JP6272593B1 - 直流き電電圧算出装置、直流き電電圧制御システム、直流き電電圧算出プログラム、および直流き電電圧算出方法 - Google Patents

直流き電電圧算出装置、直流き電電圧制御システム、直流き電電圧算出プログラム、および直流き電電圧算出方法 Download PDF

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Abstract

直流き電電圧算出装置(1)は、モデル情報記憶部(13)と、走行履歴情報記憶部(11)と、電圧設定値算出部(22)とを備える。モデル情報記憶部(13)は、モデル情報を記憶する。走行履歴情報記憶部(11)は、直流電化区間を前日以前に走行した複数の列車の位置および電力の状態を示す走行履歴情報を列車毎に記憶する。電圧設定値算出部(22)は、モデル情報と走行履歴情報とに基づいて、直流電化区間における消費電力量が予め設定された条件を満たすように変電所電圧を制御する電圧設定値を算出する。

Description

本発明は、電気鉄道の直流電化区間におけるき電線へ変電所から印加される電圧である変電所電圧を算出する直流き電電圧算出装置、直流き電電圧制御システム、直流き電電圧算出プログラム、および直流き電電圧算出方法に関する。
近年、省エネルギーなどを目的として列車に備えられた回生ブレーキで発生する回生電力を有効活用するための研究開発が活発化している。特許文献1では、直流電化区間において回生電力を有効活用するため、直流電化区間において回生電力を考慮した消費電力量に基づいて列車運行を行う技術が提案されている。
特開2013−132980号公報
しかしながら、上記従来の技術では、消費電力量の低減を図るために列車の走行速度または加減速度を制御することから、列車の走行を制御することが難しいような場合には、直流電化区間における消費電力量の低減を適切に図ることができない可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、直流電化区間における消費電力量の低減を図ることができる直流き電電圧算出装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の直流き電電圧算出装置は、電気鉄道の直流電化区間におけるき電線へ変電所から印加される電圧である変電所電圧を算出する直流き電電圧算出装置であって、前記直流き電電圧算出装置は、モデル情報記憶部と、走行履歴情報記憶部と、電圧設定値算出部とを備える。前記モデル情報記憶部は、前記直流電化区間に在線する列車における回生電力絞り込み量を制御する情報を含む列車モデル情報と、前記変電所の位置情報を含むき電網モデル情報と、前記変電所電圧の制御情報を含む変電所モデル情報とを含むモデル情報を記憶する。前記走行履歴情報記憶部は、前記直流電化区間を前日以前に走行した複数の列車の位置および電力の状態を示す走行履歴情報を前記列車毎に記憶する。前記電圧設定値算出部は、前記モデル情報と前記走行履歴情報とに基づいて、前記直流電化区間における消費電力量が予め設定された条件を満たすように前記変電所電圧を制御する電圧設定値を算出する。
本発明によれば、直流電化区間における消費電力量の低減を図ることができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる直流き電電圧制御システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかる回生車における回生絞り込み制御の一例を示す図 実施の形態1にかかる直流き電電圧算出装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる走行履歴情報テーブルの一例を示す図 実施の形態1にかかる走行履歴情報テーブルの他の例を示す図 実施の形態1にかかる条件情報テーブルの一例を示す図 実施の形態1にかかるモデル情報の一例を示す図 実施の形態1にかかる電圧設定値情報テーブルの一例を示す図 実施の形態1にかかる処理部の直流き電電圧算出処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる電圧設定値情報の生成処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる直流き電電圧算出装置のハードウェア構成の一例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる直流き電電圧算出装置、直流き電電圧制御システム、直流き電電圧算出プログラム、および直流き電電圧算出方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる直流き電電圧制御システムの構成例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御システム100は、直流き電電圧算出装置1と、直流き電電圧制御装置2とを備える。
直流き電電圧算出装置1は、変電所電圧Vo1〜Vonの設定値である電圧設定値Vs1〜Vsnを単位時間TA毎に算出する。変電所電圧Vo1〜Vonは、電気鉄道の直流電化区間におけるき電線5へ変電所3〜3から印加される直流電圧であり、き電電圧とも呼ばれる。
変電所電圧Vo1〜Vonは変電所3〜3とき電線5との接続点に印加されるが、変電所電圧Vo1〜Vonは、き電線5の電圧を制御することができるものであればよく、変電所3とき電線5との接続点の電圧を結果的に制御できる電圧であればよい。
直流き電電圧制御装置2は、直流き電電圧算出装置1によって算出された電圧設定値Vs1〜Vsnを含む電圧指令Vr1〜Vrnを生成し、生成した電圧指令Vr1〜Vrnを変電所3〜3へネットワーク4を介して出力する。
変電所3〜3は、電圧指令Vr1〜Vrnに含まれる電圧設定値Vs1〜Vsnに基づいて、電圧設定値Vs1〜Vsnを有する変電所電圧Vo1〜Vonをき電線5へ印加する。具体的には、変電所3は、電圧設定値Vs1を有する変電所電圧Vo1をき電線5へ印加し、変電所3は、電圧設定値Vs2を有する変電所電圧Vo2をき電線5へ印加し、変電所3は、電圧設定値Vsnを有する変電所電圧Vonをき電線5へ印加する。
このように、直流き電電圧制御システム100は、電気鉄道の直流電化区間におけるき電線5へ印加される変電所電圧Vo1〜Vonを制御するシステムである。以下において、変電所3〜3を総称して変電所3と記載し、変電所電圧Vo1〜Vonを変電所電圧Voと記載し、電圧設定値Vs1〜Vsnを電圧設定値Vsと記載し、電圧指令Vr1〜Vrnを電圧指令Vrと記載する場合がある。
直流電化区間を走行する列車6〜6は、き電線5から供給される電力に基づき、力行運転を行う。また、列車6〜6は、制動の際に回生ブレーキにより電力回生を行ってき電線5へ回生電力を供給することができる。以下、列車6〜6を総称して列車6と記載する場合がある。
ここで、電力回生を行っている列車を「回生車」、回生ブレーキで発生した回生電力であって回生電力絞り込み制御がなければ回生可能な最大電力を「回生可能電力」、回生可能電力の場合に回生車から架線へ供給される電流を「回生可能電流」と記載する。また、回生電力絞り込み制御が行われた状態で架線へ回生できる電力を「回生電力」、回生電力絞り込み制御が行われた状態で架線へ供給される電流を「回生電流」と記載する。
また、回生車で発生した回生電力は、力行運転を行っている列車に架線を通じて供給される。以下、力行運転を行っている列車を「力行車」と記載し、力行車の走行に必要な電力を「力行電力」と記載する。
回生電力に対して力行電力が少ないと、回生電力が過多となりき電線5の電圧が高くなりすぎる。列車6は、き電線5の電圧が高くなりすぎることを防止するため、回生ブレーキで発生した回生電力の一部または全部のき電線5への供給を抑制する回生絞り込み制御を行う。
回生絞り込み制御は、き電線5に接続された架線に列車6のパンタグラフが接する点の電圧であるパンタ点電圧に基づいて行われる。図2は、回生車における回生絞り込み制御の一例を示す図である。横軸はパンタ点電圧を示し、縦軸は回生電力を示す。回生電力はパンタ点電圧と回生電流との積である。
回生車が回生電流、すなわち回生電力を架線に供給すると、パンタ点電圧が上昇する。回生車は、パンタ点電圧が図中に示す回生絞り込み開始電圧値Vstart未満の領域では回生可能な最大電力である回生可能電力を架線へ供給するが、パンタ点電圧が回生絞り込み開始電圧値Vstart以上となる領域では架線へ回生する回生電力を減少させる制御である回生絞り込み制御を行う。
