JP6271920B2 - 計測装置、計測方法、リソグラフィ装置、及び物品の製造方法 - Google Patents

計測装置、計測方法、リソグラフィ装置、及び物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、計測装置、計測方法、リソグラフィ装置、及び物品の製造方法に関する。
近年、ICやLSIなどの半導体デバイスの微細化及び高集積化に伴い、露光装置などのリソグラフィ装置においても高精度化及び高機能化が進んでいる。半導体デバイスの製造に用いるリソグラフィ装置としては、ステッパーやスキャナーと呼ばれる露光装置を用いることが多い。これらの露光装置は、ウエハなどの基板をステップ駆動しながら、マスクやレチクルなどの原版のパターンを基板の複数の箇所(ショット領域)に順次転写する。かかる転写を一括で行う露光装置がステッパーと呼ばれ、基板を走査(スキャン)しながら転写を行う露光装置がスキャナーと呼ばれる。
リソグラフィ装置において、原版と基板とのアライメント精度は、リソグラフィ装置の性能に直接影響する重要な要素である。そのため、原版のパターンと基板に形成されているパターンとをナノメートルのオーダーで位置合わせ(アライメント)する技術が求められている。また、リソグラフィ装置には、生産性の観点から、スループット(単位時間内で処理できる基板の数)の向上も求められている。
このように、リソグラフィ装置においては、高精度なアライメントを実現しながら、スループットを向上させることが求められている。そこで、基板を保持するステージを停止させずに、基板上のアライメントマークをセンサで計測する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1には、アライメントマークが1方向の位置情報を有する場合に、かかる1方向に垂直な方向にアライメントマークをスキャンしながら、アライメントマーク(の像)をセンサで計測する技術が開示されている。このような技術によれば、アライメントマークの計測に要する時間(処理時間)を短縮できるため、高精度なアライメントを実現しながら、スループットを向上させることが可能となる。
特開平11−329943号公報
従来技術は、アライメントマークが1方向のみに位置情報を有する(例えば、アライメントマークの要素が1方向のみに配列されている)場合には有効な技術である。しかしながら、アライメントマークが2方向に位置情報を有する場合には、基板を静止させてからアライメントマークを計測しなければならない。従って、従来技術では、アライメントマークによっては、スループットを向上させることができないことがある。
本発明は、基板に形成されたアライメントマークの位置を計測する時間の点で有利な技術を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての計測装置は、第1方向の位置情報を有する第1マークと、前記第1方向とは異なる第2方向の位置情報を有する第2マークとを含む、基板に形成されたアライメントマークの位置を計測する計測装置であって、前記基板を保持して可動のステージと、前記アライメントマークの像を検出する検出部と、前記ステージの移動と前記検出部による検出とを制御する制御部と、前記検出部により像を検出されたアライメントマークの位置を求める処理部と、を有し、前記制御部は、前記アライメントマークが前記検出部の視野外の第1位置から前記検出部の視野内の第2位置へ移動するように、前記第1方向に前記ステージを移動させながら前記アライメントマークの像を前記検出部に検出させ、かつ前記アライメントマークが前記第2位置から前記検出部の視野外の第3位置へ移動するように、前記第2方向に前記ステージを移動させながら前記アライメントマークの像を前記検出部に検出させ、前記処理部は、前記第1方向に前記ステージを移動させている間に前記検出部により検出された前記第2マークの像から前記第2マークの前記第2方向の位置を求め、前記第2方向に前記ステージを移動させている間に前記検出部により検出された前記第1マークの像から前記第1マークの前記第1方向の位置を求める、ことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、基板に形成されたアライメントマークの位置を計測する時間の点で有利な技術を提供することができる。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略図である。 基板に形成されたアライメントマークの一例を示す図である。 基板に形成された複数のアライメントマークの配置の一例を示す図である。 アライメントマークの像を撮像する際の基板ステージの移動パターンと撮像素子での蓄積タイミングとを説明するための図である。 撮像素子によるアライメントマークの像の撮像を説明するための図である。 基板に形成された複数のアライメントマークの配置の一例を示す図である。 撮像素子によって撮像されるアライメントマークの像の一例を示す図である。 アライメントマークの像を撮像する際の基板ステージの移動パターンと撮像素子での蓄積タイミングとを説明するための図である。 計測装置における主制御部と、アライメント処理部と、ステージ処理部との間の指示や情報の流れを説明するための図である。 露光装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての露光装置100の構成を示す概略図である。露光装置100は、パターンを基板に形成するリソグラフィ装置である。露光装置100は、照明光学系110と、レチクル120を保持して可動のレチクルステージ(不図示)と、投影光学系130と、基板140を保持して可動の基板ステージ150と、計測装置200とを有する。また、計測装置200は、検出部210と、アライメント制御部220と、ステージ制御部230と、主制御部240とを含む。なお、主制御部240は、計測装置200の動作を制御するだけではなく、本実施形態では、露光装置100の動作も制御する。
