JP6268842B2 - 植物用積層フィルム - Google Patents
植物用積層フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6268842B2 JP6268842B2 JP2013192655A JP2013192655A JP6268842B2 JP 6268842 B2 JP6268842 B2 JP 6268842B2 JP 2013192655 A JP2013192655 A JP 2013192655A JP 2013192655 A JP2013192655 A JP 2013192655A JP 6268842 B2 JP6268842 B2 JP 6268842B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refractive index
- meth
- acrylate
- index layer
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Protection Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(1)全光線透過率が80%以上であり、かつ、可視光領域において2つの極大反射率波長を有し、波長450nmおよび660nmにおける反射率R1およびR2が30%以上である積層フィルムであって、
透明基材フィルムの一方の面に、第1の高屈折率層、低屈折率層、及び第2の高屈折率層をこの順に有する反射層が3ユニット以上積層されており、
前記低屈折率層の屈折率は1.25〜1.45であり、
前記第1及び第2の高屈折率層の屈折率は前記低屈折率層の屈折率よりも高く、
前記第1の高屈折率層、低屈折率層、及び第2の高屈折率層はいずれも
膜厚=λmin/n/d
(式中、λmin=極小反射率波長(520〜560nm)、n=4、d=屈折率である)
を満たし、
前記第1及び第2の高屈折率層は無機材料または有機材料を含有し、
前記低屈折率層は酸化ケイ素またはフッ素化合物を含有することを特徴とする積層フィルム
(2)前記無機材料が酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化イットリウム、酸化イッテルビウム、酸化ジルコニウム、酸化インジウム錫の少なくとも1つを有する、(1)の積層フィルム。
(3)前記有機材料が、屈折率が1.60〜1.80である重合性単量体を含む組成物を重合硬化したものである、(1)または(2)の積層フィルム。
(4)前記酸化ケイ素またはフッ素化合物が、バインダー樹脂に、屈折率を低下させる中空シリカやフッ化マグネシウム等の低屈折率無機微粒子を添加したもの、あるいはフッ素系樹脂の少なくとも1つを有し、
前記バインダー樹脂は、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、EO変成1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変成トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、多価アルコールと多価カルボン酸又はその無水物とアクリル酸とをエステル化することによって得ることができるポリエステル(メタ)アクリレート、多価アルコール、多価イソシアネート及び水酸基含有アクリレートを反応させることによって得られるポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリシロキサンポリ(メタ)アクリレートであり、
前記フッ素系樹脂は、1,3−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2−ジフルオロプロパン、1,4−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3−テトラフルオロブタン、1,6−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロヘキサン、1,8−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロオクタン、1,10−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロデカン、1,12−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−3,10−ジヒドロキシ5,5,6,6,7,7,8,8−オクタフルオロドデカンの少なくとも1つを有する、(1)〜(3)にいずれか1つの積層フィルム。
(5)前記透明基材フィルムの他方の面に粘着層が設けられていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1つの積層フィルム。
(6)(1)〜(5)のいずれか1つの積層フィルムを貼付したケーシング内部において、人工光源によって植物を栽培する植物栽培方法。
なお、本明細書中で「○〜△」とは○及び△を含む範囲であり、正確には「○以上、△以下」を指す。
前記積層フィルムに用いられる透明基材フィルムは、透明性を有している限り特に制限されない。そのような透明基材フィルムを形成する材料としては、例えばポリメタクリル酸アクリレート(PMMA)やポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、またはポリエーテルスルフォンなどが挙げられる。これらのうち、ポリエステルフィルムが成形の容易性の点で好ましい。
反射層は、1ユニット中に低屈折率層1層とその上下に高屈折率層とを有する。反射層は2ユニット以上積層されており、積層数が多いほど波長450nmおよび660nmにおける反射率R1およびR2を高くすることができるが、積層数が増えるにつれて加工数も増えるため、その分生産性が悪くなる。
