JP6267429B2 - 車椅子用サイドガード取付構造及び車椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、車椅子用サイドガード取付構造及び当該サイドガード取付構造を備えた車椅子に関する。
従来、車椅子には、車椅子の座乗者を側方から保護するためにサイドガードが使用されている。
例えば、特許文献1は、車椅子(100)(( )内の数字は特許文献1の符号に対応)は、主車輪(21)の内側に配置されたサイドガード(12)を備える。当該サイドガード(12)の前方下端部に複数個のネジ孔が設けられ、サイドガード(12)前端がサイドフレーム(25)にネジ止めされている。サイドガード(12)後端も同様に、サイドフレーム(25)の後方端に設けられた後部フレーム支持管(25a)に背もたれを着設するための後部フレーム(27)と共にネジ止めされている。
特開2004−242773号公報
しかしながら、特許文献1のような従来のサイドガード取付構造では、サイドガードを側部フレームに取り付けるためにネジ止めを必要としており、その取り付け及び取り外し作業に手間がかかることが問題であった。特に、サイドガードは、車椅子の車輪からの砂利等の飛来物が当たり、又は、車椅子の座乗者が頻繁に接触する箇所であるため、汚れ易く且つ傷つき易い部材である。それ故、交換の頻度が他の部材よりも高く、メンテナンス容易であり、且つ、簡単に交換できるサイドガード取付構造が求められている。特には、比較的重度の障害を有している車椅子の使用者にとって、工具によるネジ止め工程は困難な作業であり、工具を使用しないで簡単にサイドガードを脱着可能なバリアフリーなサイドガード取付構造が望まれている。
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、その目的は、車椅子に対して簡単に取り付け及び取り外しが可能なサイドガード取付構造、及び、当該サイドガード取付構造を備えた車椅子を提供することにある。さらには、よりバリアフリーであり、且つ、メンテナンス性に優れた長期間使用できる高耐久性の車椅子を提供する。
請求項1に記載の車椅子用サイドガード取付構造は、車椅子の側部フレームにサイドガードを取り付けるためのサイドガード取付構造であって、
周縁の一部から外方に延びる突出部、及び、前記側部フレームに嵌合する弾性変形可能なC字形状の嵌合部を有するサイドガードと、
前記側部フレームに形成され、前記少なくとも1つの突出部を挿し込んで支持する支持具と、を備え
前記嵌合部が前記車椅子の幅方向外側に開口し、且つ、前記支持具が前記側部フレームの幅方向外側に設けられており、
前記嵌合部が前記側部フレームに幅方向内側から嵌合し、前記突出部が前記側部フレームの幅方向外側で前記支持具に差し込まれることによって、前記サイドガードが前記側部フレームに連結されることを特徴とする。
請求項に記載の車椅子用サイドガード取付構造は、請求項の車椅子用サイドガード取付構造において、前記側部フレームの背部フレーム及び座部フレームにそれぞれ形成された前記支持具に前記突出部が挿し込まれ、前記背部フレーム及び前記座部フレーム間に架け渡るアームレスト支持フレームに前記嵌合部が嵌合することを特徴とする。
請求項に記載の車椅子用サイドガード取付構造は、請求項の車椅子用サイドガード取付構造において、前記サイドガードには、前記アームレスト支持フレームに沿って延設されていると共に当該アームレスト支持フレームを被覆するための被覆部が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の車椅子は、前記1からのいずれか一項に記載のサイドガード取付構造を備える車椅子である。
請求項1に記載の発明によれば、サイドガードの周縁から延びる突出部を、側部フレームに形成された支持具に挿し込んで、サイドガードの嵌合部を側部フレームに嵌合させることで、工具等を使用することなく、サイドガードを側部フレームに簡単に取り付けることができる。また、側部フレームが支持具でサイドガードの周縁を支持した状態で、嵌合部が側部フレームに嵌合している。つまり、サイドガードの嵌合部及び側部フレームの支持具の少なくとも2点で、サイドフレームと車椅子の側部フレームとが強固に連結されている。したがって、本発明のサイドガード取付構造は、脱着容易性と連結強度の両立を達成したものである。また、嵌合部が弾性変形可能であり、且つ、側部フレームの外周を把持可能なC字形状を有している。すなわち、嵌合部を弾性変形させて開放部から側部フレームを嵌合部内に嵌め込むと共に、その弾性復帰力により側部フレームを嵌合部内部で挟持することができる。さらに、サイドガードの嵌合部が側部フレームの内側に嵌合し、且つ、サイドガードの突出部が側部フレームの外側に設けられた支持具に挿し込まれる。すなわち、サイドガードの嵌合部と突出部が側部フレームを内外から挟み込むように、サイドガードと側部フレームとが強固に連結される。つまり、本サイドガード取付構造では、車椅子の内方及び外方からの力の両方に対抗することが可能であり、強固な連結構造を有している。
請求項に記載の発明によれば、請求項の発明の効果に加え、サイドガードが側部フレームの背部フレーム、座部フレーム及びアームレスト支持フレームの少なくとも3点で支持されるため、サイドガードと側部フレームとの連結をより一層強固なものとする。
請求項に記載の発明によれば、請求項の発明の効果に加え、サイドガードの被覆部がアームレスト支持フレームを被覆していることにより、座乗者がアームレスト支持フレームに接触することを防止し、車椅子の快適性をより一層改善する。
請求項に記載の発明によれば、請求項1からのいずれかのサイドガード取付構造を備えることにより、上述した効果を車椅子として発揮することができる。すなわち、本発明の車椅子は、サイドガードと側部フレームとの連結強度を低下させることなく、工具を必要とせずに脱着容易性を改善する。したがって、よりバリアフリーであり、且つ、メンテナンス性に優れた長期間使用できる高耐久性の車椅子を提供する。
本発明の一実施形態の車椅子の側面図。 図1の車椅子の正面図。 図1の車椅子の平面図。 図1の車椅子のサイドガード取付構造の側面図。 図4のサイドガード取付構造の(a)A−A断面図、(b)B−B断面図。 図4のサイドガード取付構造の(a)C−C断面図、(b)D−D断面図。 図4のサイドガード取付構造の分解斜視図。 図1の車椅子のブレーキ機構の斜視図(主車輪は図示せず)。 図8のブレーキ機構の側面図(主車輪は図示せず)。 図8のブレーキ機構の背面図(主車輪は図示せず)。 図8のブレーキ機構のワイヤを示す図。 図8のブレーキ機構のブレーキ調整機構を示す図であって、(a)ブレーキを硬くした状態、(b)ブレーキを柔らかくした状態。 図9のブレーキ機構の分解図。 図1の車椅子のフットレスト支持構造の斜視図。 図14のフットレスト支持構造の(a)平面図、(b)側面図。 図15(b)のフットレスト支持構造の分解図。 図16のフットレスト支持構造の摺動フレームの(a)正面図、(b)背面図。 図16のフットレスト支持構造のロック装置の(a)平面図、(b)側面図。 図15(a)のフットレスト支持構造のE−E断面図であって(a)ロック解除状態、(b)ロック状態。 図15(b)のフットレスト支持構造のF−F断面図であって(a)ロック解除状態、(b)ロック状態。 図1の車椅子のハンドリムの(a)側面図、(b)正面図。 図21の(a)G−G断面図、(b)H−H断面図。 図21(a)のハンドリムの部分拡大図。 図21のハンドリムの取付構造を示す図。 図24のハンドリム取付構造の部分拡大分解図。 図24のハンドリム取付構造の分解側面図。 図24のハンドリム取付構造の分解正面図。 図24のハンドリム取付構造であって、ハンドリム及びホイールリム間の距離を調整する形態を示した概略図。 図1の車椅子のフレーム構造を示す概略図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
