JP6289316B2 - チューブ支持具、チューブ支持方法 - Google Patents

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Description

本発明は、散水チューブを固定するためのチューブ支持具に関する。
屋根散水は、主に蒸発潜熱によって冷房効果を促す冷房法であり、夏場の家屋、農業用ハウス、畜舎等に対する省エネルギー且つ低コスト冷房法として注目されている。また、屋根散水は、比較的温暖な地域においては、冬季積雪の際の融雪手段として機能させることも可能であり、冬季積雪対策として期待されている。
対象となる屋根に散水する方法としてはスプリンクラーの屋根への設置等が有効であるが、スプリンクラーの設置は配管も含め高コストになるため、現状では充分に普及していない。一方、樹脂製の散水チューブを用いた屋根散水は、スプリンクラーに比べて小さな水粒子を均一散水することができるため蒸発し易く少水量で高い冷却効果が得られ、コストも安く抑えられるため、低コストの建屋冷却法として優れた手段と考えられている。
散水チューブを用いた屋根散水では、散水チューブを屋根に敷設(配置)するようになっている。特許文献1には、屋根に敷設される散水チューブを支持するための止め具が示されている。
特許文献1の止め具は、同文献の第1図〜第5図に示されるように、バンド側縁(同文献の92等)と、可撓性片状物(同文献の12等)と、ループ状物(同文献の21等)とを備え、バンド側縁と可撓性片状物とによって散水チューブを挟みこむように支持する構成である。散水チューブの通水量が増加した場合、可撓性片状物は、散水チューブの膨張を損なうことなく、負勢力(弾性力)の作用によって散水チューブに当接しながら変位するようになっている。そして、可撓性片状物は、一定量以上変位すると、ループ状物によって変位が規制され、その後、散水チューブの膨張に応じて変形する。これにより、散水チューブの液体通過を妨害することなく、散水チューブを支持するようになっている。
特開昭57−81853号公報(第1図〜第5図)
ところが、特許文献1の止め具には以下に説明する問題点がある。特許文献1の止め具によれば、バンド側縁を散水チューブの底面に密着させ、負勢力によって可撓性片状物を散水チューブの上面を当接させることで、散水チューブを挟みこむようになっている。可撓性片状物は、一方の端部側がバンド側縁と一体化されて付け根状になっているが、他方の端部側が先端状の形態である。このような形態では、比較的弱い外力によっても可撓性片状物が動いてしまう。それゆえ、例えば通水されていないことによって散水チューブが偏平状態になっている場合、強風等によって外力が散水チューブに作用すると、可撓性片状物では散水チューブを押さえつけることができず、散水チューブが揺れ動いてしまう。
さらに強風等の外力による散水チューブの搖動が大きい場合、チューブのバタツキによりチューブ自身が傷付いてしまう。また、散水チューブの搖動が大きいと、農業用ハウスでは、ハウスを構成しているフィルム(塩化ビニル製やポリエチレン製)が擦られたり叩かれたりして傷が生じ、これにより強度の低下、破れを誘発し、また構造上の特徴から特許文献1の止め具から散水チューブが脱落してしまうこともあり、その場合はチューブ自身および周辺フィルムの損傷をさらに拡大させることになる。また、一般家屋では、散水チューブの搖動が大きいと、屋根および散水チューブの見映えが悪くなってしまい、美観の喪失が生じる。
つまり、特許文献1の止め具によれば、屋外において、散水チューブの設置部に散水チューブを安定して固定させることができないという問題が生じていた。
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、散水チューブを安定して固定させるチューブ支持具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るチューブ支持具は、散水チューブが挿入される中空部を有する変形自在のチューブ保持部材と、前記チューブ保持部材における前記散水チューブを隔てた両側の一方に接続される第1のバンド部と、前記両側の他方に接続される第2のバンド部と、を備え、前記チューブ保持部材は、前記第1および第2のバンド部にて前記両側が引っ張られることで変形して非通水状態の散水チューブを拉げさせ、拉げた前記散水チューブが通水状態になると、前記散水チューブの膨張に応じて前記引っ張られる力に抗って変形することを特徴とする。
