JP6293955B1 - ワックスサーモアクチュエーター - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単で安価な構成により発熱手段で発生させた熱を効率よくワックスに伝熱して、内包するワックス全体を偏りなく熱膨張をさせて、ピストンロッドの所望の突出量に変換可能なワックスサーモアクチュエーターを提供する。【解決手段】ワックスWが封入されたハウジング2と、このハウジング2に対して突没自在なピストンロッド3と、を備え、このピストンロッド3の内部に発熱手段(電熱ヒータ32)を有するワックスサーモアクチュエーター1において、ピストンロッド3に遊嵌されて前記発熱手段の熱を伝熱する円筒状の伝熱パイプ4をハウジング2の内部に挿置する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車等に使用される内燃機関の冷却水温度を可変制御する冷却水温度制御系において、水温可変制御を行うワックスサーモアクチュエーターに関し、詳しくは、ピストン内部に発熱手段を有し、この発熱手段でワックスを加熱融解してその体積膨張をピストン突没動作に変換する発熱手段を有するワックスサーモアクチュエーターに関する。
この種の発熱手段を有するワックスサーモアクチュエーターとしては、例えば、特許文献1に、ハウジング40内に固定されたピストン4に対して進退動作するシリンダ容器3と、シリンダ容器3内に設けられ、温度変化に伴う体積変化によりシリンダ容器3を進退動作させるワックスWと、ピストン4のケーシング15内に設けられ、通電によりワックスWに熱を与える発熱素子12と、を備えたサーモスタット装置1が開示されている。
このサーモスタット装置1の発熱素子12は、ピストン4のケーシング15外からケーシング15内に貫通して形成された熱伝導性を有する延設部材16と、ケーシング15内の延設部材16内に形成された発熱部18と、ケーシング15外の延設部材16に形成され、発熱部18と電気的に接続された電極部17とにより構成され、発熱部18に電圧供給するターミナル端子21が電極部17に当接することにより、電圧供給源と発熱部18が電気的に接続され、高耐久性、且つ組立、メンテナンスが容易とされている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0016]〜[0029]、図面の図1、図2等参照)。
しかし、特許文献1に記載の発熱素子12を備えたサーモスタット装置1は、発熱素子12が設けられたピストン4がリフトして上昇すると、熱源である発熱素子12も上昇することとなる。このため、ピストン4の上昇に伴って熱源から内部底面付近のワックスが離間することとなり、熱伝導率が低いパラフィンワックスで熱が遮られて熱源から離れた内部底面付近のワックスが熱膨張せず、所望のリフト量が得られないという問題があった。
また、発熱手段が発生した熱を効率よくワックスに伝達させるための技術として、特許文献2に、筒型ケース2,3内に封入され温度変化に伴う体積変化により作動ピストン7をケース外に進退動作させるための熱膨張体4と、ケース内部に配設され熱膨張体に熱影響を与える発熱素子12とを備えるサーモエレメント1が開示されている。
このサーモエレメント1は、発熱素子12がほぼ筒型形状を呈し、ケース内のほぼ中央位置に熱膨張体であるワックス4中に埋設された状態で配設されている。この発熱素子12の内側には、ケースの反ピストン側の端部に設けた端子取り出し部5を介して外部電源と接続される電極部材13が配設されている。そして、発熱素子12の外側でケース内壁部との間には、ワックス4への放熱を行う放熱フィンを兼ねた板ばね材14が配設されている。
このため、特許文献2に記載のサーモエレメント1によれば、ケース内に封入されたワックス4を全体にわたって効率よく温度上昇させ得るとともに、発熱素子12への通電制御用の端子取り出し部での確実なシール構造を得ることができるとされている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0031]〜[0040]、図面の図1、図2等参照)。
しかし、特許文献2に記載のサーモエレメント1は、熱源である発熱素子12が固定式でるため、前述の問題は発生しないものの、発熱素子12で発生した熱が、熱伝導率の高い板ばね材14を介して板ばね材14と接触する筒型ケース2から外に逃げてしまう。このため、発熱素子12で発生した熱が届かないワックスの量が増え、結果として所望のリフト量が得られないという問題が発生する。
