JP6278431B1 - 瞬結性硬化グラウトの注入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】注入順序を工夫して流路を形成し、早期強度の発現を確保しつつより広大な範囲まで注入可能な瞬結性硬化グラウトの注入方法を提供する。【解決手段】セメントミルクのA液に水ガラスのB液をA液1m3に対して130〜200Lの混合してゲル化時間が20秒以内で、3時間後の一軸圧縮強度が1.5N/mm2以上となる瞬結性硬化グラウトの注入方法において、前記A液の注入管の先端内に前記B液の注入管の先端が設けられた注入装置を用い、初めに前記B液を注入する第1注入工程を行い、次に、前記注入装置から前記A液と前記B液を混合した前記瞬結性硬化グラウトを注入する第2注入工程を行い、第1注入工程で注入した前記B液に、第2注入工程で注入する前記グラウトを接触させて混合することによりゲル化を遅延させた流路を形成し、当該流路を通じて前記瞬結性硬化グラウトを前記注入装置から遠い前方に注入する。【選択図】図6

Description

本発明は、道路や鉄道などの土構造物の下に生じた空洞、陥没、又は崩落箇所などのスペースに注入して早期に補強又は補修する瞬結性硬化グラウトの注入方法に関する。詳しくは、本発明は、ゲル化時間が20秒以内で、3時間後の一軸圧縮強度が1.5N/mm2以上となる瞬結性硬化グラウトの注入方法に関するものである。
道路や鉄道などの営業施設や擁壁、堤防などの土又は岩石などを材料として構築された土構造物、又は鉄筋コンクリート構造物などの構造物の地下等には、地震、台風、豪雨などの自然災害により空洞、陥没、崩落、土砂流出などが生じる。従来、このような自然災害により生じた空洞等のスペースに瞬結性硬化グラウトを注入して補修又は補強することが行われている。
例えば、使用中の道路(橋梁も含む)の路面下の空洞にグラウトを注入充填して補修する場合、作業員が直ぐに乗って作業できるように早期に硬化させるとともに、車の振動や荷重に耐え得るだけの強度発現が必要となる。できるだけ早く復旧させて使用を再開するためには、グラウト注入後の養生期間は3時間が目安とされている。
これは、現存するセメントで唯一早期に硬化するアルミナセメントを想定して養生時間を3時間としたと言われている。しかし、このアルミナセメントは、一度に水を加えた一液性のグラウトであり、調合後、流動性を保持する時間は、2〜3時間以内と短いため注入作業に時間的制約がさせられるという問題がある。
これに加えて、硬化が開始されると一日で最終強度に達するほど急激に硬化してしまうため、注入できなかったグラウトの残存処理、ミキサー、ポンプ、注入管などの機器の水洗いを流動性保持時間(2〜3時間)内に行う必要があり、作業上の難点があった。その上、アルミナセメントは、材料が高価であるため、特殊なところを除いて殆ど使用されていないのが実情である。
次に、本発明に関するセメントと水ガラスを組み合わせた薬液(以下、グラウトという)の先行技術について述べる。特許文献1には、水ガラスと水ガラス原液の0.01〜0.4程度のセメントを含んだグラウトを別個にポンプで送り、注入管のなるべく先端付近で合流させて直ちに注入して固結させることを特徴とする水ガラスとセメントを用いた注入工法が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲等参照)。
特許文献1記載の注入工法は、水ガラスに少量のセメント(1m3当たり60〜70kg)を添加するもので、ゲル化時間(以下、ゲルタイムという)10〜20分であり、主に土粒子間隙に浸透させることを目的とするものであった。しかし、実施に実用化されることは無かった。
実用化されたものとしては、例えば、非特許文献1に、A液として、3号水ガラス200〜250Lに水を加えた計500Lに、B液としてセメント200〜250kgに水を加えた計500Lを、を混合させた水ガラス系懸濁グラウトが開示されている(非特許文献1の13頁等参照)。
非特許文献1に記載の水ガラス系懸濁グラウトは、一般的にLWと称するゲルタイムが約1分前後、ホモゲル強度が3N/mm2(材齢28日)のグラウトであり、主に、砂礫層などの大間隙の浸透や粘性土層への割裂(脈状)注入として、止水や地盤強化を目的として使用されるものであった。
この水ガラス系懸濁グラウトは、地盤注入工法として用いられ、水ガラスをA液とし、セメントは水ガラスをゲル化させるための硬化剤(B液)としており、要は水ガラスが主剤であるという特許文献1と同様の技術思想から実用化されたグラウトである。
その後、昭和54年に出願された特許文献2に、空洞充填(裏込め)注入工法として全く新しい発想による揺変性(チキソトロピー)ゲルを用いた可塑状グラウトが開示された(特許文献2の特許請求の範囲等参照)。なお、ここでいう可塑状グラウトとは、静止状態では自立する程の強度を有しているが、加圧すれば(注入圧力を加えれば)容易に流動化する程度の固結強さ(マヨネーズ状)であるグラウトを指している。
特許文献2に記載の可塑状グラウトは、前述のLWと異なり、セメントを主剤(A液)として、多量のセメントをゲル化させる硬化剤として水ガラス(B液)を高濃度で少量加える、いわゆる比例注入方法で行うことを原則としている。
また、特許文献3には、セメント懸濁液であるA液と水ガラス水溶液であるB液とからなり、B液1L中の水ガラス濃度がSiO2基準で20重量%以上であること、B液中のSiO2の量が、A、B混合液の容積の100ccに対して約3.5〜9gとなるような割合AB両液を混合してなることを特徴とするグラウト材が開示されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1等参照)。この特許文献3に記載のグラウト材は、A液に対して高濃度のB液を少量加えることにより、ゲルタイムの短縮を図ったものである。
そして、特許文献4には、セメント懸濁液であるA液と水ガラス水溶液であるB液とからなり、B液1L中の水ガラス濃度がSiO2の量で約160〜320gの範囲であること、B液の容積とA液中の水の容積の100ccに対して、B液から由来するSiO2の量が約0.6〜3.5gとなるような割合AB両液を混合してなるグラウト材を注入することを特徴とするグラウト注入工法が開示されている(特許文献4の特許請求の範囲等参照)。この特許文献4に記載のグラウト注入工法は、早期強度の発現が得られるというメリットがあり、前述のA液とB液を等量ずつ混合して注入するLWよりも優れた性質を備えている。
さらに、特許文献5には、実施例16〜21としてグラウト1m3当たりセメントが200〜400kg含有し、S/W×100÷√Cが0.19〜0.46であるグラウト材が開示されている。ここで、Sは、水ガラス中のSiO2の重量、Wは、水ガラス中のSiO2とNa2Oを除く残容量、Cは、セメントの重量(特許文献5の特許請求の範囲の請求項1、表4等参照)。特許文献5に記載のグラウト材は、特許文献4のグラウト注入工法に使用するグラウト材よりもさらに早期強度の発現が得られるものである。
しかし、特許文献5に記載のグラウト材及びグラウト注入工法は、早期強度の発現において優れているものの、現在まで実用化されるに至っていない。その理由は、早期硬化を極端に高めるには、多量のセメントを必要とし、それに応じて硬化剤である水ガラスの量も多くする必要があった。すると、ゲルタイムが短く、且つゲル後の可塑状保持時間(注入可能時間)が極端に短くなり、グラウト注入を実行できる実用的な範囲を逸脱してしまいグラウト注入作業を行うことができないという致命的な問題があったからである。
この問題を解決するには、早期強度の発現とともに、グラウト材を注入すべき充填範囲まで注入充填が可能な実用的なゲルタイムを確保することが必要である。しかし、主剤であるセメントミルク(A液)に、遅延剤を添加することで可使時間を長くすることは可能であるが、これに水ガラスを加えるとその遅延効果が消滅してしまうという問題がある。このため、現状では、いかなる添加剤を加えても、早期強度の発現と実用的なゲルタイムの確保という二律背反の問題を解決することができなかった。
特公昭36−24122号公報 特開平08−239255号公報 特公平02−4634号公報 特公平02−43790号公報 特開2000−290651号公報 三木五三郎・下田一雄著、「可塑状グラウト注入工法」、日刊建設工業新聞社、2001年7月20日、p.13、26、29、40
そこで、本発明は、前記問題点を解決するために案出されたものであり、その目的とするところは、注入順序を工夫して流路を形成し、早期強度の発現を確保しつつより広大な範囲まで注入可能な瞬結性硬化グラウトの注入方法を提供することにある。
第1発明に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法は、1m3当たりセメント500〜800kgを含んだセメントミルクのA液に、SiO2の容量で24%濃度以上の水ガラスのB液を、A液1m3に対してB液130〜200Lの比率で混合してなるゲル化時間が20秒以内で、3時間後の一軸圧縮強度が1.5N/mm2以上となる瞬結性硬化グラウトの注入方法であって、前記A液の注入管の先端内に前記B液の注入管の先端が設けられた注入装置を用い、初めに前記B液を注入する第1注入工程を行い、次に、前記注入装置から前記A液と前記B液を混合した前記瞬結性硬化グラウトを注入する第2注入工程を行い、第1注入工程で注入した前記B液に、第2注入工程で注入する前記瞬結性硬化グラウトを接触させて混合することによりゲル化を遅延させた流路を形成し、当該流路を通じて前記瞬結性硬化グラウトを前記注入装置から遠い前方に注入することを特徴とする。
第2発明に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法は、第1発明において、前記第1注入工程と前記第2注入工程とを交互に繰り返して前記瞬結性硬化グラウトを注入することを特徴とする。
第3発明に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法は、第1発明又は第2発明において、前記瞬結性硬化グラウトを道路や鉄道などの土構造物、又はコンクリート構造物などの構造物の下、に生じた空洞、陥没、崩落、又は土砂流出箇所などのスペースに注入して補修又は補強することを特徴とする。
第1発明〜第3発明によれば、A液とB液を混合した瞬結性硬化グラウトにB液を混合するとグラウトのゲルタイムが遅延することを利用して、グラウト注入に先立ってB液を注入して瞬結性硬化グラウトのゲルタイムを遅延させることができる。このため、ゲルタイムを遅延させた部分を流路として瞬結性硬化グラウトをより広範囲にまで注入・充填して早期に硬化させることができる。よって、従来困難であった早期強度の発現と実用的なゲルタイムの確保を両立が可能となり、広範な領域にグラウトを充填して補修、補強が可能となる。
特に、第2発明によれば、第1注入工程と前記第2注入工程とを交互に繰り返して前記瞬結性硬化グラウトを注入するので、さらに広範な領域まで瞬結性硬化グラウトの注入充填が可能となる。
特に、第3発明によれば、早期に強度発現する瞬結性硬化グラウトをより広範なスペースに注入充填することができるので、土構造物や構造物の下に生じた空洞、陥没、崩落、又は土砂流出箇所を早期に補修又は補強することができる。
(a)は、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法に用いる注入装置を示す模式図であり、(b)は、その注入装置の注入管の先端が二重管となっている別の実施形態を示す模式図である。 従来の二液性瞬結性硬化グラウトの注入方法で円筒状の注入充填容器に注入した場合のグラウトの注入範囲を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法の第1注入工程を示す工程説明図である。 同上の瞬結性硬化グラウトの注入方法の第2注入工程の1次工程を示す工程説明図である。 同上の瞬結性硬化グラウトの注入方法の第2注入工程の2次工程を示す工程説明図である。 同上の瞬結性硬化グラウトの注入方法の第2注入工程の3次工程を示す工程説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<瞬結性硬化グラウトのゲル化・硬化原理>
先ず、本発明の実施の形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法に用いる瞬結性硬化グラウトのゲル化・硬化原理ついて説明する。本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法は、セメントミルクをA液として水ガラス溶液をB液としてこれらを混合して注入する二液性の注入工法である。このような二液性のグラウトは、A液とB液を混合するとゾル化し、時間の経過とともに粘性が増大して流動性を失いゲル化する。この二液を混合した時からゲル化するまでの時間がゲルタイムである。
ゲル化したグラウトは、ゲル化後次第に強度を増し、可塑状固結領域(可塑状保持時間)を経て硬化に至る。この可塑状固結領域は、セメント系グラウト(セメントミルク)であれば、いずれのグラウトも硬化する前には、必ず通過する性状である(非特許文献1のp.26、図3.1参照)。
よって、二液性のグラウトの注入可能時間は、ゲルタイムと可塑状保持時間(以下、可塑タイムという)を合せた時間となる。これにより、充分な可塑タイム(例えば、10〜20分)を有したグラウトを、特に、可塑状グラウトと称している。
しかし、可塑状グラウトを極端な冨配合、例えば、3時間後の一軸圧縮強度が1.5N/mm2以上となる瞬結性硬化グラウトとした場合、可塑タイムが10数秒以内と極端に短くなってしまう。このため、従来の瞬結性硬化グラウトの注入可能時間は、可塑タイムとゲルタイムを合せても30秒程度と極限られた時間となってしまっていた。
具体的には、毎分30Lで瞬結性硬化グラウトを注入・充填した場合、20秒で注入できる量は、10Lに過ぎず、施工不適であることは明らかである。この注入可能時間を過ぎても注入を続けた場合、グラウトが硬化して圧力が上昇し、路面下の空洞に注入する場合であれば、盤膨れを引き起こすこととなる。
このように従来の瞬結性硬化グラウトでは、注入可能時間が非常に短く必要量をその時間内に注入できないという問題を克服することができなかった。
<瞬結性硬化グラウト>
次に、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法に用いる瞬結性硬化グラウトについて説明する。本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法に用いる瞬結性硬化グラウトの基本配合は、3時間後の一軸圧縮強度が1.5N/mm2以上となることを目標としている。その結果、必然的に本瞬結性硬化グラウトのゲル化時間は、20秒以内となる。
具体的には、主剤となるA液には、1m3当たり500〜800kgの範囲で調整したセメントを水に溶かしたセメントミルクを用いる。使用するセメントは、特に限定するものではないが、普通ポルトランドセメント、高炉セメント、早強セメントなどが好ましい。
また、A液には、通常のグラウト材に添加されることのある添加剤を添加してもよい。例えば、添加剤としては、スラグ、フライアッシュ、石灰、分散剤(遅延剤)、起泡剤、微粉末石灰石、岩石等の一次鉱物、ベントナイト等の粘土鉱物、増量材などを用いることができる。
B液の水ガラスは、SiO2の容量で24%以上、好ましくは、30〜35%の範囲であり、モル比(SiO2/Na2O)は、3.1〜4.0が好ましい。このB液は、A液1m3に対して130〜200Lの割合の範囲内で調整して混合する。なお、例えば、30%濃度の水ガラスとは、溶液1L中にSiO2が300g含有された水ガラスを指している。
<注入装置>
次に、図1を用いて、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法に用いる注入装置について簡単に説明する。図1(a)は、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法に用いる注入装置を示す模式図であり、(b)は、その注入装置の注入管の先端が二重管となっている別の実施形態を示す模式図である。
図1(a)に示すように、例えば、路面直下にグラウトを注入充填するような場合は、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法では、地表でA液の注入管P1の先端内にB液の注入管P2の先端が挿入された注入装置1を用いる。
また、地中深くにグラウトを注入充填するような場合は、図1(b)に示すように、A液の注入管P1内にB液の注入管P2が配管された二重管P3からなる注入装置1’を地中に掘削して設置してグラウトを注入充填する。要するに、本発明に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法では、ポンプが個別の2台でA液とB液の2液を注入直前に合流可能な構成の注入装置であれば用いることができる。
また、前述のように、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法に用いる瞬結性硬化グラウトは、A液1m3に対して130〜200LのB液を混合するため、即ち、極端に注入量が異なる二液を注入混合するため、A液の注入管P1の注入ポンプPAとB液の注入管P2の注入ポンプPBとは、性能の異なる2台のポンプに分けて使用する。
<瞬結性硬化グラウトの注入方法>
次に、図2〜図6を用いて、本発明の実施の形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法について説明する。前述の実施形態に係る瞬結性硬化グラウトを前述の図1(a)に示した実施形態に係る注入装置1を用いて注入する場合を例示して説明する。
先ず、図2を用いて、前述の実施形態に係る瞬結性硬化グラウトを前述の図1(a)に示した実施形態に係る注入装置を用いて従来の注入方法で注入充填する場合のグラウト硬化メカニズムと注入範囲について説明する。図2は、従来の二液性瞬結性硬化グラウトの注入方法で円筒状の注入充填容器2に注入した場合のグラウトの注入範囲を示す模式図である。
図2に示すように、注入装置1の注入管の先端付近でA液とB液が合流した瞬結性硬化グラウトは、符号イに示すように、ゲルタイムが経過するまでポンプPAで送り込まれた流量だけ、ゲル化前の粘性の高い流動性グラウトが注入充填容器2に充填される。
そして、符号ロに示すように、ゲルタイム経過後のゲル化したグラウトも前述のように可塑タイム経過前は、加圧すれば流動化する可塑状グラウトであるため、その時間内にポンプPAで送り込まれた流量だけ、可塑状グラウトが注入充填容器2に充填される。
しかし、可塑タイム経過後の瞬結性硬化グラウトは、急激に硬化して所定の強度が発現してしまうため、硬化したグラウトを突き破って、それより前方に硬化グラウトを割裂して新たなグラウトを注入することができなくなる。即ち、従来の二液性瞬結性硬化グラウトの注入方法では、図2に示すように、ゲルタイム+可塑タイムの間にポンプで注入充填した範囲ハが注入可能範囲であり、図2の未注入領域より前方にグラウトを注入充填することはできなかった。
勿論、ポンプの圧力を高めて可塑タイム経過後も瞬結性硬化グラウトの注入を継続することは可能である。しかし、無理にグラウトの注入を続けると、路面が膨れ上がるなど予期せぬ場所に圧力が集中して安全上極めて問題がある。よって、本発明の実施の形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法では、以下のように行う。
(第1注入工程)
本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法では、先ず、図3に示すように、前述の注入装置1を用い、B液のみを先行注入する第1注入工程を行う。図3は、本発明の実施の形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法の第1注入工程を示す工程説明図である。
具体的には、本工程では、注入装置1の注入ポンプPBを作動させて、前述の実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの配合のB液を注入充填容器2に注入する。このとき、B液は液状の水ガラス溶液であるため、図3に示すように、注入充填容器2の底部に沿って層状に注入されることとなる。
(第2注入工程)
次に、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法では、図4に示すように、注入装置1を用いてA液とB液を混合した瞬結性硬化グラウトを注入する第2注入工程の1次工程を行う。図4は、本発明の実施の形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法の第2注入工程の1次工程を示す工程説明図である。
具体的には、本工程では、注入装置1の注入ポンプPA及び注入ポンプPBを作動させて、前述の実施形態に係る瞬結性硬化グラウトのA液及びB液を前述の配合で注入充填容器2に注入する。このとき、従来の注入方法と同様に、ゲル化前の粘性の高い流動性グラウト(イ)、及び可塑状グラウト(ロ)が注入充填容器2に注入充填されることとなる。
即ち、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法の第2注入工程の1次工程では、注入充填容器2の上部は空洞であるため、B液と接触混合より進入し易いところに充填する(これまでは、従来の注入方法と同じ)。しかし、第2注入の1次工程は、ゲルタイム(イ)+可塑タイム(ロ)を超えるとグラウトは急激に硬化するため注入充填ができなくなる。
そこで、その後、第2注入工程の2次工程を行って、注入されたグラウトを進入し易いB液層と接触混合させることによりゲルタイムを遅延させて流路に沿って、図5に示す前方の空洞に流動性グラウト(イ’)と可塑状グラウト(ロ’)として充填する。このように、本願の発明者らは、A液とB液を混合した瞬結性硬化グラウトにB液を混合すると瞬結性硬化グラウトのゲルタイムが遅延することを見出し、従来の注入工法ではできなかった前方までグラウト(イ’+ロ’)の注入充填を可能とした。
さらに、図5に示した第2注入工程の2次工程でグラウトの注入ができなくなると、図6の第2注入工程の3次工程を行って、B液と接触混合して流路を形成し、図6に示す前方までグラウト(流動性グラウト(イ”)+可塑状グラウト(ロ”))を充填する。このように、上記の注入充填は、1次工程から2次、3次、4次・・・と順次B液が無くなる地点まで繰り返し注入充填することができる。
また、さらに広範囲まで瞬結性硬化グラウトを注入充填させるには、図示しないが、一旦注入ポンプPAを止めて注入ポンプPBだけを作動させてB液のみを注入する前述の第1注入工程を行う。その後、注入ポンプPAを作動して再びA液も送り、A液とB液を混合した瞬結性硬化グラウトを注入する前述の第2注入工程を行う。即ち、第1注入工程と第2注入工程を交互に繰り返して瞬結性硬化グラウトを注入することにより、より広範囲までグラウトを注入充填することが可能となる。
以上の第1注入工程と第2注入工程2を組み合わせることにより、3時間後の一軸圧縮強度が1.5N/mm2以上、ゲル化時間が20秒以内の瞬結性硬化グラウトを、従来の注入工法より広範な範囲まで注入することができる。よって、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法によれば、図6に示すように、従来の注入工法において、ゲルタイム+可塑タイムの間にポンプで注入充填できる範囲ハより大幅に広がっていることが明らかである。
つまり、図6に示すように、本実施の形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法では、理論上、B液が広がる範囲まで、そこを流路としてより注入装置1から遠い前方に瞬結性硬化グラウトを注入・充填できることとなる。
以上のように、本実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法によれば、ゲルタイムを遅延させた部分を流路として瞬結性硬化グラウトをより広範囲にまで注入・充填して早期に硬化させることができる。よって、従来困難であった早期強度の発現と実用的なゲルタイムの確保を両立が可能となり、広範な領域にグラウトを充填して補修、補強が可能となる。
[効果確認実験]
次に、実施例と比較例を挙げ、後述のゲルタイム測定、可塑タイム測定、一軸圧縮強度試験等の各試験により瞬結性硬化グラウトの物性評価を行い、本発明の効果を検証する。なお、各試験は、いずれも液温20℃で行った。先ず、各試験の試験方法について説明する。
(1.ゲルタイムの測定)
ゲルタイムの測定は、5×30cmのビニール袋内に、所定のA液を入れ、そのビニール袋上部を手で閉じた状態でB液を入れ、手を放すと同時に激しく上下に揺すって撹拌して流動性を失うまでの時間をゲルタイムとした。
(2.可塑タイムの測定)
可塑タイムの測定は、非常に時間が短く測定機具を使用することができないため、前述のゲルタイム測定後のグラウトを手触りで押しても流動化しない時間を可塑タイムとした。
(3.一軸圧縮強度試験)
一軸圧縮強度試験は、JIS R 5201(セメントの物理試験方法)に準じて行った。具体的には、ゲルタイムの測定と同様な方法でグラウトを調整し、ゲル化前に4×4×16cm三連枠に投入し、20℃の湿潤養生で0.3時間、1時間、3時間、28日の各養生期間(時間)後に脱型し、一軸圧縮強度を測定した。
次に、瞬結性硬化グラウトの実施例を挙げて各種試験結果について説明する。実施例に係る瞬結性硬化グラウトの生成に用いたセメントは、セメントAとして普通ポルトランドセメント、セメントBとして高炉セメントの2種類のセメントを用いた。
また、添加剤としてベントナイトを用いた。ベントナイトには、アメリカ産の粘土鉱物である株式会社ホージュン製のスーパークレイ(登録商標)を用いた。
水ガラスには、水ガラスAとしてモル比(SiO2/Na2O)が3.1のSiO2の容量で30%濃度の水ガラス、水ガラスBとしてモル比(SiO2/Na2O)が4.0のSiO2の容量30%の水ガラス、水ガラスCとしてモル比(SiO2/Na2O)が3.0のSiO2の容量40%の水ガラスの3種類の水ガラスを用いた。なお、容量30%の水ガラスとは、溶液1L中にSiO2が300g含有された水ガラスを指している。
以上の要領で、所定量のA液とB液を混合して瞬結性硬化グラウトを生成し、ゲルタイム測定、可塑タイム測定、一軸圧縮強度試験等の各試験を行った測定結果を表1に示す。
Figure 0006278431
表1から、瞬結性硬化グラウトの3時間後の一軸圧縮強度を1.5N/mm2以上とするには、A液に含有されるセメント重量が1m3当たりセメント500kg以上必要であることが分かる。また、セメント重量の上限は、充分な流動性を保持するために800kg以下とした。
そして、表1から、B液として混合する水ガラスは、SiO2の容量で30%濃度の水ガラスが、A液1m3に対して130〜200Lの範囲が適正量であることが確認された。
また、表1に示すように、3時間後の一軸圧縮強度を1.5N/mm2以上とする瞬結性硬化グラウトの配合では、ゲルタイムは3〜20秒となり、可塑タイムがいずれも7秒以内となった。これは、比較例5として示した従来の瞬結性硬化グラウトよりも短いことが分かる。
さらに、表1から、実施例4,6,9で測定した可塑タイム経過後の立上り強度は、0.3時間で0.26、0.20、0.31N/mm2であり、1.0時間で0.52、0.43、1.53N/mm2であり、急激に硬化していることが判明した。
このことより、3時間後の一軸圧縮強度を1.5N/mm2以上とする瞬結性硬化グラウトは急激に硬化するため、従来の注入方法では、硬化したグラウトを割裂させて新たな瞬結性硬化グラウトを注入することができないと云える。
これに対して、比較例5として示した水ガラス系懸濁グラウト(LW)では、表1に示すように、可塑タイム経過後の立上り強度は、0.3時間で0.01N/mm2、1.0時間で0.02N/mm2、3.0時間で0.04N/mm2であり、極端に立上り強度が弱いことが分かる。
この比較例5に係る水ガラス系懸濁グラウト(LW)は、セメント400kgにゲル化促進剤を加えたA液500Lに、水ガラスC溶液200Lに水300Lを加えたB液500Lを等量混合したものである。
このように、比較例5に係る水ガラス系懸濁グラウト(LW)であれば、硬化後の立上り強度が弱いため、ゲル化以降に新たなグラウトをさらに注入しても、既に注入済みのゲル化したグラウトを割裂させて容易に新たなグラウトが進入することが可能である。
(ゲルタイム遅延効果の確認実験)
次に、本発明に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法によるゲルタイムの遅延効果を確認すべく、前述の実施例4に係る瞬結性硬化グラウトを作成し、B液に対するその瞬結性硬化グラウトの混合比率のみを変化させた実施例10〜14を作成した。そして、その実施例10〜14、4に係る瞬結性硬化グラウトのゲルタイムを測定したものを表2にまとめた。
ここで、実施例4に係る瞬結性硬化グラウトは、A液:1m3当たりセメント600kgを含んだセメントミルクに、B液:モル比4.0のSiO2の容量30%の水ガラス160Lを加えたものである。また、表2に示すB液とは、モル比4.0のSiO2の容量30%の水ガラスである。
Figure 0006278431
表2に示すように、B液に実施例4に係る瞬結性硬化グラウトを20%の割合で混合すると、ゲルタイムは、1170秒と非常に長くなり、順次瞬結性硬化グラウトの混合比率を大きくするに従ってゲルタイムは短くなっていく。しかし、ゲルタイムの遅延効果は、B液が0%になるまで発揮されているので、本実験により、予めB液を先行注入することによるゲルタイムの遅延効果が確認されたと云える。よって、本発明に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法のように、B液を先行注入することで瞬結性硬化グラウトの注入経路を確保できるものと考えることができる。
要するに、ゲル化時間が20秒以内で、3時間後の一軸圧縮強度が1.5N/mm2以上となる瞬結性硬化グラウトを注入する場合であっても、本発明に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法のように、グラウト注入前に予めB液を先行注入することで新たな瞬結性硬化グラウトを前方に注入することができる。これは、注入したB液の流路に沿って接触混合しながらゲル化が遅延されるからである。よって、本発明に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法よれば、従来困難であった早期強度の発現と実用的なゲルタイムの確保を両立が可能となり、広範な領域にグラウトを充填して補修、補強が可能となる。
以上、本発明の実施形態に係る瞬結性硬化グラウトの注入方法及びそれに用いる瞬結性硬化グラウトについて詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1,1’:注入装置
2:注入充填容器
P1,P2:注入管
P3:二重管
PA,PB:注入ポンプ

Claims (3)

  1. 1m3当たりセメント500〜800kgを含んだセメントミルクのA液に、SiO2の容量で24%濃度以上の水ガラスのB液を、A液1m3に対してB液130〜200Lの比率で混合してなるゲル化時間が20秒以内で、3時間後の一軸圧縮強度が1.5N/mm2以上となる瞬結性硬化グラウトの注入方法であって、
    前記A液の注入管の先端内に前記B液の注入管の先端が設けられた注入装置を用い、初めに前記B液を注入する第1注入工程を行い、
    次に、前記注入装置から前記A液と前記B液を混合した前記瞬結性硬化グラウトを注入する第2注入工程を行い、
    第1注入工程で注入した前記B液に、第2注入工程で注入する前記瞬結性硬化グラウトを接触させて混合することによりゲル化を遅延させた流路を形成し、当該流路を通じて前記瞬結性硬化グラウトを前記注入装置から遠い前方に注入すること
    を特徴とする瞬結性硬化グラウトの注入方法。
  2. 前記第1注入工程と前記第2注入工程とを交互に繰り返して前記瞬結性硬化グラウトを注入すること
    を特徴とする請求項1に記載の瞬結性硬化グラウトの注入方法。
  3. 前記瞬結性硬化グラウトを道路や鉄道などの土構造物、又はコンクリート構造物などの構造物の下、に生じた空洞、陥没、崩落、又は土砂流出箇所などのスペースに注入して補修又は補強すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の瞬結性硬化グラウトの注入方法。
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