JP6267110B2 - 乗用車の輸送及び保管装置 - Google Patents

Description

本発明は、高い環境保全性とエネルギーの節約をもたらす、効率的な乗用車輸送用装置に関する。より詳細には、本発明は、請求項１の導入部による装置、及びこのような装置を用いた乗用車の輸送方法に関する。

乗用車の輸送は乗用車の生産及び販売プロセスにおける重要な部分である。乗用車を生産する工場は通常これらを世界中の国々に向けて販売する。これは、乗用車を、それらが生産される工場から、最終消費者に乗用車を販売する現地の自動車販売業者まで輸送しなければならないことを意味する。

従来、これは、生産された乗用車を運転して自動車工場の生産ラインから出し、一時的な駐車用地へ持っていくことによって行われている。これには大量の人員が必要である。駐車場までの輸送の間には、乗用車への損傷を招く大きなリスクもある。

乗用車は、船舶、列車又はトラックがそれらを集めに来るまで、パーキングロットに止めてある。船舶で輸送される乗用車は、一時的な駐車場からローロー用の港（ロールオン・ロールオフ）までトラック又は列車によって輸送されるか又は大量の人員で運転していき、それらを積み降ろして駐車する（これには乗用車への損傷を招く大きなリスクが伴う）。

その後、高い費用をかけて、数千台の乗用車が、ローロー船が来て積み込まれるのを待ちながら埠頭エリア内に止まっている。船が到着すると、乗用車を運転して船に乗せ、乗用車のタイヤを船舶の甲板に固定するために大量の人員が必要である。乗用車は互いに近接して止めてあり、それらを固定するまでに乗用車への損傷を招くリスクがある。

船が仕向け港に到着すると、自動車のタイヤを固定している留め具を外し、乗用車を運転し、埠頭エリア内に保管するべくそれらを駐車するために大量の人員が必要であり、それには高い費用がかかる。乗用車は、運転して持って行かれるか、あるいは更なる輸送のために列車又はトラックに積み込まれるまで、埠頭エリア内に保管される。この取り扱いにおいても、乗用車への損傷を招く大きなリスクがある。

船舶による輸送は、乗用車を近く又は遠くの仕向け地へ輸送する最も一般的な方法である。スウェーデンで生産される乗用車の大部分は、例えば、北米及びアジアで販売される。

これらの船舶による輸送は通常、特注の巨大ないわゆるローロー船を用いて行われる。これらにおいては、乗用車を運転して自動車甲板内に入れ、そこで、船がその仕向け地に到着するまで固定する。しかし、別の種類の貨物船が利用可能な大きな貨物輸送インフラストラクチャがあっても、乗用車の輸送はこれらのローロー船に限定されるという大きな不利点がある。

鉄道輸送は、乗用車を平台に固定する普通の列車車両によって行われるか、又は乗用車を運転して１段又は２段の形で列車車両に入れ、列車車両の進行方向に１台ずつ配置する特注の列車車両を用いることによって行われる。

この種の輸送は、乗用車の周りに相当の未使用空間ができると、あまり効率的でなくなる。

トラック輸送は多くの場合、乗用車を運転して２段の形で傾斜台に載せる特注の乗用車運搬トラックによって行われる。

トラック上では、及び船においてある程度は、コンテナも乗用車の輸送のために用いられる。この目的を意図したさまざまな種類のコンテナがある。

一般的な変形体は標準的なＩＳＯコンテナである。このコンテナでは、１台の乗用車を運転してコンテナ内に入れ、後端部で持ち上げ、２台目の乗用車を運転して、ボンネットを１台目の乗用車のすぐ下にして入れることができるようにする。

このようなコンテナが、例えば英国特許第２０５０３０４号及び欧州特許第１６７６７９２号に示されている。この種のコンテナの利点は、それが、港においても列車又はトラック上においても取り扱いが容易である標準の貨物運送用コンテナであるということである。

米国特許第４７５９６６８号は、乗用車が同様にコンテナ内において２段で配される種類のコンテナを示している。これらの種類のコンテナを利用することの課題は、それがコンテナ内に未使用空間を多く生じさせ、輸送の効率を比較的悪くしてしまうことである。輸送の効率が悪ければ、コストが高くなるし、環境に不要な影響を与える。

国際公開第２００６／０３８７８３号に、２層の乗用車層を作り出すように乗用車を特殊な装置内で吊る、別の種類のコンテナが示されている。同様にこの種のコンテナも未使用空間を多く生じさせる。更に、この種のコンテナは鉄道車両上に配するには高さがありすぎる。コンテナは、鉄道車両と合わせて、鉄道規格による橋梁及びトンネル用の最大高さを超える全高を有する。

