JP6276797B2 - 剥離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層体から光学フィルムを剥離する剥離方法に関する。
従来、画像表示装置の画像表示部に適用されるパネルとして、液晶表示パネルや有機EL表示パネル等が知られている。これらのパネルとしては、硬質ガラス板等により形成された基板と、該基板の一方の面または表裏両面に粘着剤を介して接着された、偏光板等の光学軸を有する光学フィルムとを有する積層体が用いられている。
この種の積層体は、基板に光学フィルムを接着することによって製造され、製造後に検査されるようになっている。このように基板に接着される光学フィルムは、通常、基板よりも小さく形成されている。上記検査では、接着された光学フィルムの汚れや破損、該偏光板と基板との間への空気や異物の混入等の不具合が発見される場合がある。この場合、液晶表示パネル等から光学フィルムを剥離することによって、得られた基板を別の液晶表示パネル等の製造に再利用するようになっている。このように光学フィルムを剥離することは、一般に、リワークと呼ばれている。
ところで、このように積層体から光学フィルムを剥離する際、剥離時に光学フィルムが裂け(破断し)、その一部が基板上に残ってしまう場合がある。ここで、一般的によく知られているように、基板に接着された光学フィルムは、本来剥離されることが予定されていないものであり、容易に剥離されないように、強固な接着力で基板に接着されている。このため、光学フィルムを基板から剥離しようとすると、光学フィルムに多大な力がかかり、この力のかかり方によって光学フィルムが裂けてしまうことになる。近年、特に光学フィルムの薄型化が進んでおり、光学フィルムは一層裂け易くなっている。
そこで、フィルムの破断を抑制しつつ、積層体から該フィルムを剥離する方法が提案されている。
例えば、基板に光学フィルムが接着されてなる電気光学パネルたる積層体から光学フィルムを剥離する剥離方法であって、光学フィルムが剥離された基板の表面を基板押さえブレードで押さえ、光学フィルムを介して積層体をフィルム押さえローラで押さえながら、該積層体を振動させて、光学フィルムを剥離する剥離方法が提案されている。この剥離方法によれば、光学フィルムの破断を抑制することが可能となる(特許文献1参照)。
特開2009−29561号公報
しかし、特許文献1に記載された剥離方法のように基板押さえブレードで基板を押さえ、フィルム押さえローラで積層体を押えつつ積層体を振動させて光学フィルムを剥離しても、未だ、該光学フィルムが破断するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、光学フィルムが裂けることを抑制しつつ、該光学フィルムを基板から簡便に剥離することを可能とする剥離方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明者らが鋭意研究したところ、上記したような押さえ部材を用いて光学フィルムを剥離しようとしても、光学フィルムが破断する場合があることを見出した。
この破断を抑制すべく、補強用のフィルムの適用について本発明者らが鋭意検討した。その結果、基板上に積層された、光学軸を有する第1の光学フィルムに、光学軸を有する第2の光学フィルムを、互いの光学軸が交差するように接着した場合の方が、これら光学軸が平行になるように接着した場合よりも、第2の光学フィルムと共に第1の光学フィルムを基板から剥離する際に第1の光学フィルムが破断し難いことを見出した。
ここで、剥離する第1の光学フィルムを補強する点を考慮すれば、これと同じ大きさの第2の光学フィルムを補強用のフィルムとして接着することが望ましい。ところが、第1の光学フィルムと同じ大きさの第2の光学フィルムを形成すべく切断を行うと、切り屑が発生するおそれがあり、この切り屑を除去するのも手間である。また、このように手間がかかるうえ、廃棄される部分の発生につながるため、コスト面でも望ましくない。
そこで、本発明者らがさらに鋭意研究したところ、光学表示装置に用いられる一組の偏光板のように、元来、一組で用いられる光学フィルムであって、各表面側に粘着層を有する光学フィルムのうちの一方を、第1の光学フィルムの剥離(リワーク)の際の補強用のフィルム(第2の光学フィルム)として転用することによって、わざわざ同じ大きさの第2の光学フィルムを作製しなくても済むため、切断の手間が省け、コストも低減し得ることを見出した。しかも、このように転用する際、上記の通り、例えば剥離の対象である偏光板と対応する偏光板(光学軸の延在方向同士が平行な偏光板)を用いる場合(平行ニコル)よりも、剥離の対象である偏光板と対をなす偏光板(光学軸の延在方向同士が直交)に相当する偏光板を用いる場合(クロスニコル)の方が、剥離の際に一層破断し難いことを見出した。
そして、これら知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
基板と、該基板の一方の面上に接着された第1の光学フィルムとを備えた積層体から前記第1の光学フィルムを剥離する剥離方法であって、
前記第1の光学フィルムは、光学軸を有しており、
前記第1の光学フィルムの上面に、光学軸を有する第2の光学フィルムを、該第1の光学フィルムの光学軸と前記第2の光学フィルムの光学軸とが交差するように接着し、