高屈折率層は、低屈折率層よりも屈折率が高く、その屈折率は1.56以上が好ましい。高屈折率層の屈折率が1.56未満の場合、低屈折率層との屈折率差が小さくなることで界面の反射が弱くなり、反射性能が十分に発揮されない場合がある。高屈折率層の屈折率の上限は特に制限はないが、現存する成膜材料の制約上、実質2.50程度が上限となる。また、積層フィルム中の各高屈折率層の屈折率は、互いに同一であっても良いし、異なっていても良い。
膜厚=λmin/n/d
λmin:極大反射率波長間の極小反射率波長、n:整数、d:屈折率
λminは反射率R1およびR2を著しく阻害しない限り特に限定されないが設計上520〜560nmである。λminが520nmよりも短波長側の場合や560nmよりも長波長側の場合は反射率R1およびR2が低くなってしまう。nは整数であり、設計上n=4で設計される。n=3やn=5で設計された積層フィルムは極大反射率波長が目的とする波長に設計できなくなってしまい反射率R1およびR2の低下を引き起こしてしまう。
低屈折率層は、前述の高屈折率層との有意な屈折率差により、反射効果を発現させるための層である。低屈折率層の屈折率は、高屈折率層の屈折率より低く設定されることを要件とし、その屈折率は1.25〜1.45の範囲である。該屈折率が1.25未満の場合には膜が脆くなるため、成膜したフィルムの取り扱いが困難となる。その一方、屈折率が1.45を超える場合には高屈折率層との屈折率差が小さくなり、十分な反射効果を得ることが難しい。
膜厚=λmin/n/d
λmin:極大反射率波長間の極小反射率波長、n:整数、d:屈折率
λminは反射率R1およびR2を著しく阻害しない限り特に限定されないが設計上520〜560nmである。λminが520nmよりも短波長側の場合や560nmよりも長波長側の場合は反射率R1およびR2が低くなってしまう。nは整数であり、設計上n=4で設計される。n=3やn=5で設計された積層フィルムは極大反射率波長が目的とする波長に設計できなくなってしまい反射率R1およびR2の低下を引き起こしてしまう。
また、反射層は高屈折率層と低屈折率層の他、生産性の観点から加熱接着に用いる接着層を有していても良い。反射層が、少なくとも一方の高屈折率層の有する両面のうち、低屈折率層と接していない面に接着層を有することによって、反射層単位での透明基材への加熱接着を繰り返すことが可能になり、容易に反射層を積層することができる。なお、接着層を有する反射層の構成は特に限定されないが、第1の接着層、第1の高屈折率層、低屈折率層、第2の高屈折率層、第2の接着層をこの順に有することが積層の容易性から好ましい。
膜厚=λmin/n/d
λmin:極大反射率波長間の極小反射率波長、n:整数、d:屈折率
λminは反射率R1およびR2を著しく阻害しない限り特に限定されないが設計上520〜560nmである。λminが520nmよりも短波長側の場合や560nmよりも長波長側の場合は反射率R1およびR2が低くなってしまう。nは整数であり、設計上n=4で設計される。n=3やn=5で設計された積層フィルムは極大反射率波長が目的とする波長に設計できなくなってしまい反射率R1およびR2の低下を引き起こしてしまう。
積層フィルムの積層方法は特に限定されず、例えば透明基材フィルム上に高屈折率層と低屈折率層とを一層ずつ順に積層することによって得ることも可能である。しかし、生産性の観点から、後述する剥離フィルム上に第2の高屈折率層、低屈折率層、第1の高屈折率層、及び接着層をこの順に積層した反射層ユニットを形成し、その反射層ユニットを加熱接着により積層することが好ましい。
本発明において用いられる剥離フィルムは、加熱接着しても後で剥離することができるフィルムであれば良く、特に制限されるものではない。ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなるフィルムや紙類、又はそれらにシリコーン等の離型剤がコーティングされた(剥離処理された)フィルムや紙類等が挙げられる。剥離フィルムは、剥離処理されている方が剥がし易く好ましい。
本発明の積層フィルムは、貼合対象物に対する接着機能を付与する場合は、反射層が積層された面とは反対の面に粘着層を有することが好ましい。粘着層を形成する材料は特に制限されるものではないが、例えばアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等の粘着剤が挙げられるが、粘着力を重視する場合はアクリル系、一方、再利用性を重視する場合はシリコーン系粘着剤を使用することが好ましい。
本発明の積層フィルムは、人工光源を用いて内部で植物を栽培するケーシング等に貼付することにより、植物の栽培効率を向上することができる。つまり、被着体であるケーシング等の内面、又は外面に積層フィルムを貼付することにより、ケーシング内部に照射された人工光源の光のうち特定波長の光のみを選択的にケーシング内部に反射することができる。したがって、人工光源の光のうち植物の育成に必要な光は、積層フィルムにより内部へと反射されて外部に漏れる量が少なくなるため、植物に照射される特定波長の光の量を多くすることができる。また、積層フィルムはそれ以外の光に対する透過率が高いため、積層フィルムを介して外部から内部を視認することができる。これにより、ケーシング内部の観察しやすさを保ったまま、植物の栽培に必要な消費電力を低減することができ、結果的に栽培コストを削減できる。
(I)反射率波長および反射率
測定面の裏面反射を除くため、裏面をサンドペーパーで粗し、黒色塗料で塗りつぶした積層フィルムを分光光度計〔日本分光(株)製、商品名:U−best560〕により、光の波長380nm〜780nmの5°、−5°正反射スペクトルを測定した。得られたスペクトルの極大反射率波長とその反射率を読み取った。
(II)全光線透過率
積層フィルムをヘーズメーター〔スガ試験機(株)製、商品名:HZ−V3〕により測定した。
(III)植物の育成
株式会社エスキュービズム・アグリエナジーユニティ製箱庭栽培キッチンスタンダードベーシックを使用し壁面の内側に積層フィルムを貼付し育成の観察を行った。結果は積層フィルムを貼付しない場合との比較を記載した。
(IV)屈折率
各層をアッベ屈折率計〔アタゴ社製NAR−4T〕により測定した。
<製造例1>
(反射層1の作製)
n=4、λminを530として各層の膜厚を設計した。
(第2の接着層の形成)
紫外線硬化性ハードコート剤(主成分:修飾コロイダルシリカ50質量部、ウレタンアクリレート50質量部)のメチルエチルケトン溶液(固形分50質量%)100質量部に、メタクル酸メチルポリマー〔n≒7000〜7500、東京化成工業(株)製〕50質量部とメチルエチルケトン450質量部を加えて、塗布液とした。この塗布液を50μm厚の離型性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)製の剥離フィルム上に塗布、乾燥後、紫外線照射により硬化し、88nm厚の第2の接着層を形成した。第2の接着層の屈折率は1.50であった。
平均粒子径が約50nmのITO超微粒子90質量部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート10質量部、紫外線重合開始剤Irugacure−907〔2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルホリンプロパン−1−オン〕3質量部からなる固形分を含むイソブチルアルコール、ジアセトンアルコール、エタノール混合溶媒分散液(固形分35質量%)60質量部に、イソプロピルアルコール340質量部を加え、高屈折率層塗布液とした。得られた塗布液を前記第2の接着層上に塗布、乾燥後、紫外線照射により硬化し、79nm厚の導電性金属酸化物を含有する第2の高屈折率層を形成した。第2の高屈折率層の屈折率は1.67であった。
ジペンタヘキサアクリレート10質量部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランにより修飾されたコロイダルシリカ90質量部、紫外線重合開始剤Irugacure−907(2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルホリンプロパン−1−オン)5質量部に、イソプロピルアルコール2000質量部を加え、低屈折率層塗布液とした。この塗布液を前記第2の高屈折率層上に塗布、乾燥後、紫外線照射により硬化し、100nm厚の低屈折率層を形成した。低屈折率層の屈折率は1.33であった。
第2の高屈折率層と同じ塗布液を前記低屈折率層上に塗布、乾燥後、紫外線照射により硬化し、79nm厚の導電性金属酸化物を含有する第1の高屈折率層を形成した。
第2の接着層と同じ塗布液を前記第1の高屈折率層上に塗布、乾燥後、紫外線照射により硬化し、88nm厚の第1の接着層を形成した。以上の手順で反射層1を作製した。
(反射層2の作製)
n=4、λminを520として各層の膜厚を設計した。第1の接着層の膜厚を87nm、第1の高屈折率層の膜厚を78nm、低屈折率層の膜厚を98nm、第2の高屈折率層の膜厚を78nm、第2の接着層の膜厚を87nmとした以外は製造例1と同様にして反射層2を得た。
(反射層3の作製)
n=4、λminを560として各層の膜厚を設計した。第1の接着層の膜厚を93nm、第1の高屈折率層の膜厚を84nm、低屈折率層の膜厚を105nm、第2の高屈折率層の膜厚を84nm、第2の接着層の膜厚を93nmとした以外は製造例1と同様にして反射層3を得た。
(反射層4の作製)
n=4、λminを500として各層の膜厚を設計した。第1の接着層の膜厚を83nm、第1の高屈折率層の膜厚を75nm、低屈折率層の膜厚を94nm、第2の高屈折率層の膜厚を75nm、第2の接着層の膜厚を83nmとした以外は製造例1と同様にして反射層4を得た。
(反射層5の作製)
n=4、λminを600として各層の膜厚を設計した。第1の接着層の膜厚を100nm、第1の高屈折率層の膜厚を90nm、低屈折率層の膜厚を113nm、第2の高屈折率層の膜厚を90nm、第2の接着層の膜厚を100nmとした以外は製造例1と同様にして反射層5を得た。
(反射層6の作製)
n=3、λminを530として各層の膜厚を設計した。第1の接着層の膜厚を124nm、第1の高屈折率層の膜厚を112nm、低屈折率層の膜厚を140nm、第2の高屈折率層の膜厚を112nm、第2の接着層の膜厚を124nmとした以外は製造例1と同様にして反射層6を得た。
(反射層7の作製)
n=5、λminを530として各層の膜厚を設計した。第1の接着層の膜厚を75nm、第1の高屈折率層の膜厚を67nm、低屈折率層の膜厚を84nm、第2の高屈折率層の膜厚を67nm、第2の接着層の膜厚を75nmとした以外は製造例1と同様にして反射層7を得た。
(積層フィルムの作製)
アクリル樹脂板と製造例1で作製した反射層の第1の接着層が接するようにしてステンレス鋼板で挟み込んだ。ステンレス鋼板の上から加圧(3923kPa)し、130℃で5分間加熱した。加熱後常温に戻し、剥離フィルムを剥がし、アクリル樹脂板に反射層を1ユニット形成した。同じ手順で反射層を合計で6ユニット積層し、積層フィルム1を作製した。
反射層を合計で3ユニット積層した以外は実施例1と同様にして、積層フィルム2を作製した。
製造例2で作製した反射層2を用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルム3を作製した。
製造例3で作製した反射層3を用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルム4を作製した。
反射層を1ユニット積層した以外は実施例1と同様にして、積層フィルム5を作製した。
製造例4で作製した反射層4を用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルム6を作製した。
製造例5で作製した反射層5を用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルム7を作製した。
製造例6で作製した反射層6を用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルム8を作製した。
製造例7で作製した反射層7を用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルム9を作製した。
Claims (6)
- 全光線透過率が80%以上であり、かつ、可視光領域において2つの極大反射率波長を有し、波長450nmおよび660nmにおける反射率R1およびR2が30%以上である積層フィルムであって、
透明基材フィルムの一方の面に、第1の高屈折率層、低屈折率層、及び第2の高屈折率層をこの順に有する反射層が3ユニット以上積層されており、
前記低屈折率層の屈折率は1.25〜1.45であり、
前記第1及び第2の高屈折率層の屈折率は前記低屈折率層の屈折率よりも高く、
前記第1の高屈折率層、低屈折率層、及び第2の高屈折率層はいずれも
膜厚=λmin/n/d
(式中、λmin=極小反射率波長(520〜560nm)、n=4、d=屈折率である)
を満たし、
前記第1及び第2の高屈折率層は無機材料または有機材料を含有し、
前記低屈折率層は酸化ケイ素またはフッ素化合物を含有することを特徴とする積層フィルム。 - 前記第1及び第2の高屈折率層に含まれる前記無機材料が、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化イットリウム、酸化イッテルビウム、酸化ジルコニウム、酸化インジウム錫の少なくとも1つを有する、請求項1に記載の積層フィルム。
- 前記第1及び第2の高屈折率層に含まれる前記有機材料が、屈折率が1.60〜1.80である重合性単量体を含む組成物を重合硬化したものである、請求項1または請求項2に記載の積層フィルム。
- 前記低屈折率層に含まれる前記酸化ケイ素またはフッ素化合物が、バインダー樹脂に、屈折率を低下させる中空シリカやフッ化マグネシウム等の低屈折率無機微粒子を添加したもの、あるいはフッ素系樹脂であり、
前記バインダー樹脂は、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、EO変成1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変成トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、多価アルコールと多価カルボン酸又はその無水物とアクリル酸とをエステル化することによって得ることができるポリエステル(メタ)アクリレート、多価アルコール、多価イソシアネート及び水酸基含有アクリレートを反応させることによって得られるポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリシロキサンポリ(メタ)アクリレートの少なくとも1つを有し、
前記フッ素系樹脂は、1,3−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2−ジフルオロプロパン、1,4−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3−テトラフルオロブタン、1,6−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロヘキサン、1,8−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロオクタン、1,10−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロデカン、1,12−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−3,10−ジヒドロキシ5,5,6,6,7,7,8,8−オクタフルオロドデカンの少なくとも1つを有する、請求項1〜3にいずれか1つに記載の積層フィルム。 - 前記透明基材フィルムの他方の面に粘着層が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の積層フィルム。
- 請求項1〜5のいずれか1つに記載の積層フィルムを貼付したケーシング内部において、人工光源によって植物を栽培する植物栽培方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013192655A JP6268842B2 (ja) | 2013-09-18 | 2013-09-18 | 植物用積層フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013192655A JP6268842B2 (ja) | 2013-09-18 | 2013-09-18 | 植物用積層フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015058599A JP2015058599A (ja) | 2015-03-30 |
JP6268842B2 true JP6268842B2 (ja) | 2018-01-31 |
Family
ID=52816534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013192655A Expired - Fee Related JP6268842B2 (ja) | 2013-09-18 | 2013-09-18 | 植物用積層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6268842B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63294714A (ja) * | 1987-05-27 | 1988-12-01 | Hitachi Lighting Ltd | 植物栽培装置 |
JPH02138534U (ja) * | 1989-04-25 | 1990-11-19 | ||
DE19530797A1 (de) * | 1995-08-22 | 1997-02-27 | Hyplast Nv | Kompositmaterial zur Abschirmung von Strahlung |
JPH10291839A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-04 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 紫外線熱線反射ガラス物品 |
JP2006115838A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-05-11 | Jts Kk | 農業用光散乱性複合フイルム |
US20060057343A1 (en) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Hideoki Tsuji | Light-scattering composite agricultural film |
JP2010002825A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 近赤外線吸収能を有する反射防止材 |
JP2010201644A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Fujitsu Component Ltd | 装飾体及びその製造方法 |
-
2013
- 2013-09-18 JP JP2013192655A patent/JP6268842B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015058599A (ja) | 2015-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5590582B2 (ja) | バックライトユニット | |
KR101697779B1 (ko) | 광학필름 | |
US20130235515A1 (en) | Electronic display including an obscuring layer and method of making same | |
CN108431645A (zh) | 具备透明屏幕功能的透明隔热绝热构件 | |
TW201015127A (en) | Polarizing plate and its production method | |
JP2011221376A (ja) | 色補正機能を有するプリズムシート及び面光源装置 | |
JP2010002825A (ja) | 近赤外線吸収能を有する反射防止材 | |
TWI691563B (zh) | 光可固化塗料組合物及其應用 | |
JPH11320769A (ja) | 透明性赤外線カットオフフィルム | |
JP2013216774A (ja) | 硝子外貼り用フィルムおよびその製造方法 | |
CN105409327A (zh) | 光取出薄膜及其制造方法、以及面发光体 | |
JP4811628B2 (ja) | 集光フィルム及び太陽電池ユニット | |
JP4285059B2 (ja) | 透明導電性材料及びタッチパネル | |
TW201808644A (zh) | 有機el顯示裝置 | |
JP5925012B2 (ja) | 高屈折率アンチブロッキング層形成組成物 | |
JP2016520207A (ja) | 光学フィルムおよびポインティング表示装置 | |
JP6268842B2 (ja) | 植物用積層フィルム | |
TWI716487B (zh) | 眼鏡用光學薄膜、以及具有此的眼鏡用機能性薄膜、眼鏡用光學層合體及眼鏡 | |
WO2014208749A1 (ja) | 紫外線硬化型ハードコート樹脂組成物 | |
JP6171300B2 (ja) | 透明導電性フィルム、及び透明粘着層を積層した透明導電性粘着フィルム | |
JP5750848B2 (ja) | 画像表示装置用光学部材 | |
JP6512813B2 (ja) | 光学フィルム及びその用途 | |
JP6025300B2 (ja) | 光学積層体の製造方法 | |
KR101464671B1 (ko) | 반사방지 필름의 제조방법 | |
JP5690880B2 (ja) | 光学フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160905 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170613 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170718 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171024 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6268842 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |