JP6277449B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、特別遊技状態としては、ビッグボーナス、レギュラーボーナスなどのボーナス遊技状態や、AT(アシスト・タイム)、RT(リプレイ・タイム)、ART(アシスト・リプレイタイム)などがある(例えば、特許文献1)
前扉1aは、リール41a〜41cそれぞれに表された連続する3つの図柄(識別情報)を機外から識別可能に構成されるとともに、遊技者により操作される複数の操作手段(2,2a,3,5)を備え、筐体1bは、リール41a〜41cを回転駆動させるドラムユニット4、メダルの払い出しを行うメダル払出装置7などの複数の装置、コンピュータとして動作する主制御部10、副制御部20などを備えている。
掛け数の設定は、メダル投入口2から直接メダルを投入して設定する方法と、ベットボタン2aを押下操作して設定する方法とがある。
なお、掛け数の上限は、「1」、「2」、又は「4」以上でもよい。
なお、ベットボタンは、ベットボタン2aのみに限らず、設定される掛け数のそれぞれ異なるベットボタンを複数設けることもできる。また、クレジットメダルは、メダル投入口2からのメダル投入や入賞により加算され、例えば、メダル50枚までクレジット(記憶)することができる。
そして、掛け数が所定数(例えば、3枚)になったときに、1回の遊技を実行可能な権利を保有するゲーム開始可能な状態となる。
内部抽選処理では、例えば、図5に示す複数の当選役(「リプレイ」〜「BAR2」)の中から遊技状態(例えば、後述のリプレイ低確率状態、リプレイ高確率状態)に応じた当選確率に基づく抽選処理が実行される。ただし、「リプレイ」として機能する「BAR1」、「BAR2」の「−」は、当該当選役がリプレイ低確率状態において抽選対象外となることを意味する。また、複数の当選役の中には、「はずれ」もあるが、ここでは省略する。
なお、本実施形態では、内部抽選処理は、後述するリール41a〜41cが定常回転に達する前に完了するものであるが、リール41a〜41cが回転を開始する前に完了するようにしてもよい。
このような定常回転に達すると、各リール41a〜41cに対応して設けられた停止ボタン5a〜5cが押下操作可能な状態(停止ボタン5操作の有効化)となる。
入賞の判定は、所定の入賞ライン上に停止した図柄の組合せに基づいて判定され、例えば、上・中・下段3つのラインと斜め2つのラインの計5ラインいずれかの入賞ライン上に停止表示された図柄の組合せに基づいて判定される。
そして、有効ライン上に停止した図柄の組合せを判定した結果、図柄の組合せが小役などに対応する特定表示結果であるときに、図柄の組合せに応じた利益が付与される(利益付与手段)。
また、リプレイに対応する図柄の組合せの停止表示により、入賞が判定され、次回ゲームにおいてメダルの投入を行うことなく遊技可能な状態となる。
また、ボーナスに対応する図柄の組合せの停止表示により、次回ゲームから小役に高確率で当選するボーナス遊技状態に移行する。
このような報知手段は、図3に示すように、副制御部20により制御される。
例えば、副制御部20は、主制御部10に設けられた出力ポートなどの送信手段から所定の遊技タイミングごとに送信される制御コマンドを、当該副制御部20に備える入力ポートなどの受信手段を介して受信するとともに、受信した制御コマンドを解読し、制御コマンドに応じた演出を行うように表示器8などの報知手段を制御する。
スロットマシン1は、図4に示すように、移行可能な複数の遊技状態を有している。
大別すると、ボーナス遊技状態、通常遊技状態、及び特別遊技状態があり、ボーナス遊技状態及び特別遊技状態はメダルが増加し易い遊技者に有利な遊技状態となっており、通常遊技状態はメダルの減少し易い遊技者に不利な遊技状態となっている。
ATは、アシスト・タイムの略称であり、各停止ボタン5に対する特定操作態様として、操作順序や目押しの目安となる図柄を報知することにより、内部抽選処理の抽選結果に対応する図柄の組合せの導出をアシストする状態である。
例えば、内部抽選処理において抽選される小役やリプレイの中には、対応する図柄の組合せを導出させるために、停止ボタン5a〜5cに対して行う6通りの操作順序それぞれが指定される押し順指定の当選役がある。
これらの当選役は、対応する操作順序で停止ボタン5a〜5cを操作しないと、遊技者に有利な態様で、図柄が停止表示されないように制御される。
リプレイの当選確率にかかわらず、「押し順ベル」に当選したときには、「1/6」通りの操作順序で「ベル」が停止表示され、残りの「5/6」通りの操作順序で「はずれ」が停止表示される。
また、リプレイ高確率状態で「押し順ベル」に当選したときに、「ベル」が停止表示されない場合、すなわち「はずれ」が停止表示された場合には、リプレイ低確率状態に移行するようになっている。
なお、「押し順ベル」に当選したときに「ベル」が停止表示されない場合、「はずれ」が停止表示されるものとしたが、これに限らず、他の役(一枚役等)が停止表示されるようにしてもよい。
また、このような押し順の報知に代えて又は加えて、小役やリプレイに当選したときに、これらに対応する図柄を表示器8などの報知手段(特定操作態様報知手段)を介して報知することにより、目押しをアシストすることもできる。
RTは、リプレイ・タイムの略称であり、内部抽選処理において抽選される図5に示す「リプレイ」の当選確率が通常状態よりも高い、リプレイ高確率状態のことである。
例えば、図5に示すように、リプレイ低確率状態では、1/7.1の確率で「リプレイ」に当選するものの、リプレイ高確率状態では、1/2の確率で「リプレイ」に当選するように設定されている。
なお、リプレイの確率状態は、この二つの状態に限らず、それぞれ「リプレイ」の当選確率の異なる三つ以上の確率状態を備えることもできる。
そして、当選した上乗せゲーム数は、残りの継続期間に加算される。
このような「上乗せゲーム数抽選処理」は、第1特別遊技状態の継続する継続期間中において、内部抽選処理の当選役が決定された後に、主制御部10が実行することが好ましい。
以上のような第1特別遊技状態と第2特別遊技状態は、副制御部20が表示器8などの報知手段を制御することにより、表示器8の表示画面の背景を変えるなどの見た目の違いを持たせることにより、それぞれの状態に滞在していることを識別可能とすることが好ましい。
また、通常遊技状態においても、リプレイ低確率状態とリプレイ高確率状態とがあり、これらの移行条件は、特別遊技状態のときと同様とすることができる。
このような複数の遊技状態間の移行は、主制御部10により制御される。
主制御部10は、遊技状態制御手段の一例として動作し、例えば、スロットマシン1への電源供給開始後は、通常遊技状態における「リプレイ低確率状態」に移行させる。
また、通常遊技状態において、「ボーナス」に当選したときには、ボーナス図柄の導出を契機に、ボーナス遊技状態に移行させる。
「AT移行抽選処理」とは、例えば、内部抽選処理において所定の当選役に当選したときに実行される抽選処理であり、具体的には、図7に示すような当選役ごとに設定されたAT当選確率に基づいて、特別遊技状態への移行をかけた抽選が行われる。
また、「チャンス1」(例えば、スイカハズレ目等の特殊停止目などの1枚役、かつ「ボーナス」と重複当選可能)、「チャンス2」(例えば、スイカハズレ目等の特殊停止目などの1枚役、かつ「ボーナス」と重複当選可能)などに当選したときには、それぞれ「1/2」の確率で特別遊技状態へ移行する抽選処理が実行される。
また、「ボーナス」に当選したときにも、「1/5」の確率で特別遊技状態へ移行する抽選処理が実行される。なお、ボーナス遊技状態中の内部抽選処理において所定の当選役に当選したときに「AT移行抽選処理」を実行することもできる。
ただし、「−」は、内部抽選処理において当該当選役(はずれも含む)に当選しても抽選対象外となることを意味する。
なお、主制御部10が制御する表示器、ランプ、スピーカを設け、これらを用いて押し順を報知するようにしてもよい。
上乗せ型AT遊技では、リプレイ低確率状態に滞在している場合には、押し順指定の所定当選役(例えば、前述の「昇格リプレイ」など)の入賞により、リプレイ高確率状態、すなわち、ART状態に移行させる。
また、継続期間は、予め設定させたゲーム数(例えば、50ゲームなど)とすることもできるが、主制御部10が後述する「上乗せ型AT初期ゲーム数抽選処理」を実行することにより、例えば、30,50,100ゲームの中から抽選により初期ゲーム数を決定することもできる(図9参照)。
つまり、主制御部10が延長手段として動作し、所定当選役に当選、及び「上乗せゲーム数抽選処理」において当選するという特定の条件が成立したことに基づいて、上乗せ型AT遊技の継続期間を延長させる。
第1特別遊技状態とは異なる遊技状態としては、通常遊技状態に移行させることが好ましいが、抽選により、第2特別遊技状態に移行させることもできるし、再び第1特別遊技状態に移行させてもよい。
(1−1)上乗せ型AT遊技においてART状態の開始後、所定当選役の当選又は入賞回数(特別表示結果の回数)が予め設定された回数に達すること。
(1−2)上乗せ型AT遊技においてART状態の開始後、獲得メダル数(例えば、純増メダル数や取りこぼしも含むメダル数、以下同様)が予め設定された所定枚数(例えば、10000枚)に達すること。
(1−3)上乗せ型AT遊技においてART状態の開始後、ART状態となるゲーム数が予め設定されたゲーム数(例えば、10000ゲーム)に達すること。
(1−4)上乗せ型AT遊技においてART状態の開始後、所定当選役に当選又は入賞すること。
(1−5)上乗せ型AT遊技においてART状態の開始後、所定当選役に当選又は入賞したときに継続期間に対応するゲーム数を決定し、ART状態となるゲーム数が決定されたゲーム数に達することなどが挙げられる。
また、これらの移行条件のうち二以上の移行条件が成立したときを移行条件の成立とすることもできる。
本実施形態では、移行条件として、(1−1)を採用するものとし、これにより、主制御部10は、以下の制御を行う。
このときには、副制御部20が表示器8などの報知手段を制御して移行のタイミングを示唆する報知演出を行うことが好ましく、スロットマシン1に備える外部情報端子板からは、遊技状態の切り替わりを識別可能な信号を外部装置(例えば、ホールコンピュータなど)に向けて出力することが好ましい。
また、二つの当選役に当選又は入賞した回数が予め設定された回数に達したときが、上乗せ型AT遊技の実行中でないときには、既に通常遊技状態に移行していることから、第2特別遊技状態に移行させないことが好ましい。
所定当選役の当選又は入賞回数を抽選により決定する場合には、第1特別遊技状態の継続する継続期間(初期ゲーム数)が設定される前に、決定されることが好ましい。これは、(1−1)の移行条件に限らず、(1−2)、(1−3)の条件においても同様である。
主制御部10は、移行条件となる所定当選役の当選又は入賞回数(「ベル回数」)を抽選により決定するために、「所定当選役の当選又は入賞回数抽選処理」を実行する。
6段階の各設定に対応する数値は、分母を「255」としたときの分子の値であり、例えば、設定6のときには、「49/255」の確率で、所定当選役の当選又は入賞回数「10」に当選し、「13/255」の確率で、所定当選役の当選又は入賞回数「255」に当選することになる。
さらに、主制御部20は、回数到達判定手段として動作することにより、上乗せ型AT遊技中における「ベル」と「押し順ベル」に当選又は入賞したトータルの回数を計数するとともに、この回数が、「所定当選役の当選又は入賞回数抽選処理」において当選した所定当選役の当選又は入賞回数(「ベル回数」)に達したと判定すると、第1特別遊技状態から第2特別遊技状態へ移行させる。
例えば、主制御部10は、所定当選役の当選又は入賞回数を抽選により決定した後、「上乗せ型AT初期ゲーム数抽選処理」を実行することにより、図9に示す上乗せ型AT初期ゲーム決定テーブルを用いて、例えば、30,50,100ゲームの中から抽選により初期ゲーム数を決定する。この場合、「所定当選役の当選又は入賞回数抽選処理」において決定された所定当選役の当選又は入賞回数(「ベル回数」)に応じたテーブルに基づいて抽選を行うことが好ましい。
主制御部10は、この当選した初期ゲーム数を、前述の上乗せ型AT遊技(ART状態)の継続する継続期間としてRAMなどの記憶手段に記憶する。
そして、上乗せ型AT遊技におけるART状態は、この記憶した初期ゲーム数を継続期間とするART状態の遊技が実行可能となる。
第1特別遊技状態から移行した第2特別遊技状態、すなわち、継続抽選型AT遊技では、リプレイ低確率状態に滞在している場合には、押し順指定の所定当選役(例えば、前述の「昇格リプレイ」など)の入賞により、リプレイ高確率状態、すなわち、ART状態に移行させることもできるが、本実施形態では、最初からART状態に滞在する。
また、継続期間は、予め設定された固定ゲーム数(例えば、30ゲームなど)とすることもできるが、主制御部10が後述の「継続抽選型AT初期ゲーム数抽選処理」を実行することにより、例えば、20,40,60ゲームの中から抽選により初期ゲーム数を決定することもできる(図11参照)。
また、継続期間中の内部抽選処理において「ボーナス」に当選することもあり、この場合、「ボーナス」に対応するボーナス図柄の導出により、ボーナス遊技状態に移行させ、ボーナス遊技の終了後は、再び継続抽選型AT遊技に復帰させる。なお、ボーナス遊技状態中は、継続期間が減少されないことが好ましい。
このような継続抽選型AT遊技は、継続期間に対応するゲーム数の実行により終了となるものの、主制御部10が所定のタイミングで継続を決定したときには、新たな第2特別遊技状態が連チャンすることになる。この継続の決定は、主制御部10が継続期間中の所定のタイミングで実行する「継続抽選処理」により抽選により決定される。
継続率は、固定値とすることもできるが、例えば、第1特別遊技状態から第2特別遊技状態に移行するときの第1特別遊技状態の残り継続期間(ゲーム数)、すなわち、移行条件の成立時において、その後継続する予定であった第1特別遊技状態の残りゲーム数に基づいて抽選により決定される値とすることもできる。
主制御部10は、継続率決定手段として動作し、継続率を抽選により決定する「継続率抽選処理」を実行する。
また、継続率は、例えば、「50%」〜「99%」の間に段階的に設けることが好ましい。
各残りゲーム数に応じたテーブルに対応する数値は、分母を「255」としたときの分子の値であり、例えば、残りゲーム数「100ゲーム以上」に対応する「100〜」のときには、「64/255」の確率で、継続率「89%」に当選し、「128/255」の確率で、継続率「95%」に当選し、「63/255」の確率で、継続率「99%」に当選することになる。
これにより、残りゲーム数の多い上乗せ型AT遊技を行っているにもかかわらず、継続抽選型AT遊技に移行した場合には、その遊技を行っている遊技者の理解が得られることから、遊技の公平性を保つことができる。
なお、上記の説明とは反対ではあるが、残りゲーム数が長い(多い)ほど、低い継続率に当選し易いように設定することもできる。
また、移行条件(1−4)又は(1−5)を採用した場合でも、上乗せ型AT遊技中に上乗せされたゲーム数が多いほど、又は、残りゲーム数が長い(多い)ほど、高い継続率に当選し易いように設定することもできるし、低い継続率に当選し易いように設定することもできる。
なお、いずれの移行条件(1−1)〜(1−5)においても、継続率を固定値とすることもできる。
そして、主制御部10は、継続決定手段として動作し、記憶した継続率に基づいて、「継続抽選処理」を継続抽選型AT遊技中の所定のタイミングで実行し、継続抽選型AT遊技を継続させるか否かを決定する。例えば、継続率「99%」が記憶されているときには、これを参照して「継続抽選処理」を実行することにより、「99%」の確率で新たな第2特別遊技状態を連チャンさせる。
例えば、主制御部10は、継続率を抽選により決定した後、「継続抽選型AT初期ゲーム数抽選処理」を実行することにより、図11に示す継続抽選型AT初期ゲーム決定テーブルを用いて、例えば、20,40,60ゲームの中から抽選により初期ゲーム数を決定することもできる。この場合、「継続率抽選処理」において決定された継続率(例えば、「99%」など)に応じたテーブルに基づいて抽選を行うことが好ましい。
また、継続率の変更にあたり、「継続率変更抽選処理」において当選するごとに、継続率が高くなるように更新することもできる。
また、継続率の変更に代えて又は加えて、所定の当選役(例えば、「チェリー3」)に当選したときには、継続抽選型AT遊技の継続を「確定」(100%)としてもよい。
(2−1)継続抽選型AT遊技の開始後、所定当選役(例えば、「ベル」、「押し順ベル」などの特定の小役)の当選又は入賞回数が予め設定された回数(例えば、1000回)に達すること。
(2−2)上乗せ型AT遊技においてART状態の開始後、所定当選役(例えば、「ベル」、「押し順ベル」などの特定の小役)の当選又は入賞回数が予め設定された回数(例えば、1000回)に達すること。
(2−3)継続抽選型AT遊技の開始後、ART状態となるゲーム数が予め設定されたゲーム数(例えば、10000ゲーム)に達すること。
(2−4)上乗せ型AT遊技においてART状態開始後、ART状態となるゲーム数が予め設定されたゲーム数(例えば、10000ゲーム)に達すること。
(2−5)継続抽選型AT遊技の開始後、獲得メダル数(例えば、純増メダル数)が所定枚数(例えば、10000枚)に達すること。
(2−6)上乗せ型AT遊技においてART状態開始後、獲得メダル数(例えば、純増メダル数)が所定枚数(例えば、10000枚)に達すること。
(2−7)継続抽選型AT遊技の連チャン回数が予め設定された回数(例えば、20連チャン)に達すること。
また、一旦、決定された終了条件を所定のタイミングや手段(例えば、再抽選)により変更してもよい。
なお、終了条件が成立したときには、副制御部20が表示器8などの報知手段を制御して、終了条件の成立を明示的又は暗示的に示唆することが好ましい。
この場合の他の遊技状態は、通常遊技状態又は上乗せ型AT遊技に移行させることが好ましい。
所定の特別な移行条件(例えば、(2−1)〜(2−7)のうちのいずれかの終了条件)が成立したときには、上乗せ型AT遊技に移行させることが好ましい。
このときには、継続抽選型AT遊技の実行中において、移行後において継続する上乗せ型AT遊技の継続期間をストックさせておくこともできる。
このストックされたゲーム数はRAMなどの記憶手段に記憶されるともに、「継続期間ストック抽選処理」の実行及び当選ごとに加算更新されることになる。
そして、終了条件の成立後は、このストックされたゲーム数が初期ゲーム数となる上乗せ型AT遊技が開始されることになる。
なお、抽選により決定された初期ゲーム数にストックされたゲーム数を加算した値を初期ゲーム数としてもよい。
また、継続抽選型AT遊技から上乗せ型AT遊技への移行条件として、(2−1)〜(2−7)のうちのいずれかの条件を採用した場合、移行にあたり、継続率をゲーム数に読み替えて、すなわち、残りの継続期間が長いほど継続率を高くしたように、継続率の高低を継続期間に対応するゲーム数の多少に対応させて適用することが好ましい。
この通常遊技状態(ボーナス遊技状態でも可)では、この間に実行され得る「AT移行抽選処理」における当否の判定を行う(S2)。
AT当選が判定されると(S2−Yes)、遊技状態を通常遊技状態から第1特別遊技状態、すなわち、上乗せ型AT遊技に移行させる(S3)。
上乗せ型AT遊技では、1回の遊技が実行されることに基づいて、継続期間が1ゲームごとに減少されるとともに、この間に実行され得る「上乗せゲーム数抽選処理」における当否の判定を行う(S4)。上乗せ当選が判定されると(S4−Yes)、当選した上乗せゲーム数を残りの継続期間に対応するゲーム数に加算する(S5)。
移行条件の成立かつ残りゲーム数があるときには(S6−Yes)、遊技状態を上乗せ型AT遊技から第2特別遊技状態、すなわち、継続抽選型AT遊技に移行させる(S7)。
なお、残りゲーム数が「0ゲーム」、すなわち、当該ゲームで残りゲーム数が「0」となるときでも、継続抽選型AT遊技に移行するようにしてもよい。この場合、継続率は残りゲーム数「1〜24」のときと同様の確率で抽選されることが好ましい(図10参照)。
この移行時における演出としては、例えば、表示器8に残りゲーム数を表示させているときには、継続抽選型AT遊技に移行させるタイミングにおいて、残りゲーム数がフェイドアウトして、残りゲーム数の代わりに継続率を示唆する演出を開始させることもできるし、残りゲーム数が表示されていた表示領域に何も表示しない態様としてもよい。また、この表示領域に継続抽選型AT遊技に移行した旨を示唆する画像を表示させることもできる。
継続抽選型AT遊技では、継続期間が1ゲームごとに減少される。また、事前の抽選により決定された又は継続抽選型AT遊技の実行中に変更される継続率に基づく「継続抽選処理」を行うとともに、継続抽選型AT遊技を連チャンさせるかどうか、すなわち、継続の当否の判定を行う(S8)。継続に当選すると(S8−Yes)、継続抽選型AT遊技の継続期間に対応するゲーム数の実行後に、新たな継続抽選型AT遊技を開始させる。
一方、ストックされたゲーム数がないときには(S9−No)、例えば、通常遊技状態に移行させることもできる。
移行した上乗せ型AT遊技では、ストックされたゲーム数に対応する遊技を実行することができ、実行後は、通常遊技状態に移行させる(S1)。また、移行した上乗せ型AT遊技は、S3の上乗せ型AT遊技と同様、S4〜S6の処理を実行可能とし、S7の継続抽選型AT遊技に移行可能に制御することもできる。
なお、S7における継続抽選型AT遊技において、前述の(2−1)〜(2−7)のうちのいずれかの移行条件が成立したときには、通常遊技状態に移行させることもできる。
例えば、従来の遊技機では、上乗せ型AT遊技の継続する継続期間が長くなり過ぎると、大量のメダルが獲得できる反面、射幸心を煽り過ぎるおそれがあった。
また、特別遊技状態が上乗せ型AT遊技だけだと、遊技が単調となり、興趣の低下を招くおそれがあった。
本実施形態のスロットマシン1によれば、従来の遊技機が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
また、メダル、遊技球等の現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機にも、本発明を適用することができる。
また、本実施形態で説明した各種抽選処理では、所定の乱数発生手段(例えば、ハードウエア乱数、ソフトウエア乱数)により、例えば、0〜255、0〜65535などの乱数値を発生させ、各種抽選処理ごとに定められたタイミングで乱数値を取得するとともに、各種抽選処理の抽選対象ごとに予め定められた「当り値」(複数可)と取得した「乱数値」とを比較し、一致しているときには当選として判定する処理とすることが好ましい。そして、各種抽選処理で説明した確率とは、発生乱数の数に占める当り値の数の割合のことである。
2 メダル投入口
2a ベットボタン
3 スタートレバー
5 停止ボタン(導出操作手段)
8 表示器(特定操作態様報知手段)
9 スピーカ(特定操作態様報知手段)
10 主制御部(事前決定手段、導出制御手段、利益付与手段、遊技状態制御手段、継続率決定手段、継続決定手段、回数決定手段、回数到達判定手段、継続期間計測手段、継続期間判定手段、付与遊技媒体数計数手段、付与遊技媒体数判定手段、延長手段)
11 ランプ(特定操作態様報知手段)
20 副制御部
41 リール(可変表示手段)
Claims (1)
- 1回の遊技に対して所定数の掛け数を設定することにより遊技を開始させることが可能となり、複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示手段に表示結果が導出されることにより1回の遊技が終了し、当該可変表示手段に導出された表示結果が特定表示結果である場合に、入賞が発生可能である遊技機において、
入賞が発生した場合に、所定の利益を付与する利益付与手段と、
表示結果が導出されるよりも前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段と、
遊技者が表示結果を導出するために操作する導出操作手段と、
前記事前決定手段の決定結果と前記導出操作手段の操作態様とに応じて前記表示結果を導出する導出制御手段と、
遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御することを許容する旨の決定に基づいて、遊技状態を当該特別遊技状態に移行するように制御することが可能な遊技状態制御手段と、
前記特別遊技状態において、前記導出操作手段が特定操作態様で操作されたことで導出される前記特定表示結果の導出を前記事前決定手段により許容する旨が決定されたときに、当該特定操作態様を特定することが可能となる特定情報を遊技者に報知する特定操作態様報知手段と、
を備え、
前記特別遊技状態は、第1特別遊技状態と第2特別遊技状態とを含み、
前記遊技状態制御手段は、
前記第1特別遊技状態に制御しているときに、特定の条件が成立したことに基づいて、当該第1特別遊技状態の継続する継続期間を延長させることが可能であるとともに、前記継続期間に対応する遊技の実行後に、当該第1特別遊技状態とは異なる遊技状態に移行するように制御可能であり、
前記第2特別遊技状態に制御しているときに、所定の継続率に基づいて継続すると決定されることにより、当該第2特別遊技状態の継続する継続期間に対応する遊技の実行後に、当該第2特別遊技状態が継続するように制御可能であり、且つ、所定の継続率に基づいて継続しないと決定されることにより、前記継続期間に対応する遊技の実行後に、当該第2特別遊技状態とは異なる遊技状態に移行するように制御可能であり、
前記第1特別遊技状態に制御しているときに、所定の移行条件が成立したことに基づいて、前記第2特別遊技状態に移行するように制御可能であり、
前記第2特別遊技状態に移行前の前記第1特別遊技状態における残りの継続期間に基づいて、当該第2特別遊技状態における継続率を複数種類の中から何れかに決定する継続率決定手段と、
前記継続率決定手段により決定された継続率に基づいて、前記第2特別遊技状態を継続させるか否を決定する継続決定手段と、
を備え、
前記遊技状態制御手段は、前記第2特別遊技状態に制御しているときに、前記継続決定手段により継続すると決定されることに基づいて、当該第2特別遊技状態の継続する継続期間に対応する遊技が実行された後、当該第2特別遊技状態が継続するように制御可能であり、
前記継続率決定手段は、前記第1特別遊技状態における残りの継続期間が第1期間よりも長い第2期間の方が、当該第1期間よりも、高い継続率を決定し易い
ことを特徴とする遊技機。
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