本発明の構成によれば、散水チューブ内の通水を阻害することなく、散水チューブが通水状態および非通水状態のいずれの状態であっても、散水チューブの設置部に散水チューブを安定して押さえつける(固定させる)ことができるという効果を奏する。
また、本発明の構成によれば、前記チューブ保持部材を前記第1および第2のバンド部によって両側から引っ張り、この引っ張り力によって前記散水チューブを設置場所に押さえつけているのに対し、先行技術(特許文献1)の構成によれば、一端側が付け根部になっており他端側が先端部になっている可撓性片状物の負勢力によって散水チューブを押さえるようになっている(特許文献1では、プラスチック紐による引張力は撓性片状物の負勢作用に殆ど影響を与えていない)。それゆえ、本発明の構成によれば、先行技術の構成よりも強い力で散水チューブの設置場所に散水チューブを押さえつけることができ、特許文献1の構成よりも、散水チューブを安定して固定させることができる。
また、前記チューブ保持部材は、前記第1および第2のバンド部にて前記両側が引っ張られることで変形して非通水状態の散水チューブを拉げさせ、拉げた状態の前記散水チューブが通水状態になると、前記散水チューブの膨張に応じて前記引っ張られる力に抗って変形するような材質からなることが要求される。このような材質としては、樹脂材料、布、金網等の材料が挙げられるが、これら材料のうち、耐久性、入手容易性、コスト等に鑑みると、樹脂材料が好適である。この樹脂材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、AES樹脂、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロンの群より選ばれる少なくとも1以上の材料が挙げられる。
本発明の一態様に係るチューブ支持具を用いたチューブ支持方法は、複数のチューブ支持具が互いに間隔を空けて散水チューブにおける水流方向に直列に並ぶように、1本の散水チューブにチューブ支持具を複数取り付けることを特徴とする。
本発明の使用方法によれば、前記散水チューブを一端から他端に亘って安定して押さえつける(固定させる)ことができるという効果を奏する。
また、屋根に設置されるチューブは強風等によって強い力が加わることもあるが、本発明のチューブ支持方法によれば、強風等によって強い力が散水チューブに加わっても当該散水チューブを安定的に支持できる。それゆえ、屋根に載置されている前記散水チューブに対して本発明のチューブ支持具を取り付けることが好ましい。
なお、本発明は、以上のように、チューブによる液体噴射(散水等)がなされる屋根に利用することが好ましいが、このような屋根としては、農業用ハウスの屋根、一般家屋の屋根、畜舎の屋根、鶏舎の屋根等が挙げられるがこれらに限定されない。また、前記チューブは、屋根の頂上棟部に設置されるものでもよいし、斜面の斜面に設置されるものであってもよいし、連棟農業用ハウスの谷部に設置されるものであってもよい。
本発明の一態様によれば、散水チューブ内の通水を阻害することなく、チューブの設置部に散水チューブを安定して押さえつける(固定させる)ことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るチューブ支持具と、当該チューブ支持具によって支持される散水チューブを模式的に示した斜視図である。 図1に示すチューブ支持具の主要部を模式的に示す斜視図である。 図2に示すチューブ支持具の構成要素であるチューブ保持部材を模式的に示す斜視図である。 図2に示すチューブ支持具および散水チューブを模式的に示した断面図であり、通水時の状態を示した図である。 図2に示すチューブ支持具および散水チューブを模式的に示した断面図であり、非通水時の状態を示した図である。 チューブ支持具の変形例を模式的に示した斜視図である。 チューブ保持部材にバンドを融着してなるチューブ支持具を模式的に示した斜視図である。 チューブ保持部材に対して1本のバンドを繋いで構成されるチューブ支持具を模式的に示す斜視図である。 図7Aのチューブ支持具を、水流方向に垂直な断面で模式的に示した断面図である。 チューブ保持部材に対して1本のバンドを繋いで構成されるチューブ支持具を示す図であって、図7Aのチューブ支持具とは異なる例のチューブ支持具を示す斜視図である。 図8Aのチューブ支持具を、水流方向に垂直な断面で模式的に示した断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るチューブ支持具10…によって支持される散水チューブ50と、散水チューブ50が敷設される農業用ハウス70とを示す図である。