JP6270866B2 - 情報通知装置、情報通知システム、情報通知方法及び情報通知プログラム - Google Patents

情報通知装置、情報通知システム、情報通知方法及び情報通知プログラム Download PDF

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Description

本発明は、第1の移動体と第2の移動体とが接近する交通情報(例えば、四輪車と二輪車とが接近する交通状況を表す接近情報)等の存在情報を他の装置に通知する装置(情報通知装置)、その情報通知装置及び他の装置を備えるシステム(情報通知システム)、情報通知装置を作動させるための方法(情報通知方法)、並びに、情報通知方法を実行するためのプログラム(情報通知プログラム)等に関する。
例えば特開2009−104230号公報は、車両に設けられる車載通信装置と歩行者が所持する携帯電話装置とを備える人(歩行者)車間通信システムを開示し、他の車両も、車載通信装置を有している。他の車両の車載通信装置をさらに備える人(歩行者)車間通信システムは、車車間及び人(歩行者)車間通信システムと呼ぶことができる。
また、特開2009−104230号公報の図面は、例えば車両、他の車両等の車両から送信される車両走行情報の構成例を示し、車両走行情報は、例えば車両或いは他の車両を特定する番号である「自車ID」と、車両或いは他の車両の種別である「車両種別」と、車両或いは他の車両が位置する「緯度」、「経度」及び「高度」と、車両或いは他の車両の動作状態を特定する「車速」、「加速度」、「方向」、「ブレーキ」及び「アクセル」と、を含んでいる。同様に、特開2009−104230号公報の図面は、例えば携帯電話装置又は例えば歩行者から送信される歩行者情報の構成例を示し、歩行者情報は、例えば携帯電話装置を特定する番号である「携帯ID」と、歩行者が位置する「緯度」及び「経度」と、歩行者の移動方向である「方向」と、を含んでいる。
特開2009−104230号公報の図面は、例えば車両の出力部を構成するディスプレイ及びスピーカでの出力情報の構成例を示している。車両走行情報が例えば他の車両から車両に送信されると、車両のディスプレイは、他の車両の位置として表示を出力するか、もしくは歩行者情報が例えば歩行者から車両に送信されると、歩行者の位置として表示を出力することができる。また、特開2009−104230号公報によれば、車両のナビ制御部は、車両の位置と他の車両の位置との距離が所定値以下であり、且つ他の車両が車両に近づいているか否かを判定し、車両のスピーカは、「後ろから車両が接近しています。」という音声を出力することができる。
このように、車両の車載通信装置は、他の車両の車載通信装置、歩行者の携帯電話装置等の他の装置から、その他の装置の位置を取得して、「後ろから車両が接近しています。」等の接近情報を出力するか否かを判定することができる。
また、例えば特開2000−348299号公報は、移動体通信装置を開示し、移動体通信装置の無線通信機は、移動体通信装置を搭載する車両の位置、進行方向、前方交差点、前方交差点までの到達時間等を含む状況データを他の装置に送信することができる。また、無線通信機は、その他の装置からその他の装置を搭載する他の車両の状況データ(位置、進行方向、前方交差点、前方交差点までの到達時間等)を受信することができる。
また、特開2000−348299号公報のコントローラは、例えば車両に搭載され、車両のコントローラは、車両及び例えば他の車両の両者が例えば交差点の近傍をほぼ同時に到達するか否かを推定して、警告等の接近情報を告知するか否かを判定することができる。
特開2009−104230号公報及び特開2000−348299号公報のいずれも、接近しつつある双方の車両の通信手段により、お互いが相手の接近を判断することを開示するものである。このように、特開2009−104230号公報及び特開2000−348299号公報において、接近しつつある双方の車両を表す交通状況が利用されているに過ぎない。本発明者は、このような双方の車両以外の車両からの情報を利用し得ることを認識した。即ち、本発明者は、接近しつつある双方の車両以外の車両が通信手段を備えているならばそのような車両も情報を発信し得ることを認識した。
本発明の1つの目的は、当事者の少なくとも一方の存在を表す存在情報を活用し得る情報通知装置、情報通知システム、情報通知方法及び情報通知プログラムを提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
本発明の情報通知装置は、
第1の移動体及び第2の移動体のそれぞれと直接に通信し、第3の移動体に設けられる情報通知装置であって、
トリガー情報に応じて少なくとも1つの存在情報を生成する処理部と、
前記トリガー情報に応じて前記少なくとも1つの存在情報を前記第1の移動体及び前記第2の移動体の両者に送信する送信部と、
を備え、
前記少なくとも1つの存在情報は、前記第2の移動体の第2の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第1の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であるとともに、前記第1の移動体の第1の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第2の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であり、
前記トリガー情報は、前記第1の移動体からの要求情報又は前記第2の移動体からの要求情報であり、
前記第1の移動体からの要求情報及び前記第2の移動体からの要求情報のうち少なくとも1つは、手動で操作することにより生成されるものであることを特徴とする。
本発明の情報通知方法は、
第1の移動体及び第2の移動体のそれぞれと直接に通信し、第3の移動体に設けられる情報通知装置の情報通知方法であって、
トリガー情報に応じて少なくとも1つの存在情報を生成すること、
及び
前記トリガー情報に応じて前記少なくとも1つの存在情報を前記第1の移動体及び前記第2の移動体の両者に送信すること、
を含み、
前記少なくとも1つの存在情報は、前記第2の移動体の第2の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第1の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であるとともに、前記第1の移動体の第1の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第2の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であり、
前記トリガー情報は、前記第1の移動体からの要求情報又は前記第2の移動体からの要求情報であり、
前記第1の移動体からの要求情報及び前記第2の移動体からの要求情報のうち少なくとも1つは、手動で操作することにより生成されるものであることを特徴とする。
本発明の情報通知プログラムは、
第1の移動体及び第2の移動体のそれぞれと直接に通信し、第3の移動体に設けられる情報通知装置の情報通知プログラムであって、
コンピュータに、
トリガー情報に応じて少なくとも1つの存在情報を生成すること、
及び
前記トリガー情報に応じて前記少なくとも1つの存在情報を前記第1の移動体及び前記第2の移動体の両者に送信すること、
を実行させ、
前記少なくとも1つの存在情報は、前記第2の移動体の第2の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第1の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であるとともに、前記第1の移動体の第1の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第2の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であり、
前記トリガー情報は、前記第1の移動体からの要求情報又は前記第2の移動体からの要求情報であり、
前記第1の移動体からの要求情報及び前記第2の移動体からの要求情報のうち少なくとも1つは、手動で操作することにより生成されるものであることを特徴とする情報通知プログラム。
本発明は、さらに、以下の種々の態様で実施することが可能である。
第1の態様において、情報通知装置は、
トリガー情報に応じて、第1の移動体(例えば四輪車)と第2の移動体(例えば乗用型の電動カート、二輪車)との間の少なくとも1つの存在情報を生成する処理部と、
前記少なくとも1つの存在情報を前記第1の移動体及び前記第2の移動体の両者に送信する送信部と、
を備え、
前記少なくとも1つの存在情報は、前記第2の移動体(電動カート、二輪車)の第2の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づく前記第2の移動体の周辺の前記第1の移動体(四輪車)の存在を表す他の存在情報を識別させることが可能である。
接近しつつある第1の移動体及び第2の移動体の双方に、第1の移動体及び第2の移動体の双方間の少なくとも1つの存在情報を生成する処理部を備える情報通知装置が搭載されていない時に、その情報通知装置の送信部は、少なくとも1つの存在情報を送信し得る。言い換えれば、接近しつつある第1の移動体(例えば四輪車)及び第2の移動体(例えば電動カート)以外の車両(例えば四輪車又は例えば商用車又は例えば大型四輪車又は例えばバス)に情報通知装置が搭載されている時に、接近しつつある双方の車両以外の車両(例えばバス)は、接近しつつある双方の車両の少なくとも一方(例えば四輪車)の存在を表す存在情報を生成し、それを双方の車両の少なくとも他方(例えば電動カート)に送信することができる。このように、情報通知装置は、存在情報を活用し得る。
代替的に、接近しつつある第1の移動体(例えば四輪車)及び第2の移動体(例えば二輪)以外の車両(例えば四輪車)に情報通知装置が搭載されている時に、その情報通知装置のユーザ(接近しつつある第1の移動体の運転者及び第2の移動体の運転者の双方(当事者)以外の第三者)は、情報通知装置に、接近情報等の存在情報を生成させ、且つ接近情報等の存在情報を四輪車及び二輪車の両者に送信させることができる。このように、情報通知装置は、存在情報を活用し得る。
第1の態様に従属する第2の態様において、前記少なくとも1つの存在情報は、第1の存在情報及び第2の存在情報を含んでもよく、
前記送信部は、前記第1の存在情報を前記第1の移動体に送信するとともに、前記第2の存在情報を前記第2の移動体に送信してもよく、
前記前記第2の存在情報は、前記第2の移動体の前記第2の処理部に、前記第2の存在情報に基づく前記他の存在情報を識別させてもよい。
接近しつつある第1の移動体(例えば四輪車)及び第2の移動体(例えば電動カート)以外の車両(例えば四輪車又は例えば商用車又は例えば大型四輪車又は例えばバス)に情報通知装置が搭載されている時に、接近しつつある双方の車両以外の車両(例えばバス)は、接近しつつある双方の車両の少なくとも一方(例えば四輪車)の存在を表す存在情報(第2の存在情報)を生成し、それを双方の車両の少なくとも他方(例えば電動カート)に送信することができる。また、接近しつつある双方の車両以外の車両(例えばバス)は、接近しつつある双方の車両の少なくとも他方(例えば電動カート)の存在を表す存在情報(第1の存在情報)を生成し、それを双方の車両の少なくとも一方(例えば四輪車)に送信することができる。
第2の態様に従属する第3の態様において、前記第1の存在情報は、画像であってもよく、
前記画像は、前記第1の移動体の前記第1の処理部に、前記第1の移動体の報知部での前記画像の表示を実行させてもよい。
接近しつつある双方の車両の少なくとも一方(例えば四輪車)は、接近しつつある双方の車両の少なくとも他方(例えば電動カート)の存在を表す画像(第1の存在情報)を表示させることができる。
第1乃至第の3態様の何れか1つに従属する第4の態様において、情報通知装置は、
前記第1の移動体及び前記第2の移動体の少なくとも1つからの要求情報を前記トリガー情報として受信する受信部を
さらに備えてもよく、
前記処理部は、前記要求情報に応じて、前記少なくとも1つの存在情報を生成してもよい。
