JP6266145B2 - 窒化物半導体自立基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属塩化物ガス発生装置、ハイドライド気相成長装置及び窒化物半導体テン
プレートの製造方法に関する。
窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウム
ガリウム(InGaN)などのIII族窒化物半導体は、赤色から紫外の発光が可能な発光
素子材料として注目を集めている。これらの窒化物半導体の結晶成長法の一つに、金属塩
化物ガスとアンモニアを原料とするハイドライド気相成長法(HVPE:Hydride Vapor
Phase Epitaxy)がある。
HVPE法の特徴としては、他の成長法(有機金属気相成長法(MOVPE:Metal-Or
ganic Vapor Phase Epitaxy法)や分子線エピタキシー法(MBE:Molecular Beam Epit
axy法)で典型的な数μm/hrの成長速度と比較して格段に大きな10μm/hr以上
から100μm/hr以上の成長速度が得られる点が挙げられる。このため、GaN自立
基板(例えば、特許文献1参照。)やAlN自立基板の製造に良く用いられる。ここで「
自立基板」とは、自らの形状を保持でき、ハンドリングに不都合が生じない程度の強度を
有する基板をいう。
また、窒化物半導体からなる半導体発光素子(発光ダイオード(LED:Light Emitti
ng Diode)など)は、通常サファイア基板上に形成されるが、その結晶成長に際しては、
基板の表面にバッファ層を形成した後、その上にn層を含む6〜15μm程度の厚いGa
N層を成長し、その上にInGaN/GaN多重量子井戸の発光層(合計で数100nm
厚)、p層(200〜500nm厚)の順に成長が行われる。発光層の下側のGaN層が
厚いのは、サファイア基板上のGaNの結晶性を改善するなどのためである。その後、電
極形成などを行い、最終的には後述する図11のような素子構造が形成される。MOVP
E法での成長の場合、結晶成長工程は典型的には6時間程度の時間を要するが、このうち
の半分程度は、テンプレート部分と呼ばれる発光層の下側のGaN層を成長するために必
要な時間である。
以上のことから、テンプレート部分の成長に成長速度の格段に速いHVPE法を適用で
きれば、大幅な成長時間の短縮が可能となり、LED用のウエハの製造コストを劇的に低
減することが可能となる。しかし、製造コストを低くできるHVPE法でテンプレート部
分を成長させると、意図しない不純物の混入が多く、現状では良質のテンプレートを作製
するのが困難である。
窒化物半導体を製造するために用いられるHVPE装置は、一般的に、主原料としてG
a、NH3ガス、HClガスが用いられる。また、膜の生成を有効に行うことができる必
要成長温度は、1000℃以上と高温である。このため、ガス導入管や反応炉の材料とし
ては、高温で反応性の高いNH3ガスやHClガスに対して化学的耐性と耐熱性を有する
、例えば石英が用いられる。具体的には、HVPE装置は、後述する図12に示すような
構造を有しており、上流側の原料部と下流側の成長部とに分けられた円筒状の石英製の反
応炉を有し、反応炉の上流側の開放端をステンレス鋼(SUS)製の上流側フランジで閉
塞し、反応炉の下流側の開放端をステンレス鋼(SUS)製の下流側フランジで閉塞し、
上流側フランジを貫通して原料部から成長部に向けて石英製のガス導入管を設置している
。石英製のガス導入管を上流側フランジに直接取り付けることはできないため、ガス導入
管の上流側の端部の外側にSUS製の配管を接続し、この配管を上流側フランジに取り付
けている。これは一般的な方法であり、全てのHVPE装置がこの方法を用いていると言
っても過言ではない。
特許第3886341号公報 特開2002−305155号公報
上記構成のHVPE装置では、最も高温になる成長部からの輻射熱がSUS製の配管に
伝わって配管部分が高温になる。配管が高温になると、配管内を流れるガスが配管の構成
材料と反応しやすくなり、このガスによって配管部分の構成材料が削り取られ(腐食され
)、この削り取られた配管部分の構成材料が窒化物半導体テンプレートを構成する窒化物
半導体層中に意図しない不純物として混入する場合がある。特にこれらは、腐食性ガスで
あるNH3やHClが流れる配管部分からの不純物混入が顕著である。
本明細書や請求項において、「窒化物半導体テンプレート」あるいは単に「テンプレー
ト」とは、基板と発光層の下側を構成するGaN層やバッファ層などの窒化物半導体層を含
んだものを意味する。さらに、テンプレート部分とは、「窒化物半導体テンプレート」中
の窒化物半導体層を意味する。
したがって、本発明の目的は、窒化物半導体テンプレートへの意図しない不純物の混入
を抑制した金属塩化物ガス発生装置、ハイドライド気相成長装置、及び窒化物半導体テン
プレートの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上述の課題を達成すべく鋭意検討を行った結果、1000℃以上で使用
される金属塩化物ガス発生装置を用いて作製した窒化物半導体テンプレートを構成する窒
化物半導体層中に意図せずに混入している不純物は、ガス導入口のSUS配管が高温にな
ることによって配管を流れるガスにより、配管の構成材料が腐食され、不純物として混入
していることを発見した。意図せずに混入している不純物は、ガス導入口のSUS配管が
高温になることによって配管を流れるガスにより、配管の構成材料が腐食され、不純物と
して混入していることを発見した。
ヒータ部からの輻射熱を抑えることで、ある程度ガス導入口のSUS配管部分の温度上
昇を抑えることができる。しかし、上記方法には、限界があることが分かった。その理由
は、上記ガス導入管の材料、具体的には石英が透光性を有する材料であることで、ガス導
入管が光導波路となり前記ガス導入口のSUS配管部分が高温になり、その影響によって
意図しない不純物の混入があることを発見した。
このため、ガス導入口のSUS配管部分の温度上昇を抑えるために、石英製のガス導入
管の一部を不透明化した。その結果、金属塩化物ガス発生装置、及びハイドライド気相成
長装置での光導波路現象を抑制できることを見出し、窒化物半導体テンプレートを構成す
る窒化物半導体層中への意図しない不純物の混入を抑制できることを発見した。
「光導波路現象」とは、ガス導入管が光導波路となって輻射熱を導波させる現象をいう
。ガス導入管の下流側で発生した輻射熱(具体的には、金属塩化物ガス発生装置の成長部
ヒータや窒化物半導体層の成長部からの輻射熱)は、ガス導入管の抑制部によって抑制さ
れ、上流側端部に熱が伝わりにくくなり、上流側端部の温度上昇を抑制する。ガス導入管
