JP6286734B2 - 獣害防止フェンス構造 - Google Patents

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本発明は、野生動物の侵入を防止する獣害防止フェンス構造に関するものである。
近年、気候の温暖化や狩猟の減少、農地の遊休化等の要因により野生動物が増加し、その増加した野生動物が、生活範囲を本来の里山から農地へと広げて、農作物を食害するなど、各地で大きな被害を与えている。
これらの被害を防止するため、農家や各自治体などは、野生動物の侵入を防止する防護柵を農地の周囲に設置するなどの対策を講じている。
このような野生動物の侵入を防止する防護柵の一つとして、例えば、間隔をおいて設けられた支柱と、この支柱に張られた柵本体とを備え、上記柵本体は、地中に埋め込まれ、且つ、該地中に柵側方へ向って延びた水平埋込部分を有する獣類用柵が提案されている(特許文献1)。
熊や猿のように知能の高い動物は、柵を乗り越えることが困難であることを認識すると、柵の下にトンネルを掘って出入りすることを覚えるが、上記特許文献1の獣類用柵は、地中に埋め込まれ、且つ、該地中に柵側方へ向って延びた水平埋込部分を有するので、野生動物が地面を真下に掘り進んでいっても、該埋込部分に当たって、それ以上は掘り進むことができなくなり、野生動物の食害を減少させるのに一定の効果を奏するものであった。
特開2001−245546号公報
上記特許文献1のような獣類用柵は、通常、柵本体をロール状にして輸送や保管を行うが、人手で持ち運ぶ際にはロール状に巻いた芯の部分が自重によってズレて飛び出して輸送に不具合を生じたり、巻き芯部分が空洞となって嵩張るために輸送効率が悪く、保管場所の確保も容易ではないという問題があった。また、巻き取った状態にしておくと、巻き癖がついてしまい、設置の際に展張しようとしても、巻き癖のために十分に展張できず、結果的に網体が弛んでしまうという問題もあった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、輸送や保管場所の確保が容易で、網体を弛みなく展張でき、傾斜面にも容易に設置することのできる獣害防止フェンス構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る獣害防止フェンス構造は、複数の支持柱に動物等の侵入を防止する網体を支持させた獣害防止フェンス構造であって、上記網体は、3本以上の長尺の縦線材と、複数本の短尺の横線材とで形成されており、上記横線材は、隣り合う2本の縦線材間を横架し、その両端部がそれぞれの縦線材に回旋結合されており、上記縦線材の剛直性が、上記横線材の剛直性よりも高いことを特徴とするものである。
本発明の獣害防止フェンス構造においては、上記縦線材及び横線材が、合成樹脂被覆金属線であることが好ましい。また、1本の縦線材に対する右側の横線材と左側の横線材の結合位置が略同じであって、右側と左側の横線材の端部が、該縦線材を軸に同方向に回旋結合されていることがより好ましい。
本発明の獣害防止フェンス構造は、横線材を縦線材に回旋結合するという構成が採用されているので、縦線材に対して各横線材は回動自在となっている。従って、任意の縦線材を起点(中心又は軸)にして、当該縦線材に回旋結合する横線材を水平方向に回動させると、網体を屈曲(網体の長さ方向に対して左右方向への屈曲)させることができ、これとは逆の操作を行うことで、網体を真っ直ぐに展張することができる。このように本発明の獣害防止フェンス構造は、網体の折り畳み・展張の作業を可逆的且つ自在に行えるので、任意(折り畳みたい箇所)の縦線材を起点にして、網体を所望の角度に屈曲させて設置することができる。また、網体の輸送や保管時は、上記の作業により網体をコンパクトに折り畳むことができるので、輸送効率が非常に高く、網体の保管場所の確保も容易となり、従来の防護柵のように、網体を巻き取って輸送や保管をする必要がないので、網体に巻き癖がつくことがなく、弛みなく展張することができる。このような獣害防止フェンス構造は、里山から農地等へと野生動物が侵入するのを防止するためのものなので、当然のことながら、傾斜面へ施工する機会も非常に多い。そのような場合でも、傾斜面に沿って角度を変えたい部分の縦線材に回旋結合されている横線材の端部(回旋終わり)の、縦線材に対する上下方向の角度を変えることで、網体を傾斜(網体の長さ方向に対する上下方向への屈曲)させることができるため、施工場所が傾斜面であっても、その傾斜面に沿って網体を容易に施工することができる。このように、本発明の獣害防止フェンス構造は、任意の縦線材を起点にして、網体の屈曲や傾斜が自在に行えるため、現場で地形に合わせて調整しながら施工することができる。
