JP6293632B2 - 道路工事用養生マット - Google Patents

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Description

本発明は、道路工事現場において、出入りするトラック等のタイヤによりコンクリートやアスファルトが汚れたり損傷したりするのを防止するために使用する養生マットに関する。
道路工事現場では資材を運び込んだり、廃土・廃材等を運び出したりするためにトラックが頻繁に出入りしている。トラックはそれ自体重量物であるうえ、積載量も多く、しかも振動しながら移動するのでコンクリートやアスファルトに汚れや損傷を与えやすい。特に、トラックのUターン場所において、そのようなダメージが発生しやすい。
この問題に対して、現状では、(1)コンクリートやアスファルトの上にゴムシートや鉄板を敷き詰める方法、(2)コンクリートの上にアスファルトで仮舗装を行い、基層表面(コンクリート)を保護し、工事完了後は、そのアスファルトを撤去して基層表面を再生利用する方法が採用されている。
特開平10―266110公報
しかし、前者(1)の方法では、ゴムシートは、ずれやすいため、頻繁に整列が必要になり、人件費がかさむ。鉄板は、専門的な技能者が必要になるため、作業者、重機の確保が必要になる。また、鉄板は、重量が重くユニック車が必要で、免許を有する操作者が必要となる。さらに、鉄板の下にゴムで養生する必要もあるし、鉄板がずれないように、溶接作業も必要である。ということは、溶接技能者・発電機・溶接機も必要になるということである。
後者(2)の方法でもアスファルトの仮舗装には、専門の技能者、専門車両、道工具が必要であり、撤去するアスファルトは産業廃棄物となる。
本発明者は、ゴムマットの材質(圧縮弾性)と特定の形状(軸方向及び直角方向に伝わる応力を分断する形状)、寸法(応力の伝達を最小限とする寸法)を工夫することで、前記課題が軽減できることを発見した。
本発明は、この知見に基づいて行われたもので、コンクリートやアスファルトに対する汚れや損傷を軽減することのできる新規な養生ゴムマットを提供することを目的とする。
本発明は、複数のスリットを有する道路工事用養生ゴムマットであって、前記スリットにより複数のゴム細片が形成されること、前記ゴム細片は、幅35mm以上、1つの直線部分の長さ330mm以下であること、前記ゴム細片は互いに連続することにより全体として1枚のゴムマット形状を維持していることを特徴とする(請求項1)。
ここで、「ゴム細片」とは、隣接する左右の前記スリットに挟まれたゴムマット領域をいい、その「直線部分」とはゴム細片のうち、遮断されずに縦方向、横方向又は斜め方向に一直線に伸びる部分の長さをいう。
好ましくは、前記ゴムマットは、さらに下記の(a)〜(c)の条件を満たすものである(請求項2)。
(a) ゴムの硬さ: A55〜A70
(b) ゴムマットの厚さ:15mm以上
(c) スリットの幅: 45mm以下
ここで、ゴムの硬さは、デュロメータタイプA(ショアA)による。
前記ゴムマットの材質はクロロプレン系合成ゴムであることが好ましい(請求項3)。そのほか、EPDM、シリコンゴム、フッ素ゴムも使用可能である。
前記ゴムマットの全体の寸法は、幅1000mm×長さ2000mm程度であることが製造・輸送・保管の上で適当である(請求項4)。
好ましくは、前記ゴムマットの厚さは2種類以上のものを用意する(請求項5)。それにより、段差が生じるため、ドライバーの居眠り防止対策となるからである。
本発明例として、クロロプレン系合成ゴムのゴムマットで、全体の寸法が幅1000mm×長さ2000mm、ゴムの硬さA55、ゴム細片の幅45mm、ゴムマットの厚さ20mm、スリットの幅45mm、スリットの形状が添付の図1のものを使用した。参考例として、スリットがなく、したがってゴム細片がないのを除けば本発明例と同じものを使用した。結果を示す表1において、AとBは走破方向において車両タイヤがゴムマットと初めて接触する点であり、Aは左端、Bは右端である。
Figure 0006293632
Figure 0006293632
この実験により、参考例では一走破あたりの移動量が2.88〜44.95mmであるのに対して、本発明例では一走破あたりの移動量が 2.35〜5.3mmに抑えられることが判明した。ゴムマットがずれないため、整列させる頻度が大幅に下がり、作業員の負担を軽減させることができた。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明及び好ましい実施形態における各条件を説明する。
本発明の1実施例に係る養生ゴムマットの(a)平面図、(b)一部拡大図、(c)3種類のスリット形状、(d)前記(b)の矢示断面図である。 (a)第2実施例に係る養生ゴムマットの平面図、(b)第3実施例に係る養生ゴムマットの平面図である。
図1(a)に示すように、この養生ゴムマット10は1枚の大きさが幅1000mm×長さ2000mm程度である。このサイズは、製造・輸送・保管の上で好都合であると考えられているが、発明にとって必須のサイズというわけではない。作業現場ではこのゴムマットを必要個所(例えばUターン場所)に数枚〜数十枚並べて使用する。通常並べるだけで固定はしない。
ゴムマットの材質はクロロプレン系合成ゴムであることが好ましい。そのほか、EPDM、シリコンゴム、フッ素ゴムも使用可能である。
図1(a)から分かるように、このゴムマット10には複数の縦方向スリット11及び横方向スリット12が設けられ、これらのスリット11,12により複数のゴム細片13が形成されている。ここで、「ゴム細片」とは、隣接する左右の前記スリットに挟まれたゴムマット領域をいう。「ゴム細片の幅」とは、隣接する左右の前記スリットに挟まれた幅L1をいい、「ゴム細片の直線部分」とはゴム細片のうち、遮断されずに縦方向、横方向又は斜め方向に一直線に伸びている部分の長さ(例えば、図1(a)で黒く塗りつぶした一区画の長さ)L2をいう。
(i) ゴム細片の幅が35mm以上であること:
これは、タイヤのトレッド寸法、厚みとの比率等、受圧面積による圧縮量の適正な寸法を想定したものである。12Tフォークリフトを使用し、荷重量15T、時速5kmでゴムマット上を走行する走破試験(以下、試験条件は同じ)を35mm、45mm、55mmで行った結果、-3〜3mmの移動が見られた(表3)。ゴム細片の幅を45mmとしたサンプルの移動量がわずかながら小さかった。 また、ゴムマットの圧縮量はゴム細片の幅が小さいほど大きく、今回の場合45mm幅が最適であった。
Figure 0006293632
(ii)ゴム細片の直線部分長さが330mm以下であること:
これは、荷重に対する伸び量を15mm/1mとし(実験値)、移動したゴムマットが元に戻らない量として5mmを想定したときの最長移動量を5mm以下に抑える為330mmを最長としたものである。養生用ゴムマットをタイヤが踏みつけ移動したとき、ゴムマットが圧縮を受けた応力を分断することでゴムマットの移動量を減少できるからである。
(iii) ゴムの硬さが、デュロメータタイプA(ショアA)に基づき、A55〜A70であること:
養生マットの硬さは、ダンプカーのタイヤが踏みつけた際の圧縮量と深い関係がある。ダンプカーの総重量(満載時)を20トンとした場合、タイヤに掛かる圧力は1MPaとなる。その時のゴムマットの圧縮量は25%前後となる(表4参照)。圧縮量を25%以下とすることで、ゴムマットが破壊(過大な屈曲等)しにくい硬さとした。
Figure 0006293632
(iv) ゴムマットの厚さと(v)スリットの幅:
ゴムマットの厚さは15mm以上、好ましくは約20mmで、スリットの幅45mm以下である。これは軽トラック等の口径の小さいタイヤでも地面にタイヤが接地しない寸法としたものである。タイヤの圧力を受ける幅として、ゴムマットが圧縮する寸法を25%に留めることで、スリットの隙間からタイヤが地面に接触することを防止する。ダンプカーのタイヤ径は約1000mm、軽トラックのタイヤ径は約700mmとなり、接地面はそれぞれ、タイヤ幅300mm×89mm、タイヤ幅155mm×50mmとなる。その時のタイヤから地面の距離を計算するとそれぞれ、14.5mmと14.3mmとなり、タイヤが接地しない。
好ましくはゴムマットの厚さとして、前記ベース寸法の他に、一部に別寸法(例えばゴムマットの厚さ 50mm)のゴムマットを敷いてもよい。それにより、段差が生じるため、ドライバーの居眠り防止対策となるからである。
(vi) スリットの形状:
ゴムマットをタイヤが走破したとき、圧縮時の伸びが連続的に伝達しないよう、スリットを施した。ある一定の距離で伸びを分断することでゴムの移動量を最小限にするためである。
本発明にとって必須なのは、特定の幅及び長さを有する複数のゴム細片を有することであり、ゴム細片やスリットが特定の形状を有することではない。現在、好ましいと考えられている具体的なスリットの形状は、図1(c)に図示する通り、45mmW×400mmLの十字、45mmW×133.75mmLの直線、45mmW×222.5mmLの直線、を組み合わせたものである。
図2は、(a)第2実施例に係る養生ゴムマット10Aの平面図、(b)第3実施例に係る養生ゴムマット10Bの平面図である。スリットの形状の相違に基づく変形例である。第2実施例では、45mmW×225mmLのT字、45mmW×45mmLの直線、を組み合わせている。第3実施例では103.92mmWの六角形スリット14をハニカム状に設けている。第3実施例では、斜め方向のゴム細片13Bも使用されているのが分かる。なお、これらの図においても、ゴム細片13A,13Bを黒く塗りつぶして例示している。
10,10A,10B 養生ゴムマット
11,11A,11B 縦方向スリット
12,12A,12B 横方向スリット
13,13A,13B ゴム細片
14 六角形スリット
L1 ゴム細片の幅
L2 ゴム細片の直線部分の長さ

