JP6292572B2 - アブシジン酸非感受性遺伝子を用いた植物の耐冷性強化法 - Google Patents
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[1]アブシジン酸非感受性をもたらす変異型PP2C遺伝子を、イネに導入することを含む、イネの耐冷性を強化する方法。
[2]前記変異型PP2C遺伝子が、配列番号2に示すアミノ酸配列と80%以上の配列同一性を示し、かつ以下のアミノ酸置換:
a) 配列番号2に示すアミノ酸配列の183番目のグリシンのアスパラギン酸への置換、又は
b) 配列番号2に示すアミノ酸配列の315番目のトリプトファンのアラニンへの置換
を有するアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする、上記[1]の方法。
[3]前記変異型PP2C遺伝子が、
a) 配列番号18又は20に示すアミノ酸配列をコードする遺伝子、又は
b) 配列番号17又は19に示す塩基配列を含む遺伝子
である、上記[1]又は[2]に記載の方法。
[4]耐冷性が低温伸長性及び穂ばらみ期耐冷性である、上記[1]〜[3]の方法。
[5]アブシジン酸非感受性をもたらす変異型PP2C遺伝子が導入された、耐冷性が強化されたイネ。
[6]前記変異型PP2C遺伝子が、配列番号2に示すアミノ酸配列と80%以上の配列同一性を示し、かつ以下のアミノ酸置換:
a) 配列番号2に示すアミノ酸配列の183番目のグリシンのアスパラギン酸への置換、又は
b) 配列番号2に示すアミノ酸配列の315番目のトリプトファンのアラニンへの置換
を有するアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする、上記[5]のイネ。
[7]前記変異型PP2C遺伝子が、
a) 配列番号18又は20に示すアミノ酸配列をコードする遺伝子、又は
b) 配列番号17又は19に示す塩基配列を含む遺伝子
である、上記[5]又は[6]のイネ。
[8]耐冷性が低温伸長性及び穂ばらみ期耐冷性である、上記[5]〜[7]のイネ。
a) 配列番号2に示すアミノ酸配列の183番目のグリシンのアスパラギン酸への置換、又は
b) 配列番号2に示すアミノ酸配列の315番目のトリプトファンのアラニンへの置換
を有するアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする遺伝子が挙げられる。
本発明の変異型PP2C遺伝子はまた、化学合成法を利用して合成してもよい。
シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)では、特定のPP2Cタンパク質に特定のアミノ酸置換(突然変異及び人為的変異によるものを含む)が生じるとアブシジン酸(ABA)非感受性となることが報告されている。シロイヌナズナではこのアミノ酸置換により植物体のストレス耐性が大幅に低下した。本発明者らは、このアミノ酸置換をイネ(Oryza sativa)に導入し、イネをABA非感受性に改変することができれば、イネが低温に対して過剰に応答しなくなり、低温伸長性と穂ばらみ期耐冷性が向上するのではないかと考えた。
シロイヌナズナPP2Cタンパク質(AtPP2C)においてABA非感受性をもたらしたアミノ酸置換をOsPP2Cでも引き起こすべく遺伝子OsPP2C53の塩基配列に変異を導入し、人為的に変異遺伝子を作製した。シロイヌナズナにおいてABA非感受性をもたらすAtPP2Cのアミノ酸置換部位は2つ知られている。1つはABI1、ABI2及びHAB1によりコードされるアミノ酸配列上でそれぞれ180、168及び246番目に位置するグリシンのアスパラギン酸への置換である(Leung J, et al., Plant Cell (1997) 9(5):759-771; Robert N, et al., FEBS Lett. (2006) 580(19):4691-4696)。もう1つは、ABI1及びHAB1によりコードされるアミノ酸配列上でそれぞれ300及び385番目に位置するトリプトファンのアラニンへの置換である(Dupeux F, et al., Plant Physiol. (2011) 156(1):106-116; Miyazono K, et al., Nature (2009) 462(7273):609-614)。OsPP2C53によってコードされるアミノ酸配列中のこれらのアミノ酸置換部位に相当するアミノ酸を遺伝子配列解析ソフトウェアCLC sequence viewer 6(CLC bio, Denmark)を用いて調べた。同ソフトウェアによって遺伝子OsPP2C53、ABI1、ABI2及びHAB1(タンパク質コード配列:配列番号1、3、5、及び7)がコードするアミノ酸配列(それぞれ、配列番号2、4、6、8)を相同性に基にアライメントしたところ、AtPP2CでABA非感受性をもたらす1つ目のアミノ酸置換部位は、OsPP2C53については183番目のグリシンに、2つ目のアミノ酸置換部位は315番目のトリプトファンに相当していた(図2)。このためOsPP2C53によりコードされるアミノ酸配列において、183番目のグリシンをアスパラギン酸に、又は315番目のトリプトファンをアラニンに置換することにより、ABA非感受性をもたらす変異型OsPP2C53を作製することが可能ではないかと考えた。
426 5’-CACCATGGAGGACCTCGCCCTGCCC-3’(配列番号9)
427 5’-TCATGCTTTGCTCTTGAACTTCCT-3’ (配列番号10)
445 5’-GTAAAACGACGGCCAGT-3’(配列番号11)
446 5’-CAGGAAACAGCTATGAC-3’(配列番号12)
371 5’-GGCCACGATGGCGTTCAGGTTGCCAAT-3’(配列番号13)
372 5’-AACGCCATCGTGGCCATCGTAGACGGC-3’(配列番号14)
435 5’-ATCCAAGCGAATGGTTATCGAGTTCTC-3’(配列番号15)
436 5’-ACCATTCGCTTGGATAACCTTGCCACC-3’(配列番号16)
445 5’-GTAAAACGACGGCCAGT-3’(配列番号11)
446 5’-CAGGAAACAGCTATGAC-3’(配列番号12)
シロイヌナズナにおいてABA非感受性をもたらす変異型AtPP2Cは、アミノ酸置換によって生じた構造変化によりABA受容体と相互作用できなくなり、それが原因でABAシグナルを抑制し続けてしまうことが明らかとなっている(Dupeux F, et al., Plant Physiol. (2011) 156(1):106-116; Miyazono K, et al., Nature (2009) 462(7273):609-614)。このため、実施例2で作製した変異型OsPP2C53もABA受容体と相互作用しなくなっていることが考えられた。そこでOsPPC53又は変異型OsPP2C53(OsPP2C53 G183D、OsPP2C53 W315A)と、ABA受容体タンパク質とが相互作用するかどうかを確認するため、酵母ツーハイブリッド解析を行った。
430 5’-CACCATGGAGGAAGTATCTCCGGCGATC-3’ (配列番号23)
431 5’-TCAGTTCAAGGGTTTGCTCTTGAG-3’ (配列番号24)
15 5’-CACCATGCCTTCGGAGTTAACACC-3’ (配列番号25)
16 5’-TCACGTCACCTGAGAACCAC-3’ (配列番号26)
379 5’-GGCCATGACGGTTCTCAGGTAGCGAAC-3’ (配列番号27)
380 5’-AGAACCGTCATGGCCGTCGTAAACACC-3’ (配列番号28)
439 5’-ATTCAGGCGAATGGAGCTCGTGTTTTC-3’ (配列番号29)
440 5’-TCCATTCGCCTGAATCACTTTCCCTCC-3’ (配列番号30)
445 5’-GTAAAACGACGGCCAGT-3’ (配列番号11)
446 5’-CAGGAAACAGCTATGAC-3’ (配列番号12)
420 5’-GAGGCCAGTGAATTCATGGAGGACCTCGCCCTGCCCGCC-3’ (配列番号31)
421 5’-CGAGCTCGATGGATCCTCATGCTTTGCTCTTGAACTTCCT-3’ (配列番号32)
424 5’-GAGGCCAGTGAATTCATGGAGGAAGTATCTCCGGCGATC-3’ (配列番号33)
425 5’-CGAGCTCGATGGATCCTCAGTTCAAGGGTTTGCTCTTGAG-3’ (配列番号34)
441 5’-CATGGAGGCCGAATTCATGCCTTCGGAGTTAACACCAGAA-3’ (配列番号35)
442 5’-GCAGGTCGACGGATCCTCACGTCACCTGAGAACCACTTCC-3’ (配列番号36)
387 5’-TAATACGACTCACTATAGGG-3’ (配列番号37)
388 5’-AGATGGTGCACGATGCACAG-3’ (配列番号38)
389 5’-TTTTCGTTTTAAAACCTAAGAGTC-3’ (配列番号39)
(1)形質転換シロイヌナズナの作出
ゲートウェイクローニング法により、実施例2で作製したベクター中の遺伝子OsPP2C53、OsPP2C53 G183D及びOsPP2C53 W300Aを、それぞれ、Ti系ベクターであるpEarleyGate201(Earley KW, et al., Plant J. (2006) 45(4):616-629)中のCaMV 35Sプロモーターの下流に、LR反応によりセンス鎖方向で導入した。LR反応はLRクロナーゼTM(Life technologies、USA)を用いて行った。得られたベクターを、それぞれ、既報のプロトコール(Clough SJ, Bent AF. Plant J. (1998) 16(6):735-743)に従ってアグロバクテリウムGV3101株を用いて花序浸漬法により形質転換を行った。具体的には、上記のベクターを導入したアグロバクテリウムを形質転換用液(5% ショ糖、0.5% silwet L-77)に懸濁し、光波長600nmの吸光値が0.8前後になるようにアグロバクテリウム濃度を調整した。濃度調整した懸濁液にシロイヌナズナの花茎(長さ2〜10cm程度)の花芽を浸すことにより、形質転換処理を行った。この形質転換処理を行ったシロイヌナズナ植物体より得られた種子を選抜培地に播種し、グルホシネート耐性を持つ形質転換体(T1)を選抜した。さらに、T1植物を自家交配し、得られたT2種子を選抜培地に播種し、グルホシネート耐性を指標にホモ接合体を選抜した。同様にT3種子も選抜培地に播種してホモ接合体を選抜した。使用した選抜培地の組成は表3のとおりである。
ゲートウェイクローニング法により、実施例2で作製したベクター中の遺伝子OsPP2C53 G183Dを、Ti系ベクターであるpMDC43(Curtis MD, Grossniklaus U. Plant Physiol. (2003) 133(2):462-469)中のCaMV 35Sプロモーターの下流に、LR反応によりセンス鎖方向で導入した。LR反応はLRクロナーゼTM(Life technologies、USA)を用いて行った。得られたベクターを、それぞれ、既報のプロトコール(Toki S, et al., Plant J. (2006) 47(6):969-976)に従って、アグロバクテリウムEHA105株を用いてイネ品種「きたあおば」のカルス中に導入した。具体的には「きたあおば」の乾燥種子を脱籾し、3〜6%次亜塩素酸ナトリウム溶液にて30分間の表面殺菌処理を行った。殺菌処理を施した種子をN6Dカルス誘導培地に移し、7日間前後のカルス誘導を行った。イネカルスの形質転換処理は以下のように行った。まず、上記のベクターを導入したアグロバクテリウムをAAM液体培地に懸濁し、光波長600nmの吸光値が0.05前後になるように同液体培地のアグロバクテリウム濃度を調整した。アグロバクテリウムを懸濁した液体培地にカルスを投入し、90秒間浸漬した後、液体培地を廃棄し、カルスに付着した余分な液体培地をろ紙で取り除いた。次に、新しいAAM液体培地で湿らせたろ紙をN6D共存培地上に載せ、そのろ紙上にカルスを置き、30℃で3日間インキュベートした。このような形質転換処理後、カルスをカルベニシリン(500mg/L)を含む滅菌水で洗浄し、カルスをN6D選抜培地に移植してハイグロマイシン耐性カルスを選抜した。その後、選抜されたカルスを再分化培地(RE-III)に移植し、明所でシュートを再分化させた。次にシュートを再分化した個体を発根培地(HF)に置床し、同培地上で発根し、正常に生育した個体を馴化させ、ポットに移植することにより、植物体(T0世代)へと再生させた。
441 5’-CATGGAGGCCGAATTCATGCCTTCGGAGTTAACACCAGAA-3’ (配列番号40)
442 5’-GCAGGTCGACGGATCCTCACGTCACCTGAGAACCACTTCC-3’ (配列番号41)
(1)シロイヌナズナ形質転換体のABA感受性評価
ABA非感受性をもたらす遺伝子OsPP2C53 G183D、及びOsPP2C53W315Aをシロイヌナズナにそれぞれ導入することによって、実際にABAに対する感受性が低減されるかどうかを調べた。
ABA非感受性をもたらすOsPP2C53 G183D遺伝子をイネに導入することによって、実際に形質転換イネのABAに対する感受性が低減され、ABAによる生育抑制作用が低減されるかどうかを調べた。具体的には、28℃暗黒下で3日間かけて催芽したイネ品種「きたあおば」(原品種)及び実施例4(2)で作出した形質転換イネの種子を、ABA(10μM)を含む水溶液に浮かべたネット上に播種し、25℃暗黒下で栽培した。処理開始5日後に原品種、形質転換イネのそれぞれ20個体超についてシュート及び主根の長さを測定した。その結果を図5に示す。それぞれの長さを原品種と形質転換イネで比較すると、形質転換イネではシュート及び主根の双方ともに原品種よりも有意に長く伸長しており、ABAによる生育抑制作用が低減されていた(図5)。このことから、変異型PP2Cの導入によりイネのABA感受性が有意に低下することが示された。
