口部(128)と、前記開口部(128)を閉じるサブカバー(117)とを備えることを特徴とする請求項11乃至17のいずれか一項に記載の車両。
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