JP2016091704A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間プレートを用いて、簡易な構成により、圧力損失を低減することができながら、小型化を図ることのできる燃料電池を提供すること。
【解決手段】
燃料電池3において、単位セル28は、膜電極接合体31、アノード側セパレータ32、カソード側セパレータ33、および、中間プレート34を備え、アノード側セパレータ32は、膜電極接合体31のアノード電極37に液体燃料を供給するための燃料流路57に連通される第1貫通穴55を備え、中間プレート34は、その厚み方向他方面において、第1貫通穴55に向けて燃料を供給する燃料供給流路80と、その厚み方向一方面において、燃料供給流路80と並行して燃料が流れる第1サブ燃料流路81と、燃料供給流路80の下流側端部と、第1サブ燃料流路81の下流側端部と連通する第1連通穴78とを備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両または定置システムなどに搭載される燃料電池に関する。
従来より、車両または定置システムなどに搭載される燃料電池として、燃料が供給されるアノード電極と、酸素が供給されるカソード電極とを備えており、これらの電極が、固体高分子膜からなる電解質層を挟んで対向配置されるように構成される膜電極接合体を備える燃料電池が知られている。
このような燃料電池として、膜電極接合体を、燃料が給排されるアノード側セパレータと、空気が給排されるカソード側セパレータとで挟むようにして構成される発電セルが複数積層されることにより構成される燃料電池が知られている。
そして、燃料として、ヒドラジン類などの液体燃料が供給されることにより発電する燃料電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、このような燃料電池において、アノード側セパレータと、カソード側セパレータとの間に、燃料電池を冷却するための冷却媒体が循環される中間プレートとを備える構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−107120号公報 特開2008−282590号公報
しかるに、燃料電池に供給する燃料として、ヒドラジン類などの液体燃料を使用する場合には、発電中の反応でガスを発生する場合があり、圧力損失が増大する不具合がある。
また、近年、燃料電池のますますの小型化が望まれているが、小型化することにより、液体燃料が通過する流路の断面積が小さくなり、さらに圧力損失が増大する不具合がある。
そこで、本発明の目的は、中間プレートを用いて、簡易な構成により、圧力損失を低減することができながら、小型化を図ることのできる燃料電池を提供することにある。
本発明の燃料電池は、電解質層、電解質層の厚み方向一方側に配置される燃料側電極、および、電解質層の厚み方向他方側に配置される酸素側電極を備える膜電極接合体と、膜電極接合体の厚み方向一方側に隣接配置され、その厚み方向他方面には燃料側電極に液体燃料を供給する燃料流路が形成されるアノード側セパレータと、膜電極接合体の厚み方向他方側に隣接配置され、その厚み方向一方面には酸素側電極に酸素を供給する酸素流路が形成されるカソード側セパレータと、アノード側セパレータの厚み方向一方側に隣接配置される中間プレートとを備える単位セルを少なくとも1つ備える燃料電池であって、単位セルは、膜電極接合体、アノード側セパレータ、カソード側セパレータ、および、中間プレートの全てを厚み方向に貫通し、液体燃料が供給される燃料供給口と、膜電極接合体、アノード側セパレータ、カソード側セパレータ、および、中間プレートの全てを厚み方向に貫通し、液体燃料が排出される燃料排出口とを備え、アノード側セパレータは、燃料流路の上流側端部において、厚み方向に貫通する第1貫通穴と、燃料流路の下流側端部において、厚み方向に貫通する第2貫通穴とを備え、中間プレートは、その厚み方向他方面において、燃料供給口から第1貫通穴に向けて燃料を供給する燃料供給流路が形成される燃料供給流路形成領域と、その厚み方向他方面において、第2貫通穴から燃料排出口に向けて液体燃料を排出する燃料排出流路が形成される燃料排出流路形成領域と、その厚み方向一方面において、厚み方向に投影したときに、燃料供給流路形成領域、および、燃料排出流路形成領域の少なくとも一方と重なる位置に形成され、液体燃料が流通可能なサブ流路と、連通穴とを備え、サブ流路は、燃料供給流路形成領域と重なる場合には、燃料供給口から液体燃料が供給され、燃料排出経路形成領域と重なる場合には、燃料排出口に燃料を排出し、連通穴は、サブ流路が燃料供給流路形成領域と重なる場合には、燃料供給流路の下流側端部と、サブ流路の下流側端部とを厚み方向に連通し、サブ流路が燃料排出流路形成領域と重なる場合には、燃料排出流路の上流側端部と、サブ流路の上流側端部とを厚み方向に連通することを特徴としている。
このような構成によれば、燃料供給口を流れる液体燃料は、中間プレートの燃料供給流路、および、アノード側セパレータの第1貫通穴を流れて、燃料流路に供給される。
また、燃料流路を流れた液体燃料は、アノード側セパレータの第2貫通穴、および、燃料排出流路を流れて、燃料排出口に排出される。
そして、サブ流路が燃料供給流路形成領域と重なる場合には、燃料供給口を通過する燃料は、燃料供給流路だけでなく、サブ流路にも流入して、アノード側セパレータの燃料流路に対して供給される。
そのため、液体燃料が燃料供給口から燃料流路に到達するまでの流路において、燃料供給流路と、サブ流路とを並行して通過することで、液体燃料が流れる流路の断面積の増大を図ることができ、圧力損失の低減を図ることができる。
また、サブ流路が燃料排出流路形成領域と重なる場合には、燃料流路から排出される液体燃料は、燃料排出流路だけでなく、サブ流路にも流入して、燃料排出口に排出される。
そのため、液体燃料が燃料流路から燃料排出口に到達するまでの流路において、燃料排出流路と、サブ流路とを並列して通過することで、液体燃料が流れる流路の断面積の増大を図ることができ、圧力損失の低減を図ることができる。
その結果、中間プレートにサブ流路、および、連通穴を形成するという簡易な構成により、液体燃料を円滑に供給することができ、膜電極接合体への負荷を低減することができる。
また、液体燃料が流れる流路の断面積の増大を図ることができるので、燃料電池を小型化することができながら、圧力損失の低減を図ることができる。
さらに、アノード側セパレータにおいて、液体燃料による圧力損失が低減することで、カソード側セパレータの酸素流路に対して空気(酸素)を容易に供給することができる。
本発明の燃料電池によれば、中間プレートを用いて、簡易な構成により、圧力損失を低減することのできながら、燃料電池の小型化を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池を搭載した電動車両の概略構成図である。 図2は、図1に示す燃料電池を左上側から見た分解斜視図を示す。 図3は、図1に示す燃料電池を右上側から見た分間斜視図を示す。 図4Aは、図2に示すアノード側セパレータの正面図であり、図4Bは、図3に示すカソード側セパレータの背面図である。 図5Aは、図2に示す中間プレートの正面図であり、図5Bは、図3に示す中間プレートの背面図である。 図6は、図2に示す燃料電池における燃料の流れを説明するための要部拡大斜視図である。 図7は、図1に示す燃料電池における燃料の流れを説明するための概略を示す断面図である。
1.電動車両の全体構成
図1に示すように、電動車両1は、燃料電池を動力源とする車両である。電動車両1は、燃料電池システム2を搭載している。
燃料電池システム2は、燃料電池3と、燃料給排部4と、空気給排部5と、制御部6と、動力部7とを備えている。
(1)燃料電池
燃料電池3は、液体燃料が直接供給されるアニオン交換形燃料電池である。燃料電池3は、電動車両1の中央下側に配置されている。また、燃料電池3は、後述する発電動作により温度が上昇することを抑制するために、図示しない冷却ジャケットを備えている。
(2)燃料給排部
燃料給排部4は、電動車両1において燃料電池3の後側に配置されている。燃料給排部4は、燃料タンク11と、燃料供給ライン12と、燃料還流ライン13と、排気ライン14とを備えている。
燃料タンク11は、燃料成分を含む液体燃料を貯蔵する。液体燃料としては、例えば、メタノール、ジメチルエーテル、ヒドラジン類(例えば、無水ヒドラジンや、ヒドラジン1水和物などの水加ヒドラジンなどを含む)などが挙げられる。
燃料供給ライン12は、燃料タンク11から燃料電池3へ液体燃料を供給するための配管である。燃料供給ライン12の供給方向上流端は、燃料タンク11の下端部に接続されている。燃料供給ライン12の供給方向下流端は、燃料電池3の燃料供給部107(後述、図2参照)に接続されている。燃料供給ライン12は、燃料輸送ポンプ15を備えている。
燃料輸送ポンプ15は、燃料供給ライン12の途中に介在されている。燃料輸送ポンプ15としては、例えば、ロータリーポンプ、ギヤポンプなどの回転式ポンプ、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプなどの往復式ポンプなど、公知の送液ポンプが挙げられる。燃料輸送ポンプ15は、燃料タンク11内の液体燃料を燃料電池3に供給する。燃料輸送ポンプ15は、ECU22(後述)に電気的に接続されている。
燃料還流ライン13は、燃料電池3から燃料タンク11へ液体燃料を還流するための配管である。燃料還流ライン13の還流方向上流端は、燃料電池3の燃料排出部108(後述、図2参照)に接続されている。燃料還流ライン13の還流方向下流端は、燃料タンク11の上端部に接続されている。燃料還流ライン13は、気液分離器16を備えている。
気液分離器16は、燃料還流ライン13の途中に介在されている。気液分離器16は、液体燃料とガス(気体)とを分離する。
排気ライン14は、気液分離器16で分離されたガスを電動車両1から外へ排気するための配管である。排気ライン14の排気方向上流端は、気液分離器16に接続されている。排気ライン14の排気方向下流端は、大気開放されている。なお、排気ライン14の途中には、ガスを無害化および無臭化するための図示しない浄化装置が介在されている。
(3)空気給排部
空気給排部5は、空気供給ライン18と、空気排出ライン19とを備えている。
空気供給ライン18は、電動車両1の外から燃料電池3へ空気(酸素)を供給するための配管である。空気供給ライン18の供給方向上流端は、大気開放されている。空気供給ライン18の供給方向下流端は、燃料電池3の空気供給部109(後述、図2参照)に接続されている。空気供給ライン18は、空気供給ポンプ20を備えている。
空気供給ポンプ20は、空気供給ライン18の途中に介在されている。空気供給ポンプ20としては、例えば、エアコンプレッサなどの公知の送気ポンプが挙げられる。
空気排出ライン19は、燃料電池3から電動車両1の外へ空気を排出するための配管である。空気排出ライン19の排出方向上流端は、燃料電池3の空気排出部110(後述、図2参照)に接続されている。空気排出ライン19の排出方向下流端は、大気開放されている。
(4)制御部
制御部6は、ECU22を備えている。
ECU22は、電動車両1における電気的な制御を実行するコントロールユニット(すなわち、Electronic Control Unit)であり、CPU、ROMおよびRAMなどを備えるマイクロコンピュータから構成されている。
(5)動力部
動力部7は、電動車両1の前端部において、いわゆるエンジンルーム内に配置されている。動力部7は、モータ23と、バッテリー24とを備えている。
モータ23は、燃料電池3に電気的に接続されている。モータ23は、燃料電池3から出力される電気エネルギーを電動車両1の駆動力として機械エネルギーに変換する。モータ23としては、例えば、三相誘導電動機、三相同期電動機などの公知の三相電動機などが挙げられる。
バッテリー24は、燃料電池3とモータ23との間の配線に電気的に接続されている。バッテリー24としては、例えば、ニッケル水素電池や、リチウムイオン電池などの公知の二次電池などが挙げられる。
2.燃料電池の詳細
燃料電池3は、図2および図3に示すように、セルスタック27と、1対のエンドプレート29とを備えている。
セルスタック27は、図2および図7に示すように、複数の単位セル28が前後方向(厚み方向)に積層されることにより構成されている。
単位セル28は、膜電極接合体31と、アノード側セパレータ32と、カソード側セパレータ33と、中間プレート34とを備えている。
膜電極接合体31は、図2および図3に示すように、略矩形平板形状に形成されており、電解質層の一例としての電解質膜36と、燃料側電極の一例としてのアノード電極37と、酸素側電極の一例としてのカソード電極38とを備えている。
電解質膜36は、アニオン交換形の高分子電解質膜から形成されている。
アノード電極37は、電解質膜36の後側(厚み方向一方側)の表面の中央において、薄層として積層されている。アノード電極37は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、アノード電極37は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
カソード電極38は、電解質膜36の前側(厚み方向他方側)の表面の中央において、薄層として積層されている。カソード電極38は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、カソード電極38は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
また、膜電極接合体31は、第1燃料供給口41と、第1燃料排出口42と、第1空気供給口43と、第1空気排出口44とを備えている。
第1燃料供給口41は、膜電極接合体31の右下端部に配置されている。第1燃料供給口41は、略矩形状に貫通形成されている。
第1燃料排出口42は、膜電極接合体31の左上端部に配置されている。第1燃料排出口42は、略矩形状に貫通形成されている。
第1空気供給口43は、膜電極接合体31の右上端部に配置されている。第1空気供給口43は、略矩形状に貫通形成されている。
第1空気排出口44は、膜電極接合体31の左下端部に配置されている。第1空気排出口44は、略矩形状に貫通形成されている。
アノード側セパレータ32は、膜電極接合体31の後側に隣接配置されている。アノード側セパレータ32は、金属材料から略平板形状に形成されている。アノード側セパレータ32は、第2燃料供給口48と、第2燃料排出口49と、第2空気供給口50と、第2空気排出口51とを備えている。
第2燃料供給口48は、アノード側セパレータ32の右下端部に配置されている。第2燃料供給口48は、略矩形状に貫通形成されている。
第2燃料排出口49は、アノード側セパレータ32の左上端部に配置されている。第2燃料排出口49は、略矩形状に貫通形成されている。
第2空気供給口50は、アノード側セパレータ32の右上端部に配置されている。第2空気供給口50は、略矩形状に貫通形成されている。
第2空気排出口51は、アノード側セパレータ32の左下端部に配置されている。第2空気排出口51は、略矩形状に貫通形成されている。
また、アノード側セパレータ32には、図2および図4Aに示すように、燃料流路形成領域A1が区画されている。
燃料流路形成領域A1は、図4Aに示すように、アノード側セパレータ32の前面中央に配置されている。燃料流路形成領域A1には、複数の第1整流リブ54と、第1貫通穴55と、第2貫通穴56とが形成されている。
複数の第1整流リブ54は、燃料流路形成領域A1において、上下方向、および、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の第1整流リブ54のそれぞれは、燃料流路形成領域A1において、前側へ突出し、上下方向に延びるように形成されている。複数の第1整流リブ54のそれぞれの間が、それぞれ、液体燃料を流すための燃料流路57である。
第1貫通穴55は、燃料流路形成領域A1の右下端部であって、複数の第1整流リブ54の右下側に配置されている。第1貫通穴55は、左下側と右上側とを結ぶ方向に略直線形状に延び、アノード側セパレータ32を厚み方向に貫通している。言い換えると、第1貫通穴55は、燃料流路57の上流側端部において、アノード側セパレータ32を厚み方向に貫通している。
第2貫通穴56は、燃料流路形成領域A1の左上端部であって、複数の第1整流リブ54の左上側に配置されている。第2貫通穴56は、左下側と右上側とを結ぶ方向に略直性形状に延び、アノード側セパレータ32を厚み方向に貫通している。言い換えると、第2貫通穴56は、燃料流路57の下流側端部において、アノード側セパレータ32を厚み方向に貫通している。
カソード側セパレータ33は、図2および図3に示すように、膜電極接合体31の前側に隣接配置されている。カソード側セパレータ33は、金属材料から略平板形状に形成されている。なお、カソード側セパレータ33は、アノード側セパレータ32を平面視において180度回転させたものであり、アノード側セパレータ32と、同一形状を有しているが、燃料電池3における作用が異なるため、各図に示す方向矢印を基準として、新たに各部を説明する。
カソード側セパレータ33は、第3燃料供給口60と、第3燃料排出口61と、第3空気供給口62と、第3空気排出口63とを備えている。
第3燃料供給口60は、カソード側セパレータ33の右下端部に配置されている。第3燃料供給口60は、略矩形状に貫通形成されている。
第3燃料排出口61は、カソード側セパレータ33の左上端部に配置されている。第3燃料排出口61は、略矩形状に貫通形成されている。
第3空気供給口62は、カソード側セパレータ33の右上端部に配置されている。第3空気供給口62は、略矩形状に貫通形成されている。
第3空気排出口63は、カソード側セパレータ33の左下端部に配置されている。第3空気排出口63は、略矩形状に貫通形成されている。
また、カソード側セパレータ33には、図3および図4Bに示すように、空気流路形成領域A2が区画されている。
空気流路形成領域A2は、図4Bに示すように、カソード側セパレータ33の後面中央に配置されている。空気流路形成領域A2には、複数の第2整流リブ66と、第3貫通穴67と、第4貫通穴68とが形成されている。
複数の第2整流リブ66は、空気流路形成領域A2において、上下方向、および、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の第2整流リブ66のそれぞれは、空気流路形成領域A2において、後側へ突出し、上下方向に延びるように形成されている。複数の第2整流リブ66のそれぞれの間が、それぞれ、空気を流すための酸素流路の一例としての空気流路69である。
第3貫通穴67は、空気流路形成領域A2の右上端部であって、複数の第2整流リブ66の右上側に配置されている。第3貫通穴67は、右下側と左上側とを結ぶ方向に略直線形状に延び、カソード側セパレータ33を厚み方向に貫通している。言い換えると、第3貫通穴67は、空気流路69の上流側端部において、カソード側セパレータ33を厚み方向に貫通している。
第4貫通穴68は、空気流路形成領域A2の左下端部であって、複数の第2整流リブ66の左下側に配置されている。第2貫通穴56は、右下側と左上側とを結ぶ方向に略直線形状に延び、カソード側セパレータ33を厚み方向に貫通している。言い換えると、第3貫通穴67は、空気流路69の下流側端部において、カソード側セパレータ33を厚み方向に貫通している。
中間プレート34は、図2および図3に示すように、アノード側セパレータ32の後側に隣接配置されている。中間プレート34は、金属材料から略平板形状に形成されている。中間プレート34は、第4燃料供給口72と、第4燃料排出口73と、第4空気供給口74と、第4空気排出口75とを備えている。
第4燃料供給口72は、中間プレート34の右下端部に配置されている。第4燃料供給口72は、略矩形状に貫通形成されている。
第4燃料排出口73は、中間プレート34の左上端部に配置されている。第4燃料排出口73は、略矩形状に貫通形成されている。
第4空気供給口74は、中間プレート34の右上端部に配置されている。第4空気供給口74は、略矩形状に貫通形成されている。
第4空気排出口75は、中間プレート34の左下端部に配置されている。第4空気排出口75は、略矩形状に貫通形成されている。
また、中間プレート34には、図5Aおよび図5Bに示すように、燃料供給流路形成領域B1と、燃料排出流路形成領域B2と、空気供給流路形成領域C1と、空気排出流路形成領域C2とが区画されている。
燃料供給流路形成領域B1は、図2および図5Aに示すように、中間プレート34の前面右下側であって、第4燃料供給口72の上側に配置されている。燃料供給流路形成領域B1には、連通穴の一例としての第1連通穴78と、複数の第3整流リブ79とが形成されている。
第1連通穴78は、燃料供給流路形成領域B1の上端部に配置されている。第1連通穴78は、左下側と右上側とを結ぶ方向に略直線状に延び、中間プレート34を厚み方向に貫通している。第1連通穴78は、図2および図3に示すように、前後方向に投影したときに、アノード側セパレータ32の第1貫通穴55と重なっている。
複数の第3整流リブ79は、図5Aに示すように、燃料供給流路形成領域B1において、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の第3整流リブ79のそれぞれは、燃料供給流路形成領域B1において、前側へ突出し、第4燃料供給口72の上縁から、第1連通穴78の下縁にわたって上下方向に延びるように形成されている。図5Aおよび図5Bに示すように、複数の第3整流リブ79のそれぞれの間が、それぞれ、燃料供給流路80であり、複数の第3整流リブ79の裏面が、それぞれ、サブ流路の一例としての第1サブ燃料流路81である。
燃料供給流路80は、液体燃料を流すために設けられており、第4燃料供給口72の上縁から、第1連通穴78の下縁にわたって上下方向に延びている。
第1サブ燃料流路81は、中間プレート34の後面において、液体燃料を流すために設けられており、第4燃料供給口72の上縁から、第1連通穴78の下縁にわたって上下方向に延びている。すなわち、第1サブ燃料流路81は、前後方向に投影したときに、燃料供給流路形成領域B1と重なっている。
燃料排出流路形成領域B2は、図2および図5Aに示すように、中間プレート34の前面左上側であって、第4燃料排出口73の下側に配置されている。燃料排出流路形成領域B2には、連通穴の一例としての第2連通穴83と、複数の第4整流リブ84とが形成されている。
第2連通穴83は、燃料排出流路形成領域B2の下端部に配置されている。第2連通穴83は、左下側と右上側とを結ぶ方向に略直線状に延び、中間プレート34を厚み方向に貫通している。第2連通穴83は、図2および図3に示すように、前後方向に投影したときに、アノード側セパレータ32の第2貫通穴56と重なっている。
複数の第4整流リブ84は、図5Aに示すように、燃料排出流路形成領域B2において、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の第4整流リブ84のそれぞれは、燃料排出流路形成領域B2において、前側へ突出し、第4燃料排出口73の下縁から、第2連通穴83の上縁にわたって上下方向に延びるように形成されている。図5Aおよび図5Bに示すように、複数の第4整流リブ84のそれぞれの間が、それぞれ、燃料排出流路85であり、複数の第4整流リブ84の裏面が、それぞれ、サブ流路の一例としての第2サブ燃料流路86である。
燃料排出流路85は、液体燃料を流すために設けられており、第4燃料排出口73の下縁から、第2連通穴83の上縁にわたって上下方向に延びている。
第2サブ燃料流路86は、中間プレート34の後面において、液体燃料を流すために設けられており、第4燃料排出口73の下縁から、第2連通穴83の上縁にわたって上下方向に延びている。すなわち、第2サブ燃料流路86は、前後方向に投影したときに、燃料排出流路形成領域B2と重っている。
空気供給流路形成領域C1は、図3および図5Bに示すように、中間プレート34の後面右上側であって、第4空気供給口74の下側に配置されている。空気供給流路形成領域C1には、第3連通穴88と、複数の第5整流リブ89とが形成されている。
第3連通穴88は、空気供給流路形成領域C1の下端部に配置されている。第3連通穴88は、右下側と左上側とを結ぶ方向に略直線状に延び、中間プレート34を厚み方向に貫通している。第3連通穴88は、図2および図3に示すように、前後方向に投影したときに、カソード側セパレータ33の第3貫通穴67と重なっている。
複数の第5整流リブ89は、図5Bに示すように、空気供給流路形成領域C1において、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の第5整流リブ89のそれぞれは、空気供給流路形成領域C1において、後側へ突出し、第4空気供給口74の下縁から、第3連通穴88の上縁にわたって上下方向に延びるように形成されている。図5Aおよび図5Bに示すように、複数の第5整流リブ89のそれぞれの間が、それぞれ、空気供給流路90であり、複数の第5整流リブ89の裏面が、それぞれ、第1サブ空気流路91である。
空気供給流路90は、空気を流すために設けられており、第4空気供給口74の下縁から、第3連通穴88の上縁にわたって上下方向に延びている。
第1サブ空気流路91は、中間プレート34の後面において、空気を流すために設けられており、第4空気供給口74の下縁から、第3連通穴88の上縁にわたって上下方向に延びている。すなわち、第1サブ空気流路91は、前後方向に投影したときに、空気供給流路形成領域C1と重なっている。
空気排出流路形成領域C2は、図3および図5Bに示すように、中間プレート34の後面左下側であって、第4空気排出口75の上側に配置されている。空気排出流路形成領域C2には、第4連通穴93と、複数の第6整流リブ94とが形成されている。
第4連通穴93は、空気排出流路形成領域C2の上端部に配置されている。第4連通穴93は、右下側と左上側とを結ぶ方向に略直線状に延び、中間プレート34を厚み方向に貫通している。第4連通穴93は、図2および図3に示すように、前後方向に投影したときに、カソード側セパレータ33の第4貫通穴68と重なっている。
複数の第6整流リブ94は、図5Bに示すように、空気排出流路形成領域C2において、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の第6整流リブ94のそれぞれは、空気排出流路形成領域C2において、後側へ突出し、第4空気排出口75の上縁から、第4連通穴93の下縁にわたって上下方向に延びるように形成されている。図5Aおよび図5Bに示すように、複数の第6整流リブ94のそれぞれの間が、それぞれ、空気排出流路95であり、複数の第6整流リブ94の裏面が、それぞれ、第2サブ空気流路96である。
空気排出流路95は、空気を流すために設けられており、第4空気排出口75の上縁から、第4連通穴93の下縁にわたって上下方向に延びている。
第2サブ空気流路96は、中間プレート34の後面において、空気を流すために設けられており、第4空気排出口75の上縁から、第4連通穴93の下縁にわたって上下方向に延びている。すなわち、第2サブ空気流路96は、前後方向に投影したときに、空気排出流路形成領域C2と重なっている。
そして、単位セル28は、図2および図3に示すように、前側から、カソード側セパレータ33、膜電極接合体31、アノード側セパレータ32、中間プレート34の順に、それらの間に図示しないシール部材が配置され、積層されることによって、構成されている。なお、複数の単位セル28は、それらの間に図示しないシール部材が配置され、前後方向に積層されることによって、セルスタック27を構成している。また、積層される複数の単位セル28の間には、適宜、集電プレートが介在されている。
単位セル28は、燃料供給口100と、燃料排出口101と、空気供給口102と、空気排出口103とを備えている。