から導入するガスに上流側端部の配管構成材料が不純物として混入するのを抑制する。
本発明は、上記目的を達成するため、金属を収容する収容部を上流側に有し、成長用の基板が配置される成長部を下流側の原料部に有する反応炉と、前記反応炉の内部を所定の温度に加熱する原料部ヒータ及び成長部ヒータと、ガス導入口を有する上流側端部と、前記上流側端部から前記収容部を経由して前記成長部に至るように配置され、前記上流側端部から塩化物ガスを導入して前記収容部に供給し、前記塩化物ガスと前記収容部内の前記金属とが反応して生成された金属塩化物ガスを前記成長部に供給するガス導入管とを備え、前記ガス導入管は、前記成長部ヒータ又は前記成長部からの輻射熱を導波させる光導波路現象を抑制する抑制部を有し、前記収容部はGaタンクを含み、前記Gaタンクを経由する前記ガス導入管の前記抑制部の位置が、前記上流側端部と前記Gaタンクとの間に設けられている、金属塩化物ガス発生装置を提供する。
前記ガス導入管は、石英ガラスから形成され、前記抑制部は、不透明の石英ガラスから
形成された不透明部でもよい。前記ガス導入管の前記不透明部の長手方向の長さが、10
mm以上200mm以下が好ましい。前記ガス導入管の前記不透明部の位置が、前記上流
側端部と前記収容部との間に設けられているのが好ましい。前記ガス導入管の前記抑制部
は、前記ガス導入管に形成され、凸部で構成されるものでもよい。
前記反応炉内に、前記上流側端部側と前記成長部側との間を熱的に遮断する熱遮蔽板を
、さらに備えてもよい。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記金属塩化物ガス発生装置を備えたハイ
ドライド気相成長装置を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、異種基板上に窒化物半導体層を形成した窒化物半導体テンプレートの製造方法において、所定の温度に前記異種基板を加熱するための成長部ヒータを備え、且つ上流側にガス導入管を備えた反応炉の下流側に前記異種基板を設置するとともに、前記成長部ヒータ又は前記異種基板からの輻射熱を導波させる光導波路現象を抑制する抑制部を有するガス導入管の上流側端部から塩化物ガスを導入して、金属を収容する収容部に供給し、前記ガス導入管を通して、前記塩化物ガスと前記収容部内の前記金属とが反応して生成された金属塩化物ガスを前記異種基板上に供給することで、前記窒化物半導体層が、塩素を含有し、鉄濃度が1×1017cm-3未満であり、かつ、クロム濃度が1×1016cm-3未満となるように形成され、前記収容部はGaタンクを含み、前記Gaタンクを経由する前記ガス導入管の前記抑制部の位置が、前記上流側端部と前記Gaタンクとの間に設けられている、窒化物半導体テンプレートの製造方法を提供する。
本発明によれば、金属塩化物ガス発生装置内、又はハイドライド気相成長装置内での光
導波路現象を抑制するとともに、意図しない不純物の混入を抑制した窒化物半導体テンプ
レートの製造方法を提供できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るHVPE装置の概略の構成例を示す図である。 図2は、第1の実施の形態に係るAlタンクの拡大模式図を示す図である。 図3は、本発明の第2の実施の形態に係るHVPE装置の概略の構成例を示す図である。 図4は、本発明の第3の実施の形態に係るHVPE装置の概略の構成例を示す図である。 図5は、本発明の第4の実施の形態に係る窒化物半導体テンプレートの断面図である。 図6(a)は、実施例1のガス導入管の写真、図6(b)は、比較例1のガス導入管の写真である。 図7は、実施例1におけるFeのSIMS分析結果を示すグラフである。 図8は、実施例1におけるCrのSIMS分析結果を示すグラフである。 図9は、実施例1におけるNiのSIMS分析結果を示すグラフである。 図10は、実施例1に係る半導体発光素子用エピタキシャルウエハの断面図である。 図11は、実施例1に係る半導体発光素子(青色LED素子)の断面図である。 図12は、比較例1に係るHVPE装置を模式的に示す図である。 図13は、本発明の変形例4に係るショットキーバリアダイオードを示す 断面図である。 図14は、本発明の比較例6に係るガス導入管の要部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中の符号は、
実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明
を省略する。
[実施の形態の要約]
本実施の形態に係る金属塩化物ガス発生装置は、金属を収容する収容部を上流側の原料
部に有し、成長用の基板が配置される成長部を下流側に有する反応炉と、前記反応炉の内
部を所定の温度に加熱する原料部ヒータ及び成長部ヒータと、ガス導入口を有する上流側
端部と、前記上流側端部から前記収容部を経由して前記成長部に至るように配置され、前
記上流側端部から塩化物ガスを導入して前記収容部に供給し、前記塩化物ガスと前記収容
部内の前記金属とが反応して生成された金属塩化物ガスを前記成長部に供給するガス導入
管とを備え、前記ガス導入管は、前記成長部ヒータ又は前記成長部からの輻射熱を導波さ
せる光導波路現象を抑制する抑制部を有するものである。
ガス導入管の抑制部は、不透明の石英ガラスからなる不透明部でもよい。ガス導入管の
抑制部は、ガス導入管に形成された凸部によって構成されてもよい。凸部で輻射熱が散乱
されるので、上流側端部に熱が伝わりにくくなる。
反応炉内に、上流側端部側と成長部側との間を熱的に遮断する熱遮蔽板を設けてもよい
。これにより、輻射熱による上流側端部の熱が伝わりにくくなり、上流側端部の温度上昇
をより一層抑制する。
また、本実施の形態に係るハイドライド気相成長装置(以下「HVPE装置」という)
は、上記金属塩化物ガス発生装置を備えたものである。
また、異種基板上に窒化物半導体層を形成した窒化物半導体テンプレートの製造方法に
おいて、所定の温度に前記異種基板を加熱するための成長部ヒータを備え、且つ上流側に
ガス導入管を備えた反応炉の下流側に前記異種基板を設置するとともに、前記成長部ヒー
タ又は前記異種基板からの輻射熱を導波させる光導波路現象を抑制する抑制部を有するガ
ス導入管を通して、前記反応炉上流側のガス導入管から腐食性ガスを含む原料ガスを前記
異種基板上に供給することで、前記窒化物半導体層が、塩素を含有し、鉄濃度が1×10
17cm-3未満であり、かつ、クロム濃度が1×1016cm-3未満となるように形成される
窒化物半導体テンプレートの製造方法である。
HVPE装置によって製造された窒化物半導体層からなる窒化物半導体テンプレートは
、異種基板上に、異種基板とは異なる材料であって、互いに同種の材料からなる複数の窒
化物半導体層を形成したものである。また、本実施の形態に係る窒化物半導体テンプレー
トは、塩素を含む窒化物半導体層を有する窒化物半導体テンプレートであって、この窒化
物半導体層に含まれる鉄濃度が1×1017cm-3未満、かつ、クロム濃度が1×1016
-3未満である。
塩素を含む窒化物半導体層としているのは、本発明においては、窒化物半導体層をHV
PE法において成長させているが、HVPE法で成膜した場合は、原料として塩化水素(
HCl)や塩素等の塩化物ガスを用いてGaClを生成し、このGaClをGa源として
GaNを成膜しているため、どうしてもエピタキシャル層膜中に若干のClが含まれるこ
とになる。一方、MOVPE法など他の方法で成膜した場合は、Ga源としてTEG(ト
リエチルガリウム)やTMG(トリメチルガリウム)を用い、Clを含む材料を使用しな
いため、エピタキシャル層膜中にClは混入しない。そのため、エピタキシャル層膜中の
Cl濃度を分析すれば、HVPE法で成膜されたことは確認できる。
上記窒化物半導体テンプレートは、平坦なサファイア基板を用いた場合、X線回折(X
RD:X-ray diffraction)の(0004)面の半値幅(FWHM:Full width at half
maximum)が180秒以上400秒以下が望ましい。上記窒化物半導体テンプレートは、
Si濃度が5×1018〜5×1019cm-3の範囲で、SiドープされたSiドープGaN
層を備えたものでもよい。PSS(Patterned Sapphire Substrate)を用いた場合は、X
線回折(XRD)における、窒化物半導体層の(0004)面の半値幅が50秒以上30
0秒以下であることが望ましい。PSSを用いた場合は、基板表面の凹凸によるELO(
Epitaxially Lateral Overgrowth)効果で平坦基板を用いた場合よりも半値幅が狭くなる
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るHVPE装置の概略の構成例を示す図である
。このHVPE装置1は、上流側の原料部3aと下流側の成長部3bに分かれており、そ
れぞれが別々の原料部ヒータ4a、成長部ヒータ4bによりそれぞれ約850℃、110
0℃に加熱される。
また、HVPE装置1は、円筒形状の反応炉2を有し、反応炉2の上流側の開放端がS
US製の上流側フランジ9Aで閉塞され、反応炉2の下流側の開放端がSUS製の下流側
フランジ9Bで閉塞されている。そして上流側フランジ9Aを貫通して原料部3aから成
長部3bに向けて、ドーピングライン61、V族ライン62、III族(Ga)ライン63
、III族(Al)ライン64の4系統のガス供給ライン6が設置されている。
(ガス供給ラインの構造)
ドーピングライン61、V族ライン62、III族(Ga)ライン63、III族(Al)ラ
イン64は、同様のガス導入管60を用いて構成されている。ガス導入管60は、ガス導
入口65aを有する上流側端部65から成長部3bに至るように配置されている。但し、
III族(Ga)ライン63は、後述するGaタンク7を経由し、III族(Al)ライン64
は、後述するAlタンク8を経由して成長部3bに至るように配置されている。
ガス導入管60は、例えば高純度の石英ガラスから形成されている。石英ガラスとして
は、例えば溶融石英ガラスを用いることができる。石英製のガス導入管60を上流側フラ
ンジ9Aに直接取り付けることができないため、ガス導入管60の上流側の端部の外側に
SUS等の金属からなる配管を接続した上流側端部65を上流側フランジ9Aに取り付け
ている。
ガス導入管60は、石英製の導入管の全長は、特に規定するものではなく、任意選定で
きる。例えば、本実施の形態においては、全長30cm〜1mと様々な長尺の石英製の導
入管を用いることができる。
ガス供給ライン6は、ガス導入管60の一部に不透明の石英からなる不透明部60bを
有する。これは、ガス供給ライン6の反応炉2への入り口付近の温度上昇を抑えるためで
ある。ガス導入管60は石英製であることから光導波路となり、原料部ヒータ4a、成長
部ヒータ4bからによって加熱された部分からの輻射熱が上流側端部65に伝わり、上流
側端部65の温度が上昇する。この温度上昇を不透明部60bにより光導波路効果(現象
)を抑制し、ガス供給ライン6のガス導入口65a(上流側端部65)付近の温度上昇を
抑制することができる。
不透明部60bを有する石英管は、予め石英製の導入管の一部が不透明になるように製
造しておく。例えば、火炎溶融という製法により不透明部60bを形成する。なお、ガス
導入管60は、不透明石英ガラスからなる管(不透明部60b)と透明石英ガラスからな
る管とを接続して構成してもよい。不透明にする範囲は導入管全長のうち10mm以上2
00mm以下であることが好ましい。また、ガス導入管60を透明な合成石英ガラスで構
成し、ガス導入管60の一部分の内部若しくは外部、又はガス導入管60の一部分の内外
部に凹凸ができるように構成してもよい。例えば、サンドブラスト等を用いて、いわゆる
曇りガラスのように構成することができる。使用する導入管長に関わらず、不透明部60
bの長さは上記範囲とすることができる。
不透明部60bの長さは、最低でも10mm以上あればよいが、長ければ長いほど温度
上昇抑制効果は高くなる。ガス供給ライン6全部を不透明部60bにすることも考えられ
るが、全てを不透明部60bにすると形状の精度が悪くなるため、ガス導入口65a(上
流側端部65)付近での取り付けに問題が出る。このため不透明部60bの好ましい長さ
は、10〜200mm程度である。
また、金属塩化物ガス発生装置内又はHVPE装置内の全てのガス導入管60を不透明
部60bを有する石英製導入管としてもよいし、使用するガス導入管60のうち、数本を
不透明部60bを有する石英製導入管としてもよい。ガス導入管の全てを、不透明部60
bを有する石英製導入管とした方が、不必要な不純物の混入を抑制する効果が高いのはも
ちろんであるが、最低限腐食ガスであるHClが流れるIII族(Ga)ライン63、III族
(Al)ライン64に、不透明部60bを有する石英製導入管を設けていれば、ある程度
の光導波路現象の抑制効果を得られ、窒化物半導体層への意図しない不純物の混入を抑え
られると考えられる。
(ガス供給ラインから供給するガス)
ドーピングライン61からは、ドーピングを行わない場合など、例えばアンドープGa
N層(un−GaN層)成長時には、水素、窒素、又は水素と窒素の混合ガスが導入され
る。n型GaN層(n−GaN層)成長時にはSi原料としてのジクロロシラン(水素希
釈100ppm)及びHClガスと共に、水素、窒素、又は水素と窒素の混合ガスが導入
される。また、ドーピングライン61からは、成長後にHVPE装置1内に付着したGa
N系の付着物を除去するベーキング時には、HClガスと共に、水素、窒素、又は水素と
窒素の混合ガスが導入される。
V族ライン62からは、窒素原料としてのアンモニア(NH3)と共に、キャリアガス
として水素、窒素、又は水素と窒素の混合ガスが供給される。
III族ライン(Ga)63からは、塩化水素(HCl)と共に、キャリアガスとして水
素、窒素、又は水素と窒素の混合ガスが塩化物ガスとして供給される。III族(Ga)ラ
イン63の途中には、金属ガリウム(Ga)溶液7aを収容した収容部としての高純度石
英製のGaタンク7が配置されている。このGaタンク7でHClガスと金属Gaが反応
して金属塩化物ガスとしてのGaClガスが生成され、GaClガスが成長部3bへと送
り出される。
III族ライン(Al)64からは、塩化水素(HCl)と共に、キャリアガスとして水
素、窒素、又は水素と窒素の混合ガスが塩化物ガスとして供給される。III族(Al)ラ
イン64の途中には、図2にも示すように、金属のAlペレット8aを収容した収容部と
しての高純度石英製のAlタンク8が配置されている。このAlタンク8でHClガスと
金属Alが反応して金属塩化物ガスとしてのAlCl3ガスが生成され、AlCl3ガスが
成長部3bへと送り出される。Alタンク8は、Alペレット8aが溶けない温度領域に
設置されている。何故ならば、Alが溶解するとHClガスとAlペレット8aが反応し
たときにAlClとなり、AlClになるとHVPE装置1内にある石英製の材料が腐食
してしまうためである。なお、III族ライン(Ga)63、III族ライン(Al)64、G
aタンク7及びAlタンク8は、金属塩化物ガス発生装置を構成する。
(成長部)
成長部3bには、3〜100r/min程度で回転するトレー5が設置され、そのガス
供給ライン6のガス出口60aと対向した設置面5a上にサファイア基板11が設置され
ている。サファイア基板11以降に流れた原料ガスは、最下流部から排気管2aを介して
排気される。本実施の形態及び後述する実施の形態や実施例での成長では全て常圧の1.
013×105Pa(1気圧)にて実施した。トレー5及び回転軸5bは、本実施の形態
では、カーボン製であるが、SiCコートのカーボン製や高純度石英製等の他の材料でも
よい。トレー5の設置面5aは、原料ガスの流れる方向に対して、垂直にセットされてい
るが、水平にセットされてもよい。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、ガス導入管60の一部を不透明部60bとしたので、成長部ヒ
ータ4b又は成長部3bから発せられる輻射熱のガス導入管60の上流側への導波(光導
波路効果(現象))が抑制されることにより、ガス導入管60のガス導入口65a(上流
側端部65)付近の温度が上昇しにくくなる。そのため、SUS製の配管、すなわち上流
側端部65と、この上流側端部65を流れるHClガスとの反応(腐食)も起こりにくく
、SUS製の上流側端部65からSUS部品起因の不純物が窒化物半導体層に入り込むの
を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るHVPE装置の概略の構成例を示す図である
。本実施の形態は、第1の実施の形態のHVPE装置1において、第1及び第2の熱遮蔽
板13A、13Bを付加したものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている
すなわち、本実施の形態のHVPE装置1は、反応炉2内で最も高温になる成長部3b
と原料部3aとの間に、第1の熱遮蔽板13Aを配置し、上流側フランジ9Aと第1の熱
遮蔽板13Aの間に、第2の熱遮蔽板13Bを配置したものである。第1及び第2の熱遮
蔽板13A、13Bを配置することにより、成長部3bからの輻射熱も抑制でき、上記ガ
ス供給ライン6のガス導入口65a(上流側端部65)付近の温度上昇を更に抑制するこ
とができる。
第1及び第2の熱遮蔽板13A、13Bは、例えば石英、カーボン、又はこれらの材料
にコーティングしたもの、例えばSiCコーティングしたものから形成されるが、ガス導
入口65a側の熱遮蔽板13Bは石英製、成長部3b側の熱遮蔽板13Aはカーボン製が
好ましい。また、熱遮蔽板は、数が多ければ多いほど熱遮断効果があるが、ある程度の枚
数を設けると、それ以上枚数を増やしても熱遮断効果はあまり上がらない。更に上記ガス
供給ライン6の不透明部60bにより、ガス導入口65a(上流側端部65)付近への大
幅な熱遮断効果があるため、熱遮蔽板13の数は、1〜5枚程度が好ましく、それ以上の
数量にしても効果はほとんど無い。
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態に係るHVPE装置の概略の構成例を示す図である
。本実施の形態は、第1の実施の形態のHVPE装置1において、トレー5の設置面5a
が原料ガスの流れる方向に対して水平になるように配置したものであり、他は第1の実施
の形態と同様に構成されている。回転軸5bの動力の伝達方向が図示しない傘歯車等を介
して90°変換されてトレー5が回転するように構成されている。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、意図しない不純物の混入を抑制
することができる。また、トレー5の設置面5aが原料ガスの流れる方向に対して水平に
なるように配置したことにより、膜厚の面内均一化が容易になる。
[第4の実施の形態]
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る窒化物半導体テンプレートの製造方法により
形成された窒化物半導体テンプレートの断面図である。この窒化物半導体テンプレート1
0は、図1、図3又は図4に示すHVPE装置1を用いて作製したものであり、サファイ
ア基板11を有し、このサファイア基板11上に、AlNバッファ層14を形成し、Al
Nバッファ層14上に第1層としてアンドープGaN層(un−GaN層)15を形成し
、アンドープGaN層15上に第2層としてSiドープGaN層(Si−GaN層)16
を形成したものである。アンドープGaN層15及びSiドープGaN層16は、窒化物
半導体層の一例である。
窒化物半導体テンプレート10は、AlNバッファ層14及びアンドープGaN層15
のみであると、結晶性は良くなる。しかし、窒化物半導体テンプレート10は、電流が流
れる部分であるので、当然Si等のn型不純物を添加する必要がある。このため窒化物半
導体テンプレート10は、SiドープGaN層16を設けてSi濃度を5×1018〜5×
1019cm-3とするのが好ましい。本実施の形態では、Si濃度を1×1019cm-3とし
た。すなわち、本実施の形態は、Si濃度を低くして結晶性を向上させたものではなく、