周知の乗用車輸送手法に関する以上の説明は、船、トラック及び列車による乗用車の保管及び輸送には課題があることを示している。

巨大な駐車場の必要性を抑制し、それにより、船舶及び列車上の輸送、並びに、トラック上のある程度の輸送の効率を高める手法を見いだすことが望まれている。環境に対する配慮のため、陸上輸送をトラックから列車に転換することも重要である。

本発明の目的は、乗用車の輸送手法を改善し、上述の課題を解決し、効率的な乗用車輸送のための装置又はコンテナを提供することである。

この目的は、他の目的とともに、少なくとも１つの２次元骨組みと、前記少なくとも１つの２次元骨組みに対して垂直な第３の次元に位置決めされ、取付けられる少なくとも１つの連結要素と、を含む、乗用車又は等価物の保管及び輸送装置によって達成される。

前記少なくとも１つの２次元骨組みと前記少なくとも１つの連結要素が組み合わさって前記装置の骨組み体を形成する。

この装置は、乗用車を鉛直に配置するために、乗用車の鉛直取付け用の少なくとも１つの締結装置を含むことによって更に特徴付けられる。

乗用車を本発明によるコンテナ装置内に吊り下げて鉛直に配すると、従来のコンテナソリューション及び周知の乗用車輸送手法と比べて容積の利用が大幅に改善される。

これは環境の保全に大きく寄与するとともにエネルギーの大幅な節約につながる。本発明によるコンテナ装置内に保管することで、乗用車の保管のために現在必要とされている巨大なパーキングロットを劇的に縮小することができ、同時に、乗用車を風及び天候による損傷から保護することができる。このコンテナ装置の利用により、トラック、列車及び船舶による輸送がはるかに容易になり、同時に、再積み込みの間に乗用車が損傷を受けるリスクが回避される。

特注の船を避けることができ、コンテナ輸送の方がローロー輸送よりもはるかに大きな産業であるから、これによって輸送の可能性が著しく高められる。

輸送装置の出発点から最終仕向け地までの輸送装置の輸送方式に関わりなく、すべての乗用車を同種の輸送装置に積み込むことができれば、乗用車輸送のロジスティクスがより容易になる。駐車場からコンテナ、トラック又は船への輸送がもはや必要なくなれば、乗用車への損傷のリスクが劇的に低下する。工場から乗用車の最終仕向け地又は同等の場所へ乗用車を輸送する際、乗用車の積み込み及び積み降ろしは１度だけですむ。

前記少なくとも１つの２次元骨組みは好ましくは、ドアの脇柱又は同様のもののような平坦な２次元構造体であり、前記少なくとも１本の連結要素は好ましくは、１本以上の梁である。これらと１つ以上の骨組みが組み合わさって、装置の容積を規定する容積を形成する。

更に、前記少なくとも１つの２次元骨組みは好ましくは、装置の幅方向において鉛直に設けられ、前記少なくとも１つの連結要素は好ましくは、長手方向に設けられる。装置の長手方向の長さは好ましくは、装置の前記幅方向の幅よりも大きい。

装置の幅方向の前記少なくとも１つの２次元骨組みの断面形状は好ましくは、鉄道規格の制定された最大断面寸法に更に制限される。すなわち、断面形状は国毎の鉄道用の最大貨物積載限界に適合される。前記少なくとも１つの２次元骨組みの形状は好ましくは、鉄道規格に従って実質的にアーチ形とされる上方部分を有する。こうした制限によって、橋梁及びトンネルがある鉄道上でコンテナを使用することが可能になる。これによって、輸送コストを低減するとともに、環境保全上の多大な利点ももたらすことができる付加的な選択肢が提供される。

乗用車を鉛直に配することは、鉄道規格の最大高さを極めて高度に利用するということを意味する。断面寸法が鉄道規格の最大限度に達する場合には、可能な限り大きな乗用車を直立姿勢で輸送することができ、そのおかげで、コンテナ内の容積によって積み込み可能な乗用車の台数が最適化される。

装置の骨組み体は好ましくは、装置の中心線に沿った鉛直中心構造体を含む。前記少なくとも１つの締結装置は好ましくは、鉛直中心構造体の近くに設けられる。乗用車がその底部プレートを前記鉛直中心構造体に向けて鉛直方向に位置付けられ、少なくとも１つの追加の締結装置が好ましくは前記鉛直中心構造体の反対側に取付けられる。以上のような配置は、コンテナ内部の空間を最適化するために好適である。

鉛直中心構造体の両側に２台の乗用車をそれらの底部プレートを互いに向き合わせて鉛直に配することができる。骨組み体のアーチ形部分が問題を起こさないようにするため、乗用車は、２台の乗用車上のボンネットが上向きに配置されるように、乗用車の後端部を下向きにして配置される。従って、乗用車がステーションワゴンであるのか又はセダンであるのかは問題にならない。装置の容積使用率が増せば、以前よりもコンテナ長当たりにより多くの乗用車を載せることが可能になり、その結果、より効率的な乗用車輸送がもたらされる。

空間のためにボンネットを上向きに配する必要がないほど乗用車が充分短い場合、又は当該乗用車がセダン型である場合には、乗用車はボンネットを下向きにして配することもできる。乗用車が充分短い場合には、車輪を内壁に向ける代わりにコンテナ外壁に対して外向きにした状態で、上述したことに従って２台の乗用車を配することも可能である。例えば２人乗りの電気乗用車のように、輸送する乗用車が短い場合には、空間が利用可能であれば、それらを互いに重ねて鉛直に配することができる。

本発明の１つの変形体によれば、前記締結装置は、４輪の車輪をのせて車両を運転して載せるように構成される着脱可能傾斜プレートを含む。前記傾斜プレートは、プレートを乗用車に固定することを目的とする締結装置、及び傾斜プレートを前記装置内に鉛直に固定することを目的とする締結装置を含む。

着脱可能傾斜プレートは、例えば地上で、傾斜プレートと乗用車がどちらも水平姿勢になっているときに、乗用車を転がしてプレート上に水平に載せ、プレートに固定することができるという利点を有する。その後、プレートをクレーン又は同様のリフティング装置によって持ち上げて装置内の所定位置まで運び、鉛直姿勢にして締結することができる。乗用車を積み降ろそうとする際には、クレーンを用いてこれを再度行うことができる。小口の顧客に対して小規模な配送を行う場合にあり得ようが、利用可能なクレーンがない場合には、傾斜プレートを使って乗用車を積み降ろすことができる。

本発明の１つの変形体によれば、前記少なくとも１つの鉛直中心構造体がその水平中心線の周りに旋回する。傾斜プレートが、更に好ましくは、前記旋回する鉛直中心構造体に沿ってスライドすることが可能である。上述の説明は、鉛直中心構造体の両側にぶら下がった乗用車を説明しているので、下方に旋回される乗用車の回転は制限されることになる。傾斜プレートを所望量、上述の制限による最大限まで旋回すると、傾斜プレート、又は車輪傾斜台の形の傾斜プレートの伸長部を引き出す。その後、乗用車を傾斜プレートから外し、乗用車が車輪傾斜台に沿って転がり、コンテナのすぐそばの地上に降りることができるようにする。当然のことながら、たとえ利用可能なリフティング装置がなくても、乗用車を積み込むためにこの手順を逆にすることができる。この場合には、好ましくは、ウィンチ又は同様のものを使い、乗用車を傾斜プレートに巻き上げ、その後、傾斜プレートを鉛直姿勢に配する。

本発明の別の変形体によれば、前記少なくとも１つの傾斜プレートが、鉛直吊り下げ姿勢で見て傾斜プレートの上縁部内にある結合部又はヒンジを中心に旋回する。前記少なくとも１つのヒンジは、プレートの反対端部が地上に接触しているようにして、降下させることができる。傾斜プレートに関するこの変形体は、傾斜プレートに締結した乗用車を積み込むために、回転する鉛直中心構造体を必要としない。傾斜プレートを下端部で外し、倒して鉛直中心構造体から出す。傾斜プレートが旋回されて鉛直中心構造体から出ていくのと同時に、それは鉛直中心構造体に沿って鉛直方向に降下される。乗用車を傾斜プレートから解放し、転がして地上へ降ろす。この設計は、降下させる前記ヒンジを用いずに行うこともできる。ただし、これは、乗用車を転がして地上レベルまで完全に降ろすことができるように、回転式の設計のように、プレートが車輪傾斜台に沿って伸長可能であることを必要とする。回転式の設計のように、この設計もこれ、リフティング装置を用いる代わりに、乗用車を積み降ろすために用いることができる。

車輪を外壁に向けて乗用車を配する場合には、好ましくは、外壁は、本発明の第３の変形体による前記少なくとも１つの傾斜プレートを含む。このとき、傾斜プレートは好ましくは、その下側締結装置を中心に旋回し、それにより、傾斜プレートは傾斜台のように旋回させて降ろすことができ、乗用車を転がして傾斜プレートから直接離すことができる。

本発明による装置は更に好ましくは、装置及びその中身を支えることを目的とする下部支持体を含む。これらの下部支持体は好ましくは、前記骨組み体から鉛直に伸長可能となっていることができ、係止装置を含み、下部支持体の鉛直方向に調節可能である。装置を動かすためにフォークリフトが用いられる場合／用いられる際に、下部支持体の使用は利点となる。列車又はトラックの台車を装置に連結する場合には、装置も適切な高さに配置しなければならないが、支持体によってこれを行うことができる。支持体は、コンテナの取付け具に適合されたノッチを備え、それにより、それらを互いに積み重ねる際にも、及び船舶による輸送等の間に船舶の甲板内に固定する際にも、それらを相互に取付け、係止することができる。装置は更に好ましくは、別のコンテナ又は重量を支えるように構成される、対応する上方向の支持体も有する。上方向及び下方向の支持体は好ましくは、いくつかのコンテナを互いに積み重ねる場合には、互いに嵌合するように構成される。積み重ね可能なコンテナは、必要な地面がいっそう少なくてすむので、更なる利点を提供する。上側支持体の高さは好ましくは、それらが装置の上方部分のアーチ形プロファイルに影響を与えることがないように、調節したり骨組み体内に折り畳んだりすることができ、そのため、鉄道規格を超えて大きくなる。

本発明の主目的の達成に必須ではないが、前記骨組み体によって作り出される空間の周辺部が壁又はシートで覆われることが更に好ましい。

骨組み体が、例えばシート又はシートメタル等の、何らかの形式の壁、屋根、床で覆われていれば、乗用車は装置の内側に配置され、天候、風、列車輸送中の火花、鳥の糞、石片等から保護される。それは、大規模な屋外駐車場における保管と比べて、保管の間の更なる利点となる。

船舶による輸送時には、輸送中の乗用車を不要なストレスにさらすリスクを負わせる水及び塩のある苛酷な海洋環境を避けることも重要となり得る。これは、装置を、例えばコンテナ船における甲板積み貨物として配するために特に重要である。

装置がシートメタル又はシートの壁を含む場合には、少なくとも１枚の扉、好ましくは装置内の乗用車保管区画室毎に１枚の扉を有するのが良い。

これらの扉は好ましくは、開いた壁部を通じて乗用車を積み降ろさせるか、又は屋根部を通じて鉛直上方に乗用車を積み降ろさせるために、現在の乗用車保管区画室を覆う屋根部が、壁部に沿った扉の一部となるように設計される。

本発明の１つの変形体によれば、更に２台の移動可能鉄道台車が装置の長手方向の各端部に連結されるように構成され、それにより、２台の前記鉄道台車が装置の重量を支える。

これによって、従来の鉄道車両を用いては行うことができない、鉄道による装置の輸送が可能になる。装置内における乗用車の鉛直姿勢のせいで、従来の鉄道車両上に配するには装置が高くなりすぎるのである。

しかし、特別に設計した鉄道台車を取付けることで、要求されるレールまでの最低地上高を除き、現在の鉄道規格によって利用可能な高さをすべて利用することができる。このようにして、コンテナの最大限の高さを用いることができ、できる限り長い乗用車をその中に入れて輸送することができる。装置の鉄道輸送も可能になることによって、コンテナソリューションは完全なものになり、それにより、それは列車又は船舶によって輸送することができるようになる。すなわち、主な乗用車輸送方法をすべてカバーするようになる。もちろん、例えば航空機を用いる等、他の方法による装置輸送の障害になるものはない。

本発明の主たる変形体は、鉄道規格の最大寸法に合わせて、すなわち鉄道規格による最大貨物積載限界寸法に従って構成されるように意図されているが、そのために、トラックで通常のコンテナとして輸送するには大きくなりすぎてしまうことがあり得る。通常のトラック規格によれば装置は大きすぎるが、それにもかかわらず、道路が陸橋及びトンネルによって制限されていなければ、それは、多くの場合、トラックで移動させることができる。それは、例を挙げると、例えば工場から港まで、又は工場から鉄道までの、より短い部分輸送を含むことができる。場合によっては、現地のトラック規格の寸法を超える装置を移動させるためには、政府の許可が必要となる。本発明による装置は、多少の変更により、トラック規格による寸法に適合させることができることに留意するべきである。このように変更された装置は高さ、幅及び長さが小さくなる可能性が高く、そのため、利用可能な最も長い乗用車は完全に鉛直にして輸送することはできず、若干傾ける必要がある。更に、底部を互いに向け合い、前記鉛直中心構造体に向けた状態で２台の乗用車がぴったり収まりにくくなり、代わりに乗用車の底部が前方又は後方に面するように装置の区画室を配置することが必要になり得る。

本発明の１つの変形体によれば、更に２台の移動可能トラック台車が装置の長手方向の各端部に連結されるように構成され、それにより、２台の前記トラック台車が装置の重量を支える。これらは、レール又はトラック規格に応じた寸法を装置が有しているのかどうかにかかわらず、装置への連結のために構成することができる。

乗用車の実質的に鉛直の配置は０から５度の傾斜を含んでよい。しかし、装置の高さに対して乗用車が長すぎる場合には、傾斜は必要に応じて０から２５度、又は更に４５度まで増加させてもよい。乗用車を大きく傾けた場合、１枚のフレームプレートしか装置の幅方向に収まらないことになり得よう。

本発明は、上述した通りの装置を用いて乗用車又は等価物を輸送する方法に更に関する。装置について得られる既知の手法の同じ利点は当然、対応する手順についても得られる。

本方法は、乗用車を前記装置内に鉛直に配するステップと、乗用車が動くことができないように乗用車を少なくとも１つの締結装置によって固定するステップと、装置を１つの場所から別の場所へ輸送するステップと、乗用車を装置から取り出すステップと、を含む。

乗用車は好ましくは、上述の説明による傾斜プレートに取付けられ、その後、好ましくは、リフティング装置によって持ち上げられ、所定位置へ運ばれる。リフティング装置がない場合には、乗用車をウィンチで所定位置まで引っ張ることによって、乗用車を装置内に鉛直に配置する。

乗用車は、乗用車をリフティング装置で持ち上げることによって、又は乗用車をフレームプレートに沿って転がして降ろすことによって、装置から取り外すことができる。

本方法は、乗用車のシャーシ及び／又は車輪を、ストラップ、チェーン、ロープ、コード、ワイヤ、又は他の同様の締結装置から成る群から選択される締結装置によって留めることによって、乗用車を前記少なくとも１つの締結装置を用いて固定するステップを含む。

締結は、乗用車がプレートにしっかりと取付けられ、プレートを持ち上げることによって何れの方向に持ち上げられるのにも耐えるような方法で行われる。輸送中に貨物が意図した位置から動くことができないということは、あらゆる形態の輸送において重要である。

本発明の更なる実施形態では、上述の可動傾斜プレートが乗用車の生産中にすでに用いられている。

乗用車はすでに生産ラインにおいてプレート上で組み立てられ、工場において、乗用車が、鉛直に、又は生産に適している任意の他の角度でぶら下がるように乗用車を回すために用いることができる。乗用車が工場内で１つのステーションから他へ移動する際には、乗用車が鉛直にぶら下がった状態でそれを行うことができ、そのおかげで乗用車工場内の空間が節約される。

本発明の上述の目的及び追加の目的、特徴並びに利点は、添付の図を参照しながら示される変形体の以下の例示的であり限定しない、詳細な説明を通じてより良く理解することができる。

図１は、本発明による装置の骨組み体を示す図である。 図２は、本発明による傾斜プレートに運転して載せられる乗用車を示す図である。 図３は、本発明による傾斜プレートに取付けた乗用車をどのように持ち上げて装置内の所定位置へ運ぶのかを示す図である。 図４ａは、本発明による装置の区画室内に配した２台の乗用車を示す図である。 図４ｂは、乗用車を取付けた傾斜プレートが、乗用車の１台を積み降ろす準備としてどのように回転されるのかを示す図である。 図４ｃは、乗用車をどのようにして装置の区画室から、傾斜プレートから地上へ延びる伸長可能傾斜台上へ出すのかを示す図である。 図５ａ〜図５ｂは、傾斜プレートを倒して装置の鉛直中心構造体から出す本発明の変形体による装置から乗用車をどのようにして解放することができるのかを示す図である。 図６ａ〜図６ｂは、鉄道台車をどのようにして本発明による装置に連結することができるのかを示す図である。 図７は、本発明による互いに積み重ねられる２台のコンテナを示す図である。

図１は、本発明による乗用車の輸送及び保管装置の骨組み体１を示す。骨組み体は、装置の幅方向に配されるいくつかの２次元骨組み２、及び装置の長手方向に配され、骨組み２を連結するいくつかの連結要素３で構築される。幅に基づく装置の中心において長手方向に延びる鉛直中心構造体に、乗用車の取付け用の締結装置（不図示）が設けられている。骨組み体の４つの下隅部には、鉛直に配向された支持脚部５が配置されている。それらは高さが調節可能であり、骨組み体の中に完全に引っ込めることができる。骨組み体の４つの上隅部には、対応する支持脚部６が配置されている。それらも鉛直に配向され、高さが調節可能であり、骨組み体１の中に完全に引っ込めることができる。

図２は、本発明による可動傾斜プレート７を示す。可動傾斜プレート７は、乗用車１０を運転して可動傾斜プレート７の車輪傾斜台８に載せることができるように、平坦面上に置かれている。次に、乗用車の車体及び／又は車輪（不図示）内の固定具、並びに傾斜プレートの取付け点９を用いることによって、乗用車を締結装置（不図示）で傾斜プレート７に固定する。乗用車を傾斜プレートにしっかりと固定すると、リフティングクレーン又は同様のリフティング装置（不図示）によって傾斜プレート及び乗用車を持ち上げることができる。

図３は、乗用車を付けた傾斜プレートを持ち上げて、装置の２つの骨組みの間の区画室内の所定位置に据えようとしている様子を示す。それは、傾斜プレートが鉛直中心構造体に向けて配置され、車体の屋根が装置の長辺に向かって外側に面する状態で、装置内で鉛直に配置されるように据えられる。図３は装置の各区画室１２の扉１３、１４も示している。各扉は装置の壁部及び屋根部を含む。そのため、各区画室の側壁部と屋根部は、扉１３、１４が開かれると同時に開く。

