JP5694477B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

この発明の実施形態は、鉄道車両を駆動する車両用の電動機に関する。
一般に、鉄道車両(以下、車両と称する)では、車体の下に配置された台車に主電動機(以下、「電動機」と呼ぶ)を装荷して、この電動機の回転力を継手と歯車装置を介して車輪に伝達して車両を走行させている。
メインテナンス周期の延長、即ち、省メインテナンス性の高い電動機のニーズが高まっている。このようなニーズを満たすため、全閉型の電動機の開発が進められている。
この電動機は、円筒状のフレームの内周側に設けられステータコイルを有するステータ鉄心と、フレームの両端側に取付けられ、密閉ケースを構成したブラケットおよびハウジングと、を備え、これらブラケットおよびハウジングにそれぞれ軸受が内蔵されている。密閉ケース内には、ロータ軸が延在され、その両端部は、軸受によって回転自在に支持されている。ロータ軸の中央部にロータ鉄心が取付けられ、ステータ鉄心の内側に位置している。また、密閉ケース内で、ロータ軸の両端部に、仕切り板が取り付けられ、各仕切り板の外周部とブラケットとの間にラビリンスシール部を形成している。
近年、回転子の発熱を抑え、よりコンパクトな電動機を実現するために、かご型ロータに代わって、永久磁石をロータ鉄心に挿入して構成する永久磁石形電動機も増えている。
上記のように構成された電動機は、外気が機内を流通しないため、機内が塵埃で汚損されることがなく、内部清掃のための電動機の分解を無くして省力化を図ることができる。しかし、軸受は軸受部に充填したグリースによって油滑するため、運転により油滑グリースが劣化し、油滑グリースの更新が必要となる。油滑グリースの更新は、電動機を分解したうえで行う必要があり、大きな労力と時間を要する。
そこで、軸受部の保守を改善するため、固定子から回転子を抜く作業をしないで軸受部の分解、清掃、保守が可能な全閉型の電動機が提案されている。
特開2008−029150号公報 特開2008−099491号公報
一方、鉄道車両を高性能化する上で電動機の軽量化ニーズは大きく、様々な軽量化施策が採用されている。効果的な軽量化施策の1つとして、鉄製のフレームの一部を、軽量なアルミニウムのブラケット等で構成することが考えられる。しかし、アルミニウムは鉄に比べ熱膨張量が大きいため、鉄とアルミニウムとの嵌合部に熱膨張差に起因する隙間が発生する。その結果、回転子の軸心が変化し(ズレて)、回転子の円滑な駆動力に影響を与えてしまう。
この発明の目的は、保守作業を容易に行うことができるとともに軽量化が可能な電動機を提供することにある。
実施形態によれば、電動機は、円筒状のステータ鉄心と、前記ステータ鉄心の軸方向の両側に固定された第1フレーム枠および第2フレーム枠と、軸受を保持し、前記第1フレーム枠に機外側から脱着可能に取付けられた第1軸受ハウジングと、軸受を保持し、前記第2フレーム枠に機外側から脱着可能に取付けられた第2軸受ハウジングと、前記2つの軸受により回転自在に支持された回転軸、およびこの回転軸に取り付けられ前記ステータ鉄心に対向するロータ鉄心を有するロータと、前記第1および第2軸受ハウジングを取外す際に、前記第1および第2フレーム枠に対して前記ロータを支持する支持構造部と、を備え、前記第2フレーム枠は、前記ステータ鉄心側の係合溝に嵌合する第1凸部と、前記第2軸受ハウジングに設けられた係合溝に嵌合する第2凸部と、を有する。
図1は、第1の実施形態に係る電動機を示す断面図。 図2は、前記電動機の第1軸受部回りを拡大して示す断面図。 図3は、ロック部材によりロータをロックした状態における第1軸受部分を示す前記電動機の断面図。 図4は、前記電動機の第1軸受部および第2軸受部を分解した状態を示す前記電動機の断面図。 図5は、前記電動機の組立て工程を示す電動機の断面図。 図6は、第2の実施形態に係る電動機の一部を示す断面図。 図7は、第3の実施形態に係る電動機の一部を示す断面図。 図8は、第4の実施形態に係る電動機の一部を示す断面図。 図9は、第5の実施形態に係る電動機の一部を示す断面図。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る全閉型の電動機を示している。この電動機は、円筒状のステータ鉄心11を備え、ステータ鉄心11の軸方向両端面には、環状の一対の鉄心押さえ12a、12bが固定されている。ステータ鉄心11の外周には、複数の繋ぎ板14が配設されている。これらの繋ぎ板14は、それぞれステータ鉄心11の軸方向に延び、その両端が鉄心押さえ12a、12bに固定されている。複数の繋ぎ板14は、ステータ鉄心11の円周方向に間隔を置いて配置されている。
ステータ鉄心11の駆動端側に位置した鉄心押さえ12aには、アルミニウム合金等で形成されたほぼ円筒状の第1ブラケット16が取り付けられている。第1ブラケット16の先端側には、環状のベアリングブラケット18が同軸的にボルトにて締結されている。ベアリングブラケット18の中央部には、後述する軸受を内蔵した第1軸受部20がボルトにて締結されている。第1ブラケット16およびベアリングブラケット18は、電動機の第1フレーム枠を構成している。
ステータ鉄心11の反駆動端側に位置した鉄心押さえ12bには、アルミニウム合金等で形成されたほぼお椀形状の第2ブラケット22が取り付けられている。第2ブラケット22の中央部には、後述する軸受を内蔵した第2軸受部24がボルトにて締結されている。第2ブラケット22は、電動機の第2フレーム枠を構成している。
そして、ステータ鉄心11、鉄心押え12a、12b、第1ブラケット16、ベアリングブラケット18、第2ブラケット22、第1および第2軸受部20、24により、内部が密閉されたケース(機体)が構成されている。
電動機において、第1ブラケット18および第2ブラケット22以外の部材は、後述する種々の部材を含み、大多数が鉄で形成されている。そして、上記のように第1ブラケット18および第2ブラケット22は、他の部材と異なる材料、すなわち、鉄とは異なる材料で形成されている。本実施形態では、電動機の軽量化を図るため、第1ブラケット18および第2ブラケット22は、鉄よりも軽い、あるいは、鉄よりも比重の小さい材料、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金で形成されている。なお、鉄よりも軽い、あるいは、鉄よりも比重の小さい材料であれば、アルミニウムに限らず、他の材料を用いても良い。
ステータ鉄心11は、磁性材、例えば、珪素鋼板からなる環状の金属板を多数枚積層して構成されている。ステータ鉄心11の内周部には、それぞれ軸方向に延びた複数のスロットが形成され、これらのスロットにステータコイル23が埋め込まれている。ステータコイル23のコイルエンドはステータ鉄心11の両端面から軸方向に張り出している。ステータ鉄心11およびステータコイル23によりステータ(固定子)が構成されている。
ステータ鉄心11の内側に、隙間を置いて、円柱形状のロータ鉄心26が同軸的に配置されている。ロータ鉄心26の中心部に回転軸27が同軸的に取り付けられ、その両端部は第1軸受部20および第2軸受部24によって回転自在に支持されている。これにより、回転軸27は、ケース内に同軸的に延在している。回転軸27およびロータ鉄心26はロータ(回転子)を構成している。回転軸27の駆動側端部27aは機外に延出し、この部分に駆動歯車装置を接続するための継手が取り付けられる。
ロータ鉄心26は、磁性材、例えば、珪素鋼板からなる環状の金属板を多数枚積層して構成されている。ロータ鉄心26は、回転軸27に取り付けられた一対の鉄心押え28a、28bにより、軸方向両側面から挟まれるように支持されている。鉄心押え板28a、28bは、環状に形成され、その外径は、ロータ鉄心26の外径よりも僅かに小さく形成されている。
ロータ鉄心26の外周部には、それぞれ軸方向に延びる複数の溝が形成され、各溝には、ロータバー31が埋め込まれている。ロータバー31の両端部はロータ鉄心26から張出し、その張出部分をエンドリング25で一体に接続して誘導電動機のかご形ロータを形成している。ステータコイル23に通電することにより、ロータ鉄心26が誘導されて回転し、回転軸27がロータ鉄心26と一体に回転される。
なお、回転子の発熱を抑え、よりコンパクトな電動機を実現するために、かご型ロータに代わって、永久磁石をロータ鉄心に挿入して構成する永久磁石形電動機としてもよい。
駆動端側の第1軸受部20とロータ鉄心26との間で回転軸27に第1仕切り板30が同軸的に取付けられ、回転軸27と一体に回転自在となっている。第1仕切り板30は、ほぼロート形状に形成され、ロータ鉄心26側から第1ブラケット16に向かって傾斜して延びている。第1仕切り板30の外周縁部とベアリングブラケット18の機内側の張出部の内周部とは、円環状の微小間隙を置いて、互いに係合している。この円環状の微小間隙部は、互いに凹凸形状の略二段構造に形成され、ラビリンス構造部Xを形成している。第1仕切り板30において、第1軸受部20と対向する外面に複数のフィンが形成されている。
反駆動端側の第2軸受部24とロータ鉄心26との間で鉄心押さえ28bに第2仕切り板32が同軸的に取付けられ、回転軸27と一体に回転自在となっている。第2仕切り板32は、ほぼロート形状に形成され、ロータ鉄心26側から第2ブラケット22に向かって傾斜して延びている。第2仕切り板32の外周縁部と第2ブラケット22の機内側の張出部の内周部とは、円環状の微小間隙を置いて、互いに係合している。この円環状の微小間隙部は、互いに凹凸形状の略二段構造に形成され、ラビリンス構造部Yを形成している。第2仕切り板32において、第2軸受部24と対向する外面に複数のフィンが形成されている。
第1仕切り板30および第2仕切り板32は、ステータ鉄心11およびロータ鉄心26が位置する機内側空間と機外とを機密に遮断しているとともに、ロータの発熱を放熱する役目を有している。
第1仕切り板30の外側に空間34を置いて第1軸受部20が設けられている。この空間34は、ステータコイル23やロータによる発熱が第1軸受部20に影響を与えない断熱構造を構成している。また、この空間34に外気を導入できるように、ベアリングブラケット18および後述する第1軸受ハウジング40等に空間34に連通する図示しない外気入気孔が形成され、また、べアリングブラケット18に空間34に通じる複数の吐出孔36が形成されている。第1仕切り板30が回転することにより、外気が外気入気孔から空間34内に導入され、空間34内を冷却した後、吐出孔36から外部に吐出される。これにより、第1軸受部20およびロータの冷却に貢献する。
