(第1の実施形態)
以下第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係る記録再生装置1の概観斜視図である。記録再生装置1は、デジタル放送を受信し、受信した放送番組の映像データ及び音声データの記録および再生が可能であって、画面に放送番組の映像を表示するデジタルテレビ、PC(Personal Computer)や携帯端末等の映像記録再生装置である。あるいは、デジタル放送を受信し、受信した放送番組の映像データ及び音声データの記録および再生が可能なDVD(Digital Versatile Disc)レコーダやBlu-ray(登録商標)レコーダ等であってもよい。
記録再生装置1の実施形態として、デジタルテレビを一例として説明する。記録再生装置1は、本体2と、本体2を支持するスタンド3を備えている。本体2は前面側に液晶パネルやPDP(Plasma Display Panel)パネル等の表示パネル4が配置され、表示パネル4の背面側に表示パネル4を支持する図示しないフレームが配置されている。フレームには表示パネル4を駆動するための図示しない回路基板や電源回路が設置されている。
本体2は、本体2の前面側と上面、底面、両側側面の一部を覆う前面カバー5と、本体2の背面側と上面、底面、両側側面の一部を覆う背面カバー6とによって外面が囲まれている。画面7は、表示パネル4の前面カバー5の窓部5aの内側の表示部分である。
リモコン8は赤外線あるいはBluetooth(登録商標)等による無線通信を利用して、記録再生装置1の操作受信モジュールへ操作信号を送る操作機器である。
記録再生装置1は、外部インターフェース29を介して外付け記録装置30に放送番組を記録(録画)することができる。図1においては、例として、3台の外付け記録装置E1、E2、E3が接続された状態を示す。本体2の背面に専用の外付け端子(図示せず)が配置されている。
図2は、第1の実施形態に係る記録再生装置1の構成を示したブロック図である。アンテナ10は、放送局11から送信された放送電波を受信するための地上デジタル放送あるいは衛星デジタル放送用のアンテナである。チューナ12は、地上デジタル放送、衛星デジタル放送あるいはケーブルテレビ放送の放送信号の中から所望のチャンネルの放送信号を選局する。チューナ12は、複数のチューナユニットから構成されており、同時に複数の放送を受信することができる。アンテナ端子12aはアンテナ10が接続される端子である。
復調器13は、各々のデジタル放送の変調方式に対応して復調する。地上デジタル放送の信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調で、衛星デジタル放送の信号は、PSK(Phase Shift Keying)復調で、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)−TS(Transport Stream)に復調され、デコード処理モジュール14に出力される。また、復調器13は、ネットワーク送受信モジュール31を介してインターネット等のネットワーク32から受信したIP放送を復調する。
デコード処理モジュール14は、MPEGデコーダ、映像音声デコーダ等の機能を有する。デコード処理モジュール14は、復調器13から送信されたMPEG2−TSデータをセクション化して、番組情報のデータをデコードする。映像PES(Packetized Elementary Stream)に対しては映像ES(Elementary Stream)化、音声PESに対しては音声ES化を行って映像データ及び音声データをデコードする。
また、デコード処理モジュール14は、内蔵記録装置28から入力された映像データ及び音声データをデコードする。更に、デコード処理モジュール14は、外付け記録装置30から入力された映像データ及び音声データをデコードする機能を有する。
重畳処理モジュール15は、デコード処理モジュール14からの映像データと、バス20を介して転送されるデータ放送やGUI(Graphical User Interface)情報によるウィンドー描画をプレーン管理して、映像データとの重ね合わせを行い、映像処理モジュール16に送る。
映像処理モジュール16は、表示装置17で表示可能なフォーマット(画素数、フレーム周波数、走査方式)に変換したり、表示色を任意に調整したりして、表示装置17に出力して映像を画面7に表示させる。
音声処理モジュール18は、デコード処理モジュール14から伝送されたデジタルの音声データを、スピーカ19あるいはイヤホン(図示しない)で再生可能なアナログ音声信号に変換した後、スピーカ19あるいはイヤホンに出力して音声を再生させる。なお、表示装置17やスピーカ19は記録再生装置1の外部にあってもよい。また、記録再生装置1と別の筐体に納められていてもよい。
記録再生装置1は、上記した受信動作を含むその全ての動作を制御モジュール21によって統括的に制御されている。制御モジュール21はMPU(Micro Processing Unit)22が搭載されており、バス20を介して接続された各構成要素を制御する。
RAM(Random Access Memory)23は、制御モジュール21のデータ処理に必要な各種データを格納するリードライト用のメモリであり、映像データ、画像フレームの情報等を格納するバッファメモリとして動作する。ROM(Read Only Memory)24は読出し専用のメモリであり、MPU22が実行する制御のプログラムなどを格納している。
フラッシュメモリ25は、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性のメモリである。フラッシュメモリ25は、利用者によって設定された記録再生装置1の機能及び動作に関する各種設定値を記憶する機能を有する。
操作受信モジュール26は、操作機器27から送信される操作信号を受信し、制御モジュール21に転送する。操作機器27は、例えば、赤外線あるいはBluetooth(登録商標)等による無線通信を利用したリモコン(リモートコントローラ、remote controller)8、有線式あるいは無線式キーボード等であり、操作信号を送出する。操作受信モジュール26は、これらリモコン8やキーボード等から操作信号を受信する。
内蔵記録装置28は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)あるいはODD(Optical Disc Drive)等を1個または複数含む記録(録画)手段である。内蔵記録装置28には、情報を記録装置内の記録媒体に記録するエンコーダと再生するデコーダが搭載されており、該エンコーダとデコーダを介してMPEG2−TSデータが内蔵記録装置28の記録再生形態に適したフォーマットに変調されHDD、SSDあるいはODDに記録され、また復調されて再生データとして出力される。この再生データは、デコード処理モジュール14でデコードされる。
外部インターフェース29は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)、eSATA(external Ser
ial ATA(AT Attachment))、SD(Secure Digital)(登録商標)メモリカード、メモリースティック(登録商標)、あるいはHDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)等のインターフェースであり、USBメモリやUSB外部機器、SDメモリカード、メモリースティック、HDD、SSD、CD、DVD、Blu-ray(登録商標)記録再生機等のドライブ類を含む外付け記録装置30が接続される。外付け端子29aは外付け記録装置30が接続される端子である。外付け端子29aは1個または複数設けられ、外付け記録装置30が1個または複数接続される。
記録再生装置1は、外部インターフェース29を介して外付け記録装置30に放送番組を記録(録画)することができる。内蔵記録装置28または外付け記録装置30のどちらに記録するかを利用者が選択できる。また、記録再生装置1は、外付け記録装置30に記録された映像または音声情報を再生することができる。
記録再生装置1は、ネットワーク送受信モジュール31を介してインターネット等のネットワーク32に接続されている。これにより、記録再生装置1は、ネットワーク32上にあるサーバ33等の機器とネットワーク送受信モジュール31を介して情報伝送を行なうことができる。例えば、DLNA(Digital Living Network Alliance)(登録商標)ガイドラインに対応したサーバから映像コンテンツを受信することが可能である。ネットワーク端子31aはネットワーク35が接続される端子である。ネットワーク送受信モジュール31とネットワーク32の接続は有線だけでなく、例えば、IEEE802.11シリーズの通信方式を用いた無線LAN等の無線接続であってもよい。
図2において、制御モジュール21は、記録制御モジュール34の機能を有する。この機能は、制御モジュール21のMPU22が実行するアプリケーションであり、通常はROM24に格納されており、使用時にはMPU22によって読み出され実行される。記録制御モジュール34については後述する。
図3は、第1の実施形態に係わるリモコン8の外観図である。リモコン8は赤外線あるいはBluetooth(登録商標)等による無線通信を利用して、記録再生装置1の操作受信モジュール26へ操作信号を送る。電源ボタン40は、記録再生装置1の電源をオンまたはオフする。詳細には記録再生装置1を待機状態から動作状態、または動作状態から待機状態にするボタンである。放送波選択ボタン41は、放送の種類を選択する操作ボタンである。
選局ボタン42は、放送のチャンネル番号を直接選択する1から12までの番号が振られたボタンである。チャンネル送りボタン43は、チャンネル番号を順送りまたは逆送りで選局するボタンであり、選局ボタン42と同様にチャンネルを選局するときに用いられる。音量調整ボタン44は、番組を視聴するときのスピーカの音量を調整するボタンである。
カーソルボタン45は画面7に表示されたGUI(Graphical User Interface)画面の各種の情報ウィンドー内のカーソルの移動や各種項目の選択ボタンの移動を行うためのボタンである。カーソルボタン45は、十字ボタンまたは方向指示ボタンとも呼ばれる。左方向カーソルボタン45aはカーソルを左方向に移動させるときに用いるボタンである。右方向カーソルボタン45b、上方向カーソルボタン45c、下方向カーソルボタン45dはそれぞれカーソルを右方向、上方向、下方向に移動させるときに用いる。決定ボタン46は、カーソルボタン45a〜45dで移動した先の位置または画面上のボタンを実行するときに用いられる。
番組表ボタン47は、番組表を画面7に表示するときに操作する専用の操作ボタンである。メニューボタン48は、記録再生装置1に用意された各種の設定メニューを表示するときに押下するボタンである。利用者は、階層表示された複数の項目の中から目的の設定項目を、カーソルボタン45を用いて選択する。戻るボタン49は一つ前の操作段階の画面へ戻るときに使うボタンである。終了ボタン50は、一連の操作を終了するときに操作するボタンである。
