JP6287869B2 - 放射線透視撮影装置 - Google Patents

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Description

この発明は、検出された放射線に基づいて複数の放射線画像を取得する放射線透視撮影装置に係り、特に、被検体の体内にデバイスを挿入して透視または時系列に撮影(動画再生)する技術に関する。
放射線としてX線を例に採って説明する。被検体の体内に挿入するデバイスとしては、インターベンション治療等に用いられるステントあるいはステントに付属するマーカや、血管内超音波(IVUS: intravascular ultrasound)に用いられるプローブなどがある。デバイスを被検体の体内に挿入する際にはデバイスの特徴点を抽出し、特徴点を基準に位置合わせをすることで、複数フレームのX線画像を重ね合わせてデバイスを強調表示する。
また、特徴点を中心にズームして表示(拡大表示)し、デバイス形状の視認性を向上させている(例えば、特許文献1、2参照)。以下、デバイスとしてステントを例に採って説明する。通常、この技術はステント留置を行う上述のインターベンション治療で使用される。近年では心臓血管内にステントを複数留置するケースが多い。この場合、過去のステントと新しく留置するステントとの間にわずかな隙間ができてしまうと、その隙間が血管狭窄を生み出す可能性があるので、ステント間の位置関係を確認することは、治療の中で極めて重要になっている。
なお、特許文献2:特開2014−050747号公報では、ステントマーカの座標(すなわちデバイスの特徴点)に基づいて設定された設定領域を切り取り、図7に示すように上述のように拡大表示している。また、特許文献2:特開2014−050747号公報では、切り取られた設定領域の動画表示(すなわち、各々の設定領域の時系列毎での連続表示)が行われるように制御している。
特開2010−131371号公報 特開2014−050747号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、重ね合わせによって得られた像(以下、「重ね合わせ像」と呼ぶ)のリアルタイム表示を行うと、位置合わせ(位置調整)の失敗に気づかないままに手技が継続される可能性があるという問題がある。
具体的には、ステントマーカの座標(すなわちデバイスの特徴点)を自動的に抽出して、抽出された当該特徴点を基準にして設定領域を位置合わせする(位置を調整する)場合には、位置合わせを誤る危険性が常に存在する。例えばマーカ以外のステントにおいては、重ね合わせによる強調を行う前ではデバイスの画素値が他の箇所の画素値とさほど変わらない。その結果、特徴点の抽出を誤り、位置合わせ(位置調整)そのものが失敗する。
位置合わせ(位置調整)を誤った場合、適切でない特徴点を基準にして回転・移動することで、デバイスの強調表示に失敗するうえに、デバイス,人体構造物あるいは人口構造物(クリップやペースメーカー等)がアーティファクトとして描写される可能性がある。このように、従来の方法で重ね合わせ像のリアルタイム表示を行うと、位置合わせ(位置調整)の失敗に気づかないままに手技が継続される可能性が存在する。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、透視または時系列に撮影(動画再生)する場合においてデバイスを正しく認識しているか否かを確認することができる放射線透視撮影装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係る放射線透視撮影装置は、検出された放射線に基づいて複数の放射線画像を取得する放射線透視撮影装置であって、動画用に順次に得られた前記放射線画像から、被検体の体内に挿入されたデバイスの特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、抽出された当該特徴点に基づいて前記デバイスを認識した箇所を前記放射線画像から切り取って、切り取られた当該箇所の画像をデバイス認識画像とする画像切り取り手段と、前記特徴点を基準にして当該デバイス認識画像の位置を調整する位置合わせを行う画像位置調整手段と、位置が調整された前記デバイス認識画像を重ね合わせて重ね合わせ像とする重ね合わせ手段と、順次に得られた前記放射線画像,前記重ね合わせ像および時系列毎の各々のデバイス認識画像を同一画面上に並べて表示する表示手段と、前記表示手段上の任意の数のデバイス認識画像を除外する入力を行う入力手段とを備え、前記重ね合わせ手段は、前記入力手段による当該除外後の前記デバイス認識画像を重ね合わせて前記重ね合わせ像を再作成して前記表示手段に表示することを特徴とするものである。
[作用・効果]この発明に係る放射線透視撮影装置によれば、動画用に順次に得られた放射線画像から、被検体の体内に挿入されたデバイスの特徴点を抽出し、抽出された当該特徴点に基づいてデバイスを認識した箇所を放射線画像から切り取って、切り取られた当該箇所の画像をデバイス認識画像とする。特徴点を基準にして当該デバイス認識画像の位置を調整する位置合わせを行い、位置が調整されたデバイス認識画像を重ね合わせて重ね合わせ像とする。そして、順次に得られた放射線画像,重ね合わせ像および時系列毎の各々のデバイス認識画像を同一画面上に並べて表示する。その結果、位置合わせ(位置調整)の失敗があっても、放射線画像や重ね合わせ像とともに時系列毎の各々のデバイス認識画像を同一画面上に並べて表示することで、その失敗に気づいて手技を継続することが可能となる。重ね合わせに使用した時系列毎の各々のデバイス認識画像を並べて表示することで、透視または時系列に撮影(動画再生)する場合においてデバイスを正しく認識しているか否かを確認することができる。
さらに、表示手段上の任意の数のデバイス認識画像を除外する入力を行う入力手段を備え、重ね合わせ手段は、入力手段による当該除外後のデバイス認識画像を重ね合わせて重ね合わせ像を再作成して表示手段に表示する。重ね合わせ像を作成するために使用した過去のフレームのデバイス認識画像(すなわち、時系列毎の各々のデバイス認識画像)の表示は、リアルタイム表示または動画再生時の表示での画像処理において誤認識を見つけるための判断材料として、使用することができる。