Claims (5)

  1. 複数のスリット(11,12,14)を有する道路工事用養生ゴムマット(10,10A,10B)であって、
    前記スリットにより複数のゴム細片(13,13A,13B)が形成され、
    前記ゴム細片(13,13A,13B)は、幅35mm以上、1つの直線部分の長さ330mm以下であり、
    ここで、「ゴム細片」とは、隣接する左右の前記スリットに挟まれたゴムマット領域をいい、その「直線部分」とはゴム細片のうち、遮断されずに縦方向、横方向又は斜め方向に一直線に伸びる部分の長さをいうものであり、
    前記ゴム細片(13,13A,13B)は互いに連続することにより全体として1枚のゴムマット形状を維持している
    ことを特徴とする道路工事用養生ゴムマット。
  2. 前記ゴムマットが、さらに下記の(a)〜(c)の条件を満たすものである請求項1記載のゴムマット。
    (a) ゴムの硬さ: A55〜A70
    (b) ゴムマットの厚さ:15mm以上
    (c) スリットの幅: 45mm以下
    ここで、ゴムの硬さは、デュロメータタイプA(ショアA)による。
  3. 前記ゴムマットの材質がクロロプレン系合成ゴムである請求項1又は2記載のゴムマット。
  4. 前記ゴムマットの全体の寸法が、幅1000mm×長さ2000mmである請求項1〜3のいずれかに記載のゴムマット。
  5. 前記ゴムマットの厚さを2種類以上とした請求項1〜4のいずれかに記載のゴムマット。
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