JP2021071066A - オイルストレーナ - Google Patents

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竜之介 新庄
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Abstract

【課題】オイル流入管部に対して屈曲方向のみならず軸方向に大きな力が作用した際に、部品点数を増加させることなく、オイル流入管部の変形によってその力を吸収できるようにする。【解決手段】オイル流入管部41の上下方向中間部には、他の部分よりも弱く形成された弱化部41aが設けられている。オイル流入管部41における弱化部41aよりも上側部分の内径が弱化部41aよりも下側部分の外径よりも大きく設定され、また、オイル流入管部41における弱化部41aよりも下側部分の内径が弱化部41aよりも上側部分の外径よりも大きく設定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、オイルを濾過するオイルストレーナに関するものである。
従来から、例えば車両のエンジン等に設けられるオイルストレーナとしては、オイルを濾過するフィルタと、フィルタを収容するケーシングとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1のオイルストレーナは、ケーシングのフィルタ収容部から下方へ延びるオイル流入管部を備えている。オイル流入管部の外周面には、周方向に環状に延びる溝が形成されており、この溝の形成によってオイル流入管部には他の部分に比べて弱い弱化部が形成されることになる。
また、特許文献2のオイルストレーナは、ケーシングのフィルタ収容部と、オイル流入管部とが別部材で構成されており、オイル流入管部がフィルタ収容部の内側に挿入された状態で取り付けられている。オイル流入管部の下端部は、フィルタ収容部の下端部よりも下に位置しており、この状態からオイル流入管部がフィルタ収容部に対して上方へ変位可能になっている。
特許第3677189号公報 特開2002−213224号公報
ところで、通常、オイルストレーナはオイルパンの内部に配設されている。オイルパンが例えば縁石等に衝突した際に凹むことがあり、凹んだ部位によってはオイルパンが内部のオイルストレーナに当たることがある。このとき、オイルストレーナのオイル流入管部がオイルパンの底部近傍に位置付けられているので、凹んだオイルパンはオイル流入管部に当たることになる。
特許文献1のオイル流入管部には外周面に弱化部が設けられているので、オイルパンが当たったときにオイル流入管部を屈曲させる方向に力が作用した場合にはオイル流入管部を変形させてオイルストレーナ本体の破損を抑制することができると考えられる。しかしながら、オイル流入管部における弱化部よりも上側部分と下側部分との内径は等しいので、例えばオイルパンがオイル流入管部に対して下方から軸方向の圧縮力を作用させた場合、オイル流入管部の弱化部よりも下側部分が上側部分の内側に入るような変形が起こりにくく、ひいては、オイル流入管部が突っ張るようになり、オイルストレーナ本体の破損を招くおそれがある。
このことに対して、特許文献2のようにオイル流入管部をフィルタ収容部とは別体としてフィルタ収容部に対して上方へ変位可能に取り付けておけば、オイルパンがオイル流入管部に対して下方から軸方向の圧縮力を作用させた場合に、オイル流入管部をフィルタ収容部に対して上方へ変位させることができ、オイルストレーナ本体の破損を抑制できる。
ところが、オイル流入管部とフィルタ収容部とを別体にすると、それらの間に配設するシール材も必要になるので、部品点数が増加するとともに、組み立てに手間を要し、コスト高になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オイル流入管部に対して屈曲方向のみならず軸方向に大きな力が作用した際に、部品点数を増加させることなく、オイル流入管部の変形によってそのような力を吸収できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、オイル流入管部の上下方向中間部に弱化部を設け、この弱化部よりも上側部分と下側部分との径に差を持たせて軸方向の大きな荷重が作用した際に一方を他方の内側に収容可能にした。
第1の発明は、オイルを濾過するフィルタ(10)と、前記フィルタ(10)を収容するケーシング(20)とを備え、オイルパンの内部に配設されるオイルストレーナ(1)において、前記ケーシング(20)は、前記フィルタ(10)を収容するフィルタ収容部(A)と、前記フィルタ収容部(A)から下方へ延び、前記フィルタ収容部(A)内に連通するオイル流入管部(41)とを備え、前記オイル流入管部(41)の上下方向中間部には、他の部分よりも弱く形成された弱化部(41a)が設けられ、前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも上側部分の外径が前記弱化部(41a)よりも下側部分の外径よりも大きく、前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも上側部分の内径が前記弱化部(41a)よりも下側部分の内径よりも大きく設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、例えばオイルパンが凹んでオイル流入管部に当たったときにオイル流入管部に対して屈曲方向に大きな力が作用すると、弱化部が変形の起点となってオイル流入管部が変形するので、フィルタ収容部やフィルタの破損が抑制される。また、オイルパンが凹んでオイル流入管部に対して軸方向の圧縮力が作用した場合には、弱化部よりも上側部分の内径が弱化部よりも下側部分の外径よりも大きいので、オイル流入管部は弱化部において亀裂が入り、弱化部よりも下側部分が弱化部よりも上側部分の内側に入り込むように変形する。これにより、オイル流入管部が軸方向に突っ張らなくなるので、フィルタ収容部やフィルタの破損が抑制される。
第2の発明は、オイルを濾過するフィルタ(10)と、前記フィルタ(10)を収容するケーシング(20)とを備え、オイルパンの内部に配設されるオイルストレーナ(1)において、前記ケーシング(20)は、前記フィルタ(10)を収容するフィルタ収容部(A)と、前記フィルタ収容部(A)から下方へ延び、前記フィルタ収容部(A)内に連通するオイル流入管部(41)とを備え、前記オイル流入管部(41)の上下方向中間部には、他の部分よりも弱く形成された弱化部(41a)が設けられ、前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも下側部分の内径が前記弱化部(41a)よりも上側部分の外径よりも大きく設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、例えばオイルパンが凹んでオイル流入管部に当たったときにオイル流入管部に対して屈曲方向に大きな力が作用すると、弱化部が変形の起点となってオイル流入管部が変形するので、フィルタ収容部やフィルタの破損が抑制される。また、オイルパンが凹んでオイル流入管部に対して軸方向の圧縮力が作用した場合には、弱化部よりも下側部分の内径が弱化部よりも上側部分の外径よりも大きいので、オイル流入管部は弱化部において亀裂が入り、弱化部よりも上側部分が弱化部よりも下側部分の内側に入り込むように変形する。これにより、オイル流入管部が軸方向に突っ張らなくなるので、フィルタ収容部やフィルタの破損が抑制される。
第3の発明は、前記弱化部(41a)は、薄肉部で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、オイル流入管部の上下方向中間部で径を変化させた際に当該中間部において薄肉部を形成することができる。この薄肉部を弱化部としたので、外力が作用した際に確実に変形させることができる。
第4の発明は、前記弱化部(41a)は、前記オイル流入管部(41)の周方向に連続していることを特徴とする。
この構成によれば、弱化部が周方向に連続することで、オイル流入管部に対して径方向のどの方向から力が作用しても弱化部において確実に変形させることができる。
第5の発明は、前記弱化部(41a)は、螺旋状に連続していることを特徴とする。
この構成によれば、弱化部が螺旋状に連続することで、オイル流入管部に対して径方向のどの方向から力が作用しても弱化部において確実に変形させることができる。
第6の発明は、前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも下側部分には、溝(41d)が形成されていることを特徴とする。
第7の発明は、前記溝(41d)は上下方向に延びており、前記溝(41d)の底部は、前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも上側部分の内面と比べて前記オイル流入管部(41)の管軸線(100)に近いことを特徴とする。
第1の発明によれば、オイルパンが凹んでオイル流入管部に当たったときにオイル流入管部に対して屈曲方向に大きな力が作用した場合には弱化部を変形の起点としてオイル流入管部を屈曲変形させることができ、また、オイル流入管部に対して軸方向の圧縮力が作用した場合には、オイル流入管部の弱化部よりも下側部分が弱化部よりも上側部分の内側に入り込むように変形させることができる。これにより、部品点数を増加させることなく、フィルタ収容部やフィルタの破損を抑制できる。
第2の発明によれば、オイルパンが凹んでオイル流入管部に当たったときにオイル流入管部に対して屈曲方向に大きな力が作用した場合には弱化部を変形の起点としてオイル流入管部を屈曲変形させることができ、また、オイル流入管部に対して軸方向の圧縮力が作用した場合には、オイル流入管部の弱化部よりも上側部分が弱化部よりも下側部分の内側に入り込むように変形させることができる。これにより、部品点数を増加させることなく、フィルタ収容部やフィルタの破損を抑制できる。
本発明の実施形態1に係るオイルストレーナを上方から見た斜視図である。 オイルストレーナの分解斜視図である。 オイル流入管部の縦断面図である。 本発明の実施形態2に係るオイルストレーナのオイル流入管部を下方から見た図である。 図4におけるV−V線断面図である。 実施形態2の変形例に係る図5相当図である。 本発明の実施形態3に係るオイルストレーナのオイル流入管部を下方から見た図である。 図7におけるVIII−VIII線断面図である。 実施形態3の変形例に係るオイルストレーナのオイル流入管部を下方から見た図である。 実施形態4に係り、図1におけるX−X線相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るオイルストレーナ1の斜視図である。このオイルストレーナ1は、例えば、自動車に搭載されるエンジン(図示せず)のオイルパン(図3に底壁を仮想線P1で示す)の内部に配設されてエンジンを循環するオイルを濾過することができるようになっている。尚、オイルストレーナ1は、例えば自動変速機のオイルパンの内部に配設することもできる。
図2に示すように、オイルストレーナ1は、オイルを濾過するためのフィルタ10と、フィルタ10を収容するケーシング20とを備えている。ケーシング20は、全体として細長い筒状に形成されており、長手方向一端部(図1における左側)にオイル流入孔21が形成され、長手方向他端部(図1における右側)にオイル流出孔22が形成されている。オイル流入孔21からケーシング20内に吸い込まれたオイルは、長手方向他側へ流れながらフィルタ10で濾過された後、オイル流出孔22から流出する。この実施形態では、オイル流れ方向上流側とは、オイル流入孔21が形成された側のことをいい、オイル流れ方向下流側とは、オイル流出孔22が形成された側をいうものとする。
尚、オイル流入孔21は、エンジンのオイルパンの底壁P1(図3に示す)近傍に位置している。また、オイル流出孔22は、エンジンのオイルポンプの吸入口に接続されている。また、ケーシング20が細長い形状であってその両端にオイル流入孔21及びオイル流出孔22がそれぞれ形成されているので、オイルパン内部におけるオイルの吸入部位と、オイルポンプの吸入口とが水平方向に離れていても、ケーシング20の内部空間をオイルの流路として利用してオイルを搬送しながら濾過することが可能になる。
ケーシング20は、略上半部を構成する上側部材30と、略下半部を構成する下側部材40とが組み合わされて構成されており、フィルタ10を収容するフィルタ収容部Aと、オイル流入管部41とを備えている。上側部材30は、上壁部30aと、上壁部30aの周縁部から下方へ延びる周壁部30bとを有しており、全体として下方に開放する凹状をなし、オイル流れ方向に長い形状となっている。また、上側部材30のオイル流れ方向下流側は、上流側に比べて幅が広くなっている。図示しないが、周壁部30bの下端部には、下側部材40に溶着される上側溶着用突条部が下方へ突出するように形成されている。この上側溶着用突条部は、周壁部30bの全周に亘って形成されている。
また、図1に示すように、上側部材30の上壁部30aのオイル流れ方向下流側の端部に、上記オイル流出孔22が開口している。オイル流出孔22は、上壁部30aを上下方向に貫通するように形成されており、その上流側がフィルタ収容部A内に連通している。なお、図示しないが、上側部材30には、オイル流出管部を設けてもよい。このオイル流出管部の下流側にオイル流出孔22を形成することができ、オイル流出管部の上流側をフィルタ収容部A内に連通させることができる。
