JP6287471B2 - 離型フィルム用ポリエステルフィルム - Google Patents
離型フィルム用ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6287471B2 JP6287471B2 JP2014068480A JP2014068480A JP6287471B2 JP 6287471 B2 JP6287471 B2 JP 6287471B2 JP 2014068480 A JP2014068480 A JP 2014068480A JP 2014068480 A JP2014068480 A JP 2014068480A JP 6287471 B2 JP6287471 B2 JP 6287471B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyester
- polyester film
- particles
- release
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
2≦ΔP/Δn≦7
(上記式中、ΔP面配向度、Δnは複屈折率を意味する)
2≦ΔP/Δn≦7
(上記式中、ΔP面配向度、Δnは複屈折率を意味する)
さらにこの際、熱処理の最高温度ゾーンおよび/または熱処理出口のクーリングゾーンにおいて、縦方向および/または横方向に0.1〜20%弛緩する方法が好ましい。また、必要に応じて再縦延伸、再横延伸を付加することも可能である。
(株)島津製作所社製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−CP3型を用いてストークスの抵抗則に基づく沈降法によって粒子の大きさを測定した。
試料フィルムの測定面を試料フィルムの測定面を、直接位相検出干渉法、いわゆるマイケルソンの干渉を利用した2光束干渉法を用いた、非接触表面計測システム「マイクロマップ社製Micromap512)」により算術平均粗さ(Sa)、最大断面粗さ(St)を計測した。なお、測定波長は530nmとし、対物レンズは20倍を用いて、20°視野計測し、算術平均粗さ(Sa)、最大断面粗さ(St)ともそれぞれ計12点計測した計測値の内、その最大値と最小値を除く計10点の平均値を採用した。
4000mm幅のマスターロールから幅1300mm、巻長さ8000mの製品を採取した際の巻ずれ品の発生比率(巻ズレ本数/全製品本数)から、巻き特性を下記基準に従い判定した。
〇:0〜10%
×:10%以上
前述の手法で幅1300mm、巻長さ8000mの製品を巻き取ったあと、フィルムを外周2周分巻きほぐし、その際に発生するフィルム内面側静電気の帯電性をデジタル静電電位測定器(KSD-1000, 春日電機製)で測定した。
ポリエステルフィルム上に硬化型シリコーン樹脂(信越化学製「KS−779H」)100部、硬化剤(信越化学製「CAT−PL−8」)1部、メチルエチルケトン(MEK)/トルエン混合溶媒系2200部よりなる離型剤を塗工量が0.1g/mm2になるように塗布して170℃で10秒間の乾燥を行い離型フィルムとした。得られた離型フィルムを離型層塗設面とプレーン面が面するように10セット用意し、40℃、80%RHの環境下、熱プレス機で10kg/cm2の条件で48時間プレスした。熱プレス後に真ん中のフィルム1セットを取り出し、以下の基準でそのブロッキング性を評価した。
○:片側のフィルムを持ち上げるだけで対となっているフィルムが剥がれる
△:片側のフィルムを持ち上げた際、対となっているフィルムも付随して付いてくるが、これらを剥がす際、音を立てることなく剥がすことができる
×:片側のフィルムを持ち上げた際、対となっているフィルムも付随して付いてきて、これらを剥がす際、ぱりぱりと音を立てる
(5)に記載の内容に準じてポリエステルフィルムに離型層を塗設後、蛍光灯反射下で目視にて観察し、目視検査性を下記基準に従い評価した。
<反射光下での目視検査性 判定基準>
(検査性良好) ○>△>× (検査性不良)
カールツァイス社製偏光顕微鏡を用いて、ポリエステルフィルムの配向を観察し、ポリエステルフィルム面内の主配向軸の方向がポリエステルフィルムの幅方向に対して何度傾いているかを測定し配向角とした。この測定を得られたフィルムの中央部と両端の計3カ所について実施し、3カ所の内で最も大きい配向角の値を最大配向角とした。
アタゴ光学社製アッベ式屈折計を用い、フィルム面内の屈折率の最大値nγ、それに直角の方向の屈折率nβ、およびフィルムの厚さ方向の屈折率nαを測定し、次式によりΔn、ΔPを求めΔP/Δnを算出した。なお、屈折率の測定は、ナトリウムD線を用い、23℃で行った。また上記屈折率の測定は、得られたフィルムの中央部と両端の計3カ所を測定し、それぞれの箇所のΔP/Δnを算出し、3点の最大値と最小値を求めた。
Δn=nγ-nα
ΔP=(nγ+nβ)/2−nα
(5)に記載の内容に準じて離型フィルムを得た後、離型フィルムの幅方向が偏光フィルムの配向軸と平行となるように、粘着剤を介して離型フィルムを偏光フィルムに密着させて偏光板とし、密着させた離型フィルム上に配向軸がフィルム幅方向と直交するように検査用の偏光板を重ね合わせ、偏光板側より白色光を照射し、検査用の偏光板より目視にて観察し、クロスニコル下での目視検査性を下記基準に従い評価した。なお測定の際には、得られたフィルムの中央部と両端部の計3カ所のフィルムを用いて評価し、最も不良であった評価結果をそのフィルムの目視検査性とした。
<クロスニコル下での目視検査性 判定基準>
○:光干渉性無く検査可能
△:光干渉性はあるが検査可能
×:光干渉性があり検査不能
上記基準中、○および△は実用上問題のないレベルである。
(架橋高分子微粉体の製造)
メタクリル酸メチル100部、ジビニルベンゼン25部、エチルビニルベンゼン22部、過酸化ベンゾイル1部およびトルエン100部の均一溶液を水700部に分散させた。
次に窒素雰囲気下で8時間撹拌しながら80℃に加熱し、重合を行なった。
