JP6281456B2 - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

ヘッドマウントディスプレイ Download PDF

Info

Publication number
JP6281456B2
JP6281456B2 JP2014187102A JP2014187102A JP6281456B2 JP 6281456 B2 JP6281456 B2 JP 6281456B2 JP 2014187102 A JP2014187102 A JP 2014187102A JP 2014187102 A JP2014187102 A JP 2014187102A JP 6281456 B2 JP6281456 B2 JP 6281456B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
ball joint
display device
image display
sphere
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014187102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016063269A (ja
Inventor
裕稔 石▲崎▼
裕稔 石▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2014187102A priority Critical patent/JP6281456B2/ja
Priority to PCT/JP2015/075562 priority patent/WO2016039366A1/ja
Publication of JP2016063269A publication Critical patent/JP2016063269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6281456B2 publication Critical patent/JP6281456B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/02Viewing or reading apparatus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/64Constructional details of receivers, e.g. cabinets or dust covers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)

Description

本発明はヘッドマウントディスプレイに関する。
使用者の片側の眼に画像を提示する単眼型のヘッドマウントディスプレイ(以下、「HMD」という。)が知られている。特許文献1は、光学系筐体、及び、頭部装着部を有するHMDを開示する。光学系筐体は、液晶表示パネル、レンズ、及び、ミラーを内部に備える。液晶表示パネルは、画像を表示させることで画像光を形成させる。レンズは、画像光をミラーに導く。ミラーは、レンズによって導かれた画像光を使用者側に反射させる。頭部装着部は、使用者の頭部に装着される。頭部装着部はボールジョイントを介して光学系筐体と接続し、使用者の片側の眼の前に光学系筐体を保持する。この状態で、光学系筐体のミラーによって反射された画像光は、光学系筐体から射出され、使用者の片側の眼に入射する。
ボールジョイントの棒状本体部は上下方向に延びる。棒状本体部の上端部に設けられたボール部は、頭部装着部に設けられた収容部に嵌る。ボールジョイントの棒状本体部の下端部に設けられたボール部は、光学系筐体に設けられた収容部に嵌る。
特許第4363929号
特許文献1に開示のHMDにおいて、画像光の射出方向が左右方向に移動する向きに光学系筐体が移動(回転)するときの移動可能な角度は、相対的に大きくなる。一方、画像光の射出方向が上下方向に移動する向きに光学系筐体が移動するときの移動可能な角度は、相対的に小さくなる。その理由は、ボールジョイントは上下方向に延びる軸を中心に回転するので、中心に対する最大回転角度θが90度より小さい範囲では、水平面上の移動量(=Rsinθ)(Rは、棒状本体部の長さ)の方が、上下方向の移動量(=R(1−cosθ))よりも大きいためである。以下、画像光の射出方向が上下方向に移動する向きに光学系筐体が移動することを、「光学系筐体が上下方向に移動する」という。
使用者の眼前の景色のうち光学系筐体によって遮られた部分を一時的に視認するために、使用者が、光学系筐体を上下方向に移動させる場合がある。しかしながら上記のHMDの場合、光学系筐体を上下方向に移動させるときの移動可能な角度は相対的に小さい。このため、使用者は、光学系筐体によって遮られた景色の一部を視認できるまで光学系筐体を上下方向に十分移動させることができない場合があるという問題点がある。
本発明の目的は、光学系筐体を上下方向に十分移動させることができるヘッドマウントディスプレイを提供することである。
本発明に係るヘッドマウントディスプレイは、画像光を生成し且つ第1方向に沿って前記第1方向の一方側に前記画像光を射出可能な画像光ユニットと、前記画像光ユニットから射出された前記画像光を、前記第1方向と直交する第2方向の一方側に偏向させる偏向部材とを少なくとも有する画像表示装置と、使用者の頭部に装着される装着具に対して前記画像表示装置を取り付ける部材であって、前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に延びる接続具と、前記装着具に前記接続具を連結する第1ボールジョイントと、
前記画像表示装置が前記接続具に対して前記第1方向の前記一方側に配置された状態で、前記画像表示装置と前記接続具とを連結する第2ボールジョイントとを備え、前記第1ボールジョイントは、第1棒部、及び、前記第1棒部の一端部に設けられた第1球体部を有する第1ボールスタッドと、前記第1球体部の一部に接触して摺動可能に支持し、前記第1棒部が通過する円形の第1穴部を有する第1ソケットとを備え、前記第1球体部の中心と前記第1穴部の円周の中心とを結ぶ直線の延びる第4方向は、前記第2方向及び前記第3方向と交差し、前記第2ボールジョイントは、第2棒部、及び、前記第2棒部の一端部に設けられた第2球体部を有する第2ボールスタッドと、前記第2球体部の一部に接触して摺動可能に支持し、前記第2棒部が通過する円形の第2穴部を有する第2ソケットとを備え、前記第2球体部の中心と前記第2穴部の円周の中心とを結ぶ直線の延びる第5方向は、前記第2方向及び前記第3方向と交差し、前記第1ボールジョイントは、前記第4方向と前記第1方向とが平行となるように、前記装着具に前記接続具を連結し、前記第2ボールジョイントは、前記第5方向と前記第1方向とが平行となるように、前記画像表示装置と前記接続具とを連結することを特徴とする。
本発明のヘッドマウントディスプレイにおいて、画像表示装置は、接続具によって装着具に保持され、使用者の眼前に配置される。画像光ユニットによって生成され、偏向部材によって反射された画像光は、画像表示装置に対して第2方向の一方側に射出され、使用者の眼に入射する。画像表示装置は、第1ボールジョイント及び第2ボールジョイントによって移動可能に支持される。第1ボールジョイントは、第4方向を支点として回転可能であり、第2ボールジョイントは、第5方向を支点として回転可能である。なお、第4方向及び第5方向は、第2方向及び第3方向に交差する。このため、第3方向の一方側及び他方側の何れの方向に延びる接続具を有するヘッドマウントディスプレイであっても、画像光の射出方向が第1方向に移動する向きに画像表示装置を移動させるときの移動可能量と比べて、画像光の射出方向が第3方向に移動する向きに画像表示装置を移動させるときの移動可能量を大きくできる。従って、ヘッドマウントディスプレイは、画像表示装置を第3方向に十分移動させることができる。
、使用者がヘッドマウントディスプレイを装着する向きが第1方向で反転された何れの場合でも、ヘッドマウントディスプレイは、画像表示装置を第3方向に十分移動させることができる。
、使用者がヘッドマウントディスプレイを装着する向きが第1方向で反転した何れの場合でも、ヘッドマウントディスプレイは、画像表示装置を第3方向に十分移動させることができる。


