JP6284608B2 - 水中油型乳化皮膚化粧料 - Google Patents
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Description
他方、固形油を配合しない場合には、のびや肌なじみが良く、べたつきがないという点では優れるものの、エモリエント感、はり感がないといった問題がある。
しかしながら、この化粧料の場合、塗布した直後のエモリエント感は得られるが、塗布直後のはりの向上実感、塗布直後のしわ・たるみ改善効果は得られないという課題がある。
(A)下記構造式(I)を有し、アセチル化ヒアルロン酸の繰り返し単位中に存在する4個のアルコール性水酸基のうち、2.6〜3.8個がアセチル基で置換され、かつ、極限粘度が50〜200cm3/gであるアセチル化ヒアルロン酸
(B)下記構造式(II)を有するポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン誘導体
(C)ジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビス−ビニルジメチコン)クロスポリマー、アルキル(C30−45)セテアリルジメチコンクロスポリマー、セテアリルジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビス−イソブチルPPG−20)クロスポリマーからなる群から選択される1種又は2種以上の非乳化性架橋型シリコーン
(D)グリセリン
(E)ポリビニルアルコール
(F)ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体及び/又はN,N’−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム−N,N’−メチレンビスアクリルアミド共重合体
(G)水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して総量が25質量%以上の油分(但しステアリン酸グリセリルは除く)
特に保湿効果に優れており、よって、エモリエント感の持続性に優れた効果を有していることは本願発明の特徴である。
本願発明に用いるアセチル化ヒアルロン酸は下記構造式(I)を有するアセチル化ヒアルロン酸である。
極限粘度が50cm3/g未満であると、アセチル化ヒアルロン酸によるエモリエント感が得られにくくなる場合がある。また、200cm3/gを超えると、アセチル化によっても曳糸性などの好ましくない物性を十分に抑制することができない場合がある。
なお、アセチル化ヒアルロン酸には上記構造式(I)に示す通り、繰り返し単位中4個のアルコール性水酸基が存在するが、これらのうち、平均何個がアセチル基で置換されたかをアセチル基置換数として定義する。
アセチル基置換数が2.6個未満であると、疎水性の付与が不十分となる傾向にある。また、3.6個を超えると、親水性の低下、使用性の悪化などが生じることがある。
導体」
本発明に使用する成分(B)は、下記構造式(II)で示されるものであり、特開平7−10892号公報に開示されている公知のポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン誘導体である。本発明においては、市販品(Lipidure−PMB:日本油脂株式会社)を使用することが出来る。
また、前記成分(B)のポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン誘導体の重量平均分子量は10万〜100万であることが好ましく、さらに好ましくは60万〜70万である。
本発明において重量平均分子量とはGPCにおけるポリスチレン換算の値である。
本発明に用いる非乳化性架橋型シリコーンは、シリコーン鎖の一部を架橋した架橋型シリコーンで、それ自体油と水を乳化する機能を持たないものである。非乳化性であることは、水及び油と共に架橋型シリコーンを配合した組成物を、ホモミキサー等を用いて高速攪拌した時に、乳化しないか、乳化した場合でも、乳化粒子径が50μm以上で大きく、乳化物をしばらく放置させた時に乳化状態が保たれないことで確認できる。
なお、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーはポリシリコーン−11と称されることもある。
(1)表示名称がジメチコンクロスポリマーと称されるものの膨潤物として、DC9040(ジメチコンクロスポリマー、デカメチルシクロペンタシロキサンの混合物で架橋物は12%)、DC9041(ジメチコンクロスポリマー、ジメチコン5mPa・sの混合物で架橋物は16%)、DC9045(ジメチコンクロスポリマー、デカメチルシクロペンタシロキサンの混合物で架橋物は12.5%)(以上、東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社製)等が挙げられる。
本発明に用いる成分(D)のグリセリンは、通常、皮膚化粧料に用いられるものを用いることができる。その配合量は、水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して5.0〜10.0質量%であることが好ましい。
本発明に用いる成分(E)のポリビニルアルコールは、通常、皮膚化粧料に用いられるものを用いることができる。その配合量は、水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して0.1〜1.0質量%であることが好ましい。
本発明に用いる成分(F)アクリルアミド系増粘剤は、ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体及び/又はN,N’−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム−N,N’−メチレンビスアクリルアミド共重合体であることが好ましい。
アクリルアミド系増粘剤以外の増粘剤(例えば、キサンタンガム等)を用いると、本発明の効果が十分に発揮されない(実施例3と比較例4を参照)。この点からも、本願の構成は当業者に容易想到とされる発明ではない
(F)アクリルアミド系増粘剤の配合量は、水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して0.1〜1.0質量%であることが好ましい。
製品に応じて任意の界面活性剤を配合する。
例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、モノラウロイルモノエタノールアミドPOEスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、カゼインナトリウム等のアニオン系界面活性剤;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム塩等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム等のカチオン系界面活性剤;2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキシド−1−カルボキシエチロキシ二ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等の両性界面活性剤;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタントリオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸塩等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POE・メチルポリシロキサン共重合体等の親油性非イオン性界面活性剤;POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリンモノオレエート、POEグリセリンジステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエート等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEコレスタノールエステル等のPOEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという。)モノブチルエーテル、POE・POPセチルエーテル、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POE脂肪酸アミド、POEアルキルアミン、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド等の親水性非イオン性界面活性剤等を挙げることができる。
本発明に特に好ましい界面活性剤としては、POEアルキルエーテル類、POE脂肪酸エステル類の非イオン性界面活性剤が挙げられる。
製品に応じて任意の油分が配合される。例えば、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、月見草油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂;
カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固型油脂;
ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナバロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ホホバロウ、硬質ラノリン、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)ラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のロウ類;
流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素;
ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアレン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、アセトグリセライド、パルミチン酸−2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソプロピル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2−ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、パルミチン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸−2−エチルヘキシル等のエステル油;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸等の高級脂肪酸;
ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の直鎖若しくは分岐高級アルコール;
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油;
パーフルオロヘキサン、トリパーフルオロ−n−ブチルアミン等のパーフルオロカーボンないしパーフルオロポリエーテル等を挙げることができる。
本発明に特に好ましい油分としては、高級アルコール、エステル油、シリコーン油が挙げられる。
油分の総量が25質量%以上であると、エモリエント感、はり感、しわ・たるみ改善効果に優れるが、25質量%未満であると、これらの効果が十分に発揮されない(「表1」の実施例1と、成分(G)油分25質量%未満の効果を参照)。
水はイオン交換水や精製水が好ましく使用される。その配合量は製品の種類によって適宜決定されるが、好ましくは、水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して40.0〜80.0質量%である。
「表1」に示す水中油型乳化皮膚化粧料の製品サンプル(クリーム)について、機器分析による保湿効果を測定した。
保湿効果の測定には、株式会社インテグラル社製 水分計 Corneometer CM825を用いて、図1に示す前腕内側部を測定部位として、1サンプルあたり9cm2の塗布部に9μl塗布した。無塗布、本願発明品「実施例1」、成分(A)抜去品、成分(B)抜去品、成分(C)抜去品、成分(D)抜去品の合計6サンプルを、それぞれ順番に図1の前腕のL1〜L3、R1〜R3の部位に塗布した。そして、塗布60分後、120分後、360分後、720分後に、保湿効果としてそれぞれの保湿上昇値(水分量)を測定した。図2にそれぞれのサンプルの保湿上昇値を示す。
図2の結果より、本発明品の水中油型乳化皮膚化粧料は長時間の保湿効果に極めて優れていることが分かる。
したがって、本発明の水中油型乳化皮膚化粧料は、特にエモリエント感の持続性に優れた効果を有していることが機器分析の結果からも理解される。
さらに、「表1」及び「表2」の水中油型乳化皮膚化粧料(クリーム)について、後述する各方法により、肌へののび、肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布直後のエモリエント感、塗布12時間後のエモリエント感、塗布直後のはり感、連用1ヶ月間後のはり感、塗布直後のしわ・たるみ改善効果、連用1ヶ月間後のしわ・たるみ改善効果を評価した。評価結果を「表1」及び「表2」に示す。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、肌へののびについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
○:7〜9名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
△:3〜6名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
×:0〜2名が、のびが軽く、なめらかであると判定した。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、肌へのなじみについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、肌へのなじみがあると判定した。
○:7〜9名が、肌へのなじみがあると判定した。
△:3〜6名が、肌へのなじみがあると判定した。
×:0〜2名が、肌へのなじみがあると判定した。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、べたつきについて、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
○:7〜9名が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
△:3〜6名が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
×:0〜2名が、べたつきがなく、しっとりしたと判定した。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、塗布直後および塗布12時間後に、エモリエント感について、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、エモリエント感があると判定した。
○:7〜9名が、エモリエント感があると判定した。
△:3〜6名が、エモリエント感があると判定した。
×:0〜2名が、エモリエント感があると判定した。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、塗布直後および連用1ヶ月間後に、はり感について、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、はり感があると判定した。
○:7〜9名が、はり感があると判定した。
△:3〜6名が、はり感があると判定した。
×:0〜2名が、はり感があると判定した。
女性専門パネル(10名)による実使用試験を行い、塗布直後および連用1ヶ月間後に、しわ・たるみ改善効果について、それぞれ下記の評価基準により評価してもらった。
(評価基準)
◎:10名全員が、しわ・たるみ改善効果があると判定した。
○:7〜9名が、しわ・たるみ改善効果があると判定した。
△:3〜6名が、しわ・たるみ改善効果があると判定した。
×:0〜2名が、しわ・たるみ改善効果があると判定した。
*2:商品名:9041 Silicone Elastomer Blend,東レ・ダウコーニング株式会社製
(非乳化性架橋型シリコーン含有量16%、溶媒ジメチコン5mPa・sの膨潤物)
*3:N,N’−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム−N,N’−メチレンビスアクリルアミド共重合体
商品名 SUポリマーG1 東邦化学工業製
*4:商品名:LIPIDURE-PMB(分子量60万,x/y=8/2)、日油株式会社製、本発明の成分(B)の含有量:5質量%
[試験処方]
*6:分子量90万のヒアルロン酸ナトリウム
*7:商品名:KSG-16、信越化学工業株式会社製
非乳化性架橋型シリコーン含有量25%、溶媒ジメチコン6mPa・sの膨潤物
*8:商品名:KP-545、信越化学工業株式会社製
ポリマー分含有量:30%、溶媒シクロペンタシロキサン
*9:商品名:Aristoflex AVC、クラリアントジャパン株式会社製
*10:商品名:LIPIDURE-PMB(Ph)(分子量60万,x/y=8/2),日油株式会社製
本発明の成分(B)の含有量:5%
*11:商品名:COATSOME NC-21,日油株式会社製
これに対して、本願発明の必須成分である成分(A)〜(G)のいずれかを欠いた「表1」の抜去品及び「表2」の比較例1〜4は、上記の効果のいずれかを欠いたものとなることが明らかである。
成分 配合量(質量%)
(1)ステアリルアルコール 2.0
(2)ベヘニルアルコール 1.0
(3)水添ポリイソブテン 6.0
(4)ジメチコン(1.5mPa・s) 7.0
(5)スクワラン 7.0
(6)ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール 2.0
(7)1,3−ブチレングリコール 5.0
(8)成分(D)グリセリン 10.0
(9)ジプロピレングリコール 3.0
(10)成分(A)アセチル化ヒアルロン酸 0.005
極限粘度:200cm3/g、アセチル基置換数:2.6個
(11)成分(C)ジメチコンクロスポリマー/ジメチコン混合物
25.0
(架橋型シリコーン分:3.0%)
商品名:9045 Silicone Elastomer Blend[非乳化性架橋型
シリコーン含有量12%]、東レ・ダウコーニング株式会社製
(12)成分(B)ポリメタクリロイルエチルホスホリルコリン誘導体
[成分(B)含有量0.05%] 0.1
商品名:LIPIDURE-PMB(BG)[成分(B)含有量5%]、
日油株式会社製
(13)ポリエチレングリコール1500 1.0
(14)モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン
商品名:NIKKOL TL-10V、日光ケミカルズ株式会社製 3.0
(15)モノステアリン酸グリセリル 2.0
(16)エチルパラベン 0.1
(17)ブチルパラベン 0.1
(18)トコフェロール 0.1
(19)アスコルビン酸グルコシド 2.0
(20)香料 適量
(21)イオン交換水 残余
(22)水酸化ナトリウム 適量
(23)成分(F)ビニルピロリドン/2−アクリルアミド 0.5
−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体
商品名:ARISTOFLEX AVS,クラリアントジャパン株式会社製
(24)成分(E)ポリビニルアルコール 0.8
<製法>
(21)に(7)、(8)、(9)、(10)、(12)、(13)、(16)〜(19)、(22)、(23)、(24)を加え、70℃に加熱膨潤した。次いで、(1)〜(6)、(11)、(14)、(15)、(20)の油相を70℃に調製した。これを先の水相に加えて、ホモミキサーにて乳化粒子を均一にして、脱気、冷却、濾過を行い、目的の美白&エモリエントクリーム(O/W型)を得た。
成分 配合量(質量%)
(1)ジメチコン(5mPa・s) 10.0
(2)成分(C)ポリシリコーン−11/デカメチルシクロペンタ
シロキサン混合物[成分(C)の含有量0.6%] 10.0
商品名:GRANCIL GCM-5[非乳化性架橋型シリコーン含有量6%]、
GRANT社製
(3)スクワラン 5.0
(4)オレフィンオリゴマー 6.0
(5)イソノナン酸イソトリデシル 5.0
(6)ステアリン酸PEG−20 0.3
商品名:EMALEX 820,日本エマルジョン株式会社製
(7)セスキステアリン酸ソルビタン 0.1
商品名:NIKKOL SS-15V,日光ケミカルズ株式会社製
(8)モノステアリン酸グリセリル(自己乳化型) 0.3
商品名:NIKKOL MGS-ASEV,日光ケミカルズ株式会社製
(9)香料 適量
(10)ジプロピレングリコール 1.0
(11)1,3−ブチレングリコール 4.0
(12)成分(D)グリセリン 6.0
(13)カルボキシビニルポリマー 0.1
(14)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.05
(15)水酸化カリウム 適量
(16)成分(A)アセチル化ヒアルロン酸 0.01
極限粘度:120cm3/g、アセチル基置換数:3.0個
(17)成分(B)ポリメタクリロイルエチルホスホリルコリン誘導体
[成分(B)含有量0.005%] 0.1
商品名:LIPIDURE-PMB(Ph)[成分(B)含有量5%]、
日油株式会社製
(18)スギナエキス 0.1
(19)ハマメリスエキス 0.1
(20)エタノール 5.0
(21)フェノキシエタノール 0.3
(22)イオン交換水 残余
(23)成分(E)ポリビニルアルコール 0.6
(24)成分(F)(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/
ビニルピロリドン)コポリマー 0.5
<製法>
(10)〜(24)を60℃で均一に溶解する(水相)。次いで、(1)、(3)〜(9)を60℃で均一に溶解し、先の水相に添加して、ホモミキサーで60℃で乳化する。さらに、この乳化物に(2)を添加して、ディスパーで均一に分散する。脱気、冷却、濾過を行い、目的の乳液を得た。
成分 配合量(質量%)
(1)ベヘニルアルコール 0.1
(2)バチルアルコール 0.5
(3)水添ポリイソブテン 5.0
(4)流動パラフィン 5.0
(5)エチルヘキサン酸セチル 6.0
(6)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
(7)成分(C)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)
クロスポリマー/ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン混合物
(非乳化性架橋型シリコーン2.25%) 15.0
商品名:KSG-18A[非乳化性架橋型シリコーン含有量15%]、
信越化学工業株式会社製
(8)香料 適量
(9)成分(A)アセチル化ヒアルロン酸 0.1
極限粘度:90cm3/g、アセチル基置換数:3.4個
(10)ポリエチレングリコール20000 1.0
(11)エチルパラベン 0.1
(12)ブチルパラベン 0.1
(13)トコフェロール 0.1
(14)成分(F)(ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体 0.2
商品名:SU-Polymer G-1、東邦化学株式会社製
(15)成分(B)ポリメタクリロイルエチルホスホリルコリン誘導体
[成分(B)含有量0.1%] 2.0
商品名:LIPIDURE-PMB(Ph)[成分(B)含有量5%]、
日油株式会社製
(16)サンザシエキス 0.1
(17)フトモモ葉エキス 0.1
(18)アロエエキス 0.1
(19)ワレモコウエキス 0.1
(20)チョウジエキス 0.1
(21)ジュウヤクエキス 0.1
(22)アルテア根エキス 0.1
(23)ムラサキ根エキス 0.1
(24)1,3−ブチレングリコール 3.0
(25)成分(D)グリセリン 6.0
(26)イオン交換水 残余
(27)水酸化カリウム 適量
(28)成分(E)ポリビニルアルコール 0.8
<製法>
(25)に、(9)〜(24)、(26)、(28)を加え、70℃に加熱調製した。次いで、(1)〜(6)、(8)の油相を70℃に調製した。これを水相に加えて、ホモミキサーにて乳化粒子を均一にした。さらに、(7)を添加して、ディスパーで均一に分散する。脱気、冷却、濾過を行い、目的のエモリエントクリーム(O/W型)を得た。
成分 配合量(質量%)
(1)パルミチン酸 2.0
(2)セチルアルコール 1.5
(3)ワセリン 4.0
(4)スクワラン 13.0
(5)トリエチルヘキサノイン 8.0
(6)オレイン酸ソルビタン 2.0
商品名:EMALEX SPO-100、日本エマルジョン株式会社製
(7)香料 0.1
(8)成分(C)(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)
クロスポリマー/イソドデカン混合物 10.0
[成分(C)含有量2.5%]
商品名:KSG−42[非乳化性架橋型シリコーン含有量25%]、
信越化学工業社製
(9)トラネキサム酸 1.0
(10)成分(F)(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/
ビニルピロリドン)コポリマー 0.4
(11)メチルパラベン 0.1
(12)フェノキシエタノール 0.1
(13)成分(A)アセチル化ヒアルロン酸 0.08
極限粘度:110cm3/g、アセチル基置換数:3.1個
(14)成分(B)ポリメタクリロイルエチルホスホリルコリン誘導体
[成分(B)含有量0.3%] 6.0
商品名:LIPIDURE-PMB(Ph)[成分(B)含有量5%]、
日油株式会社製
(15)成分(D)グリセリン 8.0
(16)オトギリソウエキス 0.1
(17)メリロートエキス 0.1
(18)イオン交換水 残余
(19)成分(E)ポリビニルアルコール 0.4
<製法>
(18)に、(9)〜(17)、(19)を加え、70℃に加熱調製した。次いで、(1)〜(7)の油相を70℃に調製した。この油相を先に調製した水相に加え、ホモミキサーにて乳化粒子を均一にした後、(8)を添加して、ディスパーで均一に分散した。脱気、冷却、濾過を行い、目的の抗老化・美白効果のある美白&エモリエントクリーム(O/W型)を得た。
成分 配合量(質量%)
(1)成分(F)ポリアクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体 2.0
商品名:SIMLUGEL EG、SEPIC社製
(2)成分(C)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
/ジメチコン混合物[成分(C)含有量0.75%] 3.0
商品名:KSG-16[非乳化性架橋型シリコーン含有量25%]、
信越化学工業社製
(3)ジメチコン5mPa・s 20.0
(4)ピバリン酸イソデシル 5.0
(5)ポリオキシエチレン(20モル)ベヘニルエーテル 0.5
商品名:NIKKOL BB-20、日光ケミカルズ株式会社製
(6)エタノール 5.0
(7)フェノキシエタノール 0.1
(8)香料 0.1
(9)イオン交換水 残余
(10)成分(D)グリセリン 5.0
(11)1,3−ブチレングリコール 3.0
(12)成分(A)アセチル化ヒアルロン酸 0.07
極限粘度:170cm3/g、アセチル基置換数:3.0個
(13)ビャクレンカエキス 0.1
(14)トウキ根エキス 0.1
(15)ショウキョウエキス 0.1
(16)ボタンエキス 0.1
(17)成分(B)ポリメタクリロイルエチルホスホリルコリン誘導体
[成分(B)含有量0.25%] 5.0
商品名:LIPIDURE-PMB(Ph)[成分(B)含有量5%]、
日油株式会社製
(18)水酸化カリウム 適量
(19)成分(E)ポリビニルアルコール 0.2
<製法>
(1)、(5)〜(19)を均一に溶解した水相に、(2)〜(5)の混合物を添加して、ディスパーで均一に分散する。脱気、冷却、濾過を行い、目的のジェル状美容液を得た。
Claims (3)
- 下記成分(A)〜(G)を含有することを特徴とする水中油型乳化皮膚化粧料。
(A)下記構造式(I)を有し、アセチル化ヒアルロン酸の繰り返し単位中に存在する4個のアルコール性水酸基のうち、2.6〜3.8個がアセチル基で置換され、かつ、極限粘度が50〜200cm3/gであるアセチル化ヒアルロン酸
(B)下記構造式(II)を有するポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン誘導体
(C)ジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビス−ビニルジメチコン)クロスポリマー、アルキル(C30−45)セテアリルジメチコンクロスポリマー、セテアリルジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビス−イソブチルPPG−20)クロスポリマーからなる群から選択される1種又は2種以上の非乳化性架橋型シリコーン
(D)グリセリン
(E)ポリビニルアルコール
(F)ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体及び/又はN,N’−ジメチルアクリルアミド−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム−N,N’−メチレンビスアクリルアミド共重合体
(G)水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して総量が25質量%以上の油分(但しステアリン酸グリセリルは除く) - 水中油型乳化皮膚化粧料全量に対して、前記成分(A)のアセチル化ヒアルロン酸の含有量が0.001〜0.1質量%であり、前記成分(B)のポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン誘導体の含有量が0.003〜0.3質量%であり、成分(C)の非乳化性架橋型シリコーンの1種又は2種以上の含有量が0.5〜5.0質量%であり、成分(D)のグリセリンの含有量が5.0〜10.0質量%であり、成分(E)のポリビニルアルコールの含有量が0.1〜1.0質量%であり、成分(F)のアクリルアミド系増粘剤の含有量が0.1〜1.0質量%、成分(G)の油分の含有量が25〜40質量%であることを特徴とする請求項1記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
- 前記成分(B)のポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン誘導体の重量平均分子量が10万〜100万であることを特徴とする請求項1又は2記載の水中油型乳化皮膚化粧料。
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