また、上記縦線材及び横線材が、合成樹脂被覆金属線である獣害防止フェンス構造のように、縦線材及び横線材を合成樹脂被覆金属線にすると、縦線材及び横線材の強度と防錆性が確保できることは言うまでもないが、これに加えて、回旋結合する際に、硬い金属線に被覆された柔軟で弾性に富んだ合成樹脂層が弾性的に変形(合成樹脂層が押しつぶされるようにして変形)して結合されるため、結合強度が向上し、結合が解除されにくくなり、横線材が上下方向にズレにくくなって、網体の目合いが適切に保たれるという効果を奏する。
更に、上記縦線材の剛直性が、横線材の剛直性よりも高い獣害防止フェンス構造は、横線材の剛直性を縦線材の剛直性よりも低くすることで、容易に横線材を縦線材に回旋結合することができるようになり、網体の製造が容易になる。そして、それに加えて、以下の効果も奏する。即ち、前述したように、縦線材に回旋結合されている横線材の端部(回旋終わり)の、縦線材に対する上下方向の角度を変えて網体を傾斜させる際は、左右の手で一本ずつの縦線材(一本は起点となる縦線材、もう一本は該縦線材の隣に位置する傾斜させる側の縦線材)を把持しながら、左右の手を上下にズラせるように力を加えるのであるが、縦線材の剛直性を高くし、それと比較して横線材の剛直性を低くすることで、剛直性のより高い縦線材が支点となって、横線材の回旋終わりの角度が変更しやすくなり、結果として網体をより傾斜させ易くなる。勿論、縦線材の剛直性は高いので、網体全体の剛性は十分確保されている。
また、1本の縦線材に対する右側の横線材と左側の横線材の結合位置が略同じであって、右側と左側の横線材の端部が、該縦線材を軸に同方向に回旋結合されている獣害防止フェンス構造は、縦線材と右側及び左側の横線材とがより強固に結合されて、横線材が上下方向にズレにくくなると共に、網体全体の剛性が飛躍的に向上する。
本発明の一実施形態に係る獣害防止フェンス構造を示すものであって、(a)は正面図、(b)は(a)の円Aで囲んだ部分の拡大図である。 同フェンス構造に用いられる網体の縦線材と横線材の結合方法を説明する説明図である。 同フェンス構造に用いられる網体の縦線材及び横線材を示すものであって、(a)は縦線材の断面図、(b)は横線材の断面図である。 同フェンス構造の左側面図である。 同フェンス構造を傾斜面に施工した状態を示す正面図である。 同フェンス構造に用いられる網体を傾斜させる方法を説明する説明図である。 同フェンス構造に用いられる網体の他の実施形態を示す部分正面図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1に示す本発明の獣害防止フェンス構造は、気候の温暖化や狩猟の減少、農地の遊休化等の要因により増加した野生動物が、本来の里山から生活範囲を広げて、人間が管理する農地等に侵入してくるのを防止するために発案されたものであって、複数の支持柱3に動物等の侵入を防止する網体Fを支持させたものである。
上記網体Fは、図1の(a)に示すように、3本以上の長尺の縦線材1と、複数本の短尺の横線材2とで形成されており、図2の(a)に示すように、それぞれの横線材2は、隣り合う2本の縦線材1,1間を横架し、その両端部がそれぞれの縦線材1,1に回旋結合されている。
上記縦線材1と横線材2は、図2の(a)に示すように、1本の縦線材1(図中では真ん中の縦線材1)に対して左側と右側にそれぞれ横線材2,2を配置し、図2の(b),(c)に示すように、左側に位置する横線材2Lと右側に位置する横線材2Rを、結合する縦線材1を軸にして同方向(本実施形態では半時計回り)に上方へ捩りながら巻き付けることで結合され、縦線材1に対して横線材2Lと横線材2Rとが、それぞれ1.5〜3.5周回程度巻きつけられることが望ましい(本実施形態では、縦線材1に対して横線材2Lと横線材2Rとが、それぞれ1.5周回巻き付けられた態様で示している)。
上記の方法で、左右の横線材2L,2Rを縦線材1に捩りながら巻き付けると、図1の(b)に示すように、左側の横線材2Lの上には右側の横線材2Rが位置し、その右側の横線材2Rの上には左側の横線材2Lが位置することになる。このように、左右の横線材2L,2Rが交互に巻き付けられることで、後述するが、横線材2が合成樹脂被覆金属線であることと相俟って、柔軟で弾性に富んだ左側の横線材2Lと右側の横線材2Rの被覆層2b,2b同士が弾性的に変形して結合されるため、1本の横線材2だけを縦線材1に回旋結合するよりも遥かに結合強度が向上し、横線材2が上下方向にズレにくくなる。
また、上記のように、左右の横線材2L,2Rを上方に捩りながら巻き付けると、図1の(b)に示すように、それぞれの横線材2L,2Rの端部(回旋終わり)が、横線材2,2の横架部分(水平部分)よりも上方に位置することになる。この状態で野生動物が網体Fに近づくと、横線材2L,2Rの鋭利な端部が野生動物の鼻部分に接触することになるので、野生動物が網体Fに近づかなくなるという効果も奏する。
上記のように、横線材2を縦線材1に回旋結合すると、横線材2が上下方向にズレなくなる一方で、縦線材1に対して各横線材2は回動自在となっている。従って、図2の(c)の矢印が示すように、折り畳みたい箇所の縦線材1を起点(中心又は軸)にして、当該縦線材1に回旋結合する横線材2を水平方向に回動させると、図2の(d)に示すように、その縦線材1を起点に、網体Fは時計回りにも半時計回りにも略180°まで屈曲するので、網体Fを所望の角度に屈曲させて設置することができる。また、網体Fを輸送したり保管したりする場合は、同様の作業で網体Fを屈曲させて、網体Fをコンパクトにすることができるので、輸送効率が非常に高く、網体Fの保管場所の確保も容易となる。
上記のように、網体Fを折り畳むと、従来の防護柵のように、巻き取って輸送や保管をする必要がなくなるので、網体Fに巻き癖がつくことがなく、弛みなく真っ直ぐに展張することができる。
上記のように、複数本の横線材2を縦線材1に回旋結合して、網体Fを形成していくが、この際、縦線材1と縦線材1の間隔、及び、横線材2と横線材2の間隔が広すぎると、その目合いより野生動物が侵入する恐れが生じ、狭すぎると網体Fの重量が増加すると共に、縦線材1と横線材2の結合箇所が増えて、生産コストが上昇する。これらを勘案すると、網体Fの目合い(縦線材1と縦線材1の間隔、横線材2と横線材2の間隔)は、50〜180mmが好適である。
尚、本実施形態の網体Fの目合いは、図1に示すように、略正方形であるが、必ずしも目合いが正方形(縦線材1と縦線材1の間隔と横線材2と横線材2の間隔が同じ)である必要はなく、長方形であってもよいことは言うまでもない。特に、野生動物の中でも小型のものは、当然のことながら、網体Fの下方より侵入してくる。そのような小動物の侵入を効果的に防止するため、図7に示すように、地表から一定の高さまでは、それ以降よりも横線材2を多く結合させて、上下方向の間隔(横線材2と横線材2の間隔)を狭めることで、効果的に野生動物の侵入を防止することができる。この一定の高さまでとは、概ね地表から500mm程度までのことで、この高さまでは、横線材2と横線材2の間隔を50mm程度とし、それ以降は100mm程度にすると、小動物の侵入を効果的に防止しつつ、材料費(横線材2)を削減することができる。
上記網体Fを形成する縦線材1及び横線材2は、鉄やステンレス、アルミニウム等の公知の金属線や合成樹脂製のものなどが考えられるが、本実施形態では、図3の(a),(b)に示すように、金属製(鉄)の芯材1a,2aの周囲に、塩化ビニル樹脂やポリエチレン等の合成樹脂の被覆層1b,2bを設けた、直径d1,d3が1.4〜3.2mm程度の合成樹脂被覆金属線が用いられている。この被覆層1b,2bが塩化ビニル樹脂の場合は、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合物等の溶剤系接着剤により芯材1a,2aに接着され、被覆層1b,2bがポリエチレンの場合は、エチレン・無水マレイン酸共重合物やエチレン・メタクリル酸共重合物等の溶剤系接着剤により芯材1a,2aに接着(溶着)される。このような合成樹脂被覆金属線を縦線材1と横線材2に用いると、単なる金属線よりも縦線材1及び横線材2の強度と防錆性が確保され、これに加えて、回旋結合した際に、柔軟で弾性に富んだ合成樹脂の被覆層1b,2bが弾性的に変形(被覆層1b,2bが押しつぶされるようにして変形)して結合されるため、結合強度が向上し、結合が解除されにくくなり、横線材2が上下方向にズレにくくなって、網体Fの目合いが適切に保たれるという効果も奏する。
本実施形態の縦線材1の直径d1と横線材2の直径d3は同径である。それにも拘らず、縦線材1の剛直性は横線材2の剛直性よりも高い。これは、図3の(a),(b)に示すように、縦線材1の芯材1aの直径d2が、横線材2の芯材2aの直径d4よりも大きいからで、具体的に本実施形態では、縦線材1及び横線材2の直径d1,d3が2.3mmで、縦線材1の芯材1aの直径d2は2.0mm、横線材2の芯材2aの直径d4は1.8mmとなっており、このように芯材1a,2aの直径d2,d4に0.2mm程度の差異を設けることで、縦線材1の剛直性を横線材2の剛直性よりも高くしている。
尚、上記のように、本実施形態では、縦線材1と横線材2の芯材1a,2aの直径d2,d4に差異を設けることで、縦線材1の剛直性を横線材2の剛直性よりも高くしているが、勿論、縦線材1と横線材2の芯材1a,2aの材質を異なるもの(縦線材1の芯材1aが横線材2の芯材2aよりも剛直性が高い材質)にすることで、剛直性に差異を設けてもよい。
上記縦線材1と横線材2の芯材1a,2aは、その直径d2,d4が1.2〜3.0mm程度のものが好適に用いられ、その断面形状は、正方形、矩形や三角形などでもよいが、円形が最も好ましい。また、縦線材1と横線材2のそれぞれが捩り線材であると、より網体Fの強度や結合強度が向上するという利点がある。縦線材1の強度は、剛直性を確保するため、引張強さが600N/mm以上であることが好ましく、横線材2の強度は、屈曲性を重視して、引張強さ300〜600N/mm未満であることが好ましい。
また、上記縦線材1と横線材2の芯材1a,2aには、亜鉛メッキが25g/m以上含有されたメッキ層が設けられている。このようなメッキ層を設けることで、被覆層1b,2bが傷ついて芯材1a,2aが剥き出しになった場合でも、該メッキ層により芯材1a,2aの防錆性が維持されて、錆の進行を防げることができる。
上記縦線材1及び横線材2の長さは、設置する場所に多く生息する野生動物の種類(大きさ)によって適宜変更されるものであるが、縦線材1の長さが300〜2500mm程度、横線材2の長さが70〜200mm程度のもので網体Fを形成すると、うさぎや狸等の小動物から熊や猪等の大型動物までの侵入を防止することができる。
以上のような構成の網体Fは、図1の(a)、図4に示すように、その下端部が地中に埋設されると共に、地面に打ち込まれた支持柱3によって支持されている。このとき、網体Fの下端部(埋設部分)は、野生動物の侵入側に向けて、換言すれば、保護したい農作物等の反対側に向けて略90°折り曲げられて、その折り曲げられた水平部分にアンカー5が打ち込まれて固定されている。このように、網体Fの下端部を野生動物の侵入側に向けて折り曲げることで、野生動物が地面を真下に掘り進んでいったとしても、網体Fの折り曲げた水平部分に当接して、それ以上は掘り進むことができなくなるので、網体Fの下方からの野生動物の侵入を防止することができる。
上記網体Fを支持する支持柱3は、適宜公知の柱体が用いられるが、野生動物との衝突にも破損しない程度の強度は必要であり、その下端が鋭利に尖っていると、支持柱3の地面への打込み作業が容易となるので好ましい。また、支持柱3の外周面に凸部(不図示)などの滑り止め効果を奏する部位が間隔を開けて複数形成されていると、網体Fの上下方向のズレが防止できるので好ましい。
上記網体Fと支持柱3は、図1の(a)、図4に示すように、複数の連結部材4によって連結されている。この連結部材4は、網体Fと支持柱3を連結できるものであれば、どのような形状・方式のものであってもよく、本実施形態では、網体F及び支持柱3を共にその内側に挟み込むリング型の連結部材4が用いられている。
尚、本実施形態のように、別部材の連結部材4を用いなくても、例えば、支持柱3に係止片(不図示)を形成し、その係止片に網体Fを係止させることで支持させてもよい。
以上のような構成の本発明の獣害防止フェンス構造は、長尺の縦線材1に短尺の横線材2を回旋結合させて網体Fを形成しているので、折り畳みたい箇所の縦線材1を起点(中心又は軸)にして、当該縦線材1に回旋結合した横線材2を水平方向に回動させると、網体Fを屈曲(網体Fの長さ方向に対して左右方向への屈曲)させることができる。従って、任意の縦線材1を起点にして、網体Fを任意の角度に屈曲させることで、どのような平面形状の地形にも設置することができる。また、輸送や保管時は、網体Fをコンパクトに折り畳むことで、輸送効率が非常に高くなるし、網体Fの保管場所の確保も容易となる。このように網体Fを折り畳んで輸送や保管をすると、従来の防護柵のように、網体Fに巻き癖がつくことがなく、弛みなく展張することができるので施工性が非常に良好である。
一方、本発明の獣害防止フェンス構造は、里山から農地へと野生動物が侵入するのを防止するためのものなので、当然のことながら、傾斜面に設置する機会が非常に多い。次に、そのような傾斜面に、本発明の獣害防止フェンス構造を設置する方法を説明する。
獣害防止フェンス構造を施工する設置面が、常に一定の傾斜角であれば、その傾斜面に網体Fの下端部を沿わせながら、前述した方法により設置すればよいが、網体Fの途中で傾斜角が変わることも多い。そのような場合は、図5に示すように、傾斜面に沿って角度を変えたい部分の縦線材1に回旋結合されている横線材2の端部(回旋終わり)の、縦線材1に対する上下方向の角度を変えて網体Fを傾斜させることで対応すればよい。この横線材2の端部(回旋終わり)の、縦線材1に対する上下方向の角度を変えて網体を傾斜させるには、左右の手で一本ずつの縦線材1,1{一本は起点となる縦線材1、もう一本は該縦線材の隣に位置する傾斜させる側(本実施形態では左側)の縦線材1}を把持しながら、図6の(a)の矢印が示すように、傾斜させたい方向(上又は下)に力を加えて、起点となる縦線材1とその隣に位置する縦線材1を上下にズラせる。このようにすると、剛直性のより高い縦線材1が支点となって、横線材2の端部(回旋終わり)の縦線材1に対する上下方向の角度が変わり、網体Fを傾斜(網体の長さ方向に対する上下方向への屈曲)させることができる。このように、任意の縦線材1を起点にして、途中から傾斜角が変わるような傾斜面であっても、容易に施工することができる。
これに、前述した、任意(折り畳みたい箇所)の縦線材1を起点にして、網体Fを所望の角度に屈曲できることを利用することで、本発明の獣害防止フェンス構造は、どのような形状・起伏の施工場所であっても網体Fを容易に設置することができる。
F 網体
1 縦線材
d1 縦線材の直径
d2 縦線材の芯材の直径
2 横線材
2L 1本の縦線材に対して左側に位置する横線材
2R 1本の縦線材に対して右側に位置する横線材
d3 横線材の直径
d4 横線材の芯材の直径
3 支持柱
4 連結部材
5 アンカー

Claims (3)

  1. 複数の支持柱に動物等の侵入を防止する網体を支持させた獣害防止フェンス構造であって、
    前記網体は、3本以上の長尺の縦線材と、複数本の短尺の横線材とで形成されており、
    前記横線材は、隣り合う2本の縦線材間を横架し、その両端部がそれぞれの縦線材に回旋結合されており、
    前記縦線材の剛直性が、前記横線材の剛直性よりも高いことを特徴とする獣害防止フェンス構造。
  2. 上記縦線材及び横線材が、合成樹脂被覆金属線であることを特徴とする請求項1に記載の獣害防止フェンス構造。
  3. 1本の縦線材に対する右側の横線材と左側の横線材の結合位置が略同じであって、右側と左側の横線材の端部が、該縦線材を軸に同方向に回旋結合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の獣害防止フェンス構造。
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