JP6289356B2 - オルガノシロキサン網目構造組成物 - Google Patents

オルガノシロキサン網目構造組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6289356B2
JP6289356B2 JP2014252088A JP2014252088A JP6289356B2 JP 6289356 B2 JP6289356 B2 JP 6289356B2 JP 2014252088 A JP2014252088 A JP 2014252088A JP 2014252088 A JP2014252088 A JP 2014252088A JP 6289356 B2 JP6289356 B2 JP 6289356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkoxysilane precursor
precursor material
group
siloxane composition
crosslinked siloxane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014252088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015128900A5 (ja
JP2015128900A (ja
Inventor
トニー・ジェイ・ウィグルスワース
エイドリアン・ピエール・コート
ブリン・メアリ・ドゥーリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JP2015128900A publication Critical patent/JP2015128900A/ja
Publication of JP2015128900A5 publication Critical patent/JP2015128900A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6289356B2 publication Critical patent/JP6289356B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/04Polysiloxanes
    • C09D183/08Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen, and oxygen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/22Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G77/24Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen halogen-containing groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/48Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
    • C08G77/50Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms by carbon linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/14Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本開示は、架橋したシロキサン組成物を提供する。架橋したシロキサン組成物は、約2〜約12個のアルコキシシラン前駆体物質を含む混合物の重合生成物である。アルコキシシラン前駆体物質の少なくとも1つは、疎水性アルコキシシラン前駆体物質である。それに加え、アルコキシシラン前駆体物質の少なくとも1つは、芳香族アルコキシシラン前駆体物質である。
いくつかの実施形態では、本開示は、さらに、架橋したシロキサン組成物を提供する。この組成物は、2〜4個のアルコキシシラン前駆体物質を含む混合物の重合生成物を含む。アルコキシシラン前駆体物質の少なくとも1つは、下式
によってあらわされる疎水性アルコキシシランであり、
少なくとも1つのアルコキシシラン前駆体物質は、下式
によってあらわされる芳香族であり、
式中、nは、0〜4であり、X、XおよびXは、それぞれ、1〜12個の炭素原子を含む炭化水素基であるか、または1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり;Rは、直鎖または分枝鎖の炭化水素基、直鎖または分枝鎖のポリエーテル基、直鎖または分枝鎖のポリエステル基、直鎖または分枝鎖のペルフルオロ炭化水素基、直鎖または分枝鎖の部分的にフッ素化された炭化水素基、直鎖または分枝鎖のペルフルオロポリエーテル基、直鎖または分枝鎖の部分的にフッ素化されたポリエーテル基、直鎖または分枝鎖のペルフルオロポリエステル基、直鎖または分枝鎖の部分的にフッ素化されたポリエステル基である。Arは、4〜24個の炭素原子を含む芳香族基またはヘテロ芳香族基をあらわす。Ar基は、場合によりフッ素原子で置換されていてもよい。
いくつかの実施形態では、本開示は、さらに、基材と、基材の上に配置された表面層とを備える表面層も提供する。表面層は、2〜4個のアルコキシシラン前駆体物質を含む混合物の重合生成物を含む架橋したシロキサン組成物を含む。アルコキシシラン前駆体物質の少なくとも1つは、下式
