JP6277760B2 - 物理量センサー、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量センサー、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、物理量センサー、電子機器および移動体に関するものである。
受圧により撓み変形するダイヤフラムを備えた圧力センサーが広く用いられている。このような圧力センサーでは、ダイヤフラム上に例えばピエゾ抵抗素子、振動素子等のセンサー素子が配置されており、ダイヤフラムの撓みをセンサー素子で検出することにより、ダイヤフラムに加わった圧力を検出することができる。
例えば、特許文献1に係る圧力センサーは、互いに対向する2つの基板間の空間を封止材により密閉し、一方の基板をダイヤフラムとして利用し、その一方の基板に加わる圧力を両基板間の容量変化として検出する。また、特許文献1に係る圧力センサーは、両基板間の空間に加速度センサーが組み込まれている。これにより、圧力センサーと加速度センサーとを別個に設けることを不要とすることができる。
しかし、特許文献1に係る圧力センサーは、小型化および低コスト化を十分に図ることができないという問題があった。
特開2007−121107号公報
本発明の目的は、小型化および低コストを図ることができる物理量センサーを提供すること、また、この物理量センサーを備える電子機器および移動体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
[適用例1]
本発明の物理量センサーは、歪み検出素子と、
歪み検出素子が配置されていて、受圧により撓み変形するダイヤフラム部が配置されている基板と、
前記ダイヤフラム部とともに、内部空間を構成しているベース部と、
前記内部空間に収容された振動素子であるセンサー素子と、
前記内部空間または前記ベース部に配置されている温度センサーと、
前記基板の一方の面側に配置され、前記温度センサーの検出結果に基づいて前記歪み検出素子および前記センサー素子の検出結果を補正する回路部と、
を備えていることを特徴とする。
このような物理量センサーによれば、ダイヤフラム部およびベース部を用いて構成されている内部空間(パッケージ)を封止することにより、その内部空間を圧力基準室として用いるとともに、センサー素子を封止することができる。そのため、物理用センサーの小型化(特に低背化)および低コスト化を図ることができる。
また、本発明の物理量センサーでは、ダイヤフラム部が配置されている基板と、基板の一方の面側に配置されている回路部と、を備えていることにより、ダイヤフラム部および回路部を1チップ化した構造体を実現することができる。また、この構造体でパッケージの壁部の一部を構成することにより、パッケージの構成を簡単化するとともに、気密封止された内部空間を容易に形成することができる。
さらに、本発明の物理量センサーでは、回路部がセンサー素子と電気的に接続されていることにより、センサー素子のための回路部を歪検出素子のための回路部と別途設ける場合に比べて、小型化および低コスト化を図ることができる。
また、本発明の物理量センサーでは、内部空間またはベース部に配置されている温度センサーを備えていることにより、温度センサーの検知結果に基づいて、歪検出素子やセンサー素子の検出結果を補正して、検出精度を高めることができる。
さらに、振動素子は、一般に、気密封止されたパッケージ内に収納して用いられる。したがって、このような振動素子をセンサー素子として用いた場合、パッケージの内部空間を圧力基準室として用いるとともに、小型化を図ることができる。
[適用例2]
本発明の物理量センサーでは、前記ダイヤフラム部は、シリコンを主材料として構成されていることが好ましい。
これにより、極めて薄いダイヤフラム部をエッチングを用いて簡単かつ高精度に形成することができる。また、歪検出素子をダイヤフラム部上に半導体製造プロセスと同様の方法を用いて簡単かつ高精度に形成することができる。
適用例
本発明の物理量センサーでは、前記振動素子は、ジャイロセンサー素子であることが好ましい。
ジャイロセンサー素子は、一般に、真空封止されたパッケージ内に収納して用いられる。したがって、このようなジャイロセンサー素子をセンサー素子として用いた場合、パッケージの真空状態の内部空間を圧力基準室として用いるとともに、小型化を図ることができる。
[適用例
本発明の物理量センサーでは、前記歪み検出素子は、ピエゾ抵抗素子であることが好ましい。
ピエゾ抵抗素子は、成膜法を用いて簡単かつ高精度にダイヤフラム部に形成することができる。また、ダイヤフラム部の厚さを極めて薄くしても、歪検出素子として振動素子を用いた場合のようなQ値の低下による振動漏れの問題もない。
[適用例
本発明の物理量センサーでは、前記内部空間は、大気圧よりも減圧されていることが好ましい。
これにより、物理量センサーをいわゆる絶対圧センサーとして用いることができる。
[適用例
本発明の物理量センサーでは、前記ダイヤフラム部の外表面に当接している、ゲル状または液体状の圧力伝達媒体を有していることが好ましい。
これにより、パッケージおよびその外部に配置された構造(例えば配線、電極等)を保護しつつ、圧力を検出することができる。
[適用例
本発明の電子機器は、本発明の物理量センサーを有することを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する電子機器を提供することができる。
[適用例