本発明において、前記ヘッドマウントディスプレイは前記装着具を備え、前記装着具は、前記第1方向に延び且つ前記第2方向の他方側に向けて凸状に湾曲する第1部分、及び、前記第1部分の両側から前記第2方向の前記一方側に向けて互いに近接する方向に延びる一対の第2部分を有し、前記第1ボールジョイントは、前記装着具の前記第1部分及び前記一対の第2部分で囲まれた側の面と反対側の面である外側面のうち、前記第1方向の中心よりも前記第1方向の他方側且つ前記第2方向の中心よりも前記第2方向の前記他方側の部分である第1連結部と前記接続具とを連結し、前記装着具のうち前記第1連結部における法線の延びる方向と前記第4方向とが交差してもよい。この場合、法線と第1方向とのなす角度の鋭角よりも、第1方向と第4方向とのなす角度の鋭角が小さいとき、第4方向を第1方向に容易に近接させることができる。従って、使用者がヘッドマウントディスプレイを装着する向きが第1方向で反転した何れの場合でも、ヘッドマウントディスプレイは、画像表示装置を第3方向に十分移動させることが容易に可能となる。
本発明において、前記ヘッドマウントディスプレイは前記装着具を備え、前記装着具は、前記第1方向に延び且つ前記第2方向の他方側に向けて凸状に湾曲する第1部分、及び、前記第1部分の両側から前記第2方向の前記一方側に向けて互いに近接する方向に延びる一対の第2部分を有し、前記第1ボールジョイントは、前記装着具の前記第1部分及び前記一対の第2部分で囲まれた側の面と反対側の面である外側面のうち、前記第1方向の中心よりも前記第1方向の他方側且つ前記第2方向の中心よりも前記第2方向の前記他方側の部分である第1連結部、又は、前記第1方向の中心よりも前記第1方向の一方側且つ前記第2方向の中心よりも前記第2方向の前記他方側の部分である第2連結部と、前記接続具とを連結し、前記装着具のうち前記第1連結部又は前記第2連結部における法線の延びる方向と前記第4方向とが平行であってもよい。この場合、装着部と接続具とを連結する位置を、第1連結部と第2連結部とで切り替えて使用可能とした場合に、第1ボールジョイント、及び、第1ボールジョイントを装着具に取り付けるための接続部材を共通化できる。
本発明において、前記第1ソケットは、前記装着具に設けられ、前記第2ソケットは、前記画像表示装置に設けられ、前記第1ボールスタッド及び前記第2ボールスタッドは、前記接続具に設けられてもよい。この場合、接続具の実効長を、第1ボールジョイントの第1棒部、及び第2ボールジョイントの第2棒部のそれぞれの長さ分、長くできる。従って、ヘッドマウントディスプレイは、画像表示装置の移動可能な範囲をより大きくできる。
本発明において、前記第1ソケットは、前記第1球体部のうち前記第1棒部が接続する側と反対側に接触する第1接触部を有する第1受け部と、前記第1受け部に対して前記接続具側から螺合し、前記装着具に対する前記接続具の状態が変化する場合に前記第1ボールジョイントによって前記接続具を保持可能な静トルクを調節可能な第1蓋部とを備え、前記第2ソケットは、前記第2球体部のうち前記第2棒部が接続する側と反対側に接触する第2接触部を有する第2受け部と、前記第2受け部に対して前記接続具側から螺合し、前記接続具に対して前記画像表示装置の状態が変化する場合に前記第2ボールジョイントによって前記画像表示装置を保持可能な静トルクを調節可能な第2蓋部とを備えてもよい。この場合、使用者は、第1受け部に対して第1蓋部を容易に螺合させることができる。又、使用者は、第2受け部に対して第2蓋部を容易に螺合させることができる。その理由は、第1受け部に第1蓋部を螺合するときの第1蓋部の移動方向、及び、第2受け部に第2蓋部を螺合するときの第2蓋部の移動方向と、接続具の移動方向とが一致するためである。従って、使用者は、第1ボールジョイント及び第2ボールジョイントの静トルクを容易に調節できる。
HMD1の正面図である。 HMD1の右側面図である。 HMD1の平面図である。 接続具9の正面図である。 図2のV−V線矢視方向断面図である。 画像表示装置11の平面図である。 画像表示装置11の斜視図である。 図1のVIII−VIII線矢視方向断面図である。 接続部材6の斜視図である。 図6のX−X線矢視方向断面図である。 変形例におけるHMD101の斜視図である。 変形例におけるHMD101の平面図である。 変形例における接続具90を下方から見た図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示すように、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、以下、「HMD」という。)1は、光学透過型のシースルーHMDである。使用者の眼前の景色の光は、ハーフミラー51を透過することによって使用者の眼に直接導かれる。HMD1の投影形式は、虚像投影型である。ハーフミラー51は、液晶パネル562(図8参照、後述)に表示された画像の光を、使用者の片側の眼に向けて反射させる。HMD1は、使用者に対して、眼前の景色に画像を重ねて認識させることができる。HMD1は、装着具8、接続具9、及び、画像表示装置11を備える。以下、図の説明の理解を助けるため、画像表示装置11の上側、下側、左側、右側、前側、及び、後側を定義する。画像表示装置11の上側、下側、左側、及び、右側は、例えば、図1の上側、下側、左側、及び、右側にそれぞれ対応する。画像表示装置11の前側、及び、後側は、例えば、図3の上側、及び、下側にそれぞれ対応する。画像表示装置11の上側、下側、左側、右側、前側、及び、後側は、それぞれ、装着具8が着用された使用者にとって、上側、下側、右側、左側、前側、及び、後側に対応する。
<装着具8>
図1、図2、図3に示すように、装着具8は、樹脂や金属(例えば、ステンレス)などの、可撓性を有する材質で構成される。装着具8は、第1部分81及び第2部分82、83を有する。なお、以下では、理解を容易とするために、装着具8を第1部分81及び第2部分82、83に区分して説明するが、装着具8は、第1部分81及び第2部分82、83のそれぞれの部材に分かれておらず、全体として一体の部材である。
第1部分81及び第2部分82、83は、それぞれ、湾曲した細長い板状部材である。第1部分81は、装着具8のうち、位置8Aと位置8Bとの間で左右方向に延びる部分である。第1部分81は、前側に凸状に湾曲する。位置8Aは、装着具8の左右方向中心84よりも左側、且つ、前後方向中心85(図2参照)よりも前側に位置する。位置8Bは、装着具8の左右方向中心84よりも右側、且つ、前後方向中心85(図2参照)よりも前側に位置する。第2部分82は、装着具8のうち、位置8Aから後側に延びる部分である。第2部分83は、装着具8のうち、位置8Bから後側に延びる部分である。第2部分82、83は、それぞれ、後端部が互いに近づく方向に延びる。装着具8は、使用者の前頭部、右側頭部、及び、左側頭部のそれぞれに、第1部分81、第2部分82、83を接触させた状態で、使用者の頭部に着用される。この状態で、第1部分81は使用者の額に沿って左右方向に延びる。以下、装着具8のうち第1部分81及び第2部分82、83で囲まれた側を、「装着具8の内側」といい、装着具8の内側と反対側を、「装着具8の外側」という。
図1に示すように、第1部分81は、外側と内側との間を貫通する2つの穴部81Aを、位置8Aの前側に有する。第1部分81は、外側と内側との間を貫通する2つの穴部81B(図5参照)を、位置8Bの前側に有する。後述する接続部材7は、2つの穴部81Bを覆う位置に接続される。なお、接続部材7は、2つの穴部81Aを覆う位置に接続することも可能である。
<接続具9>
図4に示すように、接続具9は略棒状である。接続具9は、樹脂や金属などで構成される。接続具9は、正面から見た状態で上下方向に延びる。より詳細には、図2に示すように、接続具9は上下方向に対して下端部が前方に傾斜する向きに延びる。図3、図4に示すように、接続具9は、板状の第1壁部9A及び第2壁部9Bを有する。第1壁部9Aの面積の最も大きい一対の平面のそれぞれは、左右方向を向く。図2に示すように、第1壁部9Aは、左右方向に貫通する穴9Cを有する。穴9Cは、上下方向に長い長穴である。図3に示すように、第2壁部9Bは、第1壁部9Aの前端部、後端部、上端部、及び、下端部のそれぞれから左方向に向けて、湾曲しながら延びる。
接続具9の上端部は、後述する第1ボールジョイント2及び接続部材7を介して装着具8に接続される。接続具9の下端部は、後述する第2ボールジョイント3及び接続部材6を介して画像表示装置11に接続される。画像表示装置11は、接続具9によって装着具8に取り付けられる。接続具9は、装着具8から離隔した位置に画像表示装置11を保持する。接続具9は、装着具8が使用者の頭部に着用された状態で、画像表示装置11のハーフミラー51を、使用者の左眼の前方に配置させることができる。
<接続部材7>
図1、図3に示すように、接続部材7は、連結部71及び円柱部72を有する。連結部71は、装着具8の内側、外側、及び、上側のそれぞれに接触する(図5参照)。連結部71は、装着具8に対して接続部材7を着脱可能に連結する。図5に示すように、連結部71は、2つの穴部81Bに内側から挿通する2つのねじ71Aによって、装着具8に固定される。図1、図3に示すように、円柱部72は円柱状の部材である。円柱部72は、連結部71のうち装着具8の外側に接触する部分から、右側に突出する。図3に示すように、円柱部72の中心軸は、左右方向と平行に延びる。円柱部72の直径は、装着具8のうち2つの穴部81Bが設けられた部分の上下方向の幅と略同一である。円柱部72の右端に、後述する第1ボールジョイント2の第1ソケット22が接続する。
<第1ボールジョイント2>
図5に示すように、第1ボールジョイント2は、第1ボールスタッド21、及び、第1ソケット22を備えている。第1ボールスタッド21は、第1棒部21A及び第1球体部21Bを有する。第1棒部21Aは棒状の部位である。第1棒部21Aは、左右方向に直線状に延びる。図4に示すように、円筒状の嵌合部91が、接続具9の第1壁部9Aの上端部の左側面に設けられる。第1棒部21Aの右端部は、嵌合部91の内側に嵌る。嵌合部91の円筒中心を通る軸は、第1壁部9Aに対して直交する。嵌合部91は、第1壁部9Aから左方向に延びる。第1棒部21Aは、接続具9の第1壁部9Aから左方向に延びた状態で、接続具9に固定される。第1棒部21Aは、第1壁部9Aに対して略直交する。第1球体部21Bは、第1棒部21Aの左端部に設けられた球状の部位である。以下、第1球体部21Bの直径をr1と表記する。r1は、第1棒部21Aの左右方向と直交する断面の径よりも大きい。
図5に示すように、第1ソケット22は、第1蓋部221及び第1受け部222を有する。第1受け部222は、底部222A、側部222B、及び、第1接触部222Cを有する。底部222Aは、接続部材7の円柱部72の右端に接触する円形板状の部位である。底部222Aの面積の最も大きい一対の平面のそれぞれは、左右方向を向く。底部222Aの直径は、円柱部72の直径と略同一である。底部222Aの左側面に、左方向に突出する突出部222Dが設けられる。突出部222Dの左側面に、右方向に延びるねじ穴が設けられる。底部222Aは、ねじ穴に螺入するねじ71Bによって、円柱部72に固定される。
側部222Bは、底部222Aの左右方向と直交する方向の端部から右方向に延びる、筒状の部位である。側部222Bの外側の面にはねじ山が形成されている。側部222Bで囲まれた部分に、第1接触部222Cが配置されている。第1接触部222Cは、緩衝材として機能する弾性変形可能なゴムである。第1接触部222Cは、第1ボールスタッド21の第1球体部21Bの左側の部分に接触する。
第1蓋部221は、底部221A、側部221B、及び、第1接触部221Cを有する。底部221Aは、円形板状の部位である。底部221Aの面積の最も大きい一対の平面のそれぞれは、左右方向を向く。底部221Aの直径は、第1受け部222の側部222Bの外径よりも僅かに大きい。底部221Aは、左右方向に貫通する円形の第1穴部221Dを中心に有する。第1穴部221Dの直径は、第1棒部21Aの左右方向と直交する断面の径よりも大きく、第1ボールスタッド21の第1球体部21Bの直径であるr1よりも小さい。第1ボールスタッド21の第1棒部21Aは、第1穴部221Dを左右方向に貫通する。第1球体部21Bは、第1穴部221Dの左側に配置される。以下、第1ボールジョイント2において、第1ボールスタッド21の第1棒部21Aが、第1穴部221Dの円周の中心を貫通した状態を、「第1中立状態」という。
第1棒部21A及び第1球体部21Bと第1穴部221Dとの間の隙間に、第1接触部221Cが配置されている。第1接触部221Cは、緩衝材として機能する弾性変形可能なゴムである。第1接触部221Cは、第1球体部21Bの右側の部分に接触する。
側部221Bは、底部221Aの左右方向と直交する方向の端部から左方向に延びる、筒状の部位である。側部221Bの内側の面にねじ山が形成されている。側部221Bのねじ山は、第1受け部222の側部222Bのねじ山に嵌る。これによって、第1蓋部221は第1受け部222に螺合する。以下、側部221Bの内径を第1直径といい、R1と表記する。第1蓋部221が第1受け部222に螺合する過程で、第1蓋部221は接続具9側から装着具8側に向けて、矢印24の方向に移動する。第1球体部21Bは、第1蓋部221と第1受け部222とで囲まれた空間内に配置される。第1接触部221C、222Cは、第1球体部21Bを左右方向両側から挟む。
第1球体部21Bは、第1接触部221C、222Cに対して摺動することによって、任意の方向に回転可能である。このため、第1ボールジョイント2は、装着具8に対して接続具9を、任意の方向に回転させることができる。なお、第1球体部21Bから第1棒部21Aが延びる方向は、第1棒部21Aを支点として第1球体部21Bが回転する場合を除いて、第1球体部21Bの回転に応じて変化する。第1棒部21Aの延びる方向の変化可能な範囲は、第1接触部221Cに第1棒部21Aが接触することよって制限される。これによって、第1球体部21Bが回転するときの回転可能な範囲は規制される。
以下、第1ボールジョイント2が第1中立状態のときに、第1棒部21Aに沿って延びる回転軸86Aを定義する。回転軸86Aは、第1球体部21Bの中心21Cと、第1穴部221Dの円周の中心211Eとを結ぶ方向に沿って延びる線分に対応する。装着具8の外側の面のうち、第1中立状態における回転軸86Aとの交点を、連結部86と定義する。装着具8の連結部86における法線86Cを定義する。この場合、第1中立状態における回転軸86Aは、前後方向、上下方向、及び、法線86Cのいずれとも交差する。
第1受け部222に対する第1蓋部221の螺合の程度、言い換えれば、第1受け部222の底部222Aと、第1蓋部221の底部221Aとの距離に応じて、第1接触部221C、222Cが第1球体部21Bに押し付けられる力は変化する。底部222Aに対して底部221Aが近接する程、第1球体部21Bに第1接触部221C、222Cが押し付けられる力も大きくなる。この場合、第1球体部21Bと第1接触部221C、222Cとの間の静トルクは大きくなる。なお、第1球体部21Bと第1接触部221C、222Cとの間の静トルクは、装着具8に対して接続具9の延びる方向を変化させる場合に第1ボールジョイント2によって接続具9を保持可能なトルクに対応する。このため使用者は、第1受け部222に対する第1蓋部221の螺合の程度を調整することによって、第1球体部21Bと第1接触部221C、222Cとの間の静トルクを調整できる。以下、第1球体部21Bと第1接触部221C、222Cとの間の静トルクを、F1(単位:N・m)と表記する。
<画像表示装置11>
図6、図7、図8に示すように、画像表示装置11は筐体12を備えている。筐体12は、本体部12Aと突出部12Bとを有する。本体部12Aは、角が湾曲した略直方体状の形状を有する。突出部12Bは、本体部12Aの右後側から後方に突出する。筐体12は中空箱状である。本体部12Aの左側は開放し、筐体12内部のレンズユニット53(図8参照)の左側は露出する。図1に示すように、左端部121は、本体部12Aの前面における左端部分に設けられる。左端部121は、上下方向両端部から上下方向中心に向けて、右方に凹む。左端部121は略円弧を形成する。図7に示すように、左端部122は、本体部12Aの後面における左端部分に設けられる。左端部122は右方に凹む。図6、図7に示すように、本体部12Aの後面、且つ、左右方向中心よりも右側に、接続部材6が接続されている。接続部材6の詳細は後述する。突出部12Bの後端から後方に向けて延びる通信線57は、信号線、電力線、及び、被覆を有する。信号線は、制御用のデータを伝達可能な導線である。電力線は、電力を伝達可能な導線である。被覆は、信号線及び電力線の絶縁及び保護のために、信号線及び電力線の周囲を覆っている。突出部12Bには、通信線57が挿入されている。HMD1は、外部機器(図示略)と通信線57を介して接続される。外部機器は、通信線57の信号線を介して、HMD1に画像データを出力する。
図8に示すように、筐体12内に、レンズユニット53、調節機構55、及び、画像光ユニット56が配置される。ホルダ52は、筐体12の本体部12Aの左端部に保持される。ホルダ52はハーフミラー51を支持する。ハーフミラー51、ホルダ52、レンズユニット53、及び、画像光ユニット56は、左側から右側に向けて順番に並ぶ。調節機構55は、レンズユニット53の前側に配置される。図1に示すように、操作部材54は、本体部12Aの前面、且つ、左右方向中心よりも左側に設けられる。操作部材54は、本体部12Aの前面を挟んで調節機構55の前側に配置される。
