JP6289987B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、回転電機に関する。
一般に、鉄道車両では、車体の床下に配置された台車に主電動機(以下、単に電動機という)が取り付けられている。電動機は、固定子と、固定子の中心軸周りに回転するロータシャフトに固定された回転子と、を有している。電動機では、外部から供給される電力により発生した回転力が、継手(カップリング)及び歯車装置(ギヤボックス)を介して車輪に伝達されることで、車両を走行させる。
上述した電動機では、ロータシャフトを回転可能に支持する軸受周りの保守(例えば、部品交換や点検、グリース供給等)を定期的に行う必要がある。しかしながら、保守時において、固定子から回転子を引き抜いて軸受周りの保守を行う場合には、非常に多くの時間や労力を要する。
実公昭61−43227号公報 特開2008−99491号公報
本発明が解決しようとする課題は、正確、かつ効率的に保守を行うことができる回転電機を提供することである。
実施形態の回転電機は、固定子と、回転子と、規制部材と、ボルト装着部材と、を持つ。回転子は、固定子の中心軸と同軸状に配置されている。規制部材は、回転子の回転を規制する。ボルト装着部材は、規制部材を移動させるボルトが装着される一対の装着孔を有する。一対の装着孔は、押しボルトの装着孔、及び引きボルトの装着孔を持つ。押しボルトの装着孔は、規制部材を回転子に向けて移動させ、回転子の回転を規制する。引きボルトの装着孔は、規制部材を回転子から引き離し、回転子の回転を許容する。一対の装着孔は、一方の装着孔に一方のボルトが装着された状態で、他方の装着孔に他方のボルトが装着されないように、相互に近接配置されている。
第1の実施形態における回転電機の断面図。 第1の実施形態における回転電機の部分平面図。 図2のA−A線に相当する拡大断面図であり、回転電機の解放状態を示す図。 図2のB部拡大図。 図4のC−C線に相当する断面図。 図2のD−D線に相当する拡大断面図であり、回転電機のロック状態を示す図。 第1の実施形態における回転電機の断面図であり、ロータシャフトから軸受部を取り外した状態を示す図。 実施形態の他の構成を示す図2のB部に相当する拡大図。 実施形態の他の構成を示す図4のC−C線に相当する断面図。 実施形態の他の構成を示す図4のC−C線に相当する断面図。 実施形態の他の構成を示す回転電機の部分平面図。
以下、実施形態の回転電機を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態の回転電機1は、インナーロータ型の電動機であって、固定子2と、固定子2の中心軸Oと同軸状に配置されるとともに、中心軸O周りに回転するロータシャフト3に接続された回転子4と、これら固定子2、及び回転子4を収納するハウジング5と、を備えている。
なお、以下の説明では、上述した中心軸Oに沿う方向を単に軸方向とし、軸方向における後述するカップリング11側を駆動側といい、駆動側と反対側を反駆動側という。また、中心軸Oに直交する方向を径方向といい、中心軸O周りに周回する方向を周方向という。
固定子2は、ステータ鉄心12及びステータコイル13を備えている。
ステータ鉄心12は、環状の磁性鋼板が軸方向に沿って複数枚積層されることで、軸方向に沿って延びる筒状に形成されている。また、ステータ鉄心12は、環状に形成された一対の鉄心押さえ14により、軸方向の両側から挟持されている。
ステータ鉄心12の内周部分には、軸方向に沿って延びる複数のスロット15が周方向に間隔をあけて形成されている。そして、このスロット15内に、上述したステータコイル13が配設されている。なお、図1に示す例において、ステータコイル13のコイルエンド(軸方向における両端部)は、ステータ鉄心12よりも軸方向の外側に突出している。
回転子4は、固定子2の内側に配設されるとともに、ロータシャフト3に外嵌されたロータ鉄心21を備えている。
ロータ鉄心21は、環状の磁性鋼板が軸方向に沿って複数枚積層されて筒状に形成され、その外周面全体が上述したステータ鉄心12の内周面に対して径方向に間隔をあけて対向している。また、ロータ鉄心21は、環状に形成された一対の鉄心押さえ22により、軸方向の両側から挟持されている。
ロータ鉄心21の外周部分には、軸方向に沿って延びる貫通孔23が周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら貫通孔23内には、永久磁石24が各別に挿入されている。
ロータシャフト3は、軸方向の両端部が後述する軸受25,26に回転可能に支持されている。また、ロータシャフト3のうち、駆動側の端部は、ハウジング5を軸方向に貫通しており、ハウジング5の外側においてカップリング11を介して図示しないギヤボックスの駆動軸に連結されている。
一方、ロータシャフト3のうち、ロータ鉄心21に対して反駆動側に位置する部分には、第1仕切り板31が配設されている。第1仕切り板31は、反駆動側に向かうに従い漸次拡径された漏斗状を呈している。第1仕切り板31は、その駆動側の端部が上述した鉄心押さえ22に外嵌され、反駆動側の端部がハウジング5の後述するステータケース(ボルト装着部材)41に近接している。なお、第1仕切り板31における反駆動側の端部は、ステータケース41の底部42との間に、入り組んだラビリンス部L1を形成している。
一方、ロータシャフト3のうち、ロータ鉄心21に対して駆動側に位置する部分には、第2仕切り板33が配設されている。第2仕切り板33は、駆動側に向かうに従い漸次拡径された漏斗状を呈している。第2仕切り板33は、その反駆動側の端部がロータシャフト3に外嵌され、駆動側の端部がハウジング5の後述するベアリングブラケット(ボルト装着部材)43に近接している。なお、第2仕切り板33における駆動側の端部は、ベアリングブラケット43との間に、入り組んだラビリンス部L2を形成している。
ハウジング5は、中心軸Oと同軸状に配置された有底筒状のステータケース41と、ステータケース41の開口部を駆動側から閉塞する円板状のベアリングブラケット43と、を有している。
ステータケース41の周壁部44内には、上述した固定子2が圧入固定されている。
ステータケース41の底部42には、ロータシャフト3の反駆動側の端部が挿通される挿通孔42aが形成され、この挿通孔42a内に第1軸受部51が着脱可能に装着されている。
第1軸受部51は、第1軸受25が収容された第1軸受ハウジング52と、第1軸受ハウジング52を反駆動側から覆う第1軸受カバー53と、を主に有している。
第1軸受ハウジング52は、挿通孔42a内に挿通された筒部54と、筒部54の反駆動側の端部から径方向の外側に向けて突設されたフランジ部55と、を備えている。
筒部54は、軸方向に沿って延びるとともに、その内側に第1軸受25が内装されている。第1軸受25は、例えば玉軸受であって、外輪が筒部54内に圧入固定され、内輪がロータシャフト3の反駆動側の端部に外嵌されている。なお、ロータシャフト3における反駆動側の端面には、第1軸受25の内輪を反駆動側から押さえるカラー56が固定されている。
フランジ部55は、ステータケース41の底部42に反駆動側から当接するとともに、この底部42に固定ボルト57により固定されている。また、図2に示すように、フランジ部55には、径方向の内側に向けて窪む切欠き部58が周方向に間隔をあけて形成されている。なお、図2に示す平面視において、複数の切欠き部58は、一方の切欠き部58と中心軸Oとを結ぶ直線上に他方の切欠き部58が位置するように、それぞれ配設されている。
第1軸受カバー53は、第1軸受ハウジング52の筒部54を反駆動側から覆うとともに、第1軸受25の外輪を押さえている。
図1に示すように、ベアリングブラケット43には、ロータシャフト3の駆動側の端部が挿通される挿通孔43aが形成され、この挿通孔43a内に第2軸受部61が着脱可能に装着されている。
第2軸受部61は、第2軸受26が収容された第2軸受ハウジング62と、第2軸受ハウジング62の駆動側に取り付けられた第2軸受カバー63と、を主に有している。
第2軸受ハウジング62は、挿通孔43a内に挿通された筒部64と、筒部64の駆動側の端部から径方向の外側に向けて突設されたフランジ部65と、を備えている。
筒部64は、軸方向に沿って延びるとともに、その内側に第2軸受26が内装されている。第2軸受26は、例えばころ軸受であって、外輪が筒部64内に圧入固定され、内輪がロータシャフト3の駆動側の端部に外嵌されている。なお、ロータシャフト3における駆動側の端部には、第2軸受26の内輪を駆動側から押さえるカラー69が外装されている。
フランジ部65は、ベアリングブラケット43に駆動側から当接するとともに、このベアリングブラケット43に固定ボルト67により固定されている。また、図2に示すように、フランジ部65には、径方向の内側に向けて窪む切欠き部68が周方向に間隔をあけて形成されている。なお、図2に示す平面視において、複数の切欠き部68は、上述した第1軸受ハウジング52と同様に、一方の切欠き部68と中心軸Oとを結ぶ直線上に他方の切欠き部68が位置するように、それぞれ配設されている。
第2軸受カバー63は、軸方向に沿って延びる筒状とされ、第2軸受ハウジング62の筒部64内に挿入されている。第2軸受カバー63のうち、駆動側の端部は第2軸受ハウジング62のフランジ部65に固定され、反駆動側の端部は筒部64内で第2軸受26の外輪を押さえている。
本実施形態において、固定子2(ハウジング5)及び回転子4の間には、ハウジング5に対して回転子4を固定するロック機構(規制部材)71が設けられている。具体的に、ロック機構71は、軸方向に沿って移動可能にハウジング5に配設されたロック部材(第1ロック部材72A及び第2ロック部材72B)と、ロック部材72A,72Bが接離可能にロータシャフト3に配設されたロック受板(第1ロック受板73A及び第2ロック受板73B)と、を備えている。なお、以下の説明では、各ロック部材72A,72B及び各ロック受板73A,73B間で対応する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、第1ロック部材72Aは、ステータケース41の底部42に駆動側から接離可能に当接する環状の取付フランジ74と、取付フランジ74の内周縁から駆動側に向けて延びる当接部77と、を備えている。
取付フランジ74には、ステータケース41の底部42に形成された引きボルト孔(装着孔)75を通して挿通された引きボルト76が締結されている。これにより、取付フランジ74は、第1軸受ハウジング52の筒部54を囲繞するとともに、ステータケース41の底部42に駆動側から当接した状態で取り付けられている。なお、引きボルト孔75は、内径が引きボルト76の首下部分(軸部)の外径よりも大きい貫通孔である。また、図2、図3に示すように、引きボルト孔75は、ステータケース41の底部42のうち、上述した第1軸受ハウジング52の切欠き部58内に位置する部分に各別に形成されている。
当接部77は、駆動側に向かうに従い漸次縮径する筒状とされている。
第1ロック受板73Aは、ロータシャフト3のうち、第1仕切り板31に対して反駆動側に位置する部分に外嵌されている。第1ロック受板73Aの外周縁には、反駆動側に向かうに従い第1ロック受板73Aの外径が漸次縮径するテーパ面78が形成されている。このテーパ面78は、上述した第1ロック部材72Aにおける当接部77の先端面に対して間隔をあけて対向している。したがって、引きボルト孔75内に引きボルト76が装着された状態において、第1ロック部材72Aは第1ロック受板73Aから離間しており、回転子4の回転が許容された状態になっている(解放状態)。
ここで、図2に示すように、ステータケース41の底部42のうち、第1軸受ハウジング52の各切欠き部58内に位置する部分には、押しボルト81が螺着される押しボルト孔(装着孔)82が各別に形成されている。すなわち、各押しボルト孔82及び各引きボルト孔75は、同一円周上に形成されるとともに、底部42のうち、第1軸受ハウジング52の各切欠き部58内に位置する部分に一対ずつ形成されている。
押しボルト孔82は、底部42を軸方向に貫通する雌ねじ孔である。押しボルト81は、押しボルト孔82に螺着されることで、押しボルト孔82を通して第1ロック部材72Aの取付フランジ74に当接可能とされている(図6参照)。この場合、押しボルト81は、保守作業時において、引きボルト孔75に挿通された引きボルト76に代えて押しボルト孔82に螺着されることで、第1ロック部材72Aを駆動側に向けて押し込むようになっている(詳細は後述する)。
一対のボルト孔75,82は、一方のボルト孔に一方のボルトが装着された状態で、他方のボルト孔に他方のボルトが装着されないように、相互に近接配置されている。例えば、一対のボルト孔75,82は、図3〜図5に示す解放状態において、引きボルト孔75に引きボルト76が装着された状態で、押しボルト孔82に押しボルト81が装着されないように、相互に近接配置されている。
本実施形態において、引きボルト76の頭部76aが押しボルト孔82に装着される押しボルト81の頭部81aに軸方向から見て重なり合う位置に、一対のボルト孔75,82が形成されている。具体的には、図4に示すように、引きボルト76における頭部76a(頂点)の回転軌跡S1と、押しボルト81における頭部81a(頂点)の回転軌跡S2と、が重なり合うように、一対のボルト孔75,82が形成されている。
なお、図2に示すように、軸方向から見た平面視において、各押しボルト孔82は、一方の押しボルト孔82と中心軸Oとを結ぶ直線上に他方の押しボルト孔82が位置するように形成されている。さらに、各押しボルト孔82は、径方向に沿って延びる対称軸を中心として線対称となる位置に配設されている。なお、各対のボルト孔76,82のうち、何れか一対のボルト孔76,82間の距離は、他のボルト孔76,82間の距離に比べて大きくなっている。これにより、第1ロック部材72Aの周方向位置が判断できるようになっている。
図1に示すように、第2ロック部材72Bは、上述した第1ロック部材72Aとほぼ同様の構成からなり、取付フランジ85及び当接部86を備えている。
取付フランジ85には、ベアリングブラケット43に形成された引きボルト孔75を通して挿通された引きボルト76が締結されている。これにより、取付フランジ85は、第2軸受ハウジング62の筒部64を囲繞するとともに、ベアリングブラケット43に反駆動側から当接した状態で取り付けられている。
第2ロック受板73Bは、ロータシャフト3のうち、第2仕切り板33に対して駆動側に位置する部分に外嵌されている。第2ロック受板73Bの外周縁には、駆動側に向かうに従い第2ロック受板73Bの外径が漸次縮径するテーパ面88が形成されている。このテーパ面88は、上述した第2ロック部材72Bにおける当接部86の先端面に対して間隔をあけて対向している。
また、ベアリングブラケット43のうち、第2軸受ハウジング62の各切欠き部68内に位置する部分には、押しボルト81が螺着される押しボルト孔82が各別に形成されている。なお、押しボルト孔82の構成や、引きボルト孔75との位置関係は、上述した第1ロック部材72A側と同様である。
このように構成された回転電機1において、運転時には、図1に示すように、第1ロック部材72Aは引きボルト76に締結されていることにより、反駆動側(ステータケース41の底部42側)に引き寄せられている。一方、第2ロック部材72Bは、引きボルト76が締結されることにより、駆動側(ベアリングブラケット43側)に引き寄せられている。これにより、第1ロック部材72Aと第1ロック受板73Aとが離間するとともに、第2ロック部材72Bと第2ロック受板73Bとが離間した解放状態とされ、回転子4の回転が許容された状態になっている。
一方、回転電機1(軸受部51,61)の保守時には、ロック部材72A,72Bをロック受板73A,73Bに当接するロック位置まで移動させ、ハウジング5に対して回転子4を固定する。具体的には、各ロック部材72A,72Bに螺着された引きボルト76を取り外し、代わりに押しボルト81を押しボルト孔82内に装着する。
すると、図6に示すように、押しボルト81は、押しボルト孔82内を貫通してロック部材72A,72Bの取付フランジ74,85に軸方向の外側から当接する。この状態で、押しボルト81をさらに締め付けることで、ロック部材72A,72Bが軸方向の内側に向けて押し込まれる。すると、ロック部材72A,72Bは、取付フランジ74,85がステータケース41の底部42及びベアリングブラケット43からそれぞれ離間するとともに、当接部77,86の先端面がロック受板73A,73Bのテーパ面78,88にそれぞれ当接する(ロック状態)。これにより、回転子4は、ロック受板73A,73Bを介してロック部材72A,72Bにより軸方向の両側から挟持されることで、ハウジング5に固定される。
なお、ロック状態において、押しボルト81の頭部81aと、ハウジング5(ステータケース41の底部42、またはベアリングブラケット43)と、間には隙間Qが設けられている。この隙間Qの軸方向における幅は、引きボルト76における頭部76aの軸方向の長さよりも短くなっている。
そして、図7に示すように、ロック状態において、ステータケース41及びベアリングブラケット43から各軸受部51,61をそれぞれ取り外す。具体的に、各軸受部51,61について、軸受カバー53,63やカラー56,69を取り外した後、固定ボルト57をハウジング5から取り外すことで、軸受25,26とともに軸受ハウジング52,62をロータシャフト3から引き抜く。これにより、回転子4をハウジング5から取り外すことなく、軸受部51,61周りの保守を行うことができる。
回転電機1の保守後、回転電機1を上述した解放状態に復帰させるには、まず軸受部51,61を再度ハウジング5に取り付ける。なお、軸受部51,61の取り付け動作は、上述した取り外し動作と逆の動作により行うことができる。
次に、押しボルト孔82内に装着された押しボルト81を取り外し、代わりに引きボルト76を引きボルト孔75内に装着する。
すると、図3に示すように、引きボルト76は、引きボルト孔75を通してロック部材72A,72Bの取付フランジ74,85に螺着される。この状態で、引きボルト76をさらに締め付けると、ロック部材72A,72Bが軸方向の外側に向けて引き寄せられる。これにより、ロック部材72A,72Bは、当接部77,86の先端面がロック受板73A,73Bのテーパ面78,88から離間するとともに、取付フランジ74,85がステータケース41の底部42及びベアリングブラケット43にそれぞれ当接する。その結果、ハウジング5に対する回転子4の固定が解除され、上述した解放状態に復帰する。
このように、本実施形態では、引きボルト76の代わりに押しボルト81を装着するだけで、固定子2から回転子4を引き抜くことなく軸受部51,61の保守を行うことができる。この場合、永久磁石24から発生する磁力の影響を受けずに軸受部51,61を取り外すことができるので、保守に要する労力や時間を削減できる。
ところで、ロック機構71では、解放状態及びロック状態のうち、何れか一方の状態を解除しないと、他方の状態に移行できないようになっている。すなわち、解放状態(引きボルト76が装着された状態)で押しボルト81を装着しようとしても、ロック部材72A,72Bは引きボルト76によってハウジング5に固定された状態を維持する。したがって、ロック部材72A,72Bをロック受板73A,73Bに向けて押し込むことができず、ロック状態に移行させることはできない(未ロック状態)。
一方、ロック状態(押しボルト81が装着された状態)で引きボルト76を装着しようとしても、ロック部材72A,72Bは押しボルト81によってロック受板73A,73Bに押し込まれた状態を維持する。したがって、ロック部材72A,72Bをロック受板73A,73Bから離間させることはできず、解放状態に移行させることはできない(未解放状態)。
ここで、本実施形態では、一対のボルト孔75,82は、一方のボルト孔75,82に一方のボルト76,81が装着された状態で、他方のボルト孔75,82に他方のボルト76,81が装着されないように、相互に近接配置されている構成とした。
この構成によれば、図3〜図5に示すように、解放状態(引きボルト76が装着された状態)で、押しボルト81を押しボルト孔82内に装着しようとすると、押しボルト81の頭部81aが引きボルト76の頭部76aに軸方向の外側から干渉することになる。すなわち、引きボルト76が装着された状態では、押しボルト81の締め付けが引きボルト76の頭部76aにより規制されることで、押しボルト81が締め付けられないようになっている。
これにより、保守作業時において、未だ解放状態であることを作業者は容易に判断できるので、例えば引きボルト76が装着された状態で、押しボルト81が装着されるのを抑制できる。この場合、実際は解放状態であるにも関わらずロック状態になったものと誤判断(未ロック状態)して、軸受部51,61をハウジング5から取り外す等の操作が行われるのを抑制できる。
一方、復帰作業時において、押しボルト81が装着された状態で、引きボルト76を引きボルト孔75内に装着しようとすると、引きボルト76の頭部76aが押しボルト81の頭部81aに軸方向の外側から干渉することになる。すなわち、押しボルト81が装着された状態で、引きボルト76の締め付けが押しボルト81の頭部81aにより規制されることで、引きボルト76が締め付けられないようになっている。
これにより、復帰作業時において、未だロック状態であることを作業者は容易に判断できるので、例えば押しボルト81が装着された状態で、引きボルト76が装着されるのを抑制できる。この場合、実際はロック状態であるにも関わらず解放状態になったと誤判断(未解放状態)して、回転電機1に通電する等の操作が行われるのを抑制できる。
このように、本実施形態では、未ロック状態や未解放状態の発生を未然に抑制できるので、回転電機1の保守を正確、かつ効率的に行うことができる。
また、本実施形態では、ボルト76.81の頭部76a,81a同士が軸方向から見て重なり合う位置に、一対のボルト孔75,82が形成されている構成とした。
この構成によれば、一方のボルト76,81が装着された状態で、他方のボルト76,81を装着しようとした場合に、他方のボルト76,81の締め付けが確実に規制される。これにより、上述した未ロック状態や未解放状態の発生を確実に抑制できる。
さらに、各押しボルト孔82のうち、一方の押しボルト孔82と中心軸Oとを結ぶ直線上に他方の押しボルト孔82が位置しているため、押しボルト81により回転子4(ロータ鉄心21)を周方向で均等に押し付けることができる。その結果、ロック状態において、回転子4をハウジング5に安定して固定することができ、回転子4の落下等を抑制できる。
なお、上述した実施形態では、ボルト76,81の頭部76a,81a同士が軸方向から見て重なり合う位置に、一対のボルト孔75,82を形成する場合について説明したが、これに限られない。例えば、図8、図9に示すように、一方のボルト76,81の頭部76a,81aが他方のボルト孔75,82に装着される他方のボルト76,81を組み付けるための組付工具100に軸方向から見て重なり合う位置に、一対のボルト孔75,82を形成しても構わない。組付工具100は、例えば押しボルト81の頭部81aを軸方向の外側から収容する収容部101を備え、この収容部101の先端縁が引きボルト76の頭部76aに軸方向から見て重なり合うように構成されている。
この場合には、ボルト76,81の頭部76a,81a同士が軸方向から見て重なり合う位置よりも離れた位置にボルト孔75,82を形成できるので、ボルト孔75,82の設計の自由度を向上させることができる。
さらに、図10に示すように、ハウジング5(ステータケース41の底部42、ベアリングブラケット43)のうち、押しボルト81の取付座面に、押しボルト81の頭部81aを収容する座繰り部110を形成しても構わない。この構成によれば、押しボルト孔82が底部42の外面よりも窪んだ位置に形成されることになる。そのため、特に引きボルト76が装着された状態で、押しボルト81を装着しようとした場合に、押しボルト81がロック部材72A,72Bまで到達する前に、確実に引きボルト76に干渉することになる。これにより、未ロック状態や未解放状態の発生を確実に抑制し、回転電機1の保守をより正確に行うことができる。なお、座繰り部110の深さは、押しボルト81の頭部81aの厚さよりも浅くなっていることが好ましい。また、座繰り部110に代えて、引きボルト76の取付座面を、押しボルト81の取付座面よりも軸方向の外側に向けて膨出させても構わない。
また、上述した実施形態では、各対の押しボルト孔82が線対称となる位置に配設された構成について説明したが、これに限られない。例えば、図11に示すように、押しボルト孔82及び引きボルト孔75が周方向に交互に配設されるように、各対のボルト孔を形成しても構わない。
また、上述した実施形態では、引きボルト76及び押しボルト81として、ともに同等の大きさのボルト76,81を用いた場合について説明したが、これに限らず、引きボルト76及び押しボルト81で異なるサイズのボルト76,81を用いても構わない。
さらに、上述した実施形態では、頭部76a,81aが六角形状に形成された、いわゆる六角ボルトを用いた場合について説明したが、これに限らず、種々のボルトを用いることが可能である。
また、各ボルト76,81自体や、各ボルト76,81の取付座面を色分けしたり、マーキングしたりして、押しボルト81(押しボルト孔82)と引きボルト76(引きボルト孔75)とを判断可能にしても構わない。
さらに、上述した実施形態では、ロック状態において、ロック部材72A,72Bがロック受板73A,73Bに当接する構成について説明したが、これに限られない。例えば、ロック状態において、ロック部材72A,72Bが鉄心押さえ22や仕切り板31,33等に当接する構成であっても構わない。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、一対の装着孔が、一方の装着孔に一方のボルトが装着された状態で、他方の装着孔に他方のボルトが装着されないように、相互に近接配置されているため、未ロック状態や未解放状態の発生を未然に抑制でき、回転電機の保守を正確、かつ効率的に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…回転電機、2…固定子、4…回転子、41…ステータケース(ボルト装着部材)、43…ベアリングブラケット(ボルト装着部材)、71…ロック機構(規制部材)、72A…第1ロック部材、72B…第2ロック部材、73A…第1ロック受板、73B…第2ロック受板、75…引きボルト孔(装着孔)、76…引きボルト、76a…頭部、81…押しボルト、81a…頭部、82…押しボルト孔(装着孔)、100…組付工具、110…座繰り部

Claims (5)

  1. 固定子と、
    前記固定子の中心軸と同軸状に配置された回転子と、
    前記回転子の回転を規制する規制部材と、
    前記規制部材を移動させるボルトが装着される一対の装着孔を有するボルト装着部材と、を備え、
    前記一対の装着孔は、前記規制部材を前記回転子に向けて移動させ、前記回転子の回転を規制する押しボルトの装着孔、及び前記規制部材を前記回転子から引き離し、前記回転子の回転を許容する引きボルトの装着孔であり、
    前記一対の装着孔は、一方の前記装着孔に一方の前記ボルトが装着された状態で、他方の前記装着孔に他方の前記ボルトが装着されないように、相互に近接配置されている、
    回転電機。
  2. 前記一対の装着孔は、前記一方の装着孔に前記一方のボルトが装着された状態で、前記一方のボルトの頭部が前記他方の装着孔に装着される前記他方のボルトの頭部に軸方向から見て重なり合う位置に配置されている、
    請求項1記載の回転電機。
  3. 前記一対の装着孔は、前記一方の装着孔に前記一方のボルトが装着された状態で、前記一方のボルトの頭部が前記他方の装着孔に装着される前記他方のボルトを組み付けるための組付工具に軸方向から見て重なり合う位置に配置されている、
    請求項1記載の回転電機。
  4. 前記ボルト装着部材のうち、前記押しボルトの取付座面には、前記押しボルトの頭部を収容する座繰り部が形成されている、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の回転電機。
  5. 前記押しボルトの前記装着孔、及び前記引きボルトの前記装着孔は、前記ボルト装着部材の周方向に沿って間隔をあけて複数対配設され、
    一方の前記押しボルトの装着孔と、前記ボルト装着部材の中心と、を結ぶ直線上に、他方の前記押しボルトの装着孔が配置されている、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の回転電機。
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