によってあらわされる疎水性であり、少なくとも1つのアルコキシシラン前駆体物質は、下式
によってあらわされる芳香族であり、式中、nは、0〜4であり、X、XおよびXは、それぞれ、1〜12個の炭素原子を含む炭化水素基であるか、または1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり;Rは、直鎖または分枝鎖の炭化水素基、直鎖または分枝鎖のポリエーテル基、直鎖または分枝鎖のポリエステル基、直鎖または分枝鎖のペルフルオロ炭化水素基、直鎖または分枝鎖の部分的にフッ素化された炭化水素基、直鎖または分枝鎖のペルフルオロポリエーテル基、直鎖または分枝鎖の部分的にフッ素化されたポリエーテル基、直鎖または分枝鎖のペルフルオロポリエステル基、直鎖または分枝鎖の部分的にフッ素化されたポリエステル基である。Arは、4〜24個の炭素原子を含む芳香族基またはヘテロ芳香族基をあらわす。Ar基は、場合によりフッ素原子で置換されていてもよい。
図1は、実施例3で使用する発色団の吸収スペクトルである。 図2は、実施例3で使用する配合物のレーザーアブレーションされた開口部の光学顕微鏡写真である。 図3は、実施例4で使用する発色団の吸収スペクトルである。 図4は、実施例4で使用する配合物のレーザーアブレーションされた開口部の光学顕微鏡写真である。
図面の詳細はある程度単純化されており、厳格な構造的正確性、詳細および縮尺を維持するのではなく、実施形態の理解を容易にするように描かれることを注記しておくべきである。
以下の本明細書および特許請求の範囲において、単数形、例えば、「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、本文中で他の意味であると明確に示されていない限り、複数形も含む。
本明細書で使用する場合、ある量と組み合わせて使用する修飾語「約」は、述べられている値を含み、その内容で示されている意味を有する(例えば、特定の量の測定に関連する程度の誤差を少なくとも含む)。ある範囲という内容で使用する場合、修飾語「約」は、2つの終点の絶対値によって定義される範囲を開示しているものとも考えるべきである。例えば、「約2〜約4」の範囲は、「2〜4」の範囲も開示している。
「炭化水素」および「アルカン」という用語は、例えば、一般式C2n+2を有する分岐した分子および分岐していない分子を指し、ここで、nは、1以上、例えば、約1〜約60、または約2〜約30、または約4〜約20の数である。例示的なアルカンとしては、メタン、エタン、n−プロパン、イソプロパン、n−ブタン、イソブテン、tert−ブテン、オクタン、デカン、テトラデカン、ヘキサデカン、エイコサン、テトラコサンなどが挙げられる。アルカンは、アルカン誘導体化合物を生成するために、水素原子を1個以上の官能基と置き換えてもよい。
「官能基」という用語は、例えば、原子群および原子群が接続した分子の化学的特性を決定するような様式で整列した原子群を指す。官能基の例としては、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、カルボン酸基などが挙げられる。
いくつかの実施形態では、本開示は、レーザーアブレーションを用いてきれいにパターン形成し、成型することができる配合組成物(相互に置き換え可能に「組成物」または「配合物」とも呼ばれる)を提供する。このような組成物を硬化させ、架橋したオルガノシロキサン網目構造(OSN)を調製してもよい。表面でコーティングを硬化させ、架橋したオルガノシロキサン層を作成してもよい。本開示にしたがって製造したコーティングは、熱的に安定であり、レーザーアブレーションを用いて容易に成型することができる。このコーティングは、表面摩耗または損傷にも耐性がある。
特定の用途では、レーザーアブレーションを用いてきれいにパターン形成し、成型することができる薄膜組成物が必要である。きれいな開口部または他の形状を、コーティングにレーザードリルで孔を作成することができることが必要である。材料は、観察可能な亀裂、フレーキングまたは剥離が起こらずに、きれいにアブレーションすることができなければならないため、この作業は、些細なことではない。
一般的に、オルガノシロキサン網目構造は、シロキサン結合を介して結合した有機セグメントを含む高度に架橋した材料である。これらの材料は、高い熱堅牢性と高い機械強度を示す。適切なビルディングブロックおよびコーティング配合物を選択することによって、オルガノシロキサン網目構造の表面特性および機械特性を特定の用途に合うように調整することができる。言い換えると、本開示のオルガノシロキサン網目構造は、オルガノシロキサン網目構造を製造するために用いられる特定の前駆体の種類および量を選択することによって特性を変えることができる調整可能な物質である。オルガノシロキサン網目構造の調整能によって、堅牢性の高いコーティングが魅力的な物質となる。
いくつかの実施形態では、本開示の配合組成物を、安定な濡れた層として表面に塗布してもよい。いくつかの実施形態では、配合組成物を硬化させ、表面に架橋したシロキサンコーティングを作成してもよい。本開示の方法によって作られるコーティングは、熱的に堅牢性が高い。それに加え、本開示にしたがって製造したコーティングは、典型的な溶媒との化学的相互作用をほとんど示さない。言い換えると、本開示にしたがって調製した架橋したシロキサンコーティングは、非常に低い付着性を示す。