接近しつつある双方の車両の少なくとも一方(例えば四輪車)及び/又は他方(例えば電動カート)からの要求がトリガーを構成し、これにより、接近しつつある双方の車両の少なくとも一方(例えば四輪車)の存在を表す存在情報(少なくとも1つの存在情報又は第2の存在情報)が生成される。
第1の態様に従属する第5の態様において、前記少なくとも1つの存在情報は、共通の存在情報であってもよい。
第5の態様において、具体的には、情報通知装置は、
第1の移動体(例えば四輪車)と第2の移動体(例えば二輪車)との間の接近情報等の共通の存在情報を生成する処理部と、
前記接近情報等の共通の存在情報を前記第1の移動体(四輪車)及び前記第2の移動体(二輪車)の両者に送信する送信部と、
を備え、
前記処理部は、前記接近情報等の共通の存在情報に、第1の識別情報及び第2の識別情報の両者を付加し、
前記第1の識別情報は、前記第1の移動体(四輪車)の第1の処理部に、前記接近情報等の共通の存在情報を前記第2の移動体(二輪車)から前記第1の移動体(四輪車)への第1の接近情報等の第1の存在情報に変換させることが可能であり、
前記第2の識別情報は、前記第2の移動体(二輪車)の第2の処理部に、前記接近情報等の共通の存在情報を前記第1の移動体(四輪車)から前記第2の移動体(二輪車)への第2の接近情報等の第2の存在情報(他の存在情報)に変換させることが可能である。
第1の移動体と第2の移動体とが接近する交通情報、例えば、四輪車と二輪車との間の接近情報等の共通の存在情報は、例えば2009−104230号公報の車載通信装置、特開2000−348299号公報のコントローラ等のように、四輪車自身又は二輪車自身の処理部で生成することも可能である。しかしながら、例えば四輪車自身の処理部が接近情報を生成する時点よりも前に、四輪車(第1の移動体)、二輪車(第2の移動体)以外の例えば第3の移動体の運転者(観察者)、同乗者(観察者)、或いは、四輪車(第1の移動体)又は二輪車(第2の移動体)の近くに位置する歩行者(観察者)等が接近情報等の共通の存在情報に気づくことがある。このような観測者(当事者以外の第三者)が情報通知装置のユーザである時に、情報通知装置は、接近情報等の共通の存在情報を生成し、接近情報等の共通の存在情報を四輪車及び二輪車の両者に送信することができる。
ここで、情報通知装置の送信部は、接近しつつある四輪車(第1の移動体)及び二輪車(第2の移動体)の双方の情報である第1の識別情報及び第2の識別情報を接近情報等の共通の存在情報に含めて送信している。これにより、観測者(当事者以外の第三者)は、煩わしい操作を伴うことなく、これらの情報を送信することができる。
また、これらの情報を受信する四輪車(第1の移動体)側及び二輪車(第2の移動体)側の各々も、必要な情報を選別して接近情報等の存在情報(第1の存在情報又は第2の存在情報)を報知又は出力することができる。これにより、四輪車(第1の移動体)の例えば運転者(当事者)及び二輪車(第2の移動体)の例えば運転者(当事者)は、煩わしい操作を伴うことなく、接近情報を受信することができる。
第5の態様に従属する第6の態様において、トリガー情報は、操作情報であってもよい。
第6の態様において、具体的には、情報通知装置は、
ユーザからの操作情報を受付可能な操作部を
さらに備えてもよく、
前記処理部は、前記操作情報に応じて、前記接近情報等の共通の存在情報を生成してもよい。
四輪車(第1の移動体)の位置及び二輪車(第2の移動体)の位置よりも好ましい位置にいるユーザ(観察者)が、現在時刻から直ぐ後の交通状況についてより早く予想できることがある。具体的には、その好ましい位置にいるユーザ(観察者)であれば、四輪車と二輪車とが今以上に接近するであろうことを瞬時に予測し、その気づきを接近しつつある四輪車(第1の移動体)の位置及び二輪車(第2の移動体)の双方に直ぐに通知したいことがある。このとき、その好ましい位置にいるユーザ(観察者)の情報通知装置は、接近しつつある四輪車(第1の移動体)及び二輪車(第2の移動体)の双方の情報である第1の識別情報及び第2の識別情報を接近情報等の共通の存在情報に含めて送信している。これにより、観測者(当事者以外の第三者)は、煩わしい操作を伴うことなく、これらの情報を送信することができる。また、これらの情報を受信する四輪車(第1の移動体)側及び二輪車(第2の移動体)側の各々も、これらの情報を受信し、且つ活用することができる。
第5の態様に従属する第7の態様において、トリガー情報は、要求情報であってもよい。
第7の態様において、具体的には、情報通知装置は、
前記第1の移動体及び前記第2の移動体の少なくとも1つからの要求情報を受信する受信部を
さらに備えてもよく、
前記処理部は、前記要求情報に応じて、前記接近情報等の共通の存在情報を生成してもよい。
例えば第3の移動体に配置される情報通知装置(即ち機械)は、例えば第1の移動体からの要求情報に応じて、第1の移動体が何か(例えば第2の移動体)に接近している可能性を自動的に気づくことができる。これを契機として、例えば第3の移動体の情報通知装置は、接近情報等の共通の存在情報を生成することができる。言い換えれば、第3の態様では、接近情報の生成には、観測者の操作は必ずしも必要とされない。
第1乃至第の7態様の何れか1つに従属する第8の態様において、情報通知装置は、
前記情報通知装置は、車両の室内に携帯可能な携帯端末であってもよい。
情報通知装置が携帯端末で構成されるので、情報通知装置(携帯端末)のユーザの利便性が向上することができる。
第1乃至第の7態様の何れか1つに従属する第9の態様において、情報通知装置は、
車両のダッシュボード又は前記ダッシュボードの周辺に組み込まれた車載装置であってもよい。
情報通知装置が車載装置で構成されるので、情報通知装置(車載装置)のユーザであれば、誰でも、情報通知装置(車載装置)を利用することができる。
第9の態様において、情報通知システムは、
前記第1の移動体(四輪車)に配置され、前記第1の移動体の前記処理部を有する第1の情報通知装置と、
前記第2の移動体(電動カート)に配置され、前記第2の移動体の前記処理部を有する第2の情報通知装置と、
前記第1の移動体(四輪車)と前記第2の移動体(電動カート)との間に位置する第3の移動体(中間移動体)に配置され、且つ第1乃至第4態様の何れか1つに従属する前記情報通知装置である第3の情報通知装置と、
を備え、
前記第3の情報通知装置は、前記第2の情報通知装置からの第2の差出人情報を受信し、且つ前記第2の差出人情報に基づき前記少なくとも1つの存在情報を送信する。
接近しつつある第1の移動体(例えば四輪車)及び第2の移動体(例えば電動カート)以外の車両(例えば四輪車又は例えば商用車又は例えば大型四輪車又は例えばバス)に情報通知装置が搭載されている時に、接近しつつある双方の車両以外の車両(例えばバス)は、接近しつつある双方の車両の他方(例えば電動カート)からの第2の差出人情報を受信し、それに基づき、接近しつつある双方の車両の一方(例えば四輪車)の存在情報を例えば電動カートに送信することができる。
第9の態様に従属する第10の態様において、前記第3の情報通知装置は、第2又は第3の態様の前記情報通知装置であってもよく、
前記第3の情報通知装置は、前記第1の情報通知装置からの第1の差出人情報を受信し、且つ前記第1の差出人情報に基づき前記第1の存在情報を生成してもよい。
接近しつつある第1の移動体(例えば四輪車)及び第2の移動体(例えば電動カート)以外の車両(例えば四輪車又は例えば商用車又は例えば大型四輪車又は例えばバス)に情報通知装置が搭載されている時に、接近しつつある双方の車両以外の車両(例えばバス)は、接近しつつある双方の車両の一方(例えば四輪車)からの第1の差出人情報を受信し、それに基づき、接近しつつある双方の車両の一方(例えば電動カート)の存在情報に例えば四輪車に送信することができる。
第11の態様において、情報通知システムは、
前記第1の移動体(四輪車)に配置され、前記第1の移動体の前記処理部を有する第1の情報通知装置と、
前記第2の移動体(二輪車)に配置され、前記第2の移動体の前記処理部を有する第2の情報通知装置と、
前記第1の移動体(四輪車)と前記第2の移動体(二輪車)との間に位置する第3の移動体(中間移動体)に配置され、且つ第5乃至第7態様の何れか1つに従属する前記情報通知装置である第3の情報通知装置と、
を備え、
前記第1の情報通知装置は、前記第3の情報通知装置からの前記接近情報等の共通の存在情報、前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報を受信し、前記第1の移動体(四輪車)が前記第1の識別情報に該当する時に、前記接近情報等の共通の存在情報を前記第1の接近情報等の第1の存在情報に変換して、前記第1の接近情報等の第1の存在情報を報知し、
前記第2の情報通知装置は、前記第3の情報通知装置からの前記接近情報等の共通の存在情報、前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報を受信し、前記第2の移動体(二輪車)が前記第2の識別情報に該当する時に、前記接近情報等の共通の存在情報を前記第2の接近情報等の第2の存在情報に変換して、前記第2の接近情報等の第2の存在情報を報知する。
第1の移動体と第2の移動体とが接近する交通情報、例えば、四輪車と二輪車との間の接近情報等の共通の存在情報は、当事者の情報通知装置(第1の情報通知装置及び第2の情報通知装置)で生成することも可能である。しかしながら、当事者の情報通知装置(第1の情報通知装置及び第2の情報通知装置)が接近情報等の共通の存在情報を生成する時点よりも前に、当事者以外の第三者の情報通知装置(第3の情報通知装置)は、接近情報等の共通の存在情報を早く生成できることがある。
第12の態様において、情報通知装置は、
第1の移動体(四輪車)と第2の移動体(二輪車)との間の接近情報等の存在情報を生成する処理部と、
前記接近情報の存在情報を前記第1の移動体(四輪車)に送信する送信部と、
を備え、
前記処理部は、前記接近情報等の存在情報に、第1の種別(第1の移動体の種別)に関する第1の識別情報及び第2の種別(第2の移動体の種別)に関する第2の識別情報の両者を付加し、
前記第1の識別情報及び前記第2の識別情報は、それぞれ、前記第1の移動体(四輪車)又は前記第2の移動体(二輪車)の一方の処理部に、前記第1の種別(第1の移動体の種別)と前記第2の種別(第2の移動体の種別)とを識別させることが可能であり、
前記第1の移動体(四輪車)又は前記第2の移動体(二輪車)の前記一方の種別が前記第1の識別情報内の前記第1の種別に一致する時に、前記第1の識別情報は、前記第1の移動体(四輪車)又は前記第2の移動体(二輪車)の前記一方の前記処理部に、前記接近情報等の存在情報を前記第1の移動体(四輪車)又は前記第2の移動体(二輪車)の他方が前記第1の移動体(四輪車)又は前記第2の移動体(二輪車)の前記一方の周辺に存在していることを表す第1の存在情報に変換させることが可能であり、
前記第1の移動体(四輪車)と前記第2の移動体(二輪車)との間に位置する第3の移動体に配置される。
例えば四輪車(第1の移動体)自身が接近情報等の存在情報を生成する時点よりも前に、四輪車(第1の移動体)及び二輪車(第2の移動体)以外の第3の移動体の運転者(観察者)、同乗者(観察者)が接近情報等の存在情報に気づくことがある。このような観測者が情報通知装置のユーザである時に、情報通知装置は、接近情報等の存在情報を生成し、接近情報等の存在情報を四輪車に送信することができる。
ここで、情報通知装置の送信部は、接近しつつある四輪車(第1の移動体)及び二輪車(第2の移動体)の双方の情報である第1の識別情報及び第2の識別情報を接近情報等の存在情報に含めて送信している。これにより、観測者(当事者以外の第三者)は、煩わしい操作を伴うことなく、これらの情報を送信することができる。また、これらの情報を受信する四輪車(第1の移動体)側も、必要な情報を選別して接近情報等の存在情報を報知又は出力することができる。これにより、四輪車(第1の移動体)の例えば運転者(当事者)は、煩わしい操作を伴うことなく、接近情報等の存在情報を受信することができる。
第13の態様において、情報通知方法は、
トリガー情報に応じて、第1の移動体(四輪車)と第2の移動体(二輪車又は電動カート)との間の少なくとも1つの存在情報を生成すること、
及び
前記少なくとも1つの存在情報を前記第1の移動体(四輪車)及び前記第2の移動体(二輪車又は電動カート)の両者に送信すること、
を含み、
前記少なくとも1つの存在情報は、前記第2の移動体の第2の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づく前記第2の移動体の周辺の前記第1の移動体の存在を表す他の存在情報を識別させる。
接近しつつある第1の移動体(例えば四輪車)及び第2の移動体(例えば電動カート)以外の車両(例えば四輪車又は例えば商用車又は例えば大型四輪車又は例えばバス)に情報通知方法を実行可能な情報通知装置が搭載されている時に、接近しつつある双方の車両以外の車両(例えばバス)は、接近しつつある双方の車両の少なくとも一方(例えば四輪車)の存在を表す存在情報を生成し、それを双方の車両の少なくとも他方(例えば電動カート)に送信することができる。このように、情報通知方法は、存在情報を活用し得る。
代替的に、第1の移動体と第2の移動体とが接近する交通情報、例えば、四輪車と二輪車との間の接近情報等の少なくとも1つの存在情報は、四輪車自身又は二輪車自身の処理部で生成することも可能である。しかしながら、四輪車、二輪車以外の例えば第3の移動体の運転者(観察者)、同乗者(観察者)、或いは、四輪車又は二輪車の近くに位置する歩行者(観察者)等が接近情報等の少なくとも1つの存在情報に気づくことがある。情報通知方法は、このような観測者からの操作情報に応じて、或いは、自動的に、接近情報等の少なくとも1つの存在情報を生成し、接近情報等の少なくとも1つの存在情報を四輪車及び二輪車の両者に送信することができる。
ここで、情報通知装置の送信部は、接近しつつある四輪車(第1の移動体)及び二輪車(第2の移動体)の双方の情報である第1の識別情報及び第2の識別情報を接近情報等の少なくとも1つの存在情報に含めて送信している。これにより、観測者(当事者以外の第三者)は、煩わしい操作を伴うことなく、これらの情報を送信することができる。また、これらの情報を受信する四輪車(第1の移動体)側及び二輪車(第2の移動体)側の各々も、これらの情報を受信し、且つ活用することができる。
第14の態様において、情報通知プログラムは、
コンピュータに、
トリガー情報に応じて、第1の移動体(四輪車)と第2の移動体(二輪車又は電動カート)との間の少なくとも1つの存在情報を生成すること、
及び
前記少なくとも1つの存在情報を前記第1の移動体(四輪車)及び前記第2の移動体(二輪車)の両者に送信すること、
を実行させるための情報通知プログラムであり、
前記少なくとも1つの存在情報は、前記第2の移動体の第2の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づく前記第2の移動体の周辺の前記第1の移動体の存在を表す他の存在情報を識別させる。
接近しつつある第1の移動体(例えば四輪車)及び第2の移動体(例えば電動カート)以外の車両(例えば四輪車又は例えば商用車又は例えば大型四輪車又は例えばバス)に情報通知プログラムを実行可能な情報通知装置が搭載されている時に、接近しつつある双方の車両以外の車両(例えばバス)は、接近しつつある双方の車両の少なくとも一方(例えば四輪車)の存在を表す存在情報を生成し、それを双方の車両の少なくとも他方(例えば電動カート)に送信することができる。このように、情報通知プログラムは、存在情報を活用し得る。
加えて、第1の識別情報及び第2の識別情報を接近情報等の少なくとも1つの存在情報に付加する情報通知プログラムであれば、その情報通知プログラムを備えるコンピュータのユーザは、煩わしい操作を伴うことなく、このような情報を生成できる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1は、本発明に従う情報通知装置又は情報通知システムの構成例を示す。 図2(A)及び図2(B)の各々は、四輪車と二輪車との位置関係の説明図を示す。 送信型の情報通知装置(第3の情報通知装置)によって生成される通知情報の構成例を示す。 図4(A)は、送信型の情報通知装置のディスプレイの表示例を示し、図4(B)及び図4(C)の各々は、受信型の情報通知装置(第1の情報通知装置)のディスプレイの表示例を示し、図4(D)は、受信型の他の情報通知装置(第2の情報通知装置)のディスプレイの表示例を示す。 送信型の情報通知装置の動作例を表すフローチャートを示す。 受信型の情報通知装置の動作例を表すフローチャートを示す。 図7(A)は、四輪車と電動カートとの位置関係の説明図を示し、図7(B)は、四輪車と歩行者との位置関係の説明図を示す。 図8(A)は、四輪車と電動カートとの他の位置関係の説明図を示し、図8(B)は、四輪車と四輪車との位置関係の説明図を示す。 図9(A)及び図9(E)の各々は、能動型の情報通知装置(第2の情報通知装置)のディスプレイの表示例を示し、図9(B)、図9(C)及び図9(D)の各々は、能動型の情報通知装置(第1の情報通知装置)のディスプレイの表示例を示し、図9(F)は、図9(B)〜図9(D)の他の表示例を示す。 受動型の情報通知装置(第3の情報通知装置)の動作例を表すフローチャートを示す。 図11(A)及び図11(B)の各々は、能動型の情報通知装置の動作例を表すフローチャートを示す。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に従う情報通知装置又は情報通知システムの構成例を示す。図1に示されるように、情報通知システム40は、例えば3つの情報通知装置10,20,30で構成することができる。但し、情報通知システム40は、例えば2つの情報通知装置10,20だけで構成されてもよく、或いは、図示されない他の情報通知装置をさらに含む例えば4つ以上の情報通知装置10,20,30で構成されてもよい。また、3つの情報通知装置10,20,30の各々は、図1に示される構成要素をすべて備えなくてもよく、或いは、図示されない構成要素を追加してもよい。言い換えれば、図1は、例示的な実施形態を示しているに過ぎず、本発明の少なくとも1つの目的に応じて、情報通知装置の少なくとも1つの構成要素を選択又は決定することができる。
図1の情報通知装置10は、通知情報(図3参照)を情報通知装置20,30に送信することができる。また、3つの情報通知装置10,20,30の各々が通知情報を送信又は受信する通信方式は、インターネット、3G等の回線を利用する回線型の無線通信方式であってもよいが、回線を利用しない無線通信方式、特に、回線を利用しない近距離無線通信方式であることが好ましい。回線を利用しない近距離無線通信方式は、例えばIEEE802によって規定されているWiFi(wireless fidelity)である。また、回線を利用しないWiFiのような近距離通信方式によれば、情報通知システム40は、通知情報を中継するサーバ(図示せず)を備える必要がない。言い換えれば、サーバを経由しない通知情報の到達時間がサーバを経由する通知情報の到達時間よりも短縮される。
また、図1の情報通知装置10は、通知情報を情報通知装置20,30に送信する一方、情報通知装置20,30の各々は、通知情報を受信する。従って、情報通知装置20,30の各々は、受信型の情報通知装置と呼ぶことができる。また、情報通知装置10は、送信型の情報通知装置と呼ぶことができる。なお、例えば3つの情報通知装置10,20,30が1つのグループを形成している。
図1の情報通知装置10は、例えば処理部11及び送信部16を備え、処理部11は、情報通知装置20を有する例えば四輪車(自動車:automobile)200(例えば図2(A)参照)と情報通知装置30を有する例えば二輪車(オートバイ:motorcycle)300(例えば図2(A)参照)との間の接近情報を生成する。また、送信部16は、接近情報を四輪車200(受信部27)及び二輪車300(受信部37)の両者に送信する。なお、処理部11は、四輪車200及び二輪車300が互いに接近していることを表す接近情報(図3のMESSAGE10)に、第1の識別情報及び第2の識別情報の両者(図3のCLASS20及びCLASS30)を付加することができる。
ここで、第1の識別情報は、例えば2つの接近する移動体のうちの一方(第1の移動体)用の識別情報であることが想定され、記憶部13に予め記憶される第1の識別情報は、四輪車200(処理部21)に、受信部27で受信された接近情報を二輪車300の四輪車200への第1の接近情報に変換させることが可能である。また、第2の識別情報は、2つの接近する移動体のうちの他方(第2の移動体)用の識別情報であることが想定され、記憶部13に予め記憶される第2の識別情報は、二輪車300(処理部31)に、受信部37で受信された接近情報を四輪車200の二輪車300への第2の接近情報に変換させることが可能である。例えば図2(A)を参照するに、第1の移動体は、四輪車200であり、第2の移動体は、二輪車300であり、四輪車200に配置される処理部21は、二輪車300の接近(第1の接近情報)を認識することができる。一方、二輪車300に配置される処理部31は、四輪車200の接近(第2の接近情報)を認識することができる。このように、記憶部13に予め記憶される第1の識別情報が想定する移動体(第1の移動体)は、記憶部13に予め記憶される第2の識別情報が想定する移動体(第2の移動体)と異なる。
四輪車200(第1の移動体)、二輪車300(第2の移動体)以外の例えば第3の移動体100(例えば図2(A)において四輪車)の運転者、同乗者等の観察者は、四輪車200と二輪車300との間の接近を早く気づくことがある。このような観測者が情報通知装置10のユーザである時に、情報通知装置10の処理部11は、接近情報を生成し、接近情報を四輪車200及び二輪車300の両者に送信することができる。
図1の情報通知装置10は、例えば操作部14をさらに備えることができる。操作部14は、ユーザ(観察者)からの操作情報を受付可能である。ユーザが操作部14を操作する(例えば選択する、押す、クリックする等)時に、操作情報は、ユーザが操作部14を操作したことを表すことができる。ここで、ユーザが操作部14を接触式で操作してもよく、或いは、ユーザは、操作部14を非接触式で、ユーザの身体を用いてジェスチャーする(例えば例えば手又は指等をかざす、動かす)ことによって、操作部14を操作してもよい。処理部11は、操作部14からの操作情報に応じて、接近情報を生成することができる。具体的には、ユーザが四輪車200と二輪車300との間の接近を気づき、その後に例えば「気づき」ボタン14−1(図4(A)参照)を1回接触する時に、処理部11は、接近情報に記憶部13に予め記憶される第1の識別情報及び第2の識別情報を追加して、通知情報を生成することができる。
例えば、ユーザ(観察者)が四輪車200(第1の移動体)の位置及び二輪車300(第2の移動体)の位置よりも好ましい位置にいる時に、そのユーザ(観察者は、現在時刻から直ぐ後の交通状況についてより早く予想できることがある。具体的には、その好ましい位置にいるユーザ(観察者)であれば、四輪車200と二輪車300とが今以上に接近するであろうことを瞬時に予測し、その気づきを接近しつつある四輪車200の位置及び二輪車300の双方に直ぐに通知したいことがある。このとき、その好ましい位置にいるユーザ(観察者)の情報通知装置10は、接近しつつある四輪車200及び二輪車300の双方の情報である第1の識別情報及び第2の識別情報を接近情報に含めて送信している。これにより、観測者(当事者以外の第三者)は、煩わしい操作を伴うことなく、これらの情報を送信することができる。また、これらの情報を受信する四輪車(第1の移動体)側及び二輪車(第2の移動体)側の各々も、これらの情報を受信し、且つ活用することができる。
図1の情報通知装置10は、例えば取得部15をさらに備えることができる。取得部15は、例えばGPS等で構成され、そのGPSは、情報通知装置10に内蔵されてもよく、或いは、情報通知装置10の外部に配置されてもよい。図1の情報通知装置10は、例えばいわゆるスマートフォン、タブレット型のPC等の携帯端末(図4(A)参照)であってもよく、ナビゲーション装置等の車載装置であってもよい。情報通知装置10が携帯端末で構成される時に、情報通知装置10(携帯端末)のユーザの利便性が向上することができる。代替的に、情報通知装置10が車載装置で構成される時に、情報通知装置10(車載装置)のユーザであれば、誰でも、情報通知装置10(車載装置)を利用することができる。
具体的には、情報通知装置10が例えば四輪車200の例えば室内に持ち込まれる携帯端末である時に、その携帯端末(情報通知装置10)は、携帯端末(情報通知装置10)に内蔵されるGPSを利用してもよく、或いは、例えば四輪車200の例えばダッシュボード(インストルメントパネル)に配置されるナビゲーション装置(いわゆるインダッシュ型のナビゲーション装置(ダッシュボードの内部に組み込まれたナビゲーション装置)及びいわゆるオンダッシュ型のナビゲーション装置(ダッシュボードの表面に着脱自在に取り付けたナビゲーション装置、ダッシュボードの表面に例えばクレードルを介して固定されるナビゲーションアプリケーションプログラムを有するスマートフォン)を含む)に内蔵されるGPS又はダッシュボードの周辺(周辺車載装置)に内蔵されるGPSを利用してもよい。ここで、携帯端末(情報通知装置10)は、ナビゲーション装置と有線又は無線で接続されていることが好ましく、これにより、携帯端末(情報通知装置10)は、高い精度を有する位置情報を利用することができる。また、図1のアンテナ部18(携帯端末)は、GPSアンテナを内蔵してもよい。
代替的に、情報通知装置10が例えば自動車(四輪車200)の例えばダッシュボードに配置されるナビゲーション装置である時に、そのナビゲーション装置(情報通知装置10)は、例えばナビゲーション装置(情報通知装置10)に内蔵されるGPSを利用することができる。また、GPSアンテナ(アンテナ部18)は、例えばナビゲーション装置(情報通知装置10)と接続され、且つ四輪車200の例えばフロントガラス(ウインドシールド)に配置されてもよい。
図1の情報通知装置10は、例えば記憶部12をさらに備えることができる。記憶部12は、処理部11が様々な処理を実行する時の情報又はデータを一時的に記憶するワーク領域として機能してもよく、処理部11(コンピュータ)に様々な処理(情報通知方法)を実行させるための情報通知アプリケーションプログラム(情報通知プログラム)がインストール又は記憶される領域として機能してもよい。このような記憶部12は、例えばRAM、EEPROM、SSD等のメモリ、HDD等のディスク等で構成される。なお、情報通知アプリケーションプログラム(情報通知プログラム)は、情報通知アプリケーションプログラム(情報通知プログラム)を記録又は保存した記録媒体(例えばFDD、SDカード、USBメモリ等)であってコンピュータ(処理部11)が読み取り可能な記録媒体から記憶部12にインストール又はコピーされてもよい。もちろん、このような記録媒体が情報通知装置10に挿入又は装着される状態で、処理部11(コンピュータ)は、記録媒体に保存される情報通知アプリケーションプログラム(情報通知プログラム)を実行してもよい。
また、記憶部12は、四輪車200を目的地に走行ルートで誘導するナビゲーションアプリケーションプログラム(ナビゲーションプログラム)をさらに記憶してもよく、処理部11(コンピュータ)は、ナビゲーションアプリケーションプログラム(ナビゲーションプログラム)を実行することができる。
図1の情報通知装置10は、例えば報知部13をさらに備えることができる。報知部13は、例えばディスプレイ、スピーカ等で構成される。報知部13は、処理部11が様々な処理を実行する時の情報又はデータをユーザに報知又は出力することができる。なお、情報通知装置10が例えばタッチパネル式のディスプレイを備える時に、タッチパネル式のディスプレイは、報知部13(ディスプレイ)及び操作部14(ソフトウエアボタン)として機能する。加えて、操作部14がユーザのジェスチャー動作を認識するモーション認識を有する時に、例えばカメラで構成される操作部14は、例えばディスプレイの周辺に配置することができる。
図1の情報通知装置10は、例えば受信部17をさらに備えることができる。受信部17は、情報又はデータを受信することができる。受信部17及び送信部18は、通信部を形成し、通信部は、WiFiDirectモジュール、Bluetooth(登録商標)モジュール、携帯電話モジュール、USBモジュール等で構成される。アンテナ部18は、例えば送信用アンテナ及び受信用アンテナを有し、通信部18が複数のモジュールを有する時に、アンテナ部18は、複数のモジュールで共用可能なアンテナであってもよく、或いは、それぞれが複数のモジュールのうちの対応するモジュールで利用可能な複数のアンテナであってもよい。また、通信部の通信エリアの範囲又は広さは、例えばアンテナ部18の能力と、アンテナ部18を介して出力される電波の強度を決定する送信部18の出力(消費電力)とに依存する。
図1の情報通知装置10は、例えば電源部17をさらに備えることができる。電源部17は、例えばバッテリ、変圧器等で構成される。情報通知装置10が携帯端末である時に、その携帯端末(情報通知装置10)は、例えばリチウムイオンバッテリを内蔵することができ、リチウムイオンバッテリの電源で、処理部11、送信部16等の構成要素は、作動することができる。情報通知装置10が車載装置である時に、その車載装置(情報通知装置10)は、車両バッテリの電源電圧又はACCの電源電圧を処理部11、送信部16等の構成要素の動作電圧に変換する変圧器を内蔵することができる。
図1の情報通知装置20,30の各々は、情報通知装置10の構成と同様の構成を備えることができ、情報通知装置20,30は、電源部29,39からの電力で起動可能である。但し、情報通知装置20,30は、例えば以下のように作動する。情報通知装置20,30は、情報通知装置10からの接近情報、第1の識別情報、第2の識別情報等を例えば受信部27,37及びアンテナ部28,38で受信するとともに、接近情報を例えば処理部21,31及び記憶部22,32で加工して、加工された接近情報を例えば報知部23,33でユーザ(例えば四輪車200の運転者、例えば二輪車300の運転者等)に報知することができる。
図2(A)及び図2(B)の各々は、四輪車200と二輪車300との位置関係の説明図を示す。例えば図2(A)に示されるように、図1の情報通知装置10は、四輪車200(第1の移動体)、二輪車300(第2の移動体)以外の例えば四輪車である第3の移動体100(中間移動体)の内部に配置され、情報通知装置10が四輪車200と二輪車300との間に位置している。第3の移動体100及び四輪車200は、交差点を挟んで、互いに対向している。図2(A)において、四輪車200が位置する車線は、二輪車300及び第3の移動体100が位置する2つの車線(交差点の先に位置する部分)の隣であるが、例えば単一の車線上に、四輪車200、二輪車300及び第3の移動体100が位置してもよい。
また、図2(A)において、第3の移動体100の前方に四輪車200が位置し、第3の移動体100の後方に二輪車300が位置している。第3の移動体100は、例えば右折する予定であるが、第3の移動体100は、例えば進行方向の状況を考慮して、停止している。また、四輪車200は、例えば右折するために前進しようとしている。例えば走行中の二輪車300は、そのままの状態で直進しようとしている。
第3の移動体100の運転者、同乗者等の観察者は、四輪車200の状況(例えば少し前の軌跡、四輪車200の現在の速度、四輪車200の方向指示器の状態等)を考慮して、瞬時に、四輪車200が右折しようとしていることを認識することができる。また、観察者は、二輪車300の状況(二輪車300の現在の速度等)を考慮すれば、二輪車300が交差点に進入しようとしていることを認識することができる。加えて、観察者は、四輪車200の状況及び二輪車300の状況(四輪車200と二輪車300との距離等)を考慮すれば、四輪車200と二輪車300とが交差点で互いに接近する可能性があることを予測することができる。このように、観察者は、第3の移動体100の後方に二輪車300が位置することを考慮すれば、交差点の近くに位置する二輪車300以外の移動体(即ち四輪車200)への接近を予測することができる。
観察者が四輪車200と二輪車300との間の接近に気づく時に、観察者は、図1の操作部14を操作することができる。これにより、情報通知装置10は、このような接近を表す接近情報、第1の識別情報及び第2の識別情報を四輪車200及び二輪車300の両者に送信することができる。
四輪車200の内部に配置される情報通知装置20は、情報通知装置10からの接近情報、第1の識別情報及び第2の識別情報を受信することができる。同様に、二輪車300の内部に配置される情報通知装置30は、情報通知装置10からの接近情報、第1の識別情報及び第2の識別情報を受信することができる。
情報通知装置20は、例えば第1の識別情報を参照して、二輪車300から四輪車200への接近、即ち二輪車300の接近を判定することができる。情報通知装置20は、二輪車300の接近を四輪車200の運転者に報知し、その運転者は、二輪車300の存在を認識することができる。従って、四輪車200の運転者は、煩わしい操作を伴うことなく、交通状況を入手することができる。
同様に、情報通知装置30は、例えば第2の識別情報を参照して、四輪車200から二輪車300への接近、即ち四輪車200の接近を判定することができる。情報通知装置30は、四輪車200の接近を二輪車300の運転者に報知し、その運転者は、四輪車200の存在を認識することができる。従って、二輪車300の運転者も、煩わしい操作を伴うことなく、交通状況を入手することができる。
図2(A)は、第3の移動体100(情報通知装置10)を基準として、四輪車200(情報通知装置20)は、第3の移動体100(情報通知装置10)の前方に位置し、二輪車300(情報通知装置30)は、第3の移動体100(情報通知装置10)の後方に位置している。図2(B)は、第3の移動体100(情報通知装置10)を基準として、四輪車200(情報通知装置20)は、第3の移動体100(情報通知装置10)の前方に位置し、二輪車300(情報通知装置30)は、第3の移動体100(情報通知装置10)の左隣りに位置している。図2(B)において、第3の移動体100は、四輪車200が右折できるように、停止している一方、例えば走行中の二輪車300は、そのままの状態で直進しようとしている。即ち、二輪車300の速度が第3の移動体100の速度よりも高く、二輪車300が第3の移動体100の前に出ようとしている。もちろん、図2(B)の第3の移動体100は、停止しないで、減速しようとしてもよい。図2(A)の四輪車200の運転者と同様に、図2(B)の四輪車200の運転者は、二輪車300の存在を認識することができる。また、図2(B)の二輪車300の運転者は、四輪車200の存在を認識することができる。
図2(A)及び図2(B)の各々において、四輪車200の運転者及び二輪車300の運転者の各々は、観測者(情報通知装置10のユーザ)の気づきに応じて、何に、より注意したら良いかを認識することができる。
図3は、送信型の情報通知装置10(第3の情報通知装置)によって生成される通知情報の構成例を示す。図3に示されるように、図1の情報通知装置10(第3の情報通知装置)から情報通知装置20,30(第1及び第2の情報通知装置)に送信される通知情報は、例えば図2(A)の四輪車200及び二輪車300が互いに接近していることを表す接近情報MESSAGE10と、四輪車200(第1の移動体)の種別を表す第1の識別情報CLASS20と、及び二輪車300(第2の移動体)の種別を表す第2の識別情報CLASS30と、を含んでいる。ここで、種別は、1例として、「四輪車」又は「二輪車」の何れか一方であり、第1の識別情報CLASS20には、例えば「四輪車」が予め登録され、また、第2の識別情報CLASS30には、例えば「二輪車」が予め登録されている。従って、接近情報MESSAGE10、第1の識別情報CLASS20及び第2の識別情報CLASS30で構成される通知情報は、「四輪車」と「二輪車」との間の接近を表すことができる。
加えて、情報通知装置10の処理部11は、通知情報の差出人を表す差出人情報ID10を含むことができる。ここで、差出人情報ID10は、例えば情報通知装置10に割り当てられた固有のID(例えばIPアドレス、MACアドレス、ログインID等)である。もちろん、処理部11は、通知情報の受取人を表す受取人情報(図示せず)を通知情報に含ませてもよい。言い換えれば、情報通知装置10は、通知情報をブロードキャスト形式で送信してもよく、或いは、通知情報をマルチキャスト形式で送信してもよい。
次に、情報通知装置10は、通知情報を送信する際に、情報通知装置10の状況を表す状況情報STATE10を通知情報に含ませてもよい。ここで、状況情報STATE10は、例えば情報通知装置10の位置である。もちろん、情報通知装置10は、通知情報の受取人(四輪車200及び二輪車300)の位置等で構成される四輪車200の状況を表す状況情報(図示せず)及び二輪車300の状況を表す状況情報(図示せず)を通知情報に含ませてもよい。
図4(A)は、送信型の情報通知装置10(第3の情報通知装置)のディスプレイの表示例を示し、図4(B)及び図4(C)の各々は、受信型の情報通知装置20(第1の情報通知装置)のディスプレイの表示例を示し、図4(D)は、受信型の他の情報通知装置30(第2の情報通知装置)のディスプレイの表示例を示す。また、図5は、送信型の情報通知装置10の動作例を表すフローチャートを示し、図6は、受信型の情報通知装置20,30の動作例を表すフローチャートを示す。以下に、これらの図面を参照しながら、例えば3つの情報通知装置10,20,30で構成される情報通知システム40の動作について、説明する。なお、送信型の情報通知装置10は、送信型専用の情報通知装置であってもよく、送受信型の情報通知装置であってもよい。同様に、受信型の情報通知装置20,30の各々は、受信型専用の情報通知装置であってもよく、送受信型の情報通知装置であってもよい。
情報通知装置10のユーザ(当事者以外の第三者)は、例えば統合アプリケーションプログラムのアイコン(図示せず)をユーザの手で触ることによって、統合アプリケーションプログラムを実行し、統合アプリケーションを起動する(図5のステップST01)。ここで、統合アプリケーションプログラムは、例えばナビゲーションアプリケーションプログラムに情報通知アプリケーションプログラムを統合することによって作成されたものである。言い換えれば、情報通知装置10は、ナビゲーションアプリケーション上の情報通知アプリケーション(情報通知機能)を利用することができる。もちろん、図5のステップST01において、情報通知装置10は、単一の情報通知アプリケーションを実行し、情報通知アプリケーションだけを実行してもよい。
次に、情報通知装置10は、デバイスを検出したか否かを判定することができる(図5のステップST02)。一方、情報通知装置20のユーザ(当事者の一方)は、例えば情報通知装置20が配置される四輪車200のイグニッションスイッチをユーザの手でオンすることよって、情報通知装置20の電源をオンし、これにより、情報通知装置20は、情報通知装置20の例えば統合アプリケーションプログラムを自動的に実行し、統合アプリケーションを自動的に起動する(図6のステップST21)。もちろん、図6のステップST21において、情報通知装置20のユーザは、統合アプリケーションプログラムのアイコン(図示せず)をユーザの手で触ることによって、統合アプリケーションを起動してもよい。次に、情報通知装置20も、デバイスを検出したか否かを判定することができる(図6のステップST02)。
例えば情報通知装置10の統合アプリケーション及び情報通知装置20の統合アプリケーションが起動している時に、情報通知装置10は、情報通知装置20をデバイスとして検出し、情報通知装置20を情報通知装置10に接続することができる(図5のステップST02)。同様に、情報通知装置20は、情報通知装置10をデバイスとして検出し、情報通知装置10を情報通知装置20に接続することができる(図6のステップST23)。
次に、情報通知装置10は、もう1つのデバイスを検出したか否かを判定することができる(図5のステップST04)。一方、情報通知装置30のユーザ(当事者の他方)は、情報通知装置30の電源をユーザの手でオンし、これにより、情報通知装置30は、情報通知装置20の例えば統合アプリケーションプログラムを実行し、統合アプリケーションを起動する(図6のステップST21)。情報通知装置30の統合アプリケーションも起動している時に、情報通知装置10は、情報通知装置30をもう1つのデバイスとして検出し、情報通知装置30を情報通知装置10に接続することができる(図5のステップST05)。
次に、情報通知装置10は、2つのデバイス(情報通知装置20,30)との接続が継続しているか否かを判定することができる(図5のステップST06)。同様に、情報通知装置20及び情報通知装置30の各々は、デバイス(情報通知装置10)との接続が継続しているか否かを判定することができる(図6のステップST24)。
ところで、図4(A)に示されるように、情報通知装置10の統合アプリケーションは、情報通知装置10のディスプレイに統合アプリケーションの実行画面を表示する。ここで、ディスプレイは、報知部13の機能だけでなく、操作部14(ソフトウエアボタン)の機能を有している。図4(A)のディスプレイは、「四輪車」と「二輪車」との間の接近を表すアイコン13−1を表示するとともに、そのアイコン13−1は、ユーザに対して選択可能である。アイコン13−1は、通知情報を送信可能な「気づき」ボタン14−1と呼ぶことができる。即ち、ユーザがアイコン13−1(「気づき」ボタン14−1)をユーザの手で触る時に、情報通知装置10は、送信用の通知情報を生成し、且つその通知情報を2つのデバイスに送信することができる(図5のステップST07〜ST09)。
但し、情報通知装置10は、図5のステップST06を省略してもよい。即ち、情報通知装置10と例えば情報通知装置20との間の通信だけが確立され、情報通知装置10と例えば情報通知装置30との間の通信が切断される時に、情報通知装置10は、送信用の通知情報を1つのデバイス(情報通知装置20)だけに送信してもよい。言い換えれば、情報通知装置10と例えば情報通知装置30との間の通信が一時的に切断された後に、情報通知装置10と例えば情報通知装置30との間の通信が復帰する時に、情報通知装置10は、送信用の通知情報をもう1つのデバイス(情報通知装置30)だけに送信してもよい。代替的に、例えば二輪車300のユーザ(当事者の他方)が情報通知装置30を備えていない時に、情報通知装置10は、送信用の通知情報を1つのデバイス(情報通知装置20)だけに送信してもよい。
加えて、図4(A)のディスプレイは、統合アプリケーションの実行画面として、ナビゲーション画面13−2を表示することができる。上述したように、図2(A)の第3の移動体100は、例えば右折する予定であるが、第3の移動体100は、例えば進行方向の状況を考慮して、停止している。従って、図4(A)のナビゲーション画面13−2は、地図上に、走行ルートを表す矢印と右折を表す矢印とを重ねて表示することができる。
情報通知装置20が通知情報を受信する前に、図4(B)に示されるように、情報通知装置20の統合アプリケーションは、情報通知装置20のディスプレイに統合アプリケーションの実行画面を表示する。ここで、情報通知装置20の操作部24は、例えば統合アプリケーションを操作可能な複数のハードウェアボタン24−1と例えばディスプレイで構成されるソフトウエアボタン24−2とを含むことができる。もちろん、情報通知装置20は、例えば複数のハードウェアボタン24−1を備えなくてもよく、代替的に、例えばソフトウエアボタン24−2を備えなくてもよい。
図4(B)のディスプレイは、ソフトウエアボタン24−2の機能だけでなく、報知部23の機能を有している。図4(B)のディスプレイは、統合アプリケーションの実行画面として、ナビゲーション画面23−1を表示することができる。上述したように、図2(A)の四輪車200は、例えば右折するために前進しようとしている。従って、図4(B)のナビゲーション画面23−1は、地図上に、走行ルートを表す矢印と右折を表す矢印とを重ねて表示することができる。
ここで、情報通知装置20の統合アプリケーションは、情報通知装置10の統合アプリケーションと同様に、図4(B)のディスプレイは、「四輪車」と「二輪車」との間の接近を表すアイコン23−2を表示するとともに、そのアイコン24−2は、情報通知装置20のユーザに対して選択可能である。即ち、図2(A)において、四輪車100の情報通知装置10は、情報通知装置10のユーザに気づきに応じて、通知情報を四輪車200(情報通知装置20)及び二輪車300(情報通知装置30)に送信するが、図示されない他の交通状況において、情報通知装置20は、情報通知装置20のユーザに気づきに応じて、図示されない他の四輪車及び他の二輪車に、他の四輪車と他の二輪車との接近情報を含む他の通知情報を送信可能である。もちろん、情報通知装置20の統合アプリケーションは、「四輪車」と「二輪車」との間の接近を表すアイコン23−2(「気づき」ボタン24−3)を表示しなくてもよい。言い換えれば、情報通知装置20は、受信型専用の情報通知装置であってもよい。
図2(A)の情報通知装置20が情報通知装置10から通知情報を受信する時に、情報通知装置20は、通知情報から自分用の接近情報を生成し、且つその接近情報を表示することができる(図6のステップST25〜ST27)。即ち、情報通知装置20が情報通知装置10から通知情報を受信する時に、統合アプリケーションの実行画面は、図4(B)から図4(C)に切り替わり、図4(C)のディスプレイは、「二輪車」の接近を表すアイコン23−3を表示する。もちろん、情報通知装置20が情報通知装置10から通知情報を受信する時に、図4(B)のディスプレイは、アイコン23−2に代えて、或いはアイコン23−2に加えて、図4(C)のアイコン23−3のような接近情報を表示してもよい。加えて、情報通知装置20が情報通知装置10から通知情報を受信する時に、報知部23を構成するスピーカ(図示せず)が接近情報を表す音声で出力してもよい。
図6のステップST26において、情報通知装置20は、具体的には、四輪車200が通知情報に含まれる第1の識別情報CLASS20に該当するか否かを判定する。情報通知装置20の記憶部22は、四輪車200の種別として、「四輪車」が予め記憶されている。第1の識別情報CLASS20に予め登録された「四輪車」が記憶部22に予め記憶された「四輪車」と一致する時に、情報通知装置20は、「二輪車」を表す接近情報(図4(C)のアイコン23−3)を報知することができる。ここで、情報通知装置20の記憶部22は、相手の車両の種別として、「二輪車」が予め記憶されている。
但し、記憶部22は、「二輪車」が予め記憶しなくてもよい。即ち、好ましくは、情報通知装置20は、第1の識別情報CLASS20を参照するとともに、第2の識別情報CLASS30も参照することができる。次に、第1の識別情報CLASS20に予め登録された「四輪車」が記憶部22に予め記憶された「四輪車」と一致する時に、情報通知装置20は、記憶部22に予め記憶された「四輪車」と一致しない第2の識別情報CLASS30の種別(「二輪車」)を通知情報から抽出し、抽出した接近情報(図4(C)のアイコン23−3)を報知することができる(図6のステップST26〜ST27)。
同様に、図2(A)の情報通知装置30が情報通知装置10から通知情報を受信する時に、情報通知装置30は、通知情報から自分用の接近情報を生成し、且つその接近情報を表示することができる(図6のステップST25〜ST27)。即ち、情報通知装置30が情報通知装置10から通知情報を受信する時に、統合アプリケーションの実行画面は、例えば図4(D)のディスプレイによって表示される。図4(D)のディスプレイは、「四輪車」の接近を表すアイコン33−1を表示する。もちろん、情報通知装置30が情報通知装置10から通知情報を受信する時に、報知部33を構成するスピーカ(図示せず)が接近情報を表す音声で出力してもよい。
図6のステップST26において、情報通知装置30は、具体的には、二輪車300が通知情報に含まれる第2の識別情報CLASS30に該当するか否かを判定する。情報通知装置30の記憶部32は、二輪車300の種別として、「二輪車」が予め記憶されている。第2の識別情報CLASS30に予め登録された「二輪車」が記憶部32に予め記憶された「二輪車」と一致する時に、情報通知装置20は、「四輪車」を表す接近情報(図4(D)のアイコン33−1)を報知することができる。ここで、情報通知装置30の記憶部32は、相手の車両の種別として、「四輪車」が予め記憶されている。
代替的に、情報通知装置30は、第2の識別情報CLASS30を参照するとともに、第1の識別情報CLASS20も参照することができる。次に、第2の識別情報CLASS30に予め登録された「二輪車」が記憶部32に予め記憶された「二輪車」と一致する時に、情報通知装置30は、記憶部32に予め記憶された「二輪車」と一致しない第1の識別情報CLASS20の種別(「四輪車」)を通知情報から抽出し、抽出した接近情報(図4(D)のアイコン33−1)を報知することができる(図6のステップST26〜ST27)。
図4(D)のディスプレイは、報知部33の機能だけでなく、操作部34(ソフトウエアボタン)の機能を有している。もちろん、情報通知装置30は、ディスプレイの代わりに、或いはディスプレイに加えて、報知部33を構成するスピーカ(図示せず)を有してもよく、このスピーカから出力される音声だけで、二輪車400を目的地に誘導してもよい。もちろん、情報通知装置30の統合アプリケーションプログラムは、ナビゲーションアプリケーションプログラムを含まない単一の情報通知アプリケーションであってもよい。
(変形例)
第1の実施形態において、例えば図2(A)の第3の移動体100は、例えば四輪車(乗用車)である。また、第1の実施形態において、例えば図2(A)の第1の移動体200及び第2の移動体300は、それぞれ、例えば四輪車(乗用車)200及び例えば二輪車300である。第1の実施形態では、第1の移動体200及び第2の移動体300の例えば運転者が当事者に該当する一方、第3の移動体100運転者が当事者以外の第三者(観測者)に該当している。第1の実施形態の変形例では、観測者は必ずしも必要とされず、機械(第3の移動体100に配置される情報通知装置10)が当事者間の接近を自動的に気づいてもよい。
加えて、第1の実施形態において、例えば図1の処理部11は、情報通知装置20を有する例えば四輪車200と情報通知装置30を有する例えば二輪車300(例えば図2(A)参照)との間の接近情報を生成している。第1の実施形態の変形例では、処理部11は、例えば二輪車300の周辺の四輪車200の存在を表す存在情報を生成してもよい。言い換えれば、処理部11は、接近情報等の存在情報を生成すればよい。第1の実施形態又はその変形例において、例えば二輪車300の周辺の四輪車200の存在を表す存在情報は、例えば四輪車200の周辺の二輪車300の存在を表す存在情報であり、従って、このような存在情報は、共通の存在情報(1つの存在情報)と呼ぶことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態において、例えば図2(A)の第3の移動体100は、例えば四輪車(乗用車)である。また、第1の実施形態において、例えば図2(A)の第1の移動体200及び第2の移動体300は、それぞれ、例えば四輪車(乗用車)200及び例えば二輪車300である。第2の実施形態において、例えば図7(A)の第3の移動体100は、例えば四輪車(バス)である。また、第2の実施形態において、例えば図7(A)の第1の移動体200及び第2の移動体300は、それぞれ、例えば四輪車(乗用車)200及び例えば電動カート300である。
加えて、第2の実施形態において、例えば図7(A)のバス100の情報通知装置10の処理部11(図1参照)によって実行される処理(例えば、接近情報等の存在情報への第1の識別情報及び第2の識別情報の両者(図3のCLASS20及びCLASS30)の付加)は、必ずしも必要とされていない。従って、第2の実施形態の処理部11は、例えば、接近情報等の存在情報を生成し、送信すればよい。以下に、第2の実施形態について説明する。
図7(A)は、四輪車200(第1の移動体)と例えば乗用型の電動カート300(第2の移動体)との位置関係の説明図を示し、図7(B)は、四輪車200(第1の移動体)と電動カート300(第2の移動体)との位置関係の説明図を示す。例えば図7(A)に示されるように、図1の情報通知装置10は、四輪車200(第1の移動体)、電動カート300(第2の移動体)以外の例えば四輪車又は例えば商用車又は例えば大型四輪車又は例えばバスである第3の移動体100(中間移動体)の内部に配置され、情報通知装置10が四輪車200と電動カート300との間に位置している。図7(A)のバス100の進行方向に位置する交差点の手前(図7(A)の下方向)に第3の移動体100(バス100)及び四輪車200並びに横断歩道が位置し、その横断歩道の手前の歩道(図7(A)の左方向)に電動カート300が位置している。
また、図7(A)において、第3の移動体100(バス100)の進行方向(図7(A)の上方向)に電動カート300が位置し、第3の移動体100の進行方向の逆方向(図7(A)の下方向)に四輪車200が位置している。四輪車200は、例えば直進する予定であるが、四輪車200は、例えば四輪車200の進行方向を確認したい。場合によっては、四輪車200は、四輪車200の進行方向の状況を考慮して、第3の移動体100の追い越しを検討している。電動カート300は、例えば横断歩道を渡る予定であるが、電動カート300は、例えば電動カート300の進行方向の状況を考慮して、待機している。なお、第3の移動体100は、交差点に侵入する前に、例えば減速している。
四輪車200の運転者(当事者の一方)の視界に電動カート300が入らない又は入りに難い時に、或いは、四輪車200の運転者が四輪車200の周辺に四輪車200の存在を知らせたい時に、四輪車200の運転者は、図1の操作部24を操作することができる。これにより、情報通知装置20は、このような接近を表す接近情報等の存在情報(第2の存在情報)の有無を要求する要求情報を第3の移動体100に送信することができる。同様に、電動カート300の運転者(当事者の他方)の視界に四輪車200が入らない又は入りに難い時に、或いは、電動カート300の運転者が電動カート300の周辺に電動カート300の存在を知らせたい時に、電動カート300の運転者は、図1の操作部34を操作することができる。これにより、情報通知装置30は、このような接近を表す接近情報等の存在情報(第1の存在情報)の有無を要求する要求情報を第3の移動体100に送信することができる。但し、例えば電動カート300の運転者は、操作部34を操作しなくてもよく、例えば情報通知装置30は、要求情報を送信しなくてもよい。
なお、電動カート300は、例えば日本の道路交通法上、歩行者として扱われているので、電動カート300の運転者は、運転免許書を所持しなくてもよい。また、当業者は、電動カート300自身又は電動カート300の種別が歩行者であることを想定してもよい。
第3の移動体100が例えば当事者の双方からの2つの要求信号を受信する時に、第3の移動体100の情報通知装置10の処理部11は、四輪車200及び電動カート300が互いに接近していることを自動的に気づくことができる。その後、処理部11は、四輪車200及び電動カート300が互いに接近していることを表す接近情報等の例えば2つの存在情報を生成することができる。
ところで、第3の移動体100が例えば当事者の一方又は1つ(例えば四輪車200)からの1つの要求信号を受信する時に、第3の移動体100の情報通知装置10の処理部11は、四輪車200が第3の移動体100の周辺に接近していることを自動的に気づくことができる。言い換えれば、処理部11は、四輪車200が何かに接近している可能性を自動的に気づくことができる。図7(A)において、第3の移動体の周辺には、例えば電動カート300が存在しているので、処理部11は、四輪車200が例えば電動カート300に接近している可能性を自動的に気づくことができる。また、図7(A)の点線で示されるように第3の移動体の周辺には、例えば四輪車300−1も存在し得る。言い換えれば、図1には、1つの情報通知装置30だけが示されているが、情報通知システム40は、例えば情報通知装置10,20及び2つの情報通知装置30,30−1で構成されてもよい。従って、処理部11は、四輪車200(第1の移動体)が例えば電動カート300、四輪車300−1等の何か(第2の移動体)に接近している可能性があることを表す接近情報等の存在情報(第2の存在情報)を、例えば電動カート300、四輪車300−1等に送信することができる。同様に、処理部11は、四輪車200の周辺の例えば電動カート300の存在を表す存在情報(第1の存在情報)を四輪車200に送信することができる。
四輪車200の情報通知装置20は、情報通知装置10からの接近情報等の存在情報(第1の存在情報)を受信することができるので、情報通知装置20は、何かから四輪車200への接近の可能性を識別又は判定することができる。情報通知装置20は、何かの接近の可能性を四輪車200の運転者に報知し、その運転者は、何かの存在の可能性、或いは例えば電動カート300の存在を認識することができる。存在情報(第1の存在情報)は、典型的には、画像(図9(C)、図9(D)参照)であり、この場合に、四輪車200の情報通知装置20は、情報通知装置10からの画像(第1の存在情報)を受信し、それを加工して、或いは、そのままの状態で、表示することができる。
同様に、電動カート300、四輪車300−1等の情報通知装置30,30−1は、情報通知装置10からの接近情報等の存在情報(第2の存在情報)を受信することができる。情報通知装置30,30−1は、四輪車200から電動カート300、四輪車300−1等への接近の可能性を識別又は判定することができる。情報通知装置30,30−1は、四輪車200の接近の可能性を電動カート300、四輪車300−1等の運転者に報知し、その運転者は、四輪車200の存在の可能性、或いは四輪車200の存在を認識することができる。存在情報(第2の存在情報)は、典型的には、第3の移動体100(バス100)を後続する後続車両(四輪車200)からの要求情報に基づく情報であり、この場合に、電動カート300の情報通知装置200は、情報通知装置10からの情報(第2の存在情報)を受信し、それを加工して、或いは、そのままの状態で、表示することができる。
図7(A)において、第3の移動体100は、例えば指定区域内に入ったことを条件として、少なくとも1つの存在情報(例えば第1の存在情報及び第2の存在情報)を送信できることが好ましい。或いは、第3の移動体100は、例えば指定状態であることを条件として、少なくとも1つの存在情報(例えば第1の存在情報及び第2の存在情報)を送信できることが好ましい。指定区域は、例えば交差点の周辺、停留所の周辺等である。また、指定状態は、例えば減速、停止等である。
図7(A)において、四輪車200は、例えば指定区域内に入ったことを条件として、要求情報を送信できることが好ましい。その理由は、無駄な送信を抑制又は回避することができるからである。例えば図7(A)において、四輪車200が指定区間内に入る時に、四輪車200を先行する先行車である例えば第3の移動体100も指定区間内に入り又は第3の移動体100が指定区間の周辺に存在している。
図1の情報通知装置10は、例えばGPS、加速度センサ等で構成される取得部15を備えている。但し、図1の取得部15は、例えばGPS等だけでなく、例えばカメラでも構成されることが好ましい。言い換えれば、図1の情報通知装置10又は例えば図7(A)の第3の移動体100は、例えば画像を取得可能なカメラを更に備えることが好ましい。ここで、カメラは、例えば第3の移動体100の前方を撮像可能なカメラ、例えばドライブレコーダのカメラであり、そのカメラによって撮像される画像は、第3の移動体100の周辺に位置する例えば図7(A)の電動カート300を表す可能性がある。情報通知装置10の処理部11は、第1の存在情報(2つの接近する移動体のうちの一方(第1の移動体)用の存在情報)として、取得部15又はカメラからの画像を採用することができる。言い換えれば、図7(A)の第3の移動体100は、第1の存在情報として、画像を例えば四輪車200に送信することができる。
なお、処理部11は、第2の存在情報(2つの接近する移動体のうちの他方(第2の移動体)用の存在情報)として、四輪車200又は第1の移動体からの要求情報を採用又は利用することができる。言い換えれば、図7(A)の第3の移動体100は、第2の存在情報として、要求情報を送信した何か(例えば四輪車200のような接近車両)の存在又はその存在の可能性を例えば電動カート300に送信してもよい。
図7(B)において、例えば第3の移動体100が例えば停留所50で停止している。従って、例えば四輪車200の運転者は、例えば四輪車200進行方向を又は第3の移動体100の進行方向を確認したい。また、図7(B)において、情報通知装置30は、歩行者300によって例えば保持されている。また、歩行者300は、例えば道路を渡る予定である。このような状況において、例えば四輪車200から第3の移動体100に要求情報等のトリガー情報が送信されることを契機として、第3の移動体100の情報通知装置10は、存在情報(第2の存在情報)を例えば歩行者300の情報通知装置30に送信することができる。これに対し、情報通知装置30は、情報通知装置30のユーザに、即ち歩行者300に、四輪車200の存在情報(例えば、四輪車200の接近又はその可能性)を報知することができる。
図8(A)は、四輪車200と電動カート300との他の位置関係の説明図を示し、図8(B)は、四輪車200と四輪車300との位置関係の説明図を示す。図7(A)の電動カート300は、横断歩道の手前の歩道(図7(A)の左側)で待機している一方、図8(A)の電動カート300は、横断歩道を実際に渡っている。このような状況において、電動カート300の運転者は、情報通知装置30で、要求情報を第3の移動体100に事前に送信することができる。例えば図7(A)において、四輪車200の運転者が電動カート300の存在を認識できない可能性がある。或いは、例えば図7(A)において、四輪車200の運転者が電動カート300の横断歩道への侵入又は前進を認識できない可能性がある。従って、図7(A)において、電動カート300の運転者が電動カート300の周囲に電動カート300の存在又は横断歩道への侵入又は前進を知らせたい時に、電動カート300の運転者は、横断歩道を渡る前に、要求情報を第3の移動体100に送信することができる。なお、四輪車200の運転者が電動カート300の存在を既に認識している時に、電動カート300の運転者は、第3の移動体100を介して、要求情報としての例えば会話情報を例えば四輪車200に送信してもよい。
図8(B)において、例えば四輪車300の運転者は、四輪車300を先行する先行車の追い越しを検討する可能性がある。このような状況において、例えば四輪車200から第3の移動体100に要求情報が送信されることを契機として、第3の移動体100の情報通知装置10は、存在情報(第1の存在情報)を例えば四輪車200の情報通知装置20に送信することができる。これに対し、情報通知装置20は、四輪車200の運転者に四輪車300の接近又はその可能性を報知することができる。
図9(A)及び図9(E)の各々は、能動型の情報通知装置30(第2の情報通知装置)のディスプレイの表示例を示し、図9(B)、図9(C)及び図9(D)の各々は、能動型の情報通知装置20(第1の情報通知装置)のディスプレイの表示例を示し、図9(F)は、図9(B)〜図9(D)のディスプレイの他の表示例を示す。また、図10は、 受動型の情報通知装置10の動作例を表すフローチャートを示し、図11(A)は、能動型の情報通知装置20(第1の情報通知装置)の動作例を表すフローチャートを示し、図11(B)は、能動型の情報通知装置30(第2の情報通知装置)の動作例を表すフローチャートを示す。以下に、これらの図面を参照しながら、例えば3つの情報通知装置10,20,30で構成される情報通知システム40の動作について、説明する。なお、能動型の例えば情報通知装置30は、例えば受動型の情報通知装置であってもよい。
図10及び図11(A),11(B)のフローチャートは、それぞれ、図5及び図6のフローチャートと類似している。言い換えれば、同一の符号で示されるステップは、基本的に、同一又は類似の処理を表している。情報通知装置10のユーザ(当事者以外の第三者)は、例えば統合アプリケーション、情報通知アプリケーション等のアプリケーションを起動する(図10のステップST01)。ここで、統合アプリケーションは、例えばドライブレコーダアプリケーションに情報通知アプリケーションを統合することによって作成されたものである。次に、情報通知装置10は、例えば2つのデバイスを検出する(図10のステップST02〜ST06)。情報通知装置10が2つのデバイス(情報通知装置20,30)と接続される時に、情報通知装置20,30の各々がデバイス(情報通知装置10)と接続される(図11(A),11(B)のステップST21〜ST24)。
ところで、図9(A)に示されるように、情報通知装置30のディスプレイは、アプリケーションの実行画面を表示する。ここで、ディスプレイは、報知部33の機能だけでなく、操作部34(ソフトウエアボタン)の機能を有している。図9(A)のディスプレイは、例えばアイコン33−1を表示するとともに、そのアイコン33−1は、ユーザに対して選択可能である。アイコン33−1は、要求情報を送信可能な「要求」ボタン34−1と呼ぶことができる。即ち、ユーザがアイコン33−1(「要求」ボタン34−1)をユーザの手で触る時に、情報通知装置30は、例えば許可型の要求情報を生成し、且つその要求情報を情報通知装置10に送信することができる。なお、例えば許可型の要求情報を生成可能な「要求」ボタン34−1は、例えば情報通知装置30のユーザ(例えば図7(A)の電動カート300の運転者)が例えば横断歩道を今から渡りたいことを表す会話情報であってもよい。
但し、情報通知装置30は、要求情報又は会話情報の送信を省略してもよい。即ち、例えば図7(A)の第3の移動体100又は情報通知装置10は、例えば許可型の要求情報を受信しない時に、存在情報(第2の存在情報)を例えば図7(A)の電動カート300又は情報通知装置30に送信してもよい。他方、例えば図7(A)の第3の移動体100又は情報通知装置10は、情報通知装置20からの例えば取得型の要求情報を受信する時に、存在情報(第1の存在情報)を例えば図7(A)の四輪車200又は情報通知装置20に送信してもよい(図10のステップST07−1、ステップST09)。
ここで、取得型の要求情報は、例えば図9(B)の「要求」ボタン24−3(アイコン23−2)で生成される。例えば取得型の要求情報を生成可能な「要求」ボタン24−3は、例えば情報通知装置20のユーザ(例えば図7(A)の四輪車200の運転者)が例えば視界を拡げたいことを表すことができる。情報通知装置20のユーザがアイコン23−2(「要求」ボタン24−3)をユーザの手で触る時に、情報通知装置20は、例えば取得型の要求情報を生成し、且つその要求情報を情報通知装置10に送信することができる(図11(A)のステップST25−0)。これにより、情報通知装置10は、情報通知装置20からの例えば取得型の要求情報を受信する(図10のステップST07−1)。もちろん、情報通知装置10は、情報通知装置20及び30からの2つの要求信号を受信する時に、第1及び第2の存在情報を情報通知装置20及び30に送信してもよい(図10のステップST09)。
情報通知装置10は、取得型の要求情報が後続車から送信されたか否かを判定することができる(図10のステップST07−1)。例えば図7(A)において、後続車である四輪車200が取得型の要求情報を第3の移動体100に送信する時に、第3の移動体100の情報通知装置10は、その要求情報を受け入れることができる。具体的には、情報通知装置10は、例えば、第3の移動体100の進行方向が四輪車200の進行方向と一致するか否かを判定することができる(図10のステップST07−1)。同様に、例えば図8(B)において、第3の移動体100の情報通知装置10は、後続車である四輪車200からの取得型の要求情報を受け入れることができる。他方、図8(B)において、第3の移動体100の情報通知装置10は、対向車である四輪車300からの取得型の要求情報を受け入れることができない。その理由は、第3の移動体100の進行方向が四輪車300の進行方向と一致しないからである。
例えば図7(A)において、第3の移動体100の情報通知装置10が四輪車200からの取得型の要求情報を受け入れる時に、情報通知装置10は、情報通知装置10の取得部15又はカメラからの画像を取得することができる(図10のステップST07−2)。ここで、画像は、例えば静止画像であるが、動画像であってもよい。次に、情報通知装置10は、第1の存在情報として、取得部15又はカメラからの画像を採用することができ、その画像を含む存在情報(第1の存在情報)を情報通知装置20に送信することができる(図10のステップST08−1及びST09)。これにより、情報通知装置20は、その存在情報(第1の存在情報)を受信する(図11(A)のステップST25)。
情報通知装置10は、第2の存在情報として、四輪車200からの取得型の要求情報を採用することができ、その要求情報(第2の存在情報)を情報通知装置30に送信することができる(図10のステップST08−2及びST09)。これにより、情報通知装置30は、その存在情報(第2の存在情報)を受信する(図11(B)のステップST25)。
情報通知装置20は、存在情報(第1の存在情報)から取得部15又はカメラからの画像を抽出し、或いは、画像(第1の存在情報)を直接に受信することができる。例えば図7(A)において、電動カート300は、カメラの死角に入っている可能性がある。取得部15又はカメラからの画像が電動カート300を表さない時に、例えば図9(C)の情報通知装置30のディスプレイの抽出画像23−4(受信画像)は、電動カート300を含まない。他方、例えば図8(A)において、電動カート300は、カメラの画角に入っている可能性がある。取得部15又はカメラからの画像が電動カート300を表す時に、例えば図9(D)の情報通知装置30のディスプレイの抽出画像23−4(受信画像)は、電動カート300を含む。これにより、例えば図8(A)の四輪車200の運転者は、電動カート300の存在を容易に又は直ちに認識することができる。なお、画像の表示を開始した時点の時刻から例えば10秒間だけ経過すると、表示は、無効になってもよい。即ち、例えば図9(C)又は図9(D)の情報通知装置30のディスプレイは、所定期間が経過した時点で、例えば図9(B)のようなディスプレイに戻ってもよい。
情報通知装置20は、存在情報(第2の存在情報)から情報通知装置30からの取得型の要求情報を抽出し、或いは、第3の移動体100(バス100)を後続する後続車両(四輪車200)からの要求情報に基づく情報(第2の存在情報)を直接に受信することができる。例えば図7(A)において、電動カート300が第2の存在情報を受信する時に、例えば図9(E)の情報通知装置30のディスプレイの抽出画像34−5(例えば受信テキストに基づく情報通知装置30側の生成画像又はローカル画像)は、要求情報を送信した何か(例えば四輪車200のような接近車両)の存在又はその存在の可能性を表すことができる。これにより、例えば図7(A)の電動カート300の運転者は、接近車両の存在又はその存在の可能性を認識することができる。なお、画像の表示には、例えば「接近車両あり!」、「周辺車両あり!」、「接近注意」、「周辺注意」等のテキストを設定することができ、例えば表示を開始した時点の時刻から例えば10秒間だけ経過すると、表示は、無効になってもよい。即ち、例えば図9(E)の情報通知装置20のディスプレイは、所定期間が経過した時点で、例えば図9(A)のようなディスプレイに戻ってもよい。
例えば図9(A)のディスプレイは、例えば許可型の要求情報を生成可能な「要求」ボタン34−2をアイコン33−2として表示することができ、「要求」ボタン34−2は、例えば情報通知装置30のユーザ(例えば図8(A)の電動カート300の運転者)が例えば横断歩道を今から渡りたいことを表す会話情報に設定することができる。また、図9(A)のディスプレイは、例えば他の会話情報又は要求情報以外の会話情報を「会話」ボタン34−3,34−4をアイコン33−3,33−4として表示することができ、「会話」ボタン34−3及び34−4は、それぞれ、例えば挨拶(「こんにちは」「ありがとう」等)及び例えば提案(「休憩したい」等)を表すことができる。また、図9(B)のディスプレイは、例えば会話情報を「会話」ボタン24−4をアイコン23−3として表示することができ、「会話」ボタン24−4は、例えば応答(「こんちには」、「こちらこそ」、「了解」等)を表すことができる。もちろん、「会話」ボタン24−4が例えば挨拶、提案等を表し、「会話」ボタン34−3,34−4が例えばその応答等を表してもよい。
なお、例えば図9(B)〜図9(D)のディスプレイは、例えばナビゲーション装置のディスプレイであるが、四輪車200の室内に携帯可能な例えばスマートフォンのディスプレイであってもよい。或いは、例えば図9(B)〜図9(D)のディスプレイは、ナビゲーション装置のディスプレイ及びスマートフォンのディスプレイで実現されてもよい。例えば、スマートフォンのディスプレイは、ナビゲーション装置のディスプレイのミラー表示であってもよい。代替的に、ナビゲーション装置のディスプレイのボタン及び/又は抽出画像がスマートフォンのディスプレイに表示されてもよい。
例えば図9(B)〜図9(D)のディスプレイは、ナビゲーション画面23−1と抽出画像23−4(受信画像)を全画面で切り換えているが、図9(F)のディスプレイは、ナビゲーション画面23−1と抽出画像23−4(受信画像)との双方を並べて表示してもよい。図9(F)において、ナビゲーション画面23−1は、抽出画像23−4の例えば左側に配置されている。もちろん、ナビゲーション画面23−1は、抽出画像23−4の例えば右側、下側、上側に配置されてもよい。抽出画像23−4(受信画像)は、取得部15又はカメラからの画像(取得画像)に相当し、例えば図7(A)の四輪車200の運転者は、その画像を見ることができる。ここで、抽出画像23−4(受信画像、取得画像)は、静止画像であってもよく、動画像であってもよい。
図9(F)のディスプレイは、例えば図9(B)の「要求」ボタン24−3(アイコン23−2)、「会話」ボタン24−4(アイコン23−3)等が構築又は表示される領域23−5(コマンドバー表示領域)を例えばディスプレイの枠に周辺に配置することができる。図9(F)において、領域23−5は、縦長領域及び横長領域の組み合わせであるが、縦長領域だけ又は横長領域だけであってもよい。更に、領域23−5には、図示されない音声入力ボタン、ラジオ再生ボタン、音楽再生ボタン等であってもよい。これらのボタンは、任意に構築又は設定することができる。また、領域23−5そのものが例えばウィジットであり、例えば左からのフリップ操作などで、これらのボタンを出し入れ自在である。また、スライド操作で、任意のボタンの表示を入れ替え可能である。
ところで、例えば図9(B)のナビゲーション画面23−1(例えば図7(A)の四輪車200の情報通知装置20)は、例えば図7(A)の電動カート300の位置を表示してもよい。このような表示について、以下に説明する。
情報通知装置20は、情報通知装置10への接続要求として、情報通知装置20の差出人情報(第1の差出人情報)であるID20と情報通知装置20の位置を表す存在情報であるSTATE20とを情報通知装置10に送信することができる(図10のステップST03参照)。同様に、情報通知装置300は、情報通知装置10への接続要求として、情報通知装置30の差出人情報(第2の差出人情報)であるID30と情報通知装置30の位置を表す存在情報であるSTATE30とを情報通知装置10に送信することができる(図10のステップST05参照)。好ましくは、STATE30及びSTATE20は、例えば図10のステップST06で更新され、情報通知装置10は、ステップST07−1を実行する前に、例えばID20及びSTATE20を情報通知装置30に送信することができる。同様に、情報通知装置10は、ステップST07−1を実行する前に、例えばID30及びSTATE30を情報通知装置20に送信することができる。
例えばID30及びSTATE30を受信する情報通知装置20は、例えば図9(B)のナビゲーション画面23−1の地図上に、例えばID30(電動カート300)を識別するアイコンを例えばSTATE30に相当する位置で表示することができる。同様に、例えば図9(A)のアプリケーション画像がナビゲーション画面である時に、図9(A)のアプリケーション画像(ナビゲーション画面)は、例えば図7(A)の四輪車200の位置を表示してもよい。具体的には、例えばID20及びSTATE20を受信する情報通知装置30は、例えば図9(A)のアプリケーション画像(ナビゲーション画面)の地図上に、例えばID20(四輪車200)を識別するアイコンを例えばSTATE20に相当する位置で表示することができる。
加えて、例えば図9(B)のナビゲーション画面23−1(例えば図7(A)の四輪車200の情報通知装置20)は、例えば図7(A)のバス100の位置を表示してもよい。同様に、図9(A)のアプリケーション画像(ナビゲーション画面)は、例えば図7(A)のバス100の位置を表示してもよい。このような表示について、以下に説明する。
情報通知装置10は、ステップST07−1を実行する前に、例えばID10及びSTATE10を情報通知装置20に送信することができる。例えばID10及びSTATE10を受信する情報通知装置20は、例えば図9(B)のナビゲーション画面23−1の地図上に、例えばID10(バス100)を識別するアイコンを例えばSTATE10に相当する位置で表示することができる。同様に、情報通知装置10は、ステップST07−1を実行する前に、例えばID10及びSTATE10を情報通知装置30に送信することができる。例えばID10及びSTATE10を受信する情報通知装置30は、例えば図9(A)のアプリケーション画像(ナビゲーション画面)の地図上に、例えばID10(バス100)を識別するアイコンを例えばSTATE10に相当する位置で表示することができる。
ここで、例えばID10(バス100)を識別するアイコンは、或いは、そのアイコンの周辺に新しく生成されたアイコンは、例えば「接近車両あり!」、「周辺車両あり!」、「接近注意」、「周辺注意」等のテキスト(受信テキスト)を表す例えば吹き出し画像であってもよい。言い換えれば、このようなアイコン(例えば吹き出し画像)は、例えば図9(E)の情報通知装置30のディスプレイの抽出画像34−5(例えば受信テキストに基づく情報通知装置30側の生成画像又はローカル画像)、及び/又は、例えば図9(D)の情報通知装置30のディスプレイの抽出画像23−4(受信画像)の代わりに、採用されてもよい。
具体的には、このようなアイコン(例えば吹き出し画像)が例えば図9(E)の情報通知装置30のディスプレイの抽出画像34−5の代わりに採用される時に、情報通知装置10は、ステップST08−2で、接続要求の差出人情報であるID30を宛先人情報として採用するID30と、例えば情報通知装置10の位置を位置情報として採用するSTATE10と、受信テキストを存在情報として採用するMESSAGE30と、を情報通知装置30(宛先人)に送信することができる。なお、STATE10は、例えば情報通知装置20の位置を位置情報として採用してもよい。
また、このようなアイコン(例えば吹き出し画像)が例えば図9(D)の情報通知装置30のディスプレイの抽出画像23−4(受信画像)の代わりに採用されない時に、情報通知装置10は、ステップST08−1で、接続要求の差出人情報であるID20を宛先人情報として採用するID20と、例えば情報通知装置10の位置を位置情報として採用するSTATE10と、受信画像を存在情報として採用するMESSAGE20と、を情報通知装置30(宛先人)に送信することができる。なお、STATE10は、例えば情報通知装置30の位置を位置情報として採用してもよい。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
10・・・情報通知装置(第3の情報通知装置),11・・・処理部、14・・・操作部、15・・・取得部、16・・・送信部、20・・・情報通知装置(第1の情報通知装置),21・・・処理部、23・・・報知部、27・・・受信部、30・・・情報通知装置(第2の情報通知装置)、31・・・処理部、33・・・報知部、37・・・受信部、40・・・情報通知システム、100・・・第3の移動体、200・・・第1の移動体(例えば四輪車)、300・・・第2の移動体(例えば二輪車又は例えば乗用型の電動カート)、CLASS10・・・第1の識別情報、CLASS30・・・第2の識別情報、MESSAGE10,MESSAGE20,MESSAGE30・・・存在情報(例えば接近情報)。

Claims (5)

  1. 第1の移動体及び第2の移動体のそれぞれと直接に通信し、第3の移動体に設けられる情報通知装置であって、
    トリガー情報に応じて少なくとも1つの存在情報を生成する処理部と、
    前記トリガー情報に応じて前記少なくとも1つの存在情報を前記第1の移動体及び前記第2の移動体の両者に送信する送信部と、
    を備え、
    前記少なくとも1つの存在情報は、前記第2の移動体の第2の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第1の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であるとともに、前記第1の移動体の第1の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第2の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であり、
    前記トリガー情報は、前記第1の移動体からの要求情報又は前記第2の移動体からの要求情報であり、
    前記第1の移動体からの要求情報及び前記第2の移動体からの要求情報のうち少なくとも1つは、手動で操作することにより生成されるものであることを特徴とする情報通知装置。
  2. 前記情報通知装置は、車両の室内に携帯可能な携帯端末であることを特徴とする請求項1に記載の情報通知装置。
  3. 前記情報通知装置は、車両のダッシュボード又は前記ダッシュボードの周辺に組み込まれた車載装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報通知装置。
  4. 第1の移動体及び第2の移動体のそれぞれと直接に通信し、第3の移動体に設けられる情報通知装置の情報通知方法であって、
    トリガー情報に応じて少なくとも1つの存在情報を生成すること、
    及び
    前記トリガー情報に応じて前記少なくとも1つの存在情報を前記第1の移動体及び前記第2の移動体の両者に送信すること、
    を含み、
    前記少なくとも1つの存在情報は、前記第2の移動体の第2の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第1の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であるとともに、前記第1の移動体の第1の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第2の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であり、
    前記トリガー情報は、前記第1の移動体からの要求情報又は前記第2の移動体からの要求情報であり、
    前記第1の移動体からの要求情報及び前記第2の移動体からの要求情報のうち少なくとも1つは、手動で操作することにより生成されるものであることを特徴とする情報通知方法。
  5. 第1の移動体及び第2の移動体のそれぞれと直接に通信し、第3の移動体に設けられる情報通知装置の情報通知プログラムであって、
    コンピュータに、
    トリガー情報に応じて少なくとも1つの存在情報を生成すること、
    及び
    前記トリガー情報に応じて前記少なくとも1つの存在情報を前記第1の移動体及び前記第2の移動体の両者に送信すること、
    を実行させ、
    前記少なくとも1つの存在情報は、前記第2の移動体の第2の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第1の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であるとともに、前記第1の移動体の第1の処理部に、前記少なくとも1つの存在情報に基づいて前記第2の移動体の存在を表す存在情報を識別させることが可能であり、
    前記トリガー情報は、前記第1の移動体からの要求情報又は前記第2の移動体からの要求情報であり、
    前記第1の移動体からの要求情報及び前記第2の移動体からの要求情報のうち少なくとも1つは、手動で操作することにより生成されるものであることを特徴とする情報通知プログラム。
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