JP6278878B2 - 着用物内環境向上装置及び特定気体の警報器 - Google Patents

着用物内環境向上装置及び特定気体の警報器 Download PDF

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Description

本発明は着用物内環境向上装置及び特定気体の警報器に関する。
ガス工事は、時に、熱中症にかかり易い高温の環境下で作業を実施せざるを得なくなることがあり、熱中症への対策が検討されている。一方、上記のような高温の環境下での作業に適した衣服として、衣服内に外気を導入して衣服内に空気の流れを発生させるファンを取り付けた衣服が知られている(非特許文献1参照)。
株式会社空調服、"空調服とは"、[online]、[平成26年10月14日検索]、インターネット<URL:http://www.9229.co.jp/about.html>
ガス工事では現場にガスが漏洩していることがあり、上記のようなファンが取り付けられた衣服を着用してガスが漏洩している現場に赴いた場合、ファンを回転させるモータのブラシから出る火花によってガスが引火する恐れがある。また、ガスの引火を防止するために、ファンを回転させるモータとして防爆構造のモータを用いることも考えられるが、この場合、モータの重量が嵩む(例えば1(kg)程度)ことで、作業性が損なわれるという別の問題が生ずる。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、作業性を損なうことなく、特定気体が漏洩している環境でも特定気体に引火することを防止できる着用物内環境向上装置及び特定気体の警報器を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る着用物内環境向上装置は、利用者の体の一部を覆うように前記利用者に着用される着用物に設けられ、モータの駆動力により前記着用物内を流れる空気流を発生させる空気流発生部と、前記着用物の周囲における特定気体の濃度を検出する濃度検出部と、前記濃度検出部によって検出された特定気体の濃度が第1閾値以上になった場合に前記空気流発生部の作動を停止させる制御部と、を含んでいる。
請求項1記載の発明は、利用者の体の一部を覆うように利用者に着用される着用物に、モータの駆動力により着用物内を流れる空気流を発生させる空気流発生部が設けられている。上記の着用物としては、衣服以外に、例えばヘルメットや靴等が挙げられる。着用物に空気流発生部を設けることにより、特に、着用物を着用している利用者が発汗するような高温の環境下において、空気流発生部が着用物内を流れる空気流を発生させることで、汗の気化熱により利用者の身体を冷却することが可能となるので、着用物内の環境を向上させることが可能となる。
また、請求項1記載の発明では、着用物の周囲における特定気体の濃度が濃度検出部によって検出され、制御部は、濃度検出部によって検出された特定気体の濃度が第1閾値以上になった場合に空気流発生部の作動を停止させる。上記の特定気体としては、引火する可能性の有る気体、例えばメタン等が挙げられるが、気体には引火する濃度範囲があるので、上記の第1閾値としては、特定気体が引火する濃度範囲のうちの下限濃度未満の値、より詳しくは、安全を見込んで下限濃度よりも所定値低い値に設定しておくことができる。これにより、特定気体の濃度が第1閾値以上になった場合に空気流発生部の作動が停止されることで、特定気体が漏洩している環境でも特定気体に引火することを防止することができる。また、特定気体への引火を防止することを、例えばモータを防爆構造にする等の重量増加を招く対策を行うことなく実現できるので、作業性が損なわれることも抑制することができる。
なお、請求項1記載の発明において、例えば請求項2に記載したように、濃度検出部は電源部から供給された電力により特定気体の濃度を検出し、制御部は電源部の電圧が所定値未満に低下した場合にも空気流発生部の作動を停止させることが好ましい。これにより、着用物の周囲における特定気体の濃度が第1閾値以上になったにも拘わらず、電源部の電圧の低下の影響を受けて特定気体の濃度が第1閾値以上になったことが濃度検出部によって検出されなかった場合にも、空気流発生部の作動が停止されるので、特定気体が漏洩している環境で特定気体に引火することをより確実に防止することができる。
また、請求項1又は請求項2記載の発明において、制御部は、例えば請求項3に記載したように、空気流発生部の作動を停止させた後に、濃度検出部によって検出された特定気体の濃度が第1閾値よりも低い第2閾値未満になった場合に、空気流発生部の作動を再開させることが好ましい。これにより、着用物の周囲における特定気体の濃度が第1閾値付近で変動していた場合に、空気流発生部の作動の停止と再開が繰り返されることが防止され、制御の安定性の向上及び空気流発生部の長寿命化を実現できる。
また、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の発明において、制御部は、例えば請求項4に記載したように、濃度検出部によって検出された特定気体の濃度の増加速度が第1速度以上の場合に、増加速度が第1速度未満の場合よりも第1閾値を小さくすることが好ましい。これにより、着用物の周囲における特定気体の濃度が急に増大した場合に、空気流発生部の作動をより早期に停止させることができる。
請求項5記載の発明に係る特定気体の警報器は、利用者の体の一部を覆うように前記利用者に着用される着用物に設けられ、モータの駆動力により前記着用物内を流れる空気流を発生させる空気流発生部を含む着用物側装置部に接続される特定気体の警報器であって、前記着用物の周囲における特定気体の濃度を検出する濃度検出部と、前記濃度検出部によって検出された特定気体の濃度が第1閾値以上になった場合に警報を出力する警報出力部と、前記濃度検出部によって検出された特定気体の濃度が前記第1閾値以上になった場合に前記空気流発生部の作動を停止させる制御部と、を含んでいるので、請求項1記載の発明と同様に、作業性を損なうことなく、特定気体が漏洩している環境でも特定気体に引火することを防止することができる。
本発明は、作業性を損なうことなく、特定気体が漏洩している環境でも特定気体に引火することを防止できる、という効果を有する。
着用物内環境向上システムの概略構成を示すブロック図である。 (A)は着用物へのファンの取付位置の一例、(B)はファンが作動した場合に着用物内に発生する空気流の一例を各々示す概略図である。 第1実施形態に係るファン制御処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るファン制御処理のフローチャートである。 第2実施形態におけるガス濃度の推移とファンの作動/作動停止の一例を示すタイミングチャートである。 第3実施形態に係るファン制御処理のフローチャートである。 第3実施形態におけるガス濃度の推移とファンの作動/作動停止の一例を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、本実施形態に係る着用物内環境向上システム10は、利用者(例えばガス工事を行う作業者)が着用する衣服22(図2参照)に取り付けられた衣服側回路12と、利用者に携帯され本発明における気体の一例であるメタン等(以下、単にガスという)の濃度が閾値以上になった場合に警報を発するガス警報器30と、を含んでいる。なお、着用物内環境向上システム10は本発明に係る着用物内環境向上装置の一例であり、ガス警報器30は本発明に係る特定気体の警報器の一例である。また、衣服側回路12は本発明における着用物側装置部の一例である。
衣服側回路12とガス警報器30は、衣服側回路12に設けられたコネクタ18と、ガス警報器30に設けられたコネクタ46と、を介して接続及び接続解除が可能とされている。例えばガス工事を行う場合等のように、周囲環境のガス濃度が閾値以上になる可能性がある場合には、コネクタ18,46を介して衣服側回路12とガス警報器30が接続され、着用物内環境向上システム10として使用される。一方、周囲環境のガス濃度が閾値以上になる可能性がない場合には、衣服側回路12のコネクタ18とガス警報器30のコネクタ46との接続が解除され、衣服側回路12のコネクタ18には短絡用のコネクタ26が接続されることで、衣服側回路12が単体で使用される。
衣服側回路12は、一次電池を含みマイナス端子が接地された電源14と、一端が電源14のプラス端子に接続されると共に他端がコネクタ18に接続され、利用者によってオンオフ操作されるスイッチ16と、一端がコネクタ18に各々接続され、他端が各々接地された複数のファン20と、を含んでいる。複数のファン20は、衣服側回路12が取り付けられた衣服22が利用者の上半身に着用するジャケットであれば、図2(A)に示すように、例えば利用者の腰に対応する位置に各々取り付けることができる。なお、本実施形態では、ファン20のモータは非防爆構造とされている。ファン20は本発明における空気流発生部の一例であり、衣服22は本発明における着用物の一例である。
なお、ファン20の個数や取付位置、衣服側回路12を取り付ける衣服は、図2(A)に示した態様に限定されるものではない。また、図2(A)では本発明に係る着用物の一例として衣服22を示したが、これに限定されるものではなく、例えばヘルメットや靴等、衣服以外の着用物に適用することも可能である。また、電源14は一次電池に代えて二次電池を含む構成でもよい。
衣服側回路12は、コネクタ18に短絡用のコネクタ26が接続されている状態で、スイッチ16がオン操作されると、スイッチ16、コネクタ18,26を介して電源14からファン20に電力が供給されることで、図示しないモータの駆動力によりファン20の羽根車が回転され、例として図2(B)に矢印24で示すように、衣服22と利用者の体との間の空間を流れる空気流が発生する。これにより、例えば利用者が発汗するような高温の環境下において、発生した空気流によって蒸発する汗の気化熱により利用者の身体が冷却され、衣服22内の環境が向上する。
一方、ガス警報器30は、既存のガス警報器に相当する既存回路部32に、追加回路部44が追加された構成とされている。ガス警報器30の既存回路部32は、一次電池を含みガス警報器30の各部に電力を供給する電源部34、ガス警報器30の周辺におけるガス濃度を検出するガス濃度センサ36、ブザー38、ガス濃度センサ36によって検出されたガス濃度が閾値以上になった場合にブザー38を鳴動させるガス警報器制御部40及びガス警報器制御部40に対してガス濃度の閾値の設定等を行うための操作部42を含んでいる。
なお、ガス濃度センサ36としては、例えば、金属酸化物半導体表面でのガス吸着による電気伝導度変化を抵抗値変化として検出する熱線型半導体式センサを適用することができるが、これに限定されるものではなく、触媒表面でのガスの接触燃焼による温度上昇を検出する接触燃焼式センサや、ガスの熱伝導度の差による発熱体の温度変化を検出する気体熱伝導式センサを適用することも可能である。何れの検出方式のガス濃度センサについても、電源部34から供給された電力によりガス濃度を検出する。ガス濃度センサ36は本発明における濃度検出部の一例であり、ブザー38及びガス警報器制御部40は本発明における警報出力部の一例である。
また、ガス警報器30の追加回路部44は、コネクタ46に接続されたノーマリークローズのスイッチ48Aと当該スイッチ48Aの電位が高電位か否かを検出する電位センサを含むスイッチング部48、スイッチング部48のスイッチ48Aのオンオフを制御するスイッチング制御部50及び電源部34の電源電圧を検出する電圧検出部52を含んでいる。スイッチング制御部50及び電圧検出部52は本発明における制御部の一例である。
なお、ガス警報器制御部40及びスイッチング制御部50は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することができるが、マイクロコンピュータ等で実現することも可能である。
次に本第1実施形態の作用を説明する。ガス警報器30のスイッチング制御部50は、電源部34から電力が供給されている間、図3に示すファン制御処理を実行する。ファン制御処理のステップ100において、スイッチング制御部50は、スイッチング部48の電位センサによってスイッチ48Aの電位が高電位であることが検出されているか否かに基づいて、コネクタ18,46を介してガス警報器30が衣服側回路12と接続され、かつスイッチ16がオン操作されているか(ファンが作動されているか)否かを判定する。ステップ100の判定が否定された場合はステップ106へ移行し、ステップ106において、スイッチング制御部50は、スイッチング部48のスイッチ48Aのオン状態を継続させる。
前述のように、衣服22を着用している利用者の周囲環境のガス濃度が閾値以上になる可能性がない場合、衣服側回路12のコネクタ18には短絡用のコネクタ26が接続されることで、衣服側回路12が単体で使用される。この場合、衣服側回路12のファン20は、スイッチ16がオン操作されると作動し、例として図2(B)に矢印24で示すように、衣服22と利用者の体との間の空間を流れる空気流を発生させる。また、衣服側回路12のファン20は、スイッチ16がオフ操作されると作動を停止する。上記のように、衣服側回路12がガス警報器30が接続されていない場合は、スイッチング部48のスイッチ48Aが高電位になることはなく、スイッチ48Aはオン状態のまま維持される。
また、例えばガス工事を行う場合等のように、周囲環境のガス濃度が閾値以上になる可能性がある場合には、コネクタ18,46を介して衣服側回路12とガス警報器30が接続され、着用物内環境向上システム10として使用される。このように、衣服側回路12とガス警報器30が接続された場合も、スイッチ16がオフ状態であればスイッチング部48のスイッチ48Aが高電位になることはなく、スイッチ48Aはオン状態のまま維持される。なお、衣服側回路12とガス警報器30が接続された場合、ガス警報器30は、例えば衣服22のポケット等に収納される。
一方、コネクタ18,46を介して衣服側回路12とガス警報器30が接続された状態でスイッチ16がオン操作されると、スイッチング部48のスイッチ48Aが電源14のプラス端子と同電位、すなわち高電位になるので、前述のステップ100の判定が肯定されてステップ102へ移行する。ステップ102において、スイッチング制御部50は、現在の周囲環境のガス濃度をガス警報器制御部40へ問い合わせ、ガス濃度センサ36によって検出されてガス警報器制御部40から通知された現在の周囲環境のガス濃度が閾値未満か否か判定する。
ステップ102の判定が肯定された場合はステップ104へ移行し、ステップ104において、スイッチング制御部50は、ガス警報器30の電源部34の電圧が所定電圧以上か否か判定する。ステップ102,104の判定が何れも肯定された場合、電源部34の電圧低下が生じていないので、ガス濃度センサ36の検出精度の低下は生じておらず、かつ周囲環境のガス濃度は引火が生じる濃度に達していないと判断できる。このため、ステップ102,104の判定が肯定された場合はステップ106へ移行し、ステップ106において、スイッチング制御部50は、スイッチング部48のスイッチ48Aのオン状態を継続させる。
この場合、衣服側回路12では、スイッチ16のオン操作に伴ってファン20が作動する。これにより、例えば利用者が発汗するような高温の環境下において、発生した空気流によって蒸発する汗の気化熱により利用者の身体が冷却され、衣服22内の環境が向上する。従って、作業者は、衣服22内の環境が快適な状態に維持されたまま、ガス工事等の作業に従事することができる。
一方、ステップ104の判定が否定された場合は、電源部34の電圧が低下しているので、ガス濃度センサ36の検出精度が低下している可能性があると判断できる。また、ステップ102の判定が肯定された場合は、周囲環境のガス濃度は引火が生じる可能性のある濃度に達していると判断できる。このため、ステップ102又はステップ104の判定が否定された場合はステップ108へ移行し、ステップ108において、スイッチング制御部50は、スイッチング部48のスイッチ48Aをオフ状態に切替える。これにより、ファン20への電力供給が途絶え、ファン20の作動が停止する。従って、周囲環境中に存在するガスへの引火を防止することを、ファン20のモータを防爆構造にすることなく実現することができる。
また、電源部34の電圧が所定電圧未満の場合にも、スイッチング部48のスイッチ48Aをオフ状態に切替えてファン20の作動を停止させるので、周囲環境のガス濃度が第1閾値以上であるにも拘わらず、電源部34の電圧の低下の影響を受けて周囲環境のガス濃度が第1閾値以上になったことがガス濃度センサ36によって検出されなかった場合にも、周囲環境中に存在するガスに引火することをより確実に防止することができる。
また、ガス濃度センサ36により検出されたガス濃度が閾値以上になった場合にも、例えばガスが漏洩している箇所の補修を行った等により、その後、周囲環境のガス濃度が閾値未満に低下すれば、ステップ102の判定は肯定される。また、電源部34の電圧が所定電圧未満に低下した場合にも、電源部34の一次電池を交換すればステップ104の判定は肯定される。そして、ステップ102,104の判定が何れも肯定されればファン20の作動が再開されるので、衣服22内の環境が快適な状態に改善され、作業者は、この状態でガス工事等の作業を継続することができる。
また、本実施形態に係る着用物内環境向上システム10は、既存の衣服側回路12にコネクタ18を追加すると共に、既存のガス警報器30に追加回路部44及びコネクタ46を追加する、という簡単な変更により実現することができ、容易に実施できる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態を説明する。なお、本第2実施形態は第1実施形態と構成が同一であるので、各部分に同一の符号を付して構成の説明を省略し、以下、図4を参照し、本第2実施形態に係るファン制御処理を説明する。
本第2実施形態に係るファン制御処理では、まずステップ100において、スイッチング制御部50は、第1実施形態と同様に、スイッチング部48のスイッチ48Aの電位が高電位か否かを判定する。コネクタ18,46を介してガス警報器30が衣服側回路12と接続され、かつスイッチ16がオン操作されている場合、ステップ100の判定が肯定されてステップ110へ移行する。
ステップ110において、スイッチング制御部50は、スイッチング部48のスイッチ48Aがオンしているか否か判定する。スイッチ48Aがオンしている場合は、ステップ110の判定が肯定されてステップ112へ移行し、ステップ112において、スイッチング制御部50は、現在の周囲環境のガス濃度をガス警報器制御部40へ問い合わせ、ガス濃度センサ36によって検出されてガス警報器制御部40から通知された現在の周囲環境のガス濃度が第1閾値未満か否か判定する。
ステップ112の判定が肯定された場合はステップ104へ移行し、ステップ104において、スイッチング制御部50は、第1実施形態と同様に、ガス警報器30の電源部34の電圧が所定電圧以上か否か判定する。ステップ112,104の判定が何れも肯定された場合はステップ106へ移行し、ステップ106において、スイッチング制御部50は、スイッチング部48のスイッチ48Aのオン状態を継続させる。この場合はファン20が作動される。また、ステップ112又はステップ104の判定が否定された場合はステップ108へ移行し、ステップ108において、スイッチング制御部50は、スイッチング部48のスイッチ48Aをオフ状態に切替える。この場合はファン20の作動が停止される。
一方、ステップ110において、スイッチング部48のスイッチ48Aがオフしている場合は、ステップ110の判定が否定されてステップ114へ移行し、ステップ114において、スイッチング制御部50は、現在の周囲環境のガス濃度をガス警報器制御部40へ問い合わせ、ガス濃度センサ36によって検出されてガス警報器制御部40から通知された現在の周囲環境のガス濃度が、前述の第1閾値よりも低い第2閾値(図5参照)未満か否か判定する。
ステップ114の判定が肯定された場合はステップ104へ移行する。ステップ114,104の判定が何れも肯定された場合はステップ106へ移行する。この場合はファン20が作動される。また、ステップ114又はステップ104の判定が否定された場合はステップ108へ移行する。この場合はファン20の作動が停止される。
上述したファン制御処理の作用について、図5を参照して更に説明する。図5に示すようにガス濃度が徐々に増加した場合、ガス濃度が第1閾値未満の期間にはファン20が作動され、ガス濃度が第1閾値以上になるとファン20の作動が停止される。図5に示す例では、その後、ガス濃度は第1閾値付近で変動しているが、ファン20の作動が停止されている間は、ガス濃度が第2閾値未満にならないと(ステップ114の判定が肯定されないと)ファン20の作動が再開されないので、ガス濃度が第1閾値付近で変動している間は、ファン20の作動が停止されている状態が維持される。そして、ガス濃度が第2閾値未満に低下すると、ファン20の作動が再開される。
上記の制御により、周囲環境のガスの濃度が第1閾値付近で変動していた場合に、ファン20の作動の停止と作動の再開が繰り返されることを防止することができ、制御の安定性の向上及びファン20の長寿命化を実現することができる。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態を説明する。なお、本第3実施形態も第1実施形態と構成が同一であるので、各部分に同一の符号を付して構成の説明を省略し、以下、図6を参照し、本第3実施形態に係るファン制御処理について、第2実施形態で説明したファン制御処理と異なる部分についてのみ説明する。
本第3実施形態に係るファン制御処理では、ステップ110において、スイッチング部48のスイッチ48Aがオンしており、ステップ110の判定が肯定された場合にステップ116へ移行し、ステップ116において、スイッチング制御部50は、周囲環境のガス濃度が所定速度以上の増加速度で増加しているか(ガス濃度の増加速度の傾きが所定値以上か)否かを判定する。ステップ116の判定が否定された場合はステップ112へ移行し、第2実施形態と同様に、ステップ112において、スイッチング制御部50は、周囲環境のガス濃度が第1閾値未満か否か判定する。以降の処理は第2実施形態と同様である。
また、ステップ116において、周囲環境のガス濃度が所定速度以上の増加速度で増加している場合は、ステップ116の判定が肯定されてステップ118へ移行し、ステップ118において、スイッチング制御部50は、周囲環境のガス濃度が、第1閾値よりも小さく、第2閾値よりも大きい第3閾値(図7参照)未満か否か判定する。ステップ118の判定が肯定された場合はステップ104へ移行し、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、ガス警報器30の電源部34の電圧が所定電圧以上か否かが判定される。ステップ116、ステップ118及びステップ104の判定が何れも肯定された場合はステップ106へ移行する。この場合はスイッチ48Aのオン状態が継続され、ファン20の作動が継続される。
一方、ステップ116の判定が肯定され、かつステップ118で周囲環境のガス濃度が第3閾値以上であった場合は、ステップ118の判定が否定されてステップ108へ移行する。この場合はスイッチ48Aがオフ状態に切り替わり、ファン20の作動が停止される。
上述したファン制御処理の作用について、図7を参照して更に説明する。図7(A)に示すように、周囲環境のガス濃度が増加したものの、ガス濃度の増加速度が所定速度未満(ガス濃度の増加速度の傾きが所定値未満)であった場合には、周囲環境のガス濃度が第1閾値以上になると、ステップ112の判定が否定されてスイッチ48Aがオフ状態に切り替わり、ファン20の作動が停止される。
一方、図7(B)に示すように、周囲環境のガス濃度が増加し、かつガス濃度の増加速度が所定速度以上 (ガス濃度の増加速度の傾きが所定値以上)であった場合には、周囲環境のガス濃度が第3閾値以上になると、ステップ118の判定が否定されてスイッチ48Aがオフ状態に切り替わり、ファン20の作動が停止される。図7(B)を図7(A)と比較しても明らかなように、ガス濃度の増加速度が所定速度以上の場合は、ガス濃度の増加速度が所定速度未満の場合よりも時間t0だけ早いタイミングでファン20の作動が停止されている。
これにより、例えば、電源部34の一次電池の長寿命化を目的として、ガス濃度センサ36によるガス濃度の検出周期を長周期化した等の理由で、周囲環境のガス濃度の変化に対して若干の制御遅れが生じる等の場合にも、周囲環境のガス濃度が急速に増加した際の制御遅れを抑制し、ファン20の作動をより早期に停止させることができる。
なお、上記では電圧検出部52によって電源部34の電圧を検出し、検出した電源部34の電圧が所定電圧未満の場合にファン20の作動を停止させる態様を説明したが、本発明において上記制御は必須ではなく、上記制御を行わない態様も本発明の権利範囲に含まれる。
また、上記では衣服側回路12とガス警報器30とを有線で接続した構成の着用物内環境向上システム10を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、衣服側回路12とガス警報器30とが無線通信を行う構成であってもよい。
また、上記では、本発明に係る着用物内環境向上装置の一例である着用物内環境向上システム10を、衣服側回路12とガス警報器30とを接続した構成としていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、衣服側回路12とガス警報器30とが一体化された構成であってもよい。
10…着用物内環境向上システム、12…衣服側回路、14…電源、16…スイッチ、20…ファン、22…衣服、24…矢印、30…ガス警報器、34…電源部、36…ガス濃度センサ、38…ブザー、40…ガス警報器制御部、48A…スイッチ、48…スイッチング部、50…スイッチング制御部、52…電圧検出部

Claims (5)

  1. 利用者の体の一部を覆うように前記利用者に着用される着用物に設けられ、モータの駆動力により前記着用物内を流れる空気流を発生させる空気流発生部と、
    前記着用物の周囲における特定気体の濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部によって検出された特定気体の濃度が第1閾値以上になった場合に前記空気流発生部の作動を停止させる制御部と、
    を含む着用物内環境向上装置。
  2. 前記濃度検出部は電源部から供給された電力により特定気体の濃度を検出し、
    前記制御部は前記電源部の電圧が所定値未満に低下した場合にも前記空気流発生部の作動を停止させる請求項1記載の着用物内環境向上装置。
  3. 前記制御部は、前記空気流発生部の作動を停止させた後に、前記濃度検出部によって検出された特定気体の濃度が前記第1閾値よりも低い第2閾値未満になった場合に、前記空気流発生部の作動を再開させる請求項1又は請求項2記載の着用物内環境向上装置。
  4. 前記制御部は、前記濃度検出部によって検出された特定気体の濃度の増加速度が第1速度以上の場合に、前記増加速度が前記第1速度未満の場合よりも前記第1閾値を小さくする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の着用物内環境向上装置。
  5. 利用者の体の一部を覆うように前記利用者に着用される着用物に設けられ、モータの駆動力により前記着用物内を流れる空気流を発生させる空気流発生部を含む着用物側装置部に接続される特定気体の警報器であって、
    前記着用物の周囲における特定気体の濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部によって検出された特定気体の濃度が第1閾値以上になった場合に警報を出力する警報出力部と、
    前記濃度検出部によって検出された特定気体の濃度が前記第1閾値以上になった場合に前記空気流発生部の作動を停止させる制御部と、
    を含む特定気体の警報器。
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