本開示の配合組成物を、種々の溶液系処理方法(噴霧、浸漬、ブレードコーティング)によって、ステンレス鋼およびポリイミドを含む種々の基材に塗布してもよく、ユーザによってあらかじめ決定された適切な厚みを得る。配合組成物は、レーザーアブレーションによる成型を促進するために、所定の波長の光を吸収するように選択してもよい。
本明細書に開示する配合組成物は、約2〜約12個のアルコキシシラン前駆体物質、例えば、約2〜約10個のアルコキシシラン前駆体物質、または約2〜約8個のアルコキシシラン前駆体物質を含む混合物の重合生成物である。いくつかの実施形態では、アルコキシシラン材料の少なくとも1つは、疎水性アルコキシシラン前駆体物質であり、アルコキシシラン前駆体物質の少なくとも1つは、芳香族アルコキシシラン前駆体物質である。
いくつかの実施形態では、架橋したシロキサン組成物は、疎水性アルコキシシラン前駆体物質と芳香族アルコキシシラン前駆体物質のモル比約1:9〜約9:1を含む。芳香族アルコキシシラン前駆体物質は、材料に光吸収特性を付与する。芳香族アルコキシシラン前駆体物質は、物質のレーザーアブレーションを弱める。
疎水性(超疎水性)という用語は、例えば、水、または他の極性種(例えばメタノール)をはじく特性を指す。さらに、疎水性は、水または他の水素結合種に対する強い水素結合を生成することができないことを暗示している。疎水性材料は、典型的には、接触角ゴニオメータおよび関連するデバイスを用いて測定し、水接触角が90°より大きいことを特徴とする。高度に疎水性とは、本明細書で使用する場合、水滴が、ある表面と高い接触角を生成する場合(例えば、接触角が約130°〜約180°)であると記述することができる。超疎水性は、本明細書で使用する場合、水滴が、ある表面と高い接触角を生成し、例えば、接触角が約150°を超えるか、または約150°より大きく約180°までの接触角を生成するものとして記述することができる。
いくつかの実施形態では、疎水性前駆体は、独立して、アルコキシ置換基の数がさまざまであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、疎水性アルコキシシラン前駆体物質は、独立して、一官能、二官能または三官能のアルコキシシランから選択されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、疎水性アルコキシシラン前駆体物質は、一官能アルコキシシラン、例えば、トリメチルメトキシシラン;二官能アルコキシシラン、例えば、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシランまたはメチルフェニル−ジメトキシシラン;または三官能アルコキシシラン、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ−プロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ−プロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシ−シラン、(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル)トリエトキシシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)−トリメトキシシラン、3−(ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H−ペルフルオロアルキルトリエトキシシラン、1H,1H,2H,2H−ペルフルオロデシルトリエトキシシランまたは1H,1H,2H,2H−ペルフルオロオクチルトリエトキシシランであってもよい。
いくつかの実施形態では、疎水性アルコキシシラン前駆体物質は、直鎖または分枝鎖の炭化水素であってもよい。いくつかの実施形態では、疎水性アルコキシシラン前駆体は、シロキシフルオロカーボン(SFC)前駆体を含んでいてもよい。SFC前駆体は、フッ素鎖を組み込み、得られた材料に可とう性および低表面エネルギーといった特徴を付与するように設計される。シロキサンおよびフルオロカーボン成分がさまざまな種々のSFC前駆体を使用し、ジアルコキシシランおよびトリアルコキシシラン、直鎖および分枝鎖のフルオロアルカンおよびフルオロアレーンを含め、OSNコーティングを調製してもよい。
いくつかの実施形態では、疎水性アルコキシシラン前駆体物質は、以下の構造によってあらわされてもよく、
式中、nは、約0〜約4であり、Rは、約1〜約30個の炭素、例えば、約1〜約20個の炭素または約1〜約10個の炭素原子を含むアルキル基、または脂肪族または芳香族のフルオロカーボン鎖であり;X、XおよびXは、約1個の炭素原子〜約10個の炭素原子を含む反応性水酸化官能基、反応性アルコキシド官能基、非反応性脂肪族官能基、または約1個の炭素原子〜約10個の炭素原子を含む非反応性芳香族官能基をあらわす。
上に列挙したモノマーに加え、疎水性アルコキシシラン前駆体は、以下の構造によってあらわされてもよく、
式中、n、R、X、XおよびXは上に定義したとおりである。
いくつかの実施形態では、芳香族アルコキシシラン前駆体物質は、以下の構造によってあらわされてもよく、
式中、nは、約1〜約4であり、Rは、約1〜約30個の炭素、例えば、約1〜約20個の炭素または約1〜約10個の炭素原子を含むアルキル基、または脂肪族または芳香族のフルオロカーボン鎖であり;X、XおよびXは、約1個の炭素原子〜約10個の炭素原子を含む反応性水酸化官能基、反応性アルコキシド官能基、非反応性脂肪族官能基、または約1個の炭素原子〜約10個の炭素原子を含む非反応性芳香族官能基をあらわす。Arは、4〜24個の炭素原子を含む芳香族基またはヘテロ芳香族基をあらわす。Ar基は、フッ素原子で場合により置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Ar基としては、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、ビナフチル、4−ニトロフェニル、4−フルオロフェニルなどが挙げられる。
