JP6276062B2 - モールド部付電線保護部材の成形装置 - Google Patents

モールド部付電線保護部材の成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、モールド部付電線保護部材の成形装置に関する。
自動車等には、電線が他部材と接触して傷つかないようにするためのコルゲートチューブ等の保護管がしばしば用いられる。この保護管には、必要に応じて車体パネルの取付孔に係止される係止具が緊縛される。ところが、保護管は、係止具を結束バンド等で緊縛すると潰れることがある。潰れの生じた保護管は、電線収容空間が減少し、電線保護機能が低下する。
そこで、例えば図12に示すように、係止具501が電線502を保護する保護管(電線保護管)503に一体成形された係止具付保護管505が提案されている(特許文献1参照)。
このような係止具付保護管505を製造する製造装置507は、図13(a)に示すように、保護管503の外周面に係止具(モールド部)501を成形する射出成形装置509と、保護管503の外周面に成形される係止具501の成形位置を調整する位置決め装置511と、を備えている。
射出成形装置509は、成形金型513としての下型515と、上型517と、を備えている。成形金型513は、図13(b)に示すように、保護管503を収容する保護管キャビティ519と、係止具501の外形に沿って形成された係止具キャビティ521と、保護管キャビティ519内に設けられ係止具キャビティ521を挟んで両側にそれぞれ設けられた堰止部523と、を備えている。
位置決め装置511は、レール525と、車輪527と、車体529と、駆動装置531と、車体529の走行位置を検出する図示しない直線位置検出器と、直線位置検出器が検出した位置情報に基づいて駆動装置531を制御する図示しない制御装置と、油圧シリンダ533の先端部に設けられた支持部535と、支持部535に支持され射出成形装置509側に向かって水平方向に延長された心棒537と、を備えている。支持部535には、心棒537に外嵌された保護管503の一端が当接する当接面が設けられている。
そして、図11に示した係止具付保護管505を製造するには、先ず、上型517と下型515とに設けられた保護管キャビティ519の間に心棒537が配置される。
次いで、保護管503の一端が支持部535の当接面に当接するまで保護管503が支持部535側に向かって押し込まれる。
次いで、保護管503の外周面上に係止具501が形成される所定の位置に位置決め装置511が移動され、保護管503の位置決めがされる。このとき、位置決め装置511は、直線位置検出器により車体529の位置を検出して、事前にコンピュータに入力された所定の位置に移動する。なお、作業員が目視によって位置を確認しながら手動で位置決め装置511を移動させてもよい。
次いで、成形金型513が型締めされる。このとき、保護管503の凸部539の外周面が成形金型513の保護管キャビティ519の内周面と堰止部523とに当接すると共に、保護管503の凹部541の外周面が堰止部523の円弧状突条543に当接し、かつ、保護管503の凹部541の内周面が心棒537の外周面に当接する。
次いで、係止具501を一体成形するための溶融樹脂が係止具キャビティ521に充填される。
係止具キャビティ521に充填された樹脂が硬化した後に、上型517を上方に移動させて成形金型513が開放され、位置決め装置511の油圧装置545によって油圧シリンダ533が上方に伸長され、保護管503が下型515から取り出される。このとき、保護管503の外周面には、係止具501が一体成形されている。
そして、心棒537から係止具付保護管505を抜脱し、係止具付保護管505が製造される。
特開2012−217295号公報
しかしながら、上述した従来の製造装置507は、位置決め装置511が、レール525、車輪527、車体529、駆動装置531、油圧シリンダ533等を備えて構成されており、装置が大型化するという問題がある。また、保護管503の一端が支持部535に当接するように押し込んだだけの状態で位置決め装置511が移動されてしまうため、係止具取付位置(モールド部成形位置)の精度向上が困難となる可能性がある。更に、大型の位置決め装置511を移動させて成形金型513と保護管503との位置決めを行うため、保護管503の凹部541のピッチと、成形金型513における堰止部523の円弧状突条543にピッチとが合わない虞がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、装置の小型化を図ると共にモールド部成形位置の精度を向上させることができ、しかも、電線保護管と成形金型が容易に位置あわせ可能となるモールド部付電線保護部材の成形装置及び製造方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 筒状の電線保護管の外周面にモールド部が一体成形されたモールド部付電線保護部材を製造するための成形装置であって、前記電線保護管を収容する保護管キャビティと、前記保護管キャビティに連通されて前記モールド部を成形するためのモールド部キャビティとを有する成形金型と、前記成形金型に対してその軸線方向の移動が規制されると共に、前記保護管キャビティに収容される前記電線保護管が挿通される中子と、を備え、前記中子に挿通された前記電線保護管は、挿入先端部が前記中子に設けた当接部に当接した状態で前記保護管キャビティに収容され、前記モールド部キャビティに溶融樹脂が充填されることにより、前記電線保護管の長手方向における所定位置に前記モールド部が一体成形されることを特徴とするモールド部付電線保護部材の成形装置。
上記(1)の構成のモールド部付電線保護部材の成形装置によれば、成形金型に対してその軸線方向の移動が規制された状態の中子に電線保護管が挿通されると共に、挿入先端部が中子に設けた当接部に当接した状態で電線保護管が成形金型の保護管キャビティに収容される。このため、中子に挿通された電線保護管は、当接部から成形金型までの距離が高精度に設定され、モールド部成形位置の高精度な位置決めが可能となる。また、当接部が設けられた中子を成形金型に対してその軸線方向の移動が規制された状態に設けるだけなので、従来の係止具付保護管を製造する製造装置のように、車輪、車体、駆動装置、油圧シリンダ等にて構成される大掛かりな位置決め装置が不要となる。
(2) 上記(1)の構成のモールド部付電線保護部材の成形装置であって、前記当接部は、前記中子に挿通された前記電線保護管の挿入先端部の当接位置を前記中子の軸線方向に沿って調節可能とする当接位置調節機構を備えることを特徴とするモールド部付電線保護部材の成形装置。
上記(2)の構成のモールド部付電線保護部材の成形装置によれば、電線保護管が中子に挿通され、電線保護管の挿入先端部が中子の当接部に当接した際、挿入先端部の位置が当接部に設けられた当接位置調節機構によって微調整可能となる。これにより、電線保護管の挿入先端部の切断位置が凹部または凸部の何れの場合であっても、電線保護管の凹凸部を成形金型のモールド部キャビティに対して容易に位置合わせすることができる。
(3) 上記(1)または(2)の構成のモールド部付電線保護部材の成形装置であって、前記当接部は、前記中子に挿通された前記電線保護管の挿入先端部を前記当接部の当接面に当接した状態に保持する当接保持機構を備えることを特徴とするモールド部付電線保護部材の成形装置。
上記(3)の構成のモールド部付電線保護部材の成形装置によれば、電線保護管は、中子に挿通され、挿入先端部が当接部の当接面に当接すると、当接部に設けられた当接保持機構によって挿入先端部が保持される。これにより、中子に挿通された電線保護管の挿入先端部の当接部に対する当接位置が不用意にずれて、モールド部成形位置の位置決め精度が低下するのを防止できる。
(4) 上記(1)または(2)の構成のモールド部付電線保護部材の成形装置であって、前記当接部は、前記中子に挿通された前記電線保護管の挿入先端部が前記当接部の当接面に当接した状態を検知する当接検知機構を備えることを特徴とするモールド部付電線保護部材の成形装置。
上記(4)の構成のモールド部付電線保護部材の成形装置によれば、中子に挿通された電線保護管の挿入先端部が当接部に当接すると、当接検知機構が作動し、挿入先端部が当接面に当接していることが検出される。これにより、挿入先端部の位置決めが完了したことを自動で把握可能となる。また、何らかの原因で挿入先端部が当接部から離れた際も当接検知機構によって検出が可能となるので、電線保護管の位置決め未完了の検出が可能となる。これにより、成形装置の成形動作を停止させて、モールド部成形位置が誤成形されたモールド部付電線保護部材の製造を未然に防止できる。
(5) 筒状の電線保護管の外周面にモールド部が一体成形されるモールド部付電線保護部材の製造方法であって、前記電線保護管を収容するための保護管キャビティと、前記保護管キャビティに連通されて前記モールド部を成形するためのモールド部キャビティとを有する成形金型に対してその軸線方向の移動が規制された中子に、前記電線保護管が挿通される工程と、前記中子に挿通された前記電線保護管の挿入先端部が前記中子に設けられた当接部に当接されることで、前記電線保護管における前記モールド部の成形位置が、前記成形金型の前記モールド部キャビティの位置に一致して位置決めされる工程と、型締めされた前記成形金型の前記モールド部キャビティに溶融樹脂が充填される工程と、前記成形金型が開放された後、前記電線保護管の長手方向における所定位置に前記モールド部が成形されたモールド部付電線保護部材が前記中子から抜脱される工程と、を備えたことを特徴とするモールド部付電線保護部材の製造方法。
上記(5)の構成のモールド部付電線保護部材の製造方法によれば、成形金型に対してその軸線方向の移動が規制された状態の中子に電線保護管を挿通すると共に、電線保護管の挿入先端部が中子に設けた当接部に当接されることで、電線保護管におけるモールド部の成形位置が成形金型のモールド部キャビティの位置に一致して位置決めされる。このため、中子に挿通された電線保護管は、当接部から成形金型のモールド部キャビティまでの距離が高精度に設定され、モールド部成形位置の高精度な位置決めが可能となる。また、成形金型に対してその軸線方向の移動が規制された中子に電線保護管を挿通し、中子に設けた当接部に電線保護管の挿入先端部を当接させるだけなので、電線保護管におけるモールド部成形位置の位置決めが容易となる。
本発明に係るモールド部付電線保護部材の成形装置及び製造方法によれば、装置の小型化を図ると共にモールド部成形位置の精度を向上させることができ、しかも、電線保護管と成形金型が容易に位置あわせできる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係るモールド部付電線保護部材の成形装置の概略斜視図である。 図1に示した成形装置の成形時の概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係るモールド部付電線保護部材の部分斜視図である。 図1に示した中子及び下型の斜視図である。 (a)は図4に示した当接位置調節機構の縦断面図、(b)は微調節がなされた当接位置調節機構の縦断面図である。 (a)〜(d)は図1に示した成形装置によるモールド部付電線保護部材の製造方法を説明するための成形金型の縦断面図である。 当接部に設けられる当接保持機構の斜視図である。 変形例に係る当接保持機構の斜視図である。 当接部に設けられる当接検知機構の斜視図である。 図9に示した当接検知機構の水平断面図である。 本発明の他の実施形態に係る中子及び下型の斜視図である。 従来の係止具付電線保護部材の斜視図である。 (a)は従来の製造装置の側面図、(b)は(a)に示した成形金型の縦断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係るモールド部付電線保護部材の成形装置11(以下、単に成形装置11とも云う)は、車体パネル(図示略)の取付孔に係止される係止具13が、筒状の電線保護管15の外周面にモールド部として一体成形された係止具付電線保護部材(モールド部付電線保護部材)17(図3参照)を製造するものである。
図3に示すように、本実施形態に係るモールド部としての係止具13は、電線保護管15の外周面に設けられる筒状部19と、筒状部19から立設された本体部21と、本体部21の先端に立設された係止部23と、本体部21の先端から拡径された押圧部25と、を備えている。係止部23は、本体部21の先端から立設された柱状部27と、柱状部27の先端から本体部21に向かって延長されて形成された係止片29と、を備える。
電線保護管15は、軸線に沿う方向に谷山を構成する凸部31と凹部33とが交互に繰り返して設けられた所謂コルゲートチューブである。電線保護管15は、長手方向に亘ってスリット14が設けられている。
本実施形態に係る係止具付電線保護部材の成形装置11は、成形機35と、中子取付機構37と、を有する。成形機35と中子取付機構37には、双方に渡って成形金型39が設けられている。成形機35には、成形金型39の上型41が設けられる。中子取付機構37には、成形金型39の下型43が設けられる。以下にこれらを順に説明する。
本実施形態に係る成形機35は、図1に示すように、成形機台45に、複数(図例では2本)のガイド軸47が立設されている。ガイド軸47には、昇降板49の基端側が昇降自在に支持される。昇降板49の先端側には、上型41が固定されている。上型41は、後述する中子取付機構37に設けられる下型43とによって成形金型39を構成する。上型41には、溶融樹脂が注入される注入管51がノズル(図示略)を介して接続されている。
成形金型39へ溶融した熱可塑性樹脂を注入するためのこの成形機35には、例えばマイクロ成形機を用いることができる。マイクロ成形機は、電動機等の外部動力を不要として作業員一人で操作できる樹脂成形機であって、上型41と、下型43を開閉する型締装置53と、成形金型39に溶融樹脂を加圧注入する低圧射出装置(図示略)と、を有する。低圧射出装置は、ポリプロピレン等の合成樹脂等を加熱して溶融するヒータが設けられた加熱筒と、加熱筒の溶融樹脂をノズルから射出するプランジャと、プランジャを前進させる射出シリンダと、加熱筒の加熱温度を所望の温度に保持する温調器等と、を有して構成される。
なお、マイクロ成形機とは、一回の射出成形で成形できる樹脂の量が最大で数十g程度のものであって、かつ、成形金型39の型締め時に、エアシリンダまたはリンク等を用いて手動で行うことができるものをいう。低圧射出装置は、電動機やエア等の外部動力によって射出シリンダを駆動するものであってもよい。より具体的にマイクロ成形機としては、例えば、特開2010−260297号公報、特開2012−30429号公報及び特開2013−103492号公報などに開示された公知の「射出成形装置」を用いることができる。
昇降板49と成形機台45とには、型締装置53が設けられている。型締装置53は、リンク機構55と、連動部材57と、を有する。リンク機構55は、一端側が成形機台45に連結され、他端側が昇降板49に回動自在に固定された操作ハンドル59に連結されている。連動部材57は、昇降板49と中子取付機構37とを接近移動及び離反移動自在に連結している。
リンク機構55は、図1に示した起立姿勢となる操作ハンドル59が手前に倒されるように操作されると、昇降板49を下降させる。連動部材57は、昇降板49が下降されると、成形機35と中子取付機構37とを接近方向に移動させる。つまり、成形装置11は、図1の状態から操作ハンドル59を押し下げると、成形機35と中子取付機構37が接近した後、図2に示すように上型41と下型43とが型締めされるようになっている。なお、成形機35と中子取付機構37との接近移動は、何れか一方が何れか他方に移動されてもよく、双方が接近する方向に移動されてもよい。成形機35及び中子取付機構台61は、スライドテーブル等(図示略)に設置することで上記のような移動が可能となる。そして、成形装置11は、図2に示す姿勢から操作ハンドル59が持ち上げられることで、上型41が上昇されて型開きされるとともに、成形機35と中子取付機構37とが再び図1に示した状態に離れて配置される。
図4に示すように、中子取付機構37には、中子63と、中子63に設けた当接部95と、当接部95に設けた当接位置調節機構67(図5参照)とが設けられている。
本実施形態に係る中子取付機構37は、長尺の中子取付機構台61の一端側に中子固定柱71が立設されている。中子固定柱71は、中子63の基端側を水平方向の中子支持軸73にて回転自在に支持している。つまり、中子固定柱71に支持された中子63は、基端側を中心に、先端側が上下方向に円弧を描いて揺動自在とされる。中子63は、下型43における上型41に挟まれる位置に配置されながら、上記の揺動によって、成形品取り出し時には下型43から浮上可能とされている。
中子固定柱71に支持された中子63の基端側には、当接部95が中子63の延在方向に沿って移動自在に設けられている。当接部95は、固定ネジ94を緩めることで中子63に対して移動自在となり、固定ネジ94を締め付けることで中子63に対して固定される(図5参照)。当接部95には、電線保護管15の挿入先端部75が当接される。つまり、当接部95と成形金型39との間隔は、調節可能となっている。これにより、挿入先端部75を当接部95に当接した電線保護管15は、所定の位置が下型43の係止具キャビティ(モールド部キャビティ)79に配置されるようにセッティングされる。このセッティングは、同一仕様(同一の係止具取付位置)の係止具付電線保護部材17の製造ロット毎に行われればよい。
図1に示したように、本実施形態に係る成形金型39は、上型41と、下型43、からなる。上型41及び下型43は、電線保護管15を収容する保護管キャビティ77と、保護管キャビティ77に連通されて係止具13を成形するための係止具キャビティ79と、保護管キャビティ77に設けられ係止具キャビティ79を挟んで両側にそれぞれ設けられた一対の円弧状突条83と、をそれぞれ有する(図4参照)。
なお、成形金型39は、本実施形態のように複数(2つ)の保護管キャビティ77を並設し、複数本(2本)の同一径の電線保護管15に係止具13を同時に成形する構成としたり、複数本の直径が異なる電線保護管15に係止具13を同時に形成する構成としたりしてもよい。また、成形金型39は、複数の保護管キャビティ77の間に複数の係止具キャビティ79を設け、一本の電線保護管15に複数個の係止具13を同時に成形する構成としてもよい。
円弧状突条83は、電線保護管15の外周面に設けられた凹部33に当接するように半円形状に形成されている。円弧状突条83は、係止具キャビティ79に導入された溶融樹脂が保護管キャビティ77に浸入するのを堰き止める。円弧状突条83は、電線保護管15の隣接する複数の凹部33に当接するよう複数並設されてもよい。
係止具キャビティ79は、係止具13の係止部23を成形するための係止部キャビティ85を備えている。
図4に示したように、本実施形態に係る中子63は、成形金型39に対してその軸線方向の移動が規制されると共に、保護管キャビティ77に収容される電線保護管15が挿通(中子63の外周側に電線保護管15の内周側が挿し通)される。中子63は、電線保護管15の内径に略同一で挿入可能となった中子本体部87と、この中子本体部87の外周から半径方向の外側に突出して、軸線に沿って延在した突片部89と、で構成される。中子63は、成形金型39にセットされる前の電線保護管15に、突片部89をスリット14に差し入れながら中子本体部87が挿入される。これにより、高温となった成形樹脂の注入圧力によっても電線保護管15が潰れなくなる。また、電線保護管15から突出した突片部89が成形金型39の突片部収容部81に配置されることで、成形品となった係止具付電線保護部材17におけるスリット14と係止具13との円周方向の相対位置を決めることができる。
中子固定柱71と中子63の基端側との間には、図4に示す中子回転角度調節部91が設けられている。中子回転角度調節部91は、中子63を所定の回転角度(例えば90°)毎に差し替え自在に保持する。差し替えられた中子63は、固定ネジ93によって抜けが規制される。これにより、係止具13と電線保護管15のスリット14との円周方向の相対位置が選択可能となっている。なお、中子63の差し替え向きにより、突片部89が成形金型39の型開き方向に突出する場合には、上型41または下型43に突片部89を収容する溝(図示略)が形成された成形金型が使用される。
中子63の基端側(中子固定柱71の近傍)に設けられた当接部95は、中子回転角度調節部91を挟んで中子固定柱71の反対側の中子63に設けられている。当接部95は、電線保護管15の挿入先端部75が当接する当接面97(図5参照)を有している。当接位置調節機構67は、この当接部95に付設されている。
即ち、成形装置11において、中子63に挿通された電線保護管15は、挿入先端部75が中子63に設けた当接部95の当接面97に当接した状態で保護管キャビティ77に収容される。そして、係止具キャビティ79に溶融樹脂が充填されることにより、電線保護管15の挿入先端部75からの所定位置に係止具13が一体成形される。つまり、当接面97は、係止具13を電線保護管15に対して位置決めするための基準面となっている。
図5(a)に示すように、当接部95に設けられた当接位置調節機構67は、中子63に挿通された電線保護管15の挿入先端部75の当接位置を中子63の軸線方向に沿って調節可能とする。当接部95のケース92内方には、中子63と同軸で可動部材101が軸線に沿う方向で移動自在となる摺動空間が設けられている。円筒状の摺動空間は、円形の電線保護管挿入口99よりも大径に形成されている。可動部材101は、電線保護管挿入口99と反対側の摺動空間に配置された圧縮コイルばね117によって、電線保護管挿入口99側へ向かって付勢される。可動部材101の電線保護管挿入口99に対向する面には、高精度に平坦化された当接面97が形成されている。
圧縮コイルばね117によって付勢される可動部材101は、小径の電線保護管挿入口99によって形成される段部119がストッパとなって、電線保護管挿入口99からの離脱が規制される。この可動部材101及び圧縮コイルばね117には、同軸で中子63が貫通している。可動部材101は、電線保護管挿入口99から所定以上の力で電線保護管15が押し込まれることで、図5(b)に示すように、圧縮コイルばね117を押して後退する。この後退は、少なくとも電線保護管15における凸部31と凹部33の1ピッチ分の距離が可能となっている。従って、この可動部材101の調節距離は、数ミリ程度のものとなる。
次に、図6を参照しながら上記実施形態に係る成形装置11を用いた係止具付電線保護部材17の製造方法を説明する。
先ず、電線保護管15を収容するための保護管キャビティ77と、保護管キャビティ77に連通されて係止具13を成形するための係止具キャビティ79とを有する成形金型39に対してその軸線方向の移動が規制された中子63に、電線保護管15が挿通される(挿通工程)。
次いで、中子63に挿通された電線保護管15の挿入先端部75が中子63に設けた当接部95に当接されることで、電線保護管15における係止具13の成形位置が、成形金型39の係止具キャビティ79の位置に一致して位置決めされる(位置決め工程)。
より詳しくは、中子取付機構台61において、中子回転角度調節部91に中子63を所定の回転向きに挿入して固定する。次いで、当接部95を成形金型39(下型43)に対して所定の距離にセットする。
型締装置53の操作ハンドル59を持ち上げ、上型41と下型43とを離間させて成形金型39を開放する(図1参照)。そして、図6(a)に示すように、上型41と下型43とに設けられた保護管キャビティ77間に中子63を配置する。
次いで、中子63の先端側から電線保護管15を外嵌し、当接部95の電線保護管挿入口99に挿入した挿入先端部75が当接面97に当接するまで電線保護管15を押し込む。このとき、中子63の外周面と、電線保護管15の凹部33の内周面とが当接する。電線保護管15は、挿入先端部75が当接面97に当たることで、電線保護管15における係止具13の成形位置が、成形金型39の位置に一致して位置決めされる。
この際、図6(b)に示すように、当接面97に挿入先端部75が当接しているにもかかわらず、成形金型39の円弧状突条83が、電線保護管15の凹部33に一致しない場合には、電線保護管15を当接部95側へ押圧付勢すると、当接位置調節機構67によって電線保護管15を中子63に沿う方向に移動させることができる。この微調整によって、図6(c)に示すように、電線保護管15の凹部33と円弧状突条83とを容易に一致させることが可能となる。
次いで、型締装置53の操作ハンドル59を手前に倒すことで、リンク機構55を作動させ、昇降板49を下降させる。この際、リンク機構55及び連動部材57によって、上型41と下型43とは、上下位置となるまで接近移動された後、最終動作で型締めされる(図2参照)。このとき、図6(d)に示すように、電線保護管15の凸部31の外周面が成形金型39の保護管キャビティ77及び係止具キャビティ79の内周面に当接すると共に、保護管キャビティ77の円弧状突条83が電線保護管15の凹部33の外周面に当接し、かつ、電線保護管15の凹部33の内周面が中子63の外周面に当接する。このため、電線保護管15の凸部31と凹部33とが、係止具キャビティ79に射出された溶融樹脂の圧力で変形することが防止されると共に、溶融樹脂が保護管キャビティ77に浸入することが防止される。
次いで、型締めされた成形金型39の係止具キャビティ79に溶融樹脂が充填される(充填工程)。即ち、射出装置から溶融樹脂が成形金型39に射出され、係止具キャビティ79に溶融樹脂が充填される。このとき、溶融樹脂は、電線保護管15が塑性変形しない温度とされる。
次いで、成形金型39が開放された後、電線保護管15の長手方向における所定位置に係止具13が成形された係止具付電線保護部材17が中子63から抜脱される(抜脱工程)。
即ち、所定の樹脂硬化時間を経て、係止具キャビティ79に充填された樹脂が硬化したなら、型締装置53の操作ハンドル59を上方へ持ち上げ操作し、上型41を上方に移動させて成形金型39を開放する(図1参照)。成形機35は、上型41が上昇されると、上型41と下型43とが水平方向へずらされ、下型43の上方に、図1に示した製品取り出し用の作業空間127が確保される。次いで、中子支持軸73を中心に揺動して中子63の先端側を持ち上げ、電線保護管15を下型43から取り出す。電線保護管15の外周面には係止具13が成形されており、係止具付電線保護部材17が形成される。
そして、中子63から係止具付電線保護部材17を抜脱し、係止具付電線保護部材17の製造が完了する。以降、上述の製造方法を繰り返して、多数の係止具付電線保護部材17が製造される。
次に、上記構成を有する成形装置11の作用を説明する。
本実施形態に係る係止具付電線保護部材の成形装置11では、成形金型39に対してその軸線方向の移動が規制された状態の中子63に電線保護管15が挿通されると共に、挿入先端部75が中子63に設けた当接部95の当接面97に当接した状態で電線保護管15が成形金型39の保護管キャビティ77に収容される。このため、中子63に挿通された電線保護管15は、当接部95から成形金型39までの距離が高精度に設定され、係止具取付位置(モールド部成形位置)の高精度な位置決めが可能となる。
また、当接部95が設けられた中子63を成形金型39に対してその軸線方向の移動が規制された状態に設けるだけなので、従来の係止具付保護管505を製造する製造装置507(図13参照)のように、車輪527、車体529、駆動装置531、油圧シリンダ533等にて構成される大掛かりな位置決め装置511が不要となる。
また、本実施形態に係る成形装置11によれば、電線保護管15が中子63に挿通され、電線保護管15の挿入先端部75が中子63の当接部95に当接した際、挿入先端部75の位置が当接部95に設けられた当接位置調節機構67によって微調整可能となる。即ち、電線保護管15の挿入先端部75の切断位置によっては、電線保護管15の凹部33と、成形金型39における円弧状突条83とが合わない虞があるが、当接位置調節機構67によって、電線保護管15の軸線に沿う方向の位置を微調整することができる。これにより、電線保護管15の挿入先端部75の切断位置が凹部33または凸部31の何れの場合であっても、電線保護管15の凹部33を成形金型39における円弧状突条83と確実に一致させて係止具キャビティ79に対して容易に位置合わせすることができる
図7は本実施形態に係る成形装置11の中子63における当接部95に設けられる当接保持機構65の斜視図である。
図7に示すように、当接保持機構65は、当接位置調節機構67と共に当接部95に設けられ、中子63に挿通された電線保護管15の挿入先端部75を当接部95の当接面97に当接した状態に保持する。
当接保持機構65は、当接部95の電線保護管挿入口99の周囲で軸線に沿う方向に突設された3本の保持杆103により構成されている。保持杆103は、保持軸105の外周に設けられたゴム、スポンジ等の弾性材料からなる緩衝体107を介して、電線保護管15の外周を滑り止めして挟むことができる。
そこで、電線保護管挿入口99に挿入された電線保護管15は、当接部95の内方に設けられている可動部材101(図5参照)に形成される当接面97に、挿入先端部75が当接して位置決めされる。すると、3本の保持杆103は、電線保護管15の外周を3方向から挟んで所定の保持力にて電線保護管15を保持する。これにより、電線保護管15は、中子63の軸線に沿う方向の移動が規制される。
従って、中子63に挿通された電線保護管15の挿入先端部75の当接部95に対する当接位置が不用意にずれて、係止具取付位置の位置決め精度が低下するのを防止できる。
なお、電線保護管15は、手作業によって所定の保持力以上で引っ張られることにより、電線保護管挿入口99からの抜去が可能となっている。つまり、当接保持機構65は、人力による挟入、抜去が可能となっている。
図8は変形例に係る当接保持機構111の斜視図である。
図8に示すように、当接保持機構111は、当接位置調節機構67と共に当接部95に設けられ、中子63に挿通された電線保護管15の挿入先端部75を当接部95の当接面97に当接した状態に保持する。
当接保持機構111は、当接部95におけるケース92の外周に取り付けたチャック装置113により構成されている。チャック装置113は、空気圧または電磁力等によって作動するアクチュエータ115により接近離反する一対の保持杆103Aを備えている。一対の保持杆103Aは、アクチュエータ115の非動作時、電線保護管15の外径よりも広い間隔で離間配置される。チャック装置113は、アクチュエータ115が作動すると、一対の保持杆103Aが接近方向に移動され、電線保護管15を軸線直交方向から所定の保持力で保持する。この当接保持機構111によっても、電線保護管15は、挿入先端部75が当接面97に当接した状態で保持され、中子63の軸線に沿う方向の移動が規制される。
従って、上記当接保持機構65と同様に、中子63に挿通された電線保護管15の挿入先端部75の当接部95に対する当接位置が不用意にずれて、係止具取付位置の位置決め精度が低下するのを防止できる。
なお、当接保持機構111のアクチュエータ115は、図示しない制御装置によって作動が制御される。制御装置は、例えば後述の当接検知機構69(図9,10参照)によって検出された電線保護管15の位置決め完了信号の入力によって、アクチュエータ115へ保持動作信号を送出する構成とすることもできる。
図9及び図10は当接部95Aに設けられる当接検知機構69の斜視図及び水平断面図である。なお、図9には当接部95Aが角柱タイプのものを例示する。
図9及び図10に示すように、当接検知機構69は、当接部95Aに設けられ、中子63に挿通された電線保護管15の挿入先端部75が当接部95Aの当接面97に当接した状態を検知する。
ケース92の前端部109には、電線保護管挿入口99を外方に開放する接触子用スリット121が軸線に沿う方向で切り込み形成されている。当接部95Aの外周には接触式センサ123が付設されている。接触式センサ123は、中子63の軸線に沿う方向に移動自在とされた接触子125を備えている。接触子125は、図示しないばね部材により成形金型39に向かう方向に付勢されている。この接触子125は、接触子用スリット121に挿入され、電線保護管挿入口99に挿入された電線保護管15の挿入先端部75によって押圧される可動部材とされる。接触式センサ123は、電線保護管15によって押圧された接触子125の変位を検出して、その検出情報を電気信号として出力する。この電気信号は、上述の制御装置に、電線保護管15の位置決め完了信号として入力される。
即ち、中子63に挿通された電線保護管15の挿入先端部75が当接部95Aに当接すると、当接検知機構69が作動し、挿入先端部75が当接面97に当接していることが検出される。これにより、挿入先端部75の位置決めが完了したことを自動で把握可能となる。また、何らかの原因で挿入先端部75が当接部95Aから離れた際も当接検知機構69によって検出が可能となるので、電線保護管15の位置決め未完了の検出が可能となる。これにより、成形装置11の成形動作を停止させて、係止具取付位置が誤成形された係止具付電線保護部材17の製造を未然に防止できる。
また、上述したように当接保持機構111が併用されている場合には、当接検知機構69によって検出された検出信号が制御装置によって検出され、制御装置から当接保持機構111へアクチュエータ115の保持動作信号が送出される。
図11は本発明の他の実施形態に係る中子63A及び下型43を備えた中子取付機構37Aの斜視図である。
中子取付機構37Aは、長尺の中子取付機構台61の一端側に中子固定柱71Aが立設されている。中子固定柱71Aは、中子63Aの基端側端64を固定溝74にて挿脱自在に支持している。つまり、中子固定柱71Aに支持された中子63Aは、基端側端64が固定溝74に嵌挿されることで、成形金型39(下型43)に対してその軸線方向の移動が規制されると共に、上下方向には着脱自在とされる。中子63Aは、下型43における上型41に挟まれる位置に配置されながら、図11に示すように、成形品取り出し時には下型43から完全に取出し可能とされている。
このような中子取付機構37Aによれば、中子63Aは成形金型39に対してその軸線方向の移動を簡単な構造で規制することができる。また、中子63Aを中子取付機構台61から完全に取り外すことができるので、係止具付電線保護部材17を中子63Aから抜脱する際には成形機35と干渉することがなく、成形作業性が向上する。
従って、本実施形態に係る係止具付電線保護部材の成形装置11によれば、装置の小型化を図ると共に係止具取付位置の精度を向上させることができ、しかも、電線保護管15と成形金型39が容易に位置あわせできる。
また、本実施形態に係る係止具付電線保護部材17の製造方法によれば、成形金型39に対してその軸線方向の移動が規制された状態の中子63に電線保護管15を挿通すると共に、電線保護管15の挿入先端部75が中子63に設けた当接部95に当接されることで、電線保護管15における係止具13の成形位置が成形金型39の係止具キャビティ79の位置に一致して位置決めされる。このため、中子63に挿通された電線保護管15は、当接部95から成形金型39の係止具キャビティ79までの距離が高精度に設定され、係止具取付位置(モールド部成形位置)の高精度な位置決めが可能となる。また、成形金型39に対してその軸線方向の移動が規制された中子63に電線保護管15を挿通し、中子63に設けた当接部95に電線保護管15の挿入先端部75を当接させるだけなので、電線保護管15における係止具13の成形位置の位置決めが容易となる。
ここで、上述した本発明に係るモールド部付電線保護部材の成形装置及び製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 筒状の電線保護管15の外周面にモールド部(係止具)13が一体成形されたモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)17を製造するための成形装置11であって、前記電線保護管15を収容する保護管キャビティ77と、前記保護管キャビティ77に連通されて前記モールド部(係止具)13を成形するためのモールド部キャビティ(係止具キャビティ)79とを有する成形金型39と、前記成形金型39に対してその軸線方向の移動が規制されると共に、前記保護管キャビティ77に収容される前記電線保護管15が挿通される中子63と、を備え、前記中子63に挿通された前記電線保護管15は、挿入先端部75が前記中子63に設けた当接部95に当接した状態で前記保護管キャビティ77に収容され、前記モールド部キャビティ(係止具キャビティ)79に溶融樹脂が充填されることにより、前記電線保護管15の長手方向に対する所定位置に前記モールド部(係止具)13が一体成形されることを特徴とするモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)の成形装置11。
[2] 上記[1]の構成のモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)の成形装置11であって、前記当接部95は、前記中子63に挿通された前記電線保護管15の挿入先端部75の当接位置を前記中子63の軸線方向に沿って調節可能とする当接位置調節機構67を備えることを特徴とするモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)の成形装置11。
[3] 上記[1]または[2]の構成のモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)の成形装置11であって、前記当接部95は、前記中子63に挿通された前記電線保護管15の挿入先端部75を前記当接部95の当接面97に当接した状態に保持する当接保持機構65,111を備えることを特徴とするモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)の成形装置11。
[4] 上記[1]または[2]の構成のモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)の成形装置11であって、前記当接部95Aは、前記中子63に挿通された前記電線保護管15の挿入先端部75が前記当接部95Aの当接面97に当接した状態を検知する当接検知機構69を備えることを特徴とする係止具付電線保護部材の成形装置11。
[5] 筒状の電線保護管15の外周面にモールド部(係止具)13が一体成形されるモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)17の製造方法であって、
前記電線保護管15を収容するための保護管キャビティ77と、前記保護管キャビティ77に連通されて前記モールド部(係止具)13を成形するためのモールド部キャビティ(係止具キャビティ)79とを有する成形金型39に対してその軸線方向の移動が規制された中子63に、前記電線保護管15が挿通される挿通工程と、
前記中子63に挿通された前記電線保護管15の挿入先端部75が前記中子63に設けられた当接部95に当接されることで、前記電線保護管15における前記モールド部(係止具)13の成形位置が、前記成形金型(39)の前記モールド部キャビティ(係止具キャビティ)79の位置に一致して位置決めされる位置決め工程と、
型締めされた前記成形金型39の前記モールド部キャビティ(係止具キャビティ)79に溶融樹脂が充填される充填工程と、
前記成形金型39が開放された後、前記電線保護管15の長手方向における所定位置に前記モールド部(係止具)13が成形されたモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)17が前記中子63から抜脱される抜脱工程と、
を備えたことを特徴とするモールド部付電線保護部材(係止具付電線保護部材)17の製造方法。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、電線保護管15が所謂コルゲートチューブである場合について説明したが、電線保護管15はストレートチューブであってもよいし、コルゲートチューブ部分とストレート部分の双方を有するコルゲートチューブであってもよい。
また、上記実施形態では、モールド部付電線保護部材である係止具付電線保護部材17がモールド部として係止具13を備える場合について説明したが、モールド部の形状や機能はこれに限定されるものではない。例えば、電線保護管15の所定軸方向長さに亘って複数の凹部33を埋めるように外周面に設けた筒状の屈曲規制部をモールド部として電線保護管15に一体成形することもできる。
11…係止具付電線保護部材の成形装置(モールド部付電線保護部材の成形装置)
13…係止具(モールド部)
15…電線保護管
17…係止具付電線保護部材(モールド部付電線保護部材)
39…成形金型
63…中子
65…当接保持機構
67…当接位置調節機構
69…当接検知機構
75…挿入先端部
77…保護管キャビティ
79…係止具キャビティ(モールド部キャビティ)
95,95A…当接部
97…当接面

Claims (5)

  1. 筒状の電線保護管の外周面にモールド部が一体成形されたモールド部付電線保護部材を製造するための成形装置であって、
    前記電線保護管を収容する保護管キャビティと、前記保護管キャビティに連通されて前記モールド部を成形するためのモールド部キャビティとを有する成形金型と、
    前記成形金型に対してその軸線方向の移動が規制されると共に、前記保護管キャビティに収容される前記電線保護管が挿通される中子と、を備え、
    前記中子に挿通された前記電線保護管は、挿入先端部が前記中子に設けた当接部に当接した状態で前記保護管キャビティに収容され、前記モールド部キャビティに溶融樹脂が充填されることにより、前記電線保護管の長手方向における所定位置に前記モールド部が一体成形されることを特徴とするモールド部付電線保護部材の成形装置。
  2. 請求項1に記載のモールド部付電線保護部材の成形装置であって、
    前記当接部は、前記中子に挿通された前記電線保護管の挿入先端部の当接位置を前記中子の軸線方向に沿って調節可能とする当接位置調節機構を備えることを特徴とするモールド部付電線保護部材の成形装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のモールド部付電線保護部材の成形装置であって、
    前記当接部は、前記中子に挿通された前記電線保護管の挿入先端部を前記当接部の当接面に当接した状態に保持する当接保持機構を備えることを特徴とするモールド部付電線保護部材の成形装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のモールド部付電線保護部材の成形装置であって、
    前記当接部は、前記中子に挿通された前記電線保護管の挿入先端部が前記当接部の当接面に当接した状態を検知する当接検知機構を備えることを特徴とするモールド部付電線保護部材の成形装置。
  5. 筒状の電線保護管の外周面にモールド部が一体成形されるモールド部付電線保護部材の製造方法であって、
    前記電線保護管を収容するための保護管キャビティと、前記保護管キャビティに連通されて前記モールド部を成形するためのモールド部キャビティとを有する成形金型に対してその軸線方向の移動が規制された中子に、前記電線保護管が挿通される挿通工程と、
    前記中子に挿通された前記電線保護管の挿入先端部が前記中子に設けられた当接部に当接されることで、前記電線保護管における前記モールド部の成形位置が、前記成形金型の前記モールド部キャビティの位置に一致して位置決めされる位置決め工程と、
    型締めされた前記成形金型の前記モールド部キャビティに溶融樹脂が充填される充填工程と、
    前記成形金型が開放された後、前記電線保護管の長手方向における所定位置に前記モールド部が成形されたモールド部付電線保護部材が前記中子から抜脱される抜脱工程と、
    を備えたことを特徴とするモールド部付電線保護部材の製造方法。
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