JP6281806B2 - 照明器具 - Google Patents

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本発明は、照明器具に関する。
従来例として特許文献1記載の照明器具を例示する。特許文献1記載の従来例は、放電型ランプを光源とする投光器であって、ランプを収納する器具本体と、器具本体を支持して照明台などに取り付けられる取付金具と、器具本体に取り付けられる結線ボックスとを備える。
結線ボックスは、器具本体と別置される安定器(点灯装置)に接続される電線と、ランプに接続される電線とがそれぞれ導入される。結線ボックス内には端子台が収納されており、端子台を介して前記2種類の電線が相互に接続される。
また、近年では、放電型ランプに代えて発光ダイオード(LED)を光源に用いた照明器具が提供され始めている。ただし、投光器のように比較的に大きな光量が必要な照明器具においては、必要な光量を確保するために、多数のLED光源(LEDランプやLEDモジュールなど)を備える必要がある。そして、各LED光源と安定器(点灯装置)を接続する電線(電源ケーブル)もLED光源と同じ本数が必要になる。
特開平9−166131号公報
ところで、各LED光源と結線ボックスとの距離が均等でない場合、電線の導入口が全て結線ボックスの1つの面に集中して設けられると、それぞれの電線に必要な長さのばらつきが大きくなってしまう。そうすると、各LED光源毎に長さが大きく異なる電線を接続しなければならず、照明器具の組立作業に手間がかかるという問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、組立作業の作業性の向上を図ることを目的とする。
本発明の照明器具は、複数の灯具と、結線ボックスとを有し、複数の前記灯具は、光源と、前記光源を保持する灯具本体と、一端が前記光源に接続された電線とをそれぞれ備え、前記結線ボックスは、前記電線の他端と接続される複数の接続部と、複数の前記接続部を収納する箱形の本体とを備え、前記本体は、前記電線を内部に導入するための導入口を複数有し、複数の前記導入口は、前記本体の複数の面に1乃至複数個ずつ振り分けて設けられることを特徴とする。
この照明器具において、前記結線ボックスを支持する支持体を有し、前記支持体は、前記灯具との間に前記電線が挿通される空間を形成するように構成されることが好ましい。
本発明の照明器具は、複数の導入口が、結線ボックスの本体の複数の面に1乃至複数個ずつ振り分けて設けられるので、各灯具の電線に必要な長さのばらつきを低減し、組立作業の作業性の向上を図ることができるという効果がある。
本発明に係る照明器具の実施形態を示し、結線ボックスの蓋を外した状態の後方から見た斜視図である。 同上の結線ボックスの蓋を外した状態の背面図である。 同上における灯具を示し、(a)は前方から見た斜視図、(b)は後方から見た斜視図である。 同上における連結された灯具の背面図である。 同上を示す一部省略した斜視図である。 同上における連結された灯具の前方から見た斜視図である。 同上における連結された灯具の断面図である。 同上の支持金具を省略した背面図である。 同上の支持金具を省略した斜視図である。 同上の支持金具を省略した斜視図である。 同上の前方から見た斜視図である。 同上の比較例を示す斜視図である。
以下、本発明の技術思想を投光器に適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、本発明の技術思想が適用可能な照明器具は投光器に限定されるものではない。
本実施形態の照明器具は、図1及び図5、図11に示すように複数個(図示例では7個)の灯具1、結線ボックス2、支持金具(アーム)3などで構成される。ただし、以下の説明では、特に断りの無い限り、図11において上下左右前後の各方向を規定する。
灯具1は、図3及び図7に示すように灯具本体10、光源11、反射板12、カバー13、取付枠14、防水パッキン15、電源ケーブル16などで構成される。
光源11は、いわゆるCOB(Chip On Boad)型のLED光源からなり、平面視で円形の取り出し面(発光面)110から光(例えば、白色光)が取り出される(図3(a)参照)。
反射板12は、金属又は合成樹脂により、反射面の形状が回転放物面となる筒状に形成されている。なお、反射板12の前側の開口端には円環状のフランジ120が一体に形成されている(図7参照)。
灯具本体10は、収納部100、外鍔101、複数の放熱板102、複数の雄部103及び雌部104などがアルミダイカストによって一体に形成されている(図5及び図7参照)。収納部100は、前面に開口する有底円筒形に形成されている。また、収納部100の底板には、4つの雌ねじ部105が周方向に沿って等間隔に設けられている。外鍔101は、外形が正六角形状に形成され、収納部100の前端(開口端)から全周に亘って外向きに突出している。複数(図示例では5つ)の放熱板102は、収納部100の外底面(後面)から突出している。ただし、両端の放熱板102は、その他の放熱板102よりも突出寸法が小さくなっている。
光源11は、合成樹脂製のホルダ17を用いて収納部100の内底面中央に固定される(図3(a)参照)。反射板12は、後面側の開口を内底面に対向させるようにして収納部100に収納される。
カバー13は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの有機ガラス又は無機ガラスによって無色透明な円板状に形成されている。防水パッキン15は、シリコーンゴムなどの弾性材料によって円環状に形成され、内周面に形成される嵌合溝150にカバー13の周縁が嵌合される(図7参照)。
取付枠14は、金属板が正六角形状に打ち抜き加工されてなり、中央には円形の窓孔140が貫通している。また、取付枠14の6つの頂点近傍に、それぞれねじ挿通孔(図示せず)が貫通している。
一方、灯具本体10の外鍔101もまた、6つの頂点近傍にそれぞれねじ孔(雌ねじ)が形成されている。したがって、取付枠14のねじ挿通孔にそれぞれ前方から取付ねじ141を挿通し、外鍔101のねじ孔に取付ねじ141をねじ込むことで取付枠14が外鍔101の前面側に取り付けられる。このとき、取付枠14と外鍔101とで防水パッキン15を前後方向に挟むことにより、収納部100の前面開口をカバー13で塞ぐことができる。
収納部100の外側面(外周面)において、外鍔101の1つの頂角の近傍に、外側に突出する突台部106が突設されている。突台部106には収納部100の内部と繋がった通線孔(図示せず)が貫通しており、この通線孔を通して電源ケーブル16が収納部100内に導入されている。電源ケーブル16は、シースで被覆された2本の電線160を有している(図2参照)。
そして、収納部100内に導入された電源ケーブル16の2本の電線160が光源11の入力端子(アノード端子とカソード端子)に各別に接続される。ただし、通線孔は、突台部106にねじ止めされたケーブルグランド107で隙間(電源ケーブル16のシースと通線孔の内周面との隙間)が塞がれており、収納部100内への雨水の浸入が防止されている。
雄部103と雌部104は、灯具本体10にそれぞれ3つずつ設けられている。雄部103は、全体がおおよそ直方体形状であって、外鍔101よりも僅かに側方へ突出している。また、雄部103の後面(図3(b)における上面)には、ねじ孔1030と、一対の嵌合突起1031とが設けられている。一対の嵌合突起1031は、背の低い円柱状であって、ねじ孔1030の両側に設けられている。なお、雄部103は、ねじ孔1030と各嵌合突起1031との間にそれぞれ凹溝1032が形成されている。
雌部104は、収納部100の外周面に対向する底板1040と、底板1040の後端から外鍔101とほぼ平行に側方へ突出する天板1041と、底板1040及び天板1041の側端から互いに平行に側方へ突出する一対の側板1042とで矩形箱状に形成されている。天板1041には、大径のねじ挿通孔1043と、小径の嵌合孔1044とが貫通している。ただし、嵌合孔1044は、ねじ挿通孔1043の両側に設けられている。
ところで、雌部104は、一対の側板1042間の幅寸法が、雄部103の幅寸法よりもごく僅かに大きくなるように形成されている。さらに、雌部104は、外鍔101の後面から天板1041の前面までの高さ寸法が、雄部103の高さ寸法よりもごく僅かに大きくなるように形成されている。
したがって、図5及び図7に示すように、雌部104の内側に雄部103を収めることができる。このとき、雄部103の一対の嵌合突起1031が、それぞれ雌部104の一対の嵌合孔1044と各別に嵌合する。そして、灯具本体10の後方から天板1041のねじ挿通孔1043にねじ108を挿通し、そのねじ108を雄部103のねじ孔1030に締め付けることで雄部103と雌部104が強固に結合される。
而して、本実施形態では、雄部103と雌部104を結合することにより、7台の灯具1を互いに連結して1台の照明器具を構成している。本実施形態における灯具1は、雌部104の前端が開放されるとともに、前後方向から見て、雄部103及び雌部104が取付枠14よりも外側に突出している(図4参照)。したがって、2台の灯具1を連結する際、一方の灯具1の雄部103に対して、他方の灯具1の雌部104を後方から被せるようにして結合することが好ましい。この場合、灯具本体10において、全ての雄部103と雌部104が交互(互い違い)に並ぶように設けられていると、灯具1を連結する際の順序が複雑になってしまう。本実施形態における灯具本体10は、複数の雄部103と、複数の雌部104とが交互に隣り合わないように設けられているため、全ての雄部103と雌部104が交互に並ぶように設けられる場合と比較して、灯具1を連結する際の順序が簡素化できるという利点がある。
また、本実施形態では、灯具本体10の前面に外鍔101が形成されている。そして、外鍔101の外形は、灯具本体10前面の法線を軸とする回転対称な形状(例えば、正多角形)に形成されることが好ましい。このように外鍔101が回転対称な形状(正多角形)に形成されれば、前方から見たときに、連結された複数の灯具1の外鍔101間の隙間を小さくすることができる。ただし、本実施形態においては、取付枠14の外形が外鍔101の外形と相似した形状(正六角形)に形成されている。これにより、隣り合った取付枠14同士の隙間を最小にすることができる(図6及び図11参照)。
次に、結線ボックス2について説明する。結線ボックス2は、図1,図2及び図8〜図10に示すように本体20と、蓋21と、複数(図示例では4つ)の接続部22とを備える。本体20は、アルミダイカストによって後面が開口した矩形箱状に形成されている。また、本体20は、開口端(後端)の全周に亘って外側に突出する矩形枠状のフランジ200が一体に形成されている。フランジ200は、四隅及び長手方向(左右方向)の中央にそれぞれねじ孔(図示せず)が設けられている。
さらに、本体20は、長手方向(左右方向)に沿った両側面(上面及び下面)に、それぞれ複数の導入口201が設けられている。本実施形態では、本体20の上面に4つの導入口201が長手方向に沿って等間隔に並べて設けられ、本体20の下面に3つの導入口201が長手方向に沿って等間隔に並べて設けられている。ただし、これら7つの導入口201は、本体20の側面において、開口端よりも内底面に近い方に配設されている。また、各導入口201は、本体20の外側面にねじ止めされたケーブルグランド23で隙間(電源ケーブル16のシースと導入口201の内周面との隙間)が塞がれており、本体20内への雨水の浸入が防止されている。
また、本体20の内側面及び内底面において、各導入口201の近傍に複数の案内突起202が突設されている。つまり、各電線160は、案内突起202によって本体20内の動きが規制される。
接続部22は、レセプタクルコネクタからなり、本体20の長手方向(左右方向)に沿って等間隔に並べて本体20の内底面に固定されている。このレセプタクルコネクタ(接続部22)は、直方体形状のハウジング内に4つのコンタクト受けと4つの端子が収納されてなり、これら4つの端子にそれぞれ電線160の芯線(導体)が接続される。そして、これらのレセプタクルコネクタ(接続部22)には、それぞれプラグコネクタ(図示せず)が挿抜自在に接続される。プラグコネクタは、レセプタクルコネクタの4つのコンタクト受けに各別に接続される4つのコンタクトを有している。そして、これら4つのコンタクトは、図示しない点灯装置に接続された電線の芯線(導体)にそれぞれ接続されている。つまり、プラグコネクタがレセプタクルコネクタ(接続部22)に差込接続されれば、各灯具1の電線160と点灯装置の電線とが結線されることになる。ただし、レセプタクルコネクタに代えて、ねじ式の端子台で接続部22を構成しても構わない。
蓋21は、アルミダイカストにより、縦横寸法が本体20のフランジ200の縦横寸法にほぼ等しい矩形板状に形成されている。また、蓋21は、四隅及び長手方向の中央にそれぞれねじ挿通孔(図示せず)が設けられている。さらに、蓋21の中央には、点灯装置の電線が挿通される挿通孔210が設けられている(図8〜図10参照)。而して、蓋21は、後方からフランジ200に被せられ、ねじ挿通孔に挿通されたねじ24がフランジ200のねじ孔にねじ込まれることで本体20に固定される。なお、フランジ200と蓋21との間には、防水パッキン25が介装される(図1参照)。
ところで、本体20の側面(長手方向に対向する左右両側の側面)に、本体20を支持する支持体26がそれぞれ一体に形成されている。支持体26は、L字形に形成された一対の支持片260からなり、所定の間隔を空けて平行に配置されている。各支持片260は、前端(図10における下端)が外側に曲げられることで固定片261が形成されている。固定片261には挿通孔(図示せず)が貫通しており、この挿通孔に挿通したボルト262を灯具本体10の雌ねじ部105にねじ込むことで支持体26が灯具本体10に固定される。
而して、図2に示すように中央の1台を除いた6台の灯具1のうちで、隣り合う任意の2台の灯具1に対して、支持体26を1つずつ固定することにより、結線ボックス2を灯具1に固定することができる。このとき、各支持体26の支持片260は、本体20の前面(図10における下面)が灯具1の放熱板102に当たらないような高さ寸法に設定されている。
また、各支持体26における一対の支持片260の間に、それぞれ円筒形の取付台27が支持体26と一体に設けられている。そして、これら一対の取付台27に対して、支持金具(アーム)3が回動自在に取り付けられる(図1参照)。
アーム3は、図2に示すように固定板30と、固定板30の左右両端から斜め上向きに立ち上がる一対の腕片31と、各腕片31の先端から上向きに立ち上がる支持片32とが金属板によって一体に形成されてなる。
固定板30は、略中心に円形の固定孔300が貫通し、固定孔300よりも後方に、固定孔300を中心とする半円弧状の長孔301が貫通している(図1参照)。そして、固定孔300に挿通されるボルト(図示せず)と、長孔301に挿通されるボルト(図示せず)とで固定板30が照明台などに固定される。また、長孔301に挿通されるボルトを緩めることにより、アーム3の向き(灯具1の向き)を略180度の範囲で変更することができる。
各支持片32は、先端部に円形の挿通孔(図示せず)が貫通している。故に、挿通孔に挿通したボルト33を取付台27にねじ止めすることにより、アーム3は、結線ボックス2を介して7台の灯具1を回動自在に支持することかできる。なお、左側の取付台27には円板状の角度表示板28が取り付けられている。この角度表示板28は、ボルト33を中心とする角度の目盛りが刻印されており、結線ボックス2に対するアーム3の角度を前記目盛りから知ることができる。
ところで、結線ボックス2において、図12に示すように全ての導入口201を本体20の同じ面(例えば、上面)に集中して設けた場合、各灯具1の電源ケーブル16に必要な長さのばらつきが大きくなってしまう。そして、各灯具1の電源ケーブル16の長さが大きく異なっていると、結線ボックス2を取り付ける灯具1も一義的に決まってしまうため、照明器具の組立作業に手間がかかるという問題が生じる。
これに対して本実施形態では、複数の導入口201が本体20の2つの面に3個と4個に振り分けて設けられている。このため、各灯具1の電源ケーブル16に必要な長さのばらつきを低減することができる。特に本実施形態では、全ての灯具1の電源ケーブル16を同じ長さとしているため、結線ボックス2を取り付ける灯具1が制限されず、照明器具の組立作業の簡素化を図ることができる。
上述のように本実施形態の照明器具は、複数の灯具1と、結線ボックス2とを有する。複数の灯具1は、光源11と、光源11を保持する灯具本体10と、一端が光源11に接続された電線160とをそれぞれ備える。結線ボックス2は、電線160の他端と接続される複数の接続部22と、複数の接続部22を収納する箱形の本体20とを備える。本体20は、電線160を内部に導入するための導入口201を複数有する。複数の導入口201は、本体20の複数の面に1乃至複数個ずつ振り分けて設けられる。故に、本実施形態の照明器具は、各灯具1の電源ケーブル16に必要な長さのばらつきを低減し、照明器具の組立作業の簡素化を図ることができる。
また、本実施形態の照明器具において、結線ボックス2を支持する支持体26を有し、支持体26は、灯具1との間に電線(電源ケーブル16)が挿通される空間を形成するように構成されることが好ましい。
このように支持体26が、灯具1との間に電線(電源ケーブル16)が挿通される空間を形成するように構成されれば(図9参照)、デッドスペースを有効に利用して電源ケーブル16を引き回すことができる。
1 灯具
2 結線ボックス
10 灯具本体
11 光源
16 電源ケーブル
20 本体
22 接続部
160 電線
201 導入口

Claims (2)

  1. 複数の灯具と、結線ボックスとを有し、
    複数の前記灯具は、光源と、前記光源を保持する灯具本体と、一端が前記光源に接続された電線とをそれぞれ備え、
    前記結線ボックスは、前記電線の他端と接続される複数の接続部と、複数の前記接続部を収納する箱形の本体とを備え、
    前記本体は、前記電線を内部に導入するための導入口を複数有し、複数の前記導入口は、前記本体の複数の面に1乃至複数個ずつ振り分けて設けられることを特徴とする照明器具。
  2. 前記結線ボックスを支持する支持体を有し、前記支持体は、前記灯具との間に前記電線が挿通される空間を形成するように構成されることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
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