なお、一般に1500V系の直流電化区間では、回生絞り込み開始電圧値Vstartが例えば約1650Vから約1780V程度に設定され、回生絞り込み終了電圧値Vendが例えば約1700Vから約1800V程度に設定される。このような直流電化区間に在線する回生車では、回生絞り込み開始電圧値Vstartから回生絞り込み終了電圧値Vendまでの間でパンタ点電圧が高いほど回生絞り込み量を高めるように回生絞り込み制御が行われる。
かかる回生絞り込み制御が実施された場合、いわゆる回生失効により回生電力の一部が回生車で無駄に消費されるため、消費された回生電力を力行電力として有効に活用することができなくなる。そこで、直流き電電圧制御システム100では、回生電力を有効に活用して直流電化区間における消費電力量の低減を図ることができるように直流き電電圧算出装置1が電圧設定値Vs1〜Vsnを算出する。
直流き電電圧制御装置2は、直流き電電圧算出装置1によって算出された電圧設定値Vs1〜Vsnを有する変電所電圧Vo1〜Vonがき電線5へ印加されるように変電所3〜3を制御する。これにより、直流電化区間における消費電力量の低減を図ることができるように、変電所電圧Vo1〜Vonが制御される。
列車6は、CBTC(Communication Based Train Control)と呼ばれる無線列車制御システムの列車である。そのため、各列車6の位置および電力を示す列車情報を無線通信によってリアルタイムで収集し、収集した列車情報に基づいて、変電所電圧Vo1〜Vonをリアルタイムに制御することも考えられる。
この場合、各列車6から列車情報を収集するための通信時間、および変電所電圧Vo1〜Vonの最適な値である電圧設定値Vs1〜Vsnを算出するための算出時間が必要である。したがって、各列車6から収集された列車情報を用いてリアルタイムに変電所電圧Vo1〜Vonを制御しようとすると、通信時間および算出時間によって制御遅れが生じ、十分な省エネルギー効果が得られない可能性がある。また、通信時間および算出時間を考慮した推定演算によって電圧設定値Vs1〜Vsnを算出する場合でも、精度よく推定するのは難しく、推定誤差によって十分な省エネルギー効果が得られない可能性がある。
そこで、直流き電電圧算出装置1は、直流電化区間を前日以前に走行した複数の列車6の位置および電力の状態を示す走行履歴情報に基づいて、直流電化区間における消費電力量が予め設定された条件を満たすに最適な電圧設定値Vs1〜Vsnを算出する。これにより、列車情報をリアルタイムで収集し変電所電圧Vo1〜Vonをリアルタイムで制御する場合に比べ、制御遅れによる損失を防ぎ、省エネルギー効果の向上を図ることができる。
図1に示すように、直流き電電圧算出装置1は、記憶部10と、処理部20とを備える。記憶部10は、モデル情報と列車6毎の走行履歴情報とを記憶している。モデル情報は、列車6の回生絞り込み制御に用いられる情報を含む列車モデル情報と、変電所3の位置情報を含むき電網モデル情報と、変電所電圧Voの制御範囲を示す制御情報を含む変電所モデル情報とを含む。
また、走行履歴情報は、前日以前に走行した列車6の位置および電力の状態を示す情報を含む。列車6の電力を示す情報には、列車6の力行電力、回生電力、および補機電力を示す情報を含む。
処理部20は、記憶部10に記憶されたモデル情報と走行履歴情報とに基づいて、直流電化区間に在線する回生車における回生電力が高まるように変電所電圧Vo1〜Vonの値を繰り返し変更しながら電力シミュレーションを行う。
処理部20は、繰り返し行った電力シミュレーションで算出に用いられた変電所電圧Vo1〜Vonの値のうち、変電所3〜3からき電線5へ供給される総消費電力量が最も小さくなる変電所電圧Vo1〜Vonの値を電圧設定値Vs1〜Vsnとして算出する。
処理部20は、列車6が走行する際の状況に適した電圧設定値Vs1〜Vsnを算出することができる。ここで、列車6が走行する際の状況とは、列車6が走行する時間帯、曜日、季節、および天気といった列車6の走行に影響を与える状況であり、社会的環境および自然的環境を含む。処理部20は、状況毎の電圧設定値Vs1〜Vsnを算出し、直流き電電圧制御装置2へ出力することができる。
処理部20は、直流き電電圧算出装置1によって算出された状況毎の電圧設定値Vs1〜Vsnを取得して記憶部10に記憶する。処理部20は、記憶部10に記憶した状況毎の電圧設定値Vs1〜Vsnのうち現在の状況と一致または類似する状況の電圧設定値Vs1〜Vsnを示す電圧設定情報を直流き電電圧制御装置2へ出力する。直流き電電圧制御装置2は、電圧設定値Vs1〜Vsnを含む電圧指令Vr1〜Vrnを生成して、生成した電圧指令Vr1〜Vrnを変電所3〜3へネットワーク4を介して出力する。
このように、直流き電電圧算出装置1は、列車6が走行する際の状況に適した電圧設定値Vs1〜Vsnを予め算出する。そのため、列車6が走行する際の状況に合わせた適切な変電所電圧Vo1〜Vonの制御が行われ、省エネルギー効果の向上をさらに図ることができる。以下、直流き電電圧算出装置1の構成および動作についてさらに詳細に説明する。
図3は、直流き電電圧算出装置1の構成例を示す図である。図3に示すように、直流き電電圧算出装置1は、上述した記憶部10および処理部20に加え、通信部30を備える。通信部30は、ネットワークを介して直流き電電圧制御装置2との間で情報の送受信を有線または無線によって行う。なお、通信部30は、列車6に搭載された無線通信部を備える不図示の車上装置との間で情報の送受信を行うことができる。
記憶部10は、走行履歴情報記憶部11と、条件情報記憶部12と、モデル情報記憶部13と、電圧設定値記憶部14とを備える。走行履歴情報記憶部11は、前日以前の複数の列車6〜6の各々の走行履歴情報を含み、かかる列車6〜6の走行履歴情報は状況毎に複数の走行履歴情報テーブルに設定される。各列車6の走行履歴情報には、時刻毎の列車6の位置および電力を示す情報が含まれる。
図4は、走行履歴情報記憶部11に記憶される走行履歴情報テーブル61の一例を示す図である。かかる走行履歴情報テーブル61は条件毎に走行履歴情報記憶部11に記憶される。走行履歴情報テーブル61は、「日種別」、「季節種別」、および「時間帯」の3つの状況種別で分類分けされた走行履歴情報を含む。各状況種別は、列車6が走行した際の状況を互いに異なる観点から分類分けした状況の種別を示しており、状況パラメータとして設定される。
図4に示す走行履歴情報テーブル61においては、日種別が「平日」、季節種別が「夏」、および時間帯が「0時〜1時」である3つの状況パラメータで分類分けされた走行履歴情報を含む。すなわち、図4に示す走行履歴情報テーブル61には、過去の夏の平日における0時〜1時における複数の列車6の走行履歴情報が含まれる。なお、図4では、列車6が走行した日時である走行日時の情報は図示されていないが、走行履歴情報テーブル61には、列車6の走行日時の情報が含まれている。
図4に示す走行履歴情報テーブル61に設定される走行履歴情報は、「時刻」、「列車ID」、「方面」、「位置」、および「電力」が互いに関連付けられた情報である。「時刻」は、過去に列車6が走行した時刻を示す情報であり、「列車ID」は、列車6毎に固有に割り当てられた識別情報である。「方面」は、列車6の進行方向を示す情報であり、「上り」と「下り」のいずれかが設定される。
「位置」は、直流電化区間における列車6の位置を示す情報であり、例えば、直流電化区間の一端を始端とした列車6の位置を示す情報である。「電力」は、列車6の電力を示す情報であり、「電力」が正の場合には、列車6の電力が力行電力であることを示し、「電力」が負の場合には、列車6の電力が上述した回生可能電力であることを示している。なお、「電力」には、力行電力および回生可能電力の他、列車6の補機で消費される電力を含むこともできる。
図4に示す走行履歴情報テーブル61は、「日種別」、「季節種別」、および「時間帯」の3つの状況パラメータで分類分けされているが、走行履歴情報を分類分けする状況パラメータは、「日種別」、「季節種別」、および「時間帯」に限定されない。例えば、状況パラメータは、気温、湿度、および災害といった状況種別の情報を含んでいてもよい。なお、天気の種別には、晴れ、曇り、雨、暴風、雷、および雪が含まれ、災害の種別には、地震、火災、および水害が含まれる。
また、複数の状況パラメータには、列車6が走行する路線区内でのイベントの開催の有無、開催されるイベントの種別、開催時間、および開催規模といった社会的環境の状況を分類分けした情報を含んでいてもよい。なお、イベントの種別には、コンサート、スポーツイベント、フリーマーケット、ファッションショー、マラソン大会、祭り、およびその他のイベントが含まれる。
また、図4に示す「日種別」は、平日か祝日かを示す情報であるが、日種別は、曜日を示す情報であってもよい。また、状況パラメータは、「季節種別」ではなく、1月〜12月のいずれであるかを示す「月種別」であってもよい。
上述したように、走行履歴情報記憶部11には、1以上の状況パラメータを含む状況情報毎の走行履歴情報テーブル61が含まれるが、列車6毎に走行履歴情報と状況情報とを関連付けた走行履歴情報テーブル61を走行履歴情報記憶部11に記憶することもできる。図5は、走行履歴情報記憶部11に記憶される走行履歴情報テーブルの他の例を示す図である。
図5に示す走行履歴情報テーブル61は、列車IDがT1001の列車6の走行履歴情報と状況情報とを含んでおり、「時刻」、「方面」、「位置」、「電力」、および「状況」が互いに関連付けられた情報である。図5に示す「時刻」、「方面」、「位置」、および「電力」は、図4に示す走行履歴情報テーブル61の「時刻」、「方面」、「位置」、および「電力」と同じである。図5に示す「状況」は、上述した1以上の状況種別を示す状況パラメータの情報が含まれる。
図3に戻って記憶部10の説明を続ける。記憶部10の条件情報記憶部12は、処理部20によって行われる電力シミュレーションの算出時に用いられる状況条件を示す条件情報を記憶する。図6は、条件情報記憶部12に記憶される条件情報テーブル62の一例を示す図である。
図6に示す条件情報テーブル62は、「日種別」と、「季節種別」と、「時間帯」とを関連付けた情報を含む。「日種別」は、平日と休日とを区別する情報であり、「季節」は、春、夏、秋、および冬を区別する情報である。「時間帯」は、時間帯を区別する情報であり、1時間単位の時間帯である。なお、「時間帯」は、p分単位の時間帯であってもよく、q時間単位の時間帯であってもよい。pおよびqは自然数である。
なお、条件情報テーブル62は、図6に示す3つの状況パラメータに限定されず、1以上の状況パラメータを含んでいればよい。図6に示す状況パラメータは、図4および図5に示す状況パラメータと同様に、自然的環境の状況を分類分けした情報および社会的環境の状況を分類分けした情報を含んでいてもよい。
図3に戻って記憶部10の説明を続ける。記憶部10のモデル情報記憶部13は、モデル情報を記憶する。図7は、モデル情報記憶部13に記憶されるモデル情報の一例を示す図である。図7に示すモデル情報70は、直流電化区間内を走行する各列車6の列車モデル情報71、各変電所3の変電所モデル情報72、およびき電網モデル情報73を記憶する。
列車モデル情報71は、直流電化区間を走行する各列車6における回生電力絞り込み量を制御するための情報であり、回生絞り込み開始電圧値Vstartの情報および回生絞り込み終了電圧値Vendの情報を含む。なお、直流電化区間を走行する複数の列車6には、無線通信部を備える車上装置を搭載していない列車6も含まれている。
変電所モデル情報72は、各変電所3の変電所電圧Voを制御するための情報であり、各変電所3における内部抵抗および変電所電圧Voの制御可能範囲Roなどを含む。制御可能範囲Roは、変電所3において、変電所電圧Voを制御できる電圧範囲である。制御可能範囲Roが、例えば、1450V〜1550Vである場合、変電所3の電圧制御部51は、1450V〜1550Vの範囲で、変電所電圧Voを変更することができる。
き電網モデル情報73は、各変電所3の位置情報、架線と変電所3との間の接続状態、架線間の接続状態、架線の長さおよび抵抗率などの情報を含む。なお、架線は、き電線5に接続されており、列車6のパンタグラフとの間で電力のやり取りを行う。
記憶部10の電圧設定値記憶部14は、処理部20によって算出された電圧設定値Vs1〜Vsnを状況情報に関連付けて記憶する。図8は、電圧設定値記憶部14に記憶される電圧設定値情報テーブルの一例を示す図である。
図8に示す電圧設定値情報テーブル63は、「日種別」と、「季節種別」と、「時間帯」と、「電圧設定値」とを関連付けた情報を含む。図8に示す電圧設定値情報テーブル63の「日種別」、「季節種別」、および「時間帯」は、図6に示す「日種別」、「季節種別」、および「時間帯」と同じである。また、「電圧設定値」は、電圧設定値Vs1〜Vsnを示す情報である。
図8に示す例では、日種別が平日、季節種別が夏、かつ時間帯が0時〜1時の状況に対して、電圧設定値Vs1,Vs2,・・・,Vsnが1500V,1510V,・・・,1490Vであることを示す電圧設定値情報が関連付けられている。また、日種別が平日、季節種別が夏、かつ時間帯が23時〜24時の状況に対して、電圧設定値Vs1,Vs2,・・・,Vsnが1550V,1550V,・・・,1540Vであることを示す電圧設定値情報が関連付けられている。
同様に、図8に示す電圧設定値情報テーブル63には、平日の冬の0時〜1時である状況、平日の冬の23時〜24時である状況、および休日の夏の0時〜1時である状況に対して各々電圧設定値Vs1〜Vsnを示す電圧設定値情報が関連付けられている。
図3に戻って、直流き電電圧算出装置1の処理部20の説明を行う。図3に示すように、処理部20は、情報取得部21と、電圧設定値算出部22と、電圧設定値出力部23とを備える。
情報取得部21は、通信部30を介して、列車6に搭載された無線通信部を備える不図示の車上装置との間で情報の送受信を行い、列車6の車上装置から列車情報を取得し、取得した列車情報を走行履歴情報として走行履歴情報テーブル61に設定する。
なお、情報取得部21は、列車情報を取得したときの状況を示す状況情報を列車6の走行履歴情報に関連付けて走行履歴情報テーブル61に設定することができる。列車情報を取得したときの状況を示す状況情報は、列車6が走行した際の状況を示す上述した状況情報を含む。
また、情報取得部21の処理は、列車6の車上装置から取得した列車情報をそのまま走行履歴情報として走行履歴情報テーブル61に設定することに限定されない。情報取得部21は、複数の列車6の列車情報を統計処理し、かかる統計処理の結果を走行履歴情報として走行履歴情報テーブル61に設定することもできる。情報取得部21は、例えば、複数の列車6が走行した際の状況が同一または類似である複数の列車情報を平均化した値を含む走行履歴情報を走行履歴情報テーブル61に設定することができる。
直流電化区間には、無線通信部を備える車上装置を搭載していない列車6が走行する場合がある。例えば、無線通信部を備える車上装置を搭載していない他社の列車6が直流電化区間に乗り入れることがある。以下、無線通信部を備える車上装置を搭載していない列車6を非無線列車6と記載する。
このように非無線列車6が直流電化区間に乗り入れる場合、情報取得部21は、非無線列車6の駅での発着時刻の実績を含む非無線列車情報を、不図示の運行管理システムから通信部30を介して取得することができる。
情報取得部21は、非無線列車6の列車モデル情報を有している。非無線列車6の列車モデル情報は、第1モデル情報と、第2モデル情報とを含む。第1モデル情報は、走行シミュレーションによって非無線列車6の位置および電力を算出するための情報であり、例えば、非無線列車6の重量、モータ特性、および補機特性を示す情報を含む。第2モデル情報は、非無線列車6の回生絞り込み開始電圧値Vstartの情報および回生絞り込み終了電圧値Vendの情報を含む情報である。
情報取得部21は、非無線列車6の列車モデル情報と非無線列車情報に基づいて、非無線列車6の走行履歴情報を生成することができる。非無線列車6の走行履歴情報は、無線通信部を有する列車6の走行履歴情報の場合と同様に、非無線列車6の列車ID、方面、位置、および電力を示す情報が時刻毎に含まれる。
また、情報取得部21は、無線通信部を有する列車6の走行履歴情報の場合と同様に、非無線列車6の走行履歴情報を、非無線列車6が走行した際の状況を示す状況情報に関連付けて走行履歴情報テーブル61に設定することができる。
電圧設定値算出部22は、走行履歴情報記憶部11に記憶された走行履歴情報とモデル情報記憶部13に記憶されたモデル情報70とに基づいて、変電所電圧Vo1〜Vonを制御する電圧設定値Vs1〜Vsnを算出する。かかる電圧設定値算出部22は、走行履歴情報抽出部31と、消費電力量算出部32と、候補電圧値変更部33と、電圧設定値決定部34と備える。
走行履歴情報抽出部31は、条件情報記憶部12に記憶された条件情報に基づき、走行履歴情報記憶部11から走行履歴情報を抽出する。条件情報は、電圧設定値Vs1〜Vsnの算出対象の状況を示す情報である。走行履歴情報抽出部31は、電圧設定値Vs1〜Vsnの算出対象の状況と一致または類似する状況を示す状況情報に関連付けられた走行履歴情報を走行履歴情報記憶部11から抽出する。
ここで、走行履歴情報テーブル61が図4に示す状態であり、条件情報テーブル62が図6に示す状態であるとする。この場合、走行履歴情報抽出部31は、日種別が平日、季節種別が夏、かつ時間帯が0時〜1時の状況を示す状況情報が関連付けられた複数の列車6の走行履歴情報として、図6に示す走行履歴情報テーブル61に設定された走行履歴情報を走行履歴情報記憶部11から抽出する。
同様に、走行履歴情報抽出部31は、日種別が平日、季節種別が夏、かつ時間帯が1時以降の1時間後単位の状況を示す状況情報が関連付けられた複数の列車6の走行履歴情報を走行履歴情報記憶部11から抽出する。
また、走行履歴情報テーブル61が図5に示す状態であり、条件情報テーブル62が図6に示す状態であるとする。この場合、走行履歴情報抽出部31は、走行履歴情報テーブル61において、平日および夏を示す状況情報に関連付けられた0時〜1時までの「位置」および「電力」を含む各列車6の走行履歴情報を走行履歴情報記憶部11から抽出する。
ところで、電圧設定値Vs1〜Vsnの算出対象の状況を規定する状況情報と一致する状況情報が関連付けられた走行履歴情報が走行履歴情報記憶部11に記憶されていない場合がある。例えば、曜日が木曜日、季節種別が夏、時間帯が22時、天気が雨、および音楽イベントが開催中であることを示す状況情報が関連付けられた走行履歴情報が走行履歴情報記憶部11に記憶されていない場合がある。
走行履歴情報抽出部31は、算出対象の状況を規定する状況情報と走行履歴情報に関連付けられた状況情報との一致度に基づいて、算出対象の状況と一致または類似する状況を示す状況情報に関連付けられた走行履歴情報を抽出することができる。
走行履歴情報抽出部31は、算出対象の状況を規定する状況情報と走行履歴情報に関連付けられた状況情報との一致度である状況一致度Daを、状況情報に含まれる複数の状況パラメータの一致数に基づいて判定することができる。走行履歴情報抽出部31は、算出対象の状況と一致度が高い走行履歴情報を抽出することができる。
例えば、算出対象の状況を規定する複数の状況パラメータが、日種別、季節種別、時間帯、イベント、および天気を各々示す複数のパラメータであり、かつ、日種別が「金曜日」、季節種別が「夏」、時間帯が「1時〜2時」、イベントが「音楽イベント」、および天気が「雨」であるとする。
走行履歴情報抽出部31は、日種別が「金曜日」、季節種別が「夏」、時間帯が「1時〜2時」、イベントが「音楽イベント」、および天気が「雨」である状況情報を有する走行履歴情報がある場合、状況一致度Daが100%であると判定する。また、走行履歴情報抽出部31は、日種別が「金曜日」、季節種別が「夏」、時間帯が「1時〜2時」、イベントが「音楽イベント」、および天気が「雨」のうち4つを含む状況情報を有する走行履歴情報がある場合、状況一致度Daが80%であると判定する。
走行履歴情報抽出部31は、状況一致度Daが最も高い走行履歴情報が複数ある場合、算出対象の日に最も近い日の走行履歴情報を抽出することができる。なお、「算出対象の日」とは、変電所3〜3において実際に変電所電圧Vo1〜Vonが制御される日を示す。
また、走行履歴情報抽出部31は、算出対象の状況と一致度が高く、かつ、算出対象の日に最も近い日の走行履歴情報を抽出することもできる。例えば、走行履歴情報抽出部31は、算出対象の日との近接度Dnと状況一致度Daとに基づいて、走行履歴情報を抽出することができる。近接度Dnは、走行履歴情報における列車6の走行日が算出対象の日に近いほど大きな値になる。
走行履歴情報抽出部31は、近接度Dnと状況一致度Daとの乗算値、近接度Dnと状況一致度Daとの積算値、または近接度Dnと状況一致度Daとを各々重み付けして加算または乗算した値が最も大きい走行履歴情報を抽出することができる。
また、走行履歴情報抽出部31は、状況パラメータのずれに基づいて、算出対象の状況と一致または類似する状況を示す状況情報に関連付けられた走行履歴情報を抽出することができる。かかる「状況パラメータのずれ」は、算出対象の状況を規定する状況パラメータの内容と走行履歴情報に関連付けられた状況パラメータの内容とのずれの程度を示しており、かかるずれの程度は、数値によって示される。
例えば、状況パラメータが日種別である場合、曜日が一致する場合に、状況パラメータのずれが「0」、曜日が1日違いである場合、状況パラメータのずれが「1」、曜日が2日違いである場合、状況パラメータのずれが「2」であるとすることができる。
また、状況パラメータが時間帯である場合、時間帯が一致する場合に、状況パラメータのずれが「0」、時間帯が1時間違いである場合、状況パラメータのずれが「1」、時間帯が2時間違いである場合、状況パラメータのずれが「2」であるとすることができる。
走行履歴情報抽出部31は、複数の状況パラメータのずれに重みづけして積算した値である積算値Diに基づき、電圧設定値Vs1〜Vsnの算出対象の状況と一致または類似する状況を示す状況情報に関連付けられた走行履歴情報を抽出することができる。
状況パラメータが日種別、季節種別、時間帯、および天気を示すパラメータであり、これらの4つの状況パラメータのずれがDf1〜Df4であるとする。この場合、走行履歴情報抽出部31は、例えば、下記式(1)の演算によって、積算値Diを算出することができる。
Di=k1×Df1+k2×Df2+k3×Df3+k4×Df4 ・・・(1)
上記式(1)において、k1〜k4は、重み付け値を示す係数kであり、算出対象の状況との関連度が高い状況パラメータのずれほど、大きな係数kが設定される。例えば、曜日といった日種別を示す状況パラメータのずれに対する係数kと、時間帯を示す状況パラメータのずれに対する係数kは、他の係数kに対して大きな値にすることができる。
走行履歴情報抽出部31は、上記式(1)の演算によって算出される積算値Diが最も大きい走行履歴情報を走行履歴情報記憶部11から抽出することができる。これにより、消費電力量の算出への影響度を考慮して走行履歴情報を抽出することができる。
このように、走行履歴情報抽出部31は、電圧設定値Vs1〜Vsnの算出対象の状況と一致または類似する状況を示す状況情報に関連付けられた走行履歴情報を抽出することができる。
次に、図3に示す消費電力量算出部32について説明する。消費電力量算出部32は、走行履歴情報抽出部31によって抽出された走行履歴情報と、モデル情報70と、候補電圧値Vc1〜Vcnとに基づいて、直流電化区間における電力シミュレーションを行う。かかる電力シミュレーションによって、算出対象の時間帯における直流電化区間の総消費電力量の値である総消費電力量Pが算出される。
上述した候補電圧値Vc1〜Vcnは、変電所電圧Vo1〜Vonの候補値であり、後述するように候補電圧値変更部33によって設定される値である。走行履歴情報抽出部31によって抽出される走行履歴情報は、条件情報に基づいて抽出される走行履歴情報であり、条件情報には、算出対象の状況として、算出対象の時間帯を含む。また、走行履歴情報抽出部31によって抽出される走行履歴情報には、算出対象の時間帯における各時刻の走行履歴情報を含む。
消費電力量算出部32は、算出対象の時間帯における各時刻の走行履歴情報と、モデル情報70と、候補電圧値Vc1〜Vcnとに基づき、算出対象の時間帯における各時刻の電力シミュレーションの結果である直流電化区間の消費電力の値である総消費電力Ppを算出する。
消費電力量算出部32は、算出対象の時間帯における時刻毎の電力シミュレーションの結果である総消費電力Ppを積算することで、算出対象の時間帯における総消費電力量Pを算出する。
例えば、時刻毎の走行履歴情報が走行履歴情報記憶部11に記憶されている場合、消費電力量算出部32は、時刻毎の走行履歴情報に基づいて、総消費電力Ppを算出する。算出対象の時間帯が0時から1時の1時間である場合、消費電力量算出部32は、1時間分の総消費電力Ppを積算することで、総消費電力量Pを算出する。
ここで、モデル情報70には、上述したように、各列車6の列車モデル情報71、各変電所3の変電所モデル情報72、およびき電網モデル情報73が含まれる。消費電力量算出部32は、候補電圧値Vc1〜Vcnとモデル情報70とに基づいて、算出対象の時間帯において直流電化区間を走行した回生車の回生電力および力行車の力行電力と、き電線5および架線を含むき電網における消費電力と、各変電所3での消費電力とを求める。
消費電力量算出部32は、回生車の回生電力と、力行車の力行電力と、き電網における消費電力と、各変電所3での消費電力とを積算することで、時刻毎の総消費電力Ppを算出する。回生車の回生電力は負の値であり、力行車の力行電力、き電網における消費電力、および各変電所3での消費電力は正の値である。
なお、回生車の回生可能電力と回生電力とは、図2に示す関係にある。したがって、消費電力量算出部32は、回生車の位置におけるパンタ点電圧と、回生車の回生絞り込み開始電圧値Vstartと、回生車の回生絞り込み終了電圧値Vendと、回生車の回生可能電力とから、回生車の回生電力を算出することができる。
また、消費電力量算出部32は、き電網に流れる電流と電圧の状態に基づいて、き電網における消費電力を求めることができる。消費電力量算出部32は、例えば、回生車の位置と回生電力と、力行車の位置と力行電力と、回生車、力行車、および変電所3との位置関係と、架線と変電所3との間の接続状態と、架線間の接続状態と、架線の抵抗率とに基づいて、き電網に流れる電流と電圧の状態を推移することができる。消費電力量算出部32は、推定したき電網に流れる電流と電圧の状態に基づいて、き電網における消費電力を求めることができる。
また、消費電力量算出部32は、変電所モデル情報72に基づいて、各変電所3における消費電力を求めることができる。消費電力量算出部32は、候補電圧値Vc1〜Vcn、回生車の回生電力、力行車の力行電力、およびき電網における消費電力に基づいて、各変電所3からき電網に供給される電流を推定する。消費電力量算出部32は、推定した各変電所3の電流と、各変電所3における内部抵抗とに基づいて、各変電所3における消費電力を求めることができる。
このように、消費電力量算出部32は、候補電圧値Vc1〜Vcnとモデル情報70とに基づいて、算出対象の時間帯での総消費電力量Pを算出することができる。なお、総消費電力量Pの算出方法は、種々の算出方法を用いることができ、上述した例に限定されない。
候補電圧値変更部33は、消費電力量算出部32に設定する候補電圧値Vc1〜Vcnを変更する。候補電圧値変更部33は、第1の変更モード、第2の変更モード、および第3の変更モードのうち、設定されたいずれか1つの変更モードによって、消費電力量算出部32に設定する候補電圧値Vc1〜Vcnを変更する。以下、候補電圧値Vc1〜Vcnを総称して候補電圧値Vcと記載する場合がある。
まず、第1の変更モードについて説明する。候補電圧値変更部33は、刻み幅Wを予め記憶している。刻み幅Wは、最も値が近い2つの候補電圧値Vcの間の差を規定する。候補電圧値変更部33は、設定された変更モードが第1の変更モードである場合、変電所モデル情報72に基づいて、変電所電圧Vo1〜Vonの制御可能範囲Ro1〜Ronを刻み幅Wで刻んだ複数の値を順次候補電圧値Vcとする。かかる第1の変更モードは、全探索モードと呼ぶこともできる。以下、制御可能範囲Ro1〜Ronを総称して制御可能範囲Roと記載する。
ここで、刻み幅Wを10Vとし、制御可能範囲Roを1450V〜1550Vとすると、各変電所電圧Voの制御可能範囲Roを刻み幅Wで刻んだ値は、1450V,1460V,1470V,・・・,1540V,1550Vである。
変電所3が変電所3,3の2つであると仮定すると、「Vc1,Vc2」∈{「1450,1450」,「1450,1460」,・・・,「1450,1550」,「1460,1450」,「1460,1460」,・・・「1550,1550」}となる。
すなわち、「Vs1,Vs2」は、10Vの刻みで121通りの値に変更され、消費電力量算出部32に設定される。そのため、この場合、消費電力量算出部32は、値が異なる121通りの「Vs1,Vs2」で総消費電力量Pを各々算出する。
次に、第2の変更モードについて説明する。候補電圧値変更部33は、設定された変更モードが第2の変更モードである場合、変電所モデル情報72に基づいて、各変電所3における変電所電圧Voの制御可能範囲Ro内の乱数を予め設定された個数x分だけ生成し、生成したx個の乱数を順次候補電圧値Vcとする。かかる第2の変更モードは、乱数モードと呼ぶこともできる。なお、xは、自然数であり、例えば、x=100である。
ここで、x=100であるとし、制御可能範囲Roを1450V〜1550Vとし、変電所3が変電所3,3の2つであると仮定する。この場合、候補電圧値変更部33は、生成した乱数が「1451,1549」である場合、Vc1=1451とし、Vc2=1549とする。また、候補電圧値変更部33は、次に生成した乱数が「1537,1482」である場合、Vs1=1537とし、Vs2=1482とする。このように、候補電圧値変更部33は、生成した個数x分の乱数を順次候補電圧値Vcとすることができる。
なお、乱数の個数xは、100個未満であってもよく、100個を超える数であってもよい。また、上述した乱数は、制御可能範囲Ro内での値であるが、候補電圧値変更部33は、上述した刻み幅Wを乱数で決定することもできる。この場合、乱数で決定した刻み幅Wで制御可能範囲Roを刻んだ複数の値を順次候補電圧値Vcとすることができる。
次に、第3の変更モードについて説明する。候補電圧値変更部33は、各変電所3における電圧設定値Vxと刻み幅Wxとを予め記憶している。なお、電圧設定値Vxは、制御可能範囲Ro内の値である。
候補電圧値変更部33は、設定された変更モードが第3の変更モードである場合、電圧設定値Vxから刻み幅Wxの範囲である設定範囲Rx内で順次候補電圧値Vcを変更する処理を、電圧設定値Vxを変更しながら行う。
具体的には、候補電圧値変更部33は、変電所モデル情報72と、各変電所3における電圧設定値Vxおよび刻み幅Wxとに基づいて、電圧設定値Vxを刻み幅Wxで変更した複数の値を順次候補電圧値Vcとする。かかる第3の変更モードは、局所探索モードと呼ぶこともできる。
ここで、Vx=1500Vであるとし、Wx=10Vであるとし、変電所3が変電所3,3の2つであると仮定する。この場合、候補電圧値変更部33によって消費電力量算出部32に設定される候補電圧値Vc1,Vc2は、「Vc1,Vc2」∈{「1490,1500」,「1510,1500」,「1500,1490」,「1500,1510」}である。
候補電圧値変更部33は、電圧設定値Vxを刻み幅Wxで変更して生成した複数の候補電圧値Vcを用いて消費電力量算出部32によって算出された複数の総消費電力量Pのうち最も低い値が算出されたときに用いた候補電圧値Vc1,Vc2を判定する。
ここで、複数の総消費電力量Pのうち最も低い値が算出されたときに用いた候補電圧値Vc1,Vc2が1510V,1500Vであるとする。この場合、電圧設定値Vxは、変電所3では、1510Vであり、変電所3では、1500Vである。
候補電圧値変更部33によって消費電力量算出部32に設定される候補電圧値Vc1,Vc2は、「Vc1,Vc2」∈{「1500,1500」,「1520,1500」,「1510,1500」,「1500,1510」}である。このように、候補電圧値変更部33は、新たに設定した電圧設定値Vxを刻み幅Wxで変更する。
候補電圧値変更部33は、新たに設定した電圧設定値Vxを刻み幅Wxで変更して生成した複数の候補電圧値Vcを用いて消費電力量算出部32によって算出された総消費電力量Pのうち最も低い値が算出されたときに用いた候補電圧値Vc1,Vc2を判定する。候補電圧値変更部33は、かかる処理を所定回数分だけ繰り返して電圧設定値Vxを所定回数分だけ変更する。
次に、電圧設定値決定部34について説明する。電圧設定値決定部34は、候補電圧値変更部33によって変更された複数の候補電圧値Vcを用いて算出された複数の総消費電力量Pのうち予め設定された電力条件を満たす総消費電力量Pの算出に用いられた候補電圧値Vcを変電所3へ出力する電圧設定値Vsとして決定する。
総消費電力量Pのうち最も小さい総消費電力量Pであることを電力条件とすることで、直流電化区間に在線する回生車における回生電力を高めることができ、直流電化区間における消費電力量の低減を図ることができる。
