JP2002191645A - ワイヤーの着脱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 車いすのブレーキ装置付き車輪を交換する際
に、付属のワイヤーに着脱装置を設けることによって容
易に交換できる装置の提供。 【解決手段】 車いすのブレーキ装置付き車輪を有する
車いすのワイヤー部分の中間点に図３の固定部材３４を
設けて、ワイヤーかしめ金具３６ａ・３６ｂをワイヤー
固定金具３５で連結させて構成される装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】 本発明は、ブレーキ装置付
きの車輪を有する車いすにワイヤーを着脱できる装置を
設けることによって、車輪交換時のワイヤーの着脱を既
設のワイヤーで可能な装置を設けた車いすに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】 従来はブレーキ装置付き車輪を交換す
る時は、付属のワイヤーを図１のワイヤー固定部１９か
ら外して下部ワイヤー３８及び下部ワイヤー案内管３７
と後車輪大１１を切り離し、交換する車輪をフレーム後
車輪軸受け１４に取付けて下部ワイヤー３８をワイヤー
保持１８に通してワイヤー固定部１９で固定する構造と
なっている。

【０００３】ここで、一度ワイヤー固定部１９に固定さ
れているワイヤーを外すとその箇所がつぶれてワイヤー
保持１８及びワイヤー固定部１９に再度通しにくくな
る。また、作業過程においてワイヤーの先端部分が広が
り、ワイヤー保持１８及びワイヤー固定部１９に通らな
くなり、その時は新品のワイヤーを使用せざるを得ない
構造になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】 そこで、本発明は、
前記のような従来の車いすに存在する問題点を解決する
ために、ワイヤーの中間点に着脱装置を設置し、既設の
ワイヤーがそのまま使用でき、なおかつ着脱時に工具を
使用せずに容易に交換作業ができるワイヤーの着脱装置
の提供にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 前記課題を解決するた
めに、本願発明の執った手段は、まず、本発明の着脱装
置を車いすと車輪に装着する。手順としては、車いす本
体の押し手１５にブレーキレバー１６を装着して、それ
に上部ワイヤー案内管３１を固定し、固定部材３４をナ
ット３３で固定してワイヤーかしめ金具３６ａをワイヤ
ー固定金具３５に固定する。次に、ブレーキ装置付き車
輪にナット３３付きの下部ワイヤー案内管３７を装着し
て、それをブレーキ装置のワイヤー保持１８に装着して
ワイヤーかしめ金具３６ｂ付きの下部ワイヤー３８を通
し、ワイヤー固定部１９で固定する。

【０００５】前記で装着した車いす本体と車輪を装着す
る際には、車輪をフレーム後車輪軸受け１４に固定し、
ワイヤーかしめ金具３６ｂをワイヤー固定金具３５に固
定して、ナット３３付きの下部ワイヤー案内管３７を固
定部材３４に固定する。

【０００６】次に、請求項１記載の車輪交換をする際
に、例として、自走用車いす１００に後車輪小２１を装
用する際は、後車輪大１１を車輪軸受け１４から外し
て、下部ワイヤー案内管を固定部材３４から外し、ワイ
ヤーかしめ金具３６ｂをワイヤー固定金具３５から外
す。そして、後車輪小２１に付属のワイヤーかしめ金具
３６ｂを先ほど外したワイヤー固定金具３５に取付け、
下部ワイヤー案内管３７を固定部材３４にし、車輪交換
ができる手段とする。

【０００７】介護用車いす２００に後車輪大１１を装用
する際においても

【０００６】同様手順で作業すれば、交換作業ができ
る。

【０００８】請求項２記載の車輪を修理交換、または新
品交換する際は、車輪交換しようとする車いす本体の押
し手１５に着用されているブレーキレバー１６に上部ワ
イヤー案内管３１をセットして、固定部材３４をナット
３３で固定し、ワイヤーかしめ金具３６ａをワイヤー固
定金具３５に装着する。交換車輪にナット３３付きの下
部ワイヤー案内管３７を車輪のワイヤー保持１８及びワ
イヤー固定部１９をセットしておく。これで、

【０００６】の作業方法と同様に交換できる。

【０００８】本発明装置は上部ワイヤー案内管３１と下
部ワイヤー案内管３７にネジ部があり、その部分に装用
されているナット３３で上部ワイヤー３２と下部ワイヤ
ー３８の張り調整ができる構造になっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる車いすにおいて、後輪に大きい
車輪を設置して、本発明の装置を取り付けた状態を示す
側面図である。

【図２】本発明にかかる車いすにおいて、後輪に小さい
車輪を設置して、本発明の装置を取り付けた状態を示す
側面図である。

【図３】本発明にかかる車いすにおいて、ブレーキレバ
ーと本発明装置を組み付けた機構の詳細の斜形図であ
る。

【図４】本発明にかかる車いすにおいて、ブレーキレバ
ーと本発明装置を取り外した機構の詳細の斜形図であ
る。

【符号の説明】

１１ 後車輪大 １２ 前車輪 １３ 後車輪ブレーキ装置大 １４ 車輪軸受け １５ 押し手 １６ ブレーキレバー １７ 押しバネ １８ ワイヤー保持 １９ ワイヤー固定部 ２１ 後車輪小 ２３ 後車輪ブレーキ装置小 ３１ 上部ワイヤー案内管 ３２ 上部ワイヤー ３３ ナット ３４ 固定部材 ３５ ワイヤー固定金具 ３６ａ ワイヤーかしめ金具 ３６ｂ ワイヤーかしめ金具 ３７ 下部ワイヤー案内管 ３８ 下部ワイヤー １００ 自走用車いす ２００ 介護用車いす

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブレーキ装置付き車輪を有する車いすに
   おいて、その車輪を大きい車輪から小さい車輪へ、ま
   た、小さい車輪から大きい車輪に交換する際に、付属の
   ワイヤー部分に着脱装置を設けることによって車輪を交
   換でき、付属のワイヤーをそのまま使用できるようにな
   された車いす。
2. 【請求項２】 ブレーキ装置付き車輪を有する車いすに
   おいて、その車輪を修理交換、また、新品交換する際
   に、付属のワイヤー部分に着脱装置を設けることによっ
   て車輪を交換でき、付属のワイヤーをそのまま使用でき
   るようになされた車いす。