JP6286208B2 - タンポンの製造装置、及び、タンポンの製造方法 - Google Patents

タンポンの製造装置、及び、タンポンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、タンポンの製造装置、及び、タンポンの製造方法に関する。
生理用品であるタンポンは、一般に、経血等の体液を吸収する弾丸形状の吸収体と、吸収体の後端から延出する取り出し紐と、を有する。このようなタンポンは、レーヨン、コットン等の親水性繊維を液透過性シートで包んだシート状の吸収体に、取り出し紐が縫合された後、シート状の吸収体が弾丸形状に圧縮成型されることによって製造される(例えば特許文献1参照)。
特開2008−302115号
タンポンの使用者は、吸収体を膣内に挿入して使用した後、膣内から吸収体を取り出すために、取り出し紐を引っ張る。その際に、吸収体から取り出し紐が抜けてしまうと、膣内から吸収体を取り出すことが出来なくなってしまう。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、吸収体から取り出し紐が抜け易いタンポンが使用者に提供されてしまうことを抑制することである。
上記目的を達成するための主たる発明は、
体液を吸収する吸収体と、前記吸収体を膣内から取り出す取り出し紐と、を有するタンポンの製造装置であって、
前記吸収体と前記取り出し紐とを縫合するミシンと、
前記吸収体と前記取り出し紐との縫合不良を検知する縫合不良検知部と、
前記取り出し紐を前記ミシンの縫い糸とともに切断する切断部と、
有し、
前記ミシンは、搬送方向に間隔を空けて搬送される前記吸収体に対して、前記取り出し紐を二重環縫いにて縫合し、
前記タンポンの長手方向において、膣内に挿入される側を先端側としたとき、
前記吸収体は、前記先端側を前記搬送方向の下流側に向けて搬送されることを特徴とするタンポンの製造装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明に係るタンポンの製造装置、及び、タンポンの製造方法によれば、吸収体から取り出し紐が抜け易いタンポンが使用者に提供されてしまうことを抑制できる。
タンポンの説明図である。 図2Aから図2Cはシート状吸収体と取り出し紐との縫合不良の一例である目飛びの説明図である。 図3Aから図3Cはその他の縫合不良の説明図である。 図4A及び図4Bはタンポンの製造装置における縫合ユニットの説明図である。 タンポンの製造装置における縫合ユニットの説明図である。 図6A及び図6Bは上糸張力センサーの測定結果を示すグラフである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
体液を吸収する吸収体と、前記吸収体を膣内から取り出す取り出し紐と、を有するタンポンの製造装置であって、前記吸収体と前記取り出し紐とを縫合するミシンと、前記吸収体と前記取り出し紐との縫合不良を検知する縫合不良検知部と、を有することを特徴とするタンポンの製造装置である。
このようなタンポンの製造装置によれば、縫合不良が発生していると検知されたタンポンを排除することができ、吸収体から取り出し紐が抜け易いタンポンが使用者に提供されてしまうことを抑制できる。
かかるタンポンの製造装置であって、前記縫合不良検知部は、前記取り出し紐の長手方向に沿って、前記取り出し紐に張力を付与した状態で、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置である。
このようなタンポンの製造装置によれば、吸収体に取り出し紐を適切に縫合しつつ、縫合中にその縫合不良を検知したり、より精度よく縫合不良を検知したりすることができる。
かかるタンポンの製造装置であって、前記縫合不良検知部は、前記吸収体と前記取り出し紐とを縫合する前記ミシンの縫い糸の張力に基づいて、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置。
このようなタンポンの製造装置によれば、縫合不良が発生していると検知されたタンポンを排除することができ、吸収体から取り出し紐が抜け易いタンポンが使用者に提供されてしまうことを抑制できる。
かかるタンポンの製造装置であって、前記縫合不良検知部は、所定期間内における前記縫い糸の張力の最大値と第1の閾値とを比較することと、前記縫い糸の張力と前記第1の閾値よりも低い第2の閾値とを比較することと、のうちの少なくとも一方を行うことによって、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置である。
このようなタンポンの製造装置によれば、縫合時の目飛びを検知することができる。
かかるタンポンの製造装置であって、前記縫合不良検知部は、前記縫い糸のうち、上下動する縫い針に通された上糸の張力に基づいて、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置である。
このようなタンポンの製造装置によれば、より精度よく縫合不良を検知することができる。
かかるタンポンの製造装置であって、前記ミシンは、前記上糸の張力を調整する上糸調子器と、前記縫い針の上下動に応じて上下動する天秤と、を有し、前記縫合不良検知部は、前記上糸調子器と前記天秤との間に設けられた張力センサーが測定する上糸の張力に基づいて、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置である。
このようなタンポンの製造装置によれば、張力センサーが天秤の上下動を阻害せずに安定して上糸の張力を測定しつつ、縫合不良の発生位置に出来る限り近い位置にて上糸の張力を測定することができる。
かかるタンポンの製造装置であって、前記吸収体と前記取り出し紐とを縫合する前記ミシンの縫い糸の供給源と、前記ミシンとの間に、前記供給源から繰り出された前記縫い糸の張力が所定値となるように調整する張力調整部と、前記張力調整部から繰り出された前記縫い糸が前記ミシンに供給される速度を測定する速度センサーと、が設けられ、前記縫合不良検知部は、前記速度センサーの測定結果に基づいて、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置である。
このようなタンポンの製造装置によれば、縫合不良が発生していると検知されたタンポンを排除することができ、吸収体から取り出し紐が抜け易いタンポンが使用者に提供されてしまうことを抑制できる。
また、体液を吸収する吸収体と、前記吸収体を膣内から取り出す取り出し紐と、を有するタンポンの製造方法であって、前記吸収体と前記取り出し紐とを縫合することと、前記吸収体と前記取り出し紐との縫合不良を検知することと、を有することを特徴とするタンポンの製造方法である。
このようなタンポンの製造方法によれば、縫合不良が発生していると検知されたタンポンを排除することができ、吸収体から取り出し紐が抜け易いタンポンが使用者に提供されてしまうことを抑制できる。
===タンポンの構成===
図1は、タンポン1の説明図である。図1の右図に示すように、タンポン1は、膣内に挿入されて経血等の体液を吸収する弾丸形状の吸収体2aと、吸収体2aを膣内から取り出す際に持ち手となる取り出し紐3(例えば綿性の撚糸)と、を有する。説明のため、タンポン1の長手方向において、膣内に挿入される側を先端側とし、その逆側を後端側とする。
タンポン1の製造方法では、まず、体液を吸収する吸収性シート(例えばレーヨンやコットン等の親水性繊維のシート)を積層した積層体の両面を液透過性のシート(例えばポリエステルスパンボンド不織布)で覆ったものが、矢羽型に裁断されて、シート状吸収体2bが製造される。そして、図1の左図に示すように、シート状吸収体2bの一方の面の幅方向の中央部に、取り出し紐3が長手方向に沿って載せられて、シート状吸収体2bと取り出し紐3とが縫い糸4(例えば綿性の糸)により縫合され結合される。なお、本実施形態では、シート状吸収体2bと取り出し紐3とが重なる部位だけでなく、シート状吸収体2bの後端から延出する取り出し紐3だけの部位も縫い糸4(上糸及び下糸)により縫われる。但し、これに限らず、取り出し紐3だけの部位は縫わなくてもよい。
その後、シート状吸収体2bは、取り出し紐3が取り付けられた面側が内側となるように弾丸形状に圧縮成型され、吸収体2aが製造される。そのため、タンポン1では、取り出し紐3が、吸収体2aから露出せず、吸収体2aの後端から延出する形状となる。そうして製造されたタンポン1は、タンポン1を膣内に挿入するためのアプリケーター内に収容されたり、包装されたりして、使用者に提供される。
===吸収体と取り出し紐との縫合不良===
図2Aから図2Cは、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合不良の一例である目飛びの説明図である。図3Aから図3Cは、その他の縫合不良の説明図である。本実施形態では、二重環縫いを行うミシンにより、シート状吸収体2bと取り出し紐3とが縫合されるとするが、ミシンによる縫合時に、縫合不良が発生する場合がある。なお、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合方法は、二重環縫いに限らず、その他の縫合方法、例えば本縫い等でもよい。
縫合不良の一例として、図2Aに示すように、縫い目が飛んでしまう「目飛び」が挙げられる。目飛びは、図2Bに示すように、縫い針(不図示)に通された上糸4aのループを、下糸4bが通されたルーパー(不図示)がすくうことが出来なかったり、逆に、図2Cに示すように、下糸4bのループを縫い針がすくうことが出来なかったりすることにより発生する。特に、タンポン1の縫合時には、シート状吸収体2bと取り出し紐3とが重なる部位と、取り出し紐3だけの部位と、の境界において縫い針の抵抗が変わるため、目飛びが発生し易くなる。目飛びが発生すると、縫い目がほどけ易く、タンポン1において吸収体2aから取り出し紐3が抜け易くなってしまう。なお、二重環縫いでは、下糸4bが上糸4aに二重に絡み、図2Bや図2Cに示すように、搬送方向の下流側(縫い始め側)にほどけ易く、搬送方向の上流側(縫い終わり側)にほどけ難くなる。
縫合不良のその他の例として、図3Aに示すように、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合時に、縫い糸4が切れてしまう場合が挙げられる。この場合、縫い糸4が切れた個所から縫い目がほどけたり、縫い目の長さが短く縫合強度が弱かったりするため、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易い。その他、図3Bに示すように、縫い目締まりが悪く、縫い目が粗かったりする場合がある。この場合も、縫合強度が弱く、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易い。また、図3Cに示すように、縫い位置がずれて、シート状吸収体2bだけが縫われたり、空縫いが発生したりする場合がある。この場合も、縫合強度が弱く、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易い。
以上のように、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合時に縫合不良が発生し、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易い状態であると、タンポン1の使用者が、膣内から吸収体2aを取り出すために取り出し紐3を引っ張った際に、吸収体2aから取り出し紐3が抜けてしまう。そうすると、膣内から吸収体2aを取り出すことができなくなってしまう。そこで、本実施形態におけるタンポン1の製造装置及び製造方法では、吸収体2a(シート状吸収体2b)と取り出し紐3との縫合不良を検知する。そうすることで、縫合不良を検知したタンポン1を排除することができ、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易いタンポン1が使用者に提供されてしまうことを抑制できる。
===吸収体と取り出し紐との縫合不良の検知===
<<縫合ユニット>>
図4A、図4B、及び、図5は、タンポン1の製造装置10における縫合ユニット20の説明図である。なお、図中では、シート状吸収体2b(タンポン1)の長手方向を資材の搬送方向とし、シート状吸収体2bの厚さ方向を上下方向とする。また、図4Aは、シート状吸収体2bの幅方向を法線方向とする断面図であり、図4Bは、上下方向を法線方向とする平面図である。
前述のように、タンポン1の製造方法では、まず、吸収性シートを積層した積層体の両面を液透過性のシートで覆ったシート状吸収体の連続体2cが製造される。図4A及び図4Bに示すように、シート状吸収体の連続体2cの平面視形状は長方形状であり、シート状吸収体の連続体2cは、その連続する方向が搬送方向に沿って、第1ベルトコンベア11によりロータリーダイカッター12まで搬送される。ロータリーダイカッター12は、上下方向に対向する一対のローラーであり、一方のローラーの外周面に切断刃が設けられている。よって、ロータリーダイカッター12を構成する一対のローラー間を通過したシート状吸収体の連続体2cは、一方のローラーの切断刃と他方のローラーの外周面とで挟み込まれることにより、矢羽型のシート状吸収体2bに切断される。切断されたシート状吸収体2bは、上方に位置する第2ベルトコンベア13と下方に位置する第3ベルトコンベア14とに挟まれ、縫合ユニット20まで搬送される。
なお、縫合ユニット20は、搬送方向に間隔を空けて停まることなく搬送されるシート状吸収体2bに対して、1本の取り出し紐3を連続して縫合する。そのため、縫合ユニット20に搬送されるシート状吸収体2bの搬送方向の間隔を、タンポン1にて吸収体2aの後端から延出する取り出し紐3の長さ以上に空ける必要がある。そこで、ロータリーダイカッター12よりも搬送方向上流側の第1ベルトコンベア11の搬送速度V1よりも、搬送方向下流側の第2ベルトコンベア13及び第3ベルトコンベア14の搬送速度V2を速くする。そうすることで、切断後のシート状吸収体2bを搬送方向に離すことができる。
縫合ユニット20は、ミシン21と、一対の押さえベルトコンベア22a,22bと、縫い糸供給部23と、上糸張力センサー24と、制御部25と、を有し、縫い糸供給部23と、上糸張力センサー24と、制御部25とが、縫合不良検知部に相当する。そして、第2,第3ベルトコンベア13,14により搬送されたシート状吸収体2bは、第3ベルトコンベア14の下流側端部と一対の押さえベルトコンベア22a,22bとに挟まれて、ミシン21の作業台21aへと搬送される。作業台21a上では、シート状吸収体2bは、一対の押さえベルトコンベア22a,22bによって、一定の速度で搬送方向の下流側へと搬送される。
一対の押さえベルトコンベア22a,22bは、図4Bに示すように、幅方向に間隔を空けて配置されている。そのため、シート状吸収体2bの幅方向の中央部は露出し、ミシン21の縫い針21bと対向可能となっている。そして、一対の押さえベルトコンベア22a,22b間から露出するシート状吸収体2bの幅方向の中央部の上に、取り出し紐3が搬送方向に沿うよう供給され、シート状吸収体2bと取り出し紐3はミシン21により縫合される。
なお、搬送方向に間隔を空けて搬送される複数のシート状吸収体2bに対して、1本の取り出し紐3が連続して縫合される。そして、取り出し紐3は、シート状吸収体2bに縫合されて搬送方向の下流側に搬送されることにより、取り出し紐3の供給源(不図示)から繰り出され、シート状吸収体2b上に供給される。よって、取り出し紐3の長手方向に沿って取り出し紐3に張力が付与された状態で、シート状吸収体2bと取り出し紐3とが縫合されるため、シート状吸収体2b(タンポン1)の長手方向に沿って取り出し紐3を適切に縫合することができる。
縫い糸供給部23は、上糸用の縫い糸供給部23と下糸用の縫い糸供給部(不図示)とを有するが、同じ構成であるため、上糸用の縫い糸供給部23を例に挙げて説明する。上糸用の縫い糸供給部23は、ミシン21に上糸4aを供給するためのものであり、図5に示すように、コーン状に巻かれた上糸4aを繰り出し可能に保持するスタンド機構231と、上糸4aの張力を測定する上流側張力センサー233と、スタンド機構231と上流側張力センサー233との間に位置する繰り出しローラー232と、上流側張力センサー233の下流側に位置する速度センサー234と、を有する。そして、上糸用の縫い糸供給部23は、ミシン21に供給される張力が一定となるようにする。そのために、上流側張力センサー233が測定した上糸4aの張力に応じて、制御部25が、繰り出しローラー232の駆動源であるモーター(不図示)の駆動を制御し、スタンド機構231からの上糸4aの繰り出し量を調整している。
また、ミシン21に供給される上糸4aの速度、即ち、単位時間当たりにミシン21に供給される上糸4aの量(長さ)を、速度センサー234が測定している。なお、上流側張力センサー233よりも下流側に速度センサー234を設け、張力が一定となるように調整された上糸4aの速度を速度センサー234が測定することで、より正確に上糸4aの速度を測定できる。また、速度センサー234としては、例えば、上糸4aが掛け回されるローラーと、ローラーと一体に回転し円周方向に等間隔でスリットが形成されたロータリースケールと、発光素子と、受光素子と、を有するロータリーエンコーダーが挙げられる。ロータリーエンコーダーでは、発光素子からスリットを通過した光を受光素子が受光したか否かによって、単位時間当たりの回転角度が得られる。そのため、その単位時間当たりの回転角度に応じて、ミシン21に供給される上糸4aの速度を測定できる。但し、速度センサー234をロータリーエンコーダーにするに限らず、上糸4aの速度を測定できるものであればよい。
ミシン21は、シート状吸収体2aと取り出し紐3とを縫合するためのものであり、二重環縫いを行う汎用の工業用ミシンである。図5に示すように、上糸用の縫い糸供給部23から供給された上糸4aは、上糸4aの張力を調整する上糸調子器21c、第1糸ガイド21d、上糸張力センサー24、第2糸ガイド21e、縫い針21bの上下動に応じて上下動する天秤21fを経て、縫い針21bに通される。一方、下糸用の縫い糸供給部(不図示)から供給された下糸4bは、下糸4bの張力を調整する下糸調子器21g、ルーパー21iへの下糸4bの繰り出し量を調整する下糸送りカム21hを経て、搬送方向と交差する方向に往復動するルーパー21iに通される。そして、一対の押さえベルトコンベア22a,22bにより搬送されるシート状吸収体2b及び取り出し紐3を貫通する縫い針21bの上下動とルーパー21iの往復動とによって上糸4aと下糸4bとが絡む動作が繰り返され、シート状吸収体2bと取り出し紐3とが縫合される。なお、図5では、下糸送りカム21hやルーパー21i等を仮想的に示し、一対の押さえベルトコンベア22a,22bを省略している。また、縫い針21b及び天秤21fの上下動とは、作業台21aの面に交差する方向に沿う動きであり、タンポン1の製造装置10の上下方向に沿う動きとは限らない。
また、タンポン1の製造装置では、設置上、衛生上等の問題により、上糸4a及び下糸4bの供給源(スタンド機構231)がミシン21から離れて配置される場合がある。そのため、調整摘みにより手動で操作するような、ミシン21備え付けの上糸調子器21c及び下糸調子器21gだけでは、上糸4a及び下糸4bの張力を調整することが難しい。そこで、上糸4a及び下糸4bの供給源とミシン21との間に、繰り出しローラー232と上流側張力センサー233とを設け、ミシン21に供給される張力が一定となるようにするとよい。そうすることで、縫い目締まりを安定させることができ、前述の図3Bに示すような縫い目締まりの悪さによる縫合不良を防ぐことができる。その結果、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易いタンポン1が使用者に提供されてしまうことを抑制できる。
上糸張力センサー24は、後付けでミシン21に設けられるもので、上糸調子器21cと天秤21fとの間で上糸4aの張力を測定する。上糸張力センサー24の具体例としては、図5に示すように、第1ローラー241、第2ローラー242、第3ローラー243の順に上糸4aが巻き掛けられ、第2ローラー242を片持ち梁状に支持する軸に歪みゲージが貼着されるものが挙げられる。このような構成の上糸張力センサー24では、第2ローラー242にかかる下向きの力F、即ち、第1,第2ローラー241,242間の上糸4aの張力と第2,第3ローラー242,243間の上糸4aの張力との合成力Fを、歪みゲージの変位量に基づき求めることで、上糸4aの張力を測定することができる。但し、上糸張力センサー24は上記構成のものに限らず、上糸4aの張力を測定できるものであればよい。
以上の構成である縫合ユニット20により縫合されたシート状吸収体2bと取り出し紐3は、その後、タンポン1の製品毎に取り出し紐3が切断される工程や、シート状吸収体2bが弾丸形状に圧縮成型される工程へと、搬送される。
なお、タンポン1の製品毎に取り出し紐3を切断する際に縫い糸4も切断されるが、二重環縫いの場合、搬送方向の下流側(縫い始め側)にほどけ易く、搬送方向の上流側(縫い終わり側)にほどけ難い。そのため、図4Bに示すように、矢羽型であるシート状吸収体2bの長手方向の先端(幅方向の中央部が凹んでいる側)を搬送方向の下流側に向けると、タンポン1の長手方向の先端から後端に向かって、縫い糸4がほどけ難くなる。つまり、シート状吸収体2bと取り出し紐3とを縫合した縫い目部分をほどけ難くすることができ、その結果、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易いタンポン1が使用者に提供されてしまうことを抑制できる。
<<縫合不良の検知>>
図6A及び図6Bは、上糸張力センサー24の測定結果を示すグラフである。グラフの横軸が時間を示し、縦軸が上糸4aの張力を示す。図6Aは、ミシン21によるシート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合時に縫合不良が発生しなかった場合の測定結果であり、図6Bは、目飛び(図2)が発生した場合の測定結果である。図6Aに示すように、ミシン21による縫合時には、上糸4aの張力が上下に周期変化する。この上糸4aの張力変化の1周期が、縫い針21bの1回の上下動に相当する。そして、縫い針21bが上昇して上糸4aのループをルーパー21iがすくい、上糸4aと下糸4bとが絡んだ時に、上糸4aの張力が最大値となる。また、本実施形態では、シート状吸収体2bと取り出し紐3とが重なる部位を縫う第1期間T1と、取り出し紐3だけの部位を縫う第2期間T2と、を有するが、第1期間T1に比べて、第2期間T2の方が、上糸4aの張力の最大値が低くなり、上糸4aの張力変化(振幅)も小さくなる。なお、二重環縫いを実施する場合に限らず、上糸4aと下糸4bとが絡む他の縫合方法を実施する場合にも、縫い糸の張力について同様の測定結果が得られる。
そして、図6Bに示すように、シート状吸収体2aと取り出し紐3との縫合時に目飛びが発生すると、上糸4aと下糸4bとが絡まないため、1周期間内での上糸4aの張力の最大値が低下する。また、目飛びが発生すると、上糸4aと下糸4bとが絡まず、上糸4aが消費されないことにより弛むため、1周期間内での上糸4aの張力の最低値も低下する。
そこで、本実施形態では、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合時(T1,T2)に、縫合ユニット20が有する制御部25が、上糸張力センサー24の測定結果を取得し、シート状吸収体2bと取り出し紐3とを縫合するミシン21の上糸4a(縫い糸)の張力に基づいて、目飛び(縫合不良)を検知する。
具体的には、制御部25は、所定期間t内における上糸4aの張力の最大値と、第1の閾値V1とを比較し、また、上糸4aの張力と、第1の閾値V1よりも低い第2の閾値V2とを比較する。そして、制御部25は、図6Bに示すように、所定期間t内における上糸4aの張力の最大値が、第1の閾値V1未満(又は以下)になることと、上糸4aの張力が第2の閾値V2未満(又は以下)になることと、のうちの少なくとも一方が発生した場合に、目飛びが発生したとする。このように、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合時の目飛びを検知することで、目飛びが発生したタンポン1を排除することができ、吸収体2aと取り出し紐3との縫合不良により吸収体2aから取り出し紐3が抜け易いタンポン1が、使用者に提供されてしまうことを抑制できる。
なお、第2の閾値V2との比較では、上糸4aの張力が一瞬でも第2の閾値V2未満になった場合に目飛びが発生したと検知するのに対して、第1の閾値V1との比較では、所定期間t内における上糸4aの張力の最大値と第1の閾値V1とを比較する。この所定期間tを、上糸4aの張力変化の1周期未満に設定してしまうと、その期間t内に上糸4aの張力が最大値となるタイミングが含まれず、目飛びが発生していないのに目飛びが発生したと誤検知される虞がある。そのため、所定期間tは、少なくとも、上糸4aの張力の周期変化における1周期以上の長さに設定するとよい。一方、所定期間tを長く設定し過ぎると、上糸4aの張力の最大値が第1の閾値V1未満である周期が発生した位置を特定するのが困難となり、目飛びが発生したタンポンが正しく検知されない虞がある。そこで、本実施形態では、所定周期tを、上糸4aの張力の周期変化における2周期分程度の長さとする。
また、上糸4aの張力による目飛びの検知方法は、上記方法に限らず、例えば、第2の閾値V2よりも少し高い第3の閾値を設定し、上糸4aの張力が2回連続で第3の閾値未満となった場合に、目飛びを検知するようにしてもよい。また、所定期間t内における上糸4aの張力の最大値が第1の閾値V1未満になることと、上糸4aの張力が第2の閾値V2未満になることと、の両方が発生した場合に、目飛びを検知するようにしてもよい。また、前述のように、シート状吸収体2bと取り出し紐3とが重なる部位を縫う第1期間T1に比べて、取り出し紐3だけの部位を縫う第2期間T2の方が、上糸4aの張力の最大値が低くなるが、第1期間T1も第2期間T2も同じ閾値V1,V2で目飛びを検知するようにするとよい。そうすることで、制御部25による目飛びの検知を容易にすることができる。
また、本実施形態では、図4Bに示すように、タンポン1の先端が搬送方向の下流側に向くように搬送され、タンポン1の製品毎に取り出し紐3を切断する際に縫い糸4も切断される。そのため、取り出し紐3だけの部位を縫う第2期間T2から、シート状吸収体2bと取り出し紐3とが重なる部位を縫う第1期間T1への移行前に、目飛びが発生しても、その目飛び部分は取り出し紐3の切断時に切断されてしまう。そこで、制御部25が、第2期間T2から第1期間T1への移行前に目飛びが発生しても、問題ないと判断するようにしてもよい。このように、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合場所に応じて、吸収体2aからの取り出し紐3の抜け易さに影響する目飛びか否かを判断するようにしてもよい。そうすることで、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易いタンポンが使用者に提供されてしまうことを抑制しつつ、資材の廃棄量を減らすことができる。
また、図6では上糸4aの張力の測定結果を示しているが、下糸4bの張力も同様に、ルーパー21iの往復動に合わせて上下に周期変化する。但し、実際に、ミシン21にてシート状吸収体2bと取り出し紐3とを二重環縫いで縫合した際に、上糸4aの張力変化(振幅)と、下糸4bの張力変化(振幅)とを測定した結果、上糸4aの張力変化の方が、下糸4bの張力変化に比べて大きいという結果が得られた。この原理は正しく解明されていないが、ミシン21における上糸4aの供給経路と下糸4bの供給経路が異なることや、下糸4bは縫い針21bにすくわれるのに対して上糸4bはルーパー21iにすくわれること等が、影響していると考えられる。
そして、上糸4aの張力変化の方が下糸4bの張力変化に比べて大きいということは、目飛び発生時の張力と正常時の張力との差も、上糸4aの方が下糸4bよりも大きいということである。そこで、本実施形態では、下糸4bの張力は測定せず、制御部25が上糸4aの張力に基づいて目飛びを検知するようにする。そうすることで、下糸4bの張力を測定するセンサーを減らしたり、制御部25の処理を容易にしたりしつつ、精度よく目飛びを検知することができる。但し、これに限らず、ミシン21に下糸4bの張力を測定するセンサーを設け、上糸4aの張力と下糸4bの張力の両方に基づいて、目飛びを検知するようにしてもよいし、下糸4bの張力だけに基づいて、目飛びを検知するようにしてもよい。
また、制御部25は、ミシン21が有する上糸調子器21cと天秤21fとの間に設けられた上糸張力センサー24が測定する上糸4aの張力に基づいて、目飛びを検知する。このように、上糸調子器21cと天秤21fとの間に上糸張力センサー24を設けることで、上糸張力センサー24は、天秤21fの上下動を阻害することなく、安定して上糸4aの張力を測定することができる。また、縫合部、即ち、縫合不良の発生位置に出来る限り近い位置にて上糸4aの張力を測定することができるため、より精度よく目飛びを検知することができる。但し、これに限らず、例えば、上糸調子器21cよりも上流側の位置に上糸張力センサー24を設けてもよい。
また、ここまで、上糸4aの張力に基づいて目飛びを検知することについて説明しているが、上糸4aの張力に基づいて、目飛び以外の縫合不良も検知することができる。例えば、図3Bに示すように、縫い目締まりが悪い場合には、上糸4aの張力が全体的に下がる。そこで、例えば、縫い目締まりが悪く、1周期間内での上糸4aの張力の最大値(又は最小値)の平均値が閾値以下となった場合に、制御部25は縫合不良が発生したと検知することができる。また、図3Cに示すように、縫い位置がずれ、空縫いが発生した場合には、上糸4aの張力が徐々に低下するため、制御部25は縫合不良が発生したと検知することができる。このように目飛び以外の縫合不良も検知することで、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易いタンポン1が使用者に提供されてしまうことを、より確実に抑制できる。
また、本実施形態の縫合ユニット20では、前述のように、上糸4a及び下糸4bの各供給源(スタンド機構231)とミシン21との間で、繰り出しローラー232、上流側張力センサー233、及び、制御部25によって、各供給源から繰り出された上糸4a及び下糸4bの各張力が所定値となるように調整された後、上糸4a及び下糸4bがミシン21に供給される各速度を、速度センサー234が測定する。なお、繰り出しローラー232と上流側張力センサー233と制御部25とを合わせたものが張力調整部に相当する。そして、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合時(T1,T2)に、制御部25は、速度センサー234の測定結果を取得し、その測定結果に基づいて縫合不良を検知する。
例えば、図2に示すように、目飛びが発生した場合、上糸4aと下糸4bとが絡まないため、上糸4a及び下糸4bが消費されず、上糸4a及び下糸4bのミシン21への供給速度が低下する。また、図3Aに示すように、縫合時に上糸4aや下糸4bが切れた場合、上糸4a及び下糸4bがミシン21へ供給されなくなり、上糸4a及び下糸4bの供給速度が低下する。また、図3Bに示すように、縫い目締まりが悪い場合、上糸4a及び下糸4bの消費が少なく、上糸4a及び下糸4bの供給速度が低下する。また、図3Cに示すように、縫い位置がずれ、空縫いが発生した場合、上糸4a及び下糸4bの消費が減り、上糸4a及び下糸4bの供給速度が低下する。そのため、制御部25は、速度センサー234が測定する上糸4a及び下糸4bのミシン21への供給速度が閾値未満となった場合に、縫合不良が発生したと検知することができる。このように、上糸張力センサー24による測定結果に基づいて縫合不良を検知するだけでなく、速度センサー234の測定結果に基づいても縫合不良を検知することで、より精度よく縫合不良を検知することができ、吸収体2aから取り出し紐3が抜け易いタンポン1が使用者に提供されてしまうことを、より確実に抑制できる。
以上のように、本実施形態では、上糸張力センサー24や速度センサー234の測定結果に基づき、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合中にその縫合不良が検知される。つまり、取り出し紐3の長手方向に沿って、取り出し紐3に張力を付与した状態で、縫合不良が検知される。そうすることで、取り出し紐3をシート状吸収体2bの長手方向に沿って適切に縫合しつつ、シート状吸収体2bと取り出し紐3との縫合不良を素早く検知することができる。よって、縫合不良を検知した際に製造を素早く停止することで、縫合不良による資材の廃棄量を減らすことができる。
===変形例===
上記実施形態では、ミシン21に上糸張力センサー24を設け、上糸4aの張力に基づいて縫合不良を検知しているが、これに限らない。例えば、縫合ユニット20の下流側に、カメラ(例えばCCDカメラ)と、画像処理部と、を有する縫合不良検知部を設け、カメラがシート状吸収体2b及び取り出し紐3を撮影した画像データに基づいて、画像処理部が縫合不良を検知するようにしてもよい。
例えば、取り出し紐3だけの部位にて目飛びが発生する場合、図2Aに示すように、取り出し紐3から縫い糸4が浮く。そこで、取り出し紐3や縫い糸4の色(一般には白)に対して、背景となるベルトコンベア等を濃色(例えば黒)にして、縫合後のシート状吸収体2b及び取り出し紐3をタンポン1の製品毎にカメラが撮影する。そして、その画像データにおいて、取り出し紐3及び縫い糸4に相当する部位と背景に相当する部位との明度差から、画像処理部が取り出し紐3及び縫い糸4のエッジを抽出する。そうすることで、図2Aに示すように目飛びが発生している場合、取り出し紐3及び縫い糸4のエッジ幅が一部大きくなるため、目飛びが発生したことを検知できる。なお、目飛びが発生した場合、図2Aに示すように幅方向に縫い糸4が浮くに限らず、上下方向に縫い糸4が浮く場合もある。よって、例えば、上下方向に撮影する平面視画像と幅方向に撮影する側面視画像など、少なくとも2方向以上から画像を撮影するようにするとよい。そのためには、カメラを複数設けたり、シート状吸収体2b及び取り出し紐3の周囲でカメラを回転させたりするとよい。
また、シート状吸収体2b及び取り出し紐3の色(一般には白)に対して、縫い糸4の色を異ならせることで、カメラが撮影した画像データにおいて、縫い糸4に相当する部位を抽出することができる。特に、カメラと同じ側からシート状吸収体2b及び取り出し紐3に照射する照明光が縫い糸4に吸収されるように、照明光の色と縫い糸4の色とを設定するとよい。そうすることで、シート状吸収体2b及び取り出し紐3からの反射光量と縫い糸4からの反射光量との差が大きくなり、画像データから縫い糸4に相当する部位をより正確に抽出することができる。そうして抽出した縫い糸4のデータにおいて、例えば、縫い目が長い場合には、目飛び(図2)や縫い目締まりの悪さ(図3B)が発生していることを検知でき、縫い目が途中で切れている場合には糸切れ(図3A)が発生していることを検知でき、縫い目が延びる方向の角度がタンポン1の長手方向に対して傾斜している場合には縫い位置のずれ(図3C)が発生していることを検知できる。
このように、カメラが撮影した画像データに基づいて、縫合不良を検知する場合にも、取り出し紐3の長手方向に沿って、取り出し紐3に張力を付与した状態で、縫合不良を検知するとよい。そうすることで、目飛びにより取り出し紐3から浮いた縫い糸4(図2A)が検知し易くなり、また、画像データから縫い糸4(縫い目)の状態をより正確に把握することができるため、より精度よく縫合不良を検知することができる。また、カメラが撮影した画像データに基づいて縫合不良を検知する場合、タンポン1の製品毎に取り出し紐3を切断した後に縫合不良を検知してもよい。この場合にも、エアーで取り出し紐3を吸引等することで、取り出し紐3に張力を付与することができる。
また、前述のように、速度センサー234の測定結果に基づいて、縫合不良を検知することができる。そのため、縫い糸4の張力に基づいて縫合不良を検知するに限らず、速度センサー234の測定結果のみに基づいて縫合不良を検知するようにしてもよい。また、縫合不良を検知するために縫い糸4の張力を測定するセンサーをミシン21に設けるに限らず、例えば、ミシン21に縫い糸4を供給する縫い糸供給部23が有する上流側張力センサー233の測定結果に基づいて、縫合不良を検知するようにしてもよい。
以上、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
1 タンポン、2a 吸収体、2b シート状吸収体(吸収体)、2c シート状吸収体の連続体、3 取り出し紐、4 縫い糸、4a 上糸、4b 下糸、10 タンポンの製造装置、11 第1ベルトコンベア、12 ロータリーダイカッター、13 第2ベルトコンベア、14 第3ベルトコンベア、20 縫合ユニット、21 ミシン、21a 作業台、21b 縫い針、21c 上糸調子器、21d 第1糸ガイド、21e 第2糸ガイド、21f 天秤、21g 下糸調子器、21h 下糸送りカム、21i ルーパー、22a,22b 押さえベルトコンベア、23 縫い糸供給部(縫合不良検知部)、231 スタンド機構(縫い糸の供給源)、232 繰り出しローラー(張力調整部)、233 上流側張力センサー(張力調整部)、234 速度センサー、24 上糸張力センサー(張力センサー、縫合不良検知部)、241 第1ローラー、242 第2ローラー、243 第3ローラー、25 制御部(縫合不良検知部、張力調整部)、V1 第1の閾値、V2 第2の閾値

Claims (8)

  1. 体液を吸収する吸収体と、前記吸収体を膣内から取り出す取り出し紐と、を有するタンポンの製造装置であって、
    前記吸収体と前記取り出し紐とを縫合するミシンと、
    前記吸収体と前記取り出し紐との縫合不良を検知する縫合不良検知部と、
    前記取り出し紐を前記ミシンの縫い糸とともに切断する切断部と、
    有し、
    前記ミシンは、搬送方向に間隔を空けて搬送される前記吸収体に対して、前記取り出し紐を二重環縫いにて縫合し、
    前記タンポンの長手方向において、膣内に挿入される側を先端側としたとき、
    前記吸収体は、前記先端側を前記搬送方向の下流側に向けて搬送されることを特徴とするタンポンの製造装置。
  2. 請求項1に記載のタンポンの製造装置であって、
    前記縫合不良検知部は、前記取り出し紐の長手方向に沿って、前記取り出し紐に張力を付与した状態で、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のタンポンの製造装置であって、
    前記縫合不良検知部は、前記吸収体と前記取り出し紐とを縫合する前記縫い糸の張力に基づいて、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置。
  4. 請求項3に記載のタンポンの製造装置であって、
    前記縫合不良検知部は、
    所定期間内における前記縫い糸の張力の最大値と第1の閾値とを比較することと、
    前記縫い糸の張力と前記第1の閾値よりも低い第2の閾値とを比較することと、
    のうちの少なくとも一方を行うことによって、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のタンポンの製造装置であって、
    前記縫合不良検知部は、前記縫い糸のうち、上下動する縫い針に通された上糸の張力に基づいて、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置。
  6. 請求項5に記載のタンポンの製造装置であって、
    前記ミシンは、前記上糸の張力を調整する上糸調子器と、前記縫い針の上下動に応じて上下動する天秤と、を有し、
    前記縫合不良検知部は、前記上糸調子器と前記天秤との間に設けられた張力センサーが測定する上糸の張力に基づいて、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載のタンポンの製造装置であって、
    前記吸収体と前記取り出し紐とを縫合する前記縫い糸の供給源と、前記ミシンとの間に、前記供給源から繰り出された前記縫い糸の張力が所定値となるように調整する張力調整部と、前記張力調整部から繰り出された前記縫い糸が前記ミシンに供給される速度を測定する速度センサーと、が設けられ、
    前記縫合不良検知部は、前記速度センサーの測定結果に基づいて、前記縫合不良を検知することを特徴とするタンポンの製造装置。
  8. 体液を吸収する吸収体と、前記吸収体を膣内から取り出す取り出し紐と、を有するタンポンの製造方法であって、
    前記吸収体と前記取り出し紐とをミシンにて縫合することと、
    前記吸収体と前記取り出し紐との縫合不良を検知することと、
    前記取り出し紐を前記ミシンの縫い糸とともに切断することと、
    有し、
    前記ミシンは、搬送方向に間隔を空けて搬送される前記吸収体に対して、前記取り出し紐を二重環縫いにて縫合し、
    前記タンポンの長手方向において、膣内に挿入される側を先端側としたとき、
    前記吸収体は、前記先端側を前記搬送方向の下流側に向けて搬送されることを特徴とするタンポンの製造方法。
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