本発明の移動体は、本発明の物理量センサーを有することを特徴とする。
これにより、優れた信頼性を有する移動体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを模式的に示す断面図である。 図1に示す物理量センサーが備えるセンサー素子(ジャイロセンサー素子)の平面図である。 図1に示す物理量センサーが備える圧力センサーチップの断面図である。 図3に示す圧力センサーチップが備える歪抵抗素子を説明するための拡大平面図である。 図3に示す圧力センサーチップが備える回路部を説明するためのブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る物理量センサーを模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る物理量センサーを模式的に示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る物理量センサーを模式的に示す断面図である。 本発明の電子機器の一例を示す正面図である。 本発明の移動体の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の物理量センサー、電子機器および移動体を添付図面に示す各実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
1.物理量センサー
図1は、本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを模式的に示す断面図である。また、図2は、図1に示す物理量センサーが備えるセンサー素子(ジャイロセンサー素子)の平面図である。また、図3は、図1に示す物理量センサーが備える圧力センサーチップの断面図、図4は、図3に示す圧力センサーチップが備える歪抵抗素子を説明するための拡大平面図、図5は、図3に示す圧力センサーチップが備える回路部を説明するためのブロック図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1および図3中の上側を「上」、下側を「下」という。
図1に示す物理量センサー1は、ベース2と、ベース2上に搭載されているセンサー素子3と、ベース2に接合され、ベース2との間にセンサー素子3を収納する内部空間Sを形成しているセンサーチップ4と、を備えている。
ここで、ベース2およびセンサーチップ4は、センサー素子3を収納する内部空間Sを形成しているパッケージ20(壁部)を構成している。また、センサーチップ4は、受圧により撓み変形するダイヤフラム部64と、ダイヤフラム部64に配置されている複数の歪検出素子7と、半導体回路9(回路部)と、を有している。
以下、物理量センサー1を構成する各部を順次説明する。
パッケージ20は、凹部を有する箱状をなすベース2(ベース部)と、ベース2の凹部の開口を塞いでベース2に接合された板状のセンサーチップ4と、を有している。このように、ベース2の凹部がセンサーチップ4によって塞がれることにより、内部空間Sが形成されている。ここで、ベース2とセンサーチップ4とは、ロウ材等の接合材25を介して接合されている。
内部空間Sは、センサー素子3を収容する収容部として機能している。また、内部空間Sは、密閉された空間である。この内部空間Sは、物理量センサー1が検出する圧力の基準値となる圧力基準室として機能する。本実施形態では、内部空間Sが真空状態(300Pa以下)となっている。内部空間Sを真空状態とすることによって、物理量センサー1を、真空状態を基準として圧力を検出する「絶対圧センサー」として用いることができ、その利便性が向上する。
ただし、センサー素子3の種類等によっては、内部空間Sは、真空状態でなくてもよく、大気圧であってもよいし、大気圧よりも気圧が低い減圧状態であってもよいし、大気圧よりも気圧が高い加圧状態であってもよい。また、内部空間Sには、窒素ガス、希ガス等の不活性ガスが封入されていてもよい。
ベース2は、ベース基板21と、ベース基板21の上面に接合されている枠体22と、を有している。これにより、凹部を有する箱状のベース2が形成されている。
ベース基板21および枠体22の構成材料としては、特に限定されないが、内部空間Sの気密性を確保する観点から、酸化アルミニウム等の各種セラミックスや、各種ガラス材料、シリコン材料、金属材料等を用いることができる。また、ベース基板21および枠体22の構成材料は、互いに同一であっても異なっていてもよい。また、ベース基板21および枠体22は、一体で形成されていてもよいし、公知の接合法を用いて互いに接合されていてもよい。
また、ベース基板21の上面の枠体22よりも内側の部分(ベース2の凹部の底面)には、センサー素子3に電気的に接続されている複数の内部端子(図示せず)が設けられている。また、ベース基板21の上面の枠体22よりも外側の部分には、センサーチップ4に対してボンディングワイヤー等の配線52を介して電気的に接続された複数の外部端子23が設けられている。一方、ベース基板21の下面(パッケージ20の外周面)には、複数の外部端子24が設けられており、この複数の外部端子24は、ベース基板21に形成された図示しない貫通電極等の配線を介して、前述した図示しない内部端子および外部端子23に電気的に接続されている。
この内部端子、外部端子23、24および配線等の構成材料としては、導電性を有していれば特に限定されないが、例えば、Cr(クロム)、W(タングステン)などのメタライズ層(下地層)に、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの各被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
センサー素子3は、前述した複数の内部端子(図示せず)に対して導電性接着剤51により接合されている。これにより、センサー素子3と内部端子とが電気的に接続されているとともに、センサー素子3がベース基板21に対して固定されている。
導電性接着剤51としては、導電性および接着性を有していれば特に限定されず、例えば、シリコーン系、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系、ビスマレイミド系等の接着剤に銀粒子等の導電性フィラーを分散させたものを用いることができる。
センサー素子3は、1つの軸まわりの角速度を検出するジャイロセンサー素子である。
このセンサー素子3は、その主要部分(基材)が圧電材料である水晶で構成されている。
水晶は、互いに直交するX軸(電気軸)、Y軸(機械軸)およびZ軸(光学軸)を有する。センサー素子3は、水晶のX軸およびY軸に平行な板面を有する板状をなしている。また、センサー素子3は、その厚さ方向に沿って水晶のZ軸が存在している。このようなセンサー素子3の厚さは、発振周波数(共振周波数)、外形サイズ、加工性等に応じて適宜設定される。また、センサー素子3における水晶のX軸、Y軸およびZ軸の向きは、それぞれ、水晶からの切り出し時における誤差を多少の範囲(0度〜7度)で許容することができる。また、センサー素子3は、フォトリングラフィー技術を用いたエッチング(ウェットエッチングまたはドライエッチング)により形成されている。
本実施形態では、図2に示すように、センサー素子3は、いわゆるダブルT型と呼ばれる構造を有する。
このセンサー素子3は、基部31と、基部31からY軸に沿って延出した1対の検出用振動腕32a、32bと、基部31からX軸に沿って延出した1対の連結腕33a、33bと、連結腕33aの先端部からY軸に沿って延出した1対の駆動用振動腕34a、34bと、連結腕33bの先端部からY軸に沿って延出した1対の駆動用振動腕35a、35bとを備えている。
また、センサー素子3は、検出用振動腕32aおよび駆動用振動腕34a、35aに対して基部31および1対の連結腕33a、33bとは反対側でX軸に沿って延在した支持部38aと、検出用振動腕32bおよび駆動用振動腕34b、35bに対して基部31および1対の連結腕33a、33bとは反対側でX軸に沿って延在した支持部38bと、支持部38aと基部31とを接続する1対の支持腕36a、36bと、支持部38bと基部31とを接続する1対の支持腕37a、37bとを備えている。
さらに、センサー素子3は、検出用振動腕32a、32b上にそれぞれ設けられた検出電極(図示せず)と、駆動用振動腕34a、34b、35a、35b上にそれぞれ設けられた駆動電極(図示せず)と、支持部38a、38bの一方の面上に設けられ、検出電極および駆動電極に電気的に接続された複数の接続電極39とを備えている。
このようなセンサー素子3は、接続電極39が前述した導電性接着剤51を介してベース基板21の内部端子に接合されている。
このように構成されたセンサー素子3では、接続電極39(駆動電極)に駆動信号が印加されることにより、駆動用振動腕34aと駆動用振動腕35aとが互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)するとともに、駆動用振動腕34bと駆動用振動腕35bとが上記屈曲振動と同方向に互いに接近・離間するように屈曲振動(駆動振動)する。
このように駆動用振動腕34a、34b、35a、35bを駆動振動させた状態で、センサー素子3にその重心Gを通る法線まわりの角速度ωが加わると、駆動用振動腕34a、34b、35a、35bには、コリオリ力が働く。これにより、連結腕33a、33bを屈曲振動させながら基部31を重心Gを通る法線(検出軸)まわりに回動振動させ、これに伴い、検出用振動腕32a、32bの屈曲振動(検出振動)が励振される。
このような検出用振動腕32a、32bの検出振動により検出電極に生じた電荷を検出することにより、センサー素子3に加わった角速度ωを求めることができる。
図3に示すように、センサーチップ4は、ダイヤフラム部64を有する基板6と、ダイヤフラム部64に配置されている歪検出素子7と、基板6上に積層されている積層構造体8と、を有している。以下これらの各部について順次説明する。
−基板6−
基板6は、板状をなしており、シリコン等の半導体で構成されたシリコン基板61と、シリコン基板61の一方の面に設けられたシリコン酸化膜62と、シリコン酸化膜62上に設けられたシリコン窒化膜63とで構成されている。このような基板6の平面視形状は、特に限定されず、例えば略正方形または略長方形等の矩形や、円形とすることができる。ここで、シリコン酸化膜62およびシリコン窒化膜63は、いずれも、絶縁膜として用いることができる。
また、基板6には、周囲の部分よりも薄肉であり、受圧によって撓み変形するダイヤフラム部64が設けられている。ダイヤフラム部64(薄肉部66)は、基板6の下面に有底の凹部65を設けることで形成されている。このようなダイヤフラム部64は、その下面が受圧面641となっている。図4に示すように、ダイヤフラム部64は、正方形の平面視形状である。また、本実施形態では、凹部65が前述したベース2側となるようにセンサーチップ4が配置されており、この凹部65内の空間と前述したベース2の凹部内の空間とで内部空間Sが構成されている。