上に列挙したモノマーに加え、芳香族アルコキシシラン前駆体は、以下の構造によってあらわされてもよく、
式中、nは、約0〜約4であり、X、XおよびXは、約1個の炭素原子〜約10個の炭素原子を含む反応性水酸化官能基、反応性アルコキシド官能基、非反応性脂肪族官能基、または約1個の炭素原子〜約10個の炭素原子を含む非反応性芳香族官能基である。Arは、4〜24個の炭素原子を含む芳香族基またはヘテロ芳香族基をあらわす。Ar基は、フッ素原子で場合により置換されていてもよい。いくつかの実施形態では、Ar基は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、ビナフチル、4−ニトロフェニル、4−フルオロフェニルなどを含む。
上に列挙したモノマーに加え、シロキシフルオロカーボンが網目構造を形成したポリマーは、ケイ素テトラアルコキシドおよび分枝鎖ペンタシランからなる群から選択されるモノマーを用いて調製されてもよい。ケイ素テトラアルコキシドは、それぞれの構造によってあらわされる。
分枝鎖ペンタシランは、以下の構造によってあらわされ、
式中、X、XおよびXは、上に定義したとおりである。
硬化したコーティング内で酸化ケイ素(Si−O−Si)接合部を介してすべてのモノマーが一緒に分子結合するように、モノマーから網目構造を形成する。したがって、コーティングが1つの系で架橋し得るため、シロキシフルオロカーボンによって網目構造が形成したポリマーについて、分子量を得ることはできない。
いくつかの実施形態では、アルコキシシラン前駆体をゾルゲル処理によって処理する(以下に記載する)。いくつかの実施形態では、疎水性アルコキシシラン前駆体と芳香族アルコキシシラン前駆体物質のモル比は、約1:9〜約9:1、例えば、約1:7〜約7:1、または約3:5〜約5:3、または約1:1であってもよい。
次いで、最終的なOSNを、レーザーアブレーション技術を用いて成型してもよく、入射光の波長は、芳香族発色団の最大吸収または最大吸収付近である。いくつかの実施形態では、照射光の波長は、アリール発色団の最大吸収の20nm以内である。物質の最終的な形状は、用途に依存して変わる。いくつかの具体的な形状またはパターンとしては、限定されないが、個々の孔または開口部、ナノピラー、ナノコーン、規則的な六方晶系パターン、線または管、表面レリーフ格子、および文字または記号を含む3D物体が挙げられる。
芳香族アルコキシシラン前駆体物質の芳香族基は、所定の波長の光を吸収するように調整される。これにより、所定波長のレーザーを用いて、組成物からの物質をアブレーションすることができる。
上述のように、いくつかの実施形態では、本開示は、オルガノシロキサン(OSN)網目構造組成物を製造するための配合組成物を提供する。いくつかの実施形態では、配合組成物は、少なくとも1つのアルコキシシランモノマーを含むモノマー混合物;溶媒;触媒および水から調製されたゾルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、安定な配合物は、モノマーの量と触媒の量のバランスを保つことによって、また、適切な量のアルコール系溶媒を用いることによって、製造されてもよい。いくつかの実施形態では、ゾル相のままで配合組成物を基材に塗布してもよく、放置するか、または熱処理するとゲル化が起こることがある。
溶液ゲル化(または「ゾルゲル」)化学によってシロキシフルオロカーボンモノマーを架橋してもよく、アルコキシド基またはヒドロキシド基の加水分解および縮合が起こり、高温で硬化させると、コーティング(例えば、印刷ヘッド前面用コーティング)として使用してもよい架橋したシロキサンコーティングを製造する。本開示にしたがって調製し、架橋したフッ素化シロキサンコーティングは、溶融したり分解したりせずに高温条件に耐えることができ、このような条件で機械的に堅牢性が高く、このような条件で良好な剥離性を示す。
ゾルゲルを作成する一般的なプロセスは、例えば、C.J.Brinker & G.Scherer、Sol−Gel Science:The Physics and Chemistry of Sol−Gel Processing(Academic Press、Boston、1990)、および米国特許公開第2007/0082207に記載され、これらの開示内容は、その全体が本明細書に参考として組み込まれる。混和性1液相溶液を2相物質に変換する2工程反応プロセスは、「ゾルゲル転移」と呼ばれる。一般的に、アルコキシシラン/溶媒/水混合物は、ゆっくりと加水分解する。しかし、加水分解速度は、溶液pHの関数であり、したがって、酸または塩基を触媒として加えることによって制御されてもよい。反応混合物は、さらに他の物質(例えば、有機モノマーまたは有機ポリマー、またはポリマー網目構造に化学的に結合することができるか、またはポリマー構造に取り込むことができる他の添加剤)を含んでいてもよい。
本開示のゾルゲル重合プロセスは、任意の適切な温度で、例えば、約25℃〜約200℃、または約40℃〜約150℃、または約65℃〜約100℃で行われてもよい。
硬化したコーティング内で酸化ケイ素(Si−O−Si)接合部を介してすべてのモノマーが一緒に結合するように、モノマーから網目構造を形成する。したがって、コーティングが1つの系で架橋しているため、シロキシフルオロカーボンによって網目構造が形成したポリマーについて、分子量を得ることはできない。
いくつかの実施形態では、フルオロカーボン鎖の架橋成分として金属アルコキシド(M=Si、Al、Tiなど)官能基を使用することができる。コンポジット全体で効率的に架橋させるために、二官能フルオロカーボン鎖を使用する。フッ素含有量を多くするために、一官能フルオロカーボン鎖も加えることができる。末端がCFの鎖は、融合表面で整列し、表面エネルギーを下げ、剥離性を高める。
シロキシカーボン前駆体およびコーティングの層のゾルゲルプロセスに使用する溶媒としては、有機炭化水素溶媒およびフッ素化溶媒が挙げられる。アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール)を使用し、溶液中のゾルゲル反応を促進する。溶媒のさらなる例としては、ケトン(例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン)が挙げられる。溶媒の混合物を使用してもよい。いくつかの実施形態では、溶媒は、アルコール溶媒であってもよい。いくつかの実施形態では、アルコール溶媒は、配合組成物の少なくとも20重量%、例えば、約20重量%〜約70重量%、または約30重量%〜約50重量%の量で存在していてもよい。
いくつかの実施形態では、溶媒系は、一部に水(例えば、シロキシフルオロカーボン前駆体または末端がシロキサンのフルオロカーボンと比較して、約1モル当量〜約10モル当量の水、または約2モル当量〜約6モル当量の水)の添加を含んでいてもよい。
ゾルゲル前駆体の溶液に水を添加すると、アルコキシ基が水と反応し、縮合し、部分的に網目構造になった凝集物を形成し、これをゾルと呼ぶ。ゾルは、放置するか、または乾燥させるとゲルを生成する場合がある。
いくつかの実施形態では、ゾルの粘度は、ゾルを調製するとき、約1センチポイズ(cP)〜約10cP、例えば、約2cP〜約9cP、または約3cP〜約8cPであってもよい。いくつかの実施形態では、ゾルを基材に塗布したときのゾルの粘度。
いくつかの実施形態では、ゾルを基材に塗布してもよい。基材にゾルをコーティングした後、放置したとき、または熱処理による乾燥によってゲルを生成し、完全に網目構造のシロキサンコーティングを基材の上に塗布してもよい。
いくつかの実施形態では、架橋したシロキサン組成物は、溶媒(例えば、ケトン、塩素化溶媒、エーテルなど)にさらしても溶解せず、350℃までの温度では分解せず、系によってはもっと高い温度で安定である。
いくつかの実施形態では、任意の適切な液体堆積技術を用い、コーティング溶液を基材に堆積させてもよい。基材にコーティング溶液を堆積させる例示的な方法としては、ドローダウンコーティング、スプレーコーティング、スピンコーティング、フローコーティング、浸漬、噴霧(例えば、非常に微細な薄い膜を複数回噴霧塗布)、キャスト成型、ウェブコーティング、ロールコーティング、押出成形、積層などが挙げられる。コーティング溶液の厚みは、約100nm〜約20μm、例えば、約500nm〜約10μm、または約1μm〜約5μmであってもよい。
ある実施形態では、使用可能なコーティング技術は、コーティング中に閉塞するのを防ぐために開口部に正圧を加えつつ、表面が鋼鉄の吐出部の積み重ねをメニスカスコーティングする。ポリイミド開口プレートを製造するとき、吐出部の開口部は、コーティング後のレーザーアブレーションによって作られる。コーティングは、アブレーションプロセスを補助するためにレーザー吸収性材料を含んでいてもよい。
上述のように、安定な配合組成物は、モノマーの量と触媒の量のバランスを保ち、十分な量の溶媒(例えばアルコール系溶媒)を用いることによって製造されてもよい。いくつかの実施形態では、モノマーをエタノールまたは別のアルコール(例えば、メタノールまたはイソプロパノール)、またはアルコールを含有する混合物に溶かした溶液であり、溶媒は、配合組成物の少なくとも20重量%の量で存在する。配合組成物は、シロキシフルオロカーボン前駆体または末端がシロキサンのフルオロカーボンに対し、約1モル当量〜約10モル当量の水、または約2モル当量〜約6モル当量の水を、網目構造形成を開始するために触媒量の酸または塩基とともに加えることによって調製されてもよい。いくつかの実施形態では、触媒は、ケイ素原子あたりの水酸化物イオンの量が、約0.1mol%〜約5mol%、例えば、約0.2mol%〜約3mol%、または約0.3mol%〜約1mol%であるような量で存在する水酸化物イオン触媒である。
いくつかの実施形態では、固形分保持量が約20重量%〜約80重量%、例えば、約30重量%〜約70重量%、または約40重量%〜約60重量%を使用してもよい。
いくつかの実施形態では、このようにして製造されたゾルをコーティングの前に濾過してもよい。いくつかの実施形態では、ゾルについて、例えば、約40℃〜約60℃、例えば、約45℃〜約55℃の温度で、約10〜約45分間、例えば、約20〜約40分間、または約25〜約35分間加熱することによって、濾過の後に前硬化工程を行ってもよい。いくつかの実施形態では、ゾルを基材にコーティングする前に、前硬化を行ってもよい。いくつかの実施形態では、ゾルを基材にコーティングした後に前硬化を行ってもよい。
いくつかの実施形態では、配合組成物を基材にコーティングし、配合組成物の層を基材の上に作成してもよい。いくつかの実施形態では、コーティング後に、配合組成物の層を風乾し、熱処理してもよい。いくつかの実施形態では、風乾し、100℃〜250℃で熱処理した後、配合組成物の層から網目構造が生成し、コーティングを得る。
いくつかの実施形態では、配合組成物を表面にコーティングしてもよい。配合物を硬化させ、表面に架橋したシロキサン層を得てもよい。このような実施形態では、架橋したシロキサン層は、接着性(例えば、金属またはポリマー前面)が高く、耐摩耗性が高い。いくつかの実施形態では、トップコート層も、接着性をほとんど示さないか、またはまったく示さない。
以下の実施例は、本開示の実施形態を示すために提示される。これらの実施例は、単なる説明を意図したものであり、本開示の範囲を限定することを意図したものではない。部および割合は、他の意味であると示されていない限り、重量基準である。
いくつかのフッ素化オルガノシロキサン網目構造(fOSN)の代表的な例として、以下の実施例に記載するような、異なるフッ素化したアリールジアルコキシシランビルディングブロックを用い、Upilexポリイミドまたは石英基材に対する薄膜(厚みが1〜2μm)を調製した。n−ブタノール中(固形分保持量が約30重量%〜約70重量%)、水酸化テトラブチルアンモニウム塩基を触媒として用い(約0.5モル%〜約1モル%)、水で活性化し(1モル当量)、配合物を調製した。十分に混合した後、配合物を0.45μm PTFEシリンジフィルタによって濾過し、スピンコーティング技術またはドローダウンコーティング技術を用いて堆積させた。約155℃で約40分間硬化させた後、膜をUV−Vis分光計によって評価し、248nmレーザーを用いたレーザーアブレーションによって、個々の開口部をレーザードリルによって開けた。使用した材料は、HDピエゾインクジェット印刷ヘッドの前面のための濡れ防止コーティングとしての用途のために設計され、最適化されたが、限定する意味はない。結果を以下の実施例で示す。
(比較例1。fOSNのベースラインレーザードリル性能)
以下のフッ素化ビルディングブロック構造1aからfOSNコーティングを調製し、248nmでのベースラインレーザードリル性能を確立した。この物質は、添加した発色団を含んでおらず、248nmで吸収しない。結果として、レーザードリル性能は悪く、この組成物を用いて完全な開口部を製造することができた。
(比較例2)
フッ素化ビルディングブロック構造1a、構造2aおよび構造3aからfOSNコーティングを調製し、良好な濡れ性を有し、248nmで優れたレーザードリル性能を有する低表面エネルギー材料を確立した。この材料は、248nmで弱い吸収を有する発色団を含む。構造3aによってあらわされるアリール発色団の吸光度は、約202nmの波長でピークを有する。構造3aによってあらわされるアリール発色団の248nmでの吸光度は、約0.1A.U.である。結果として、レーザードリル性能は悪く、この組成物を用い、完全な開口部を製造することができなかった。
(実施例3)
構造1a、2bおよび3cで以下に示すようなフッ素化ビルディングブロックからfOSNを調製した。得られた材料は、低い表面エネルギーを有しており、これによって、優れた濡れ防止特性を有するということがわかる。この材料は、正しい発色団を含み、図1に示すように、248nmで強く吸収する。248nmでのレーザードリル性能は、図2に示される。その結果、レーザードリル性能が優れており、この組成物を用い、完全な開口部を製造することができた。
(実施例4)
構造1a、2bおよび3cで以下に示すようなフッ素化ビルディングブロックからfOSNを調製した。得られた材料は、低い表面エネルギーを有しており、これによって優れた濡れ防止特性を有するということがわかる。この材料は、正しい発色団を含み、図3のUVスペクトルに示すように、248nmで強く吸収する。248nmでのレーザードリル性能は、図4に示される。その結果、レーザードリル性能が優れており、この組成物を用い、完全な開口部を製造することができた。図4では、開口部の縁の周囲に亀裂も剥離も観察されない。この配合物では、すべてのシランビルディングブロックは、同様の反応性を有し、優れたレーザードリル性能を有し、コーティング中に発色団が均一に分布する。
本明細書に開示するのは、発色団が共有結合し、レーザーアブレーション技術を用いてきれいに「成型またはパターン形成」することができる成型可能なOSN組成物である。本発明を可能にする鍵となる特徴は、網目構造に統計学的かつ均一に分布し、パターン形成する波長で高い吸収係数を有する共有結合した発色団の組み込みである。
上述の開示された特徴および機能、および他の特徴および機能、またはその代替物を、望ましくは、多くの他の異なるシステムまたは用途と組み合わせてもよいことが理解されるだろう。さらに、その後、当業者によって、種々の現時点では予測されていないか、または予期されていない代替物、改変物、変形例または改良が作られてもよく、これらも、以下の特許請求の範囲に包含されることが意図される。

Claims (10)

  1. 12個のアルコキシシラン前駆体物質を含む混合物の重合生成物を含み
    前記アルコキシシラン前駆体物質の少なくとも1つは、直鎖のフルオロアルカン、分枝鎖のフルオロアルカン、およびフルオロアレーンからなる群から選択される少なくとも1つの疎水性アルコキシシラン前駆体物質であり、
    前記アルコキシシラン前駆体物質の少なくとも1つは、
    によってあらわされる芳香族アルコキシシラン前駆体物質であり、
    式中、nは、0〜4であり、X、XおよびXは、それぞれ、1〜12個の炭素原子を含む炭化水素基であるか、または1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり、X 、X およびX のうち少なくとも1つは、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり、Arは、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、ビナフチル、4−ニトロフェニル、および4−フルオロフェニルからなる群から選択され、Arは、場合によりフッ素原子で置換されていてもよく、Arは、248nmの20nm以内に最大吸収を有する架橋したシロキサン組成物
  2. 前記架橋したシロキサン組成物は、2〜8個のアルコキシシラン前駆体物質を含む混合物の重合生成物である、請求項1に記載の架橋したシロキサン組成物。
  3. 前記疎水性アルコキシシラン前駆体物質および前記芳香族アルコキシシラン前駆体物質は、前記架橋したシロキサン組成物中に均一に分布する、請求項1に記載の架橋したシロキサン組成物。
  4. 疎水性アルコキシシラン前駆体物質と芳香族アルコキシシラン前駆体物質のモル比は、1:9〜9:1である、請求項1に記載の架橋したシロキサン組成物
  5. 疎水性アルコキシシラン前駆体物質と芳香族アルコキシシラン前駆体物質のモル比は、1:7〜7:1である、請求項1に記載の架橋したシロキサン組成物
  6. 全てのアルコキシシラン前駆体物質は、酸化ケイ素(Si−O−Si)結合を介し、単一の系で一緒に結合しており、この単一の系は、ケトン、塩素化溶媒およびエーテルからなる群から選択される溶媒に不溶性である、請求項1に記載の架橋したシロキサン組成物
  7. 2〜4個のアルコキシシラン前駆体物質を含む混合物の重合生成物を含み、
    前記アルコキシシラン前駆体物質の少なくとも1つは、
    によってあらわされる疎水性アルコキシシラン前駆体物質であり、
    前記アルコキシシラン前駆体物質の少なくとも1つは、
    によってあらわされる芳香族アルコキシシラン前駆体物質であり、
    式中、nは、0〜4であり、X 、X およびX は、それぞれ、1〜12個の炭素原子を含む炭化水素基であるか、または1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり、X 、X およびX のうち少なくとも1つは、1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり、R は、直鎖または分枝鎖のペルフルオロ炭化水素基、直鎖または分枝鎖の部分的にフッ素化された炭化水素基、直鎖または分枝鎖のペルフルオロポリエーテル基、直鎖または分枝鎖の部分的にフッ素化されたポリエーテル基、直鎖または分枝鎖のペルフルオロポリエステル基、直鎖または分枝鎖の部分的にフッ素化されたポリエステル基であり、Arは、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、ビナフチル、4−ニトロフェニル、および4−フルオロフェニルからなる群から選択され、Arは、場合によりフッ素原子で置換されていてもよく、Arは、248nmの20nm以内に最大吸収を有する、架橋したシロキサン組成物。
  8. 疎水性アルコキシシラン前駆体物質の芳香族アルコキシシラン前駆体物質に対するモル比は、1:9〜9:1である、請求項7に記載の架橋したシロキサン組成物。
  9. 疎水性アルコキシシラン前駆体物質の芳香族アルコキシシラン前駆体物質に対するモル比は、1:7〜7:1である、請求項7に記載の架橋したシロキサン組成物。
  10. 全てのアルコキシシラン前駆体物質は、酸化ケイ素(Si−O−Si)結合を介し、単一の系で一緒に結合しており、この単一の系は、ケトン、塩素化溶媒およびエーテルからなる群から選択される溶媒に不溶性である、請求項7に記載の架橋したシロキサン組成物。
JP2014252088A 2013-12-23 2014-12-12 オルガノシロキサン網目構造組成物 Expired - Fee Related JP6289356B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/138,794 US9758696B2 (en) 2013-12-23 2013-12-23 Organosiloxane network composition
US14/138,794 2013-12-23

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015128900A JP2015128900A (ja) 2015-07-16
JP2015128900A5 JP2015128900A5 (ja) 2018-02-01
JP6289356B2 true JP6289356B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=53275620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014252088A Expired - Fee Related JP6289356B2 (ja) 2013-12-23 2014-12-12 オルガノシロキサン網目構造組成物

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9758696B2 (ja)
JP (1) JP6289356B2 (ja)
CA (1) CA2875962C (ja)
DE (1) DE102014226339A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6842841B2 (ja) * 2016-04-28 2021-03-17 帝人株式会社 イオン注入用マスクの形成方法及び半導体デバイス製造方法