図2は、図1に示されるチューブ支持具10…のうち、チューブ支持具10Aを模式的に示した斜視図である。図3は、図1に示すチューブ支持具10Aの構成要素であるチューブ保持部材101を模式的に示す斜視図である。図4Aは、図1に示すチューブ支持具10Aおよび散水チューブ50を模式的に示した断面図であり、通水時の状態を示した図である。図4Bは、図1に示すチューブ支持具10Aおよび散水チューブ50を模式的に示した断面図であり、非通水時の状態を示した図である。なお、図1および図4Aでは、散水チューブ50から放たれている水(散水状態)の図示が省略されているが、実際には散水チューブ50から水が放出されているものとする(後述する図7A、図7B、図8A、および図8Bについても同様とする)。
図1に示すチューブ支持具10…は、屋根散水に用いる散水チューブ50を設置場所(屋根等)に固定し支持するためのものである。本実施形態では、チューブ支持具10…は、図1に示すように、農業用ハウス70の外側且つ屋根の頂上に敷設される散水チューブ50を支持している。
また、図1に示すように、1本の散水チューブ(チューブ)50に対して複数のチューブ支持具10…が取り付けられている。散水チューブ50に取り付けられている複数のチューブ支持具10…は、散水チューブ50の水流方向(図1に示す方向)に沿って直列に並んでおり、且つ、隣り合うチューブ支持具10・10同士で適度な間隔が保たれるように並んでいる。
なお、チューブ支持具10によって支持される散水チューブ50としては、周知、慣用されているものを用いることができる。例えば、特許文献1に示されるように、屈曲自在(変形自在)の熱可塑性樹脂フィルムからなるチューブに散水用の小孔を設けたものを用いることができる。
つぎに、チューブ支持具10の構造を具体的に説明する。以下では、図1に示されるチューブ支持具10…のうちチューブ支持具10Aの構造を説明する。図1および図2に示されるように、チューブ支持具10Aは、チューブ保持部材101と、チューブ保持部材
101に取り付けられているバンド102A・102Bとを備えている。
チューブ保持部材101は、図1〜図3に示すように、散水チューブ50を挿入する中空部を有する筒状部材であり、外力に応じて変形自在な低剛性体になっている。具体的には、チューブ保持部材101は、シート部材によって中空部を囲う形状の筒状部材であり、好ましくは樹脂材料を例えば押出成形することによって作成される。また、好ましくは、常温のヤング率が1MPa〜10000MPa(より好ましくは1MPa〜1000MPa)の範囲の樹脂が選択され、本実施形態のチューブ保持部材101として適切に使用可能な強度および変形性を発現するような適切な厚みが選択される。
また、チューブ保持部材101には、好ましい材料として、結晶性樹脂または非結晶性樹脂があり、例えば、軟質性ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合体)、AES樹脂(アクリロニトリル‐エチレンプロピレンゴム‐スチレン共重合体)、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン等があげられるがこれらに限定されない。耐久性向上のため、チューブ保持部材101に耐光剤やカーボンブラックを添加してもよいし、チューブ保持部材101の材質を繊維補強された樹脂あるいは架橋された樹脂としてもよい。
また、散水チューブ50をチューブ保持部材101の中空部に挿入可能なように、散水チューブ50およびチューブ保持部材101のサイズが定められる。つまり、図4Aに示すように、散水チューブ50の水流方向に垂直な断面において、散水チューブ50およびチューブ保持部材101を略円形状になるように膨張させた場合、チューブ保持部材101の中空部の方が散水チューブ50よりも面積が大きくなるように、散水チューブ50およびチューブ保持部材101のサイズが定められる。
また、図2、図3、図4A、および図4Bに示すように、チューブ保持部材101においては、散水チューブ50を隔てた両側の一方に取付部101Aが形成され、散水チューブ50を隔てた両側のうちの他方に取付部101Bが形成されている。取付部101Aは、バンド102Aをチューブ保持部材101に接続するための孔であり、取付部101Bは、バンド102Bをチューブ保持部材101に接続するための孔である。
取付部101Aは、図3に示すように、互いに近接し合う一対の孔からなる。取付部101Aを構成する一対の孔の各々は、筒状のチューブ保持部材101の外周側と内周側とを貫通する。取付部101Bも、図3に示すように、取付部101Aと同様、互いに近接し合う一対の孔からなる。取付部101Bを構成する一対の孔の各々は、チューブ保持部材101の外周側と内周側とを貫通している。
図2に示すように、バンド102Aは、取付部101Aの一対の孔の両方を挿通してチューブ保持部材101の外側にて結ばれている。このようにして、バンド102Aは、チューブ保持部材101の取付部101Aに接続される(繋がれる)。同様に、バンド102Bは、図2に示すように、取付部101Bの一対の孔の両方を挿通してチューブ保持部材101の外側にて結ばれる。これにより、バンド102Bは、チューブ保持部材101の取付部101Bに接続される(繋がれる)。なお、バンド102A・102Bとしては、一般的に農業用ハウスバンドとして市販されているものを使用(流用)する。なお、農業用ハウスバンドとは、農業用ハウスにてハウス用フィルムを固定するために使用されるバンド(紐)である。
また、図1に示すように、農業用ハウス70の屋根には、散水チューブ50の設置箇所(頂上部)を挟んで一方の側に、バンド102Aを繋ぐ第1固定部80が設けられており、他方の側に、バンド102Bを繋ぐための第2固定部(不図示)が設けられている。第1および第2固定部は、固定されており、バンド102A・102Bを繋ぐことができる部材であればよく、例えば、ワイヤ、パイプ、金具等が挙げられる。
図1に示すように、バンド(第1のバンド部)102Aは、チューブ保持部材101に接続されている側とは逆側が第1固定部80に繋がれて固定される。また、バンド(第2のバンド部)102Bは、チューブ保持部材101に接続されている側とは逆側が第2固定部(不図示)に繋がれて固定される。
これにより、図1に示されるように、筒状のチューブ保持部材101は、その内側の中空部に散水チューブ50を挿入しつつ、散水チューブ50を隔てた両側のうちの一方には、第1固定部80に繋がれているバンド102Aが接続され、前記両側のうちの他方には、第2固定部(不図示)に繋がれているバンド102Bが接続される。そして、このようなチューブ保持部材101が一本の散水チューブ50に複数個取り付けられていることになる。すなわち、散水チューブ50は、複数のチューブ支持具10によって第1固定部80および第2固定部に繋がれることになり、これにより農業用ハウス70の屋根に固定且つ支持されている。
つづいて本実施形態の特徴点を説明する。図1、図4A、図4Bに示すように、チューブ保持部材101においては、散水チューブ50を隔てた両側のうちの一方にバンド102Aが取り付けられており、前記両側のうちの他方にバンド102Bが取り付けられている。このような構成によれば、バンド102A・102Bによってチューブ保持部材101を前記両側から引っ張ると、チューブ保持部材101が変形して拉げられるようになっている。
そこで、本実施形態では、図4Aおよび図4Bに示すように、(a)チューブ保持部材101が、バンド102A・102Bに引っ張られることで変形して拉げられて、これにより非通水状態の散水チューブ50を拉げさせ、(b)拉げた散水チューブ50に水がながれると、散水チューブ50の膨張(復元)と共に前記引っ張られる力に抗ってチューブ保持部材101が変形(復元)するように、チューブ支持具10の取り付け時にバンド102A・102Bの張力を調整するようになっている。特に、本実施形態のように農業用ハウスに用いる場合、弾力性を有するフィルムの上面に沿うようにバンド102A・102Bが設置されていることから、チューブ保持部材101、取付バンド102A、102Bの夫々にフィルムの弾力性が反映されるため、バンド102A・102Bの張力の調整は極めて容易である(農業用ハウスは変形可能なフィルムを張って構成されるため、農業用ハウスを形成するフィルムは弾力性を有しているのである)。
このような構成によれば、図4Aおよび図4Bのように、通水時においては散水チューブ50内の水の流れを阻害することなく(つまり散水に悪影響を与えない)、通水時および非通水時のいずれの場合であっても散水チューブ50の設置部(屋根)に散水チューブ50を安定して押さえつける(固定させる)ことができるという効果を奏する。
それゆえ、本実施形態の構成によれば、強風等で散水チューブ50に外力が加わっても安定して散水チューブ50を固定させることができる。つまり、本実施形態のチューブ支持具10は、特に屋根散水用の散水チューブに対して好適に利用できる。
また、本実施形態によれば、簡易且つ低コストで散水チューブ50を農業用ハウス70の屋根に設置できるというメリットを有する。
また、本実施形態によれば、変形自在のチューブ保持部材101によって散水チューブ50を支持(保持)するようになっているため、散水チューブ50の形状にかかわらず散水チューブ50を安定して固定させることができる。
[変形例]
以上の実施形態では、チューブ保持部材101は、樹脂を筒状に成形したものであったが、筒状に限定されるわけではない。例えば、図5に示すチューブ支持具のように、略長方形状の2枚の樹脂シート301A・301Bからなるチューブ保持部材301を備えるようになっていてもよい。図5に示すチューブ保持部材301は、樹脂シート301Aの一方の短辺と、樹脂シート301Bの一方の短辺とがバンド302Aで繋がれ、樹脂シート301Aの他方の短辺と樹脂シート301Bの他方の短辺とがバンド302Bで繋がれてなる形状である。このチューブ保持部材301においては、樹脂シート301A・301Bの間が散水チューブ50を挿入するための中空部になっている。
また、以上の実施形態では、図2に示すように、バンド102Aを結ぶことによって当該バンド102Aをチューブ保持部材101に接続しているが、図6に示すチューブ支持具のように、チューブ保持部材401にバンド402A・402Bを融着するようになっていてもよいし、接着剤によって接合するようになっていてもよい。
また、以上の実施形態では、図2に示すようにチューブ保持部材101に2本のバンド(102A、102B)を繋ぐ構成であるが、チューブ保持部材に繋ぐバンドは1本であってもよい。
例えば、図7Aは、チューブ保持部材701に対して1本のバンド702を繋いで構成されるチューブ支持具700を示す斜視図であり、図7Bは、図7Aのチューブ支持具700を、水流方向に垂直な断面で示した断面図である。図7Aおよび図7Bに示す構成では、チューブ支持具700において散水チューブ55を隔てた両側の一方に取付部701Aが形成され、前記両側の他方に取付部701Bが形成される。取付部701Aは、図3に示す取付部101Aと同じ構成(一対の孔)であり、取付部701Bは、図3に示す取付部101Bと同じ構成(一対の孔)である。取付部701Aを介してチューブ保持部材701の下側(屋根側)から上側にバンド702を通しつつ、バンド702を取付部701Aに結ぶ。また、取付部701Bを介してチューブ保持部材701の上側から下側にバンド702を通しつつ、バンド702を取付部701Bに結ぶようにする。このような構成では、図7Aおよび図7Bに示すように、バンド702のうち、取付部701Aと一方の固定部(取付部701Bより取付部701Aに近い側の固定部)との間の部分を第1のバンド部702aとし、取付部701Bと他方の固定部(取付部701Aより取付部701Bに近い側の固定部)との間の部分を第2のバンド部702bとすると、第1バンド部702aおよび第2バンド部702bによってチューブ保持部材701の両側を引っ張ることが可能になる。
また、図7Aおよび図7Bでは、バンド702は、取付部701Aと701Bとの間であってチューブ保持部材701の上側を通るようにチューブ保持部材701に繋がれるが、図8Aおよび図8Bに示すように、取付部801Aと801Bとの間であってチューブ保持部材801の下側を通るようにバンド802をチューブ保持部材802に繋いでもよい。
また、以上の実施形態では、図1に示すように、チューブ保持部材101に繋がれるバンド102A・102Bは、農業用ハウス70に設けられる第1固定部80および第2固定部(不図示)に固定されている。しかしながら、農業用ハウス70に設けられる第1固定部80および第2固定部ではなく、同図に示すように農業用ハウス70の近傍(例えば地面)にて固定されているフック(留具)75にバンド502を固定するようになっていても勿論よい。
また、以上の実施形態のチューブ支持具10は、農業用ハウス70の屋根に設置される散水チューブ50を支持するようになっているが、支持対象となるチューブは農業用ハウス70の屋根に設置されるものに限定されない。例えば、一般家屋の屋根、畜舎の屋根、鶏舎の屋根等に設置される散水チューブに対しても適用可能である。また、散水チューブは、屋根の頂上棟部に設置されるものでもよいし、斜面の斜面に設置されるものであってもよいし、連棟農業用ハウスの谷部に設置されるものであってもよい。
また、チューブ保持部材101の材質としては、バンド102A・102Bにて両側が引っ張られることで変形して散水チューブ50を拉げさせ、拉げた状態の散水チューブ50チューブに水(液体)が流れると、前記引っ張られる力に抗って変形するような材質からなることが要求される。このような材質としては、樹脂材料、布、金網等の材料が挙げられるが、これら材料のうち、耐久性、入手容易性、コスト等に鑑みると、樹脂材料が好適である。この樹脂材料としては、以上の実施形態にて説明したとおり、軟質性ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、AES樹脂、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロンの群より選ばれる少なくとも1以上の材料が挙げられる。また、チューブ保持部材101の材質は、繊維補強あるいは架橋されている樹脂であってもよい。
また、以上の実施形態では、チューブ支持具に使用されるバンドとしてハウスバンドを採用しているが、特にハウスバンドに限定されるものではない。図4Aおよび図4Bに示すような変形形態が実現できるように、適度の強度および弾性を有しているバンドであればよい。また、バンドは、紐状、帯状、長尺状のいずれであってもよいし、樹脂、金属のいずれの材質であってもよい。但し、農業用ハウス70に使用する場合、ハウスフィルムにおける傷発生抑制および汚染抑制の点から、樹脂製若しくは樹脂コートされたワイヤをバンドとして用いることが望ましく、特にハウスバンドが手軽で望ましい。
また、散水チューブ50には、水のみならず、薬剤、洗剤等の液体が流されるようになっていても勿論よい。
また、バンド102A・102Bによる張力によって通水時に散水チューブ50が閉塞されて水流が阻害されてしまう事を抑制するために、散水チューブ50に作用する前記張力を分散させつつ散水チューブ50を面状に抑えて固定するようになっていることが好ましい。さらに、チューブ保持部材101に覆われてしまう散水孔を極力少なくすべきである。これらの点を実現するために、水流方向(図1参照)のチューブ保持部材101の長さと、隣り合うチューブ保持部材101同士の間隔とは、適度なサイズに設定される。例えば、水流方向のチューブ保持部材101の長さを1cm〜30cmに設定し、隣り合うチューブ保持部材101同士の間隔を、50cm〜20mの長さに設定することが好ましい(但し、これらの値に限定されるものではない)。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、液体が流れるとともに当該液体を噴射させるチューブを、当該チューブの設置箇所に固定するためのチューブ支持具に利用可能である。特に、農業用ハウスの屋根に設置される散水チューブに好適である。
10 チューブ支持具
10A チューブ支持具
50 散水チューブ
70 農業用ハウス
101 チューブ保持部材
102A バンド(第1のバンド部)
102B バンド(第2のバンド部)
702 バンド
702a 第1のバンド部
702b 第2のバンド部

Claims (5)

  1. 散水チューブが挿入される中空部を有する変形自在のチューブ保持部材と、
    前記チューブ保持部材における前記散水チューブを隔てた両側の一方に接続される第1のバンド部と、
    前記両側の他方に接続される第2のバンド部と、を備え、
    前記チューブ保持部材は、前記第1および第2のバンド部にて前記両側が引っ張られることで変形して非通水状態の散水チューブを拉げさせ、拉げた前記散水チューブが通水状態になると、前記散水チューブの膨張に応じて前記引っ張られる力に抗って変形することを特徴とするチューブ支持具。
  2. 前記チューブ保持部材は、樹脂材料からなることを特徴とする請求項1に記載のチューブ支持具。
  3. 請求項1または2に記載のチューブ支持具を用いたチューブ支持方法であって、複数のチューブ支持具が互いに間隔を空けて散水チューブにおける水流方向に直列に並ぶように、1本の散水チューブにチューブ支持具を複数取り付けることを特徴とするチューブ支持方法。
  4. 屋根に載置されている前記散水チューブに対して前記チューブ支持具を取り付けることを特徴とする請求項3に記載のチューブ支持方法。
  5. 前記屋根は、家屋、農業用ハウス、畜舎、または鶏舎の屋根であることを特徴とする請求項4に記載のチューブ支持方法。

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