第2仕切り板32の外側に空間37を置いて第2軸受部24が設けられている。この空間37は、ステータコイル23やロータによる発熱が第2軸受部24に影響を与えない断熱構造を構成している。この空間37に外気を導入できるように、第2ブラケット22および後述する第2軸受ハウジング52等に空間37に連通する図示しない外気入気孔が形成され、また、第2ブラケット22に空間37に通じる複数の吐出孔38が形成されている。第2仕切り板32が回転することにより、外気が外気入気孔から空間34内に導入され、空間37内を冷却した後、吐出孔38から外部に吐出される。これにより、第2軸受部24およびロータの冷却に貢献する。
次に、第1軸受部20および第2軸受部24について詳細に説明する。
第1軸受部20において、ベアリングブラケット18の中心部に開口が形成され、この開口に、第1軸受ハウジング40が外側から嵌め込まれている。第1軸受ハウジング40のフランジ部40aは、外側から複数のボルト41でベアリングブラケット18の外面にボルト止めされ、これにより、第1軸受ハウジング40がブラケット18に固定されている。第1軸受ハウジング40内にころ軸受42が内蔵されている。ころ軸受42の内輪は回転軸27に嵌合されている。第1軸受ハウジング40の開口を覆うように、端蓋44が外側からボルト43で第1軸受ハウジング40に止めされている。そして、第1軸受ハウジング40内でころ軸受42の周囲に油滑グリースが充填されている。
図1および図2に示すように、第1軸受ハウジング40の外周側に円環状の第1ロック部材44aが設けられ、ベアリングブラケット18の内面側に位置している。第1ロック部材44aの外周は、ベアリングブラケット18の内面側に突設された環状の凸部18aに摺動自在に係合している。第1ロック部材44aは、回転軸27の軸方向に沿ってベアリングブラケット18上を摺動可能となっている。第1ロック部材44aは、回転軸27に向かって延出したロート状の当接部45を一体に有している。電動機の通常運転時には、第1ロック部材44aは、ベアリングブラケット18の外側からねじ込まれた複数の固定ボルト46により図示の固定位置、つまり、ベアリングブラケットの内面に当接する位置に固定されている。複数の固定ボルト46は、回転軸27と同芯の円上に、周方向に所定の間隔を置いて設けられている。また、固定ボルト46は、回転軸27に対し対称の位置にそれぞれ設けられている。なお、各固定ボルト46は、ベアリングブラケット18に形成された透孔を通して外側から挿入され、第1ロック部材44aに形成されたねじ孔にねじ込まれている。
第1軸受ハウジング40の近傍で回転軸27に環状の受け座48が同軸的に固定されている。受け部材としての受け座48は、その外周に形成されたテーパー面を有している。このテーパー面は、全周に亘って連続して形成されているとともに、回転軸27と同芯状に位置している。そして、テーパー面は、第1ロック部材44aの当接部45と僅かな隙間を置いて対向している。
図1に示すように、第2軸受部24において、第2ブラケット22の中心部に開口が形成され、この開口に、第2軸受ハウジング52が外側から嵌め込まれている。第2軸受ハウジング52のフランジ部52aは、外側から複数のボルト53で第2ブラケット22の外面にボルト止めされ、これにより、第2軸受ハウジング52が第2ブラケット22に固定されている。第2軸受ハウジング52内に玉軸受54が内蔵されている。玉軸受54の内輪は回転軸27に嵌合されている。第2軸受ハウジング52の開口を覆うように、端蓋56が外側からボルト57で第2軸受ハウジング52に止めされている。そして、第2軸受ハウジング52内で玉軸受54の周囲に油滑グリースが充填されている。更に、回転軸27の非出力側端に端板58がボルト止めされ、この端板により玉軸受54の抜けが規制されている。
第2軸受ハウジング52の外周に円環状の第2ロック部材44bが嵌合され、第2ブラケット22の内面側に位置している。第2ロック部材44bの外周は、第2ブラケット22の中央に形成された開口の内周面に摺動自在に嵌合し、第2ロック部材44bの内周は第2軸受ハウジング52の外周面に摺動自在に嵌合している。第2ロック部材44bは、回転軸27の軸方向に沿って第2軸受ハウジング52上を摺動可能となっている。第2ロック部材44bは、回転軸27に向かって延出したロート状の当接部45を一体に有している。電動機の通常運転時には、第2ロック部材44bは、第2ブラケット22の外側からねじ込まれた複数の固定ボルト60により図示の固定位置、つまり、第2ブラケットの内面に当接する位置に固定されている。複数の固定ボルト60は、回転軸27と同芯の円上に、周方向に所定の間隔を置いて設けられている。また、固定ボルト60は、回転軸27に対し対称の位置にそれぞれ設けられている。各固定ボルト60は、第2ブラケット22に形成された透孔を通して外側から挿入され、第2ロック部材44bに形成されたねじ孔にねじ込まれている。
第2軸受ハウジング52の近傍で回転軸27に環状の受け座62が同軸的に固定されている。受け部材としての受け座62は、その外周に形成されたテーパー面を有している。このテーパー面は、全周に亘って連続して形成されているとともに、回転軸27と同芯状に位置している。そして、テーパー面は、第2ロック部材44bの当接部45と僅かな隙間を置いて対向している。
上述した第1および第2ロック部材44a、44b、および受け座48、62は、第1および第2軸受ハウジング40、52および軸受42、54を取外した際に、ロータを第1および第2フレーム枠に対して固定支持する支持構造部を構成している。
このように構成された全閉型の形電動機によれば、ステータコイル23の発熱は、ステータ鉄心11の外周面、第1および第2ブラケット16、22を介して外気に放熱し、ロータの発熱は第1および第2仕切り板30、32で放熱する。第1および第2軸受部20、24は、加熱源のステータコイル23等から第1、第2仕切り板30、32により規定された空間34、37で隔離され、また、これらの空間に導入された外気により冷却される。そのため、熱の影響が少なくなり全閉化が実現できる構造となっている。このように改善された全閉型の電動機は、機内への外気導入がないためろ過器や機内の清掃が不要になり、格段に保守の低減を図ることができる。
また、上述した軸受部の構成により、ステータからロータを抜く作業をしないで軸受部の分解、清掃、保守を行うことができる。すなわち、第1および第2ロック部材44a、44bを固定している固定ボルト46、60を外し、代わりに、複数の押しボルトをねじ込むことにより、第1および第2ロック部材44a、44bが電動機の中心軸に沿って中央側に移動し、回転軸27に取り付いている受け座48、62のテーパー面に当たり、ロータをステータに対して固定保持することができる。
このようなロック機構についてより詳細に説明する。図1および図2に示すように、電動機の通常の運転時、第1および第2ロック部材44a、44bは、固定ボルト46、60によりベアリングブラケット18および第2ブラケット22に引き付けられ、受け座48、62からそれぞれ離れている。これにより、ロータが回転できる状態となっている。
一方、例えば、保守、点検時、図3に示すように、固定ボルト46を外し、代わりに、押しボルト50をねじ込むことにより、第1ロック部材44aが電動機の中心軸に沿って中央側に移動し、当接部45が受け座48のテーパー面に当接する。第2ロック部材44bについても押しボルトにより電動機の中央側に押し込まれ、当接部45が受け座62のテーパー面に当接する。これにより、ロータは、第1ロック部材44aおよび第2ロック部材44bによって相反する方向から押え付けられ、ステータに対して固定保持される。すなわち、ロータは、ステータ鉄心11と同軸的に、かつ、所定の隙間を置いて、保持された状態で、フレーム枠に固定される。
このようにロータを固定することにより、ロータをステータから引き抜くことなく、第1および第2軸受部20、24の分解、点検、グリース補充等を行うことが可能となる。すなわち、図4に示すように、ロータをステータに対して固定した状態で、第1軸受部20および第2軸受部24を軸受ハウジング部分でロータおよびフレーム枠から分解することができる。
例えば、第1軸受部20について、ボルト41を外した後、第1軸受ハウジング40をベアリングブラケット18から外側に抜き出し、更に、ボルト43を外した後、端蓋44を第1軸受ハウジング40から取り外す。第1軸受ハウジング40の内周に取付けてある軸受外輪の油滑グリースを新しいものに交換する。
また、第2軸受部24について、ボルト57を外した後、端蓋56を第2軸受ハウジング52から取り外し、更に、ボルトを外して端板58を回転軸27端から取り外す。続いて、ボルト53を外した後、第2軸受ハウジング52を第2ブラケット22から外側に抜き出し、第2軸受ハウジング52の内周に取付けてある軸受外輪の油滑グリースを新しいものに交換する。この際、回転軸27を含むロータ全体は、第1および第2ロック部材44a、44bによって固定保持されているため、第1軸受ハウジング40および第2軸受ハウジング52を引き出しても、ロータ全体は、ステータに対して所定位置に保持される。
軸受グリースを更新した後、第1軸受ハウジング40および第2軸受ハウジング52をベアリングブラケット18及び第2ブラケット22に組込み、ボルト41、53でブラケットに固定する。次いで、端蓋44、端板58および端蓋56をそれぞれボルトで固定する。その後、押しボルト50に代えて固定ボルト46を外側から第1ロック部材44aにねじ込み、第1ロック部材44aを受け座48から離間する初期位置へ戻す。同様に、押しボルト64に代えて固定ボルト60を外側から第2ロック部材44bにねじ込み、第2ロック部材44bを受け座62から離間する初期位置へ戻す。これにより、ロータの固定が解除されて回転自在となり、油滑グリースの更新が終了する。
このような機構にすることにより、ステータからロータを引き抜くことなく、軸受部のグリース及び軸受の交換保守ができるものになる。特に、永久磁石を使用したロータ構造では、ロータ鉄心内に強力な磁力を持つ永久磁石が存在するため、ロータ引抜時にロータ鉄心がステータのステータ鉄心に吸引され、引抜作業が非常に困難になる問題もあったが、上記構成では、このような問題も解決することができる。
図1に示したように、電動機のフレームを無くし、ステータ鉄心11を部分的に繋ぎ板14で固定し、ステータ鉄心11の両端からアルミニウム合金製の第1ブラケット16および第2ブラケット22を軸方向に延伸させ軸受部までのフレーム枠として構成している。このように構成によれば、鉄製のフレームの一部をアルミニウム製にすることにより、大幅な軽量化が実現できる。また、第1および第2ブラケット16、22と鉄材との嵌合部を、2重嵌合構造とすることにより、鉄とアルミニウム合金との熱膨張差に起因する嵌合部のずれ、隙間の発生を防止し、その結果、ロータの軸心が変化を防止してロータの円滑な駆動を維持することができる。
詳細に述べると、図1に示すように、第1ブラケット16は、ステータ鉄心11側の端に形成された環状の第1凸部70aと、ベアリングブラケット側の端に形成された環状の第2凸部70bとを一体に備えている。第1凸部70aはステータ鉄心11側に突出し、第2凸部70bは、第1凸部と反対方向、つまり、ベアリングブラケット18方向に突出している。第1凸部70aおよび第2凸部70bは、回転軸27と同軸的に形成されている。鉄心押さえ12aには環状溝(係合溝)72aが形成されている。また、ベアリングブラケット18の内面側に環状溝(係合溝)72bが形成されている。これらの環状溝72a、72bは回転軸27と同軸的に形成されている。
第1ブラケット16の第1凸部70aは鉄心押さえ12aの環状溝72aに嵌合し、第1凸部70aの内周面および外周面が鉄心押さえ12aにより両側から挟まれるように2重に嵌合している。同様に、第1ブラケット16の第2凸部70bはベアリングブラケット18の環状溝72bに嵌合し、第2凸部70bの内周面および外周面がベアリングブラケットにより両側から挟まれるように2重に嵌合している。
第2ブラケット22は、ステータ鉄心11側の端に形成された環状の第1凸部74aと、第2軸受ハウジング側の開口端に形成された環状の第2凸部74bとを一体に備えている。第1凸部74aはステータ鉄心11側に突出し、第2凸部74bは、第1凸部と反対方向、つまり、ケースの外側に向かって突出している。第1凸部74aおよび第2凸部74bは、回転軸27と同軸的に形成されている。鉄心押さえ12bには環状溝(係合溝)76aが形成されている。また、第2軸受ハウジング52のフランジ52aの内面に環状溝(係合溝)76bが形成されている。これらの環状溝76a、76bは回転軸27と同軸的に形成されている。
第2ブラケット22の第1凸部74aは鉄心押さえ12bの環状溝76aに嵌合し、第1凸部74aの内周面および外周面が鉄心押さえ12bにより両側から挟まれるように2重に嵌合している。同様に、第2ブラケット22の第2凸部74bは第2軸受ハウジング52の環状溝76bに嵌合している。また、第2ロック部材44bは、外側に突出した環状の凸部47を有し、この凸部47が第2ブラケット22の第2凸部74bと一緒に第2軸受ハウジングの環状溝76bに嵌合している。これにより、第2凸部74bの外周面が第2軸受ハウジング52のフランジに嵌合し、また、内周面が第2ロック部材44bの凸部47に嵌合している。これにより、第2凸部74bは内周、外周の両側から挟まれるように2重に嵌合している。第2ロック部材44bの凸部47は、その外周面が第2ブラケット22の中央開口内周面および第2凸部74bの内周面に嵌合し、更に、内周面が第2軸受ハウジング52の外周に嵌合している。これにより、第2ロック部材44bは位置決めされ、更に、軸方向に沿って摺動可能に支持されている。
上記のように、第1および第2ブラケット16、22と鉄材との嵌合部を、2重嵌合構造とすることにより、鉄とアルミニウム合金との熱膨張差に起因する嵌合部のずれ、隙間の発生を防止することができ、第1および第2ブラケットの位置ずれを抑制することができる。従って、アルミニウム合金等で形成されたフレーム枠を用いることにより電動機の軽量化を図ることができる。そして、このような2重嵌合構造を有するものにおいても、2重嵌合の機能を逸脱することなく、全閉型電動機の全閉性を維持させ、更に電動機全体を分解することなく軸受部のみを容易に取り外し、分解および保守することができる。
なお、上述した構成の電動機全体の組み立て、すなわち、ロータをケース内に差し込んで取付ける場合について説明する。図5に示すように、まず、ステータ鉄心11に鉄心押さえ12a、12bおよび第1ブラケット16、第2ブラケット22を固定し、ケースを構成する。一方、ロータの駆動側軸端部に、鉄心押さえ、第1仕切り板30、受け座48、第1ロック部材44a、第1軸受ハウジング40、およびベアリングブラケット18を組み付ける。ロータの反駆動側軸端部に、鉄心押さえ、第2仕切り板32、受け座62、および第2ロック部材44bを組み付け、更に、円盤状の組立て治具80を駆動側軸端に同芯状にねじ止めし、この組立て治具80により第2ロック部材44bをロータ上に固定保持する。組立て治具80は、第2ロック部材44aの凸部47に当接可能で、かつ、第2ブラケット22の中央開口22aに挿通可能な外径に形成されている。
続いて、このようなロータを、第1ブラケット16の中央開口を通して、ケース内およびステータ鉄心11内に差込み、所定の位置に位置決めする。そして、ベアリングブラケット18を第1ブラケット16にボルト止めし、ロータの駆動側軸部を支持する。また、ロータの反駆動側軸端に組み付けられた第2ロック部材44bの凸部47を第2ブラケット22の中央開口22aに嵌合するとともに、固定ボルト60により第2ブラケットに固定する。これにより、ロータの反駆動側軸部を第2ブラケット22により支持する。この際、組立て治具80は、第2ブラケット22の中央開口22a内に挿通され、第2ブラケットの外側から取り外し可能となる。
次いで、組立て治具80をロータの軸端から取り外した後、外側から、玉軸受54、第2軸受ハウジング52、端板58、端蓋56を順次装着し、ボルトにより固定する。これにより、組立てが完了する。
上記のような電動機の組立てを可能とするため、第2ブラケット22の第2凸部74bは、組立て時に組立て治具80と干渉しないように形成されている。すなわち、第2凸部74bは、第2ブラケット22の中央開口22aの外側に形成され、かつ、第2ブラケットからケースの軸方向外方に突出するように形成されている。これにより、第2凸部74bは、第2ブラケット22の中央開口22a内に突出せず、組立て治具80を第2ブラケット22の中央開口22aへ挿通できるとともに、ケースの外側から組立て治具80を取り外すことができる。
次に、他の実施形態に係る電動機について説明する。
以下に述べる実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る全閉型の電動機の一部を示している。第2の実施形態では、第2ブラケット22の第2凸部74bの嵌合構造、および、第2ロック部材44bの嵌合構造が、第1の実施形態と相違している。
アルミニウム合金等で形成された第2ブラケット22は、第2軸受ハウジング側の開口端に形成された環状の第2凸部74bを一体に備えている。第2凸部74bは、ケースの外側に向かって突出している。第2凸部74bは、回転軸27と同軸的に形成されている。また、第2軸受ハウジング52のフランジ52aの内面に環状溝76bが形成されている。環状溝76bは回転軸27と同軸的に形成されている。
第2ブラケット22の第2凸部74bは第2軸受ハウジング52の環状溝76bに嵌合し、第2凸部74bの内周面および外周面が第2軸受ハウジングにより両側から挟まれるように2重に嵌合している。
第2ロック部材44bは、外側に突出した環状の凸部47を有し、凸部47の外周面が第2ブラケット22の中央開口内周面に嵌合している。これにより、第2ロック部材44bは、位置決めされ、また、凸部47の外周面をガイドとして、回転軸27の軸方向に沿って摺動可能に支持されている。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る全閉型の電動機の一部を示している。第3の実施形態では、第2ブラケット22の第2凸部74bの嵌合構造、および、第2ロック部材44bの嵌合構造が、第1の実施例と相違している。
アルミニウム合金等で形成された第2ブラケット22は、第2軸受ハウジング側の開口端に形成された環状の第2凸部74bと、開口端よりも外周側に形成された環状の第3凸部74cとを一体に備えている。第2凸部74bは、ケースの外側に向かって突出し、第3凸部74cは、第2ブラケット22の内面からロータ鉄心26側に突出している。第2凸部74bおよび第3凸部74cは、回転軸27と同軸的に形成されている。また、第2軸受ハウジング52のフランジ52aの内面に環状溝76bが形成されている。環状溝76bは回転軸27と同軸的に形成されている。
第2ブラケット22の第2凸部74bは第2軸受ハウジング52の環状溝76bに嵌合し、第2凸部74bの内周面および外周面が第2軸受ハウジングにより両側から挟まれるように2重に嵌合している。
第2ロック部材44bは、第2ブラケット22の内面に当接して固定されているとともに、外周面が第3凸部74cの内周面に嵌合している。これにより、第2ロック部材44bは、位置決めされ、また、第3凸部74cの内周面をガイドとして、回転軸27の軸方向に沿って摺動可能に支持されている。
(第4の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係る全閉型の電動機の一部を示している。第4の実施形態では、第2ブラケット22の第2凸部74bの嵌合構造、および、第2ロック部材44bの嵌合構造が、第1の実施形態と相違している。
アルミニウム合金等で形成された第2ブラケット22は、第2軸受ハウジング側の開口端に形成された環状の第2凸部74bを一体に備えている。第2凸部74bは、ケースの外側に向かって突出している。第2凸部74bは、回転軸27と同軸的に形成されている。また、第2軸受ハウジング52のフランジ52aの内面に環状溝76bが形成されている。環状溝76bは回転軸27と同軸的に形成されている。
第2ブラケット22の第2凸部74bは第2軸受ハウジング52の環状溝76bに嵌合し、第2凸部74bの内周面および外周面が第2軸受ハウジングにより両側から挟まれるように2重に嵌合している。
第2ロック部材44bは、外側に突出した環状の凸部47を有している。第2ロック部材44bは、第2ブラケット22の内面に当接しているとともに、凸部47の外周面が第2ブラケット22の中央開口内周面に嵌合し、凸部47の内周面が第2軸受ハウジング52の外周面に嵌合している。これにより、第2ロック部材44bは、位置決めされ、第2ブラケット22および第2軸受ハウジング52をガイドとして、回転軸27の軸方向に沿って摺動可能に支持されている。
(第5の実施形態)
図9は、第5の実施形態に係る全閉型の電動機の一部を示している。第5の実施形態では、第2ブラケット22の第2凸部74bの嵌合構造、および、第2ロック部材44bの嵌合構造が、第1の実施形態と相違している。
アルミニウム合金等で形成された第2ブラケット22は、第2軸受ハウジング側の開口端に形成された環状の第2凸部74bを一体に備えている。第2凸部74bは、ケースの外側に向かって突出している。第2凸部74bは、回転軸27と同軸的に形成されている。また、第2軸受ハウジング52のフランジ52aの内面に環状溝76bが形成されている。環状溝76bは回転軸27と同軸的に形成されている。第2ブラケット22の第2凸部74bは第2軸受ハウジング52の環状溝76bに嵌合し、第2凸部74bの外周面が第2軸受ハウジングに当接している。
第2ロック部材44bは、外側に突出した環状の凸部47を有している。第2ロック部材44bは、第2ブラケット22の内面に当接しているとともに、凸部47の外周面が第2ブラケット22の中央開口内周面に嵌合し、凸部47の内周面が第2軸受ハウジング52の外周面に嵌合している。これにより、第2ロック部材44bは、位置決めされ、第2ブラケット22および第2軸受ハウジング52をガイドとして、回転軸27の軸方向に沿って摺動可能に支持されている。
また、第2ブラケット22は、第2凸部74bの外周面が第2軸受ハウジング52に嵌合し、中央開口内周面が第2ロック部材44bの凸部47外周面と嵌合することにより、両側から挟まれるように2重に嵌合している。
上記のように構成された第2ないし第5の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができ、保守作業を容易に行うことができるとともに軽量化が可能な電動機を提供することができる。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施形態において、第1および第2軸受部は、ころ軸受と玉軸受の組合せとしたが、これに限らず、鍔付きころ軸受ところ軸受の組合せとしてもよい。電動機は、誘導電動機や永久磁石式同期電動機としてもよい。第1および第2仕切り板は、それぞれフィンを有し、ファンとして機能する構成としたが、フィンを省略した構成としてもよい。ロック部材を受ける受け座は、回転軸に限らず、鉄心押えや仕切り板に設けてもよい。
第1仕切り板と第1軸受ハウジングとの間に規定された空間、および第2仕切り板と第2軸受ハウジングとの間に規定された空間は、いずれも外気に連通した構成としたが、これに限らず、いずれか一方の空間からロータを通して他方の空間へ外気を通風させる構成としてもよく、あるいは、両空間ともに外気に連通しない構成としてもよい。
また、ロック部材を固定する固定用ボルトに代えて、ロック部材押し出し用の押しボルトとねじ込む構成としたが、固定用ボルトと押しボルトの両方を同時に装着可能な構造としてもよい。例えば、フレーム枠を構成するブラケットに、固定用ボルトを挿通する透孔と、押しボルトをねじ込むねじ孔とを並べて設けてもよい。この場合、固定用ボルト用の透孔および押しボルト用のねじ孔を、それぞれ回転軸と同芯の円周方向に所定の間隔を置いて複数個ずつ形成する。固定用ボルトは、ブラケットの透孔を通して挿通され、ロック部材に形成されたねじ孔にねじ込まれる。押しボルトは、ブラケットのねじ孔にねじ込まれ、ボルト先端がロック部材の端面に当接することにより、ロック部材をロック位置側に押し込む。
ロック部材が当接する受け座のテーパー面は、全周に渡って連続して延びている場合に限らず、円周方向に間欠的に形成されていてもよい。また、受け座において、ロック部材と当接する部分は、面に限らず点、直線、あるいは曲線としてもよい。
この発明は、電磁誘導モータに限らず、磁石モータに適用してもよい。固定用ネジ孔およびボルトの数は、実施形態に限定されることなく、必要に応じて増減可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
円筒状のステータ鉄心と、前記ステータ鉄心の軸方向の両側に固定された第1フレーム枠および第2フレーム枠と、軸受を保持し、前記第1フレーム枠に機外側から固定された第1軸受ハウジングと、軸受を保持し、前記第2フレーム枠に機外側から固定された第2軸受ハウジングと、前記2つの軸受により回転自在に支持され前記第1、第2フレーム枠内に延在する回転軸、およびこの回転軸に取り付けられ前記ステータ鉄心の内側に隙間を置いて対向するロータ鉄心を有するロータと、前記ロータ鉄心の両側で前記ロータにそれぞれ設けられた第1受け座および第2受け座と、前記第1フレーム枠に、前記回転軸の軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記ロータ鉄心側に移動された際に前記第1受け座に当接して前記ロータを固定する第1ロック部材と、前記第2フレーム枠と第2軸受ハウジングとの間に設けた2重嵌合部を含む部分に、前記回転軸の軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記ロータ鉄心側に移動された際に前記第2受け座に当接して前記ロータを固定する第2ロック部材と、を備える電動機。
(付記2)
前記ロータ鉄心と第1軸受部との間で前記ロータに固定され、前記回転軸と一体に回転自在な第1仕切り板と、前記第1仕切り板の外周縁と前記第1フレーム枠内面との間の環状の微小隙間により形成されたラビリンス構造部と、前記ロータ鉄心と第2軸受部との間で前記ロータに固定され、前記回転軸と一体に回転自在な第2仕切り板と、前記第2仕切り板の外周縁と前記第2フレーム枠内面との間の環状の微小隙間により形成されたラビリンス構造部と、を備える付記1に記載の電動機。
(付記3)
前記第2フレーム枠は、他の部材と異なる金属材料で形成された第2ブラケットを有し、前記第2ブラケットは、前記ステータ鉄心側と2重嵌合した環状の第1凸部と、前記第2軸受ハウジングに形成された溝に嵌合した環状の第2凸部と、を備え、前記第2凸部は、前記第2軸受ハウジングに嵌合する外周面と、前記第2軸受ハウジングあるいは前記第2ロック部材の少なくとも一方に嵌合する内周面とを有している付記2に記載の電動機。
(付記4)
前記第2ロック部材は、前記第2ブラケットの内周面と前記第2軸受ハウジングとの間に嵌合された環状の凸部を有し、前記第2ブラケットの内周面および前記第2軸受ハウジングに沿って摺動可能に設けられている付記3に記載の電動機。
(付記5)
前記第2ロック部材は、前記第2ブラケットの内周面に嵌合された環状の凸部を有し、前記第2ブラケットの内周面に沿って摺動可能に設けられている付記3に記載の電動機。
(付記6)
前記ステータ鉄心、第1フレーム枠、第2フレーム枠、第1仕切り板、第2仕切り板、およびロータ鉄心で囲まれる空間が外気と略遮断されている付記2に記載の電動機。
(付記7)
前記第1受け座は、前記第1ロック部材に当接可能なテーパー面を有し、前記第2受け座は、前記第2ロック部材に当接可能なテーパー面を有している付記1ないし6のいずれか1つに記載の電動機。
11…ステータ鉄心、12a、12b…鉄心押さえ、16…第1ブラケット、
18…ベアリングブラケット、20…第1軸受部、22…第2ブラケット、
24…第2軸受部、26…ロータ鉄心、27…回転軸、30…第1仕切り板、
32…第2仕切り板、40…第1軸受ハウジング、44a…第1ロック部材、
44b…第2ロック部材、48、62…受け座、52…第2軸受ハウジング、
70a、74a…第1凸部、70b、74b…第2凸部、72b、76b…環状溝
80…組立て治具

Claims (5)

  1. 円筒状のステータ鉄心と、
    前記ステータ鉄心の軸方向の両側に固定された第1フレーム枠および第2フレーム枠と、
    軸受を保持し、前記第1フレーム枠に機外側から脱着可能に取付けられた第1軸受ハウジングと、
    軸受を保持し、前記第2フレーム枠に機外側から脱着可能に取付けられた第2軸受ハウジングと、
    前記2つの軸受により回転自在に支持された回転軸、およびこの回転軸に取り付けられ前記ステータ鉄心に対向するロータ鉄心を有するロータと、
    前記第1および第2軸受ハウジングを取外す際に、前記第1および第2フレーム枠に対して前記ロータを支持する支持構造部と、を備え、
    前記第2フレーム枠は、前記ステータ鉄心側の係合溝に嵌合する第1凸部と、前記第2軸受ハウジングに設けられた係合溝に嵌合する第2凸部と、を有する電動機。
  2. 前記第2フレーム枠は、アルミニウムを含む金属材料で形成されたブラケットを有し、前記ブラケットは、前記ステータ鉄心側の係合溝に2重嵌合する環状の第1凸部と、前記第2軸受ハウジングの係合溝に嵌合する環状の第2凸部と、を備えている請求項1に記載の電動機。
  3. 前記第1フレーム枠は、アルミニウムを含む金属材料で形成された第1ブラケットと、前記第1ブラケットに取付けられたベアリングブラケットと、を備え、前記第1軸受ハウジングは、前記ベアリングブラケットに取り付けられ、
    前記第1ブラケットは、前記ステータ鉄心側の係合溝に2重嵌合する環状の第1凸部と、前記ベアリングブラケットの係合溝に2重嵌合する環状の第2凸部と、を有する請求項1又は2に記載の電動機。
  4. 円筒状のステータ鉄心と、
    前記ステータ鉄心の軸方向の両側に固定された第1フレーム枠および第2フレーム枠と、
    軸受を保持し、前記第1フレーム枠に機外側から脱着可能に取付けられた第1軸受ハウジングと、
    軸受を保持し、前記第2フレーム枠に機外側から脱着可能に取付けられた第2軸受ハウジングと、
    前記2つの軸受により回転自在に支持された回転軸、およびこの回転軸に取り付けられ前記ステータ鉄心に対向するロータ鉄心を有するロータと、
    前記第1および第2軸受ハウジングを取外す際に、前記第1および第2フレーム枠に対して前記ロータを支持する支持構造部と、を備え、
    前記第2フレーム枠と前記ステータ鉄心側との第1嵌合部および前記第2フレーム枠と前記第2軸受ハウジング側との第2嵌合部を2重嵌合とする電動機。
  5. 前記支持構造部は、前記ロータ鉄心の両側で前記ロータにそれぞれ設けられた第1受け部材および第2受け部材と、前記第1フレーム枠に、前記回転軸の軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記ロータ鉄心側に移動された際に前記第1受け部材に当接して前記ロータを固定する第1ロック部材と、前記第2フレーム枠に、前記回転軸の軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記ロータ鉄心側に移動された際に前記第2受け部材に当接して前記ロータを固定する第2ロック部材と、を備えている請求項1乃至4のいずれかに記載の電動機。
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