JP6274644B2 - 水陸両用車の動力制御装置 - Google Patents

水陸両用車の動力制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6274644B2
JP6274644B2 JP2013240709A JP2013240709A JP6274644B2 JP 6274644 B2 JP6274644 B2 JP 6274644B2 JP 2013240709 A JP2013240709 A JP 2013240709A JP 2013240709 A JP2013240709 A JP 2013240709A JP 6274644 B2 JP6274644 B2 JP 6274644B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
injection amount
torque
water jet
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013240709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015101958A (ja
Inventor
進一 佐藤
進一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2013240709A priority Critical patent/JP6274644B2/ja
Publication of JP2015101958A publication Critical patent/JP2015101958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6274644B2 publication Critical patent/JP6274644B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、水陸両用車の動力制御装置に関する。
水陸両用車は、下記特許文献1等に記載されるように、ウォータジェットによる水上航行と、履帯による陸上走行との切り替えを行うことができる。
特開2010‐269764号公報(特願2009‐125468)
図8は、従来の水陸両用車100の上陸の様子を示した概略図である。図8(a)は、ウォータジェット取水口103が水中にある状態を示しており、図8(b)は、ウォータジェット取水口103が水面から露出した後の状態を示している。なお、図8(a)(b)中において、白抜き矢印はウォータジェット(図示略)による推進力を、黒塗り矢印は履帯104による牽引力を、それぞれ表している。
まず、水陸両用車100では、ECU(電子制御部。図示略)からの燃料噴射量の指令を入力し、履帯104及びウォータジェットへトルクを与える。そして、全エンジントルク=履帯104へのトルク+ウォータジェットへのトルクとなる。
図8(a)に示すように、水陸両用車100は上陸の際、ウォータジェット取水口103がまだ水中にある(水面101から露出していない)状態では、ウォータジェットによる推進力と、陸地102における履帯による牽引力とを用いて上陸する。
ところが、図8(b)に示すように、ウォータジェット取水口103が水面から露出し、水の吸込みがなくなると、ウォータジェットによる推進力がゼロとなる。すると、それまでウォータジェットに与えていた分のエンジントルクが履帯104へ向かい、履帯104へのトルクが急激に上昇、すなわち、履帯104による牽引力が急激に上昇する。
図9は、従来の水陸両用車100が上陸する際のトルクの時間変化を示すグラフである。図9(a)は、ウォータジェットへのトルク及び履帯へのトルクの時間変化を示しており、図9(b)は、全エンジントルクの時間変化を示している。なお、図9(a)(b)では、縦軸がトルク、横軸が時間を表しており、水陸両用車100の先端が陸地に乗り上げる時刻を0、水陸両用車100が図8(a)に示す状態となった時刻をa、水陸両用車100のウォータジェット取水口103が水面101から露出した瞬間の時刻をa´、水陸両用車100が図8(b)に示す状態となった時刻をbとしている。
図9(a)(b)に示すように、時刻0までは、水陸両用車100は水上航行中であるため、ウォータジェットへのトルクのみを用いている。したがって、全エンジントルク=0+ウォータジェットへのトルクである。
また、時刻0〜時刻aでは、水陸両用車100の上陸の際に、運転者がアクセルペダルをより踏み込んでいる。これにより、全エンジントルクが増加する。このとき、履帯104へのトルクのみが増加し、ウォータジェットへのトルクは一定となる。
さらに、時刻a〜時刻a´では、水陸両用車100がある程度陸地102に乗り上げたことで、運転者がアクセルペダルの踏み込みを緩めている。これにより、全エンジントルクが低下する。このとき、履帯104へのトルクのみが低下し、ウォータジェットへのトルクは一定となる。