画像光ユニット56は、通信線57の信号線を介して外部機器から受信する。画像光ユニット56は、受信した画像データに応じた画像の画像光を生成し、射出する。画像光ユニット56は、第1保持部材56A、液晶表示装置56B、及び、第2保持部材56Cを有する。第1保持部材56Aは、左右方向に延びる円筒状の部材である。第1保持部材56Aは、筐体12に対する固定的な位置に保持される。液晶表示装置56Bは、ガラス基板561及び液晶パネル562を有する。ガラス基板561及び液晶パネル562は、第1保持部材56Aの右側に設けられる。液晶パネル562は矩形状の周知の液晶パネルである。液晶パネル562は、左側面に画像を表示させることによって、画像光を生成する。ガラス基板561は、液晶パネル562の左側面に設けられ、液晶パネル562の表示面を保護する。例えば、液晶パネル562が反射型液晶の場合、ガラス基板561によって導かれた光源(非図示)からの光が、液晶パネル562に入射する。液晶パネル562は、入射した光を反射することで、画像光を生成する。液晶パネル562によって生成された画像光は、ガラス基板561を左側に透過する。第2保持部材56Cは、基板保持部分563及び制御基板564を有する。基板保持部分563は、液晶表示装置56Bの液晶パネル562の右側に配置される。制御基板564は、基板保持部分563の右側に保持される。制御基板564は、フレキシブルプリント基板(図示略)を介して液晶パネル562に接続される。制御基板564に通信線57の信号線が接続される。制御基板564は、外部機器から送信された画像データを、通信線57の信号線を介して受信する。制御基板564は、フレキシブルプリント基板を介して液晶パネル562に制御信号を出力することによって、画像データに応じた画像を液晶パネル562に表示させる。
なお、本発明において、液晶パネル562の代わりに、Digital Mirror Device(DMD)、有機EL等の二次元表示装置が用いられてもよい。更に、2次元的に走査された光を使用者の網膜上に投影する網膜走査型の投影装置(Retinal Scanning Display)が用いられてもよい。
レンズユニット53は、画像光ユニット56の左側に配置される。レンズユニット53は、画像光ユニット56から射出された画像光を、レンズユニット53の左側に配置されたハーフミラー51に導く。レンズユニット53は、略四角筒状の保持部材531を有する。保持部材531は、筐体12の内壁に対して左右方向に摺動可能に保持される。保持部材531の内側に、複数のレンズ532が固定されている。複数のレンズ532のそれぞれの光軸は、保持部材531の中心を左右方向に延びる軸線上に配置されている。画像光ユニット56によって生成された画像光は、保持部材531の内部に右側から入射し、保持部材531の左端から左側に向けて射出する。複数のレンズ532は、右側から入射する画像光を屈折させ、左側に出射させる。保持部材531の前側の面に、前方に向けて突出する図示外の凸部が設けられる。凸部は、後述する調節機構55の図示外のカム溝に嵌る。レンズユニット53は、左右方向に移動可能である。
操作部材54は円錐台状の部材である。操作部材54の中心軸は、前後方向に延びる。操作部材54は、中心軸を中心として回動可能である。調節機構55は円形板状の部材である。調節機構55の最も大きい一対の平面のそれぞれは、前後方向を向く。調節機構55は、前方に配置された操作部材54に接続する。調節機構55の後側面に図示外のカム溝が設けられる。カム溝には、レンズユニット53の保持部材531の図示外の凸部が、後方から嵌る。調節機構55は、円形中心を通って前後方向に延びる軸を中心として、操作部材54と一体となって回転可能である。操作部材54が回転した場合、調節機構55のカム溝は、レンズユニットの保持部材531の凸部を左右方向に移動させる。レンズユニット53は、操作部材54の回転に応じて左右方向に移動する。使用者は、操作部材54を回転させることによって、HMD1のピント調節を行うことができる。
ホルダ52は、レンズユニット53の左側に配置される。ホルダ52は、筐体12に対して着脱可能である。ホルダ52はハーフミラー51を支持する。ハーフミラー51は、レンズユニット53の左側に配置される。ハーフミラー51は矩形板状である。ハーフミラー51の両面のうち一方の面51Aは、右斜め後方を向く。ハーフミラー51の両面のうち他方の面51Bは、左斜め前方を向く。ハーフミラー51は、面51A側、及び、面51B側から入射した光の一部(例えば50%)を反射させ、他部を透過させることができる。ハーフミラー51は、レンズユニット53を通過して右側から入射する画像光を後側に反射させることができる。使用者の眼は、ハーフミラー51によって後側に反射された画像光に基づいて、虚像を視認できる。又、ハーフミラー51は、面51B側からから入射した外界の光を、後側に透過させることができる。ハーフミラー51は、例えば、透明な樹脂やガラスの基板上に、アルミや銀などの金属を所定の反射率(例えば50%)となるように蒸着することで構成される。
なお、本発明において、上記のハーフミラー51の代わりに、面51A側から入射した画像光を左側に反射させない反射部材が用いられてもよい。この場合、面51B側から入射した光は、反射部材を透過しない。又、ハーフミラー51の代わりに、プリズムや回折格子のような光路偏向部材が用いられてもよい。
<接続部材6>
図6、図7に示すように、接続部材6は、画像表示装置11と、後述する第2ボールジョイント3とを接続する。図8では、第2ボールジョイント3は省略されている。図6、図7、図9に示すように、接続部材6は、支持部61、62、63を有する。支持部61は円形板状である。支持部61のもっとも面積の大きい一対の平面のそれぞれは、前後方向を向く。支持部61の直径は、画像表示装置11の筐体12の後面の上下方向の長さよりも短い(図7参照)。支持部61は、左右方向に並んだ複数の穴部611を有する(図7、図9参照)。接続部材6は、複数の穴部611に後側から挿通する図示外のねじによって、筐体12の後面に固定される。
図7、図9に示すように、支持部62は、第1支持部62A及び第2支持部62Bを有する。第1支持部62Aは、支持部61の右端部から後方に延びる。図7に示すように、第1支持部62Aの前後方向の長さは、画像表示装置11の筐体12の突出部12Bの前後方向の長さよりも僅かに長い。第2支持部62Bは、第1支持部62Aの後端から右方に延びる。第2支持部62Bは、突出部12Bの後方を通過する。第2支持部62Bは、前後方向に貫通する穴部621を有する。通信線57は、突出部12Bの後端に挿入する。通信線57は、穴部621を前後方向に貫通する。穴部621の径は、通信線57のうち突出部12Bに接続する部分の径よりも僅かに大きい。支持部62の第2支持部62Bは、通信線57の上端部よりも上側に配置される第1接続部分622Aと、通信線57の下端部よりも下側に配置される第2接続部分622Bとを少なくとも有する。本実施形態では、第2支持部62Bは、通信線57の左端部よりも左側に配置される第3接続部分622Cと、通信線57の右端部よりも右側に配置される第4接続部分622Dとをさらに有する。
支持部63は、支持部62の右端から後方に延びる。図8に示すように、支持部63の右側面の左右方向の位置は、画像表示装置11の筐体12の右面の左右方向の位置と略等しい。図9に示すように、支持部63は、左右方向に貫通する穴部631を有する。図6、図7に示すように、支持部63の右側面に、第2ボールジョイント3の第2ソケット32が接続する。第2ソケット32は、穴部631に左側から挿通するねじ69(図10参照)によって、接続部材6に固定される。
<第2ボールジョイント3>
図10に示すように、第2ボールジョイント3は、第2ボールスタッド31、及び、第2ソケット32を備えている。第2ボールスタッド31は、第2棒部31A及び第2球体部31Bを有する。第2棒部31Aは棒状の部位である。第2棒部31Aは、左右方向に直線状に延びる。図4に示すように、円筒状の嵌合部92が、接続具9の第1壁部9Aの下端部の左側面に設けられる。第2棒部31Aの右端部は、嵌合部92の内側に嵌る。嵌合部92の円筒中心を通る軸は、第1壁部9Aに対して直交する。嵌合部92は、第1壁部9Aから左方向に延びる。第2棒部31Aは、接続具9の第1壁部9Aから左方向に延びた状態で、接続具9に固定される。第2棒部31Aは、第1壁部9Aに対して略直交する。第2球体部31Bは、第2棒部31Aの左端部に設けられた球状の部位である。以下、第2球体部31Bの直径をr2と表記する。r2は、第2棒部31Aの左右方向と直交する断面の径よりも大きい。又、r2は、第1球体部21Bの直径であるr1よりも小さい。
図10に示すように、第2ソケット32は、第2蓋部321及び第2受け部322を有する。第2受け部322は、底部322A、側部322B、及び、第2接触部322Cを有する。底部322Aは、接続部材6の支持部63の右側面に接触する円形板状の部位である。底部322Aの面積の最も大きい一対の平面のそれぞれは、左右方向を向く。底部322Aの左側面に、左方向に突出する突出部322Dが設けられる。突出部322Dの左側面に、右方向に延びるねじ穴が設けられる。底部322Aは、ねじ穴に螺入するねじ69によって、接続部材6に固定される。
側部322Bは、底部322Aの左右方向と直交する方向の端部から右方向に延びる、筒状の部位である。側部322Bの外側の面にはねじ山が形成されている。側部322Bで囲まれた部分に、第2接触部322Cが配置されている。第2接触部322Cは、緩衝材として機能する弾性変形可能なゴムである。第2接触部322Cは、第2ボールスタッド31の第2球体部31Bの左側の部分に接触する。
第2蓋部321は、底部321A、側部321B、及び、第2接触部321Cを有する。底部321Aは、円形板状の部位である。底部321Aの面積の最も大きい一対の平面のそれぞれは、左右方向を向く。底部321Aの直径は、第2受け部322の側部222Bの外径よりも僅かに大きい。底部321Aは、左右方向に貫通する円形の第2穴部321Dを中心に有する。第2穴部321Dの直径は、第2棒部31Aの左右方向と直交する断面の径よりも大きく、第2ボールスタッド31の第2球体部31Bの直径であるr2よりも小さい。第2ボールスタッド31の第2棒部31Aは、第2穴部321Dを左右方向に貫通する。第2球体部31Bは、第2穴部321Dの左側に配置される。以下、第2ボールジョイント3において、第2ボールスタッド31の第2棒部31Aが、第2穴部321Dの円周の中心を貫通した状態を、「第2中立状態」という。
第2棒部31A及び第2球体部31Bと第2穴部321Dとの間の隙間に、第2接触部321Cが配置されている。第2接触部321Cは、緩衝材として機能する弾性変形可能なゴムである。第2接触部321Cは、第2球体部31Bの右側の部分に接触する。
側部321Bは、底部321Aの左右方向と直交する方向の端部から左方向に延びる、筒状の部位である。側部321Bの内側の面にねじ山が形成されている。側部321Bのねじ山は、第2受け部322の側部322Bのねじ山に嵌る。これによって、第2蓋部321は第2受け部322に螺合する。以下、側部321Bの内径を第2直径といい、R2と表記する。R2は、第1受け部222の側部222Bの第1直径であるR1(図5参照)よりも小さい。
第2蓋部321が第2受け部322に螺合する過程で、第2蓋部321は接続具9側から画像表示装置11側に向けて、矢印25の方向に移動する。第2球体部31Bは、第2蓋部321と第2受け部322とで囲まれた空間内に配置される。第2接触部321C、322Cは、第2球体部31Bを左右方向両側から挟む。
第2球体部31Bは、第2接触部321C、322Cに対して摺動することによって、任意の方向に回転可能である。このため、第2ボールジョイント3は、接続具9に対して接続部材6及び画像表示装置11を、任意の方向に回転させることができる。なお、第2球体部31Bから第2棒部31Aが延びる方向は、第2棒部31Aを支点として第2球体部31Bが回転する場合を除いて、第2球体部31Bの回転に応じて変化する。第2棒部31Aの延びる方向の変化可能な範囲は、第2接触部321Cに第2棒部31Aが接触することによって制限される。これによって、第2球体部31Bが回転するときの回転可能な範囲は、規制される。
以下、第1ボールジョイント2が第1中立状態である場合であり、且つ、第2ボールジョイント3が第2中立状態である場合に、第2棒部31Aに沿って延びる回転軸3Aを定義する。回転軸3Aは、第1ボールジョイント2が第1中立状態である場合において、第2球体部31Bの中心31Cと、第2穴部321Dの円周の中心321Eとを結ぶ方向に沿って延びる線分に対応する。なお、回転軸3Aは左右方向と平行に延びる。言い換えれば、回転軸3Aは、前後方向及び上下方向のいずれとも交差する。
図7に示すように、接続部材6の第1支持部62A及び支持部63のそれぞれが後方に向けて延びるため、回転軸3Aは、画像表示装置11の筐体12の後面よりも後側を左右方向と平行に延びる。言い換えると、回転軸3Aは、画像表示装置11の筐体12の後端部よりも後側に配置される。第2ボールジョイント3は、回転軸3Aを支点として、接続具9に対して画像表示装置11を回転させることができる。
第2受け部322に対する第2蓋部321の螺合の程度、言い換えれば、第2受け部322の底部322Aと、第2蓋部321の底部321Aとの距離に応じて、第2接触部321C、322Cが第2球体部31Bに押し付けられる力は変化する。底部322Aに対して底部321Aが近接する程、第2球体部31Bに第2接触部321C、322Cが押し付けられる力も大きくなる。この場合、第2球体部31Bと第2接触部321C、322Cとの間の静トルクは大きくなる。なお、第2球体部31Bと第2接触部321C、322Cとの間の静トルクは、接続具9に対する画像表示装置11の方向を変化させる場合に第2ボールジョイント3によって画像表示装置11を保持可能なトルクに対応する。このため使用者は、第2受け部322に対する第2蓋部321の螺合の程度を調整することによって、第2球体部31Bと第2接触部321C、322Cとの間の静トルクを調整できる。以下、第2球体部31Bと第2接触部321C、322Cとの間の静トルクを、F2(単位:N・m)と表記する。なお、上記で説明したように、第2球体部31Bの直径であるr2(図4参照)と、第1球体部21Bの直径であるr1(図4参照)とは、r1>r2の関係を満たす。又、第2蓋部321の側部321Bの内径であるR2(図5参照)と、第1蓋部221の側部221Bの内径であるR1(図5参照)とは、R1>R2の関係を満たす。この場合、F2は、第1球体部21Bと第1接触部221C、222Cとの間の静トルクであるF1よりも小さくなる。理由は次の通りである。
通常、ボールジョイントにおいて、球体部と接触部との間の摩擦力によって生じる静トルクの大きさは、球体部の直径に略比例する。理由は、静トルクを発生させる摩擦力は、球体部の表面で働くためである。このため、r1>r2の関係である場合、第1ボールジョイント2及び第2ボールジョイント3は、F1>F2の関係を満たすように容易に構成される。又、ボールジョイントの受け部に対して蓋部を螺合させる場合、蓋部の側部の内径が大きい程、蓋部を回転させるためのトルクは大きくなる。従って、加えられる力が一定であっても、蓋部の側部の内径が大きい程、受け部に対して蓋部は強く螺合され、球体部と接触部との間の静トルクも強くなる。このため、R1>R2の関係である場合、第1ボールジョイント2及び第2ボールジョイント3は、F1>F2の関係を満たすように容易に構成される。
<HMD1の動作概要>
HMD1の動作概要について説明する。初めに使用者は、HMD1の装着具8を頭部に着用する。使用者は、画像表示装置11を左手で持ち、ハーフミラー51が左眼の前方に配置されるように位置を調節する。図示外の外部機器から、画像データの出力が開始される。図8に示すように、制御基板564は、通信線57の信号線を介して、画像データを受信する。制御基板564は、受信した画像データに応じた画像を、液晶パネル562に表示させる。液晶パネル562に表示された画像の画像光は、ガラス基板561を左側に通過し、画像光ユニット56から左側に射出する。画像光ユニット56から射出した画像光は、レンズユニット53の複数のレンズ532を左側に通過し、保持部材531から左側に射出する。ハーフミラー51は、レンズユニット53から射出された画像光を後側に反射させる。画像光は使用者の左眼に入射する。又、ハーフミラー51は、前側から入射した外界の光を後側に透過させる。これによって使用者は、HMD1の画像表示装置11に対して前側の景色に虚像を重ねて認識する。
ピント調節を行なうために使用者が操作部材54を回転させた場合、操作部材54の回転に応じて調節機構55は回転する。調節機構55の回転に伴い、レンズユニット53は左右方向に移動する。なお、レンズユニット53が左右方向に移動したとき、複数のレンズ532によって、使用者によって視認される虚像となる画像光の広がり角が変化する。従って使用者は、操作部材54を回動させることによってピント調節を行うことができる。
<効果>
以上説明したように、HMD1の画像表示装置11は、接続具9によって装着具8に保持される。HMD1が使用者に装着された場合、画像表示装置11は、使用者の左眼の前に配置される。画像光ユニット56によって生成され、ハーフミラー51によって反射された画像光は、画像表示装置11に対して後側に射出される。HD1が使用者に装着された場合、画像光は、使用者の左眼に入射する。画像表示装置11は、第1ボールジョイント2及び第2ボールジョイント3によって移動可能に支持される。第1ボールジョイント2は、回転軸86Aを支点として回転可能である。第2ボールジョイント3は、回転軸3Aを支点として回転可能である。なお、回転軸86Aは左右方向と平行に延びるので、前後方向及び上下方向と交差する。又、回転軸3Aも、第1ボールジョイント2が第1中立状態のときに左右方向と平行に延びるので、前後方向及び上下方向と交差する。
以上の場合、画像光の射出方向を左右方向に移動させるために画像表示装置11を移動させるときの移動可能量と比べて、画像光の射出方向を上下方向に移動させるために画像表示装置11を移動させるときの移動可能量を大きくできる。その理由は、画像光の射出方向を上下方向に移動させる場合には、回転軸86Aを支点として第1ボールジョイント2を回転させ、回転軸3Aを支点として第2ボールジョイント3を回転させることによって、画像表示装置11を回転させればよいのに対し、画像光の射出方向を左右方向に移動させる場合には、回転軸86A及び回転軸3Aと交差する向きの軸線を支点として第1ボールジョイント2及び第2ボールジョイント3を回転させなければならないためである。従って、HMD1は、画像表示装置11を上下方向に十分移動させることができる。
上記実施形態において、HMD1は、装着具8の第2部分82を使用者の右側頭部に接触させ、第2部分83を使用者の左側頭部に接触させて使用された。これに対して、HMD1は、装着具8の上下方向が反転され、装着具8の第2部分82を使用者の左側頭部に接触させ、第2部分83を使用者の右側頭部に接触させて使用される場合もある。ここで、第1ボールジョイント2の回転軸86A、及び、第2ボールジョイント3の回転軸3Aは左右方向と平行に延びるので、上記のように装着具8が反転された状態で使用者に装着された場合でも、第1ボールジョイント2の回転軸86Aは左右方向と平行に延びる。同様に、装着具8が反転された状態で使用者に装着された場合に、第2ボールジョイント3の回転軸3Aは、第1ボールジョイント2が第1中立状態のときに左右方向と平行に延びる。従って、使用者が装着具8を反転させて使用する場合でも、HMD1は、画像表示装置11を上下方向に十分移動させることができる。
HMD1において、第1ボールジョイント2の第1ソケット22は、装着具8に取り付けられた接続部材7に設けられる。第2ボールジョイント3の第2ソケット32は、画像表示装置11に取り付けられた接続部材6に設けられる。第1ボールジョイント2の第1ボールスタッド21、及び、第2ボールジョイント3の第2ボールスタッド31は、接続具9に設けられる。この場合、接続具9の実効長を、第1ボールジョイント2の第1棒部21A、及び、第2ボールジョイント3の第2棒部31Aのそれぞれの長さ分長くできる。このため、HMD1は、第1ボールジョイント2及び第2ボールジョイント3の夫々の回転に応じて移動する画像表示装置11の移動可能な範囲を、より大きくできる。
HMD1において、第1ボールジョイント2の第1ソケット22は、第1受け部222、及び、第1蓋部221を備える。第1蓋部221は、第1受け部222に対して接続具9側から螺合する。第1ソケット22は、第1球体部21Bに接触する第1接触部221C、222Cを有する。第1ソケット22は、静トルクF1を、第1受け部222に対する第1蓋部221の螺合の程度に応じて調節可能である。静トルクF1は、第1ボールジョイント2によって接続具9を保持可能な静トルクである。第2ボールジョイント3の第2ソケット32は、第2受け部322、及び、第2蓋部321を備える。第2蓋部321は、第2受け部322に対して接続具9側から螺合する。第2ソケット32は、第2球体部31Bに接触する第2接触部321C、322Cを有する。第2ソケット32は、静トルクF2を、第2受け部322に対する第2蓋部321の螺合の程度に応じて調節可能である。静トルクF2は、第2ボールジョイント3によって画像表示装置11を保持可能な静トルクである。
上記の場合、第1ボールジョイント2及び第2ボールジョイント3の調整は容易となる。その理由は、第1受け部222に第1蓋部221を螺合するときの第1蓋部221の移動方向、及び、第2受け部322に第2蓋部321を螺合するときの第2蓋部321の移動方向と、接続具9の移動方向とが一致するためである。通常、第1蓋部221を螺合するときの第1蓋部221の移動方向、及び、第2蓋部321を螺合するときの第2蓋部321の移動方向と、接続具9の移動方向とが一致するとき、作業者は違和感なく調整作業を行うことができる。従って、作業者は、第1ボールジョイント2及び第2ボールジョイント3の静トルクを容易に調節できる。
上記実施形態における左右方向は本発明の「第1方向」の一例である。左側及び右側は、それぞれ、本発明の「第1方向の一方側」及び「第1方向の他方側」の一例である。前後方向は本発明の「第2方向」の一例である。後側及び前側は、それぞれ、本発明の「第2方向の一方側」及び「第2方向の他方側」の一例である。上下方向は本発明の「第3方向」の一例である。ハーフミラー51は本発明の「偏向部材」の一例である。回転軸86Aの延びる方向は本発明の「第4方向」の一例である。回転軸3Aの延びる方向は本発明の「第5方向」の一例である。連結部86は本発明の「第1連結部」「第2連結部」の一例である。
<変形例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態において、HMD1は、装着具8を備えない構成であってもよい。接続部材7の連結部71は、頭部に着用される装着具8以外の部材に直接取り付けられてもよい。又、HMD1は、装着具8及び接続部材7を備えない構成であってもよい。第1ボールジョイント2の第1ソケット22の第1受け部222は、頭部に着用される装着具8以外の部材に直接取り付けられてもよい。頭部に着用される装着具8以外の部材の具体例として、ヘアバンド、帽子、眼鏡等が挙げられる。上記実施形態では、使用者の左眼の前側に画像表示装置11が保持されていたが、画像表示装置11は、使用者の右眼の前側に保持されてもよい。
第2球体部31Bの中心31Cと、第2穴部321Dの円周の中心321Eとを結ぶ方向に沿って延びる回転軸3A、言い換えれば、第2中立状態の第2ボールジョイント3において第2棒部31Aに沿って延びる回転軸3Aは、第1ボールジョイント2が第1中立状態のときに、左右方向と平行に延びていた。これに対し、回転軸3Aは、第1ボールジョイント2が第1中立状態のときに前後方向及び上下方向と交差していればよく、左右方向と平行に延びていなくてもよい。
上記実施形態において、接続具9の上端部の嵌合部91に、第1ボールジョイント2の第1ボールスタッド21の第1棒部21Aが嵌合した。接続具9の下端部の嵌合部92に、第2ボールジョイント3の第2ボールスタッド31の第2棒部31Aが嵌合した。第1ボールスタッド21及び第2ボールスタッド31は、接続具9に設けられていた。一方、接続部材7の円柱部72に第1ソケット22の第1受け部222が接続され、接続部材6の支持部63に第2ソケット32の第2受け部322が接続された。これに対し、接続部材7の円柱部72に第1ボールスタッド21が設けられていてもよい。具体的には、円柱部72の右端部から右方に向けて、第1ボールスタッド21の第1棒部21Aが延びていてもよい。接続具9の上端部に、第1ソケット22の第1受け部222が接続されていてもよい。又、接続部材6の支持部63に第2ボールスタッド31が設けられていてもよい。具体的には、支持部63の右端面から右方に向けて、第2ボールスタッド31の第2棒部31Aが延びていてもよい。接続具9の下端部に、第2ソケット32の第2受け部322が接続されていてもよい。
上記実施形態において、第1ボールジョイント2の第1受け部222は、接続部材7の円柱部72の右端部に接続した。第1受け部222は、装着具8に直接接続してもよい。第2ボールジョイント3の第2受け部322は、接続部材6の支持部63の右端面に接続した。第2受け部322は、筐体12に直接接続してもよい。
第1ボールジョイント2において、第1球体部21Bの中心21Cと、第1穴部221Dの円周の中心221Eとを結ぶ方向に沿って延びる回転軸86A、言い換えれば、第1中立状態において第1棒部21Aに沿って延びる回転軸86Aは、左右方向と平行に延びていた。これに対し、回転軸86Aは前後方向及び上下方向と交差していればよく、左右方向と平行に延びていなくてもよい。なお、このような場合、装着具8の連結部86における法線86Cと回転軸86Aとを交差させ、且つ、法線86Cと左右方向とのなす角度の鋭角より、回転軸86Aと左右方向とのなす角度の鋭角を小さくするとよい。この場合、回転軸86Aを左右方向に容易に近接させることができる。従って、使用者が装着具8を反転させて使用する場合でも、HMD1は、画像表示装置11を上下方向に十分移動させることが容易に可能となる。
