JP6268490B2 - 分離膜モジュールおよび運転方法、分離膜エレメント、スラスト荷重保持部材、スラスト荷重調整保持部材 - Google Patents

分離膜モジュールおよび運転方法、分離膜エレメント、スラスト荷重保持部材、スラスト荷重調整保持部材 Download PDF

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Description

本発明は、圧力容器内に複数本装填される分離膜エレメントの運転時に使用するスラスト荷重保持部材に関する。
海水およびかん水の脱塩、医療用・工業用の純水、超純水の製造、排水処理、食品工業など幅広い分野に分離膜が用いられている。この分離膜による分離処理では、分離膜を用いた分離膜エレメントが広く使用されている。前記分離膜エレメントは分離膜、被処理液流路材及び透過液流路材が透過液集水管の周りにスパイラル状に巻回されて、膜巻回体の両端部にテレスコープ防止板が配設されている(例えば特許文献1)。
図1〜図5を用いて、従来技術を説明する。
図1は、分離膜エレメントを用いた膜分離システムの従来技術を示す概略図で、図2は、分離膜エレメントの部分破断斜視図である。分離膜エレメント1は、圧力容器2内に独立した状態で直列に複数本装填される。このときの隣り合う分離膜エレメント1同士は、図2で説明する透過液集水管12を抜き差し自由な接続部材4にて接続される。被処理液(原液)はポンプ3によって加圧された状態で圧力容器2に供給され、分離膜エレメント1を介して濃縮液と透過液に分離される。圧力容器2の被処理液供給側と濃縮液排出側の透過液アダプタ5と分離膜エレメント1の透過液集水管12が接続されており、分離膜エレメント1によって得られる透過液は圧力容器2外に取り出すことが可能である。
各分離膜エレメント1には、圧力容器2との隙間をシールする部材である、ブラインシール14が備えられる。更に、圧力容器2内の最下流には 分離膜エレメント1内を被処理液が流れる際の圧力損失に伴い発生するスラスト荷重を保持するためのスラスト荷重保持部材7が設置されており、最下流に位置する分離膜エレメント1と隙間なく接する機構となっていることが一般的である。 分離膜エレメント1は、透過液流路材10を内包した分離膜9を被処理液流路材11を介して透過液集水管12の周りにスパイラル状に巻回し、巻回した両端にテレスコープ防止板13を配設している。
また、圧力容器2は分離膜エレメント1を複数本装填する場合に分離膜エレメント1の全長公差があった場合にも装填できるように、装填する分離膜エレメント1の本数から算出される全長に対し5〜30mm程度の余裕スペースを持った製品が多い。しかし、その隙間がそのままの状態で分離膜エレメント1の運転をすると、運転開始や終了の時の圧力や流れの変化により分離膜エレメント1が余裕スペース内を移動したり、振動したりする事によって透過液アダプタ5の破損や透過液アダプタ5に装着されているシール部材18が破損してしまう。この破損を防止するために透過液アダプタ5に余裕スペースを埋めて分離膜エレメント1の移動を防止する厚さ1〜5mmの移動防止部材8が複数枚装着される。
圧力容器2内に装填された分離膜エレメント1は、被処理液を通過させる膜分離処理を継続すると被処理液中の汚れ物質が分離膜エレメント内1の膜面に付着し堆積していくため、分離膜エレメント1の機能が低下し、透過液の水量低下や水質悪化などの性能悪化に加え、被処理液が分離膜エレメント1内を流れる際の流路が汚れ物質で狭くなり圧力損失が上昇する場合もある。この膜面への汚れ物質の付着・堆積は、特に圧力容器2内最上流の分離膜エレメント1内の膜面の被処理液側に多い。
従来は、分離膜エレメント1内の膜面に汚れが付着・堆積して、分離膜エレメント1の性能低下が起きると、膜面に付着した汚れ物質を除去するために、分離膜エレメント1内へ圧力容器2上流側から下流側、すなわち膜分離処理と同一方向へ、酸溶液やアルカリ溶液のようなフラッシング液を流し、膜面を洗浄する方法(正方向フラッシング)で分離膜エレメント1の性能を回復させることが一般的であった。
しかし上述した洗浄方法では、上流側の分離膜エレメント1に付着した汚れ物質がフラッシング液と共に、汚れ物質で汚染されていない下流側の分離膜エレメント1内部に補足され汚れ物質を系外へ排出できないばかりか、下流側の分離膜エレメント1まで汚染してしまうという問題があった。そこで、フラッシング液を圧力容器2の濃縮水排出側から被処理液供給側、すなわち通常の膜分離処理と逆方向へ流す洗浄方法(逆方向フラッシング)や、正方向フラッシングと逆方向フラッシングを組み合わせる洗浄方法が用いられることも増えてきている。
このような逆方向フラッシングを行う場合、圧力容器2内の分離膜エレメント1には逆方向フラッシング時の圧力損失により発生するスラスト荷重が被処理液供給側の分離膜エレメント1に掛かるが、圧力容器2の被処理液供給側にはスラスト荷重保持のためのスラスト荷重保持部材7が設置されていないため被処理液供給側の透過液アダプタ5や透過液集水管12にスラスト荷重が掛かりこれらの部材の破損を招くことがあった。このため、逆方向フラッシングを適用するためには圧力容器2内の被処理液供給側にも濃縮液排出側と同様なスラスト荷重保持部材7を設置する必要がある。
日本国特開2012−139614号公報
前述したとおり、従来は圧力容器2内に装填された分離膜エレメント1に付着・堆積した汚れ成分を除去するために正方向フラッシングが用いられてきたが、より効果の高い逆方向フラッシングや、正方向フラッシングと逆方向フラッシングを組み合わせる洗浄方法にて分離膜エレメント1の洗浄を実施することもある。
図3は分離膜エレメント1が圧力容器2内に複数本装填された分離膜モジュール15が正方向フラッシングを実施する際の水の流れ(スラスト荷重)方向を示す概略図であり、図4は分離膜モジュール15を逆方向フラッシングする際の水の流れ(スラスト荷重)方向を示す概略図である。
図3に示すように正方向フラッシング時は、フラッシング液のスラスト荷重が圧力容器2内の濃縮液排出側へかかるためテレスコープ防止板13の外周断面と濃縮液排出側に設置されたスラスト荷重保持部材7が密着することで、分離膜モジュール15で発生したスラスト荷重を支えると共に、分離膜エレメント1の移動防止部材8が被処理液供給側に設置されていることで、圧力容器2内の分離膜エレメント1の移動を防止している。
しかし、本発明者らの知見によれば、図4に示すように逆方向フラッシング時のフラッシング液のスラスト荷重は正方向フラッシングとは逆方向となるため、被処理液供給側に面している分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13を介してスラスト荷重を保持する必要がある。前述したとおり被処理液供給側には、通常の膜分離処理中の分離膜エレメント1の移動防止部材8が設置されているため、被処理液供給側に設置したスラスト荷重保持部材7と分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13に隙間Aが空いてしまい、テレスコープ防止板13の外周断面でスラスト荷重を支えることができない。このため、逆方向フラッシング時に被処理液供給側の圧力容器2と分離膜エレメント1の連結部、すなわち被処理液供給側の分離膜エレメント1の透過液集水管12や透過液アダプタ5が破損する恐れがある。
上述のように分離膜モジュール15にて膜分離処理や正方向フラッシングだけでなく、逆方向フラッシングを実施する場合は、移動防止部材8を圧力容器2と被処理液供給側の分離膜エレメント1の透過液アダプタ5の連結部に設置し、さらに、スラスト荷重保持部材7とテレスコープ防止板13の外周断面の間に外径が大きな移動防止用の部材を設置することで、移動防止を目的とするだけでなくスラスト荷重を支える機能を持たせることが理想的である。
特許文献1では、逆方向フラッシングのスラスト荷重を支えるためのスラスト荷重保持部材7を被処理液供給側に設置することが提案されているが、スラスト荷重保持部材7と圧力容器2内の被処理液供給側の分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13にできる隙間を満たす対策は実施されておらず、上述のとおり圧力容器2と分離膜エレメント1の連結部にスラスト荷重がかかってしまうため、透過液アダプタ5や透過液集水管12が破損してしまう。
そこで、本発明の目的は、分離膜モジュールにおいて、膜分離処理や正方向フラッシングと逆方向フラッシングを実施する場合に、それぞれの条件で発生するスラスト荷重を保持する機能と圧力容器内での移動防止を行うことができる、分離膜モジュールおよび運転方法、分離膜エレメント、スラスト荷重保持部材、スラスト荷重調整保持部材を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は以下の(1)〜(17)の技術を提供する。
(1) 圧力容器と、前記圧力容器内に設けられ分離膜、被処理液流路材及び透過液流路材が透過液集水管の周りにスパイラル状に巻回されてなる膜巻回体と、前記圧力容器内に複数本設けられ前記膜巻回体の両側の端部に配設されるテレスコープ防止板とを有する分離膜エレメントと、前記分離膜エレメントの通水時に生じるスラスト荷重を保持するスラスト荷重保持部材と、を備える分離膜モジュールであって、前記スラスト荷重保持部材の前記分離膜エレメント軸方向における少なくとも一方の端部に、前記圧力容器内の前記分離膜エレメントの全長を調整して前記スラスト荷重を調整可能なスラスト荷重調整保持部材を設けた分離膜モジュール。
(2) 前記スラスト荷重保持部材は、前記スラスト荷重調整保持部材を介して、前記分離膜エレメントのスラスト荷重を前記圧力容器の端板に伝えるものである(1)に記載の分離膜モジュール。
(3) 前記スラスト荷重保持部材は、前記スラスト荷重調整保持部材を介して、前記分離膜エレメントのスラスト荷重を前記圧力容器の端板に設けられた圧力容器アダプタに伝えるものである(1)に記載の分離膜モジュール。
(4) 前記スラスト荷重保持部材は、中空多角柱形状、円筒形状、頂点部分を除く錐体形状のいずれかの形状である(1)〜(3)のいずれかに記載の分離膜モジュール。
(5) 前記スラスト荷重保持部材は、前記分離膜エレメント側において、該分離膜エレメントのテレスコープ防止板の外周環部からの荷重を保持するものである(1)〜(4)のいずれかに記載の分離膜モジュール。
(6) 前記スラスト荷重調整保持部材は、中空多角板形状または中空円板形状からなり、前記分離膜エレメントのテレスコープ防止板に装着可能な複数の部材からなるものである(1)〜(5)のいずれかに記載の分離膜モジュール。
(7) (1)〜(6)のいずれかに記載の分離膜モジュールに対して被処理液供給口から被処理液を供給して分離膜で処理し、透過液排出口から透過液を取り出し濃縮液排出口から濃縮液を取り出す分離膜モジュールの運転方法であって、前記スラスト荷重保持部材および前記スラスト荷重調整保持部材を前記圧力容器内の少なくとも上流側へ設置するステップと、前記濃縮液排出口からフラッシング液を供給するステップと、前記被処理液供給口から排水するフラッシングを実施するステップを備える、分離膜モジュールの運転方法。
(8) 分離膜、被処理液流路材及び透過液流路材が透過液集水管の周りにスパイラル状に巻回されてなる膜巻回体と、前記膜巻回体の両側の端部に配設されるテレスコープ防止板と、を備える圧力容器内に複数本装填されて使用される分離膜エレメントであって、前記テレスコープ防止板は内周環部と外周環部とを備え、前記外周環部が密接する、前記分離膜エレメントの全長を調整して前記分離膜エレメントの通水時に生じるスラスト荷重を調整可能なスラスト荷重調整保持部材を装着可能なスラスト荷重調整保持部材装着部を備える分離膜エレメント。
(9) 前記テレスコープ防止板は、前記内周環部と、当該内周環部から外側に放射線状に延伸する複数のスポークとを備え、前記外周環部は複数の前記スポークのそれぞれに隣接している(8)に記載の分離膜エレメント。
(10) 前記スラスト荷重調整保持部材装着部として、前記スポークの少なくとも1つが前記スラスト荷重調整保持部材を前記スポーク単独で保持可能な単独スラスト荷重調整保持部材装着部を備える(9)に記載の分離膜エレメント。
(11) 前記スラスト荷重調整保持部材装着部として、前記スポークの2つ以上が前記スラスト荷重調整保持部材を保持可能な横断スポークスラスト荷重調整保持部材装着部を備える(9)または(10)に記載の分離膜エレメント。
(12) 前記スラスト荷重調整保持部材装着部が少なくとも1つの装着孔を有する(8)〜(11)に記載の分離膜エレメント。
(13) 分離膜、被処理液流路材及び透過液流路材が透過液集水管の周りにスパイラル状に巻回されてなる膜巻回体と、前記膜巻回体の両側の端部に配設されるテレスコープ防止板と、前記膜巻回体と前記テレスコープ防止板とを有する分離膜エレメントとが圧力容器内に複数本設けた分離膜モジュール内に装着され、前記分離膜エレメントの通水時に生じるスラスト荷重を保持するスラスト荷重保持部材であって、前記分離膜エレメントのスラスト荷重を前記圧力容器の端板に設けられた圧力容器アダプタに伝えるものであるスラスト荷重保持部材。
(14) 前記スラスト荷重保持部材は、前記分離膜エレメント側において、前記テレスコープ防止板の外周環部からの荷重を保持するものである(13)に記載のスラスト荷重保持部材。
(15) 前記スラスト荷重保持部材は、中空多角柱形状、円筒形状、頂点部分を除く錐体形状のいずれかの形状である(13)または(14)に記載のスラスト荷重保持部材。
(16) 圧力容器と、前記圧力容器内に設けられ分離膜、被処理液流路材及び透過液流路材が透過液集水管の周りにスパイラル状に巻回されてなる膜巻回体と、前記圧力容器内に複数本設けられ前記膜巻回体の両側の端部に配設されるテレスコープ防止板とを有する分離膜エレメントと、前記分離膜エレメントの通水時に生じるスラスト荷重を保持するスラスト荷重保持部材と、を備える分離膜モジュール内において、前記スラスト荷重保持部材の前記分離膜エレメント軸方向における少なくとも一方の端部に装着され、前記圧力容器内の前記分離膜エレメントの全長を調整して前記スラスト荷重を調整するスラスト荷重調整保持部材。
(17) 中空多角板形状または中空円板形状である(16)に記載のスラスト荷重調整保持部材。
本発明の分離膜モジュールおよび運転方法、分離膜エレメント、スラスト荷重保持部材、スラスト荷重調整保持部材によれば、圧力容器内での分離膜エレメントの移動を防止しながら逆方向フラッシング時のスラスト荷重を支えることができ、透過液アダプタ、シール部材や透過液集水管などの破損を防止することができ、さらに膜分離処理や正方向フラッシング、逆方向フラッシングの切り替えを容易に行うことが可能となる。
従来技術の分離膜エレメントを用いた水処理装置の概略図である。 従来技術のスパイラル型分離膜エレメント部分破断斜視図である 従来技術の正方向フラッシングを実施時のスラスト荷重の方向を示す概略図である。 従来技術の逆方向フラッシングを実施時のスラスト荷重の方向を示す概略図である。 本発明に係るスラスト荷重保持部材とスラスト荷重調整保持部材を装填した分離モジュールの概略図である。 本発明に係るスラスト荷重保持部材とスラスト荷重調整保持部材の第1の実施形態の一例を示す分離モジュールの一部断面概略図である。 本発明に係るスラスト荷重保持部材とスラスト荷重調整保持部材の第2の実施形態の一例を示す分離モジュールの一部断面概略図である。 本発明に係るスラスト荷重保持部材7とスラスト荷重調整保持部材21の第3の実施形態を示し、(a)は分離膜モジュール15の一部断面概略図、(b)はスラスト荷重保持部材7の他の実施例である。 本発明に係るスラスト荷重保持部材とスラスト荷重調整保持部材の第4の実施形態の一例を示す分離膜モジュールの一部断面概略図である。 本発明に係るスラスト荷重保持部材とスラスト荷重調整保持部材の第5の実施形態の一例を示す分離膜モジュールの一部断面概略図である。 本発明に係るスラスト荷重保持部材とスラスト荷重調整保持部材の第6の実施形態の一例を示す分離膜モジュールの一部断面概略図である。 本発明に係るスラスト荷重保持部材とスラスト荷重調整保持部材の第7の実施形態の一例を示す分離膜モジュールの一部断面概略図である。 本発明に係るスラスト荷重保持部材とスラスト荷重調整保持部材の第8の実施形態の一例を示す分離膜モジュールの一部断面概略図である。 本発明に係るスラスト荷重調整保持部材とスラスト荷重調整保持部材が装着されるテレスコープ防止板の第1の実施例の一例を示す分離膜モジュールの一部断面概略図である。 図14のスラスト荷重調整保持部材とテレスコープ防止板とを示し、(a)は、テレスコープ防止板の正面図、(b)は分離膜エレメントの部分断面図、(c)は(b)のA部拡大図である。 本発明に係るスラスト荷重調整保持部材とスラスト荷重調整保持部材が装着されるテレスコープ防止板の第2の実施例の一例を示し、(a)は、テレスコープ防止板の正面図、(b)は分離エレメントの部分断面図、(c)はスラスト荷重調整保持部材取り付け部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図、(d)は調整部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図である。 本発明に係るスラスト荷重調整保持部材とスラスト荷重調整保持部材が装着されるテレスコープ防止板の第3の実施例の一例を示し、(a)は、テレスコープ防止板の正面図、(b)はスラスト荷重調整保持部材取り付け部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図、(c)は調整部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図である。 本発明に係るスラスト荷重調整保持部材とスラスト荷重調整保持部材が装着されるテレスコープ防止板の第4の実施例の一例を示し、(a)は、テレスコープ防止板の正面図、(b)はスラスト荷重調整保持部材取り付け部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図、(c)は調整部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図である。 本発明に係るスラスト荷重調整保持部材とスラスト荷重調整保持部材が装着されるテレスコープ防止板の第5の実施例の一例を示し、(a)は、テレスコープ防止板の正面図、(b)は分離エレメントの部分断面図、(c)はスラスト荷重調整保持部材取り付け部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図、(d)は調整部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図である。 本発明に係るスラスト荷重調整保持部材とスラスト荷重調整保持部材が装着されるテレスコープ防止板の第6の実施例の一例を示し、(a)は、テレスコープ防止板の正面図、(b)は分離エレメントの部分断面図、(c)はスラスト荷重調整保持部材取り付け部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図、(d)は調整部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図である。 本発明に係るスラスト荷重調整保持部材とスラスト荷重調整保持部材が装着されるテレスコープ防止板の第7の実施例の一例を示し、(a)は、テレスコープ防止板の正面図、(b)はスラスト荷重調整保持部材取り付け部材を示し、(1)は正面図、(2)は背面図、(3)は側面図、(4)は平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図5〜図21を参照しながら詳述するが、本発明はこれら図面に示す実施形態に限定されるものではない。
本実施形態の基本概念を説明するため、従来技術の図1〜図4を参考とする。
本実施形態の分離膜エレメントの一例を図2に基づいて説明する。分離膜エレメント1の構造は、透過液流路材10を内包した袋状の分離膜9を被処理液流路材11(メッシュスペーサー)を介して透過液集水管12の周囲にスパイラル状に巻回し、膜巻回体9aの両端にテレスコープ防止板13を配設している。更には膜巻回体9aの外側には外装体9bを有し、外装体9bによってテレスコープ防止板13が固定され一体となっている構造となっている。
本実施形態の分離膜エレメント1は、上述のとおり膜巻回体9aの端部にテレスコープ防止板13が配設されているものであればそのろ過機能は特に限定されない。例えば、スパイラル型逆浸透膜エレメントであってもよいし、スパイラル型ナノろ過膜エレメント、スパイラル型限外ろ過膜エレメントであってもよい。また、分離膜9を構成する素材としては、酢酸セルロース系ポリマー、ポリアミド、ポリエステル、ポリイミド、ビニルポリマーなどが挙げられる。
図1に示すように分離膜エレメント1は、分離膜エレメント1の一端にブラインシール14を設け、水処理装置の圧力容器2に複数本収納する。そして被処理液はポンプ3により加圧された状態で、圧力容器2内に供給され、透過液と濃縮液とに分離される。透過液は袋状の分離膜9内を通り、透過液集水管12を介して取り出される。濃縮液は被処理液流路材11を通り、圧力容器2外に排出される。本実施形態では、分離膜9、透過液流路材10及び被処理液流路材11を含む複数の分離膜ユニットが透過液集水管12の周りに巻きつけられている例を示すが、単数の分離膜ユニットが透過液集水管12に巻回されていてもよい。
また、本実施形態では、図1のとおり圧力容器2内に複数本装填される際、隣り合う分離膜エレメント1同士が、双方の分離膜エレメント1の透過液集水管12の内または外に嵌まり込む抜き差し自由な接続部材4によって、各分離膜エレメント1を接続している。また、被処理液供給側に位置する分離膜エレメント1における透過液集水管12の上流側には透過液アダプタ5によって圧力容器2と分離膜エレメント1が連結されており、被処理液の透過液集水管12内への流入が阻止されている。さらに、濃縮液排出側に位置する分離膜エレメント1の透過液集水管12の下流側は透過液アダプタ5によって圧力容器2の透過液排出配管6と接続されている。
図5は本発明に係るスラスト荷重保持部材7とスラスト荷重調整保持部材21を装填した分離モジュール15の概略図である。被処理液供給口16から供給された被処理液が、分離膜エレメント1内で膜分離処理されて濃縮液排出口17から排出される。また分離された透過液は透過液集水管12を通り排出される。圧力容器2内で被処理液供給側の分離膜エレメント1と連結された透過液アダプタ5は、圧力容器2の端板2aに設けられた先が封止されている圧力容器2の被処理液供給側圧力容器アダプタ19へ接続されている。また圧力容器2内濃縮液排出側の分離膜エレメント1と連結された透過液アダプタ5は圧力容器2系外へ透過液を排出する透過液排出側圧力容器アダプタ20へ接続されている。各連結部材、すなわち接続部材4および透過液アダプタ5、被処理液供給側圧力容器アダプタ19、透過液排出側圧力容器アダプタ20はそれぞれシール部材18が装着され溶液の混入や流出を防ぐようシールされている。
また、圧力容器2内の濃縮液排出側には膜分離処理や正方向フラッシング時のスラスト荷重を支えることができるスラスト荷重保持部材7が設置される。また、分離膜モジュール15の運転開始や運転停止時の水の流れ変化や振動で圧力容器2内での分離膜エレメント1の移動を防止するため圧力容器2内の被処理液供給側には、分離膜エレメント1の移動防止部材8が透過液アダプタ5に装着されている。
スラスト荷重保持部材7は、圧力容器2の付属品であることが一般的であり、その形状は各圧力容器2によって異なるが、目的としてスパイラル型の分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の後述する外周環部24で荷重を支える機構を備えており、更にはスパイラル型の分離膜エレメント1から排出される被処理液や濃縮液が圧力容器2系外へ排出されることを阻害しないように流体を通過させるための穴を有していることが一般的である。また、スラスト荷重保持部材7の材質としては、上述の機構を備えていれば特に限定されないが、一般的にはPVC(ポリ塩化ビニル)樹脂やABS(アクリロニトリル、ブタジェン、スチレン共重合)樹脂が用いられる。
前述したとおり、分離膜エレメント1は膜分離処理を継続すると分離膜エレメント1内の膜面に汚れ物質が付着・堆積し分離膜エレメント1の機能が低下していく。特にこの汚れ成分は分離膜モジュール15内の被処理液供給側に近い分離膜エレメント1に多い。
付着・堆積した汚れ成分は、種類によって除去効果のある薬剤を含んだフラッシング液を分離膜モジュール15内に供給することで洗浄を実施し除去することで分離膜エレメント1の性能を回復させることが行われる。
ここでの汚れ成分とは、分離膜エレメント1内の膜面に付着・堆積し分離膜エレメント1の性能を低下させるものが挙げられる。例えば供給液中の懸濁物質、コロイド、有機物、および、微生物とその代謝物などである。また、ここでのフラッシング液とは、汚れ成分の除去効果があるものであれば特に限定されない。例えば分離処理を行った透過液でもよいし、例えば水酸化ナトリウムなどのアルカリ性の薬品を溶解したアルカリ溶液でも、硫酸や有機酸などの酸性の薬品を溶解した酸溶液でもかまわない。
更に、フラッシング方法についてもフラッシング液が供給された状態であれば限定されない。たとえばフラッシング液を膜分離処理時より低圧や低流量で送液してもよいし、膜分離処理より高圧や高流量で送液してもかまわない。また、連続的にフラッシング液を循環しても、停機と循環を繰り返してもよい。
このとき、本発明に係るスラスト荷重調整保持部材21と、前記スラスト荷重保持部材7は分離膜モジュール15の上流側に装填されても、流体を通過させるための穴を有しているため、従来通りの運転が可能である。
図6はスラスト荷重保持部材7とスラスト荷重調整保持部材21の第1の実施形態を示す分離膜モジュール15の一部断面概略図である。
スラスト荷重調整保持部材21が圧力容器2内の被処理液供給側の分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13とスラスト荷重保持部材7の間に装着された分離膜モジュール15の、逆方向フラッシング時のスラスト荷重方向を示している。前記スラスト荷重保持部材7は、前記スラスト荷重調整保持部材21を介して、前記分離膜エレメント1のスラスト荷重を前記圧力容器2の端板2aに伝えるものであり、分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の外周環部24と接するようにスラスト荷重調整保持部材21がテレスコープ防止板13とスラスト荷重保持部材7の間の隙間を埋めることにより、逆方向フラッシング時の水の流れで発生する圧力損失によるスラスト荷重を支えている。
また、本実施形態のスラスト荷重調整保持部材21の形状は円柱形のものでもよいし、扇形のようなものでもよく、形状に特定しないが、スラスト荷重調整保持部材21の外径は、圧力容器2の内径よりも小さい必要があり、かつ分離膜エレメント1の外径と同等であれば、容易に装填および運転が可能である。厚さについては、1枚の厚さを1〜5mmとし、複数枚用いることで調整が容易になる。また、設置方法については、分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の形状に合わせて固定してもよいし、スラスト荷重保持部材7の一端に固定してもよく、または固定しなくともよい。固定する場合は、接着材等を用いて、固定する方法が挙げられるが、この場合はフラッシング液による溶解を避ける為に難溶性の接着剤を用いることが望ましい。また、その他の固定方法については、スラスト荷重保持部材7もしくは分離膜エレメント1の形状に合うように、凹部もしくは凸部を設け、はめ込むように固定するとよい。本実施形態では、スラスト荷重保持部材7は分離膜エレメント1の外周環部24にてスラスト荷重を保持しているが、内周環部23もしくは、スポーク25にて保持する形態も存在する。
図7はスラスト荷重保持部材7とスラスト荷重調整保持部材21の第2の実施形態を示す分離膜モジュール15の一部断面概略図である。
第2の実施形態では、圧力容器2の端板2aとスラスト荷重保持部材7の間の隙間を埋めるようにスラスト荷重調整保持部材21が設置されているが、スラスト荷重保持部材7の一端が分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の外周環部24に接するように調整されており、第1の実施形態と同様に逆方向フラッシング時の水の流れで発生する圧力損失によるスラスト荷重を支えている。
この実施形態において、スラスト荷重調整保持部材21の内径は被処理液供給側圧力容器アダプタ19の外径よりも大きく、スラスト荷重保持部材7の頂点部分を除く中空錐体の上面の内径よりも小さい必要がある。また、スラスト荷重調整保持部材21の外径が圧力容器2の内径よりも小さく、装填されている分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の外周環部24内径よりも大きいことが好ましい。
図8はスラスト荷重保持部材7とスラスト荷重調整保持部材21の第3の実施形態を示し、(a)は分離膜モジュール15の一部断面概略図、(b)はスラスト荷重保持部材7の他の実施例である。図8〜図13においては、上述のスラスト荷重保持部材7の他の実施例としてスラスト荷重保持部材22として説明する。
第3の実施形態でのスラスト荷重保持部材22は、流体を通過させるための穴22aを複数有する頂点部分を除く略円錐形状をなし、頂点部分は平坦形状の基板部22bが設けられ、基板部22bは移動防止部材8と被処理液供給側圧力容器アダプタ19との間で挟持されている。また、実施形態では円錐形状であるが、穴22a間で角張った中空多角柱形状を成していてもよい。分離膜エレメント1にかかるスラスト荷重を分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の外周環部24と、圧力容器2の端板2aと分離膜エレメント1の透過液集水管12とを接続する被処理液供給側圧力容器アダプタ19の端部で受ける形となっている。また、スラスト荷重保持部材22と透過液アダプタ5の間の隙間は移動防止部材8が設置されている。
この形態においても、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13外環部と接するようなスラスト荷重調整保持部材21がテレスコープ防止板13とスラスト荷重保持部材7の間の隙間を埋めて逆方向フラッシング時の水の流れで発生する圧力損失によるスラスト荷重を支えている。
図9はスラスト荷重保持部材22とスラスト荷重調整保持部材21の第4の実施形態を示す分離膜モジュール15の一部断面概略図である。
第4の実施形態では第3の実施形態と同様に分離膜エレメント1にかかるスラスト荷重を分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の外周環部24と圧力容器2の端板2aと分離膜エレメント1の透過液集水管12とを接続する被処理液供給側圧力容器アダプタ19の端部で受ける形となっている。すなわち、前記スラスト荷重保持部材22は、前記スラスト荷重調整保持部材21を介して、前記分離膜エレメント1のスラスト荷重を前記圧力容器2の端板2aに設けられた圧力容器アダプタ19に伝えるものである。スラスト荷重調整保持部材21はスラスト荷重保持部材22と圧力容器2の端板2aと分離膜エレメント1の集水管とを接続するアダプタの端部の隙間を埋めるように設置されているが、スラスト荷重保持部材7の一端が分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の外周環部24に接するように調整されており、第1の実施形態と同様に逆方向フラッシング時の水の流れで発生する圧力損失によるスラスト荷重を支えている。
第2の実施形態〜第4の実施形態の一例として説明したスラスト荷重調整保持部材21の形状や設置方法について、第1の実施形態と同様に規定はない。
また、本形態のスラスト荷重保持部材22の流れ方向の全長は透過液アダプタ5の凸部の流れ方向長さと一致させておくことで、本実施形態のように分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13と本形態のスラスト荷重保持部材22の間にその他の保持部材が必要なくなり、装填時の簡易化が図れる。スラスト荷重保持部材22の形状として、頂点部分を除く中空錐体の上面の内径が被処理液供給側圧力容器アダプタ19の内径よりも大きく、外径よりも小さい。また頂点部分を除く中空錐体の底面の外径が圧力容器2の内径よりも小さく、装填されている分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の外周環部24内径よりも大きいことが好ましく、流体を通過させるための穴を有していることが条件として挙げられる。
そのほかに図10〜13のような形状が挙げられるが、上述の機構を備えていれば特に限定されない。材質としては、上述の機構を備えていれば特に限定されないが、一般的にはPVCやABSが用いられる。図10〜図13図は、スラスト荷重保持部材22とスラスト荷重調整保持部材21の第5の実施形態〜第8の実施形態の一例を示す分離膜モジュール15の一部断面概略図である。図10及び図11は、スラスト荷重保持部材22が円筒形状をなし、図10では、スラスト荷重調整保持部材21が第1の実施形態と同様にテレスコープ防止板13側に設置され、図11では、スラスト荷重調整保持部材21が第2の実施形態と同様に被処理液供給側圧力容器アダプタ19側に設置されている。また、図12及び図13は、スラスト荷重保持部材22が断面カップ形状をなし、図12では、スラスト荷重調整保持部材21が第1の実施形態と同様にテレスコープ防止板13側に設置され、図13では、スラスト荷重調整保持部材21が第2の実施形態と同様に被処理液供給側圧力容器アダプタ19側に設置されている。
また、上述の実施形態では、スラスト荷重調整保持部材21は逆方向フラッシング時の最下流、すなわち膜分離処理や正方向フラッシング時の最上流側へ設置されているが、圧力容器2内の隙間を埋めることが可能であればその位置は特に限定されない。例えば、逆方向フラッシング時の最上流、すなわち膜分離処理や正方向フラッシング時の最下流側へ装着してもよいし、圧力容器2内に複数本装填されたスパイラル型の分離膜エレメント1同士の間に装着してもよい。この時、逆方向フラッシング時の最下流もしくは最上流に装填することで、スパイラル型の分離膜エレメント1同士を接続する接続部材4の長さを考慮する必要がなくなり、接続部が十分にシールができていないことに起因する透過液の水質悪化を招く心配がなくなる。
図14〜図21は、スラスト荷重調整保持部材21とスラスト荷重調整保持部材21が装着されるテレスコープ防止板13の実施例の一例を示している。図14及び図15を用いて、第1の実施例を説明する。
分離膜エレメント1の端部に固定されたテレスコープ防止板13は、内周環部23と外周環部24とスポーク25とからなり、スポーク25は内周環部23から外側に放射線状に延伸し、外周環部24と複数のスポーク25のそれぞれが隣接する。本実施例では、分離膜エレメント1はテレスコープ防止板13に備えられた外周環部24に接する分離膜エレメント1の全長を調整可能なスラスト荷重調整保持部材21を装着可能な全長調整部材装着部26を備えている。
スラスト荷重調整保持部材21はスラスト荷重調整保持部材取り付け部材27と調整部材28に分割することも可能である。圧力容器2の余裕スペース長に合わせて調整部材28を単数または複数装着することで、分離膜エレメント1の全長を調整し、スラスト荷重保持部材7と分離膜エレメント1の隙間を埋めることができる。
また、内周環部23と隣り合うスポーク25および、外周環部24にて形成されるひとつの被処理液流路にかかる、スラスト荷重調整保持部材21および全長調整部材装着部26の面積は、前記ひとつの被処理液流路の50%以下であることが望ましい。50%以下とすることで、被処理液流路が確保され偏流を抑制することが可能となる。
図15(a)は、テレスコープ防止板13の正面図、(b)は分離膜エレメント1の部分断面図、(c)は(b)のA部拡大図である。スラスト荷重調整保持部材21は、外観形状が中空多角板形状または中空円板形状をなし、テレスコープ防止板13に装着され、スラスト荷重調整保持部材取り付け部材27と調整部材28とからなる。
図16は、スラスト荷重調整保持部材21とスラスト荷重調整保持部材21が装着されるテレスコープ防止板13の第2の実施例の一例を示している。第1の実施例ではスラスト荷重調整保持部材21が複数のスポーク25を覆うようにテレスコープ防止板13に装着されていたが、第2の実施例ではスポーク25間にスラスト荷重調整保持部材21が装着されている
第2の実施例を用いて、スラスト荷重調整保持部材21のスラスト荷重調整保持部材取り付け部材27と調整部材28を詳述するが、第1の実施例においても基本構成は相違しない。
スラスト荷重調整保持部材取り付け部材27はその一部にスラスト荷重調整保持部材取り付け装着部27aをもち、更には外周環部24と接するスラスト荷重調整保持部材取り付け接面部27bをもつ。また、調整部材28についてはその一部に調整部材装着部28aをもち、調整部材接面部28bをもつ。
スラスト荷重調整保持部材取り付け装着部27aが分離膜エレメント1の端部に固定されたテレスコープ防止板13に備えられた全長調整部材装着部26と係合し固定されることで分離膜モジュール運転開始や運転停止時の水の流れの変化や振動でも移動せずに隙間を埋める役割を果たす。また、調整部材装着部28aがスラスト荷重調整保持部材取り付け部材27と全長調整部材装着部26の間で挟み込むように固定される構造となっていることで、調整部材28が固定され隙間にあわせて単数または複数枚装着することで全長を調整する。
さらにはスラスト荷重調整保持部材取り付け接面部27bおよび、テレスコープ防止板13の外周環部24と密着することで、逆方向フラッシングによるスラスト荷重をスラスト荷重保持部材7で支えることが可能となる。
また、前記スラスト荷重は分離膜エレメント1のテレスコープ防止板13の外周環部24からスラスト荷重調整保持部材取り付け部材27と調整部材28をとおしてスラスト荷重保持部材7にて支えられるため、スラスト荷重調整保持部材取り付け部材27と調整部材28のスラスト荷重調整保持部材取り付け装着部27aおよび調整部材装着部28aの断面は同一であることが好ましい。より好ましくはスラスト荷重調整保持部材取り付け部材27と調整部材28自体の断面形状が同一であるほうがよい。
全長調整部材固定部29は、スラスト荷重調整保持部材取り付け部材27のスラスト荷重調整保持部材取り付け装着部27aと係合される形状であれば特に限定されない。
また、スラスト荷重調整保持部材21の材質は、特に限定されない。たとえば樹脂でもよいし、プラスチックでも、SUSのような金属でもよい。
上述の全長を調整可能なスラスト荷重調整保持部材21を装着した分離膜エレメント1を圧力容器2内に複数本装填した分離膜モジュール15および、分離膜モジュール15を用いて膜分離処理および正方向フラッシングおよび逆方向フラッシングを行うことで、圧力容器2内での分離膜エレメント1の移動を防止しながら逆方向フラッシング時のスラスト荷重を支えることができ透過液アダプタ5やシール部材の破損を防止することができ、さらに膜分離処理や正方向フラッシング、逆方向フラッシングの切り替えを容易に行うことが可能となる。
(その他の実施例)
(1)また、上述した第1の実施例では、分離膜エレメント1に備えられたテレスコープ防止板13の全長調整部材装着部26が隣り合う2本のスポーク25に横断された横断スポーク全長部材装着部である例を示したが、全長調整部材装着部26はスラスト荷重調整保持部材21が固定することが可能な機能を備えていれば形状は特に限定されない。
たとえば、図17に示す第3の実施例のように単独のスポーク25にスラスト荷重調整保持部材取り付け部材27のスラスト荷重調整保持部材取り付け装着部27aが挟みこんで固定されるような単独スラスト荷重調整保持部材装着部26aでもかまわないし、図18に示す第4の実施例のように複数のスポーク25にまたがるような横断スポークスラスト荷重調整保持部材装着部26bでもかまわない。
(2)上述した実施例では、一つのスポーク25の全長調整部材固定部29が2つの装着孔の形状である例を示したが、スラスト荷重調整保持部材取り付け装着部27aと契合する形状であれば特に限定されない。たとえば第3の実施例のような装着孔の形状でなくてもよいし、図19に示す第5の実施例のような1つの装着孔でもよい。また、図20に示す第6の実施例のようにスポーク25自体に装着孔が設けられてもよい。
(3)上述の実施例では、テレスコープ防止板13の4箇所に設けられた全長調整部材固定部29にそれぞれスラスト荷重調整保持部材21が装着される例を示したが、スラスト荷重調整保持部材21が全長調整部材固定部29にしっかりと固定され、テレスコープ防止板13の外周環部24に密着することが可能であれば、その装着方法や、スラスト荷重調整保持部材21の形状は特に限定されない。たとえば、図21に示す第7の実施例のように1箇所の全長調整部材固定部29にリング状(中空円板形状)のスラスト荷重調整保持部材21またはスラスト荷重調整保持部材取り付け部材27を取り付けることも可能である。
(4)上述の実施例では、スラスト荷重調整保持部材21は圧力容器2内の上流側に設置されているが、圧力容器2内の下流側に装填することも可能であり、分離膜エレメント1を下流側から装填する際の調整も可能である。
本出願は、2013年9月17日出願の日本特許出願、特願2013−191601に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の分離膜モジュールおよび運転方法、分離膜エレメント、スラスト荷重保持部材、スラスト荷重調整保持部材は、分離膜を使用する各種分離処理装置に適用することが可能である。
1 分離膜エレメント
2 圧力容器
2a 端板
3 ポンプ
4 接続部材
5 透過液アダプタ
6 透過液排出配管
7、22 スラスト荷重保持部材
8 移動防止部材
9 分離膜
9a 膜巻回体
10 透過液流路材
11 被処理液流路材
12 透過液集水管
13 テレスコープ防止板
14 ブラインシール
15 分離膜モジュール
16 被処理液供給口
17 濃縮液排出口
18 シール部材
19 被処理液供給側圧力容器アダプタ
20 透過液排出側圧力容器アダプタ
21 スラスト荷重調整保持部材
23 内周環部
24 外周環部
25 スポーク
26 全長調整部材装着部
26a 単独スラスト荷重調整保持部材装着部
26b 横断スポークスラスト荷重調整保持部材装着部
27 スラスト荷重調整保持部材取り付け部材
27a スラスト荷重調整保持部材取り付け装着部
27b スラスト荷重調整保持部材取り付け接面部
28 調整部材
28a 調整部材装着部
28b 調整部材接面部
29 全長調整部材固定部

Claims (11)

  1. 一端に被処理液供給口を有するとともに他端に濃縮液排出口を有する圧力容器と、前記圧力容器内に設けられ分離膜、被処理液流路材及び透過液流路材が透過液集水管の周りにスパイラル状に巻回されてなる膜巻回体と、
    前記圧力容器内に複数本設けられ前記膜巻回体の両側の端部に配設される前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板及び前記濃縮液排出口側のテレスコープ防止板とを有する分離膜エレメントと、
    前記分離膜エレメントの通水時に生じるスラスト荷重を保持するスラスト荷重保持部材と、を備える分離膜モジュールであって、
    前記スラスト荷重保持部材は、前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材と、前記濃縮液排出口側のスラスト荷重保持部材を含み、
    前記濃縮液排出口側のスラスト荷重保持部材は、一端が前記濃縮液排出口側の前記圧力容器の端板に接し、他端が前記濃縮液排出口側のテレスコープ防止板に接するように配設され、
    前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材に、前記圧力容器内の前記分離膜エレメントの全長を調整して前記スラスト荷重を調整可能なスラスト荷重調整保持部材を設け、
    前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材と前記スラスト荷重調整保持部材は、下記(1)〜(4)の少なくともいずれか一つの関係になるように配設され、
    (1)前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の一端が前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板に接し、前記スラスト荷重調整保持部材が前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の他端と前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板との隙間を埋めるように配設され、
    (2)前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の一端が前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板に接し、前記スラスト荷重調整保持部材が前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の他端と前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板との隙間を埋めるように配設され、
    (3)前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の一端が前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板に設けられた圧力容器アダプタに接し、前記スラスト荷重調整保持部材が前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の他端と前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板との隙間を埋めるように配設され、
    (4)前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の一端が前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板に接し、前記スラスト荷重調整保持部材が前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の他端と前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板に設けられた圧力容器アダプタとの隙間を埋めるように配設され、
    前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材及び前記濃縮液排出口側のスラスト荷重保持部材は、前記分離膜エレメント側において、前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板及び前記濃縮液排出口側のテレスコープ防止板の外周環部からの荷重を保持するものであることを特徴とする分離膜モジュール。
  2. 前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材は、前記スラスト荷重調整保持部材を介して、前記分離膜エレメントのスラスト荷重を前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板に伝えるものであることを特徴とする請求項1に記載の分離膜モジュール。
  3. 前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材は、前記スラスト荷重調整保持部材を介して、前記分離膜エレメントのスラスト荷重を前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板に設けられた前記圧力容器アダプタに伝えるものであることを特徴とする請求項1に記載の分離膜モジュール。
  4. 前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材及び前記濃縮液排出口側のスラスト荷重保持部材は、中空多角柱形状、円筒形状、頂点部分を除く錐体形状のいずれかの形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の分離膜モジュール。
  5. 前記スラスト荷重調整保持部材は、中空多角板形状または中空円板形状からなり、前記被処理液供給口側のテレスコープ板に装着可能な複数の部材からなるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の分離膜モジュール。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の分離膜モジュールに対して前記被処理液供給口から被処理液を供給して分離膜で処理し、透過液排出口から透過液を取り出し前記濃縮液排出口から濃縮液を取り出す分離膜モジュールの運転方法であって、
    前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材および前記スラスト荷重調整保持部材を前記圧力容器内の少なくとも上流側へ設置するステップと、
    前記濃縮液排出口からフラッシング液を供給するステップと、
    前記被処理液供給口から排水するフラッシングを実施するステップを備えることを特徴とする分離膜モジュールの運転方法。
  7. 分離膜、被処理液流路材及び透過液流路材が透過液集水管の周りにスパイラル状に巻回されてなる膜巻回体と、
    前記膜巻回体の両側の端部に配設されるテレスコープ防止板と、
    前記膜巻回体と前記テレスコープ防止板とを有する分離膜エレメントが、一端に被処理液供給口を有するとともに他端に濃縮液排出口を有する圧力容器内に複数本設けられ、
    前記被処理液供給口側に位置する前記分離膜エレメントに挿入された透過液アダプタと前記圧力容器に設置された圧力容器アダプタの間にスラスト荷重調整保持部材が介在する分離膜モジュール内に装着され、前記分離膜エレメントの通水時に生じるスラスト荷重を保持する前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材であって、
    前記テレスコープ防止板は、前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板及び前記濃縮液排出口側のテレスコープ防止板を含み、
    濃縮液排出口側のスラスト荷重保持部材が、一端が前記濃縮液排出口側の前記圧力容器の端板に接し、他端が前記濃縮液排出口側のテレスコープ防止板に接するように配設され、
    前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の一端が前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板に接し、前記スラスト荷重調整保持部材が前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の他端と前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板に設けられた圧力容器アダプタとの隙間を埋めるように配設され、
    前記分離膜エレメントのスラスト荷重を前記分離膜エレメントの前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板の外周環部にて受け、前記圧力容器の端板に設けられた圧力容器アダプタに伝えるものであることを特徴とする被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材。
  8. 前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材は、前記分離膜エレメント側において、前記テレスコープ防止板の外周環部からの荷重を保持するものであることを特徴とする請求項に記載の被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材。
  9. 前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材は、中空多角柱形状、円筒形状、頂点部分を除く錐体形状のいずれかの形状であることを特徴とする請求項またはに記載の被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材。
  10. 一端に被処理液供給口を有するとともに他端に濃縮液排出口を有する圧力容器と、
    前記圧力容器内に設けられ分離膜、被処理液流路材及び透過液流路材が透過液集水管の周りにスパイラル状に巻回されてなる膜巻回体と、
    前記圧力容器内に複数本設けられ前記膜巻回体の両側の端部に配設される前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板及び前記濃縮液排出口側のテレスコープ防止板と、
    を有する分離膜エレメントと、
    前記分離膜エレメントの通水時に生じるスラスト荷重を保持するスラスト荷重保持部材と、を備える分離膜モジュール内において、
    前記スラスト荷重保持部材は、前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材と、前記濃縮液排出口側のスラスト荷重保持部材を含み、
    前記濃縮液排出口側のスラスト荷重保持部材は、一端が前記濃縮液排出口側の前記圧力容器の端板に接し、他端が前記濃縮液排出口側のテレスコープ防止板に接するように配設され、
    前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材に、前記圧力容器内の前記分離膜エレメントの全長を調整して前記スラスト荷重を調整可能なように設けられるスラスト荷重調整保持部材であって、
    前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材と前記スラスト荷重調整保持部材は、下記(1)〜(4)の少なくともいずれか一つの関係になるように配設され、
    (1)前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の一端が前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板に接し、前記スラスト荷重調整保持部材が前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の他端と前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板との隙間を埋めるように配設され、
    (2)前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の一端が前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板に接し、前記スラスト荷重調整保持部材が前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の他端と前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板との隙間を埋めるように配設され、
    (3)前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の一端が前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板に設けられた圧力容器アダプタに接し、前記スラスト荷重調整保持部材が前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の他端と前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板との隙間を埋めるように配設され、
    (4)前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の一端が前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板に接し、前記スラスト荷重調整保持部材が前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材の他端と前記被処理液供給口側の前記圧力容器の端板に設けられた圧力容器アダプタとの隙間を埋めるように配設され、
    前記被処理液供給口側のスラスト荷重保持部材及び前記濃縮液排出口側のスラスト荷重保持部材は、前記分離膜エレメント側において、前記被処理液供給口側のテレスコープ防止板及び前記濃縮液排出口側のテレスコープ防止板の外周環部からの荷重を保持するものであることを特徴とするスラスト荷重調整保持部材。
  11. 中空多角板形状または中空円板形状であることを特徴とする請求項10に記載のスラスト荷重調整保持部材。
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