前記第2の光学フィルムと共に前記第1の光学フィルムを剥離する、剥離方法である。
かかる構成によれば、互いの光学軸が交差するように第1の光学フィルム上に第2の光学フィルムを接着することによって、第2の光学フィルムと共に第1の光学フィルムを基板から剥離する際、第1の光学フィルムが破断し難くなる。
この理由としては、光学軸を有する光学フィルムにおいては、フィルムが配向して方向性が生じており、配向方向に平行な方向には裂け易く、直交する方向には裂け難くなることから、各光学軸同士が交差するように光学フィルム同士を接着することによって、一方の光学フィルムの破断し難い方向と、他方の光学フィルムの破断し難い方向とが交差することになり、積層された2つの光学フィルム同士が互い補強し合うことによるものと推察される。
従って、上記構成によれば、第1の光学フィルムが裂けることを抑制しつつ、該第1の光学フィルムを基板から簡便に剥離することが可能となる。
上記構成の剥離方法においては、前記第2の光学フィルムが、前記第1の光学フィルムと同じ大きさであり、且つ、各角部同士がそれぞれ一致するように前記第1の光学フィルムと重ね合わせたとき、前記第2の光学フィルムの光学軸が前記第1の光学フィルムの光学軸と交差するように構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、第2の光学フィルムが第1の光学フィルムと同じ大きさであることによって、第2の光学フィルムが第1の光学フィルムの全面をぴったりと覆うように第2の光学フィルムを第1の光学フィルムに接着することができる。これにより、第2の光学フィルムによって第1の光学フィルムの全体を、十分に補強し得る。
また、各角部同士がそれぞれ一致するように第1の光学フィルムと重ね合わせたとき、第2の光学フィルムの光学軸が第1の光学フィルムの光学軸と交差するように構成されていることによって、第1の光学フィルムと第2の光学フィルムとをぴったりと重ね合わせるだけで、第1の光学フィルムの光学軸と、第2の光学フィルムの光学軸とを交差させることができる。
よって、剥離作業が、より効率的となる。
上記構成の剥離方法においては、
前記第2の光学フィルムとして、前記基板の前記第1の光学フィルムとは反対の側の面に接着されて、前記基板及び前記第1の光学フィルムと共に光学表示装置を構成するために用いられるものを転用することが好ましい。
かかる構成によれば、元来、互いに光学軸が交差して積層されるように一組で用いられ、しかも、同じ大きさである光学フィルムの1つを、そのまま第2の光学フィルムとして使用できる。また、既に第1の光学フィルムと同じ大きさに形成されているので、切断等しなくても、第1の光学フィルムに第2の光学フィルムをぴったりと重ね合わせることができる。よって、一層、効率的である。
上記構成の剥離方法においては、
前記第1及び第2の光学フィルムが、偏光板であることが好ましい。
かかる構成によれば、元来、互いに光学軸が交差して積層されるように一組で用いられる光学フィルムの1つを、そのまま第2の光学フィルムとして使用できるため、より効率的である。
上記構成の剥離方法においては、
前記第1の光学フィルムの光学軸と、前記第2の光学フィルムの光学軸とが、角度89.0〜91.0°で交差するように、前記第2の光学フィルムを前記第1の光学フィルムに接着することが好ましい。
かかる構成によれば、より確実に第1の光学フィルムを補強できる。
以上の通り、本発明によれば、光学フィルムが裂けることを抑制しつつ、該光学フィルムを基板から簡便に剥離することを可能とする剥離方法が提供される。
本実施形態の剥離方法が適用される積層体を示す概略上面図 図1の積層体の層構成の一例を示す概略側面図 図1の積層体のうち第1の光学フィルムの層構成の一例を示す概略側面図 第2の光学フィルムの層構成の一例を示す概略側面図 第1の光学フィルムに第2の光学フィルムを接着する状態の一例を示す概略上面図 第1の光学フィルムに第2の光学フィルムを接着した状態の一例を示す概略上面図 第1の光学フィルムに第2の光学フィルムを接着した状態の一例を示す概略側面図 本実施形態の剥離方法に用いる剥離装置に、剥離起点から剥離された第1の光学フィルムが巻き掛けられた状態を示す概略上面図 本実施形態の剥離方法に用いる剥離装置に、剥離起点から剥離された第1の光学フィルムが巻き掛けられた状態を示す概略側面図 巻き取り部材の回転によって第1の光学フィルムがさらに剥離されつつ、剥離された第1の光学フィルムが順次巻き取られる状態を示す概略側面図 巻き取り部材の回転によって第1の光学フィルムが全て剥離された状態を示す概略側面図 比較例1において第1の光学フィルムに第2の光学フィルムを接着する状態を示す概略上面図
以下、本発明の実施形態に係る剥離方法について図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態の剥離方法において第1の光学フィルムが剥離される積層体について説明する。
図1及び図2に示すように、積層体30は、矩形状の基板31と、該基板31の一方の面31a上に接着された、第1の光学フィルム33とを有している。
基板31は、第1の光学フィルム33が積層されるものであり、第1の光学フィルム33よりも大きく形成されている。
基板31としては、例えば、硬質ガラス等が挙げられる。