28℃暗黒下で3日間かけて催芽したイネ品種「きたあおば」及び実施例4(2)で作出した形質転換イネの種子を培土(パールマット)に播種し、17℃(昼16時間/夜8時間)のインキュベーターで3日間栽培して低温処理した後、シュートの長さを測定した。その結果を図6に示す。形質転換イネは原品種よりもシュート長が有意に長く(P値:0.000016)、変異型PP2Cの導入により低温伸長性が向上することが示された(図6)。
1/5000aポットでイネ品種「きたあおば」及び実施例4(2)で作出した形質転換イネを、それぞれ円形20粒播きで播種し、各植物の第9葉と第10葉(止葉)のそれぞれの葉耳間隔が±2センチメートル前後になるまで25℃/20℃(昼15時間/夜9時間)の温室で生育させた。その後、出穂9〜10日前の時点で、植物を12℃(昼15時間/夜9時間)の温室へ移動し、同温室にて5日間生育させ、これを低温処理とした。低温処理後、各植物を25℃/20℃(昼15時間/夜9時間)の温室に戻し、同温室にて低温処理後から45日間生育させた後、頴花の稔実率を調査した。その結果を図7に示す。形質転換イネ系統の稔実率は原品種よりも有意に高かったことから、変異型PP2Cの導入によりイネの穂ばらみ期耐冷性が向上することが示された(図7)。
Claims (10)
- アブシジン酸非感受性をもたらす変異型PP2C遺伝子をイネに導入し、それによりイネのアブシジン酸感受性を低下させることを含む、イネの耐冷性を強化する方法であって、前記変異型PP2C遺伝子が、配列番号2に示すアミノ酸配列と95%以上の配列同一性を示し、かつ以下のアミノ酸置換:
a) 配列番号2に示すアミノ酸配列の183番目のグリシンのアスパラギン酸への置換、又は
b) 配列番号2に示すアミノ酸配列の315番目のトリプトファンのアラニンへの置換
を有するアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする、
方法。 - 前記変異型PP2C遺伝子が、
a) 配列番号18又は20に示すアミノ酸配列をコードする遺伝子、又は
b) 配列番号17又は19に示す塩基配列を含む遺伝子
である、請求項1に記載の方法。 - 耐冷性が低温伸長性及び穂ばらみ期耐冷性である、請求項1又は2に記載の方法。
- アブシジン酸非感受性をもたらす変異型PP2C遺伝子が導入され、それによりアブシジン酸感受性が低下し、耐冷性が強化されたイネであって、前記変異型PP2C遺伝子が、配列番号2に示すアミノ酸配列と95%以上の配列同一性を示し、かつ以下のアミノ酸置換:
a) 配列番号2に示すアミノ酸配列の183番目のグリシンのアスパラギン酸への置換、又は
b) 配列番号2に示すアミノ酸配列の315番目のトリプトファンのアラニンへの置換
を有するアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする、イネ。 - 前記変異型PP2C遺伝子が、
a) 配列番号18又は20に示すアミノ酸配列をコードする遺伝子、又は
b) 配列番号17又は19に示す塩基配列を含む遺伝子
である、請求項4に記載のイネ。 - 耐冷性が低温伸長性及び穂ばらみ期耐冷性である、請求項4又は5に記載のイネ。
- アブシジン酸非感受性をもたらす変異型PP2C遺伝子をイネに導入し、それによりアブシジン酸感受性が低下したイネを取得することを含む、耐冷性が強化されたイネの作製方法であって、前記変異型PP2C遺伝子が、配列番号2に示すアミノ酸配列と95%以上の配列同一性を示し、かつ以下のアミノ酸置換:
a) 配列番号2に示すアミノ酸配列の183番目のグリシンのアスパラギン酸への置換、又は
b) 配列番号2に示すアミノ酸配列の315番目のトリプトファンのアラニンへの置換
を有するアミノ酸配列からなるタンパク質をコードする、
方法。 - 前記変異型PP2C遺伝子が、
a) 配列番号18又は20に示すアミノ酸配列をコードする遺伝子、又は
b) 配列番号17又は19に示す塩基配列を含む遺伝子
である、請求項7に記載の方法。 - 前記変異型PP2C遺伝子を導入したイネの、低温伸長性及び穂ばらみ期耐冷性を評価することをさらに含む、請求項7又は8に記載の方法。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載のイネ又は請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法により作製されたイネを、野生型PP2C遺伝子を有するイネと交配し、得られる子孫イネから、前記変異型PP2C遺伝子を有し、それによりアブシジン酸感受性が低下し、耐冷性が強化されたイネを選抜することを含む、イネの育種方法。
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