Si濃度を19乗添加しても、意図しない不純物の混入を抑制してX線回折(XRD)の
(0004)面の半値幅(FWHM)を狭くし、結晶性が良好な窒化物半導体テンプレー
ト10を得るようにしたものである。
本実施の形態によれば、意図しない不純物の混入を抑制できる上記金属塩化物ガス発生
装置の開発により、高効率の半導体発光素子に好適に用いることができる窒化物半導体テ
ンプレート10を提供することができる。また、窒化物半導体をHVPE法で形成するこ
とにより、成長時間を格段に短縮することに成功している。このため低コストで高性能の
発光素子用の窒化物半導体テンプレート10を提供することができる。つまりこの窒化物
半導体テンプレート10は、高輝度の半導体発光素子に有用なテンプレートと言える。
次ぎに、本発明を以下の実施例で、より詳細に説明するが、本発明はそれらに限定され
るものではない。
実施例1において、図1に示すような構成のHVPE装置1を用いて図5に示す窒化物
半導体テンプレート10を作製した。実施例1では、4系統のガス供給ライン6に、一部
が図6(a)に示すような不透明部60bが設けられた溶融石英ガラス(例えば、東ソー
株式会社製OP−1、OP−3)からなるガス導入管60を用いた。図6において、左側
が上流側、右側が下流側である。不透明部60bの長さは100mmであり、III族(G
a)ライン63の不透明部60bは、ガス導入口65aとGaタンク7の間に位置するよ
うにした。ドーピングライン61、V族ライン62、III族(Al)ライン64の不透明
部60bの位置は、上流側フランジ9Aからの距離が、III族(Ga)ライン63の上流
側フランジ9Aから不透明部60bまでの距離とほぼ等しい距離となるように設置した。
なお、図6(b)は、後述する比較例として用いた不透明部60bを有していないガス導
入管60を示す。
サファイア基板11は、厚さ900μm、直径100mm(4インチ)のものを用いた
。先ず、サファイア基板11上にAlNバッファ層14を約20nm成膜し、AlNバッ
ファ層14上にアンドープGaN層15を約6μm成長し、アンドープGaN層15上に
SiドープGaN層16を約2μm成長した。
HVPE成長は、以下のように実施した。サファイア基板11を図1に示すHVPE装
置1のトレー5にセットした後、純窒素を流して反応炉2内の大気を追い出す。次に水素
3slmと窒素7slmの混合ガス中で基板温度を1100℃として10分間保持した。
その後、III族(Al)ライン64にHClガス100sccmと、キャリアガスとして
窒素を2400sccmを流し、V族ライン62からNH3100sccmとキャリアガ
スとして水素を2400sccm流して、AlNバッファ層14を成長した。成長時間は
、1minである。この成長時間は、窒化物半導体テンプレート10を作製する前に、別
にAlNバッファ層14を、約1μm成長して成長速度を求め、約20nmになるように
決めた成長時間である。
III族(Al)ライン64及びV族ライン62以外のドーピングライン61とIII族(G
a)ライン63には、それぞれ窒素ガスを2500sccm流している。これは総流量を
一定にするためであり、今回の総流量は、10slmである。
III族(Ga)ライン63からHClを50sccm、水素を1000sccm、窒素
を1450sccm、V族ライン62からNH3を2000sccmとキャリアガスとし
て水素を500sccm流して、AlNバッファ層14上にアンドープGaN層15を6
0μm/hrの成長速度で成長した。成長時間は、6minである。この成長時間も、上
記AlNバッファ層14のときと同様の方法で、成長速度を求めて決定した。上記したガ
ス供給ライン6以外のドーピングライン61やIII族(Al)ライン64には、各々窒素
ガスを2500sccm流している。
第1層のアンドープGaN層15の成長後、基本条件は第1層のアンドープGaN層1
5と同じで、続けてドーピングライン61からSi原料であるジクロロシランを2min
間導入して第2層のSiドープGaN層16を成長した。このときのジクロロシランの流
量は100sccm、キャリアガスとしての窒素ガスは2400sccmである。このと
きのIII族(Al)ライン64には、窒素ガスが2500sccm流れている。
SiドープGaN層16の成長後、NH3と窒素を流しつつ(総流量は10slm)、
基板温度が500℃になるまで冷却し、500℃より低い温度になった時点で、NH3
止めて、窒素ガスのみとし(総流量は10slm)、反応炉2内を窒素雰囲気にしてから
室温付近まで冷却した。その後、窒化物半導体テンプレート10を取り出した。
上記のように作製された窒化物半導体テンプレート10のX線回折(XRD)の(00
04)面の半値幅(FWHM)は、225.1秒であった。また、不純物を分析するため
、SIMS分析を行った。SIMS分析を行った元素は、SUS部品起因による不純物と
して考えられるFe、Cr、Niの3種類とした。
図7に、FeのSIMS分析結果を示す。図7には比較例1の結果も同時に示す。実施
例1のアンドープGaN層(un−GaN層)15、及びSiドープGaN層(Si−G
aN層)16のFe濃度は約2×1015cm-3となり、比較例1の約2.5〜8×1017
cm-3に比べて約2桁低くなったことが確認された。比較例1のHVPE装置及び窒化物
半導体テンプレート10の成長条件については、後述する。
図8には、CrのSIMS分析結果を示す。図8には比較例1の結果も同時に示す。実
施例1のアンドープGaN層(un−GaN層)15及びSiドープGaN層(Si−G
aN層)16のCr濃度はSIMS分析の検出下限である2×1014cm-3以下となり、
比較例1の約0.2〜2×1016cm-3に比べて約2桁から1/5程度に低くなったこと
が確認された。
図9には、NiのSIMS分析結果を示す。図9には比較例1の結果も同時に示す。比
較例1では、アンドープGaN層(un−GaN層)15及びSiドープGaN層(Si
−GaN層)16のNi濃度はSIMS分析において、ばらつきはあるが、大よそ1.0
×1016cm-3程度であり、検出可能レベルであったが、実施例1では、アンドープGa
N層(un−GaN層)15及びSiドープGaN層(Si−GaN層)16のNi濃度
は、SIMS分析の検出下限(4×1015cm-3)以下となった。
以上のようにX線回折(XRD)の(0004)面の半値幅(FWHM)が狭くなり、
結晶性が良くなったことが分かった。その原因は不純物混入の抑制に成功したことによる
ものであり、本実施例1の効果が確認された。また、HVPE装置1により成長したアン
ドープGaN層(un−GaN層)15及びSiドープGaN層(Si−GaN層)16
には、極微量のClが含まれていることも確認した。
この結果より、窒化物半導体テンプレート10が、意図しない不純物の低減によって良
質になったことが確認できた。本結果の効果を更に確認するため、窒化物半導体テンプレ
ート10上にMOVPE法にて発光素子用のエピタキシャル成長を行い(図10参照)、
半導体発光素子(図11参照)まで作製して効果の確認を行った。
(半導体発光素子の製造方法)
次に、半導体発光素子の製造方法について、図面を参照して説明する。
図10は、本発明の実施例に係る半導体発光素子用エピタキシャルウエハ20の断面図
を、図11には、本発明の実施例に係る半導体発光素子の断面図を示す。
具体的には、図5に示す窒化物半導体テンプレート10上にn型のGaN層21を成長
し、n型GaN層21上にInGaN/GaN多重量子井戸層22を6ペア成長し、更に
その上にp型AlGaN層23及びp型GaNコンタクト層24を成長した後にMOVP
E装置の温度を室温付近まで下げて、図10に示す半導体発光素子用エピタキシャルウエ
ハ20をMOVPE装置から取り出した。なお、半導体発光素子用エピタキシャルウエハ
20は、本実施形態の一例である。
その後、得られた半導体発光素子用エピタキシャルウエハ20の表面をRIE(Reacti
ve Ion Etching)により部分的に除去し、窒化物半導体テンプレート10のSiドープG
aN層16の一部を露出させた。その後、その露出部にTi/Al電極31を形成した。
更にp型GaNコンタクト層24上にNi/Au半透明電極32及びp側電極パッド33
を形成して、図11に示す半導体発光素子(青色LED素子)30を作製した。半導体発
光素子(青色LED素子)30は、本実施形態の一例である。
半導体発光素子(青色LED素子)30の発光特性を通電電流20mAにて評価した所
、発光ピーク波長は約450nmであり、順方向電圧は3.25V、発光出力15mWを
達成した。また、半導体発光素子(青色LED素子)30の信頼性試験を、室温、50m
A通電の条件下で1000hrの通電試験を実施した。その結果、相対出力は98%であ
り十分に良い信頼性特性を有していることも確認された。相対出力とは、次に示す内容で
ある。相対出力=(1000hr通電後の発光出力/初期発光出力)×100である。
実施例2は、図3に示すHVPE装置1にて、窒化物半導体テンプレート10を作製し
た。つまり、実施例1に、更に熱遮蔽板13を設けたHVPE装置1にて窒化物半導体テ
ンプレート10を作製した。前記以外の項目、例えば窒化物半導体テンプレート10の作
製条件や半導体発光素子(青色LED素子)素子30の作製方法や評価方法に関しては、
上記した実施例1と全く同じである。
実施例2で作製した窒化物半導体テンプレート10の意図しない不純物濃度は、実施例
1と略同じであった。
しかし、上記のように作製された窒化物半導体テンプレート10をX線回折(XRD)
の(0004)面の半値幅(FWHM)は、213.6秒となった。
実施例2の条件で作製された半導体発光素子(青色LED素子)30の評価を行った所
、発光ピーク波長、順方向電圧、発光出力、信頼性全てにおいて実施例1と同等であるこ
とが確認された。
実施例3は、図1に示すHVPE装置1にて、窒化物半導体テンプレート10を作製し
た。つまり実施例3は、実施例1と殆ど同じである。このため実施例3では、実施例1と
異なる項目のみ後述する。
実施例1では、III族(Al)ライン64にHClガス100sccmと、キャリアガ
スとして窒素を2400sccm流し、V族ライン62からNH3100sccmとキャ
リアガスとして水素を2400sccm流して、AlNバッファ層14を成長したが、実
施例3では、III族(Al)ライン64のキャリアガスとして窒素を1400sccm、
V族ライン62のキャリアガスとして水素を1000sccm流して成長した。
また、更にアンドープGaN層15の成長時も、III族(Ga)ライン63からHCl
を50sccm、水素を2000sccm、窒素を450sccm、V族ライン62から
NH3を1500sccmとキャリアガスとして水素を1000sccm流して成長した
実施例3で作製した窒化物半導体テンプレート10の意図しない不純物濃度は、実施例
1と略同じであった。
しかし、上記のように作製された窒化物半導体テンプレート10をX線回折(XRD)
の(0004)面の半値幅(FWHM)は、181.3秒となった。
実施例3の条件で作製された半導体発光素子(青色LED素子)30の評価を行った所
、発光ピーク波長、順方向電圧、発光出力、信頼性全てにおいて実施例1と同等であるこ
とが確認された。
実施例3で窒化物半導体テンプレート10のX線回折(XRD)の(0004)面の半
値幅(FWHM)が狭くなったが、これは水素リッチ成長による効果である。
水素リッチとすることで、エッチング効果等により、横方向成長が抑制され、島状成長
が促進される。その後、ELO的効果によって島と島が選択的に成長することで、転位が
減少し、その結果半値幅(FWHM)が狭くなった。
実施例4は、図1に示すHVPE装置1にて、窒化物半導体テンプレート10を作製し
た。但し、ガス導入管60の一部の不透明部60bの長さが異なる。実施例1では、全て
のガス導入管60の不透明部60bの長さを100mmとしたが、実施例4では不透明部
60bの長さを全てのガス導入管60で10mmと短くした。この点のみが実施例1との
相違点であって、その他は全て実施例1と同じである。
実施例4で作製した窒化物半導体テンプレート10の意図しない不純物濃度は、実施例
1と略同じであった。
しかし、上記のように作製された窒化物半導体テンプレート10のX線回折(XRD)
の(0004)面の半値幅(FWHM)は、229.3秒となった。
実施例4の条件で作製された半導体発光素子(青色LED素子)30の評価を行った所
、発光ピーク波長、順方向電圧、発光出力、信頼性全てにおいて、実施例1と同等である
ことが確認された。
実施例4では、実施例1よりもX線回折(XRD)の(0004)面の半値幅(FWH
M)が若干広くなって悪化したが、バラツキ程度の差異である。このためガス導入管60
の不透明部60bの長さは、10mm程度あれば十分であることが確認された。しかし、
悪化傾向があることから、10mmよりも短くなるとX線回折(XRD)の(0004)
面の半値幅(FWHM)は大幅に広くなる可能性も示している。
以上の結果から、ガス導入管60の不透明部60bの長さは、10mm以上が好ましい
。また、ガス導入管60の不透明部60bの長さは、200mmよりも長くしてもよいが
、あまり長くしても効果は変わらない。このためガス導入管60の不透明部60bの長さ
は、10〜200mmの間で調整可能であり、10〜100mm程度がより望ましい。
実施例5は、図4に示すHVPE装置1にて、窒化物半導体テンプレート10を作製し