そして、時刻a´〜時刻bでは、運転者はアクセルペダルの踏み込みを略一定にしている。これにより、全エンジントルクは略一定となっている。しかしながら、時刻a´にてウォータジェット取水口103が水面101から露出したことで、ウォータジェットへのトルクが急激に低下し、その分、履帯104のトルクが急激に上昇している。その後、時刻bで、全エンジントルク=履帯へのトルク+0となる。
これにより、水陸両用車100は急加速し、コントロール不能となる恐れがある。また、履帯104にエンジントルクを伝達するトランスミッションも、過大な動力が入力されることで破損の危険がある。
したがって、本発明では、急激な履帯牽引力の増加を回避可能とし、履帯にエンジントルクを伝達するトランスミッションへの過大トルクの入力を回避可能とする、水陸両用車の動力制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る水陸両用車の動力制御装置は、
ウォータジェット取水口が水面から露出してウォータジェットの負荷抜け検出信号を出力すると、ウォータジェットトルクの燃料噴射量を0として、履帯へのトルク分のみの燃料噴射量の指令を、エンジンへ出力し、全エンジントルクを低下する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る水陸両用車の動力制御装置は、
上記第1の発明に係る水陸両用車の動力制御装置において、
エンジン回転数及びアクセル開度に対する前記エンジンの燃料噴射量を示す燃料噴射量マップを有し、入力した前記エンジン回転数及び前記アクセル開度から、前記燃料噴射量マップに基づき前記燃料噴射量を求め、前記エンジンに当該燃料噴射量の指令を出力する制御部を備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る水陸両用車の動力制御装置は、
ウォータジェットの負荷抜けである場合に、履帯へのトルク分のみの燃料噴射量の指令を、エンジンへ出力する水陸両用車の動力制御装置であって、
エンジン回転数及びアクセル開度に対する前記エンジンの燃料噴射量を示す燃料噴射量マップを有し、入力した前記エンジン回転数及び前記アクセル開度から、前記燃料噴射量マップに基づき前記燃料噴射量を求め、前記エンジンに当該燃料噴射量の指令を出力する制御部を備え、
前記燃料噴射量マップは、履帯トルク燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップからなり、
前記制御部は、
前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記履帯トルク燃料噴射量マップから、履帯トルク燃料噴射量を求め、
前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記ウォータジェットトルク燃料噴射量マップから、ウォータジェットトルク燃料噴射量を求め、
前記負荷抜けではない場合には、前記履帯トルク燃料噴射量に前記ウォータジェットトルク燃料噴射量を加えた値を、前記エンジンへ出力し、
前記負荷抜けである場合には、前記履帯トルク燃料噴射量を前記エンジンへ出力する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る水陸両用車の動力制御装置は、
ウォータジェットの負荷抜けである場合に、履帯へのトルク分のみの燃料噴射量の指令を、エンジンへ出力する水陸両用車の動力制御装置であって、
エンジン回転数及びアクセル開度に対する前記エンジンの燃料噴射量を示す燃料噴射量マップを有し、入力した前記エンジン回転数及び前記アクセル開度から、前記燃料噴射量マップに基づき前記燃料噴射量を求め、前記エンジンに当該燃料噴射量の指令を出力する制御部を備え、
前記燃料噴射量マップは、全燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップからなり、
前記制御部は、
前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記全燃料噴射量マップから、全燃料噴射量を求め、
前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記ウォータジェットトルク燃料噴射量マップから、ウォータジェットトルク燃料噴射量を求め、
前記負荷抜けではない場合には、前記全燃料噴射量を前記エンジンへ出力し、
前記負荷抜けである場合には、前記全燃料噴射量から前記ウォータジェットトルク燃料噴射量を減じた値を、前記エンジンへ出力する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る水陸両用車の動力制御装置は、
上記第1から4のいずれか1つの発明に係る水陸両用車の動力制御装置において、
ウォータジェット軸の回転数を検出する検出器と、
前記検出器の検出結果に基づき、前記ウォータジェット軸の回転数の増加率が所定値以上となると、前記負荷抜けであると判定する判定器とを備えることで、
前記負荷抜けであるか否かの判定を行う
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係る水陸両用車の動力制御装置は、
上記第1から4のいずれか1つの発明に係る水陸両用車の動力制御装置において、
ウォータジェット軸のトルクを検出する検出器と、
前記検出器の検出結果に基づき、前記ウォータジェット軸のトルクの低下率が所定値以上となると、前記負荷抜けであると判定する判定器とを備えることで、
前記負荷抜けであるか否かの判定を行う
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明に係る水陸両用車の動力制御装置は、
上記第1から4のいずれか1つの発明に係る水陸両用車の動力制御装置において、
ウォータジェット羽根出口の圧力を検出する検出器と、
前記検出器の検出結果に基づき、前記ウォータジェット羽根出口の圧力の低下率が所定値以上となると、前記負荷抜けであると判定する判定器とを備えることで、
前記負荷抜けであるか否かの判定を行う
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明に係る水陸両用車の動力制御装置は、
履帯用トルクマップに基づき履帯用燃料噴射量を求め、ウォータジェット用トルクマップに基づきウォータジェット用燃料噴射量を求め、
ウォータジェットの負荷抜けでない場合には、前記履帯用燃料噴射量に前記ウォータジェット用燃料噴射量を加えた値をエンジンへ出力し、
前記負荷抜けである場合には、前記履帯用燃料噴射量をエンジンへ出力する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第9の発明に係る水陸両用車の動力制御装置は、
全燃料噴射量マップに基づき全燃料噴射量を求め、ウォータジェット用トルクマップに基づきウォータジェット用燃料噴射量を求め、
ウォータジェットの負荷抜けでない場合には、前記全燃料噴射量をエンジンへ出力し、
前記負荷抜けである場合には、前記全燃料噴射量から前記ウォータジェット用燃料噴射量を減じた値を、エンジンへ出力する
ことを特徴とする。
本発明に係る水陸両用車の動力制御装置によれば、急激な履帯牽引力の増加を回避可能とし、履帯にエンジントルクを伝達するトランスミッションへの過大トルクの入力を回避可能とする。
本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置の概略図である。 履帯へのトルクに関する各マップである。(a)は履帯トルク燃料噴射量マップであり、縦軸はアクセル開度、横軸はエンジン回転数である。(b)は履帯へのトルクマップであり、縦軸はトルク、横軸は回転数である。 ウォータジェットへのトルクに関する各マップである。(a)はウォータジェットトルク燃料噴射量マップであり、縦軸はアクセル開度、横軸はエンジン回転数である。(b)はウォータジェットへのトルクマップであり、縦軸はトルク、横軸はエンジン回転数である。 全トルクに関する各マップである。(a)は全燃料噴射量マップであり、縦軸はアクセル開度、横軸はエンジン回転数である。(b)は全体のトルクマップであり、縦軸はトルク、横軸は回転数である。 ECUが履帯トルク燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップを有する場合の制御を説明する概略図である。 ECUが全燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップを有する場合の制御を説明する概略図である。 本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置を備えた水陸両用車が、上陸する際のトルクの時間変化を示すグラフである。(a)は、ウォータジェットへのトルク及び履帯へのトルクの時間変化を示しており、(b)は、全エンジントルクの時間変化を示している。 従来の水陸両用車の上陸の様子を示した概略図である。(a)は、ウォータジェット取水口が水中にある状態を示しており、(b)は、ウォータジェット取水口が水面から露出した後の状態を示している。 従来の水陸両用車が上陸する際のトルクの時間変化を示すグラフである。(a)は、ウォータジェットへのトルク及び履帯へのトルクの時間変化を示しており、(b)は、全エンジントルクの時間変化を示している。
以下、本発明に係る水陸両用車の動力制御装置を実施例にて図面を用いて説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置について、まず、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置の概略図である。当該図に示すように、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置(動力制御装置11)は、水陸両用車10に設置されるものである。当該図中では、水陸両用車10に、エンジン12、トランスミッション13、履帯14及びウォータジェット15が備わっている状態を示しており、また、図示はしていないが、従来同様、ウォータジェット取水口等も備わっている。
エンジン12は、従来同様、ECU18からの燃料噴射量の指令を入力し、履帯14及びウォータジェット15へトルクを与える。そして、全エンジントルク=履帯14へのトルク+ウォータジェット15へのトルクである。また、トランスミッション13も従来同様である。
ここで、動力制御装置11は、後述する検出器16、判定器17及びECU18を備える。
検出器16は、ウォータジェット軸(ウォータジェット15の軸)の回転数、ウォータジェット軸のトルク、又は、ウォータジェット羽根出口の圧力を検出するものである。
判定器17は、検出器16の検出結果に基づき、ウォータジェット取水口による水の吸込みがなくなった(負荷抜け)か否かを判定する。
すなわち、判定器17は、検出器16がウォータジェット軸の回転数を検出する場合は、ウォータジェット軸の回転数の増加率が所定値以上となると、負荷抜けと判定し、検出器16がウォータジェット軸のトルクを検出する場合は、ウォータジェット軸のトルクの低下率が所定値以上となると、負荷抜けと判定し、ウォータジェット羽根出口の圧力を検出する場合は、ウォータジェット羽根出口の圧力の低下率が所定値以上となると、負荷抜けと判定する。なお、本実施例においては、判定器17は、負荷抜けと判定した場合にのみECU18に信号(負荷抜け検出信号)を出力するものとする。
ECU18は、判定器17の判定結果に基づき、エンジン12へ燃料噴射量の指令を出力する。以下、ECU18について詳述する。
すなわち、ECU18は、エンジン回転数及びアクセル開度に対するエンジンの燃料噴射量を示す3Dマップ(燃料噴射量マップ)を有し、入力したエンジン回転数及びアクセル開度から、燃料噴射量マップに基づき燃料噴射量を求め、エンジン12に当該燃料噴射量の指令を出力する。なお、当該燃料噴射量の指令が入力されたエンジン12からの出力は、燃料噴射量により決定されるエンジン回転数とトルクとの相関関係を示す2Dマップ(トルクマップ)に基づいたエンジントルクとなる。
図2は、履帯へのトルクに関する各マップである。図2(a)は履帯トルク燃料噴射量マップであり、縦軸はアクセル開度、横軸はエンジン回転数である。図2(b)は履帯へのトルクマップであり、縦軸はトルク、横軸はエンジン回転数である。また、図3は、ウォータジェットへのトルクに関する各マップである。図3(a)はウォータジェットトルク燃料噴射量マップであり、縦軸はアクセル開度、横軸はエンジン回転数である。図3(b)はウォータジェットへのトルクマップであり、縦軸はトルク、横軸はエンジン回転数である。さらに、図4は、全トルクに関する各マップである。図4(a)は全燃料噴射量マップであり、縦軸はアクセル開度、横軸はエンジン回転数である。図4(b)は全トルクマップであり、縦軸はトルク、横軸はエンジン回転数である。
ECU18は、図2(a)に示す履帯へのトルク分の燃料噴射量マップ(履帯トルク燃料噴射量マップ)及び図3(a)に示すウォータジェットへのトルク分の燃料噴射量マップ(ウォータジェットトルク燃料噴射量マップ)を有するか、又は、図4(a)に示す全エンジントルク(=履帯へのトルク+ウォータジェットへのトルク)分の燃料噴射量マップ(全燃料噴射量マップ)及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップを有するものとする。
図5は、ECUが履帯トルク燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップを有している場合の制御を説明する概略図である。図6は、ECU18が全燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップを有している場合の制御を説明する概略図である。
本実施例においては、図5に示すように、ECU18が、算出部18a、スイッチ部18b及び加算部18cを備えるものとするか、又は、図6に示すように、算出部18d、スイッチ部18e及び減算部18fを備えるものとする。
まず、ECU18が、履帯トルク燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップを有している場合について説明する。
算出部18aは、履帯トルク燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップを有しており、図5に示すように、ECU18に入力されたエンジン回転数(Ne)及びアクセル開度(ACC)から、履帯トルク燃料噴射量マップに基づき、履帯へのトルク分の燃料噴射量(履帯トルク燃料噴射量:Q1=Qtm)を求める。
同様に、ECU18に入力されたエンジン回転数(Ne)及びアクセル開度(ACC)から、ウォータジェットトルク燃料噴射量マップに基づき、ウォータジェットへのトルク分の燃料噴射量(ウォータジェットトルク燃料噴射量:Q2=Qwj)を求める。
さらに、算出部18aは、履帯トルク燃料噴射量(Q1=Qtm)をECU18における加算部18cへ出力し、ウォータジェットトルク燃料噴射量(Q2=Qwj)をECU18におけるスイッチ部18bへ出力する。
スイッチ部18bは、判定器17の判定結果が負荷抜けではないときには、判定器17からの信号(負荷抜け検出信号)が入力されず、Off状態となり、判定器17の判定結果が負荷抜けであるときには、判定器17からの信号(負荷抜け検出信号)が入力され、On状態となる。
さらに、スイッチ部18bは、Off状態では、算出部18aから入力したウォータジェットトルク燃料噴射量(Q2=Qwj)を加算部18cへ出力する。On状態では、燃料噴射量の値を0として加算部18cへ出力する。
加算部18cは、算出部18aより入力した履帯トルク燃料噴射量(Q1=Qtm)に、スイッチ部18bより入力した燃料噴射量(ウォータジェットトルク燃料噴射量(Q2=Qwj)又は0)を加えた燃料噴射量Qを、エンジン12へ出力する。
上記構成のECU18により、エンジン12では、負荷抜けではない場合、図2(b)に示す履帯へのトルクマップのトルクの値に、図3(b)に示すウォータジェットへのトルクマップのトルクの値を加算したトルクマップ(図4(b)に示す全トルクマップと等しい)に基づき、エンジントルクを出力する。
また、エンジン12では、負荷抜けの場合、図2(b)に示す履帯へのトルクマップに基づき、エンジントルクを出力する。
次に、ECU18が、全燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップを有している場合について説明する。
算出部18dは、全燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップを有しており、図6に示すように、ECU18に入力されたエンジン回転数(Ne)及びアクセル開度(ACC)から、全燃料噴射量マップに基づき、全エンジントルク分の燃料噴射量(全燃料噴射量:Q1=Qtot)を求める。なお、全燃料噴射量=履帯トルク燃料噴射量+ウォータジェットトルク燃料噴射量である。
同様に、ECU18に入力されたエンジン回転数(Ne)及びアクセル開度(ACC)から、ウォータジェットトルク燃料噴射量マップに基づき、ウォータジェットトルク燃料噴射量(Q2=Qwj)を求める。
さらに、算出部18dは、全燃料噴射量(Q1=Qtot)を減算部18fへ出力し、ウォータジェットトルク燃料噴射量(Q2=Qwj)をスイッチ部18eへ出力する。
スイッチ部18eは、判定器17の判定結果が負荷抜けではないときには、判定器17からの信号(負荷抜け検出信号)が入力されず、Off状態となり、判定器17の判定結果が負荷抜けであるときには、判定器17からの信号(負荷抜け検出信号)が入力され、On状態となる。
さらに、スイッチ部18eは、Off状態では、燃料噴射量の値を0として減算部18fへ出力する。On状態では、算出部18dから入力したウォータジェットトルク燃料噴射量(Q2=Qwj)を減算部18fへ出力する。
減算部18fは、算出部18dより入力した全燃料噴射量(Q1=Qtot)から、スイッチ部18eより入力した燃料噴射量(ウォータジェットトルク燃料噴射量(Q2=Qwj)又は0)を減じた燃料噴射量Qを、エンジン12へ出力する。
上記構成のECU18からの燃料噴射量の指令により、エンジン12では、負荷抜けではない場合、図4(b)に示す全トルクマップに基づき、エンジントルクを出力する。
また、エンジン12では、負荷抜けの場合、図4(b)に示す全トルクマップのトルクの値から図3(b)に示すウォータジェットへのトルクマップのトルクの値を減算したトルクマップ(図2(b)に示す履帯へのトルクマップと等しい)に基づき、エンジントルクを出力する。
図7は、動力制御装置11を備えた水陸両用車10が上陸する際のトルクの時間変化を示す、図9に対応したグラフである。図7(a)は、ウォータジェットへのトルク及び履帯へのトルクの時間変化を示しており、図7(b)は、全エンジントルクの時間変化を示している。また、当該図中の時刻の定義は図9と同様である。
上述の動力制御装置11によって、図7に示すように、時刻a´〜時刻bにおいて、ウォータジェット取水口が水面から露出したことで、ウォータジェットへのトルクが急激に低下するが、全エンジントルクが低下することで、履帯14のトルクは略一定に制御することができる。
以上、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置(動力制御装置11)について説明したが、換言すれば、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置は、ウォータジェットの負荷抜けである場合に、履帯へのトルク分のみの燃料噴射量の指令を、エンジンへ出力するものである。
そして、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置は、エンジン回転数及びアクセル開度に対する前記エンジンの燃料噴射量を示す燃料噴射量マップを有し、入力した前記エンジン回転数及び前記アクセル開度から、前記燃料噴射量マップに基づき前記燃料噴射量を求め、前記エンジンに当該燃料噴射量の指令を出力する制御部を備える。
さらに、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置では、前記燃料噴射量マップは、履帯トルク燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップからなり、前記制御部は、前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記履帯トルク燃料噴射量マップから、履帯トルク燃料噴射量を求め、前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記ウォータジェットトルク燃料噴射量マップから、ウォータジェットトルク燃料噴射量を求め、前記負荷抜けではない場合には、前記履帯トルク燃料噴射量に前記ウォータジェットトルク燃料噴射量を加えた値を、前記エンジンへ出力し、前記負荷抜けである場合には、前記履帯トルク燃料噴射量を前記エンジンへ出力するものとしてもよい。
あるいは、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置では、前記燃料噴射量マップは、全燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップからなり、前記制御部は、前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記全燃料噴射量マップから、全燃料噴射量を求め、前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記ウォータジェットトルク燃料噴射量マップから、ウォータジェットトルク燃料噴射量を求め、前記負荷抜けではない場合には、前記全燃料噴射量を前記エンジンへ出力し、前記負荷抜けである場合には、前記全燃料噴射量から前記ウォータジェットトルク燃料噴射量を減じた値を、前記エンジンへ出力するものとしてもよい。
そして、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置は、ウォータジェット軸の回転数を検出する検出器と、前記検出器の検出結果に基づき、前記ウォータジェット軸の回転数の増加率が所定値以上となると、前記負荷抜けであると判定する判定器とを備えることで、前記負荷抜けであるか否かの判定を行うものとしてもよい。
あるいは、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置は、ウォータジェット軸のトルクを検出する検出器と、前記検出器の検出結果に基づき、前記ウォータジェット軸のトルクの低下率が所定値以上となると、前記負荷抜けであると判定する判定器とを備えることで、前記負荷抜けであるか否かの判定を行うものとしてもよい。
あるいは、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置は、ウォータジェット羽根出口の圧力を検出する検出器と、前記検出器の検出結果に基づき、前記ウォータジェット羽根出口の圧力の低下率が所定値以上となると、前記負荷抜けであると判定する判定器とを備えることで、前記負荷抜けであるか否かの判定を行うものとしてもよい。
上記構成により、本発明の実施例1に係る水陸両用車の動力制御装置は、急激な履帯牽引力の増加を回避可能とし、履帯にエンジントルクを伝達するトランスミッションへの過大トルクの入力を回避可能とする、水陸両用車の動力制御装置ことができる。
本発明は、水陸両用車の動力制御装置として好適である。
10,100 水陸両用車
11 動力制御装置
12 エンジン
13 トランスミッション
14,104 履帯
15 ウォータジェット
16 検出器
17 判定器
18 ECU
18a,18d 算出部
18b,18e スイッチ部
18c 加算部
18f 減算部
101 水面
102 陸地
103 ウォータジェット取水口

Claims (9)

  1. ウォータジェット取水口が水面から露出してウォータジェットの負荷抜け検出信号を出力すると、ウォータジェットトルクの燃料噴射量を0として、履帯へのトルク分のみの燃料噴射量の指令を、エンジンへ出力し、全エンジントルクを低下する
    ことを特徴とする水陸両用車の動力制御装置。
  2. エンジン回転数及びアクセル開度に対する前記エンジンの燃料噴射量を示す燃料噴射量マップを有し、入力した前記エンジン回転数及び前記アクセル開度から、前記燃料噴射量マップに基づき前記燃料噴射量を求め、前記エンジンに当該燃料噴射量の指令を出力する制御部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の水陸両用車の動力制御装置。
  3. ウォータジェットの負荷抜けである場合に、履帯へのトルク分のみの燃料噴射量の指令を、エンジンへ出力する水陸両用車の動力制御装置であって、
    エンジン回転数及びアクセル開度に対する前記エンジンの燃料噴射量を示す燃料噴射量マップを有し、入力した前記エンジン回転数及び前記アクセル開度から、前記燃料噴射量マップに基づき前記燃料噴射量を求め、前記エンジンに当該燃料噴射量の指令を出力する制御部を備え、
    前記燃料噴射量マップは、履帯トルク燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップからなり、
    前記制御部は、
    前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記履帯トルク燃料噴射量マップから、履帯トルク燃料噴射量を求め、
    前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記ウォータジェットトルク燃料噴射量マップから、ウォータジェットトルク燃料噴射量を求め、
    前記負荷抜けではない場合には、前記履帯トルク燃料噴射量に前記ウォータジェットトルク燃料噴射量を加えた値を、前記エンジンへ出力し、
    前記負荷抜けである場合には、前記履帯トルク燃料噴射量を前記エンジンへ出力する
    ことを特徴とする水陸両用車の動力制御装置。
  4. ウォータジェットの負荷抜けである場合に、履帯へのトルク分のみの燃料噴射量の指令を、エンジンへ出力する水陸両用車の動力制御装置であって、
    エンジン回転数及びアクセル開度に対する前記エンジンの燃料噴射量を示す燃料噴射量マップを有し、入力した前記エンジン回転数及び前記アクセル開度から、前記燃料噴射量マップに基づき前記燃料噴射量を求め、前記エンジンに当該燃料噴射量の指令を出力する制御部を備え、
    前記燃料噴射量マップは、全燃料噴射量マップ及びウォータジェットトルク燃料噴射量マップからなり、
    前記制御部は、
    前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記全燃料噴射量マップから、全燃料噴射量を求め、
    前記エンジン回転数、前記アクセル開度及び前記ウォータジェットトルク燃料噴射量マップから、ウォータジェットトルク燃料噴射量を求め、
    前記負荷抜けではない場合には、前記全燃料噴射量を前記エンジンへ出力し、
    前記負荷抜けである場合には、前記全燃料噴射量から前記ウォータジェットトルク燃料噴射量を減じた値を、前記エンジンへ出力する
    ことを特徴とする水陸両用車の動力制御装置。
  5. ウォータジェット軸の回転数を検出する検出器と、
    前記検出器の検出結果に基づき、前記ウォータジェット軸の回転数の増加率が所定値以上となると、前記負荷抜けであると判定する判定器とを備えることで、
    前記負荷抜けであるか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の水陸両用車の動力制御装置。
  6. ウォータジェット軸のトルクを検出する検出器と、
    前記検出器の検出結果に基づき、前記ウォータジェット軸のトルクの低下率が所定値以上となると、前記負荷抜けであると判定する判定器とを備えることで、
    前記負荷抜けであるか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の水陸両用車の動力制御装置。
  7. ウォータジェット羽根出口の圧力を検出する検出器と、
    前記検出器の検出結果に基づき、前記ウォータジェット羽根出口の圧力の低下率が所定値以上となると、前記負荷抜けであると判定する判定器とを備えることで、
    前記負荷抜けであるか否かの判定を行う
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の水陸両用車の動力制御装置。
  8. 履帯用トルクマップに基づき履帯用燃料噴射量を求め、ウォータジェット用トルクマップに基づきウォータジェット用燃料噴射量を求め、
    ウォータジェットの負荷抜けでない場合には、前記履帯用燃料噴射量に前記ウォータジェット用燃料噴射量を加えた値をエンジンへ出力し、
    前記負荷抜けである場合には、前記履帯用燃料噴射量をエンジンへ出力する
    ことを特徴とする水陸両用車の動力制御装置。
  9. 全燃料噴射量マップに基づき全燃料噴射量を求め、ウォータジェット用トルクマップに基づきウォータジェット用燃料噴射量を求め、
    ウォータジェットの負荷抜けでない場合には、前記全燃料噴射量をエンジンへ出力し、
    前記負荷抜けである場合には、前記全燃料噴射量から前記ウォータジェット用燃料噴射量を減じた値を、エンジンへ出力する
    ことを特徴とする水陸両用車の動力制御装置。
JP2013240709A 2013-11-21 2013-11-21 水陸両用車の動力制御装置 Active JP6274644B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240709A JP6274644B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 水陸両用車の動力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240709A JP6274644B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 水陸両用車の動力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015101958A JP2015101958A (ja) 2015-06-04
JP6274644B2 true JP6274644B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=53377889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013240709A Active JP6274644B2 (ja) 2013-11-21 2013-11-21 水陸両用車の動力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6274644B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101906950B1 (ko) * 2016-12-26 2018-12-05 한화지상방산 주식회사 수륙양용차량의 제어장치 및 제어방법
KR102094148B1 (ko) * 2018-10-19 2020-03-27 한화디펜스 주식회사 수륙 양용 차량
CN113048235B (zh) * 2021-03-22 2022-04-29 东风越野车有限公司 一种基于动力分配器的水陆两栖车扭矩控制方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4100877A (en) * 1976-09-27 1978-07-18 The Boeing Company Protective control system for water-jet propulsion systems
JPS6092700A (ja) * 1983-10-26 1985-05-24 株式会社東芝 フラツトパツケ−ジ集積回路素子収納装置
JPS61187547A (ja) * 1985-02-15 1986-08-21 Mitsubishi Motors Corp 車両用エンジンの燃料供給制御装置
JPH08104293A (ja) * 1994-10-04 1996-04-23 I D C Kk ウォータジェット推進装置
JP2002317668A (ja) * 2001-02-14 2002-10-31 Sanshin Ind Co Ltd 水ジェット推進艇のエンジン制御装置
JP5591145B2 (ja) * 2011-02-17 2014-09-17 三菱重工業株式会社 水陸両用車の車両制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015101958A (ja) 2015-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6019630B2 (ja) 路面勾配推定装置
JP5720796B2 (ja) 車両制御装置
WO2014192367A1 (ja) 車両制御装置及び車両制御方法
JP6274644B2 (ja) 水陸両用車の動力制御装置
JP6140017B2 (ja) 車両の駆動制御装置
JP2015157510A (ja) ジェット推進艇
JP5848149B2 (ja) 車両に働く駆動力を制御する制御装置
WO2016084974A1 (ja) 作業車両の原動機制御装置
US20130166162A1 (en) Driving control system for vehicle
JP2007253892A (ja) 車両の旋回挙動制御装置
WO2010044361A1 (ja) エンジン回転数制御装置
JP5379745B2 (ja) 船外機の制御装置
JP5466053B2 (ja) 船外機の制御装置
JP5899812B2 (ja) 車両の制御装置
JP5982783B2 (ja) 車両の制御装置
JP2010151035A (ja) 車両の制御装置
US9694893B2 (en) Enhanced steering
JP5466051B2 (ja) 船外機の制御装置
JP2009210105A (ja) 車両挙動安定化装置
JP5379726B2 (ja) 船外機の制御装置
JP5395707B2 (ja) 船外機の制御装置
JP6045959B2 (ja) 車両の制御装置
JP2015117795A (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2010096091A (ja) エンジン回転数制御装置
JP2010121709A (ja) 自動変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171212

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20171212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6274644

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150