上記実施形態において、第1ボールジョイント2の回転軸86Aの延びる方向は法線86Cと交差した。これに対し、第1ボールジョイント2は、回転軸86Aの延びる方向が法線86Cと一致してもよい。以下、変形例の一態様であるHMD101について、図11、図12、図13を参照して説明する。装着具8、画像表示装置11、接続部材6、第1ボールジョイント2、及び、第2ボールジョイント3については、HMD1の場合と同一であるので、説明を省略する。HMD101は、HMD1の接続部材7の代わりに接続部材70を備え、HMD1の接続具9の代わりに接続具90を備える。
図11、図12に示すように、接続部材70は、連結部701及び円柱部702を有する。連結部701は、装着具8のうち穴部81B(図5参照)が設けられた部分の内側、外側、及び、上側のそれぞれに接触し、装着具8に対して接続部材70を着脱可能に連結する。円柱部702は円柱状の部材である。図12に示すように、円柱部702は、連結部701のうち装着具8の外側に接触する部分から、右斜め前方に突出する。円柱部702のうち、連結部701と接続する側と反対側の端部に、第1ボールジョイント2の第1ソケット22が接続する。
第1ボールスタッド21の第1球体部21Bの中心21C(図5参照)と、第1ソケット22の第1穴部221Dの円周の中心211E(図5参照)とを結ぶ方向に沿って延びる回転軸86Dは、上記実施形態と同様、第1中立状態の第1ボールジョイント2において第1棒部21Aに沿って延びる。装着具8の外側の面と回転軸86Dとの交点を、上記実施形態同様、連結部86と定義し、更に、装着具8の連結部86における法線86Cを定義した場合、回転軸86Dと法線86Cとは平行に延びる。
一方、装着具8のうち穴部81Aが設けられた部分の内側、外側、及び、上側のそれぞれに連結部701が接触する位置に、接続部材70が連結した場合を例に挙げる。又、図12の場合と同様の方法で、回転軸86Dと、装着具8の連結部86とを定義し、法線86Cを定義する。この場合も、回転軸86Dと法線86Cとは平行に延びる。
接続具90は、第1壁部90A、第2壁部90B、及び、穴90C(図12参照)を有する。第1壁部90A、第2壁部90B、及び、穴90Cは、それぞれ、HMD1の接続具9の第1壁部9A、第2壁部9B、及び、穴9C(図3、図4参照)に対応する。図13に示すように、第1壁部90Aの上端部の左側面に、円筒状の嵌合部901が設けられる。嵌合部901の円筒中心を通る軸は、第1壁部90Aと直交する方向に対して後側に傾斜する。第1ボールジョイント2の第1ボールスタッド21の第1棒部21Aは、第1壁部90Aから左斜め後方を向いた状態で、接続具90に固定される。図11において、装着具8に取り付けられた状態の接続具90の第1壁部90Aは左右方向を向いている。
図13に示すように、第1壁部90Aの下端部の左側面に、円筒状の嵌合部902が設けられる。嵌合部902の円筒中心を通る軸は、第1壁部90Aと直交する。第2ボールジョイント3の第2ボールスタッド31の第2棒部31Aは、第1壁部90Aから左方向に延びた状態で、接続具90に固定される。このため、図11に示すように、装着具8に取り付けられた状態の接続具90の第1壁部90Aが左右方向を向き、且つ、第2ボールジョイント3を第2中立状態とした場合、画像表示装置11のハーフミラー51の面51Bは、左斜め前方を向く。このため、使用者は、画像表示装置11のハーフミラー51を左眼の前側に適切に配置させることができる。
上記のHMD101の場合、装着具8の穴部81A、81Bの何れに接続部材70を接続した場合も、回転軸86Dと法線86Cとが平行に延びた状態になる。このため、使用者の左眼の前側に画像表示装置11を配置させるために接続部材70を穴部81Bの位置に取り付ける場合と、使用者の右眼の前側に画像表示装置11を配置させるために接続部材70を穴部81Aの位置に取り付ける場合とで、共通の接続部材70を使用することが可能となる。
1 :HMD
2 :第1ボールジョイント
3 :第2ボールジョイント
8 :装着具
9 :接続具
11 :画像表示装置
12 :筐体
21 :第1ボールスタッド
21A :第1棒部
21B :第1球体部
22 :第1ソケット
31 :第2ボールスタッド
31A :第2棒部
31B :第2球体部
32 :第2ソケット
51 :ハーフミラー
53 :レンズユニット
56 :画像光ユニット
81 :第1部分
82 :第2部分
83 :第2部分
221 :第1蓋部
221C :第1接触部
221D :第1穴部
222 :第1受け部
222C :第1接触部
321 :第2蓋部
321C :第2接触部
321D :第2穴部
322 :第2受け部
322C :第2接触部

Claims (5)

  1. 画像光を生成し且つ第1方向に沿って前記第1方向の一方側に前記画像光を射出可能な画像光ユニットと、前記画像光ユニットから射出された前記画像光を、前記第1方向と直交する第2方向の一方側に偏向させる偏向部材とを少なくとも有する画像表示装置と、
    使用者の頭部に装着される装着具に対して前記画像表示装置を取り付ける部材であって、前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向に延びる接続具と、
    前記装着具に前記接続具を連結する第1ボールジョイントと、
    前記画像表示装置が前記接続具に対して前記第1方向の前記一方側に配置された状態で、前記画像表示装置と前記接続具とを連結する第2ボールジョイントと
    を備え、
    前記第1ボールジョイントは、
    第1棒部、及び、前記第1棒部の一端部に設けられた第1球体部を有する第1ボールスタッドと、前記第1球体部の一部に接触して摺動可能に支持し、前記第1棒部が通過する円形の第1穴部を有する第1ソケットと
    を備え、
    前記第1球体部の中心と前記第1穴部の円周の中心とを結ぶ直線の延びる第4方向は、前記第2方向及び前記第3方向と交差し、
    前記第2ボールジョイントは、
    第2棒部、及び、前記第2棒部の一端部に設けられた第2球体部を有する第2ボールスタッドと、前記第2球体部の一部に接触して摺動可能に支持し、前記第2棒部が通過する円形の第2穴部を有する第2ソケットと
    を備え、
    前記第2球体部の中心と前記第2穴部の円周の中心とを結ぶ直線の延びる第5方向は、前記第2方向及び前記第3方向と交差し、
    前記第1ボールジョイントは、前記第4方向と前記第1方向とが平行となるように、前記装着具に前記接続具を連結し、
    前記第2ボールジョイントは、前記第5方向と前記第1方向とが平行となるように、前記画像表示装置と前記接続具とを連結することを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記ヘッドマウントディスプレイは前記装着具を備え、
    前記装着具は、前記第1方向に延び且つ前記第2方向の他方側に向けて凸状に湾曲する第1部分、及び、前記第1部分の両側から前記第2方向の前記一方側に向けて互いに近接する方向に延びる一対の第2部分を有し、
    前記第1ボールジョイントは、前記装着具の前記第1部分及び前記一対の第2部分で囲まれた側の面と反対側の面である外側面のうち、前記第1方向の中心よりも前記第1方向の他方側且つ前記第2方向の中心よりも前記第2方向の前記他方側の部分である第1連結部と前記接続具とを連結し、
    前記装着具のうち前記第1連結部における法線の延びる方向と前記第4方向とが交差することを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記ヘッドマウントディスプレイは前記装着具を備え、
    前記装着具は、前記第1方向に延び且つ前記第2方向の他方側に向けて凸状に湾曲する第1部分、及び、前記第1部分の両側から前記第2方向の前記一方側に向けて互いに近接する方向に延びる一対の第2部分を有し、
    前記第1ボールジョイントは、前記装着具の前記第1部分及び前記一対の第2部分で囲まれた側の面と反対側の面である外側面のうち、前記第1方向の中心よりも前記第1方向の他方側且つ前記第2方向の中心よりも前記第2方向の前記他方側の部分である第1連結部、又は、前記第1方向の中心よりも前記第1方向の一方側且つ前記第2方向の中心よりも前記第2方向の前記他方側の部分である第2連結部と、前記接続具とを連結し、
    前記装着具のうち前記第1連結部又は前記第2連結部における法線の延びる方向と前記第4方向とが平行であることを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記第1ソケットは、前記装着具に設けられ、
    前記第2ソケットは、前記画像表示装置に設けられ、
