JP6279318B2 - 口唇化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は口唇化粧料に関するものである。
従来、血流促進効果などを目的として香辛料に含有されている辛味成分が広く探索されており、トウガラシに含まれるカプサイシン類を配合した唇をふっくらと見せるリッププランプ効果を謳った口唇化粧料などが開発されている。しかし、カプサイシン類は強い刺激を有しているため、その用途や使用量が制限されるという問題があった。
一方、ショウガ科植物であるギニアショウガ(Aframomum meleguera)は、西アフリカを中心とした熱帯地方に自生し、「マニゲット」又は「グレイスオブパラダイス」などの名前で、香辛料等に利用されている。ギニアショウガは料理の風味付けやフレーバーとして利用されている。
特許文献1にはギニアショウガより得られる抽出物を有効成分として配合する痩身用皮膚外用組成物が提案されており、ギニアショウガより得られる抽出物の辛味がカプサイシン類と比較して1/100〜1/1000であることが記載されている。また、特許文献2にはギニアショウガより得られる抽出物を含有することを特徴とする美白化粧料が提案されている。一方、特許文献3、4にはラズベリーエキスに含まれるラズベリーケトンや、アプリコットエキス等の植物抽出物を含有する口唇化粧料が保湿効果や血行促進効果、又は口唇荒れ改善効果に優れることが記載されている。
特許第4673851号公報 特開2009−196980号公報 特開2008−195695号公報 特開2004−59441号公報
しかし、ギニアショウガの抽出物を口唇化粧料に利用することは報告されていない。
本発明は唇の血流を良くし唇をふっくらと見せる効果に優れた口唇化粧料を提供することを課題とする。
そこで、本発明者は鋭意研究の結果、カプサイシン類と比較して辛味が1/100〜1/1000程度であるギニアショウガ抽出物は血流促進効果に優れていると同時に低刺激性であるため、製剤中に有効成分として多く配合することが可能であり、その結果、唇の血流を良くし唇をふっくらと見せることに非常に優れた口唇化粧料が得られることを見出した。またさらにメントール及びメントキシプロパンジオールから選ばれる1種以上を併用することで、ギニアショウガ抽出物による違和感を低減させる効果が得られることを見出した。
すなわち本発明は(A)ギニアショウガ抽出物を含有する口唇化粧料を提供するものである。
また、本発明は、さらに成分(B)メントール及びメントキシプロパンジオールから選ばれる1種以上を含有する前記の口唇化粧料を提供するものである。
本発明により唇の血流を良くし唇をふっくらと見せる効果に優れた口唇化粧料を提供することができる。
本発明に用いられる(A)ギニアショウガの抽出物は、ギニアショウガ(aframomum melegueta)を抽出材料として、公知の方法により抽出し、必要により精製することにより製造することができる。上述したように、ギニアショウガは西アフリカを中心とした熱帯地方に自生し、香辛料として入手が可能である。抽出部位としては、種子が好適である。抽出溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール等の低級アルコール又は含水低級アルコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール又は含水多価アルコール、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン等の各種有機溶媒による抽出が可能である。このうち、低級アルコール又は含水低級アルコールによる抽出が好ましく、エタノール又は含水エタノールによる抽出が特に好ましい。
本発明に用いられる(A)ギニアショウガ抽出物の含有量は、乾燥固形分換算で0.001質量%以上が好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、また0.25質量%以下が好ましく、0.15質量%以下がより好ましい。具体的な範囲としては、0.0005〜0.25質量%が好ましく、さらに好ましくは0.005〜0.15質量%である。(A)ギニアショウガ抽出物をこの範囲で含有させると、唇の血流を良くし、唇をふっくらとみせる効果に優れる口唇化粧料が得られる。(A)ギニアショウガ抽出物の含有量が多すぎると違和感を覚えてしまう場合がある。
また、本発明の口唇化粧料には、(B)メントール及びメントキシプロパンジオールから選ばれる1種以上を含有することができる。メントール及びメントキシプロパンジオールから選ばれる1種以上を併用することで、塗布直後から血流を良くする効果が得られると共に、さらに(A)ギニアショウガ抽出物による違和感を低減させることが可能となる。
本発明に用いられる(B)メントール、メントキシプロパンジオールとしてはL−メントール、DL−メントールなどを含む。市販品としてはメントールクリスタル、NSメントール(高砂香料工業社製)などが例として挙げられる。
本発明に用いられる(B)メントール及びメントキシプロパンジオールから選ばれる1種以上の含有量は0.001質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、また0.5質量%以下が好ましく、0.3質量%以下がより好ましい。具体的な範囲としては、0.001〜0.5質量%が好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.3質量%である。
成分(B)をこの範囲で配合することにより、成分(A)による違和感低減効果が良好である。
また、本発明の口唇化粧料においては、成分(A)と成分(B)の含有比(A/B)を、血流改善効果と違和感低減効果の点から0.1以上とするのが好ましく、0.2以上とするのがより好ましく、0.3以上とするのがさらに好ましく、また10以下とするのが好ましく、5以下とするのがより好ましく、3以下とするのがさらに好ましい。具体的な範囲としては、0.1〜10が好ましく、0.2〜5がより好ましく、0.3〜3とするのがさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、前記の必須成分以外にパラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、モクロウ、ゲイロウ、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、硬化ヒマシ油、ロジン酸ペンタエリトリット、ステアリン酸、ベヘニン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の固形油分;ワセリン、オレイン酸フィトステリル、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、テトラ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル/ベヘニル)等の半固形油分;水添ポリイソブテン、スクワラン、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、オクチルドデカノール、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ポリヒドロキシステアリン酸オクチル、ジメチルポリシロキサン等の液状油性成分;酸化チタン、酸化鉄などの無機着色顔料、赤色202号、赤色223号、黄色4号等の有機色素及びそのレーキ化物;雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性着色顔料;マイカ、ナイロンパウダー、架橋型シリコーン末等の粉体成分、防腐剤、香料、植物抽出物、抗酸化剤等を配合することができる。
本発明の口唇化粧料は、溶解、粉体分散、混合等通常の製法に従って半製品を製造した後、充填を行って製造することができる。具体的な例としては口紅、リップグロス、及び、リップクリームなどが挙げられる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の実施態様を開示する。
<1>(A)ギニアショウガ抽出物を含有する口唇化粧料。
<2>さらに(B)メントール及びメントキシプロパンジオールから選ばれる1種以上を含有する上記<1>の口唇化粧料。
<3>(A)ギニアショウガ抽出物の含有量が、口唇化粧料の総量を基準として乾燥固形分換算で0.001〜0.25質量%であり、好ましくは0.005〜0.15質量%である上記<1>又は<2>の口唇化粧料。
<4>(B)メントール及びメントキシプロパンジオールから選ばれる1種以上の含有量が、口唇化粧料の総量を基準として0.001〜0.5質量%であり、好ましくは0.01〜0.3質量%である上記<2>又は<3>の口唇化粧料。
<5>成分(A)と成分(B)の含有比(A/B)が、0.1〜10であり、好ましくは0.2〜5であり、より好ましくは0.3〜3である上記<2>〜<4>のいずれかの口唇化粧料。
<6>口紅、リップグロス、又はリップクリームである上記<1>〜<5>のいずれかの口唇化粧料。
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例及び比較例に示す%とは質量%である。実施例に先立ち、本発明において使用した評価方法及び評価項目を説明する。
(1)使用特性評価試験方法
女性パネラー20名の唇に、実施例及び比較例のリップグロスを塗布してもらい、以下の項目について5点から1点までの5段階評価をしてもらった。そして20名のつけた点数の平均をその実施例もしくは比較例の点数とした。
・唇のふっくら感
・唇の違和感のなさ
<実施例1〜2、比較例1〜5(リップグロス)>
(製造方法)
成分1〜4を均一に溶解混合し、成分10〜12を加え、混練後再溶解する。これに成分5〜9、13〜14を加え均一に分散し、脱気して塗布体付き容器に充填し、リップグロスを得た。評価試験結果を表1に示す。
なお、実施例1は参考例であって、本発明の範囲に含まれるものではない。
Figure 0006279318
表1に示すように、実施例1〜2のリップグロスは、唇のふっくら感及び違和感のなさにおいて、ギニアショウガ抽出物を含有しない比較例1〜5のリップグロスより明らかに優れたものであった。特に、トウガラシ果実エキスを配合した比較例2及び3は、唇のふっくら感が得られるものの違和感が強く、L−メントールを併用した場合でも、その違和感を低減させることはできなかったが、ギニアショウガ抽出物を配合した本発明のリップグロスは唇のふっくら感が良好で、特にL−メントールを併用した場合に、違和感を低減させる効果に優れたものであった。
以下、本発明の処方例を示すが、いずれも唇のふっくら感及び違和感のなさに優れたものである。
<実施例3(口紅)>
Figure 0006279318
(製造方法)
成分1〜5を均一に溶解混合し、成分9〜11を加え、混練後再溶解する。これに成分6〜8、12〜13を加え均一に分散混合し、脱気して金型に流し込み、冷却固化後容器に収納し口紅を得た。
<実施例5(リップクリーム)>
Figure 0006279318
(製造方法)
成分1〜5を均一に溶解混合し、これに成分6〜9を加え均一に分散混合し、脱気して金型に流し込み、冷却固化後容器に収納しリップクリームを得た。
以上のように本発明により、唇の血流を良くし唇をふっくらと見せる効果に優れた口唇化粧料を提供できる。

Claims (1)

  1. (A)ギニアショウガ抽出物 0.005〜0.25質量%、
    (B)メントール及びメントキシプロパンジオールから選ばれる1種以上 0.01〜0.5質量%
    を含有し、成分(A)と成分(B)の含有比(A/B)が、0.1〜10である口唇化粧料。
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