JP6292476B2 - 車体の前部構造 - Google Patents

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本発明は、車体の前部構造に関するもので、特に、正面衝突又はオフセット衝突にともなう衝撃を緩和する車体の前部構造に関するものである。
特許文献1には、車幅方向に沿って設けられたクロスメンバがアルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属材料で形成され、車幅方向両側に設けられた一対のサブフレームが靱性に優れた鉄鋼材料で形成された車体の前部構造が記載されている。
特許文献2には、車幅方向に沿って設けられたクロスメンバと、車幅方向両側に設けられたサブフレームとが、中間部材で連結された車体の前部構造が記載されている。
特許文献3には、車幅方向両側において車両前後方向に沿って設けられた一対のサイドメンバと、一対のサイドメンバの下方域において車幅方向に沿って設けられたクロスメンバと、一対のサイドメンバの下方域にそれぞれ設けられ、クロスメンバの車幅方向両側に設けられた前端部に後端部が取り付けられたサブフレームと、を備えた車体の前部構造が記載されている。
特開平2007−302147号公報 特表2005−510406号公報 特開2013−6518号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された車体の前部構造は、正面衝突やオフセット衝突による衝突エネルギーをサブフレームが潰れ変形(座屈)することにより吸収するものであり、サブフレームが潰れ始めるまでは衝突エネルギーを吸収できない。
また、上述した特許文献2に記載された車体の前部構造は、正面衝突やオフセット衝突による衝突エネルギーを中間部材が吸収するものであり、中間部材が変形を始めるまでは衝突エネルギーを吸収できない。
また、上述した特許文献3に記載された車体の前部構造は、上述した特許文献1に記載された車体の前部構造と同様、正面衝突やオフセット衝突による衝突エネルギーをサブフレームが潰れ変形(座屈)することにより吸収するものであり、サブフレームが潰れ始めるまでは衝突エネルギーを吸収できない。
本発明は、上記実情に鑑みて、サブフレームが潰れ始める前に正面衝突やオフセット衝突による衝突エネルギーを効率よく吸収できる車体の前部構造を提供することを目的とする。
本発明は、車幅方向両側において車両前後方向に沿って設けられた一対のサイドメンバと、前記一対のサイドメンバの下方域において車幅方向に沿って設けられ、前記サイドメンバに支持されるクロスメンバと、前記一対のサイドメンバの下方域にそれぞれ設けられ、前記クロスメンバの車幅方向両側の前端部に設けた連結部に後端部が連結される一対のサブフレームと、前記クロスメンバの連結部又は前記サブフレームの後端部のいずれか一方に設けられ、その外形が先端部から漸次拡大されるよう車両前後方向に突出形成された挿入部と、前記クロスメンバの連結部又は前記サブフレームの後端部のいずれか他方に設けられ、前記挿入部が嵌合される嵌合部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、車体が正面衝突やオフセット衝突した場合に、挿入部によって嵌合部を押し拡げながらサブフレームが車両後方に移動されるので、衝突エネルギーを吸収することができる。これにより、サブフレームが潰れ始める前の衝突初期に衝突エネルギーを効率よく吸収することができる。
本発明の一態様では、前記嵌合部は、前記挿入部の形状に合わせて、嵌合端部に向けて漸次拡開されるよう形成される。
このようにすれば、サブフレームが車両後方へ移動される際、挿入部の外周面と嵌合部の内周面とが面接触されるので、互いの周面がガイドとなってスムーズに嵌合部を押し拡げることができる上、より確実かつ効率よく衝突エネルギーを吸収することができる。
本発明の一態様では、前記挿入部には、前記サブフレームとクロスメンバとを連結するためのボルトを締結するねじ穴が設けられ、前記嵌合部には、前記ねじ穴に対応した位置に設けられ、前記ボルトが挿通されるとともに、前記サイドメンバに車両後方への荷重が作用した際に前記ボルトの車両前後方向での相対移動が許容される長穴が設けられている。
このようにすれば、車体が正面衝突やオフセット衝突することによりサイドメンバに車両後方への荷重が作用した際にボルトの車両前後方向での相対移動が許容され、サイドメンバの後方への移動が許容される。これにより、ボルトと長穴とがガイドとなってスムーズに嵌合部を押し広げることができる上、より確実かつ効率よく衝突エネルギーを吸収することができる。
本発明の一態様では、前記嵌合部の長穴は、前記ねじ穴に締結される前記ボルトが挿通可能な挿通穴と、前記ボルトの径よりも幅狭であって、前記挿通穴から車両前後方向に延設された長穴状の非挿通穴とが連設される。
このようにすれば、クロスメンバの連結部にサブフレームを連結する際にサブフレームの位置決めが容易になる。また、正面衝突やオフセット衝突時にボルトが非挿通穴を押し拡げる。これにより、サブフレームが潰れ始める前の衝突初期に衝突エネルギーを効率よく吸収することができる。
本発明の一態様では、前記非挿通穴は、車両前後方向で前記挿通穴と反対側に向けて漸次幅狭となるように設けられる。
このようにすれば、ねじが非挿通穴を押し拡げるのに要するエネルギーが増加する。これにより、サブフレームが潰れ始める前の衝突初期により多くの衝突エネルギーを吸収することができる。
本発明の一態様では、前記嵌合部の長穴は、前記ねじ穴に締結される前記ボルトが挿通可能な挿通穴と、前記挿通穴と同一幅を有して車両前後方向に延設された長穴状の連設穴とが連設されており、前記連設穴の車両前後方向に沿った側縁部が前記ボルトの車両前後方向への移動に対して摺動抵抗を付与するように形成される。
このようにすれば、正面衝突やオフセット衝突時にボルトに摺動抵抗が付与される。これにより、サブフレームが潰れ始める前の衝突初期に衝突エネルギーを効率よく吸収することができる。
以上説明したように、本発明によれば、車体が正面衝突やオフセット衝突した場合に、挿入部によって嵌合部を押し拡げながらサブフレームが車両後方に移動されるので、衝突エネルギーを吸収することができる。これにより、サブフレームが潰れ始める前の衝突初期に衝突エネルギーをより効率よく吸収することができる。
本発明の実施の形態である車体の前部構造を示す斜視図である。 図1に示した車体の前部構造を示す平面図である。 図1に示した車体の前部構造を示す側面図である。 図1に示したクロスメンバの前端部を示す斜視図である。 図1に示したサブフレームの後端部を示す斜視図である。 図5に示した穴を示す斜視図である。 図5に示した穴の変形例1を示す図である。 図5に示した穴の変形例2を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車体の前部構造に好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態である車体の前部構造を示す斜視図である。図2は、図1に示した車体の前部構造を示す平面図であり、図3は、図1に示した車体の前部構造を示す側面図である。
図1〜図3に示すように、車体の前部1は、一対のサイドメンバ2(図3参照)、フロントエンドクロスメンバ(図示せず)、サスペンションクロスメンバ(サスフレーム)4、一対のサブフレーム5を備えて構成される。
図3に示すように、一対のサイドメンバ2は、車体の骨格を構成する車体部材であって、車幅方向両側において車両前後方向に沿って設けられている。
フロントエンドクロスメンバは、車幅方向に沿って設けられる車体部材であって、車両の前端部下方域に設けられ、その両端部がそれぞれブラケット31を介して一対のサイドメンバ2に結合されている。
サスペンションクロスメンバ4は、車幅方向に沿って設けられる車体部材であって、上述した一対のサイドメンバ2の下方域に設けられている。サスペンションクロスメンバ4は、下面が開口した箱状のアッパーフレーム41と開口を閉塞するロアフレーム42とが接合された箱状に形成されている。したがって、アッパーフレーム41がサスペンションクロスメンバ4の上壁部を構成し、ロアフレーム42がサスペンションクロスメンバ4の下壁部を構成する。
また、サスペンションクロスメンバ4は、車両前方側の車幅方向両側端部でサスペンションクロスメンバ4の上面から上方に延びる一対の支持部43と車両後方側の車幅方向両側端部に設けた一対の支持部47の4箇所で上述した一対のサイドメンバ2に連結されている。そして、サスペンションクロスメンバ4は、車幅方向両側端部がそれぞれ支持部43及び支持部47を介してサイドメンバ2に支持される。
また、サスペンションクロスメンバ4の車幅方向両側端部には、それぞれ前側アーム支持部44と後側アーム支持部45とが設けられている。前側アーム支持部44と後側アーム支持部45とは、サスペンションアーム(ロアアーム)6を支持するためのもので、前側アーム支持部44は車幅方向外側斜め前方に延設され、後側アーム支持部45は車幅方向外側斜め後方に延設されている。前側アーム支持部44と後側アーム支持部45とにはサスペンションアーム6が回動可能に支持される。サスペンションアーム6の先端部(外側端部)にはナックル(図示せず)が設けられ、ナックルを介して前輪(図示せず)が支持される。
また、サスペンションクロスメンバ4の車幅方向両側の前端部には、それぞれ一対のサブフレーム5が連結される連結部46が設けられている。この連結部46には、車両前方に向かって突出形成された挿入部48が設けられている。挿入部48は、後述するサブフレーム5の嵌合部51が嵌合(外嵌)される部分で、図4に示すように、正面視略矩形の筒状に形成され、挿入端部(先端部)から車両後方側に向けて横幅(W1→W2)が漸次拡大するように設けられている。すなわち、挿入部48は、その横幅が先端部(車両前方)に向かって細くなるテーパ形状とされており、挿入部48の左右両側面482,483が車両後方側に向けて車幅方向外側に傾斜するテーパ面(傾斜面)とされている。詳細は後述するが、この挿入部48にサブフレーム5の嵌合部51が嵌合された状態で、サスペンションクロスメンバ4にサブフレーム5がボルトBを介して連結されるよう構成されている。
また、挿入部48の上面には締結面481が設けられている。締結面481は水平方向に延びる平坦な平面で形成され、その車幅方向中央には、サブフレーム5とサスペンションクロスメンバ4とを連結するボルトBを締結するためのねじ穴481aが車両前後方向に並んで二つ設けられている。
また、締結面481の両側には、平坦な挿入部側テーパ面(傾斜面)484,485が設けられている。挿入部側テーパ面484,485は、挿入端部から車両後方側に向けて斜面を上るように、車両前後方向及び車幅方向に傾斜するように設けられている。
なお、本実施の形態では、挿入部48の横幅が車両後方側に向けて次第に拡大する構成としているが、上下幅が拡大される構成であってもよいし、横幅及び上下幅の両方が拡大される構成であってもよい。すなわち、挿入部48は、車両後方側に向けて外形が漸次拡大されるテーパ形状に構成されていればよい。
一対のサブフレーム5は、上述したサイドメンバ2の下方域においてフロントエンドクロスメンバとサスペンションクロスメンバ4とを連結する車体部材であって、上述したサイドメンバ2と同様、車幅方向両側において車両前後方向に沿って設けられている。
サブフレーム5は、前端部がフロントエンドクロスメンバ又はブラケットに溶接又は締結され、車体が正面衝突やオフセット衝突した場合には、フロントクロスメンバからサブフレーム5に衝突エネルギーが伝達される。
また、サブフレーム5は、車両前後方向後端部に嵌合部51が設けられている。嵌合部51は、サスペンションクロスメンバ4に設けられた挿入部48が嵌合(内嵌)される部分で、図5に示すように、挿入部48よりもやや大きい背面視矩形の筒状に形成され、挿入部48の形状に合わせて車両前方側から嵌合端部(後端部)に向けて内幅(W3→W4)が漸次拡開するように設けられている。すなわち、嵌合部51は、内幅が挿入部48の横幅に合わせて車両前方側に向かって細くなるテーパ形状とされており、嵌合部51の内側側面(左右側面)512,513が車両後方側に向けて車幅方向外側に傾斜するテーパ面とされている。
なお、ここでは、嵌合部51の横方向での内幅が車両後方側に向けて次第に拡開される構成としているが、挿入部48の形状に合わせた形状であれば、上下方向での内幅が拡開される構成であってもよいし、横方向及び上下方向の両方が拡開される構成であってもよい。すなわち、嵌合部51は、挿入部48の外形に合わせて車両後方側に向けて内幅が漸次拡開される形状に構成されていればよい。
また、嵌合部51の内側上面(天井面)には、挿入部48の締結面481に対応する位置に締結面511が設けられている。締結面511は水平方向に延びる平坦な平面で形成され、その車幅方向中央には、挿入部48のねじ穴481aに対応して車両前後方向に沿って延びる長穴511aが車両前後方向に並んで二つ設けられている。二つの長穴511aは、サスペンションクロスメンバ4にサブフレーム5を連結するためのボルトBを通すためのものである。図6に示すように、長穴511aは、挿通穴511a1と非挿通穴511a2との2種類の穴が連設されて構成されている。挿通穴511a1は、ボルトBが挿通可能な大きさとされており、この挿通穴511a1を通したボルトBがサスペンションクロスメンバ4の挿入部48に設けられたねじ穴481aに締結される。非挿通穴511a2は、挿通穴511a1を通るボルトBの径よりも幅狭な長穴状であって、挿通穴511a1から車両前方に向けて一定の幅で延設されている。これにより、車両前方からサブフレーム5に衝突エネルギーが作用すると、挿通穴511a1を通るボルトBが非挿通穴511a2を押し拡げながら車両前方側へ相対移動され、衝突エネルギーを吸収する。つまり、非挿通穴511a2は、サブフレーム5に車両後方への荷重が作用した際に、ボルトBの相対移動を許容するよう構成されている。
また、締結面511の両側には、平坦な嵌合部側テーパ面(傾斜面)514,515が設けられている。嵌合部側テーパ面514,515は、サスペンションクロスメンバ4にサブフレーム5を取り付けた場合に挿入部側テーパ面484,485と面(傾斜面)で接するように設けられている。具体的には、挿入部側テーパ面484,485と反対に、嵌合端部から車両前方に向けて斜面を下るように、車両前後方向及び車幅方向に傾斜するように設けられている。
これにより、サスペンションクロスメンバ4の車幅方向両側前端部にそれぞれ設けた連結部の挿入部48がサブフレーム5の後端部に設けた嵌合部51に嵌合され、サスペンションクロスメンバ4にサブフレーム5が連結される。より具体的には、挿入部48の側面482,483(テーパ面)と嵌合部51の内側側面512,513(テーパ面)とが対向された状態で嵌合され、この状態で、ボルトBがサブフレーム5の長穴511aの挿通穴511a1に挿通されてサスペンションクロスメンバ4のねじ穴481aに締結される。
なお、本実施の形態では、さらに挿入部48の上面に設けられた締結面481と嵌合部51の内側上面に設けられた締結面511とが面で接するとともに挿入部側テーパ面484,485と嵌合部側テーパ面514,515とが面で接する状態で、サスペンションクロスメンバ4にサブフレーム5が連結される。
上述した本発明の実施の形態である車体の前部構造は、車体が正面衝突やオフセット衝突すると、フロントエンドクロスメンバからサブフレーム5に車両後方向側への荷重が作用する。これにより、サブフレーム5の嵌合部51の締結面511とサスペンションクロスメンバ4の挿入部48の締結面481とを締結するボルトBが嵌合部51の締結面511に設けた非挿通穴511a2(長穴511a)に沿って車両前方側へ相対移動される。そして、同時にサブフレーム5がサスペンションクロスメンバ4を押しながら車両後方に移動される。このとき、サブフレーム5の後端部に設けられた嵌合部51にサスペンションクロスメンバ4の前端部に設けられた挿入部48が食い込んでいき、嵌合部51が挿入部48により押し拡げられることで衝突エネルギーが吸収される。これにより、本発明の実施の形態である車体の前部構造は、サブフレーム5が潰れ始める前(座屈前)の衝突初期に衝突エネルギーを効率よく吸収することができる。
なお、サブフレーム5が車両後方へ移動される際、サブフレーム5の嵌合部51の側面512,513とサスペンションクロスメンバ4の挿入部48の側面482,483とが面接触されるので、互いの側面がガイドとなってスムーズに嵌合部51を押し拡げることができる上、より確実かつ効率よく衝突エネルギーを吸収することができる。
また、サブフレーム5が車両後方に移動するときには、挿通穴511a1を通りねじ穴481aに締結されたボルトBで非挿通穴511a2が押し拡げられる。したがって、これによっても衝突エネルギーが吸収される。
そして、サブフレーム5とサスペンションクロスメンバ4との間で吸収されない衝突エネルギーが大きい場合には、サブフレーム5が座屈する。このとき、サブフレーム5の後端部がサスペンションクロスメンバ4の前端部と重なり、サブフレーム5の全長が短くなっているので、座屈荷重が向上し、より大きな衝突エネルギーを吸収することができる。
これにより、車体が正面衝突やオフセット衝突した場合でも車両に乗車した乗員が保護される。
尚、上述した本発明の実施の形態である車体の前部構造は、サスペンションクロスメンバ4の車幅方向両側前端部の連結部46に挿入部48を設け、サブフレーム5の後端部に嵌合部51を設けるものとしたがこれに限られるものではない。すなわち、サブフレーム5の後端部に挿入部を設け、サスペンションクロスメンバ4の車幅方向両側前端部の連結部46に嵌合部を設けてもよい。
また、本実施の形態では、嵌合部51の内幅が挿入部48の形状に合わせて漸次拡開する構成とされているが、必ずしも拡開されている必要はなく、サブフレーム5に車両前方から荷重が作用しサブフレーム5が後方に移動した際に、嵌合部51が挿入部48によって押し拡げられる構成となっていればよい。なお、この場合、少なくとも挿入部48の外形が、嵌合部51の後端部の内幅以上に拡大された形状とされる必要がある。
また、嵌合部51に設けた非挿通穴511a2は、車両前方に向けて一定の幅で設けたが、これに限られるものではない。具体的には、図7に示すように、車両前方に向けて漸次幅狭となるように設けてもよい(変形例1)。このようにすれば、ボルトBが非挿通穴511a3を押し拡げるのに要するエネルギーが増加する。これにより、より多くの衝突エネルギーを吸収できる。
また、図8に示すように、非挿通穴511a2に代えて挿通穴511a1と同一幅を有する長穴状の連設穴511a4が連設されてもよい。この場合には、連設穴511a4の長手方後(車両前後方向)に沿った側縁部は、ボルトBの車両後方への移動に対して摺動抵抗を付与するように設けられる。具体的には、図8に示すように、連設穴511a4の側縁部をビード状に盛り上げて形成される(変形例2)。このようにすれば、ボルトBがビード状に盛り上げた側縁部を押し潰すエネルギーが必要となり、より多くの衝突エネルギーを吸収できる。
以上説明したように、本発明によれば、サブフレームが潰れ始める前に正面衝突やオフセット衝突による衝突エネルギーを吸収できるので、正面衝突やオフセット衝突による衝突エネルギーの吸収が求められる車体の前部構造に好適である。
1 車体の前部
2 サイドメンバ
31 ブラケット
4 サスペンションクロスメンバ
41 アッパーフレーム
42 ロアフレーム
43 支持部
44 前側アーム支持部
45 後側アーム支持部
46 連結部
48 挿入部
481 締結面
481a ねじ穴
482,483 挿入部の側面
484,485 挿入部側テーパ面
5 サブフレーム
51 嵌合部
511 締結面
511a 長穴
511a1 挿通穴
511a2,511a3 非挿通穴
511a4 連設穴
512,513 嵌合部の側面
514,515 嵌合部側テーパ面
6 サスペンションアーム
B ボルト

Claims (6)

  1. 車幅方向両側において車両前後方向に沿って設けられた一対のサイドメンバと、
    前記一対のサイドメンバの下方域において車幅方向に沿って設けられ、前記サイドメンバに支持されるクロスメンバと、
    前記一対のサイドメンバの下方域にそれぞれ設けられ、前記クロスメンバの車幅方向両側の前端部に設けた連結部に後端部が連結される一対のサブフレームと、
    前記クロスメンバの連結部又は前記サブフレームの後端部のいずれか一方に設けられ、その外形が先端部から漸次拡大されるよう車両前後方向に突出形成された挿入部と、
    前記クロスメンバの連結部又は前記サブフレームの後端部のいずれか他方に設けられ、前記挿入部が嵌合される嵌合部と、
    を備えたことを特徴とする車体の前部構造。
  2. 前記嵌合部は、前記挿入部の形状に合わせて、嵌合端部に向けて漸次拡開されるよう形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車体の前部構造。
  3. 前記挿入部には、前記サブフレームとクロスメンバとを連結するためのボルトを締結するねじ穴が設けられ、
    前記嵌合部には、前記ねじ穴に対応した位置に設けられ、前記ボルトが挿通されるとともに、前記サイドメンバに車両後方への荷重が作用した際に前記ボルトの車両前後方向での相対移動が許容される長穴が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車体の前部構造。
  4. 前記嵌合部の長穴は、前記ねじ穴に締結される前記ボルトが挿通可能な挿通穴と、前記ボルトの径よりも幅狭であって、前記挿通穴から車両前後方向に延設された長穴状の非挿通穴とが連設されたことを特徴とする請求項3に記載の車体の前部構造。
  5. 前記非挿通穴は、車両前後方向で前記挿通穴と反対側に向けて漸次幅狭となるように設けられたことを特徴とする請求項4に記載の車体の前部構造。
  6. 前記嵌合部の長穴は、前記ねじ穴に締結される前記ボルトが挿通可能な挿通穴と、前記挿通穴と同一幅を有して車両前後方向に延設された長穴状の連設穴とが連設されており、前記連設穴の車両前後方向に沿った側縁部が前記ボルトの車両前後方向への移動に対して摺動抵抗を付与するように形成されたこと特徴とする請求項3に記載の車体の前部構造。
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