得られたエステル基を有する架橋高分子粒状体の平均粒径は約0.1mmであった。該粒状体を脱塩水で水洗し、500部のトルエンで3回抽出して少量の未反応モノマーおよび線状ポリマーを除去した。次に該高分子粒状体をアトライターで2時間、さらに五十嵐機械(株)製サンドグラインダーで5時間粉砕することにより平均粒径が0.6μmの架橋高分子微粉体を得た。次いでスーパーデカンターで大粒子を除去した後、さらに2400メッシュフィルターを用いて粒度分布(r)が3.1、平均粒径が0.5μmの架橋高分子微粉体を得た。
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール70部、および酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次に燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法に従って重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従いチップ化して、ポリエステルAを得た。
上記ポリエステルAを製造する際、平均粒径0.5μmの上記方法で得た架橋高分子微紛体6000ppm添加し、ポリエステルBを得た。
上記ポリエステルAを製造する際、平均粒径0.8μmの炭酸カルシウムを20000ppm添加し、ポリエステルCを得た。
上記ポリエステルA、ポリエステルB、ポリエステルCを65%、20%、15%の割合で混合した混合原料をA層の原料とし、ポリエステルA100%の原料をB層の原料として、2台の押出機に各々を供給し、各々285℃で溶融した後、A層を最外層(表層)、B層を中間層として、40℃に冷却したキャスティングドラム上に、2種3層(ABA)で、厚み構成比がA:B:A=3:32:3になるように共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、ロール周速差を利用してフィルム温度125℃で縦方向に2.8倍延伸した後、テンターに導き、予熱工程を経て横方向に100℃で4.2倍延伸し、210℃で10秒間の熱処理を行った後、180℃で幅方向に7%の弛緩を加え、幅4000mm、厚さ38μmのポリエステルフィルムを得た。
A層の原料配合をポリエステルA、ポリエステルB、ポリエステルCをそれぞれ55%、30%、15%の割合とした以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、表1に示したような結果となった。
A層の原料配合をポリエステルA、ポリエステルB、ポリエステルCをそれぞれ45%、40%、15%の割合とした以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、表1に示したような結果となった。
A層の原料配合をポリエステルA、ポリエステルB、ポリエステルCをそれぞれ35%、50%、15%の割合とした以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、表1に示したような結果となった。
A層の原料配合をポリエステルA、ポリエステルB、ポリエステルCをそれぞれ45%、30%、25%の割合とした以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、表1に示したような結果となった。
A層の原料配合をポリエステルA、ポリエステルCをそれぞれ85%、15%の割合とした以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、表1に示したような結果となった。
A層の原料配合をポリエステルA、ポリエステルB、ポリエステルCをそれぞれ75%、10%、15%の割合とした以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、表1に示したような結果となった。
A層の原料配合をポリエステルA、ポリエステルBをそれぞれ15%、85%の割合とした以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、表1に示したような結果となった。
A層、B層の原料処方は実施例2と同様にし、縦延伸倍率/縦延伸温度をそれぞれ4.6倍/100度とし、横延伸倍率/横延伸温度をそれぞれ3.8倍/120度とし、主結晶温度を230度とした以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、表1に示したような結果となった。
主結晶温度を195度とした以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、表1に示したような結果となった。
Claims (1)
- 両外層に平均粒径の異なる少なくとも2種の粒子を含有する、少なくとも3層以上の積層構造を有するポリエステルフィルムであり、当該フィルムの両面の最大断面粗さ(St)を平均粗さ(Sa)で除した値(St/Sa)が65〜90の範囲にあり、かつ配向角が15度以下であり、かつ、下記式を満足することを特徴とする離型フィルム用ポリエステルフィルム。
2≦ΔP/Δn≦7
(上記式中、ΔPは面配向度、Δnは複屈折率を意味する)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014068480A JP6287471B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 離型フィルム用ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014068480A JP6287471B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 離型フィルム用ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015189118A JP2015189118A (ja) | 2015-11-02 |
