JP6277802B2 - 電子部品の製造方法、電子部品および支持具 - Google Patents

電子部品の製造方法、電子部品および支持具 Download PDF

Info

Publication number
JP6277802B2
JP6277802B2 JP2014055026A JP2014055026A JP6277802B2 JP 6277802 B2 JP6277802 B2 JP 6277802B2 JP 2014055026 A JP2014055026 A JP 2014055026A JP 2014055026 A JP2014055026 A JP 2014055026A JP 6277802 B2 JP6277802 B2 JP 6277802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
wiring layer
support member
release layer
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014055026A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015177173A (ja
Inventor
中田 義弘
義弘 中田
靖志 小林
靖志 小林
小澤 美和
美和 小澤
歩 岡野
歩 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2014055026A priority Critical patent/JP6277802B2/ja
Publication of JP2015177173A publication Critical patent/JP2015177173A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6277802B2 publication Critical patent/JP6277802B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

本願は、電子部品の製造方法、電子部品および支持具に関する。
電子機器は、小型化や高性能化の一途を辿っている。電子機器の小型化や高性能化に伴い、プリント基板の配線も微細化している。そこで、近年では、例えば、集積回路を有する半導体チップとビルドアップ基板等の基材との間を微細な配線で接続するFan−out WLP(Wafer Level Package)構造や、その他の様々な構造の電子部品が提案され
ている(例えば、特許文献1−2を参照)。
特開2004−146602号公報 特開2002−164467号公報 特開2008−274011号公報 特公昭62−24017号公報
半導体チップと基材との間を接続する配線を微細化する方策の一つとして、例えば、支持部材上に形成しておいた配線層を基材の表面に転写し、基材表面の配線層が転写された部分に半導体チップを搭載することが考えられる。そして、転写の際に配線層を支持部材から剥離する方法としては、例えば、従来から用いられている化学剥離や物理剥離が考えられる。ところが、化学剥離や物理剥離は、支持部材上に形成されている配線層の微細な配線や配線層そのものに与えるダメージが大きいため、例えば、配線の消失やクラックの発生といった各種不具合の原因になり得る。よって、配線層を支持していた支持部材から配線層を剥離する処理は、製品の歩留まりや信頼性を低下させる虞がある。
そこで、本願は、支持部材に形成された配線層を転写する際の剥離性を改善する電子部品の製造方法、電子部品および支持具を提供する。
本願は、次のような電子部品の製造方法を開示する。
水分が付与されると分解する剥離層を表面に形成した支持部材に配線層を形成し、
前記支持部材に形成した前記配線層に基材を貼り合わせ、
前記剥離層に水分を付与した状態で前記支持部材と前記配線層とを剥離する、
電子部品の製造方法。
また、本願は、次のような電子部品を開示する。
配線層と、
前記配線層を支持する支持部材と、
前記支持部材と前記配線層との間に形成された、水分が付与されると分解する剥離層と、を備える、
電子部品。
また、本願は、次のような支持具を開示する。
電子部品の配線層を支持するための支持部材と、
前記支持部材の表面に形成された、水分が付与されると分解する剥離層と、を備える、
支持具。
上記電子部品の製造方法、電子部品および支持具であれば、支持部材に形成された配線層を転写する際の剥離性を改善することが可能である。
図1は、実施形態に係る電子部品の製造方法を示したフローチャートの一例を示した図である。 図2Aは、配線層を支持するための支持具の一例を示した図である。 図2Bは、支持具に配線層が形成された状態の一例を示した図である。 図2Cは、支持具に基材が貼り合わされた状態の一例を示した図である。 図2Dは、支持部材が剥離される状態の一例を示した図である。 図2Eは、配線層の表面にバンプを設けた状態の一例を示した図である。 図2Fは、配線層に半導体チップが貼り合わされた状態の一例を示した図である。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、実施形態に係る電子部品の製造方法を示したフローチャートの一例を示した図である。以下、実施形態に係る電子部品の製造方法について、図1に示すフローチャートに沿って説明する。
図2Aは、配線層を支持するための支持具の一例を示した図である。本実施形態では、電子部品の配線層を支持するための支持具1を用意する(S101)。支持具1は、支持部材2と、支持部材2の表面に形成された剥離層3とを有している。剥離層3は、水分が付与されると分解する組成物によって形成される。剥離層3は、支持部材2の表面全域に形成されていてもよいし、配線層を形成する予定の領域に形成されていてもよい。なお、以下においては、水分の付与によって分解することを「加水分解」や「自己エッチング」という場合もある。
なお、図2Aでは、支持部材2として板状の部材が図示されているが、支持部材2は、板状の部材に限定されるものではない。支持部材2は、剥離層3を形成するための平面を有するものであれば、如何なる形状の部材であってもよい。また、剥離層3は、例えば、多孔質膜で形成されていると、水分が浸透しやすいので、水分が付与された際に分解しやすい。
図2Bは、支持具に配線層が形成された状態の一例を示した図である。支持具1が用意された後は、配線4を樹脂5内に設けた配線層6が剥離層3を介して支持具1に形成される(S102)。配線層6は、剥離層3上に形成されることにより、剥離層3を介して支持具1に固定された状態となる。
図2Cは、支持具に基材が貼り合わされた状態の一例を示した図である。支持具1に配線層6が形成された後は、配線層6に基材7が貼り合わされる(S103)。なお、図2Cでは、基材7として板状の部材が図示されているが、基材7は、板状の部材に限定されるものではない。基材7は、配線層6を貼り合わせる対象になり得るものであれば如何なるものであってもよい。基材7は、半導体チップを搭載し得る部材であれば如何なるもの
であってもよく、例えば、配線層6の配線4と電気的に繋がる配線を有するもの(例えば、ビルドアップ基板といった各種の配線基板)や、その他の各種基板を適用可能である。
図2Dは、支持部材が剥離される状態の一例を示した図である。配線層6に基材7が貼り合わされた後は、支持具1の支持部材2が剥離される(S104)。支持部材2の剥離は、剥離層3に水分が付与された状態で行われる。剥離層3は、水分が付与されると分解する組成物によって形成されているため、支持部材2の剥離の際に水分を付与して分解することができる。また、支持部材2の剥離の際に付与される水分は、配線層6に対する化学的な影響がほとんどない。よって、支持部材2の剥離は、配線層6に対する物理的および化学的なダメージを伴うことなく実現される。支持部材2が剥離されることにより、配線層6と基材7とを貼り合わせた回路基板8(本願でいう「電子部品」の一例である)が形成される。
上記製造方法であれば、配線層6を支持部材2から剥離する際、剥離層3を水分の付与によって分解しているため、配線層6の配線4や配線層6そのものに与えるダメージが化学剥離や物理剥離の場合に比べて小さい。すなわち、支持具1に形成された配線層6を基材7へ転写する際の剥離性が化学剥離や物理剥離よりも優れている。よって、配線層6の配線4の消失やクラックの発生といった各種不具合を生ずることが無く、製品の歩留まりや信頼性を低下させる虞が無い。このため、例えば、基材7としてビルドアップ基板を適用し、配線層6の配線4を、基材7が有するビルドアップ基板の配線よりも微細なものにした場合であっても、配線層6の配線4の消失やクラックの発生を生ずることなく、製品の歩留まりや信頼性を低下させる虞が無い。なお、基材7としてビルドアップ基板を適用し、配線層6の配線4を、基材7が有するビルドアップ基板の配線よりも微細なものにした場合、配線層6に貼り合わされる半導体チップの配線の更なる微細化を図ることができるので、電子機器の小型化や高性能化を図ることができる。
ところで、上記製造方法は、例えば、次のような処理が更に行われることにより、上記回路基板8を用いた半導体装置(本願でいう「電子部品」の一例である)を製造することができる。
図2Eは、配線層の表面にバンプを設けた状態の一例を示した図である。例えば、上記ステップS104において支持部材2が剥離された後、回路基板8の配線層6の表面にバンプ9が設けられる。
図2Fは、配線層に半導体チップが貼り合わされた状態の一例を示した図である。配線層6の表面にバンプ9が設けられた後は、配線層6に半導体チップ10が更に貼り合わされる。配線層6に貼り合わされた半導体チップ10は、バンプ9を介して配線層6の配線4と電気的に接続される。配線層6に半導体チップ10が貼り合わされることにより、回路基板8に半導体チップ10が搭載された半導体装置11(本願でいう「電子部品」の一例である)が形成される。半導体装置11は、例えば、半導体チップ10や配線層6を樹脂で封止し、半導体パッケージ(本願でいう「電子部品」の一例である)にしてもよい。
上記製造方法を用いて半導体装置11を形成する場合、例えば、基材7としてビルドアップ基板を適用し、配線層6の配線4を、基材7が有するビルドアップ基板の配線より微細なものにしても、配線層6の配線4の消失やクラックの発生を生ずることが無い。よって、上記製造方法を用いて製造される半導体装置11であれば、半導体チップ10とビルドアップ基板等の基材7との間を電気的に接続する配線層6の配線4を微細化しても、歩留まりや信頼性を低下させる虞が無い。したがって、上記製造方法を、例えば、Fan−out WLPや2.5D−IC、3D−ICといった狭ピッチ化による微細な配線が用いられる半導体装置の製造に用いることにより、化学剥離や物理剥離を用いる場合に比べ
て低コストで且つ歩留まり及び信頼性の向上を図ることができる。また、上記製造方法は、配線層を複数有するプリント基板やLSI(Large Scale Integration)配線、MEM
S(Micro Electro Mechanical Systems)、チップパッケージ基板、ウェハーレベルパッケージ(WLP)、シリコンインターポーザといった積層構造を有する各種の電子部品の製造にも適用できる。製造される各種の電子部品が高密度実装の要求を受けて多端子、狭ピッチ化し、配線が微細化しても、上記製造方法であれば、配線にダメージを与えることが無いため、高い信頼性や歩留まりの実現を図ることが可能である。
ところで、剥離層3として適用可能な組成物としては、側鎖にフッ素原子を有するシロキサンポリマを挙げることができる。側鎖にフッ素原子を有するシロキサンポリマは、例えば、水分が付与されると骨格分子が分断されて低分子量化する。よって、側鎖にフッ素原子を有するシロキサンポリマを剥離層3の形成に用いれば、配線層6を支持部材2から剥離する際の水分の付与によって剥離層3を分解することができ、配線層6の配線4や配線層6そのものに与えるダメージを化学剥離や物理剥離の場合よりも小さくすることができる。なお、水分の付与の仕方は特に限定されないが、剥離時間の短縮を行うためには、例えば、60℃以上の加熱した水または80℃以上の水蒸気を付与することが好ましい。水と水蒸気の何れを選択するかについては限定されないが、水蒸気の方が水よりも微細な部分に浸入しやすく、剥離層3が分解されやすいと考えられる。
フッ素原子を含有するシロキサンポリマは、例えば、下記の一般式(1)または一般式(2)で示される2官能シラン、一般式(3)または一般式(4)で示される3官能シランの内、単独または複数のシラン化合物を原料とし、さらに、一般式(5)または一般式(6)で示される4官能シランの中から選ばれたシラン化合物を原料として含み、加水分解/縮重合反応によって形成したシロキサンポリマを前駆体とすることを特徴とする。
Figure 0006277802
なお、上記一般式(1)において、R1,R2は同一でも互いに異なっても良く、水素,フッ素,芳香族炭化水素および炭素数1から3の炭化水素である。ただし、R1,R2の少なくとも一つがフッ素である。また、R3,R4は、炭素数1から3の炭化水素またはCH3COである。
Figure 0006277802
なお、上記一般式(2)において、R5,R6は同一でも互いに異なっても良く、水素,フッ素,芳香族炭化水素および炭素数1から3の炭化水素である。ただし、R5,R6の少なくとも一つがフッ素である。また、X1,X2はClまたはBrである。
Figure 0006277802
なお、上記一般式(3)において、R7は水素,フッ素,芳香族炭化水素および炭素数1から3の炭化水素である。ただし、一般式(3)のシラン化合物単体でシロキサンポリマを形成する場合はR7がフッ素である。また、R8,R9,R10は炭素数1から3の炭化水素またはCH3COである。
Figure 0006277802
なお、上記一般式(4)において、R11は水素,フッ素,芳香族炭化水素および炭素数1から3の炭化水素である。ただし、一般式(3)のシラン化合物単体でシロキサンポリマを形成する場合はR11がフッ素である。また、X3,X4,X5はClまたはBrである。
Figure 0006277802
なお、上記一般式(5)において、R12,R13,R14は炭素数1から3の炭化水素またはCH3COである。
Figure 0006277802
なお、上記一般式(6)において、X6,X7,X8,X9はClまたはBrである。
なお、一般式(1)で示される2官能シランとしては、例えば、ジメトキシシラン、ジエトキシシラン、ジプロポキシシラン、ジアセトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジメチルジアセトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジプロポキシシラン、ジエチルジアセトキシシラン、ジプロピルジメトキシシラン、ジプロピルジエトキシシラン、ジプロピルジプロポキシシラン、ジプロピルジアセトキシシラン、フェニルジメトキシシラン、フェニルジエトキシシラン、フェニルジプロポキシシラン、フェニルジア
セトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジプロポキシシラン、ジフェニルジアセトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン、フェニルメチルジプロポキシシラン、フェニルメチルジアセトキシシラン、フェニルエチルジメトキシシラン、フェニルエチルジエトキシシラン、フェニルエチルジプロポキシシラン、フェニルエチルジアセトキシシラン、フェニルプロピルジメトキシシラン、フェニルプロピルジエトキシシラン、フェニルプロピルジプロポキシシラン、フェニルプロピルジアセトキシシラン、ジフルオロジメトキシシラン、ジフルオロジエトキシシラン、ジフルオロジプロポキシシラン、ジフルオロジアセトキシシラン、フルオロメチルジメトキシシラン、フルオロメチルジエトキシシラン、フルオロメチルジプロポキシシラン、フルオロメチルジアセトキシシラン、フルオロプロピルジメトキシシラン、フルオロプロピルジエトキシシラン、フルオロプロピルジプロポキシシラン、フルオロプロピルジアセトキシシラン、フェニルフルオロジメトキシシラン、フェニルフルオロジエトキシシラン、フェニルフルオロジプロポキシシラン、フェニルフルオロジアセトキシシランが挙げられる。
また、一般式(2)で示される2官能シランとしては、例えば、ジクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、ジプロピルジクロロシラン、フェニルジクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、フェニルメチルジクロロシラン、フェニルエチルジクロロシラン、フェニルプロピルジクロロシラン、ジフルオロジクロロシラン、フルオロメチルジクロロシラン、フルオロプロピルジクロロシラン、フェニルフルオロジクロロシラン、ジブロモシラン、ジメチルジブロモシラン、ジエチルジブロモシラン、ジプロピルジブロモシラン、フェニルジブロモシラン、ジフェニルジブロモシラン、フェニルメチルジブロモシラン、フェニルエチルジブロモシラン、フェニルプロピルジブロモシラン、ジフルオロジブロモシラン、フルオロメチルジブロモシラン、フルオロプロピルジブロモシラン、フェニルフルオロジブロモシランが挙げられる。
さらに、一般式(3)で示される3官能シランとしては、例えば、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリプロポキシシシラン、トリアセトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシシラン、メチルトリアセトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシシラン、エチルトリアセトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリプロポキシシシラン、プロピルトリアセトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリプロポキシシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、フルオロトリメトキシシラン、フルオロトリエトキシシラン、フルオロトリプロポキシシシラン、フルオロトリアセトキシシランが挙げられる。
また、一般式(4)で示される3官能シランとしては、例えば、トリクロロシラン、メチルトリクロロシラン、エチルトリクロロシラン、プロピルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、フルオロトリクロロシラン、トリブロモシラン、メチルトリブロモシラン、エチルトリブロモシラン、プロピルトリブロモシラン、フェニルトリブロモシラン、フルオロトリブロモシランが挙げられる。
さらに、一般式(5)で示される4官能シランとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラアセトキシシランが挙げられる。
また、一般式(6)で示される4官能シランとしては、例えば、テトラクロロシラン、テトラブロモシランが挙げられる。
さらに、前記シラン化合物を用いて剥離層3の前駆体を形成するためのポリマ化触媒としては、酸またはアルカリ性であれば特に限定されず、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸、マレイン酸、酢酸、スルホン酸、トルエンスルホン酸などの有機酸化合物や、アンモニア等の無機アルカリ、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、テトラメチルアンモニアウムハイドライドなどの有機アルカリ化合物が挙げられる。
前記シラン化合物は、単独または複数のシラン化合物を用いて剥離層3の前駆体を製造しても良いが、いずれか一つはフッ素原子を含むシラン化合物を用いる。その際、剥離層3の前駆体におけるフッ素原子の含有量は、シリコン原子1に対して0.3から0.7の範囲とすることが好ましい。これは、フッ素原子含有量が0.3未満の場合には水蒸気処理で自己エッチングによる剥離ができず、フッ素含有量が0.7よりも多い場合は水蒸気処理で発生した弗化水素で薄膜回路基板に形成された金属配線を腐食する可能性があるからである。
また、剥離速度を上げるために前記の剥離層3を多孔質膜としても良い。多孔質化の手法は特に限定されないが、例えば、加熱によって剥離層3の前駆体が硬化する課程において揮発する成分を添加し、キャリア基板との界面近傍に積極的に空孔を形成する方が好ましい。このような多孔質材料は、前記のフッ素原子を含有したシロキサンポリマに、下記の一般式(7)で示されるポリカルボシラン骨格を有するポリマを添加し、当該ポリカルボシランを含む前駆体を基板に塗布した後に加熱することで容易に形成することができる。
Figure 0006277802
上記一般式(7)において、R16,R17は互いに異なってもよく、Hまたは炭素数1から3の炭化水素およびフェニル基である。R18は炭素数1または3の炭化水素およびスチレンである。nは2から20の整数である。
剥離層3は、例えば、スピンコ−ト法によって形成することができる。これは均一な薄膜が形成できる点で好ましい。前記のスピンコート法による塗布では、剥離層3を形成する前駆体を溶剤に希釈する。塗布溶剤としては前駆体を溶解できれば特に限定されず、例えば、メチルアルコール,エチルアルコール,プロピルアルコール,イソプロピルアルコール,ブチルアルコール,イソブチルアルコール,tert−ブチルアルコールなどのアルコール系、フェノール、クレゾール、ジエチルフェノール、トリエチルフェノール、プロピルフェノール、ノニルフェノール、ビニルフェノール、アリルフェノール、ノニルフェノールなどのフェノール系、シクロヘキサノン,メチルイソブチルケトン,メチルエチルケトンなどのケトン系、メチルセロソルブ,エチルセロソルブなどのセロソルブ系,ヘキサン,オクタン,デカンなどの炭化水素系、プロピレングリコール,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのグリコール系などが挙げられる。
また、剥離層3の膜厚としては特に限定されないが、0.1μmから2μm程度が好ましく、薄膜回路基板と支持基板の熱膨張差で生じる応力による信頼性や所望の剥離時間との関係から適宜選択することができる。構造やプロセス安定性などから考慮すると、0.
5μmから200μmが好ましい。また、成膜後は加熱してもよく、加熱温度、時間は所望の物性によって適宜選択することができる。好ましくは150℃〜300℃、5分〜60分程度であり、一般的な塗布型シロキサンの成膜条件に基づいたものを適用できる。
剥離層3を作製し、剥離性の検証を行ったので、その結果を以下に示す。
<実施例1 フッ素含有量0.3の剥離層材料の調製>
テトラエトキシシラン41.6g(0.2mol)、フルオロトリエトキシシラン18.2g(0.1 mol)、メチルイソブチルケトン89.7gを300mlの反応容器に仕込み、500ppmの硝酸水溶液19.8g(1.1mol)を10分間で滴下し、滴下終了後50℃で2時間攪拌した。その後、室温に冷却してパーティクルを濾過することで剥離層材料を作製した。
<実施例2 フッ素含有量0.5の剥離層材料の調製>
テトラエトキシシラン41.6g(0.2mol)、フルオロトリエトキシシラン36.4g(0.2mol)、メチルイソブチルケトン117.0gを300mlの反応容器に仕込み、500ppmの硝酸水溶液25.2g(1.4mol)を10分間で滴下し、滴下終了後50℃で2時間攪拌した。その後、室温に冷却してパーティクルを濾過することで剥離層材料を作製した。
<実施例3 フッ素含有量0.7の剥離層材料の調製>
テトラエトキシシラン20.8g(0.1mol)、フルオロトリエトキシシラン43.68g(0.24mol)、メチルイソブチルケトン96.7gを300mlの反応容器に仕込み、500ppmの硝酸水溶液20.16g(1.12mol)を10分間で滴下し、滴下終了後50℃で2時間攪拌した。その後、室温に冷却してパーティクルを濾過することで剥離層材料を作製した。
<比較例1 フッ素含有量0の剥離層材料の調製>
テトラエトキシシラン62.4g(0.3mol)、メチルイソブチルケトン93.6gを300mlの反応容器に仕込み、500ppmの硝酸水溶液21.6g(1.2mol)を10分間で滴下し、滴下終了後50℃で2時間攪拌した。その後、室温に冷却してパーティクルを濾過することで剥離層材料を作製した。
<比較例2 フッ素含有量0.2の剥離層材料の調製>
テトラエトキシシラン41.6g(0.2mol)、フルオロトリエトキシシラン10.92g(0.06mol)、メチルイソブチルケトン78.78gを300mlの反応容器に仕込み、500ppmの硝酸水溶液21.24g(1.18mol)を10分間で滴下し、滴下終了後50℃で2時間攪拌した。その後、室温に冷却してパーティクルを濾過することで剥離層材料を作製した。
<比較例3 フッ素含有量0.8の剥離層材料の調製>
テトラエトキシシラン20.8g(0.1mol)、フルオロトリエトキシシラン47.32g(0.26mol)、メチルイソブチルケトン102.18gを300mlの反応容器に仕込み、500ppmの硝酸水溶液21.24g(1.18mol)を10分間で滴下し、滴下終了後50℃で2時間攪拌した。その後、室温に冷却してパーティクルを濾過することで剥離層材料を作製した。
<実施例4 剥離層材料を用いた薄膜回路基板の形成および接合>
6インチφのシリコンウエハを準備し、実施例1の剥離層材料を回転数2000rpm
、30秒間の条件でスピンコート法により塗布した。次いで135℃のホットプレートで1分ベークし、膜厚約700nmの剥離層3を石英ウエハ上に形成した。次に、剥離層3上に透過防止層として厚さ500nmのCuをスパッタ法により形成した。
次に、配線層6を形成した。ノボラック型の液状レジストをスピンコート法により塗布した。更に、φ500μmのランドパターンを有するガラスマスクを用いてコンタクトアライナーでレジストを露光し、現像して、所定の位置にφ500μmのランドパターンを形成した。続いて電気Cuめっきによりランドパターン部へめっきした。このとき、電気Cuめっきは高さが3μm程度になるようにめっきした。
次に、レジストをN−メチル−2−ピロリジノンを用いて剥離した後、レジストの被覆によってめっきされなかった部分のシード層Cuを過硫酸アンモニウムにてエッチングして、ランドを形成した。次に、ランド上にポリイミド剤をスピンコートで塗布し、130℃のホットプレートで2分硬化して絶縁層を形成した。膜厚は約8μmであった。
次いで、前記のノボラック型の液状レジストを同様に塗布形成し、最小サイズ5μmの配線パターンを有するガラスマスクを用いてコンタクトアライナーでレジストを露光し、現像して、所定の位置に配線パターンを形成した。続いて電気Cuめっきにより配線パターン部へめっきした。このとき、電気Cuめっきは高さが3μm程度になるようにめっきした。
次に、レジストをN−メチル−2−ピロリジノンを用いて剥離した後、レジストの被覆によってめっきされなかった部分のシード層Cuを過硫酸アンモニウムにてエッチングして、配線パターンを形成した。次に、配線パターン上にポリイミド剤をスピンコートで塗布し、130℃のホットプレートで2分硬化して絶縁層を形成した。膜厚は約8μmであった。
次に、再び前記ノボラック型の液状レジストを用いてφ700μmのランドパターンを有するガラスマスクを用いてコンタクトアライナーで該レジストを露光し、現像して、所定の位置にφ700μmのランドパターンを形成した。続いて電気Cuめっきによりランドパターン部へめっきした。このとき、電気Cuめっきは高さが6μm程度になるようにめっきした。
次に、φ700μmのランドパターン上にバンプを形成し、基材7に相当するビルドアップ基板を接合し、回路基板8を形成した。配線層6とビルドアップ基板の間には、アンダーフィル材を注入し、120℃で加熱してビルドアップ基板を固定した。
<実施例5 フッ素含有量0.5の剥離層材料を用いた薄膜回路基板の形成および接合>
実施例5は、実施例4において用いられている剥離層材料を実施例2の剥離層材料に置き換えた点を除き、実施例4と同じ手法にて回路基板8を形成したものである。
<実施例6 フッ素含有量0.5の剥離層材料を用いた薄膜回路基板の形成および接合>
実施例6は、実施例4において用いられている剥離層材料を実施例3の剥離層材料に置き換えた点を除き、実施例4と同じ手法にて回路基板8を形成したものである。
<比較例4 フッ素含有量0の剥離層材料を用いた薄膜回路基板の形成および接合>
比較例4は、実施例4において用いられている剥離層材料を比較例1の剥離層材料に置き換えた点を除き、実施例4と同じ手法にて回路基板を形成したものである。
<比較例5 フッ素含有量0.2の剥離層材料を用いた薄膜回路基板の形成および接合>
比較例5は、実施例4において用いられている剥離層材料を比較例2の剥離層材料に置き換えた点を除き、実施例4と同じ手法にて回路基板を形成したものである。
<比較例6 フッ素含有量0.8の剥離層材料を用いた薄膜回路基板の形成および接合>
比較例6は、実施例4において用いられている剥離層材料を比較例3の剥離層材料に置き換えた点を除き、実施例4と同じ手法にて回路基板を形成したものである。
<剥離実験>
上記の実施例4〜6および比較例4〜6について、剥離性の良否と配線のダメージの有無を確認する実験の結果を以下に示す。なお、本実験は、121℃,100%RH,2気圧のプレッシャクッカーに1時間放置した際の支持部材の剥離性および回路基板の配線のダメージの有無を確認したものである。配線のダメージについては光学顕微鏡で観察した結果である。本実験の結果を下記の表1に示す。
Figure 0006277802
上記の表1の結果から明らかなように、フッ素原子がシリコン原子1に対して0.3から0.8の範囲では水蒸気処理によって剥離したが、シリコン原子1に対しフッ素原子0および0.2では剥離できなかった。また、フッ素原子0.8では剥離層より生成したフッ酸の影響により配線が変色していることが確認された。
<剥離温度の検証>
上記の実施例4〜6について、加熱した水で剥離試験を行った結果を下記の表2に、水蒸気中で剥離試験を行った結果を下記の表3に示す。なお、剥離性の判定は量産性を考慮し、処理時間が2時間以内に剥離できた場合を『○』、2時間から2時間30分未満で剥離できた場合を『△』、それ以外を『×』とした。
Figure 0006277802
Figure 0006277802
上記の表2、表3の結果から明らかなように、剥離を2時間以内に行うには、例えば、60℃以上の加熱した水または80℃以上の水蒸気を剥離層に付与することが好ましいことが判る。これは、加熱した水を付与して剥離する場合、60℃未満で処理するとシロキサンポリマの加水分解反応が遅くなるためと考えられる。また、水蒸気を付与して剥離する場合、80℃以下だと発生する水蒸気量が少なく、加水分解反応の進行が極度に低下するためと考えられる。
なお、本願は、以下の付記的事項を含む。
(付記1)
水分が付与されると分解する剥離層を表面に形成した支持部材に配線層を形成し、
前記支持部材に形成した前記配線層に基材を貼り合わせ、
前記剥離層に水分を付与した状態で前記支持部材と前記配線層とを剥離する、
電子部品の製造方法。
(付記2)
前記基材は、配線を有しており、
前記配線層は、前記基材が有する配線よりも微細な配線を有している、
付記1に記載の電子部品の製造方法。
(付記3)
前記基材は、ビルドアップ基板である、
付記1または2に記載の電子部品の製造方法。
(付記4)
前記支持部材が剥離された前記配線層に半導体チップを更に貼り合わせる、
付記1から3の何れか一項に記載の電子部品の製造方法。
(付記5)
前記剥離層は、多孔質膜で形成されていることを特徴とする、
付記1から4の何れか一項に記載の電子部品の製造方法。
(付記6)
前記剥離層は、側鎖にフッ素原子を有するシロキサンポリマであることを特徴とする、
付記1から5の何れか一項に記載の電子部品の製造方法。
(付記7)
前記剥離層は、前記シロキサンポリマのフッ素含有量がシリコン原子1に対して0.3から0.7であることを特徴とする、
付記6に記載の電子部品の製造方法。
(付記8)
前記支持部材と前記配線層とを剥離する際は、60℃以上の水または80℃以上の水蒸気を付与した状態で前記支持部材と前記配線層とを剥離する、
付記6または7に記載の電子部品の製造方法。
(付記9)
配線層と、
前記配線層を支持する支持部材と、
前記支持部材と前記配線層との間に形成された、水分が付与されると分解する剥離層と、を備える、
電子部品。
(付記10)
前記電子部品は、前記配線層に貼り合わされており、配線を有する基材を更に備え、
前記配線層は、前記基材が有する配線よりも微細な配線を有している、
付記9に記載の電子部品。
(付記11)
前記基材は、ビルドアップ基板である、
付記10に記載の電子部品。
(付記12)
前記剥離層は、多孔質の材料で形成されていることを特徴とする、
付記9から11の何れか一項に記載の電子部品。
(付記13)
前記剥離層は、側鎖にフッ素原子を有するシロキサンポリマであることを特徴とする、
付記9から12の何れか一項に記載の電子部品。
(付記14)
前記剥離層は、前記シロキサンポリマのフッ素含有量がシリコン原子1に対して0.3から0.7であることを特徴とする、
付記13に記載の電子部品。
(付記15)
電子部品の配線層を支持するための支持部材と、
前記支持部材の表面に形成された、水分が付与されると分解する剥離層と、を備える、
支持具。
(付記16)
前記剥離層は、側鎖にフッ素原子を有するシロキサンポリマであることを特徴とする、
付記15に記載の支持具。
(付記17)
前記剥離層は、前記シロキサンポリマのフッ素含有量がシリコン原子1に対して0.3から0.7であることを特徴とする、
付記16に記載の支持具。
1・・支持具:2・・支持部材:3・・剥離層:4・・配線:5・・樹脂:6・・配線層:7・・基材:8・・回路基板:9・・バンプ:10・・半導体チップ:11・・半導体装置

Claims (8)

  1. 水分が付与されると分解する剥離層を表面に形成した支持部材に配線層を形成し、
    前記支持部材に形成した前記配線層に基材を貼り合わせ、
    前記剥離層に水分を付与した状態で前記支持部材と前記配線層とを剥離し、
    前記剥離層は、側鎖にフッ素原子を有するシロキサンポリマであり、前記シロキサンポリマのフッ素含有量がシリコン原子1に対して0.3から0.7であることを特徴とする、
    電子部品の製造方法。
  2. 前記基材は、配線を有しており、
    前記配線層は、前記基材が有する配線よりも微細な配線を有している、
    請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記基材は、ビルドアップ基板である、
    請求項1または2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記支持部材が剥離された前記配線層に半導体チップを更に貼り合わせる、
    請求項1から3の何れか一項に記載の電子部品の製造方法。
  5. 前記剥離層は、多孔質膜で形成されていることを特徴とする、
    請求項1から4の何れか一項に記載の電子部品の製造方法。
  6. 前記支持部材と前記配線層とを剥離する際は、60℃以上の水または80℃以上の水蒸気を付与した状態で前記支持部材と前記配線層とを剥離する、
    請求項1から5の何れか一項に記載の電子部品の製造方法。
  7. 配線層と、
    前記配線層を支持する支持部材と、
    前記支持部材と前記配線層との間に形成された、水分が付与されると分解する剥離層と、を備え
    前記剥離層は、側鎖にフッ素原子を有するシロキサンポリマであり、前記シロキサンポリマのフッ素含有量がシリコン原子1に対して0.3から0.7であることを特徴とする、
    電子部品。
  8. 電子部品の配線層を支持するための支持部材と、
    前記支持部材の表面に形成された、水分が付与されると分解する剥離層と、を備え
    前記剥離層は、側鎖にフッ素原子を有するシロキサンポリマであり、前記シロキサンポリマのフッ素含有量がシリコン原子1に対して0.3から0.7であることを特徴とする、
    支持具。
JP2014055026A 2014-03-18 2014-03-18 電子部品の製造方法、電子部品および支持具 Active JP6277802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014055026A JP6277802B2 (ja) 2014-03-18 2014-03-18 電子部品の製造方法、電子部品および支持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014055026A JP6277802B2 (ja) 2014-03-18 2014-03-18 電子部品の製造方法、電子部品および支持具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015177173A JP2015177173A (ja) 2015-10-05
JP6277802B2 true JP6277802B2 (ja) 2018-02-14

Family

ID=54256012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014055026A Active JP6277802B2 (ja) 2014-03-18 2014-03-18 電子部品の製造方法、電子部品および支持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6277802B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201821280A (zh) * 2016-09-30 2018-06-16 日商富士軟片股份有限公司 積層體以及半導體元件的製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07202428A (ja) * 1993-12-28 1995-08-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多層回路基板の製造方法
JP4023285B2 (ja) * 2002-10-24 2007-12-19 ソニー株式会社 光・電気配線混載ハイブリッド回路基板及びその製造方法並びに光・電気配線混載ハイブリッド回路モジュール及びその製造方法
JP4603383B2 (ja) * 2005-02-17 2010-12-22 日本電気株式会社 配線基板及び半導体装置並びにそれらの製造方法
US8865049B2 (en) * 2008-09-05 2014-10-21 Tokyo University Of Science Educational Foundation Administrative Org. Method for producing transfer structure and matrix for use therein
JP5786798B2 (ja) * 2012-05-25 2015-09-30 信越化学工業株式会社 放射線硬化性シリコーン組成物及び剥離シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015177173A (ja) 2015-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI663232B (zh) 晶圓加工體、晶圓加工用臨時接著材料、及薄型晶圓之製造方法
TWI640436B (zh) 晶圓加工體、晶圓加工用暫時性接著材及薄型晶圓之製造方法
JP5687230B2 (ja) ウエハ加工体、ウエハ加工用部材、ウエハ加工用仮接着材、及び薄型ウエハの製造方法
JP6224509B2 (ja) ウエハ用仮接着材料、それらを用いた仮接着用フィルム、及びウエハ加工体並びにそれらを使用した薄型ウエハの製造方法
TWI703613B (zh) 晶圓加工體及晶圓加工方法
TWI531636B (zh) Wafer processing body, wafer processing member, temporary processing material for wafer processing, and manufacturing method of thin wafer
EP2634794B1 (en) Adhesive layer for use in temporarily supporting a wafer during processing, wafer support with adhesive layer for processing wafer, wafer-adhesive-support composite and method of manufacturing a thin wafer
KR101924403B1 (ko) 웨이퍼 가공용 가접착재, 이를 이용한 웨이퍼 가공용 부재, 웨이퍼 가공체, 및 박형 웨이퍼의 제조 방법
TWI668077B (zh) 晶圓之暫時接著方法及薄型晶圓之製造方法
TWI656188B (zh) Temporary bonding material for wafer processing, wafer processing body, and manufacturing method using the same
JP5767159B2 (ja) ウエハ加工体、ウエハ加工用部材、ウエハ加工用仮接着材、及び薄型ウエハの製造方法
JP6404787B2 (ja) ウエハ加工体、ウエハ加工用仮接着材、及び薄型ウエハの製造方法
TWI690579B (zh) 晶圓加工用暫時接著材、晶圓加工體、及薄型晶圓之製造方法
TWI525132B (zh) Organic polysiloxane, temporary adhesive composition containing organopolysiloxane, and a method for producing a thin wafer using the same
TW201726866A (zh) 晶圓加工用接著材、晶圓層合體及薄型晶圓之製造方法
TWI793305B (zh) 附電路基板加工體及附電路基板加工方法
TW201731997A (zh) 晶圓加工體、晶圓加工用暫時接著材料、及薄型晶圓之製造方法
KR101409143B1 (ko) 기판의 접합 방법 및 3차원 반도체 장치
KR20120028847A (ko) 반도체 소자의 제조 방법
JP6277802B2 (ja) 電子部品の製造方法、電子部品および支持具
TW202106865A (zh) 洗淨劑組成物、基板之洗淨方法及支撐體或基板之洗淨方法
WO2021112070A1 (ja) ウエハ加工用仮接着剤、ウエハ積層体及び薄型ウエハの製造方法
JP7351260B2 (ja) デバイス基板用仮接着剤、デバイス基板積層体及びデバイス基板積層体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6277802

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150