た。図4は、図1と略同じであるが、トレー5が水平に設置されていることが相違である
。前記により、当然サファイア基板11も設置面5a上に置かれるため、水平になる。
サファイア基板11は回転軸5bとトレー5内にある歯車によって、回転する機構にな
っている。つまり上記以外の構成は、全て実施例1と同じ条件で成長している。また、素
子作製等についても、全て実施例1と同じである。
実施例5で作製した窒化物半導体テンプレート10の意図しない不純物濃度は、実施例
1と略同じであった。
しかし、上記のように作製された窒化物半導体テンプレート10をX線回折(XRD)
の(0004)面の半値幅(FWHM)は、210.7秒となった。
実施例5の条件で作製された半導体発光素子(青色LED素子)30の評価を行った所
、発光ピーク波長、順方向電圧、発光出力、信頼性全てにおいて実施例1と同等であるこ
とが確認された。
(比較例1)
図12は、比較例1に係るHVPE装置を示す。比較例1のHVPE装置1は、図1に
示すHVPE装置1とは、ガス供給ライン6の不透明部60bが無く、全て透明な石英で
形成されている点が相違し、他は図1に示すHVPE装置1と同様に構成されている。
比較例1で作製した窒化物半導体テンプレート10の構造は、実施例で示した図5と同
じである。また、成長条件も実施例1と同じである。更に比較例1で作製した半導体発光
素子用エピタキシャルウエハ20(図10参照)及び半導体発光素子(青色LED素子)
30(図11参照)rの構造及び作製方法、また、成長条件も実施例1と同じである。つ
まり実施例1のHVPE装置のガス導入管60の不透明部60bが無い(ガス導入管60
は、全て透明な石英)だけで、それ以外は全て実施例1と同じである。
上記のように作製された窒化物半導体テンプレート10をX線回折(XRD)の(00
04)面の半値幅(FWHM)は、450.1秒であった。つまり実施例1のX線回折(
XRD)の(0004)面の半値幅(FWHM)は、225.1秒であったことから、比
較例1に比べて約半減したことが分かる。不純物濃度に関しては、実施例1で既に示して
いるので省略する(図7から図9参照)。
半導体発光素子(青色LED素子)30の発光特性を通電電流を20mAにて評価した
所、発光ピーク波長は約452nmであり、順方向電圧は3.12V、発光出力は10m
Wであった。つまりFe,Cr,Niなどの意図しない不純物の混入によって、結晶欠陥
が多くなり、その結果としてX線回折(XRD)の(0004)面の半値幅(FWHM)
が広くなった。結晶欠陥により、内部量子効率が悪化して、発光出力が低くなったことが
分かる。また、該結晶欠陥によってリーク電流も増大し、結果的に順方向電圧も低くなっ
たことが分かる。言い換えれば、実施例1によって意図しない不純物の混入を抑制したこ
とで、内部量子効率が向上して、半導体発光素子(青色LED素子)30の発光出力が高
まったことが分かる。
また、比較例1についても半導体発光素子(青色LED素子)30の信頼性試験を行っ
た。信頼性試験方法及び条件も、実施例1と全く同じである。1000hr通電後の相対
出力は83%であり、信頼性があまり良くないことが確認された。結晶性が悪く発光効率
が悪いため、信頼性が良くないのは当然の結果である。相対出力とは、実施例1で示した
次の内容である。相対出力=(1000hr通電後の発光出力/初期発光出力)×100
である。
(比較例2)
比較例2は、比較例1と同様に、図12に示すような構成のHVPE装置1を用いた。
比較例2で作製した窒化物半導体テンプレート10の構造は、実施例1で示した図5と同
じである。また、成長条件については、成長時の基板温度が950℃である以外は、全て
実施例1と同じである。要するに比較例2は、比較例1と成長温度が異なるだけで、それ
以外は全く同じである。
成長温度を950℃と下げたのは、成長温度を低くすることで、上流側端部65の温度
上昇を抑制し、意図しない不純物の混入を防止することにしたためである。
上記のように作製された窒化物半導体テンプレート10をX線回折(XRD)の(00
04)面の半値幅(FWHM)は、442.5秒であった。不純物濃度は図示しないが、
実施例1よりも多いことが確認された。しかし、比較例1よりも意図しない不純物の濃度
は、低くなった。つまり成長温度を低くしたことで、上流側端部65の温度上昇が抑えら
れ、その効果によって意図しない不純物の混入を抑えられた。
しかし、窒化物半導体テンプレート10をX線回折(XRD)の(0004)面の半値
幅(FWHM)は、442.5秒と広くなった。これは成長温度が低いことによる結晶性
悪化のためである。つまり成長温度としての950℃は、良好な結晶成長ができない温度
であることが確認された。
半導体発光素子(青色LED素子)30の発光特性を、20mAの通電電流にて評価し
た所、発光ピーク波長は約451nmであり、順方向電圧は3.17V、発光出力は10
mWであった。つまり成長温度を低くしてFe,Cr,Niなどの意図しない不純物の混
入を抑止した場合、結晶欠陥が多くなり、その結果としてX線回折(XRD)の(000
4)面の半値幅(FWHM)が広くなる。結晶欠陥により、内部量子効率が悪化して、発
光出力が低くなったことが分かる。また、該結晶欠陥によってリーク電流も増大し、結果
的に順方向電圧も低くなったことが分かる。
更にまた、比較例2についても半導体発光素子(青色LED素子)30の信頼性試験を
行った。信頼性試験方法及び条件も、実施例1と全く同じである。1000hr通電後の
相対出力は84%であり、信頼性があまり良くないことが確認された。結晶性が悪く発光
効率が悪いため、信頼性が良くないのは当然の結果である。
(変形例1)
上記実施の形態では、平坦なサファイア基板を用いたが、サファイア基板に凹凸を形成
した所謂PSS(Patterned Sapphire Substrate)を用いても同様の効果が得られる。P
SSを用いた場合は、ELO的効果により、X線回折(XRD)の(0004)面の半値
幅(FWHM)は、平坦基板を用いた本実施例よりも狭くなる。よって、PSSを用いた
場合の(0004)面の半値幅(FWHM)は50秒〜250秒であることが望ましい。
(変形例2)
上記実施の形態及び上記実施例におけるGaN層の成長速度は60μm/hrであるが
、成長速度は300μm/hr程度まで上げることも可能である。
(変形例3)
上記実施の形態及び上記実施例は、基板上に設けるGaN系膜に関するものであるため
、バッファ層がAlNではなくても本発明の意図する効果は得られる。
(変形例4)
図13は、本発明の変形例4に係るショットキーバリアダイオードを示す断面図である
。ショットキーバリアダイオード40は、サファイア基板41を有し、このサファイア基
板41上にn型GaN層42を3.5〜8μm成長し、n型GaN層42上にオーミック
電極43及びショットキー電極44を形成したものである。
n型GaN層42は、例えばSiをドープしたものであり、キャリア濃度は4×1017
cm-3である。
オーミック電極43は、n型GaN層42上に、例えばTi/Alからなる2層構造と
なっている。
ショットキー電極44は、n型GaN層42上に、例えば50nmのNi層、厚さ50
0nmのAu層をこの順で形成したNi/Auからなる2層構造となっている。
(変形例5)
上記実施の形態及び上記実施例では、ガス導入管の一部を不透明の材料にしたが、不透
明部がほとんどで、精度が必要な部分にのみ透明の材料で構成された導入管を用いてもよ
い。
(変形例6)
上記実施の形態及び上記実施例では、ガス導入管の一部を不透明の材料にしたが、光導
波路現象を抑えられれば、他の方法でもよい。例えば、図14に示すように、透明な石英
ガラスからなる複数のガス導入管60を複数の接続箇所である溶接部60cで接続しても
よい。溶接部60cは内側に突出した凸部を有することにより、光が散乱してある程度光
を遮断することができる。このような接続部を複数箇所設ければ、本発明と同様な効果が
得られることは、容易推考である。また、石英導入管内部に成長に影響のない程度の凸部
を設けることで光を散乱させることも考えられる。
(変形例7)
ガス導入管を透明な合成石英ガラスで構成し、ガス導入管の一部分の内部若しくは外部
、又はガス導入管の一部分の内外部に微小な凹凸を形成した、いわゆる曇りガラスとして
も本発明と同様の効果が得られることは、容易に推考である。例えば、透明な石英ガラス
を曇りガラス状にする方法としては、サンドブラスト等がある。
(変形例8)
上記実施の形態及び上記実施例では、窒化物半導体として窒化物半導体テンプレートに
ついて説明したが、当然本発明の金属塩化物ガス発生装置を用いて自立基板を作製しても
、同様の効果が得られる。
なお、本発明は、上記実施の形態、上記実施例、上記変形例に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々に変形実施可能である。例えば上記実施の形態及び上記実施例では、金属塩化物ガス発生装置をHVPE法に適用した場合について説明したが、他の成長法に適用してもよい。
[付記項1]
金属を収容する収容部を上流側の原料部に有し、成長用の基板が配置される成長部を下流側に有する反応炉と、
前記反応炉の内部を所定の温度に加熱する原料部ヒータ及び成長部ヒータと、
ガス導入口を有する上流側端部と、
前記上流側端部から前記収容部を経由して前記成長部に至るように配置され、前記上流側端部から塩化物ガスを導入して前記収容部に供給し、前記塩化物ガスと前記収容部内の前記金属とが反応して生成された金属塩化物ガスを前記成長部に供給するガス導入管とを備え、
前記ガス導入管は、前記成長部ヒータ又は前記成長部からの輻射熱を導波させる光導波路現象を抑制する抑制部を有し、
前記収容部はGaタンクを含み、前記Gaタンクを経由する前記ガス導入管の前記抑制部の位置が、前記上流側端部と前記Gaタンクとの間に設けられている、金属塩化物ガス発生装置。
[付記項2]
前記ガス導入管は、石英ガラスから形成され、前記抑制部は、不透明の石英ガラスから形成された不透明部である付記項1に記載の金属塩化物ガス発生装置。
[付記項3]
前記ガス導入管の前記不透明部の長手方向の長さが、10mm以上200mm以下である付記項2に記載の金属塩化物ガス発生装置。
[付記項4]
前記収容部は更にAlタンクを含み、前記Alタンクを経由する前記ガス導入管の前記抑制部の位置が、前記成長部と前記Alタンクの間に設けられている、付記項1から3のいずれか1項に記載の金属塩化物ガス発生装置。
[付記項5]
前記Gaタンクと前記成長部との間には、前記抑制部が設けられていない、付記項1から4のいずれか1項に記載の金属塩化物ガス発生装置。
[付記項6]
前記ガス導入管の前記抑制部は、前記ガス導入管に形成され、凸部で構成される付記項1に記載の金属塩化物ガス発生装置。
[付記項7]
前記反応炉内に、前記上流側端部側と前記成長部側との間を熱的に遮断する熱遮蔽板を、さらに備えた付記項1から6のいずれか1項に記載の金属塩化物ガス発生装置。
[付記項8]
付記項1から7のいずれか1項に記載の金属塩化物ガス発生装置を備えたハイドライド気相成長装置。
1…HVPE装置、2…反応炉、2a…排気管、3a…原料部、3b…成長部、4a…原
料部ヒータ、4b…成長部ヒータ、5…トレー、5a…設置面、5b…回転軸、6…ガス
供給ライン、7…Gaタンク、7a…Ga溶液、8…Alタンク、8a…Alペレット、
9A…上流側フランジ、9B…下流側フランジ、10…窒化物半導体テンプレート、11
…サファイア基板、13…熱遮蔽板、13A…第1の熱遮蔽板、13B…第2の熱遮蔽板
、14…AlNバッファ層、15…アンドープGaN層、16…SiドープGaN層、2
0…半導体発光素子用エピタキシャルウエハ、21…n型GaN層、22…InGaN/
GaN多重量子井戸層、23…p型AlGaN層、24…p型GaNコンタクト層、30
…半導体発光素子(青色LED素子)、31…Ti/Al電極、32…Ni/Au半透明
電極、33…p側電極パッド、40…ショットキーバリアダイオード、41…サファイア
基板、42…n型GaN層、43…オーミック電極、44…ショットキー電極、60…ガ
ス導入管、60a…ガス出口、60b…不透明部、60c…溶接部、61…ドーピングラ
イン、62…V族ライン、63…III族(Ga)ライン、64…III族(Al)ライン、6
5…上流側端部、65a…ガス導入口

Claims (1)

  1. 異種基板上に窒化物半導体層を形成した窒化物半導体自立基板の製造方法において、
    所定の温度に前記異種基板を加熱するための成長部ヒータを備え、且つ上流側にガス導入管を備えた反応炉の下流側に前記異種基板を設置するとともに、
    前記成長部ヒータ又は前記異種基板からの輻射熱を導波させる光導波路現象を抑制する抑制部を有するガス導入管の上流側端部から塩化物ガスを導入して、金属を収容する収容部に供給し、前記ガス導入管を通して、前記塩化物ガスと前記収容部内の前記金属とが反応して生成された金属塩化物ガスを前記異種基板上に供給することで、
    前記窒化物半導体層が、塩素を含有し、鉄濃度が1×1017cm-3未満であり、かつ、クロム濃度が1×1016cm-3未満となるように形成され、
    前記収容部はGaタンクを含み、前記Gaタンクを経由する前記ガス導入管の前記抑制部の位置が、前記上流側端部と前記Gaタンクとの間に設けられている、
    窒化物半導体自立基板の製造方法。
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