JP6287471B2 true JP6287471B2 (ja) | 2018-03-07 |
Family
ID=54424055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014068480A Active JP6287471B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 離型フィルム用ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6287471B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002207119A (ja) * | 2001-01-05 | 2002-07-26 | Teijin Ltd | 偏光板離形用ポリエステルフィルム |
JP2002210879A (ja) * | 2001-01-17 | 2002-07-31 | Toray Ind Inc | 離型フィルム |
JP2004237451A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-26 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 偏光板離形用ポリエステルフィルム |
JP5249107B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2013-07-31 | 三菱樹脂株式会社 | 光学用二軸配向ポリエステルフィルム |
JP5527381B2 (ja) * | 2012-09-25 | 2014-06-18 | 東レ株式会社 | 離型用ポリエステルフィルム |
-
2014
- 2014-03-28 JP JP2014068480A patent/JP6287471B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015189118A (ja) | 2015-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007030278A (ja) | 光学用二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP4979105B2 (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2007056091A (ja) | ポリエステルフィルムおよび離型フィルム | |
JP2009203277A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP5249107B2 (ja) | 光学用二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2008255236A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2008195805A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP6287471B2 (ja) | 離型フィルム用ポリエステルフィルム | |
JP5366569B2 (ja) | 二軸延伸積層ポリエステルフィルム | |
JP6398208B2 (ja) | 離型フィルム用ポリエステルフィルム | |
JP2013237171A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2008254282A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2016122032A (ja) | 光学用ポリエステルフィルムロール | |
JP6318828B2 (ja) | 光学用積層ポリエステルフィルム | |
JP2016212182A (ja) | 偏光板離型用ポリエステルフィルム | |
JP2013189591A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2006184368A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2012250446A (ja) | 光学用二軸延伸ポリエステルフィルムロール | |
JP5893963B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2014233899A (ja) | 離型フィルム用ポリエステルフィルム | |
JP2014233900A (ja) | 離型フィルム用ポリエステルフィルム | |
JP2008256756A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2008195806A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム | |
JP2011201172A (ja) | 光学用二軸延伸ポリエステルフィルムロール | |
JP2007084734A (ja) | 光学用ポリエステルフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170316 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170424 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171227 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180122 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6287471 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |