JP6270980B1 - 焼却炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低減して、損傷部分の金属板を簡単に交換できる構造を実現する。【解決手段】2枚の金属板31をクサビ32で直角に連結して焼却炉本体30とし、第1の金属板31Aは連結端縁34から突出する複数の突出部35を有し、第2の金属板31Bは、突出部35の挿入位置にスリット穴36を有し、突出部35はクサビ32を圧入するクサビ穴37を有し、クサビ32は、スリット穴36に挿入される圧入部38と、圧入部38の後端に連結している立上部39と、立上部39の上端に連結しているストッパ折曲部40とを備え、ストッパ折曲部40は、圧入部38をクサビ穴37に圧入して2枚の金属板31を連結する状態で折曲されて、クサビ32の抜けを阻止し、ストッパ折曲部40の曲げを修正して、2枚の金属板31を分離できる状態とする。【選択図】図5

Description

本発明は、複数の金属板を連結して内部を燃焼室としている焼却炉に関する。
内部に燃焼室を設けている焼却炉は、複数の金属板を溶接などの方法で連結して製作できる。(特許文献1参照)
複数の金属板を溶接して製造される焼却炉は、工場で溶接して組み立て、組み立てられた状態で工場から設置場所に移送されるので、移送に手間がかかる。また、輸送できる大きさに制約を受けるので、大型の焼却炉を工場で組み立てて設置場所に移送できない欠点がある。さらに、金属板を溶接して連結しているので、部分的に損傷する金属板の交換に著しく手間がかかる欠点がある。さらにまた、金属板に耐久性に優れたステンレス板を使用すると、溶接に高度な技術が必要で簡単に能率よく製作できない欠点もある。 さらに、焼却炉は、極めて厳しい環境で使用されることから、経時的に発生する金属板の腐蝕を阻止できず、金属板の腐蝕部分の補修には著しく手間がかかる欠点がある。この補修は、金属板の腐蝕部分を切断して除去し、除去した部分に新しい金属板を溶接して閉塞するからである。
特開2001−4115号公報
本発明は以上の欠点を解消することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、簡単かつ容易に組み立てして製造コストを著しく低減できる焼却炉を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、損傷部分の金属板を簡単に交換できる構造として、保守とメンテナンスを簡単かつ低コストにできる焼却炉を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の焼却炉は、複数枚の金属板31を連結して焼却炉本体30の内部に燃焼室を設けている。焼却炉本体30は、金属板31の端縁部分を互いに直交する姿勢で連結しているクサビ32を備える。第1の金属板31Aと第2の金属板31Bを互いに直交姿勢で連結しており、第1の金属板31Aは、連結端縁34から複数の突出部35を設ける外形に裁断されている。第2の金属板31Bは、突出部35の挿入位置にスリット穴36を開口している。突出部35は、第2の金属板31Bのスリット穴36に挿入される状態で、第2の金属板31Bの表面から突出方向に延びるスリット状のクサビ穴37を設けている。クサビ32は、突出部35のクサビ穴37に挿入される先窄み形状の圧入部38と、圧入部38の後端に連結された立上部39と、この立上部39の上端に連結されて、クサビ32の圧入方向に延びるストッパ折曲部40とを備える形状に裁断してなる金属板31である。クサビ32の圧入部38がクサビ穴37に圧入され、クサビ32と突出部35と第2の金属板31Bとが互いに直交する姿勢に配置されて、クサビ32が突出部35を介して第2の金属板31Bを第1の金属板31Aの連結端縁34に密着して、第1と第2の金属板31Bとが直角に連結している。クサビ32の圧入位置において、ストッパ折曲部40の先端部が圧入部38との開口幅を狭くする方向に折曲されて突出部35がスリット穴36から抜け止め状態に固定される。ストッパ折曲部40が圧入部38との開口幅を拡開する方向に折曲されて、クサビ32が突出部35が引き抜かれて、第1の金属板31Aと第2の金属板31Bとを分離状態とする。
以上の焼却炉は、簡単かつ容易に組み立てできる構造によって、製造コストを著しく低減できる特徴がある。また、以上の焼却炉は、損傷した金属板を簡単に交換できるので、保守とメンテナンスを簡単で低コストにできる特徴がある。それは、以上の焼却炉が、第1の金属板の突出部を第2の金属板のスリット穴に挿入し、スリット穴から突出する突出部のクサビ穴にクサビを圧入して第1の金属板と第2の金属板とを直角に連結でき、しかもこの状態でクサビに設けているストッパ折曲部を折曲してクサビを抜けないい位置に配置でき、金属板を交換するときは、折曲したストッパ折曲部を元の形状に変形して、クサビを引き抜き、この状態で突出部をスリット穴から引き抜いて第1の金属板と第2の金属板とを分離できるからである。
本発明の焼却炉は、金属板31の厚さを、3mm以上であって10mm以下とすることができ、また、金属板31をステンレス板とすることができる。また、本発明の焼却炉は、ストッパ折曲部40の上下幅(W2)を、2mm以上であって20mm以下とすることができる。また、焼却炉は、金属板31を平板とすることができる。
本発明の実施例にかかる焼却炉の斜視図である。 図1に示す焼却炉の長手方向の垂直断面図である。 図2のIII−III線の水平断面図である。 図2のIV−IV線の垂直断面図である。 図1に示す焼却路の鎖線Aで示す部分の拡大斜視図である。 2枚の金属板を連結する連結部分を示す分解斜視図である。 2枚の金属板を連結する連結部分を示す断面図である。 図7に示す断面図と直交する方向の断面図である。 図1に示す焼却炉の側板の連結部分を示す断面図である。 図2に示す焼却炉に配置されるロストルの側面図である。 図2に示す焼却炉に配置されるロストルの平面図である。 図2に示す焼却炉に配置されるロストルを後方から見た斜視図である。 図2に示す焼却炉に配置されるロストルを前方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための焼却炉を例示するものであって、本発明は焼却炉を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
本発明の焼却炉は、焼却物を廃棄の目的で焼却する用途に特定するものでなく、種々の焼却物を焼却して発生する熱エネルギーを有効に利用する目的で使用されるものも含む意味に使用する。
図1ないし図4に示す焼却炉は、複数の金属板を連結して閉鎖構造の焼却炉本体30とし、この焼却炉本体30の内部には、一次燃焼室1と、一次燃焼室1から燃焼ガスが流入される二次燃焼室2とを設けて、一次燃焼室1にロストル7を配置し、このロストル7に強制送風する送風器8を一次燃焼室1に連結している。
焼却炉本体30を構成する金属板31の直角連結部をクサビ32で連結している。図5は、図1の鎖線で示す領域Aを示す斜視図で、この図は、2枚の金属板31、図において垂直姿勢にある第1の金属板31Aと、水平姿勢にある第2の金属板31Bとをクサビ32で連結している状態を示している。図6は第1の金属板31Aと第2の金属板31Bとを分離した斜視図を示している。
金属板31は、好ましくは厚さを約6mmとする帯腐蝕性に優れたステンレス板である。ステンレス板は溶接に高度な技術が要求されるが、本発明の焼却炉は金属板を溶接することなく組み立てできるので、溶接に高度な技術を必要とするステンレス板を使用しながら簡単に組み立てできる。ただし、金属板にはステンレス板に代わって、鉄板も使用できるのは言うまでもない。金属板31は、コンピュータで裁断線の位置を制御するレーザービームで外形を所定の形状に切断した後、内面に断熱材33を固定し、これを連結して焼却炉本体30として組み立てて製作される。金属板31はクサビ32を圧入して連結できるので、外形を裁断して内面に断熱材33を固定する状態で設置現場に移送して、現場で組み立てられる。金属板31の厚さは、焼却炉の大きさを考慮して最適値に設定されるので、小さい焼却炉本体30においては6mm以下とし、また大きい焼却炉においては6mm以上とすることができる。金属板31は、取り扱い性と、耐久性と、強度とを考慮して用途や大きさを考慮して最適値に設定されるが、一般的には、3mm以上であって10mm以下の金属板31を使用する。クサビ32も同じ材質と厚さの金属板31を使用して製作される。とくに、クサビ32と金属板31とを同じ金属板31とすることで、第1の金属板31Aと第2の金属板31Bとを裁断した金属板31の廃棄部分を裁断してクサビ32を製作できるので、原材料に使用する金属板31を有効利用して、クサビ32を製作できる。ただ、クサビ32は金属板31と異なる材質の金属板を使用し、また金属板よりも厚い、あるいは薄い金属板31で製作することもできる。金属板31よりも厚い金属板31で製作されるクサビ32は、2枚の金属板31をより強固に連結できる特徴がある。
金属板は、厚くして連結端縁34を連結する金属板の内面に密着させることで、直角に姿勢に維持されるが、本発明の焼却炉は、クサビを介して第1の金属板の連結端縁34を第2の金属板の内面に押圧状態で密着して連結するので、薄い金属板1を使用しながら、2枚の金属板を正確に直角に連結できる。
図4と図5において、垂直姿勢に配置している第1の金属板31Aは、上端の連結端縁34から複数の突出部35を設けている外形に裁断されて、突出部35を第2の金属板31Bに貫通させてクサビ32で固定している。第1の金属板31Aは、連結端縁34に一定のピッチで複数の突出部35を設けている。第2の金属板31Bは、第1の金属板31Aに設けた突出部35の挿入位置にスリット穴36を開口している。
突出部35は、第2の金属板31Bを貫通してその表面から突出して、突出部分にクサビ穴37を設けている。したがって、突出部35の突出高さは、第2の金属板31Bから突出する部分にクサビ穴37を設けて、ここにクサビ32を圧入する状態で充分な強度を実現できる高さに設定される。たとえば、厚さを約6mmとする第1の金属板31Aは、突出部35の高さを3cm以上であって10cm以下として、第2の金属板31Bに強固に連結できる。クサビ穴37は、クサビ32を圧入して、第1の金属板31Aを第2の金属板31Bに固定する。
クサビ32がクサビ穴37に圧入されて、第1の金属板31Aと第2の金属板31Bとが連結される断面図を図7と図8に示している。図7はクサビ32の平面方向の断面図、図8はクサビ32の横方向の断面図である。これ等の図に示すように、クサビ穴37にクサビ32が圧入されると、クサビ32の下面は第2の金属板31Bの表面を矢印Aで示す方向を押圧し、その反作用でサビの上面はクサビ穴37の上面を矢印Bで示す方向に押し上げて、第1の金属板31Aを第2の金属板31Bの内面に密着する。クサビ穴37は、クサビ32の圧入位置において、クサビ32の下面とクサビ穴37の下面との間に隙間(d)を設けている。クサビ穴37の横幅は、クサビ32の厚さよりもわずかに大きくして、クサビ32を挿入できる形状としている。
第2の金属板に設けているスリット穴36は、突出部35を挿入できる位置にあって、突出部35の厚さにほぼ等しい開口幅として、連結状態において、第1の金属板31Aと第2の金属板31Bとの連結部にできる隙間を小さくしている。ただし、内面に断熱材33を固定している金属板31は、連結部分の内面に厚い断熱材33が配置されるので、スリット穴36と突出部35との間にできる隙間は断熱材33で閉塞して、閉鎖構造の焼却炉本体30にできる。
クサビ32は、第2の金属板31Bの表面から突出する突出部35に設けているクサビ穴37に挿入される先窄み形状の圧入部38と、圧入部38の後端に連結された立上部39と、立上部39の上端に連結されて、クサビ32の圧入方向に延びるストッパ折曲部40とを備える形状に金属板31を裁断している。
圧入部38は、図7に示すように、クサビ穴37に圧入されて、突出部35を介して第1の金属板31Aを第2の金属板31Bに連結する。圧入部38は、簡単に圧入できる先窄み形状で、圧入位置においては、突出部35を矢印Bで示す方向に引き上げて、第2の金属板31Bを第1の金属板31Aに密着状態に固定する。圧入部38は、圧入位置においてクサビ穴37に挿入される挿入部38Aの上下幅(W1)、正確には、第2の金属板31Bの表面に密着する下面から、クサビ穴37の上面に密着する上面までの上下幅(W1)は、圧入位置において、クサビ穴37の上面を押し上げて、第1の金属板31Aを第2の金属板31Bに密着させる幅に設定される。図7の圧入部38は、クサビ穴37に圧入される挿入部38Aを下面と平行でクサビ穴37から突出している先端部を先窄み形状としている。この圧入部38は、クサビ穴37に挿入される挿入部38Aの上下幅(W1)を、第2の金属板31Bのスリット穴36に挿入された突出部35に設けているクサビ穴37の上面から第2の金属板31Bの表面までの押し上げ寸法(S)よりも僅かに大きく、たとえば、0.1mm〜0.3mm大きくして、クサビ穴37に圧入される状態で、挿入部38Aが第1の金属板31Aを第2の金属板31Bの内面に密着する。押し上げ寸法(S)よりも上下幅(W1)が大きい挿入部38Aは、クサビ穴37に圧入される状態で、上下幅が押し上げ寸法(S)に変形し、あるいは押し上げ寸法(S)が僅かに拡開されてクサビ穴37の上面を押し上げて、第1の金属板31Aを第2の金属板31Bに密着する。ただし、圧入部38は、図示しないが、挿入部38Aを先端に向かって下り勾配に傾斜する形状として、圧入するに従って、クサビ穴37を強く押し上げる形状とすることもできる。
立上部39は、ストッパ折曲部40を突出部35の上方に配置する部分で、図7において第2の金属板31Bの表面から離れる方向、この図において上方に延びて、上端を突出部35の上方に配置して、上端にストッパ折曲部40を連結している。図7のクサビ32は、挿入部38Aをクサビ穴37に圧入する圧入位置で、立上部39が突出部35の側面に接触する形状に外形を切断している。
ストッパ折曲部40は、突出部35の上に配置され、先端部分を圧入部38に向かって折曲して、圧入位置のクサビ32を抜けないように配置する。ストッパ折曲部40は圧入部38をクサビ穴37に圧入する状態で、先端部を突出部35の表面から突出できる長さとしている。ストッパ折曲部40はクサビ32をクサビ穴37に圧入する状態で、ハンマーで叩いて折曲できるように、上下幅(W2)を3mm〜10mmにとしている。ストッパ折
以上の金属板31は、第1の金属板31Aの突出部35を、第2の金属板31Bのスリット穴36に挿入して直角に連結し、この状態でクサビ32の圧入部38をクサビ穴37に圧入して、第1の金属板31Aを第2の金属板31Bに固定する。クサビ32は、ハンマーで立上部39を叩いて圧入部38をクサビ穴37に圧入する。ただし、クサビの圧入をハンマーには特定しない。クサビは、たとえば図示しないが油圧シリンダを使用してクサビ穴を圧入することもできる。クサビ32は圧入部38をクサビ穴37に圧入する状態で、ストッパ折曲部40の先端部をハンマーで叩いて、図7の鎖線で示すように折曲する。先端が折曲されたストッパ折曲部40は、クサビ32が突出部35から抜けるのを防止する。金属板31を分解するために、第1の金属板31Aと第2の金属板31Bとを分離するときは、折曲したストッパ折曲部40を直線状に変形して、クサビ32をクサビ穴37から引き抜く。クサビ32が引き抜かれた突出部35は、スリット穴36から引き抜きできるので、突出部35をスリット穴36から引き抜いて、第1の金属板31Aと第2の金属板31Bとを分離する。
図1の焼却炉本体30は、複数の金属板31を連結して組み立てている。この図の焼却炉本体30は、一次燃焼室1の下に二次燃焼室2を設けている。焼却炉本体30の一次燃焼室は、天板41と、両側の対向位置に配置している2枚の側板42と、両端に配置している端面板43とからなる5枚の金属板31を連結して組み立てられる。側板42と天板41との連結部を図5に示している。図5において、側板42は第1の金属板31Aで、天板41は第2の金属板である。図6は第1の金属板31Aの側板42と、第2の金属の天板41とを分離した斜視図を示している。第1の金属板31Aの側板42は、図6に示す連結端縁34から突出部35を突出して、第2の金属板31Bの天板41にスリット穴36を設けている。直角に連結される2枚の金属板は、一方の金属板を第1の金属板、他方の金属板を第2の金属板とするが、図5と図6に示す互いに直交に連結する2枚の金属板においては、側板を第1の金属板、天板を第2の金属板とする。図1において、天板41と端面板43との連結部においては、天板41に突出部35を設けて第1の金属板31Aとし、端面板43にスリット穴36を設けて第2の金属板31Bとして連結している。直角に連結される2枚の金属板31は、一方を第1の金属板31A、他方を第2の金属板31Bとして連結できるので、天板41と、側板42と、端面板43は、いずれか一方の金属板を第1の金属板として、他方の金属板を第2の金属板として連結できる。
さらに、図1の焼却炉本体30は、一次燃焼室1を天板41と、両側の側板42と、両端の端面板43ととで構成しているが、二次燃焼室2も、天板41と、両側の側板42と、両側の端面板43と底板(図示せず)を直角に連結する部分において、一方の金属板を第1の金属板として、他方の金属板を第2の金属板として、以上の連結構造で連結される。図1に示す焼却炉本体30は、側板を複数の金属板で構成している。複数の金属板を連結して側板を構成する焼却炉本体は、互いに連結される一方の側板を第1の金属板として、他方の側板を第2の金属板として連結する。
図1の焼却炉本体30は、一次燃焼室1の側板42と二次燃焼室2の側板42を上下に連結している。図9は、上下に配置している2枚の側板42の連結部を示している。図9は、二次燃焼室の側板42を第1の金属板31A、一次燃焼室の側板42を第2の金属板31Bとして連結している。第2の金属板31Bは、下端縁を外側に直角に折曲して折曲リブ44を設け、この折曲リブ44を、第1の金属板31Aに直交する姿勢で連結する。折曲リブ44はスリット穴36を有し、第1の金属板31Aは突出部35を有し、突出部35のクサビ穴37にクサビ32を圧入して第1の金属板31Aと第2の金属板31Bとを連結している。図9の連結構造は、第1の金属板31Aと第2の金属板31Bとを同一垂直面内に配置していないが、図の鎖線で示すように、第1の金属板31Aを折曲加工して、上下の側板42を同一垂直面に配置することもできる。
本発明は焼却炉本体の内部構造を特定するものでないが、以下、二次燃焼室の上に一次燃焼室を配置している構造の焼却炉を一例として詳述する。
図1ないし図4の焼却炉本体30は、一次燃焼室1を二次燃焼室2の上に配置して、一次燃焼室1と二次燃焼室2とを区画プレート4で上下に区画している。区画プレート4は水平姿勢に配置されて上方を一次燃焼室1、下方を二次燃焼室2としている。区画プレート4は一次燃焼室1から二次燃焼室2に燃焼ガスを流入させるガス流路6を開口している。図3の区画プレート4は、両側の隅部と中心部とに三角形のガス流路6を開口して、2列のロストルの両側にガス流路6を設けている。ガス流路6は、2列に配置しているロストル7の両側に沿って開口されて、ロストル7の上に供給される焼却物の燃焼ガスを一次燃焼室1から二次燃焼室2に流入させる。また、ガス流路6は、焼却灰も一次燃焼室1から二次燃焼室2に落下させる。ロストル7の両側に接近して開口されるガス流路6は、ロストル7の両側に落下する焼却灰をスムーズに二次燃焼室2に落下させる。
一次燃焼室1は天井に焼却物の供給口3を開口している。供給口3はロストル7の真上にあって、供給口3から供給される焼却物をロストル7の上に落下させる。供給口3は、フィーダ5を介して焼却物が供給される。フィーダ5は、燃焼ガスを排出することなく、また外気を流入させることなく焼却物を供給口3に焼却物を供給する。図2のフィーダ5は、供給口3に連結している供給管の途中に連結される。図のフィーダ5は、供給管の途中に上下に離して配置している水平方向に往復運動する2枚のシャッター13と、各々のシャッター13を別々に往復運動させるアクチュエーター14と、アクチュエーター14の往復運動を制御するコントローラー15とを備える。コントローラー15はアクチュエーター14で2枚のシャッター13を交互に往復運動させて焼却物を供給口3から一次燃焼室1に供給する。コントローラー15は、下のシャッター13を閉じる状態で上のシャッター13を開いて、焼却物を下のシャッター13の上に供給する。その後、上のシャッター13を閉じる状態で、下のシャッター13を開いて、焼却物を一次燃焼室1に落下させる。焼却物を一次燃焼室1に供給した後、下のシャッター13を閉じて上のシャッター13を開き、焼却物を下のシャッター13に供給する動作を繰り返して、焼却物を供給口3から一次燃焼室1に落下させる。以上のフィーダ5は、コントローラー15でアクチュエーター14を制御し、アクチュエーター14が上下にシャッター13を交互に開閉するタイミングを調整して、焼却物の供給量をコントロールする。以上のフィーダ5は、2枚のシャッター13を交互に開閉して焼却物を一次燃焼室1に供給するが、本発明はフィーダ5を以上の構造には特定せず、例えばロータリーフィーダのように、空気の供給を遮断しながら焼却物を一次燃焼室に供給できる全てのものが使用できる。フィーダ5には、スクリュウコンベア等のコンベアを介して焼却物が供給される。コントローラーは、コンベアとフィーダ5を御して、焼却物の供給量を調整する。
図2ないし図4に示す焼却炉は、区画プレート4の上に2列にロストル7を配置して、両方のロストル7の両側にガス流路6を開口して、ロストル7から滑り落ちる焼却灰と燃焼ガスをガス流路6から二次燃焼室2に落下させる。
図10はロストル7の側面図、図11はロストル7の平面図、図12はロストル7を背面上部から見た斜視図、図13はロストル7の前上から見た斜視図である。これ等の図に示すロストル7は、区画プレート9の上に配置される多段プレート9を備え、多段プレート9の間には送風隙間11を設けている。多段プレート9は、送風隙間11からスムーズに送風できるように、後端の両端と、先端部の3カ所を連結バー45で連結して送風隙間11を設けている。送風隙間11の間隔は、焼却物の種類や大きさによって最適値に設定される。
たとえば焼却物を竹を破砕した竹チップとするロストル7にあっては、送風隙間11の間隔を、好ましくは約2cm〜5cmとする。図のロストル7は、後端の送風隙間11を広く、先端の送風隙間11を次第に狭くして、最上段の多段プレート9Aを先端に向かって下り勾配に傾斜させている。送風隙間11は、焼却物の種類や大きさによって最適値に設定されるので、たとえば1cm以上、好ましくは1.5cm以上、さらに好ましくは2cm以上であって、好ましくは10cm以下、さらに好ましくは6cm以下の範囲として、最適範囲に調整することができる。さらに、送風隙間11は焼却物の種類や大きさによって以上の範囲よりも小さく、あるいは大きく設定して、焼却物を理想的な状態で焼却できる値に設定することもできる。
多段プレート9は、最上段の多段プレート9Aと、最上段の多段プレート9Aの下に多段に配置してなる下段の多段プレート9Bとを備え、最上段の多段プレート9Aは、送風器8の送風方向に延びる頂上縁16の両側に、外側に向かって下り勾配に傾斜する最上段の傾斜板10Aを設けている。図12の最上段の多段プレート9Aは、傾斜板10Aが外側に向かって下り勾配に傾斜する傾斜角(α)を、水平面に対して約45度としている。この傾斜角の傾斜板10は、竹を焼却物として、理想的な状態で滑り落としながら高温で焼却できる。焼却物は傾斜板10の上で焼却されながら滑り落ちるので、傾斜角(α)は焼却物の滞在時間を特定する。焼却物の傾斜板10における滞在する時間は、焼却物が焼却されて焼却灰となった状態で滑り落ちるように設定される。傾斜角(α)が大きすぎると滞在時間が短くなって十分に焼却されない状態で傾斜板10から滑り落ち、反対に傾斜角(α)が小さすぎると滞在時間が長くなって焼却灰をスムーズに滑り落とすことができなくなる。
ただし、最上段の傾斜板10Aの傾斜角(α)は、供給される焼却物の物性を考慮して最適値に設定されるので、たとえば、15度よりも大きく60度よりも小さく設定される。傾斜角(α)の大きい傾斜板10は、滑り難い焼却物を供給して好ましい状態で焼却するのに適しており、傾斜角(α)の小さい傾斜板10は、滑り易い焼却物を焼却するのに適している。
図5に示す最上段の多段プレート9Aは、空気の送風方向に向かって横幅を次第に狭くする先窄み形状で、頂上縁16を送風方向に向かって下り勾配に傾斜する形状としている。最上段の多段プレート9Aの頂上縁16が、送風方向に向かって下り勾配に傾斜する角度(β)は、水平面に対して15度ないし40度、好ましくは15度ないし30度とする。この角度(β)は、焼却物を両側と前方に均一に分散して落下できる角度に設定される。
最上段の多段プレート9Aは、両側に設けた最上段の傾斜板10Aの横幅を次第に狭くして、送風方向に向かって先窄み形状としている。とくに、図11に示す最上段の傾斜板10Aは、先端部の横幅を送風方向に向かって急激に狭くしている。この形状の最上段の傾斜板10Aは、上に供給される焼却物を両側と送風方向に滑り落としながら焼却するので、上面に供給される焼却物を両側と前方に拡散して効率よく焼却できる特徴がある。ただ、図示しないが最上段の傾斜板10Aは頂上縁16を下り勾配に傾斜することなく、水平姿勢に配置して、焼却物を両側にのみ滑り落として焼却することもできる。
下段の多段プレート9Bは、上段の傾斜板10Aの外側に突出し、かつ外側に向かって下り勾配に傾斜する傾斜板10Bを有する。図のロストル7は、下段の多段プレート9Bを複数段に配置して、下段の多段プレート9Bの間に送風隙間11を設けている。下段の傾斜板10Bは、内側の一部を上段の傾斜板10Aの内側にラップさせて、両側部分を上段の傾斜板10Aの外側に突出させる形状としている。図に示す下段の傾斜板10Bは、2枚の金属板31をV字状に連結して、ロストル7の内部、すなわち最上段の傾斜板10Aの下方であって、下段の傾斜板10Bの内側に空隙を設けている。このロストル7は、後端から空隙に強制送風して多段に配置している傾斜板10の間に設けている送風隙間11からスムーズに送風できる特徴がある。多段に設けている多段プレート9は、送風方向に向かって送風隙間11を狭くして、送風方向に向かって下り勾配に傾斜する姿勢としている。多段プレート9が送風方向に向かって下り勾配に傾斜する角度は、下段に向かって次第に小さくしている。下段の多段プレート9Bであって、最下段の傾斜板10Bは区画プレート4との間に、送風方向においてほぼ等しくなる送風隙間11を設けている。
図において3段に配置している下段の多段プレート9Bは、先窄み形状であって、先端縁を送風方向に直交する方向に切断した形状としている。最下段に配置される下段の多段プレート9Bは、ロストル7の最も先端に突出するので、先端縁を送風方向に直交する方向に切断した形状として、一次燃焼室1の壁面と平行に配置している。
図1と図2の焼却炉は、二次燃焼室2の上に一次燃焼室1を配置して、一次燃焼室1と二次燃焼室2の端面に設けた壁面(図2において左側の壁面)を垂直壁17として、二次燃焼室2の上に一次燃焼室1を配置している。二次燃焼室2は燃焼ガスの流動方向に細長い形状であって一次燃焼室1よりも長く、排出側には熱交換器18を配置している。二次燃焼室2の排出側には、煙突19を連結している。
一次燃焼室1は、垂直壁17との対向壁20に送風口を設けて、この送風口に送風器8を連結している。送風器8は外気を一次燃焼室1内に水平方向に噴射して、ロストル7の内部に強制送風する。強制送風される空気は、ロストル7の背面に送風されて、ロストル7の内部に吹き込まれる。ロストル7は、背面から流入される空気を送風隙間11から噴き出すように、背面を対向壁20に向けて配置している。ロストル7は背面を対向壁20に接近して、あるいは対向壁20に接触する位置に配置される。一次燃焼室1は、空気の送風方向の長さ(L)をたとえばロストル7全長の1〜2倍、好ましくは1.1倍〜1.5倍として、一次燃焼室1に供給される焼却物をロストル7の上で効率よく焼却できる。
送風器8は、ロストル7に供給する空気の風量と風速をコントロールするために、ファンを回転するモータの回転数を調整するインバータ12を接続している。インバータ12はモータに供給する電力を調整して、モータの回転速度をコントロールする。インバータ12は、モータに供給する電圧と周波数とを調整してモータの供給電力を調整する。インバータ12が、モータに供給する電圧と周波数を低くして、供給電力を低くするとモータの回転速度は遅くなる。インバータ12は、モータの回転速度を、定格電圧と定格周波数で回転する規定の回転数よりも低く制限して、ロストル7に強制送風する空気の流速を低下し、流量も少なく調整する。ロストル7の送風隙間11から空気が高速で噴射されると、焼却物を高温に加熱しながら焼却できないからである。とくに、送風器8は強制送風する空気の流速を遅く調整して、送風隙間11から均一に空気を噴出させることが大切である。この状態を実現するために、インバータ12はファンの回転数を低下して、送風器からロストルに噴き出す空気の流速と流速とを制限する。
強制送風する空気の流量は送風器8を小型化して実現できる。ただ、送風器8から強制送風される空気の流速は、ファンの回転数で特定され、ファンの回転数はモータに供給される交流の周波数で特定されるので、ファンの回転数が変化しない小型の送風器8においても流速はほとんど低下しない。したがって、送風器8を小型化して、ロストル7の送風隙間11から噴出される空気の流速を最適値に設定することはできない。
インバータ12でモータの回転数、すなわちファンの回転数を調整する送風器8は、強制送風する空気の流速と流量を変更して最適値に調整できるので、ロストル7に供給される焼却物を理想的な状態で焼却できる。とくに、モータに供給する交流の周波数と電圧の両方を調整するインバータ12は、送風する空気の流速と流量とを大幅に調整できるので、点検窓から焼却物が焼却される状態を見ながら、あるいは温度センサで燃焼温度を検出しながら、ロストル7に供給する空気の流速と流量とを最適値に調整できる特徴がある。
一次燃焼室1と二次燃焼室2で焼却物を完全燃焼する焼却炉は、一次燃焼室1から排出される燃焼ガスを、二次燃焼室2で二次燃焼して外部に排気する。この焼却炉は、一次燃焼室1で焼却物を完全燃焼することなく二次燃焼室で完全燃焼して排気する。一次燃焼室1は、空気の供給量を制限して、流入される空気による燃焼温度の低下を制限して燃焼温度を高く調整して、焼却物を高温で焼却して一部を未燃ガスとして二次燃焼室2に供給し、二次燃焼室2で未燃ガスを焼却して外部に排気できる。本発明の焼却炉は、一次燃焼室1の燃焼温度を1300℃以上として、焼却物の一部を未燃ガスとして二次燃焼室2に供給し、二次燃焼室2で二次燃焼して清澄なガスとして煙突から外部に排気することができる。二次燃焼室2は、一次燃焼室1でガス化された未燃ガスを二次燃焼するために、送風口を設けて、ここに第2の送風器28を連結している。
一次燃焼室1は垂直壁17側に燃焼ガスのガス流路6を設けて、未燃ガスを含む燃焼ガスを、一次燃焼室1から二次燃焼室2に流入し、二次燃焼室2の端部に流入される燃焼ガスを他の端部に流動させながら二次燃焼し、その後、熱交換器18を設けた排出側を通過して煙突から外部に排出される。
垂直壁17は、一次燃焼室1と二次燃焼室2の両方に点検窓21を開口している。点検窓21は開閉できる耐熱ガラスでもって、空気の流通を遮断できる状態に閉塞される。一次燃焼室1の点検窓21は、ロストル7に供給した焼却物の焼却状態を観察する。二次燃焼室2の点検窓21は、内部での燃焼状態を点検すると共に、ここから温度センサを挿入して、二次燃焼室2の燃焼温度を検出する。
さらに、二次燃焼室2は、点検窓21の近傍に点火用のバーナー22を連結している。バーナーは一次燃焼室1に焼却物を供給する状態で火炎を噴射して、ロストル7の上に供給された焼却物に点火する。焼却物を点火した後、バーナーは運転を停止して、火炎の噴射を停止する。点火された焼却物が燃焼する熱エネルギーで、次々と供給される焼却物を加熱し、これを気化して高温焼却するからである。竹を粉砕した竹チップを焼却物とする焼却炉は、点火した後バーナーを停止して、竹チップを極めて高温で焼却できる。ちなみに本発明者が試作した焼却炉は、焼却物の竹チップをバーナーを停止する状態で1310℃と極めて高い温度で焼却することに成功した。ただし、焼却温度は図2において、二次燃焼室2の点検窓21から温度センサを内部に挿入して検出した。図2の焼却炉は、バーナーを二次燃焼室に連結しているが、点火用のバーナーは一次燃焼室に設けて、ロストルに供給された焼却物に向かって火炎を噴射して点火することもできる。
二次燃焼室2に設けた送風口には、第2の送風器28が連結される。第2の送風器28は、二次燃焼室2に空気を供給して、一次燃焼室1から二次燃焼室2に流入する燃焼ガスに含まれる、焼却物の一部がガス化された未燃ガスを二次燃焼させる。第2の送風器28も、モータに接続しているインバータ(図示せず)を介して空気の供給量が調整される。このインバータは、二次燃焼室2の燃焼状態を点検窓21から観察し、あるいは燃焼温度を検出し、さらに煙突から排出される排気ガスが清澄な状態となるように、第2の送風器28の空気供給量を調整する。
以上の焼却炉は、以下の工程で運転して種々の焼却物を焼却する。
1.コンベアがフィーダ5を介して焼却物を供給口3から一次燃焼室1に供給する。フィーダ5は、供給口3からの空気の流入や流出を遮断して焼却物をロストル7の上に落下させる。所定量の焼却物を供給した後、フィーダ5は焼却物の供給を停止する。
2.バーナーに点火して、二次燃焼室2に火炎を噴射する。噴射される火炎は二次燃焼室2と一次燃焼室1の内部を加熱すると共に、一部がガス流路6から一次燃焼室1に流入して一次燃焼室1の焼却物に点火する。この状態で、送風器8は、一次燃焼室1に供給する空気の供給量を少なく制限し、あるいは空気の供給を停止して、焼却物が理想的な状態で点火されるようにコントロールする。
送風器8が一次燃焼室1に供給する空気の供給量は、一次燃焼室1の点検窓21から観察してインバータ12で送風器8のモータの回転数をコントロールして調整する。
3.焼却物に点火されて燃焼を開始すると、送風器8が一次燃焼室1に供給する空気の供給量をコントロールする。空気の供給量は、点検窓21からロストル7に載った焼却物の燃焼状態を見て、インバータ12で調整して、焼却物が安定して焼却されるまで調整する。この状態で第2の送風器28の運転を開始して、二次燃焼室2の空気の供給量をインバータ12で調整する。第2の送風器28の空気の供給量は、二次燃焼室2の燃焼状態を点検窓21から観察し、あるいは温度センサで燃焼温度を検出し、さらに煙突から排出される排気ガスが清澄な状態となるように、インバータ12を介してモータの回転数をコントロールして調整する。
4.焼却物が安定して一定の燃焼温度で焼却されるようになると、焼却物の燃焼温度が一定の温度に安定するので、燃焼温度が安定すると、フィーダ5が一定量の焼却物を一次燃焼室1に供給する状態に設定する。この状態において、送風器8と第2の送風器28の空気の供給量は、一次燃焼室1と二次燃焼室2において理想的な状態で燃焼されるように、インバータ12でもってモータの回転数を調整して、最適値に設定される。焼却物が安定して一定の温度で焼却される状態になると、インバータ12はモータの回転数を設定値に保持し、またフィーダ5は焼却物を定量供給して、連続して焼却物を焼却する。
本発明の焼却炉は、焼却炉本体を金属板で製作している焼却炉として便利に使用できる。
1…一次燃焼室
2…二次燃焼室
3…供給口
4…区画プレート
5…フィーダ
6…ガス流路
7…ロストル
8…送風器
9…多段プレート
9A…最上段の多段プレート
9B…下段の多段プレート
10…傾斜板
10A…最上段の傾斜板
10B…下段の傾斜板
11…送風隙間
12…インバータ
13…シャッター
14…アクチュエーター
15…コントローラー
16…頂上縁
17…垂直壁
18…熱交換器
19…煙突
20…対向壁
21…点検窓
22…バーナー
28…第2の送風器
30…焼却炉本体
31…金属板
31A…第1の金属板
31B…第2の金属板
32…クサビ
33…断熱材
34…連結端縁
35…突出部
36…スリット穴
37…クサビ穴
38…圧入部
38A…挿入部
39…立上部
40…ストッパ折曲部
41…天板
42…側板
43…端面板
44…折曲リブ
45…連結バー

Claims (5)

  1. 複数枚の金属板31が連結してなる焼却炉本体30の内部に燃焼室を設けてなる焼却炉であって、
    前記焼却炉本体30が、前記金属板31の端縁部分を互いに直交する姿勢で連結してなるクサビ32を備えると共に、
    互いに直交姿勢で連結される第1の金属板31Aと第2の金属板31Bは、
    第2の金属板31Bに直角に連結される第1の金属板31Aが、連結端縁34から複数の突出部35を設けてなる外形に裁断されており、
    前記第2の金属板31Bは、前記突出部35の挿入位置にスリット穴36を開口しており、
    前記突出部35は、前記第2の金属板31Bのスリット穴36に挿入される状態で、前記第2の金属板31Bの表面から突出方向に延びるスリット状のクサビ穴37を有し、
    前記クサビ32は、
    前記スリット穴36に挿入される突出部35のクサビ穴37に挿入される先窄み形状の圧入部38と、
    圧入部38の後端に連結された立上部39と、
    この立上部39の上端に連結されて、クサビ32の圧入方向に延びるストッパ折曲部40とを備える形状に裁断してなる金属板31で、
    前記クサビ32の圧入部38が前記クサビ穴37に圧入され、前記クサビ32と前記突出部35と前記第2の金属板31Bとが互いに直交する姿勢に配置されて、前記クサビ32が前記突出部35を介して前記第2の金属板31Bを前記第1の金属板31Aの連結端縁34に密着して、前記第1と前記第2の金属板31Bとが直角に連結され、
    前記クサビ32の圧入位置において、前記ストッパ折曲部40の先端部が前記圧入部38との開口幅を狭くする方向に折曲されて前記突出部35が前記スリット穴36から抜け止め状態に固定され、
    前記ストッパ折曲部40が前記圧入部38との開口幅を拡開する方向に折曲されて、前記クサビ32が前記突出部35が引き抜かれて、前記第1の金属板31Aと前記第2の金属板31Bとを分離状態とすることを特徴とする焼却炉。
  2. 請求項1に記載される焼却炉であって、
    前記金属板31の厚さが、3mm以上であって10mm以下であることを特徴とする焼却炉。
  3. 請求項1又は2に記載される焼却炉であって、
    前記金属板31がステンレス板であることを特徴とする焼却炉。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載される焼却炉であって、
    前記クサビ32のストッパ折曲部40の上下幅(W2)が、2mm以上であって20mm以下としてなる焼却炉。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載される焼却炉であって、
    前記金属板31を平板としてなることを特徴とする焼却炉。
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