    前記第1ボールスタッド及び前記第2ボールスタッドは、前記接続具に設けられることを特徴とする請求項又はに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記第1ソケットは、
    前記第1球体部のうち前記第1棒部が接続する側と反対側に接触する第1接触部を有する第1受け部と、
    前記第1受け部に対して前記接続具側から螺合し、前記装着具に対する前記接続具の状態が変化する場合に前記第1ボールジョイントによって前記接続具を保持可能な静トルクを調節可能な第1蓋部と
    を備え、
    前記第2ソケットは、
    前記第2球体部のうち前記第2棒部が接続する側と反対側に接触する第2接触部を有する第2受け部と、
    前記第2受け部に対して前記接続具側から螺合し、前記接続具に対して前記画像表示装置の状態が変化する場合に前記第2ボールジョイントによって前記画像表示装置を保持可能な静トルクを調節可能な第2蓋部と
    を備えたことを特徴とする請求項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
JP2014187102A 2014-09-12 2014-09-12 ヘッドマウントディスプレイ Expired - Fee Related JP6281456B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014187102A JP6281456B2 (ja) 2014-09-12 2014-09-12 ヘッドマウントディスプレイ
PCT/JP2015/075562 WO2016039366A1 (ja) 2014-09-12 2015-09-09 ヘッドマウントディスプレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014187102A JP6281456B2 (ja) 2014-09-12 2014-09-12 ヘッドマウントディスプレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016063269A JP2016063269A (ja) 2016-04-25
JP6281456B2 true JP6281456B2 (ja) 2018-02-21

Family

ID=55459110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014187102A Expired - Fee Related JP6281456B2 (ja) 2014-09-12 2014-09-12 ヘッドマウントディスプレイ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6281456B2 (ja)
WO (1) WO2016039366A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2543277A (en) * 2015-10-12 2017-04-19 Bay Innovations Ltd Wearable display system
CN106199988B (zh) * 2016-08-31 2020-06-16 京东方科技集团股份有限公司 一种调节结构、3d显示装置及其控制方法
US11507216B2 (en) 2016-12-23 2022-11-22 Realwear, Inc. Customizing user interfaces of binary applications
US10393312B2 (en) * 2016-12-23 2019-08-27 Realwear, Inc. Articulating components for a head-mounted display
US10620910B2 (en) 2016-12-23 2020-04-14 Realwear, Inc. Hands-free navigation of touch-based operating systems
US10437070B2 (en) 2016-12-23 2019-10-08 Realwear, Inc. Interchangeable optics for a head-mounted display
CN107783301A (zh) * 2017-11-10 2018-03-09 孙楷挥 医学影像观察灯箱

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0861356A (ja) * 1994-08-24 1996-03-08 Otix:Kk ボールジョイント構造体の製造方法及び組付け調整装置
JPH11142782A (ja) * 1997-11-11 1999-05-28 Seiko Epson Corp 頭部装着型表示装置
JP2001330794A (ja) * 2000-05-18 2001-11-30 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型映像表示装置
JP3797962B2 (ja) * 2002-08-22 2006-07-19 三菱電機株式会社 頭部装着型画像表示装置
JP4010909B2 (ja) * 2002-08-22 2007-11-21 三菱電機株式会社 頭部装着型画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016039366A1 (ja) 2016-03-17
JP2016063269A (ja) 2016-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6281456B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP6115585B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ及び画像表示装置
JP6281455B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP6551278B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
WO2016039440A1 (ja) ヘッドマウントディスプレイ、画像表示ユニットおよび装着具
WO2015030100A1 (ja) 画像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
JP6206366B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
WO2017057084A1 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP6455449B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP6248853B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP6465134B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ及び画像表示装置
JP6164231B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ及び画像表示装置
JP6281454B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイおよび画像表示ユニット
JP6418193B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP6229624B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイおよび装着具
JP6213432B2 (ja) 装着具およびヘッドマウントディスプレイ
JP6146422B2 (ja) 画像表示装置、及び、ヘッドマウントディスプレイ
JP6248854B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP6115528B2 (ja) 画像表示装置、ヘッドマウントディスプレイ、及び、偏向ユニット
JP6115532B2 (ja) 画像表示装置
JP2016063271A (ja) ヘッドマウントディスプレイおよび装着具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6281456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees