JP6285570B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタに係り、特に、画像形成パネルがシフトして固定された固定シフト型のプロジェクタに関する。
LCD(liquid crystal display:液晶ディスプレイ)やDMD(Digital Micromirror Device:デジタルマイクロミラーデバイス)などの光変調装置(画像を形成する装置であり、以下「画像形成パネル」という)によって画像が付与された光を投射面(例えばスクリーン)に向けて投射し、スクリーン上に画像を表示するプロジェクタが知られている。
プロジェクタは、光源装置から出射された光(照明光)が、画像形成パネルによって画像信号(画像情報)に応じた画像が付与されて、画像光として投射レンズから出射され、画像がスクリーン上に拡大投射される。投射レンズの光軸がスクリーンに対して垂直であれば、画像形成パネルに表示された画像がそのまま拡大されてスクリーン上に投射されるが、通常スクリーンはプロジェクタより上方に配置されることが多い。
このように、プロジェクタの投射レンズの光軸に対してスクリーンがシフトして配置された場合、投射レンズの光軸に対してスクリーンがシフトしている方向と逆の方向に画像形成パネルをシフトさせて配置することにより、画像形成パネルに表示された画像をスクリーンにそのまま拡大して投射させることができる(固定シフト型のプロジェクタ)。
従来のプロジェクタとして、例えば、特許文献1には、光の進行方向に複数備えるレンズ群の加熱制御をすることにより、投射レンズの温度上昇に伴う投射光学装置の焦点位置の変動を解消することが記載されている。また、特許文献2には、レンズを備えるレンズ鏡筒内部を冷却することにより、収差補正レンズを冷却し、温度上昇に起因した投射レンズの収差の変化を抑制し、投射画像の品質の劣化を防止することが記載されている。
特開2011−209394号公報 特開2010−243542号公報
しかしながら、画像形成パネルを一定方向にシフトさせてスクリーンに投射すると、投射レンズの光軸の中心から、画像形成パネルをシフトした方向にずれて光が通過する。その結果、投射レンズ内の光が通過した位置で温度上昇が生じるので、投射レンズにおいて、画像形成パネルがシフトされた側(以下、投射レンズの下側という)とその逆側(以下、投射レンズの上側という)に温度差が生じる。投射レンズの上側と下側において温度差が生じると、レンズを保持する部材を変形させ、投射レンズ(投射レンズを構成する複数のレンズの一部のレンズを含む)に傾きや変位が生じる。投射レンズが傾くと、投射レンズの光学性能が設計値から変動し、スクリーンに投射される画像の品質を低下させる。
上記した特許文献1及び2には、投射画像の品質を安定させるために、加熱手段、または、冷却手段によりレンズ鏡筒内の温度調節を行うことは記載されている。
しかしながら、特許文献1、2は、投射レンズの面方向(光の進行方向に対して垂直方向)の温度差についての検討はなされておらず、面方向の温度差に起因する投射レンズの傾き、変位を防止し、投射される画像の品質低下を抑制することができていないという問題がある。特に、特許文献1、2においては、投射レンズを構成する複数枚のレンズ群において、個々のレンズに着目して面方向の温度差についての検討はなされていなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、投射レンズの上側と下側の温度差を低減する構造を有し、投射レンズの傾き、変位を防止することにより、投射される画像の品質低下を抑制することができるプロジェクタを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係るプロジェクタは、画像が形成される画像形成パネルと、画像形成パネルの画像を投射面に投射する投射レンズと、を備え、投射レンズの光軸に対して画像形成パネルの中心がシフトして固定され、投射された前記画像形成パネルの像の中央位置が、前記画像形成パネルの中心がシフトした方向と逆の方向にずれるプロジェクタにおいて、投射レンズのレンズ鏡筒は、投射レンズのFナンバーを決定する絞りの位置よりも画像形成パネル側であって、画像形成パネルがシフトされた方向のレンズ鏡筒部分に放熱構造が形成されている。
