JP6280555B2 - 大気汚染を制御する装置及び方法 - Google Patents

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Description

[関連出願]
本出願は、2012年10月10日に出願された、「APPARATUS AND METHOD FOR CONTROLLING AIRBORNE POLLUTION」という発明の名称のカナダ国特許出願第2,791,965号の優先権を主張する。この特許出願の内容全体が、引用することによりあらゆる目的で本明細書の一部をなす。
本明細書における1つ又は複数の実施形態は、大気汚染を制御する装置及び方法に関し、より詳細には、道路付近の大気汚染を制御する装置及び方法に関する。
[序説]
大気汚染は現在進行しつつある環境問題である。大気汚染の1つの特徴的な例は、高速道路等の道路を走行している車両からの排出物質の結果として生じる道路汚染である。これらの排出物質は、道路の周辺のエリア、特に道路の300メートル以内の大気質に大きく影響を及ぼす可能性がある。これは、道路が住宅街の近くに位置する場合に特に問題となる可能性がある。
道路汚染を制御する試みにおいて幾つかの技術が開発された。例えば、特許文献1(Qiu他)は、汚染された大気をより汚染の少ない大気と混合して中程度に汚染された大気を生成する方法を開示している。特に、Qiu他の方法は、道路の近くの大気を、汚染度が高い傾向にある「下側部分」と、より汚染が少ない傾向にある「上側部分」とに分割することを含む。下側部分からの汚染された大気は、2つの壁間を上方に押し進められ、次に壁の最上部を出て、そこで上側部分からの汚染が少ない大気と交わる。この交わりにより、2つの気流が合わせて混合され、壁の上方に中程度に汚染された大気がもたらされる。その後、この中程度に汚染された大気は風下に流れ続ける。
事実上、Qiu他は、汚染された大気をより汚染が少ない大気と混合し、それにより大気汚染物質の濃度を低減することによって、大気汚染物質の総量を低減せずに汚染された大気を希釈することを記載している。
米国特許第8,048,204号
幾つかの実施形態によれば、大気汚染を制御する装置が提供される。この装置は、汚染領域の近くに位置する風下側の壁と、風下側の壁と汚染領域との間に位置する風上側の壁とを備える。風下側の壁及び風上側の壁は、それらの間に気流の流路を画定するように離間される。風上側の壁は、第1の壁高まで上方に延在する。風下側の壁は、第1の壁高よりも上に延在する上部を含む。この上部は、気流の流路から気流を排出するために、第1の壁高よりも下に位置する少なくとも1つの開口部に向けて、気流の流路を通して下方向に気流を向けるように構成される。
少なくとも1つの開口部は、風下側の壁の風下にある風下側の領域に向けて気流を排出するように構成することができる。
風下側の壁は、第1の壁高よりも下に位置する下部を有することができ、少なくとも1つの開口部は下部を貫通して位置することができる。
風下側の壁の上部は、気流を下方に向けて気流の流路内に入れる偏流板により形成することができる。偏流板は少なくとも部分的に気流の流路に張り出すことができる。偏流板は角度を付けることができるか、又は湾曲することができる。
装置は、気流から汚染物質を取り除く少なくとも1つの汚染物除去デバイスを備えることができる。汚染物除去デバイスは、少なくとも1つの開口部から風下に位置することができる。汚染物除去デバイスは風下側の壁に隣接して位置することができる。汚染物除去デバイスは植物材料を含むことができる。
幾つかの実施形態によれば、大気汚染を制御する装置が提供される。この装置は、汚染領域の近くに配置される風下側の壁と、第1の壁高まで上方に延在するように風下側の壁と汚染領域との間に配置される風上側の壁とを備える。風下側の壁は、風下側の壁と風上側の壁との間に気流の流路を設けるように風上側の壁から離間される。風下側の壁は、第1の壁高よりも上に延在する上部を含む。この上部は、気流の流路から気流を排出するために、第1の壁高よりも下に位置する少なくとも1つの開口部に向けて、気流の流路を通して下方向に気流を向けるように構成される。
幾つかの実施形態によれば、大気汚染を制御する方法が提供される。本方法は、汚染領域の近くに風上側の壁及び風下側の壁のうちの少なくとも一方を位置決めすることを含む。風上側の壁は、風下側の壁と汚染領域との間に位置している。風下側の壁は、風下側の壁と風上側の壁との間に気流の流路を設けるように風上側の壁から離間している。本方法は、気流の流路から気流を排出するために、少なくとも1つの開口部に向けて、気流の流路を通して下方向に気流を向けることも含む。
本方法は、気流を、風下側の壁の風下にある風下側の領域に向けて排出することも含むことができる。
気流は、風上側の壁よりも上に延在する風下側の壁の上部によって下方に向けられ、気流の流路に入ることができる。気流は、風下側の壁の上部に形成される偏流板によって下方に向けることができ、気流の流路に入る。
幾つかの例において、位置決めステップは、風上側の壁及び風下側の壁の双方を位置決めすることを含むことができる。また、風上側の壁及び風下側の壁は同時に位置決めすることができる。代替的に、風上側の壁及び風下側の壁のうちの一方は、風上側の壁及び風下側の壁のうちの他方に続いて位置決めすることができる。
他の例において、位置決めステップは、風上側の壁及び風下側の壁のうちの一方のみを位置決めすることを含むことができる。例えば、風上側の壁及び風下側の壁のうちの一方は、風上側の壁及び風下側の壁のうちの他方に対する改造の一部として位置決めすることができる。
幾つかの例示的な実施形態の以下の説明を読めば、当業者には他の態様及び特徴が明らかになるであろう。
本明細書に含まれる図面は、本明細書の物品、方法及び装置の様々な例を示すためのものであり、教示されているものの範囲を限定することを意図するものではない。
汚染された大気を2つの壁間で上方に押し出して、汚染がより少ない大気と混合する、Qiu他の参考文献からの従来技術の壁組立体の側面図である。 1つの実施形態による、大気汚染を制御する装置の側面図である。 植物を含む汚染物除去デバイスを有する、図2の装置の概略側面図である。 (a)壁がない場合、(b)真っ直ぐな壁の場合、及び(c)本明細書における教示のうちの少なくとも幾つかによる例示的な装置の場合の、道路付近の低速気流内のシミュレートされた平均汚染物質濃度を比較する一連の図表である。 (a)壁がない場合、(b)真っ直ぐな壁の場合、及び(c)本明細書における教示のうちの少なくとも幾つかによる例示的な装置の場合の、道路付近のより高速な気流内のシミュレートされた平均汚染物質濃度を比較する一連の図表である。 (a)壁がない場合、(b)真っ直ぐな壁の場合、及び(c)本明細書における教示のうちの少なくとも幾つかによる例示的な装置の場合の、横切って移動する低速気流について、シミュレートされた平均気流速度を比較する一連の図表である。 (a)壁がない場合、(b)真っ直ぐな壁の場合、及び(c)本明細書における教示のうちの少なくとも幾つかによる例示的な装置の場合の、横切って移動するより高速な気流について、シミュレートされた平均気流速度を比較する一連の図表である。 (a)CFDモデルにおける真っ直ぐな壁の場合、(b)風洞における真っ直ぐな壁の場合、(c)CFDモデルにおける本明細書における教示のうちの少なくとも幾つかによる例示的な装置の場合、及び(d)風洞における本明細書における教示のうちの少なくとも幾つかによる例示的な装置の場合の、横切って移動する低速な気流について、累積平均汚染物質濃度を比較する一連の図表である。 (a)CFDモデルにおける真っ直ぐな壁の場合、(b)風洞における真っ直ぐな壁の場合、(c)CFDモデルにおける本明細書における教示のうちの少なくとも幾つかによる例示的な装置の場合、及び(d)風洞における本明細書における教示のうちの少なくとも幾つかによる例示的な装置の場合の、横切って移動するより高速な気流について、累積平均汚染物質濃度を比較する一連の図表である。 別の実施形態による、風下側の壁を貫通して位置する開口部を備える風下側の壁を有する、大気汚染を制御する装置の側面図である。 別の実施形態による、湾曲した偏流板を備える風下側の壁を有する、大気汚染を制御する装置の側面図である。 別の実施形態による、ほぼ真っ直ぐな上部を備える風下側の壁を有する、大気汚染を制御する装置の側面図である。 別の実施形態による、大気汚染を制御する方法を示すフローチャートである。
図1を参照すると、特許文献1(Qiu他)において包括的に記載されているような、従来技術の壁組立体10が示されている。従来技術の壁組立体10は、壁組立体10の上方で中程度に汚染された大気をもたらすように、汚染された大気12を上方に押し出して、壁組立体10の上方で汚染がより少ない大気14と混合する。汚染がより少ない大気14は通常、気流においてより高い高度にあり、道路汚染物質を幾らか含む傾向にあるものの、通常、汚染された大気12と比較して濃度が低い。
壁組立体10は、道路領域16の近くに位置する外壁20と、道路領域16と外壁20との間に位置決めされた内壁22とを備える。内壁22及び外壁20は、それらの間にチャネル24を画定するように離間される。
内壁22は、垂直に延在する下部30を備える。下部30は、汚染された大気12の下側部分40をチャネル24に向けた後に、壁組立体10の上方で汚染がより少ない大気14と混合するように、汚染された大気をチャネル24を通して上方に押し出すための穴34を有する。この混合によって、壁組立体10の上方で中程度に汚染された大気が生成される。
内壁22は、下部30の上に位置決めされた偏流板32も備える。偏流板32は、道路領域16に向かって延在する。Qiu他によれば、汚染された大気12の上側部分42が下部30にぶつかると、汚染がより少ない大気14と混合するように、汚染された大気12の上側部分42を偏流板32を超えて上方に向ける、高圧領域が生じる。
概して、従来技術の壁組立体10は、壁組立体10の風下に位置する風下側の領域18の近くの低い高度において汚染物質濃度を低減するように設計される。しかしながら、より高い高度における汚染濃度が増大する。これは、より高い高度に位置する汚染物質は、風下側の領域18を超えて更に風下に運ばれる傾向があり、最終的に地面(例えば、住宅地全体にわたる)に積もる場合があるので問題である。このため、壁組立体10は、壁組立体10の近くで風下側の領域18における汚染濃度を低減するのに有用である場合があるが、汚染物質の全体的な量は変わらない。代わりに、汚染物質は単に、より大きなエリアにわたって分散される。
次に、図2及び図3を参照すると、本明細書における教示のうちの少なくとも幾つかによる、大気汚染を制御する装置100が示されている。
概して、装置100は、汚染された大気を、対向する壁間の気流の流路を通して下方に向けるように構成される。この下方の動きは、汚染された大気の制御に役立つことができる。例えば、下方気流は、混入した汚染物質が装置100の基部の近くの地表面102に落下し、積もることを促すことができる。これは、装置100から更に風下における大気汚染物質量を低減するのに役立つことができ、結果として大気中の汚染を全体的に低減することができる。
幾つかの場合、壁の基部の近くの汚染された大気を、汚染物除去デバイス160を用いて収集又は捕捉することができ、これによって大気汚染物質の除去を増強することができる。
幾つかの場合、装置100は、装置100の風下側の基部又はその近くにおける大気汚染物質の濃度を増大させることができる。これによって、汚染物除去デバイス160の全体効率を増大させることができ、装置100の更に風下における大気汚染物質の量を低減することができる。
再び図2に戻ると、図示される実施形態において、装置100は風上側の壁110(内壁とも呼ばれる)と風下側の壁112(外壁とも呼ばれる)とを備える。壁110、112は、地表面102上に又は地表面102の上方に配置することができる。例えば、壁110、112は、フーチング又は別のタイプの基礎によって支持することができる。
壁110、112は通常、汚染領域106の近くに位置する。例えば、壁110、112は、道路又は別の汚染領域106の50メートル以内に位置することができる。他の例では、壁110、112は、汚染領域106のより近く又は汚染領域106から更に離れて位置し得る。
幾つかの例では、壁110、112は、汚染領域106から「風下に」配置することができる。例えば、図2及び図3に示すように、「風下」方向は、通常、矢印DWによって示すように、左から右に延びる方向を指すように定義されてきたが、実際の風の方向は現実には変動する場合があることが理解されよう。
より一般的には、壁110、112は、汚染領域106と、汚染の制御が望ましいエリア(例えば住宅地)との間に配置することができる。
幾つかの例では、汚染領域106は高速道路等の道路とすることができる。したがって、汚染領域106は、車両からの排出物質、沿道の塵又は破片等の道路汚染物質を含む場合がある。
幾つかの実施形態では、装置100は、必ずしも道路の近くに位置していない他のタイプの大気汚染を制御するのにも用いられ得る。例えば、装置100は、産業施設の近くに位置し、施設から放出される大気汚染物質を制御するのに用いられ得る。装置100は、建築現場、鉄道又は空港等の塵又は破片が生じやすいエリアの近くにも配備され得る。
図2及び図3に示すように、風上側の壁110は、風下側の壁112と汚染領域106との間に位置する。さらに、風下側の壁112及び風上側の壁110は、それらの間に気流の流路116(又はチャネル)を設けるように離間される。
気流の流路116は通常、そこを通る気流を促進するように選択された流路幅Wを有する。例えば、幾つかの実施形態では、流路幅Wは、約10センチメートルと約100センチメートルとの間とすることができる。他の例では、流路幅Wはより大きく又はより小さくし得る。
図2に示すように、風下側の壁112は通常、風上側の壁110よりも高い。例えば、この例における風上側の壁110は、地表面(「支持面」とも呼ばれる)の上方の第1の壁高H1まで上方に延在するのに対し、風下側の壁112は、第1の壁高H1よりも大きい第2の壁高H2まで上方に延在する。
壁高H1、H2は、汚染領域106の特定の特性、及び周辺環境又は動作状況の他の特性に基づいて選択することができる。幾つかの場合、壁高H1、H2は、様々な高さにおける汚染物質の相対的濃度に依拠して、大気中の汚染物質の特定の割合を制御することを目的に選択することができる。
幾つかの例では、第1の壁高H1は、およそ2メートルと8メートルとの間とすることができる。幾つかの特定の例では、第1の壁高H1は約5メートルとすることができる。
幾つかの例では、第2の壁高H2は、約0.2メートルから約1メートルの間で第1の壁高H1よりも高くすることができる。幾つかの特定の例では、第2の壁高H2は、第1の壁高H2よりも約0.5メートル高くすることができる(例えば、第1の壁高H1が5メートルのとき、第2の壁高H2は約5.5メートルとすることができる)。他の例では、第1の壁高と第2の壁高との差は、より大きく又はより小さくすることができる。
幾つかの例示的な壁高H1、H2について説明したが、他の例において、壁高H1、H2は、より大きく又はより小さくし得る。
示すように、風下側の壁112は、第1の壁高H1よりも上に上方に延在する上部120を含む。図3を参照すると、上部120は、気流の少なくとも一部分123を気流の流路116を通って下方に向けるように構成される。気流のその一部分123は、気流の他の部分(特に、より高い高度にある気流の部分)と比較して、高い汚染物質濃度を有する場合がある。
下方に向けられ、気流の流路116に入れられた気流の一部分123は、次に、1つ又は複数の開口部122に向かって流れる。開口部122は通常、第1の壁高H1よりも下に位置し、より詳細には、開口部122は風下側の壁112の基部又はその近くに位置することができる。
上述したように、気流の流路116内で気流を開口部122に向かって下方に向けることは、大気汚染の制御に役立つことができる。例えば、下方気流は、混入した汚染物質を地表面102に向けて下方に運び、この場所で汚染物質が集まり、積もることができる。さらに、気流を下方に向けることにより、風下側の壁の風下側の基部又はその近くに汚染物質を集中させることができ、これは、汚染物除去デバイス160を用いて汚染物質を収集するのに役立つことができる。
幾つかの例では、風下側の壁112の上部120は、偏流板140により形成することができる。偏流板140は、気流の流路116を通って気流を下方に向けるか又は導くのに役立つように構成することができる。例えば、偏流板140は、気流内を上流に向かって(例えば風上側の壁110に向かって)延在することができ、少なくとも部分的に、又は更には完全に、気流の流路116に張り出すことができる。この上流偏流板140は、気流の流路116内へと気流を下方に向けるか又は導くのに役立つことができる。
幾つかの例では、偏流板140の角度を付けることができる。例えば、図2に示すように、風下側の壁112は、主要本体部分142(この実施形態では概ね垂直)を有することができ、偏流板140は、主要本体部分142とともに角度144を形成することができる。角度144は、気流を下方に向けて気流の流路116内に入れるための任意の適切な角度とすることができる。例えば、角度144は、約90度よりも大きい鈍角とすることができる。より詳細には、角度144は、約90度と約180度との間とすることができる。幾つかの特定の例では、角度144は約135度とすることができる。他の例では、角度144はより大きく又はより小さくすることができる。
角度を付けた偏流板140は通常、偏流板長Lを有する。幾つかの例では、偏流板長Lは、約0.2メートルと約2メートルとの間とすることができる。他の例では、偏流板長Lはより大きく又はより小さくし得る。
図2及び図3は、角度が付いた偏流板を示しているが、幾つかの例では、偏流板140は、湾曲した偏流板(例えば図11に示すもの)等の他の形状及び構成を有することができる。
気流の一部分123は、気流の流路116を通って下方に流れた後、開口部122を通って(例えば排気流125として)出る。幾つかの例では、開口部122は、風下側の壁112の基部に又はその近くに配置された風下側の領域108の第1の領域109に向かって気流を排出するように構成することができる。
風下側の領域108に向かって気流を排出することは、風下側の壁112の風下の汚染物質濃度を低減するのに役立つことができる。例えば、幾つかの例では、排気流125は、ベンチュリ効果をもたらすように十分高い速度を有することができる。特に、高速の排気流125は、地表面の近くに低圧の乱流領域を生じることができる。これによって、任意の残った大気汚染物質を希釈して風下の汚染物質濃度を更に低減するのに役立つことができる垂直混合を生成することができる。
速度が増大し、地表面102に沿った乱流を伴う排気流125は、風下側の壁112の後ろの伴流を低減するのにも役立つことができる。これによって、そうでなければ大気汚染物質が風下側の壁112の近傍において高い濃度で集まることを許し得る戻り流のエリアを低減することができる。
幾つかの例では、開口部122は風下側の壁112内に位置することができる。例えば、風下側の壁112は、第1の壁高H1よりも下に位置する下部130を有することができ、開口部122は下部130内に位置することができる。
図2に示すように、開口部122は、風下側の壁112の下部130の底部に沿った切り欠きによって画定することができる。開口部122は、下部130の上縁132から下に地表面102まで延在することができる。幾つかの実施形態では、開口部122のサイズは、約0.2メートルと約2メートルとの間にすることができる。他の例では、開口部122のサイズはより大きく又はより小さくし得る。
開口部122を地表面102の近くに設けることは有益であり得る。例えば、気流が開口部122を出るとき、汚染物質は領域109において地表面102に近く、汚染物質は、開口部122がより高い高度に位置する場合よりも素早く落下し、地表面102に積もることができる。
図示される例は単一の開口部122を示しているが、幾つかの例では、2つ以上の開口部122が存在することができる。例えば、壁110、112は、地表面に沿って(例えば道路に沿って)或る距離にわたって延在することができる。そのような例では、風下側の壁112に沿って断続的に位置する複数の開口部が存在することができる。さらに、開口部122は、風下側の壁112を支持する垂直材150間に位置することができる。
図示される例は、風下側の壁112に沿って位置する開口部122を示しているが、他の例では、開口部122は、地表面102内(例えば地下配管を介する)等の他の位置を有することができる。
上記で説明したように、装置100は、気流から汚染物質を除去する汚染物除去デバイス160を備えることができる。幾つかの例では、汚染物除去デバイス160は、生物ろ過器を含むことができる。例えば、図3に示すように、生物ろ過器は、灌木、生け垣、低木又は他の植物材料等の1つ又は複数の植物を含むことができる。植物は、粒子をろ過するか、又は他の形で汚染物質を捕捉若しくは収集することによって、気流から汚染物質を取り除くのに役立つことができる。植物はまた、手がかからない傾向にあり、人手による相互作用(interaction)をほとんど又は全く必要としないことができる。さらに、植物は、気流の速度を著しく制限することなく、気流が通過して風下側の領域108内に入るのを可能にする傾向にある。
他の例では、汚染物除去デバイス160は、能動的散水システム(active spray system)、電気式集塵装置(ESP)、壁110、112に加えられる化学的処理(二酸化チタン等)、他のタイプの大気ろ過器等を含み得る。
幾つかの実施形態では、汚染物除去デバイス160は開口部122から風下に位置することができる。例えば、図2に示すように、汚染物除去デバイス160は開口部122の風下の地表面102上(例えば領域109内)に位置することができる。幾つかの例では、汚染物除去デバイス160は、(例えば図2に示すように)開口部122から離間させることができる。他の例では、汚染物除去デバイス160は、(図3に示すように)開口部122から風下に、風下側の壁112に概ね隣接して位置することができる。
幾つかの例では、汚染物除去デバイス160は、(例えば図10に示すように)気流の流路116内、開口部122内、地表面内等の他の位置を有することができる。
壁110、112は、任意の適切な材料から作製することができる。例えば、壁は、コンクリート、金属、レンガ、ガラス若しくは他の材料、又はそれらの組み合わせから作製することができる。幾つかの例では、壁110、112は、騒音吸収材料又は騒音反射材料等の騒音減衰材料から作製するか又はそれを含むことができる。
図示される例は、(例えば道路の一方の側に沿って)汚染領域106の一方の側に位置する装置100を示しているが、幾つかの例では、(例えば道路の対向する側に沿って)汚染領域106の2つ以上の側に位置する2つ以上の装置100が存在することができる。例えば、汚染領域106が矩形の建築現場である場合、装置100は、塵による汚染の制御を助けるように、その現場の4つ全ての側に配置することができる。
幾つかの例では、風上側の壁110又は風下側の壁112の一方は既存の壁とすることができ、他の壁は、既存の壁への改造(retrofit)の一部として加えることができる。例えば、風上側の壁110又は風下側の壁112の一方は、壁構造間で大気を下方に向けるように既存の壁構造に取り付けるように構成することができる。
次に図4〜図9を参照すると、コンピューターシミュレーション及び物理的試験が、図2及び図3に示す装置に類似した例示的な装置において行われた。
コンピューターシミュレーションにおいて、試験された例示的な装置は、約4.3メートルの高さを有する風上側の壁と、約5.5メートルの高さを有する風下側の壁とを備えていた。壁は、約35センチメートルの流路幅を与えるように離間されていた。偏流板は、約125度の角度を付けられ、0.8メートルの長さを有していた。風下側の壁の底部の開口部は、約1メートルのサイズを有していた。例示的な装置は汚染物除去デバイスを備えなかった。装置なし(すなわち壁なし)のシミュレーション、及び5メートルの高さを有する標準的な真っ直ぐな壁によるシミュレーションも行われた。
コンピューターシミュレーションは、1000×600のメッシュを有する2次元環境内で流体力学計算ソフトウェアを用いて行われた。シミュレーションにおいて、例示的な装置が、汚染領域から20メートル風下に配置された。汚染領域は、地表面の1メートル上方に位置する汚染源を含み、汚染物は0.025kg/sの速度で放出された。1.39m/s及び2.78m/sの上流気流を用いて別個のシミュレーション及び試験が行われた。装置の60メートル風下にわたってデータが追跡された。
コンピューターシミュレーションにおいて用いられるものと同等なスケーリングされたパラメーターに基づいて、1:13.5のスケールモデルを用いて、風洞内で物理的試験が行われた。
図4及び図5を参照すると、1.39m/s及び2.78m/sの上流気流について、(a)壁がない場合、(b)標準的な真っ直ぐな壁の場合、及び(c)例示的な装置の場合の、シミュレートされた平均汚染物質濃度がそれぞれ示されている。グラフ表現に基づいて、例示的な装置は、装置の風下の平均汚染物質濃度を、(a)壁がない場合、及び(b)標準的な真っ直ぐな壁の場合と比較して低減する。
例えば、図4(c)に示すように、1.39m/sの気流を用いると、平均汚染物質濃度は通常、装置の約12メートルを超えて風下の距離において、2500pmを下回る。対照的に、図4(b)に示すように、平均濃度は、標準的な真っ直ぐな壁の約20メートルを超えて風下になるまで、その低さに降下しない。
同様に、図5(c)に示すように、2.78m/sの気流によれば、平均汚染物質濃度は通常、装置の約15メートルを超えて風下の距離において、1000pmを下回る。対照的に、図5(b)に示すように、平均濃度は、標準的な真っ直ぐな壁の約30メートルを超えて風下になるまで、その低さに降下しない。
図6及び図7を参照すると、それぞれ1.39m/s及び2.78m/sの上流気流について、(a)壁がない場合、(b)標準的な真っ直ぐな壁の場合、及び(c)例示的な装置の場合の、シミュレートされた平均気流速度が示されている。グラフ表現に基づいて、例示的な装置は、標準的な真っ直ぐな壁と比較して、装置の風下における伴流がより小さい。
例えば、図6(b)に示すように、標準的な真っ直ぐな壁を超えて1.0m/s未満で移動する停滞気流の10メートル長のポケットが存在する。対照的に、図6(c)に示すように、例示的な装置の後ろには停滞気流の僅かな1メートル長のポケットしか存在しない。
同様に、図7に示すように、標準的な真っ直ぐな壁と比較して、例示的な装置を超えてより低速に移動する大気のより小さいポケットが存在する。
上記で説明したように、風下側の壁の後ろの伴流の大きさを減少させることにより、汚染物質濃度を低減することができると考えられる。例えば、より小さな伴流は、大気汚染物質がその中に集まる停滞領域をより少なくすることができる。さらに、風下側の領域を通る気流の速度を高くすることによって、垂直混合を増大させ、それによって、新鮮な空気を残った汚染物質で希釈し、地表面の濃度を更に低減するのに役立つことができる。
図8及び図9を参照すると、それぞれ1.39m/s及び2.78m/sの上流気流について、標準的な真っ直ぐな壁及び例示的な装置から風下の様々な高さ及び距離における平均汚染物質濃度を示すチャートが存在する。チャートは、コンピューターシミュレーション及び物理的試験の双方からの結果を示している。
ほとんど全ての場合に、例示的な装置は、標準的な真っ直ぐな壁と比較して低い平均汚染物質濃度をもたらす。さらに、例示的な装置は、標準的な真っ直ぐな壁に対し、最大約50%の平均汚染物質濃度の低減を示す。この低減は、(a)装置によって生成された乱流混合、又は(b)風下側の領域を通る気流速度の増大の一方又は双方に起因し得ると考えられる。
次に図10を参照すると、別の実施形態による、大気汚染を制御する別の装置200が示されている。装置200は、幾つかの点において上記で説明した装置100と類似しており、類似した要素は、類似した符号に100だけ増分した符号を与えられる。例えば、装置は風上側の壁210及び風下側の壁212を備え、それらの間に気流の流路216を有する。さらに、風下側の壁212は、気流の流路216を通して開口部222に向かって気流を下方に向ける、角度を付けられた偏流板240により形成された上部220を含む。
この実施形態では、開口部222は、オフセット距離ODだけ地表面202からオフセットされる。より詳細には、開口部222は下部230の上縁232から、オフセット距離ODだけ地表面202の上方に位置する下縁234まで下方に延在する。幾つかの実施形態では、オフセット距離ODは約0.2メートルと約1メートルとの間とすることができる。
この構成によれば、壁210、212間に位置する収集エリア250内に、地表面202に沿って幾らかの大気汚染物質を収集することができると考えられる。例えば、下方気流に混入した固体粒子を、気流が開口部222から排出される間に収集エリア250内に進ませることができる。
幾つかの実施形態では、装置200は、汚染物除去デバイス160に類似していてもよい汚染物除去デバイス260を備えることができる。この実施形態に示すように、汚染物除去デバイス260は気流の流路216内に位置することができる。
次に図11を参照すると、大気汚染を制御する別の装置300が示されている。装置300は、幾つかの点において、上記で説明した装置100と類似しており、類似した要素は、類似した符号に200だけ増分した符号を与えられる。例えば、装置300は風上側の壁310及び風下側の壁312を備え、それらの間に気流の流路を有する。さらに、風下側の壁312は、気流の流路を通して開口部322に向かって気流323を下方に向ける偏流板340を備える上部320を含む。
この実施形態では、偏流板340は湾曲している。例えば、示されるように、偏流板340は、気流の流路に少なくとも部分的に張り出す湾曲した形状を有することができる。湾曲した偏流板340を設けることは、気流を除々に下方に気流の流路内へ下方に誘導し、乱流を増大させる可能性がある表面の不連続性(surface discontinuities)を回避するのに役立つ。
この実施形態では、風下側の壁312は風上側の壁310によって支持される。例えば、示すように、1つ又は複数の取付けブラケット370を用いて、風上側の壁310から風下側の壁312を吊り下げることができる。取付けブラケット370は、ボルト、ねじ、接着剤等の固定具を用いてそれぞれの壁310、312に固定することができる。
風上側の壁310から風下側の壁312を吊り下げることの1つの利点は、開口部322が風下側の壁312の下に、連続したチャネルとして形成されることである。これは、気流323の制限されない排出をもたらすのに役立つことができる。
幾つかの実施形態では、取付けブラケット370は、風下側の壁312を既存の真っ直ぐな壁(例えば風上側の壁310)に加える改造キットの一部として用いることもできる。
図12を参照すると、大気汚染を制御する別の装置400が示されている。装置400は、幾つかの点において上記で説明した装置300と類似しており、類似した要素は、類似した符号に100だけ増分した符号を与えられる。例えば、装置400は風上側の壁410及び風下側の壁412を備え、それらの間に気流の流路を有する。さらに、風下側の壁412は、気流の流路を通して開口部422に向かって気流423を下方に向ける上部420を含む。
この実施形態では、上部420は、偏流板を有することなく下部から上方に概ね真っ直ぐ延在する。この構成はより容易に制作することができる。さらに、上部420にぶつかる気流の部分は、(例えば図12に示すように)依然として気流の流路内に下方に向けられると考えられる。
図13を参照すると、大気汚染を制御する方法500を示すフローチャートが示されている。本方法はステップ510及び520を含む。
ステップ510は、風上側の壁及び風下側の壁のうちの少なくとも一方を汚染領域の近くに位置決めすることを含む。壁は、風上側の壁が風下側の壁と汚染領域との間に位置するように位置決めされる。さらに、風下側の壁は、風下側の壁と風上側の壁との間に気流の流路を設けるように風上側の壁から離間される。
幾つかの例では、ステップ510は、双方の壁を位置決めすることを含むことができる。例えば、風上側の壁及び風下側の壁の双方を同時に位置決めすることができる。他の例では、壁のうちの一方は、他の壁に続いて位置決めすることができる。
幾つかの例では、ステップ510は、壁のうちの一方のみを位置決めすることを含むことができる。例えば、壁のうちの一方は、既存の壁とすることができる他の壁に対する改造の一部として位置決めすることができる。
幾つかの例では、ステップ510は、既存の壁を変更し、次に他の壁を追加することを含むことができる。例えば、既存の真っ直ぐな壁は、壁の底部に開口部を形成することによって風下側の壁を形成するように変更することができ、次に、より短い風上側の壁を、風下側の壁と汚染領域との間に配置することができる。
ステップ520は、気流の流路から気流を排出する少なくとも1つの開口部に向けて、気流の流路を通して下方向に気流を向けることを含む。
幾つかの例では、気流は、風上側の壁よりも上に上方に延在する風下側の上部によって、気流の流路を通して下方に向けることができる。例えば、上部は、気流を(例えば図2、図3、図10及び図11の例に示すように)下方に向けて気流の流路に入れる偏流板により形成することができる。代替的に、上部はほぼ真っ直ぐにすることができ、(例えば図12に示すように)偏流板を含まない場合がある。
方法500は、風下側の壁の風下にある風下側の領域に向けて気流を排出するステップ530も含むことができる。そのような場合、開口部は、風下側の領域に向けて気流を排出するように構成することができる。例えば、開口部は風下側の壁に沿って又は風下側の壁を貫通して位置することができる。
上記の説明は1つ又は複数の装置、方法又はシステムの例を提供しているが、当業者によって理解されるように、他の装置、方法又はシステムが特許請求の範囲内に存在することができる。

Claims (31)

  1. 大気汚染を制御する装置であって、
    (a)汚染領域の近くに位置する風下側の壁と、
    (b)前記風下側の壁と前記汚染領域との間に位置し、第1の壁高まで上方に延在する風上側の壁と、
    を備え、
    (c)前記風下側の壁及び前記風上側の壁は、前記風下側の壁と前記風上側の壁との間に気流の流路を画定するように離間され、
    (d)前記風下側の壁は、前記第1の壁高よりも上に延在する上部を含み、前記上部は、前記気流の流路から気流を排出するために、前記第1の壁高よりも下に位置する少なくとも1つの開口部に向けて、前記気流の流路を通して下方向に前記気流を向ける、装置。
  2. 前記少なくとも1つの開口部は、前記風下側の壁の風下にある風下側の領域に向けて前記気流を排出する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記風下側の壁は、前記第1の壁高よりも下に位置する下部を有し、前記少なくとも1つの開口部は前記下部を貫通して位置する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記上部は、前記気流を下方に向けて前記気流の流路内に入れる偏流板により形成される、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記偏流板は少なくとも部分的に前記気流の流路に張り出す、請求項4に記載の装置。
  6. 前記偏流板は角度を付けられている、請求項5に記載の装置。
  7. 前記偏流板は湾曲している、請求項5に記載の装置。
  8. 前記気流から汚染物質を取り除く少なくとも1つの汚染物除去デバイスを更に備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記汚染物除去デバイスは、前記少なくとも1つの開口部から風下に位置する、請求項8に記載の装置。
  10. 前記汚染物除去デバイスは前記風下側の壁に隣接して位置する、請求項9に記載の装置。
  11. 前記汚染物除去デバイスは植物材料を含む、請求項8〜10のいずれか1項に記載の装置
  12. 大気汚染を制御する装置であって、
    (a)汚染領域の近くに配置する風下側の壁と、
    (b)第1の壁高まで上方に延在するように、前記風下側の壁と前記汚染領域との間に配置する風上側の壁と、
    を備え、
    (c)前記風下側の壁は、前記風下側の壁と前記風上側の壁との間に気流の流路を設けるように前記風上側の壁から離間され、
    (d)前記風下側の壁は、前記第1の壁高よりも上に延在する上部を含み、前記上部は、前記気流の流路から気流を排出するために、前記第1の壁高よりも下に位置する少なくとも1つの開口部に向けて、前記気流の流路を通して下方向に前記気流を向ける、装置。
  13. 前記少なくとも1つの開口部は、前記風下側の壁の風下にある風下側の領域に向けて前記気流を排出する、請求項12に記載の装置。
  14. 前記風下側の壁は、前記第1の壁高よりも下に位置する下部を有し、前記少なくとも1つの開口部は前記下部を貫通して位置する、請求項13に記載の装置。
  15. 前記上部は、前記気流を下方に向けて前記気流の流路内に入れる偏流板により形成される、請求項12〜14のうちのいずれか1項に記載の装置。
  16. 前記偏流板は少なくとも部分的に前記気流の流路に張り出す、請求項15に記載の装置。
  17. 前記偏流板は角度を付けられている、請求項16に記載の装置。
  18. 前記偏流板は湾曲している、請求項16に記載の装置。
  19. 前記気流から汚染物質を取り除く少なくとも1つの汚染物除去デバイスを更に備える、請求項12〜18のいずれか1項に記載の装置。
  20. 前記汚染物除去デバイスは、前記少なくとも1つの開口部から風下に位置する、請求項19に記載の装置。
  21. 前記汚染物除去デバイスは前記風下側の壁に隣接して位置する、請求項20に記載の装置。
  22. 前記汚染物除去デバイスは植物材料を含む、請求項19〜21のいずれか1項に記載の装置
  23. 大気汚染を制御する方法であって、
    (a)汚染領域の近くに風上側の壁及び風下側の壁のうちの少なくとも一方を位置決めすることであって、前記風上側の壁は、前記風下側の壁と前記汚染領域との間に位置し、前記風下側の壁は、前記風下側の壁と前記風上側の壁との間に気流の流路を設けるように前記風上側の壁から離間される、位置決めすることと、
    (b)前記気流の流路から気流を排出するために、少なくとも1つの開口部に向けて、前記気流の流路を通して下方向に前記気流を向けることと、
    を含む、方法。
  24. 前記気流を、前記風下側の壁の風下にある風下側の領域に向けて排出することを更に含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記気流は、前記風上側の壁よりも上に延在する前記風下側の壁の上部によって下方に向けられ、前記気流の流路に入る、請求項23又は24に記載の方法。
  26. 前記気流は、前記風下側の壁の前記上部に形成される偏流板によって下方に向けられ、前記気流の流路に入る、請求項25に記載の方法。
  27. 前記位置決めのステップは、前記風上側の壁及び前記風下側の壁の双方を位置決めすることを含む、請求項23〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記風上側の壁及び前記風下側の壁は同時に位置決めされる、請求項27に記載の方法。
  29. 前記風上側の壁及び前記風下側の壁のうちの一方は、前記風上側の壁及び前記風下側の壁のうちの他方に続いて位置決めされる、請求項27に記載の方法。
  30. 前記位置決めのステップは、前記風上側の壁及び前記風下側の壁のうちの一方のみを位置決めすることを含む、請求項23〜26のいずれか1項に記載の方法。
  31. 前記風上側の壁及び前記風下側の壁のうちの一方は、前記風上側の壁及び前記風下側の壁のうちの他方に対する改造の一部として位置決めされる、請求項30に記載の方法。
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