JP6289848B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、車両などに搭載される燃料電池に関する。
従来、車両などに搭載される燃料電池として、メタノール、ジメチルエーテル、ヒドラジンなどの液体燃料を使用する固体高分子形の燃料電池が知られている。このような燃料電池は、電解質膜と、電解質膜の両側にそれぞれ積層されるアノードおよびカソードとを備える単位セルが複数積層されたスタック構造として構成されている。
そのような燃料電池は、例えば、電解質膜のアノード側に設けられる燃料供給部材と、電解質膜のカソード側に設けられる空気供給部材とを備えている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特許文献1の燃料電池の各単位セルでは、電解質膜のアノード側において、燃料供給部材が有する複数の仕切りにより形成される葛折り状の溝の内面と、アノードの表面とによって、燃料供給路が形成されている。また、電解質膜のカソード側において、空気供給部材が有する複数の仕切りにより形成される葛折り状の溝の内面と、カソードの表面とによって、空気供給路が形成されている。さらに、上記した各単位セルでは、燃料供給路および空気供給路は、カソードおよびアノードの積層方向に投影したときには、互いに重なるパターンに形成されている。
特開2013−134981号公報(図1参照)
しかし、特許文献1の燃料電池では、燃料供給路に供給される液体燃料が、電解質膜に浸透して、続いて、空気供給路に容易に至り(クロスリークし)、そのため、発電性能が低減する場合がある。
本発明の目的は、液体燃料のクロスリークを抑制して、優れた発電性能を確保することのできる燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池は、電解質膜と、前記電解質膜の一方面に配置されるアノードと、前記電解質膜の他方面に前記アノードに対して対向配置されるカソードと、前記電解質膜、前記アノードおよび前記カソードの積層方向における前記アノードに対して前記電解質膜の反対側に配置される燃料供給部材と、前記積層方向における前記カソードに対して前記電解質膜の反対側に配置される空気供給部材とを備え、前記燃料供給部材には、前記アノードに接触させるために、液体燃料を流通させる燃料流路が形成され、前記空気供給部材には、前記カソードに接触させるために、空気を流通させる空気流路が形成され、前記燃料流路および前記空気流路を前記積層方向に投影したときに、前記燃料流路の投影面と前記空気流路の投影面とが、互いに一致せずにずれている部分があることを特徴としている。
この燃料電池によれば、燃料流路および空気流路を積層方向に投影したときに、燃料流路の投影面と空気流路の投影面とが、互いに一致せずにずれている部分では、液体燃料が、たとえ、電解質膜に浸透しても、空気供給路に容易に至りにくく、そのため、クロスリークを抑制することができる。そのため、この燃料電池は、発電性能に優れる。
また、本発明では、前記ずれている部分の割合が、前記燃料流路の投影面と、前記空気流路の投影面との全投影面積の70%以上であることが好適である。
この燃料電池によれば、ずれている部分の割合が上記した下限以上であるので、クロスリークを有効に抑制することができる。
本発明の燃料電池によれば、クロスリークを抑制できるので、発電性能に優れる。
図1は、本発明の第1実施形態としての燃料電池を搭載した電動車両の概略構成図である。 図2は、図1に示す燃料電池を示し、図2Aは、燃料電池の斜視図、図2Bは、セルの分解斜視図を示す。 図3は、図2に示す燃料電池の各セルにおいて、膜電極接合体を挟むセパレータを電解質膜から剥離した分解斜視図を示す。 図4は、図3に示すセパレータの平面図を示し、図4Aは、図3のA矢視から見たセパレータの平面図、図4Bは、図3のB矢視から見たセパレータの平面図を示す。 図5は、図4に示すセルの膜電極接合体を積層方向に投影したときの投影図を示す。 図6は、燃料電池の図5のC−C線に沿う断面図を示す。 図7は、本発明の第2実施形態の燃料電池のセルにおけるセパレータの平面図であって、図4に対応しており、図7Aは、燃料流路を形成するセパレータの平面図、図4Bは、空気流路を形成するセパレータの平面図を示す。 図8は、図7に示すセルの膜電極接合体を積層方向に投影したときの投影図を示す。 図9は、本発明の第1実施形態の変形例の燃料電池のセルの断面図であり、図6に対応しており、図9Aは、燃料流路および空気流路を積層方向に投影したときに、燃料分岐流路の投影面と空気分岐流路との投影面とが、連続しない態様、図9Bは、燃料分岐流路の投影面と空気分岐流路とが、部分的に重複する態様、図9Cは、燃料分岐流路の投影面と空気分岐流路とには、連続しない部分と、部分的に重複しない部分とがある態様を示す。 図10は、従来例の燃料電池セルの断面図を示す。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての燃料電池を搭載した電動車両について、図1〜図6を参照して、説明する。
1.電動車両の全体構成
図1に示すように、電動車両1は、燃料電池を動力源とする車両である。電動車両1は、燃料電池システム2を搭載している。