本発明の一態様に係るプロジェクタのように、投射レンズの光軸に対して投射面(例えばスクリーン)の中央位置のずれる方向と逆の方向に画像形成パネルの中心がシフトしていると、投射レンズを構成する複数枚の各レンズのレンズ部分において光線が通る光路が各レンズの面方向(光の進行方向に対して垂直方向)において偏在する。
例えば、プロジェクタを水平面上に置いて垂直な投射面に画像を投射する場合、画像形成パネルによって画像が付与された光は、投射レンズの下側部分に入射し、絞りの位置を境として投射レンズの上側部分を通過しながら拡光する光路を形成し、投射面上に拡大投射される。そして、この光路の偏在によって光が通過するレンズ部分の温度上昇により、投射レンズを構成する各レンズの面方向(例えばレンズの上側と下側)に温度差が生じる。この温度差に起因して、投射レンズの傾きや変位が生じて、投射される画像の品質が低下する。特に、絞りの位置よりも画像形成パネル側のレンズは、拡光する光路を形成する絞りよりスクリーン側に位置するレンズよりもレンズの上側と下側との温度差が大きくなる。
本発明の一態様に係るプロジェクタによれば、投射レンズのレンズ鏡筒は、投射レンズのFナンバーを決定する絞りの位置よりも画像形成パネル側であって、画像形成パネルがシフトされた方向のレンズ鏡筒部分に放熱構造が形成されている。これにより、固定シフト型のプロジェクタであっても、投射レンズの上側と下側に温度差が生じ難くなるので、投射レンズの傾きや変位を防止し、投射される画像の品質低下を抑制することができる。
本発明の態様として、放熱構造は、レンズ鏡筒に形成された開口部であることが好ましい。温度上昇したレンズ部分の熱が開口部を介してレンズ鏡筒外に放熱され、温度上昇したレンズ部分が冷却されるので、投射レンズの上側と下側に温度差が生じ難くなる。
この場合、開口部には開口面積を調整可能な開口面積調整機構を有することが一層好ましい。これにより、プロジェクタを使用する部屋等の温度環境に応じて放熱構造の放熱能力を調整できるので、投射レンズの上側と下側の温度差を精度良く制御できる。
本発明の態様として、放熱構造は、レンズ鏡筒に形成された表面積拡大部であることが好ましい。
これは、放熱構造の別態様であり、表面積拡大部としては例えば少なくとも1枚のフィンで構成することができる。これにより、温度上昇したレンズ部分の熱が表面積拡大部を介してレンズ鏡筒外に放熱され、温度上昇したレンズ部分が冷却されるので、投射レンズの上側と下側に温度差が生じ難くなる。
本発明の態様として、放熱構造は、レンズ鏡筒に設けられた放熱材であることが好ましい。
これは、放熱構造の別態様であり、温度上昇したレンズ部分の熱が放熱材を介してレンズ鏡筒外に放熱されるので、投射レンズの上側と下側に温度差が生じ難くなる。放熱材としては、例えば、放熱ゴム、放熱塗料、放熱セラミックス等を使用することができる。
本発明の態様として、放熱構造は、ヒートシンク構造であることが好ましい。ヒートシンク構造は、アルミニウムや銅等の熱伝導率の高い金属を用いた放熱器である。温度上昇したレンズ部分の熱がヒートシンク構造を介してレンズ鏡筒外に放熱されるので、投射レンズの上側と下側に温度差が生じ難くなる。
本発明の態様として、投射レンズを構成する複数枚のレンズのうち、Fナンバーを決定する絞りの位置よりも画像形成パネル側のレンズであって、画像形成パネルの中心がシフトした方向と、画像形成パネルの中心がシフトした方向と逆の方向における温度差による性能低下への影響が一番大きなレンズ位置に対応するレンズ鏡筒部分に放熱構造を形成することが好ましい。
温度差による性能低下への影響が一番大きなレンズ位置に放熱構造を形成すれば、投射される画像の品質低下をより一層効果的に抑制することができる。
なお、「性能低下への影響が一番大きなレンズ」とは、複数のレンズの中で、レンズの傾きや変位により、投射レンズの光学特性が設計値から最も変動するレンズを言う。
本発明の態様として、Fナンバーを決定する絞りの位置よりも画像形成パネル側のレンズ同士のスペーサとして金属リングを用いるとともに、金属リングの近傍に対応するレンズ鏡筒部分に放熱構造を形成することが好ましい。
金属リングは熱伝導率が高いので、金属リングの近傍に対応するレンズ鏡筒部分に放熱構造を形成することにより放熱効率が良くなる。この場合、金属リングと、表面積拡大による放熱構造(表面積拡大部)は、金属リングの熱を放熱構造で逃がせるように、面接触していることが好ましい。
本発明の態様として、画像形成パネルがシフトするシフト量Sは、0.4≦S≦0.7であることが好ましい。
画像形成パネルのシフト量Sが上記範囲の下限値0.4あたりからレンズ鏡筒の垂直方向、即ち投射レンズの上側と下側の温度差の影響に起因する投射レンズの傾き、変位が目立つようになる。一方、上記範囲の上限値0.7を超えた場合には、画像形成パネルのシフト量Sが大きくなり過ぎるため、レンズ系が大きくなることにより、製造適性が低下してしまう。そのため、画像形成パネルをシフトするシフト量Sを上記範囲とすることにより、投射レンズの上側と下側の温度差の影響を軽減しながら、製造適性に優れた高性能なプロジェクタを提供することができる。
本発明の態様として、画像形成パネルがシフトされた方向とは逆方向のレンズ鏡筒部分に逆部放熱構造を形成し、放熱構造は逆部放熱構造よりも放熱効率が高い構造に形成されることが好ましい。
これにより、投射レンズの上側と下側の温度差を低減できるだけでなく、レンズ全体の温度上昇を抑制することができるので、投射される画像の品質低下を一層確実に抑制することができる。
本発明のプロジェクタによれば、投射レンズの上側と下側の温度差を低減する構造を有するため、投射レンズの傾き、変位を防止し、投射される画像の品質低下を抑制することができる。
本実施形態のプロジェクタの構成を示す概略図。 光源装置の模式図。 第1実施形態の投射レンズの構成と光の光路を示す側面断面図。 画像形成パネルのシフト量を説明する説明図。 第1実施形態において、レンズ鏡筒に形成された放熱構造として開口部を説明する説明図。 開口部の大きさを説明する説明図。 開口部の開口面積調整機構の一例を説明する説明図。 レンズ鏡筒に形成された放熱構造として表面積拡大部を説明する説明図。 第2実施形態において、レンズ鏡筒に形成された放熱構造及び逆部放熱構造としての開口部を説明する説明図。 第2実施形態において、レンズ鏡筒に形成された放熱構造及び逆部放熱構造としての表面積拡大部を説明する説明図。 第2実施形態において、レンズ鏡筒に形成された放熱構造としての開口部及び逆部放熱構造としての表面積拡大部を説明する説明図。
以下、添付図面に従って、本発明に係るプロジェクタについて説明する。なお、本明細書において、「〜」とは、その前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。
[本発明のプロジェクタの第1実施形態]
図1は、本発明のプロジェクタの第1実施形態の構成を示す概略図である。なお、投射面としては、スクリーン、壁面、天井面等があるが、本実施の形態ではスクリーンの場合で以下に説明する。
本実施形態のプロジェクタ10は、略直方体をした筐体11に、光源装置13、画像形成パネル14、投射レンズ15、及び制御装置17が収容される。筐体11の上面には、ズームダイヤル21、光量調節ダイヤル22.フォーカスダイヤル23、上下ピン調ダイヤル(あおり操作部材)24、左右ピン調ダイヤル(あおり操作部材)25、及び画面修正ダイヤル(画面形状修正部材)26が設けられている。光源装置13から出射された光は、画像形成パネル14の画像形成面18で画像が付与され投射レンズ15から出射し、スクリーン(図1で不図示、図3に符号20で示す)に投射される。
図2に示すように、光源装置13はRGB3色の光をそれぞれ出射するLED(light emitting diode:発光ダイオード)51を有する。R(赤)のLED51の出射する光はダイクロイックミラー52で反射され、G(緑)のLED51の出射する光はダイクロイックミラー53で反射され、ダイクロイックミラー52を透過する。B(青)のLED51の出射する光はダイクロイックミラー52、53を透過して、RGB3色の光は同一光軸上に出射される。
制御装置17は、光源装置13の光を画像形成面18にRGB3色の画像を順次表示させ、3色の画像に合わせて3色のLED51からそれぞれの光を同調させて出射させる。また、ズームダイヤル21の操作信号を受けてスクリーン20に投射される画像の大きさを調節したり、光量調節ダイヤル22の操作信号を受けてスクリーン20に投射される画像の明るさを調節したりする。さらに、フォーカスダイヤル23の操作に伴って投射レンズ15のピント調節機構(不図示)を作動させ、スクリーン20に投射された画像の中央部のピント調整を行う。後述する加温装置の駆動および制御についても制御装置17により制御される。
画像形成パネル14としては、透過型液晶パネル、デジタルマイクロミラーデバイスを用いることができる。また、光源装置13は、RGBの3色を順次発光するLED光源装置に限らず、白色光を発光するキセノンランプやハロゲンランプを用いた光源装置でもよく、この場合には、画像形成パネル14として、透過型カラー液晶パネルを用いることができる。
図3は、本発明の固定シフト型の投射レンズにおけるレンズ構成の一例及び投射レンズを通過する光の光路を説明する側面断面図である。また、図4は、画像形成パネル14のシフト量を説明する説明図である。
図3に示すように、画像の形成位置は、スクリーン20の位置であり、投射レンズ15の光軸Lに対して、図3の上側に投射される。画像形成パネル14の中心は、投射レンズ15の光軸Lに対して、スクリーン20の投射面の中央位置のずれる方向と逆の方向、すなわち、投射レンズ15の光軸に対して、下側にシフトして固定される。
図4に示すように、画像形成パネル14をシフトする量(シフト率)Sとしては、Y:投射レンズ15の光軸Lから画像形成パネル中心までのシフト量(距離)、H:画像形成パネル14のシフト方向の長さ、としたとき、S=Y/Hにより定義される。すなわち、S=0.5の時は、図4に示すように、画像形成パネル14の端面が、投射レンズ15の光軸Lと一致する場合である。また、S>0.5(Sが0.5より大きい)の時は、画像形成パネル14の端部と、投射レンズ15の光軸Lが離れる方向にシフトする。S=0の場合は、画像形成パネル14の中心と、投射レンズ15の光軸Lとが一致する、従来の遠距離投射タイプに近いレイアウト(配置)になる。画像形成パネル14をシフトするシフト量Sとしては、0.4以上0.7以下(0.4≦S≦0.7)とすることが好ましく、より好ましくは0.45以上0.6以下である。
画像形成パネル14のシフト量Sが上記範囲の下限値0.4あたりからレンズ鏡筒31の垂直方向、即ち投射レンズの上側と下側の温度差の影響に起因する投射レンズ15の傾き、変位が目立つようになる。一方、上記範囲の上限値0.7を超えた場合には、画像形成パネル14のシフト量Sが大きくなり過ぎるため、レンズ系が大きくなることにより、製造適性が低下してしまう。そのため、画像形成パネル14をシフトするシフト量Sを上記範囲とすることにより、投射レンズの上側と下側の温度差の影響を軽減しながら、製造適性に優れた高性能なプロジェクタ10を提供することができる。
図3に示すように、本実施形態では、投射レンズ15は、5枚のレンズから構成され、画像形成パネル14側から順に、両凸レンズからなる第1レンズLと、スクリーン20側に凹面を有する凹凸面からなる第2レンズLと、両凸レンズからなる第3レンズLと、スクリーン20側に凸面を有する平凸面からなる第4レンズLと、スクリーン20側に凸の非球面を有する第5レンズLとを配列して構成されている。
第1レンズLと第2レンズLとの間にはスペーサとしての金属リング36が設けられている。
また、第4レンズLの入射面側には、Fナンバーを決定する円形の開口絞りAが設けられており、開口絞りAの位置が絞りの位置32となる。なお、本例の開口絞りAは固定絞りであるが、これに限らず、第4レンズLと第5レンズLとの間に、Fナンバーを決定する可変絞り装置を設けるようにしてもよい。可変絞り装置としては、公知の絞り装置を用いることができ、例えば、特開2011−227472号公報の段落<0018>、図3、図4に記載されているように、鏡枠と穴座との間に複数枚の絞り羽根と菊座(可動部)を重ね合わせて保持する。各絞り羽根は穴座に揺動自在に位置決めされ、菊座を揺動させ、絞り羽根を揺動させて絞り口径を拡縮することにより、Fナンバーを調整することができる。
図3に示すように、投射レンズ15内に入射した光は、投射レンズ15の光軸の主に下側を通る。そして、絞りの位置32で、光の通過経路が反転し、投射レンズ15の上側を主に通過しながら拡光し、スクリーン20に拡大投射される。図3では、画像形成パネル14をそれぞれの位置を通過した光の、投射レンズ15内における通過経路を実線で、その光の中心を一点鎖線で示した。
画像形成パネル14が下側にシフトして配置されることにより、投射レンズ15内の絞りの位置32までは、投射レンズ15内の画像形成パネル14がシフトした方向、すなわち、投射レンズ15の光軸に対し、主に下側を光が通過する。したがって、画像形成パネル14がシフトした方向の投射レンズ15が、光の通過により加熱され、投射レンズ15内において、光の通過方向に対して垂直方向(投射レンズの上側と下側)に温度差が生じる。
光が通過することにより、投射レンズ15内のレンズが加熱されると、レンズを保持する部材が、温度の影響で変形する場合がある。また、光の通過量が少ない領域では、レンズの温度上昇が少ない。これにより、投射レンズ15の光の通過方向に対して垂直方向、すなわち投射レンズの上側と下側に温度差が生じる。この温度差が大きいと、レンズの面方向の部分的な加温による変形が生じ、レンズが傾き、形成される画像の品質が低下する。レンズが傾くことにより、レンズの回転対称性が崩れるため、形成される画像全体の解像力が低下するほかに、像面湾曲の発生による対角方向でのピント位置ずれなどが発生し、投射画像全体の性能低下につながる。特に、絞りの位置32よりも画像形成パネル14側のレンズL〜Lは、拡光する光路を形成する絞りの位置32よりもスクリーン20側のレンズLよりもレンズの上側と下側における温度差が大きくなる。
そこで、本発明のプロジェクタ10の第1実施形態では、投射レンズ15のFナンバーを決定する絞りの位置32よりも画像形成パネル14側であって、画像形成パネルがシフトされた方向のレンズ鏡筒31部分に放熱構造を形成した。これにより、光の通過量が多く温度上昇の大きなレンズ部分と、光の通過量が少なく温度上昇の小さなレンズ部分との温度差を小さくすることができるので、投射レンズ上側と下側の温度差をより低減できる。
したがって、投射レンズ15の傾き、変位を防止し、投射される画像の品質低下を抑制することができる。
放熱構造としては、レンズ鏡筒31に形成され、レンズの熱(温熱)やレンズ支持部材の熱(温熱)を放熱できる構造であれば特に限定されないが、例えば、レンズ鏡筒に形成された開口部、レンズ鏡筒に形成された表面積拡大部、レンズ鏡筒に形成された放熱材、レンズ鏡筒に設けられたヒートシンク構造を好適に採用することができる。
図5は、放熱構造として、レンズ鏡筒31に形成された開口部34を用いた場合であり、図5(A)は投射レンズ15のレンズ鏡筒31全体の外観図で、図5(B)は開口部34とレンズとの位置関係を示す図である。
図5(B)に示すように、レンズL,L同士のスペーサとして金属リング36を設け、金属リング36の近傍であって画像形成パネル14がシフトされた方向のレンズ鏡筒31部分に開口部34が形成されている。
これにより、光の通過量が多く温度上昇の大きなレンズL,Lの下側部分の熱は開口部34を介して放熱され易くなり、光の通過量が少なく温度上昇の小さなレンズL,Lの上側部分の熱は放熱され難くなる。この結果、レンズL,Lの下側部分と上側部分との温度差がより低減されるので、投射レンズ15の傾き、変位を防止し、投射される画像の品質低下を抑制することができる。
金属リング36としては、熱伝導率が高く、コスト的にも比較的安価なアルミニウム製や銅製の金属リングを使用することが好ましい。
図6は、図5(B)のa−a線に沿ったレンズ鏡筒31の断面図であり、放熱構造の形成範囲を開口部34の例で説明する図である。
図6に示すように、開口部34の形成範囲は、画像形成パネル14のシフト方向を基準線Mとした場合に、光軸Lの中心角として表わすことができる。すなわち、開口部34の形成範囲は、基準線Mから±100度の中心角θ(θ1+θ2)を成す範囲、好ましくは±90度の中心角θを成す範囲、より好ましくは±45度の中心角θを成す範囲である。
開口部34の形成範囲を基準線Mから±100度の中心角を成す範囲よりも大きくすると、レンズ鏡筒31の強度が弱くなる恐れがあるとともに、温度上昇するレンズの下側部分が局部的に放熱されず、投射レンズの上側と下側の温度差を低減しにくい。
なお、図6では、開口部34の形成範囲を開口部34の例で説明したが、以下説明する表面積拡大部、放熱材、及びヒートシンク構造の放熱構造の場合も同様である。
また、開口部34には開口面積を調整する開口面積調整機構38を有することが好ましい。
図7は、開口面積調整機構38の一例を示したものであり、開口部34が形成されたレンズ鏡筒31部分の外側に、円弧状の外筒38Aを回動自在に嵌合される。そして、外筒38Aをレンズ鏡筒31に対して周方向に回動させることにより、開口部34の開口面積を調整できるようにしたものである。
このように、開口部34に開口面積調整機構38を設けることにより、プロジェクタ10を使用する部屋等の温度に応じて、開口部34の開口面積を調整することができる。これにより、プロジェクタ10を使用する部屋等の温度環境に応じて開口部34の放熱能力を調整できるので、投射レンズの上側と下側の温度差を一層精度良く制御できる。
図8は、放熱構造として、レンズ鏡筒31に形成された表面積拡大部40を用いた場合であり、図8(A)は投射レンズ15のレンズ鏡筒31全体の外観図で、図8(B)は表面積拡大部40とレンズとの位置関係を示す図である。
表面積拡大部40としては複数枚のフィンFの例で説明するが、フィンFに限定されず、複数の突起や複数のディンプル等を形成してもよい。また、フィンFは、レンズの熱やレンズ支持部材の熱を放熱できる構造であれば何枚でもよく、1枚でもよい。
図8(B)に示すように、レンズL,L同士のスペーサとして金属リング36を設け、金属リング36の近傍であって画像形成パネル14がシフトされた方向のレンズ鏡筒31部分に複数枚のフィンFが形成されている。
これにより、光の通過量が多く温度上昇の大きなレンズL,Lの下側部分の熱はフィンFを介して放熱され易くなり、光の通過量が少なく温度上昇の小さなレンズL,Lの上側部分の熱は放熱され難くなる。この結果、レンズL,Lの下側部分と上側部分との温度差がより低減されるので、投射レンズ15の傾き、変位を防止し、投射される画像の品質低下を抑制することができる。
表面積拡大部40の放熱能力は表面積の大きさに比例するため、予備試験等によりフィンFの枚数と放熱能力との関係を予め求めておくことが好ましい。
なお、図示しないが、放熱構造としては、レンズ鏡筒31に設けられた放熱材を採用することもできる。放熱材としては、例えば、放熱ゴム、放熱塗料、放熱セラミックス等を使用することができる。
例えば図8の放熱構造の部分を、放熱ゴムや放熱セラミックスで形成したり、放熱塗料を塗布したりすることにより放熱材による放熱構造を形成できる。この場合、表面積拡大部40(例えばフィンF)と放熱材とを組み合わせることが一層好ましい。
また、図示しないが、放熱構造としては、レンズ鏡筒31に設けられたヒートシンク構造を採用することもできる。ヒートシンク構造は、アルミニウムや銅等の熱伝導率の高い金属を用いた放熱器であり、温度上昇したレンズ部分の熱をヒートシンク構造を介してレンズ鏡筒外に放熱することができる。そのため、投射レンズの上側と下側に温度差が生じ難くなる。
なお、第1の実施の形態では、放熱構造を形成するレンズ鏡筒31の位置として、金属リング36の近傍に対応するレンズ鏡筒31部分の例で説明したが、これに限定されない。投射レンズ15のFナンバーを決定する絞りの位置32よりも画像形成パネル14側であって、画像形成パネル14がシフトされた方向のレンズ鏡筒部分であれば良い。例えば、レンズの上側と下側の温度差による性能低下への影響が一番大きなレンズ位置に放熱構造を形成すれば、投射される画像の品質低下をより一層効果的に抑制することができる。
[本発明のプロジェクタの第2実施形態]
本発明のプロジェクタ10の第2実施形態は、第1の実施の形態で説明した放熱構造の他に、画像形成パネル14がシフトされた方向とは逆方向のレンズ鏡筒31部分に逆部放熱構造を形成し、放熱構造が逆部放熱構造よりも放熱効率が高い構造になるように構成したものである。プロジェクタ10のその他の構成は、第1の実施の形態と同様であり、その他の構成の説明は省略する。
図9は、放熱構造及び逆部放熱構造として、レンズ鏡筒に形成された開口部を用いた場合であり、図9(A)は投射レンズのレンズ鏡筒全体の外観図で、図9(B)は放熱構造及び逆部放熱構造とレンズとの位置関係を示す図である。
図9(B)に示すように、レンズL,L同士のスペーサとして金属リング36を設け、金属リング36の近傍であって画像形成パネル14がシフトされた方向のレンズ鏡筒31部分に第1開口部34A(放熱構造)を形成し、画像形成パネル14がシフトされた方向とは逆方向のレンズ鏡筒31部分に第2開口部34B(逆部放熱構造)を形成した。
すなわち、金属リング36の近傍に対応するレンズ鏡筒31部分において、レンズL,Lの下側部分を臨むように第1開口部34Aが形成され、上側部分を臨むように第2開口部34Bが形成されている。また、第1開口部34Aの開口面積は第2開口部34Bの開口面積よりも大きく、第1開口部34A(放熱構造)が第2開口部34B(逆部放熱構造)よりも放熱効率が高い構造になるように構成されている。
これにより、光の通過量が多く温度上昇の大きなレンズL,Lの下側部分の熱は第1開口部34Aを介して大きな放熱量で放熱され、光の通過量が少なく温度上昇の小さなレンズL,Lの上側部分の熱は第2開口部34Bを介して小さな放熱量で放熱される。
この結果、レンズL,Lの下側部分と上側部分との温度差がより低減されるので、投射レンズ15の傾き、変位を防止し、投射される画像の品質低下を抑制することができる。また、第1開口部34Aと第2開口部34Bとを設けることにより、レンズL,L全体の温度上昇を抑制することができるので、投射される画像の品質低下を一層確実に抑制することができる。
図10は、放熱構造及び逆部放熱構造として、レンズ鏡筒に形成された表面積拡大部を用いた場合であり、図10(A)は投射レンズ15のレンズ鏡筒31全体の外観図で、図10(B)は放熱構造及び逆部放熱構造とレンズとの位置関係を示す図である。なお、表面積拡大部としては、フィンの例で説明するが、上記した突起やディンプルでもよい。
図10(B)に示すように、レンズL,L同士のスペーサとして金属リング36を設け、金属リング36の近傍であって画像形成パネル14がシフトされた方向のレンズ鏡筒31部分に第1表面積拡大部40A(放熱構造)を形成し、画像形成パネル14がシフトされた方向とは逆方向のレンズ鏡筒31部分に第2表面積拡大部40B(逆部放熱構造)を形成した。
すなわち、金属リング36の近傍に対応するレンズ鏡筒31部分において、レンズL,Lの下側部分に対応して第1表面積拡大部40Aが形成され、上側部分に対応して第2表面積拡大部40Bが形成されている。また、第1表面積拡大部40Aの表面積は第2表面積拡大部40Bの表面積よりも大きく、第1表面積拡大部40A(放熱構造)が第2表面積拡大部40B(逆部放熱構造)よりも放熱効率が高い構造になるように構成されている。
これにより、光の通過量が多く温度上昇の大きなレンズL,Lの下側部分の熱は第1表面積拡大部40Aを介して大きな放熱量で放熱され、光の通過量が少なく温度上昇の小さなレンズL,Lの上側部分の熱は第2表面積拡大部40Bを介して小さな放熱量で放熱される。
この結果、レンズL,Lの下側部分と上側部分との温度差がより低減されるので、投射レンズ15の傾き、変位を防止し、投射される画像の品質低下を抑制することができる。また、第1表面積拡大部40Aと第2表面積拡大部40Bとを設けることにより、レンズL,L全体の温度上昇を抑制することができるので、投射される画像の品質低下を一層確実に抑制することができる。
図11は、第2の実施の形態の変形例であり、放熱構造としてレンズ鏡筒31に形成された開口部34を用い、逆部放熱構造としてレンズ鏡筒31に形成された表面積拡大部40を用いた場合である。図11は投射レンズ15のレンズ鏡筒31全体の外観図である。なお、図11では、放熱構造及び逆部放熱構造とレンズとの位置関係を示す図は使用しないが、図9及び図10と同様に、レンズL,L同士のスペーサとして設けた金属リング36の近傍に放熱構造と逆部放熱構造とが形成される。
すなわち、金属リング36の近傍に対応するレンズ鏡筒31部分において、レンズL,Lの下側部分を臨むように開口部34が形成され、上側部分に対応して表面積拡大部40が形成されている。また、開口部34(放熱構造)は表面積拡大部40(逆部放熱構造)よりも放熱能力が大きくなるように形成される。
これにより、光の通過量が多く温度上昇の大きなレンズL,Lの下側部分の熱は開口部34を介して大きな放熱量で放熱され、光の通過量が少なく温度上昇の小さなレンズL,Lの上側部分の熱は表面積拡大部40を介して小さな放熱量で放熱される。
この結果、レンズL,Lの下側部分と上側部分との温度差がより低減されるので、投射レンズ15の傾き、変位を防止し、投射される画像の品質低下を抑制することができる。また、開口部34と表面積拡大部40とを設けることにより、レンズL,L全体の温度上昇を抑制することができるので、投射される画像の品質低下を一層確実に抑制することができる。
図9〜図11では、放熱構造及び逆部放熱構造の組み合わせてとして、開口面積の異なる開口部同士の組み合わせ、表面積の異なる表面積拡大部同士の組み合わせ、開口部と表面積拡大部との組み合わせで説明したが、これに限定されない。開口部、表面積拡大部、放熱材、ヒートシンク構造を組み合わせることもできる。
なお、第2の実施の形態では、放熱構造及び逆部放熱構造を形成するレンズ鏡筒31の位置として、金属リング36の近傍に対応するレンズ鏡筒31部分の例で説明したが、これに限定されない。投射レンズ15のFナンバーを決定する絞りの位置32よりも画像形成パネル14側であって、画像形成パネル14がシフトされた方向のレンズ鏡筒31部分に放熱構造を形成し、画像形成パネル14がシフトされた方向の逆方向のレンズ鏡筒31部分に逆部放熱構造を形成すれば良い。例えば、レンズの上側と下側の温度差による性能低下への影響が一番大きなレンズ位置に放熱構造と逆部放熱構造を形成すれば、投射される画像の品質低下をより一層効果的に抑制することができる。
10…プロジェクタ、11…筐体、13…光源装置、14…画像形成パネル、15…投射レンズ、17…制御装置、18…画像形成面、20…スクリーン、21…ズームダイヤル、22…光量調節ダイヤル、23…フォーカスダイヤル、24…上下ピン調ダイヤル(あおり操作部材)、25…上下ピン調ダイヤル(あおり操作部材)、26…画面修正ダイヤル(画面形状修正部材)、31…レンズ鏡筒、32…絞りの位置、34…開口部、34A…第1開口部、34B…第2開口部、36…金属リング、38…開口面積調整機構、40…表面積拡大部、40A…第1表面積拡大部、40B…第2表面積拡大部、A…開口絞り、L…光軸

Claims (13)

  1. 画像が形成される画像形成パネルと、前記画像形成パネルの画像を投射面に投射する投射レンズと、を備え、前記投射レンズの光軸に対して前記画像形成パネルの中心がシフトして固定され、投射された前記画像形成パネルの像の中央位置が、前記画像形成パネルの中心がシフトした方向と逆の方向にずれるプロジェクタにおいて、
    前記投射レンズのレンズ鏡筒は、前記投射レンズのFナンバーを決定する絞りの位置よりも前記画像形成パネル側であって、前記画像形成パネルがシフトされた方向のレンズ鏡筒部分に放熱構造が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記放熱構造は、前記レンズ鏡筒に形成された開口部である請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記開口部には開口面積を調整可能な開口面積調整機構を有する請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記放熱構造は、前記レンズ鏡筒に形成された表面積拡大部である請求項1に記載のプロジェクタ。
  5. 前記表面積拡大部は少なくとも1枚のフィンを有する請求項4に記載のプロジェクタ。
  6. 前記放熱構造は、前記レンズ鏡筒に設けられた放熱材である請求項1、4及び5の何れか1項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記放熱構造は、ヒートシンク構造である請求項1、4、5及び6の何れか1項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記投射レンズを構成する複数枚のレンズのうち、前記Fナンバーを決定する絞りの位置よりも前記画像形成パネル側のレンズであって、前記画像形成パネルの中心がシフトした方向と、前記画像形成パネルの中心がシフトした方向と逆の方向における温度差による性能低下への影響が一番大きなレンズ位置に対応する前記レンズ鏡筒部分に前記放熱構造を形成する請求項1から7の何れか1項に記載のプロジェクタ。
  9. 前記Fナンバーを決定する絞りの位置よりも前記画像形成パネル側のレンズ同士のスペーサとして金属リングを用い、前記金属リングの近傍に対応する前記レンズ鏡筒部分に前記放熱構造を形成する請求項1から3及び6から8の何れか1項に記載のプロジェクタ。
  10. 前記Fナンバーを決定する絞りの位置よりも前記画像形成パネル側のレンズ同士のスペーサとして金属リングを用い、前記金属リングの近傍に対応する前記レンズ鏡筒部分に前記放熱構造を形成する請求項4又は5に記載のプロジェクタ。
  11. 前記金属リングと前記表面積拡大部は、前記金属リングの熱を前記表面積拡大部で逃がせるように、面接触している請求項10に記載のプロジェクタ。
  12. 前記画像形成パネルがシフトするシフト量Sは、0.4≦S≦0.7である請求項1から11の何れか1項に記載のプロジェクタ。
  13. 前記レンズ鏡筒のうち、前記画像形成パネルがシフトされた方向とは逆方向のレンズ鏡筒部分に逆部放熱構造を形成し、前記放熱構造は前記逆部放熱構造よりも放熱効率が高い構造に形成される請求項1から12の何れか1項に記載のプロジェクタ。
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