例えば、心臓血管内でのステント留置を対象とするのであれば、収集された放射線画像をそのまま重ね合わせや表示に使用するのではなく、収集された放射線画像と、当該放射線画像よりも過去の単一の放射線画像または過去の複数の放射線画像の平均との差分により、差分画像を動画用の放射線画像として重ね合わせや表示に使用してもよい。すなわち、特徴点抽出,切り取りおよび重ね合わせは、動画用に順次に作成された差分画像からなる放射線画像を用いて行い、順次に得られた差分画像からなる放射線画像,重ね合わせ像および時系列毎の各々のデバイス認識画像を同一画面上に並べて表示する。このように、差分画像を重ね合わせに使用することで、デバイス認識の成功率およびデバイス形状の視認性の向上が期待できる。
心臓血管治療において、デバイスは血管内に配置されるので、心拍は時間軸に沿って、その位置は大きく動く。上述した差分画像を作成することで、動きのない人体構造物や人口構造物を取り除くことができる。これにより、デバイス認識の成功率およびデバイス形状の視認性の向上につながる。
上述したこれらの発明に係る放射線透視撮影装置において、デバイスを認識した箇所において、動画用に順次に得られた放射線画像に対して強調処理を行う強調処理手段を備えるのが好ましい。重ね合わせによる強調処理の前に、デバイスを認識した箇所において別の強調処理を行う。強調処理としては、例えば一次微分や二次微分などに代表される実空間上のエッジ強調処理や、空間周波数変換を行って空間周波数の高い区域のみを抽出する空間周波数フィルタリング処理などがある。ここで、強調処理の対象である、動画用に順次に得られた放射線画像については、収集された放射線画像のみならず、上述した差分画像も含まれることに留意されたい。
ここで放射線曝射終了後の動画再生時において、特定のデバイス認識画像を指定して除外する機能(入力手段)を備えることにより、デバイスの特徴点の誤認識が含まれた場合でも、放射線画像収集直後の再生時において、正常に特徴点が認識されているフレームのみを使い、重ね合わせ像を作成することができる。この機能(入力手段)は、リアルタイムでの画像収集直後の再生時だけでなく、収集済みの画像に対して処理を施す際(すなわち、過去の収集済みの画像について動画再生して処理を施す際)にも使用することができる。このように、デバイスの特徴点の誤認識が認められる場合には表示手段上の任意の数のデバイス認識画像を除外することで、追加の放射線曝射なしに、デバイスの特徴点が正しく認識されたフレームのみを使って、デバイス視認性が向上した重ね合わせ像を再作成することができる。
上述したこれらの発明に係る放射線透視撮影装置において、デバイス認識画像の表示を非表示に設定する非表示設定手段を備えるのが好ましい。順次に得られた放射線画像,重ね合わせ像および時系列毎の各々のデバイス認識画像を同一画面上に並べて表示すると、各々の画像の表示が小さくなるので、時系列毎の各々のデバイス認識画像の表示が必要でないとユーザが判断した場合には、デバイス認識画像の表示を非表示に適宜に設定することができる。これによって、順次に得られた放射線画像および重ね合わせ像の表示を大きくすることができる。
この発明に係る放射線透視撮影装置によれば、順次に得られた放射線画像,重ね合わせ像および時系列毎の各々のデバイス認識画像を同一画面上に並べて表示する。その結果、透視または時系列に撮影(動画再生)する場合においてデバイスを正しく認識しているか否かを確認することができる。
さらに、表示手段上の任意の数のデバイス認識画像を除外する入力を行う入力手段を備え、重ね合わせ手段は、入力手段による当該除外後のデバイス認識画像を重ね合わせて重ね合わせ像を再作成して表示手段に表示する。重ね合わせ像を作成するために使用した過去のフレームのデバイス認識画像の表示は、リアルタイム表示または動画再生時の表示での画像処理において誤認識を見つけるための判断材料として、使用することができる。
実施例に係るCアームを備えたX線透視撮影装置の正面図である。 実施例に係るX線透視撮影装置における画像処理系のブロック図である。 各画像データの処理の流れを示す模式図である。 実施例に係る透視を含む一連の撮影のフローチャートである。 実施例に係る動画再生を含む一連の撮影のフローチャートである。 直近の3フレームのX線画像の平均を過去のX線画像として用いて差分画像を求める場合の処理の流れを示す模式図である。 デバイスの特徴点の誤認識を発見した場合における重ね合わせ像の再作成処理の流れを示す模式図である。 (a)はデバイス認識画像の表示の態様、(b)はデバイス認識画像の非表示の態様である。 変形例に係るX線装置の側面図である。 さらなる変形例に係るX線装置における画像処理系のブロック図である。 さらなる変形例に係るX線装置における画像処理系のブロック図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るCアームを備えたX線透視撮影装置の正面図であり、図2は、その装置における画像処理系のブロック図であり、図3は、各画像データの処理の流れを示す模式図である。なお、図2のブロック図では、各画像データの流れを併記している。本実施例では、放射線として、X線を例に採って説明する。
本実施例に係るX線透視撮影装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板1と、その被検体Mの透視または動画再生のための撮影を行う映像系2とを備えるとともに、図2に示すように、画像処理系3を備えている。天板1は、図1に示すように、昇降および水平移動可能に構成されている。
先ず、映像系2について図1を参照して説明する。映像系2は、床面(図中のxy平面)に設置された基台部21と、基台部21に支持されたCアーム支持部22と、Cアーム支持部22に支持されたCアーム23と、Cアーム23の一端に支持されたX線管24と、他端に支持されたフラットパネル型X線検出器(FPD: Flat Panel Detector)25とを備えている。Cアーム23の一端に支持されたX線管24のX線照射側にはX線の照視野を制御するコリメータ26を配設している。
また、床面に対して基台部21を鉛直軸(図中のz軸)心周りに回転移動させる第1映像系移動部27を備えている。第1映像系移動部27は、モータ27aと、モータ27aの回転を伝達するベルト27bと、ベルト27bに伝達された回転を鉛直軸心周りの回転に変換するギヤボックス27cと、ギヤボックス27cからの鉛直軸心周りの回転を伝達するギヤ27dと、このギヤ27dに噛合されたギヤ27eとを備えている。ギヤ27eは、図示を省略するベアリングが介在された状態で、床面に固定されている。モータ27aが回転駆動することで、ベルト27b,ギヤボックス27cおよびギヤ27dを介して、ギヤ27eが鉛直軸心周りに回転して、このギヤ27eの回転によって、床面に対して基台部21が鉛直軸心周りに回転移動する。また、第1映像系移動部27によって基台部21が鉛直軸心周りに回転移動することで、基台部21に支持されたCアーム支持部22も鉛直軸心周りに回転移動し、Cアーム支持部22に支持されたCアーム23も鉛直軸心周りに回転移動し、Cアーム23に支持されたX線管24およびフラットパネル型X線検出器(FPD)25も鉛直軸心周りに回転移動する。以上のように、第1映像系移動部27は、映像系2を鉛直軸心周りに回転移動させる。