図４ａ〜図４ｃは、区画室１２の１つから乗用車１０を積み降ろすための実現可能な変形体を示す。図４ａは、傾斜プレート７、７’上に載せた２台の乗用車を、輸送中、装置の鉛直中心構造体の両側に配置しているのを示している。積み降ろしの準備のために扉１３、１４は開かれている。図４ｂは、乗用車１０を取付けた傾斜プレート７がどのように鉛直中心構造体の中心線４１の周りに回転されるのかを示している。装置の向こう側の傾斜プレート７’及び乗用車１０’も回転され、その結果、それらは、積み降ろす乗用車１０の下方に配置される。

図４ｃは、傾斜プレート７の車輪傾斜台の伸長部の形で傾斜台４２が傾斜プレート７からどのように伸長可能であるのかを示している。それによって、乗用車を転がして地上又は乗用車用の面まで完全に降ろして出すことが可能になる。乗用車１０を転がして出せるようにするために、乗用車を傾斜プレート７から取り外す。傾斜プレート７及び傾斜台を用いて乗用車を再び積み込む場合には、傾斜プレート７に乗用車を引き上げるために装置内にウィンチ（不図示）を設ける。

図５ａ〜図５ｂは、乗用車１０の積み降ろしに関する、他の取りうる変形体を示す。図５ａは、傾斜プレート７、７’に取付けた２台の乗用車を、輸送中に装置の中心構造体の両側にどのように配しているのかを示している。図５ｂでは、傾斜プレート７を傾斜プレート７の上方部分内のヒンジ１５の周りに旋回させて鉛直中心構造体から出す。ヒンジ１５は、傾斜プレートの下方部分が常に地上に接したままになるようにして、鉛直中心構造体内のレール５２に沿って進んでよい。任意追加の付属装置として、必要に応じて傾斜台（不図示）を傾斜プレートの車輪傾斜台の伸長部として引き出すことができる。傾斜プレート７及び傾斜台を用いて乗用車を再び積み込む場合には、傾斜プレート７に乗用車を引き上げるために装置内にウィンチを設ける。

図６ａ〜図６ｂは、２台の鉄道台車６０をどのようにして装置の短辺に連結することができるのかを示している。各鉄道台車６０は、レール６２に嵌るように構成された４輪の車輪を有する。これらの鉄道台車６０は、異なる数の車輪、例えば２輪、６輪又は８輪の車輪、を有するように作ることもできることに留意されたい。図６ａにおいて、装置は、連結される鉄道台車のために正確な高さに調節される下側支持脚部５の上に載っている。各鉄道台車は、係止装置（不図示）による連結のために矢印の方向に装置に向かって動く。

図６ｂでは、各鉄道台車の固定が完了しており、図６ｂにおける拡大部に示されるように、支持脚部５を引き上げることができる。

図７は、本発明による２台の装置がどのように互いに積み重ねられるのかを示す。下側装置の上側支持脚部６は、上側装置からの力が下側装置の骨組み体によって吸収されるように、上側装置の下側支持脚部５に連結される。

以下の説明は、本発明を乗用車の輸送にどのように用いるのかを記載する。

乗用車又は等価物の輸送及び保管装置によって輸送する乗用車１０を傾斜プレート７に運転して載せる。そこで、乗用車は固定され、それにより、傾斜プレート７と乗用車１０は構成単位として互いに結合される。

次に、リフティング装置、例えばリフティングクレーン（不図示）、を使って、乗用車が前部を載せている方の傾斜プレート７の端部において、傾斜プレート７を乗用車１０と一緒に持ち上げる。

次に、傾斜プレートと乗用車を持ち上げ、傾斜プレートが中心線及び鉛直中心構造体に配されるようにして、装置内の区画室１２に入れる。そこで、傾斜プレートがすべての方向において定置されるように、傾斜プレートを鉛直中心構造体に固定する。次に、乗用車１０が天候及び風から保護されるように、区画室への扉１３、１４を閉じる。

一時的な保管が必要な場合には、占有空間を少なくするために装置をいくつか互いに積み重ねる保管面に装置を移動させる。一時的な保管エリアへの輸送は、例えば、リフティングクレーン、天井クレーン、列車又はトラックによって遂行する。

一時的な保管エリアから、装置を、選択された輸送方式へ移動する。船舶が選択されている場合には、装置をリフティングクレーン又は同様のリフティング装置によって持ち上げ、船舶に載せる。船舶がその仕向け港に到着すると、装置を列車又はトラック等の他の輸送方式へ更に輸送する予定の場合を除いて、リフティングクレーンによって装置を持ち上げて出し、乗用車を持ち上げて出す。乗用車を一時的に港に保管する場合には、港湾エリア内の空間をできるだけ取らないようにするために、それらを適当な場所において互いに積み重ねておく。

輸送方式がトラックであり、装置がトラック輸送に適した寸法を有する場合には、各装置を持ち上げてトラックの平台に載せ、装置の仕向け地まで運転して持っていく。装置をトラックの平台上に配すると、支持脚部５、６を完全に引っ込め、それにより、それらが装置の高さを上方又は下方に増さないようにする。

輸送の方式が列車であることは、鉄道規格においては十分な寸法が許されるためにそれが環境の観点からも空間の観点からも好ましいことであり、この場合には特別製の鉄道台車を用いる。これらを上述の説明による装置に連結する。鉄道台車の連結は、鉄道台車の結合器を装置の対応する結合器のために正確な高さに配するように、下側支持脚部５を正確な高さに調節することが必要である。その後、鉄道台車と装置を１つの構成単位として互いに連結する。これで、装置を普通の貨物列車内に載せ、鉄道軌道上を牽引していくことができる。各鉄道台車は、当技術分野の専門家であれば誰でも理解しているように、列車編成を牽引する機関車によって制御されるブレーキ（不図示）、及び他の列車車両（不図示）への連結のための適当な結合器を備える。

装置がその最終仕向け地に到着すると、乗用車を装置から積み降ろすことになる。まず、扉１３、１４を開く。その後、乗用車は、リフティングクレーンが利用可能な場合には、リフティングクレーンによって、開いた扉を通じて鉛直上方に持ち上げることができるか、又は装置の区画室から転がして出すことができる。乗用車を転がして出す場合には、装置内で利用可能なこのための機構を用いる。装置の変形体が、鉛直中心構造体の中心線の周りに回転可能な傾斜プレートを有するものである場合には、傾斜プレートを回転させ、傾斜台を地上に達するように引き出し、乗用車をゆっくりと転がして出す。乗用車を転がして傾斜台から降ろす際には、装置内のウィンチを使って乗用車を逆向きに保持することができる。装置の変形体が、旋回する傾斜プレートを有するものである場合には、これを旋回して出し、乗用車を転がして降ろす際には、ウィンチで乗用車を逆向きに保持しながら乗用車を転がして降ろす。

リフティング装置が利用可能でないときに乗用車を積み込む際には、上述した傾斜プレートの両方の変形体を用いて乗用車を積み込む。ウィンチを使って乗用車を引き上げ、乗用車の車輪が、指定された車輪傾斜台に転がって入る。乗用車を完全に引き上げると、乗用車を傾斜プレート内に固定し、傾斜プレートをその鉛直姿勢まで回転又は旋回し、この姿勢で固定する。その後、更なる輸送に向けて乗用車及び装置を準備する。

１つの変形体では、乗用車を持ち上げて装置の区画室に入れたりそこから出したりするリフティング装置が装置自体に搭載されている。リフティング装置は、その必要な長さを最小限に抑えるために、例えば、短辺を覆う追加の区画室内、又は装置の中間の区画室内に配することができるクレーンアームであってよい。クレーンアームは、例えば、トラック上において運転台と平台との間によく見られるのと同様の種類のものであってよい。しかし、もちろん、リフティング装置は上述の２つの例とは別の方法で配置されてもよい。

本発明による傾斜プレート７は好ましくは、乗用車１０が製造される工場においてすでに用いられる。生産ラインにおいて好適となればすぐに、乗用車を傾斜プレート７に取付けることができる。その後は、工場内での乗用車の更なる輸送は、好ましくは、傾斜プレートを移動させることによって遂行される。その後は、現在の組み立て作業に都合が良い所望の角度に乗用車を容易に回転させることができる。生産ラインに沿った或る地点において乗用車が次の作業を待つ必要がある場合には、好ましくは乗用車を傾斜プレート７内で鉛直に吊る。それにより、乗用車が生産ラインの長さの空間をできるだけ取らないようにする。乗用車が生産ラインの端部に到達し、それにより組み立てが完了すると、最終顧客への乗用車の輸送を開始するために、乗用車を持ち上げ、本発明による装置の空いた区画室に入れる。

留意すべきことは、本発明は上述の特定の変形体に限定されず、添付の請求項に基づいて広く解釈されるべきであることである。専門家であれば、例えば、本発明は、通常は水平にして輸送される乗用車以外の機器の輸送に用いてもよいことが理解されよう。専門家であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、上述の変形体の区画室１２は他の様式で設けてよいこと、並びに傾斜台、締結装置、ウィンチ及びリフティング装置は種々の様式で装置内に搭載してよいことが更に理解されよう。

本発明による装置は好ましくは、あらゆる種類の乗用車輸送に用いてよいこと、すなわち、工場から最終顧客への輸送だけでなく、中古乗用車の輸送にも用いてよいことにも留意されたい。新車の乗用車の輸送の場合には、装置は好ましくは、両方向に用いられる。例を挙げれば、例えば港からの乗用車の輸入及び輸出の両方のために用いられる。輸送経路に沿った一方の方向では乗用車の輸送の必要がない場合には、装置は普通の荷台又はその他の普通の貨物の輸送に適宜に用いることができる。

Claims (20)

1. 乗用車（１０）又は等価物の輸送及び保管用の装置であって、
   少なくとも１つの２次元骨組み（２）と、
   前記少なくとも１つの２次元骨組みに対して垂直な第３の次元に位置決めされ、取付けられる少なくとも１つの連結要素（３）と、
   を備え、
   前記２次元骨組み（２）と前記連結要素とが組み合わさって前記装置の骨組み体（１）を形成する、装置において、
   前記装置は、前記乗用車が本質的に鉛直に配置されるように、乗用車（１０）の鉛直な取付け及び保管のための少なくとも１つの締結装置を更に備え、
   前記骨組み体（１）は、前記装置の中心線に沿った鉛直中心構造体（３、４１）を備え、
   前記少なくとも１つの締結装置は、前記鉛直中心構造体（３、４１）に向けて配置され、それにより、乗用車（１０、１０’）が、前記乗用車（１０、１０’）の底部プレートが前記鉛直中心構造体（３、４１）に面し、前記乗用車（１０、１０’）の前端部が上方に向くように、鉛直方向に配置され、
   前記装置の側部方向における前記骨組み体（１）の断面形状は、鉄道規格に従い制定された最大断面寸法に制限されることを特徴とする装置。
2. 前記少なくとも１つの２次元骨組み（２）が前記装置の前記側部方向で実質的に鉛直に配置され、前記連結要素（３）が長手方向に設置されている、請求項１に記載の装置。
3. 前記装置の前記長手方向の長さの方が前記装置の前記側部方向の幅よりも大きい、請求項１又は２に記載の装置。
4. 前記２次元骨組み（２）の形状が、鉄道規格に従って実質的にアーチ形である上方部分を有する、請求項１から３の何れか一項に記載の装置。
5. 前記少なくとも１つの締結装置が前記鉛直中心構造体（３、４１）の反対側に取付けられる、請求項４に記載の装置。
6. 前記締結装置が、４輪の車輪を載せて車両（１０）を運び上げるように構成された着脱可能な傾斜プレート（７、７’）を備え、前記傾斜プレートは、前記傾斜プレート（７、７’）を前記車両（１０）に固定するための締結装置（９）、及び前記傾斜プレート（７、７’）を前記装置内において鉛直に固定するための締結装置を含む、請求項１から５の何れか一項に記載の装置。
7. 前記鉛直中心構造体がその水平中心線（４１）を中心に旋回する、請求項３から５の何れか一項に記載の装置。
8. 前記傾斜プレート（７、７’）は旋回する前記鉛直中心構造体に沿って延びることができる、請求項７に記載の装置。
9. 前記傾斜プレート（７、７’）が、鉛直の吊り下げ姿勢で見て前記傾斜プレートの上縁部にある結合部（１５）又はヒンジ（１５）を中心に旋回し、前記ヒンジは、前記傾斜プレートの反対端部が地上に接するように、降下できる、請求項６に記載の装置。
10. 前記装置及びその中身を支えるための下部支持体（５）を更に備える、請求項１から９の何れか一項に記載の装置。
11. 前記下部支持体（５）の各々が前記骨組み体（１）から鉛直に伸長可能であり、係止装置を備え、前記下部支持体（５）の鉛直方向において調節可能である、請求項８に記載の装置。
12. 前記装置が、別のコンテナ又は重量を支えるように構成される上方向の支持体（６）を備える、請求項１から１１の何れか一項に記載の装置。
13. 前記骨組み体（１）によって作り出される空間の周辺部が壁（１３、１４）又はシートで覆われる、請求項１から１２の何れか一項に記載の装置。
14. 前記壁が少なくとも１つの扉（１３、１４）を備える、請求項１３に記載の装置。
15. 前記装置が乗用車（１０、１０’）毎に１つの扉（１３、１４）を備える、請求項１２に記載の装置。
16. 前記装置が、前記傾斜プレート上の乗用車（１０、１０’）を引き上げるための専用のウィンチを更に備える、請求項７から１５の何れか一項に記載の装置。
17. ２台の着脱可能な鉄道台車（６０）が、前記装置の前記長手方向における前記装置の端部の各々に連結されるように構成されて、前記２台の鉄道台車（６０）が前記装置の重量を支える、請求項１から１６の何れか一項に記載の装置。
18. 前記実質的に鉛直の位置決めは０から５度の傾斜を許容する、請求項１から１７の何れか一項に記載の装置。
19. 前記実質的に鉛直の位置決めは０から２５度の傾斜を許容する、請求項１から１８の何れか一項に記載の装置。
20. 前記実質的に鉛直の位置決めは０から４５度の傾斜を許容する、請求項１から１９の何れか一項に記載の装置。

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