特開2005−155831号公報 特開2003−222072号公報
そこで、本発明は、前記問題点を解決するために案出されたものであり、その目的とするところは、簡単で安価な構成により発熱手段で発生させた熱を効率よくワックスに伝熱して、内包するワックス全体を偏りなく熱膨張をさせて、ピストンロッドの所望の突出量に変換可能なワックスサーモアクチュエーターを提供することにある。
第1発明に係るワックスサーモアクチュエーターは、ワックスが封入されたハウジングと、このハウジングに対して突没自在なピストンロッドと、を備え、このピストンロッドの内部に発熱手段を有するワックスサーモアクチュエーターであって、前記ピストンロッドに遊嵌されて前記発熱手段の熱を伝熱する円筒状の伝熱パイプが前記ハウジングの内部に挿置されており、前記ハウジングは、前記ワックスを収容する有底円筒状のハウジングカップと、このハウジングカップの上端部に嵌着されるハウジングキャップと、前記ハウジングカップと前記ハウジングキャップとの間に介装されて両者間を封止するシール材と、を備え、前記伝熱パイプは、前記ハウジングカップの内部の底面から前記シール材に至るまでの長手方向の内法略全長に亘る長さを有することを特徴とする。
発明に係るワックスサーモアクチュエーターは、第1発明において、前記伝熱パイプの外径は、前記ハウジングカップの内周面と離間し、且つ、前記伝熱パイプの内径は、前記ピストンロッドに内接しない径に設定されていることを特徴とする。
発明に係るワックスサーモアクチュエーターは、第1発明又は発明のいずれかの発明において、前記伝熱パイプの周面には、多数の孔が穿設されていることを特徴とする。
発明に係るワックスサーモアクチュエーターは、第1発明ないし第発明のいずれかの発明において、前記伝熱パイプは、金属製パイプであることを特徴とする。
発明に係るワックスサーモアクチュエーターは、第発明ないし第発明のいずれかの発明において、前記伝熱パイプの上端には、外周面から外側へ張り出すドーナツ状の鍔が形成されていることを特徴とする。
第1発明〜第発明によれば、伝熱パイプを挿置するという簡単で安価な構成により、ピストンロッドのリフト量(突出量)が大きい領域においても、ピストンロッド上の発熱手段で発生させた熱を、ハウジングに封入されたワックス全体に効率よく伝熱することができ、ワックス全体を偏りなく熱膨張をさせることができる。このため、最大リフトをより低温環境で出力できる小型で高性能な発熱手段を有するワックスサーモアクチュエーターとすることができる。
また、第1発明〜第5発明によれば、リフト移動するピストンロッド上の発熱手段の熱を、伝熱パイプにより、優先的にハウジングの軸方向に伝熱し、熱源から最も離れたハウジングの内部の底面付近のワックスにも効率よく伝熱することができる。また、伝熱パイプがハウジングカップの内法略全長に亘るため、ピストンロッドの移動に引き摺られて伝熱パイプが移動することがない。このため、ピストンロッドのリフト量が多く高い位置にある場合でもワックス全体を偏りなく熱膨張をさせることができ、周囲の温度環境に拘わらずピストンロッドの所望のリフト量を得ることができる。
特に、第発明によれば、伝熱パイプの外径は、ハウジングカップの内周面と離間されているので、特許文献2に記載されたサーモエレメントのように、発熱手段の熱がハウジングから外部へ逃げてしまうおそれがない。このため、さらに優先的にハウジングの軸方向に伝熱されるので、ワックス全体を偏りなく熱膨張をさせることができ、少量の熱量でピストンロッドの所望のリフト量を得ることができる。また、第発明によれば、伝熱パイプの内径は、ピストンロッドに内接しない径に設定されているので、ピストンロッドの突没動作を阻害するおそれがなく、ワックスの熱膨張を効率よくピストンロッドのリフト量に変換することができる。
特に、第発明によれば、伝熱パイプの周面には、多数の孔が穿設されているので、融解したワックスがピストンロッドの突没動作に応じて、伝熱パイプの内外を移動するので、ワックスの膨張収縮にともなうピストンロッドの突没動作を阻害するおそれがない。このため、ワックスの熱膨張収縮を効率よくピストンロッドの突出量に変換することができる。
特に、第発明によれば、伝熱パイプが、熱伝導率が高い金属製パイプであるので、非常に効率よく熱源である発熱手段から最も離れたハウジングの底部付近まで万遍なくワックス全体に伝熱することができる。
