JP6277829B2 - ステント検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フレア付きのステントを製造時に検査するための装置に関する。
ステントは、血管あるいは他の生体内管腔が狭窄もしくは閉塞することによって生じる様々な疾患を治療するために、その狭窄もしくは閉塞部位を拡張し、その管腔サイズを維持するためにそこに留置する医療用具である。ステントは、1本の線状の金属もしくは高分子材料からなるコイル状のもの、金属チューブをレーザーによって切り抜いて加工したもの、線状の部材をレーザーによって溶接して組み立てたもの、複数の線状金属を織って作ったもの等がある。
これらのステントは、患者の血管内でバルーン等により拡張された後に留置される。ステントに疵、棘状欠陥、割れ等がある場合や、設計通りに加工されていない場合は、血管やカテーテル等のデリバリーシステムを損傷させたり、ステント拡張時に、スムーズに拡張しない場合や、ステントが破損する場合があるため、手術の安全性や患者への負担を軽減する観点から、ステント製造時にステント表面に疵等や不良な加工がないかを確認したり、ステントストラットの長さや幅等の寸法を測定する必要がある。そして、この確認を行うために、顕微鏡や高感度の電子カメラでステントの表面や内部の状態を拡大して観察する検査装置が知られている(特許文献1〜3を参照。)。
特に、使用前のステントは一般に円筒形状であるため、特許文献3に記載の検査装置のように、ステントを自在に回動させる回動自在手段があれば、ステントを回動させながら所望な部分を簡単に確認することができるという利点がある。
一方、ステントの形状は円筒状が一般的であるが、ステントの両端部方向が広がった形状のフレア部を有するステントも知られている(特許文献4を参照。)。さらに、現在では、フレア部の端部の一部に、血管内でのステントの位置を把握しやすくするためのマーカーを付けたタイプのステントも開発されている。
しかしながら、前記フレア付きステントを、例えば、特許文献3に記載の検査装置で観察する場合には、フレア部の最端部が回転自在手段に乗るため、接触面が均一とはならず、特にマーカーが付いている場合には大きな段差が生じるために、ステントを回動させるとガタガタと動くだけでなく、検査するために予め合わせておいた顕微鏡や電子カメラの焦点がずれてしまい、ステントを回転させる度に焦点の調整作業が必要になるために、ステント全体の検査が完了するまでに非常に長い時間と手間がかかってしまうという問題があった。
特表2009−540298号公報 特表2009−506813号公報 特開2001−74433号公報 特表2009−505742号公報
上記のような事情に鑑み、本発明の目的は、ステントを回動させるロールを有していながら、フレア付きステントの外面、側面、内面等の表面を簡便に検査することができる装置を提供することにある。
本発明者らは、かかる課題を解決すべく、鋭意検討を進めた。その結果、ステント検査装置のロール上にステントを載置させた場合に、フレア部に対応する位置のロール表面に凹部を設けておくことで、フレア部がロール表面に接触せずにステントをガタガタさせずにスムーズにロールで回動させることができ、しかも顕微鏡や電子カメラの焦点のずれも抑えて簡単に観察することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は以下の通りである。
〔1〕フレア部を有するステントの表面を検査する装置であって、
ステントを載置する複数のロールと、前記ロールをその両端部で回動自在に軸支する支持材と、少なくとも1つの前記ロールを回動する回動手段とを備え、
前記ロールの表面の前記フレア部に対応する位置に凹部が設けられており、前記凹部の深さが対応するフレア部と同等以上であり、かつ、前記凹部がロールの軸方向に沿って変更自在に構成されていることを特徴とするステント検査装置。
〔2〕前記ロールが軸部および複数のロール部を有するロールであり、
前記ロール部の軸方向の厚みがステントのフレア部と同等以上の大きさであり、
前記ロールの両端部付近に配置されたロール部のうち少なくとも一方のロール部が前記軸部の軸方向に沿って摺動自在に設けられている前記〔1〕に記載のステント検査装置。
〔3〕前記ロールの中央部に配置された前記ロール部が前記軸部の軸方向に沿って摺動自在に設けられている前記〔2〕に記載のステント検査装置。