US11254838B2 (en) 2019-03-29 2022-02-22 Ppg Industries Ohio, Inc. Single component hydrophobic coating

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002081588A1 (fr) 2001-04-02 2002-10-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Film hydrophobe et son procede de preparation, et tete a jet d'encre et dispositif d'enregistrement du type a jet d'encre utilisant celle-ci
JPWO2003066750A1 (ja) 2002-02-06 2005-06-02 旭化成株式会社 絶縁薄膜製造用塗布組成物
US7196136B2 (en) 2004-04-29 2007-03-27 Hewlett-Packard Development Company, L.P. UV curable coating composition
JP4862992B2 (ja) * 2006-04-14 2012-01-25 信越化学工業株式会社 防汚性付与剤、防汚性コーティング剤組成物、防汚性被膜及びその被覆物品
KR100900392B1 (ko) * 2007-05-23 2009-06-02 성균관대학교산학협력단 블록공중합체를 이용하여 제조되는 다성분 주기성메조포러스 유기실리카 물질 및 그 제조 방법
JP5490474B2 (ja) 2009-09-18 2014-05-14 富士フイルム株式会社 画像形成方法及びインク組成物
US8692011B2 (en) 2011-03-22 2014-04-08 Xerox Corporation Coatings for ink jet print head face

Also Published As

Publication number Publication date
DE102014226339A1 (de) 2015-06-25
US20150175842A1 (en) 2015-06-25
CA2875962A1 (en) 2015-06-23
US9758696B2 (en) 2017-09-12
CA2875962C (en) 2019-10-01
JP2015128900A (ja) 2015-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5419693B2 (ja) シラン被覆材料及びシラン被覆を生成するための方法
JPWO2018061211A1 (ja) エアロゲル複合体の製造方法、エアロゲル複合体及び被断熱体
JP2013213181A (ja) 有機−無機透明ハイブリッド皮膜とその製造方法
KR20160061348A (ko) 폴리 플루오르 함유 실록산 코팅
JP6289356B2 (ja) オルガノシロキサン網目構造組成物
JP2006501342A5 (ja)
JP5730012B2 (ja) 皮膜形成用無溶媒塗布液、その塗布液及び皮膜の製造方法
JP5069243B2 (ja) コーティングされた基体の製造
CN112739707B (zh) 新型聚硅氧烷组合物及其应用
CN111630657A (zh) 抗裂性硅基平整化组合物、方法和膜
JP2020515060A (ja) ナノインプリントリソグラフィプロセスと、それから得られるパターン化基板
JP2007145896A (ja) 木材表面塗工液及び木材表面の処理方法
US10030170B2 (en) Wear resistant transparent coating
JP6289357B2 (ja) フッ素化オルガノシロキサン網目構造組成物
JP4325076B2 (ja) コーティング膜の形成方法
JP6189769B2 (ja) フッ素化オルガノシロキサン網目構造のための配合組成物
JP6433875B2 (ja) テザー型有機シロキシネットワークフィルム組成物
TWI798312B (zh) 抗裂性聚矽氧烷介電平面化組成物、方法、及膜
JP7152010B2 (ja) 塗装表面用水系組成物
WO2021220507A1 (ja) 多孔質体形成用塗液、多孔質体及び多孔質体の製造方法
JP2010077229A (ja) 親水性被膜形成用樹脂組成物及びその塗装品
JP2009057507A (ja) 木材表面塗工液及びそれを用いた木材表面の処理方法
JP2016145280A (ja) ポリシロキサンフィルム及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171211

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171211

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20171211

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6289356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees