JP2005052851A - スクリュー羽根の成形方法及びスクリュー羽根成形装置 - Google Patents

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Kazumi Daitoku
一美 大徳
Norihisa Isomura
紀久 磯村
Tetsuo Harada
哲男 原田
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Abstract

【課題】金属板の大きさに関わらず、小さな力で金属板を所定ピッチのスクリュー羽根に成形するスクリュー羽根の成形方法及びスクリュー羽根成形装置を提供する。
【解決手段】所定の内径a及び外径bを有するドーナツ状の金属板11を、金属板11の半径方向に切断して、対となる切断端部13、14を形成し、対となる切断端部13、14の一方及び他方をそれぞれ第1及び第2の挟持手段15、16で把持し、第1の挟持手段15に対して第2の挟持手段16をドーナツ状の金属板11の軸心方向に相対移動させて、金属板11に所定ピッチの螺旋を成形し、次に、螺旋状に成形された金属板12の第1及び第2の挟持手段15、16で挟持された挟持部分を切断する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定ピッチのスクリュー羽根を成形するスクリュー羽根の成形方法及びスクリュー羽根成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特許文献1に記載のようなクローラトラクタにおける跡均し装置においては、大型のスクリュー羽根が使用されていた。更に、スクリューコンベア等においても、大型のスクリュー羽根が使用されていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−322602号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような大型のスクリュー羽根は一般に鋼板をプレス装置によって成形していたが、未だ解決すべき以下のような問題があった。
プレスによる螺旋の形成では、ドーナツ状の金属板の大きさ、螺旋の角度、螺旋のピッチの違いによって、いろいろな金型を作らなければならなかった。また、金属板をプレスした際に起こるスプリングバックのため、所定ピッチとなるまで、通常は4、5回の試験を繰り返すことがあり、その都度金型を作っていた。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、金属板の大きさに関わらず、小さな力で金属板を所定ピッチのスクリュー羽根に成形するスクリュー羽根の成形方法及びスクリュー羽根成形装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係るスクリュー羽根の成形方法は、所定の内径及び外径を有するドーナツ状の金属板を、該金属板の半径方向に切断して、対となる切断端部を形成し、前記対となる切断端部の一方及び他方をそれぞれ第1及び第2の挟持手段で把持し、前記第1の挟持手段に対して前記第2の挟持手段を前記ドーナツ状の金属板の軸心方向に相対移動させて、前記金属板に所定ピッチの螺旋を成形し、次に、前記螺旋状に成形された金属板の前記第1及び第2の挟持手段で挟持された挟持部分を切断する。
【0007】
これによって、金属板の大きさに関わらず、金属板に形成された対となる切断端部を所定距離相対移動させるだけで、容易に螺旋を形成することができる。また、所定ピッチの螺旋とするには、切断端部の移動距離を変えて試験することにより、最適な移動距離を決定すればよく、従来のように試験毎に金型を作らなくてよい。更に、金型で金属板の全面に力を加える従来の方法よりも、小さい力で螺旋を形成することができる。
【0008】
前記目的に沿う第2の発明に係るスクリュー羽根成形装置は、対となる切断端部を有する実質的にドーナツ状の金属板からスクリュー羽根を製造するスクリュー羽根成形装置であって、
前記対となる切断端部の一方及び他方をそれぞれ把持する第1及び第2の挟持手段と、
前記第1の挟持手段が固定される基台と、
前記基台に固定架台を介して取付けられ、前記第2の挟持手段を前記ドーナツ状の金属板の軸心方向に所定距離移動させる進退駆動手段とを有する。
【0009】
これによって、金属板の大きさに関わらず、金属板の第2の挟持手段で把持された切断端部を進退駆動手段の駆動によって所定距離相対移動させるだけで、螺旋を形成することができる。また、所定ピッチの螺旋とするには、切断端部の移動距離を変えて試験することにより、最適な移動距離を決定すればよく、従来のように試験毎に金型を作らなくてよい。更に、金型で金属板の全面に力を加える従来の装置よりも、小さい力で螺旋を形成することができる。
【0010】
第2の発明に係るスクリュー羽根成形装置において、前記固定架台の他に、該固定架台と対となって、前記進退駆動手段の先部をガイドするガイド手段が取付けられた補助架台が前記基台に設けられ、前記第2の挟持手段は前記進退駆動手段の先部に該進退駆動手段の軸心を中心にして回動可能に設けてもよい。
これによって、進退駆動手段の先部は、移動中に金属板のスプリングバックによる進退駆動手段の軸心からのぶれが生じ難くなる。また、第2の挟持手段が、回動可能に設けられるので、金属板が螺旋状となる際に、その螺旋の螺旋角に第2の挟持手段が追従することができる。
【0011】
第2の発明に係るスクリュー羽根成形装置において、前記進退駆動手段の軸心は、前記ドーナツ状の金属板の軸心と一致させるのが好ましい。これによって進退駆動手段の先部が、進退駆動手段(本体)の軸心に沿って移動し易くなり、進退駆動手段の先部の直進性が増す。また、金属板の対となる切断端部にかかる力が均一となり、撓みのないスクリュー羽根を成形することができる。
【0012】
第2の発明に係るスクリュー羽根成形装置において、前記金属板の前記切断端部を基準にしてその反対側端部を挟持して吊り下げる吊具を有してもよい。これによって、金属板を吊り上げて、金属板をスクリュー羽根成形装置に装着できるので、金属板の装着が簡単になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
【0014】
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るスクリュー羽根成形装置の説明図、図2は同スクリュー羽根成形装置に用いるドーナツ状の金属板の説明図、図3は同スクリュー羽根成形装置での金属板の把持状態を示す説明図、図4(A)は同スクリュー羽根成形装置の第1及び第2の挟持手段の説明図、(B)は第1及び第2の挟持手段の変形例の説明図、図5は同スクリュー羽根成形装置に金属板を設置した状態を示す説明図、図6は同スクリュー羽根成形装置による金属板の螺旋成形時の状態を示す説明図である。
【0015】
図1〜図4を参照して、本発明の一実施の形態に係るスクリュー羽根成形装置10について説明する。
図1、図2に示すように、スクリュー羽根成形装置10は、ドーナツ状の金属板11を螺旋状に成形し、スクリュー羽根12とする装置である。ドーナツ状の金属板11は、所定の内径a(例えば、1200mm)、外径b(例えば、1800mm)及び板厚c(例えば、75mm)を有し、更に、半径方向に切断され、対となる第1及び第2の切断端部13、14が形成されている。
【0016】
また、図1、図3及び図4(A)に示すように、スクリュー羽根成形装置10は、金属板11の第1の切断端部13を把持する第1の挟持手段の一例である第1のクランプ15を有し、第2の切断端部14を把持する第2の挟持手段の一例である第2のクランプ16を有している。第1及び第2のクランプ15、16は、U字型に形成され、第1のクランプ15は、金属板11の外周側から第1の切断端部13を把持し、第2のクランプ16は、金属板11の内周側から第2の切断端部14を把持している。
【0017】
また、第1及び第2のクランプ15、16には、第1及び第2の切断端部13、14の挟持部分にボルト17が設けられている。第1及び第2のクランプ15、16は、ボルト17によって、金属板11の第1及び第2の切断端部13、14をそれぞれ固定することができる。
【0018】
また、図4(B)に示すように、第2の挟持部材を、第2の切断端部14の外径側を把持するC型クランプ18で形成し、C型クランプ18に金属板11の第2の切断端部14を配置してもよい。
ここで、第1のクランプ15は、基台20上に取付けられた固定台21に高さ調節可能に設置され、金属板11の大きさによって、第1のクランプ15の高さを調節し、第1の切断端部13をしっかりと挟持することができる。
【0019】
また、スクリュー羽根成形装置10は、進退駆動手段の一例である油圧式のシリンダ22を有している。シリンダ22は、棒状のピストンロッド23と、ピストンロッド23を油圧によって水平方向に移動させる駆動部24を有している。また、ピストンロッド23は、ピストンロッド23の軸心を中心にして回転可能となっている。ここで、第2のクランプ16は、ピストンロッド23の先部に取付けられ、駆動部24の駆動によりピストンロッド23と共に、ピストンロッド23の軸心方向に移動する。
【0020】
また、第2のクランプ16は、ピストンロッド23の軸心を中心にして回動可能である。シリンダ22の駆動部24は、基台20に取付けられた固定架台25に設けられている。また、駆動部24は、高さ調節可能な昇降機26を介して、固定架台25に取付けられ、内部の駆動源(構造)を図示しない昇降機26により、ピストンロッド23の高さを調節し、金属板11の軸心とピストンロッド23の軸心とを一致させることができる。なお、昇降機26の駆動源としてはスクリュージャッキ、油圧シリンダ、電動シリンダ等が好適に用いられる。
【0021】
更に、基台20には、下部にジャッキ31が設けられ、昇降可能な補助架台32が、固定架台25と対となって固設されている。補助架台32には、シリンダ22のピストンロッド23をガイドするガイド手段30が取付けられ、ガイド手段30は、実質的にシリンダ22のピストンロッド23の軸心と同一の軸心を有し、第2のクランプ16が先部に取付けられているピストンロッド23の先端に向かい合って配置されるガイドロッド33を有している。なお、ガイドロッド33の先部33aは、円錐状に突出している。また、第2のクランプ16のガイドロッド33側には、円錐状の先部33aが係合するように形成された凹部33bが形成されている(図4(A)参照)。先部33aが、凹部33bにはめ込まれ、ガイドロッド33の軸心とピストンロッド23の軸心とを一致させることができる。
【0022】
また、ガイド手段30は、ピストンロッド23が、ガイドロッド33側に移動する際にガイドロッド33が受ける衝撃を吸収するスプリング34を有している。スプリング34の基部には、ガイドロッド33を軸心方向に移動させ、ガイドロッド33を第2のクランプ16を介して、ピストンロッド23に係合させるハンドル付スクリューシャフト35が備えられている。ハンドル付スクリューシャフト35のハンドルを操作して、スプリング34を軸心方向に移動させ、ガイドロッド33をピストンロッド23に係合させることができる。
【0023】
また、補助架台32には、金属板11の第2の切断端部14が、補助架台32方向に移動する際に、ピストンロッド23が補助架台32方向に急激に押し出され、第2の切断端部14が、補助架台32に接触するのを防ぎ、更に、補助架台32が受ける力を緩和するショックアブソーバー37が取付けられている。
更に、金属板11の第1及び第2の切断端部13、14を基準にしてその反対側端部40を挟持して吊り下げる吊具41を有している。吊具41は、吊金具42及びチェーン43で構成され、金属板11は、吊具41によって昇降及び移動可能となっている。
【0024】
次に、図1〜図6を参照して、スクリュー羽根成形装置10を使用したスクリュー羽根12の成形方法について説明する。
まず、成形するスクリュー羽根12の内径、外径、及び螺旋のピッチから計算された内径a、外径b、及び板厚cの金属板11を、金属板11の半径方向に切断して、対となる切断端部13、14を形成する。
図5に示すように、予めスクリュー羽根成形装置10は、金属板11の第1及び第2の切断端部13、14をそれぞれ第1及び第2のクランプ15、16に把持するために、ピストンロッド23を固定架台25側に引き込んでおく。
【0025】
更に、スクリュー羽根成形装置10に金属板11を配置した際に、ピストンロッド23の軸心が、金属板11の軸心と同一となるように、第1及び第2のクランプ15、16と、ガイドロッド33の高さを調整しておく。
金属板11の反対側端部40を吊具41で挟持して、金属板11を吊り上げ、第1及び第2の切断端部13、14を、それぞれ第1及び第2のクランプ15、16の挟持位置まで移動し、図4(A)に示すように、ボルト17によって、それぞれ第1及び第2の切断端部13、14を固定する。
更に、ガイド手段30のガイドロッド33の先部33aを、第2のクランプ16の凹部33bに係合させ、ピストンロッド23とガイドロッド33の軸心を実質的に一致させる。
【0026】
次に、金属板11に螺旋を形成するために、駆動部24を駆動させ、ピストンロッド23を所定の距離Po、例えば、1500mm移動する。この際、ピストンロッド23は、ガイドロッド33によってガイドされ、ピストンロッド23の軸心方向に移動する。従って、ピストンロッド23の先端に取付けられた第2のクランプ16は、ピストンロッド23の軸心方向に移動する。
また、図6に示すように、第2のクランプ16は、ピストンロッド23の軸心を中心にして回動可能であるので、金属板11の螺旋成形時に、スクリュー羽根12の螺旋角θが、例えば5°〜30°となる所定の角度となるように、首振り自在に回動する。
【0027】
スクリュー羽根12の成形後、第1及び第2のクランプ15、16のボルト17を取り外し、成形したスクリュー羽根12を第1及び第2のクランプ15、16から取り外す。この際に、スクリュー羽根12の螺旋のピッチが所定値p、例えば、1400mmとなった場合には、第1及び第2のクランプ15、16及びボルト17によって、把持した第1及び第2の切断端部13、14の挟持部分を切断し、挟持部分を切断したスクリュー羽根12を製造する。
なお、螺旋のピッチpは、移動距離からスクリュー羽根12のスプリングバックを引いた長さとなる。従って、最終目標値の所定のピッチpよりも、第2のクランプ16の移動距離Poの方を長くしなければならない。
【0028】
また、スクリュー羽根12の螺旋のピッチが所定値pとならなかった場合には、再度、第1及び第2のクランプ15、16によって、第1及び第2の切断端部13、14を把持し、第2のクランプ16を移動させ、同様の操作を行い、スクリュー羽根12の螺旋のピッチpが所定値となるまで繰り返す。
なお、金属板11は、第2のクランプ16を同一の距離Po移動すると、所定ピッチpのスクリュー羽根12を成形することができる。所定ピッチpとなったスクリュー羽根12は、第1及び第2の切断端部13、14の挟持部分が切断され、挟持部分を切断したスクリュー羽根12が製造される。
【0029】
このように、ピストンロッド23の移動距離を変えるだけで所定ピッチpのスクリュー羽根12を成形することができるので、従来の金型のように、所定のピッチとするために、試験毎に金型を作る必要がなくなった。
また、従来の金型の両面から金属板を押して、スクリュー羽根を成形する方法では、金属板11を用いてスクリュー羽根12を成形する場合、およそ1000トンの力を金属板11にかける必要があったが、スクリュー羽根成形装置10では、およそ300トンの力でスクリュー羽根12を形成することができ、必要とする力は3分の1となった。
【0030】
このような装置10及び方法で製造したスクリュー羽根12を複数並べて用意し、内部にシャフトを入れて各スクリュー羽根12の端部を溶接し、一つのスクューを形成する。
【0031】
本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記した実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のスクリュー羽根の成形方法及びスクリュー羽根成形装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、前記実施の形態のスクリュー羽根成形装置において、第1の挟持部材を固定し、第2の挟持部材を軸心方向に移動したが、第1及び第2の挟持部材を所定距離移動してもよい。
【0032】
また、前記実施の形態では様々な大きさの金属板からスクリュー羽根を成形するために、第1及び第2のクランプ15、16と、ガイドロッド33の高さを調整する機構を有しているが、同一、若しくはあまり変わらない大きさの金属板を用いる場合には、高さを調整する機構は備えなくてもよい。また、第1、第2の挟持手段及び固定架台、及び補助架台には、大きな力がかかるので、それぞれリブ等で補強するのが好ましい。
更には、本発明によって製造されたスクリュー羽根は、例えば前述のようにクローラトラクタ、スクリューコンベア、掘削機等に適用できる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載のスクリュー羽根の成形方法においては、ドーナツ状の金属板を半径方向に切断して、対となる切断端部を形成し、対となる切断端部の一方及び他方をそれぞれ第1及び第2の挟持手段で把持し、第1の挟持手段に対して第2の挟持手段をドーナツ状の金属板の軸心方向に相対移動させて、金属板に所定ピッチの螺旋を成形し、次に、螺旋状に成形された金属板の第1及び第2の挟持手段で挟持された挟持部分を切断するので、金属板の大きさに関わらず、金属板に形成された対となる切断端部を所定距離相対移動させるだけで、容易に螺旋を形成することができる。また、切断端部の移動距離を変えて試験することにより、所定ピッチの螺旋を形成する移動距離を決定することができる。更に、金型で金属板の全面に力を加える従来の方法よりも、小さい力で螺旋を形成することができる。
【0034】
請求項2〜5記載のスクリュー羽根成形装置においては、ドーナツ状の金属板の対となる切断端部の一方及び他方をそれぞれ把持する第1及び第2の挟持手段と、第1の挟持手段が固定される基台と、基台に固定架台を介して取付けられ、第2の挟持手段をドーナツ状の金属板の軸心方向に所定距離移動させる進退駆動手段とを有するので、金属板の大きさに関わらず、金属板に形成された対となる切断端部を所定距離相対移動させるだけで、容易に螺旋を形成することができる。また、切断端部の移動距離を変えて試験することにより、所定ピッチの螺旋を形成する移動距離を決定することができる。更に、金型で金属板の全面に力を加える従来の方法よりも、小さい力で螺旋を形成することができる。
【0035】
特に、請求項3記載のスクリュー羽根成形装置においては、固定架台の他に、固定架台と対となって、進退駆動手段の先部をガイドするガイド手段が取付けられた補助架台が基台に設けられ、第2の挟持手段は進退駆動手段の先部に進退駆動手段の軸心を中心にして回動可能に設けられているので、進退駆動手段の先部は、軸心からのぶれが生じ難くなる。また、回動可能に設けられた第2の挟持手段は、金属板が螺旋状となる際に、その螺旋の螺旋角に追従することができ、スクリュー羽根の撓みがなくなる。
【0036】
請求項4記載のスクリュー羽根成形装置においては、進退駆動手段の軸心は、ドーナツ状の金属板の軸心と一致するので、進退駆動手段の先部が、進退駆動手段の軸心に沿って移動し易くなり、進退駆動手段の先部の直進性が増し、スクリュー羽根が撓まない。また、金属板の対となる切断端部にかかる力が均一となり、撓みのないスクリュー羽根を成形することができる。
【0037】
請求項5記載のスクリュー羽根成形装置においては、金属板の切断端部を基準にしてその反対側端部を挟持して吊り下げる吊具を有し、金属板を吊り上げて、金属板をスクリュー羽根成形装置に装着できるので、金属板の装着が簡単になり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るスクリュー羽根成形装置の説明図である。
【図2】同スクリュー羽根成形装置に用いるドーナツ状の金属板の説明図である。
【図3】同スクリュー羽根成形装置での金属板の把持状態を示す説明図である。
【図4】(A)は同スクリュー羽根成形装置の第1及び第2の挟持手段の説明図、(B)は第1及び第2の挟持手段の変形例の説明図である。。
【図5】同スクリュー羽根成形装置に金属板を設置した状態を示す説明図である。
【図6】同スクリュー羽根成形装置による金属板の螺旋成形時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10:スクリュー羽根成形装置、11:金属板、12:スクリュー羽根、13:第1の切断端部、14:第2の切断端部、15:第1のクランプ、16:第2のクランプ、17:ボルト、18:C型クランプ、20:基台、21:固定台、22:シリンダ、23:ピストンロッド、24:駆動部、25:固定架台、26:昇降機、30:ガイド手段、31:ジャッキ、32:補助架台、33:ガイドロッド、33a:先部、33b:凹部、34:スプリング、35:ハンドル付スクリューシャフト、37:ショックアブソーバー、40:反対側端部、41:吊具、42:吊金具、43:チェーン

Claims (5)

  1. 所定の内径及び外径を有するドーナツ状の金属板を、該金属板の半径方向に切断して、対となる切断端部を形成し、前記対となる切断端部の一方及び他方をそれぞれ第1及び第2の挟持手段で把持し、前記第1の挟持手段に対して前記第2の挟持手段を前記ドーナツ状の金属板の軸心方向に相対移動させて、前記金属板に所定ピッチの螺旋を成形し、次に、前記螺旋状に成形された金属板の前記第1及び第2の挟持手段で挟持された挟持部分を切断することを特徴とするスクリュー羽根の成形方法。
  2. 対となる切断端部を有する実質的にドーナツ状の金属板からスクリュー羽根を製造するスクリュー羽根成形装置であって、
    前記対となる切断端部の一方及び他方をそれぞれ把持する第1及び第2の挟持手段と、
    前記第1の挟持手段が固定される基台と、
    前記基台に固定架台を介して取付けられ、前記第2の挟持手段を前記ドーナツ状の金属板の軸心方向に所定距離移動させる進退駆動手段とを有することを特徴とするスクリュー羽根成形装置。
  3. 請求項2記載のスクリュー羽根成形装置において、前記固定架台の他に、該固定架台と対となって、前記進退駆動手段の先部をガイドするガイド手段が取付けられた補助架台が前記基台に設けられ、前記第2の挟持手段は前記進退駆動手段の先部に該進退駆動手段の軸心を中心にして回動可能に設けられていることを特徴とするスクリュー羽根成形装置。
  4. 請求項2及び3のいずれか1項に記載のスクリュー羽根成形装置において、前記進退駆動手段の軸心は、前記ドーナツ状の金属板の軸心と一致することを特徴とするスクリュー羽根成形装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のスクリュー羽根成形装置において、前記金属板の前記切断端部を基準にしてその反対側端部を挟持して吊り下げる吊具を有することを特徴とするスクリュー羽根成形装置。
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