また、基台部21に対してCアーム支持部22を被検体Mの体軸(図中のx軸)に対して水平面で直交する軸(図中のy軸)心周りに回転移動させる第2映像系移動部28を備えている。第2映像系移動部28は、モータ28aと、モータ28aの回転を伝達するベルト28bと、ベルト28bに伝達された回転を体軸に対して水平面で直交する軸心周りの回転に変換するギヤボックス28cと、ギヤボックス28cからの体軸に対して水平面で直交する軸心周りの回転を伝達するギヤ28dと、このギヤ28dに噛合されたギヤ28eとを備えている。ギヤ28eは、図示を省略するベアリングが介在された状態で、基台部21に固定されている。モータ28aが回転駆動することで、ベルト28b,ギヤボックス28cおよびギヤ28dを介して、ギヤ28eが体軸に対して水平面で直交する軸心周りに回転して、このギヤ28eの回転によって、基台部21に対してCアーム支持部22が体軸に対して水平面で直交する軸心周りに回転移動する。また、Cアーム支持部22に支持されたCアーム23も体軸に対して水平面で直交する軸心周りに回転移動し、Cアーム23に支持されたX線管24およびFPD25も体軸に対して水平面で直交する軸心周りに回転移動する。以上のように、第2映像系移動部28は、映像系2を体軸に対して水平面で直交する軸心周りに回転移動させる。
また、Cアーム23を被検体Mの体軸(図中のx軸)心周りに回転移動させる第3映像系移動部29を備えている。Cアーム23はレール形状で形成されており、第3映像系移動部29は、Cアーム23の溝部に嵌合した2つのベアリング29aと、Cアーム23の外周面に沿って付設されたベルト29bと、ベルト29bの一部を巻き取るモータ29cとを備えている。モータ29cが回転駆動することで、ベルト29bが周回し、それに伴ってベアリング29aに対してCアーム23が摺動する。この摺動によりCアーム23が、体軸心周りに回転移動する。また、Cアーム23に支持されたX線管24およびFPD25も体軸心周りに回転移動する。以上のように、第3映像系移動部29は、映像系2を体軸心周りに回転移動させる。
このように、X線管24を支持しFPD25を支持するCアーム23は、第3映像系移動部29による体軸心周りの回転移動の方向に沿って「C」の字で湾曲されて形成されており、Cアーム23の湾曲方向に沿ってX線管24およびFPD25が体軸心周りに回転移動するとも言える。また、第2映像系移動部28は、Cアーム23の体軸心周りの回転移動とは別の方向である体軸に対して水平面で直交する軸心周りの回転移動の方向にCアーム23を回転移動させることで、映像系2を体軸に対して水平面で直交する軸心周りに回転移動させるとも言える。
この他に、基台部21、Cアーム支持部22あるいはCアーム23を水平方向(例えば図中のx方向またはy方向)に平行移動させることで、映像系2を水平方向に平行移動させる映像系移動部(図示省略)や、Cアーム23がFPD25を支持する支持軸心周りに回転移動させるFPD移動部(図示省略)などを備えている。また、Cアーム23自体、またはCアーム23に支持されたX線管24やFPD25の自重によるたわみ(位置ズレ)を調整するために、たわみ方向に回転移動させる映像系調整部(図示省略)を備えてもよい。また、Cアーム支持部22またはCアーム23を鉛直軸に沿って昇降移動させることで、映像系2を鉛直軸に沿って平行移動させる映像系昇降部(図示省略)を備えてもよい。
なお、Cアーム23がFPD25を支持する支持軸方向に沿って、FPD25を平行移動させるFPD移動部(図示省略)を備えてもよい。この場合には、Cアーム23がFPD25を支持する支持軸が、X線管24からFPD25に下ろした垂線(すなわち照射中心軸)方向に平行であるので、FPD移動部が支持軸方向に沿ってFPD25を平行移動させることで、FPD25を垂線方向に沿って平行移動させることになる。すなわち、X線管24からFPD25に垂線を下ろした距離(すなわちSID)をFPD移動部が可変にして、映像系2を垂線方向に沿って平行移動させる。
天板1や映像系2を上述のように移動させて、X線管24から照射されたX線をFPD25が検出して得られたX線検出信号を、後述する画像処理系3で処理することで被検体MのX線画像を得る。特に、透視または動画再生のための撮影では、所望の位置にX線管24およびFPD25を設置して、被検体Mを天板1に載置して、所望の姿勢に被検体Mをセッティングした状態で被検体MのX線画像を取得する。後述する差分画像を取得するために用いられる過去のX線画像については、単一フレームのみであってもよいし、複数フレーム(例えば3フレーム)にわたって各々のX線画像を取得して、それらのX線画像の平均を用いてもよい。各々の画像やそれらに基づく画像処理については、詳しく後述する。
次に、画像処理系3について図2を参照して説明する。画像処理系3は、透視または動画再生のための撮影において、X線検出信号に基づくFPD25の検出面に投影されたX線画像(収集されたX線画像)P(図3も参照)を一旦記憶する画像メモリ部31と、現在のX線画像Pと、当該現在のX線画像Pよりも過去のX線画像Pとの差分を求める減算器32と、減算器32で得られた差分画像P(図3も参照)を動画用のX線画像として一旦記憶する動画メモリ部33と、動画用に順次に得られたX線画像(差分画像P)から、被検体M(図1を参照)の体内に挿入されたデバイス(例えば、ガイドワイヤやステントやステントマーカやカテーテルなど)の特徴点を抽出する特徴点抽出部34と、抽出された当該特徴点に基づいてデバイスを認識した箇所をX線画像(差分画像P)から切り取って、切り取られた当該箇所の画像をデバイス認識画像P(図3も参照)とする画像切り取り部35と、後述する位置が調整されたデバイス認識画像P(図3も参照)も含めて、デバイス認識画像Pを一旦記憶する認識画像メモリ部36と、特徴点を基準にして当該デバイス認識画像Pの位置を調整する位置合わせを行う画像位置調整部37と、位置が調整されたデバイス認識画像Pを重ね合わせて重ね合わせ像P(図3も参照)とする重ね合わせ部38と、重ね合わせ像Pを一旦記憶する重ね合わせ像メモリ部39とを備えている。
減算器32は、この発明における差分画像作成手段に相当し、特徴点抽出部34は、この発明における特徴点抽出手段に相当し、画像切り取り部35は、この発明における画像切り取り手段に相当し、画像位置調整部37は、この発明における画像位置調整手段に相当し、重ね合わせ部38は、この発明における重ね合わせ手段に相当する。
その他に、画像処理系3は、デバイスの特徴点の誤認識が認められる場合には後述するモニタ43上の任意の数のデバイス認識画像Pを手動で除外する入力を行い、デバイス認識画像Pの表示を非表示に設定する入力を行う入力部41と、画像処理系3の各構成を統括制御するコントローラ42と、順次に得られたX線画像(差分画像P),重ね合わせ像Pおよび時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを同一画面上に並べて表示するモニタ43とを備えている。入力部41は、ユーザが入力したデータや命令を入力するためであって、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。コントローラ42は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。なお、図2では、図示の便宜上、コントローラ42から、コントローラ42が制御する構成を結ぶ結線については、図示を省略する。入力部41は、この発明における非表示設定手段に相当し、モニタ43は、この発明における表示手段に相当する。
透視または動画再生のための撮影では、FPD25で取得されたX線画像を画像メモリ部31に送り込む。当該X線画像を画像メモリ部31に書き込んで記憶する。透視時または動画再生のための撮影時に、画像メモリ部31に記憶されたX線画像を読み出して減算器32に送り込む。透視または動画再生のための撮影では、FPD25で取得された現在のX線画像Pおよび当該現在のX線画像Pよりも過去のX線画像Pを減算器32に送り込む。
減算器32は、現在のX線画像Pと、当該現在のX線画像Pよりも過去のX線画像Pとの差分を求めることにより、図3に示すような差分画像Pを取得する。具体的には、X線画像Pおよび過去のX線画像Pにおいて同一画素毎に差分を求めることにより、動きのない人体構造物や、同じく動きのないクリップやペースメーカー等の人口構造物を除外して、図3に示すように差分画像Pを取得する。また、一連の透視または動画再生のための撮影において収集された各々のX線画像のうち、現在のX線画像Pよりも1フレーム前の直近のフレームのX線画像を過去のX線画像Pとして用いるのが好ましい。
なお、減算器32によって差分を求める際には、現在のX線画像Pと、直近の単一のX線画像Pとの差分により得られた画像を差分画像Pとしてもよいし、現在のX線画像X線画像Pと、直近の複数フレーム(例えば3フレーム)のX線画像Pの平均との差分により得られた画像を差分画像Pとしてもよい。複数フレームのX線画像Pの平均を用いて差分画像Pを求める場合には、統計ノイズを低減させることができるという効果をも奏する。
なお、後述する図6に示すように、直近の3フレームのX線画像の平均を画像Aとし、現在のX線画像を画像Bとしたときには、減算器32は画像Bから画像Aを減算することにより、差分による(B−A)の差分画像Pを取得することができる。
このようにして取得された差分画像Pを動画用のX線画像として動画メモリ部33に送り込む。
動画用に順次に得られた差分画像Pを動画メモリ部33に書き込んで記憶する。デバイスの特徴点を抽出する,デバイスを認識した箇所を差分画像Pから切り取る,あるいは順次に得られた差分画像Pを表示するために、動画メモリ部33に記憶された差分画像Pを読み出して、特徴点抽出部34,画像切り取り部35およびモニタ43に送り込む。
特徴点抽出部34は、動画用に順次に得られた差分画像Pからデバイスの特徴点を抽出する。具体的な特徴点抽出については、特に限定されないが、SUSANオペレータやHarrisオペレータなどを用いたコーナー検出法などの公知の手法を用いて行う。抽出された特徴点のデータ(例えば特徴点の画素座標)を画像切り取り部35および画像位置調整部37に送り込む。
画像切り取り部35は、抽出された特徴点に基づいてデバイスを認識した箇所を差分画像Pから切り取って、切り取られた当該箇所の画像を、図3に示すようにデバイス認識画像Pとする。切り取る際には、全ての特徴点が画像内部に含まれるように、特徴点の周辺領域も含ませてマージンを取って切り取るのが好ましい。このようして切り取られたデバイス認識画像Pを認識画像メモリ部36に送り込む。
デバイス認識画像Pを認識画像メモリ部36に書き込んで記憶する。位置合わせ(位置調整)を行うために、認識画像メモリ部36に記憶されたデバイス認識画像Pを読み出して画像位置調整部37に送り込む。
画像位置調整部37は、特徴点を基準にしてデバイス認識画像Pの位置を調整する位置合わせを行う。動画用のX線画像(ここでは差分画像P)と同数のデバイス認識画像Pが存在するので、各々のデバイス認識画像P間の位置や向きや大きさがそれぞれ異なる。そこで、特徴点を基準にして、平行移動,回転移動,拡大・縮小あるいはそれらを組み合わせた処理などに代表されるアフィン変換(線形変換)を行って、各々のデバイス認識画像P間の位置や向きや大きさを揃えて、図3に示すような位置が調整されたデバイス認識画像Pをそれぞれ取得する。このようにして位置が調整されたデバイス認識画像Pを認識画像メモリ部36に送り込む。
デバイス認識画像Pを認識画像メモリ部36に書き込んで記憶する。なお、位置合わせ前のデバイス認識画像Pを位置合わせ前の認識画像メモリ部に記憶して、位置合わせ後のデバイス認識画像Pを位置合わせ後の認識画像メモリ部に記憶して、両者を区別して記憶してもよい。重ね合わせによる強調を行う,あるいは時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを表示するために、認識画像メモリ部36に記憶されたデバイス認識画像Pを読み出して、重ね合わせ部38およびモニタ43に送り込む。
重ね合わせ部38は、デバイス認識画像Pを重ね合わせて、図3に示すように重ね合わせ像Pとする。例えばマーカ以外のステントなどのようにデバイスの画素値が他の箇所の画素値とさほど変わらない場合でも、各々のデバイス認識画像Pが既に位置合わせされているので、重ね合わせることで、図3に示すように強調表示することができる。重ね合わせ像Pを重ね合わせ像メモリ部39に送り込む。