第1の光学フィルム33は、光学軸を有するフィルムである。
第1の光学フィルム33は、光学軸を有する光学フィルムであれば、特に限定されるものではない。
第1の光学フィルム33は、4つの端縁34a、34b、34c、34dと、4つの角部35a、35b、35c、35dとを有している。
第1の光学フィルム33の光学軸の延在方向は、特に限定されるものではない。例えば、図1に示すように、その光学軸は、該第1の光学フィルム33の一の端縁34(ここでは端縁34bまたは34d)に平行に延在している態様を採用し得る。
している態様を採用し得る。
ここで、第1の光学フィルム33の光学軸が、該第1の光学フィルム33の一の端縁34に平行に延在しているとは、該一の端縁34に完全に平行に延在している場合(交差角度が0°)、及び、交差角度が±1.0°以内、好ましくは±0.3°以内となるように延在している場合を含む。
第1の光学フィルム33は、基板31の上面31a上に、第1の接着剤(不図示)によって接着される。
かかる第1の光学フィルム33の厚みは、特に限定されるものではなく、適宜設定され得る。ただし、例えば、第1の光学フィルム33の厚みが小さい程、強度が低下して破れ易くなる傾向にあり、一方、厚みが大きい程、強度が増加して破れ難くなる傾向にある。従って、例えば、第1の光学フィルム33の厚みが、200μm以下、好ましくは90μm以下、さらに好ましくは50μm以下である場合に、本実施形態の剥離方法を好ましく適用できる。このように、厚みが比較的小さい場合であっても、第1の光学フィルム33を補強して、剥離時に第1の光学フィルム33を破れ難くすることができるため、本実施形態の剥離方法がより有用となるからである。
このような第1の光学フィルム33としては、例えば、偏光板、位相差フィルム、輝度向上フィルム等が挙げられる。
第1の光学フィルム33が、例えば偏光板33である場合、図3に示すように、偏光板33は、具体的には例えば、偏光子41と、偏光子41の両面にそれぞれ形成された第2の接着剤を有する接着剤層43と、これら接着剤層43にそれぞれ積層された保護フィルム45とを備えている。
なお、図3に示す態様では、偏光板33が、偏光子41と、その両面に積層された保護フィルム45とを有する態様を示すが、その他、偏光板33が、偏光子41と、その一方の面のみに積層された保護フィルム45とを有する態様も採用され得る。
偏光子41としては、ポリビニルアルコール系フィルムが染色、延伸されることによって形成されたものが挙げられる。
偏光子41の厚みは、通常、2〜30μm程度である。
第1及び第2の接着剤としては、従来公知の接着剤が挙げられる。
保護フィルム45としては、トリアセチルセルロース等のセルロース樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、環状ポリオレフィン樹脂(ノルボルネン樹脂)、ポリアリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、及び、これらの混合物等から形成されたフィルムが挙げられる。
上記したような保護フィルム45の厚みは、通常、20〜60μm程度である。
本実施形態の剥離方法で用いられる積層体30では、上記の通り、第1の光学フィルム33が第1の接着剤によって基板31の上面31a上に接着されており、基板31に対する第1の光学フィルム33の接着力(すなわち、第1の接着剤の接着力)は、通常、5〜15N/25mmである。かかる接着力であれば、基板31に対して第1の光学フィルム33が比較的強固に接着され得る。また、このように強固に接着された第1の光学フィルム33を剥離するときであっても、第1の光学フィルム33の裂けを抑制し得る。よって、本実施形態の剥離方法は、上記範囲の接着力で接着された基板31と第1の光学フィルム33とを有する積層体30に好適である。
かかる接着力は、オートグラフ(精密万能試験機、島津製作所製)によって、基板31から第1の光学フィルム33を、引張速度300mm/minで90°方向に引き剥がして測定される値である。
次いで、本実施形態で第1の光学フィルム33に接着される第2の光学フィルム51について説明する。
第2の光学フィルム51は、光学軸を有するフィルムである。
第2の光学フィルム51は、光学軸を有する光学フィルムであれば、特に限定されるものではない。
図5に示すように、第2の光学フィルム51は、4つの端縁52a、52b、52c、52dと、4つの角部53a、53b、53c、53dとを有している。
第2の光学フィルム51の光学軸の延在方向は、特に限定されるものではない。例えば、図5に示すように、その光学軸は、該第2の光学フィルム51の一の端縁52(ここでは52aまたは52c)に平行(端縁52bまたは52dに垂直)に延在している態様を採用し得る。
ここで、第2の光学フィルム51の光学軸が、該第2の光学フィルム51の一の端縁52に平行であるとは、該一の端縁に完全に平行に延在している場合(交差角度が0°)、及び、交差角度が±1.0°以内、好ましくは±0.3°以内となるように延在している場合を含む。
第2の光学フィルム51は、第1の光学フィルム33の上面33aに、該第1の光学フィルム33の光学軸と第2の光学フィルム51の光学軸とが交差するように接着される。
第2の光学フィルム51としては、第1の光学フィルム33と同様のものが挙げられる。すなわち、第2の光学フィルム51としては、例えば、偏光板、位相差フィルム、輝度向上フィルム等が挙げられる。
かかる第2の光学フィルム51の厚みは、特に限定されるものではなく、適宜設定され得る。
第2の光学フィルム51は、第1の光学フィルム33と同種の材料から形成されたフィルムであっても、これとは種類が異なるフィルムであってもよい。
第2の光学フィルム51が、偏光板51である場合には、上記した偏光板33(図3参照)と同様の構成を採用することができ、例えば図4に示すように、偏光板51は、偏光子61と、偏光子61の両面にそれぞれ形成された第3の接着剤を有する接着剤層63と、これら接着剤層63にそれぞれ積層された保護フィルム65とを備えている。
なお、図4に示す態様では、偏光板51が、偏光子61と、その両面に積層された保護フィルム65とを有する態様を示すが、その他、偏光板51が、偏光子61と、その一方の面のみに積層された保護フィルム65とを有する態様も採用され得る。
偏光子61及び保護フィルム65としては、前述した偏光子41及び保護フィルム45とそれぞれ同じ材質、厚みのものが挙げられる。
第2の光学フィルム51は、第1の光学フィルム33と同じ大きさであり、且つ、各角部同士(各角部35a〜35dと各角部53a〜53dと)がそれぞれ一致するように第1の光学フィルム33と重ね合わせたとき、第2の光学フィルム51の光学軸が第1の光学フィルム33の光学軸と交差しているように構成されている。
ここで、第2の光学フィルム51が第1の光学フィルム33と同じ大きさであるとは、第2の光学フィルム51の各端縁52a〜52dの長さが、第1の光学フィルム33の各端縁34a〜34dの長さと同じか、または、該第1の光学フィルム33の各端縁34a〜34dの長さよりも第1の光学フィルム33の厚み未満だけ大きいことを意味する。
上記のように、第2の光学フィルム51が第1の光学フィルム33と同じ大きさであることによって、第2の光学フィルム51が第1の光学フィルム33の全面をぴったりと覆うように第2の光学フィルム51を第1の光学フィルム33に接着することができる。これにより、第2の光学フィルム51によって第1の光学フィルム33の全体を、十分に補強し得る。
また、各角部同士(各角部35a〜35dと各角部53a〜53dと)がそれぞれ一致するように第1の光学フィルム33と重ね合わせたとき、第2の光学フィルム51の光学軸が第1の光学フィルム33の光学軸と交差するように構成されていることによって、
第1の光学フィルム33と第2の光学フィルム51とをぴったりと重ね合わせるだけで、第1の光学フィルム33の光学軸と、第2の光学フィルム51の光学軸とを交差させることができる。
よって、剥離作業が、より効率的となる。
ここで、図1に示すように、通常、基板31は第1の光学フィルム33よりも大きく形成されているため、第2の光学フィルム51の端縁52a〜52dが第1の光学フィルム33の端縁34a〜34dよりも外側にはみ出していると、該第2の光学フィルム51が第1の接着剤を介して基板31と接着し、この接着によって基板31からの第1の光学フィルム33の剥離が妨げられるという不具合が発生するおそれがある。また、通常、第1の光学フィルム33は所定の形状となるように切断されて形成されており、微視的にはその端縁34a〜34dに一直線となっていない部分(例えばギザギザになっている部分)があるため、第2の光学フィルム51の端縁52a〜52dが第1の光学フィルム33の端縁よりも内側に引っ込んでいると、この一直線となっていない部分を起点として裂けが生じるという不具合が発生するおそれがある。
しかし、上記のように、第2の光学フィルム51が第1の光学フィルム33と同じ大きさであることによって、第1の光学フィルム33の各端縁34a〜34dと、第2の光学フィルム51の各端縁52a〜52dとが面一に位置するように、第1の光学フィルム33の上面33aに第2の光学フィルム51を接着することが可能となる。これにより、上記したような第2の光学フィルム51のはみ出しに起因する不具合や、引っ込みに起因する不具合の発生を抑制し得るため、より確実に、第1の光学フィルム33が裂けることを抑制しつつ、第1の光学フィルム33を基板31から剥離することが可能となる。
なお、前述した通り、第2の光学フィルム51の各端縁52a〜52dが第1の光学フィルム33の端縁34a〜34dよりも外側に、該第1の光学フィルム33の厚み未満の長さで突出していてもよく、この場合には、第2の光学フィルム51が基板31に接着することなく、上記と同様、より確実に、第1の光学フィルム33が裂けることを抑制しつつ、第1の光学フィルム33を基板31から剥離することが可能となる。
このような、第1の光学フィルム33と同じ大きさの第2の光学フィルム51として、基板31の第1の光学フィルム33とは反対の側の面に接着されて、基板31及び第1の光学フィルム33と共に光学表示装置を構成するために用いられるものを転用することが好ましい。
かかる構成によれば、元来、互いに光学軸が交差して積層されるように一組で用いられ、しかも、同じ大きさである光学フィルムの1つを、そのまま第2の光学フィルム51として使用できる。また、既に第1の光学フィルム33と同じ大きさに形成されているので、切断等しなくても、第1の光学フィルム33に第2の光学フィルム51をぴったりと重ね合わせることができる。よって、一層、効率的である。
また、本実施形態では、第2の光学フィルム51が、検査不良品であることが好ましい。
ここで、検査不良品とは、本来は基板31の他方の面(第1の光学フィルム33と反対の側の面)に接着される光学フィルムとして、基板31及び第1の光学フィルム33と共に製品(光学表示装置)になるはずのものが、光学検査または目視検査の結果、規格外とされたものを意味する。
第2の光学フィルム51が、検査不良品であることによって、本来廃棄されるものを利用できるため、より効率的である。
また、第2の光学フィルム51は、前述した検査不良品であって、第1の光学フィルム33と接着される側の面に、前述した第1の接着剤と同様の第4の接着剤を有する検査不良品であることが好ましい。
このように、第2の光学フィルム51が、第4の接着剤を有する検査不良品であることによって、第2の光学フィルム51を第1の光学フィルム33に接着する際に、わざわざ第4の接着剤を塗布する手間が省ける。
さらに、上記のように、第2の光学フィルム51が、第1の光学フィルム33と同じ大きさであり、且つ、各角部同士(各角部35a〜35dと各角部53a〜53dと)がそれぞれ一致するように第1の光学フィルム33と重ね合わせたとき、第2の光学フィルム51の光学軸が第1の光学フィルム33の光学軸と交差しているように構成されており、しかも、上記のように、検査不良品であることが、より好ましい。
このように、第1の光学フィルム33と同じ大きさの第2の光学フィルム51として検査不良品を用いることによって、わざわざ第1の光学フィルム33と同じ大きさになるように切断することなく第2の光学フィルム51を用いることができるため、一層効率的である。
次いで、上記した第2の光学フィルム51を用いる本実施形態の剥離方法について説明する。
本実施形態の剥離方法は、
基板31と、該基板31の一方の面31a上に接着された第1の光学フィルム33とを備えた積層体30から前記第1の光学フィルム33を剥離する剥離方法であって、
前記第1の光学フィルム33は、光学軸を有しており、
前記第1の光学フィルム33の上面33aに、光学軸を有する第2の光学フィルム51を、該第1の光学フィルム33の光学軸と前記第2の光学フィルムの光学軸とが交差するように接着し、
前記第2の光学フィルム51と共に前記第1の光学フィルム33を剥離する方法である。
本実施形態では、図5、図6及び図7に示すように、積層体30の第1の光学フィルム33の上面33a上に第2の光学フィルム51を、第1の光学フィルム33の光学軸と第2の光学フィルム51の光学軸とが交差するように、補強用フィルムとして接着する。図5及び図6では、第1の光学フィルム33の光学軸の延在方向を一点鎖線で示し、第2の光学フィルム51の光学軸の延在方向を二点鎖線で示す。また、図6では、剥離方向Xを白抜き矢印で示す。
例えば、本実施形態では、第4の接着剤(不図示)によって、第1の光学フィルム33の上面33aに第2の光学フィルム51を、両光学軸が交差するように接着する。
第4の接着剤としては、第1の接着剤と同様、従来公知の接着剤が挙げられる。
第1の光学フィルム33に第2の光学フィルム51を接着する際の、第1の光学フィルム33の光学軸に対する第2の光学フィルム51の光学軸の交差角度は、特に限定されるものではない。例えば、交差角度は、89.0〜91.0°が好ましく、89.7〜91.3°がより好ましい。なお、図5、図6では、両光学軸の交差角度が90.0°である態様を示す。
第1の光学フィルム33に第2の光学フィルム51を接着した後、例えば、図6に示すように、第1の光学フィルム33の一の角部35aを剥離起点Pとして第2の光学フィルム51と共に第1の光学フィルム33を剥離する。
図5、図6に示すように、一の端縁34(ここでは34bまたは34d)に平行な光学軸を有する第1の光学フィルム33に、一の端縁52(ここでは52aまたは52c)に平行(端縁52bまたは52dに垂直)な光学軸を有する第2の光学フィルム51を、両光学軸が交差するように接着する場合には、一の角部35aを剥離起点Pとし得る。
本実施形態では、例えば、剥離装置1を用いて、第2の光学フィルム51と共に第1の光学フィルム33を剥離する。
本実施形態の剥離方法に用いる好ましい剥離装置1について図8〜図11を参照しつつ説明する。なお、図8〜図11には、上記図6に示すように第2の光学フィルム51が接着された第1の光学フィルム33を基板31から剥離する態様を示す。
図8、図9に示すように、本実施形態の剥離装置1は、積層体30が載置されるステージ部材3と、ローラ状の剥離用部材7と、積層体30から剥離され且つ剥離用部材7によって剥離された第1の光学フィルム33の角部35aを、第2の光学フィルム51と共に保持して、第1の光学フィルム33をさらに順次剥離する剥離部材5とを備えている。
より具体的には、本実施形態の剥離装置1は、剥離部材5として、積層体30から剥離され且つ剥離用部材7によって湾曲された第1の光学フィルム33の角部35aが、これと重なっている第2の光学フィルム51と共に巻き架けられて、回転することにより第2の光学フィルム51と共に第1の光学フィルム33をさらに剥離しながら順次巻き取る剥離部材5を備えている。
ステージ部材3は、積層体30から全ての第1の光学フィルム33が剥離されるまでの間、積層体30が載置される台である。
剥離用部材7は、第1の光学フィルム33を基板31から剥離させると共に、剥離された第1の光学フィルム33を第2の光学フィルム51と共に湾曲させながら後端側へと案内するものである。かかる剥離用部材7として、ローラ体が挙げられる。
剥離部材5は、剥離された第1の光学フィルム33の角部35aが、これと重なっている第2の光学フィルム51と共に巻き架けられ、この状態で回転することによって、第1の光学フィルム33を、第2の光学フィルム51と共に、さらに剥離しつつ順次巻き取るものである。
このような剥離部材5としては、例えば、モーター等の駆動装置17による駆動を受けて回転するローラ等が挙げられる。
また、剥離部材5には、上記剥離された第1の光学フィルム33の角部35aが、これと重なっている第2の光学フィルム51と共に、接着テープ(不図示)等によって固定されるようになっている。
なお、図8では、第1の光学フィルム33は、上記第1の接着剤(不図示)と共に基板31から剥離される。
本実施形態では、上記剥離装置1を用い、積層体30から第1の光学フィルム33の角部35aを、第2の光学フィルム51と共に剥離して、この剥離した部分を、剥離用部材7で湾曲させながら後端側に案内し、剥離部材5に巻き架ける。この状態で、剥離部材5を回転させることによって、第1の光学フィルム33を、第2の光学フィルム51と共に基板31から順次剥離し、巻き取る。
積層体30から第1の光学フィルム33の角部35aを剥離することは、例えば以下のようにして行う。すなわち、先端に刃部を有する剥離用ナイフ(不図示)等を作業者の手指で掴み、積層体30の基板31と第1の光学フィルム33の角部35aとの間に上記剥離用ナイフを挿入することによって第1の光学フィルム33の角部35aを剥離する。より具体的には、第1の光学フィルム33の基板31側の面33bに接着された上記第1の接着剤(不図示)と、基板31との間に上記剥離用ナイフを挿入し、上記第1の接着剤と共に第1の光学フィルム33を剥離する。
また、剥離された第1の光学フィルム33の角部35aを、第2の光学フィルム51と共に剥離部材5に巻き掛けることを、例えば以下のようにして行う。すなわち、剥離された第1の光学フィルム33の角部35aを、剥離部材5の周面に巻き架けるようにして該周面に接着テープ(不図示)等で固定することによって行う。
そして、図9に示す状態から、剥離部材5によって、第1の光学フィルム33をさらに剥離しつつ順次巻き取ると、第1の光学フィルム33の剥離が進むにつれて、図10、図11に示すように、積層体30が剥離方向Xとは反対の方向(図10、図11の白抜き矢印参照)に順次移動する。すなわち、ステージ部材3に対して第1の光学フィルム30が相対的に移動する。より具体的には、積層体30がステージ部材3上を摺動する。図11に示すように、最終的に全ての第1の光学フィルム33が剥離されて基板31が完全に露出すると、積層体30は移動を停止する。
このようにして、積層体30から第1の光学フィルム33を、第2の光学フィルム51と共に剥離する。
本実施形態の剥離方法においては、上記一の角度35aから第1の光学フィルム33を剥離する方向は、第1の光学フィルム33を剥離できる方向であれば、特に限定されるものではなく、適宜設定し得る。
例えば、第1の光学フィルム33の剥離し易さの観点を考慮するとき、図6、図9に示すように、上記一の角部35aから、上記対角に位置する角部35cに向かって第1の光学フィルム33を剥離することが好ましい。
このように、上記一の角部35aから、上記対角に位置する角部35cに向かって第1の光学フィルム33を剥離することによって、第2の光学フィルム51の補強効果をより発揮させながら、第1の光学フィルム33を剥離することが可能となる。
上記の通り、本実施形態の剥離方法は、
基板31と、該基板31の一方の面31a上に接着された第1の光学フィルム33とを備えた積層体30から前記第1の光学フィルム33を剥離する剥離方法であって、
前記第1の光学フィルム33は、光学軸を有しており、
前記第1の光学フィルム33の上面33aに、光学軸を有する第2の光学フィルム51を、該第1の光学フィルム33の光学軸と前記第2の光学フィルムの光学軸とが交差するように接着し、
前記第2の光学フィルム51と共に前記第1の光学フィルム33を剥離する方法である。
かかる構成によれば、互いの光学軸が交差するように第1の光学フィルム33上に第2の光学フィルム51を接着することによって、第2の光学フィルム51と共に第1の光学フィルム33を基板31から剥離する際、第1の光学フィルム33が破断し難くなる。
この理由としては、光学軸を有する光学フィルムにおいては、フィルムが配向して方向性が生じており、配向方向に平行な方向には裂け易く、直交する方向には裂け難くなることから、各光学軸同士が交差するように光学フィルム同士を接着することによって、一方の光学フィルムの破断し難い方向と、他方の光学フィルムの破断し難い方向とが交差することになり、積層された2つの光学フィルム同士が互い補強し合うことによるものと推察される。
従って、上記構成によれば、第1の光学フィルム33が裂けることを抑制しつつ、該第1の光学フィルム33を基板31から簡便に剥離することが可能となる。
本実施形態の剥離方法においては、第2の光学フィルム51が、第1の光学フィルム33と同じ大きさであり、且つ、各角部同士(各角部35a〜35dと各角部53a〜53dと)がそれぞれ一致するように第1の光学フィルム33と重ね合わせたとき、第2の光学フィルム51の光学軸が第1の光学フィルム33の光学軸と交差しているように構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、第2の光学フィルム51が第1の光学フィルム33と同じ大きさであることによって、第2の光学フィルム51が第1の光学フィルム33の全面をぴったりと覆うように第2の光学フィルム51を第1の光学フィルム33に接着することができる。これにより、第2の光学フィルム51によって第1の光学フィルム33の全体を、十分に補強し得る。
また、各角部同士(各角部35a〜35dと各角部53a〜53dと)がそれぞれ一致するように第1の光学フィルム33と重ね合わせたとき、第2の光学フィルム51の光学軸が第1の光学フィルム33の光学軸と交差するように構成されていることによって、第1の光学フィルム33と第2の光学フィルム51とをぴったりと重ね合わせるだけで、第1の光学フィルム33の光学軸と、第2の光学フィルム51の光学軸とを交差させることができる。
よって、剥離作業が、より効率的となる。
本実施形態の剥離方法においては、
前記第2の光学フィルム51として、基板31の第1の光学フィルム33とは反対の側の面に接着されて、基板31及び第1の光学フィルム33と共に光学表示装置を構成するために用いられるものを転用することが好ましい。
かかる構成によれば、元来、互いに光学軸が交差して積層されるように一組で用いられ、しかも、同じ大きさである光学フィルムの1つを、そのまま第2の光学フィルム51として使用できる。また、既に第1の光学フィルム33と同じ大きさに形成されているので、切断等しなくても、第1の光学フィルム33に第2の光学フィルム51をぴったりと重ね合わせることができる。よって、一層、効率的である。
本実施形態の剥離方法においては、
第1及び第2の光学フィルム33、51が、偏光板33、51であることが好ましい。
かかる構成によれば、元来、互いに光学軸が交差して積層されるように一組で用いられる光学フィルムの1つを、そのまま第2の光学フィルム51として使用できるため、より効率的である。
本実施形態の剥離方法においては、
第1の光学フィルム33の光学軸と、第2の光学フィルム51の光学軸とが、角度89.0〜91.0°で交差するように、第2の光学フィルム51を第1の光学フィルム33に接着することが好ましい。
かかる構成によれば、より確実に第1の光学フィルム33を補強できる。
本実施形態の剥離方法においては、第2の光学フィルム51が、検査不良品であることが好ましい。
かかる構成によれば、本来廃棄されるものを利用できるため、剥離作業が、より効率的となる。
以上の通り、本実施形態によれば、第1の光学フィルム33が裂けることを抑制しつつ、該第1の光学フィルム33を基板31から簡便に剥離することを可能とする剥離方法が提供される。
本実施形態の剥離方法は上記の通りであるが、本発明の剥離方法は、上記実施形態に限定されるものではない。
次に、実施例を示しつつ、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
積層体30の第1の光学フィルム33の上面33aに第2の光学フィルム51を、第1の光学フィルム33の光学軸と第2の光学フィルム51の光学軸とが交差するように接着し、第1の光学フィルム33を第2の光学フィルム51と共に剥離した。
具体的には、第1の光学フィルム33として、偏光子41の両面に、第2の接着剤を有する接着剤層43を介して保護フィルム45が積層されて形成された偏光板33(厚み:約100μm)を用いた。この第1の光学フィルム33の光学軸は、該第1の光学フィルム33の端縁34b及び34dと平行に延在していた。
積層体30として、かかる偏光板33の一方の保護フィルム45に第1の接着剤を介して基板31が積層されて形成された積層体30を用いた。
より具体的には、偏光子41の両面に第2の接着剤を有する接着剤層43を介して保護フィルム45が積層され、該保護フィルム45のうち一方の保護フィルム45に第1の接着剤を介してセパレータ(不図示)が積層され、他方の保護フィルム45に第5の接着剤を介して表面保護フィルム(不図示)が積層されて形成された市販品(MCIG1465CUZZ10、日東電工社製)から、セパレータを剥離して第1の接着剤を露出させ、該第1の接着剤を介して基板31に積層し、その後、第5の接着剤と共に表面保護フィルムを剥離することによって、積層体30を形成した。
また、第2の光学フィルム51として、偏光子61の両面に、第3の接着剤を有する接着剤層63を介して保護フィルム65が積層されて形成され、且つ、上記偏光板33と同じ大きさであって、偏光板33とぴったり重ね合わせたとき、互いの光学軸が交差角度90°で交差するように形成された偏光板51(厚み:約100μm)を用いた。この第2の光学フィルム51の光学軸は、該第2の光学フィルム51の端縁52b及び52dと直交して延在していた。具体的には、両光学軸の交差角度は、90.0°であった。
より具体的には、偏光子61の両面に第3の接着剤を有する接着剤層63を介して保護フィルム65が積層され、該保護フィルム65のうち一方の保護フィルム65に第4の接着剤を介してセパレータ(不図示)が積層され、他方の保護フィルム65に第6の接着剤を介して表面保護フィルム(不図示)が積層されて形成された市販品(MCIG1485CUC、日東電工社製)から、セパレータを剥離して一方の第4の接着剤を露出させ、第6の接着剤と共に表面保護フィルムを剥離したものを、偏光板51として用いた。
なお、この偏光板51は、本来、基板31の偏光板33とは反対の側の面に接着されて光学表示装置を構成するために用いられるものであった。
そして、上記図6に示すように、第1の光学フィルム33の上面33aに、上記のように露出した第4の接着剤を介して第2の光学フィルム51を、各角部同士(各角部35a〜35dと各角部53a〜53dと)が一致して全面でぴったりと重なり合うように接着した。これにより、第1の光学フィルム(偏光板)33の光学軸と、第2の光学フィルム(偏光板)51の光学軸とが交差するように(ここでは、両光学軸の交差角度が90.0°である。)、第1の光学フィルム33に第2の光学フィルム51が接着された(クロス貼り)。
そして、図8、図9に示す剥離装置1を用いて、第1の光学フィルム33の角部35aを剥離起点Pとして、第1の光学フィルム33を、第2の光学フィルム51と共に、上記一の角部35aと対向する角部35cに向かう方向(白抜き矢印方向)に剥離した。このときの、第1の光学フィルム33の裂けの状況を、目視によって観察した。
これを50回繰り返し、第1の光学フィルム33が裂けなかった場合を剥離が成功であるとし、剥離成功率を算出した。結果を表1に示す。
(比較例1)
積層体30の第1の光学フィルム33の上面33aに第2の光学フィルム51を、第1の光学フィルム33の光学軸と第2の光学フィルムの光学軸51の光学軸とが平行となるように接着し、第1の光学フィルム33を第2の光学フィルム51と共に剥離した。
具体的には、図12に示すように、第2の光学フィルム51として、第1の光学フィルム33と同じ偏光板33(市販品(MCIG1465CUZZ10、日東電工社製))から、セパレータを剥離して第1の接着剤を露出させたものを用い、この第2の光学フィルム51としての偏光板33を、第1の光学フィルム33としての偏光板33に、各角部同士が一致して全面でぴったりと重なり合うように接着した。すなわち、偏光板33の上面33aに、これと同じ偏光板33を、ぴったり重なり合うように接着した。これにより、第1の光学フィルム(偏光板)33の光学軸と、第2の光学フィルム(偏光板)51の光学軸とが平行であるように、第1の光学フィルム33に、第2の光学フィルム51が接着された(平行貼り)。
それ以外は実施例1と同様にして、剥離装置1を用いて、第1の光学フィルム33を、角部35aを剥離起点Pとして、第2の光学フィルム51と共に剥離して、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
表1に示すように、第1の光学フィルム33に第2の光学フィルム51を、補強フィルムとして、第1の光学フィルム33の光学軸と第2の光学フィルム51の光学軸とが交差するように接着した場合の方が、両光学軸が平行になるように接着した場合よりも、第1光学フィルム33が裂けることを抑制しつつ、該第1光学フィルム33を基板31から剥離し得ることが示された。また、第1の光学フィルム33が裂けることを抑制しつつ、該第1の光学フィルム33を剥離できるため、この剥離作業が簡便なものとなることがわかった。
1:剥離装置、3:ステージ部材、5:剥離部材、7:剥離用部材、30:積層体、31:基板、31a:一方の面、33:第1の光学フィルム、33a:上面、35a〜35d:角部、51:第2の光学フィルム、53a〜53d:角部

Claims (4)

  1. 基板と、該基板の一方の面上に接着された第1の光学フィルムとを備えた積層体から前記第1の光学フィルムを剥離する剥離方法であって、
    前記第1の光学フィルムは、光学軸を有しており
    前記第1の光学フィルムの上面に、光学軸を有する第2の光学フィルムを該第1の光学フィルムの光学軸と前記第2の光学フィルムの光学軸とが交差するように接着し、
    前記第1及び第2の光学フィルムが、偏光板であり、
    前記第2の光学フィルムと共に前記第1の光学フィルムを剥離する、剥離方法。
  2. 前記第2の光学フィルムが、前記第1の光学フィルムと同じ大きさであり、且つ、各角部同士がそれぞれ一致するように前記第1の光学フィルムと重ね合わせたとき、前記第2の光学フィルムの光学軸が前記第1の光学フィルムの光学軸と交差するように構成されている、請求項1に記載の剥離方法。
  3. 前記第2の光学フィルムとして、前記基板の前記第1の光学フィルムとは反対の側の面に接着されて、前記基板及び前記第1の光学フィルムと共に光学表示装置を構成するために用いられるものを転用する、請求項1または2に記載の剥離方法。
  4. 前記第1の光学フィルムの光学軸と、前記第2の光学フィルムの光学軸とが、角度89.0〜91.0°で交差するように、前記第2の光学フィルムを前記第1の光学フィルムに接着する、請求項1〜3のいずれかに記載の剥離方法。
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