上側部材30の上壁部30aには、オイル流出孔22の周縁部に該オイル流出孔22の径方向に延出するフランジ31が形成されている。フランジ31の上面には、オイル流出孔22を囲むように環状溝31aが形成されている。この環状溝31aには、図示しないがシール材が嵌入するようになっている。さらに、フランジ31には、オイルストレーナ1をエンジンのシリンダブロックに締結固定するための締結部材(図示せず)が挿通する挿通孔31b,31bが形成されている。
図2に示すように、フィルタ10は、全体としてオイル流れ方向に長い板状に形成されている。フィルタ10は、オイルを濾過する網目部11と、網目部11を囲むように延びる枠部12と、枠部12の内部に設けられたリブ13とを有している。網目部11、枠部12及びリブ13は、樹脂材により一体成形されている。網目部11は、オイルに混入した異物を捕捉することができるように細かなメッシュで構成されている。枠部12は上記上側部材30の周壁部30bに嵌った状態で、枠部12の全周が上側部材30の周壁部30b内面に密着するようになっている。フィルタ10は、ケーシング20のオイル流れ方向下流側の端部からオイル流れ方向中間部に亘って配設されている。
上側部材30の上壁部30aには、下方へ窪む凹部30dが形成されている。凹部30dの形成位置は、フィルタ10の枠部12のオイル流れ方向上流側の端部に対応する位置である。よって、上壁部30aにおける凹部30dが形成された部分の内面は、フィルタ10の枠部12のオイル流れ方向上流側の端部に当接する。これにより、上壁部30aにおける凹部30dが形成された部分の内面と、フィルタ10の枠部12のオイル流れ方向上流側の端部との間がシールされる。
下側部材40は、上記上側部材30の上壁部30aと対向する底壁部40aと、底壁部40aの周縁部から上方へ延びる周壁部40bとを有しており、全体として上方に開放する凹状をなし、オイル流れ方向に長い形状となっている。また、下側部材40のオイル流れ方向下流側は、上流側に比べて幅が広くなっている。
下側部材40の底壁部40aは、オイル流れ方向中間部から下流側の部分が上流側に比べて高くなるように形成されている。底壁部40aにおける高くなっている部分は、フィルタ10を収容する部分に対応している。下側部材40の周壁部40bの上端部には、上側部材30の下端部に形成された上側溶着用突条部に溶着される下側溶着用突条部40cが上方へ突出するように形成されている。この下側溶着用突条部40cは、周壁部40bの全周に亘って形成されている。下側溶着用突条部40cが上側溶着用突条部に溶着されることにより、上側部材30と下側部材40とが一体化されて両部材30、40の間からのオイル漏れが防止される。
下側部材40の底壁部40aには、フィルタ10の枠部12のオイル流れ方向上流側の端部に対応する位置に、フィルタ10を下方から支持する支持部43が設けられている。支持部43の下側には、柱状部44、44が下側部材40の幅方向に互いに間隔をあけて設けられている。柱状部44、44の間はオイルの流通が可能になっている。
また、底壁部40aのオイル流れ方向上流側の端部には、下方へ延びるオイル流入管部41が形成されている。オイル流入管部41の下流側である上側は、フィルタ収容部A内に連通している。オイル流入管部41の上流側である下側の端部には、オイル流入孔21が形成されている。オイル流入管部41は、円筒状に形成されている。なお、オイル流入管部41の形状は円筒状に限られるものではなく、例えば楕円形の断面を有する筒状であってもよい。また、オイル流入管部41の断面形状が長手方向に変化していてもよい。また、オイル流入管部41の断面形状が多角形や星形であってもよい。
オイル流入管部41は、オイルパンの底壁P1に対して所定の角度をなすように傾斜しており、下側部材40の底壁部40aに一体成形されている。オイル流入管部41の上下方向中間部には、他の部分よりも弱く形成された弱化部41aが設けられている。弱化部41aは、薄肉部で構成されており、オイル流入管部41の周方向に連続している。なお、オイル流入管部41は、オイルパンの底壁P1に対して直角であってもよい。弱化部41aは、周方向に連続しているのが好ましいが、一部が途切れていてもよい。