図1、2及び3は、一実施形態のサイドガード取付構造100を着設した車椅子10の側面図、正面図及び平面図である。これらを参照して、以下に、一実施形態の車椅子10を詳細に説明する。
図1〜3に示すとおり、一実施形態の車椅子10は、アルミニウム製の複数のパイプ状フレームを連接して構成されている。当該車椅子10は、互いに連結された一対の側部フレーム12からなり、当該側部フレームの外方には主車輪11がそれぞれ軸支されている。また、主車輪の前方には一対の前輪が設けられている。当該側部フレーム12は、布状の座部シートS1が張設された座部フレーム13と、該座部フレーム13から上方に延びる布状の背もたれシートS2が張設された背部フレーム14と、座部フレーム13から前方に延びる脚部フレーム15と、座部フレーム13及び背部フレーム14間に架け渡されてアームレスト23を着設した曲線状のアームレスト支持フレーム16と、背部フレーム14の上方に接続された上部フレーム17と、背部フレーム14の下方に延設され主車輪11を車軸19で軸支する下部フレーム18と、を備える。
この車椅子10は、座部フレーム13の下方に一対の側部フレーム12を連結するクロスバー構造を有しており、幅方向に折り畳み可能に構成されている。さらに、背部フレーム14には、上部フレーム17が軸17aを中心として回動可能に接続されたものであり、背折れレバー17bを操作することにより上部フレーム17が後方に背折れ可能に構成されている。つまり、一実施形態の車椅子10は、幅方向及び背折れ方向に折り畳み可能である。
本実施形態の車椅子10は、特徴的な機構又は構造として、サイドガード取付構造100(図4〜図7参照)、ブレーキ機構200(図8〜図13参照)、フットレスト支持構造300(図14〜図20参照)、ハンドリム400(図21〜図28参照)及びフレーム構造(T字パイプ500)(図29参照)を備える。これらの機構又は構造を車椅子に統合することにより、より一層バリアフリーであり、且つ、メンテナンス性に優れた長期間使用できる高耐久性の車椅子10を提供する。各構造又は機構について、以下に詳細に説明する。
(サイドガード取付構造)
本実施形態の車椅子10の両側部フレーム12(座部フレーム13、背部フレーム14及びアームレスト支持フレーム16)には、サイドガード取付構造100が設けられている。図4は、一方の側部フレーム12に設けられたサイドガード取付構造100の側面図である。図4に示すとおり、サイドガード取付構造100は、側部フレーム12に着設された平板状のサイドガード110と、側部フレーム12(座部フレーム13及び背部フレーム14)に固定された第1及び第2支持具121、122と、を備える。
当該サイドガード取付構造100では、サイドガード110は、座部フレーム13、背部フレーム14及びアームレスト支持フレーム16に囲まれた空間を閉塞するように、車椅子の座乗者の側方を覆う保護板111を備える。すなわち、保護板111の周縁は、座部フレーム13に沿って水平に延びる下縁部111aと、背部フレーム14に沿って垂直に延びる側縁部111bと、アームレスト支持フレーム16に沿って湾曲して延びる上縁部111cとからなる。
また、本体板111の下縁部111aから下方に第1突出部113が延在しており、且つ、本体板111の側縁部111bから後方に第2突出部114が延在している。これら第1及び第2突出部113、114は、細幅の矩形状の長片として形成されている。他方、座部フレーム13の外側面(つまり、車椅子の幅方向の外側であり、シートの反対側の面)には、コ字状の第1支持具121がネジで取り付けられており、且つ、背部フレーム14の外側面には、コ字状の第2支持具122がネジで取り付けられている。これら第1及び第2支持具121、122は、座部フレーム13及び背部フレーム14の外側面との間に、包囲された細長い隙間を形成している。換言すると、第1及び第2突出部113、114を挿し込み可能であるように、第1及び第2支持具121、122が座部フレーム13及び背部フレーム14の外側面との間に隙間を形成している。
図5(a)(b)は、第1及び第2突出部113、114が当該隙間に挿通された状態を示す断面図である。図5(a)(b)に示すとおり、第1及び第2突出部113、114は、第1及び第2支持具121、122及びフレーム外面のいずれか一方又は両方にほぼ当接している。つまり、第1及び第2突出部113、114は、外方に抜けないように第1及び第2支持具121、122によって係止される。
そして、本体板111の上縁部111cには、(その前端近傍及び後端近傍において)2つの嵌合部112が形成されている。さらに、2つの嵌合部112の間において、上縁部111cに沿って湾曲した被覆部115が延びている。図6(a)に示すとおり、中空パイプ状のアームレスト支持フレーム16が嵌合部112内に嵌合されている。この嵌合部112は、C字形状を有しており、アームレスト支持フレーム16の外周に合致する大きさで形成されている。つまり、嵌合部112がアームレスト支持フレーム16の内側面(つまり、車椅子の幅方向の内側であり、シート側の面)に密着して該アームレスト支持フレーム16を把持している。この嵌合部112は弾性変形可能な素材(硬質樹脂又は金属)で構成されており、その弾性復帰力によってアームレスト支持フレーム16をしっかりと挟持している。他方、図6(b)に示すとおり、被覆部115が側部フレーム12の上面側に向けて屈曲して、被覆部115がアームレスト支持フレーム16の(車椅子の)内側面に当接するように覆っている。すなわち、当該被覆部115により、座乗者が金属パイプに直接触れることを防止し、車椅子座乗者の快適性を改善している。
すなわち、サイドガード110は、下縁部111a、側縁部111b及び上縁部111cの3点で側部フレーム12から離脱しないように強固に固定されている。なお、本実施形態のサイドガード110は、硬質樹脂を成形したものであり、各部位が一体形成されたものである。しかしながら、本発明のサイドガードはこれに限定されない。各部位を別体として固定してもよく、あるいは、その材質として、木板、金属板等の材料を選択してもよい。また、本実施形態の支持具121、122は、金属製であるが、同様に樹脂等の他の材料を使用することも可能である。あるいは、支持具はサイドガードの突出部を支持可能であればよく、例えば、フレーム自体に穿設された支持溝であってもよい。
図7は、サイドガード取付構造100の分解斜視図であり、これを参照してサイドガード110を側部フレーム12に取り付ける工程を説明する。図7に示すとおり、まず、サイドガード110をアームレスト支持フレーム16の内側(シートS1側)から把持して、サイドガード110の下縁部111aの第1突出部113を、座部フレーム13と第1支持具121との間の隙間に挿し込み、且つ、側縁部111bの第2突出部114を、背部フレーム14と第2支持具122との間の隙間に挿し込んで、サイドガード110を仮支持させる。次いで、被覆部115をアームレスト支持フレーム16の曲面に沿って配置する。この状態で、第1及び第2支持具121、122を支点として、車椅子10の内側から外側に向けて、嵌合部112をアームレスト支持フレーム16に対して押し込む。これにより、C字形状の嵌合部112の開放部112aが弾性変形して、アームレスト支持フレーム16が通過可能な幅まで開口し、アームレスト支持フレーム16が嵌合部112内部に嵌入する。そして、嵌合部112が弾性復帰してアームレスト支持フレーム16を挟持することで、サイドガード110が側部フレーム12に連結されてサイドガード取付構造100が構築される。
本実施形態のサイドガード取付構造100の作用効果について説明する。
本実施形態のサイドガード取付構造100では、サイドガード110の周縁から延びる突出部113、114を、側部フレーム12(座部フレーム13、背部フレーム14)に形成された支持具121、122に挿し込んで、サイドガード110の嵌合部112をアームレスト支持フレーム16に嵌合させることで、サイドガード110を簡単に側部フレーム12に取り付けることができる。すなわち、当該サイドガード取付構造100によれば、工具を使用することなく、簡単且つ迅速にサイドガード110を側部フレーム12に脱着可能であり、交換等の作業を容易化する。
また、当該サイドガード取付構造100では、側部フレーム12が支持具121、122でサイドガード110の周縁を支持した状態で、嵌合部112が側部フレーム12に嵌合している。つまり、サイドガード110の嵌合部112、突出部113、114(支持具121、122)の3点で、サイドフレーム110と車椅子10の側部フレーム12とが強固に連結されている。さらに、サイドガード110の嵌合部112が側部フレーム12の内側に嵌合し、且つ、サイドガード110の突出部113、114が側部フレーム12の外側に設けられた支持具121、122に挿し込まれている。つまり、サイドガード110の嵌合部112と突出部113、114とが側部フレーム12を内外から挟み込むように、サイドガード110と側部フレーム12とが強固に連結される。すなわち、本サイドガード取付構造100では、車椅子10の内方及び外方からの力の両方に対抗することが可能である。したがって、本実施形態のサイドガード取付構造100は、脱着容易性と連結強度の両立を達成したものである。すなわち、本サイドガード取付構造100は、車椅子10のバリアフリー性能及び耐久性能(メンテナンス性能)を改善する。
(ブレーキ機構)
本発明の一実施形態の車椅子10の一対の主車輪11には、当該主車輪11の回転を制動可能に車軸両側に設けられたブレーキ機構200が設置されている。図8に示すとおり、ブレーキ機構200が主車輪11と共に下部フレーム18に車軸19で取着されている。また、当該車椅子10の上部フレーム17の上端からブレーキハンドル20が後方に延びている。このブレーキ機構200では、ブレーキハンドル20に設けられた操作レバー21とブレーキ機構200とがワイヤ210によって連結されている。つまり、ワイヤ210は、操作レバー21とドラムブレーキ機構200との間に張設されており、介助者が操作レバー21を操作することで、ワイヤ210が牽引され、主車輪11の制動を制御可能である。当該ワイヤ210は、操作レバー21の被固定部にネジ等によって又は掛合もしくは嵌合手段によって固定されている(図示せず)。
図9は、車椅子10の内側から見たブレーキ機構200の側面図であり、図10は車椅子の後部から見たブレーキ機構200の背面図である。これら図面(図8−10)では説明の便宜上、主車輪11のホイールを省略している。当該ブレーキ機構200は、両主車輪11のハブ(又は車軸19)に複数の固定孔204を介して取り付けられる一般的なドラムブレーキ本体201を備える。すなわち、ドラムブレーキ本体201の内部には、一対の円弧状ブレーキシューが配置されており、これらブレーキシューをドラムの内面に押し付けることにより、主車輪11の回転を制動する。ドラムブレーキの内部構造は一般的であり、ここでは図示しない。
該ドラムブレーキ本体201の外部には、ブレーキアーム202と、ワイヤ支持アーム203とが設けられている。ブレーキアーム202がドラムブレーキ本体201に回動可能に軸202bで軸支されていると共に、ワイヤ支持アーム203がドラムブレーキ本体201に固定されている。当該ブレーキアーム202は、その基端でドラムブレーキ本体201に回動可能に軸支された長手状の板体である。このブレーキアーム202は、その先端近傍において、主車輪11の反対側に屈折し、且つ、下方に屈折している。つまり、ブレーキアーム202の先端部は正面視(又は背面視)L字形状(図10参照)を有している。そして、ブレーキアーム202のL字形状の先端部には、後述のワイヤ210の掛合部217を掛け止めるための掛合溝202aが切り欠かれている。この掛合溝202aはブレーキアーム202のL字形状に沿って形成されており、その下方及び側方が開放されている。他方、ワイヤ支持アーム203は、略直角に折り曲がった上板と側板とからなる長手状の板体(図10参照)であり、その基端でドラムブレーキ本体201に(回動不能に)固定されている。ワイヤ支持アーム203の上板には、ワイヤ210が挿通可能なワイヤ挿通部203aが切り欠かれている。ワイヤ挿通部203aは、ワイヤ支持アーム203の長手方向の直交方向に切り欠かれ、車椅子10のシート側の一端部が開放されている(図8参照)。
当該ブレーキ機構200を制御するためのワイヤ210は、非伸縮性であり且つ十分な剛性を有するステンレス鋼からなる。図11に示すとおり、該ワイヤ210は、操作レバー21とブレーキアーム202とを連結する芯材211と、当該芯材211を被覆するチューブ状の被覆材212と、被覆材212の末端に設けられた張り出し部213と、張り出し部(高ナット)213に連結された螺軸部214と、当該螺軸部214に螺着した制動調整ナット(制動調整部)215と、該制動調整ナット215よりもワイヤ先端側で螺軸部214に螺着した固定ナット(固定部)216と、ワイヤ先端から径方向に張り出した球体状の掛合部217と、を備える。
図8〜10に示したとおり、ワイヤ210がワイヤ支持アーム203に支持された状態で、ブレーキアーム202に連結されている。より詳細には、ワイヤ210の螺軸部214がワイヤ支持アーム203のワイヤ挿通部203aを貫通し、ワイヤ支持アーム203(の上板)を制動調整ナット215(上方)と固定ナット216(下方)で挟み込んでいる。制動調整ナット215がワイヤ210の固定位置(ワイヤ支持アーム203からワイヤ210が延びる長さ)を決定し、且つ、固定ナット216がワイヤ210をワイヤ支持アーム203に固定するように機能する。つまり、これら制動調整ナット215及び固定ナット216を組み合わせて調整することにより、後述するようにブレーキの効き(操作感)を調整することができる。
他方、ワイヤ210の先端の掛合部217が掛合溝202aに掛け止めされている。当該掛合部217は、掛合溝202aの幅よりも大きい径を有する球体であり、掛合溝202aの縁部に係合している。そして、掛合部217はブレーキアーム202先端の屈折する角部に配置されている。
そして、ブレーキアーム202とワイヤ支持アーム203との間には、ワイヤ210を内包するように付勢バネ220が配置されており、ワイヤ支持アーム203と協働してブレーキアーム202を下方に押し下げている。つまり、付勢バネ220によってブレーキアーム202は走行可能な状態(非ブレーキ状態)に付勢されている。他方、主車輪11を制動させるべく、ワイヤ210の芯材211が接続された操作レバー21を操作することにより、芯材211が上方に引き上げられて、付勢バネ220の付勢力に抗してブレーキアーム202が上方に回動する。このとき、ワイヤ210の掛合部217がブレーキアーム202の掛合溝202aの縁部にワイヤの引っ張り力を作用して、ブレーキアーム202を引き上げる。
図12(a)及び(b)は、ブレーキの効きを調整すべく、制動調整ナット215を調整した形態を示す模式図である。このブレーキの効きは、ワイヤ210の固定位置をワイヤ支持アーム203に対して上下させることにより、ワイヤ支持アーム203からワイヤ210(芯材211)が延びる長さで制御可能である。このワイヤ210の突出長は、固定ナット216を緩めた状態で制動調整ナット215を螺軸部214に長さ方向に沿って移動させることにより調整可能である。当該調整工程において、ワイヤ支持アーム203からワイヤ210の突出長が長いほど、ブレーキアーム202とワイヤ支持アーム203と間でワイヤ芯材211が大きく撓む。この撓み代によりブレーキの効きが緩やかになり、操作レバー21の操作感が柔らかくなる。あるいは、ドラムブレーキの形態によっては、ブレーキアーム202の最大回動量が減少して制動力が弱くなる。他方、ワイヤ支持アーム203からワイヤ210が延びる長さが短いほど、ブレーキアーム202とワイヤ支持アーム203と間のワイヤ芯材211の撓みが減るので、操作レバー21の操作がよりダイレクトに伝達される。すなわち、ブレーキの効きが早くなり、操作レバー21の操作感が硬くなる。あるいは、ドラムブレーキの形態によっては、ブレーキアーム202の最大回動量が増加して制動力が強くなる。
図12(a)は、操作レバー21の操作感を最も柔らかくした形態を示している。図12(a)に示すとおり、この形態では、制動調整ナット215が螺軸部214の上端に螺着して、張り出し部213が制動調整ナット215に当接するまで下がり、固定ナット216がワイヤ210を固定している。つまり、ワイヤ支持アーム203から延びるワイヤ芯材211の長さが最大であり、最も撓み代が大きい。他方、図12(b)は、操作レバー21の操作感を最も硬くした形態を示している。図12(b)に示すとおり、この形態では、張り出し部213が制動調整ナット215から最大距離まで離隔し、螺軸部214の先端に固定ナット216が螺着し、ワイヤ210をワイヤ支持アーム203に固定している。つまり、ワイヤ支持アーム203から延びるワイヤ芯材211の長さが最小であり、最も撓み代が小さい。したがって、螺軸部214の長さの範囲で制動調整ナット215を移動させて、ブレーキの効きを所定の調整幅で適宜調整可能である。
図13は、ブレーキ機構200の分解斜視図である。当該ブレーキ機構200を構築するには、まず、付勢バネ220をワイヤ210の先端から外挿し、ワイヤ210の芯材211をブレーキアーム202の掛合溝202a内にその開放端から挿入させて、掛合部217を掛合溝202aの下側の縁部に掛合させる。次いで、ワイヤ支持アーム203のワイヤ挿通孔203aの開放端からワイヤ210の螺軸部214をワイヤ挿通孔203aに貫通配置する。このとき、制動調整ナット215をブレーキアーム202の上板の上方に配置し、固定ナット216を当該上板の下方に配置する。そして、制動調整ナット215螺軸部214へ螺着位置を調整し、固定ナット216を締め付けることにより、ワイヤ210がワイヤ支持アーム203に固定される。
なお、本実施形態の車椅子10では、ブレーキ機構200としてドラムブレーキを採用しているが、本発明はこれに限定されない。つまり、ブレーキアームの回動により操作可能な構造であれば、他の一般的なブレーキ機構を採用することも可能である。例えば、ドラムブレーキに替えて、ディスクブレーキやバンドブレーキ等を採用してもよい。
本実施形態のブレーキ機構200の作用効果について説明する。
本実施形態のブレーキ機構200では、ブレーキアーム202には掛合溝202aが切り欠かれていると共にワイヤ210には掛合部217が径方向に張り出しており、掛合部217が掛合溝202aに掛止されることにより、ワイヤ210がブレーキアーム202に結合されている。そのため、ボルトでワイヤをブレーキアームに圧着する従来の固定方法(特開2004−136084号公報)と比べて、上記掛合関係によってワイヤ210とブレーキアーム202とを簡単且つ確実に結合することができる。すなわち、ネジ止めのために工具を使用する1工程を省略することができるため、(特に比較的重度の障害を持つ車椅子使用者にとって)ワイヤ210をブレーキアーム202に固定する作業の難度を大幅に改善する。さらに、ワイヤ210をブレーキアーム202に掛止しても、(ネジ止めによる圧着と比べて)ワイヤが痛むことが少ないため、ワイヤ先端を切断することなく、ワイヤ210をブレーキアーム202に対して繰り返し脱着することが可能である。すなわち、本ブレーキ機構200は、車椅子10のバリアフリー性能及び耐久性能(メンテナンス性)を改善する。
また、制動調整ナット215及び固定ナット216を操作し、ワイヤ支持アーム203とワイヤ210の掛合部217との距離(すなわち、撓み代)を調整して、ワイヤ210をワイヤ支持アーム203に簡単に固定することができる。すなわち、制動調整ナット215及び固定ナット216を操作することで、ブレーキアーム202とワイヤ支持アーム203との間のワイヤ芯材211の撓み代を増やすと、操作レバー21からの力を撓み代が部分的に吸収して、ブレーキの効きを遅らせて(又は弱めて)ブレーキの操作感を柔らかくすることができる。他方、突出長を短くしてワイヤ芯材211の撓み代を減らすと、操作レバー21からの力をより直接的に伝達し、ブレーキの効きを早くして(又は強めて)ブレーキの操作感を硬くすることができる。したがって、本実施形態のブレーキ機構200によれば、ブレーキの効きを容易に調整することができる。
(フットレスト支持構造)
本実施形態の車椅子10の脚部フレーム15には、フットレスト22の高さを調整可能に支持するフットレスト支持構造300が設けられている。図14は、該フットレスト支持構造300の斜視図である。図15(a)(b)は、該フットレスト支持構造300の平面図及び側面図である。図16は図15(b)の分解図であり、図16に示すとおり、フットレスト支持構造300では、脚部フレーム15の下端に、フットレスト22を軸支する摺動フレーム301が嵌挿されている。また、当該脚部フレーム15には、摺動フレーム301をロック装置310で固定及び仮支持するための貫通孔15a及び支持孔15bが穿設されている。そして、図14〜15のようにロック装置310が脚部フレーム15下端部外周に固定され、摺動フレーム301を脚部フレーム15に対して所定位置に固定している。
図17(a)(b)は、摺動フレーム301の正面視及び背面視を示している。摺動フレーム301の上端近傍から長手方向に沿って所定間隔で複数の調整孔302が穿設されている。そして、摺動フレーム301の下端では、フットレスト22が軸支されている。当該フットレスト22は、車椅子の座乗者がフットレスト22を使用しないときに脚部フレーム15(又は摺動フレーム301)側に回動することで折り畳み変形可能である。さらに、摺動フレーム301の調整孔302の反対側の外面には、長手方向に亘って延びる嵌合溝303が凹設されている。
図18(a)(b)は、ロック装置310の平面図及び側面図である。ロック装置310は、脚部フレーム15に取着される本体部311を備える。図18(a)に示すとおり、本体部311の略中央には取着孔319が貫通形成されており、当該取着孔319内に脚部フレーム15が挿通され、且つ、本体部311の内周壁311aが脚部フレーム15の外周に嵌合して固定される。該内周壁311aには、通孔311bが穿設されている。また、該本体部311には、垂直方向に延設された水平回動軸317が形成されており、ロックレバー312が当該水平回動軸317を中心に(車椅子の)水平方向に回動可能に軸支されている。さらに、ロックレバー312は先端に操作部312cを有している。当該操作部312cは、本体部311外壁から突出した一対の把持爪311cに把持されて、本体部311の外面に近接配置されている。
また、ロックレバー312の基端は、平面視において、回動軸317を中心とした異なる半径を有する円弧を組み合わせた曲面形状を有している。すなわち、ロックレバー312基端は、回動軸317から第1の距離r1で離隔した第1外周部312aと、回動軸317から第2の距離r2で離隔した第2外周部312bとを有する。第2の距離r2が第1の距離r1よりも大きく、図18のようなロック状態の配置では、第2外周部312bが内周壁311側に配置される。また、これら外周部312a、bを円弧とすることにより、ロック解除状態とロック状態との相互の切り替えが滑らかなものとなり、ロックレバー312の操作感がより滑らかになる。
そして、本体部311内部において、ロックレバー312の基端と内周壁311aとの間の空間に押圧部材313が収容されている。押圧部材313は、摺動フレーム301に圧接可能に通孔311bから突出する圧接部313aと、通孔311bの縁で内周壁311a内面に係合する係合部313bとを有している。図18のようなロック状態の配置では、ロックレバー312の第2外周部312bが押圧部材313の係合部313bを押圧して、圧接部313aを通孔311bから突出させるように押圧部材313を押し出している。
さらに、ロックレバー312の反対側において、当該ロック装置310は、摺動フレーム301の複数の調整孔302のうちの1つと脚部フレーム15に穿設された支持孔15bとを貫通するロックピン314、及び、当該ロックピン314を調整孔302及び支持孔15bに対して貫通状態及び離脱状態に操作する高さ調整レバー315とを備える。高さ調整レバー315は、本体部311に水平方向に延設された垂直回動軸318を中心に垂直方向に回動可能に軸支されている。高さ調整レバー315と共に回動軸318に固定された捻りバネ316が、高さ調整レバー315の先端に結合したロックピン314を支持孔15bに嵌め込む方向に付勢している。
ロック装置310は、押圧部材313の圧接部313aが脚部フレーム15の貫通孔15内に進入可能であり、且つ、ロックピン314が脚部フレーム15の支持孔15bを貫通可能であるように、脚部フレーム15の所定位置に固定される。この固定手段は、当業者によって適宜選択可能であり、例えば、ネジ止め、嵌着及び接着剤等の手段が用いられる。
図19及び図20は、ロック状態及びロック解除状態のフットレスト支持構造300の断面図である。図19(a)及び図20(a)が、フットレストの高さを調整すべく摺動フレーム301が脚部フレーム15に対して摺動可能であるロック解除状態を示している。図19(a)及び図20(a)に示すとおり、ロック解除状態では、ロックレバー312の操作部312cが本体部311の外面から離隔する方向に回動されている。当該ロックレバー312の第1外周部312aが内周壁311a側(又は摺動フレーム301側)に配置され、第1外周部312a外面が回動軸317から第1の距離r1だけ離隔して位置している。そして、本体部311の内部において、第1外周部312aと内周壁311aとの間に押圧部材313が遊動可能に収容されている。この状態では、押圧部材313が摺動フレーム301に圧接していないため、摺動フレーム301が脚部フレーム15に固定されていない。さらに、高さ調整レバー315が脚部フレーム15側に押し倒されて、ロックピン314が調整孔302から離脱しているため、この状態では、摺動フレーム301が脚部フレーム15に対して摺動可能である。
図19(a)及び図20(a)のロック解除状態からフットレスト22の高さを調整するには、複数の調整孔302から選択した1つの調整孔302にロックピン314を貫通させるように摺動フレーム301を上下にスライドさせる。次いで、ロックレバー312の手を離すことによりロックピン314が捻りバネ316に付勢されて所望の調整孔302に嵌入する。そして、ロックピン314で摺動フレーム301を脚部フレーム15に仮支持(又は仮固定)した状態で、ロックレバー312を水平方向に回動させて、ロックレバー312の操作部312cを本体部311の把持爪311cに把持させることにより、摺動フレーム301を脚部フレーム15に対して本固定することができる。
図19(b)及び図20(b)は、フットレストを所定高さに調整した上で、摺動フレーム301を脚部フレーム15に対して摺動不能に固定したロック状態を示している。 図19(b)及び図20(b)に示すとおり、ロック状態では、ロックレバー312の操作部312cが本体部311の外面に密着しており、ロックレバー312の第2外周部312bが内周壁311a側(又は摺動フレーム301側)に配置され、第2外周部312b外面が回動軸317から第2の距離r2だけ離隔して位置している。そして、第2外周部312bが押圧部材313の係合部313bを押し出し、圧接部313aが本体部311の通孔311b及び脚部フレーム15の貫通孔15aを貫通突出している。この状態では、押圧部材313の圧接部313aが摺動フレーム301の嵌合溝303に嵌合するように圧接しており、摺動フレーム301が脚部フレーム15に対して回動不能且つ摺動不能に固定されている。
なお、本実施形態では、摺動フレーム301が脚部フレーム15内に嵌挿されているが、摺動フレーム内に脚部フレームを嵌挿する逆の関係で構成することも可能である。この場合、ロック装置310が摺動フレームの外周に固定され、脚部フレームを摺動フレームに対して押し付けることによりロック可能である。
本実施形態のフットレスト支持構造300の作用効果について説明する。
本実施形態のフットレスト支持構造300では、ロック装置310のロック解除状態では、押圧部材313が本体部311内に遊動状態で収容され、他方、ロック状態では、ロックレバー312の第2外周部312bが係合部313bに圧接して圧接部313aが脚部フレーム15の貫通孔15aから突出する。当該フットレスト支持構造300では、車椅子使用者がロックレバー312を操作して、ロックレバー312基端が押圧部材313を介して摺動フレーム301を車椅子10の脚部フレーム15に押し付けることにより、摺動フレーム15が所定位置で固定される。つまり、ロックレバー312の簡単な回動操作によって、フットレスト22を所定高さにロックすると共にフットレスト22の高さを調整すべくロック解除することができる。さらに、ロックレバー312の操作で押圧部材313が摺動フレーム301を押圧する固定機構を有しているため、従来のように利用者が必要以上に強くネジを締め付けて部材の外壁に穿孔する虞を排除している。
さらに、高さ調整レバー315を操作することで、複数の調整孔302の1つにロックピン314を挿入又は離脱させ、摺動フレーム301を所定高さで仮止めし、又は、摺動可能な状態に簡単に変移させることができる。そして、高さ調整レバー315で仮止めした状態で、ロックレバー312で本固定することにより、フットレスト22を所定高さで固定することができる。また、一般にレバー操作は、「梃子の原理」を利用するものであるため、その操作に強い力を必要と要求しない。そのため、老人や比較的重度の障害を有する車椅子使用者であっても、当該ロック装置310を弱い力で簡単に操作することができる。すなわち、車椅子利用者は簡単なレバー操作のみで、フットレスト22の位置調整及び固定操作を実行することができる。したがって、本フットレスト支持構造300は、車椅子10のバリアフリー性能及び耐久性能(繰り返し操作可能)を改善する。
(ハンドリム)
本実施形態の車椅子10では、両主車輪11の外側にハンドリム400が取着されている。車椅子座乗者は、一対の主車輪11の外側に取着されたハンドリム400を把持して回転操作することにより、車椅子10を前進又は後退させる。図21に示すとおり、ハンドリム400は、所定幅及び所定厚みを有する円環形状で形成されている。当該ハンドリム400は、複数の第1曲面部402が周方向に連続して波形状に形成された外周面401と、複数の第2曲面部404が周方向に連続して波形状に形成された内周面403と、を備える。図22は、図21のG−G断面及びH−H断面図である。図22(a)に示すとおり、当該ハンドリム400の側面には、当該ハンドリム400を主車輪11のリムにボルトで固定するためのボルト孔405が所定深さで穿設されている。このハンドリム400は、合成樹脂を成形することにより作成された。また、ハンドリム400は、図22(b)に示すとおり、中空に構成されていない。しかしながら、軽量化のために、ハンドリムを中空に構成することも可能である。
図21及び23に示すとおり、ハンドリム400の外周面401の第1曲面部402の曲率半径は、内周面403の第2曲面部404の曲率半径よりも大きい。つまり、外周側の第1曲面部402の方が内周側の第2曲面部404よりも緩やかな曲面を有している。図23に示すとおり、本実施形態では、車椅子使用者が当該ハンドリム400を把持するときに、第1曲面部402の谷部402aに手のひらの母指球(親指の付け根の所謂手の腹)Hが嵌り、且つ、第2曲面部404の谷部404aに手指Fが嵌るように設計されている。すなわち、ハンドリム400の第1曲面部402は、母指球Hの湾曲面に近い曲率でなだらかに湾曲し、且つ、手がハンドリム400の周方向に滑らないように母指球Hが谷部402aに嵌り込むように構成されている。そのため、車椅子座乗者が手のひら(母指球H)を当該第1曲面部402に押し付けたときに、山部404aに母指球Hが当たり、腕の力をハンドリム400の回転力に効果的に変換することができる。すなわち、ハンドリム400を強く把持しなくても、ハンドリム400を簡単に回転させることができる。他方、車椅子使用者が状況に応じてハンドリム400を強く把持することができるように、第2曲面部404が、第1曲面部402よりも急な円弧で、手指Fの嵌り易い形状に形成されている。
本実施形態のハンドリム400は、幅方向中間位置(仮想線)と中心Cとの間の距離として定められた直径Dが483mmであり、190mmの厚みを有する。また、第1曲線部402の山部402bと第2曲線部404の谷部404aとの間の幅(及び谷部402aと山部404bとの間の幅)wが24mmである。そして、当該第1曲線部402では、その曲率半径R1が40mmであり、且つ、隣接する谷部402a(又は山部402b)の中心間の(中心Cの)円弧に沿った距離(換言すると、谷部の中心間の円弧長)d1が80.7mmである。全周に亘って20個の第1曲線部402が連設されている。つまり、第1曲線部402の谷部402a(又は山部402b)間の中心角αは18度である。他方、第2曲線部404では、その曲率半径R2が15mmであり、且つ、隣接する谷部404a(又は山部404b)間の円弧の距離d2が36.6mmである。また、全周に亘って40個の第2曲線部404が連設されている。つまり、第2曲線部404の谷部404a(又は山部404b)間の中心角βは9度である。
第1曲面部402の曲率半径は、車椅子使用者の手の母指球Hの大きさに応じて設計されるのが最適であるが、一般的な(平均的な)手の大きさを考慮した場合、第1曲面部402の曲率半径は30〜50mmの範囲内であり、尚且つ、隣接する谷部402aの中心間の距離が60mm〜100mmの範囲内であることが好ましい。この範囲から外れると、(大多数の人の手の大きさを踏まえると)母指球Hが第1曲面部402の谷部402aに上手く当接しない、或いは、母指球Hが第1曲面部402の山部402bに上手く引っ掛からない等により、主車輪10の駆動性を低下させる虞がある。さらに好適には、第1曲面部402の曲率半径は35〜45mmの範囲内であり、尚且つ、隣接する谷部402aの中心間の距離が70mm〜90mmの範囲内である。当該範囲では、日本人の平均的の大きさの手でより効果的にハンドリム400に力を伝達可能である。
他方、第2曲面部404の曲率半径は、車椅子使用者の手の手指Fの大きさに応じて設計されるのが最適であるが、一般的な(平均的な)手の大きさを考慮した場合、10〜20mmの範囲内であることが好ましい。尚且つ、隣接する谷部404aの中心間の距離が20mm〜50mmの範囲内であることが好ましい。この範囲から外れると、(大多数の人の手の大きさを踏まえると)手指Fの幅に合わずにハンドリム400を把持し難くなる虞がある。
そして、第2曲面分404の数が第1曲面部402の数の1.5倍〜3倍であることが好ましい。換言すると、中心角αが中心角βの1.5倍〜3倍であることが好ましい。この1.5〜3倍という数値範囲は、一般的な(平均的な)手の大きさを考慮した場合の母指球Hと手指Fとの大きさ比に対応している。
上述の好適な数値範囲は、子供(小学生程度)から大人、又は、女性及び男性の一般的な手の大きさを考慮したものであるが、例えば、手が非常に小さい、或いは、特別に手が大きい使用者に合わせて、上記範囲から外れるようにその大きさを変更してもよい。
図24は、主車輪11にハンドリム400を着設した状態を示している。図24に示すとおり、ハンドリム400は、タイヤ11bの内径側においてリム保護ユニット420が嵌着した主車輪11のホイールリム11aにボルト430で固定されている。主車輪11のホイールリム11a(又はリム保護ユニット420)とハンドリム400の側面との間には、幅出しカラー410が配置されており、ハンドリム400を所定幅でホイールリム11aから離隔させている。ボルト430は、ホイールリム11a、リム保護ユニット420、幅出しカラー410を貫通して、ハンドリム400の側面に形成されたボルト孔405に締結され、各部材を結合している。
図25〜27は、図24のハンドリム取付構造におけるハンドリム400と主車輪11との分解図である。図25に示すとおり、幅出しカラー410は、ホイールリム11a及びリム保護ユニット420を貫通可能な長さで形成された貫通軸411と、貫通軸411から張り出し形成された当接部412と、当該当接部412からハンドリム400側に延びる幅出し部413と、長手方向に貫通する軸孔414と、を備えている。
次に、図25〜27を参照して、当該幅出しカラー410を介してハンドリム400をホイールリム11aに固定する工程を説明する。まず、リム保護ユニット420をホイールリム11aに嵌着させる。次に、ハンドリム400の貫通軸411をハンドリム400側から挿通させる。このとき、貫通軸411の先端をリム保護ユニット420から突出させ、貫通軸411の基端の当接部412をリム保護ユニット420の外面の凹部421に嵌合させる。そして、座金431を介してボルト430を幅出しカラー410の軸孔414に貫通させて、その先端をハンドリム400のボルト孔405に螺着する。全てのボルト孔405においても同様にボルト430を螺着し、これらを締め付けることにより、ハンドリム400が主車輪11のリム11aに固定される。
なお、幅出しカラー410の幅出し部413の長さを変更することにより、ハンドリム400と主車輪11との距離を簡単に変更することができる。つまり、幅出し部413の長さが異なる複数の幅出しカラー410を用意して、そこから適切なものを選択することにより、車椅子使用者がその体型に合わせてハンドリム400と主車輪11との距離を用意に調整することができる。例えば、図28(a)に示すように、長尺の幅出し部413’を備える幅出しカラー410’を使用して、ホイールリム11aとハンドリム400とを離隔させることができる。あるいは、図28(b)に示すように、短尺の幅出し部413”を備える幅出しカラー410”を使用して、ホイールリム11aとハンドリム400とを近接させることができる。
本実施形態のハンドリム400の作用効果について説明する。
本実施形態のハンドリム400では、車椅子使用者が当該ハンドリム400を操作又は把持するときに、第1曲面部402の谷部402aに手のひらの母指球(親指の付け根の所謂手の腹)Hが嵌り、且つ、第2曲面部404の谷部404aに手指Fが嵌るように設計されている。そのため、車椅子座乗者が母指球Hを当該第1曲面部402に押し付けて回転方向にスライドさせたとき、母指球Hが谷部402aから隆起した山部402bに当たり、腕の力をハンドリムの回転力に効果的に変換させることができる。つまり、握力の弱い老人や子供であっても、ハンドリム400を把持せずに手の平をハンドリム400の外周面401に押し付けて腕の力でハンドリム400を簡単に回転操作することができる。さらに、車椅子座乗者が状況に応じてハンドリム400を強く把持することができるように、第2曲面部404が、第1曲面部402よりも急な円弧で、手指Fの嵌り易い形状に形成されている。そして、ハンドリム400の内外周面に形成された第1曲面部402及び第2曲面部404が協働して機能し、ハンドリム400を把持したときに絶妙な操作感を座乗者に与える。つまり、図23に示すように、ハンドリム400を操作する際、手の腹が外周面402にフィットし、且つ、手の各指が内周面404にフィットするため、ハンドリム400をより強くしっかりと握ることができる。したがって、本ハンドリム400は、車椅子10のバリアフリー性能を改善する。
(フレーム構造)
本実施形態の車椅子10のフレームは、アルミニウム素材の所定厚の中空パイプ体から構成されている。図29に示されているとおり、フレームのアルミニウム素地には、ショットブラスト処理がなされ、細かい凹凸がパイプ表面に形成されている。さらに、この凹凸表面上にアルマイト処理がなされ、アルマイト被膜が形成されている。これらを組み合わせた処理をショットアルマイト処理と称する。
フレーム表面の表面粗度Raを約5〜20μmに制御するようにショットブラスト処理を行った。ショットブラスト処理は、金属系(例えば、スチール球体)、セラミック系(例えば、アルミナ、炭化ケイ素)などの投射材を所定の投射速度で投射することにより実施可能である。その条件は、当業者にとって適宜選択可能である。なお、本実施形態では、投射材をSUS材とし、投射材の粒径を0.25mm(0.1〜0.4mm)の範囲に設定して投射速度80m/sの下で約6秒間、20mm径、1.75mm厚のパイプフレームに対して、ショットブラスト処理を行った。
そして、ショットブラスト処理後にアルマイト処理を行い、約5〜50μm厚のアルマイト被膜を形成した。なお、アルマイト処理は従来の方法で実行可能であるため、その説明を省略する。
なお、上記各値は、実施形態における例示にすぎず、当業者であれば適宜選択可能であることは云うまでもない。
本実施形態の車椅子10のフレームにショットブラスト処理を行うことにより、その構造的強度が改善する旨の知見を得ることが出来た。以下に試験方法及び試験結果を示す。
一般的に車椅子では、座乗者の体重を支える、座部フレーム13と背部フレーム14との接合部であるT字パイプ500に最も力が掛かると云える。そして、長期間の使用による金属疲労でT字パイプ500が最も破断し易い箇所であった。そこで、本実施形態では、車椅子に使用者が繰り返し乗降することを想定して、当該T字パイプ500に類似した試験片に繰り返し荷重を負荷し、破断までの負荷の繰り返し回数を計測することにより、車椅子10の疲労強度を擬似的に確認した。当該試験片は、パイプ形状(20mm径、1.75mm厚)、ショットブラスト条件及びアルマイト処理条件を車椅子10のフレームと実質的に同じになるように形成された。そして、この加速試験は、T字パイプの縦パイプ(背部フレーム14に相当、100mm長)を固定し、ミネベア株式会社製の引張圧縮試験機で横パイプ(座部フレーム15に相当、200mm)の央部に10kNの荷重を繰り返し加えることにより行われた。試験の比較例として、従来の車椅子(「MATSUNAGA FULL LINE UP CATALOGUE vol.12−1」,株式会社松永製作所,15頁参照)を想定したバフ研磨及び(同条件の)アルマイト処理(以下、バフアルマイト処理)で作成されたT字パイプの試験片を用いた。つまり、実施例及び参考例の試験片は、本実施形態の車椅子のフレームと同形状で構成されており、ショットブラスト処理及びバフ研磨処理を施した点のみで相違している。
本実施形態のショットアルマイト処理のT字パイプ500の試験片では、合計10回の試験を行い、平均約22,000回の負荷回数で試験片が破断した。他方、比較例のバフアルマイト処理のT字パイプの試験片では、合計10回の試験を行い、平均約17,000回の負荷回数で試験片が破断した。この試験結果より、本実施形態のショットアルマイト処理の車椅子フレームは、従来のバフアルマイト処理の車椅子フレームよりも、約1.25倍の繰返疲労強度を有している。
また、ショットアルマイト処理の利点として、表面に細かい凹凸があることで、従来の鏡面のパイプと比較して、傷や汚れが目立ちにくいことが挙げられる。さらに、凹凸表面にアルマイト処理がなされているので、アルマイト皮膜が従来の平滑面に堆積されたものよりも剥がれにくいという利点がある。このため、ショットアルマイト処理により、本実施形態の車椅子10は、経時による車椅子フレームの外観の劣化を抑えることができるという効果を有する。したがって、本フレーム構造は、車椅子10の耐久性能を改善する。
本実施形態の車椅子10において、上述したサイドガード取付構造100、ブレーキ機構200、フットレスト支持構造300、ハンドリム400及びフレーム構造を組み合わせて1つの車椅子に組み込むことにより、これらの各機能が互いに協働して、車椅子全体としてバリアフリー性能、快適性能及び耐久性能を大幅に改善した。しかしながら、本発明の車椅子は、上述の形態に限定されることはない。つまり、上述した各特徴を省略したり、これらを組み合わせたり、あるいは、本発明の思想を抽出して他の形態の車椅子(例えば、非折り畳み式車椅子など)に応用したりすることも可能である。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 車椅子
11 主車輪
11a ホイールリム
12 側部フレーム
13 座部フレーム
14 背部フレーム
15 脚部フレーム
15a 貫通孔
15b 支持孔
16 アームレスト支持フレーム
17 上部フレーム
18 下部フレーム
20 ブレーキハンドル
21 操作レバー
22 フットレスト
100 サイドガード取付構造
110 サイドガード
111 保護板
111a 下縁部
111b 側縁部
111c 上縁部
112 嵌合部
113 第1突出部
114 第2突出部
121 第1支持具
122 第2支持具
200 ブレーキ機構
201 ブレーキ本体
202 ブレーキアーム
202a 掛合溝
203 ワイヤ支持アーム
203a ワイヤ挿通部
210 ワイヤ
211 ワイヤ芯材
212 被覆材
213 張り出し部
214 螺軸部
215 制動調整ナット(制動調整部)
216 固定ナット(固定部)
217 掛合部
220 付勢バネ
300 フットレスト支持構造
301 摺動フレーム
302 調整孔
303 嵌合溝
310 ロック装置
311 本体部
311a 内周壁
311b 通孔
311c 把持爪
312 ロックレバー
312a 第1外周部
312b 第2外周部
312c 操作部
313 押圧部材
313a 圧接部
313b 係合部
314 ロックピン
315 高さ調整レバー
316 捻りバネ
317 水平回動軸
318 垂直回動軸
400 ハンドリム
401 内周面
402 第1曲面部
403 外周面
404 第2曲面部
405 ボルト孔
410 幅出しカラー
411 貫通軸
412 当接部
413 幅出し部
414 軸孔
420 リム保護ユニット
430 ボルト

Claims (7)

  1. 車椅子の側部フレームにサイドガードを取り付けるためのサイドガード取付構造であって、
    周縁の一部から外方に延びる突出部、及び、前記側部フレームに嵌合する弾性変形可能なC字形状の嵌合部を有するサイドガードと、
    前記側部フレームに形成され、前記少なくとも1つの突出部を挿し込んで支持する支持具と、を備え、
    前記嵌合部が前記車椅子の幅方向外側に開口し、且つ、前記支持具が前記側部フレームの幅方向外側に設けられており、
    前記嵌合部が前記側部フレームに幅方向内側から嵌合し、前記突出部が前記側部フレームの幅方向外側で前記支持具に差し込まれることによって、前記サイドガードが前記側部フレームに連結されることを特徴とするサイドガード取付構造。
  2. 前記側部フレームの背部フレーム及び座部フレームにそれぞれ形成された前記支持具に前記突出部が挿し込まれ、前記背部フレーム及び前記座部フレーム間に架け渡るアームレスト支持フレームに前記嵌合部が嵌合することを特徴とする請求項1に記載のサイドガード取付構造。
  3. 前記サイドガードには、前記アームレスト支持フレームに沿って延設されていると共に当該アームレスト支持フレームを被覆するための被覆部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のサイドガード取付構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のサイドガード取付構造を備える車椅子。
  5. 請求項4に記載の車椅子であって、
    ブレーキハンドルと、
    前記ブレーキハンドルに設けられた操作レバーと、
    前記操作レバーを操作することで主車輪を制動するための車椅子のブレーキ機構をさらに備え、
    前記ブレーキ機構は、ブレーキ本体と、当該ブレーキ本体に回動可能に軸支されていると共に、非制動方向に付勢されたブレーキアームと、前記操作レバーと前記ブレーキアームとを連結し、前記操作レバーに連動して前記ブレーキアームを制動方向に回動させるワイヤと、前記ブレーキアームと離隔して前記ブレーキ本体に固定された、前記ワイヤを支持するためのワイヤ支持アームと、を備え、
    前記ブレーキアームには掛合溝が切り欠かれていると共に前記ワイヤには掛合部が径方向に張り出しており、前記掛合部が前記掛合溝に掛止されることにより、前記ワイヤが前記ブレーキアームに結合されており、
    前記ワイヤは、当該ワイヤを前記ワイヤ支持アームに固定するための固定ナットと、前記ワイヤ支持フレームと前記掛合部との距離を調整するための制動調整ナットとを有し、前記固定ナットと前記制動調整ナットとで前記ワイヤ支持アームを挟持することを特徴とする車椅子。
  6. 請求項4又は5に記載の車椅子であって、
    フットレストの高さを調整可能な車椅子用フットレスト支持構造を備え、
    前記フットレスト支持構造は、車椅子の脚部フレームにスライド可能に嵌挿された摺動フレームと、前記摺動フレームに取着されたフットレストと、前記脚部フレームにスライド可能に内挿された摺動フレームを所定位置で選択的に固定するためのロック装置と、を備えており、
    前記ロック装置は、
    前記脚部フレームの外周に取着される本体部と、
    前記本体部に回動可能に軸支されたロックレバーと、
    前記本体部の内部に収容されると共に前記ロックレバーの基端と前記脚部フレームの外周との間に配置され、前記脚部フレームに穿設された貫通孔を介して前記摺動フレームを前記脚部フレームに対して押し付けるための押圧部材と、
    前記摺動フレームに穿設された複数の調整孔から選択された調整孔と前記脚部フレームに穿設された支持孔とを貫通するロックピンと、
    当該ロックピンを前記調整孔及び前記支持孔に対して貫通状態及び離脱状態に操作する高さ調整レバーと、を備え、
    前記摺動フレームが摺動可能なロック解除状態では、前記押圧部材が前記本体部内に遊動状態で収容され、他方、前記摺動フレームを前記脚部フレームに固定したロック状態では、前記ロックレバー基端が前記押圧部材に圧接して前記押圧部材が前記貫通孔から突出することを特徴とする車椅子。
  7. 請求項4から6のいずれか一項に記載の車椅子であって、
    フレームがアルミニウム素材からなり、ショットブラスト処理がされたフレーム表面にアルマイト処理がされていることを特徴とする車椅子。
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