JP6279683B1 - 建物及び利用者管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】居住用部屋と滞在用部屋とが混在する建物の開錠手段を、滞在用部屋の利用者にスムーズ且つ適切に渡す。【解決手段】建物は、居住契約期間だけ居住可能な居住用部屋と、居住契約期間よりも短い滞在契約期間だけ滞在可能な滞在用部屋と、建物のエントランス部に設置された電子錠とを有する。電子錠は、利用者が利用する部屋の種類に応じた開錠形式にて開錠される。建物に導入された利用者管理システムは、エントランス部に来た滞在用部屋の利用者に関する第一情報を取得し、滞在用部屋の利用者に関して予め登録された第二情報を記憶し、第一情報と第二情報とを参照して滞在用部屋の利用者が建物の本館部へ進むのを許可するか否かを判定し、滞在用部屋の利用者が本館部へ進むのを許可すると判定したとき、滞在用部屋に応じた開錠形式にて電子錠を開錠する開錠手段を滞在用部屋の利用者に渡すための処理を実行する。【選択図】図10

Description

本発明は、建物、及び当該建物に導入された利用者管理システムによる利用者管理方法に係り、特に、利用目的が異なる複数の部屋の各利用者の出入を管理することが可能な建物及び利用者管理方法に関する。
1棟内に複数の部屋が設けられた建物は、集合住宅をはじめ、既に周知である。このような建物において各部屋を様々な目的で利用することがあり、例えば、ある部屋を居住空間として利用し、他の部屋を滞在空間として利用することが考えられる。このように同一建物内に設けられた複数の部屋の各々について利用者を募り、その利用者のニーズに応じた態様にて各部屋を提供する(貸し出す)というビジネスモデルは、既に特許文献1等に開示されている。具体的に説明すると、特許文献1には、サークルハウスフロアとサークルキューブフロアとを有するサークルクラブハウスを用いたビジネスモデルが開示されている。具体的に説明すると、特許文献1に記載のサークルクラブハウスでは、サークルハウスフロアが居住可能な部屋として提供され、また、サークルキューブフロアが居住以外の各種パーソナルユース専用の個室として提供されることになっている。
特開2009−3626号公報
ところで、上述のビジネスモデルにおいて、建物の一室を滞在用部屋として提供する場合、その部屋の利用者は、通常、建物内の入口部(エントランス)で所定の入室手続を行うことになる。より具体的に説明すると、滞在用部屋の利用者が当該部屋を利用するために入口部よりも奥側へ進むにあたり、利用者の本人確認等の確認手続が行われる。利用者本人であることが確認できた場合には、当該利用者に鍵等の開錠手段が渡される。そして、利用者は、入口部に設置された錠機構を上記の開錠手段にて開錠して建物の奥部へ進む。
以上のように建物内の滞在用部屋を利用する場合、その利用者は、建物内の入口部で一連の手続を経て開錠手段を取得することになる。この際、開錠手段を取得するために行われる手続については、スムーズ且つ適切に行われる必要がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建物が有する複数の部屋の一部を滞在用部屋として利用する際、その利用者に開錠手段を渡すための一連の手続をスムーズ且つ適切に行うことが可能な建物及び利用者管理方法を提供することである。
前記課題は、本発明の建物によれば、部屋を複数備えると共に、該部屋の利用者の出入を管理する利用者管理システムが導入された建物であって、複数の前記部屋には、居住契約期間だけ居住可能な居住用部屋と、前記居住契約期間よりも短い滞在契約期間だけ滞在可能な滞在用部屋とが含まれており、前記建物の入口部に設置され、利用者が前記部屋を利用するために前記建物中、前記入口部よりも奥側に位置する奥部へ進む際に開錠される錠機構が設けられ、該錠機構は、利用者が利用する前記部屋の種類に応じた開錠形式にて開錠され、前記利用者管理システムは、前記入口部に来た前記滞在用部屋の利用者に関する第一情報を取得する取得部と、前記滞在用部屋の利用者に関して予め登録された第二情報を記憶する記憶部と、前記第二情報から前記滞在用部屋の利用期間を特定し、該利用期間に応じた前記滞在用部屋を選定する選定部と、前記取得部が取得した前記第一情報と、前記記憶部に記憶された前記第二情報とを参照し、前記入口部に来た前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可するか否かを判定する判定部と、前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可すると前記判定部が判定したときに、前記滞在用部屋に応じた前記開錠形式にて前記錠機構を開錠するために必要な手段を前記滞在用部屋の利用者に渡すための処理を実行する処理実行部と、を有することにより解決される。
上記の構成を有する本発明の建物では、当該建物の入口部に滞在用部屋の利用者が来ると、利用者管理システムの機能により、その利用者に関する情報(第一情報)を取得する。その後、利用者管理システムは、取得した第一情報と、上記の利用者に関して予め登録された情報(第二情報)とを参照し、当該利用者が建物内の奥部へ進むのを許可するか否かを判定する。そして、利用者(厳密には、滞在用部屋の利用者)が建物内の奥部へ進むのを許可する場合、利用者管理システムは、入口部の錠機構を開錠するために必要な手段(開錠手段)を当該利用者に渡すための処理を実行する。これにより、建物の入口部に居る者が滞在用部屋の利用者として事前に登録された者であることを条件として、その者に開錠手段を適切に渡すことが可能となる。また、開錠手段を渡すための一連の手続が利用者管理システムによって行われるため、当該手続がスムーズに行われるようになる。より詳しくは、上記一連の手続を無人で対応することが可能となるため、結果として、当該手続に要する手間や労力が軽減されるようになる。
また、上記の建物において、前記滞在用部屋の鍵であるルームキーを収容するロッカーを更に有し、前記処理実行部は、前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可すると前記判定部が判定したときに、前記ロッカーを開ける手段を前記滞在用部屋の利用者に提供するための処理を実行してもよい。
上記の構成では、滞在用部屋のルームキーを滞在用部屋の利用者に渡すための一連の手続が利用者管理システムによって行われる。これにより、ルームキーを渡すための一連の手続がスムーズ且つ適切に行われるようになる。
また、上記の建物において、前記錠機構は、電子錠であり、前記処理実行部は、前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可すると前記判定部が判定したときに、前記電子錠を開錠するための鍵であるエントランスキーを前記滞在用部屋の利用者に渡すための処理を実行してもよい。
上記の構成によれば、開錠手段としてのエントランスキーを滞在用部屋の利用者に渡すための一連の処理がスムーズ且つ適切に行われるようになる。
また、上記の建物において、前記エントランスキーは、前記滞在用部屋の鍵であるルームキーとして兼用されると、より好適である。
上記の構成では、開錠手段としてのエントランスキーを滞在用部屋の利用者に渡すための手続と、滞在用部屋のルームキーを渡すための手続とがまとめて行われるので、これらの手続を別々に行う場合に比べて、手続に要する手間や時間を軽減することが可能となる。
また、上記の建物において、前記取得部は、前記滞在用部屋の利用者が前記入口部にて記載した文書を読み取ることで前記第一情報を取得してもよい。
上記の構成では、滞在用部屋の利用者に関する情報(第一情報)を、当該利用者が建物の入口部にて記載した文書を読み取ることで適切に取得することが可能となる。
また、上記の建物において、前記記憶部は、前記奥部へ進むのを許可された前記滞在用部屋の利用者が記載した前記文書を前記取得部が読み取ることで取得した前記第一情報を、前記奥部へ進むのを許可された前記滞在用部屋の利用者に関する前記第二情報と紐付けて記憶すると、より好適である。
上記の構成では、建物の奥部に進むことを許可された滞在用部屋の利用者について、当該利用者により記載された文書を読み取ることで取得した第一情報を、当該利用者の第二情報と紐付けられた状態で記憶部に記憶する。このように第一情報及び第二情報の双方が記憶された利用者については、建物の奥部に進むのを許可されたことがあるので、以後に滞在用部屋を再び利用する際には、開錠手段を渡すための手続を簡略化することが可能となる。
また、上記の建物において、前記建物の入口部には、前記錠機構を備えたドアが設けられており、該ドアは、前記居住用部屋の利用者及び前記滞在用部屋の利用者がそれぞれ前記奥部へ進む際に通過するドアであってもよい。
上記の構成では、居住用部屋にアクセスするためのドアと、滞在用部屋にアクセスするためのドアとを別々に設ける必要がなく、その分、建物の建設コストを抑えることが可能となる。また、建物内の複数の部屋のうち、居住用部屋に該当する部屋及び滞在用部屋に該当する部屋が変更された場合であっても、ドアが共通のドアであるため、各部屋にアクセスするためのドアについては変更することがない。この結果、利用者は、利用対象の部屋に適切に向かえるようになる。
また、前述の課題は、本発明の利用者管理方法によれば、複数の部屋を備える建物に導入された利用者管理システムにより、前記部屋の利用者の出入を管理する利用者管理方法であって、複数の前記部屋には、居住契約期間だけ居住可能な居住用部屋と、前記居住契約期間よりも短い滞在契約期間だけ滞在可能な滞在用部屋とが含まれており、前記建物の入口部に設置され、利用者が前記部屋を利用するために前記建物中、前記入口部よりも奥側に位置する奥部に進む際に開錠される錠機構が設けられ、該錠機構は、利用者が利用する前記部屋の種類に応じた開錠形式にて開錠され、前記利用者管理システムにより、前記入口部に来た前記滞在用部屋の利用者に関する第一情報を取得し、前記滞在用部屋の利用者に関して予め登録された第二情報を記憶し、前記第二情報から前記滞在用部屋の利用期間を特定し、該利用期間に応じた前記滞在用部屋を選定し、取得した前記第一情報と、記憶された前記第二情報とを参照し、前記入口部に来た前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可するか否かを判定し、前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可すると判定したときに、前記滞在用部屋に応じた前記開錠形式にて前記錠機構を開錠するために必要な手段を前記滞在用部屋の利用者に渡すための処理を実行することにより解決される。
上記の方法であれば、建物が有する複数の部屋の一部を滞在用部屋として利用する際、その利用者に開錠手段をスムーズ且つ適切に渡すことが可能となる。
本発明によれば、居住用部屋と滞在用部屋とが混在する建物に滞在用部屋の利用者が訪れた際に、当該利用者に、建物の入口部に設けられた錠機構を開錠するための手段をスムーズ且つ適切に渡すことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る建物の外観図である。 本発明の一実施形態に係る建物の1階の構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る建物の2階及び3階の構成を示す平面図である。 部屋の間取りの一例を示す図である。 建物に設置された電力供給設備についての説明図である。 利用者管理システムの構成を示す図である。 入口部の構成を示す平面図である。 管理サーバの機能についての説明図である。 申込みフローの流れを示す図である。 受付フローの流れを示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る建物及び利用者管理方法について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明において、「居住」とは、定住を意味し、本実施形態では、通常の賃貸借契約(居住契約)に従って契約対象物件に住む(賃借する)ことである。また、「滞在」とは、短期又は中期の滞在(具体的には、一週間から数カ月程度の滞在)を意味し、本実施形態では、定期借家契約(滞在契約)に従って契約対象物件に住むこと(賃借する)である。なお、本発明における「滞在」には、1日から数日程度の滞在(宿泊)が含まれることとする。
<<本実施形態に係る建物の概要>>
先ず、本実施形態に係る建物(以下、建物10)について、その概要を図1〜3を参照しながら説明する。図1は、建物10の外観図である。図2、3は、建物10の各階の構成を示す平面図であり、図2は、1階の平面図であり、図3は、2階及び3階の平面図である。
建物10は、図1に示すように複数階建ての建物であり、各階には複数の部屋が設けられている。より具体的に説明すると、本実施形態に係る建物10は、一棟3階建ての建物であり、一般的な集合住宅と同様の構造となっている。なお、建物10の階数については、特に限定されるものではない。
また、各階には、図2及び3に示すように複数の部屋が設けられている。より具体的に説明すると、各部屋は、共用廊下に沿って列状に配置されており、部屋間に配置された隔壁にて区画されている。なお、本実施形態において、各部屋の構造は、集合住宅の一部屋(住居単位としての部屋)と略同様の構造となっている。
そして、建物10における各階の部屋は、階毎に利用用途が異なっている。具体的に説明すると、3階にある部屋は、居住契約期間(例えば、数十年の期間)中、居住可能な居住用部屋として利用され、厳密には一括借り上げ型の一般賃貸物件である。2階又は1階にある部屋は、居住契約期間よりも短い滞在契約期間だけ滞在可能な滞在用部屋として利用される。より詳しく説明すると、1階にある部屋は、短期間(例えば1週間程度)の滞在を目的として利用される「ウィークリーマンション型」の部屋である。2階にある部屋は、中期間(例えば1カ月程度)の滞在を目的として利用される「マンスリーマンション型」の部屋である。
なお、各階の部屋の利用用途は、上記の内容に限定されるものではなく、例えば、3階又は2階にある部屋が滞在用部屋として利用され、1階にある部屋が居住用部屋として利用されてもよい。また、各部屋の利用契約期間(居住契約期間や滞在契約期間)についても特に限定されるものではなく、滞在契約期間が居住契約期間よりも短くなっている限り、任意に決定することが可能である。したがって、例えば、建物10の各部屋を宿泊用部屋(ゲストルーム)として利用することも可能である。
また、本実施形態では、各階の部屋の利用用途を状況に応じて変更することが可能である。具体的に説明すると、3階にある部屋は、原則として、居住用部屋として利用されるが、滞在用部屋の利用者が多く2階及び1階の部屋だけでは足りない状況では、滞在用部屋として利用することが可能である。また、1階にある部屋は、原則として、短期滞在可能な滞在用部屋として利用されるが、中期滞在目的で滞在用部屋を利用する利用者が多く2階の部屋だけでは足りない状況では、中期滞在可能な滞在用部屋として利用することが可能である。同様に、2階にある部屋は、原則として、中期滞在可能な滞在用部屋として利用されるが、短期滞在目的で滞在用部屋を利用する利用者が多く1階の部屋だけでは足りない状況では、短期滞在可能な滞在用部屋として利用することが可能である。
建物10の部屋の運営内容について概説すると、運営会社は、部屋利用者(利用者)に利用用途に応じて建物10の各部屋を賃貸し、その利用料(賃貸料)を部屋利用者から取得し、その一部を建物10のオーナーに対して支払う。より詳しく説明すると、本実施形態において、建物10の部屋のうち、3階にある部屋は、一般的な賃貸契約、具体的には一括借り上げ契約に則って運営される。2階にある部屋(マンスリーマンション型の部屋)は、一括借り上げ契約に則って運営される。1階にある部屋(ウィークリーマンション型の部屋)は、旅館業法が適用され、同法規に則った賃貸契約に則って運営される。なお、運営内容については、特に限定されるものではなく、法令に則った範囲内で自由に決定してもよい。
<<建物の構造について>>
次に、建物10の詳細構造について既出の図1〜3、及び図4、5を参照しながら説明する。図4は、部屋の間取りの一例を示す図である。図5は、建物10に設置された電力供給設備についての説明図である。
建物10は、図1に示すように、入口部としてのエントランス部11と、利用対象(契約対象)の部屋が設けられている本館部12と、を有する。エントランス部11は、部屋利用者が建物10の奥部、すなわち本館部12に入る際に必ず立ち寄る部分である。また、エントランス部11は、建物10に一つのみ設けられている。したがって、宿泊用部屋の利用者及び滞在用部屋の利用者は、いずれも、同じエントランス部11を通過して自分が利用する部屋に向かうことになる。なお、エントランス部11の詳細については、後の項で説明することとする。
本館部12は、建物10中、エントランス部11よりも奥側に位置する奥部に相当し、前述したように複数階建てとなっている。また、図2及び3に示すように、各階には共用廊下20と、共用廊下20に沿って並ぶ複数の部屋(以下、部屋21という)とが設けられている。共用廊下20は、直線状に延びており、その端部(厳密には、エントランス部11寄りの端部)には階段22が設けられている。本実施形態において、各階の階段22は、1階から最上階(3階)まで連続するように設けられている。また、図2に示すように、1階の階段22は、エントランス部11と隣り合う位置に設けられている。これにより、2階又は3階の部屋21部屋21を利用する部屋利用者は、エントランス部11に設けられたドア13を通過した後、直ちに階段22を通じて自分が利用する部屋の階へ直接アクセスするようになる。なお、階段22の代わりにエレベータやエスカレータ等の昇降設備が設けられていてもよい。
各階の部屋21の間取りについて説明すると、各部屋21は、図4に示すように、ウォークインクローゼットタイプの間取りとなっている。また、本実施形態において、各階の部屋21(厳密には、角部屋を除く)の間取りは、部屋間で共通している。このように部屋間で間取りが共通していることで、前述したように、部屋の利用用途の変更(滞在用部屋を居住用部屋に変更したり、居住用部屋を滞在用部屋に変更すること)が容易に実現されるようになる。なお、図4に図示の間取りは、あくまでも一例であり、任意に決めることが可能である。
また、建物10の部屋のうち、居住用部屋の施錠及び開錠は、居住用部屋の利用者が携帯する専用キー(通常住居用の鍵)によって行われる。一方で、滞在用部屋の施錠及び開錠は、カード型のルームキーによって行われる。滞在用部屋の利用者は、部屋利用を開始するにあたり上記のルームキーを取得し、部屋利用を終了する際には所定の返却手続を行って上記のルームキーを返却する。
また、本館部12には、電力供給設備としての太陽光発電装置23と蓄電池24とが設置されている。すなわち、建物10は、電力会社から送電される電力を受電して各部屋21に供給すると共に、太陽光発電装置23及び蓄電池24からの供給電力を建物10内で利用する。より詳しく説明すると、図5に示すように、太陽光発電装置23の発電電力は蓄電池24に蓄電され、蓄電池24からの放電電力が各部屋21や建物10内の共用設備にて消費される。また、本実施形態では、蓄電池24に蓄電された電力のうち、余剰電力を電力会社に売る(売電する)ことが可能である。
さらに、図5に示すように、滞在用部屋(厳密には、1階及び2階の各部屋21)には蓄電池24が部屋別に設置されている。滞在用部屋の利用者は、部屋利用を開始するにあたり蓄電池24をオンし、部屋利用を終了する際に蓄電池24をオフにする。なお、滞在用部屋の利用期間中に当該滞在用部屋での余剰電力を売電することで得られる収益については、運営会社の運営コストに充てられることになっている。
<<利用者管理システム>>
次に、建物10に導入されている利用者管理システムSについて図6〜8を参照しながら説明する。図6は、利用者管理システムSの構成を示すブロック図である。図7は、エントランス部11の構成を示す平面図である。図8は、後述する管理サーバ30の機能についての説明図である。
利用者管理システムSは、建物10における部屋利用者の出入を管理するために構築された通信システムである。利用者管理システムSは、図6に図示した機器によって構成されている。ここで、システム構成機器について概説すると、システム構成機器は、建物10のエントランス部11に設置された機器と、管理サーバ30と、ユーザ端末40とに大別される。
先ず、建物10のエントランス部11に設置されたシステム構成機器について説明するにあたり、エントランス部11の詳細構成について説明する。エントランス部11には、図7に示すように、ドア13と、受付部14と、帳簿読取装置15と、ロッカー16と、インターホン17と、防犯カメラ18と、カードリーダ19とが設置されている。
ドア13は、自動ドアによって構成されている。また、ドア13には、錠機構としての電子錠13aが備えられており、電子錠13aがアンロックになることで開閉自在となる。より詳しく説明すると、電子錠13aは、エントランス部11に設置され、通常、ロック状態(施錠状態)となっている。そして、各部屋利用者は、部屋21を利用するために本館部12へ進む際、当該部屋利用者が利用する部屋の種類に応じた開錠形式にて開錠する。具体的に説明すると、居住用部屋の利用者は、専用キーを不図示の差し込み口に差し込むことで電子錠13aを開錠する。また、滞在用部屋の利用者は、カードキーをカードリーダ19に読み取らせることで電子錠13aを開錠する。
さらに、本実施形態において、ドア13は、建物10内に一つのみ設けられている。つまり、居住用部屋の利用者及び滞在用部屋の利用者は、それぞれ本館部12へ進む際に、同じドア13を通過することになる。換言すると、利用者が居住用部屋にアクセスする際に通過するドアと、利用者が滞在用部屋にアクセスする際に通過するドアと、が共通している。これにより、居住用部屋及び滞在用部屋のそれぞれに対してドアを別々に設けられる場合と比較して、建物10の建設コストを抑えることが可能となる。また、ドアを共通にすることで、居住用部屋の利用者及び滞在用部屋の利用者の各々について、エントランス部11における動線が単純化される。この結果、エントランス部11における各利用者の動きを制御し易くなり、建物10のセキュリティ性を高めることが可能となる。
さらに、ドアを共通化することにより、各部屋21の利用用途の変更に柔軟に対応することが可能となる。具体的に説明すると、前述したように、本実施形態では建物10内の各部屋21の利用用途を状況に応じて変更することができるため、ある時点で居住用部屋(滞在用部屋)に該当していた部屋21が別の時点では滞在用部屋(居住用部屋)に変わっている場合がある。かかる場合においてもドア13が共通のドアであるため、各部屋にアクセスする際に通過するドアについては変更することがない。この結果、部屋利用者は、適切に(間違えずに)利用対象の部屋へ向かえるようになる。
受付部14は、カウンター台によって構成されており、その上には帳簿Bが載置されている。この帳簿Bには、滞在用部屋の利用者が必要事項を記載する。帳簿Bに記載される情報は、滞在用部屋の利用者に関する文字情報(文書)であり、本発明の第一情報に該当する。具体的に説明すると、滞在用部屋の利用者は、自分の名前、住所、生年月日、年齢、性別、職業、部屋の利用期間、同行者の有無、同行者がいる場合にはその者の名前等を帳簿Bに記載する。なお、受付部14は、動線制御上、エントランス部11において利用者がドア13に向かう際の移動経路から外れた位置に設置されているのが望ましい。
帳簿読取装置15は、スキャナによって構成されており、帳簿Bと共に受付部14の上に載せられている。この帳簿読取装置15は、管理サーバ30と共に本発明の取得部を構成するものであり、滞在用部屋の利用者が帳簿Bに記載した文書を読み取る。具体的に説明すると、滞在用部屋の利用者は、帳簿Bに必要事項を記載した後、帳簿読取装置15を操作して帳簿Bの文書(自分が記載した文書)を読み取らせる。そして、帳簿読取装置15は、読み取った文書のデータ(画像データ)を管理サーバ30に伝送する。
ロッカー16は、滞在用部屋の利用者が使用するカードキーを収容(厳密には保管)するものである。詳しく説明すると、滞在用部屋の利用者は、部屋利用を開始するにあたりロッカー16中のボックスを開けてカードキーを取得する。なお、ロッカー16の各ボックスは、通常、施錠されており、滞在用部屋の利用者がロッカー16に設けられた入力部(不図示)に暗証番号を入力することで開錠する。
インターホン17は、滞在用部屋の利用者がエントランス部11に来た際に当該利用者によって押される。そして、インターホン17が押されると、これをトリガーにして、管理サーバ30が後述の受付フローを実行するようになる。防犯カメラ18は、例えば全方位撮像カメラによって構成され、エントランス部11全域を常時撮影する。そして、防犯カメラ18は、撮影した映像のデータを逐次、管理サーバ30に伝送する。
カードリーダ19は、カードキーを読み取った際に電子錠13aに向けて開錠信号を送信する。電子錠13aは、施錠状態にあるときに開錠信号を受信すると開錠し、その時点から数秒間だけ開錠状態に維持される。なお、本実施形態において、カードキーは、電子錠13aを開錠するための鍵であるエントランスキーであるとともに、滞在用部屋の鍵であるルームキーとして兼用されることになっている。ただし、これに限定されるものではなく、エントランスキーとルームキーが別々に用意されてもよい。
次に、利用者管理システムSを構成する機器のうち、管理サーバ30及びユーザ端末40について説明する。管理サーバ30は、コンピュータによって構成され、具体的には運営会社が保有するサーバコンピュータからなる。管理サーバ30は、一般的なコンピュータと同様、CPUと、ROMやRAM等のメモリと、ハードディスクドライブと、通信用インタフェースとを備えている。また、管理サーバ30を構成するサーバコンピュータには、管理サーバ30としての機能を発揮させるためのプログラム(以下、利用者管理プログラム)がインストールされている。この利用者管理プログラムがCPUによって読み出されて実行されることで、管理サーバ30を構成するサーバコンピュータは、部屋利用者の出入りを管理するための一連の処理を実行するようになる。
ユーザ端末40は、滞在用部屋の利用者が部屋利用を申し込む際に用いるものであり、パソコン、スマートフォン、タブレット端末及び携帯電話等によって構成されている。ユーザ端末40は、インターネット等の外部通信網を介して管理サーバ30と通信可能であり、滞在用部屋の利用者が部屋利用を申し込む際に行う入力操作を受け付け、当該入力操作に応じた情報(入力情報)を管理サーバ30に向けて送信する。この入力情報は、滞在用部屋の利用者が部屋利用前(例えば、利用開始日の前日まで)に予め入力する文字情報であり、本発明の第二情報に相当する。具体的に説明すると、滞在用部屋の利用者は、自分の名前、住所、生年月日、年齢、性別、職業、部屋の利用期間、同行者の有無、同行者がいる場合にはその者の名前等を、ユーザ端末40を通じて入力する。
次に、管理サーバ30の構成を機能面から改めて説明する。管理サーバ30は、図8に示すように、取得部31と、記憶部32と、判定部33と、処理実行部34とを有する。これらの機能部は、管理サーバ30を構成するサーバコンピュータのハードウェア機器がソフトウェアとしての利用者管理プログラムと協働することで実現される。以下、各機能部について、それぞれ説明する。
取得部31は、建物10のエントランス部11に設置された帳簿読取装置15と連携し、エントランス部11に来た滞在用部屋の利用者に関する情報(第一情報)を取得する。具体的に説明すると、取得部31は、帳簿読取装置15が読み取った文書の画像データを帳簿読取装置15から受信し、当該画像データに対する解析(具体的には文字認識用の解析)を行う。これにより、取得部31は、エントランス部11に来た滞在用部屋の利用者に関する第一情報を取得する。
記憶部32は、滞在用部屋の利用者に関して予め登録された情報(第二情報)を記憶する。具体的に説明すると、滞在用部屋の利用者は、前述したように、部屋利用開始の前日までにユーザ端末40を通じて部屋利用を申し込む。その際、滞在用部屋の利用者は、ユーザ端末40を操作して、自分の名前や利用期間等を含む各種情報を入力する。そして、入力情報は、ユーザ端末40から管理サーバ30に向けて送信される。管理サーバ30が入力情報をユーザ端末40から受信すると、記憶部32は、上記の入力情報を登録情報(第二情報)として記憶するようになる。
また、記憶部32は、エントランス部11に居る滞在用部屋の利用者が所定の条件が満たすとき、当該利用者について取得部31が取得した情報(第一情報)を、当該利用者に関する情報として事前に登録していた情報(第二情報)と紐付けて記憶する。
判定部33は、エントランス部11に来た滞在用部屋の利用者が本館部12へ進むのを許可するか否かを判定する。具体的に説明すると、滞在用部屋の利用者がエントランス部11に来た際、判定部33は、当該利用者について取得部31が取得した第一情報と、記憶部32に記憶された第二情報とを参照し、当該利用者の本館部12への進入の可否を判定する。より詳しく説明すると、エントランス部11に来た滞在用部屋の利用者について取得部31が第一情報を取得すると、判定部33は、記憶部32に記憶された第二情報中、第一情報と同じ利用者に関する情報があるかどうかを確認する。そして、第一情報と同じ利用者に関する情報が記憶部32に既に記憶されている場合、判定部33は、エントランス部11に来た滞在用部屋の利用者が本館部12に入るのを許可する。
処理実行部34は、滞在用部屋の利用者が本館部12へ進むのを許可すると判定部33が判定したときに、鍵渡し処理を実行する。「鍵渡し処理」とは、滞在用部屋に応じた開錠形式にて電子錠13aを開錠するために必要な手段を、エントランス部11に居る滞在用部屋の利用者に渡すための処理である。より具体的に説明すると、鍵渡し処理は、電子錠13aを開錠するための鍵であるカードキーを滞在用部屋の利用者に渡すための処理である。さらに詳しく説明すると、本実施形態における鍵渡し処理は、カードキーが収容されたロッカー16を開ける手段を滞在用部屋の利用者に提供するための処理であり、厳密には、ロッカー開錠用の暗証番号を滞在用部屋の利用者に通知する処理である。
なお、本実施形態において、処理実行部34は、ロッカー開錠用の暗証番号を滞在用部屋の利用者に通知するために、当該暗証番号を不図示のディスプレイに表示させる。ただし、これに限定されるものではなく、音声発生装置を通じて上記の暗証番号を音声にて知らせてもよい。あるいは、不図示の印刷機にて暗証番号を印刷した券や紙片(シート)を出力して知らせてもよい。また、本実施形態では、鍵渡し処理においてロッカー開錠用の暗証番号を通知することとしたが、不図示のカードホルダからカードキーを取り出して所定の取出し口まで搬送する鍵渡し処理を実行してもよい。あるいは、電子錠13aの開錠手段としてカードキー以外の鍵を提供してもよい。ここで、カードキー以外の鍵としては、有形の鍵(開錠機構を搭載した鍵)であってもよく、無形の鍵(暗証番号などの開錠用情報)であってもよい。
<<利用者管理システムの動作例>>
次に、利用者管理システムSの動作例として、利用者管理システムSによって部屋利用者(特に、滞在用部屋の利用者)の出入を管理する手順について説明する。すなわち、以下では、本発明の利用者管理方法について一例を挙げて説明し、具体的には、滞在用部屋の利用者が部屋利用を申し込む段階から建物10にて滞在用部屋を利用する段階までの一連の流れについて説明することとする。
滞在用部屋の利用者が滞在用部屋を利用するにあたり、利用者管理システムSでは、部屋利用申込み用のフロー(以下、申込みフロー)と、建物10のエントランス部11で滞在用部屋の利用者を受け付けるためのフロー(以下、受付フロー)と、が実施される。以下、それぞれのフローについて説明する。
申込みフローは、管理サーバ30とユーザ端末40とが通信することによって行われる。また、申込みフローは、滞在用部屋の利用者が部屋利用を申し込む段階、厳密には部屋利用開始日の前日までに行われ、図9に図示の流れに従って進められる。図9は、申込みフローの流れを示す図である。図9を参照しながら説明すると、申込みフローでは、先ず、滞在用部屋の利用者がユーザ端末40を通じて滞在用部屋の利用を申し込む。つまり、申込みフローは、ユーザ端末40が滞在用部屋の利用を申し込むために行われる入力操作を受け付けるところから始まる(S001)。
より詳しく説明すると、ステップS001において、滞在用部屋の利用者(厳密には利用予定者)は、ユーザ端末40を操作して運営会社のホームページを閲覧し、同ホームページに設けられた申込みフォーム(不図示)を通じて滞在用部屋の利用を申し込む。この際、滞在用部屋の利用者は、部屋利用の申込みに必要な情報を上記の申込みフォームに入力し、例えば、自分の名前や部屋の利用期間等を入力する。
ユーザ端末40は、上記の入力操作を受け付けることで入力情報(第二情報)を取得する。そして、ユーザ端末40は、取得した入力情報を管理サーバ30に向けて送信する(S002)。管理サーバ30は、外部通信網を経由して入力情報をユーザ端末40から受信する(S003)。
その後、管理サーバ30は、受信した情報を滞在用部屋の利用者に関する情報として登録する。この際、管理サーバ30は、受信情報から滞在用部屋の利用期間(すなわち、滞在期間)を特定した上で、当該利用期間に応じた滞在用部屋を選定する(S004)。具体的には、滞在期間が1週間程度であれば、1階にあるウィークリーマンション型の部屋を選定し、滞在期間が1カ月〜数カ月程度であれば、2階にあるマンスリーマンション型の部屋を選定する。なお、このとき、特定した滞在期間が1週間程度ではあるが、1階にある部屋が既に満室であるならば、2階にある部屋を選定してもよい。同様に、特定した滞在期間が1カ月〜数カ月程度ではあるが、2階にある部屋が既に満室である場合には、1階にある部屋を選定してもよい。
そして、管理サーバ30(厳密には記憶部32)は、滞在用部屋の利用者に関して登録した情報を記憶する(S005)。以上までのステップが完了した時点で申込みフローが終了する。
次に、受付フローについて説明する。受付フローは、管理サーバ30が建物10のエントランス部11に設置された機器(具体的には、帳簿読取装置15、ロッカー16、インターホン17及びカードリーダ19)と連携することで行われる。また、受付フローは、滞在用部屋の利用者が部屋利用開始日に建物10のエントランス部11に来た際に行われ、図10に図示の流れに従って進められる。図10は、受付フローの流れを示す図である。
受付フローの具体的な手順を説明すると、受付フローは、滞在用部屋の利用者が建物10のエントランス部11に来てインターホン17を押すと、これをトリガーとして開始される。一方、エントランス部11に来た滞在用部屋の利用者は、エントランス部11において受付部14に向かい、受付部14上の帳簿Bに必要事項(第一情報)を記載する。その後、上記利用者は、帳簿読取装置15を操作して当該帳簿読取装置15に帳簿Bの文書を読み取らせる。これにより、帳簿読取装置15は、帳簿Bの文書の読み取りデータを取得し、当該データを管理サーバ30に伝送する。
管理サーバ30(厳密には取得部31)は、読取データを受信すると、当該データを解析して帳簿Bに記載された文書(すなわち、第一情報)を取得する(S011、S012)。その後、管理サーバ30(厳密には判定部33)は、取得した帳簿Bの文書(第一情報)と、滞在用部屋の利用者が部屋利用の申込み時に入力して事前に記憶された情報(第二情報)とを参照し、エントランス部11に来た滞在用部屋の利用者が本館部12へ進むのを許可するか否かを判定する(S013)。具体的には、取得した帳簿Bの文書と同じ情報が既に登録情報として記憶されているか否かを判定する。
そして、滞在用部屋の利用者が本館部12へ進むのを許可すると判定した場合、管理サーバ30は、ステップS014及びステップS015を実施する。他方、滞在用部屋の利用者が本館部12へ進むのを許可しないと判定した場合、受付フローが終了する。
ステップS014において、管理サーバ30(厳密には記憶部32)は、ステップS012で取得した帳簿Bの文書(第一情報)を、申込みフローで記憶した入力情報(第二情報)と紐付けて記憶する(S014)。詳しく説明すると、記憶部32は、本館部12へ進むのを許可された滞在用部屋の利用者が帳簿Bに記載した文書を読み取ることで取得した第一情報を、当該利用者に関する第二情報と紐付けて記憶する。このように本館部12へ進むのを許可された滞在用部屋の利用者について第一情報と第二情報を紐付けて記憶しておけば、以後に同じ利用者が建物10のエントランス部11に再び来たときに、受付フローを簡略化して実施することが可能となる。つまり、第一情報及び第二情報の双方が記憶された利用者については、本館部12への進入を既に許可されているので、以後に滞在用部屋を再び利用する際に上記の判定(ステップS013)を省略することができる。
ステップS015において、管理サーバ30(厳密には処理実行部34)は、鍵渡し処理を実行し、ロッカー開錠用の暗証番号を滞在用部屋の利用者に通知するために当該暗証番号を不図示のディスプレイに表示させる。そして、エントランス部11に来た滞在用部屋の利用者は、通知された暗証番号を不図示の入力部に入力することでロッカー16のボックスを開く。この結果、当該ボックス内に収容されたカードキーが滞在用部屋の利用者に渡される。その後、カードキーを入手した利用者は、カードリーダ19にカードキーを読み取らせることで電子錠13aを開錠し、ドア13を通過して本館部12へ進む。
本館部12へ進んだ利用者は、利用対象の部屋(すなわち、滞在用部屋)まで進んだ後、その部屋の扉にてカードキーを操作して当該扉を開錠した上で入室する。このように本実施形態では、カードキーが電子錠13aの開錠手段としてのエントランスキーであるとともに、滞在用部屋のルームキーとしても機能している。このため、エントランスキー及びルームキーをまとめて滞在用部屋の利用者に渡すことが可能となり、エントランスキー及びルームキーを別々に渡す場合に比べて、部屋利用に係る諸手続がより簡略化されることになる。
なお、ルームキーとして機能するカードキーは、滞在用部屋の利用者が部屋利用の申込み時に指定した部屋利用期間に応じた部屋21、より具体的には申込みフローのステップS004にて管理サーバ30により選定された部屋21に固有のキーとなっている。
以上までに説明してきたように、本実施形態に係る利用者管理システムSによれば、エントランス部11に居る滞在用部屋の利用者が事前に登録された者であることを条件として、その者にカードキーを適切に渡すことが可能となる。また、カードキーを渡すための一連のステップが無人で行われるので、カードキーの受け渡しがスムーズに行われるようになる。
<<その他の実施形態>>
以上までに説明してきた実施形態は、本発明の建物及び利用者管理方法に関する具体例の一つに過ぎない。本発明の建物及び利用者管理方法の具体的構成については、上記の実施形態に限られず他にも考えられる。
例えば、上記の実施形態では、滞在用部屋の利用者が建物10のエントランス部11に来た際に帳簿Bに必要事項を記入し、取得部31が帳簿Bの文書を読み取って利用者に関する情報(第一情報)を取得することとした。そして、上記の実施形態では、取得した帳簿Bの文書と、滞在用部屋の利用者に関して予め登録された情報(第二情報)とを照合し、両者が合致している場合に、滞在用部屋の利用者が建物10の本館部12に入るのを許可することとした。ただし、これに限定されるものではなく、滞在用部屋の利用者が建物10のエントランス部11にて必要事項を記入する際、エントランス部11に設置されたタッチパネル(不図示)を通じて入力し、当該タッチパネルから管理サーバ30に入力情報を送信する形でもよい。あるいは、音声認識機構をエントランス部11に設置し、エントランス部11に来た滞在用部屋の利用者が必要事項を音声にて入力し、上記の音声認識機構が当該音声を解析し、その解析結果(すなわち、音声の内容)を送信する形でもよい。
また、滞在用部屋の利用者が建物10の本館部12に入るのを許可するか否かを判定するにあたり、顔認証を採用してもよい。つまり、滞在用部屋の利用者が建物10のエントランス部11に来た際に当該利用者の顔画像(第一情報に相当)を取得すると共に、事前に当該利用者の顔画像(第二情報に相当)を登録して記憶しておく。そして、双方の顔画像を照合し、一致している場合にのみ本館部12への進入を許可してもよい。
また、上記の実施形態では、部屋利用者がエントランス部11から本館部12に進む際に開錠する錠機構が電子錠13aであり、開錠手段がカードキーであることとした。ただし、これに限定されるものではなく、錠機構が一般的な錠前であり、開錠手段が一般的な鍵であってもよい。
10 建物
11 エントランス部(入口部)
12 本館部(奥部)
13 ドア、13a 電子錠
14 受付部、15 帳簿読取装置
16 ロッカー、17 インターホン
18 防犯カメラ、19 カードリーダ
20 共用廊下、21 部屋、22 階段
23 太陽光発電装置、24 蓄電池
30 管理サーバ、31 取得部
32 記憶部、33 判定部
34 処理実行部
40 ユーザ端末
B 帳簿
S 利用者管理システム

Claims (8)

  1. 部屋を複数備えると共に、該部屋の利用者の出入を管理する利用者管理システムが導入された建物であって、
    複数の前記部屋には、居住契約期間だけ居住可能な居住用部屋と、前記居住契約期間よりも短い滞在契約期間だけ滞在可能な滞在用部屋とが含まれており、
    前記建物の入口部に設置され、利用者が前記部屋を利用するために前記建物中、前記入口部よりも奥側に位置する奥部へ進む際に開錠される錠機構が設けられ、
    該錠機構は、利用者が利用する前記部屋の種類に応じた開錠形式にて開錠され、
    前記利用者管理システムは、
    前記入口部に来た前記滞在用部屋の利用者に関する第一情報を取得する取得部と、
    前記滞在用部屋の利用者に関して予め登録された第二情報を記憶する記憶部と、
    前記第二情報から前記滞在用部屋の利用期間を特定し、該利用期間に応じた前記滞在用部屋を選定する選定部と、
    前記取得部が取得した前記第一情報と、前記記憶部に記憶された前記第二情報とを参照し、前記入口部に来た前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可するか否かを判定する判定部と、
    前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可すると前記判定部が判定したときに、前記滞在用部屋に応じた前記開錠形式にて前記錠機構を開錠するために必要な手段を前記滞在用部屋の利用者に渡すための処理を実行する処理実行部と、を有することを特徴とする建物。
  2. 前記滞在用部屋の鍵であるルームキーを収容するロッカーを更に有し、
    前記処理実行部は、前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可すると前記判定部が判定したときに、前記ロッカーを開ける手段を前記滞在用部屋の利用者に提供するための処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記錠機構は、電子錠であり、
    前記処理実行部は、前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可すると前記判定部が判定したときに、前記電子錠を開錠するための鍵であるエントランスキーを前記滞在用部屋の利用者に渡すための処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記エントランスキーは、前記滞在用部屋の鍵であるルームキーとして兼用されることを特徴とする請求項3に記載の建物。
  5. 前記取得部は、前記滞在用部屋の利用者が前記入口部にて記載した文書を読み取ることで前記第一情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建物。
  6. 前記記憶部は、前記奥部へ進むのを許可された前記滞在用部屋の利用者が記載した前記文書を前記取得部が読み取ることで取得した前記第一情報を、前記奥部へ進むのを許可された前記滞在用部屋の利用者に関する前記第二情報と紐付けて記憶することを特徴とする請求項5に記載の建物。
  7. 前記建物の入口部には、前記錠機構を備えたドアが設けられており、
    該ドアは、前記居住用部屋の利用者及び前記滞在用部屋の利用者がそれぞれ前記奥部へ進む際に通過するドアであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の建物。
  8. 複数の部屋を備える建物に導入された利用者管理システムにより、前記部屋の利用者の出入を管理する利用者管理方法であって、
    複数の前記部屋には、居住契約期間だけ居住可能な居住用部屋と、前記居住契約期間よりも短い滞在契約期間だけ滞在可能な滞在用部屋とが含まれており、
    前記建物の入口部に設置され、利用者が前記部屋を利用するために前記建物中、前記入口部よりも奥側に位置する奥部に進む際に開錠される錠機構が設けられ、
    該錠機構は、利用者が利用する前記部屋の種類に応じた開錠形式にて開錠され、
    前記利用者管理システムにより、
    前記入口部に来た前記滞在用部屋の利用者に関する第一情報を取得し、
    前記滞在用部屋の利用者に関して予め登録された第二情報を記憶し、
    前記第二情報から前記滞在用部屋の利用期間を特定し、該利用期間に応じた前記滞在用部屋を選定し、
    取得した前記第一情報と、記憶された前記第二情報とを参照し、前記入口部に来た前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可するか否かを判定し、
    前記滞在用部屋の利用者が前記奥部へ進むのを許可すると判定したときに、前記滞在用部屋に応じた前記開錠形式にて前記錠機構を開錠するために必要な手段を前記滞在用部屋の利用者に渡すための処理を実行することを特徴とする利用者管理方法。
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