〔4〕前記ロールの表面の凹部が前記ロール部同士の間の前記軸部が露出している部分である前記〔2〕または〔3〕に記載のステント検査装置。
〔5〕前記ロールが少なくとも4つのロール部を有する前記〔2〕〜〔4〕のいずれかに記載のステント検査装置。
〔6〕前記回動手段と連結したロールと他のロールとがOリングまたはギヤを介して連結されている前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載のステント検査装置。
〔7〕前記支持材同士を固定する底部材がさらに設けられており、前記底部材に孔が設けられているまたは前記底部材が透明樹脂で構成されている前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載のステント検査装置。
〔8〕前記ロールを3つ以上有する前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載のステント検査装置。
〔9〕一つの前記ロールの軸部を複数の位置で軸支できる形状の軸間距離調整機構が前記支持材に設けられている前記〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載のステント検査装置。
〔10〕前記ロールの軸部を軸支する支持材同士を固定する防風壁がさらに設けられている前記〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載のステント検査装置。
本発明のステント検査装置によれば、フレア付きステントを載置するロール表面のうち、前記フレア部に対応する位置に凹部が設けられており、前記凹部の深さが対応するフレア部と同等以上であることで、ロールを回動してステントを回動させても、ステントの位置がずれないために、ステントの外面、側面、内面等の表面を簡単に観察して検査することができる。また、前記凹部がロールの軸方向に沿って変更自在に構成されていることで、様々なサイズのフレア付きステントも簡単に検査することができる。
本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 本発明のステント用検査装置の一例を示す概略説明図である。 フレア付きステントの一例を示す概略説明図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のステント検査装置は、フレア付きステントを載置する複数のロールと、前記ロールをその両端部で回動自在に軸支する支持材と、少なくとも1つの前記ロールを回動する回動手段とを備える。
前記ロールは、フレア付きステントを載置し、このフレア付きステントを回動させる部材である。
前記ロールの数としては、少なくとも2つあればよい。この場合、2つのロールを平行に配置し、これらのロールの間でフレア付きステントを載置する。また、別の態様として、3つのロールを、1つのロールの斜め上側に2つのロールをそれぞれ平行になるように配置してもよい。この場合、3つのロールの間でステントを載置する。
また、ステントは軽いため、ロールを強く回動させるとロール上のステントがロールの間から外れて落下することがある。この場合、例えば、平行に配置した2つのロールの外側の斜め上方向にそれぞれ2つロールをさらに配置することで、中の2つのロールの間からステントが外れても外側のロールにあたって再び中の2つのロールの間に戻ることでステントの落下を防ぐことができる。
なお、前記ロール同士の間隔については、特に限定はない。
なお、本発明では、前記のように載置したステントと接触可能なロールすべてを「ステントを載置するロール」という。
前記ロールは、軸部と、この軸部を中心とする複数のロール部とから構成される。軸部の材質については特に限定はない。また、ロール部の材質については、ロール部上に載置しているステントを疵付けずに回動できるものであればよく、特に限定はない。なお、ロール部同士の形状については、ロールの軸方向の長さ以外は同じであることが好ましい。
前記ロールの表面には、前記ステントのフレア部に対応する位置に凹部が設けられている。
前記凹部は、その深さが、対応するステントのフレア部と同等以上であればよい。このような凹部をロール表面に形成することで、フレア付きステントをロールに載置した場合に、フレア部を凹部に配置することで、ロールを回動させてもロール表面にフレア部が接触しないため、ステントをガタガタとすることなく、スムーズに回動させることができる。
前記凹部は、ロール部にフレア部が収まる形状の凹みを形成していてもよいが、フレア部の形状や大きさによらずに凹部を形成し易い観点から、軸部が露出している形状が好ましい。
なお、軸部が露出している部分が凹部である場合、ロール部の軸方向の厚みはステントのフレア部と同等以上の大きさである必要がある。具体的には、フレア付きステントの本体部の半径とフレア部の最大半径との差に対して、ロール部と軸部との厚み方向の差が大きければよい。
前記凹部は、ロールの軸方向に沿って変更自在に構成されている。この凹部が変更自在に構成されている態様としては、例えば、ロール自体を取り換えできる構成が挙げられる。このようにステントのフレア部の形状や大きさに応じた凹部を有するロールを取り換えることで、ロールの軸方向に沿って凹部の位置を変更することができる。
また、前記凹部が変更自在に構成されている別の態様としては、ロールの軸部に沿ってロール部が軸部の軸方向に沿って摺動自在に設けられている構成が挙げられる。このようにロール部が軸部の軸方向に沿って摺動することで、前記ロール部同士の間の前記軸部が露出している部分を凹部とすることができ、ロール部の軸方向の位置を変えることで自在に凹部の位置を変えることができ、ステントの長さにフレキシブルに対応できるため、複数の長さのステントでも1種類のロールで対応できる。
前記の態様で使用するロールは、ロール部を少なくとも3つ有するタイプのロールであればよい。この場合、凹部の位置は少なくとも2箇所設けることができる。また、凹部の位置をより多く変更できるようにする観点からは、ロールが少なくとも4つのロール部を有することが好ましい。
また、各ロール部の軸方向の長さについては、均一であってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。例えば、ロールの両端部付近に配置されたロール部に比べて、中央部に配置されたロール部の長さをより大きく調整していれば、載置したステントの本体部との接触面が大きくなるため、ステントを安定して支えることができしかもステントを回動させやすくできる。
また、摺動可能なロール部については、例えば、前記ロールの両端部付近に配置されたロール部のうち少なくとも一方のロール部が前記軸部の軸方向に沿って摺動自在に設けられていることで、凹部の位置が異なる少なくとも2種類のフレア付きステントを載置することができる。また、両端部のロール部がいずれも摺動自在であれば、凹部の位置が異なる少なくとも3種類のフレア付きステントを載置することができる。
さらに、前記ロールの中央部に配置された前記ロール部も前記軸部の軸方向に沿って摺動自在に設けてもよい。この場合、中央部に配置されたロール部の数は2つ以上にすることで、様々な長さの異なるフレア付きステントを載置することができる。例えば、中央部に配置されたロール部の数が2つ以上あればより多くの長さが異なるステントにも対応することができる。
なお、本発明においては、摺動可能なロール部を所望の位置に摺動した後、ロールを回転させた場合に、前記ロール部が位置を変えない程度に固定されている必要がある。この場合、ロール部の固定の仕方としては、軸部の外面とロール部の内面との摩擦抵抗の制御による方法や六角穴付止めねじ(ホーローセット)等のロール部外表面に突き出ないねじによる方法、エアーチャックによる方法等が挙げられる。
前記複数のロールのうちの1つのロールは回動手段と連結しており、このロールを回動させることで、ロール上のステントを回動させることができる。ロールと回動手段との連結方法としては、特に限定はないが、例えば、ロールの軸部の端部に回動手段が取り付けられていることが挙げられる。前記回動手段としては、回転ツマミ、回転ダイアル、回転モーター等が挙げられる。
前記支持材は、前記ロールをその両端部で回動自在に軸支する部材である。支持材の形状については特に限定はないが、支持材の底部でステント検査装置を固定でき、ロールを回転させた場合でもガタガタと揺れなければよい。
また、前記回動手段と連結したロールと他のロールとがOリングまたはギヤを介して連結されていてもよい。このようにOリングまたはギヤを用いることで、回動手段と連結したロールの回動に連動して、他のロールも回動するため、ロール上のステントの回動をよりスムーズに行うことができる。
また、前記支持材同士を固定する底部材がさらに設けられており、前記底部材に孔が設けられているまたは前記底部材が透明樹脂で構成されていてもよい。このような構成を採用することで、支持材同士の固定を底部材でより強くするだけでなく、底部材の外側からバックライト照射を用いることができ、ステント外面、側面、内面等の表面の様子をバックライト照射の光を当てることでより明瞭に観察することができる。
前記孔の大きさや形状については、ステントの観察ができる程度にバックライト照射の光が透過できればよく、特に限定はない。また、透明樹脂の材質についても、ステントの観察ができる程度にバックライト照射の光が透過できればよく、特に限定はない。
また、一つの前記ロールの軸部を複数の位置で軸支できる形状の軸間距離調整機構が前記支持材に設けられていてもよい。ステントには、軸方向の直交断面の直径が異なるタイプのものがあり、例えば、直径が大きな場合、ロール間の距離も大きくすることでロール上にステントを載置できる。したがって、前記のような軸間距離調整機構を備えることで、前記ロール同士の間隔を調整して、直径の異なるステントを検査する場合でも、効率よく検査することができる。
前記軸間距離調整機構としては、例えば、前記軸部を収容できる形状の複数の溝を設けていることが挙げられる。また、下方向を向いた略半円形の溝を斜め方向に連続的に設け、各溝の上部を一体にしている形状や、下方向を向いた略半円形の溝を平行に連続的に設け、各溝の上部を一体にしている形状等が挙げられる。この場合、前記略半円形の溝が軸支部分になる。
また、前記ロールの軸部を軸支する支持材同士を固定する防風壁がさらに設けられていてもよい。ステントは非常に軽いため、勢いよくロールを回動させたり、検査時に鼻息等がステントに強くあたった場合でもロール上から落下することがある。落下したステントは、異物の付着や、衛生的な観点から、そのまま使用することは困難になるため、ステントの落下は製造ロスに直結する問題である。
これに対して、ステントが落下した場合でも防風壁があればステント検査装置内部にとどまるため、衛生的に安全であり、ステントを再び検査して使用することができる。また、防風壁があれば、検査時に息を整える必要もなく、より容易に検査を行うことができる。
防風壁としては、シートが挙げられる。シートは透明な素材で作製されていてもよい。シートには孔が開いていてもよい。前記孔の形状としては、特に限定はないが、ステントを観察し易い観点から、網目状の孔でもよい。
以下に本発明に係るステント検査装置を図面に示した複数の実施形態に基づき説明するが、本発明はこれらの実施態様により何ら制限されるものではない。
図1(a)、(b)に示すように、本発明のステント検査装置1aは、2つのロール2と、前記ロール2をその両端部で回動自在に軸支する支持材3と、1つのロール2を回動する回動手段4とを備えている。なお、図1(a)は、フレア付きステント5を載置した状態のステント検査装置1aの斜視図、図1(b)は、フレア付きステント5を載置した状態のステント検査装置1aの側面図である。
2つのロール2の間には、図1(c)に示すように、フレア付きステント5を載置することができる。なお、図1(c)は、ステント検査装置1aのロール部7c側からロール部7b側を見た場合の概略図である。
前記ロール2は、軸部6と3つのロール部7a、7b、7cとから構成されており、ロール部7aとロール部7bとの間およびロール部7bとロール部7cとの間はそれぞれ間隔があり、軸部6が露出している。なお、ロール部7a、7b、7cの軸方向の長さは、ロール部7bが最も長くなっている。また、各ロール部7a、7b、7cの厚み方向は等しい。
前記ロール2の表面には、載置されるフレア付きステント5のフレア部9に対応する位置に凹部8が設けられている。具体的には、ロール2を構成するロール部7aとロール部7bとの間の軸部6が露出した部分が凹部8a、およびロール部7bとロール部7cとの間の軸部6が露出した部分が凹部8bとなる。凹部8a、8bの深さは、対応するフレア部9と同等以上となるように調整されている。具体的には、図1(b)に示すように、前記ロール部7bと軸部6との厚みの差(ロール部7bの軸方向の厚み)d1が、フレア部9と本体部10との半径の差d2以上となるように調整されている。このような構成となっていることで、図1(c)に示すように、フレア付きステント5の本体部10はロール2のロール部7bの表面に載置した場合、フレア付きステント5のフレア部9はロール部7bやロール2の軸部6には接触することがないため、フレア付きステント5をスムーズに回動することができる。
前記凹部8は、ロール2の軸方向に沿って変更自在に構成されている。
例えば、ステント検査装置1aのロール2を、ステント5の長さや形状に合わせて、フレア部9がある位置に凹部8を有するロールに取り換えればよい。
図1に示すステント検査装置1aでは、1種類の長さのフレア付きステント5を載置することができるが、凹部8の幅が異なるロールや、4つ以上のロール部を有するロールに取り換えることで、図1に示すステント検査装置1aとは、異なる長さのフレア付きステントを検査することができる。
例えば、図2(a)、(b)に示すステント検査装置1bでは、5つのロール部7を有するロール2が使用されており、ロール2の表面で軸部6が4箇所で露出されていることで、長さが異なる3種類のフレア付きステント5を検査することができる。
なお、図2(a)は、ステント検査装置1bの斜視図、図2(b)は、長さの異なるフレア付きステント5を載置したステント検査装置1bの側面図である。
また、別の態様としては、ロール2を構成するロール部7a、7b、7cのうち少なくとも1つのロール部を軸方向に摺動可能な状態としてもよい。例えば、図1に示すロール2端部にあるロール部7aが摺動可能であれば、図3(a)に示すように、ロール部7aを摺動してロール部7bと接触させて一体化すると、より長いフレア付きステントも載置することができる。また、図3(b)に示すように、ロール2の他端にあるロール部7cもさらに摺動可能であれば、ロール部7a、7b、7cを接触させて一体化することで、さらに長いフレア付きステントを載置することができる。
また、前記ロール2を構成するロール部7の数としては、4つ以上でもよい。例えば、図4に示すステント検査装置1cは、4つのロール部7a、7b、7c、7dを順番に有する。ステント検査装置1cでは、ロール部7a、7b、7c、7dの各部が軸方向に摺動可能な状態であり、これらのロール部をそれぞれ選択して一体化することで、様々な長さのフレア付きステントを載置することができる。
例えば、各ロール部の軸方向の長さが異なっている場合には、少なくとも以下の9種類のパターンに分けてステントを載置することができる。
ロール部7bまたは7cにのみ載置させる場合。
ロール部7bおよび7cに亘って載置させる場合。
ロール部7a、7bを接触させて一体化した場合。
ロール部7b、7cを接触させて一体化した場合。
ロール部7c、7dを接触させて一体化した場合。
ロール部7a、7b、7cを接触させて一体化した場合。
ロール部7b、7c、7dを接触させて一体化した場合。
ロール部7a、7b、7c、7dを接触させて一体化した場合。
したがって、図4に示すステント検査装置1cは、例えば図1に示すステント検査装置1aに比べると、より多くの長さの異なるステントを1種類のロール2で検査することができる。
前記支持材3は、前記ロール2をその両端部で回動自在に軸支する部材である。支持材3の形状については特に限定はないが、支持材3の底部でステント検査装置1を設置でき、ロール2を回転させた場合でもガタガタと揺れなければよい。
また、少なくとも1つのロール2は、このロール2を回動するための回動手段4と接続されている。回動手段4としては、例えば、手動でロール2を回し易い観点から、図12に示すステント検査装置1lのような回転ツマミ4Aが挙げられるが、特に限定はない。
図1〜4では、回動手段4を回転させると連結しているロール2も同じ方向に回転して、このロール2の上に載置されているフレア付きステント5を逆方向に回転させることができる。
また、本発明で使用するロール2の数については、3つ以上でもよい。
例えば、図5(a)に示すステント検査装置1dのように、ロール2aの両側の斜め上にロール2b、2cを配置していてもよい。また、図5(b)に、フレア付きステント5を載置した状態のステント検査装置1dのロール2a、2b、2cを軸方向から見た図を示す。この場合、図5(b)に示すように3つのロール2a、2b、2cの間でフレア付きステント5を載置することになるため、2つのロールを用いる場合よりも安定してフレア付きステント5を載置することができる。
なお、図5(a)では、回動手段4はロール2aと連結しているが、他のロール2b、2cに連結していてもよい。
また、図6(a)に示すステント検査装置1eのように、平行に配置したロール2a、2bの外側の斜め上にそれぞれロール2c、2dを配置していてもよい。また、図6(b)に、フレア付きステント5を載置した状態のステント検査装置1eのロール2a、2b、2c、2dを軸方向から見た図を示す。この場合、図6(b)に示すように基本的に平行に配置した2つのロール2a、2bの間でフレア付きステント5を載置することになるが、強くロールを回転させる等してフレア付きステント5がロール2a、2bの間から外れても、外側のロール2cまたはロール2dに当たって、ロール2a、2bの間に戻ることができるため、2つのロール2a、2bのみを用いる場合よりも安定してフレア付きステント5を載置することができる。
なお、図6(a)では、回動手段4はロール2aと連結しているが、ロール2bに連結していてもよい。
また、図7(a)に示すステント検査装置1a’のように、前記回動手段4と連結したロール2aと他のロール2bとがロール部7a同士の表面にかけたOリング11を介して連結されていてもよい。ステント検査装置1a’では、前記回動手段4を回転させると、ロール2aと、Oリング11による回転力を伝達されたロール2bとが同時に回転するために、ロール2a、2b間に載置されたフレア付きステント5(図示せず)をよりスムーズに回転させることができる。
また、図7(b)に示すステント検査装置1a”のように、ギヤ12を介して、ロール2aとロール2bとが連結されていてもよい。ギヤ12を用いる場合には、例えば、ギヤ12の歯と嵌合できる歯を有するベルト13をロール部7aに設けたり、ロール部7aや軸部6をスプライン軸にしてもよい。
なお、前記Oリング11またはギヤ12は、ステント検査装置1b、1c、1d、1eでも設けることは可能である。
なお、図1〜7では、前記支持材3同士が底部材14で固定されているが、図8に示すステント検査装置1fのように、底部材14を用いずに、支持材3の底部以外の位置同士を固定部材15で固定してもよい。前記固定部材15の形状、大きさや、支持材3同士を固定する位置については、ロール2を回動させた場合にロール2や載置しているフレア付きステント5に接触しなければよく、特に限定はない。
また、図9(a)に示すステント検査装置1gのように、前記支持材3同士を固定する底部材14に孔16が設けられていてもよい。孔16の形状としては、楕円形状、円形状、多角形状等が挙げられるが、底部材14の外側にある投光器17からバックライト照射した光がロール2上のフレア付きステント(図示せず)に当たればよく、特に限定はない。同様に、孔16の大きさや数についても特に限定はない。
また、底部材14は、図9(b)に示すステント検査装置1hのように、透明樹脂で構成されていてもよい。
また、本発明では、一つの前記ロール2の軸部6を複数の位置で軸支できる形状の軸間距離調整機構19が前記支持材3に設けられていてもよい。
前記軸間距離調整機構19としては、前記軸部6を軸支できる形状の複数の溝を設けていることが挙げられる。例えば、図10(a)に示すステント検査装置1iのように、下方向を向いた略半円形の3つの溝18を斜め方向に連続的に配置し、各溝18の上部を一体にしている形状や、図10(b)に示すステント検査装置1jのように、下方向を向いた略半円形の3つの溝18を平行に連続的に配置し、各溝18の上部を一体にしている形状等が挙げられる。この場合、前記略半円形の溝18が軸支部分になる。
前記溝18の数、溝18を配置する位置等については特に限定はない。
また、図10(b)に示すステント検査装置1jのように、溝18が平行に配置されている場合には、1つのロールにのみ軸間距離調整機構19が配置されていてもよいし、回動手段4が連結されているロール2aを安定して回動させる観点から、ロール2aには軸間距離調整機構19を設けず、図1と同様に支持材3において1点で軸支されていてもよい(図示せず)。
また、前記ロール2の軸部6を軸支する支持材3同士を固定する防風壁20がさらに設けられていてもよい。
防風壁20は、図11に示すステント検査装置1kのように一方がシート(20a)で、もう一方が網目状シート(20b)でよいし、また、それぞれを単独で使用してもよい。
また、必要に応じて、図11に示すように支持材3の上側に更にシート状の防風壁20cを設けてもよい。
また、図13に本発明で検査対象とするフレア付きステント5の概略を示す。
図13に示すように、フレア付きステント5は、本体部10および本体部10の端部に接続されたフレア部9から構成される。また、フレア部9の端部には、マーカー21が接続されていてもよい。なお、マーカー21の形状、大きさおよび数については特に限定はない。
フレア付きステント5の端部では、フレア部9の端部の部材が略円形状に点在し、各部材間が空間になっており、実質的にフレア部9の端部の端面は多角形状になっている。したがって、前記端部を接地させてフレア付きステント5を回転させると、スムーズに回転せず、ガタガタと振動を伴う回転になり、また、所望の位置で回転を止めることも難しい。
なお、本発明において、ステントの表面としては、図13で示すようにステント本体部10の軸方向に対して垂直な方向から観察されるステント外側の表面(外面ともいう。例えば、図13の位置X)、同一の方向から焦点をずらして観察されるステント5の側面側の表面(側面ともいう。例えば、図13の位置Y)およびさらに焦点をずらして観察されるステント内側の表面(内面ともいう。例えば、図13の位置Z)を示す。
前記ステントの外面、側面、内面等の表面は、本発明のステント検査装置の付近に顕微鏡や電子カメラを所望の角度で設置することで観察することができる。顕微鏡や電子カメラの設置する位置については、特に限定はない。
1 ステント検査装置
2 ロール
3 支持材
4 回動手段
5 フレア付きステント
6 軸部
7 ロール部
8 凹部
9 フレア部
10 ステント本体部
11 Oリング
12 ギヤ
13 ベルト
14 底部材
15 固定部材
16 孔
17 投光器
18 溝
19 軸間距離調整機構
20 防風壁
21 マーカー
d1 ロール部と軸部との厚みの差
d2 フレア部と本体部との半径の差
X ステントを観察する場合のステント外面
Y ステントを観察する場合のステント側面
Z ステントを観察する場合のステント内面

Claims (10)

  1. フレア部を有するステントの表面を検査する装置であって、
    ステントを載置する複数のロールと、前記ロールをその両端部で回動自在に軸支する支持材と、少なくとも1つの前記ロールを回動する回動手段とを備え、
    前記ロールの表面の前記フレア部に対応する位置に凹部が設けられており、前記凹部の深さが対応するフレア部と同等以上であり、かつ、前記凹部がロールの軸方向に沿って変更自在に構成されていることを特徴とするステント検査装置。
  2. 前記ロールが軸部および複数のロール部を有するロールであり、
    前記ロール部の軸方向の厚みがステントのフレア部と同等以上の大きさであり、
    前記ロールの両端部付近に配置されたロール部のうち少なくとも一方のロール部が前記軸部の軸方向に沿って摺動自在に設けられている請求項1に記載のステント検査装置。
  3. 前記ロールの中央部に配置された前記ロール部が前記軸部の軸方向に沿って摺動自在に設けられている請求項2に記載のステント検査装置。
  4. 前記ロールの表面の凹部が前記ロール部同士の間の前記軸部が露出している部分である請求項2または3に記載のステント検査装置。
  5. 前記ロールが少なくとも4つのロール部を有する請求項2〜4のいずれかに記載のステント検査装置。
  6. 前記回動手段と連結したロールと他のロールとがOリングまたはギヤを介して連結されている請求項1〜5のいずれかに記載のステント検査装置。
  7. 前記支持材同士を固定する底部材がさらに設けられており、前記底部材に孔が設けられているまたは前記底部材が透明樹脂で構成されている請求項1〜6のいずれかに記載のステント検査装置。
  8. 前記ロールを3つ以上有する請求項1〜7のいずれかに記載のステント検査装置。
  9. 一つの前記ロールの軸部を複数の位置で軸支できる形状の軸間距離調整機構が前記支持材に設けられている請求項1〜8のいずれかに記載のステント検査装置。
  10. 前記ロールの軸部を軸支する支持材同士を固定する防風壁がさらに設けられている請求項1〜9のいずれかに記載のステント検査装置。
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