例えば、電圧設定値決定部34は、消費電力量算出部32で算出された複数の総消費電力量Pのうち最も小さい総消費電力量Pの算出に用いられた候補電圧値Vcを各変電所3の電圧設定値Vsとして決定することができる。
なお、上述した電力条件は、総消費電力量Pが最小値であることに限定されない。例えば、電圧設定値決定部34は、複数の総消費電力量Pのうち変動が最も少ないことを電力条件とすることができる。「変動が最も少ない」とは、総消費電力量Pを算出する際に用いられた総消費電力Ppの時間的変動率またはばらつきが小さいことを意味する。
また、電圧設定値決定部34は、総消費電力量Pが最小値であり且つ変動が最も少ないことを電力条件とすることができる。電圧設定値決定部34は、消費電力量算出部32で算出された複数の総消費電力量Pのうち最も小さい総消費電力量Pが複数ある場合、最も小さい総消費電力量Pのうち変動が最も少ない総消費電力量Pの算出に用いられた候補電圧値Vcを各変電所3の電圧設定値Vsとして決定することができる。
電圧設定値決定部34は、各変電所3の電圧設定値Vsを決定すると、決定した各変電所3の電圧設定値Vsと状況情報とを関連付けた電圧設定値情報を電圧設定値記憶部14に記憶する。電圧設定値決定部34は、電圧設定値記憶部14に記憶された電圧設定値情報テーブル63に電圧設定値情報を設定することで、電圧設定値情報を電圧設定値記憶部14に記憶する。電圧設定値決定部34は、例えば、変電所電圧Voが制御される日の前日までに電圧設定値情報を生成して電圧設定値記憶部14に記憶することができる。
電圧設定値出力部23は、電圧設定値記憶部14に記憶された電圧設定値情報を直流き電電圧制御装置2へ出力する。例えば、電圧設定値出力部23は、電圧設定値記憶部14に記憶された電圧設定値情報の中から、直流き電電圧制御装置2による制御対象の状況に対応する電圧設定値情報を抽出して直流き電電圧制御装置2へ出力することができる。
ここで、電圧設定値情報テーブル63が図8に示す状態であり、かつ、制御対象の状況が、日種別が平日で季節種別が夏で時間帯が0時〜1時であるとする。この場合、電圧設定値出力部23は、電圧設定値Vs1,Vs2,・・・,Vsnとして、1500V,1510,・・・,1490Vを示す電圧設定値情報を電圧設定値記憶部14から抽出して直流き電電圧制御装置2へ出力する。
また、制御対象の状況が、日種別が平日で季節種別が冬で時間帯が23時〜24時であるとする。この場合、電圧設定値出力部23は、電圧設定値Vs1,Vs2,・・・,Vsnとして、1570V,1570,・・・,1550Vを示す電圧設定値情報を電圧設定値記憶部14から抽出して直流き電電圧制御装置2へ出力する。
なお、電圧設定値出力部23は、直流き電電圧制御装置2の制御対象の状況になる直前に、制御対象の状況の電圧設定値情報を電圧設定値記憶部14から抽出して直流き電電圧制御装置2へ出力する。これにより、制御対象の状況に対応する電圧設定値情報に基づいて直流き電電圧制御装置2が変電所電圧Vo1〜Vonを制御することができる。
例えば、電圧設定値出力部23は、制御対象の状況における時間帯が0時〜1時である場合、0時になる前に、時間帯が0時〜1時である状況の電圧設定値情報を電圧設定値記憶部14から抽出して直流き電電圧制御装置2へ出力する。
上述した例では、電圧設定値算出部22が状況毎の電圧設定値情報を予め生成して電圧設定値記憶部14に記憶するが、かかる例に限定されない。電圧設定値算出部22は、記憶部10に記憶された情報に基づいて、制御対象の状況に対応する電圧設定値情報を、制御対象の状況になる直前に生成することもできる。
なお、候補電圧値変更部33は、第1の変更モード、第2の変更モード、および第3の変更モードに加え、第4の変更モードによって、消費電力量算出部32に設定する候補電圧値Vc1〜Vcnを変更することもできる。
候補電圧値変更部33は、設定された変更モードが第4の変更モードである場合、変電所モデル情報72に基づいて、各変電所3における変電所電圧Voの制御可能範囲Roを刻み幅Wで刻んだ複数の値を順次候補電圧値Vcとする。候補電圧値変更部33は、刻み幅Wを小さくしながら順次候補電圧値Vcを変更する。
具体的には、候補電圧値変更部33は、変電所電圧Voの制御可能範囲Roを設定された刻み幅W1で刻んだ複数の値を順次候補電圧値Vcとして消費電力量算出部32に設定する。そして、候補電圧値変更部33は、制御可能範囲Roを刻み幅W1で刻んで生成された複数の候補電圧値Vcを用いて消費電力量算出部32によって算出された総消費電力量Pのうち最も低い値が算出されたときに用いた候補電圧値Vcを含む範囲R1を決定する。範囲R1は、最も低い総消費電力量Pが算出されたときに用いた候補電圧値VcをVcmとすると、範囲R1は、例えば、Vcm−W1からVcm+W1までの範囲である。
候補電圧値変更部33は、範囲R1を刻み幅W1よりも小さい刻み幅W2で刻んだ複数の値を順次候補電圧値Vcとして消費電力量算出部32に設定する。候補電圧値変更部33は、刻み幅W2で刻んで生成された複数の候補電圧値Vcを用いて消費電力量算出部32によって算出された総消費電力量Pのうち最も低い値が算出されたときに用いた候補電圧値Vcを含む範囲R2を決定する。
このように、候補電圧値変更部33は、消費電力量算出部32によって算出された総消費電力量Pに基づいて、刻み幅Wを小さくしていくことで、消費電力量算出部32によって算出される総消費電力量Pが小さい候補電圧値Vcを絞り込むようにしている。そのため、刻み幅Wを最初から小さくしておく場合に比べ、総消費電力量Pが小さい候補電圧値Vcを迅速に検出することができる。
なお、上述した例では、候補電圧値変更部33は、予め設定された変更モードによって消費電力量算出部32に設定する候補電圧値Vc1〜Vcnを変更するが、変更モードは、自動的に変更することもできる。候補電圧値変更部33は、走行履歴情報記憶部11によって抽出される走行履歴情報に関連付けられた状況情報と電圧設定値Vsの算出対象の状況を示す状況情報との一致度合い、例えば積算値Diに基づいて、変更モードを決定することができる。
つづいて、直流き電電圧算出装置1における処理部20の動作を、フローチャートを用いて説明する。図9は、実施の形態1にかかる処理部20の直流き電電圧算出処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、処理部20は、電圧設定値情報の生成タイミングか否かを判定する(ステップS10)。かかる生成タイミングは、直流き電電圧制御装置2の変電所電圧制御部41によって変電所電圧Vo1〜Vonの制御が行われる前のタイミングである。
処理部20は、電圧設定値情報の生成タイミングであると判定した場合(ステップS10:Yes)、電圧設定値情報の生成処理を実行する(ステップS11)。かかる電圧設定値情報の生成処理は、図10に示すステップS20〜S30に示す処理であり、後で詳述する。
ステップS11の処理が終了した場合、または電圧設定値情報の生成タイミングでないと判定した場合(ステップS10:No)、処理部20は、電圧設定値情報の出力タイミングか否かを判定する(ステップS12)。
処理部20は、電圧設定値情報の出力タイミングであると判定した場合(ステップS12:Yes)、電圧設定値情報の出力処理を実行する(ステップS13)。ステップS13において、処理部20の電圧設定値出力部23は、記憶部10に記憶された電圧設定値情報を直流き電電圧制御装置2へ出力する。
ステップS13の処理が終了した場合、または電圧設定値情報の出力タイミングでないと判定した場合(ステップS12:No)、処理部20は、図9に示す処理を終了する。
図10は、電圧設定値情報の生成処理の一例を示すフローチャートである。処理部20の走行履歴情報抽出部31は、条件情報記憶部12に記憶された条件情報を取得する(ステップS20)。走行履歴情報抽出部31は、ステップS20で取得した条件情報に基づき、走行履歴情報記憶部11から走行履歴情報を抽出する(ステップS21)。
処理部20の候補電圧値変更部33は、各変電所3の変電所モデル情報72をモデル情報記憶部13から取得する(ステップS22)。候補電圧値変更部33は、各変電所3の変電所モデル情報72に基づいて、各変電所3の制御可能範囲Ro1〜Ronで、各変電所3の候補電圧値Vc1〜Vcnを消費電力量算出部32に設定する(ステップS23)。
消費電力量算出部32は、モデル情報記憶部13からモデル情報70を取得する(ステップS24)。消費電力量算出部32は、ステップS21で取得された走行履歴情報と、ステップS23で設定された各変電所3の候補電圧値Vc1〜Vcnと、ステップS24で取得されたモデル情報70とに基づいて、算出対象の時間帯における各時刻の総消費電力Ppを算出する(ステップS25)。
消費電力量算出部32は、時刻毎の総消費電力Ppを積算することで、算出対象の時間帯における総消費電力量Pを算出する(ステップS26)。電圧設定値決定部34は、消費電力量算出部32において、候補電圧値変更部33において全ての候補電圧値Vcが設定されたか否かを判定する(ステップS27)。
電圧設定値決定部34は、全ての候補電圧値Vcが設定されていないと判定した場合(ステップS27:No)、処理をステップS23へ進める。また、電圧設定値決定部34は、全ての候補電圧値Vcが設定されたと判定した場合(ステップS27:Yes)、消費電力量算出部32によって算出された複数の総消費電力量Pのうち最も小さい総消費電力量Pを判定する(ステップS28)。
電圧設定値決定部34は、ステップS28で判定された最も小さい総消費電力量Pの算出に用いられた各変電所3の候補電圧値Vcを各変電所3の電圧設定値Vsとして決定する(ステップS29)。電圧設定値決定部34は、ステップS29で決定した各変電所3の電圧設定値Vsを示す電圧設定値情報を電圧設定値記憶部14に記憶する(ステップS30)。
図11は、実施の形態1にかかる直流き電電圧算出装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。図11に示すように、直流き電電圧算出装置1は、プロセッサ101と、メモリ102と、インタフェース回路103とを備えるコンピュータを含む。
プロセッサ101、メモリ102およびインタフェース回路103は、バス104によって互いにデータの送受信が可能である。直流き電電圧算出装置1において、走行履歴情報記憶部11、条件情報記憶部12、モデル情報記憶部13、および電圧設定値記憶部14はメモリ102によって実現される。通信部30は、インタフェース回路103によって実現される。メモリ102は、コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体を含む。
プロセッサ101は、メモリ102に記憶された直流き電電圧算出プログラムを読み出して実行することによって、情報取得部21、電圧設定値算出部22、および電圧設定値出力部23の機能を実行する。プロセッサ101は、処理回路の一例であり、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processer)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち一つ以上を含む。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVD(Digital Versatile Disc)などである。
以上のように、実施の形態1にかかる直流き電電圧制御システム100は、直流き電電圧算出装置1と、直流き電電圧制御装置2とを備える。直流き電電圧算出装置1は、電気鉄道の直流電化区間におけるき電線5へ変電所3から印加される電圧である変電所電圧Vo1〜Vonの設定値である電圧設定値Vs1〜Vsnを算出する。直流き電電圧制御装置2は、直流き電電圧算出装置1によって算出された電圧設定値Vs1〜Vsnに基づいて、各変電所3の変電所電圧Vo1〜Vonを制御する。直流き電電圧算出装置1は、モデル情報記憶部13と、走行履歴情報記憶部11と、電圧設定値算出部22とを備える。モデル情報記憶部13は、直流電化区間に在線する列車6における回生電力絞り込み量を制御する情報を含む列車モデル情報71と、変電所3の位置情報を含むき電網モデル情報73と、変電所電圧Voの制御情報を含む変電所モデル情報72とを含むモデル情報70を記憶する。走行履歴情報記憶部11は、直流電化区間を前日以前に走行した複数の列車6の位置および電力の状態を示す走行履歴情報を列車6毎に記憶する。電圧設定値算出部22は、モデル情報70と走行履歴情報とに基づいて、直流電化区間における総消費電力量Pが予め設定された条件である電力条件を満たすように変電所電圧Voを制御する電圧設定値Vsを算出する。これにより、列車情報をリアルタイムで収集して変電所電圧Voを制御する場合に比べ、制御遅れによる損失を防ぎ、省エネルギー効果の向上を図ることができる。
また、走行履歴情報記憶部11は、走行履歴情報に関連付けられ、且つ列車6が走行した際の状況を示す状況情報を含む。電圧設定値算出部22は、電圧設定値Vsの算出対象の状況と一致または類似する状況を示す状況情報に関連付けられた走行履歴情報を走行履歴情報記憶部11から抽出し、抽出した走行履歴情報とモデル情報70とに基づいて、電圧設定値Vsを算出する。これにより、列車6が走行する際の状況に合わせた適切な電圧設定値Vsを算出することができ、省エネルギー効果の向上をさらに図ることができる。
また、直流き電電圧制御システム100は、算出対象の状況を規定する条件情報を記憶する条件情報記憶部12を備える。電圧設定値算出部22は、条件情報記憶部12に記憶された条件情報と一致または類似する状況情報に関連付けられた走行履歴情報を抽出する。このように、直流き電電圧制御システム100は、予め条件情報を記憶していることから、列車6が走行する際の状況に応じた走行履歴情報を容易に抽出することができる。
条件情報は、算出対象の状況を規定する複数の状況パラメータを含み、状況情報は、列車6が走行した際の状況を示す複数の状況パラメータを含む。電圧設定値算出部22は、条件情報と状況情報との間の状況パラメータのずれを重みづけして積算した結果である積算値Diに基づき、電圧設定値Vsの算出対象の状況と一致または類似する状況を示す状況情報に関連付けられた走行履歴情報を走行履歴情報記憶部11から抽出する。これにより、電圧設定値Vs1〜Vsnの算出対象の状況に対して適切な走行履歴情報を取得することができ、電圧設定値Vs1〜Vsnを精度よく算出することができる。
また、電圧設定値算出部22は、消費電力量算出部32と、候補電圧値変更部33と、電圧設定値決定部34とを備える。消費電力量算出部32は、走行履歴情報とモデル情報70と変電所電圧の候補値である候補電圧値Vcとに基づいて、直流電化区間における消費電力量の値である総消費電力量Pを算出する。候補電圧値変更部33は、消費電力量算出部32で総消費電力量Pの算出に用いる候補電圧値Vcを変更する。電圧設定値決定部34は、候補電圧値変更部33によって変更された複数の候補電圧値Vcを用いて算出された複数の総消費電力量Pのうち電力条件を満たす総消費電力量Pの算出に用いられた候補電圧値Vcを変電所3へ出力する電圧設定値Vsとして決定する。これにより、候補電圧値Vcを変更することで、適切な電圧設定値Vsを算出することができる。
また、候補電圧値変更部33は、変電所電圧Voの制御情報である変電所モデル情報72に基づいて、変電所電圧Voの制御可能範囲Ro内で設定間隔である刻み幅W毎の値を順次候補電圧値Vcとする。これにより、刻み幅Wを適切に設定することで、電圧設定値Vsを精度よく決定しつつも、設定する電圧設定値Vsの数を増減させることで総消費電力量Pの算出時間を適切に設定することができる。
また、候補電圧値変更部33は、変電所モデル情報72に基づいて、変電所電圧Voの制御可能範囲Ro内の乱数を複数生成し、生成した複数の乱数を順次候補電圧値Vcとする。これにより、乱数の数を適切に増減させることで、少ない電力シミュレーション回数で電圧設定値Vsを精度よく決定することができる。
また、候補電圧値変更部33は、電圧設定値Vxから設定範囲Rx内で順次候補電圧値Vcを変更する処理を、電圧設定値Vxを変更しながら行う。これにより、少ない電力シミュレーション回数で電圧設定値Vsを精度よく決定することができる。
また、消費電力量算出部32は、走行履歴情報とモデル情報70と候補電圧値Vcとに基づいて、直流電化区間における各時刻の総消費電力Ppを積算することで直流電化区間における時間帯単位の総消費電力量Pを算出する。これにより、時間帯単位における電圧設定値Vsを算出することができ、電圧設定値Vsの算出間隔を時間帯単位にすることができる。そのため、電圧設定値Vsの算出による処理部20の処理負荷を低減することができる。
また、直流き電電圧算出装置1は、電圧設定値記憶部14と、電圧設定値出力部23とを備える。電圧設定値記憶部14は、電圧設定値算出部22によって算出された電圧設定値Vsを記憶する。電圧設定値出力部23は、電圧設定値記憶部14に記憶された電圧設定値Vsを出力する。これにより、変電所電圧Voの制御の状況に基づく電圧設定値Vsを電圧設定値記憶部14から迅速に出力することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 直流き電電圧算出装置、2 直流き電電圧制御装置、3,3〜3 変電所、4 ネットワーク、5 き電線、6,6〜6 列車、10 記憶部、11 走行履歴情報記憶部、12 条件情報記憶部、13 モデル情報記憶部、14 電圧設定値記憶部、20 処理部、21 情報取得部、22 電圧設定値算出部、23 電圧設定値出力部、30 通信部、31 走行履歴情報抽出部、32 消費電力量算出部、33 候補電圧値変更部、34 電圧設定値決定部、61 走行履歴情報テーブル、62 条件情報テーブル、63 電圧設定値情報テーブル、70 モデル情報、71 列車モデル情報、72 変電所モデル情報、73 き電網モデル情報、100 直流き電電圧制御システム。

Claims (13)

  1. 電気鉄道の直流電化区間におけるき電線へ変電所から印加される電圧である変電所電圧を算出する直流き電電圧算出装置であって、
    前記直流電化区間に在線する列車における回生電力絞り込み量を制御する情報を含む列車モデル情報と、前記変電所の位置情報を含むき電網モデル情報と、前記変電所電圧の制御情報を含む変電所モデル情報とを含むモデル情報を記憶するモデル情報記憶部と、
    前記直流電化区間を前日以前に走行した複数の列車の位置および電力の状態を示す走行履歴情報を前記列車毎に記憶する走行履歴情報記憶部と、
    前記モデル情報と前記走行履歴情報とに基づいて、前記直流電化区間における消費電力量が予め設定された条件を満たすように前記変電所電圧を制御する電圧設定値を算出する電圧設定値算出部と、
    を備えることを特徴とする直流き電電圧算出装置。
  2. 前記走行履歴情報記憶部は、
    前記走行履歴情報に関連付けられ、且つ前記列車が走行した際の状況を示す状況情報を含み、
    前記電圧設定値算出部は、
    前記電圧設定値の算出対象の状況と一致または類似する状況を示す状況情報に関連付けられた走行履歴情報を前記走行履歴情報記憶部から抽出し、当該抽出した走行履歴情報と前記モデル情報とに基づいて、前記電圧設定値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の直流き電電圧算出装置。
  3. 前記算出対象の状況を規定する条件情報を記憶する条件情報記憶部を備え、
    前記電圧設定値算出部は、
    前記条件情報記憶部に記憶された前記条件情報と一致または類似する状況情報に関連付けられた走行履歴情報を抽出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の直流き電電圧算出装置。
  4. 前記条件情報は、
    前記算出対象の状況を規定する複数のパラメータを含み、
    前記状況情報は、
    前記列車が走行した際の状況を示す複数のパラメータを含み、
    前記電圧設定値算出部は、
    前記条件情報と前記状況情報との間の前記パラメータのずれを重みづけして積算した結果に基づき、前記電圧設定値の算出対象の状況と一致または類似する状況を示す状況情報に関連付けられた走行履歴情報を抽出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の直流き電電圧算出装置。
  5. 前記電圧設定値算出部は、
    前記走行履歴情報と前記モデル情報と変電所電圧の候補値とに基づいて、前記直流電化区間における前記消費電力量を算出する消費電力量算出部と、
    前記消費電力量算出部で前記消費電力量の算出に用いる前記変電所電圧の候補値を複数回変更する候補電圧値変更部と、
    前記候補電圧値変更部によって変更された複数の前記候補値を用いて算出された複数の消費電力量のうち前記条件を満たす消費電力量の算出に用いられた前記候補値を前記変電所へ出力する前記電圧設定値として決定する電圧設定値決定部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかつに記載の直流き電電圧算出装置。
  6. 前記候補電圧値変更部は、
    前記変電所電圧の制御情報に基づいて、前記変電所電圧の制御可能範囲内で設定間隔毎の値を順次前記変電所電圧の候補値とする
    ことを特徴とする請求項5に記載の直流き電電圧算出装置。
  7. 前記候補電圧値変更部は、
    前記変電所電圧の制御情報に基づいて、前記変電所電圧の制御可能範囲内の乱数を複数生成し、生成した複数の乱数を順次前記変電所電圧の候補値とする
    ことを特徴とする請求項5に記載の直流き電電圧算出装置。
  8. 前記候補電圧値変更部は、
    電圧設定値から設定範囲内で順次前記変電所電圧の候補値とする値を変更する処理を、前記電圧設定値を変更しながら行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の直流き電電圧算出装置。
  9. 前記消費電力量算出部は、
    前記走行履歴情報と前記モデル情報と前記変電所電圧の候補値とに基づいて、前記直流電化区間における各時刻の消費電力の値を積算することで前記直流電化区間における前記消費電力量を算出する
    ことを特徴とする請求項5から8のいずれか一つに記載の直流き電電圧算出装置。
  10. 前記電圧設定値算出部によって算出された前記電圧設定値を記憶する電圧設定値記憶部と、
    前記電圧設定値記憶部に記憶された前記電圧設定値を出力する電圧設定値出力部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載の直流き電電圧算出装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一つに記載の直流き電電圧算出装置と、
    前記直流き電電圧算出装置によって演算された電圧設定値に基づいて、前記変電所の前記変電所電圧を制御する直流き電電圧制御装置と、を備える
    ことを特徴とする直流き電電圧制御システム。
  12. コンピュータが実行する直流き電電圧算出方法であって、
    電気鉄道の直流電化区間に在線する列車における回生電力絞り込み量を制御する情報を含む列車モデル情報と、前記直流電化区間におけるき電線へ電圧を印加する変電所の位置情報を含むき電網モデル情報と、前記電線への前記電圧である変電所電圧の制御情報を含む変電所モデル情報とを含むモデル情報を記憶するモデル情報記憶部から前記モデル情報を取得するステップと、
    前記直流電化区間を前日以前に走行した複数の列車の位置および電力の状態を示す走行履歴情報を前記列車毎に記憶する走行履歴情報記憶部から前記走行履歴情報を取得するステップと、
    前記モデル情報と前記走行履歴情報とに基づいて、前記直流電化区間における消費電力量が予め設定された条件を満たすように前記変電所電圧を制御する電圧設定値を算出し、前記電圧設定値を前記変電所に出力するステップと、
    を含むことを特徴とする直流き電電圧算出方法。
  13. 電気鉄道の直流電化区間に在線する列車における回生電力絞り込み量を制御する情報を含む列車モデル情報と、前記直流電化区間におけるき電線へ電圧を印加する変電所の位置情報を含むき電網モデル情報と、前記電線への前記電圧である変電所電圧の制御情報を含む変電所モデル情報とを含むモデル情報を記憶するモデル情報記憶部から前記モデル情報を取得するステップと、
    前記直流電化区間を前日以前に走行した複数の列車の位置および電力の状態を示す走行履歴情報を前記列車毎に記憶する走行履歴情報記憶部から前記走行履歴情報を取得するステップと、
    前記モデル情報と前記走行履歴情報とに基づいて、前記直流電化区間における消費電力量が予め設定された条件を満たすように前記変電所電圧を制御する電圧設定値を算出し、前記電圧設定値を前記変電所に出力するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする直流き電電圧算出プログラム。
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