JP6290740B2 - ペット飼育用空間形成具 - Google Patents

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Description

本発明は、フレーム体と、該フレーム体を包み込むと共に壁体を構成する軟質シート部材によって形成されるペット用サークル、ペットケージ等のペット飼育用空間形成具に関する。
ペット用サークルとして、例えば特許文献1に開示された「剛性を有するペット用軟質囲い」がある。
「剛性を有するペット用軟質囲い」は、「剛性を有するペット用軟質囲いであって、フレーム体と軟質材料で作られた籠体とを含み、前記籠体は前記フレーム体によって保持され、前記フレーム体は同様な寸法の八個の保持輪を有し、前記八個の保持輪は四角形であり、四個の剛性保持輪と四個の軟性保持輪を含み、前記四個の剛性保持輪と前記四個の軟性保持輪は交互的に配置され、且つ前記籠体を介して隣接し、前記籠体の一つの側面に籠ドアが設けられ、前記剛性保持輪は折り曲げられない保持輪であり、前記軟性保持輪は折り曲げ可能な保持輪であることを特徴とする」ものである。
ペット用給水器として、例えば特許文献2に開示されている。このようなペット用給水器は、金属製の線材で形成されているペットケージ等の柵体を、固定具によって柵体の内外から挟むようにして取り付けられる。ペット用給水器には市販のペットボトルのような水容器がペットケージの外側に配置され、給水口がペットケージの内側に配置されて用いられる。
実用新案登録3163187号公報 特開2004−215613号公報
特許文献1に開示された軟質シート部材を壁体として用いたものでは、特許文献2に開示されたペット用給水器を取り付けることができない。なぜなら、軟質シート部材であるため、重量のあるペットボトルを取り付けたペット用給水具を支持することができないからである。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、壁体が軟質シート部材で形成されているにもかかわらず、ペット用給水具を取り付けることができるペット飼育用空間形成具を提供することを目的としている。
(1)本発明に係るペット飼育用空間形成具は、フレームと、該フレームを包み込むと共にペット飼育用空間の壁体を構成する軟質シート部材とを備えたペット飼育用空間形成具であって、前記軟質シート部材からなる壁体に形成された上下に延びるスリット部と、該スリット部を挟む両側の前記軟質シート部材に上下に延びる骨部材を取り付けてなり、柵体を内外から挟持して取り付けるペット用給水具を前記スリット部に取り付け可能にしたことを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記スリット部の両側に袋部が形成され、骨部材は該袋部に挿入されていることを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記スリット部の上下方向の途中において、前記スリット部を跨いで軟質シート部材を連結する連結部材が取り付けられ、スリット部の隙間が開くのを規制したことを特徴とするものである。
(4)また、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のものにおいて、前記ペット飼育用空間形成具は、ペットサークル又はペットケージであることを特徴とするものである。
本発明に係るペット飼育用空間形成具は、フレームと、該フレームを包み込むと共にペット飼育用空間の壁体を構成する軟質シート部材とを備えたペット飼育用空間形成具であって、前記軟質シート部材からなる壁体に形成された上下に延びるスリット部と、該スリット部を挟む両側の軟質部材に上下に延びる骨部材を取り付けてなることにより、壁体が軟質部材で形成されているにもかかわらず、柵体を内外から挟持して取り付けるペット用給水具を取り付けることができる。
本発明の一実施の形態に係るペットサークルの斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るペットサークルの構造を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るペットサークルの要部を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るペットサークルの使用状態を説明する説明図である。 図4を斜め上方から見た図である。 本発明に係るペット飼育用空間形成具に用いるペット用給水具の説明図である。 本発明の一実施の形態に係るペットサークルの折り畳み手順の説明図である(その1)。 本発明の一実施の形態に係るペットサークルの折り畳み手順の説明図である(その2)。 本発明の一実施の形態に係るペットサークルの折り畳み手順の説明図である(その3)。 本発明の一実施の形態に係るペットサークルの折り畳み手順の説明図である(その4)。 本発明の一実施の形態に係るペットサークルの他の態様の説明図である。
本実施の形態においてはペット飼育用空間形成具の一例としてペットサークルを例に挙げて説明する。
本実施の形態に係るペットサークル1は、金属製のフレーム3と、該フレーム3を包み込むと共にペットサークル1の壁体を構成する軟質シート部材5とを備えている。
以下、詳細に説明する。
<フレーム>
フレーム3は、金属製の線状の部材からなり(図3参照)、矩形の枠状に形成されたものである。ペットサークル1は、6個の同形状の矩形枠状のフレーム3を、壁体を形成する軟質シート部材5で包み込み、かつ軟質シート部材5で連結することによって、6面の壁体を有するペットサークル1を形成している。
<軟質シート部材>
軟質シート部材5は、ペットサークル1の壁体を形成するものであり、その素材は特に限定されず布製のものを広く含む。繊維の素材としては、ポリエステル、綿、ナイロン、毛、麻、レーヨン、ポリウレタン等を挙げることができる。6面の壁体のうち、4面については、上半部がメッシュ状生地5aで形成され、下半部がメッシュのない生地5bで形成されている。他の2面については、上側がメッシュのない生地5bで形成され、下側がメッシュ状生地5aで形成されており、メッシュ状生地5aで形成された部位が開閉可能な扉7になっている。壁体の一部をメッシュ状生地5aで形成することにより、ペットサークル1内にいるペットの視認性を高めている。ペットサークル1の天井面には、メッシュ状生地5aからなる図示しない天井用シート部材を取り付けても良い。
壁体の一つの面には、図1に示すように、上下に延びるスリット部9が設けられている。
<スリット部>
スリット部9は、図1に示すように、メッシュ状生地5aの部分からメッシュのない生地5bの部分に亘るように形成されている。そして、スリット部9を挟む両側の軟質シート部材5には、逆U字状に形成された金属製の骨部材11が取り付けられている(図2)。
スリット部9の両側には、図3に示すように、袋部13が形成され、骨部材11は袋部13に挿入され、骨部材11を挿入後、袋部13の上部を縫い付けることで骨部材11は外部から見えないようになっている。
袋部13を形成したことで、骨部材11を袋部13に挿入するだけでよく、骨部材11の軟質シート部材5への取付けを容易にしている。
スリット部9を上記のように構成したことにより、柵体を内外から挟持して取り付けるペット用給水具15を、図4、図5に示すように、スリット部9に取り付けることができる。
ペット用給水具15は、特許文献1に開示されたものであり、図6に示すように、合成樹脂成形品からなりペットケージ等に取付けられる固定具17と、この固定具17をペットケージ等に固定するための固定ねじ部19と、合成樹脂成形品からなり固定具17に着脱自在に装着される給水具21とから構成されている。
ペット用給水具15を、スリット部9に取り付ける際には、固定具17をスリット部9におけるサークル外側に、固定ネジをサークル内側にそれぞれ配置して、固定ネジを固定具17に締め付けることで、スリット部9をサークル内外から挟むようにして取り付ける。給水用のペットボトル23は給水具21のペットボトル装着部25(図6参照)へ下向きに取り付ける(図4参照)。
ペット用給水具15に給水用のペットボトル23を装着した状態ではかなりの重量となるが、スリット部9の周囲に骨部材11が入っていることにより、軟質シート部材5がしなることがなく、ペット用給水具15の姿勢を正しい状態に保持することができる。
特に、骨部材11が逆U字状をしており、スリット部9の上端部で連結された形状であるため、骨部材11の剛性が高くなっており、ペット用給水具15を取り付けたときに、スリットの両側の骨部材11が内外にずれるのを防止している。
ペットサークル1は、折り畳みができるので、折り畳み方法を図7〜図10に基づいて説明する。6面の壁体の連結部の一つを内側に折り込み(図7参照)、反対側の連結部をさらに内側に折り込み(図8参照)、全体をジグザグ状にして(図9参照)、一つの壁面と同じ面積の状態に折り畳む(図10参照)。
以上のように、本実施の形態のペットサークル1は、壁面が軟質シート部材5で形成されているにもかかわらず、柵体を内外から挟持して取り付けるペット用給水器を取り付けることができる。
なお、スリット部9の上下の長さが長くなるとスリット部9の隙間が開きやすくなり、ペットが頭をスリット部9に突っ込むことが考えられる。これを防止するために、図11に示すように、スリット部9の上下方向の途中において、スリット部9を跨いで軟質シート部材5を連結する連結部材27を取り付けるようにするのが好ましい。
上記の説明では、ペット飼育用空間形成具の一例としてペットサークルを例に挙げて説明したが、本発明のペット飼育用空間形成具はペットサークルに限定されるものではなく、例えばペットを入れて運ぶためのペットケージや、室内においてペットの移動範囲を規制するための柵体などを含み、ペット飼育用空間を形成する壁体が軟質シート部材で形成されているものを広く含む。
1 ペットサークル
3 フレーム
5 軟質シート部材
5a メッシュ状生地
5b メッシュのない生地
7 扉
9 スリット部
11 骨部材
13 袋部
15 ペット用給水具
17 固定具
19 固定ねじ部
21 給水具
23 ペットボトル
25 ペットボトル装着部
27 連結部材

Claims (4)

  1. フレームと、該フレームを包み込むと共にペット飼育用空間の壁体を構成する軟質シート部材とを備えたペット飼育用空間形成具であって、
    前記軟質シート部材からなる壁体に形成された上下に延びるスリット部と、該スリット部を挟む両側の前記軟質シート部材に上下に延びる骨部材を取り付けてなり、柵体を内外から挟持して取り付けるペット用給水具を前記スリット部に取り付け可能にしたことを特徴とするペット飼育用空間形成具。
  2. 前記スリット部の両側に袋部が形成され、骨部材は該袋部に挿入されていることを特徴とする請求項1記載のペット飼育用空間形成具。
  3. 前記スリット部の上下方向の途中において、前記スリット部を跨いで軟質シート部材を連結する連結部材が取り付けられ、スリット部の隙間が開くのを規制したことを特徴とする請求項1又は2に記載のペット飼育用空間形成具。
  4. 前記ペット飼育用空間形成具は、ペットサークル又はペットケージであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のペット飼育用空間形成具。
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