特に、第発明によれば、シール材の摺動を伝熱パイプの上端に設けられた鍔で拘束し、ピストンロッドの埋没動作に引き摺られて、シール材がハウジングの底部方向に繰返し引張られることによる損傷を防止できる。
本発明の実施の形態に係るワックスサーモアクチュエーターを示す鉛直断面図である。 同上のワックスサーモアクチュエーターのハウジングの構成を示す分解斜視図である。 同上のハウジングのハウジングカップのみを示す鉛直断面図である。 図2のハウジングのハウジングキャップの構成を示す鉛直断面図である。 図2のハウジングのシール材のみを示す鉛直断面図である。 本発明の実施の形態に係るワックスサーモアクチュエーターのピストンロッドのみを示す斜視図である。 同上のピストンロッドのみを示す鉛直断面図である。 本実施の形態に係るワックスサーモアクチュエーターの伝熱パイプのみを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るワックスサーモアクチュエーターを示す鉛直断面図であり、(a)が、ピストンロッドのリフトアップ前を示し、(b)が、ピストンロッドが高い位置までリフトアップされた状態を示している。 温度とリフト量との関係をプロットして本実施形態に係るワックスサーモアクチュエーターと従来品との性能を比較した測定結果のグラフである。
以下、本発明の実施の形態に係るワックスサーモアクチュエーターについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るワックスサーモアクチュエーター1を示す鉛直断面図である。ここで、ワックスサーモアクチュエーターとは、ワックスエレメントやサーモペレット、又はサーモエレメントなどと呼ばれる温度センサと制御動作を行うアクチュエーターの機能を併せ持つ感温制御装置を指している。
例えば、ワックスサーモアクチュエーターは、自動車等に使用される内燃機関の冷却水温度を可変制御する冷却水温度制御系において、水温可変制御を行うアクチュエーターとして用いられる。ワックスサーモアクチュエーターの主な用途としては、キャブやスロットルチャンバーに組み込込まれてファーストアイドル・オートチョークの解除機能や、二輪車のオートスターターに用いられる。
図1に示すように、ワックスサーモアクチュエーター1は、ワックスWが封入されたハウジング2と、このハウジング2に対して突没自在なピストンロッド3と、このピストンロッド3に遊嵌された円筒状の伝熱パイプ4、などを備えた感温制御装置である。
このワックスサーモアクチュエーター1は、後述のように、ピストンロッド3の内部に電熱ヒータ32が設けられている。つまり、ワックスサーモアクチュエーター1は、ワックスWが充分に熱膨張しない低温環境下でもピストンロッド3の突出動作を可能とする電熱ヒータ付きワックスサーモアクチュエーターである。
ここで、ワックスサーモアクチュエーター1に用いるワックスWは、本実施形態では、常温で固形のパラフィンワックスである。このパラフィンワックスとは、炭化水素化合物の一種で、炭素原子の数が20以上となる長大なアルカンを指している。勿論、ワックスサーモアクチュエーター1のハウジング2に封入することのできる物質は、パラフィンワックスに限られず、マイクロワックスなど、比較的体積変化の大きい所定の熱膨張特性を有する物質であれば本発明に適用可能である。また、本発明に係るワックスは、組合せにより、常温より低い温度域において固形であり、常温で個容体又は液体のワックスもワックスサーモアクチュエーターの用途に応じて適宜適用可能である。
<ハウジング>
図2は、本実施の形態に係るワックスサーモアクチュエーター1のハウジング2の構成を示す分解斜視図である。ハウジング2は、ワックスサーモアクチュエーター1を構成する金属容器であり、ワックスWを収容するハウジングカップ20と、このハウジングカップ20の上端部に嵌着されるハウジングキャップ21など、から構成されている。また、ハウジングカップ20とハウジングキャップ21との間には、これらを密閉して封止するシール材22が介装されている。
(ハウジングカップ)
図3は、ハウジング2のハウジングカップ20のみを示す鉛直断面図である。図2、図3に示すように、ハウジングカップ20は、ワックスWを収容する容器となるカップ本体部20aと、このカップ本体部20aの上方に形成された上端部20bと、カップ本体部20aの下方に形成された下端部20cなど、から構成されている。
カップ本体部20aは、外径が10.5mm、内径が7.5mm程度の上下方向を長手方向(軸方向)とする長さ34mm程度の縦長な有底円筒状の部位であり、円筒状の内部がワックスWを収容するスペースとなっている。
上端部20bは、カップ本体部20aの外径より拡径された外径14mm程度の部位であり、ハウジングキャップ21の内側に嵌着される部位であるとともに、上部がシール材22を載置する凹部であるシール材載置部20dとなっている。
下端部20cは、カップ本体部20aの下端から下方へ突出する中実円柱状の部位であり、外径がカップ本体部20aの外径より小さい7mm程度で、長さが17.5mmとなっている。また、下端部20cの下端付近の下部には、ワイヤーリングやEリングを嵌める溝20eが形成されている。この下端部20cは、高リフトになった時にバイパスポートを塞ぐための部位である。
(ハウジングキャップ)
図4は、主にハウジング2のハウジングキャップ21の構成を示す鉛直断面図である。図2、図4に示すように、ハウジングキャップ21は、主に、上部21aと、下部21bとから構成された段階状に2つの異径円筒が重なりあった概略キャップ状の部材である。
上部21aは、上端が開放された丸い凹部21cが形成された部位であり、凹部21cの底面には、ピストンロッド3を挿通するロッド孔21dが穿設されている。このロッド孔21dで上部21aと下部21bとが連通されている。
この凹部21cには、図2、図4に示すように、リング状の鋼板からなるワッシャ23と、このワッシャ23より厚いリング状のゴム弾性体からなるピストンシール材24が装着されて上端がカシメられる(図1参照)。この構成により、ハウジングキャップ21は、ピストンロッド3との隙間を突没自在に封止することができ、ワックスサーモアクチュエーター1の周りの流体がハウジング2内に流入することがない。
下部21bは、下端が開放された水平断面円形状の凹部21eが形成されて部位であり、この凹部21eには、シール材22が圧着される。このため、凹部21eに上部は、シール材22のドーム状の上部の形状に応じたドーム状となっている。
この凹部21eには、シール材22及び上端部20bが嵌め込まれたうえ、下部21bの下端がカシメられてハウジングキャップ21がハウジングカップ20の上端部20bに嵌着されることとなる(図1参照)。
(シール材)
図5は、シール材22のみを示す鉛直断面図である。図2、図5に示すように、シール材22は、上部22aがドーム状、下部22bが下方に行くに従って縮径する逆円錐台状となった概略マッシュルーム状の部材である。このシール材22は、合成樹脂などのゴム弾性体からなる部材であり、ハウジングカップ20とハウジングキャップ21との間に介在してゴム弾性体が圧縮されることで両者の隙間を埋めて密封する機能を有している。
このシール材22には、ピストンロッド3を挿通する上下に開孔する円形のロッド孔22cが穿設されている。前述のピストンシール材24とシール材22のロッド孔22cにより、ピストンロッド3との隙間が2段階に封止される仕組みとなっている。
<ピストンロッド>
図6は、ピストンロッド3のみを示す斜視図であり、図7は、ピストンロッド3のみを示す鉛直断面図である。図6、図7に示すように、ピストンロッド3は、下端が閉塞された外径4mmの有底円筒状のロッド本体30と、このロッド本体30の軸線上の上部に固着されたリング状のフランジ31と、から主に構成されたステンレス製の部材である。このピストンロッド3は、ハウジング2に対して相対的に突出動作又は後退動作することにより、図示しない他部材を押圧して、ハウジング2とハウジング2と一体化されたバルブとが駆動され、流路を開閉する機能を有している。
(電熱ヒータ:発熱手段)
ロッド本体30の内部には、発熱手段(熱源)として通電により発熱する電熱ヒータ32が設けられている。本実施形態に係る電熱ヒータ32は、配線33,34により電気的に車のバッテリー等の12Vの直流電源に接続されている。この電熱ヒータ32は、ワックスサーモアクチュエーター1の周囲の温度環境に拘わらず、通電により発熱してワックスWを熱膨張可能とする機能を有している。勿論、本発明に係る発熱手段は、交流電源と接続するものでも構ないし、電熱ヒータに限られず、スイッチ等の操作により発熱の開始及び終了を制御可能な発熱手段であればよい。
<伝熱パイプ>
