JP6287640B2 - タンク装置 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照しつつ、本発明にかかるタンク装置の実施形態について説明する。図1は、第1実施形態におけるタンク装置1の全体を示す模式図である。このタンク装置1は、フォークリフトに搭載されるオイルタンクであり、フォークリフトのマストを駆動させるシリンダ92の作動油を貯留、供給するものである。ただし、本発明にかかるタンク装置は、フォークリフト以外の作業車両や自動車に搭載されるものであってもよいし、貯留する液体も作動油に限定されない。
タンク装置1は、不図示のポンプやバルブ等が設けられた油圧回路91を介してシリンダ92に接続されている。タンク装置1は、作動油OLを内部に貯留するタンク本体10と、タンク本体10内の作動油OLを吸い込んでシリンダ92へ供給する吸込管20と、シリンダ92から排出される作動油OLをタンク本体10へと戻す戻り管30と、を具備して構成される。
タンク本体10は、作動油OLを貯留するための内部空間を有する、例えば直方体状の樹脂製容器である。ただし、タンク本体10の形状は直方体状に限定されるものではないし、タンク本体10は樹脂製ではなく金属製でもよい。タンク本体10の側壁には、吸込管20を挿入するための貫通孔11、および戻り管30を挿入するための貫通孔12が、それぞれ形成されている。
吸込管20は、作動油OLを吸い込むための円管状の樹脂製パイプであり、貫通孔11に挿入された状態でタンク本体10に取り付けられる。吸込管20は、貫通孔11からタンク本体10の内部に向かって底面13に沿って延びた後、底面13に向かって斜めに折れ曲がる形状を有する。吸込管20の先端は、底面13を向いて開口する吸込口21となっている。吸込口21は、底面13の近傍に配置されるとともに、平面視では底面13の略中央に位置しており、作動油OLの液面が変動した場合でも、できるだけ空気を吸い込むことがない配置となっている。吸込管20のうち、タンク本体10に取り付けられたときにタンク本体10の外側に位置する部位は接続部22となっており、この接続部22は油圧回路91を構成する不図示の配管に適宜接続される。
戻り管30は、作動油OLをタンク本体10に戻すための円管状の樹脂製パイプであり、貫通孔12に挿入された状態でタンク本体10に取り付けられる。戻り管30は、吸込管20と同様に、貫通孔12からタンク本体10の内部に向かって底面13に沿って延びた後、底面13に向かって斜めに折れ曲がる形状を有する。戻り管30の先端は、底面13を向いて開口する吐出口31となっている。戻り管30のうち、タンク本体10に取り付けられたときにタンク本体10の外側に位置する部位は接続部32となっており、この接続部32は油圧回路91を構成する不図示の配管に適宜接続される。
図2は、第1実施形態における吸込口21を示す拡大断面図であり、より詳細には、吸込管20の軸方向に沿った断面図である。a図は、当接部21aが底面13から離間している状態を示し、b図は、当接部21aが底面13に当接している状態を示す(以上、図3、図4、図6も同様)。
このように、第1実施形態によれば、当接部21aによって吸込口21と底面13との間に空間Sが確保されることで、吸込口21が底面13により閉塞されるということがなく、吸込面積の減少に起因するキャビテーションの発生を防止することができ、ひいてはキャビテーションによる異音の発生を防止することができるという効果が得られる。しかも、第1実施形態によれば、吸込口21を底面13に対して傾斜する傾斜面とするだけで当接部21aを構成することができるので、新たな部材を追加することなく、低コストで、キャビテーションによる異音の発生を防止することができる。また、当接部21aが底面13から離間している状態で吸込管20をタンク本体10に取り付ける方が、当接部21aが底面13に当接している状態で吸込管20をタンク本体10に取り付けるよりも、タンク本体10の組み立てが容易であり、各部品において許容される製造公差も大きくなる。
第1実施形態のように、吸込口21を底面13に対して傾斜させ、吸込口21のうち底面13に最も近接する部位を「当接部」とする場合、吸込口21を傾斜させる方向はどのような方向であってもよい。例えば、図3に示すように、吸込口21を、基端側から先端側に向かうにつれて下方に向かう傾斜面としてもよい。この場合、吸込管20の軸方向に沿った断面において、吸込管20の外面と傾斜面21との間には、基端側に形成される鈍角部21cと、先端側に形成される鋭角部21dとが存在するが、このうち鋭角部21dが、吸込口21のうち底面13に最も近接する部位である「当接部」となる。
図4は、第2実施形態における吸込口21を示す拡大断面図(a図、b図)および斜視図(c図)である。第1実施形態では、吸込口21を底面13に対して傾斜させることで「当接部」を構成したが、第2実施形態では、吸込管20から底面13側に突出する突出部22を設け、この突出部22を「当接部」としている。以下、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
このように、第2実施形態によれば、当接部22によって吸込口21と底面13との間に空間Sが確保されることで、吸込口21が底面13により閉塞されるということがなく、吸込面積の減少に起因するキャビテーションの発生を防止することができ、ひいてはキャビテーションによる異音の発生を防止することができるという効果が得られる。しかも、第2実施形態によれば、突出部22の形状や配置を変更することで、吸込口21の支持強度を調整することができる。特に、第2実施形態では、樹脂成形する際に突出部22の成形に工数がかかるものの、突出部22を吸込口21から突出させているので、突出部22を短くしても空間Sを確保することができるので好適である。また、突出部22が底面13から離間している状態で吸込管20をタンク本体10に取り付ける方が、突出部22が底面13に当接している状態で吸込管20をタンク本体10に取り付けるよりも、タンク本体10の組み立てが容易であり、各部品において許容される製造公差も大きくなる。
本実施形態の突出部22は、吸込管20を樹脂成形する際に、同時に成形することが可能であるが、突出部22を吸込管20とは別部材として用意し、これを吸込管20に接合するようにしてもよい。また、突出部22を吸込管20のうち吸込口21以外の部位から底面13側に突出させ、その下端が吸込口21よりも底面13側に位置するように構成することも可能である。
図5は、第3実施形態における吸込口21の周辺を示す斜視図である。第1実施形態および第2実施形態では、いずれも吸込管20側に「当接部」を設けたが、第3実施形態では、タンク本体10の底面13から吸込口21側に向けて突出するリブ14を設け、このリブ14を「当接部」とするように構成している。以下、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
このように、第3実施形態によれば、当接部14によって吸込口21と底面13との間に空間Sが確保されることで、吸込口21が底面13により閉塞されるということがなく、吸込面積の減少に起因するキャビテーションの発生を防止することができ、ひいてはキャビテーションによる異音の発生を防止することができるという効果が得られる。しかも、第3実施形態によれば、リブ14に厚みを持たせることで当接部14の強度を容易に向上させることができる。また、吸込口21がリブ14から離間している状態で吸込管20をタンク本体10に取り付ける方が、吸込口21がリブ14に当接している状態で吸込管20をタンク本体10に取り付けるよりも、タンク本体10の組み立てが容易であり、各部品において許容される製造公差も大きくなる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。
10:タンク本体
13:底面
14:リブ(当接部)
20:吸込管
21:吸込口
21a:鈍角部(当接部)
21d:鋭角部(当接部)
21e:近接部位(当接部)
21f:近接部位(当接部)
22:突出部(当接部)
S:空間
Claims (2)
- 液体を貯留するタンク本体と、
前記タンク本体の底面を向いて開口する吸込口を有し、前記液体を前記吸込口から吸い込む樹脂製の吸込管と、
を備え、
前記吸込管および前記タンク本体のうち少なくともいずれか一方に、前記吸込管および前記タンク本体のうち他方に当接可能な当接部が設けられており、
前記吸込口に前記底面側への引張力が作用したとき、前記吸込口が前記当接部により支持されることで、前記吸込口と前記底面との間に空間が確保され、
前記吸込口は前記底面に対して傾斜する傾斜面となっており、前記傾斜面のうち前記底面に最も近接する部位が前記当接部であり、
前記吸込管の軸方向に沿った断面において、前記吸込管の外面と前記傾斜面との間に鈍角部が形成されており、前記鈍角部が前記当接部であることを特徴とするタンク装置。 - 液体を貯留するタンク本体と、
前記タンク本体の底面を向いて開口する吸込口を有し、前記液体を前記吸込口から吸い込む樹脂製の吸込管と、
を備え、
前記吸込管に、前記タンク本体に当接可能な当接部が設けられており、
前記吸込口に前記底面側への引張力が作用したとき、前記底面から離間していた前記当接部が前記底面に当接し、前記吸込口が前記当接部により支持されることで、前記吸込口と前記底面との間に空間が確保され、
前記吸込口は前記底面に対して傾斜する傾斜面となっており、前記傾斜面のうち前記底面に最も近接する部位が前記当接部であり、
前記吸込管の軸方向に沿った断面において、前記吸込管の外面と前記傾斜面との間に鈍角部が形成されており、前記鈍角部が前記当接部であることを特徴とするタンク装置。
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