重ね合わせ像Pを重ね合わせ像メモリ部39に書き込んで記憶する。重ね合わせ像Pを表示するために、重ね合わせ像メモリ部39に記憶された重ね合わせ像Pを読み出して、モニタ43に送り込む。
図3に示すように、順次に得られた差分画像P,重ね合わせ像Pおよび時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを同一画面上に並べてモニタ43に表示する。
コントローラ42と同様に、上述した特徴点抽出部34や画像切り取り部35や画像位置調整部37や重ね合わせ部38は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。画像メモリ部31や動画メモリ部33や認識画像メモリ部36や重ね合わせ像メモリ部39は、RAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体で構成されている。減算器32はオペアンプや抵抗で構成されている。
次に、一連の撮影について、図1〜図3とともに、図4〜図8を参照して説明する。図4は、実施例に係る透視を含む一連の撮影のフローチャートであり、図5は、実施例に係る動画再生を含む一連の撮影のフローチャートであり、図6は、直近の3フレームのX線画像の平均を過去のX線画像として用いて差分画像を求める場合の処理の流れを示す模式図であり、図7は、デバイスの特徴点の誤認識を発見した場合における重ね合わせ像の再作成処理の流れを示す模式図であり、図8(a)は、デバイス認識画像の表示の態様であり、図8(b)は、デバイス認識画像の非表示の態様である。先ず、透視について図4を参照して説明した後に、動画再生について図5を参照して説明する。また、図4および図5で共通するステップについては、動画再生ではその説明を省略する。
(ステップS1)透視
通常の撮影よりも弱い線量のX線を照射する透視を行う。FPD25(図1および図2を参照)の検出面に投影されたX線画像P(図2および図3を参照)を画像メモリ部31(図2を参照)に送り込む。
(ステップS2)差分画像の作成
画像メモリ部31に記憶された現在のX線画像Pおよび過去のX線画像Pを読み出して減算器32(図2を参照)に送り込み、減算器32は現在のX線画像Pと過去のX線画像Pとの差分を求めることにより、差分画像P(図2および図3を参照)を取得する。透視において差分画像Pについてはモニタ43(図2および図3を参照)にリアルタイムに表示するために、動画メモリ部33(図2を参照)に記憶せずに、モニタ43に送り込む。また、後述するステップS3の特徴点の抽出を行うために、差分画像Pを特徴点抽出部34(図2を参照)に送り込み、後述するステップS4の画像の切り取りを行うために、差分画像Pを画像切り取り部35(図2を参照)に送り込む。
上述したように、一連の透視または動画再生のための撮影において収集された各々のX線画像のうち、現在のX線画像Pよりも1フレーム前の直近のフレームのX線画像を過去のX線画像Pとして用いるのが好ましい。現在のX線画像Pと、直近の単一のX線画像Pとの差分により得られた画像を差分画像Pとしてもよいし、現在のX線画像X線画像Pと、直近の複数フレーム(例えば3フレーム)のX線画像Pの平均との差分により得られた画像を差分画像Pとしてもよい。平均や単一を問わずに、直近のフレームのX線画像を過去のX線画像Pとして用いて差分画像Pを求めることで、X線の曝射レートより動きの遅い呼吸による動きなどを差分によって排除することができる。
図6では、直近の3フレームのX線画像Pの平均を過去のX線画像として用いて差分画像Pを求める場合について説明する。図6に示すように、直近の3フレームのX線画像の平均を画像Aとし、現在のX線画像を画像Bとする。減算器32は画像Bから画像Aを減算することにより、差分による(B−A)の差分画像Pを取得する。画像Aを構成するフレーム間で動いているワイヤやマーカの部分は白っぽくなる。画像A,Bの両方において位置が変わらない、または動きの少ない部分は灰色になる。画像Bのワイヤやマーカは黒く沈んだままになる。よって、画像Bから画像Aを減算することにより、差分による(B−A)の差分画像Pではワイヤやマーカなどの特徴点が抽出し易くなる。
(ステップS3)特徴点の抽出
特徴点抽出部34は、動画用に順次に得られた差分画像Pからデバイスの特徴点を抽出する。抽出された特徴点のデータを画像切り取り部35および画像位置調整部37(図2を参照)に送り込む。
(ステップS4)画像の切り取り
画像切り取り部35は、抽出された特徴点に基づいてデバイスを認識した箇所を差分画像Pから切り取って、切り取られた当該箇所の画像をデバイス認識画像P(図2および図3を参照)とする。切り取られたデバイス認識画像Pを認識画像メモリ部36(図2を参照)に送り込む。
(ステップS5)位置合わせ
認識画像メモリ部36に記憶されたデバイス認識画像Pを読み出して画像位置調整部37に送り込み、画像位置調整部37は、特徴点を基準にしてデバイス認識画像Pの位置を調整する位置合わせを行い、位置が調整されたデバイス認識画像P(図2および図3を参照)を取得する。位置が調整されたデバイス認識画像Pを認識画像メモリ部36に送り込む。
(ステップS6)重ね合わせ
認識画像メモリ部36に記憶された(位置が調整された)デバイス認識画像Pを読み出して重ね合わせ部38(図2を参照)に送り込み、重ね合わせ部38は、デバイス認識画像Pを重ね合わせて重ね合わせ像P(図2および図3を参照)とする。重ね合わせ像Pを重ね合わせ像メモリ部39(図2を参照)に送り込む。
(ステップS7)各々の画像の表示
ステップS2で得られた差分画像P,ステップS6で得られた重ね合わせ像PおよびステップS5で得られた(位置が調整された)デバイス認識画像Pを同一画面上に並べてモニタ43に表示する。これによって、差分画像Pをモニタ43にリアルタイムに表示する。なお、差分画像Pについてはモニタ43にリアルタイムに表示するために、上述したように動画メモリ部33に記憶せずにモニタ43に送り込むので、差分画像Pの表示とデバイス認識画像Pや重ね合わせ像Pの表示との間にタイムラグが生じる。しかし、デバイス認識画像Pや重ね合わせ像Pを取得する画像処理(差分画像の作成,特徴点の抽出,画像の切り取り,位置合わせおよび重ね合わせ)は複雑な演算処理でないので、差分画像Pの表示から僅かなタイムラグでデバイス認識画像Pや重ね合わせ像Pを表示することができる。
(ステップS8)所定フレーム?
複数フレームにわたって透視を行うので、透視を行う複数フレームを所定フレームとしてユーザは予め設定する。そして、所定フレームに達したか否かを判断する。所定フレームに達していない場合には透視が終了していないとしてステップS1の透視に戻って、ステップS1〜S8を繰り返し行う。所定フレームに達した場合には透視が終了したとして一連の撮影を終了する。なお、図4のフローチャートでは固定の所定フレームを設定して、設定された所定フレームにわたって透視を行ったが、ユーザが透視を終了する指令を与えるまで複数フレームにわたって透視を行ってもよい。何れの場合においても、ステップS1〜S8を繰り返し行うことにより、透視によりその後に取得された各々の差分画像Pを動画として表示することができる。
透視の場合には、重ね合わせ像Pは、現在までのデバイス認識画像Pを重ね合わせた画像がモニタ43に表示されて、フレーム毎に逐次に更新される。一方、各々のデバイス認識画像Pは、認識画像メモリ部36にフレーム毎に蓄積されて、モニタ43にそれぞれ蓄積表示される。よって、モニタ43に表示される時系列毎の各々のデバイス認識画像Pについては、最新に得られたデバイス認識画像Pから、モニタ43に表示され得るフレーム(図3や図7や図8では14フレーム)まで遡ったデバイス認識画像Pまでがモニタ43にそれぞれ表示されて、古い順からデバイス認識画像Pがモニタ43に表示されなくなる。もちろん、モニタ43の水平スクロールバー(図示省略)をスクロール操作することで、古いデバイス認識画像Pをモニタ43に表示することが可能である。
続いて、動画再生について図5を参照して説明する。
(ステップT1)動画再生のための撮影
動画再生のための撮影を行う。図4のステップS1の透視では、通常の撮影よりも弱い線量のX線を照射したが、図5のステップT1の撮影では、動画再生を行うために通常の撮影とほぼ同量の線量のX線を照射するのが好ましい。それ以外の処理は、図4のステップS1の透視と同じであるので、その説明を省略する。
(ステップT2)差分画像の作成
図4のステップS2の差分画像の作成では、差分画像Pについてはモニタ43にリアルタイムに表示するために、動画メモリ部33に記憶せずに、モニタ43に送り込んだが、図5のステップT2の差分画像の作成では、動画再生を行うために動画メモリ部33に記憶して、動画再生時に差分画像Pを動画メモリ部33から読み出してモニタ43に送り込む。それ以外の処理は、図4のステップS2の差分画像の作成と同じであるので、その説明を省略する。
(ステップT3)特徴点の抽出
図4のステップS3の特徴点の抽出と同じであるので、その説明を省略する。
(ステップT4)画像の切り取り
図4のステップS4の画像の切り取りと同じであるので、その説明を省略する。
(ステップT5)位置合わせ
図4のステップS5の位置合わせと同じであるので、その説明を省略する。
(ステップT6)重ね合わせ
図4のステップS6の重ね合わせと同じであるので、その説明を省略する。
(ステップT7)所定フレーム?
図4のフローチャートと相違して、動画再生をリアルタイムで行わないので、動画再生(表示)をステップT7よりも後で行う。動画再生に必要な複数フレームを所定フレームとしてユーザは予め設定する。そして、図4のステップS8と同様に、所定フレームに達したか否かを判断する。所定フレームに達していない場合には動画再生のための撮影が終了していないとしてステップT1の動画再生のための撮影に戻って、ステップT1〜T7を繰り返し行う。所定フレームに達した場合には動画再生のための撮影が終了したとして、ユーザから動画再生の指令が入力されるとステップT8の動画再生(表示)を行う。なお、図5のフローチャートでは固定の所定フレームを設定して、設定された所定フレームにわたって動画再生のための撮影を行ったが、ユーザが動画再生のための撮影を終了する指令を与えるまで複数フレームにわたって動画再生のための撮影を行ってもよい。
(ステップT8)動画再生(表示)
ユーザから動画再生の指令が入力されると、繰り返しステップT2で得られた複数フレームにわたる各々の差分画像Pを逐次にモニタ43に表示しつつ、ステップT6で得られた重ね合わせ像PおよびステップT5で得られた(位置が調整された)デバイス認識画像Pを同一画面上に並べてモニタ43に表示する。これによって、各々の差分画像Pを動画として表示することができる。動画再生の場合には、透視と相違して、差分画像Pの表示とデバイス認識画像Pや重ね合わせ像Pの表示との間にタイムラグが生じることなく、順次に得られた差分画像P,重ね合わせ像Pおよび時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを同一画面上に並べてモニタ43に同時に表示することができる。
なお、ユーザからの動画再生の指令に関するタイミングについては、特に限定されずに、任意のタイミングで行うことができる。例えば、ステップT1〜T7におけるリアルタイムでの画像収集直後に、ユーザが動画再生の指令を与えることで、動画再生を行ってもよいし、収集済みの画像(ここでは差分画像P)に対して処理を施す際に、ユーザが動画再生の指令を与えることで、動画再生を行ってもよい。
動画再生の場合には、透視と相違して、重ね合わせ像Pは、全フレームにおける各々のデバイス認識画像Pを重ね合わせた画像がモニタ43に表示される。一方、各々のデバイス認識画像Pは、時系列毎にモニタ43にそれぞれ表示される。時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを表示する際には、透視で述べたように最新に得られたデバイス認識画像Pから、モニタ43に表示され得るフレーム(図3や図7や図8では14フレーム)まで遡ったデバイス認識画像Pまでをモニタ43にそれぞれ表示する。もちろん、透視で述べたようにモニタ43の水平スクロールバー(図示省略)をスクロール操作することで、古いデバイス認識画像Pをモニタ43に表示することが可能である。
続いて、図7に示すように、デバイスの特徴点の誤認識を発見した場合に誤認識を検出したフレームにおけるデバイス認識画像をDetとする。上述の画像位置調整部37で位置合わせしたとしても、「発明が解決しようとする課題」で述べたように、特徴点の抽出を誤り、位置合わせ(位置調整)そのものが失敗する場合がある。
その場合には、デバイス認識画像Detにおいてデバイスの特徴点の誤認識がモニタ43上で表示される。この場合には、ユーザは、モニタ43上のデバイス認識画像Detを入力部41(図2を参照)で指定(例えばクリック)して、指定されたデバイス認識画像Detを手動で除外する。図7では、除外されたデバイス認識画像をExとする。そして、当該除外後の(残りの)デバイス認識画像Pを重ね合わせて重ね合わせ像Pを再作成してモニタ43に表示する。図7では、単一フレームにおけるデバイス認識画像Detを手動で除外したが、デバイスの特徴点の誤認識が複数フレームにわたって認められる場合には任意の数のデバイス認識画像Detを手動で除外することが可能である。このような誤認識が発生しても収集後の重ね合わせ像Pの修正が容易に可能であり、最低限のX線被曝で最大の効果が得られる。
なお、上述した再作成処理は、デバイス強調処理が施されていない収集済みのX線画像に対してもポストプロセス処理としても適用が可能であり、過去の撮影で得られたX線画像を使用することで、再撮影を行うことなく被曝を抑えることも可能になる。また、誤認識が認められたフレームの番号をモニタ43の所定の位置(画像の邪魔にならない右上,左上,右下あるいは左下)に表示してもよい。このように誤認識が認められたフレームの番号を表示することで、将来の検出能を向上させることができる。
続いて、デバイス認識画像Pの表示を非表示に設定する非表示設定について説明する。図8(a)に示すように、時系列毎の各々のデバイス認識画像Pをモニタ43に表示することで、残りの差分画像Pの表示枠および重ね合わせ像Pの表示枠が限られてしまう。そこで、ユーザがデバイス認識画像Pの表示が不要であると判断した場合には、図8(b)に示すように、デバイス認識画像Pの表示を非表示に設定する入力を行うために、ユーザは入力部41で設定する。デバイス認識画像Pの表示を非表示に設定することで、残りの差分画像Pおよび重ね合わせ像Pの表示が大きくなる。また、適宜必要に応じて、デバイス認識画像Pの非表示を表示に戻すことも可能である。
また、図3や図7や図8では各々の画像が拡大あるいは縮小されてモニタ43に表示されている。特に、重ね合わせ像Pは拡大されてモニタ43に表示されている。この拡大率や縮小率は固定であってもよいし、例えば入力部41で拡大率や縮小率を自在に変更することも可能である。
上述の本実施例に係るX線装置によれば、動画用に順次に得られたX線画像(本実施例では差分画像P)から、被検体Mの体内に挿入されたデバイスの特徴点を抽出し、抽出された当該特徴点に基づいてデバイスを認識した箇所をX線画像(差分画像P)から切り取って、切り取られた当該箇所の画像をデバイス認識画像Pとする。特徴点を基準にして当該デバイス認識画像Pの位置を調整する位置合わせを行い、位置が調整されたデバイス認識画像Pを重ね合わせて重ね合わせ像Pとする。そして、順次に得られたX線画像(差分画像P),重ね合わせ像Pおよび時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを同一画面上に並べて表示する。その結果、位置合わせ(位置調整)の失敗があっても、X線画像(差分画像P)や重ね合わせ像Pとともに時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを同一画面上に並べて表示することで、その失敗に気づいて手技を継続することが可能となる。重ね合わせに使用した時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを並べて表示することで、透視または時系列に撮影(動画再生)する場合においてデバイスを正しく認識しているか否かを確認することができる。
例えば、心臓血管内でのステント留置を対象とするのであれば、収集されたX線画像をそのまま重ね合わせや表示に使用するのではなく、本実施例のように、収集されたX線画像Pと、当該X線画像よりも過去の単一のX線画像または過去の複数のX線画像の平均との差分により、差分画像Pを動画用のX線画像として重ね合わせや表示に使用する。すなわち、特徴点抽出,切り取りおよび重ね合わせは、動画用に順次に作成された差分画像PからなるX線画像を用いて行い、順次に得られた差分画像PからなるX線画像,重ね合わせ像Pおよび時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを同一画面上に並べて表示する。このように、差分画像Pを重ね合わせに使用することで、デバイス認識の成功率およびデバイス形状の視認性の向上が期待できる。
心臓血管治療において、デバイスは血管内に配置されるので、心拍は時間軸に沿って、その位置は大きく動く。上述した差分画像Pを作成することで、動きのない人体構造物や人口構造物を取り除くことができる。これにより、デバイス認識の成功率およびデバイス形状の視認性の向上につながる。
本実施例の図7のように、デバイスの特徴点の誤認識が認められる場合には表示手段(本実施例ではモニタ43)上の任意の数のデバイス認識画像Detを除外することで、重ね合わせ手段(本実施例では重ね合わせ部38)は、当該除外後のデバイス認識画像を重ね合わせて重ね合わせ像Pを再作成して表示手段(モニタ43)に表示するのが好ましい。重ね合わせ像Pを作成するために使用した過去のフレームのデバイス認識画像(すなわち、時系列毎の各々のデバイス認識画像)の表示は、リアルタイム表示または動画再生時の表示での画像処理において誤認識を見つけるための判断材料として、使用することができるのは上述の通りである。
ここで、さらにX線曝射終了後の動画再生時において、特定のデバイス認識画像Detを指定して除外する機能を備えることにより、デバイスの特徴点の誤認識が含まれた場合でも、X線画像収集直後の再生時において、正常に特徴点が認識されているフレームのみを使い、重ね合わせ像Pを作成することができる。この機能は、リアルタイムでの画像収集直後の再生時だけでなく、収集済みの画像に対して処理を施す際(すなわち、過去の収集済みの画像について動画再生して処理を施す際)にも使用することができる。このように、デバイスの特徴点の誤認識が認められる場合には表示手段(モニタ43)上の任意の数のデバイス認識画像を除外することで、追加のX線曝射なしに、デバイスの特徴点が正しく認識されたフレームのみを使って、デバイス視認性が向上した重ね合わせ像Pを再作成することができる。
本実施例の図8のように、デバイス認識画像Pの表示を非表示に設定する非表示設定手段(本実施例では入力部41)を備えるのが好ましい。順次に得られたX線画像(差分画像P),重ね合わせ像Pおよび時系列毎の各々のデバイス認識画像Pを同一画面上に並べて表示すると、各々の画像の表示が小さくなるので、時系列毎の各々のデバイス認識画像Pの表示が必要でないとユーザが判断した場合には、デバイス認識画像Pの表示を非表示に適宜に設定することができる。これによって、順次に得られたX線画像(差分画像P)および重ね合わせ像Pの表示を大きくすることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、放射線として、X線を例に採って説明したが、X線以外の放射線(例えばα線,β線,γ線など)に適用してもよい。例えば、核医学診断および血管造影技術を組み合わせたインターベンション治療にも適用可能である。
(2)上述した実施例では、X線検出手段としてフラットパネル型X線検出器を例に採って説明したが、イメージインテンシファイア(I.I)などに例示されるように、通常において用いられるX線を検出するX線検出器であれば、特に限定されない。上述したようにX線以外の放射線(例えばα線,β線,γ線など)に適用してもよい。
(3)被検体の体内に挿入するデバイスについては特に限定されない。また、デバイスを挿入する部位についても特に限定されない。
(4)上述した実施例では、映像系2を回転移動させるCアーム23を備えたX線装置であったが、図9に示すように、X線管24およびFPD25を平行移動させてX線画像(実施例では差分画像P)を得るX線装置に適用してもよい。上述したようにX線以外の放射線(例えばα線,β線,γ線など)に適用してもよい。
(5)上述した実施例では、差分画像Pを動画用のX線画像として重ね合わせや表示に使用したが、人体構造物や人口構造物の表示が手技に邪魔にならないのであれば、収集されたX線画像をそのまま重ね合わせや表示に使用してもよい。図10では、実施例の図2の画像メモリ31および差分器32が不要となり、収集されたX線画像をそのまま動画メモリ部33に記憶して、重ね合わせや表示に使用する。このように、収集されたX線画像を動画用として動画メモリ部33に記憶すればよい。それ以外の構成については、実施例の図2と同様なので、その説明を省略する。上述したようにX線以外の放射線(例えばα線,β線,γ線など)に適用してもよい。
(6)上述した実施例では、重ね合わせによる強調処理を行ったが、図11に示すように、デバイスを認識した箇所において、動画用に順次に得られたX線画像(ここでは収集されたX線画像)に対して強調処理を行う強調処理部44を備えるのが好ましい。重ね合わせによる強調処理の前に、デバイスを認識した箇所において別の強調処理を行う。強調処理としては、例えば一次微分や二次微分などに代表される実空間上のエッジ強調処理や、空間周波数変換を行って空間周波数の高い区域のみを抽出する空間周波数フィルタリング処理などがある。図11では、変形例(5)の図10の構成に加えて、強調処理部44を動画メモリ部33の前段に備えている。それ以外の構成については、変形例(5)の図10と同様なので、その説明を省略する。ここで、強調処理の対象である、動画用に順次に得られたX線画像については、変形例(5)のような収集されたX線画像のみならず、実施例のような差分画像Pも含まれることに留意されたい。よって、実施例のように差分画像Pを動画用のX線画像として用いて、差分画像Pに対して強調処理を行ってもよい。強調処理部44は、この発明における強調処理手段に相当する。上述したようにX線以外の放射線(例えばα線,β線,γ線など)に適用してもよい。
32 … 減算器
34 … 特徴点抽出部
35 … 画像切り取り部
37 … 画像位置調整部
38 … 重ね合わせ部
41 … 入力部
43 … モニタ
44 … 強調処理部
… (収集された)X線画像
… 差分画像
,P … デバイス認識画像
… 重ね合わせ像
M … 被検体

Claims (4)

  1. 検出された放射線に基づいて複数の放射線画像を取得する放射線透視撮影装置であって、
    動画用に順次に得られた前記放射線画像から、被検体の体内に挿入されたデバイスの特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
    抽出された当該特徴点に基づいて前記デバイスを認識した箇所を前記放射線画像から切り取って、切り取られた当該箇所の画像をデバイス認識画像とする画像切り取り手段と、
    前記特徴点を基準にして当該デバイス認識画像の位置を調整する位置合わせを行う画像位置調整手段と、
    位置が調整された前記デバイス認識画像を重ね合わせて重ね合わせ像とする重ね合わせ手段と、
    順次に得られた前記放射線画像,前記重ね合わせ像および時系列毎の各々のデバイス認識画像を同一画面上に並べて表示する表示手段と
    前記表示手段上の任意の数のデバイス認識画像を除外する入力を行う入力手段と
    を備え
    前記重ね合わせ手段は、前記入力手段による当該除外後の前記デバイス認識画像を重ね合わせて前記重ね合わせ像を再作成して前記表示手段に表示することを特徴とする放射線透視撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線透視撮影装置において、
    収集された前記放射線画像と、当該放射線画像よりも過去の単一の放射線画像または過去の複数の放射線画像の平均との差分により、差分画像を動画用の放射線画像として作成する差分画像作成手段を備え、
    前記特徴抽出手段による特徴点抽出,前記画像切り取り手段による切り取りおよび前記重ね合わせ手段による重ね合わせは、動画用に順次に作成された前記差分画像からなる放射線画像を用いて行い、
    前記表示手段は、順次に得られた前記差分画像からなる放射線画像,前記重ね合わせ像および時系列毎の各々のデバイス認識画像を同一画面上に並べて表示する
    ことを特徴とする放射線透視撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線透視撮影装置において、
    前記デバイスを認識した箇所において、動画用に順次に得られた前記放射線画像に対して強調処理を行う強調処理手段を備えることを特徴とする放射線透視撮影装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載の放射線透視撮影装置において、
    前記デバイス認識画像の表示を非表示に設定する非表示設定手段を備えることを特徴とする放射線透視撮影装置。
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