弱化部41aの強度は、例えば肉厚や断面形状によって設定することができる。弱化部41aは、オイル流入管部41に対して屈曲方向や軸方向に所定以上の力が作用した際に他の部分よりも早く破断するように、その強度が設定されている。具体的には、フィルタ収容部A及びフランジ31、あるいはオイルストレーナ本体がオイルレベル面よりも上側に露出している部分が破損する前に弱化部41aを破断させることによって外力を吸収し、フィルタ収容部A及びフランジ31の破損を抑制するようにしている。同様に、フランジ31を締結する締結部材の離脱が起きる前に、弱化部41aを破断させるようにしている。なお、通常の使用時に生じる加振力等によっては弱化部41aが破断することはない。
また、図3に示すように、オイル流入管部41における弱化部41aよりも上側部分は大径筒部41bとされ、オイル流入管部41における弱化部41aよりも下側部分は大径筒部41bよりも小径の小径筒部41cとされている。大径筒部41b、弱化部41a及び小径筒部41cは一体成形されている。図1及び図2に示すように、小径筒部41cの外周面には、オイル流入管部41の長手方向である上下方向に延びる複数の溝(弱化部)41dが周方向に互いに間隔をあけて形成されている。オイル流入孔21には切欠け部41gが少なくとも1箇所以上設けられている。小径筒部41cの下端部にオイル流入孔21が開口している。
大径筒部41bの内径は、小径筒部41cの外径よりも大きく設定されている。すなわち、大径筒部41bの内径をD1、小径筒部41cの外径をD2としたとき、D1とD2との差を、最小で0mm、最大で3mmとなるように設定することができる。D1とD2との差は成形誤差等を考慮して設計値で1mm〜2mm確保するのが好ましい。また、小径筒部41cは下端に近づくほど径が小さくなるように形成されており、この場合、小径筒部41cの最も大径部分である上端部の外径をD2としてD1よりも小さくなるように設定する。大径筒部41bの肉厚と小径筒部41cの肉厚とは同じに設定することができるが、一方を他方よりも薄く設定してもよい。弱化部41aの肉厚は、大径筒部41bの肉厚及び小径筒部41cの肉厚よりも薄く設定されている。
次に、オイルストレーナ1の使用時について説明する。オイルストレーナ1の使用時には、図3に示すようにオイル流入管部41の下端部がオイルパンの底壁P1に接近しているが、オイル流入管部41の下端部とオイルパンの底壁P1との間にはオイルの流通可能な隙間が形成されているので、オイルパン内のオイルはその隙間を流通してオイル流入管部41に吸い込まれる。オイル流入管部41に吸い込まれたオイルは、フィルタ収容部Aに流入した後、フィルタ10を通過して濾過される。濾過後のオイルは、オイル流出孔22からエンジンに吸入される。
例えば自動車の走行時にオイルパンが縁石等に衝突することがある。オイルパンが縁石等に衝突すると、図3に破線で示すようにオイルパンが凹み、凹んだ部位によってはオイルパンが内部のオイルストレーナ1に当たることがある。このとき、オイルストレーナ1のオイル流入管部41がオイルパンの底壁P1近傍に位置付けられているので、凹んだオイルパンはオイル流入管部41の下端部に当たることになる。
オイルパンがどのように凹むかによってオイル流入管部41に入力する力の方向が異なる。例えば、オイル流入管部41の下端部に対してオイル流入管部41を屈曲させる方向に大きな力が作用した場合には、オイル流入管部41の弱化部41aが変形の起点となってオイル流入管部41が上下方向の中間部で屈曲変形するので、フィルタ収容部Aやフィルタ10の破損が抑制される。このとき、弱化部41aが破断してオイル流入管部41が屈曲または湾曲するように変形可能である。
また、オイルパンが凹んでオイル流入管部41に対して軸方向の圧縮力が作用した場合には、大径筒部41bの内径が小径筒部41cの外径よりも大きいので、オイル流入管部41は弱化部41aにおいて亀裂が入って破断し、小径筒部41cが大径筒部41bの内側に入り込むように変形する。これにより、オイル流入管部41が軸方向に突っ張らなくなるので、フィルタ収容部Aやフィルタ10の破損が抑制される。
なお、図示しないが、オイル流入管部41の弱化部41aよりも上側部分を小径筒部とし、オイル流入管部41の弱化部41aよりも下側部分を小径筒部よりも大径の大径筒部とし、大径筒部の内径を小径筒部の外径よりも大きく設定してもよい。この場合、オイル流入管部41に対して軸方向の圧縮力が作用したとき、弱化部41aにおいて破断して大径筒部が上方へ変位して大径筒部の内側に小径筒部が入り込むようになる。これにより、オイル流入管部41が軸方向に突っ張らなくなる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、オイルパンが凹んでオイル流入管部41に当たったときにオイル流入管部41に対して屈曲方向に大きな力が作用した場合には弱化部41aを変形の起点としてオイル流入管部41を変形させることができ、また、オイル流入管部41に対して軸方向の圧縮力が作用した場合には、オイル流入管部41の弱化部41aよりも下側部分である小径筒部41cが上方へ変位して弱化部41aよりも上側部分である大径筒部41bの内側に入り込むように変形させることができる。これにより、部品点数を増加させることなく、フィルタ収容部Aやフィルタ10の破損を抑制できる。
