JP6288557B2 - 現像装置並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Description

本発明は、複写機、ファクスミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いられる現像装置、並びに、この現像装置を備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
従来から、潜像担持体上に形成した潜像を現像装置で顕像化する現像装置としては、現像剤としてトナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を用いる現像装置が知られている。この現像装置では、ケーシング内に収容する二成分現像剤を現像剤担持体に供給し、現像剤担持体が潜像担持体に対向する現像領域で現像剤担持体の表面上の二成分現像剤中のトナーを潜像剤担持体上の潜像に供給し、潜像を可視像化している。
二成分現像剤を用いる現像装置では、ケーシング内の現像剤中のトナーが現像により消費されるため、トナー補給装置によりトナーが補給される。現像装置の現像能力を維持するためには、現像に供される現像剤中の磁性キャリアに対するトナーの混合比率(以下、トナー濃度という。)が所定の範囲内になるようにトナー補給装置からのトナー補給を適切に制御する必要がある。現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサとしては、現像剤の透磁率がトナー濃度によって異なることを利用してトナー濃度を検出するものが知られている(特許文献1〜3)。現像剤の透磁率変化を利用したトナー濃度センサの出力特性は、トナー濃度が低ければセンサ近傍のキャリアの量が増加して透磁率が高くなり、センサ出力値が上昇する。逆に、トナー濃度が高ければセンサ近傍のキャリアの量が減少して透磁率が低くなり、センサ出力値が下降する。
しかしながら、現像剤の透磁率変化を利用したトナー濃度センサを用いる構成では、現像剤の嵩密度が変化すると、現像装置内の現像剤のトナー濃度が同じであっても、センサ出力値が異なることがある。現像剤の透磁率変化を利用したトナー濃度センサのセンサ出力は、センサ近傍を移動する現像剤中のキャリアの体積比によって決定する。二成分現像剤が含有するトナーが劣化すると現像剤の流動性が低下し、現像剤が締まって嵩密度が高くなる。また、二成分現像剤が含有するキャリアが劣化すると、キャリアの帯電性能が低下し、キャリア同士の静電的な反発力が低下するため、現像剤が締まって嵩密度が高くなる。
現像剤の嵩密度が高くなった状態では、現像剤を構成するトナーやキャリアの各粒子の間の隙間が狭くなり、現像剤中のキャリアの体積比が大きくなるため、トナー濃度が同じであってもセンサ出力値としてはトナー濃度が低い状態を検出する。このように現像剤の嵩密度が変化すると、現像装置内の現像剤のトナー濃度が同じであっても、センサ出力値が異なることがある。
また、特許文献1には、透磁率を検出するトナー濃度センサ以外に、現像剤の光学的な反射濃度がトナー濃度によって異なることを利用してトナー濃度を検出するトナー濃度センサについての記載もある。このようなトナー濃度検出手段では、キャリアとトナーとで光の反射量が異なることを用いてトナー濃度を検出するものであり、そのセンサ出力は、センサ近傍を移動する現像剤中のキャリアの体積比によって決定する。このため、現像剤の透磁率変化を利用したトナー濃度センサと同様に、現像剤の嵩密度が変化し、現像剤中のキャリアの体積比が変化すると、現像装置内の現像剤のトナー濃度が同じであっても、センサ出力値が異なることがある。
上述した現像剤の透磁率や反射濃度を検出する構成は、現像剤のトナー濃度が変化することによって変動する現像剤の物性値として、現像剤中のキャリアの体積比を間接的に検出するものである。現像剤中のキャリアの体積比を検出する構成では、トナー濃度が変化しなくても、現像剤の嵩密度が変化すると出力値が変化するため、現像剤の嵩密度が変動したときに、トナー濃度を良好に検出することが出来なくなるおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次の通りである。すなわち、現像剤の嵩密度が変動しても良好にトナー濃度を検出することが可能な現像装置、並びにこの現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を内部に収容したケーシングと、前記二成分現像剤を表面に担持して表面移動し、潜像担持体に対向する現像領域まで前記二成分現像剤を搬送する現像剤担持体と、前記ケーシング内の前記二成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段とを備える現像装置において、前記ケーシング内の前記二成分現像剤の上方を浮遊するトナーの量を検出する浮遊トナー量検出手段と、前記二成分現像剤のキャリアの体積比によって変動する物性値を検出するキャリア体積比検出手段と、装置の駆動量を検出する装置駆動量検出手段と、を有し、前記トナー濃度検出手段は、前記駆動量が所定の駆動量となるまでは、前記キャリア体積比検出手段の検出結果のみを用いて前記二成分現像剤のトナー濃度の検出を行い、前記駆動量が前記所定の駆動量となった後は、前記キャリア体積比検出手段の検出結果と、前記浮遊トナー量検出手段の検出結果と、を用いて前記二成分現像剤のトナー濃度を検出することを特徴とするものである。
本発明によれば、現像剤の嵩密度が変動しても良好にトナー濃度を検出することが可能であるという優れた効果が得られる。
実施形態に係る現像装置の概略構成図。 実施形態に係るプリンタ全体の概略構成図。 画像形成ユニットの拡大説明図。 本実施形態に係るプリンタにおけるトナー濃度制御を行う制御系の要部構成の一例を示すブロック図。 トナー濃度と透磁率出力電圧値との関係を示すグラフ。 プロセス線速と透磁率出力電圧値との関係を示すグラフ。 制御電圧と透磁率出力電圧値との関係を示すグラフ。 初期剤及び経時使用剤のトナー濃度と透磁率出力電圧値との関係を示すグラフ。 トナー濃度と光透過量との関係を示すグラフ。 初期剤を使用し始めてからの駆動量が異なる場合のトナー濃度と光透過量との関係を示すグラフ。 二つのトナー濃度の検出結果の平均値をトナー濃度として使用する制御処理の一例のフローチャート。 制御電圧を補正する制御処理のフローチャート。 光透過型センサによる検知部を清掃する清掃手段の説明図、(a)は発光部側を清掃する状態の説明図、(b)は受光部側を清掃する状態の説明図。 清掃部材の回転時の光透過量の測定値の一例を示すグラフ。 作像画像の画像面積率が異なる場合のトナー濃度と光透過量との関係を示すグラフ。 使用環境が異なる場合のトナー濃度と光透過量との関係を示すグラフ。
以下、本発明を画像形成装置としてのプリンタ(以下、「プリンタ500」という)に適用した、実施形態について説明する。
まず、プリンタ500の全体について説明する。図2は、本実施形態のプリンタ500全体の概略構成図である。
プリンタ500は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)のトナー像を生成するための四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)を備えている。これらの画像形成ユニット6は互いに異なる色のYトナー、Cトナー、Mトナー及びKトナーを用いるが、それ以外の構成は四色共通である。以下、Y,C,M,Kという添字を適宜省略して説明する。
図2に示すプリンタ500では、四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)の下方に光書込ユニット20が設けられている。潜像形成手段である光書込ユニット20は、画像情報に基づきレーザー光Lを四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)のそれぞれの感光体1(Y,C,M,K)に照射する。これにより、感光体1(Y,C,M,K)の表面上に各色に対応した静電潜像が形成される。
静電潜像が形成された感光体1(Y,C,M,K)の表面は、詳細は後述する現像装置5(Y,C,M,K)によって現像され、感光体1(Y,C,M,K)の表面にY,C,M,Kトナー像がそれぞれ形成される。
光書込ユニット20の構成として、図2では光源から発したレーザー光Lを不図示のモータにより回転駆動されるポリゴンミラー21で偏向させながら複数のレンズ・ミラーを介して感光体1に照射するものを描いている。しかし、光書込ユニット20の構成としては、このようなポリゴン走査方式以外にLEDアレイ方式を用いることもできる。LEDアレイ方式は、ポリゴン走査方式で光源としてレーザーダイオードを用いる代わりに、光源としてLEDを用いるものである。
光書込ユニット20の図中下側には、第一給紙カセット31及び第二給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録体たる転写紙Pが複数枚重ねられた転写紙束の状態で収容されており、一番上の転写紙Pには、第一給紙ローラ31a、第二給紙ローラ32aがそれぞれ当接している。
第一給紙ローラ31aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第一給紙カセット31内の一番上の転写紙Pが、第一給紙カセット31から排出される。排出された転写紙Pは、第一給紙カセット31に対して図2中の右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて搬送される。
また、第二給紙ローラ32aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第二給紙カセット32内の一番上の転写紙Pが、給紙路33に向けて排出される。給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されており、給紙路33に送り込まれた転写紙Pは、これら搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら、給紙路33内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、転写紙Pを搬送ローラ対34から送られてくる転写紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の二次転写ニップに向けて送り出す。
四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)の図2中上方には、中間転写体たる中間転写ベルト41を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる転写ユニット40が配設されている。この転写ユニット40は、中間転写ベルト41の他、ベルトクリーニング装置42、第一ブラケット43、第二ブラケット44等を備えている。また、四つの一次転写ローラ45(Y,C,M,K)、二次転写バックアップローラ46、ベルト駆動ローラ47、補助ローラ48、テンションローラ49等も備えている。
中間転写ベルト41は、これら八つのローラに張架されながら、ベルト駆動ローラ47の回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。四つの一次転写ローラ45(Y,C,M,K)は、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト41を感光体1(Y,C,M,K)との間に挟み込んでそれぞれ一次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の一次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体1(Y,C,M,K)上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて一次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に四色重ね合わせトナー像(以下、「四色トナー像」という)が形成される。
二次転写バックアップローラ46は、中間転写ベルト41のループ外側に配設された二次転写ローラ50との間に中間転写ベルト41を挟み込んで二次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対35は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを、中間転写ベルト41上の四色トナー像に同期させ得るタイミングで、二次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の四色トナー像は、二次転写バイアスが印加される二次転写ローラ50と二次転写バックアップローラ46との間に形成される二次転写電界や、ニップ圧の影響により、二次転写ニップ内で転写紙Pに一括二次転写される。そして、転写紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト41には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニング装置42によってクリーニングされる。
二次転写ニップの上方には、加圧ローラ61や定着ベルトユニット62などを備える定着装置60が配設されている。この定着装置60の定着ベルトユニット62は、定着ベルト64を、加熱ローラ63、定着テンションローラ65、定着駆動ローラ66によって張架しながら、図2中反時計回りに無端移動せしめる。加熱ローラ63は、ハロゲンランプ等の発熱源63aを内包しており、定着ベルト64を裏面側から加熱する。このようにして加熱される定着ベルト64の加熱ローラ63掛け回し箇所には、図中時計回りに回転駆動される加圧ローラ61がおもて面側から当接している。これにより、加圧ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
二次転写ニップを通過した転写紙Pは、中間転写ベルト41から分離した後、定着装置60内に送られる。そして、定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64によって加熱されたり、加圧ローラ61によって押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された転写紙Pは、排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ500本体の筺体の上面には、スタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部68に順次スタックされる。
転写ユニット40の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容するトナー収容器たる四つのトナーカートリッジ100(Y,C,M,K)が配設されている。トナーカートリッジ100(Y,C,M,K)内の図示しないY,C,M,Kトナーは、それぞれ画像形成ユニット6(Y,C,M,K)の現像装置5(Y,C,M,K)に適宜供給される。これらトナーカートリッジ100(Y,C,M,K)は、画像形成ユニット6(Y,C,M,K)とは独立してプリンタ500本体に脱着可能である。
以上の構成のプリンタ500においては、四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)や光書込ユニット20などにより、トナー像を作像する作像手段が構成されている。
以下、画像形成ユニット6についてより詳しく説明する。
図3は、四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)のうちの一つの拡大断面図である。
画像形成ユニット6は、図3に示すように、ドラム状の感光体1、感光体クリーニング装置2、不図示の除電装置、帯電装置4及び現像装置5等を備えている。この画像形成ユニット6は、プロセスカートリッジとしてプリンタ500本体に一体的に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電装置4は、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体1の表面を一様帯電せしめる。図3においては、図示しない電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラを感光体1に当接させることで、感光体1を一様帯電せしめる方式の帯電装置4を示した。帯電ローラの代わりに、帯電ブラシを当接させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャーのように、感光体1に対して非接触で帯電処理を施すものを用いてもよい。帯電装置4によって一様帯電せしめられた感光体1の表面は、光書込ユニット20から発せられるレーザー光Lによって露光走査されて対応する色の静電潜像を担持する。
図1は、画像形成ユニット6が備える現像装置5と感光体1との拡大断面図であり、図3に示す現像装置5とは、長手方向(紙面に直行する方向)における位置が異なる。図3は、現像装置5の紙面に直行する方向の奥側端部近傍の断面図であり、図1は、現像装置5の紙面に直行する方向の手前側端部近傍の断面図である。
現像装置5は、内部にトナーと磁性キャリアとを含んだ二成分現像剤である現像剤Gを収容するケーシングである現像ケース59を備える。現像装置5は、現像ケース59によって内部に現像剤Gを収容する現像剤収容部を形成し、現像ケース59内の現像剤収容部は、仕切部材58によって、第一搬送経路53(第一現像剤収容部)と第二搬送経路54(第二現像剤収容部)とに仕切られている。現像装置5は、第一搬送経路53の上方に現像ローラ51を備える。また、現像ケース59は、現像ローラ51の表面が感光体1の表面と対向するように現像ローラ51の表面移動方向における現像ローラ51表面の一部分を露出させるための現像用開口59aを備える。
第一搬送経路53内の現像剤Gは、第一現像剤搬送部材としての第一搬送スクリュ55によって、紙面の手前側から奥側に現像ローラ51の長手方向に沿って搬送される。これに対して、第二搬送経路54内の現像剤Gは、第二現像剤搬送部材としての第二搬送スクリュ56によって、紙面の奥側から手前側に第一搬送経路53とは逆方向に搬送される。
また、図1に示すように、現像装置5の第二搬送経路54の手前側端部近傍の底部には透磁率センサ57が固定されており、透磁率センサ57の検知結果に基づいて第二搬送経路54内を搬送途中の現像剤Gのトナー濃度が検出される。
第一搬送経路53と第二搬送経路54とは、長手方向両端部を除く領域に配設された仕切部材58によって隔絶されるとともに、仕切部材58の介在しない長手方向両端部で連通する。すなわち、第一搬送スクリュ55によって第一搬送経路53の下流側端部に搬送された現像剤Gは、仕切部材58の奥側端部の開口部を介して第二搬送経路54の上流側端部に受け渡され、その後に第二搬送スクリュ56によって搬送される。第二搬送スクリュ56によって第二搬送経路54の下流側端部に搬送された現像剤Gは、仕切部材58の手前側端部の開口部を介して第一搬送経路53の上流側端部に受け渡され、その後に第一搬送スクリュ55によって搬送される。こうして、現像装置5の内部では、二つの搬送経路(53及び54)の間に現像剤Gの循環経路が形成される。
このように現像装置5内の循環経路中を循環する現像剤G中のトナーは、磁性キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51上に形成された複数の磁極によって磁性キャリアとともに現像ローラ51上に担持される。
現像ローラ51は、内部に固設されてローラ周面に複数の磁極を形成するマグネットローラ51bと、マグネットローラ51bの周囲を回転する現像スリーブ51aと、で構成される。そして、複数の磁極が形成されたマグネットローラ51bの周囲を現像スリーブ51aが回転することで、その回転にともない現像剤Gが現像ローラ51上(現像スリーブ51a上)を移動することになる。
現像剤担持体としての現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、現像スリーブ51aの図1中の矢印で示す反時計回り方向の回転にともなって搬送されて、現像剤規制部材としてのドクターブレード52との対向位置に達する。そして、現像ローラ51上の現像剤Gは、この位置で適量に規制された後に、感光体1との対向位置である現像領域まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体1上に形成された静電潜像にトナーが吸着される。
現像装置5では、マグネットローラ51bの磁力が現像剤G中の磁性キャリアに作用して、第一搬送経路53内を移動する現像剤Gの一部が現像ローラ51上に担持される。現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、その一部がドクターブレード52(現像剤規制部材)の位置で掻き取られて、第一搬送経路53に戻される。一方、ドクターブレード52と現像ローラ51との隙間であるドクターギャップを通過して現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、現像ローラ51と感光体1とが対向する現像領域に到達する。現像領域に到達した現像剤Gは、穂立ちして磁気ブラシとなって感光体1に摺接し、この摺接によって現像ローラ51に担持された現像剤G中のトナーが感光体1上の潜像に付着する。
その後、現像領域を通過した現像剤Gは、現像スリーブ51aの回転と共に、マグネットローラによって反発磁界が形成される現像剤離間位置に到達する。現像剤離間位置では、反発磁界が磁性キャリアに影響して、現像領域通過後の現像ローラ51表面上に担持されていた現像剤Gが現像ローラ51から脱離される。脱離後の現像剤Gは、再び第一搬送経路53に戻されて、第一搬送経路53の下流側に向けて搬送され、図1及び図3中奥側端部の仕切部材58の開口部を介して第二搬送経路54の上流側端部に移動する。
さらに、第二搬送経路54の上流側端部に移動した現像剤Gは、図3に示すトナー補給路143を介してトナー補給口144から補給された補給トナーとともに第二搬送スクリュ56によって搬送され、第二搬送経路54の下流側端部に達する。そして、図3中の手前側端部の仕切部材58の開口部を介して第一搬送経路53の上流側端部に移動する。現像装置5内では、このような一連の現像剤Gの循環が繰り返される。
図4は、トナー濃度制御を行う制御系の要部構成の一例を示すブロック図である。制御手段としての制御部300は、四つの現像装置5のそれぞれに設けられているが、その基本的構成はいずれも同様であるので、色分け符号(Y,C,M,K)を省略して説明する。図4に示すように、制御部300は、Central Processing Unit(CPU301)、Read Only Memory(ROM302)及びRandom Access Memory(RAM303)等を備える。なお、本実施形態では、それぞれの現像装置5の制御部300の一部(CPU301、ROM302、RAM303等)は複数の現像装置5の間で共用されている。
図4において、プリンタ500の制御部300は、CPU301、ROM302、RAM303、I/Oユニット304等から構成されている。I/Oユニット304には、透磁率センサ57及び光透過型センサ201がそれぞれ図示しないA/D変換器を介して接続されている。
本実施形態の現像装置5では、制御部300と、透磁率センサ57と、光透過型センサ201とにより、トナー濃度検出機構400を構成する。
透磁率センサ57は、第二搬送スクリュ56によって搬送される現像剤Gの透磁率に応じた値の電圧を出力する。現像剤Gの透磁率は、現像剤Gのトナー濃度と良好な相関を示すため、透磁率センサ57は現像剤Gのトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、トナー補給制御部である制御部300に送られる。また、各色の画像形成ユニット6は、それぞれ図示しない情報記憶手段を備えており、この中に各色用の透磁率センサ57からの出力電圧の目標値である「濃度目標値Vtref」のデータを格納している。
制御部300は、各色の現像装置5について、各色の透磁率センサ57からの出力電圧の値である透磁率出力電圧値Vtと、各色用の濃度目標値Vtrefとを比較する。そしてし、各色のトナーカートリッジ100に連結する不図示の粉体ポンプを駆動するトナー補給駆動モータ131を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。これにより、トナーカートリッジ100内のトナーを、粉体ポンプを介して現像装置5内に補給する。このようにして粉体ポンプの駆動が制御(トナー補給制御)されることで、現像時のトナーの消費に伴ってトナー濃度が低下した現像剤Gに適量のトナーが補給され、現像装置5内の現像剤Gのトナー濃度が所定の範囲内に維持される。
図5は、現像装置5内の現像剤Gのトナー濃度(重量パーセント:wt%)のみが変化した場合のトナー濃度と、透磁率センサ57の検出値である透磁率出力電圧値Vtとの関係を示すグラフである。
図5に示すように、横軸にトナー濃度(%)を取り、縦軸に透磁率出力電圧値Vt(V)を取ると、あるトナー濃度の範囲ではトナー濃度と透磁率出力電圧値Vtとが直線近似する。また、図5から分かるように、トナー濃度が高いほど、透磁率出力電圧値Vtが小さくなる特性を示す。この特性を利用して、透磁率センサ57の出力値である透磁率出力電圧値Vtが、濃度目標値Vrefより大きい場合に、その現像装置5に対応したトナー補給駆動モータ131を駆動してトナー補給動作を行う。
図6は、現像装置5内の現像剤Gのトナー濃度は固定で、プロセス線速のみが変化した場合のプロセス線速と、透磁率出力電圧値Vtとの関係を示すグラフである。
様々な紙種、紙厚に対応するために、複数のプロセス線速を持つ画像形成装置が知られている。プリンタ500において複数のプロセス線速で画像形成を行う場合、そのプロセス線速が異なるとき、現像装置5内の現像剤Gのトナー濃度が同一であっても透磁率センサ57の出力値である透磁率出力電圧値Vtは異なった値として出力される。具体的には、プロセス線速が速いほど、現像装置5内の搬送スクリュ(55,56)の回転速度が速くなることで、現像剤Gの嵩密度が低下し、現像剤G中の空気の隙間が多くなる。このため、トナー濃度が同一であってもプロセス線速が速いほど、透磁率出力電圧値Vtの値は小さくなり、トナー濃度が高いような検出結果となる。
図6は、横軸にプロセス線速(mm/s)を取り、縦軸に透磁率出力電圧値Vt(V)を取ったグラフである。図6におけるプロセス線速は、感光体1の表面移動速度である。図6に示すように、プロセス線速が変わることで透磁率出力電圧値Vtが変わるため、プリンタ500で複数のプロセス線速で画像形成を行う場合は、線速ごとに透磁率センサ57の出力値である透磁率出力電圧値Vtを補正する。
図7は、現像装置5内の現像剤Gのトナー濃度やプロセス線速は固定で、透磁率センサ57に対して入力する電圧(以下、「制御電圧Vtcnt」という)が変化した場合の、制御電圧Vtcntと、透磁率出力電圧値Vtとの関係を示すグラフである。
各色の現像装置5にそれぞれ搭載されている透磁率センサ57は、コイル、抵抗、コンデンサなどからなる電子回路と、被検対象とする現像剤Gとによって磁性回路を形成して現像剤Gの透磁率を測定するものである。透磁率センサ57は、製品毎に出力特性がばらつきを生じる。また、現像装置5においては、透磁率センサ57自体の感度に起因するセンサ出力特性のばらつきの他に、現像装置5内の各種部品の寸法誤差、形状誤差、組付誤差などに起因するセンサ出力特性のばらつきが生じる。
そこで、プリンタ500のCPU301、ROM302及びRAM303等からなる制御部300は、各色の画像形成ユニット6について、ユーザーのもとでの初回使用に先立って、透磁率センサ57の校正を行うようになっている。
具体的には、現像装置5に搭載された透磁率センサ57には、例えば図7に示すように、透磁率センサ57に対する入力電圧である制御電圧Vtcntが大きくなるほど透磁率出力電圧値Vtが大きくなるという特性がある。しかし、その直線の傾きは、個々の透磁率センサ57とこれを備える現像装置5とによって微妙に異なっている。新品の状態の現像装置5においては、その内部に初期剤が封入されている。制御部300は、感光体1等を所定のプロセス線速で駆動しながら、初期剤を被検対象にしている透磁率センサ57からの出力電圧値(透磁率出力電圧値Vt)を所定の値で安定させるように、透磁率センサ57に対する制御電圧Vtcntを調整する。
このような制御電圧Vtcntの調整が初期校正である。初期校正後には、制御電圧Vtcntがその調整値に固定される。
各色のプロセスカートリッジである画像形成ユニット6には、それぞれ図示しない情報記録手段を設けている。そして、制御部300は、透磁率センサ57の初期校正を終えると、初期校正によって設定された制御電圧Vtcntの値を、画像形成ユニット6の情報記憶手段に記憶させる。
図8は、トナー濃度と、透磁率出力電圧値Vtとの関係を示すグラフであり、図中のAのグラフで示す初期剤と、図中のBのグラフで示す経時使用剤とでのトナー濃度に対する透磁率出力電圧値Vtの特性の変化を示す図面である。
透磁率センサ57の出力値は、実用的トナー濃度範囲内では、検出領域内に存在するトナーの量の増加に応じて単調減少するので、この出力値に基づいて現像剤G中のトナー濃度を検知することができる。
しかし、現像剤Gの透磁率は、トナー濃度以外の要因によっても変化することが知られている。例えば、現像剤Gの帯電量が変化すれば、トナー濃度が同じでも現像剤G中のキャリア同士の静電気的反発力が変化するので、現像剤Gの嵩密度が変化する。
キャリアスペントなどの影響により、帯電量が減少すれば、電気的に同極性のキャリア同士の反発力が減るために、現像剤Gの嵩密度が増加する。嵩密度が増加すると、現像剤Gの透磁率は高くなり、透磁率検知方式によるトナー濃度検知センサである透磁率センサ57の出力値は高くなる。すなわち、嵩密度が増加すると、透磁率センサ57においてはトナー濃度が低いとする出力値(透磁率出力電圧値Vt)となる。
図8は、嵩密度が変動することで透磁率センサ57の出力値の変動する関係を示したグラフである。図8中の「A」で示すグラフは初期剤を用いた場合のトナー濃度に対する透磁率出力電圧値Vtの特性(以下、「Vt−Tc特性」という)を示している。また、図8中の「B」で示すグラフは経時使用剤(キャリアスペントなどのより嵩密度が増加した現像剤)を用いた場合のVt−Tc特性を示している。
一般に、異常画像防止するために、トナー濃度制御では、透磁率出力電圧値Vtの使用範囲に上限値と下限値とを設けて使用している(図中矢印αの範囲)。
現像装置5のVt−Tc特性が変わった場合、狙いのトナー濃度まで調整できない場合がある。例えば、高温環境下や長時間放置後では現像能力が高いため、トナー濃度を下げて現像能力を落としたい場合が考えられる。トナー濃度を下げる制御としては、ベタ画像を感光体1上に形成して中間転写ベルト41に転写し、その後、転写紙Pに転写することなくベルトクリーニング装置42でクリーニングするという制御を挙げることが出来る。また、トナー濃度を下げる制御としては、ベタ画像を感光体1上に形成した後に、中間転写ベルト41に転写することなく感光体クリーニング装置2でクリーニングするという制御でもよい。
図8中の「A」で示すグラフのVt−Tc特性の状態では、透磁率出力電圧値Vtが約3.5[V]となる状態となるまでトナー濃度を下げる制御を実施すると、トナー濃度は4[%]まで下がる。しかし、図8中の「B」で示すグラフのVt−Tc特性の状態では、透磁率出力電圧値Vtが約3.5[V]となる状態となるまでトナー濃度を下げる制御を実施しても、実際のトナー濃度は6[%]までしか下げることができない。このように、狙いのトナー濃度より高く制御されてしまう場合は、トナー飛散や地汚れが悪化してしまい、異常画像を発生する頻度が増える。
透磁率センサ57のように、現像剤Gの透磁率変化を利用してトナー濃度を検出する構成では、現像剤の嵩密度が変化すると、現像装置5内の現像剤のトナー濃度が同じであっても、センサ出力値が異なることがある。例えば、現像剤Gの嵩密度が高くなった状態では、現像剤Gを構成するトナーやキャリアの各粒子の間の隙間が狭くなり、現像剤G中のキャリアの体積比が大きくなる。現像剤G中のキャリアの体積比が大きくなると、センサ近傍を移動する現像剤G中のキャリアの割合が大きくなり、透磁率が高くなるため、トナー濃度が同じであってもセンサ出力値としてはトナー濃度が低い状態を検出する。
透磁率センサ57は、現像剤Gのトナー濃度が変化することによって変動する現像剤Gの物性値として、現像剤G中のキャリアの体積比を間接的に検出するものである。現像剤G中のキャリアの体積比を検出する構成では、トナー濃度が変化しなくても、現像剤Gの嵩密度が変化すると出力値が変化する。このため、現像剤Gの嵩密度が変動しても良好にトナー濃度を検出することができる構成が求められる。
次に、本実施形態の現像装置5の特徴部について説明する。
図1に示すように現像装置5は、第二搬送経路54内を浮遊するトナーの量を検出する浮遊トナー検出手段である光透過型センサ201を備える。光透過型センサ201は、透過型発光レーザセンサであり、発光部201aと受光部201bとを備える。また、第二搬送経路54の上方には、内部空間が第二搬送経路54と連通し、現像装置5を駆動することで現像剤G内から舞い上がったトナーが進入する光透過部材202を備える。そして、光透過型センサ201の発光部201aと受光部201bとは、光透過部材202を挟むように配置されている。
光透過部材202は、アクリル板のような光を透過できる透明な材料でできており、現像装置5では、光透過部材202内に浮遊(飛散)しているトナーの量を光透過型センサ201で検知することができる。
また、光透過部材202は、第二搬送スクリュ56によって搬送される現像剤Gの嵩密度が減少した状態(現像剤Gの嵩が増加した状態)における現像剤Gの最上部よりも上方が検出位置となるように配置する。これにより、第二搬送経路54内を搬送される現像剤Gが光透過型センサ201の検出範囲に到達することを抑制しつつ、現像剤Gから浮遊したトナーの量を検出することが出来る。
図9は、トナー濃度と光透過量との関係を示したグラフである。現像剤Gのトナー濃度が高い場合は、キャリアに保持されずに現像装置5内を浮遊(飛散)するトナー量が多くなるため、光透過型センサ201の出力値は小さくなる。このように、現像剤Gのトナー濃度によって光透過型センサ201の出力値が異なるため、この光透過型センサ201の出力値に基づいてトナー濃度を検出することができる。
なお、図9は、現像装置5を所定のプロセス線速で駆動したときの検出値である。現像装置5を停止した状態では、現像装置5内の搬送スクリュ(55,56)も停止しているため、トナーの浮遊はほとんど生じない。
図9に示すように、二成分現像剤の浮遊トナー量は、トナー濃度が高いほど多くなる。
しかし、本発明者らが使用した現像剤では、初期剤と呼ばれるほとんど劣化していない状態の現像剤では、浮遊トナー量が少なかった。
図10は、本発明者らが使用した現像剤における、初期剤を使用し始めてからの現像装置5の駆動量が異なる場合のトナー濃度と光透過量との関係を示すグラフである。現像装置5の駆動量としては、現像装置5の使用開始当初からの現像ローラ51の表面移動距離を用いることが出来る。また、図10中の「寿命30[%]」、「寿命50[%]」及び「寿命80[%]」、現像剤が寿命に達するときの現像装置5の駆動量を100[%]としたときに、実際に駆動した駆動量の割合を示す。例えば、10万枚のプリントを行ったときに現像剤が寿命に達する場合は、「寿命30[%]」は、3万枚のプリントを行った状態である。駆動量としては、例えば、現像ローラ51の表面移動距離を用いることができる。現像ローラ51の表面移動距離は、現像ローラ51の回転数をカウントする不図示の現像ローラ回転数カウンターを設け、このカウント数に基づいて算出することができる。
図10中の破線で示すグラフは、初期剤を用いた場合のトナー濃度と光透過量との関係を示すグラフである。図10に示すように、駆動量が大きい条件ほど、トナー濃度が高い状態での光透過量が小さくなり、トナー濃度が高い状態の光透過量と低い状態の光透過量との差が大きくなる。これは以下の理由によるものと考えられる。
すなわち、二成分現像剤を用いる現像装置5では、キャリアは基本的に現像装置5内に残り続ける。このため、長期間使用するとキャリアの表層が削れたり(膜削れ)、トナーに外添された無機微粒子がキャリアの表面に付着(スペント)したりすることによって、キャリアの帯電能力が徐々に低下する。キャリアの帯電能力が低下する駆動量が大きい条件では、キャリアがトナーを保持する力が弱まるため、現像装置5内を浮遊(飛散)するトナーの量(以下、「浮遊トナー量」という。)は増加する。
このため、駆動量が大きい条件ほど、トナー濃度が高い状態での浮遊トナー量が増加して光透過量が小さくなるため、トナー濃度が高い状態の光透過量と低い状態の光透過量との差が大きくなると考えられる。
一方、初期剤では、キャリアがトナーを保持する力が強いため、トナー濃度が高い状態であっても浮遊トナー量が少なく、トナー濃度が高い状態と低い状態とでの浮遊トナー量の差が小さくなる。このため、図10中の破線のグラフで示すように、トナー濃度が高い状態の光透過量と低い状態の光透過量との差が小さくなる。よって、初期剤を使用開始後、しばらくの間は、浮遊トナー量に基づいたトナー濃度の検出が困難であった。
このような現像剤を用い、浮遊トナー量に基づいてトナー濃度を検出する構成では、少なくとも現像剤の使用開始後しばらくの間は、浮遊トナー量を検出する方法以外の方法でトナー濃度を検出することが望ましい。このため、本実施形態では、現像剤の使用開始後、寿命の30[%]の駆動量分を駆動するまでの間は現像剤Gの透磁率を検出して、その検出結果に基づいてトナー濃度を検出する。
図1に示す本実施形態の現像装置5が備えるトナー濃度検出機構400は、浮遊トナー量を検出する光透過型センサ201と、現像剤Gの透磁率を検出する透磁率センサ57とを用いてトナー濃度を検出している。
上述したように、現像装置5では、初期剤に対して透磁率センサ57の初期校正を実施しているため、現像剤Gの使用開始後しばらくの間は、透磁率センサ57のみを用いたトナー濃度の検出であっても信頼性の高いトナー濃度の検出を行うことができる。
その後、所定の駆動量(例えば、寿命の30[%]の駆動量)分の駆動を行った後は、光透過型センサ201の検出結果と透磁率センサ57の検出結果とを組み合わせてトナー濃度を検出する。所定の駆動量の間、現像剤Gを使用し続けることで現像剤Gの劣化が進行し、ある程度の浮遊トナーが生じる状態となるため、光透過型センサ201の検出結果に基づいたトナー濃度の検出が可能となる。所定の駆動量とは、現像剤Gの劣化が進行して、トナー濃度が高い状態と低い状態とで浮遊トナー量に差が生じ、光透過量の検出結果に基づいてトナー濃度の検出が出来る状態となる現像装置5の駆動量である。このような駆動量を実験等に基づいて予め設定しておく。
光透過型センサ201の検出結果と透磁率センサ57の検出結果とを組み合わせてトナー濃度を検出する方法としては、例えば、次の方法を挙げることが出来る。すなわち、透磁率センサ57の検出結果に基づいて算出されたトナー濃度と、光透過型センサ201の検出結果に基づいて算出されたトナー濃度との平均値を算出し、この算出した平均値をトナー濃度検出機構400が検出したトナー濃度として使用する。
トナー濃度の制御を行うときには、ここで検出したトナー濃度と、予め設定された目標とするトナー濃度とを比較し、検出したトナー濃度の方が大きい場合は、トナー濃度を下げる制御を実行する。また、検出したトナー濃度の方が小さい場合は、現像装置5内にトナーを補給する制御を実行する。
現像装置5の駆動量が増加すると、現像剤Gの劣化が進行し、初期剤と比べて現像剤Gの嵩密度が大きくなり、現像剤Gの透磁率の検出結果に基づいたトナー濃度は実際のトナー濃度よりも低くなる。このため、現像剤Gの透磁率の検出結果のみに基づいてトナー濃度を検出すると、駆動量が大きくなるにつれて、検出したトナー濃度と実際のトナー濃度とのずれが大きくなることが考えられる。すなわち、現像剤Gの透磁率に基づいたトナー濃度の検出精度は、駆動量が大きくなるほど低下すると考えられる。
一方、浮遊トナー量は、現像剤Gの嵩密度の変動の影響を受けない。また、図10に示すように駆動量が大きくなるにつれて、トナー濃度が高い状態とトナー濃度が低い状態との光透過量の差が大きくなるため、光透過量に基づいたトナー濃度の検出の検出精度は、駆動量が大きくなるほど向上すると考えられる。
現像装置5では、所定の駆動量の経過後は、駆動量が大きくなるほど検出精度が低下する透磁率に基づいたトナー濃度と、駆動量が大きくなるほど検出精度が向上する光透過量に基づいた検出したトナー濃度との平均値を検出したトナー濃度として使用する。このため、経時使用によって現像剤Gの嵩密度が増加したときに、検出したトナー濃度と実際のトナー濃度とのずれが大きくなることを抑制でき、現像剤の嵩密度が増加しても良好にトナー濃度を検出することができる。
現像装置では、二成分現像剤のトナー濃度が高過ぎると、画像濃度の上昇やトナー飛散、キャリアの現像装置外へのこぼれ落ち、地汚れ等の不具合が生じることがある。また、二成分現像剤のトナー濃度が低過ぎると、画像濃度の低下、ベタ追従性の悪化、搬送スクリュのピッチムラが画像に表れたり、キャリアが感光体に付着したりする不具合が生じることがある。このような現像剤のトナー濃度が高過ぎる場合の不具合や低過ぎる場合の不具合が発生しないように、トナー濃度の上限値と下限値とを設定し、この上限値と下限値との間の所定の範囲内にトナー濃度が収まるように制御がなされる。トナー濃度の所定の範囲を、例えば4[%]〜9[%]とした場合、図8に示す二成分現像剤の初期剤におけるVt出力値は図8中のαで示す範囲となる。
しかし、初期剤と比較して現像剤の嵩密度が変動すると、透磁率の検出結果に基づいて検出されたトナー濃度と実際のトナー濃度にずれが生じる。図8に示す例において、初期剤に対して透磁率センサ57の初期校正を実施するものとし、「A」のグラフを初期剤のVt−Tc特性とすると、「B」のグラフは、初期剤よりも現像剤の嵩密度が増加した現像剤GのVt−Tc特性である。
ここで、現像剤Gの実際のトナー濃度が9.5[%]の場合について考える。初期剤の場合は、Vt出力値が約0.5[V]となり、このVt出力値に基づいて検出されるトナー濃度は9.5[%]であるため、トナー濃度が所定の範囲を超えていることが検出される。この検出結果が得られると、トナー飛散や地汚れ等のトナー濃度が高過ぎることに起因する不具合を防止するために、トナー濃度を下げる制御が実行される。
一方、「B」に示す嵩密度が増加した現像剤Gの場合、実際のトナー濃度が9.5[%]のときのVt出力値は約1.5[V]となる。このとき、初期剤に対して初期校正を実施した透磁率センサ57では、「A」のグラフに基づいてトナー濃度を検出するため、Vt出力値に基づいて検出されるトナー濃度は約7.8[%]となる。このとき、実際のトナー濃度が所定の範囲よりも高いにも関わらず、トナー濃度が所定の範囲に収まっているという判断がなされ、トナー濃度を下げる制御が実行されない。その結果、上述したようなトナー濃度が高過ぎることに起因する不具合が発生してしまう。
また、何らかの原因により、現像剤Gの嵩密度が初期剤よりも低くなると、透磁率に基づいて検出されるトナー濃度は実際のトナー濃度よりも高くなる。このとき、実際のトナー濃度が所定の範囲よりも低いにも関わらず、トナー濃度が所定の範囲に収まっているという判断がなされると、トナー濃度を上げる制御が実行されない。その結果、上述したようなトナー濃度が低過ぎることに起因する不具合が発生してしまう。
このように検出されたトナー濃度と実際のトナー濃度とにずれが生じていると、透磁率の検出結果に基づいてトナー濃度が上記所定の範囲内になるように制御しても、実際のトナー濃度が所定の範囲から大きく外れて、上述した不具合が生じることがある。
これに対して、本実施形態の現像装置5では、検出したトナー濃度と実際のトナー濃度とのずれが大きくなることを抑制でき、現像剤Gの嵩密度が増加しても良好にトナー濃度を検出することができる。
良好に検出されたトナー濃度に基づいて現像装置5中の現像剤Gのトナー濃度を制御することで、現像剤Gのトナー濃度を適切な値に維持することができ、異常画像の少ない現像装置5及びこれを備えた画像形成装置を提供することが可能となる。
所定の駆動量を経過した後に光透過型センサ201の検出結果と透磁率センサ57の検出結果とを組み合わせる構成としては、常に二つの検出結果の組み合わせから算出されるトナー濃度を制御におけるトナー濃度として使用する構成に限らない。例えば、光透過型センサ201の検出結果から求まるトナー濃度と、透磁率センサ57の検出結果から求まるトナー濃度との差が一定の範囲(例えば、0.5[%])を超える場合にのみ、二つのトナー濃度の平均値をトナー濃度として使用する構成としてもよい。この構成では、二つのトナー濃度の差が一定の範囲内の場合は、光透過型センサ201の検出結果から求まるトナー濃度と、透磁率センサ57の検出結果から求まるトナー濃度との何れか一方を検出したトナー濃度として使用する。
図11は、二つのセンサによって検出されたトナー濃度の差が差が一定の範囲を超える場合にのみ、二つのトナー濃度の検出結果の平均値をトナー濃度として使用する制御処理のフローチャートである。
図11に示す制御処理のフローでは、ステップ11(S11)からステップ16(S16)まである。なお、図11では、便宜上、一つの透磁率センサ57及び光透過型センサ201のトナー濃度の検出に関しての制御処理のフローを示しているが、実際には、各色(Y,C,M,K)用のそれぞれについて、トナー濃度を検出する。
図11及び後述する図12の説明では制御に用いるために情報記憶手段に記憶された透磁率センサ57の出力値を透磁率出力電圧値Vtとし、透磁率センサ57からの実際の出力値を「透磁率出力値Vt’」とする。
図11中のステップ11に示すように、まず、透磁率センサ57からの実際の出力値である透磁率出力値Vt’を検知する。次に、ステップ12において、光透過型センサ201からの出力値を検出する。ステップ13では、ステップ11で検出した透磁率出力値Vt’で換算したトナー濃度(以下、「第一トナー濃度TC1」とする)を算出する。また、ステップ13では、ステップ12で検出した光透過型センサ201からの出力値で換算したトナー濃度(以下、「第二トナー濃度TC2」とする)を算出する。さらに、ステップ13では、第一トナー濃度TC1と第二トナー濃度TC2との差を「算出トナー濃度差ΔTC」として、「ΔTC=|TC1−TC2|」より算出し、この「算出トナー濃度差ΔTC」が所定の範囲内か否かを判定する。
一例として、所定の範囲内を0.5[%]以下とすると、「ΔTC=|TC1−TC2|≦0.5[%]」となった場合にはステップ13における判定が「Yes」となり、制御処理は、ステップ14へと進む。そして、透磁率出力電圧値Vtは、「透磁率出力電圧値Vt=透磁率出力値Vt’」として更新される(ステップ16)。
一方、「ΔTC=|TC1−TC2|>0.5[%]」となった場合には、「算出トナー濃度差ΔTC」が所定の範囲内になく、ステップ13における判定が「No」となる。この場合は、制御処理は、ステップ15へと進み、透磁率出力電圧値Vtは、「透磁率出力電圧値Vt=透磁率補正電圧値Vt’’」として更新される(ステップ16)。本制御処理では、「透磁率補正電圧値Vt’’」は、「(TC1+TC2)/2=TC’’」で算出される「TC’’」の値が図5中の横軸の値となるときのVt出力値(縦軸の値)である。これにより、光透過型センサ201の検出結果と透磁率センサ57の検出結果との組み合わせから算出されるトナー濃度を制御におけるトナー濃度として使用することができる。
図12は、透磁率センサ57の初期校正によって調整される制御電圧Vtcntを補正する制御処理のフローチャートである。
プリンタ500が、プロセス線速を複数持つ場合、図6のように透磁率センサ57の出力値は、線速が遅くなるほど大きくなる傾向がある。また、図8を用いて説明した嵩密度が高くなる条件(図8中のBのグラフ)において、低線速で印刷した場合、透磁率出力電圧値Vtが高過ぎて検知できないことがある。このような不具合を解消するために透磁率センサ57の初期設定値である制御電圧Vtcntを経時で補正する制御処理について説明する。
図12は、図11のステップ16の後に実行する透磁率センサ57の初期設定値である制御電圧Vtcntを経時で補正する制御処理のフローチャートを示している。
この制御処理のフローチャートは、ステップ21からステップ23までである。ステップ21で、低線速時の透磁率出力電圧値Vtを検知する。次に、ステップ22で、透磁率出力電圧値Vtが正常検知範囲内にあるかどうかに基づいて制御電圧Vtcntの値の補正が必要か否かを判定する。
透磁率出力電圧値Vtが正常検知範囲内に有り、ステップ22で、制御電圧Vtcntの値の補正が不要であると判定した場合(ステップ22で「No」)には、何もせずにそのまま終了となる。透磁率出力電圧値Vtが正常検知範囲内に無く、ステップ22で、制御電圧Vtcntの値の補正が必要であると判定した場合(ステップ22で「Yes」)には、制御処理はステップ23へと進み、制御電圧Vtcntの値を補正する。
制御電圧Vtcntの補正は、図11のステップ12で検知した光透過型センサ201からの出力値で換算したトナー濃度である第二トナー濃度TC2を用いる。図12中のステップ23では、トナー濃度と透磁率出力電圧値Vtとが正しい関係となるように、「Vtcnt’=Vtcnt−ΔVtcnt」として、制御電圧VtcntをVtcnt’に補正する。本実施形態では、「ΔVtcnt」として、「ΔVtcnt=Vt’’−Vt’」で算出される値を用いる。
図13は、光透過型センサ201による検知部を清掃する清掃手段の説明図であり、図1中の光透過部材202と光透過型センサ201との拡大説明図である。図13(a)は、外壁面側に発光部201aを配置した位置の光透過部材202の内壁面を清掃する状態の説明図であり、図13(b)は、外壁面側に受光部201bを配置した位置の光透過部材202の内壁面を清掃する状態の説明図である。
現像装置5内はトナーが浮遊(飛散)するため、長期間使用した場合に、光透過型センサ201の発光部201aや受光部201bを設けた部分の光透過部材202の内壁面にトナーが付着し、光透過量が検知できなくなることがある。
図13に示すように、光透過型センサ201の検知部を形成する光透過部材202に、板状の清掃部材205、駆動ギア203、清掃部材205の回転軸である清掃回転軸204が備え付けられている。
駆動ギア203は、図示しない本体側の動力源から動力を得ることで回転する。また、清掃回転軸204は、駆動ギア203と連結しており、駆動ギア203とともに回転する。清掃回転軸204に固定された清掃部材205は、ゴムやスポンジなど、ある程度クッション性のある柔らかい素材でできており、光透過部材202の内壁面を擦ることで表面に付着したトナーを掻き取る。このようにして、光透過部材202の内壁面に付着したトナーを清掃することで、経時でも光透過量を測定することができる。
なお、清掃部材205が回転するため光透過型センサ201の発光部201aが照射する光を清掃部材205が遮る状態と遮らない状態とを繰り返す。このため、清掃部材205の回転時は、ある単位時間あたりの光透過量の測定値のピーク値をそのときの光透過量とする。
図14は、清掃部材205の回転時の光透過量の測定値の一例を示すグラフである。図14に示すように、回転する清掃部材205で光が遮蔽される時間は、光透過量の測定値は「0」となる。そこで、光透過量を0.1[秒]ずつ記録装置に一時記録し、5.0[秒間]での光透過量のピーク値をそのときの透過量とする。図14に示す例では、5.0[秒間]での光透過量のピーク値は「10」なので、光透過量の検出結果は「10」となる。
図15は、作像画像の画像面積率が異なる場合のトナー濃度と光透過量との関係を示すグラフである。
スペントによる帯電低下は、特に、高画像面積率ランモードの方が発生しやすく、高画像面積率ランモードの方が現像装置5内を浮遊(飛散)するトナーの量は多い。また、高画像面積率ランモードの場合、トナーの補給量や補給回数が多いため、現像装置5内の現像剤Gと補給されたトナーとが十分に混ざらないままトナーが現像装置5内を浮遊(飛散)してしまうことがある。したがって、高画像面積率ランモードと低画像面積率ランモードを比べると、図15に示すように高画像面積率ランモードの方が、現像装置5内を浮遊(飛散)するトナーの量は多くなり、光透過量が低下する。「画像面積率」は画像情報に基づいて制御部300によって算出できる。
図16は、使用環境が異なる場合のトナー濃度と光透過量との関係を示すグラフである。
一般的に知られている通り、使用環境が高温高湿の場合には、湿度によりトナーの帯電量が、低湿時に比べて低くなる。そのため、二成分現像剤の場合には、トナーが十分な帯電量が無いために、キャリアでの拘束力が弱まり、キャリアからトナーが剥離しやすくなる。したがって、高温高湿と低温低湿とで比べると、高温高湿環境下の方が、現像装置5内を浮遊(飛散)するトナーの量は多くなり、光透過量が低下する。
図10、図15、図16に示すように、走行距離、画像面積率、使用環境によって、現像装置5内を浮遊(飛散)するトナー量は変わる。このため、トナー濃度と光透過量との関係は変わる。
表1は、走行距離、画像面積率、使用環境に応じたトナー濃度換算テーブルである。
Figure 0006288557
表1中の「使用環境」は、不図示の温度センサによる検出温度Hが、所定温度H以上か、未満かによって分けており、「画像面積率」は画像情報より得られる画像面積率算出値Aが、所定の画像面積率A0以上か、未満かによって分けている。また、表1中の「走行距離」は、不図示の距離算出手段によって算出される算出走行距離Dが、所定算出距離D以上か、未満かによって分けている。さらに、表1中の「Y」、「Y」・・・「Y」は、光透過量からトナー濃度を換算する関数となっている。それぞれの走行距離、画像面積率及び使用環境に応じて、光透過量からのトナー濃度換算する関数を変えることで、より正確にトナー濃度を検知する。
特許文献1には、二成分現像剤の透磁率変化を利用したトナー濃度センサを備え、さらに、所定期間内(例えば1000枚印刷する間)の現像剤のトナー消費量に基づいてトナー濃度センサの検出結果を補正する構成が記載されている。
所定期間内の現像剤のトナー消費量が少ない場合には、現像装置中のトナーは循環経路にいる時間が長くなり、ストレスが多くなる。そのため、トナー表面のシリカ、チタン等の添加剤がストレスによりトナー中に埋め込まれたり離脱したりしてトナーが劣化し、現像剤の流動性が低下して、現像剤が締まった状態となり嵩密度が上昇する。
現像剤の透磁率変化を利用したトナー濃度センサを用いる構成では、現像剤の嵩密度が変化すると、現像装置内の現像剤のトナー濃度が同じであっても、センサ出力値が異なることがある。このトナー濃度センサのセンサ出力値は、センサ近傍を移動する現像剤中のキャリアの体積比(透磁率)によって決定される。現像剤の嵩密度が高くなった状態では、現像剤を構成するトナーやキャリアの各粒子の間の隙間が狭くなり、現像剤中のキャリアの体積比が大きくなって、トナー濃度が同じであってもセンサ出力値としてはトナー濃度が低い状態を検出する。このように検出したトナー濃度と実際のトナー濃度とにずれが生じる場合がある。
また、現像剤の光学的な反射濃度の変化を利用したトナー濃度センサ出力値は、トナーとキャリアとでの光の反射量が異なることに基づいて、センサ近傍を移動する現像剤の光学的反射濃度によって決定されている。このため、現像剤の嵩密度が増加して、現像剤中のキャリアの体積比が大きくなると、同じトナー濃度でもセンサ出力値としてはトナー濃度が低い状態を検出し、検出したトナー濃度と実際のトナー濃度とにずれが生じることがある。
検出したトナー濃度と実際のトナー濃度とにずれが生じると、トナー濃度が所定の範囲内になるように制御しても、実際のトナー濃度が所定の範囲内とならない場合が起こり得る。そして、実際のトナー濃度が所定の範囲のトナー濃度よりも高くなった場合には、画像濃度の上昇やトナー飛散、キャリアの現像器外へのこぼれ落ち、記録紙の地汚れが生じたりすることがある。一方、実際のトナー濃度が所定の範囲のトナー濃度よりも低くなった場合には、画像濃度が低下したり、キャリアが感光体に付着したりすることがある。
特許文献1では、所定期間内の現像剤のトナー消費量に基づいてトナー濃度センサの検出結果を補正する構成として、所定期間内の現像剤のトナー消費量が少ない場合は、トナー濃度センサの検出結果をトナー濃度が高い側にシフトするように補正している。
上述したように、所定期間内の現像剤のトナー消費量が少ない場合は、現像剤の嵩密度が上昇するため、現像剤中の隙間が狭くなり、同じトナー濃度でもセンサ出力値としてはトナー濃度が低い状態として検出される。これに対して、特許文献1の構成のようにトナー濃度センサの検出結果を補正することで、所定期間内の現像剤のトナー消費量が少ないことに起因して、検出したトナー濃度と実際のトナー濃度とにずれが生じることを抑制できる。
しかしながら、特許文献1に記載の構成は、現像剤の嵩密度の変動の原因の一つである所定期間内の現像剤のトナー消費量に基づいてトナー濃度センサの検出結果を補正するものである。このため、経時使用によって現像剤中のキャリアが劣化することに起因して現像剤の嵩密度が変化し、トナー濃度センサで検出したトナー濃度と実際のトナー濃度とにずれが生じた場合には、検出結果を補正することは出来ない。
これに対して、本実施形態の現像装置5では、浮遊したトナーの量という実際の現像剤の状態を検出して、透磁率に基づいた検出結果の補正するか否か、及び、補正するときの補正量を算出するものである。実際の現像剤の状態を検出して検出結果を補正するため、より精度よく補正できると考えられる。
上述した実施形態の現像装置5は、浮遊トナー量の検出結果と、現像剤Gの透磁率の検出結果とを組み合わせてトナー濃度を検出する構成である。トナー濃度を検出するために、浮遊トナー量を検出し、トナー濃度を所定の範囲内に制御する構成としては、透磁率を検出する構成と組み合わせるものに限るものではない。
トナー濃度を所定の範囲に制御する構成としては、現像剤の使用初期はトナー使用量に基づいてトナー濃度を所定の範囲内に制御し、ある程度使用した後は、浮遊トナー量の検出結果に基づいてトナー濃度を検出し、トナー濃度を所定の範囲内に制御しても良い。
現像装置内の現像剤のトナー使用量は、画像面積率等の画像情報に基づいてある程度算出することができる。そして、画像情報に基づいて算出したトナー使用量分のトナーを現像装置に補給するように制御することで、現像装置内の現像剤のトナー濃度をある程度の範囲内に制御することが可能である。画像情報に基づいた計算上のトナー使用量と実際のトナー使用量とは、経時では差が開く可能性が高いが、現像剤の使用開始後しばらくの間は、或る程度の精度よく対応させることができ、現像装置内のトナー濃度を一定に保つことが可能である。
そこで、現像剤の使用開始当初は、画像情報に基づいて算出したトナー消費量分のトナーを補給することで現像剤のトナー濃度を一定の範囲に保ち、所定期間経過後は、浮遊トナー量に基づいてトナー濃度を検出し、トナー補給を制御するように構成しても良い。
また、上述した実施形態では、二成分現像剤の透磁率を検出してトナーの体積比を検出することによって求まるトナー濃度と、二成分現像剤の浮遊トナー量を検出することによって求まるトナー濃度との検出結果を組み合わせる構成である。二成分現像剤中のトナーの体積比を検出する構成としては、透磁率を検出するものに限らず、二成分現像剤に光を照射して、その反射光量に基づいて二成分現像剤中のトナーの体積比を検出するものでもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を内部に収容した現像ケース59等のケーシングと、二成分現像剤を表面に担持して表面移動し、感光体1等の潜像担持体に対向する現像領域まで該二成分現像剤を搬送する現像ローラ51等の現像剤担持体と、ケーシング内の二成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出機構400等のトナー濃度検出手段とを備える現像装置5等の現像装置において、ケーシング内の二成分現像剤の上方を浮遊するトナーの量を検出する光透過型センサ201等の浮遊トナー量検出手段を有し、トナー濃度検出手段は、二成分現像剤のトナー濃度の検出に浮遊トナー量検出手段の検出結果を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、浮遊トナー量検出手段によって二成分現像剤の上方を浮遊するトナーの量(以下、「浮遊トナー量」という)を検出することが出来る。また、本発明者らが鋭意検討を重ねたところ、二成分現像剤のトナー濃度が高いほど浮遊トナー量は増加し、トナー濃度が低いほど浮遊トナー量は減少するというように、浮遊トナー量は二成分現像剤のトナー濃度と相関関係があることを見出した。このようにトナー濃度と相関関係がある浮遊トナー量を検出し、その検出結果を用いて二成分現像剤のトナー濃度を検出する。浮遊トナー量は、現像剤中のキャリアの体積比とは異なり、現像剤の嵩密度の変動しても検出結果が変動しないため、現像剤の嵩密度が変動しても良好にトナー濃度を検出することが可能となる。
(態様B)
態様Aにおいて、二成分現像剤のキャリアの体積比によって変動する物性値を検出する透磁率センサ57等のキャリア体積比検出手段を備え、トナー濃度検出手段は、キャリア体積比検出手段の検出結果と光透過型センサ201等の浮遊トナー量検出手段の検出結果とを用いて二成分現像剤のトナー濃度を検出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、二つの物性値に基づいてトナー濃度を検出することにより、検出したトナー濃度と実際のトナー濃度とのずれが大きくなることを抑制できる。
(態様C)
態様Bにおいて、キャリア体積比検出手段は、物性値として、二成分現像剤が通過する検知領域における透磁率を検出する透磁率センサ57等の透磁率検出手段である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、二成分現像剤のキャリアの体積比の変動を検出する構成を実現出来る。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、光透過型センサ201等の浮遊トナー量検出手段は、現像ケース59等のケーシング内の検出領域における光の透過量を検出する構成であり、検出領域を形成し、該光が透過する光透過部材202の壁面を清掃する清掃部材205等の検出用壁面清掃手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、壁面に付着したトナーを清掃することで経時でも光透過量を測定することができ、安定的にトナー濃度の検出を行うことができる。
(態様E)
態様A乃至Dの何れかの態様において、装置の駆動量を検出する現像ローラ回転数カウンター等の装置駆動量検出手段を備え、装置駆動量検出手段の検出結果に基づいて光透過型センサ201等の浮遊トナー量検出手段の検出結果を補正する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動量が増加してトナーが浮遊し易い状態に変化しても正確にトナー濃度を検出することができる。
(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、作像する画像の画像面積率を検出する制御部300等の画像面積率検出手段を備え、画像面積率検出手段の検出結果に基づいて光透過型センサ201等の浮遊トナー量検出手段の検出結果を補正する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像面積率の変化によってトナーの浮遊し易さが変化しても正確にトナー濃度を検出することができる。
(態様G)
態様A乃至Fの何れかの態様において、装置の使用環境条件を検出する不図示の温度センサ等の環境条件検出手段を備え、環境条件検出手段の検出結果に基づいて光透過型センサ201等の浮遊トナー量検出手段の検出結果を補正する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、使用環境の変化によってトナーの浮遊し易さが変化しても正確にトナー濃度を検出することができる。
(態様H)
潜像を担持する感光体1等の潜像担持体と、潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備えるプリンタ500等の画像形成装置における少なくとも潜像担持体と現像手段とを一つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にした画像形成ユニット6等のプロセスカートリッジにおいて、現像手段として、態様A乃至Gの何れかの態様に係る現像装置5等の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、現像剤の嵩密度が変動しても良好にトナー濃度を検出することが可能となる画像形成装置における消耗部品を一度に交換することができる。
(態様I)
少なくとも感光体1等の潜像担持体と、潜像担持体表面を帯電させるための帯電装置4等の帯電手段と、潜像担持体上に静電潜像を形成するための光書込ユニット20等の潜像形成手段と、静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有するプリンタ500等の画像形成装置において、現像手段として、態様A乃至Gの何れかの態様に係る現像装置5等の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、現像剤の嵩密度が変動しても良好にトナー濃度を検出することが可能となり、良好に検出したトナー濃度に基づいてトナー補給量を制御することで異常画像の少ない画像形成を行うことができる。
1 感光体
2 感光体クリーニング装置
4 帯電装置
5 現像装置
6 画像形成ユニット
20 光書込ユニット
21 ポリゴンミラー
31 第一給紙カセット
31a 第一給紙ローラ
32 第二給紙カセット
32a 第二給紙ローラ
33 給紙路
34 搬送ローラ対
35 レジストローラ対
40 転写ユニット
41 中間転写ベルト
42 ベルトクリーニング装置
43 第一ブラケット
44 第二ブラケット
45 一次転写ローラ
46 二次転写バックアップローラ
47 ベルト駆動ローラ
48 補助ローラ
49 テンションローラ
50 二次転写ローラ
51 現像ローラ
51b マグネットローラ
51a 現像スリーブ
52 ドクターブレード
53 第一搬送経路
54 第二搬送経路
55 第一搬送スクリュ
56 第二搬送スクリュ
57 透磁率センサ
58 仕切部材
59 現像ケース
59a 現像用開口
60 定着装置
61 加圧ローラ
62 定着ベルトユニット
63 加熱ローラ
63a 発熱源
64 定着ベルト
65 定着テンションローラ
66 定着駆動ローラ
67 排紙ローラ対
68 スタック部
100 トナーカートリッジ
131 トナー補給駆動モータ
143 トナー補給路
144 トナー補給口
201 光透過型センサ
201b 受光部
201a 発光部
202 光透過部材
203 駆動ギア
204 清掃回転軸
205 清掃部材
300 制御部
304 ユニット
400 トナー濃度検出機構
500 プリンタ
A 画像面積率算出値
A0 画像面積率
D 算出走行距離
D0 所定算出距離
G 現像剤
H 検出温度
H0 所定温度
L レーザー光
P 転写紙
TC1 第一トナー濃度
TC2 第二トナー濃度
Vref 濃度目標値
Vt’ 透磁率出力値
Vt 透磁率出力電圧値
Vt’’ 透磁率補正電圧値
Vtcnt 制御電圧
Vtref 濃度目標値
ΔTC 算出トナー濃度差
特開2007−79336号公報 特開2004−226868号公報 特許4139021号

Claims (8)

  1. トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を内部に収容したケーシングと、
    前記二成分現像剤を表面に担持して表面移動し、潜像担持体に対向する現像領域まで前記二成分現像剤を搬送する現像剤担持体と、
    前記ケーシング内の前記二成分現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段とを備える現像装置において、
    前記ケーシング内の前記二成分現像剤の上方を浮遊するトナーの量を検出する浮遊トナー量検出手段と、
    前記二成分現像剤のキャリアの体積比によって変動する物性値を検出するキャリア体積比検出手段と、
    装置の駆動量を検出する装置駆動量検出手段と、を有し、
    前記トナー濃度検出手段は、前記駆動量が所定の駆動量となるまでは、前記キャリア体積比検出手段の検出結果のみを用いて前記二成分現像剤のトナー濃度の検出を行い、
    前記駆動量が前記所定の駆動量となった後は、前記キャリア体積比検出手段の検出結果と、前記浮遊トナー量検出手段の検出結果と、を用いて前記二成分現像剤のトナー濃度を検出することを特徴とする現像装置
  2. 求項の現像装置において、
    前記キャリア体積比検出手段は、前記物性値として、前記二成分現像剤が通過する検知領域における透磁率を検出する透磁率検出手段であることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1または2の現像装置において、
    前記浮遊トナー量検出手段は、前記ケーシング内の検出領域における光の透過量を検出する構成であり、前記検出領域を形成し、前記光が透過する壁面を清掃する検出用壁面清掃手段を備えることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1乃至の何れかに記載の現像装置において
    前記装置駆動量検出手段の検出結果に基づいて前記浮遊トナー量検出手段の検出結果を補正することを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1乃至の何れかに記載の現像装置において、
    作像する画像の画像面積率を検出する画像面積率検出手段を備え、
    前記画像面積率検出手段の検出結果に基づいて前記浮遊トナー量検出手段の検出結果を補正することを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1乃至の何れかに記載の現像装置において、
    装置の使用環境条件を検出する環境条件検出手段を備え、
    前記環境条件検出手段の検出結果に基づいて前記浮遊トナー量検出手段の検出結果を補正することを特徴とする現像装置。
  7. 潜像を担持する潜像担持体と、
    前記潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における少なくとも前記潜像担持体と前記現像手段とを一つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にしたプロセスカートリッジにおいて、
    前記現像手段として、請求項1乃至の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 少なくとも潜像担持体と、
    前記潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、
    前記潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、
    前記静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
    前記現像手段として、請求項1乃至の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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