JP4646870B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Description

この発明は、回転電機の固定子、特に、その冷却構成に関するものである。
従来技術における回転電機の固定子は、この発明による実施の形態1を示す図1および図2に示す構成と同様の基本構成を具備している。
図1および図2において、電磁鋼板を軸方向に積層し複数の開放スロットを有する固定子コア1、固定子コア1のスロットに巻装された固定子コイル2、固定子コア1の機外側軸方向端面に設置されたフィンガプレート3、フィンガプレート3の機外側軸方向端面に設置されフィンガプレート3を介し固定子コア1を締め付ける磁性金属で構成されるクランパ4、クランパ4の機外側軸方向端面に設置され電磁鋼板を積層した構造のシールドコア5、シールドコア5を固定するシールド押え6、外径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するコアボルト7、内径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するスルーボルトが設けられている。ただし、シールド押え6の機外側である軸方向外面において径方向に延在する渦電流抑制用溝部9は設けられていない。
回転電機の運転中には、回転子端部(図示せず)や固定子コイル端部2aからシールド押えに磁束が進入する。
シールド押え6では周縁部に渦電流が流れ、損失が発生する。回転子端部および固定子コイル端部2aからの磁束密度は内径側6aの方が外径側6bよりも高いので、損失も内径側6aに行くほど大きくなり、シールド押え6における内径側6aのスルーボルト8付近が損失最大部Bとなる。
このように、従来技術では、回転子端部や固定子コイル端部2aからの漏れ磁束によりシールド押え6の周縁部に損失が発生し、温度上昇が問題となる。
回転電機の運転中には、回転子(図示せず)の回転により固定子コアの内径側における空間の圧力は、固定子コアの外径側における空間の圧力よりも大きくなる。
従来技術としては、このような現象を利用して、シールドコアとクランパの間に配設された導電性シールド部材のシールドコア側端面に径方向冷却溝を設けて内径側から外径側に冷却風を流し、導電性シールド部材およびシールドコアを冷却している回転電機の固定子もあり(例えば、特許文献1参照)、回転子端部や固定子コイル端部からの漏れ磁束に起因する損失発生による温度上昇の回避が課題となっている。
特開2003−250234号公報
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、簡潔な構成を有するとともに、発生損失および温度上昇を確実に低減できる回転電機の固定子を得ることを目的とする。
この発明に係る回転電機の固定子では、磁性板を軸方向に積層した固定子コアと、前記固定子コアに巻装された固定子コイルと、前記固定子コアを軸方向に押圧する磁性体からなるクランパと、前記クランパの反固定子コア側に配設されるシールドコアと、前記シールドコアを前記クランパ側に押圧するシールド押えとを備え、前記シールド押えの軸方向外面に前記シールド押えの中央部を中心とする放射状に延在する溝部を設けたものである。
この発明によれば、シールド押えの軸方向外面に前記シールド押えの中央部を中心とする放射状に延在する溝部を設けることにより、簡潔な構成を有するとともに、発生損失および温度上昇を確実に低減できる回転電機の固定子を得ることができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1および図2について説明する。図1は実施の形態1における回転電機の固定子の構成を示す縦断面図である。図2は実施の形態1におけるシールド押えを機外側のII方向から見た端面図である。
図1において、電磁鋼板を軸方向に積層し複数の開放スロットを有する固定子コア1、固定子コア1のスロットに巻装された固定子コイル2、固定子コア1の機外側軸方向端面に設置されたフィンガプレート3、フィンガプレート3の機外側軸方向端面に設置されフィンガプレート3を介し固定子コア1を締め付ける磁性金属で構成されるクランパ4、クランパ4の機外側軸方向端面に設置され電磁鋼板を積層した構造のシールドコア5、シールドコア5を積層方向に押圧しシールドコア5を締め付けて固定するシールド押え6、外径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するコアボルト7、内径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するスルーボルト8が設けられている。シールド押え6には、機外側である軸方向外面に渦電流抑制用溝部9が設けられている。
図2において、シールド押え6には、コアボルト7を貫挿する貫通穴7aと、スルーボルト8を貫挿する貫通穴8aとが形成されている。そして、シールド押え6の機外側である軸方向外面には、径方向に延在し周方向に所定の間隔を置いて形成された複数の渦電流抑制用溝部9が設けられている。
次に、動作について説明する。
図1および図2において、回転子端部や固定子コイル端部2aから進入した磁束がシールド押え6に進入しようとすると、これを打ち消すような渦電流が主としてシールド押え6の周縁部に流れ、シールド押え6において損失が発生する。図2における矢印Aは渦電流の流通経路を示すものである。
図2のようにシールド押え6の機外側の面に渦電流抑制用溝部9を設けることにより、シールド押え6内の渦電流の流れに対する抵抗を増大できる。シールド押え6で生ずる損失はレジスタンスリミットの特性を有しており、シールド押え6内の渦電流の流れに対する抵抗に反比例するため、シールド押え6の発生損失を低減できる。
一方、渦電流抑制用溝部9を設けることで冷却面積を増加させシールド押え6における機外側の面の内径側6aから外径側6bに流れる冷却風によりシールド押え6を効果的に冷却できる。
回転電機の運転中は、回転子の回転により固定子コア1の内径側1a近傍の空間は外径側1b近傍の空間よりも圧力が高くなっているので、その圧力差によって冷却風がシールド押え6における機外側の面の内径側6aから外径側6bに渦電流抑制用溝部9を流れて損失最大部Bを含むシールド押え6における機外側の面すなわち軸方向外面を冷却するものである。
この実施の形態1では、このように渦電流抑制用溝部9の形成により増加された冷却面積を有効に利用してシールド押え6を確実に冷却することができるのである。
(1A)この発明による実施の形態1によれば、磁性板を軸方向に積層し内部に複数の開放スロットを有する固定子コア1と、前記固定子コア1のスロット内に巻装された固定子コイル2と、前記固定子コア1を積層方向に押圧し前記固定子コア1を締め付ける磁性体からなるクランパと4、前記クランパ4の反固定子コア側に配設されるシールドコア5と、前記シールドコア5を押圧し前記シールドコアを締め付けるシールド押え6を備え、前記シールド押え6の軸方向外面に少なくとも一部が径方向に延在する渦電流抑制用溝部9を設けたので、シールド押え6の軸方向外面に少なくとも一部が径方向に延在して設けられた渦電流抑制用溝部9によりシールド押え6を効果的に冷却することによって、簡潔な構成を有するとともに、発生損失および温度上昇を確実に低減できる回転電機の固定子を得ることができる。
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図3に基づいて説明する。図3は実施の形態2におけるシールド押えを機外側の軸方向外側から見た端面図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同様の構成を有し、同様の作用をするものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図3において、シールド押え6には、コアボルト7を貫挿する貫通穴7aと、スルーボルト8を貫挿する貫通穴8aとが形成されている。そして、シールド押え6の機外側の面である軸方向外面には、放射状の渦電流抑制用溝10が設けられている。渦電流抑制用溝10はシールド押え6の軸方向外面における中央部Cを中心として放射状に形成されており、シールド押え6を流れる渦電流の流通経路Bとほぼ直角となるように配置されている。
この実施の形態2では、渦電流抑制用溝10を渦電流の流れに対してほぼ直角に配置することにより、シールド押え6の内部で流れる渦電流に対しての抵抗を実施の形態1より効果的に増大させることができるため、実施の形態1より更に損失を低減できる。
(2A)この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における前記(1A)項における構成において、渦電流抑制用溝部9(図2参照)の代わりに、渦電流抑制用溝部10を、前記シールド押え6の機外側の面である軸方向外面に、前記シールド押え6の機外側の面である軸方向外面における中央部Cを中心とする放射状に延在させたので、シールド押え6の軸方向外面に放射状に延在する渦電流抑制用溝部10によりシールド押え6の内部で流れる渦電流に対しての抵抗を効果的に増大させることによって、簡潔な構成を有するとともに、発生損失および温度上昇を確実に低減でき、しかも、渦電流抑制を更に有効に行える回転電機の固定子を得ることができる。
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図4および図5に基づいて説明する。図4は実施の形態3における回転電機の固定子の構成を示す縦断面図であり、図5は実施の形態3におけるシールド押えを図4における機外側のV方向から見た端面図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同様の構成を有し、同様の作用をするものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図4において、電磁鋼板を軸方向に積層し複数の開放スロットを有する固定子コア1、固定子コア1のスロットに巻装された固定子コイル2、固定子コア1の機外側軸方向端面に設置されたフィンガプレート3、フィンガプレート3の機外側軸方向端面に設置されフィンガプレート3を介し固定子コア1を締め付ける磁性金属で構成されるクランパ4、クランパ4の機外側軸方向端面に設置され電磁鋼板を積層した構造のシールドコア5、シールドコア5を積層方向に押圧しシールドコア5を締め付けて固定するシールド押え6、外径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するコアボルト7、内径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するスルーボルト8が設けられている。そして、シールド押え6には、機内側の面である軸方向内面に渦電流抑制用溝部11が設けられている。
図5において、シールド押え6には、コアボルト7を貫挿する貫通穴7aと、スルーボルト8を貫挿する貫通穴8aとが形成されている。そして、シールド押え6における機内側の面である軸方向内面には、渦電流抑制用溝部11が設けられている。渦電流抑制用溝部11は径方向溝部11aと周方向溝部11b,11bとによって形成されている。周方向溝部11b,11bの端部11c,11cはそれぞれシールド押え6の周方向側面6cに開口している。渦電流抑制用溝部11の径方向溝部11aと周方向溝部11b,11bとは、シールド押え6の軸方向内面中央部Cにおいて連通している。
図4に示すように、クランパ4とシールドコア5との間には通風空間部13が設けられており、クランパ4には通風穴部14が設けられている。そして、渦電流抑制用溝部11における周方向溝部11b,11bの端部11c,11cからシールド押え6の軸方向内面中央部Cを介して周方向溝部11b,11bおよび径方向溝部11aを通り通風空間部13および通風穴部14を経由する通風路VPが形成されている。
回転電機の運転中は、回転子の回転により固定子コア1の内径側1a近傍の空間は外径側1b近傍の空間よりも圧力が高くなっているので、その圧力差によってシールド押え6の軸方向内面に設けられた渦電流抑制用溝部11から通風空間部13および通風穴部14を経由するように形成された通風路VPを通ってシールド押え6の軸方向内面から固定子コア1における外径側1b近傍の空間へ冷却風が流れる。
シールド押え6の軸方向内面にシールド押え6の周方向側面6cへ開口してが設けられた周方向溝部11b,11bの端部11c,11cから径方向溝部11aを通り通風空間部13および通風穴部14を経由をして固定子コア1における外径側1b近傍の空間へ形成された通風路VPを流れる冷却風によって、シールド押え6の軸方向内面が冷却されるものである。
この実施の形態3では、シールド押え6の軸方向内面から固定子コア1における外径側1b近傍の空間へ形成された通風路VPを通って流れる冷却風により、シールド押え6を実施の形態1および実施の形態2よりも効率よく冷却できる。
(3A)この発明による実施の形態3によれば、磁性板を軸方向に積層し内部に複数の開放スロットを有する固定子コア1と、前記固定子コア1のスロット内に巻装された固定子コイル2と、前記固定子コア1を磁性板の積層方向に押圧し前記固定子コア1を締め付ける磁性体からなるクランパ4と、前記クランパ4の反固定子コア側に配設されるシールドコア5と、前記シールドコア5を積層方向に押圧し前記シールドコアを締め付けるシールド押え6とを備え、前記シールド押え6の軸方向内面に少なくとも一部が径方向に延在する渦電流抑制用溝11を設け、前記シールド押え6の軸方向内面から前記固定子コア1の外径側1b近傍の空間へ連通する通風路VPを形成したので、簡潔な構成を有するとともに、発生損失および温度上昇を確実に低減でき、しかも、前記シールド押え6の軸方向内面から前記固定子コア1の外径側1b近傍の空間へ連通する通風路VPにより前記シールド押え6の冷却を効果的に行える回転電機の固定子を得ることができる。
実施の形態4.
この発明による実施の形態4を図6および図7に基づいて説明する。図6は実施の形態4における回転電機の固定子の構成を示す縦断面図である。図7は実施の形態4におけるシールド押えを図6における機外側のVII方向から見た端面図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態3までのいずれかにおける構成と同様の構成を有し、同様の作用をするものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図6において、電磁鋼板を軸方向に積層し複数の開放スロットを有する固定子コア1、固定子コア1のスロットに巻装された固定子コイル2、固定子コア1の機外側軸方向端面に設置されたフィンガプレート3、フィンガプレート3の機外側軸方向端面に設置されフィンガプレート3を介し固定子コア1を締め付ける磁性金属で構成されるクランパ4、クランパ4の機外側軸方向端面に設置され電磁鋼板を積層した構造のシールドコア5、シールドコア5を積層方向に押圧しシールドコア5を締め付けて固定するシールド押え6、外径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するコアボルト7、内径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するスルーボルト8が設けられている。そして、シールド押え6には、機内側の面である軸方向内面に渦電流抑制用溝部15が設けられている。
図7において、シールド押え6には、コアボルト7を貫挿する貫通穴7aと、スルーボルト8を貫挿する貫通穴8aとが形成されている。そして、シールド押え6における機内側の面である軸方向内面に渦電流抑制用溝15が設けられている。渦電流抑制用溝15は、シールド押え6の機内側の面である軸方向内面における中央部Cから径方向に延在する径方向溝部15aと、シールド押え6の機内側の面である軸方向内面における中央部Cからシールド押え6の損失最大部B近傍であるシールド押え6の内径部6a付近に向けて端部15c,15cが配設されて延在する分岐溝部15b,15bとによって形成されている。
そして、図6に示すように、渦電流抑制用溝部15における分岐溝部15b,15bの端部15c,15cから分岐溝部15b,15bと径方向溝部15aを経由して通風空間部13とクランパ4の通風穴部14の間に形成されシールド押え6の内径側6aから前記固定子コア1の外径側1bへの通風を行う通風路VPが設けられている。
回転電機の運転中は、回転子の回転により固定子コア1の内径側1aの空間は外径側1bの空間よりも圧力が高くなっているので、その圧力差によって、シールド押え6の内径部6aにおける周面近傍の最大損失部Bに設けられた渦電流抑制用溝部15における分岐溝部15b,15bの端部15c,15cから分岐溝部15b,15bと径方向溝部15aを経由して通風空間部13とクランパ4の通風穴部14の間に形成された通風路VPを通って冷却風が流れる。
渦電流抑制用溝15における分岐溝部15b,15bの端部15c,15cは、シールド押え6における内径部6aの周面に隣接しており、シールド押え6における内径部6aの周面近傍すなわちシールド押え6における最大損失部Bの付近を通り渦電流抑制用溝15の分岐溝部15b,15bおよび径方向溝部15aを経由して通風空間部13および通風穴部14に至る通風路VPを流れる冷却風によって、シールド押え6の内径部6a近傍におけるシールド押え6の最大損失部付近に通風し、シールド押え6の最大損失部B付近を冷却する。
この実施の形態4では、通風路VPを流れる冷却風によりシールド押え6の最大損失部B付近すなわち最大温度部近傍を確実に冷却することができ、シールド押え6を実施の形態1から実施の形態3までよりも効率よく冷却できる。
(4A)この発明による実施の形態4によれば、実施の形態3の前記(3A)項における構成において、渦電流抑制用溝11(図5参照)の代わりに、前記シールド押え6の軸方向内面に設けられた渦電流抑制用溝15により、前記シールド押え6の内径側6aから前記固定子コア1の外径側1bへの通風を行う通風路VPを形成したので、簡潔な構成を有するとともに、発生損失および温度上昇を確実に低減でき、しかも、シールド押え6の内径側6aから前記固定子コア1の外径側1b近傍における空間への通風を行う通風路VPによりシールド押え6の冷却を効率よく行える回転電機の固定子を得ることができる。
実施の形態5.
この発明による実施の形態5を図8および図9に基づいて説明する。図8は実施の形態5における回転電機の固定子の構成を示す縦断面図である。図9は実施の形態5におけるシールド押えを図8における機外側のIX方向から見た端面図である。
この実施の形態5において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態4までのいずれかにおける構成と同様の構成を有し、同様の作用をするものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図8において、電磁鋼板を軸方向に積層し複数の開放スロットを有する固定子コア1、固定子コア1のスロットに巻装された固定子コイル2、固定子コア1の機外側軸方向端面に設置されたフィンガプレート3、フィンガプレート3の機外側軸方向端面に設置されフィンガプレート3を介し固定子コア1を締め付ける磁性金属で構成されるクランパ4、クランパ4の機外側軸方向端面に設置され電磁鋼板を積層した構造のシールドコア5、シールドコア5を積層方向に押圧しシールドコア5を締め付けて固定するシールド押え6、外径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するコアボルト7、内径側で固定子コア1ならびにフィンガプレート3,クランパ4,シールドコア5およびシールド押え6を貫通し固定するスルーボルト8が設けられている。スルーボルト8はシールドコア5およびシールド押え6に設けられた貫通穴8aに貫挿されている。シールドコア5およびシールド押え6に設けられた貫通穴8aの内周面はスルーボルト8の外周面との間に間隙を有する。そして、シールド押え6には、シールド押え6の内径部6aの内周面からスルーボルト8の貫通穴8aに至って形成されたスリット17が設けられている。
図9において、シールド押え6には、コアボルト7を貫挿する貫通穴7aと、スルーボルト8の外周面との間に間隙を形成した内周面を有しスルーボルト8を貫挿する貫通穴8aとが形成されている。そして、シールド押え6には、シールド押え6の内径部6aの内周面からスルーボルト8の貫通穴8aに至って形成されたスリット17が設けられている。
図8に示すように、クランパ4とシールドコア5との間には通風空間部13が設けられており、クランパ4には通風穴部14が設けられている。また、シールドコア5には径方向に延在するダクト18が設けられている。
そして、スリット17からスルーボルト8の貫通穴8aを介しダクト18を経由して通風空間部13および通風穴部14に連通する通風路VPが形成されている。
また、シールドコア5の内径側5aからダクト18を経由して通風空間部13および通風穴部14に連通する通風路CPが形成されている。
シールド押え6においては、スリット17により、図9に示すようにシールド押え6を流れる渦電流の流通経路Aが長くなり、渦電流の流れに対する抵抗が増えるので、最大損失部Bとなる内径部6aの損失は低減する。
回転電機の運転中は、回転子の回転により固定子コア1の内径側1aの空間は外径側1bの空間よりも圧力が高くなっているので、その圧力差によって冷却風がスルーボルト8の貫通穴8a,ダクト18および通風空間部13を経由し、スリット17とクランパ4の通風穴部14の間を通風路VPを通って流れる。この通風路VPを流れる冷却風によりシールド押え6の損失最大部Bおよびシールドコア5を冷却することができる。
また、同様にダクト18を形成したシールドコア5の内径側5aとクランパ4の通風穴部14の間にも圧力差があるために通風空間部13を経由して、シールドコア5の内径側5aからダクト18とクランパ4の通風穴部14の間に通風路CPが形成され冷却風が流れる。この通風路CPを流れる冷却風により、シールドコア5を確実に冷却することができる。
この実施の形態5では、シールド押え6の内径側6aの周面から前記スルーボルト8の貫通穴8aまでに至るスリット17を設けることによりシールド押え6における損失を低減し、スリット17からスルーボルト8の貫通穴8aを介して固定子コア1の外径側1bまで連通する通風路VPを形成することによりシールド押え6およびシールドコア5を効率よく冷却できるとともに、シールドコア5に設けられたダクト18を経由してシールドコア5の内径側5aから通風路CPによりシールドコア5を確実に冷却できるので、実施の形態1から実施の形態4までよりも損失を有効に低減し効率よく冷却できる。
(5A)この発明による実施の形態5によれば、磁性板を軸方向に積層し内部に複数の開放スロットを有する固定子コア1と、前記固定子コア1のスロット内に巻装された固定子コイル2と、前記固定子コア1を磁性板の積層方向に押圧し前記固定子コア1を締め付ける磁性体からなるクランパ4と、前記クランパ4の反固定子コア側に配設されるシールドコア5と、前記シールドコア5を積層方向に押圧し前記シールドコア5を締め付けるシールド押え6と、前記シールドコア5および前記シールド押え6に設けられた貫通穴8aに貫挿されるスルーボルト8とを備え、前記シールド押え6の内径側6aの周面から前記スルーボルト8の貫通穴8aまでに至って形成されたスリット17を設け、前記スリット17から前記スルーボルト8の貫通穴8aを介して前記シールドコア5に設けたダクト18を経由し前記固定子コア1の外径側1b近傍の空間まで連通する通風路VPを形成し、かつ、シールドコア5の内径側5aからダクト18を経由して通風空間部13および通風穴部14に連通する通風路CPを形成したので、簡潔な構成を有するとともに、発生損失および温度上昇を確実に低減でき、しかも、シールド押え6の内径側の周面から前記スルーボルト8の貫通穴8aまでに至るスリット17と前記スルーボルト8の貫通穴8aを介して前記シールドコア5に設けたダクト18を経由し前記固定子コア1の外径側1bとを連通する通風路VPおよびシールドコア5の内径側5aからダクト18を経由して通風空間部13および通風穴部14に連通する通風路CPによりシールド押え6およびシールドコア5の冷却を効果的に行える回転電機の固定子を得ることができる。
この発明による実施の形態1における回転電機の固定子の構成を示す縦断面図である。 この発明による実施の形態1におけるシールド押えを図1での機外側のII方向から見た端面図である。 この発明による実施の形態2におけるシールド押えを機外側の軸方向外側から見た端面図である。 この発明による実施の形態3における回転電機の固定子の構成を示す縦断面図である。 この発明による実施の形態3におけるシールド押えを図4での機外側のV方向から見た端面図である。 この発明による実施の形態4における回転電機の固定子の構成を示す縦断面図である。 この発明による実施の形態4におけるシールド押えを図6での機外側の VII方向から見た端面図である。 この発明による実施の形態5における回転電機の固定子の構成を示す縦断面図である。 この発明による実施の形態5におけるシールド押えを図8での機外側のIX方向から見た端面図である。
符号の説明
1 固定子コア、2 固定子コイル、3 フィンガプレート、4 クランパ、5 シールドコア、6 シールド押え、7 コアボルト、8 スルーボルト、9,10,11 渦電流抑制用溝部、13 通風空間部、14 通風穴部、15 渦電流抑制用溝部、17 スリット、18 ダクト。

Claims (1)

  1. 磁性板を軸方向に積層した固定子コアと、前記固定子コアに巻装された固定子コイルと、前記固定子コアを軸方向に押圧する磁性体からなるクランパと、前記クランパの反固定子コア側に配設されるシールドコアと、前記シールドコアを前記クランパ側に押圧するシールド押えとを備え、前記シールド押えの軸方向外面に前記シールド押えの中央部を中心とする放射状に延在する溝部を設けたことを特徴とする回転電機の固定子。
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