燃料電池システム2は、燃料電池3と、燃料給排部4と、空気給排部5と、制御部6と、動力部7とを備えている。
(1)燃料電池
燃料電池3は、液体燃料が直接供給されるアニオン交換形燃料電池である。燃料電池3は、電動車両1の中央下側に配置されている。
(2)燃料給排部
燃料給排部4は、電動車両1において燃料電池3の後側に配置されている。燃料給排部4は、燃料タンク21と、燃料供給ライン23と、燃料還流ライン24と、排気ライン25とを備えている。
燃料タンク21は、燃料成分を含む液体燃料を貯蔵する。
燃料成分としては、例えば、ヒドラジン類、メタノール、ジメチルエーテルなどが挙げられ、好ましくは、ヒドラジン類が挙げられる。ヒドラジン類としては、例えば、ヒドラジン(NHNH)、水加ヒドラジン(NHNH・HO)、炭酸ヒドラジン((NHNHCO)、塩酸ヒドラジン(NHNH・HCl)、硫酸ヒドラジン(NHNH・HSO)、モノメチルヒドラジン(CHNHNH)、ジメチルヒドラジン((CHNNH、CHNHNHCH)、カルボンヒドラジド((NHNHCO)などが挙げられる。これらの燃料成分は、単独または2種類以上組み合わせて用いることができる。これらの燃料成分のうち、好ましくは、炭素を含まない化合物、すなわち、ヒドラジン、水加ヒドラジン、硫酸ヒドラジンなどが挙げられる。ヒドラジン、水加ヒドラジン、硫酸ヒドラジンなどは、COおよびCOの生成がなく、触媒の被毒が生じないことから、耐久性の向上を図ることができ、実質的なゼロエミッションを実現することができる。
燃料タンク21内の液体燃料の温度は、例えば、80℃以下、好ましくは、60℃以下、例えば、0℃以上である。
燃料供給ライン23は、燃料タンク21から燃料電池3へ液体燃料を供給するための配管である。燃料供給ライン23の供給方向上流端は、燃料タンク21の下端部に接続されている。燃料供給ライン23の供給方向下流端は、燃料電池3の燃料供給部81(後述、図2参照)に接続されている。燃料供給ライン23は、第1ポンプ26を備えている。
第1ポンプ26は、燃料供給ライン23の途中に介在されている。第1ポンプ26としては、例えば、ロータリーポンプ、ギヤポンプなどの回転式ポンプ、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプなどの往復式ポンプなど、公知の送液ポンプが挙げられる。第1ポンプ26は、燃料タンク21内の液体燃料を燃料電池3に供給する。第1ポンプ26は、ECU51(後述)に電気的に接続されている。
燃料還流ライン24は、燃料電池3から燃料タンク21へ液体燃料を還流するための配管である。燃料還流ライン24の還流方向上流端は、燃料電池3の燃料排出部82(後述、図2参照)に接続されている。燃料還流ライン24の還流方向下流端は、燃料タンク21の上端部に接続されている。燃料還流ライン24は、気液分離器27を備えている。
気液分離器27は、燃料還流ライン24の途中に介在されている。気液分離器27は、液体燃料とガス(気体)とを分離する。
排気ライン25は、気液分離器27で分離されたガスを電動車両1から外へ排気するための配管である。排気ライン25の排気方向上流端は、気液分離器27に接続されている。排気ライン25の排気方向下流端は、大気開放されている。なお、排気ライン25の途中には、ガスを無害化および無臭化するための図示しない浄化装置が介在されている。
(3)空気給排部
空気給排部5は、空気供給ライン41と、空気排出ライン42とを備えている。
空気供給ライン41は、電動車両1の外から燃料電池3へ空気を供給するための配管である。空気供給ライン41の供給方向上流端は、大気開放されている。空気供給ライン41の供給方向下流端は、燃料電池3の空気供給部85(後述、図2参照)に接続されている。空気供給ライン41は、第2ポンプ43を備えている。
第2ポンプ43は、空気供給ライン41の途中に介在されている。第2ポンプ43としては、例えば、エアコンプレッサなどの公知の送気ポンプが挙げられる。
空気排出ライン42は、燃料電池3から電動車両1の外へ空気を排出するための配管である。空気排出ライン42の排出方向上流端は、燃料電池3の空気排出部86(後述、図2参照)に接続されている。空気排出ライン42の排出方向下流端は、大気開放されている。
(4)制御部
制御部6は、ECU51を備えている。
ECU51は、電動車両1における電気的な制御を実行するコントロールユニット(すなわち、Electronic Control Unit)であり、CPU、ROMおよびRAMなどを備えるマイクロコンピュータから構成されている。
(5)動力部
動力部7は、電動車両1の前端部において、いわゆるエンジンルーム内に配置されている。動力部7は、モータ52と、バッテリー53とを備えている。
モータ52は、燃料電池3に電気的に接続されている。モータ52は、燃料電池3から出力される電気エネルギーを電動車両1の駆動力として機械エネルギーに変換する。モータ52としては、例えば、三相誘導電動機、三相同期電動機などの公知の三相電動機などが挙げられる。
バッテリー53は、燃料電池3とモータ52との間の配線に電気的に接続されている。バッテリー53としては、例えば、ニッケル水素電池や、リチウムイオン電池などの公知の二次電池などが挙げられる。
2.燃料電池の詳細
燃料電池3は、図2に示すように、セルスタック10と、1対のエンドプレート12とを備えている。
セルスタック10は、図2および図6に示すように、複数の膜電極接合体13と、複数のセパレータ14とが交互に積層されることにより構成されている。以下の説明において、複数の膜電極接合体13と複数のセパレータ(燃料供給部材および空気供給部材の一例)14との積層方向(図6の上下方向)を、単に積層方向と記載する。
図6に示すように、各膜電極接合体13は、略矩形平板形状に形成されており、電解質膜16と、アノード17と、カソード18とを備えている。
電解質膜16は、アニオン交換形の高分子電解質膜から形成されている。
アノード17は、電解質膜16の積層方向一方側の表面に、薄層として積層されている。アノード17は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、アノード17は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
カソード18は、電解質膜16の積層方向他方側の表面に、薄層として積層されている。カソード18は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、カソード18は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
各セパレータ14は、積層方向に投影したときに、膜電極接合体13を含む略平板形状に形成されている。各セパレータ14は、ガス不透過性の導電性材料(メタルセパレータなどの導電板を含む)から形成されている。各セパレータ14には、図3および図4に示すように、枠領域11と、燃料流路形成領域8と、空気流路形成領域9とが形成されている。
枠領域11は、セパレータ14の積層方向両面の周端部において、正面視略枠形状に形成されている。なお、セパレータ14において、次に説明する燃料流路形成領域8(図4A参照)が形成される表面における枠領域11では、幅方向(積層方向および上下方向に対する直交方向)一方側の領域は、幅方向他方側の領域に比べて、幅広に形成されている。
燃料流路形成領域8は、セパレータ14の積層方向他方面(図4A)の中央に配置されている。燃料流路形成領域8は、枠領域11の内側に仕切られる領域である。詳しくは、燃料流路形成領域8は、セパレータ14の積層方向他方面における中央であって、やや幅方向他方側にずれて配置されている。燃料流路形成領域8は、セパレータ14の積層方向他方面から積層方向一方(図4Aにおける紙面奥側)へ凹むように、膜電極接合体13(図2B参照)とほぼ同じ大きさの略矩形状に形成されている。燃料流路形成領域8には、第1リブ62と、燃料供給口65と、燃料排出口66とが設けられている。
第1リブ62は、燃料流路形成領域8において、幅方向に互いに間隔を隔てて複数配置されている。各第1リブ62は、上下方向に延びる正面視略矩形状をなし、燃料流路形成領域8の底面から積層方向他方側へ突出するように、形成されている。また、複数の第1リブ62は、燃料流路形成領域8の周縁に対して内側に間隔を隔てて設けられている。つまり、複数の第1リブ62の上下方向両端部は、燃料流路形成領域8の上下方向内端縁に対して上下方向に間隔を隔てて内側に形成されており、これによって、複数の第1リブ62の上下方向両端部と、枠領域11の上下方向両端部との間の燃料流路形成領域8には、幅方向に長く延びる1対の第1マージン63が形成されている。燃料流路形成領域8において、1対の第1マージン63と、複数の第1リブ62間と、枠領域11および幅方向最外側の第1リブ62の間とは、液体燃料を流すための燃料流路37を構成する。
燃料流路37において、1対の第1マージン63間を接続する流路は、複数の第1リブ62によって複数に分岐されており、かかる分岐部分が、燃料分岐流路71を形成する。燃料分岐流路71は、幅方向に互いに間隔を隔てて複数設けられており、複数の燃料分岐流路71のそれぞれは、1対の第1マージン63に連通するように、上下方向に延びる直線形状に形成されている。
燃料供給口65は、下側の第1マージン63の幅方向一端部に設けられている。燃料供給口65は、燃料流路形成領域8の底面から積層方向一方側へ凹み、幅方向に延びる略直線形状(スリット状)に形成されている。
燃料排出口66は、上側の第1マージン63の幅方向他端部に設けられている。燃料排出口66は、燃料流路形成領域8の底面から積層方向一方側へ凹み、幅方向に延びる略直線形状(スリット状)に形成されている。
空気流路形成領域9は、図2Bおよび図3に示すように、膜電極接合体13から、その積層方向両側のセパレータ14を幅方向他方側または幅方向一方側に展開し、図4に示すように、それらを同一方向から見たときに、燃料流路形成領域8と同一形状に形成されている。換言すれば、図3に示すように、空気流路形成領域9は、膜電極接合体13の幅方向中心を上下方向に通過する基準線Lに対して、燃料流路形成領域8と点対称に形成されている。具体的には、空気流路形成領域9を、基準線Lを軸線として180度回転させたときに、燃料流路形成領域8と同一パターンに形成されている。
具体的には、空気流路形成領域9は、セパレータ14の積層方向一方面(図4Bにおける紙面手前側の表面)の中央に配置されている。空気流路形成領域9は、枠領域11の内側に仕切られる領域である。詳しくは、空気流路形成領域9は、セパレータ14の積層方向一方面における中央であって、やや幅方向一方側にずれて配置されている。空気流路形成領域9は、セパレータ14の積層方向一方面から積層方向他方(図4Bにおける紙面奥側)へ凹むように、膜電極接合体13(図2B参照)とほぼ同じ大きさの略矩形状に形成されている。空気流路形成領域9には、第2リブ64と、空気供給口69と、空気排出口70とが設けられている。
第2リブ64は、空気流路形成領域9において、幅方向に互いに間隔を隔てて複数配置されている。各第2リブ64は、上下方向に延びる正面視略矩形状をなし、空気流路形成領域9の底面から積層方向一方側へ突出するように、形成されている。また、複数の第2リブ64は、空気流路形成領域9の周縁に対して内側に間隔を隔てて設けられている。つまり、複数の第2リブ64の上下方向両端部は、空気流路形成領域9の上下方向内端縁に対して上下方向に間隔を隔てて内側に形成されており、複数の第2リブ64の上下方向両端部と、枠領域11の上下方向両端部との間には、幅方向に長く延びる1対の第2マージン67が形成されている。空気流路形成領域9において、1対の第2マージン67と、複数の第2リブ64間と、枠領域11および幅方向最外側の第2リブ64の間とは、空気を流すための空気流路39を構成する。
空気流路39において、1対の第2マージン67間を接続する流路が、複数の第2リブ64によって複数に分岐されており、かかる分岐部分が、空気分岐流路72を形成する。空気分岐流路72は、幅方向に互いに間隔を隔てて複数設けられており、複数の空気分岐流路72のそれぞれは、1対の第2マージン67に連通するように、上下方向に延びる直線形状に形成されている。
空気供給口69は、上側の第2マージン67の幅方向一端部に設けられている。空気供給口69は、空気流路形成領域9の底面から積層方向他方側へ凹み、幅方向に延びる略直線形状(スリット状)に形成されている。
空気排出口70は、下側の第2マージン67の幅方向他端部に設けられている。空気排出口70は、空気流路形成領域9の底面から積層方向他方側へ凹み、幅方向に延びる略直線形状(スリット状)に形成されている。
また、各セパレータ14の枠領域11には、燃料供給路31、燃料排出路32、空気供給路35および空気排出路36が形成されている。
燃料供給路31は、燃料供給口65から燃料流路37に燃料を供給するための開口部であって、セパレータ14の枠領域11の下端部の幅方向一端部において、燃料供給口65の下側に形成されている。燃料供給路31は、セパレータ14を略矩形状に貫通するように形成されている。燃料供給路31は、図4Aの破線で示すように、燃料供給口65に連通している。
燃料排出路32は、燃料排出口66から燃料を排出するための開口部であって、セパレータ14の枠領域11の上端部の幅方向他端部において、燃料排出口66の上側に形成されている。燃料排出路32は、セパレータ14を略矩形状に貫通するように、形成されている。燃料排出路32は、図4Aの破線で示すように、燃料排出口66に連通している。
空気供給路35は、空気流路39に空気を供給するための開口部であって、セパレータ14の枠領域11の上端部の幅方向一端部に配置されている。空気供給路35は、セパレータ14を略矩形状に貫通するように形成されている。空気供給路35は、図4Bに破線で示すように、空気供給口69に連通している。
空気排出路36は、空気流路39から空気を排出するための開口部であって、セパレータ14の枠領域11の下端部の幅方向他端部に配置されている。空気排出路36は、セパレータ14を略矩形状に貫通するように形成されている。空気排出路36は、図3Bに破線で示すように、空気排出口70に連通している。
そして、図5および図6に示すように、燃料流路37および空気流路39を積層方向に投影したときに、燃料流路37の投影面(図5において、下方に向かうに従って幅方向一方側に傾斜するハッチング部分)と、空気流路39の投影面(図4および図5において、下方に向かうに従って幅方向他方側に傾斜するハッチング部分)とには、互いに一致せずにずれている部分83がある。つまり、空気分岐流路72は、燃料分岐流路71に対して、幅方向一方側にずれて設けられている。具体的には、燃料分岐流路71の投影面と、空気分岐流路72の投影面とは、重ならず、ずれている部分83、より具体的には、互いに重ならない非重複部分83’をなし、幅方向に順次配列される縦縞状のパターンとして形成される。具体的には、燃料流路37および空気流路39を積層方向に投影したときに、燃料分岐流路71の投影面と、空気分岐流路72の投影面とは、幅方向において隙間なく連続して形成され、かつ、それらの重複部分が形成されないパターンに形成されている。
詳しくは、燃料流路37および空気流路39を積層方向に投影したときに、複数の第1リブ62は、互いに隣接する第2リブ64の間に充填されるように設けられており、また、複数の第2リブ64は、互いに隣接する第1リブ62の間に充填されるように、設けられている。
また、第1マージン63の幅方向他端部と、第2マージン67の幅方向一端部とは、互いに重ならない、ずれている部分83(非重複部分83’)を構成する。
一方、第1マージン63の幅方向一端部および幅方向中央部と、第2マージン67の幅方向他端部および幅方向中央部とは、互いに一致しており、ずれておらず、互いに重なる重複部分84(交差ハッチング部分)を構成する。
第1リブ62および第2リブ64の寸法は、用途および目的に応じて適宜設定されており、第1リブ62幅W1および第2リブ64の幅W2は、例えば、0.50mm以上、好ましくは、0.75mm以上であり、また、例えば、2.00mm以下、好ましくは、1.50mm以下である。また、隣接する第1リブ62間の間隔L1、および、隣接する第2リブ64間の間隔L2は、例えば、第1リブ62幅W1および第2リブ64の幅W2と同一であり、具体的には、例えば、0.5mm以上、好ましくは、0.75mm以上であり、また、例えば、2.00mm以下、好ましくは、1.50mm以下である。
ずれている部分83の面積の、ずれている部分83および重複部分84の全投影面積(、つまり、積層方向に投影したときの燃料流路37の投影面および空気流路39の投影面の全投影面積)に対する割合は、例えば、70%以上、好ましくは、80%以上、より好ましくは、90%であり、また、例えば、99%以下、好ましくは、95%以下である。なお、燃料流路37の投影面および空気流路39の投影面の全投影面積の算出では、燃料流路37および空気流路39の投影面のうち、一方の投影面の面積(投影面積)のみを計算に含め、他方の投影面の面積を計算に含めない。
上記したずれている部分83の面積の割合が、上記下限以上であれば、クロスリークを有効に抑制することができる。
各セパレータ14は、図4に示すように、各膜電極接合体13を挟むように、各膜電極接合体13の積層方向両側に対向配置されている。膜電極接合体13の積層方向一方側に配置されたセパレータ14において、燃料流路37は、アノード17に向かい合っている。膜電極接合体13の積層方向他方側に配置されたセパレータ14において、空気流路39は、カソード18に向かい合っている。なお、膜電極接合体13とセパレータ14との間には、図示しないガス拡散層が介在されている。
各エンドプレート12は、図2に示すように、セルスタック10を挟むように、燃料電池3の積層方向両端部に配置されている。各エンドプレート12は、絶縁性の樹脂などから略平板形状に形成されている。積層方向一方側のエンドプレート12には、燃料供給部81、燃料排出部82、空気供給部85および空気排出部86を備えている。
燃料供給部81は、エンドプレート12の下端部の幅方向一端部に配置されている。燃料供給部81は、エンドプレート12の積層方向一方面から積層方向一方側へ延びる略円筒形状に形成されている。燃料供給部81は、その積層方向他端部においてエンドプレート12を積層方向に貫通し、各セパレータ14の燃料供給路31に連通されている。
燃料排出部82は、エンドプレート12の上端部の幅方向他端部に配置されている。燃料排出部82は、エンドプレート12の積層方向一方面から積層方向一方側へ延びる略円筒形状に形成されている。燃料排出部82は、その積層方向他端部においてエンドプレート12を積層方向に貫通し、各セパレータ14の燃料排出路32に連通されている。
空気供給部85は、エンドプレート12の上端部の幅方向一端部に配置されている。空気供給部85は、エンドプレート12の積層方向一方面から積層方向一方側へ延びる略円筒形状に形成されている。空気供給部85は、その積層方向他端部においてエンドプレート12を積層方向に貫通し、各セパレータ14の空気供給路35に連通されている。
空気排出部86は、エンドプレート12の下端部の幅方向他端部に配置されている。空気排出部86は、エンドプレート12の積層方向一方面から積層方向一方側へ延びる略円筒形状に形成されている。空気排出部86は、その積層方向他端部においてエンドプレート12を積層方向に貫通し、各セパレータ14の空気排出路36に連通されている。
そして、この燃料電池3を製造するには、まず、複数の膜電極接合体13と複数のセパレータ14とを用意する。セパレータ14を用意するには、まず、表面(積層方向両面を含む)が平坦状の導電板を用意する。続いて、導電板の積層方向一方面を掘削することによって、燃料流路形成領域8に燃料供給口65、燃料排出口66および燃料流路37を形成するとともに、導電板の積層方向他方面を掘削することによって、空気流路形成領域9に空気供給口69、空気排出口70および空気流路39を形成する。
なお、燃料流路37および空気流路39の掘削に代えて、導電板を積層方向両側からプレスすること(プレス成形)によって、燃料流路37および空気流路39を成形することもできる。
また、導電板を穿孔することによって、枠領域11に燃料供給路31、燃料排出路32、空気供給路33および空気排出路36を形成する。
その後、複数の膜電極接合体13と複数のセパレータ14とを交互に積層(スタック)する。具体的には、複数のセパレータ14における燃料流路形成領域8および空気流路形成領域9が、膜電極接合体13と積層方向に対向し、かつ、複数のセパレータ14における燃料供給路31、燃料排出路32、空気供給路33
および空気排出路36のそれぞれが、複数のセパレータ14にわたって連通するように、複数の膜電極接合体13と複数のセパレータ14とをスタックする。
これによって、セルスタック10を作製する。
続いて、1対のエンドプレート12によって、セルスタック10を挟み込む。具体的には、燃料供給部81、燃料排出部82、空気供給部85および空気排出部86のそれぞれが、複数のセパレータ14の燃料供給路31、燃料排出路32、空気供給路33および空気排出路36のそれぞれに連通するように、1対のエンドプレート12によってセルスタック10を挟み込む。
これによって、燃料電池3を製造する。
3.発電動作
次いで、燃料電池3の発電動作について説明する。
電動車両1が作動されると、図1に示すように、ECU51の制御により、第1ポンプ26、および、第2ポンプ43が駆動される。
第1ポンプ26が駆動すると、燃料タンク21内の液体燃料は、燃料供給ライン23を介して燃料電池3の燃料供給部81(図2参照)に供給される。
燃料供給部81に供給された液体燃料は、図2および図3に示すように、複数のセパレータ14における燃料供給路31内を積層方向他方側へ流れるとともに、各セパレータ14における燃料供給口65から燃料流路形成領域8内に流入し、アノード17の積層方向一方面と接触しながら燃料流路37内を下側から上側へ流れて、各セパレータ14における燃料排出口66および複数のセパレータ14における燃料排出路32を順次介して燃料排出部82から燃料還流ライン24(図1参照)へ排出される。
一方、図1に示すように、第2ポンプ43が駆動すると、電動車両1の外部から空気が取り込まれ、空気供給ライン41を介して燃料電池3の空気供給部85(図2参照)に供給される。
空気供給部85に供給された空気は、図2および図3に示すように、空気供給路35内を積層方向他方側へ流れるとともに、空気供給口69から空気流路形成領域9内に流入し、カソード18の積層方向他方面と接触しながら空気流路39内を上側から下側へ流れて、空気排出口70および空気排出路36を順次介して空気排出部86から空気排出ライン42(図1参照)へ排出される。
すると、燃料電池3では、燃料成分が、例えば、ヒドラジンである場合には、下記反応式(1)〜(3)で表される反応が生じ、発電が行なわれる。
(1) N+4OH→N+4HO+4e (アノード17での反応)
(2) O+2HO+4e→4OH (カソード18での反応)
(3) N+O→N+2HO (燃料電池3全体での反応)
これらの反応により、ヒドラジン(N)が消費されるとともに、水(HO)および窒素ガス(N)が生成され、起電力(4e)が発生される。発生した起電力は、セルスタック10から取り出され、図示しないインバータにより三相交流電力に変換された後、モータ52に供給され、電動車両1の車輪を駆動させる機械エネルギーに変換される。なお、機械エネルギーに変換されなかった余剰の電力は、バッテリー53に蓄電される。
なお、燃料排出口66から燃料還流ライン24に排出された液体燃料は、気液分離器27において、ガス(上記式(1)の反応において生成する窒素ガス(N)や、副生するアンモニア(NH)など)と分離されて、燃料タンク21に還流される。
また、図3が参照されるように、燃料電池3では、燃料流路形成領域8に供給された液体燃料は、アノード17において反応することなく、電解質膜16およびカソード18を浸透圧により透過し、空気流路形成領域9に漏出する可能性がある(クロスリーク)。
4.作用効果
そして、この燃料電池3によれば、燃料流路37および空気流路39を積層方向に投影したときに、燃料流路37の投影面と空気流路39の投影面とが、互いに一致せずにずれている部分83では、液体燃料が、たとえ、電解質膜16に浸透しても、空気流路39に容易に至りにくく、そのため、クロスリークを抑制することができる。
すなわち、従来例では、図10に示すように、燃料分岐流路71および空気分岐流路72は、積層方向に対向配置されており、それらを積層方向に投影したときに、燃料分岐流路71の投影面と空気分岐流路72の投影面とが、互いに一致し、つまり、上記した第1実施形態のような、ずれている部分83を構成せず、重複部分84のみを構成する。そのため、重複部分84において、燃料分岐流路71に供給される液体燃料が、浸透圧によって、膜電極接合体13(アノード17、電解質膜16およびカソード18)に浸透して、続いて、空気分岐流路72に容易に至る(クロスリークする)。すると、カソード18が電解質膜16から剥離し、その結果、発電性能が低減するという不具合がある。
一方、第1実施形態の燃料電池3では、図6に示すように、ずれている部分83の燃料分岐流路71の積層方向他方側には、空気分岐流路72がなく、セパレータ14の第2リブ64がある。つまり、電解質膜16の積層方向他方面に積層されるカソード18は、第2リブ64によって支持(あるいは押圧)されている。そのため、燃料分岐流路71から電解質膜16およびカソード18を介して、空気分岐流路72に至るクロスリークを抑制することができる。
同時に、燃料分岐流路71から膜電極接合体13を介して空気分岐流路72に至るパスの距離は、それらの積層方向における投影面がずれていることため、図10の従来に比べて、長く確保することができる。そのため、クロスリークを生じ得る液体燃料が、燃料分岐流路71から空気分岐流路72に至る時間が長くかかる。そのため、クロスリークを抑制することができる。
その結果、この燃料電池3は、発電性能に優れる。
さらに、ずれている部分83の、ずれている部分83および重複部分84の全投影面積に対する割合が上記した下限以上であれば、クロスリークを有効に抑制することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態において、第1実施形態で説明した各部に対応する部材については、以降の各図面において同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、図4に示すように、燃料流路37を、1対の第1マージン63に連通するように、上下方向に延びる直線形状に形成される複数の燃料分岐流路71から構成するとともに、空気流路39を、1対の第2マージン67に連通するように、上下方向に延びる直線形状に形成される複数の空気分岐流路72から構成している。これに対して、図7に示すように、第2実施形態では、燃料流路37および空気流路39のそれぞれを、正面視において、蛇行形状に形成することもできる。
図7Aに示すように、第1リブ62は、燃料流路形成領域8において、枠領域11の上端部から下方に延びる複数の第1上リブ91と、枠領域11の下端部から上方に延びる複数の第1下リブ92とを備える。第1上リブ91と第1下リブ92とは、幅方向他方側から幅方向一方側に向かって、順次配置されている。つまり、枠領域11の上端部および複数の第1上リブ91は、下方に開放される正面視略櫛歯形状に形成されるとともに、枠領域11の下端部および複数の第1下リブ92は、上方に開放される正面視略櫛歯形状に形成されている。枠領域11の上端部および複数の第1上リブ91と、枠領域11の下端部および複数の第1下リブ92とは、上下方向に互いに齟齬状に噛み合うように、配置されている。
また、この第2実施形態では、燃料流路形成領域8において、第1マージン63に代えて、第1上連通路95および第1下連通路96が設けられている。第1上連通路95および第1下連通路96のそれぞれは、左右方向に互いに間隔を隔てるように分断されている。第1上連通路95は、第1上リブ91の上側に形成されており、第1下リブ92によって左右方向に分割される燃料流路37(第1縦流路87)の上端部を連結する。第1下連通路96は、第1下リブ92の下側に形成されており、第2下リブ94によって左右方向に分割される燃料流路37(第1縦流路87)の下端部を連結する。
これによって、燃料流路37は、第1下リブ92および第2上リブ93によって仕切られる1本の蛇行流路として形成される。つまり、燃料流路37は、正面視において、葛折り状の流路として形成されている。具体的には、燃料流路37では、第1縦流路87と、第1上連通路95と、第1縦流路87と、第1下連通路96とが、液体燃料の流れ方向下流側に向かって繰り返される連通路として形成されている。
図7Bに示すように、第2リブ64は、空気流路形成領域9において、枠領域11の上端部から下方に延びる複数の第2上リブ93と、枠領域11の下端部から上方に延びる複数の第2下リブ94とを備える。第2上リブ93と第2下リブ94とは、幅方向一方側から幅方向他方側に向かって、順次配置されている。つまり、枠領域11の上端部および複数の第2上リブ93は、下方に開放される正面視略櫛歯形状に形成されるとともに、枠領域11の下端部および複数の第2下リブ94は、上方に開放される正面視略櫛歯形状に形成されている。枠領域11の上端部および複数の第2上リブ93と、枠領域11の下端部および複数の第2下リブ94とは、上下方向に互いに齟齬状に噛み合うように、配置されている。
また、この第2実施形態では、空気流路形成領域9において、第2マージン67に代えて、第2上連通路97および第2下連通路98が設けられている。第2上連通路97および第2下連通路98のそれぞれは、左右方向に互いに間隔を隔てるように分断されている。第2上連通路97は、第2上リブ93の上側に形成されており、第2上リブ93によって左右方向に分割される空気流路39(第2縦流路88)の上端部を連結する。第2下連通路98は、第2上リブ93の下側に形成されており、左右方向に分割される空気流路39(第2縦流路88)の下端部を連結する。
これによって、空気流路39は、第2上リブ93および第2下リブ94によって仕切られる1本の蛇行経路として形成される。つまり、空気流路39は、正面視において、葛折り状の流路として形成されている。具体的には、空気流路39では、幅方向他方側から幅方向一方側に向かって、第2縦流路88と、第2下連通路98と、第2縦流路88と、第2上連通路97とが、空気の流れ方向下流側に向かって繰り返される連通路として形成されている。
図8に示すように、燃料流路37および空気流路39を積層方向に投影したときに、第1リブ62の投影面と、第2リブ64の投影面とは、上記したずれている部分83を構成し、それら以外の投影面は、重複部分84を構成する。
具体的には、燃料流路形成領域8における第1縦流路87と、空気流路形成領域9における第2縦流路88とは、ずれている部分83を構成する。一方、燃料流路形成領域8における第1上連通路95および第1下連通路96のそれぞれの一部と、空気流路形成領域9における第2上連通路97および第2下連通路98のそれぞれの一部とが、ずれている部分83および重複部分84を構成する。
この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第1実施形態の変形例]
第1実施形態の変形例において、第1実施形態で説明した各部に対応する部材については、以降の各図面において同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、図5および図6が参照されるように、燃料流路37および空気流路39を積層方向に投影したときに、燃料分岐流路71の投影面と、空気分岐流路72の投影面とを、幅方向に隙間なく連続して形成しているが、例えば、図9Aに示すように、それらの投影面を、幅方向に隙間をもって形成することもできる。
また、第1実施形態では、図5および図6が参照されるように、燃料流路37および空気流路39を積層方向に投影したときに、燃料分岐流路71の投影面と、空気分岐流路72の投影面とを、重複部分が形成されないパターンに形成しているが、例えば、図9Bに示すように、重複部分84を部分的に形成することもできる。
燃料分岐流路71において、幅方向一端部および幅方向他端部のそれぞれに、重複部分84が形成され、幅方向途中部に、ずれている部分83が形成されている。また、空気分岐流路72において、幅方向一端部および幅方向他端部に、重複部分84が形成され、幅方向途中部に、ずれている部分83が形成されている。
詳しくは、燃料分岐流路71および空気分岐流路72を積層方向に投影したときに、各燃料分岐流路71の幅方向一端部は、それの積層方向他方斜め幅方向一方側に配置される空気分岐流路72の幅方向他端部と重複し、各燃料分岐流路71の幅方向他端部は、それの積層方向他方斜め幅方向他方側に配置される空気分岐流路72の幅方向一端部と重複する。
さらに、図9Cに示すように、例えば、上記した隙間が形成されるとともに、重複部分84が部分的に形成されるように、燃料分岐流路71および空気分岐流路72を設けることもできる。
詳しくは、燃料分岐流路71および空気分岐流路72を積層方向に投影したときに、各燃料分岐流路71の幅方向一端部は、それの積層方向他方斜め幅方向一方側に配置される空気分岐流路72の幅方向他端部と重複する一方、各燃料分岐流路71の幅方向他端部は、それの積層方向他方斜め幅方向他方側に配置される空気分岐流路72の幅方向一端部と、幅方向に間隔を隔てて配置されている。
第1実施形態では、図4が参照されるように、燃料分岐流路71および空気分岐流路72を上下方向に延びる直線状にそれぞれ形成しているが、例えば、図示しないが、燃料分岐流路71および空気分岐流路72を波形状にそれぞれ形成することもできる。
また、第1実施形態では、第1リブ62および第2リブ64をそれぞれ複数設けているが、例えば、図示しないが、単数設けることができる。さらには、第1リブ62および第2リブ64を設けず、燃料流路37および空気流路39をそれぞれ単数の流路として設けることもできる。
3 燃料電池
14セパレータ
16電解質膜
17アノード
18カソード
37燃料流路
39空気流路
83ずれている部分

Claims (2)

  1. 電解質膜と、前記電解質膜の一方面に配置されるアノードと、前記電解質膜の他方面に前記アノードに対して対向配置されるカソードと、前記電解質膜、前記アノードおよび前記カソードの積層方向における前記アノードに対して前記電解質膜の反対側に配置される燃料供給部材と、前記積層方向における前記カソードに対して前記電解質膜の反対側に配置される空気供給部材とを備え、
    前記燃料供給部材には、前記アノードに接触させるために、液体燃料を流通させる燃料流路が形成され、
    前記空気供給部材には、前記カソードに接触させるために、空気を流通させる空気流路が形成され、
    前記燃料流路および前記空気流路を前記積層方向に投影したときに、前記燃料流路の投影面と前記空気流路の投影面とが、互いに一致せずにずれている非重複部分と、互いに重なる重複部分とがあり、
    前記非重複部分の割合が、前記燃料流路の投影面と、前記空気流路の投影面との全投影面積の90%以下であり、
    前記非重複部分の割合が、前記燃料流路の投影面と、前記空気流路の投影面との全投影面積の70%以上であることを特徴とする、燃料電池。
  2. 前記燃料流路は、複数の第1リブによって分岐された複数の燃料分岐流路を有し、
    前記空気流路は、複数の第2リブによって分岐された複数の空気分岐流路を有し、
    前記複数の燃料分岐流路のそれぞれが延びる方向と、前記複数の空気分岐流路のそれぞれが延びる方向とは、同一方向であることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池。
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