(実施形態2)
図4及び図5は、本発明の実施形態2に係るオイルストレーナのオイル流入管部41を示すものである。実施形態2では、オイル流入管部41が3段形状になっている点で実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2のオイル流入管部41は、弱化部41aから上方に離れた部分に上側弱化部41dが設けられている。上側弱化部41dも弱化部41aと同様に薄肉部で構成されており、オイル流入管部41の周方向に連続している。上側弱化部41aよりも上側部分は、大径筒部41bよりも大径の上側大径筒部41eとされている。上側大径筒部41eの内径は、大径筒部41bの外径よりも大きく設定されている。すなわち、上側大径筒部41eの内径をD3、大径筒部41bの外径をD4としたとき、D3よりもD4が小さくなっており、D3とD4との差は成形誤差等を考慮して設計値で1mm以上確保されている。
この実施形態2では、オイルパンが凹んでオイル流入管部41に当たったときにオイル流入管部41に対して屈曲方向に大きな力が作用した場合には弱化部41a及び上側弱化部41dを変形の起点としてオイル流入管部41を変形させることができ、また、オイル流入管部41に対して軸方向の圧縮力が作用した場合には、オイル流入管部41の小径筒部41cだけでなく、大径筒部41bも上方へ変位させ、大径筒部41bを上側大径筒部41eの内側に入り込むように変形させることができ、変形量が大きい場合にも対応することができる。これにより、部品点数を増加させることなく、フィルタ収容部Aやフィルタ10の破損を抑制できる。
図6は、本発明の実施形態2の変形例を示すものである。変形例では、小径筒部41aの上端部に上方へ突出する第1突出部41fが形成され、また、大径筒部41bの上端部に上方へ突出する第2突出部41gが形成されている。第1突出部41f及び第2突出部41gは周方向に連続して形成されていてもよいし、周方向に断続して形成されていてもよい。なお、図示しないが、実施形態1の小径筒部41aの上端部に第1突出部を形成してもよい。
(実施形態3)
図7及び図8は、本発明の実施形態3に係るオイルストレーナのオイル流入管部41を示すものである。実施形態3では、オイル流入管部41の弱化部41aが螺旋状に連続して設けられている点で実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
弱化部41aは実施形態1と同様な薄肉部で構成されており、オイル流入管部41の下端部を始点として上方へ向かって螺旋状に延びるように形成されている。図8に示すように、オイル流入管部41の下端部(弱化部41aよりも下側部分)の外径は、弱化部41aよりも上側部分の内径よりも小さく設定されている。これにより、オイル流入管部41に対して軸方向の圧縮力が作用した場合には、オイル流入管部41の弱化部41aよりも下側部分が上方へ変位して弱化部41aよりも上側部分の内側に入り込むようにオイル流入管部41を変形させることができる。これにより、部品点数を増加させることなく、フィルタ収容部Aやフィルタ10の破損を抑制できる。オイル流入管部41の内側には突出部41hが形成されているが、この突出部41hは省略してもよい。また、弱化部41aがオイル流入管部41の下端から上方に向かって、2本の螺旋状に延びている。また、同じ方向に螺旋状が形成されていてもよい。
図9は、本発明の実施形態3の変形例を示すものである。変形例では、弱化部41aの長さを短くしている。弱化部41aの長さは、特に限定されるものではなく、図示した長さよりも長くしてもよいし、短くしてもよい。
(実施形態4)
図10は、本発明の実施形態4に係るオイルストレーナのオイル流入管部41を示すものである。実施形態4では、溝41dが弱化部41aに達している。以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
溝41dは上下方向に延びており、溝41dの上端部が弱化部41aに達している。また、溝41dの下端部は、小径筒部41cの下端部に達している。溝41dの底面は、大径筒部41bの内面と比べて管軸線100(オイル流入管部41の中心線)に近くなっている。実施形態4も実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、複数の溝41d(弱化部41d)は実施形態2、実施形態2の変形例、実施形態3及び実施形態3の変形例にも応用できる。
以上説明したように、本発明に係るオイルストレーナは、例えば自動車に搭載されるエンジンのオイルパンの内部に配設することができる。
1 オイルストレーナ
10 フィルタ
20 ケーシング
41 オイル流入管部
41a 弱化部
41b 大径筒部
41c 小径筒部
A フィルタ収容部

Claims (7)

  1. オイルを濾過するフィルタ(10)と、
    前記フィルタ(10)を収容するケーシング(20)とを備え、オイルパンの内部に配設されるオイルストレーナ(1)において、
    前記ケーシング(20)は、前記フィルタ(10)を収容するフィルタ収容部(A)と、前記フィルタ収容部(A)から下方へ延び、前記フィルタ収容部(A)内に連通するオイル流入管部(41)とを備え、
    前記オイル流入管部(41)の上下方向中間部には、他の部分よりも弱く形成された弱化部(41a)が設けられ、
    前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも上側部分の外径が前記弱化部(41a)よりも下側部分の外径よりも大きく、前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも上側部分の内径が前記弱化部(41a)よりも下側部分の内径よりも大きく設定されていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  2. オイルを濾過するフィルタ(10)と、
    前記フィルタ(10)を収容するケーシング(20)とを備え、オイルパンの内部に配設されるオイルストレーナ(1)において、
    前記ケーシング(20)は、前記フィルタ(10)を収容するフィルタ収容部(A)と、前記フィルタ収容部(A)から下方へ延び、前記フィルタ収容部(A)内に連通するオイル流入管部(41)とを備え、
    前記オイル流入管部(41)の上下方向中間部には、他の部分よりも弱く形成された弱化部(41a)が設けられ、
    前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも下側部分の内径が前記弱化部(41a)よりも上側部分の外径よりも大きく設定されていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  3. 請求項1または2に記載のオイルストレーナ(1)において、
    前記弱化部(41a)は、薄肉部で構成されていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  4. 請求項3に記載のオイルストレーナ(1)において、
    前記弱化部(41a)は、前記オイル流入管部(41)の周方向に連続していることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  5. 請求項3に記載のオイルストレーナ(1)において、
    前記弱化部(41a)は、螺旋状に連続していることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  6. 請求項1に記載のオイルストレーナ(1)において、
    前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも下側部分には、溝(41d)が形成されていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  7. 請求項6に記載のオイルストレーナ(1)において、
    前記溝(41d)は上下方向に延びており、
    前記溝(41d)の底部は、前記オイル流入管部(41)における前記弱化部(41a)よりも上側部分の内面と比べて前記オイル流入管部(41)の管軸線(100)に近いことを特徴とするオイルストレーナ(1)。
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