本実施形態の基板6では、凹部65がシリコン基板61を貫通しており、ダイヤフラム部64がシリコン酸化膜62およびシリコン窒化膜63の2層で構成されている。このようなダイヤフラム部64は、極めて薄くすることができる。そのため、物理量センサー1の感度が極めて高くなる。また、これらの膜は、物理量センサー1を製造する際に用いるエッチングのエッチングストップ層として利用することができ、ダイヤフラム部64の厚さの製品ごとのバラツキを少なくすることができる。
なお、凹部65がシリコン基板61を貫通せず、ダイヤフラム部64がシリコン基板61の薄肉部、シリコン酸化膜62およびシリコン窒化膜63の3層で構成されていてもよい。また、ダイヤフラム部64がシリコン基板61の薄肉部を有する場合、シリコン酸化膜62およびシリコン窒化膜63のうちの少なくとも一方を省略することができる。
−歪検出素子7−
歪検出素子7は、図4に示すように、基板6のダイヤフラム部64上に設けられている複数(本実施形態では4つ)のピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dで構成されている。
ピエゾ抵抗素子7a、7bは、平面視で四角形をなすダイヤフラム部64の互いに対向する(図4にて左右方向に並んでいる)1対の辺(以下、「第1の辺」ともいう)に対応して設けられ、ピエゾ抵抗素子7c、7dは、平面視で四角形をなすダイヤフラム部64の他の互いに対向する(図4にて上下方向に並んでいる)1対の辺(以下、「第2の辺」ともいう)に対応して設けられている。
ピエゾ抵抗素子7aは、ダイヤフラム部64の外周部近傍(より具体的には図4にて右側の第1の辺近傍)に設けられたピエゾ抵抗部71aを有している。ピエゾ抵抗部71aは、第1の辺に平行な方向に沿って延びている長手形状をなしている。このピエゾ抵抗部71aの両端部には、それぞれ、配線72aが接続されている。
同様に、ピエゾ抵抗素子7bは、ダイヤフラム部64の外周部近傍(より具体的には図4にて左側の第1の辺近傍)に設けられたピエゾ抵抗部71bを有している。このピエゾ抵抗部71bの両端部には、それぞれ、配線72bが接続されている。
一方、ピエゾ抵抗素子7cは、ダイヤフラム部64の外周部近傍(より具体的には図4にて上側の第2の辺近傍)に設けられた1対のピエゾ抵抗部71cと、1対のピエゾ抵抗部71c同士を接続している接続部73cと、を有している。この1対のピエゾ抵抗部71cは、互いに平行であり、かつ、第2の辺に対して垂直な方向(すなわち第1の辺に平行な方向)に沿って延びている長手形状をなしている。この1対のピエゾ抵抗部71cの一端部(ダイヤフラム部64の中心側の端部)同士は、接続部73cを介して接続されており、1対のピエゾ抵抗部71cの他端部(ダイヤフラム部64の外周側の端部)には、それぞれ、配線72cが接続されている。
同様に、ピエゾ抵抗素子7dは、ダイヤフラム部64の外周部近傍(より具体的には図4にて下側の第2の辺近傍)に設けられた1対のピエゾ抵抗部71dと、1対のピエゾ抵抗部71d同士を接続している接続部73dと、を有している。この1対のピエゾ抵抗部71dの一端部(ダイヤフラム部64の中心側の端部)同士は、接続部73dを介して接続されており、1対のピエゾ抵抗部71dの他端部(ダイヤフラム部64の外周側の端部)には、それぞれ、配線72dが接続されている。
このようなピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dのピエゾ抵抗部71a、71b、71c、71dは、それぞれ、例えば、リン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)したポリシリコン(多結晶シリコン)で構成されている。また、ピエゾ抵抗素子7c、7dの接続部73c、73dおよび配線72a、72b、72c、72dは、それぞれ、例えば、ピエゾ抵抗部71a、71b、71c、71dよりも高濃度でリン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)したポリシリコン(多結晶シリコン)で構成されている。なお、接続部73c、73dおよび配線72a、72b、72c、72dは、それぞれ、金属で構成されていてもよい。
また、ピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dは、自然状態における抵抗値が互いに等しくなるように構成されている。そして、これらのピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dは、配線72a、72b、72c、72d等を介して、互いに電気的に接続され、図示しないブリッジ回路(ホイートストンブリッジ回路)を構成している。このブリッジ回路には、駆動電圧を供給する駆動回路(図示せず)が接続されている。そして、ブリッジ回路は、ピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dの抵抗値に応じた信号(電圧)を出力する。
また、このような歪検出素子7は、前述したような極めて薄いダイヤフラム部64を用いても、共振子のような振動素子をセンサー素子として用いた場合のようにダイヤフラム部64への振動漏れによってQ値が低下するという問題がない。
−積層構造体8−
積層構造体8は、平面視でダイヤフラム部64を包含する領域を貫通する空洞部86が形成されている。
この積層構造体8は、基板6上に歪検出素子7を取り囲むように形成された層間絶縁膜81と、層間絶縁膜81上に形成された配線層82と、配線層82および層間絶縁膜81上に形成された層間絶縁膜83と、層間絶縁膜83上に形成された配線層84と、配線層84および層間絶縁膜83上に形成された表面保護膜85と、を有している。ここで、配線層82、84は、空洞部86を囲むように形成されている配線層82a、84aと、半導体回路9の配線を構成する配線層82b、84bと、を含んでいる。また、配線層84は、図示しないが、表面保護膜85から露出する部分を有し、当該部分が配線52を介して、前述した外部端子23に電気的に接続されている。
層間絶縁膜81、83は、それぞれ、例えば、シリコン酸化膜等で構成されている。また、配線層82、84は、それぞれ、例えば、アルミニウム等で構成されている。
シリコン基板61上およびその上方には、半導体回路9が作り込まれている。したがって、半導体回路9は、シリコン基板61の積層構造体8と同じ面側に設けられている。この半導体回路9は、MOSトランジスタ87等の能動素子、その他必要に応じて形成されたコンデンサ、インダクタ、抵抗、ダイオード、配線(歪検出素子7に接続されている配線、配線層82b、84bを含む)等の回路要素を有している。ここで、MOSトランジスタ87は、シリコン基板61の上面にリン、ボロン等の不純物をドープして形成されたソースおよびドレイン(図示せず)と、そのソースとドレインと間に形成されるチャネル領域上に形成されたゲート絶縁膜(図示せず)と、そのゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極871と、を有している。このような積層構造体8および半導体回路9は、公知の半導体製造プロセスと同様のプロセスによって製造することができる。
また、本実施形態では、図5に示すように、半導体回路9は、歪検出素子7からの出力信号が入力される第1検出回路91と、センサー素子3からの出力信号が入力される第2検出回路92と、温度センサー93と、を有している。
第1検出回路91は、前述したようなピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dを含んで構成されたブリッジ回路から出力された信号が入力され、その入力信号に必要な処理を行う機能を有する。本実施形態では、第1検出回路91は、温度センサー93の検知結果に基づいて、入力信号を補正する補正回路911を含んでいる。
第2検出回路92は、前述したようなセンサー素子3からの出力信号が入力され、その入力信号に必要な処理を行う機能を有する。本実施形態では、第2検出回路92は、温度センサー93の検知結果に基づいて、入力信号を補正する補正回路921を含んでいる。
温度センサー93は、例えば、CMOSプロセスを用いて形成された温度センサーである。
なお、半導体回路9は、上述した回路および機能以外の回路および機能を有していてもよい。例えば、半導体回路9は、歪検出素子7やセンサー素子3からの入力信号を増幅する増幅回路、歪検出素子7やセンサー素子3を駆動する駆動回路等の他の回路が含まれていてもよい。また、温度センサー93は、半導体回路9の外部、例えば、内部空間S内に配置されていてもよい。
以上、物理量センサー1の構成について簡単に説明した。
このような構成の物理量センサー1は、ダイヤフラム部64の受圧面641が受ける圧力に応じて、ダイヤフラム部64が変形し、これにより、ピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dが歪み、ピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dの抵抗値が変化する。それに伴って、ピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dが構成するブリッジ回路(図示せず)の出力が変化し、その出力に基づいて、受圧面641で受けた圧力の大きさを求めることができる。
より具体的に説明すると、前述したように、ピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dの抵抗値が互いに等しいため、前述したようなダイヤフラム部64の変形が生じる前の自然状態では、ピエゾ抵抗素子7a、7bの抵抗値の積とピエゾ抵抗素子7c、7dの抵抗値の積とが等しく、ブリッジ回路の出力(電位差)はゼロとなる。
一方、前述したようなダイヤフラム部64の変形が生じると、ピエゾ抵抗素子7a、7bのピエゾ抵抗部71a、71bにその長手方向に沿って引張歪みが生じるとともに幅方向に沿って圧縮歪みが生じ、一方、ピエゾ抵抗素子7c、7dのピエゾ抵抗部71c、71dにその長手方向に沿って圧縮歪みが生じるとともに幅方向に沿って引張歪みが生じる。
このようなピエゾ抵抗部71a、71b、71c、71dの歪みにより、ピエゾ抵抗素子7a、7bの抵抗値の積とピエゾ抵抗素子7c、7dの抵抗値の積との差が生じ、その差に応じた出力(電位差)がブリッジ回路から出力される。このブリッジ回路からの出力に基づいて、受圧面641で受けた圧力の大きさ(絶対圧)を求めることができる。
ここで、前述したようなダイヤフラム部64の変形が生じたとき、ピエゾ抵抗素子7a、7bの抵抗値は増加し、ピエゾ抵抗素子7c、7dの抵抗値は減少するため、ピエゾ抵抗素子7a、7bの抵抗値の積とピエゾ抵抗素子7c、7dの抵抗値の積との差の変化を大きくすることができ、それに伴って、ブリッジ回路からの出力を大きくすることができる。その結果、圧力の検出感度を高めることができる。また、ブリッジ回路を構成するピエゾ抵抗素子7a、7b、7c、7dのすべて温度感度がほぼ同一であるため、外部の温度変化に対する特性変化を低減することもできる。
以上説明したような物理量センサー1では、ダイヤフラム部64がパッケージ20(壁部)の一部を構成している。言い換えると、ベース2がダイヤフラム部64とともに内部空間Sを構成している。そして、センサー素子3が内部空間Sに露出している。したがって、ダイヤフラム部64およびベース2を用いて構成されている内部空間S(パッケージ20)を封止することにより、その内部空間Sを圧力基準室として用いるとともに、センサー素子3を封止することができる。そのため、パッケージ20の小型化および低コスト化、ひいては、物理用センサー1の小型化(特に低背化)および低コスト化を図ることができる。ここで、ダイヤフラム部64がパッケージ20の内外を隔てているため、パッケージ20の内部空間Sを圧力基準室として用いて、パッケージ20の内部空間Sの圧力を基準として、ダイヤフラム部64を受圧により撓み変形させることができる。
ここで、前述したように、センサー素子3が振動素子である。振動素子は、一般に、気密封止されたパッケージ内に収納して用いられる。したがって、このような振動素子をセンサー素子3として用いることにより、パッケージ20の内部空間Sを圧力基準室として用いるとともに、小型化を図ることができる。
特に、本実施形態では、センサー素子3として用いる振動素子がジャイロセンサー素子である。ジャイロセンサー素子は、一般に、真空封止されたパッケージ内に収納して用いられる。したがって、このようなジャイロセンサー素子をセンサー素子3として用いることにより、パッケージ20の真空状態の内部空間Sを圧力基準室として用いるとともに、小型化を図ることができる。
そして、内部空間Sが真空状態である(大気圧よりも減圧されている)ことにより、物理量センサー1をいわゆる絶対圧センサーとして用いることができる。
また、ダイヤフラム部64は、シリコンを主材料として構成されている。これにより、極めて薄いダイヤフラム部64をエッチングを用いて簡単かつ高精度に形成することができる。また、歪検出素子7をダイヤフラム部64上に半導体製造プロセスと同様の方法を用いて簡単かつ高精度に形成することができる。
また、ダイヤフラム部64が配置されている基板6の一方の面側に半導体回路9が配置されているため、ダイヤフラム部64および半導体回路9を1チップ化した構造体(センサーチップ4)を実現することができる。また、この構造体でパッケージ20の壁部の一部を構成することにより、パッケージ20の構成を簡単化するとともに、気密封止された内部空間Sを容易に形成することができる。
また、半導体回路9は、歪検出素子7だけでなく、センサー素子3と電気的に接続されている。これにより、センサー素子3のための回路部を歪検出素子7のための回路部と別途設ける場合に比べて、小型化および低コスト化を図ることができる。
また、パッケージ20(壁部)の一部を構成するセンサーチップ4に温度センサー93が配置されているため、温度センサー93の検知結果に基づいて、歪検出素子7やセンサー素子3の検出結果を補正して、検出精度を高めることができる。特に、センサーチップ4に温度センサー93を配置することにより、小型化および低コスト化を図ることができる。
また、歪検出素子7は、ピエゾ抵抗素子である。ピエゾ抵抗素子は、成膜法を用いて簡単かつ高精度にダイヤフラム部64に形成することができる。また、ダイヤフラム部64の厚さを極めて薄くしても、歪検出素子7として振動素子を用いた場合のようなQ値の低下による振動漏れの問題もない。
<第2実施形態>
次に、本発明の物理量センサーの第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る物理量センサーを模式的に示す断面図である。
以下、本発明の物理量センサーの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態は、センサーチップの配置が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図6に示す物理量センサー1Aでは、センサーチップ4が前述した第1実施形態とは表裏反転した状態で接合材25を介してベース2に接合されてなるパッケージ20Aを備えている。本実施形態では、空洞部86がベース2側となるようにセンサーチップ4が配置されており、この空洞部86内の空間とベース2の凹部内の空間とで内部空間Sが構成されている。
ここで、図示しないが、センサーチップ4の配線層84は、ベース2に設けられた貫通電極(図示せず)を介して、外部端子24に電気的に接続されている。
このような物理量センサー1Aでは、歪検出素子7が内部空間S内に配置されるため、歪検出素子7を保護することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の物理量センサーの第3実施形態について説明する。
図7は、本発明の第3実施形態に係る物理量センサーを模式的に示す断面図である。
以下、本発明の物理量センサーの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態は、センサー素子の種類が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図7に示す物理量センサー1Bでは、内部空間Sにセンサー素子3Bが配置されている。このセンサー素子3Bは、ベース基板21に対して接合材53を介して接合されており、また、図示しない配線を介して、ベース基板21の上面に設けられた内部端子に電気的に接続されている。
センサー素子3Bは、赤外線センサー素子である。赤外線センサー素子としては、真空封止されたパッケージ内に収納して用いられるものがある。したがって、このような赤外線センサー素子をセンサー素子3Bとして用いた場合、パッケージ20の真空状態の内部空間Sを圧力基準室として用いるとともに、小型化を図ることができる。ここで、ダイヤフラム部64は、シリコンを主材料として構成し、かつ、厚さを薄くした場合、赤外線の透過性を有する。したがって、外部からの赤外線をダイヤフラム部64を介してセンサー素子3Bにより検出することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の物理量センサーの第4実施形態について説明する。
図8は、本発明の第4実施形態に係る物理量センサーを模式的に示す断面図である。
以下、本発明の物理量センサーの第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第4実施形態は、パッケージを収納するケーシングを追加した以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図8に示す物理量センサー1Cでは、パッケージ20を収納している内部空間S1を有するケーシング10を備えている。
ケーシング10は、ベース基板101と、ベース基板101の上面に接合されている枠体102と、を有している。これにより、凹部を有する箱状のケーシング10が形成されている。
ベース基板101および枠体102の構成材料としては、特に限定されず、例えば、酸化アルミニウム等の各種セラミックスや、各種ガラス材料、シリコン材料、金属材料等を用いることができる。また、ベース基板101および枠体102の構成材料は、互いに同一であっても異なっていてもよい。また、ベース基板101および枠体102は、一体で形成されていてもよいし、公知の接合法を用いて互いに接合されていてもよい。
また、ベース基板101の上面の枠体102よりも内側の部分(ケーシング10の凹部の底面)には、パッケージ20の外部端子24に導電性接着剤104を介して電気的に接続されている複数の内部端子(図示せず)が設けられている。これにより、パッケージ20は、ケーシング10内に固定・設置されている。
また、ケーシング10内には、パッケージ20の外表面を覆うように、封止樹脂103が充填されている。この封止樹脂103は、液体状またはゲル状をなす樹脂材料、例えば、シリコーン樹脂で構成されている。このような封止樹脂103は、ケーシング10の開口から露出した部分を有し、かかる部分に加わった圧力をパッケージ20の外表面(特にダイヤフラム部64)に伝達する圧力伝達媒体として機能する。
このように、パッケージ20の外表面がゲル状または液体状の圧力伝達媒体により覆われていることにより、パッケージ20およびその外部に配置された構造(例えば配線52、外部端子23、24、配線層84等)を保護しつつ、圧力を検出することができる。
なお、パッケージ20の外表面を保護する構成としては、前述した構成の他、例えば、エポキシ樹脂等の封止樹脂をパッケージ20の外表面上に配線等を覆うように設けてもよい。この場合、ダイヤフラム部64が露出するように、封止樹脂からなる封止部を必要箇所のみに形成する。
2.電子機器
次に、本発明の物理量センサーを備える電子機器を適用したナビゲーションシステムについて説明する。図9は、本発明の電子機器の一例を示す正面図である。
ナビゲーションシステム300には、図示しない地図情報と、GPS(全地球測位システム:Global Positioning System)からの位置情報取得手段と、ジャイロセンサーおよび加速度センサーと車速データとによる自立航法手段と、物理量センサー1と、所定の位置情報または進路情報を表示する表示部301とを備えている。
このナビゲーションシステムによれば、取得した位置情報に加えて高度情報を取得することができる。高度情報を得ることにより、例えば、一般道路と位置情報上は略同一の位置を示す高架道路を走行する場合、高度情報を持たない場合には、一般道路を走行しているのか高架道路を走行しているのかナビゲーションシステムでは判断できず、優先情報として一般道路の情報を使用者に提供してしまっていた。そこで、本実施形態に係るナビゲーションシステム300では、高度情報を物理量センサー1によって取得することができ、一般道路から高架道路へ進入することによる高度変化を検出し、高架道路の走行状態におけるナビゲーション情報を使用者に提供することができる。
なお、表示部301は、例えば液晶パネルディスプレイや、有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなど、小型かつ薄型化が可能な構成となっている。
なお、本発明の物理量センサーを備える電子機器は、上記のものに限定されず、例えば、パーソナルコンピューター、携帯電話、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
3.移動体
次いで、本発明の物理量センサーを適用した移動体(本発明の移動体)について説明する。図10は、本発明の移動体の一例を示す斜視図である。
図10に示すように、移動体400は、車体401と、4つの車輪402とを有しており、車体401に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪402を回転させるように構成されている。このような移動体400には、ナビゲーションシステム300(物理量センサー1)が内蔵されている。
以上、本発明の物理量センサー、電子機器および移動体を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、歪検出素子としてピエゾ抵抗素子を用いた場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、フラップ型の振動子、櫛歯電極等の他のMEMS振動子や、水晶振動子等の振動素子を用いることもできる。
また、前述した実施形態では、4つの歪検出素子を用いる場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、歪検出素子の数は、1つ以上3つ以下、または、5つ以上であってもよい。
また、前述した実施形態では、ダイヤフラム部の外周部側に歪検出素子を配置した場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、ダイヤフラム部の中央部に歪検出素子が配置されていてもよい。
また、前述した実施形態では、パッケージ内に収納するセンサー素子として、ジャイロセンサー素子、赤外線センサー素子を用いる場合を説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、AT振動子、音叉型振動子、SAW共振子、加速度センサー素子等の他の振動素子等をセンサー素子としてパッケージ内に収納してもよい。また、前述した実施形態におけるジャイロセンサー素子の形態(ダブルT型)は、一例であり、音叉型、H型等の他の形態のジャイロセンサー素子を用いてもよいことは言うまでもない。
1‥‥物理量センサー 1A‥‥物理量センサー 1B‥‥物理量センサー 1C‥‥物理量センサー 2‥‥ベース 3‥‥センサー素子 3B‥‥センサー素子 4‥‥センサーチップ 6‥‥基板 7‥‥歪検出素子 7a‥‥ピエゾ抵抗素子 7b‥‥ピエゾ抵抗素子 7c‥‥ピエゾ抵抗素子 7d‥‥ピエゾ抵抗素子 8‥‥積層構造体 9‥‥半導体回路 10‥‥ケーシング 20‥‥パッケージ 20A‥‥パッケージ 21‥‥ベース基板 22‥‥枠体 23‥‥外部端子 24‥‥外部端子 25‥‥接合材 31‥‥基部 32a‥‥検出用振動腕 32b‥‥検出用振動腕 33a‥‥連結腕 33b‥‥連結腕 34a‥‥駆動用振動腕 34b‥‥駆動用振動腕 35a‥‥駆動用振動腕 35b‥‥駆動用振動腕 36a‥‥支持腕 36b‥‥支持腕 37a‥‥支持腕 37b‥‥支持腕 38a‥‥支持部 38b‥‥支持部 39‥‥接続電極 51‥‥導電性接着剤 52‥‥配線 53‥‥接合材 61‥‥シリコン基板 62‥‥シリコン酸化膜 63‥‥シリコン窒化膜 64‥‥ダイヤフラム部 65‥‥凹部 66‥‥薄肉部 71a‥‥ピエゾ抵抗部 71b‥‥ピエゾ抵抗部 71c‥‥ピエゾ抵抗部 71d‥‥ピエゾ抵抗部 72a‥‥配線 72b‥‥配線 72c‥‥配線 72d‥‥配線 73c‥‥接続部 73d‥‥接続部 81‥‥層間絶縁膜 82‥‥配線層 82a‥‥配線層 82b‥‥配線層 83‥‥層間絶縁膜 84‥‥配線層 84a‥‥配線層 84b‥‥配線層 85‥‥表面保護膜 86‥‥空洞部 87‥‥トランジスタ 91‥‥第1検出回路 92‥‥第2検出回路 93‥‥温度センサー 101‥‥ベース基板 102‥‥枠体 103‥‥封止樹脂 104‥‥導電性接着剤 300‥‥ナビゲーションシステム 301‥‥表示部 400‥‥移動体 401‥‥車体 402‥‥車輪 641‥‥受圧面 871‥‥ゲート電極 911‥‥補正回路 921‥‥補正回路 G‥‥重心 S‥‥内部空間 S1‥‥内部空間

Claims (8)

  1. 歪み検出素子と、
    歪み検出素子が配置されていて、受圧により撓み変形するダイヤフラム部が配置されている基板と、
    前記ダイヤフラム部とともに、内部空間を構成しているベース部と、
    前記内部空間に収容された振動素子であるセンサー素子と、
    前記内部空間または前記ベース部に配置されている温度センサーと、
    前記基板の一方の面側に配置され、前記温度センサーの検出結果に基づいて前記歪み検出素子および前記センサー素子の検出結果を補正する回路部と、
    を備えていることを特徴とする物理量センサー。
  2. 前記ダイヤフラム部は、シリコンを主材料として構成されている請求項1に記載の物理量センサー。
  3. 前記振動素子は、ジャイロセンサー素子である請求項1または2に記載の物理量センサー。
  4. 前記歪み検出素子は、ピエゾ抵抗素子である請求項1ないしのいずれか1項に記載の物理量センサー。
  5. 前記内部空間は、大気圧よりも減圧されている請求項1ないしのいずれか1項に記載の物理量センサー。
  6. 前記ダイヤフラム部の外表面に当接している、ゲル状または液体状の圧力伝達媒体を有している請求項1ないしのいずれか1項に記載の物理量センサー。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の物理量センサーを有することを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の物理量センサーを有することを特徴とする移動体。
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