JP6265078B2 - 回転電機の回転子ならびに回転電機 - Google Patents
回転電機の回転子ならびに回転電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6265078B2 JP6265078B2 JP2014155379A JP2014155379A JP6265078B2 JP 6265078 B2 JP6265078 B2 JP 6265078B2 JP 2014155379 A JP2014155379 A JP 2014155379A JP 2014155379 A JP2014155379 A JP 2014155379A JP 6265078 B2 JP6265078 B2 JP 6265078B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- core
- electric machine
- gap
- rotary electric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laser Beam Processing (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
本発明の実施例1たる回転電機100の回転子20は、図1に半断面図で示すように、車載用オルタネータの一部であり、回転電機100は、大きく分けて固定子30と固定子30に回転可能に内蔵された回転子20とからなる。
本実施例の回転電機100の回転子20は、以上のように構成されているので、次のように作用する。
本実施例の変形態様1として、同じく図5中に(4A)として二本の破線で示す溝を形成して、この溝4Aの一端から他端までレーザ溶接してある構成の回転子20も実施可能である。この構成であれば、溝4Aの両端が開放部OPになっているので、どちらから溶接を始めても終端までもっていけば、実施例1と同様にガス逃がし手段として溝4Aが作用し、溶接強度の低下が防止されるという効果が同様に得られる。
本実施例の変形態様2として、図5において溶接部Wから両端の曲がり端部WCを省略し、直線部WLを溝4のほぼ全長にかけて延在させる構成の回転子20も実施可能である。望ましくは、溝4の軸心に近い閉鎖端部から少し間隔を空けた位置からレーザ溶接を始めてガス逃がし手段の作用をより確実に発揮させ、開放部OPに至るまで溶接すればよい。なお、開放部OP付近に応力集中が認められれば、開放部OPで溶接部Wを回転周方向に少し振って拡げてもよい。
実施例1およびその変形態様1,2では、プレス加工で溝4の形成が容易であることもあり、冷却ファン14のベースプレート31に溝4を設けたが、逆にコア1の端面に相応の溝を形成した構成も可能である。このような構成の変形態様3でも、実施例1およびその変形態様1,2に相当する効果を得ることができる。
本発明の実施例2たる回転電機100の回転子20は、冷却ファン14のベースプレート32の形状と、ベースプレート32の上からレーザ溶接された溶接部Wの形状とが実施例1と大きく異なる。前方の冷却ファン13についても同様である。一方、その他の部分は実施例1と同様の構成である。
本実施例は、以上のように構成されているので、以下のような作用効果を発揮する。
溶接部Wだけではなく、突条5および突起6の配置や形状、数についても設計の自由度が高くなり、前述の実施例2とは異なって二本乃至三本の突条だけ、曲がった突条だけ、あるいは十分な数の突起だけといった構成の変形態様も可能である。設計の自由度が増す分だけ、より高い要求にも応えられる可能性が生じる。
本発明の実施例3では、実施例2の冒頭に述べたように、前後の冷却ファン13,14のベースプレート33および溶接部Wの形状が前述の実施例等と異なり、その他の部分は実施例1と同様の構成である。
本実施例によっても、製造過程でレーザ溶接の際にガスが発生しても効率よく接合界面から逃がすことができるので、溶接不良が起きにくく溶接強度の低下は防止されている。また、図9に示すように溶接部をコンパクトにすることにより、回転子コアの爪状磁極間に永久磁石を配置した構造では、永久磁石と溶接部とを離間させることにより、レーザ溶接の熱を永久磁石に到達しにくくできるので、永久磁石の温度による磁力低下を防止する効果もある。さらに、肉抜き孔7の貫通孔70の分だけ冷却ファン14の慣性モーメントが減り、回転電機100の回転子20の慣性モーメントも減るので、本実施例のように回転電機100が車載用のオルタネータであれば、わずかながらエンジンの応答性がよくなるという効果も見込める。
本実施例では肉抜き孔7は円形としたが、円形以外の形状をもつ肉抜き孔であってもよい。例えば、肉抜き孔の形状は、長円形や楕円形の他に、角を丸めた矩形や多角形などであってもよい。また、本実施例ではファンブレード16一枚に付き肉抜き孔を一つとしたが、複数の肉抜き孔があってもよい。
20:回転子 10:シャフト M:永久磁石 H:磁石ホルダ
1:コア(永久磁石組み込みランデル型磁極鉄心) 11,12:前端面、後端面
13,14:冷却ファン 15,16:ファンブレード
31〜33:冷却ファンのベースプレート(エンドプレートとして)
4〜7:各種のガス逃がし手段 G:所定の空隙 OP:開放部
4,4A:所定深さの溝 5:所定高さの突条 6:所定高さの突起
7:肉抜き孔 70:貫通孔 71:浮き上がり部
W:溶接部 WC:曲がった溶接端部 WS,WE:始端部、終端部
C:溶接部間の隙間
Claims (7)
- 回転電機(100)のシャフト(10)と、
このシャフト周りに固定されたコア(1)と、
このコアの軸長方向両端面(11,12)のうち少なくとも一方の端面に固定されたエンドプレート(31,32,33)と、
を有する回転電機の回転子(20)において、
前記エンドプレートは、鋼板を曲成して形成され、レーザ溶接によって前記コアの前記端面に接合されている、前記端面に沿って線状にのびる溶接部(W)を複数個所にもち、
このエンドプレートは、前記コアの前記端面と当接する面部分と、前記コアの前記端面との間に所定距離の空隙(G)を介して配される部分と、を備え、このレーザ溶接に際してこのエンドプレートとこのコアとの間に生じるガスを逃がすガス逃がし手段(4,4A,5,6,71)をもち、
前記ガス逃がし手段は、前記レーザ溶接時に前記ガスを前記空隙から逃がす開放部(OP)を有する、
前記エンドプレートに前記空隙の深さを持ち前記コアの半径線に沿ってのびる1方向あるいは両方向の端部に前記開放部を有する溝(4,4A)と、前記エンドプレートを貫通して形成された前記開放部となる肉抜き孔(7)をもつ浮き上がり部(71)と、のうち少なくとも一つであり、
各前記溶接部は、レーザ溶接による凝固物が前記コアの前記端面と前記空隙を介して配される部分とをつなぐように形成され、かつ線状の両側面が前記空隙に面している状態であることを特徴とする、
回転電機の回転子。 - 前記ガス逃がし手段は、前記溝であり、
前記エンドプレート(33)に対し鉛直に見たときの各前記溶接部の全長のうち少なくとも一部は、前記溝に重なった位置で、前記溝に沿って延びて形成されている、
請求項1に記載された回転電機の回転子。 - 各前記溶接部の両端部のうち少なくとも一方は曲がった形状の端部(WC)をもつ、
請求項2に記載された回転電機の回転子。 - 前記ガス逃がし手段として少なくとも前記肉抜き孔の前記浮き上がり部をもち、
前記肉抜き孔とそれぞれの前記浮き上がり部とは互いに同心円状に形成されており、
各前記浮き上がり部の各前記溶接部は各前記浮き上がり部の幅の中間部に位置し、各前記溶接部の始端部(WS)と終端部(WE)との間には隙間(C)が形成されている、
請求項1に記載された回転電機の回転子。 - 前記溶接部は、前記エンドプレート(33)に対し鉛直に見て略C字状をしている、
請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載された回転電機の回転子。 - 前記コアは複数の爪状磁極をもち、前記爪状磁極の間に永久磁石が配置されている、
請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載された回転電機の回転子。 - 請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載された回転子を備えた回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014155379A JP6265078B2 (ja) | 2014-07-30 | 2014-07-30 | 回転電機の回転子ならびに回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014155379A JP6265078B2 (ja) | 2014-07-30 | 2014-07-30 | 回転電機の回転子ならびに回転電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016032421A JP2016032421A (ja) | 2016-03-07 |
JP6265078B2 true JP6265078B2 (ja) | 2018-01-24 |
Family
ID=55442517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014155379A Expired - Fee Related JP6265078B2 (ja) | 2014-07-30 | 2014-07-30 | 回転電機の回転子ならびに回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6265078B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108907462B (zh) * | 2018-07-25 | 2020-06-09 | 江南大学 | 一种车灯激光焊接的柔性工装夹具及焊接方法 |
FR3088503B1 (fr) * | 2018-11-08 | 2021-10-29 | Valeo Equip Electr Moteur | Ventilateur de rotor pour machine electrique tournante |
WO2021065067A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 三菱電機株式会社 | 溶接方法、板状部材およびエレベーター設備 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04327385A (ja) * | 1991-04-25 | 1992-11-16 | Sekisui Chem Co Ltd | レーザによる重ね溶接方法 |
JPH1147967A (ja) * | 1997-07-31 | 1999-02-23 | Nec Corp | 溶接方法 |
JPH11226765A (ja) * | 1998-02-19 | 1999-08-24 | Isuzu Motors Ltd | メッキ鋼板のレーザ溶接構造 |
JP3614062B2 (ja) * | 1999-12-07 | 2005-01-26 | トヨタ自動車株式会社 | 重ねレーザ溶接方法 |
JP4536009B2 (ja) * | 2004-01-30 | 2010-09-01 | 三菱電機株式会社 | 永久磁石を有する金属部材の溶接装置及びその溶接方法 |
JP4788477B2 (ja) * | 2006-05-25 | 2011-10-05 | 株式会社デンソー | 交流発電機 |
JP5200528B2 (ja) * | 2007-12-26 | 2013-06-05 | 日産自動車株式会社 | レーザ溶接方法および溶接接合体 |
JP5177745B2 (ja) * | 2008-07-18 | 2013-04-10 | 富士重工業株式会社 | めっき鋼板の重ねレーザ溶接方法及びめっき鋼板の重ねレーザ溶接構造 |
-
2014
- 2014-07-30 JP JP2014155379A patent/JP6265078B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016032421A (ja) | 2016-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6265078B2 (ja) | 回転電機の回転子ならびに回転電機 | |
JP6331506B2 (ja) | 回転電機のロータ構造 | |
JP2008278673A (ja) | 回転電機及び圧縮機 | |
US10158265B2 (en) | Embedded permanent magnet type rotating electric machine | |
JP2009124879A (ja) | 回転子 | |
JP2014187866A (ja) | かご形回転子及びその個々の部材並びにかご形回転子の製造のための方法 | |
EP2668710B1 (en) | Joint and jointing method in a permanent magnet synchronous machine | |
JP2009261162A (ja) | 分割ステータコア | |
JP2015061459A (ja) | 誘導電動機及び誘導電動機の製造方法 | |
JP5810276B2 (ja) | 電動機、圧縮機、機器 | |
TW201906280A (zh) | 感應電動機之轉子 | |
JP5078328B2 (ja) | モータ | |
JP6763796B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JP2010207021A (ja) | 回転子用エンドプレートおよびこれを用いた回転電機 | |
JP5324088B2 (ja) | 多相誘導電動機のかご形回転子及びその製造方法 | |
JP6796095B2 (ja) | 回転電機の冷却構造、および回転電機 | |
JP6598978B2 (ja) | 電動機の固定子及び電動機 | |
JP5888351B2 (ja) | ロータコア加熱装置 | |
JP4646870B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP2009038861A (ja) | 回転電機のコア構造及びその製造方法 | |
JP6818880B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP6366198B2 (ja) | 回転電機のスロットコイルおよびスロットコイルの製造方法 | |
JP6572860B2 (ja) | ロータ | |
JPWO2017208387A1 (ja) | 回転電機 | |
JP2017108516A (ja) | 回転電機のロータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170412 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171128 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171211 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6265078 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |