JP6289987B2 - 回転電機 - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態の回転電機1は、インナーロータ型の電動機であって、固定子2と、固定子2の中心軸Oと同軸状に配置されるとともに、中心軸O周りに回転するロータシャフト3に接続された回転子4と、これら固定子2、及び回転子4を収納するハウジング5と、を備えている。
ステータ鉄心12は、環状の磁性鋼板が軸方向に沿って複数枚積層されることで、軸方向に沿って延びる筒状に形成されている。また、ステータ鉄心12は、環状に形成された一対の鉄心押さえ14により、軸方向の両側から挟持されている。
ステータ鉄心12の内周部分には、軸方向に沿って延びる複数のスロット15が周方向に間隔をあけて形成されている。そして、このスロット15内に、上述したステータコイル13が配設されている。なお、図1に示す例において、ステータコイル13のコイルエンド(軸方向における両端部)は、ステータ鉄心12よりも軸方向の外側に突出している。
ロータ鉄心21は、環状の磁性鋼板が軸方向に沿って複数枚積層されて筒状に形成され、その外周面全体が上述したステータ鉄心12の内周面に対して径方向に間隔をあけて対向している。また、ロータ鉄心21は、環状に形成された一対の鉄心押さえ22により、軸方向の両側から挟持されている。
ロータ鉄心21の外周部分には、軸方向に沿って延びる貫通孔23が周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら貫通孔23内には、永久磁石24が各別に挿入されている。
ステータケース41の周壁部44内には、上述した固定子2が圧入固定されている。
ステータケース41の底部42には、ロータシャフト3の反駆動側の端部が挿通される挿通孔42aが形成され、この挿通孔42a内に第1軸受部51が着脱可能に装着されている。
第1軸受ハウジング52は、挿通孔42a内に挿通された筒部54と、筒部54の反駆動側の端部から径方向の外側に向けて突設されたフランジ部55と、を備えている。
筒部54は、軸方向に沿って延びるとともに、その内側に第1軸受25が内装されている。第1軸受25は、例えば玉軸受であって、外輪が筒部54内に圧入固定され、内輪がロータシャフト3の反駆動側の端部に外嵌されている。なお、ロータシャフト3における反駆動側の端面には、第1軸受25の内輪を反駆動側から押さえるカラー56が固定されている。
第1軸受カバー53は、第1軸受ハウジング52の筒部54を反駆動側から覆うとともに、第1軸受25の外輪を押さえている。
第2軸受部61は、第2軸受26が収容された第2軸受ハウジング62と、第2軸受ハウジング62の駆動側に取り付けられた第2軸受カバー63と、を主に有している。
筒部64は、軸方向に沿って延びるとともに、その内側に第2軸受26が内装されている。第2軸受26は、例えばころ軸受であって、外輪が筒部64内に圧入固定され、内輪がロータシャフト3の駆動側の端部に外嵌されている。なお、ロータシャフト3における駆動側の端部には、第2軸受26の内輪を駆動側から押さえるカラー69が外装されている。
当接部77は、駆動側に向かうに従い漸次縮径する筒状とされている。
取付フランジ85には、ベアリングブラケット43に形成された引きボルト孔75を通して挿通された引きボルト76が締結されている。これにより、取付フランジ85は、第2軸受ハウジング62の筒部64を囲繞するとともに、ベアリングブラケット43に反駆動側から当接した状態で取り付けられている。
すると、図3に示すように、引きボルト76は、引きボルト孔75を通してロック部材72A,72Bの取付フランジ74,85に螺着される。この状態で、引きボルト76をさらに締め付けると、ロック部材72A,72Bが軸方向の外側に向けて引き寄せられる。これにより、ロック部材72A,72Bは、当接部77,86の先端面がロック受板73A,73Bのテーパ面78,88から離間するとともに、取付フランジ74,85がステータケース41の底部42及びベアリングブラケット43にそれぞれ当接する。その結果、ハウジング5に対する回転子4の固定が解除され、上述した解放状態に復帰する。
一方、ロック状態(押しボルト81が装着された状態)で引きボルト76を装着しようとしても、ロック部材72A,72Bは押しボルト81によってロック受板73A,73Bに押し込まれた状態を維持する。したがって、ロック部材72A,72Bをロック受板73A,73Bから離間させることはできず、解放状態に移行させることはできない(未解放状態)。
この構成によれば、図3〜図5に示すように、解放状態(引きボルト76が装着された状態)で、押しボルト81を押しボルト孔82内に装着しようとすると、押しボルト81の頭部81aが引きボルト76の頭部76aに軸方向の外側から干渉することになる。すなわち、引きボルト76が装着された状態では、押しボルト81の締め付けが引きボルト76の頭部76aにより規制されることで、押しボルト81が締め付けられないようになっている。
この構成によれば、一方のボルト76,81が装着された状態で、他方のボルト76,81を装着しようとした場合に、他方のボルト76,81の締め付けが確実に規制される。これにより、上述した未ロック状態や未解放状態の発生を確実に抑制できる。
この場合には、ボルト76,81の頭部76a,81a同士が軸方向から見て重なり合う位置よりも離れた位置にボルト孔75,82を形成できるので、ボルト孔75,82の設計の自由度を向上させることができる。
さらに、上述した実施形態では、頭部76a,81aが六角形状に形成された、いわゆる六角ボルトを用いた場合について説明したが、これに限らず、種々のボルトを用いることが可能である。
Claims (5)
- 固定子と、
前記固定子の中心軸と同軸状に配置された回転子と、
前記回転子の回転を規制する規制部材と、
前記規制部材を移動させるボルトが装着される一対の装着孔を有するボルト装着部材と、を備え、
前記一対の装着孔は、前記規制部材を前記回転子に向けて移動させ、前記回転子の回転を規制する押しボルトの装着孔、及び前記規制部材を前記回転子から引き離し、前記回転子の回転を許容する引きボルトの装着孔であり、
前記一対の装着孔は、一方の前記装着孔に一方の前記ボルトが装着された状態で、他方の前記装着孔に他方の前記ボルトが装着されないように、相互に近接配置されている、
回転電機。 - 前記一対の装着孔は、前記一方の装着孔に前記一方のボルトが装着された状態で、前記一方のボルトの頭部が前記他方の装着孔に装着される前記他方のボルトの頭部に軸方向から見て重なり合う位置に配置されている、
請求項1記載の回転電機。 - 前記一対の装着孔は、前記一方の装着孔に前記一方のボルトが装着された状態で、前記一方のボルトの頭部が前記他方の装着孔に装着される前記他方のボルトを組み付けるための組付工具に軸方向から見て重なり合う位置に配置されている、
請求項1記載の回転電機。 - 前記ボルト装着部材のうち、前記押しボルトの取付座面には、前記押しボルトの頭部を収容する座繰り部が形成されている、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の回転電機。 - 前記押しボルトの前記装着孔、及び前記引きボルトの前記装着孔は、前記ボルト装着部材の周方向に沿って間隔をあけて複数対配設され、
一方の前記押しボルトの装着孔と、前記ボルト装着部材の中心と、を結ぶ直線上に、他方の前記押しボルトの装着孔が配置されている、
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の回転電機。
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JP2014088491A JP6289987B2 (ja) | 2014-04-22 | 2014-04-22 | 回転電機 |
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