燃料供給口100は、膜電極接合体31の第1燃料供給口41と、アノード側セパレータ32の第2燃料供給口48と、カソード側セパレータ33の第3燃料供給口60と、中間プレート34の第4燃料供給口72とから構成されている。言い換えると、燃料供給口100は、膜電極接合体31、アノード側セパレータ32、カソード側セパレータ33、および、中間プレート34の全てを厚み方向に貫通している。
燃料排出口101は、膜電極接合体31の第1燃料排出口42と、アノード側セパレータ32の第2燃料排出口49と、カソード側セパレータ33の第3燃料排出口61と、中間プレート34の第4燃料排出口73とから構成されている。言い換えると、燃料排出口101は、膜電極接合体31、アノード側セパレータ32、カソード側セパレータ33、および、中間プレート34の全てを厚み方向に貫通している。
空気供給口102は、膜電極接合体31の第1空気供給口43と、アノード側セパレータ32の第2空気供給口50と、カソード側セパレータ33の第3空気供給口62と、中間プレート34の第4空気供給口74とから構成されている。言い換えると、空気供給口102は、膜電極接合体31、アノード側セパレータ32、カソード側セパレータ33、および、中間プレート34の全てを厚み方向に貫通している。
空気排出口103は、膜電極接合体31の第1空気排出口44と、アノード側セパレータ32の第2空気排出口51と、カソード側セパレータ33の第3空気排出口63と、中間プレート34の第4空気排出口75とから構成されている。言い換えると、空気排出口103は、膜電極接合体31、アノード側セパレータ32、カソード側セパレータ33、および、中間プレート34の全てを厚み方向に貫通している。
また、単位セル28において、アノード側セパレータ32の第1貫通穴55と、中間プレート34の第1連通穴78とが前後方向に重なり連通し、アノード側セパレータ32の第2貫通穴56と、中間プレート34の第2連通穴83とが前後方向に重なり連通している。
また、積層され隣接する単位セル28において、後側の単位セル28のカソード側セパレータ33の第3貫通穴67と、前側の単位セル28の中間プレート34の第3連通穴88とが前後方向に重なり連通し、後側の単位セル28のカソード側セパレータ33の第4貫通穴68と、前側の単位セル28の中間プレート34の第4連通穴93とが前後方向に重なり連通している。
1対のエンドプレート29は、図2および図3に示すように、セルスタック27を挟むように、燃料電池3の前後方向両端部に配置されている。各エンドプレート29は、絶縁性の樹脂などから略平板形状に形成されている。前側のエンドプレート29は、燃料供給部107と、燃料排出部108と、空気供給部109と、空気排出部110とを備えている。
燃料供給部107は、前側のエンドプレート29の右下端部に配置されている。燃料供給部107は、エンドプレート29の前面から前側へ延びる略円筒形状に形成されている。燃料供給部107は、その後端部においてエンドプレート29を前後方向に貫通し、単位セル28の燃料供給口100に連通されている。
燃料排出部108は、前側のエンドプレート29の左上端部に配置されている。燃料排出部108は、エンドプレート29の前面から前側へ延びる略円筒形状に形成されている。燃料排出部108は、その後端部においてエンドプレート29を前後方向に貫通し、単位セル28の燃料排出口101に連通されている。
空気供給部109は、前側のエンドプレート29の右上端部に配置されている。空気供給部109は、エンドプレート29の前面から前側へ延びる略円筒形状に形成されている。空気供給部109は、その後端部においてエンドプレート29を前後方向に貫通し、単位セル28の空気供給口102に連通されている。
空気排出部110は、前側のエンドプレート29の左下端部に配置されている。空気排出部110は、エンドプレート29の前面から前側へ延びる略円筒形状に形成されている。空気排出部110は、その後端部においてエンドプレート29を前後方向に貫通し、単位セル28の空気排出口103に連通されている。
3.発電動作
次いで、燃料電池3の発電動作について説明する。
電動車両1が作動されると、図1に示すように、ECU22の制御により、燃料供給ライン12の燃料輸送ポンプ15、および、空気供給ライン18の空気供給ポンプ20が駆動される。
燃料供給ライン12の燃料輸送ポンプ15が駆動すると、燃料タンク11内の液体燃料は、燃料供給ライン12を介して燃料電池3の燃料供給部107(図2参照)に供給される。
燃料供給部107に供給された液体燃料は、図6および図7に示すように、セルスタック27の複数の単位セル28のそれぞれの燃料供給口100をすべて通過するように後側へ流れる。
なお、以下において、複数の単位セル28の内の1つの単位セル28についての液体燃料の流れについて説明する。
燃料供給口100を通過する液体燃料は、中間プレート34の第4燃料供給口72を通過するときに、その一部が燃料供給流路80に流入する。燃料供給流路80に流入した液体燃料は、中間プレート34と、アノード側セパレータ32との間を、上側に向かって流れる。
また、液体燃料は、中間プレート34の第4燃料供給口72を通過するときに、その一部が第1サブ燃料流路81にも流入する。第1サブ燃料流路81に流入した液体燃料は、中間プレート34と、後側の単位セル28のカソード側セパレータ33との間を、上側に向かって流れる。
そして、第1サブ燃料流路81に流入した液体燃料は、第1連通穴78内を前側に向かって流れ、燃料供給流路80に流入した液体燃料と合流し、アノード側セパレータ32の第1貫通穴55を介して、燃料流路形成領域A1の下端部に供給される。
燃料流路形成領域A1の下端部に供給された液体燃料は、図7に示すように、アノード電極37の後面と接触しながら、燃料流路57内を下側から上側へ、燃料流路形成領域A1の上端部に向かって流れる。
そして、燃料流路形成領域A1の上端部に到達した液体燃料は、第2貫通穴56内を後側に向かって流れ、その一部が燃料排出流路85に流入し、それ以外が第2連通穴83を介して第2サブ燃料流路86に流入する。
燃料排出流路85に流入した液体燃料は、中間プレート34と、アノード側セパレータ32との間を、上側に向かって流れる。
また、第2サブ燃料流路86に流入した液体燃料は、中間プレート34と、後側の単位セル28のカソード側セパレータ33との間を、上側に向かって流れる。
そして、燃料排出流路85、および、第1サブ燃料流路81に流入した液体燃料は、燃料排出口101に排出されることで合流し、燃料排出口101内を前側へ流れ、燃料排出部108(図2参照)から、燃料還流ライン13(図1参照)へ排出される。
また、図1に示すように、空気供給ライン18の空気供給ポンプ20が駆動すると、電動車両1の外部から空気が取り込まれ、空気供給ライン18を介して、図3に示すように、燃料電池3の空気供給部109に供給される。
空気供給部109に供給された空気は、図示しないが、セルスタック27の複数の単位セル28のそれぞれの空気供給口102をすべて通過するように後側へ流れる。
空気供給口102を通過する空気は、中間プレート34の第4空気供給口74を通過するときに、その一部が空気供給流路90に流入する。空気供給流路90に流入した空気は、中間プレート34と、後側の単位セル28のカソード側セパレータ33との間を、下側に向かって流れる。
また、空気は、中間プレート34の第4空気供給口74を通過するときに、その一部が第1サブ空気流路91にも流入する。第1サブ空気流路91に流入した液体燃料は、中間プレート34と、アノード側セパレータ32との間を、下側に向かって流れる。
そして、第1サブ空気流路91に流入した空気は、第3連通穴88内を後側に向かって流れ、空気供給流路90に流入した空気と合流し、後側の単位セル28のカソード側セパレータ33の第3貫通穴67を介して、空気流路形成領域A2の上端部に供給される。
空気流路形成領域A2の上端部に供給された空気は、カソード電極38の前面と接触しながら、空気流路69内を上側から下側へ、空気流路形成領域A2の下端部に向かって流れる。
そして、空気流路形成領域A2の下端部に到達した空気は、第4貫通穴68内を前側に向かって流れ、その一部が空気排出流路95に流入し、それ以外が第4連通穴93を介して第2サブ空気流路96に流入する。
空気排出流路95に流入した空気は、中間プレート34と、カソード側セパレータ33との間を、下側に向かって流れる。
また、第2サブ空気流路96に流入した空気は、中間プレート34と、アノード側セパレータ32との間を、下側に向かって流れる。
そして、空気排出流路95、および、第2サブ空気流路96に流入した空気は、空気排出口103に排出されることで合流し、空気排出口103内を前側へ流れ、空気排出部110から、空気供給ライン18(図1参照)へ排出される。
すると、燃料電池3では、燃料成分が、例えば、ヒドラジンである場合には、下記反応式(1)〜(3)で表される反応が生じ、発電が行なわれる。
(1) N+4OH→N+4HO+4e (アノード電極37での反応)
(2) O+2HO+4e→4OH (カソード電極38での反応)
(3) N+O→N+2HO (燃料電池3全体での反応)
これらの反応により、ヒドラジン(N)が消費されるとともに、水(HO)および窒素ガス(N)が生成され、起電力(4e)が発生される。発生した起電力は、セルスタック27から取り出され、図示しないインバータにより三相交流電力に変換された後、モータ23に供給され、電動車両1の車輪を駆動させる機械エネルギーに変換される。なお、機械エネルギーに変換されなかった余剰の電力は、バッテリー24に蓄電される。
また、燃料排出部108から燃料還流ライン13に排出された液体燃料は、気液分離器16において、ガス(上記式(1)の反応において生成する窒素ガス(N)など)と分離されて、燃料タンク11に還流される。
4.作用効果
上記のような燃料電池3によれば、図7に示すように、燃料供給口100を流れる液体燃料は、中間プレート34の燃料供給流路80、および、アノード側セパレータ32の第1貫通穴55を流れて、燃料流路57に供給される。
また、燃料流路57を流れた液体燃料は、アノード側セパレータ32の第2貫通穴56、および、燃料供給流路80を流れて、燃料排出口101に排出される。
そして、燃料供給口100を通過する燃料は、燃料供給流路80だけでなく、第1サブ燃料流路81にも流入して、アノード側セパレータ32の燃料流路57に対して供給される。
そのため、液体燃料が燃料供給口100から燃料流路57に到達するまでの流路において、燃料供給流路80と、第1サブ燃料流路81とを並行して通過することで、液体燃料が流れる流路の断面積の増大を図ることができ、圧力損失の低減を図ることができる。
また、燃料流路57から排出される液体燃料は、燃料供給流路80だけでなく、第2サブ燃料流路86にも流入して、燃料排出口101に排出される。
そのため、液体燃料が燃料流路57から燃料排出口101に到達するまでの流路において、燃料供給流路80と、第2サブ燃料流路86とを並列して通過することで、液体燃料が流れる流路の断面積の増大を図ることができ、圧力損失の低減を図ることができる。
その結果、中間プレート34に、第1サブ燃料流路81、第2サブ燃料流路86、第1連通穴78、および、第2連通穴83を形成するという簡易な構成により、液体燃料を円滑に供給することができ、膜電極接合体31への負荷を低減することができる。
なお、アノード側セパレータ32、カソード側セパレータ33、および、中間プレート34は、金属材料(メタルプレート)からなるので、プレス加工により、容易に成形することができる。
これにより得られるアノード側セパレータ32、カソード側セパレータ33、および、中間プレート34のそれぞれの板厚は、例えば、0.05mm以上、好ましくは、0.1mm以上であり、例えば、0.5mm以下、好ましくは、0.3mm以下である。
また、そのそれぞれに形成される各整流リブ(第1整流リブ54、第2整流リブ66、第3整流リブ79など)の前後方向寸法、すなわち、溝深さは、例えば、0.1mm以上、好ましくは、0.3mm以上であり、例えば、1.0mm以下、好ましくは、0.8mm以下である。
このように小型化の図られたアノード側セパレータ32、カソード側セパレータ33、中間プレート34を備える燃料電池3においても、液体燃料が流れる流路の断面積の増大を図ることができるので、燃料電池3を小型化することができながら、圧力損失の低減を図ることができる。
さらに、アノード側セパレータ32において、液体燃料による圧力損失が低減することで、カソード側セパレータ33の空気流路69に対して空気(酸素)を容易に供給することができる。
5.変形例
上記した実施形態では、中間プレート34には、サブ流路として、第1サブ燃料流路81、および、第2サブ燃料流路86の両方が形成されているが、サブ流路として形成されるのは、第1サブ燃料流路81、および、第2サブ燃料流路86のいずれか一方でよく、そのような場合であっても、上記した実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、図示しない冷却ジャケットに代えて、中間プレート34の中央部分に冷却媒体が流通可能な流路を形成し、冷却媒体を流通させて、燃料電池3を冷却することもできる。
このような変形例によれば、圧力損失を低減するためのサブ流路を備える中間プレート34を利用して、冷却媒体の流通させることができるので、燃料電池3を大型化させることなく、効率良く燃料電池3を冷却することができる。
また、上記した実施形態では、燃料電池3を電動車両1のような車両の動力源として用いているが、その用途は車両の動力源だけに限定されず、例えば、家庭用や工業用の発電機などの定置システムに用いることもできる。
3 燃料電池
28 単位セル
31 膜電極接合体
32 アノード側セパレータ
33 カソード側セパレータ
34 中間プレート
36 電解質膜
37 アノード電極
38 カソード電極
55 第1貫通穴
56 第2貫通穴
57 燃料流路
69 空気流路
78 第1連通穴
80 燃料供給流路
81 第1サブ燃料流路
83 第2連通穴
85 燃料排出流路
86 第2サブ燃料流路
100 燃料供給口
101 燃料排出口
B1 燃料供給流路形成領域
B2 燃料排出流路形成領域

Claims (1)

  1. 電解質層、前記電解質層の厚み方向一方側に配置される燃料側電極、および、前記電解質層の前記厚み方向他方側に配置される酸素側電極を備える膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体の前記厚み方向一方側に隣接配置され、その前記厚み方向他方面には前記燃料側電極に液体燃料を供給する燃料流路が形成されるアノード側セパレータと、
    前記膜電極接合体の前記厚み方向他方側に隣接配置され、その前記厚み方向一方面には前記酸素側電極に酸素を供給する酸素流路が形成されるカソード側セパレータと、
    前記アノード側セパレータの前記厚み方向一方側に隣接配置される中間プレートと
    を備える単位セルを少なくとも1つ備える燃料電池であって、
    前記単位セルは、
    前記膜電極接合体、前記アノード側セパレータ、前記カソード側セパレータ、および、前記中間プレートの全てを前記厚み方向に貫通し、液体燃料が供給される燃料供給口と、
    前記膜電極接合体、前記アノード側セパレータ、前記カソード側セパレータ、および、前記中間プレートの全てを前記厚み方向に貫通し、液体燃料が排出される燃料排出口と、
    を備え、
    前記アノード側セパレータは、
    前記燃料流路の上流側端部において、前記厚み方向に貫通する第1貫通穴と、
    前記燃料流路の下流側端部において、前記厚み方向に貫通する第2貫通穴と
    を備え、
    前記中間プレートは、
    その前記厚み方向他方面において、前記燃料供給口から前記第1貫通穴に向けて液体燃料を供給する燃料供給流路が形成される燃料供給流路形成領域と、
    その前記厚み方向他方面において、前記第2貫通穴から前記燃料排出口に向けて液体燃料を排出する燃料排出流路が形成される燃料排出流路形成領域と、
    その前記厚み方向一方面において、前記厚み方向に投影したときに、前記燃料供給流路形成領域、および、前記燃料排出流路形成領域の少なくとも一方と重なる位置に形成され、液体燃料が流通可能なサブ流路と、
    連通穴と
    を備え、
    前記サブ流路は、
    前記燃料供給流路形成領域と重なる場合には、前記燃料供給口から液体燃料が供給され、
    前記燃料排出流路形成領域と重なる場合には、前記燃料排出口に液体燃料を排出し、
    前記連通穴は、
    前記サブ流路が前記燃料供給流路形成領域と重なる場合には、前記燃料供給流路の下流側端部と、前記サブ流路の下流側端部とを前記厚み方向に連通し、
    前記サブ流路が前記燃料排出流路形成領域と重なる場合には、前記燃料排出流路の上流側端部と、前記サブ流路の上流側端部とを前記厚み方向に連通する
    ことを特徴とする、燃料電池。
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