露光装置100は、レチクル(原版)120と基板140をアライメントした後、照明光学系110によってレチクル120を照明し、投影光学系130を介して、レチクル120のパターン(としての潜像パターン)を基板140に転写する。
基板140は、基板140を吸着するチャック155を介して、X方向及びY方向(第1方向及び第2方向)に移動可能な基板ステージ150に保持されている。基板140には、基板140のアライメントを行うために、複数のアライメントマーク300が形成されている。アライメントマーク300は、それぞれ、図2に示すように、X方向及びY方向の2方向の位置情報を有する。換言すれば、アライメントマーク300は、X方向の位置情報を有するXマーク(第1マーク)310と、Y方向の位置情報を有するYマーク(第2マーク)320とを含む。X方向に沿って複数の要素が配列されたXマーク310からX方向の位置(位置情報)を求め、Y方向に沿って複数の要素が配列されたYマーク320からY方向の位置(位置情報)を求めることができる。ここで、X方向とY方向とは、互いに直交する関係にある。
検出部210は、光源212と、スコープ214と、撮像素子216と、撮像制御部218とを含む。光源212からの光は、ファイバや専用光学系を介して、ハーフミラーMや各種の光学部材を含むスコープ214に導かれ、アライメントマーク300を照明する。アライメントマーク300で反射された光は、スコープ214を介して、撮像素子216に投影される。このように、スコープ214は、位置計測対象となるアライメントマーク(計測対象のアライメントマーク)300の像を撮像素子216の撮像面に形成する。
撮像素子216で撮像された基板上のアライメントマーク300の像は、光電変換される。この際、撮像素子216においてアライメントマーク300で反射された光を蓄積する時間は、主制御部240からアライメント制御部220のアライメント処理部222に伝えられ、撮像制御部218によって制御される。また、撮像素子216においてアライメントマーク300で反射された光を蓄積するタイミングは、ステージ制御部230のステージ処理部232からアライメント処理部222に伝えられ、撮像制御部218に指示される。
撮像素子216で光電変換された信号は、撮像制御部218でA/D変換され、デジタル信号としてアライメント制御部220のメモリ224に記憶される。本実施形態では、アライメントマーク300の位置計測精度を高くするために、同一のアライメントマーク300の像を複数回撮像する。メモリ224は、複数のデジタル信号を記憶することが可能なように構成されている。本実施形態では、メモリ224は、X方向のみの位置を求めることが可能なアライメントマークの像に対応するデジタル信号を記憶する。また、メモリ224は、Y方向のみの位置を求めることが可能なアライメントマークの像に対応するデジタル信号も記憶する。更に、メモリ224は、X方向及びY方向の2方向の位置を求めることが可能なアライメントマークの像に対応するデジタル信号も記憶する。
アライメント処理部222は、メモリ224に記憶されたデジタル信号に基づいて、アライメントマーク300の位置(中心位置)を求める。例えば、アライメント処理部222は、X方向やY方向ごとに分けてメモリ224に記憶されたデジタル信号から、アライメントマーク300(Xマーク310)のX方向の位置及びアライメントマーク300(Yマーク320)のY方向の位置を求める。そして、アライメント処理部222は、このようにして求めたアライメントマーク300の位置を方向ごとに統計処理し、その結果を主制御部240に伝える。
上述したように、基板140には、複数のアライメントマーク300が形成され、例えば、図3に示すように、4つのアライメントマーク300a乃至300dが形成されている。また、図3において、S1乃至S4は、アライメントマーク300a乃至300dのそれぞれが形成された基板140のショット領域を示している。図3を参照するに、基板ステージ150をステップ移動させながら、4つのアライメントマーク300a乃至300dの位置を順に計測する。例えば、アライメントマーク300aからアライメントマーク300bの順で、その位置を計測する場合を考える。この場合、基板ステージ150を加速及び減速させ、基板ステージ150が最短時間で目標位置(マーク位置)に移動するように、ステージ処理部232によって基板ステージ150の移動を制御する。基板ステージ150の目標位置への移動は、主制御部240からステージ処理部232に目標位置が指示され、ステージ処理部232がモータ234を駆動して干渉計236を参照しながらサーボをかけることで行われる。
次に、アライメントマーク300a乃至300dの像を撮像(検出)する際の基板ステージ150の移動パターンと撮像素子216での蓄積タイミングについて説明する。具体的には、図4(a)乃至図4(e)を参照して、基板ステージ150をショット領域S2からショット領域S3にステップ移動させて、ショット領域S3に形成されたアライメントマーク300cの像を撮像する場合を説明する。ここでは、アライメントマーク300cの像を、X方向及びY方向のそれぞれで、4回撮像するものとする。
図4(a)は、基板ステージ150のY方向への移動速度を時系列的に示す図である。図4(a)では、縦軸に基板ステージ150のY方向への移動速度Vyを採用し、横軸に時間Tを採用している。このときの基板ステージ150のY方向への移動における目標位置までの残差を図4(b)に示す。図4(b)では、縦軸に残差dPyを採用し、横軸に時間Tを採用している。また、図4(c)は、基板ステージ150のX方向への移動速度を時系列的に示す図である。図4(c)では、縦軸に基板ステージ150のX方向への移動速度Vxを採用し、横軸に時間Tを採用している。このときの基板ステージ150のX方向への移動における目標位置までの残差を図4(d)に示す。図4(d)では、縦軸に残差dPxを採用し、横軸に時間Tを採用している。図4(e)は、撮像素子216によるアライメントマーク300cの像の蓄積期間(charge Term)と、メモリ224に記憶されたデジタル信号からアライメントマーク300cの位置を求める期間(Processing Term)を示す図である。
基板ステージ150がショット領域S2からショット領域S3まで移動する際のX方向の移動距離とY方向の移動距離とを比較すると、X方向の移動距離の方が短い。従って、基板ステージ150は、Y方向における目標位置よりもX方向における目標位置に先に到達することができる。そこで、アライメントマーク300cがスコープ214の視野の内に入るまでに、基板ステージ150をX方向における目標位置に移動させておく。これにより、アライメントマーク300c(ショット領域S3)に対して、基板ステージ150がY方向に平行に移動しながらスコープ214の視野ARに入ってくる。
基板ステージ150のY方向の位置がスコープ214の視野AR(±areay)に到達すると、基板ステージ150のx方向の位置がアライメントマーク300cを高精度に検出可能となるトレランス(±tolx)の範囲内にあることを確認する。そして、基板ステージ150のx方向の位置がアライメントマーク300cを高精度に検出可能となるトレランス(±tolx)の範囲内にあれば、撮像素子216によるアライメントマーク300cの像の撮像(第1蓄積)を開始する。
第1蓄積期間では、基板ステージ150がY方向のみに移動している状態でアライメントマーク300cの像が撮像素子216に蓄積される。従って、図5(a)に示すように、アライメントマーク300cにおいては、Yマーク320cはその形状が流れてしまうのに対して、Xマーク310cはその形状を維持した状態で撮像することができる。第1蓄積は、基板ステージ150がY方向における目標位置に到達してアライメントマーク300cを高精度に検出可能となるトレランス(±toly)の範囲に静止するまで継続する。
本実施形態では、スコープ214の視野AR(±areay)や基板ステージ150のY方向への移動速度から求めた時間と主制御部240から予め指定された撮像素子216での蓄積時間との関係から蓄積回数(撮像回数)を求めている。具体的には、第1蓄積期間では、撮像素子216によりアライメントマーク300cの像を2回撮像している(ct1、ct2)。但し、撮像素子216によるアライメントマーク300cの像の撮像回数は、予め指定してもよい。また、ステージ処理部232から基板ステージ150のY方向の位置がトレランス(±toly)の範囲内に入ったことが通知されるまで、アライメントマーク300cの像を繰り返し撮像してもよい。
蓄積期間ct1で撮像されたアライメントマーク300cの像はメモリ224に記憶される。そして、アライメント処理部222によって、蓄積期間ct1で撮像されたアライメントマーク300cの像におけるXマーク310cの像からXマーク310cのX方向の位置を求める(pt1)。同様に、蓄積期間ct2で撮像されたアライメントマーク300cの像はメモリ224に記憶される。そして、アライメント処理部222によって、蓄積期間ct2で撮像されたアライメントマーク300cの像におけるXマーク310cの像からXマーク310cのX方向の位置を求める(pt2)。
次に、基板ステージ150のY方向の位置がトレランス(±toly)の範囲に静止すると、第2蓄積を開始する。第2蓄積期間では、基板ステージ150が静止した状態(即ち、X方向及びY方向に移動していない状態)でアライメントマーク300cの像が撮像素子216に蓄積される。従って、図5(b)に示すように、アライメントマーク300cのXマーク310c及びYマーク320cを、その形状を維持した状態で撮像することができる。第2蓄積期間での蓄積回数(撮像素子216によるアライメントマーク300cの像の撮像回数)は、第3蓄積期間での蓄積回数を考慮して決定する。
第3蓄積期間は、基板ステージ150がX方向に平行に移動する期間であって、基板ステージ150がX方向のみに移動している状態でアライメントマーク300cの像が撮像素子216に蓄積される。従って、図5(c)に示すように、アライメントマーク300cにおいては、Xマーク310cはその形状が流れてしまうのに対して、Yマーク320cはその形状を維持した状態で撮像することができる。第3蓄積の終了のタイミングは、基板ステージ150のX方向の位置がスコープ214の視野AR(±areax)の外側(視野外)に出た時点となる。
第3蓄積期間での蓄積回数は、スコープ214の視野AR(±areax)や基板ステージ150のX方向への移動速度から求めた時間と主制御部240から予め指定された撮像素子216での蓄積時間との関係から求めることができる。具体的には、第3蓄積期間では、撮像素子216によりアライメントマーク300cの像を2回撮像している(ct5、ct6)。本実施形態では、アライメントマーク300cの像を、X方向及びY方向のそれぞれで、4回撮像する必要があるため、第2蓄積期間では、撮像素子216によりアライメントマーク300cの像を2回撮像する(ct3、ct4)。
蓄積期間ct3で撮像されたアライメントマーク300cの像はメモリ224に記憶される。そして、アライメント処理部222によって、蓄積期間ct3で撮像されたアライメントマーク300cの像からXマーク310cのX方向の位置及びYマーク320cのY方向の位置を求める(pt3)。同様に、蓄積期間ct4で撮像されたアライメントマーク300cの像はメモリ224に記憶される。そして、アライメント処理部222によって、蓄積期間ct4で撮像されたアライメントマーク300cの像からXマーク310cのX方向の位置及びYマーク320cのY方向の位置を求める(pt4)。
また、蓄積期間ct5で撮像されたアライメントマーク300cの像はメモリ224に記憶される。そして、アライメント処理部222によって、蓄積期間ct5で撮像されたアライメントマーク300cの像におけるYマーク320cの像からYマーク320cのY方向の位置を求める(pt5)。同様に、蓄積期間ct6で撮像されたアライメントマーク300cの像はメモリ224に記憶される。そして、アライメント処理部222によって、蓄積期間ct6で撮像されたアライメントマーク300cの像におけるYマーク320cの像からYマーク320cのY方向の位置を求める(pt6)。
このような処理を全てのアライメントマーク300a乃至300dに対して行うことで、アライメントマーク300a乃至300dのそれぞれの位置(中心位置情報)を求めることができる。そして、アライメントマーク300a乃至300dのそれぞれの中心位置情報を用いてグローバルアライメントが行われ、グローバルアライメントで求めた基板140の各ショット領域の位置に基づいて、レチクル120のパターンを基板140に転写する。
ここで、アライメントマーク間の基板ステージ150の移動経路の決定方法について説明する。基板ステージ150の移動経路は、基板ステージ150の移動方向及びアライメントマーク300の位置に基づいて、アライメントマーク300を撮像素子216により撮像するために要する基板ステージ150の移動時間が最短となるように決定する。
図3を参照するに、例えば、基板ステージ150の移動開始点がST1である場合、基板ステージ150のY方向への移動時間が最短となるように基板ステージ150を移動させる必要がある。そこで、アライメントマーク300aについては、基板ステージ150をY方向に移動させながらアライメントマーク300aがスコープ214の視野ARに入るようにする。また、アライメントマーク300aから次のアライメントマークを計測するための移動(ステップ移動)を開始するときは、基板ステージ150をX方向に移動させる。
アライメントマーク300aの次に位置計測対象となるアライメントマークの候補として、アライメントマーク300bとアライメントマーク300dとが考えられる。アライメントマーク300aの位置からはY方向に対して垂直な方向(X方向)に基板ステージ150の移動を開始する。従って、次に位置計測対象となるアライメントマークには、アライメントマーク間の基板ステージ150の移動時間を最短とするために、アライメントマーク300bを選択する。これは、アライメントマーク300aからアライメントマーク300bまでのX方向の距離は、アライメントマーク300aからアライメントマーク300dまでのX方向の距離よりも長いからである。アライメントマーク300bについては、基板ステージ150をX方向に移動させながらアライメントマーク300bがスコープ214の視野ARに入るようにする。
これ以降も同様の方法で基板ステージ150の移動経路を決定する。本実施形態では、最終的な基板ステージ150の移動経路は、アライメントマーク300a、アライメントマーク300b、アライメントマーク300c、アライメントマーク300dの順で移動する経路となる。
また、図6に示すように、例えば、基板ステージ150の移動開始点がST2である場合を考えると、基板ステージ150のX方向への移動時間が最短となるように基板ステージ150を移動させる必要がある。そこで、アライメントマーク300eについては、基板ステージ150をX方向に移動させながらアライメントマーク300eがスコープ214の視野ARに入るようにする。また、アライメントマーク300eから次のアライメントマークを計測するための移動(ステップ移動)を開始するときは、基板ステージ150をY方向に移動させる。
図6では、アライメントマーク300eの次に位置計測対象となるアライメントマークとして、アライメントマーク300fを選択する。これは、アライメントマーク300eからアライメントマーク300fまでのY方向の距離は、アライメントマーク300eからアライメントマーク300iまでのY方向の距離よりも長いからである。
また、アライメントマーク300fの次に位置計測対象となるアライメントマークの候補として、アライメントマーク300gとアライメントマーク300hとが考えられる。アライメントマーク300fとアライメントマーク300hとは、45度の位置関係にある。この場合、基板ステージ150をX方向及びY方向の両方に最高速度で移動させることが可能であるため、基板ステージ150を45度方向に移動させれば、アライメントマーク間の基板ステージ150の移動時間を最短にすることができる。但し、本実施形態では、アライメントマーク300fの次に位置計測対象となるアライメントマークについては、基板ステージ150をX方向に移動させながらかかるアライメントマークがスコープ214の視野ARに入るようにする必要がある。従って、また、アライメントマーク300fの次に位置計測対象となるアライメントマークとして、アライメントマーク300gを選択する。
これ以降も同様の方法で基板ステージ150の移動経路を決定する。本実施形態では、最終的な基板ステージ150の移動経路は、アライメントマーク300e、アライメントマーク300f、アライメントマーク300g、アライメントマーク300iの順で移動する経路となる。
このように、基板ステージ150の移動方向やアライメントマーク300の位置関係(レイアウト)に基づいて、アライメントマーク間の基板ステージ150の移動時間が最短となるように、基板ステージ150の移動経路を決定(生成)する。
計測装置200では、位置計測対象となるアライメントマーク300の一部がスコープ214の視野ARに入った後、基板ステージ150を第1方向(例えば、X方向)に移動させながら撮像素子216によりアライメントマークの像を撮像する。次いで、基板ステージ150を第1方向とは異なる第2方向(例えば、Y方向)に移動させながら撮像素子216によりアライメントマークの像を撮像する。そして、基板ステージ150を第1方向に移動させている間に撮像されたアライメントマークの像における第2マーク(Yマーク)の像からYマークのY方向の位置を求める。同様に、基板ステージ150を第2方向に移動させている間に撮像されたアライメントマークの像における第1マーク(Xマーク)の像からXマークのX方向の位置を求める。これにより、計測装置200は、アライメントマークが2方向に位置情報を有する場合であっても、基板ステージ150を静止させてアライメントマークの像を撮像する時間を短縮しながら、アライメントマークの位置を計測することができる。
また、計測装置200では、位置計測対象となるアライメントマークがスコープ214の視野の外の位置(第1位置)からスコープ214の視野の内の位置(第2位置)に到達するまで、基板ステージ150を第1方向(例えば、X方向)に移動させるとよい。なお、位置計測対象となるアライメントマークがスコープ214の視野の外の位置からスコープ214の視野の内の位置に到達するまで、基板ステージ150を第1方向に連続的に移動させると更によい。そして、その移動において、アライメントマークがスコープ214の視野の内で第1方向に移動しているときにアライメントマークの像を撮像することで、アライメントマークの像の撮像に要する時間を効果的に短縮することができる。但し、アライメントマークがスコープ214の視野の外の位置に到達するまでの期間は、基板ステージ150を第1方向及び第2方向に並行して移動させる期間を含んでいてもよい。換言すれば、基板ステージ150をアライメントマーク間でステップ移動させるときには、基板ステージ150を斜め方向に移動させてもよい。
また、上述したように、基板ステージの移動時間が最短となるように、アライメントマーク間の基板ステージ150の移動経路を決定することで、アライメントマーク間の移動に要する時間を短縮することができる。
これまでは、アライメントマーク300の計測方向に対する基板ステージ150のずれがない、或いは、少ないという前提で説明した。但し、基板ステージ150を移動させながら撮像素子216によりアライメントマーク300の像を撮像する際に、ジッタなどの信号のタイミング揺らぎの影響によって、アライメントマーク300の計測方向に対して基板ステージ150が振動する場合がある。この場合、撮像素子216によって撮像されるアライメントマーク300の像は、図7に示すようになる。図7に示すようなアライメントマーク300の像における第1マーク310の像から第1マーク310のX方向の位置を求めると、その精度が低下してしまう。
このような場合には、基板ステージ150を移動させている間(第1蓄積期間)に撮像すべきアライメントマーク300の像を、基板ステージ150を静止させている間(第2蓄積期間)に撮像すればよい。図8を参照して、アライメントマーク300の像を撮像する際の基板ステージ150の移動パターンと撮像素子216での蓄積タイミングについて具体的に説明する。
図8(a)は、基板ステージ150のY方向への移動速度を時系列的に示す図である。図8(a)では、縦軸に基板ステージ150のY方向への移動速度Vyを採用し、横軸に時間Tを採用している。このときの基板ステージ150のY方向への移動における目標位置までの残差を図8(b)に示す。図8(b)では、縦軸に残差dPyを採用し、横軸に時間Tを採用している。また、図8(c)は、基板ステージ150のX方向への移動速度を時系列的に示す図である。図8(c)では、縦軸に基板ステージ150のX方向への移動速度Vxを採用し、横軸に時間Tを採用している。このときの基板ステージ150のX方向への移動における目標位置までの残差を図8(d)に示す。図8(d)では、縦軸に残差dPxを採用し、横軸に時間Tを採用している。図8(e)は、撮像素子216によるアライメントマーク300の像の蓄積期間(charge Term)と、メモリ224に記憶されたデジタル信号からアライメントマーク300の位置を求める期間(Processing Term)を示す図である。
例えば、第1蓄積期間において基板ステージ150が外乱を受けて、基板ステージ150のX方向への移動における目標位置までの残差Pdxが、図8(c)に示すように(NOISE)、大きく揺らいだとする。ステージ処理部232は、レトランス(±tolx)を超える残差Pdxが生じたことをアライメント処理部222に通知する。かかる通知を受けたアライメント処理部222は、第1蓄積期間(ct1’、ct2’)で撮像されたアライメントマーク300の像における第1マーク310の像から第1マーク310のX方向の位置を求めると、その精度が低下する可能性があると判定する。そして、アライメント処理部222は、蓄積期間ct1’及びct2’で撮像されたアライメントマーク300の像を無効とし、第2蓄積期間での蓄積回数(撮像素子216によるアライメントマーク300の像の撮像回数)を増やす。具体的には、第2蓄積期間として、蓄積期間ct3’、ct4’、ct5’及びct6’のそれぞれでアライメントマーク300の像を撮像する。蓄積期間ct3’乃至ct6’のそれぞれで撮像されたアライメントマーク300の像はメモリ224に記憶される。そして、蓄積期間ct3’乃至ct6’のそれぞれで撮像されたアライメントマーク300cの像から第1マーク310cのX方向の位置及び第2マーク320cのY方向の位置を求める(pt3’、pt4’、pt5’及びpt6’)。なお、基板ステージ150は、蓄積期間ct6’が終了するまで、トレランス(±tolx、±toly)の範囲内に収まる状態にしておく。
このように、基板ステージ150を第1方向(例えば、X方向)に移動させている間に撮像されたアライメントマークの像が正常であるか(即ち、許容条件を満たすか)否かを判定する。そして、かかるアライメントマークの像が正常でない場合には、基板ステージ150を第1方向に移動させている間に撮像すべきアライメントマークの像を、基板ステージ150を静止させている間に撮像する。換言すれば、アライメントマークの計測方向に対して基板ステージ150が振動している場合には、基板ステージ150の目標位置までの残差などを検知して、基板ステージ150を静止させている間にアライメントマークの像を撮像しなおす。これにより、アライメントマークの位置を計測するのに要する時間を抑えながら、アライメントマークの位置の計測精度を維持することができる。
ここで、図9を参照して、計測装置200における主制御部240と、アライメント処理部222と、ステージ処理部232との間の指示(COMMAND)や信号(SIGNAL)の流れを説明する。具体的には、基板ステージ150をショット領域S2からショット領域S3にステップ移動させて、ショット領域S3に形成されたアライメントマーク300cの像を撮像する場合(図3参照)を説明する。
主制御部240は、ステージ処理部232に対して、ショット領域S3に形成されたアライメントマーク300cのマーク座標を送り、アライメントマーク300cがスコープ214の視野ARに入るように基板ステージ150の移動を指示する(HPS001)。主制御部240は、アライメント処理部222がステージ処理部232から蓄積許可信号を受信したら、アライメント処理部222に対して、アライメントマークの像の撮像及びアライメントマークの位置の算出を指示する(HPS002)。アライメントマークの像の撮像の指示については、上述したように、アライメントマーク像を、第1蓄積期間、第2蓄積期間及び第3蓄積期間に分けて蓄積するように指示する。次いで、主制御部240は、第3蓄積期間におけるアライメントマークの像の蓄積が開始されたかどうかを判定する(HPS003)。そして、第3蓄積期間におけるアライメントマークの像の蓄積が開始されるまで待機する。
一方、ステージ処理部232は、主制御部240からの指示を受けて、基板ステージ150の移動を開始する(SPS001)。そして、ステージ処理部232は、基板ステージ150のY方向の位置がスコープ214の視野内に入ったかどうかを判定する(SPS002)。基板ステージ150のY方向の位置がスコープ214の視野内に入ったら、ステージ処理部232は、基板ステージ150のX方向の位置がアライメントマークを高精度に検出可能となるトレランス内に入ったかどうかを判定する(SPS003)。次いで、基板ステージ150のX方向の位置がトレランス内に入ったら、ステージ処理部232は、アライメント処理部222に対して、第1蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積を許可する蓄積許可信号を送信する(SPS004)。そして、ステージ処理部232は、アライメント処理部222から蓄積終了信号を受信したかどうかを判定し(SPS005)、かかる蓄積終了信号を受信するまで待機する。
アライメント処理部222は、ステージ処理部232から、第1蓄積期間における蓄積許可信号を受信したかどうかを判定する(APS001)。第1蓄積期間における蓄積許可信号を受信したら、アライメント処理部222は、撮像制御部218に第1蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積を指示する(APS002)。これにより、撮像素子216が第1蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積を開始する。所定の蓄積時間及び蓄積回数でのアライメントマーク300cの像の蓄積が終了したら、アライメント処理部222は、ステージ処理部232に対して、蓄積終了信号を送信する(APS003)。かかる蓄積終了信号は、第1蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積が終了したことを表す信号である。また、第1蓄積期間では、基板ステージ150がY方向のみに移動しているため、Xマーク310の位置(中心位置)を求めることが可能なアライメントマーク300cの像を取得することができる。
アライメント処理部222から蓄積終了信号を受信すると、ステージ処理部232は、基板ステージ150のY方向の位置がアライメントマークを高精度に検出可能となるトレランス内に入ったかどうかを判定する(SPS006)。基板ステージ150のY方向の位置がトレランス内に入ったら、ステージ処理部232は、アライメント処理部222に対して、第2蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積を許可する蓄積許可信号を送信する(SPS007)。そして、ステージ処理部232は、アライメント処理部222から蓄積開始信号を受信したかどうかを判定し(SPS008)、かかる蓄積終了信号を受信するまで待機する。
アライメント処理部222は、ステージ処理部232から、第2蓄積期間における蓄積許可信号を受信したかどうかを判定する(APS004)。第2蓄積期間における蓄積許可信号を受信したら、アライメント処理部222は、撮像制御部218に第2蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積を指示する(APS005)。これにより、撮像素子216が第2蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積を開始する。所定の蓄積時間及び蓄積回数でのアライメントマーク300cの像の蓄積が終了したら、アライメント処理部222は、撮像制御部218に第3蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積を指示する(APS006)。また、アライメント処理部222は、ステージ処理部232及び主制御部240に対して、第3蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積が開始されたことを表す蓄積開始信号を送信する(APS007)。
アライメント処理部222から蓄積開始信号を受信すると、ステージ処理部232は、主制御部240から、基板ステージ150の移動が指示されているかどうかを判定し(SPS009)、基板ステージ150の移動が指示されるまで待機する。一方、主制御部240は、アライメント処理部222から蓄積開始信号を受信すると、次に位置計測対象となるアライメントマーク300dがスコープ214の視野ARに入るように基板ステージ150の移動を指示する(HPS004)。
ステージ処理部232は、主制御部240からの指示を受けて、第3蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積時間を考慮して、所定の時間が経過したかどうかを判定する(SPS010)。これは、第3蓄積期間におけるアライメントマーク300cの像の蓄積が終了するまで、アライメントマーク300cがスコープ214の視野内に入っているようにするためである。所定の時間が経過したら、ステージ処理部232は、基板ステージ150の移動を開始する(SPS011)。この際、基板ステージ150は、Y方向の位置を求めることが可能なアライメントマークの像を撮像するために、スコープ214の視野内ではX方向のみに移動させる。
また、アライメント処理部222は、APS003乃至APS005の処理と並行して、第1蓄積期間で蓄積されたアライメントマーク300cの像からXマーク310cのX方向の位置を求める(APS008)。第1蓄積期間で蓄積されたアライメントマーク300cの像は、図5(a)に示したように、Xマーク310cの像の形状が維持されているため、Xマーク310cのX方向の位置を求めることが可能である。
同様に、アライメント処理部222は、APS006乃至APS007の処理と並行して、第2蓄積期間で蓄積されたアライメントマーク300cの像からXマーク310cのX方向の位置及びYマーク320cのY方向の位置を求める(APS009)。第2蓄積期間で蓄積されたアライメントマーク300cの像は、図5(b)に示したように、Xマーク310c及びYマーク320cのそれぞれの像の形状が維持されている。従って、Xマーク310cのX方向の位置及びYマーク320のY方向の位置を求めることが可能である。
更に、アライメント処理部222は、第3蓄積期間でのアライメントマーク300cの像の蓄積が終了したら、かかるアライメントマーク300cの像からYマーク320cのY方向の位置を求める(APS010)。第3蓄積期間で蓄積されたアライメントマーク300cの像は、図5(c)に示したように、Yマーク320cの像の形状が維持されているため、Yマーク320cのY方向の位置を求めることが可能である。
アライメント処理部222は、APS008乃至ASP010で求めたXマーク310c及びYマーク320cの位置を統計処理し、アライメントマーク300cの位置を求める(APS011)。また、アライメント処理部222は、アライメントマーク300cの位置を主制御部240に送信し、主制御部240は、アライメント処理部222から受信したアライメントマーク300cの位置を記憶する(HPS005)。
以下、図10を参照して、露光装置100の動作について説明する。S001では、露光装置100に基板140を搬入する。露光装置100に搬入された基板140は、基板ステージ150に保持される。
S002では、基板ステージ150に保持された基板140に対して、プリアライメントを行う。プリアライメントでは、計測装置200によって、基板140に形成された複数のアライメントマークのうちの2つのアライメントマークを低倍率で計測し、基板140のシフト、倍率及びローテーションなどを求める。プリアライメントは、グローバルアライメントを行うために必要なアライメントである。
S003では、プリアライメントが行われた基板140に対して、グローバルアライメントを行う。グローバルアライメントでは、計測装置200によって、基板140に形成された複数のアライメントマークを高倍率で計測し、かかるアライメントマークの位置を統計処理して基板140の各ショット領域の位置を高精度に求める。
S004では、グローバルアライメントで求めた基板140の各ショット領域の位置に基づいて、基板140(の各ショット領域)の露光を行う。具体的には、計測装置200の計測結果に基づいて、基板140を保持する基板ステージ150の位置を制御しながら、レチクル120のパターンを基板140に転写する。S005では、全てのショット領域の露光が終了した基板140を露光装置100から搬出する。
S006では、全ての基板140の露光が終了したかどうかを判定する。全ての基板140の露光が終了していない場合には、S001に移行して、次に露光する新たな基板140を露光装置100に搬入する。また、全ての基板140の露光が終了していない場合には、動作を終了する。
露光装置100では、プリアライメント(S002)やグローバルアライメント(S003)において、計測装置200によって基板140に形成されたアライメントマークの位置を計測している。上述したように、計測装置200は、アライメントマークの位置を短時間で計測することができる。従って、露光装置100は、アライメントを短時間で行うことが可能となり、スループットを向上することができる。
本発明の実施形態における物品の製造方法は、例えば、半導体デバイスなどのマイクロデバイスや微細構造を有する素子などの物品を製造するのに好適である。かかる製造方法は、露光装置100を用いて、感光剤が塗布された基板にパターンを形成する工程と、パターンを形成された基板を処理(例えば、現像)する工程を含む。また、上記形成工程につづけて、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージングなど)を含みうる。本実施形態における物品の製造方法は、従来に比べて、物品の性能、品質、生産性及び生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

Claims (10)

  1. 第1方向の位置情報を有する第1マークと、前記第1方向とは異なる第2方向の位置情報を有する第2マークとを含む、基板に形成されたアライメントマークの位置を計測する計測装置であって、
    前記基板を保持して可動のステージと、
    前記アライメントマークの像を検出する検出部と、
    前記ステージの移動と前記検出部による検出とを制御する制御部と、
    前記検出部により像を検出されたアライメントマークの位置を求める処理部と、を有し、
    前記制御部は、前記アライメントマークが前記検出部の視野外の第1位置から前記検出部の視野内の第2位置へ移動するように、前記第1方向に前記ステージを移動させながら前記アライメントマークの像を前記検出部に検出させ、かつ前記アライメントマークが前記第2位置から前記検出部の視野外の第3位置へ移動するように、前記第2方向に前記ステージを移動させながら前記アライメントマークの像を前記検出部に検出させ、
    前記処理部は、前記第1方向に前記ステージを移動させている間に前記検出部により検出された前記第2マークの像から前記第2マークの前記第2方向の位置を求め、前記第2方向に前記ステージを移動させている間に前記検出部により検出された前記第1マークの像から前記第1マークの前記第1方向の位置を求める、ことを特徴とする計測装置。
  2. 第1方向の位置情報を有する第1マークと、前記第1方向とは異なる第2方向の位置情報を有する第2マークとを含む、基板に形成されたアライメントマークの位置を計測する計測装置であって、
    前記基板を保持して可動のステージと、
    前記アライメントマークの像を検出する検出部と、
    前記ステージの移動と前記検出部による検出とを制御する制御部と、
    前記検出部により像を検出されたアライメントマークの位置を求める処理部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1方向に前記ステージを移動させている第1期間と、前記第2方向に前記ステージを移動させている第3期間と、前記第1期間と前記第3期間との間の前記ステージを静止させている第2期間のそれぞれの期間において前記アライメントマークの像を前記検出部に検出させ、
    前記処理部は、前記第1期間及び前記第2期間に前記検出部により検出された前記第2マークの像から前記第2マークの前記第2方向の位置を求め、前記第2期間及び前記第3期間に前記検出部により検出された前記第1マークの像から前記第1マークの前記第1方向の位置を求めることを特徴とする計測装置。
  3. 前記制御部は、前記第1期間及び前記第2期間のいずれかに前記検出部により検出された前記アライメントマークの像が許容条件を満たさない場合、前記第2期間に前記アライメントマークの像を前記検出部に検出させる、ことを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記制御部は、前記アライメントマークが前記第1位置に到達するまでの期間が、前記第1方向及び前記第2方向に並行して前記ステージを移動させる期間を含むように、前記ステージの移動を制御する、ことを特徴とする請求項に記載の計測装置。
  5. 前記制御部は、前記基板上に形成された計測対象の複数のアライメントマークのレイアウトに基づいて、前記ステージの移動経路を生成する、ことを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の計測装置。
  6. ステージによって保持された基板に形成されたアライメントマークであって、第1方向の位置情報を有する第1マークと、前記第1方向とは異なる第2方向の位置情報を有する第2マークとを含むアライメントマークの像を検出部により検出することで前記アライメントマークの位置を計測する計測方法であって、
    前記アライメントマークが前記検出部の視野外の第1位置から前記検出部の視野内の第2位置へ移動するように、前記第1方向に前記ステージを移動させながら前記アライメントマークの像を検出するステップと、
    前記アライメントマークが前記第2位置から前記検出部の視野外の第3位置へ移動するように、前記第2方向に前記ステージを移動させながら前記アライメントマークの像を検出するステップと、
    前記第1方向に前記ステージを移動させている間に検出された前記第2マークの像から前記第2マークの前記第2方向の位置を求め、前記第2方向に前記ステージを移動させている間に検出された前記第1マークの像から前記第1マークの前記第1方向の位置を求めるステップとを含むことを特徴とする計測方法。
  7. ステージによって保持された基板に形成されたアライメントマークであって、第1方向の位置情報を有する第1マークと、前記第1方向とは異なる第2方向の位置情報を有する第2マークとを含むアライメントマークの像を検出部により検出することで前記アライメントマークの位置を計測する計測方法であって、
    前記第1方向に前記ステージを移動させている第1期間において前記アライメントマークの像を検出するステップと、
    前記第2方向に前記ステージを移動させている第3期間において前記アライメントマークの像を検出するステップと、
    前記第1期間と前記第3期間との間の前記ステージを静止させている第2期間において前記アライメントマークの像を検出するステップと、
    前記第1期間及び前記第2期間に前記検出部により検出された前記第2マークの像から前記第2マークの前記第2方向の位置を求め、前記第2期間及び前記第3期間に前記検出部により検出された前記第1マークの像から前記第1マークの前記第1方向の位置を求めるステップとを含むことを特徴とする計測方法。
  8. パターンを基板に形成するリソグラフィ装置であって、
    前記基板に形成されたアライメントマークの位置を計測する請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の計測装置を有することを特徴とするリソグラフィ装置。
  9. 投影光学系を有し、前記投影光学系を介して前記基板を露光して前記パターンとしての潜像パターンを前記基板に形成することを特徴とする請求項8に記載のリソグラフィ装置。
  10. 請求項8又は9に記載のリソグラフィ装置を用いてパターンを基板に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンを形成された前記基板を処理する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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