次に、図8を用いて、本実施の形態に係る伝熱パイプ4について説明する。図8は、本実施の形態に係る伝熱パイプ4を示す斜視図である。伝熱パイプ4は、電熱ヒータ32の熱を優先的にハウジング2の軸方向に伝熱する0.2mm程度の厚さの矩形の銅板から円筒状に丸められた円筒状の部材である。
このように伝熱パイプ4を銅製としたのは、ワックスWより熱伝導率を充分に高くし、優先的にハウジングの軸方向に伝熱するためである。銅の熱伝導率は、398(W・m-1・K-1)であり、ワックスWより大幅に熱伝導率が高くなっている。勿論、本発明に係る伝熱パイプは、カーボン製や銅以外の金属製(例えば、アルミニウム製、金製、銀製)など熱伝導率が、ワックスWより高い他の素材から構成してもよいことは云うまでもない。
なお、本実施形態に係る伝熱パイプ4は、図8に示すように、矩形の銅板の端部同士は、円筒状に丸めた後も接合されていない。勿論、本発明に係る伝熱パイプは、溶接等でこれらの銅板の端部同士を接合してもよいし、元々円筒状となっている銅管に多数の孔を穿設して作成しても構わない。
この伝熱パイプ4は、図8に示すように、円筒状のパイプ本体40と、このパイプ本体40上端に形成された、パイプ本体40の外周面から外側へ張り出すドーナツ状の鍔41など、から構成されている。また、このパイプ本体40の円周面には、直径0.3mm程度の小径の多数の孔40aが穿設されている。これらの多数の孔40aは、伝熱パイプ4の内部に存在したワックスWが熱膨張又は収縮した際に伝熱パイプ4を通り抜けられるようにするための孔である。
本実施形態に係る伝熱パイプ4の長さH1は、30.0mm〜31.5mm程度に設定されている。これは、ハウジング2にシール材22が装着された状態において、ハウジングカップ20の内部の底面からシール材22の下端に至るまでのハウジング2の長手方向の内法略全長と略同じ程度の長さである。このように伝熱パイプ4の長さH1を設定することにより、ピストンロッド3の移動に引き摺られて伝熱パイプ4が移動することがないからである。また、ピストンロッド3の移動(上昇)により電熱ヒータ32から最も距離が離れてしまうハウジングカップ20の底面付近のワックスWにも確実に伝熱パイプ4で熱を伝えることができるからである。
また、伝熱パイプ4(パイプ本体40)の外径D1は、好ましくは、5.0mm〜6.0mm程度、本実施形態では、外径5.5mm程度に設定されている。これは、伝熱パイプ4の外径D1が、ハウジングカップ20の内径(7.5mm程度)より小さく、伝熱パイプ4の内径D2(D1−厚さ0.2mm×2=5.1mm程度)がピストンロッド3の外径(4mm程度)より大きくなるように設定したものである。
これにより、伝熱パイプ4を、ハウジングカップ20の内周面と離間するものとし、且つ、ピストンロッド3に内接しないものとすることができる。このため、伝熱パイプ4とハウジングカップ20の内周面との間に熱伝導率が低いワックスWが存在することとなり、電熱ヒータ32の熱がハウジング2から外部へ逃げるのを防ぐことができる。それに加え、伝熱パイプ4がピストンロッド3に内接しないため、ピストンロッド3の突没動作を伝熱パイプ4で阻害することを防ぐことができる。よって、ワックスWの熱膨張を効率よくピストンロッド3の突出動作(リフト動作)に変換することができる。
鍔41は、ハウジング2にシール材22が装着された状態において、シール材22の下端に当接して支え、シール材22の上下移動を拘束する機能を有している。伝熱パイプ4に鍔41を設けて伝熱パイプ4の全長をハウジング2内の内法寸法と略同じとすることにより、シール材22の上下移動を拘束するため、シール材22がピストンロッド3とともに移動して擦り切れたりして損傷することを防止することができる。
[ワックスサーモアクチュエーターの動作]
次に、図9を用いて、前述のワックスサーモアクチュエーター1の動作について説明する。図9は、本発明の実施の形態に係るワックスサーモアクチュエーターを示す鉛直断面図であり、(a)が、ピストンロッドのリフトアップ前を示し、(b)が、ピストンロッドが高い位置までリフトアップされた状態を示している。また、ワックスサーモアクチュエーター1のハウジング2を固定してピストンロッド3を上下動させてリフトアップ又はリフトダウンする場合を例示して説明する。
ワックスサーモアクチュエーター1は、ワックスWの熱膨張特性である、固体膨張→固体から液体変化時(固溶体)の膨張→液体膨張によりピストンロッド3のリフト量(変位量)を得て、様々な温度制御を行うアクチュエーターである。
ワックスサーモアクチュエーター1は、基本的には、ハウジング2の周囲の流体の温度により、ワックスWが熱膨張するものである。しかし、前述のように、ピストンロッド3に電熱ヒータ32を設けて、電熱ヒータ付きワックスサーモアクチュエーター(いわゆる電制サーモスタット)とすることにより、流体の温度が低温でも外部から信号に基づき任意の温度で動作可能とするものである。
図9(a)に示すように、電熱ヒータ32によりピストンロッド3のリフトアップ開始直後は、電熱ヒータ32の熱の影響が直接及ぶ破線楕円で示すエリアA1にもワックスWが充分に存在する。よって、熱伝導率が低い(悪い)ワックスWであっても、電熱ヒータ32によりワックスWを熱膨張させて所望のリフト量を得ることができる。
しかし、図9(b)に示すように、ピストンロッド3のリフト量が多くなり、ピストンロッド3がかなり高い位置までリフトアップされた場合、電熱ヒータ32の熱の影響が直接及ぶエリアA1にあまりワックスWが存在しなくなる。
特に、図9(b)に示すように、ハウジングカップ20の内部の底面付近にあるワックスWは、途中に存在する熱伝導率が低いワックスWが熱を遮り殆ど体積膨張に寄与しないことが明らかである。
しかし、本実施形態に係るワックスサーモアクチュエーター1では、熱伝導率が極めて高い銅製の伝熱パイプ4を、ハウジングカップ20の略内法全長に亘って設けることにより、電熱ヒータ32の熱を効率よく伝熱することができる。このため、ワックスサーモアクチュエーター1によれば、伝熱パイプ4の影響により電熱ヒータ32の熱の影響が間接的に及ぶ一点鎖線で示すエリアA2が発生することとなり、ハウジングカップ20の全体に亘るワックスWを熱膨張させることができる。
つまり、ワックスサーモアクチュエーター1によれば、伝熱パイプ4により、電熱ヒータ32の熱をハウジングカップ20の軸方向下方へ優先的に伝熱することができ、ワックスW全体を偏りなく熱膨張をさせることができる。このため、低温環境下においてもピストンロッド3の所望のリフト量を得ることができる。
[比較測定結果]
次に、図10を用いて、本実施形態に係るワックスサーモアクチュエーター1と従来品との性能を比較した測定結果について説明する。図10は、温度とリフト量との関係をプロットして本実施形態に係るワックスサーモアクチュエーター1と従来品との性能を比較した測定結果のグラフである。ここで、実施形態とは、前述のワックスサーモアクチュエーター1であり、塗り潰した菱形で示している。また、従来品とは、前述のワックスサーモアクチュエーター1のうち、伝熱パイプ4を挿置していないものであり、塗り潰した三角形で示している。
図10のグラフでは、実施形態、従来品とも電熱ヒータ32に12Vの直流電圧を印加して通電した場合(12V印加時)を実線で示し、電熱ヒータ32に通電せずにワックスWを熱膨張させた場合(非通電時)を破線で示している。
図10に示すように、実施形態、従来品とも非通電時においては、殆ど差はないが、12V印加時では、明らかな差がでている。一点鎖線で示すような、ワックスサーモアクチュエーターの性能要求があった場合、斜線で示す領域は、従来品では、要求未達成となっている。しかし、本実施形態に係るワックスサーモアクチュエーター1では、要求性能を軽々達成していることが分かる。
以上説明したワックスサーモアクチュエーター1によれば、伝熱パイプ4を挿置するという簡単で安価な構成により、ピストンロッド3上の電熱ヒータ32で発生させた熱を効率よく、ハウジング2に封入されたワックスW全体に伝熱することができる。このため、ハウジング2に封入されたワックスW全体を偏りなく熱膨張をさせることができ、低温環境下においてもピストンロッド3の所望のリフト量を得ることができる。よって、低温環境下においても動作可能な小型で高性能な発熱手段を有するワックスサーモアクチュエーターとすることができる。
また、ワックスサーモアクチュエーター1によれば、上昇するピストンロッド3の電熱ヒータ32の熱を、伝熱パイプ4により、ハウジング2の軸方向に伝熱し、最も離れたハウジング2の内部の底面付近のワックスWにも効率よく伝熱することができる。また、伝熱パイプ4がハウジングカップ20の内法略全長に亘るため、ピストンロッド3の移動に引き摺られて伝熱パイプ4が移動することがない。このため、ピストンロッド3のリフト量が多く高い位置にある場合でもワックスW全体を偏りなく熱膨張をさせることができ、周囲の温度環境に拘わらずピストンロッド3の所望のリフト量を得ることができる。
さらに、ワックスサーモアクチュエーター1によれば、伝熱パイプ4の外径D1は、ハウジングカップ20の内周面と離間されているので、従来のように、電熱ヒータ32の熱がハウジング2から外部へ逃げてしまうおそれがない。また、伝熱パイプの内径D2は、ピストンロッド3に内接しない径に設定されているので、ピストンロッド3のリフト動作を阻害するおそれがなく、ワックスWの熱膨張を効率よくピストンロッド3のリフト量に変換することができる。
それに加え、伝熱パイプ4の周面には、多数の孔40aが穿設されているので、伝熱パイプ4の内部にあるワックスWが熱膨張した際に圧力が掛かってピストンロッド3のリフト動作を阻害するおそれがない。このため。ワックスWの熱膨張を効率よくピストンロッド3のリフト量に変換することができる。
また、伝熱パイプ4が、熱伝導率が398(W・m-1・K-1)と非常に高い熱伝導率である銅製パイプであるので、非常に効率よく発熱手段から最も離れたハウジング2の底部付近まで万遍なくワックスW体に伝熱することができる。
そして、ワックスサーモアクチュエーター1によれば、シール材22の移動を伝熱パイプ4の上端に設けられた鍔41で拘束し、ピストンロッド3のリフト動作に引き摺られて、シール材22が摺動してその繰り返しにより損傷することを防止することができる。
以上、本発明の実施形態に係るワックスサーモアクチュエーターについて詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
特に、リフト量とは、ワックスサーモアクチュエーターのハウジングを固定してピストンロッドを上下動させる場合のピストンロッドの突出長さを指している。よって、ワックスサーモアクチュエーターの用途や固定の仕方によっては、前述のリフト量を、ピストンロッドの突出長さと読み替える必要がある。
1:ワックスサーモアクチュエーター
2:ハウジング
20:ハウジングカップ
20a:カップ本体部
20b:上端部
20c:下端部
20d:シール材載置部
20e:溝
21:ハウジングキャップ
21a:上部
21b:下部
21c:凹部
21d:ロッド孔
21e:凹部
22:シール材
22a:上部
22b:下部
22c:ロッド孔
23:ワッシャ
24:ピストンシール材
3:ピストンロッド
30:ロッド本体
31:フランジ
32:電熱ヒータ(発熱手段)
33,34:配線
4:伝熱パイプ
40:パイプ本体
40a:孔
41:鍔
W:ワックス

Claims (5)

  1. ワックスが封入されたハウジングと、このハウジングに対して突没自在なピストンロッドと、を備え、このピストンロッドの内部に発熱手段を有するワックスサーモアクチュエーターであって、
    前記ピストンロッドに遊嵌されて前記発熱手段の熱を伝熱する円筒状の伝熱パイプが前記ハウジングの内部に挿置されており、
    前記ハウジングは、前記ワックスを収容する有底円筒状のハウジングカップと、このハウジングカップの上端部に嵌着されるハウジングキャップと、前記ハウジングカップと前記ハウジングキャップとの間に介装されて両者間を封止するシール材と、を備え、
    前記伝熱パイプは、前記ハウジングカップの内部の底面から前記シール材に至るまでの長手方向の内法略全長に亘る長さを有すること
    を特徴とするワックスサーモアクチュエーター。
  2. 前記伝熱パイプの外径は、前記ハウジングカップの内周面と離間し、且つ、前記伝熱パイプの内径は、前記ピストンロッドに内接しない径に設定されていること
    を特徴とする請求項1に記載のワックスサーモアクチュエーター。
  3. 前記伝熱パイプの周面には、多数の孔が穿設されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のワックスサーモアクチュエーター。
  4. 前記伝熱パイプは、金属製パイプ であること
    を特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のワックスサーモアクチュエーター。
  5. 前記伝熱パイプの上端には、外周面から外側へ張り出すドーナツ状の鍔が形成されていること
    を特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のワックスサーモアクチュエーター。
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