補助カーソルボタン51は、画面7に表示された番組表のページや各種リストの切り換え、複数表示されたタブの切り換えなど、主に画面7に表示されたGUI画面を切り換えるときに使用される操作ボタンである。補助カーソルボタン51aは左方向、51bは右方向、51cは下方向あるいは次の画面、51dは上方向あるいは前の画面を選択したり移動したりするときに操作する。
4色の色ボタン52は、左から青ボタン52a、赤ボタン52b、緑ボタン52c、黄ボタン52dの順に配置されている。画面7上に色により区別された項目や色による選択の表示があるときに使用する。記録装置操作ボタン53は、内蔵記録装置28や外部インターフェース29を介して接続された外付け記録装置30に記録された番組を再生する際に、再生、停止、一時停止、早送り再生、早戻し再生、次番組スキップ、先頭戻り・前番組スキップするためのボタンである。
タイムシフトボタン54は、画面7に過去番組表を表示するときに使用する操作ボタンである。過去番組表は、利用者がタイムシフト記録された番組を視聴する際に表示する番組の一覧表である。録画リストボタン55は、画面7に録画リストを表示するときに使用する操作ボタンである。録画リストは、利用者が番組を指定して録画した番組を視聴する際に表示する録画番組の一覧表である。録画リストの他に、プレビューウィンドーに選択した録画番組のプレビュー画像が表示される。
図4は、第1の実施形態に係わる記録制御モジュール34の構成を示したブロック図である。記録制御モジュール34は、PVR記録モジュール60と、タイムシフト記録モジュール61の機能を有する。記録制御モジュール34は、各記録装置の記録領域の設定を行う。
本実施形態における記録再生装置1は、放送番組の記録(録画)において2種類の記録様式を有している。第1の記録様式は、利用者の要求に応じて番組を指定して記録する通常の記録であり、利用者が随意に個別の番組や連続番組を選択して都度記録したり予約して記録したりする。以後この記録様式をPVR(Personal Video Recording)記録と称する。PVR記録は、例えば、視聴中の番組の記録、番組表から選択した番組の記録および予約記録、番組情報による番組検索機能を利用した予約記録、日時を指定した予約記録等がある。
第2の記録様式は、ループ記録方式を用いたタイムシフト記録である。タイムシフト記録とは、指定された1個または複数のチャンネルに就いて、指定された1個または複数の時間帯に亘って放送番組をループ記録し、過去数十時間の放送番組を一時保管するものである。利用者は一時保管された時間をさかのぼって番組を視聴することができる。一時保管できる時間は指定したチャンネル数によって変動する。
タイムシフト記録にはループ記録方式が用いられる。ループ記録とは、所定の記録容量を有する記録領域に放送番組を記録し、記録する放送番組の記録データの容量が所定の記録容量を超えると記録時期の古い記録データから順次上書きする記録方式である。ループ記録によるタイムシフト記録は、内蔵記録装置28、外付け記録装置30について所定の記録容量を有する記録領域を確保し、その記録領域内でPVR記録とは別に独立して上書き記録を繰り返す記録方式である。
ループ記録の記録領域は、内蔵記録装置28、外付け記録装置30の内部でPVR記録用の記録領域と別に部分的に設けられる場合や、内蔵記録装置28、外付け記録装置30の記録領域全体をループ記録の記録領域とする場合がある。ループ記録の記録領域に記録が開始され、記録領域の終点まで記録が進むと、記録領域の録画経過時間の始点に戻って続きの記録を続行する。よって、ループ記録で記録した記録データは、記録時期が古い番組から順に上書き記録によって消去される。
タイムシフト記録によって一時保管できる時間は、番組を記録するときのチャンネル数、記録データの圧縮率と記録領域の記録容量によって変動する。記録データの圧縮率が同じ場合には、チャンネル数が少なく、記録容量が大きければ、上書き記録によって消去されるまでの時間が長くなり、一時保管できる時間が長くなる。逆にチャンネル数が多く、記録容量が小さければ、上書き記録によって消去されるまでの時間が短くなり、一時保管できる時間が短くなる。
PVR記録モジュール60は、PVR記録を制御する機能を有しており、利用者の操作に基づいて設定された放送番組の記録及び記録予約情報を管理し、視聴中の番組の記録処理、記録予約された番組の記録処理を行う。また、内蔵記録装置28、外付け記録装置30の記録可能時間の算出を行う。
タイムシフト記録モジュール61は、タイムシフト記録を制御する機能を有しており、タイムシフト記録のチャンネル設定、記録時間帯の設定、記録装置の記録容量の管理、ループ記録方式の記録制御等を行う。タイムシフト記録モジュール61は、内蔵や外付けの複数の記録装置毎にループ記録する1個または複数のチャンネルや1個または複数の記録時間帯を設定する。
次に、タイムシフト記録モジュール61によるタイムシフト記録におけるチャンネルの設定について説明する。チャンネルは記録装置毎に個別に設定できる。タイムシフト記録では、1個以上の放送チャンネルを指定する必要がある。
記録再生装置1のチューナ12のユニット数や復調器の回路規模等の制限から設定できるチャンネル数が制限される。また、内蔵記録装置28については回路規模、コスト、スペース等により搭載台数に制限を受けたり、外付け記録装置30については外部インターフェースの仕様や回路規模によって接続台数に制限を受けたりして、設定できるチャンネル数が制限される。上限は、例えば数チャンネルから十数チャンネルである。但し、回路規模、コスト、スペース等について余裕があれば、チャンネルを数多く設定できることは言うまでもない。
図5は、複数の内蔵記録装置28と複数の外付け記録装置30の記録領域とチャンネルの設定の例を示した図である。複数の内蔵記録装置28を、例えば、内蔵I1、内蔵I2、内蔵I3、内蔵I4、内蔵Inとする。内蔵I1から内蔵Inの記録装置は、例えばHDDである。複数の外付け記録装置30を、例えば、外付けE1、外付けE2、外付けE3、外付けE4、外付けEnとする。外付けE1から外付けEnの記録装置は、例えば、外部インターフェースとしてUSBを用いたHDDである。
内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEnの記録容量は、それぞれ数百GB(Gigabyte)から数テラB(Terabyte)であり、図5の例では、内蔵I1から内蔵Inは1TB、外付けE1、外付けE2は1.5TB、外付けE3から外付けEnは2TBである。
図5において、内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEnの上段は記録装置内の記録領域を示し、下段はPVR記録またはタイムシフト記録における設定チャンネルを示す。内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEnは、記録装置内の記録領域をそれぞれ1個または複数に分割することも可能であるが、図5の例は、記録領域を分割していない場合である。
内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEnの各記録領域には、それぞれPVR記録またはタイムシフト記録における設定チャンネルが設定されている。内蔵I1の記録領域I1の記録領域には、PVR記録が割り当てられている。内蔵I2の記録領域I2には、チャンネル1とチャンネル2が設定されている。内蔵Inの記録領域Inには、チャンネルnとチャンネルn+1が設定されている。外付けE1の記録領域E1はPVR記録が割り当てられている。外付けE2の記録領域E2にはチャンネル8、チャンネル9とチャンネル10が設定されている。このように記録装置毎にチャンネルを設定することが可能である。これらのチャンネル設定は利用者が設定できる。
図6は、チャンネル設定表65の例を示した図である。チャンネルを設定する際には、チャンネル設定表65を画面7に表示させて、内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEn毎に設定したいチャンネルのチェックボックス66に設定マーク67を表示させて設定する。チャンネル設定表65には、上段の横方向に記録再生装置に接続し登録された内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEnが表示され、左側または右側の縦方向にPVR記録、また受信可能な状態に設定されたチャンネル番号が表示される。
例えば、内蔵I1にPVR記録を設定する場合には、カーソルボタン45a、45bで内蔵I1を選択し、カーソルボタン45c、45dでPVR記録を選択すると選択された升目がハイライトされ、決定ボタン46を押下して設定マーク67を表示させる。決定ボタン46を押す度に設定マークが表示されたり消えたり交互に換わる。また内蔵I2にチャンネル1とチャンネル2を設定する場合には、内蔵I2のチャンネル1とチャンネル2のチェックボックス66其々に設定マーク67を表示させる。全て設定した後は設定完了ボタン68を選択して決定ボタン46を押下する。なお、異なる記録装置に同じチャンネルが指定された場合については後述する。
なお、同じ記録装置にPVR記録とタイムシフト記録を同時に記録しないようにする場合には、PVR記録に設定マーク67を表示させたとき、タイムシフト記録のチャンネルのチェックボックス66をグレー表示にして設定マーク67を表示できないようにしてもよい。また逆に、タイムシフト記録のチャンネルに設定マーク67を表示させた場合には、PVR記録のチェックボックス66をグレー表示にしてもよい。
また、PVR記録の設定については、PVR記録専用の内蔵記録装置28を設けたり、PVR記録専用の外付け端子29aを設け、これに接続した外部記録装置30にPVR記録するようにしたりして、利用者によるチャンネル設定を省略あるいは不可とするようにしてもよい。
次に、タイムシフト記録モジュール61によるタイムシフト記録における時間帯の設定について説明する。記録する時間帯は記録装置毎に個別に設定することができる。タイムシフト記録の時間設定は、曜日毎に時間帯を設定する。
図7は、記録時間設定における記録装置選択表69の例を示した図である。タイムシフト記録設定の中の記録時間設定を選択すると、最初に記録装置選択表69が表示される。記録装置選択表69にて記録時間を設定する記録装置を選択する。カーソルボタン45c、45dで記録装置を選択すると選択された升目がハイライトされ、決定ボタン46を押下して設定マーク67を表示させる。設定が完了したならば、設定完了ボタン70を押下する。
図7に示したように、PVR記録が設定された記録装置は、内蔵E1や外付けE1のチェックボックス66のように、チェックボックス66がグレー表示されて選択できないようにしてもよい。なお、内部記録装置28や外付け記録装置30の接続台数が制限されて接続台数が少ない場合には、記録装置選択表69を省略することも考えられる。
図8は、記録時間設定表71の例を示した図である。タイムシフト記録の記録時間帯を設定する際には、記録時間設定表71を画面7に表示させて、内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEn毎に時間帯を設定する。図7に示した記録装置選択表69にて記録装置を選択すると、記録時間設定表71が画面7に表示される。記録装置表示ボックス72には選択された記録装置が表示される。またチャンネル表示ボックス73には記録装置に割り当てられているチャンネルが表示される。
時間表74は、横方向に曜日軸75、縦方向に午前零時から翌日の午前零時までの24時間を1時間単位で分割した時間軸76を表わした格子状の表である。記録時間設定表71が表示された直後は左上の全選択ボタン77がフォーカスされている。カーソルボタン45で所望の記録時間帯の升目(ボタン)に移動するとハイライトされ、決定ボタン46を押下すると升目の色が変化あるいはハイライトの色が変化して、設定されたことが分かる。
決定ボタン46を押下するたびに設定と解除が交互に切り換わる。全選択ボタン77を押下すると全ての時間帯が選択される。曜日や時間帯のボタンを選ぶとその行や列の全ての時間の設定、解除ができる。設定した後は設定完了ボタン78を選択して決定ボタン46を押下するか、または黄色ボタン52dを押下することによって設定が完了する。
録画時間帯が一つも設定されていない場合は、完了せず、エラー表示する。設定が完了した後に戻るボタン49を押下すると図7に示した記録装置選択表69が表示されるので、他の記録装置の記録時間を設定できる。終了ボタン50を押下すれば、記録時間の設定を終了する。
図8においては、日曜日は、午後零時から月曜の午前零時まで、月曜日から土曜日までは午後7時から翌日の午前零時までの時間帯が設定されており、この時間帯を週単位で繰り返す。設定された時間帯を網掛けで示す。
異なる記録装置に同じチャンネルが指定された場合について説明する。タイムシフト記録が設定された複数の内蔵記録装置28と複数の外付け記録装置30の内で、異なる記録装置に同じチャンネルが設定される場合がある。既に記録装置に設定されているチャンネルと同じチャンネルが、利用者によって他の記録装置に指定された場合には、指定する時間帯によって設定状態が異なる。
同じチャネルが指定された場合は、異なる記録装置で同じ番組を複数記録しないようにすることと、ループ記録の記録容量を同じチャンネルが設定された録装置毎に割り当てられた記録容量の総和とすることを基本的な考え方とする。記録容量の総和とは、異なる記録装置の記録領域をリレーしてループ録画し、ループ記録における記録容量を異なる記録装置が其々有する記録容量を加えた記録容量に拡大するということである。従って同じチャンネルを設定したチャンネルについて一時保管できる時間を長くすることができる。
タイムシフト記録モジュール61は、複数の記録装置の内で異なる記録装置に同じチャンネで重複する時間帯を含む異なる時間帯が指定された場合、後から指定した記録装置に対して重複する時間帯を除いて時間帯を設定する。
図9は、重複する時間帯を含む異なる時間帯が指定された状態の例を示した図である。時間帯T1は、例えば、内蔵I2に設定された記録時間帯である。内蔵I2に設定されたチャンネルは、例えば、図5に示した記録領域とチャンネルの設定の例を用いると、チャンネル1とチャンネル2が設定されている。時間帯T1は、日曜日は、午後零時から月曜の午前零時まで、月曜日から土曜日までは午後7時から翌日の午前零時までの時間帯が設定されている。
一方、時間帯T2は、例えば、外付けE4に指定された時間帯である。外付けE4に設定されたチャンネルは、例えば、図5に示した記録領域とチャンネルの設定の例を用いると、チャンネル1、チャンネル4とチャンネル8が設定されている。時間帯T2は、日曜日から土曜日まで午前11時から午後6時までの時間帯が指定されている。
内蔵I2と外付けE4は、複数の記録装置の内で異なる記録装置であり、同じチャンネル1が設定されている。日曜の午後零時から午後6時まで重複する時間帯が指定されている。このような場合には、例えば、外付けE4が内蔵I2よりも後で時間帯が指定されたならば、つまり、内蔵I2に対してT1の時間帯が既に設定された状態で、後から外付けE4に対してT2の時間帯を指定したならば、外付けE4に対しては重複する時間帯を除いた時間帯が設定される。この場合、同じチャンネルについてのみ重複しない時間帯に設定するようにしてもよいし、また、指定した全てのチャンネルについて重複しない時間帯に設定するようにしてもよい。
図10は、時間帯T2’が設定された状態を示した図である。外付けE4に対して設定された時間帯T2’は、日曜日は、午前11時から午後零時まで、月曜日から土曜日までは午前11時から午後6時までの時間帯が設定される。日曜の午後零時から午後6時までの重複する時間帯が除かれた設定となる。このようにすることによって、同じチャンネルが設定された場合でも、異なる記録装置に対して同じ番組を複数回記録することがない。
タイムシフト記録モジュール61は、複数の記録装置の内で異なる記録装置に同じチャンネル且つ同じ時間帯が指定されたとき、ループ記録の記録容量を同じチャンネルが設定された録装置毎に割り当てられた記録容量の総和とする。従って同じチャンネルを設定したチャンネルについて記録容量を拡大でき一時保管できる時間を長くすることができる。
また、タイムシフト記録モジュール61は、新規に追加された内蔵または外付けの記録装置に既存の記録装置と同じチャンネル且つ同じ時間帯が指定されたとき、ループ記録の記録容量を同じチャンネルが設定された既存の記録装置に割り当てられた記録容量と新規に追加された記録装置に割り当てられた記録容量の総和とする。従って同じチャンネルを設定したチャンネルについて記録容量を拡大でき一時保管できる時間を長くすることができる。
次に外付け記録装置30を数台使用した具体的な実施例について説明する。図11は、記録再生装置1に外付け記録装置30が3台接続された状態を示した図である。記録再生装置1の背面には外付け端子80が配置されている。外付け端子80には、端子A81、端子B82、端子C83が配置されている。端子A81、端子B82、端子C83は、外部インターフェースとしてUSBを用いた外付け記録装置用の端子である。端子A81には外付けE1、端子B82には外付けE2、端子C83には外付けE3が接続されている。USB外付け記録装置としてはHDDを内蔵した記録装置が好適である。接続した後で各外付け記録装置を初期化し、登録する。
端子A81、端子B82はタイムシフト記録用のUSB外付け記録装置を接続する端子であり、端子C83はPVR記録用のUSB外付け記録装置を接続する端子である。タイムシフト記録専用の端子とPVR記録専用の端子を別に設けたことにより、利用者が外付け記録装置を簡単に接続できると共にタイムシフト記録のチャンネル設定を容易に行うことができる。
図12は、画面7に機能設定表84が表示された状態を示した図である。図13は、画面7にタイムシフト記録設定表86が表示された状態を示した図である。利用者がリモコン8のメニューボタン48を押下して画面7に機能設定表84を表示させる。タイムシフト記録設定85を選択して決定ボタン46を押下すると、画面7にタイムシフト記録設定表86が表示される。タイムシフト記録87を選択して決定ボタン46を押下すると、画面7にタイムシフト記録を実行するかしないかの選択ボタンが表示され(図示せず)、「する」ボタンを選択して決定ボタンを押下すると、図13に示したように、タイムシフト記録の項目の右側に「する」が表示される。
図14は、画面7に記録チャンネル設定表90が表示された状態を示した図である。記録チャンネル設定88を選択して決定ボタン46を押下すると、画面7に記録チャンネル設定表90が表示される。記録するチャンネルは記録装置毎に設定できる。記録チャンネル設定表90は、端子A81に接続された記録装置(外付けE1)と端子B82に接続された記録装置(外付けE2)の両方のチャンネルを設定できる。
この記録チャンネル設定表90においては、端子A81に接続された記録装置(外付けE1)と端子B82に接続された記録装置(外付けE2)に対して其々3チャンネルまで設定できる。従ってこの実施例では最大6チャンネルまで設定できる。接続端子を追加して(例えば端子D)接続できる記録装置を追加できるようにすれば、設定できるチャンネル数を増加させることができることは言うまでもない。
記録チャンネル設定表90は、端子A81、端子B82毎に設定したいチャンネルのチェックボックス66に設定マーク67を表示させて設定する。例えば、端子A81に接続された外付けE1に地デジ013WWWのチャンネルを設定するには、カーソルボタン45a、45bで端子Aを選択し、カーソルボタン45c、45dで地デジ013WWWを選択すると選択された升目がハイライトされ、決定ボタン46を押下して設定マーク67を表示させる。決定ボタン46を押す度に設定マークが表示されたり消えたり交互に換わる。設定した後は設定完了ボタン91を選択して決定ボタン46を押下する。
図15は、画面7に記録時間設定表92が表示された状態を示した図である。図13で示したタイムシフト記録設定表86において記録時間設定89を選択して決定ボタン46を押下すると、画面7に記録時間設定表92が表示される。記録する時間帯を記録装置毎に設定できる。このように接続台数が比較的少なく、端子毎に接続された各記録装置に対して記録時間設定が可能な場合には、図7において説明した記録装置選択表69のような記録装置を選択する画面は不要である。
まず、端子Aに接続された外付けE1か端子Bに接続された外付けE2かを選択する。記録装置選択ボックス93の右側のドロップダウンボタン94を選択して決定ボタン46を押下するとドロップダウンリストが表示されるので、端子Aを選択して決定ボタン46を押下する。記録装置選択ボックス93には、端子Aが表示される。これで端子Aに接続された外付けE1の記録時間を設定できる。
時間表95においてカーソルボタン45で所望の記録時間帯の升目(ボタン)に移動するとハイライトされ、決定ボタン46を押下すると升目の色が変化あるいはハイライトの色が変化して、設定されたことが分かる。決定ボタン46を押下するたびに設定と解除が交互に切り換わる。全て設定した後は設定完了ボタン96を選択して決定ボタン46を押下するか、または黄色ボタン52dを押下することによって設定が完了する。
なお、記録する時間帯を記録装置毎ではなく、全ての記録装置で同じ時間帯とすることもできる。このような場合には、記録装置選択ボックス93やドロップダウンボタン94を表示しないようにし、共通の時間帯として設定できるようにすればよい。
図16は、画面7に記録時間設定表97の他の例が表示された状態を示した図である。図15においては、記録する時間帯を記録装置毎に設定したが、チャンネル毎に設定するようにしてもよい。図16に示した記録時間設定表97は、記録する時間帯をチャンネル毎に設定する場合のものである。記録装置の接続台数が比較的少なく、端子毎に接続された各記録装置に対してチャンネルが設定された場合には、図15で示した記録時間設定表92と同様なシンプルな記録時間設定表97を使用することができる。
まず、記録時間帯を設定するチャンネルを選択する。チャンネル選択ボックス98の右側のドロップダウンボタン99を選択して決定ボタン46を押下するとドロップダウンリストが表示される。図14において示したチャンネルの例を用いると、ドロップダウンリストには、チャンネル1、2、4、5、6、7が表示されるので、例えば、チャンネル1地デジ013WWWを選択して決定ボタン46を押下する。チャンネル選択ボックス98には、チャンネル1地デジ013WWWが表示される。これでチャンネル1地デジ013WWWの記録時間を設定できる。
時間表100においてカーソルボタン45で所望の記録時間帯の升目(ボタン)に移動するとハイライトされ、決定ボタン46を押下すると升目の色が変化あるいはハイライトの色が変化して、設定されたことが分かる。決定ボタン46を押下するたびに設定と解除が交互に切り換わる。全て設定した後は設定完了ボタン101を選択して決定ボタン46を押下するか、または黄色ボタン52dを押下することによって設定が完了する。
図17は、タイムシフト記録におけるチャンネル設定および時間設定処理の動作手順を示したフローチャートである。利用者がリモコン8のメニューボタン48を押下してタイムシフト記録設定を選択することにより開始される。
S11において、タイムシフト記録モジュール61は、画面7にタイムシフト記録設定表86を表示する。S12において、タイムシフト記録モジュール61は、タイムシフト記録を「する」が判定されたかを判定する。「する」が選択されたならば、S13へ移る。
「する」が選択されなかった場合は、終了する。
S13において、タイムシフト記録モジュール61は、タイムシフト記録を「する」に設定する。S14において、タイムシフト記録モジュール61は、記録チャンネル設定が選択されたかを判定する。記録チャンネル設定が選択されたならば、S15へ移る。
記録チャンネル設定が選択されなかった場合は場合には、図17(b)に示す処理フローのS31に移る。S31において、記録制御モジュール34はリモコンの戻るボタン49が選択されたかどうかを判定する。「戻る」が選択されたならば、S32移って前の状態に戻る。この場合の前の状態とは、画面に機能設定表84が表示された状態に復帰することである。「戻る」が選択されなかった場合には、S33へ移って「終了」が選択されたかを判定する。「終了」が選択されたならば終了する。終了が選択されなかった場合には、S34へ移って、所定時間が経過したかを判定する。所定時間が経過したならば終了する。所定時間は通常30秒から2分の間で設定されている。所定時間が経過していない場合には、S14に戻る。
S15において、タイムシフト記録モジュール61は、記録チャンネル設定表(図6に示した記録チャンネル設定表65または図14に示した記録チャンネル設定表90)を画面7に表示する。S16において、タイムシフト記録モジュール61は、記録チャンネルが利用者によって指定されたかを判定する。記録チャンネルが指定されたならば、S17へ移って、記録チャンネルを設定する。記録チャンネルが指定されなかった場合は、エラー表示するかまたは終了する。
S18において、タイムシフト記録モジュール61は、記録時間設定が選択されたかを判定する。記録時間設定が選択されたならば、S19へ移る。記録時間設定が選択されなかった場合は、図17(b)に示す動作フローのS31に移る。図17(b)の動作については前述したので省略するが、所定時間が経過していない場合には、S18に戻る。
S19において、タイムシフト記録モジュール61は、記録装置選択表(図7に示した記録装置選択表69)を画面7に表示する。接続台数が比較的少なく、端子毎に接続された各記録装置に対して記録時間設定が可能な場合には、記録装置選択表を表示せず、S21に移って記録時間設定表を表示する場合もある。
S20において、タイムシフト記録モジュール61は、記録装置が選択されたかを判定する。記録装置が選択されたならば、S21へ移る。記録装置が選択されなかった場合には、図17(b)に示す動作フローのS31に移る。図17(b)の動作については前述したので省略するが、所定時間が経過していない場合には、S20に戻る。
S21において、タイムシフト記録モジュール61は、記録時間設定表(図8に示した記録時間設定表71または図15に示した記録時間設定表92)を画面7に表示する。S22において、タイムシフト記録モジュール61は、記録時間が利用者によって指定されたかを判定する。記録時間が指定されたならば、S23へ移って記録時間を設定して終了する。記録時間が指定されなかった場合は、エラー表示するかまたは終了する。
以上のように、タイムシフト記録モジュール61が、複数の記録装置を用いてループ記録する際、記録装置毎に個別にチャンネルを設定し、また記録装置毎に個別に記録時間を設定するようにすることによって、利用者が平易な操作で記録するチャンネル毎に記録時間帯の設定を行うことができる。
(第2の実施形態)
図18は、第2の実施形態に係る複数の内蔵記録装置28と複数の外付け記録装置30の記録領域とチャンネルの設定の例を示した図である。この第2の実施形態の各部については、図1から図4に示す第1の実施形態の各部と同一である。この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では、内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEnのタイムシフト記録の記録領域を分割していなかったが、第2の実施形態では、内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEnのタイムシフト記録の記録領域を分割した点である。
図18は、複数の内蔵記録装置28と複数の外付け記録装置30の記録領域とチャンネルの設定の例を示した図である。図18に示した例は、記録装置内の記録領域を分割した場合である。例えば、内蔵I1の記録領域は記録領域I1−Aの1個であり、内蔵I2は、記録領域I2−A、記録領域I2−Bの2個に分割されている。記録領域I2−Aと記録領域I2−Bの容量の比率は略2対1である。内蔵I3は、記録領域I3−A、記録領域I3−B、記録領域I3−Cの3個に分割されており、記録領域I3−A、記録領域I3−B、記録領域I3−Cの容量の比率は略1対1対1である。これらの分割数とそれぞれの記録容量の大きさは利用者が設定できる。
外付けE1から外付けEnについては、記録再生装置1に接続して登録する際に分割数と其々の記録容量の大きさを利用者が設定できる。例えば、外部インターフェースとしてUSBを用いた外付け記録装置30を接続し登録する場合には、新規の外付け記録装置30を外部端子29aに接続すると、制御モジュール21が外部インターフェース29を介して検出し、画面7に登録の画面が表示(図示せず)される。利用者が登録を選択し、新規の外付け記録装置30を初期化し、登録名を指定した後に、記録領域の分割有無を選択し、記録領域の大きさを指定して改めてこの領域をフォーマットすることによって、記録領域の分割と其々の記録容量の大きさが設定できる。
内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEnの各記録領域には、それぞれPVR記録またはタイムシフト記録における設定チャンネルが設定されている。内蔵I1の記録領域I1−Aの記録領域には、PVR記録が割り当てられている。内蔵I2の記録領域I2−Aには、チャンネル1が設定され、記録領域I2−Bには、チャンネル2が設定されている。内蔵Inの記録領域In−Aには、チャンネルnが設定され、記録領域In−Bには、チャンネルn+1が設定されている。外付けE1の記録領域E1−AにはPVR記録が割り当てられている。外付けE2の記録領域E2−Aにはチャンネル8が設定され、記録領域E2−Bにはチャンネル9が設定され、記録領域E2−Cにはチャンネル10が設定されている。このように記録装置毎にチャンネルを設定することが可能である。チャンネルの設定数は記録領域の分割数以下に設定する。分割された1個の記録領域には1個のチャンネルだけ設定できるようにしてもよい。これらのチャンネル設定は利用者が設定できる。
チャンネルを設定する際には、図6に示したチャンネル設定表65を画面7に表示させて、内蔵I1から内蔵In、外付けE1から外付けEn毎に設定したいチャンネルのチェックボックス66に設定マーク67を表示させて設定する。
記録装置内の記録領域を分割した場合には、例えば、内蔵I2にチャンネル1とチャンネル2を設定した場合には、内蔵I2に設定された記録領域に対して、チャンネル番号の小さい方から順に割り当てられる。従って、図6に示したように、内蔵I2の記録領域I2−Aにチャンネル1、記録領域I2−Bにチャンネル2が其々割り当てられる。
タイムシフト記録モジュール61によるタイムシフト記録における時間帯の設定については、記録する時間帯は記録装置毎、記録領域毎に設定することができる。タイムシフト記録の時間設定は、曜日毎に時間帯を設定する。
図19は、第2の実施形態に係る記録時間設定における記録装置選択表102を示した図である。タイムシフト記録設定の中の記録時間設定を選択すると、最初に記録装置選択表102が表示される。記録装置選択表102にて記録時間を設定する記録装置と記録領域を選択する。カーソルボタン45c、45dで記録領域を選択すると選択された升目がハイライトされ、決定ボタン46を押下して設定マーク67を表示させる。例えば、内蔵I2−Aの時間帯を設定する場合には、カーソルボタン45で内蔵I2−Aを選択すると選択された升目がハイライトされ、決定ボタン46を押下して設定マーク67を表示させる。設定が完了したならば、設定完了ボタン103を押下する。
図19に示したように、PVR記録が設定された記録装置は、内蔵E1や外付けE1のチェックボックス66のように、チェックボックス66がグレー表示されて選択できないようにしてもよい。なお、内蔵記録装置28や外付け記録装置30の接続台数が制限されて接続台数が少ない場合には、記録装置選択表100を省略することも考えられる。記録時間の設定方法については、記録装置ではなく記録領域毎に設定する。その他の設定の操作については、第1の実施形態と同様であるので省略する。
異なる記録装置の記録領域に同じチャンネルが指定された場合については、異なる記録装置の記録領域で同じ番組を複数記録しないようにすることと、ループ記録の記録容量を同じチャンネルが設定された記録領域毎に割り当てられた記録容量の総和とすることを基本的な考え方とする。記録容量の総和とは、異なる記録装置の記録領域をリレーしてループ録画し、ループ記録における記録容量を異なる記録装置の記録領域が其々有する記録容量を加えた記録容量に拡大するということである。従って同じチャンネルを設定したチャンネルについて一時保管できる時間を長くすることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。