JP6269880B1 - 電力変換装置用の筐体 - Google Patents

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Abstract

【課題】水の滞留量が多いことに起因して枠部に錆が生じるのを抑制することが可能な電力変換装置用の筐体を提供することである。【解決手段】この電力変換装置200用の筐体100は、前面10a側に開口部11を有する箱状の筐体本体部10と、開口部11の縁部から前方に突出する枠部20と、枠部20の外周側を取り囲むように開口部11を覆う扉部30と、を備える。そして、枠部20のうちの上側枠部21は、開口部11が設けられる筐体本体部10の前面10aに対して、鋭角で交差するように傾斜している。【選択図】図4

Description

この発明は、電力変換装置用の筐体に関し、特に、前面側に開口部を有する箱状の筐体本体部を備える電力変換装置用の筐体に関する。
従来、前面側に開口部を有する箱状の筐体本体部を備える電力変換装置用の筐体が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、電気機器などを収納する屋外用キャビネットが開示されている。この屋外用キャビネットは、前面側に開口部を有する箱状の本体と、本体に取り付けられ開口部を覆う扉部とを備えている。また、開口部の縁部から前方に突出するように水切り用の枠部が設けられている。また、開口部は、矩形形状を有しており、水切り用の枠部は、矩形形状の開口部の四辺からそれぞれ前方に延びるように設けられている。具体的には、本体の前面側から見て、水切り用の枠部は、矩形形状の開口部の四辺から前方に突出(本体の前面に対して垂直に突出)した後、略90度の角度で、開口部から離間する方向に折り曲げられている。
たとえば、本体の前面側から見て、水切り用の枠部のうち、上側に配置される上側枠部は、開口部の上側の辺から本体の前面に対して垂直に突出した後、略90度の角度で、上側に折り曲げられている。
なお、扉部により開口部を覆った状態では、水切り用の枠部と扉部の裏面とが当接する一方、本体の前面と扉部との間には隙間が生じている。このため、この隙間から雨水などの水が侵入する。しかしながら、開口部の縁部には水切り用の枠部が設けられているので、水が開口部を介して本体の内部に侵入するのが防止される。また、上側枠部の上面に滴下(侵入)した水は、上側枠部の両端部から下方に排出される。
特開2016−152250号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された屋外用キャビネットでは、水切り用の枠部のうちの上側枠部は、開口部の上側の辺から本体の前面に対して垂直(90度)に突出した後、上側に折り曲げられている。このため、上側枠部のうち、開口部の上側の辺から前方に突出した部分が水平面となるので、本体の前面と扉部との間の隙間から侵入した水が、上側枠部の上面(水平面)に滞留しやすくなる。その結果、上側枠部の上面における水の滞留量が多くなるので、上側枠部に施されている塗装が腐食しやすくなる。具体的には、上側枠部の上面に多く滞留した水が塗装に侵入したり、上側枠部の上面に多く滞留した水が乾燥する過程において水の酸性の濃度が高くなることに起因して、塗装が腐食する。その結果、水切り用の枠部に錆が生じるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、水の滞留量が多いことに起因して枠部に錆が生じるのを抑制することが可能な電力変換装置用の筐体を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による電力変換装置用の筐体は、前面側に開口部を有する箱状の筐体本体部と、開口部の縁部から前方に突出する枠部と、枠部の外周側を取り囲むように開口部を覆う扉部と、を備え、枠部のうちの筐体本体部の上側の部分は、開口部が設けられる筐体本体部の前面に対して、鋭角で交差するように上方に傾斜しており、枠部の前方側の端部は、開口部の内側に向かって折り曲げられている。なお、「上側」とは、電力変換装置用の筐体を設置した状態における「上側」(設置面と反対側)を意味する。




この発明の一の局面による電力変換装置用の筐体では、上記のように、枠部のうちの筐体本体部の上側の部分は、開口部が設けられる筐体本体部の前面に対して、鋭角で交差するように上方に傾斜している。これにより、枠部のうちの上側(上面)に滴下した水は、筐体本体部の前面側に流れる。そして、その後、水は、枠部のうちの上側(上面)の左右側の端部から排出される。その結果、枠部のうちの上側の部分が筐体本体部の前面に対して垂直(90度)に交差するように配置(水平に配置)されている場合と比べて、枠部のうちの上側(上面)の水はけが良くなる。これにより、水が滞留しにくくなるとともに、水が滞留する場合にも、筐体本体部の前面と鋭角で交差する部分のみに水が滞留するので、水が滞留する部分の面積を減少させることができる。これにより、枠部の塗装が腐食するのが抑制されるので、水の滞留量が多いことに起因して枠部に錆が生じるのを抑制することができる。
上記一の局面による電力変換装置用の筐体において、好ましくは、筐体本体部の前面と、枠部のうちの上側の部分とは、板金により一体的に構成されている。このように構成すれば、板金を折り曲げるだけで、前面および枠部のうちの上側の部分が形成できるので、前面と枠部のうちの上側の部分とを溶接などにより接合する場合と異なり、筐体の製造工程を簡略化することができる。
上記一の局面による電力変換装置用の筐体において、好ましくは、枠部のうちの上側の部分、および、筐体本体部の前面は、塗装されており、筐体本体部の前面で交差する枠部の根元側の部分の塗装の厚みは、他の部分の塗装の厚みよりも厚い。このように構成すれば、枠部の根元側の部分の塗装の厚みが厚いので、水によって枠部の根元側の部分の塗装が腐食するのをより抑制することができる。なお、枠部のうちの上側の部分および筐体本体部の前面に塗装を施した際、交差する部分近傍が塗装の表面張力により自然に他の部分よりも厚みが厚くなる。
上記一の局面による電力変換装置用の筐体において、好ましくは、扉部が開口部を覆った状態で、扉部と筐体本体部の前面との間には隙間が設けられており、隙間の下方に、筐体本体部の前面に対して鋭角で交差する枠部の根元側の部分が位置している。このように構成すれば、隙間から侵入した水が、直接、枠部の根元側の部分に滴下するので、水の排出を迅速に行うことができる。
上記一の局面による電力変換装置用の筐体において、好ましくは、扉部は、扉部が開口部を覆った状態で、開口部の内側に向かって折り曲げられている枠部の前方側の端部に当接するシール部材を備える。ここで、枠部の前方側の端部が開口部の外側に向かって折り曲げられている場合、枠部の先端部が外気に対して露出する。また、枠部の先端部は、施される塗装の厚みが薄くなりやすい。このため、外気に含まれる水により、枠部の先端部に施された塗装が腐食し、先端部に錆が生じる。そこで、枠部の前方側の端部を、開口部の内側に向かって折り曲げることによって、先端部が外気に対して露出しないので、先端部に錆が生じるのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、開口部は、略矩形形状を有し、枠部は、略矩形形状の開口部の縁部に対応するように略額縁形状を有し、略額縁形状を有する枠部の四辺の各々の前方側の端部は、開口部の内側に向かって折り曲げられている。このように構成すれば、略額縁形状を有する枠部の四辺の全ての先端部において、錆が生じるのを抑制することができる。
上記枠部の前方側の端部が内側に折り曲げられている電力変換装置用の筐体において、好ましくは、シール部材の断面は、略矩形形状を有し、枠部の前方側の端部は、断面が略矩形形状を有するシール部材の表面に沿うように、開口部の内側に向かって折り曲げられている。このように構成すれば、シール部材と枠部の前方側の端部とが面接触するので、シール部材と枠部の前方側の端部との間から水が侵入するのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、水の滞留量が多いことに起因して枠部に錆が生じるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による電力変換装置用の筐体の斜視図(扉部が閉じた状態)である。 本発明の一実施形態による電力変換装置用の筐体の斜視図(扉部が開いた状態)である。 本発明の一実施形態による電力変換装置用の筐体の正面図(扉部を省略した状態)である。 図3の300−300線に沿った断面図である。 図4の部分拡大図(1)である。 図4の部分拡大図(2)である。 上側枠部の端部がシール部材に当接しない状態の、シール部材の断面図である。 図2の部分拡大図(1)である。 図2の部分拡大図(2)である。 図2の部分拡大図(3)である。 本発明の一実施形態の変形例による上側枠部の端部がシール部材に当接した状態を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図10を参照して、本実施形態による電力変換装置200用の筐体100の構成について説明する。図1に示すように、筐体100は、内部に電力変換装置200を収納するように構成されている。筐体100は、板金により形成されている。また、筐体100は、屋外に設置される。
(筐体の概略的な構造)
図1に示すように、筐体100は、上部筐体100a、中間部筐体100b、下部筐体100c、および、扉部30により構成されている。そして、上部筐体100a、中間部筐体100b、下部筐体100c、および、扉部30は、それぞれ、板金を折り曲げることにより形成されている。そして、上部筐体100a、中間部筐体100bおよび下部筐体100cが互いに溶接され、扉部30が蝶番等により中間部筐体100bに取り付けられることにより、筐体100が形成される。
(筐体の具体的な構造)
図2に示すように、筐体100は、箱状の筐体本体部10を備えている。また、箱状の筐体本体部10の前面10a側には、開口部11が設けられている。開口部11は、略矩形形状(図3参照)を有する。電力変換装置200(図1参照)は、開口部11を介して、筐体本体部10の内部に配置される。また、使用者は、筐体本体部10の内部に配置された電力変換装置200に対して、開口部11を介してメンテナンスを行うことが可能である。
また、筐体100は、開口部11の縁部から前方(Y1方向側)に突出する枠部20を備えている。図3に示すように、枠部20は、略矩形形状の開口部11の縁部に対応するように略額縁形状を有する。枠部20は、上側枠部21に滴下した水を、上側枠部21のX1方向側の端部およびX2方向側の端部から、左側枠部23および右側枠部24に沿って、下方に排出するように構成されている。なお、枠部20の詳細な構造については後述する。
また、図2に示すように、筐体100は、枠部20の外周側を取り囲むように開口部11を覆う扉部30を備えている。扉部30は、枠部20の外周側を取り囲む側面部31と、開口部11を覆う正面部32とを含む。側面部31は、枠部20の上方側(Z1方向側)、下方側(Z2方向側)、左方側(X1方向側)、および、右方側(X2方向側)を取り囲む。正面部32は、後述するシール部材40を介して、枠部20の前方側の端部20aに当接する。そして、扉部30により、筐体本体部10の内部が密閉される。また、扉部30は、Y1方向側から見て、略矩形形状を有する。また、Y1方向側から見て、扉部30の大きさは、筐体本体部10の大きさよりも小さい。
また、図4に示すように、扉部30が開口部11を覆った状態で、扉部30と筐体本体部10の前面10aとの間には隙間Cが設けられている。具合的には、略矩形形状の扉部30の四辺の全ての端部30aが、開口部11の中心側に略90度の角度で折り曲げられている。そして、扉部30が後述するシール部材40を介して、枠部20の前方側の端部20aに当接した状態で、扉部30の折り曲げられた端部30aと、筐体本体部10の前面10aとの間に隙間Cが生じている。また、隙間Cは、扉部30の四辺(外周部)のうちの各々の辺と、筐体本体部10の前面10aとの間に設けられている。
また、図1に示すように、扉部30には、扉部30を開閉するためのハンドル33が設けられている。使用者がハンドル33を回転させることにより、筐体本体部10に対する扉部30のロック、または、ロック解除が行われる。
図4に示すように、扉部30の正面部32の裏面側(Y2方向側の面)にシール部材40が設けられている。そして、シール部材40は、扉部30が開口部11を覆った状態で枠部20の前方側の端部20aに当接する。また、シール部材40は、略額縁形状の枠部20に対応するように、額縁形状(図2参照)を有する。また、シール部材40の断面は、略矩形形状を有する。また、シール部材40は、たとえば、防水ゴムにより形成されている。
(枠部の詳細な構造)
次に、枠部20の詳細な構造について説明する。
図2に示すように、枠部20は、上側枠部21、下側枠部22、左側枠部23、および、右側枠部24を含む。上側枠部21は、枠部20において、Z1方向側に配置される。下側枠部22は、枠部20において、Z2方向側に配置される。左側枠部23は、枠部20において、X1方向側に配置される。右側枠部24は、枠部20において、X2方向側に配置される。
ここで、本実施形態では、図4に示すように、上側枠部21は、開口部11が設けられる筐体本体部10の前面10aに対して、鋭角で交差するように上方に傾斜している。たとえば、上側枠部21は、前面10aに対して、45度よりも大きい角度の鋭角で交差している。
また、本実施形態では、筐体本体部10の前面10aと、枠部20のうちの上側の部分(上側枠部21)とは、板金により一体的に構成されている。そして、枠部20のうちの上側の部分(上側枠部21)が筐体本体部10の前面10aに対して鋭角で交差するように、板金が上方に折り曲げられている。具体的には、図2に示すように、筐体100を構成する上部筐体100aが、1枚の板金により構成されている。そして、筐体本体部10の前面10aの上部と、上側枠部21とが、上部筐体100aに含まれており、筐体本体部10の前面10aの上部と上側枠部21とが、板金により一体的に構成されている。また、板金は、たとえば、鋼板からなる。
また、本実施形態では、図5に示すように、枠部20のうちの上側の部分(上側枠部21)、および、筐体本体部10の前面10aは、塗装されており、筐体本体部10の前面10aで交差する枠部20の根元側の部分20bの塗装50の厚みt1は、他の部分の塗装50の厚みt2よりも厚い。具体的には、筐体本体部10は、全面が塗装されている。また、枠部20および扉部30も全面が塗装されている。たとえば、筐体本体部10、枠部20および扉部30は、粉体ポリエステルにより塗装されている。そして、上側枠部21と筐体本体部10の前面10aとの境界近傍では、塗装50の表面張力により自然に他の部分よりも厚みt1が厚くなる。すなわち、上側枠部21を筐体本体部10の前面10aに対して鋭角で交差するように配置することによって、自然に厚みt1を他の部分の厚みt2よりも厚くすることが可能になる。なお、他の部分とは、上側枠部21と筐体本体部10の前面10aとの境界近傍以外の、前面10aなどの平坦な部分である。
また、本実施形態では、図4に示すように、扉部30と筐体本体部10の前面10aとの間に設けられている隙間Cの下方に、筐体本体部10の前面10aに対して鋭角で交差する枠部20の根元側の部分20bが位置している。これにより、隙間Cから侵入した水は、直接、枠部20の根元側の部分20bに滴下される。
また、図4に示すように、下側枠部22は、筐体本体部10の前面10aに対して、略90度の角度で交差するように前方に突出するように配置されている。また、下側枠部22と下部筐体100cとは、板金により一体的に構成されている。また、右側枠部24、および、左側枠部23も下側枠部22と同様に、筐体本体部10の前面10aに対して、略90度の角度で交差するように前方に突出するように配置されている。また、右側枠部24および左側枠部23と、中間部筐体100bとは、板金により一体的に構成されている。
また、本実施形態では、図6に示すように、シール部材40に当接する枠部20の前方側の端部20aは、開口部11の内側に向かって折り曲げられている。具体的には、扉部30が開口部11を覆った状態で、略額縁状の枠部20の四辺の全ての端部20aがシール部材40に当接する。そして、図4、図9および図10に示すように、略額縁形状を有する枠部20の四辺の各々の前方側の端部20aが、開口部11の内側に向かって折り曲げられている。これにより、枠部20の先端部20cが、開口部11の内側に向くように配置される。
また、本実施形態では、図6に示すように、枠部20の前方側の端部20aは、断面が略矩形形状を有するシール部材40の表面に沿うように(筐体本体部10の前面10a(図4参照)に沿うように)、開口部11の内側に向かって折り曲げられている。具体的には、図7に示すように、シール部材40の断面は、枠部20の前方側の端部20aに当接しない状態で、略矩形形状を有する。そして、図6に示すように、扉部30が開口部11を覆った状態で、枠部20の前方側の端部20aは、シール部材40に押圧されて、端部20aの一部がシール部材40に食い込んだ状態になる。
また、図8に示すように、上側枠部21の端部20aと、右側枠部24の端部20aとが、互いに開口部11側に折り曲げられた状態で溶接されている。右側枠部24の上方の端部24aは、上方に傾斜する上側枠部21の傾斜角に合わせて傾斜した形状(テーパ形状)を有する。また、右側枠部24の端部20aは、折り曲げられた上側枠部21の端部20aが噛み合うように、一部(上方側の部分)が切り欠かれている。なお、左側枠部23の構造は、右側枠部24の構造と同様である。
また、図9に示すように、右側枠部24の端部20aと、下側枠部22の端部20aとが、互いに開口部11側に折り曲げられた状態で溶接されている。また、図10に示すように、左側枠部23も右側枠部24と同様に、左側枠部23の端部20aと下側枠部22の端部20aとが、互いに開口部11側に折り曲げられた状態で溶接されている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、枠部20のうちの筐体本体部10の上側の部分(上側枠部21)は、開口部11が設けられる筐体本体部10の前面10aに対して、鋭角で交差するように上方に傾斜している。これにより、枠部20のうちの上側(上面)に滴下した水は、筐体本体部10の前面10a側に流れる。そして、その後、水は、枠部20のうちの上側(上面)の左右側の端部から排出される。その結果、枠部20のうちの上側の部分が筐体本体部10の前面10aに対して垂直(90度)に交差するように配置(水平に配置)されている場合と比べて、枠部20のうちの上側(上面)の水はけが良くなる。これにより、水が滞留しにくくなるとともに、水が滞留する場合にも、筐体本体部10の前面10aと鋭角で交差する部分(枠部20の根元側の部分20b)のみに水が滞留するので、水が滞留する部分の面積を減少させることができる。その結果、枠部20の塗装50が腐食するのが抑制されるので、水の滞留量が多いことに起因して枠部20に錆が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、筐体本体部10の前面10aと、枠部20のうちの上側の部分とは、板金により一体的に構成されている。これにより、板金を折り曲げるだけで、前面10aおよび枠部20のうちの上側の部分が形成できるので、前面10aと枠部20のうちの上側の部分とを溶接などにより接合する場合と異なり、筐体100の製造工程を簡略化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、枠部20のうちの上側の部分、および、筐体本体部10の前面10aは、塗装されており、筐体本体部10の前面10aで交差する枠部20の根元側の部分20bの塗装50の厚みt1は、他の部分の塗装50の厚みt2よりも厚い。これにより、枠部20の根元側の部分20bの塗装50の厚みt1が厚いので、水によって枠部20の根元側の部分20bの塗装50が腐食するのをより抑制することができる。なお、枠部20のうちの上側の部分および筐体本体部10の前面10aに塗装50を施した際、交差する部分近傍が塗装50の表面張力により自然に他の部分よりも厚みt1が厚くなる。
また、本実施形態では、上記のように、扉部30が開口部11を覆った状態で、扉部30と筐体本体部10の前面10aとの間には隙間Cが設けられており、隙間Cの下方に、筐体本体部10の前面10aに対して鋭角で交差する枠部20の根元側の部分20bが位置している。これにより、隙間Cから侵入した水が、直接、枠部20の根元側の部分20bに滴下するので、水の排出を迅速に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、扉部30は、扉部30が開口部11を覆った状態で、開口部11の内側に向かって折り曲げられている枠部20の前方側の端部20aに当接するシール部材40を備えている。ここで、枠部20の前方側の端部20aが開口部11の外側に向かって折り曲げられている場合、枠部20の先端部20cが外気に対して露出する。また、枠部20の先端部20cは、施される塗装50の厚みが薄くなりやすい。このため、外気に含まれる水により、枠部20の先端部20cに施された塗装50が腐食し、先端部20cに錆が生じる。そこで、枠部20の前方側の端部20aを、開口部11の内側に向かって折り曲げることによって、先端部20cが外気に対して露出しないので、先端部20cに錆が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、開口部11は、略矩形形状を有し、枠部20は、略矩形形状の開口部11に対応するように略額縁形状を有し、略額縁形状を有する枠部20の四辺の各々の前方側の端部20aは、開口部11の内側に向かって折り曲げられている。これにより、略額縁形状を有する枠部20の四辺の全ての先端部20cにおいて、錆が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、シール部材40の断面は、略矩形形状を有し、枠部20の前方側の端部20aは、断面が略矩形形状を有するシール部材40の表面に沿うように、開口部11の内側に向かって折り曲げられている。これにより、シール部材40と枠部20の前方側の端部20aとが面接触するので、シール部材40と枠部20の前方側の端部20aとの間から水が侵入するのを抑制することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、筐体本体部10の前面10aと、枠部20のうちの上側の部分(上側枠部21)とは、板金により一体的に構成されている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、筐体本体部10の前面10aと、枠部20のうちの上側の部分(上側枠部21)とを別体として構成し、互いに溶接してもよい。
また、上記実施形態では、上側枠部21が筐体本体部10の前面10aに対して45度よりも大きい角度の鋭角で交差している例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、上側枠部21が筐体本体部10の前面10aに対して45度以下の角度の鋭角で交差してもよい。
また、上記実施形態では、上側枠部21のみが、筐体本体部10の前面10aに対して鋭角で交差している例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、上側枠部21に加えて、下側枠部22、右側枠部24、および、左側枠部23が、筐体本体部10の前面10aに対して鋭角で交差していてもよい。
また、上記実施形態では、枠部20の端部20aが、断面が略矩形形状を有するシール部材40の表面に沿うように(前面10aに沿うように)、開口部11の内側に向かって折り曲げられている例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図11の変形例による筐体101のように、枠部120の端部120aが、開口部111の奥側に向かうように折り曲げられていてもよい。
また、上記実施形態では、シール部材40の断面が、略矩形形状を有する例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、シール部材40の断面が、略矩形形状以外の形状(円形状など)でもよい。
10 筐体本体部
10a 前面
11、111 開口部
20、120 枠部
20a、120a 端部
20b (根元側の)部分
21 上側枠部(枠部のうちの上側の部分)
30 扉部
40 シール部材
50 塗装
100、101 筐体
200 電力変換装置
C 隙間

Claims (7)

  1. 前面側に開口部を有する箱状の筐体本体部と、
    前記開口部の縁部から前方に突出する枠部と、
    前記枠部の外周側を取り囲むように前記開口部を覆う扉部と、を備え、
    前記枠部のうちの上側の部分は、前記開口部が設けられる前記筐体本体部の前面に対して、鋭角で交差するように上方に傾斜しており、
    前記枠部の前方側の端部は、前記開口部の内側に向かって折り曲げられている、電力変換装置用の筐体。
  2. 前記筐体本体部の前面と、前記枠部のうちの上側の部分とは、板金により一体的に構成されている、請求項1に記載の電力変換装置用の筐体。
  3. 前記枠部のうちの上側の部分、および、前記筐体本体部の前面は、塗装されており、
    前記筐体本体部の前面で交差する前記枠部の根元側の部分の塗装の厚みは、他の部分の塗装の厚みよりも厚い、請求項1または2に記載の電力変換装置用の筐体。
  4. 前記扉部が前記開口部を覆った状態で、前記扉部と前記筐体本体部の前面との間には隙間が設けられており、前記隙間の下方に、前記筐体本体部の前面に対して鋭角で交差する前記枠部の根元側の部分が位置している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置用の筐体。
  5. 前記扉部は、前記扉部が前記開口部を覆った状態で、前記開口部の内側に向かって折り曲げられている前記枠部の前方側の端部に当接するシール部材を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置用の筐体。
  6. 前記開口部は、略矩形形状を有し、
    前記枠部は、略矩形形状の前記開口部の縁部に対応するように略額縁形状を有し、
    略額縁形状を有する前記枠部の四辺の各々の前方側の端部は、前記開口部の内側に向かって折り曲げられている、請求項5に記載の電力変換装置用の筐体。
  7. 前記シール部材の断面は、略矩形形状を有し、
    前記枠部の前方側の端部は、断面が略矩形形状を有する前記シール部材の表面に沿うように、前記開口部の内側に向かって折り曲げられている、請求項5または6に記載の電力変換装置用の筐体。
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